JP4617509B2

JP4617509B2 - Absorber having absorbent coating layer and absorbent product including the same

Info

Publication number: JP4617509B2
Application number: JP2001166846A
Authority: JP
Inventors: 磨鈴木
Original assignee: Japan Absorbent Technology Institute
Current assignee: Japan Absorbent Technology Institute
Priority date: 2001-06-01
Filing date: 2001-06-01
Publication date: 2011-01-26
Anticipated expiration: 2021-06-01
Also published as: JP2002355271A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オムツおよび生理用品を含む吸収体製品に、その吸収機能の主体として適用される吸収体に関するものである。本発明はまた、この吸収体を備えた吸収体製品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
吸収体製品を構成する重要構成成分である吸収体は、従来、主にパルプあるいは高吸水性樹脂（以下「SAP」と記す）が吸収体から脱離するのを防止する目的で、サイズ材処理した、いわゆる耐水ティッシュペーパーで被覆され、この状態で吸収体製品に組み込まれていた。
【０００３】
ところが近年、SAPの含有量を大きくすることによって薄型化、コンパクト化を計った、いわゆる超薄型化製品が主流を占めるようになってきている。このような傾向が進むのに伴い、吸収体の被覆層にも、吸収体の膨潤力に耐える湿潤強度と、ゲル化したSAPが表面にリークしないだけの密な組織を持つことが要請されるようになってきている。
【０００４】
このような要求から、耐水性ティッシュに代わって、PEフィルム、PPのスパンボンドＳやメルトブローン不織布Ｍ、あるいはこれらの複合体であるSMS構造体が吸収体被覆層として用いることも行われるようになってきている。
【０００５】
また一方では、使用中におけるムレ・カブレ防止の対策として、吸収体製品に通気性を賦与することも必須条件となってきている。このような条件を満足するためには、通気性バックシートのみならず、吸収体自体にも、また吸収体被覆層にも、ある程度の通気性を備えることが必要になってくる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したようなティッシュ、S又はSMS構造体は、通気性もあり、水を透過するという点では被覆層として適したものといえるが、透過した液を再び回収することができないため、このような材料で構成された吸収体製品では、吸収体被覆層を通過した液は、バックシートと被覆層間やギャザーエッジの底面に未吸収液としてたまり、そのたまった液が着用者の動きによって移動し、接合した層の隙間から漏れ出すことになる。これがオムツの漏れの大きな原因の一つである。
【０００７】
このような未吸収液を適切に吸収体に再吸収することができれば、漏れの最も大きい原因をなくすことができると同時に、吸収体の効率も大幅に向上することになる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、SAPおよびフラッフパルプのうち少なくとも一つを吸収体成分として含む吸収体層と、凹凸構造を持つ開口フィルムとを併用することにより、吸収体被覆層に被覆層外に漏れ出た未吸収液を吸収体本体に再吸収させるような再吸収ガイド機能を賦与することに成功したものである。このような吸収体被覆層を備えた吸収体を利用することにより、モレの少ない、通気性に優れた吸収体製品を得ることができる。
【０００９】
すなわち本発明によれば、粉状、粒状あるいは微細繊維状のSAPおよびフラッフパルプのうち少なくとも一つを吸収体成分として含む吸収体層を有する吸収体において、
前記吸収体は、耐水性、高通気性合成樹脂製開口フィルムからなる吸収体被覆層を備え、
前記吸収体被覆層は、頭頂部の開口が小さく、底部の開口が大きい漏斗状構造の多数の突起部を有し、その突起部の頭頂部が前記吸収体層に接するように配置されていることを特徴とする吸収体が提供される。
【００１０】
開口フィルムとしては、頭頂部の開口が小さく、底部の開口が大きい漏斗状構造の多数の突起部を有し、その突起部の頭頂部が前記吸収体層に接するように配置されているものが有利に適用される。
【００１１】
本発明の他の態様において、前記のような吸収体のサイズよりも大きい面積を有し、かつ前記吸収体を格納できるような袋状の形態を有する防漏性外装部を備え、前記防漏性外装部に前記吸収体を装着し、前記吸収体の使用時に前記防漏性外装部と前記吸収体間に存在する空隙に未吸収液をトラップする吸収体製品が提供される。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の吸収体における、吸収体被覆層の役割について説明し、従来の被覆層と本発明の吸収体被覆層の相違点について説明する。
【００１３】
現在の吸収体技術水準の中で、吸収体被覆層の果たすべき機能についてまとめてみると次の通りである。
【００１４】
１）防塵、離脱防止機能
これは従来から必要とされてきた機能で、フラッフパルプやSAPの微細粉末が乾燥状態であっても吸収体製品外へのモレを防ぐ機能であるが、フラッフパルプの使用量の減少、SAPのシート化等に伴って徐々にその重要度は薄れてきている。
【００１５】
２）膨潤ゲルの脱離防止
膨潤したゲルが、表面シートの細孔を通って、着用者の肌に漏れ出して付着する現象が、SAPの添加量の増加に伴って多発するようになってきた。
【００１６】
３）湿潤時の形態安定性の維持
SAPの高濃度添加に伴い、湿潤時に乾燥時の厚さの３倍程度まで膨潤、膨化が起こるようになった。このような大きな膨化力に耐えて湿潤安定性や変形安定性を維持する対応策が必要になってきている。
【００１７】
４）拡散補助効果
トップシートから吸収体にフィードされた水性体液は、どうしても局部的に集まりやすい。このような局部集中を防ぎ吸収体全体に均一に液を拡散させるための補助効果として、吸収体被覆層の役割が重要になってきている。
【００１８】
５） SAP粒子の鋭利な突起によるトラブル防止効果
現在、吸収体製品に使用されているSAPの90%以上は、水系バルク重合から得られるSAPである。このSAPは、フィルム状に乾燥してからこれを破砕してフレーク状としている。このフレーク状破砕SAPは、細かく見ると鋭利な角を持ち、これがバックシートを破り、バックシートの防漏性をなくし、モレの原因の一つとなっている。この防止効果も吸収体被覆層の大きな役割である。
【００１９】
６）通気性の維持
通気性フィルム、吸収体全体の通気性に吸収体被覆層が影響を与えないことが必要である。
【００２０】
７）液の吸収体外流出に対する抵抗性
従来のティッシュのように、吸収体からの流出にほとんど抵抗がない吸収体被覆層を用いると、吸収体全体にまで液が行き渡らず、吸収体の未利用部分が多く残っている状態でも吸収体からの流出が起こってしまう。これに対して吸収体被覆層が耐水抵抗を持っていると、吸収体に液が行き渡ってから系外への流れが起こるようになる。このような状態に吸収体をコントロールするためには、吸収体被覆層がある程度の耐水抵抗を持つことが必須である。
【００２１】
８）液の再吸収ガイド効果
この効果は、本発明者が提案する新しい概念にもとづくものである。すなわちSAPは、吸収容量と安定性は極めて高いが、液を吸収するスピードが遅いため、SAPリッチな系になればなるほど、SAPの吸収スピードと排出スピードとの間の差により、初期に吸収体からの未吸収液の発生が多くなる。
【００２２】
ところが、経時的にみれば、SAPの吸収量は急速に増大し、SAPは時間の経過とともに十分な吸収余力を持つようになる。しかし、初期に発生した未吸収液は、吸収体のSAPに再吸収される状態にあるにもかかわらず、系外にトラップされた部位から、元の吸収体に戻る手段がなければ未吸収液の状態で留まり続けることになる。その結果、吸収体はあり余るほどの吸収余力を残しながらも、モレを発生させることになる。本発明の吸収体被覆層の使用によって、一旦吸収体の系外に排出された未吸収液は、吸収体被覆層の開口を通じてスムーズに吸収体に回収、再吸収されて吸収体中に固定される。
【００２３】
上述した８つの視点から各種吸収体被覆層の特性比較を行った結果を表１に示す。
【００２４】
【表１】

各吸収体被覆層とも、それぞれに特徴があるが、全ての機能を十分に発揮できる吸収体は本発明の開口フィルムのみである。たとえば、フレーク状SAPの鋭利な角による損傷を防止する効果は、SAPの添加量の増加にともなって重要になってきているが、本発明で適用された開口フィルムの凹凸構造によってクッション効果が働くため、角によるトラブルを防止できる。特に特徴的であるのは、一方では液の流出抵抗を持ちながら、また一方では再吸収ガイド機能を持つということである。この２つの機能を併せ持つことは、本発明の開口フィルムの効果に起因するものである。
【００２５】
以下に、本発明の吸収体の具体的な構成について図面を参照して説明する。
【００２６】
本発明の吸収体に適用される開口フィルム１０は、図１および図２に示すように、規則的に配列された多数の、裁頭円錐形に類似した形状を有する高さＨの突起部１１が形成された凹凸構造を持ち、各突起部１１の頭頂部には、開口径φｔの頂部開口１２が、また底部には開孔径φｂの底部開口１３がそれぞれ形成されている。この開口フィルム１０は、突起部１１の頭頂部が吸収体層（図示せず）に接するように配置される。
【００２７】
突起部１３の好ましい配置およびその間隔等の一例を図３（ａ）に示す。この例では、開口１２は円形であるが、図３（ｂ）に示すように、長径が0.5mm、短径が0.2mmの楕円形であってもよい。
【００２８】
このような構造をとることによって、図２に示すように、開口径の小さい頂部開口１２側から液が流入する方向（Ａ方向）における抵抗と比較して、開口径の大きい底部開口１３側から液が流入する方向（Ｂ方向）における抵抗は著しく小さくなる。すなわち液が吸収体層から出る場合にはＡ方向の流れとなるために大きい抵抗が働き、吸収体層に液が充満しても、開口径φtにより決まる抵抗に打ち勝つ圧力を生じるまでは、液は系外にはリークしない。しかし、この抵抗を超えると、リークする流れは、多数の開口１２から細流となって均一に、一部に偏ることなくオーバーフローする。このように開口１２を通してリークした流れは、開口フィルム１０と外装防漏体（図示せず）の間に留まるが、経時的にSAPが膨潤、膨化し、吸収余力が発生すると、多数に存在する開口１２を通じ、均一に短時間に、抵抗の低いＢ方向の流れとなって吸収体に再吸収される。
【００２９】
Ａ方向とＢ方向との間の抵抗の相違について、抵抗値を測定した結果を表２に示す。この表２は、図３（ｂ）の開口構造を持つ開口フィルムの、Ａ方向からの流入抵抗とＢ方向からの流入抵抗の相違を耐水圧で表現したものである。
【００３０】
【表２】

つぎに、本発明の吸収体に適用される開口フィルムに望まれる特性について説明する。
【００３１】
このような漏斗型開口フィルムは既に生理用品のトップシートとして多用されている。このトップシートの特徴は逆流の少ない、一方通行の性質を特徴としたスティンフリー性のトップシートとして消費者の支持を受けている。
【００３２】
本発明はこのような性質を吸収体全体を包む吸収体被覆層として原理的に利用したという観点からとらえることもできる。しかし吸収体被覆層の持つ再吸収ガイドという機能は新しい概念であると同時に吸収体被覆層として用いられる開口フィルムの性状はトップシートとして求められる性質とはいろいろな点で異なってくる。
【００３３】
以下吸収体被覆層として必要な性状についてより詳しく説明する。
【００３４】
（１）材質と着用感
一般の吸収体に用いられているトップシートは、直接肌に接するものであるため、いわゆるテキスタイルタッチと呼ばれているような、ソフトで刺激性のない表面を持つことが要求される。このため、薄くてしかも柔らかいメタロセン系PEやエラストマーを配合した樹脂材料が多く用いられている。
【００３５】
一方、本発明の吸収体被覆層の場合には、直接肌に接するものでなく、広い面積が必要であり、しかも形態保持性が必要であるため、比較的硬く、コストの安いLDPEやHDPEなどの材料を使用することが可能である。
【００３６】
（２）開口径
開口径は、生理用経血のような高粘度のものでなく、主に尿を対象にするためφtの小さいものがよく、少なくとも1mm以下、好ましくは0.5mm以下のものである。
【００３７】
（３）開口径比
未吸収液が出にくく、しかも入りやすい性質をより強化するためには、開口径比（φb/φt）の大きいものがよく、少なくとも1.1以上、好ましくは1.3以上のものである。
【００３８】
（４）開口数
開口数は、突起部の1cm²当たりの数で表現して、少なくとも10個／cm²以上、好ましくは20個／cm²以上である。
【００３９】
（５）厚み
厚みは、機能的にはいくら厚くても構わないが、製品のコンパクト性を維持するためには1mm以下のものが望ましい。
【００４０】
本発明において、吸収体被覆層の使用効果を実施態様に基づいて説明する。
【００４１】
図４は、SAPの高含有シート状吸収体（日本吸収体技術研究所製、商品名「メガシン」）２枚を重ねて吸収体層２１とし、これを図３（ａ）に示した開口フィルム２２で上下面および全ての側面を覆うように包んで構成した吸収体２０を示している。
【００４２】
この吸収体２０の表面積は288cm²で、約9gのSAPを含み、吸収量として400ml、保持量として300mlの生理食塩水を保有できる。
【００４３】
この吸収体２０を、図５（ａ）に示すように、ポケット状外袋部を持ったポリエチレン製のケース３０内に収容し、裏面を両面テープで固定し、300mlの生理食塩水を添加し、吸収液の再吸収のステップを観察した。
【００４４】
図５（ｂ）は、吸収過程のスタート、ステップI（添加直後）、ステップII（30秒後）、およびステップIII（５分後）の各ステップを段階的に示したものであり、また図５（ｃ）は、ケースから吸収体を取り出した状態を示している。
【００４５】
下記の表３に、それぞれのステップにおける液の物質収支を示す。
【００４６】
【表３】

図５と表３を対比しながら各ステップについて説明する。
【００４７】
スタート時に、吸収体２０に添加された300mlの生理食塩水は、その直後のステップIでは、吸収体２０による吸収量は不十分で、約半分の150mlが未吸収液４０としてケース３０の底にたまることになる。しかし吸収体２０中のSAPに吸収される量が増加するとともに、未吸収液は吸収体２０に再吸収され、30秒後のステップIIでは、早くも100mlが吸収体２０に再吸収され、未吸収液４０は50mlに減少する。
【００４８】
さらに5分間を経過すると、その間に残りの50mlも吸収体２０に再吸収され、ステップIIIのように未吸収量はほとんど0になる。しかも吸収後の吸収体２０は開口フィルムできっちりとカバーされているため、図５(ｃ)に示すように安定に袋から取り出すことができ、しかもケース３０内へのSAPその他の成分の脱離はほとんど認められなかった。これによって吸収体被覆層を通じての再吸収ガイド効果が明確に確認された。
【００４９】
以上、吸収体被覆材とその効果について説明したが、これを実際に吸収体と組み合わせて吸収体製品として使用した例について以下に説明する。
【００５０】
本発明の吸収体製品に使用される望ましい吸収体の一つの例は、特開平10-168230号公報、特開2000-201975号公報に記載されているような、高吸水樹脂を主たる成分とする吸収層、前記高吸水性樹脂を担持する不織布状基材、および前記高吸水性樹脂相互間と前記高吸水樹脂および基材間とを結合する結合材成分の3成分からなるシート状吸収体である。このシート状吸収体は、その表面上において、吸収層とそれを担持する不織布基材とからなる吸収領域相（Ａ相）と、前記高吸水性樹脂がほとんど存在しない、主として前記不織布状基材のみからなる通気抵抗のない拡散／アクイジション領域相（Ｂ相）とが相互に区分できるように分布する、複相構造を有している。
【００５１】
このようなシート状吸収体の具体例として、図６に、吸収領域相（Ａ相）と前記拡散／アクイジション領域相（Ｂ相）とが相互に接する連続相として存在するシート状吸収体の一例を示す。図６において、符号５１は不織布基材、５２はこの不織布基材５１の表面ライン状に設けられたSAP層を示し、SAP層５２が存在する領域は吸収領域相（Ａ相）、存在しない領域は拡散／アクイジション領域相（Ｂ相）として機能する。このよに、異なる相が相互に接する連続相として存在するシート状吸収体は本発明に好ましいものである。この吸収体のＢ部は、吸収前の吸収後も、自由に空気が通過できる通気構造を持っている。
【００５２】
他の一つの例は、フラッフパルプ、SAPあるいは化合繊繊維を気流成形してエマルジョンバインダーや熱メルト繊維で結合し、シート状に成形したいわゆるエアレイド法によるシート状の吸収体である。上述したシート状吸収体は、SAP含有量が60〜90%を占めるため、いわゆる超々薄型構造の吸収体に属するが、このような吸収体は、コンパクト性は極めて優れている反面、初期の吸収スピードが遅いという難点もある。このため従来は吸収体から未吸収液が簡単にリークし、バックシート、ギャザー脚部位等に局部的に集まって滞留し、結局はモレの原因となっていた。ところが、本発明で説明したような吸収体被覆層に開口フィルムを用いた再吸収ガイド機能を賦与することにより、この未吸収液の再吸収が可能となりモレが大幅に改良されることとなる。
【００５３】
これらのシート状吸収体を開口凹凸フィルムで被覆した吸収体の効果的利用形態についてさらに具体例で説明する。これは図５で示したようなポケット状外装部に吸収体を格納して使用する形態を応用したものである。すなわちこの構造様式を持った吸収体製品を尿パッドとして使用すると、初期の吸収速度の遅れは未吸収水がポケット部でトラップされて時間が稼げるので、コンパクトな形態で大量な尿が簡単に処理できる。この原理を利用した商品応用例を図７に示した。これは個包装と組み合わせたもので、図は個包装を開封した状態で示している。
【００５４】
図７において、個包装６０の下部に、モレ防止シール部６１で密閉された袋状の吸収体格納部６２を設け、この吸収体格納部６２に吸収体６３を挿入した状態で、その背面を個包装フィルムの固定部６４で商品箱包装６０に固定する。この状態で下着やカバー類に装着して使用する。なお、吸収体格納部６２を含む個包装６０は、不織布にPEをラミネートした防漏性材料で構成してある。使用後は袋全体を下着やカバーから取り外し、開閉シール６５で閉じて、安全に衛生的に廃棄処理することができる。またトラップした液の再吸収に寄与する部分は、液の浸積状態となり、自由膨潤に近い状態となっているのでSAPの潜在吸収能力を100%近く利用でき、吸収体として極めて効率の高い応用法である。
【００５５】
更に実際に開口フィルム被覆材の水の抵抗効果を示した実施例について説明する。
【００５６】
図６に示した吸収体を複数個作製し、そのうち一方はティッシュで被覆し、他方は図３（ａ）の開口フィルムで被覆し、液の流下テストを行った。まず、サンプルの調製について図８に基づいて説明する。被覆材（Ａ）に吸収体（Ｂ）を重ねて中段の平面図のような状態のものを作り、そのサイドを折りたたんで最下段の平面図のような構造を持ち、かつ、被覆材でカバーされた吸収体サンプルを調製した。得られたサンプルを図９のように横向きにして４５°の傾斜を持つステンレス製ボックスの傾斜面上にセットし、１４ｍｌ／ｓｅｃで液を急速に流下し、吸収体中にとどまる量（ａｍｌ）と吸収体被覆層を通過してリークする量（ｂｍｌ）を測定した。その結果は表４のようになった。開口フィルムの場合のリーク量は１２％で、ティッシュの６０％と比較して非常に少ない。
【００５７】
【表４】

【００５８】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、SAPおよびフラッフパルプのうち少なくとも一つを吸収体成分として含む吸収体層と、凹凸構造を持つ開口フィルムからなる吸収体被覆層とを併用することにより、該吸収体被覆層の外に漏れ出た未吸収液を吸収体本体に再吸収させるような再吸収ガイド機能を該吸収体被覆層に賦与することが可能になり、大量の液が短時間に供給されたとしても、モレを生じる危険性はほとんどなくなる。しかも本発明の吸収体は通気性に優れているので、この吸収体を適用した吸収体製品は、極めて優れた使用感覚を与える。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の吸収体に適用される開口フィルムの一例を示す斜視図である。
【図２】図１の開口フィルムの部分断面図である。
【図３】（ａ）、（ｂ）は、本発明に適用される開口フィルムの異なる例における開口分布とその詳細を示す説明図である。
【図４】本発明の吸収体の一形態を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線における断面図である。
【図５】本発明の吸収体の吸収および再吸収過程を示す説明図で、（ａ）は吸収前の状態、（ｂ）は吸収および再ステップ、（ｃ）は吸収後に吸収体を取り出した状態をそれぞれ示す。
【図６】本発明の吸収体に適用されるシート状吸収体を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）はそのＸ−Ｘ線における断面図である。
【図７】本発明の吸収体に適用されるシート状吸収体を袋状格納部に吸収体を格納して使用する形態の応用例を、個包装を開封した状態で示す説明図である。
【図８】サンプルの調製を示す図である。
【図９】４５°の傾斜を持つステンレス製ボックスを示す図である。
【符号の説明】
１０開口フィルム
１１突起部
１２頂部開口
１３底部開口
２０吸収体
２１吸収体層
２２開口フィルム
３０ケース
４０未吸収液
５１不織布基材
５２ SAP層
６０個包装
６１モレ防止シール部
６２吸収体格納部
６３吸収体
６４固定部
６５開閉シール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent body that is applied to an absorbent product including a diaper and a sanitary product as a main component of the absorbent function. The invention also relates to an absorbent product comprising this absorber.
[0002]
[Prior art]
The absorber, which is an important constituent component of the absorbent product, has been conventionally treated with sizing materials mainly for the purpose of preventing pulp or super absorbent resin (hereinafter referred to as “SAP”) from detaching from the absorber. It was covered with so-called water-resistant tissue paper and incorporated in the absorbent product in this state.
[0003]
However, in recent years, so-called ultra-thin products, which have been made thinner and more compact by increasing the SAP content, have become the mainstream. As this trend progresses, it is required that the coating layer of the absorbent body also has a wet strength that can withstand the swelling force of the absorbent body and a dense structure that prevents gelled SAP from leaking to the surface. It has become like this.
[0004]
From such a demand, instead of the water-resistant tissue, PE film, PP spunbond S, melt blown nonwoven fabric M, or SMS structure which is a composite of these is used as an absorbent coating layer. It is coming.
[0005]
On the other hand, as a measure for preventing stuffiness and fogging during use, it is also indispensable to impart breathability to the absorbent product. In order to satisfy such conditions, not only the breathable backsheet, but also the absorber itself and the absorber coating layer must have a certain degree of breathability.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the tissue, S or SMS structure as described above is breathable and suitable as a coating layer in terms of permeation of water, but since the permeated liquid cannot be recovered again, this In absorbent products made of such materials, the liquid that has passed through the absorbent coating layer accumulates as unabsorbed liquid on the backsheet and the coating layer or the bottom surface of the gathered edge, and the accumulated liquid moves as the wearer moves. Then, it leaks out from the gap between the joined layers. This is one of the major causes of diaper leakage.
[0007]
If such an unabsorbed liquid can be properly reabsorbed by the absorber, the cause of the largest leakage can be eliminated, and the efficiency of the absorber can be greatly improved.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention uses an absorbent layer containing at least one of SAP and fluff pulp as an absorbent component and an opening film having a concavo-convex structure, so that the absorbent coating layer has not leaked out of the coating layer. It has succeeded in providing a reabsorption guide function that allows the absorbent body to reabsorb the absorbent. By using an absorber provided with such an absorber coating layer, an absorbent product with less moisture and excellent breathability can be obtained.
[0009]
That is, according to the present invention, in the absorbent body having an absorber layer containing at least one of powdery, granular or fine fibrous SAP and fluff pulp as an absorbent component,
The absorbent body is provided with an absorbent covering layer made of a water-resistant, highly breathable synthetic resin aperture film,
The absorber covering layer has a large number of funnel-shaped protrusions with a small opening at the top and a large opening at the bottom, and is arranged so that the top of the protrusion is in contact with the absorber layer. An absorbent body is provided.
[0010]
The opening film has a large number of protrusions having a funnel-like structure with a small opening at the top and a large opening at the bottom, and the top of the protrusion is arranged so as to be in contact with the absorber layer. Applied advantageously.
[0011]
In another aspect of the present invention, it has a larger area than the size of the absorber as described above, and includes a leakproofness exterior portion which have a bag-like form as can store the absorber, the anti Provided is an absorbent product in which the absorbent body is mounted on a leaky exterior part and traps unabsorbed liquid in a gap existing between the leakproof exterior part and the absorbent body when the absorbent body is used.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The role of the absorber coating layer in the absorber of the present invention will be described below, and differences between the conventional coating layer and the absorber coating layer of the present invention will be described.
[0013]
The following is a summary of the functions that the absorber coating layer should perform in the current absorber technical level.
[0014]
1) Dust-proof and separation-preventing functions This function has been required for the past, and prevents fluff pulp and SAP fine powder from leaking out of the absorbent product even when they are dry. Its importance is gradually declining with the decrease in usage, the use of SAP sheets, and so on.
[0015]
2) Prevention of detachment of swollen gel The phenomenon that swollen gel leaks and adheres to the wearer's skin through the pores of the surface sheet is becoming more frequent as the amount of SAP added increases. It was.
[0016]
3) Maintaining morphological stability when wet
With the addition of high concentration of SAP, swelling and swelling occurred up to about 3 times the dry thickness when wet. A countermeasure to withstand such a large swelling force and maintain wet stability and deformation stability is required.
[0017]
4) Diffusion assisting effect The aqueous body fluid fed from the top sheet to the absorber is apt to be collected locally. The role of the absorber coating layer has become important as an auxiliary effect to prevent such local concentration and to diffuse the liquid uniformly throughout the absorber.
[0018]
5) Trouble prevention effect due to sharp protrusions of SAP particles Over 90% of SAPs currently used in absorbent products are SAPs obtained from aqueous bulk polymerization. This SAP is dried into a film and then crushed into flakes. This flaky crushing SAP has sharp corners when viewed in detail, which breaks the back sheet, eliminates the leak-proof property of the back sheet, and is one of the causes of leakage. This prevention effect is also a major role of the absorber coating layer.
[0019]
6) Breathable maintenance It is necessary that the absorbent coating layer does not affect the breathability of the breathable film and the entire absorbent body.
[0020]
7) Resistance to outflow of liquid from the absorber When using an absorber coating layer that has almost no resistance to outflow from the absorber, as in conventional tissues, the liquid does not reach the entire absorber and the absorber is not used. Even if many parts remain, the outflow from the absorber will occur. On the other hand, if the absorbent coating layer has water resistance, the liquid will spread over the absorbent and then flow out of the system. In order to control the absorber in such a state, it is essential that the absorber coating layer has a certain amount of water resistance.
[0021]
8) Liquid reabsorption guide effect This effect is based on a new concept proposed by the present inventors. In other words, the absorption capacity and stability of SAP are extremely high, but the absorption speed of the liquid is slow. Therefore, the more SAP-rich the system, the greater the initial absorption due to the difference between the absorption speed and the discharge speed of SAP. The generation of unabsorbed liquid from the water increases.
[0022]
However, over time, the amount of absorbed SAP increases rapidly, and SAP has sufficient absorption capacity over time. However, the unabsorbed liquid generated in the initial stage is in a state where it is reabsorbed by the SAP of the absorber, but there is no means to return to the original absorber from the part trapped outside the system. Will continue to stay in this state. As a result, the absorber generates moisture while leaving an excessive absorption capacity. By using the absorber coating layer of the present invention, the unabsorbed liquid once discharged out of the system of the absorber is smoothly collected and reabsorbed by the absorber through the opening of the absorber coating layer and fixed in the absorber. The
[0023]
Table 1 shows the results of comparing the characteristics of various absorber coating layers from the eight viewpoints described above.
[0024]
[Table 1]

Each of the absorber coating layers has its own characteristics, but the only absorber that can fully exhibit all functions is the apertured film of the present invention. For example, the effect of preventing damage due to sharp corners of flaky SAP has become important as the amount of SAP added increases, but the cushioning effect works due to the uneven structure of the aperture film applied in the present invention. Therefore, trouble due to corners can be prevented. What is particularly characteristic is that, on the one hand, it has resistance to outflow of liquid, and on the other hand it has a reabsorption guide function. Having these two functions is attributed to the effect of the aperture film of the present invention.
[0025]
Below, the specific structure of the absorber of this invention is demonstrated with reference to drawings.
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 2, the opening film 10 applied to the absorbent body of the present invention has a number of regularly arranged H protrusions 11 having a shape similar to a truncated cone. A top opening 12 having an opening diameter φt is formed at the top of each projection 11, and a bottom opening 13 having an opening diameter φb is formed at the bottom. The opening film 10 is arranged such that the top of the protrusion 11 is in contact with the absorber layer (not shown).
[0027]
An example of a preferable arrangement of the protrusions 13 and their intervals is shown in FIG. In this example, the opening 12 is circular. However, as shown in FIG. 3B, the opening 12 may be elliptical with a major axis of 0.5 mm and a minor axis of 0.2 mm.
[0028]
By adopting such a structure, as shown in FIG. 2, compared to the resistance in the direction (A direction) in which the liquid flows from the top opening 12 side having a small opening diameter, the bottom opening 13 side having a large opening diameter is used. The resistance in the direction in which the liquid flows (direction B) is significantly reduced. That is, when the liquid exits the absorber layer, a large resistance works because it flows in the A direction. Even if the absorber layer is filled with the liquid, until the pressure that overcomes the resistance determined by the opening diameter φt is generated, Does not leak outside the system. However, when this resistance is exceeded, the leaking flow becomes a narrow flow from a large number of openings 12 and overflows evenly without being partially biased. The flow leaking through the opening 12 as described above remains between the opening film 10 and the exterior leak preventer (not shown). However, when SAP swells and expands with time and absorption capacity is generated, it exists in large numbers. Through the opening 12, the flow in the B direction with low resistance is uniformly absorbed in the absorber in a short time.
[0029]
Table 2 shows the result of measuring the resistance value for the difference in resistance between the A direction and the B direction. Table 2 shows the difference between the inflow resistance from the A direction and the inflow resistance from the B direction of the opening film having the opening structure of FIG.
[0030]
[Table 2]

Next, characteristics desired for the aperture film applied to the absorbent body of the present invention will be described.
[0031]
Such a funnel-type opening film is already widely used as a top sheet for sanitary products. The topsheet features low backflow and is supported by consumers as a sting-free topsheet characterized by a one-way nature.
[0032]
The present invention can also be understood from the viewpoint that such properties are used in principle as an absorbent covering layer that wraps the entire absorbent body. However, the function of the resorbing guide of the absorber coating layer is a new concept, and at the same time, the properties of the aperture film used as the absorber coating layer differ from the properties required for the top sheet in various respects.
[0033]
Hereinafter, the properties necessary for the absorber coating layer will be described in more detail.
[0034]
(1) Material and feeling of wear The top sheet used for general absorbents has a soft and non-irritating surface, so-called textile touch, because it is in direct contact with the skin. Is required. For this reason, a thin and soft resin material containing a soft metallocene PE or elastomer is often used.
[0035]
On the other hand, in the case of the absorbent coating layer of the present invention, it is not in direct contact with the skin, a large area is required, and shape retention is necessary, so that it is relatively hard and inexpensive, such as LDPE and HDPE. It is possible to use any material.
[0036]
(2) Aperture diameter The aperture diameter is not high viscosity like sanitary menstrual blood, but it should have a small φt, mainly for urine, at least 1 mm or less, preferably 0.5 mm or less. is there.
[0037]
(3) In order to reinforce the property that it is difficult for an unabsorbed liquid with an opening diameter ratio to be produced and is easy to enter, a liquid with a large opening diameter ratio (φb / φt) is good, at least 1.1 or more, preferably 1.3 or more. is there.
[0038]
(4) Numerical aperture The numerical aperture is expressed as the number of protrusions per 1 cm ² and is at least 10 / cm ² or more, preferably 20 / cm ² or more.
[0039]
(5) The thickness may be any functionally thick, but is preferably 1 mm or less in order to maintain the compactness of the product.
[0040]
In the present invention, the effect of using the absorber coating layer will be described based on the embodiment.
[0041]
FIG. 4 shows an absorbent layer 21 formed by superposing two sheets of high-absorption SAP sheet absorber (trade name “Megacin”, manufactured by Japan Absorbent Technology Laboratory), and this is the aperture film shown in FIG. 22 shows an absorbent body 20 that is configured to be wrapped so as to cover the upper and lower surfaces and all the side surfaces.
[0042]
This absorbent body 20 has a surface area of 288 cm ² and contains about 9 g of SAP, and can hold 400 ml of physiological saline as an absorption amount and 300 ml as a retention amount.
[0043]
As shown in FIG. 5A, the absorbent body 20 is accommodated in a polyethylene case 30 having a pocket-shaped outer bag, the back surface is fixed with double-sided tape, and 300 ml of physiological saline is added. The step of reabsorption of the absorbent was observed.
[0044]
FIG. 5 (b) shows the steps of the absorption process, step I (immediately after addition), step II (30 seconds later), and step III (5 minutes later) step by step. 5 (c) shows a state where the absorber is taken out from the case.
[0045]
Table 3 below shows the liquid mass balance in each step.
[0046]
[Table 3]

Each step will be described by comparing FIG. 5 with Table 3.
[0047]
At the time of start, 300 ml of physiological saline added to the absorbent body 20 is insufficiently absorbed by the absorbent body 20 in Step I immediately after that, and about 150 ml of about half of it is unabsorbed liquid 40 at the bottom of the case 30. It will be accumulated. However, as the amount absorbed by SAP in the absorber 20 increases, the unabsorbed liquid is reabsorbed by the absorber 20, and in Step II after 30 seconds, 100 ml is reabsorbed by the absorber 20 as soon as possible. Absorbent 40 is reduced to 50 ml.
[0048]
After a further 5 minutes, the remaining 50 ml is reabsorbed by the absorbent body 20 during that time, and the unabsorbed amount becomes almost zero as in Step III. In addition, since the absorbent body 20 after absorption is tightly covered with an opening film, it can be stably taken out from the bag as shown in FIG. 5 (c), and SAP and other components can be detached from the case 30. Was hardly recognized. This clearly confirmed the reabsorption guide effect through the absorbent coating layer.
[0049]
The absorbent covering material and its effects have been described above. An example in which this is actually combined with an absorbent and used as an absorbent product will be described below.
[0050]
One example of a desirable absorber used in the absorbent product of the present invention is mainly composed of a highly water-absorbent resin as described in JP-A-10-168230 and JP-A-2000-201975. An absorbent layer, a non-woven fabric base material carrying the superabsorbent resin, and a sheet-like absorber composed of three components: a binder component that binds between the superabsorbent resin and the superabsorbent resin and the base material. is there. This sheet-like absorbent body is mainly composed of an absorbent region phase (A phase) composed of an absorbent layer and a nonwoven fabric substrate carrying the absorbent layer, and the highly water-absorbent resin on the surface thereof. And a diffusion / acquisition region phase (B phase) having no ventilation resistance and distributed so as to be distinguishable from each other.
[0051]
As a specific example of such a sheet-shaped absorber, FIG. 6 shows an example of a sheet-shaped absorber in which an absorption region phase (A phase) and the diffusion / acquisition region phase (B phase) exist as continuous phases. Indicates. In FIG. 6, reference numeral 51 denotes a nonwoven fabric substrate, 52 denotes an SAP layer provided in a surface line shape of the nonwoven fabric substrate 51, and the region where the SAP layer 52 exists is an absorption region phase (A phase), a region where it does not exist Functions as a diffusion / acquisition region phase (B phase). Thus, the sheet-like absorber in which different phases exist as continuous phases in contact with each other is preferable for the present invention. The B part of the absorber has a ventilation structure that allows air to freely pass through even after absorption before absorption.
[0052]
Another example is a so-called airlaid absorbent sheet material in which fluff pulp, SAP, or synthetic fiber is air-flow molded and bonded with an emulsion binder or a hot melt fiber to form a sheet. The above-mentioned sheet-like absorber belongs to the so-called ultra-thin absorber because the SAP content occupies 60 to 90%, but such an absorber is extremely excellent in compactness, but the initial absorption. There is also a drawback that the speed is slow. For this reason, conventionally, the unabsorbed liquid easily leaks from the absorbent body, and gathers and stays locally in the back sheet, gather leg portions, and the like, eventually causing leakage. However, by adding a reabsorption guide function using an opening film to the absorber covering layer as described in the present invention, reabsorption of the unabsorbed liquid becomes possible, and the leakage is greatly improved.
[0053]
The effective utilization form of the absorber which coat | covered these sheet-like absorbers with the opening uneven | corrugated film is further demonstrated with a specific example. This is an application of an embodiment in which the absorbent body is stored and used in the pocket-shaped exterior as shown in FIG. In other words, when an absorbent product with this structure is used as a urine pad, the delay in the initial absorption rate can be obtained by trapping unabsorbed water in the pockets and gaining time. it can. An example of product application using this principle is shown in FIG. This is a combination with individual packaging, and the figure shows the individual packaging opened.
[0054]
7, the lower portion of individual package 60, the bag-shaped absorbing body storing portion 62 which is sealed with a leak-proof seal portion 61 is provided, in a state of inserting the

absorbent body

63 in the absorbent body storing portion 62, the rear It fixes to the product box packaging 60 with the fixing | fixed part 64 of an individual packaging film. In this state, attach to underwear or covers. The individual package 60 including the absorbent body storage unit 62 is made of a leak-proof material obtained by laminating PE on a nonwoven fabric. After use, the entire bag can be removed from the underwear and cover, closed with the opening / closing seal 65, and disposed of safely and hygienically. The part that contributes to the reabsorption of the trapped liquid is the liquid immersion state, which is close to free swelling, so that the potential absorption capacity of SAP can be used almost 100%, making it an extremely efficient application as an absorber. Is the law.
[0055]
Further, an example showing the water resistance effect of the aperture film covering material will be described.
[0056]
A plurality of absorbers shown in FIG. 6 were prepared, one of which was covered with a tissue, and the other was covered with the opening film of FIG. 3A, and a liquid flow test was performed. First, sample preparation will be described with reference to FIG. The absorber (B) is overlaid on the covering material (A) to make a state as shown in the plan view of the middle stage, and the side is folded to have the structure as shown in the bottom plan view, and covered with the covering material. Prepared absorber samples were prepared. The obtained sample was set horizontally on a sloped surface of a stainless steel box having an inclination of 45 ° as shown in FIG. 9, and the liquid was allowed to flow rapidly at 14 ml / sec, and the amount remaining in the absorber (a ml ) And the amount of leakage (b ml) passing through the absorber coating layer. The results are shown in Table 4. In the case of the aperture film, the leak amount is 12%, which is very small compared to 60% of the tissue.
[0057]
[Table 4]

[0058]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, by using together an absorber layer containing at least one of SAP and fluff pulp as an absorber component, and an absorber coating layer composed of an opening film having an uneven structure. In addition, a reabsorption guide function that allows the absorbent body to reabsorb unabsorbed liquid that has leaked out of the absorbent coating layer can be imparted to the absorbent coating layer, and a large amount of liquid can be applied in a short time. Even if it is supplied to the product, there is almost no risk of causing moisture. Moreover, since the absorbent body of the present invention is excellent in air permeability, an absorbent product to which this absorbent body is applied gives an extremely excellent sense of use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of an aperture film applied to an absorbent body of the present invention.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view of the apertured film of FIG.
FIGS. 3A and 3B are explanatory views showing an opening distribution and details thereof in different examples of the opening film applied to the present invention. FIGS.
4A and 4B show an embodiment of an absorbent body according to the present invention, in which FIG. 4A is a plan view, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams showing the absorption and reabsorption process of the absorber of the present invention, where FIG. 5A shows a state before absorption, FIG. Each state is shown.
6A and 6B show a sheet-like absorbent body applied to the absorbent body of the present invention, in which FIG. 6A is a plan view and FIG.
FIG. 7 is an explanatory view showing an application example of a form in which a sheet-like absorbent body applied to the absorbent body of the present invention is used by storing the absorbent body in a bag-like storage portion in a state where an individual package is opened.
FIG. 8 shows sample preparation.
FIG. 9 is a view showing a stainless steel box having an inclination of 45 °.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Opening film 11 Protrusion part 12 Top opening 13 Bottom opening 20 Absorber 21 Absorber layer 22 Opening film 30 Case 40 Unabsorbed liquid 51 Nonwoven fabric base material 52 SAP layer 60 Individual packaging 61 Molle prevention seal part 62

Absorber storage part

63

absorption Body

64 Fixed part 65 Opening and closing seal

Claims

In an absorber having an absorber layer containing at least one of powdery, granular or fine fiber SAP and fluff pulp as an absorber component,
The absorbent body is provided with an absorbent covering layer made of a water-resistant, highly breathable synthetic resin aperture film,
The absorber covering layer has a large number of funnel-shaped protrusions with a small opening at the top and a large opening at the bottom, and is arranged so that the top of the protrusion is in contact with the absorber layer. Absorber characterized by that.

The aperture diameter of the top portion of the absorber coating layer has a 1mm or less, the absorption body according to claim 1 number of the protrusions is 10 / cm ² or more.

The absorber according to claim 1 or 2 , wherein 60 to 90% of the total weight of the absorber layer is occupied by SAP.

The absorbent body according to any one of claims 1 to 3 , wherein the absorbent layer is a sheet-like composite made of a nonwoven fabric and SAP carried thereon.

The absorber according to any one of claims 1 to 3 , wherein the absorber layer is a sheet-like absorber made of a mixture of fluff pulp and SAP and formed by an airlaid method.

Absorbent product characterized in that it has a claim 1 wherein the absorber absorbing body coated with a coating layer according to any one of 5.

Wherein an area greater than the size of the absorber possess, and includes a leakproofness exterior portion which have a bag-like form as can store the absorber,
The absorber according to claim 6 , wherein the absorber is attached to the leakproof exterior portion, and unabsorbed liquid is trapped in a gap existing between the leakproof exterior portion and the absorber when the absorber is used. Product.