JP4614641B2 - 運動量増大装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力電力を得られる運動量増大装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来電力は水力、風力、火力、原子力等をエネルギーとして発電機を回すことによって得られ、水力発電では水車を回転させるためのダムを建設しなければならず、環境破壊と共に水量が常に豊富であるとは限らない。また、土砂が堆積し、ダムが永久的に使用できるわけでもない。風力発電では自然現象の風力を利用するため、発電機設置のコストのみで良いが、自然現象に頼るためにエネルギー確保が安定しないという問題がある。さらに、火力発電は石油や石炭の燃焼で大気を汚染すると共に、熱効率が悪いという問題があると共に、地球温暖化を助長するといった問題がある。原子力発電は設備の建設に費用が嵩むと共に、安全性の面で問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特許第2968918号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来の発電装置では、設備建設の費用が嵩むと共に、環境汚染や大気汚染、発熱、エネルギーの安定供給の面で問題があった
【0005】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、環境汚染、大気汚染や発熱の問題もなく、建設コストも嵩むことなく、しかもクリーン運動量増大装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は運動量増大装置に関するものであり、本発明の上記目的は、非磁性体で成る第一回転部に第一永久磁石群が埋設されて成る第一回転体と、前記第一永久磁石群に対向するように配設された電磁石及び駆動回路と、前記電磁石にスイッチを介して電力を供給する電源とで成る回転駆動部と、非磁性体で成る第二回転部に第二永久磁石群が埋設されて成る第二回転体と、前記第二永久磁石群に対向するように配設された発電機とで成る発電部と、前記発電部から出力される電力を前記電磁石に供給すると共に、前記スイッチをON/OFF制御する制御手段と、を具備し、前記第一回転体と前記第二回転体とが軸受を介した軸で連結されており、前記第一永久磁石群は前記第一回転部の直径に対して両磁極が所定角度傾斜して配設され、前記第二永久磁石群は前記第二回転部の直径に対して両磁極が平行に配設され、前記制御手段は、前記発電機と前記電磁石とにそれぞれ接続されて、入力された交流電流を直流電流に変換して出力する交流直流変換手段を備え、前記スイッチをONすることにより、前記電源で前記駆動回路を駆動することにより前記第一回転体が回転し、前記第一回転体の回転が前記軸を介して前記第二回転体が回転されることによって前記発電部より交流の出力電力を得て、前記交流直流変換手段は、前記発電部より前記交流の出力電力の供給を受けて、交流の電流を直流の電流に変換し、直流の電力を前記電磁石に供給することによって達成される。
【0007】
また、本発明の上記目的は、前記第一永久磁石群が、複数枚の永久磁石板を1組として複数箇所に配設して成っていることにより、或いは前記第一永久磁石群が、複数枚の永久磁石板を1組として複数箇所に配設されて成っていると共に、前記第一回転体の円周面に沿って2列設けられることにより、或いは前記電磁石がコの字状形状であり、前記2列の永久磁石群の磁極を互いに逆極性とし、前記コの字状形状電磁石が前記逆極性永久磁石群と対向することにより、或いは前記第二永久磁石群が複数の板状永久磁石で成り、前記第二回転体の円周に対して等間隔に配列されることにより、或いは前記回転駆動部を複数連結すると共に、前記発電部を複数連結することにより、或いは前記回転駆動部の前記軸受及び前記軸以外の部分を合成樹脂材で構成することにより、或いは前記発電部の前記軸受及び前記軸以外の部分を合成樹脂材で構成することによって、より効果的に達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明では、電磁石から発生された磁界と回転体の永久磁石群から発生される磁界とが互いに反発する関係にあり、しかも、永久磁石から発生される磁界が近接する他の永久磁石及び電磁石からの磁界で偏平に変形されることから、回転体を回転するトルクが両者間で発生され、回転体が効率的に回転されることにより、連結されている発電部から電力が出力される。しかも、回転体の慣性力が大きいことから、回転を開始すると、その慣性力及び回転力でその速度が増加されると共に、出力電力も次第に増大していく運動量増大装置である。発熱がないため合成樹脂の利用が可能となり、軽量化と製造のコストダウンを実現している。
【0010】
先ず、本発明の前提となる磁力回転装置(特許2968918号)の概要を説明する。図1は磁力回転装置を概略的に示しており、フレーム2に回転軸4が軸受5により回転可能に固定されている。回転軸4には、回転力を発生する磁石回転体6及び8が回転軸4と共に回転可能に固定され、回転軸4には、回転力をエネルギーとして取り出すための棒状磁石9がその周囲に取付けられた被回転体10が、回転軸4と共に回転可能に固定されている。磁石回転体6及び8には、回転に同期して付勢される電磁石12及び14が夫々磁気ギャプを介して対向配置されている。電磁石12及び14は、磁路を構成するヨーク16に固定されている。
【0011】
図2に示すように磁石回転体6及び8の各々には、回転力を発生する磁界を発生する板状磁石22A〜22H及び回転体6、8のバランスを取るための非磁性体で作られたバランサー20A〜20Hが円盤24上に配置されている。各板状磁石22A〜22Hは、図2に示すように、長手軸Iが円盤24の半径軸線IIに対してある角度Dをなすように配置される。角度Dは、円盤24の半径及びこの円盤24上に配置される板状磁石22A〜22Hの数によって適宜定められる。磁界を有効利用する観点から、磁石回転体6上では、板状磁石22A〜22HはN極が外方に向けられ、磁石回転体8上では、板状磁石22A〜22HはS極が外方に向けられるように配置されることが好ましい。
【0012】
磁石回転体6及び8の外側には、電磁石12及び14が夫々磁気ギャプを介して対向して配置されているが、電磁石12及び14は、付勢された際に電磁石12及び14が対向する板状磁石22A〜22Hの磁極と同極で互いに反発する関係の磁界を発生する。即ち、磁石回転体6上では、板状磁石22A〜22Hの外方の磁極がN極であるので、電磁石12はその対向面がN極となるように付勢され、また、磁石回転体8上では、板状磁石22A〜22Hの外方の磁極がS極であるので、第2の電磁石14はその対向面がS極となるように付勢される。このようにヨーク16で磁気的に連結された電磁石12及び14の板状磁石22A〜22Hへの対向面が異なる磁極に励磁されることは、電磁石12及び14の磁界を効率的に利用することができることとなる。
【0013】
磁石回転体6及び8の一方には、その回転位置を検出する検出器30が設けられている。即ち、図2に示すように板状磁石22A〜22Hの内の回転方向32に関し、先頭の板状磁石22Aが通過した時点で磁石回転体6及び8が付勢される。換言すれば、回転方向32に関し、先頭の板状磁石22A及びこれに続く板状磁石22B間に始点S0が設けられ、この始点S0が電磁石12或は14の中心点R0に一致した際に電磁石12及び14が付勢される。また、図2に示すように板状磁石22A〜22Hの内の回転方向32に関し、後尾の板状磁石22Aが通過した時点で磁石回転体6及び8が消勢される。回転盤24上で始点S0に対称な位置に終点E0が定められ、この終点E0と電磁石12或は14の中心点R0とが一致された際に、電磁石12及び14が消勢される。回転体6及び8の回転開始時においては、始点S0及び終点E0間の任意の位置に電磁石12、14の中心点R0が位置され、電磁石12、14と板状磁石22A〜22Hとが対向されて回転が開始される。回転位置を検出する検出器30としてマイクロスイッチが採用される場合には、マイクロスイッチの接点が回転盤24の周面を摺動され、始点S0及び終点E0の間でマイクロスイッチの接点が閉じられるように、始点S0及び終点E0にステップが設けられ、この間の周面上の領域が他の回転盤24の周面に比べて突出されている。
【0014】
図3に示すように電磁石12、14の巻線は、直列接続されてリレー40の可動接点を介して直流電源42に接続されている。直流電源42には、マイクロスイッチとしての検出器30及びリレー40のソレノイドの直列回路が接続され、直流電源42には、小エネルギーの観点からソーラセル等の充電器44が接続され、太陽エネルギー等で直流電源42が常に充電可能となっている。
【0015】
図4に示すような磁界分布が、各磁石回転体6、8の板状磁石22A〜22Hと対応する電磁石12、14との間に形成される。電磁石12、14が付勢されている際には、電磁石12、14に近接した板状磁石22A〜22Hの磁界は、回転方向に対応する長手方向に歪み、両者間で互いに反発力が生じる。この反発力は、その磁界の歪から明かなようにその長手方向に直角な成分が大きく、矢印32で示されるような回転トルクが生じる。電磁石12、14の磁界に次に侵入する板状磁石22A〜22Hの磁界は、同様に電磁石12、14の磁界によって歪み、先に侵入した板状磁石22A〜22Hの反対極に向かうことから、その歪がより大きく、偏平となる。従って、既に侵入した板状磁石22A〜22Hと電磁石12、14との間の反発力は、次に侵入する板状磁石22A〜22Hと電磁石12、14との間の反発力よりも大きく、回転盤24には、矢印32で示す回転力が作用することとなる。回転力が与えられた回転盤24は、終点E0と電磁石12、14の中心点R0とが一致されて電磁石12、14が消勢されてもその慣性力で回転を続け、慣性力が大きくなればなるほどスムーズに回転されることとなる。
【0016】
図5は本発明の一実施例を示しており、大きく分けて回転駆動部100と発電部200とが軸300で連結されて構成されており、回転駆動部100で回転駆動を行い、発電部200から電力を得る構成となっている。回転駆動部100には円柱状の回転体110が設けられており、回転体110は非磁性体で成る円柱状の回転部113の両側を円板111及び112で挟持して構成されている。回転体110の回転部113には、円周上2列に整列された永久磁石群113A,113Bが設けられており、回転体110近辺の対向部には駆動制御部120が設置されている。永久磁石群113A,113Bは3枚ずつが1組となっており、各組が回転部113に等間隔に配設されている。そして、回転部110の軸300は、両サイドに設置されている固定部材301及び302に軸支されている。
【0017】
また、発電部200には円柱状の回転体210が設けられており、回転体210は非磁性体で成る円柱状の回転部213の両側を円板211及び212で挟持して構成されている。回転体210の回転部213には、所定間隔で板状の永久磁石群214が埋設されており、回転体210の対向部には電磁誘導で電力を発生する電力発生部220が設置されている。また、回転部210の軸300は、両サイドに設置されている固定部材303及び304に、軸受300Aを介して軸支されている。
【0018】
なお、軸300及び軸受300Aは金属で構成されているが、他の部分は合成樹脂(例えば強化合成樹脂)で構成されている。このため、装置の軽量化と装置製造のコストダウンを図ることができる。また、回転体110の永久磁石群113Aは、回転体210の永久磁石群214よりも小さくなっている。例えば、永久磁石群113Aの寸法は4×20×15mmであるのに対し、永久磁石群214の寸法は30×80×50mmである。回転に対して効率的に電力を得るためである。
【0019】
回転駆動部100の回転部113の構造及び駆動制御部120の回路結線は図6に示すようになっており、図6では回転部113の永久磁石群113Aに沿った断面を示している。永久磁石群113Aは、本例ではそれぞれ3個の板状の永久磁石113A1,113A2,113A3が1組として整列されて成り、回転部113の円周に対称的に配置されると共に、直径に対してそれぞれ所定角度Dだけ傾斜して埋設されている。永久磁石群113A,113Bの表面は、回転部113の周面とほぼ一致している。回転体110(回転部113)には電磁石121が対向して設置され、電磁石121は位置検出スイッチ122に同期してバッテリ123で励磁されるようになっている。バッテリ123は電源スイッチ124でオンオフされる。電磁石121は永久磁石群113Bに対しても、反発作用するような構造となっている。なお、図6では、永久磁石群113A、113Bを円周対称に2箇所設けているが、対称4箇所でも、8箇所でも良い。
【0020】
図7はその構成配置を示しており、1つの電磁石121が2列の永久磁石群113A及び113Bに同時に対向するようになっていると共に、電磁石121の極(図7ではN極)と永久磁石群113A及び113Bの表面極(図7ではN極)とが同一極性で対向するように配置されている。励磁電圧Vi及び励磁電流Iiがそれぞれ電圧計及び電流計で計測され、入力電力Pi=Vi×Iiが計測されるようになっている。
【0021】
また、電力部200の回転部213の構造及び電力発生部220の回路結線は図8に示すようになっており、永久磁石群214は円柱状回転部213の中心方向に向かって埋設され、その表面が回転部213の表面とほぼ合致している。本例では、永久磁石群214は回転部213の円周を8等分した8箇所に対称的に配置されて埋設されている。回転体210(回転部213)近辺には、例えば棒状の磁性体221にコイル222を巻回して成る発電機223が対向して設置され、発電機223の出力には負荷Rが接続されている。負荷Rの電圧Vo及び出力電流Ioがそれぞれ電圧計及び電流計で計測され、出力電力Po=Vo×Ioが計測されるようになっている。
【0022】
なお、図6の例では永久磁石群113A,113Bは、3枚1組で回転部113の2箇所に等間隔に配設されているが、1組の枚数及び配設個所数は任意である。また、図8の例では永久磁石群214は、回転部213の8箇所に等間隔に配設されているが、配設個所数は任意である。
【0023】
このような構成において、駆動制御部120の電源スイッチ124をオンして電磁石121を励磁することにより電磁石121の磁極(N)と、対向している回転部113の永久磁石群113A及び113Bの磁極(N)とが反発することによって回転体110が回転を始め、軸300で連結されている発電部200の回転体210も回転を始める。回転体210が回転すると、回転部213に埋設されている永久磁石群214が、近接配置されている発電機223と電磁誘導作用を生じ、発電機223から電力が発生されて負荷Roに電流が流れる。スイッチ122は位置センサによってオンオフされ、回転体110の回転速度nは図9のように時間tと共に増加する。
【0024】
実際の計測データは下記表1の通りである。
【0025】
【表1】
Figure 0004614641
入力電力Piは電磁石121に印加される電力であり、図6の回路で示されるようにPi=Vi×Iiで計測でき、図10の特性図に示されるように時間tの経過にもほぼ同一値を保持している。一方、出力電力Poは発電機223から出力される電力であり、図8の回路で示されるようにPo=Vo×Ioで計測できる。出力電力Poは図10の特性図に示されるように、最初は0であるが時間tの経過に従って増大し、遂には入力電力Piよりも大きくなる。
【0026】
負荷Roが100Ωの場合の実際の計測データは、下記表2の通りである。
【0027】
【表2】
Figure 0004614641
図11は実際の計測データを示しており、図11(A)は電磁石121に印加される89ms間隔の電圧パルス波形を示しており、同図(B)はその平均値電圧を示している。図11(D)は電磁石121に印加される89ms間隔の電流パルス波形を示しており、同図(E)はその平均値を示している。また、図11(C)は出力電圧Voを示し、同図(F)は出力電流Ioを示している。
【0028】
上述の実施例では、1つの電磁石(1極)121で2列の永久磁石群113A,113Bと反発作用させるようになっているが、図12に示すように電磁石130のヨーク131をコの字状に屈曲させ、ヨーク131に巻回されたコイル132を励磁すると、ヨーク131の両端部にN極及びS極が形成される。従って、回転部113の永久磁石群113Aの表面極を例えばN極とし、永久磁石群113Bの表面極を例えばS極となるように設けることによって、小型化にして反発力を大きくすることができる。
【0029】
また、図13に示すように回転駆動部100A,100Bを2連にすると共に、発電部200A,200Bを2連にすることによって、更に大きな出力電力Poを得ることができる。図13では2連ずつの連結であるが、更に連数を増やすことも可能である。
【0030】
図14は本発明の他の例を示しており、発電部200の出力電力Poが入力電力Piより大きいことを利用して、一旦回転が始まってから出力電力Poの一部を入力電力Piとして利用する例である。つまり、発電部200の回転部213が回転すると発電機223からは交流電力が出力され、この交流電力を交流/直流変換部230で直流電力に変換して電磁石121に印加する。出力電力が入力電力(バッテリ123)より大きくなったことを検知して、制御部(図示せず)からスイッチ信号SWを出力し、電源スイッチ124をオフする。これにより以後、電磁石121への電力供給は発電機223で出力される電力を利用することができ、バッテリ123の消耗を避けることができる。それと共に、発電機223から出力される電力は別途利用することが可能である。
【0031】
図15は本発明の更に他の実施例を示しており、回転駆動部100にフライホイール400を連結した例を示している。回転部113の径が150φで、フライホイール400の径が250φで重量が約3Kgの場合、実験によれば回転部113を10分駆動して停止してもフライホイール400は約40分回転し続けた。また、回転部113を20分駆動して停止した場合、フライホイール400は約80分回転し続けた。この結果、一時的には、フライホイール400の回転力によって無電力で駆動力を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の運動量増大装置によれば、電磁石に供給される電流をできる限り制限して永久磁石の電磁エネルギーを回転力として取り出すようにしていることから、電磁石に供給される電気エネルギーを必要最小限に留めることができ、永久磁石から回転エネルギーを効率的に取り出すことができることとなる。
【0033】
また、本発明の運動量増大装置によれば、クリーンで発熱のない電力を効率的に得ることができる。発熱がないことから、軸や軸受を除いて合成樹脂材を利用することができ、小型化を図れると共に、製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁力回転装置の一例を示す概略外観図である。
【図2】磁力回転装置の回転体の一例を示す平面図である。
【図3】磁力回転装置の駆動系を示す回路図である。
【図4】磁力回転装置の回転トルクの様子を示す図である。
【図5】本発明の一実施例を示す外観図である。
【図6】回転駆動部の回転体の構造例及び駆動制御部の回路結線図である。
【図7】電磁石と永久磁石群との配置関係を示す図である。
【図8】電力部の回転体の構造例及び電力発生部の回路結線図である。
【図9】回転部の回転速度特性例を示す図である。
【図10】入力電力と出力電力の関係を示す特性図である。
【図11】入力電力と出力電力の実際の測定データを示す図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す概略構成図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す外観図である。
【図14】本発明の更に他の実施例を示す結線図である。
【図15】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
100 回転駆動部
110 回転部
111、112 円板
113 回転部
113A,113B 永久磁石群
120 駆動制御部
121 電磁石
122 位置検出スイッチ
123 バッテリ
200 発電部
210 回転部
214 永久磁石
220 電力発生部
221 磁性体
222 コイル
223 発電機
300 軸
400 フライホイール

Claims (8)

  1. 非磁性体で成る第一回転部に第一永久磁石群が埋設されて成る第一回転体と、前記第一永久磁石群に対向するように配設された電磁石及び駆動回路と、前記電磁石にスイッチを介して電力を供給する電源とで成る回転駆動部と、非磁性体で成る第二回転部に第二永久磁石群が埋設されて成る第二回転体と、前記第二永久磁石群に対向するように配設された発電機とで成る発電部と、
    前記発電部から出力される電力を前記電磁石に供給すると共に、前記スイッチをON/OFF制御する制御手段と、を具備し、
    前記第一回転体と前記第二回転体とが軸受を介した軸で連結されており、
    前記第一永久磁石群は前記第一回転部の直径に対して両磁極が所定角度傾斜して配設され、
    前記第二永久磁石群は前記第二回転部の直径に対して両磁極が平行に配設され、
    前記制御手段は、前記発電機と前記電磁石とにそれぞれ接続されて、入力された交流電流を直流電流に変換して出力する交流直流変換手段を備え、
    前記スイッチをONすることにより、前記電源で前記駆動回路を駆動することにより前記第一回転体が回転し、前記第一回転体の回転が前記軸を介して前記第二回転体が回転されることによって前記発電部より交流の出力電力を得て、
    前記交流直流変換手段は、前記発電部より前記交流の出力電力の供給を受けて、交流の電流を直流の電流に変換し、直流の電力を前記電磁石に供給することを特徴とする運動量増大装置。
  2. 前記第一永久磁石群が、複数枚の永久磁石板を1組として複数箇所に配設されて成っている請求項1に記載の運動量増大装置。
  3. 前記第一永久磁石群が、複数枚の永久磁石板を1組として複数箇所に配設されて成っていると共に、前記第一回転体の円周面に沿って2列設けられている請求項1に記載の運動量増大装置。
  4. 前記電磁石がコの字状形状であり、前記2列の永久磁石群の磁極を互いに逆極性とし、前記コの字状形状電磁石が前記逆極性永久磁石群と対向するようになっている請求項3に記載の運動量増大装置。
  5. 前記第二永久磁石群が複数の板状永久磁石で成り、前記第二回転体の円周に対して等間隔に配列されている請求項1に記載の運動量増大装置。
  6. 前記回転駆動部を複数連結すると共に、前記発電部を複数連結して成る請求項1乃至5のいずれかに記載の運動量増大装置。
  7. 前記回転駆動部の前記軸受及び前記軸以外の部分が合成樹脂材で構成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の運動量増大装置。
  8. 前記発電部の前記軸受及び前記軸以外の部分が合成樹脂材で構成されている請求項7に記載の運動量増大装置。
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