JP4611174B2 - 撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法 - Google Patents

撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4611174B2
JP4611174B2 JP2005312821A JP2005312821A JP4611174B2 JP 4611174 B2 JP4611174 B2 JP 4611174B2 JP 2005312821 A JP2005312821 A JP 2005312821A JP 2005312821 A JP2005312821 A JP 2005312821A JP 4611174 B2 JP4611174 B2 JP 4611174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
image sensor
measurement
imaging
calculating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005312821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007124214A (ja
Inventor
洋一 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2005312821A priority Critical patent/JP4611174B2/ja
Publication of JP2007124214A publication Critical patent/JP2007124214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4611174B2 publication Critical patent/JP4611174B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法にかかり、特に、デジタルカメラに設けられた撮像素子の位置を測定する撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法に関する。
近年、高画質な撮影が可能な高性能なデジタルカメラとして、従来の一眼レフカメラのようにレンズ交換が可能なデジタルカメラが普及している。
レンズ交換が可能なデジタルカメラでは、レンズの焦点面と撮像素子の撮像面とを一致させるために、デジタルカメラ本体のレンズ取付面の位置から撮像素子までの距離と、レンズ面からレンズの焦点面までの距離とが等しくなるように製造が行われる。
このようなレンズ交換可能なデジタルカメラでは、撮像素子面の位置を正確に測定する必要がある。撮像素子面を測定するためには撮像素子面の表面反射を利用した光学的な測定を行う方法が一般的に用いられる。
そして、このようなデジタルカメラの撮像素子の位置を測定する測定装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、撮像素子面にチャートパターン像を結像して、その反射光を光−電気的に検出することで、撮像素子の面位置を測定することが提案されている。
また、特許文献2に記載の技術では、白色光源からの光を第1光路と第2光路に2分割する分割部材と、第1光路に沿って移動可能に配置され、第1光路に分割しされた光を反射する可動部材と、第2光路に固定的に配置され、カメラボディを保持すると共にカメラのフランジと接触可能な取付基準面を有し、第2光路に分割された光を撮像素子に導く固定部材とを備え、可動部材からの反射光と撮像素子からの反射光との合成によって白色干渉縞の最大光量信号が現れるときの可動部材の位置を検出して、取付基準面から第2光路の基準点までの距離と、該基準点に対応する第1光路の基準点から検出手段による検出位置までの距離に基づいて、カメラのフランジから撮像素子までの距離を算出することが提案されている。
特開2004−53255号公報 特開2005−115149号公報
しかしながら、撮像素子近傍には、撮像素子を保護するために保護ガラスが一般的に設けられているため、特許文献1に記載の技術のように光電的に撮像素子の位置を測定する場合には、保護ガラスの両面(表面及び裏面)、及び撮像素子面の3つの面による光の反射があるため、図9(A)に示すように、保護ガラス面と撮像素子面との反射率の差が小さい場合には、撮像素子面の反射光量のピークを容易に特定することができるものの、撮像素子面の反射率が保護ガラスの反射率よりも小さい場合には、図9(B)に示すように、撮像素子の反射による光量のピークが保護ガラスの反射による光量に埋もれてしまい、撮像素子面による反射光量のピークを検出することができない、という問題がある。
また、特許文献2に記載の技術では、上述のような問題は発生しないが、校正部材を用いて第1基準点の校正を行った後に、第1基準点からの光と測定対象からの光の干渉利用して、撮像面の位置を測定しており、複雑な構成の装置を用いて測定しなければならない、という問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、撮像素子を保護する保護部材がある場合でも、撮像素子の位置を正確かつ容易に測定することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の撮像素子位置測定装置は、撮像面を保護するための透過性部材からなる保護部材を備えた撮像素子に対して、前記保護部材を介して光を結像する結像手段と、前記結像手段による結像位置を移動する移動手段と、前記移動手段によって前記結像位置を移動しながら、前記保護部材及び前記撮像素子による反射光を光電的に検出して測定波形を取得する検出手段と、前記測定波形の傾きを求めて該測定波形の傾きの変化を算出する、前記測定波形における予め定めた範囲の回帰直線を計算して該回帰線と前記測定波形の差分を算出する、または前記測定波形における予め定めた範囲における、2点で接する接線を計算して該接線と前記測定波形の差分を算出することによって、前記測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記助長波形のピーク位置に基づいて、前記撮像素子の位置を特定する特定手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、結像手段によって、保護部材を備えた撮像素子に対して、保護部材を介して光が結像される。また、移動手段によって結像手段による結像位置が移動される。
そして、移動手段によって結像位置を移動しながら、保護部材及び撮像素子による反射光を光電的に検出手段によって検出して測定波形が取得される。
ところで、検出手段によって得られる測定波形は、上述したように、撮像素子面の反射率が保護ガラスの反射率よりも小さい場合には、撮像素子の反射による光量のピークが保護ガラスの反射による光量に埋もれてしまい、撮像素子面による反射光量のピークを検出することができない。
そこで、請求項1に記載の発明では、算出手段によって、測定波形に基づいて、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形が算出され、算出手段によって算出された助長波形に基づいて、特定手段によって撮像素子の位置が特定される。
このように算出手段によって測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を得ることによって、撮像素子の反射による光量のピーク位置を正確かつ容易に特定することができる。従って、撮像素子を保護する保護部材がある場合でも、撮像素子の位置を正確かつ容易に測定することができる。
このとき算出手段は測定波形の傾きを求めて、該測定波形の傾きの変化を算出することで助長波形を算出するようにしてもよいし、測定波形における予め定めた範囲の回帰直線を計算して、該回帰線と測定波形の差分を算出することで助長波形を算出するようにしてもよいし、測定波形における予め定めた範囲における、2点で接する接線を計算し、該接線と測定波形の差分を算出することで助長波形を算出するようにしてもよい。
また、特定手段は、請求項に記載の発明のように、算出手段によって算出された助長波形における複数の変曲点の位置から、保護部材と撮像素子の位置関係に応じて撮像面の反射による変曲点の位置を特定することで、撮像素子の位置を特定することができる。
請求項に記載の撮像素子位置測定方法は、撮像面を保護するための透過性部材からなる保護部材を備えた撮像素子の位置を測定する撮像素子位置測定方法であって、前記保護部材を介して前記撮像素子の撮像面に光を結像し、結像位置を移動しながら前記保護部材及び前記撮像素子による反射光を光電的に検出して測定波形を取得する検出ステップと、前記測定波形の傾きを求めて、該測定波形の傾きの変化を算出する、前記測定波形における予め定めた範囲の回帰直線を計算して、該回帰線と前記測定波形の差分を算出する、または前記測定波形における予め定めた範囲における、2点で接する接線を計算し、該接線と前記測定波形の差分を算出することによって、前記測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出した前記助長波形のピーク位置に基づいて、前記撮像素子の位置を特定する特定ステップと、を含むことを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、検出ステップにおいて、保護部材を介して撮像素子の撮像面に光を結像し、結像位置を移動しながら保護部材及び撮像素子による反射光を光電的に検出して測定波形を取得する。
ここで、上述したように、撮像素子面の反射率が保護ガラスの反射率よりも小さい場合には、撮像素子の反射による光量のピークが保護ガラスの反射による光量に埋もれてしまい、撮像素子面による反射光量のピークを検出することができないので、算出ステップにおいて、測定波形に基づいて、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を算出し、特定ステップにおいて、算出ステップで算出した助長波形に基づいて、撮像素子の位置を特定する。
このように算出ステップで測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を得ることによって、撮像素子の反射による光量のピーク位置を正確かつ容易に特定することができる。従って、撮像素子を保護する保護部材がある場合でも、撮像素子の位置を正確かつ容易に測定することができる。
このとき算出ステップは、測定波形の傾きを求めて、該測定波形の傾きの変化を算出することで助長波形を算出するようにしてもよいし、測定波形における予め定めた範囲の回帰直線を計算して、該回帰線と測定波形の差分を算出することで助長波形を算出するようにしてもよいし、測定波形における予め定めた範囲範囲における、2点で接する接線を計算し、該接線と測定波形の差分を算出することで助長波形を算出するようにしてもよい。
また、特定ステップは、請求項に記載の発明のように、算出ステップで算出した助長波形における複数の変曲点の位置から、保護部材と撮像素子の位置関係に応じて撮像面の反射による変曲点の位置を特定することで、撮像素子の位置を特定することができる。
以上説明したように本発明によれば、保護部材を備えた撮像素子に対して、保護部材を介して光を結像し、結像位置を移動しながら、保護部材及び撮像素子による反射光を光電的に検出して測定波形を取得して、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を得ることで、撮像素子の反射による光量のピーク位置を特定することができるので、撮像素子を保護する保護部材がある場合でも、撮像素子の位置を正確かつ容易に測定することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態に係わる撮像素子位置測定装置は、レンズ交換可能なデジタルカメラの撮像素子の位置を測定するものを一例として説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置の構成を示す図である。
本発明の実施の形態に係わる撮像素子位置測定装置10は、図1に示すように、レンズ交換可能なデジタルカメラ12のレンズを取り外した部分に取り付けられ、デジタルカメラ12の撮像素子14の位置を測定する。詳細には、撮像素子位置測定装置10は、デジタルカメラ本体12Aのレンズ取り付け面に対する撮像素子14の位置を測定する。
デジタルカメラ12は、撮像素子14を含む撮像ユニット16を備えており、撮像ユニット16には、撮像素子12の撮像面を保護する保護ガラス18が設けられている。すなわち、デジタルカメラ12のレンズから入射された像は、保護ガラス18を介して撮像素子12の撮像面に結像される。
撮像素子位置測定装置10は、筐体10A内に測定ユニット20が設けられており、図1の点線で示すように、移動機構22によって測定ユニット20が筐体10Aに対してデジタルカメラ12が取り付けられた方向(図1矢印方向)に移動可能とされている。筐体10Aは、デジタルカメラ10のレンズを取り外した部分と係合されるようになっている。筐体10Aには、デジタルカメラ10のレンズ取り付け部分に対応する位置に貫通穴10Bが設けられており、貫通穴10Bとデジタルカメラ12のレンズ取り付け部分が対向するようにデジタルカメラ10が取り付けられる。
測定ユニット20は、予め定められたチャートパターン像を投影するチャート投影部24を有しており、チャート投影部24から投影された光は、コリメータレンズ26によって略平行光とされて、ビームスプリッタ28及び集光レンズ30を介してデジタルカメラ10の撮像素子14の方向へ結像される。
また、測定ユニット20からデジタルカメラ12に入射された光は、保護ガラス18及び撮像素子14に入射されて、保護ガラス18及び撮像素子12の撮像面で反射されて測定ユニット20へ戻される。
デジタルカメラ12からの反射光は、集光レンズ30を介してビームスプリッタ28に入射され、ビームスプリッタ28によって分光されて、集光レンズ32を介して光電センサ34に入射されるようになっている。
図2は、本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置の制御系の構成を示すブロック図である。
本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置10は、制御装置36によって装置全体が制御される。
制御装置36には、チャート投影装置24、移動機構22、及び光電センサ34が接続されている。すなわち、制御装置36は、デジタルカメラ12が筐体10Aへ取り付けられて、測定開始が指示されると、チャート投影装置24を制御して、デジタルカメラ12に対してチャートパターンの投影を行う。これにより、チャート投影装置24からチャートパターンがコリメータレンズ26によって略平行光とされ、ビームスプリッタ28を透過し、集光レンズ30によってデジタルカメラ12内にチャートパターンが投影される。
また、制御装置36は、移動機構22を制御して、測定ユニット20を移動する。これによって、チャートパターンの結像位置が変化する。そして、制御装置36は、移動機構22によって測定ユニット20を移動させながら、保護ガラス18及び撮像素子14によって反射された反射光をビームスプリッタ28を介して光電センサ32に入射される光をモニタして、撮像素子14の位置を測定する。
ここで、上述のように構成された第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置10によるデジタルカメラ12の撮像素子位置の測定について詳細に説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置10のデジタルカメラ12の撮像位置測定時の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、制御装置36によって撮像素子位置測定装置10の初期化を行う。例えば、制御装置36は、初期化によって測定ユニット20を測定開始位置に移動する。測定開始位置としては、例えば、デジタルカメラから最も遠い位置に測定ユニット20を移動するようにして、デジタルカメラ12に測定ユニット20を近づける方向に移動開始して測定するようにしてもよいし、デジタルカメラ10に最も近い位置に測定ユニット20を移動するようにして、デジタルカメラ12から測定ユニットを遠ざける方向に移動開始して測定するようにしてもよい。
ステップ102では、制御装置36は、測定ユニット20を測定開始位置から移動して、ステップ104へ移行して、光電センサ34の出力を制御装置36が取得する。すなわち、測定ユニット20を移動することによって、チャートの結像位置を移動させながら、光電センサ34の出力を取得することで、図4に示すような測定波形を得ることができる。
次にステップ106では、測定ユニット20が停止位置か否か制御装置36によって判定する。すなわち、測定ユニット20をデジタルカメラ12から遠い位置から近づける方向へ移動して測定する場合には、デジタルカメラ12に最も近い位置まで測定ユニット20が移動したか否かを判定し、測定ユニット20をデジタルカメラ12に近い位置から遠ざける方向へ移動して測定する場合には、デジタルカメラ12に最も遠い位置まで測定ユニット20が移動したか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ102に戻ってステップ106の判定が肯定されるまで上述の処理が繰り返され、ステップ106の判定が肯定されたところでステップ108へ移行する。
ステップ108では、光電センサ34の出力から得られる測定波形の傾きK(x)を算出する。すなわち、測定波形をl(x)とすると、測定波形の傾きK(x)は、K(x)={l(x1)−l(x2)}/(x1−x2)で求められる。
続いて、ステップ110では、測定波形の傾きの変化DK(x)を算出する。すなわち、DK(x)={K(x1)−K(x2)}/(x1−x2)で求められる。
このように、測定波形の傾きの変化D(x)を求めることで、図4に示すように、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した波形を得ることができる。なお、図4では、実線で測定波形l(x)を示し、点線で測定波形の傾きK(x)を示し、一点鎖線で測定波形の傾きの変化DK(x)を示す。
次に、ステップ112では、保護ガラス18と撮像素子14の位置関係から撮像素子による反射ピーク位置を特定することで撮像素子14の位置を特定して一連の処理を終了する。すなわち、測定ユニット20に近い順に、保護ガラス18、撮像素子14の順に配置されているので、ステップ110で求めた波形における変曲点の複数のピーク値は、測定ユニット20に近い順に保護ガラス18の第1面(表面側)による反射ピーク、保護ガラス18の第2面(裏面側)による反射ピーク、撮像素子14の撮像面による反射ピークとなるので、各位置関係から撮像素子14による反射ピーク位置を特定する。また、集光レンズ30による集光位置(測定ユニット20から結像位置までの距離)は変化せず、予め分かっているので、これらからデジタルカメラ12のレンズ取付部分からの撮像素子14までの距離を測定することができ、撮像素子14の位置を正確かつ容易に測定することができる。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態に係わる撮像素子位置測定装置について説明する。
第1実施形態では、光電センサ34によって得られる測定波形の傾きを求めて、測定波形の傾きの変化を更に求めることで、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を得るようにしたが、第2実施形態では、助長波形の算出方法が異なるのみであり、装置構成自体は、第1実施形態と同一であるため詳細な説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態に係わる撮像素子位置測定装置10のデジタルカメラ12の撮像素子位置測定時の処理の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同一処理については同一符号を付して説明する。
まず、ステップ100では、制御装置36によって撮像素子位置測定装置10の初期化を行う。例えば、制御装置36は、初期化によって測定ユニット20を測定開始位置に移動する。測定開始位置としては、例えば、デジタルカメラから最も遠い位置に測定ユニット20を移動するようにして、デジタルカメラ12に測定ユニット20を近づける方向に移動開始して測定するようにしてもよいし、デジタルカメラ10に最も近い位置に測定ユニット20を移動するようにして、デジタルカメラ12から測定ユニットを遠ざける方向に移動開始して測定するようにしてもよい。
ステップ102では、制御装置36は、測定ユニット20を測定開始位置から移動して、ステップ104へ移行して、光電センサ34の出力を制御装置36が取得する。すなわち、測定ユニット20を移動することによって、チャートの結像位置を移動させながら、光電センサ34の出力を取得することで、図6に示すような測定波形を得ることができる。
次にステップ106では、測定ユニット20が停止位置か否か制御装置36によって判定する。すなわち、測定ユニット20をデジタルカメラ12から遠い位置から近づける方向へ移動して測定する場合には、デジタルカメラ12に最も近い位置まで測定ユニット20が移動したか否かを判定し、測定ユニット20をデジタルカメラ12に近い位置から遠ざける方向へ移動して測定する場合には、デジタルカメラ12に最も遠い位置まで測定ユニット20が移動したか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ102に戻ってステップ106の判定が肯定されるまで上述の処理が繰り返され、ステップ106の判定が肯定されたところでステップ120へ移行する。
ステップ120では、保護ガラス18の第2面(裏面側)による反射位置から撮像素子14側で取得した測定波形に基づいて回帰直線を算出する。ステップ104で得られる測定波形において、保護ガラス18の第1面及び第2面による反射ピークは、撮像素子14の撮像面による反射ピークに対して十分大きな変曲点として現れるので、保護ガラス18の第2面の位置を特定することができる。そこで、ステップ120では、保護ガラス18の第2面による反射位置から撮像素子14側における測定波形の回帰直線を算出する。
次にステップ122では、算出した回帰直線の線形回帰直線を算出する。すなわち、図6に示すように、ステップ120で算出した回帰直線を延長した線形回帰直線を算出する。
続いて、ステップ124では、線形回帰直線と測定波形の差分を算出する。これによって、図6に示すように、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した波形を得ることができる。なお、図6では、実線で測定波形を示し、点線で回帰直線を示し、一点鎖線で線形回帰直線を示し、二点鎖線で測定波形と線形回帰直線の差分を示す。
そして、ステップ126では、算出した差分に基づいて、保護ガラス18と撮像素子14の位置関係から撮像素子14による反射ピーク位置を特定して一連の処理を終了する。すなわち、測定ユニット20に近い順に、保護ガラス18、撮像素子14の順に配置されているので、ステップ124で求めた波形における変曲点の複数のピーク値は、測定ユニット20に近い順に保護ガラス18の第1面(表面側)による反射ピーク、保護ガラス18の第2面(裏面側)による反射ピーク、撮像素子14の撮像面による反射ピークとなるので、各位置関係から撮像素子14による反射ピーク位置を特定する。また、集光レンズ30による集光位置(測定ユニット20から結像位置までの距離)は変化せず、予め分かっているので、これらからデジタルカメラ12のレンズ取付部分からの撮像素子14までの距離を測定することができ、撮像素子14の位置を正確かつ容易に測定することができる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態に係わる撮像素子位置測定装置について説明する。
第1実施形態では、光電センサ34によって得られる測定波形の傾きを求めて、測定波形の傾きの変化を更に求めることで、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を得るようにしたが、第3実施形態では、助長波形の算出方法が異なるのみであり、装置構成自体は、第1実施形態と同一であるため詳細な説明を省略する。
図7は、本発明の第3実施形態に係わる撮像素子位置測定装置10のデジタルカメラ12の撮像素子位置測定時の処理の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同一処理については同一符号を付して説明する。
まず、ステップ100では、制御装置36によって撮像素子位置測定装置10の初期化を行う。例えば、制御装置36は、初期化によって測定ユニット20を測定開始位置に移動する。測定開始位置としては、例えば、デジタルカメラから最も遠い位置に測定ユニット20を移動するようにして、デジタルカメラ12に測定ユニット20を近づける方向に移動開始して測定するようにしてもよいし、デジタルカメラ10に最も近い位置に測定ユニット20を移動するようにして、デジタルカメラ12から測定ユニットを遠ざける方向に移動開始して測定するようにしてもよい。
ステップ102では、制御装置36は、測定ユニット20を測定開始位置から移動して、ステップ104へ移行して、光電センサ34の出力を制御装置36が取得する。すなわち、測定ユニット20を移動することによって、チャートの結像位置を移動させながら、光電センサ34の出力を取得することで、測定波形を得ることができる。
次にステップ106では、測定ユニット20が停止位置か否か制御装置36によって判定する。すなわち、測定ユニット20をデジタルカメラ12から遠い位置から近づける方向へ移動して測定する場合には、デジタルカメラ12に最も近い位置まで測定ユニット20が移動したか否かを判定し、測定ユニット20をデジタルカメラ12に近い位置から遠ざける方向へ移動して測定する場合には、デジタルカメラ12に最も遠い位置まで測定ユニット20が移動したか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ102に戻ってステップ106の判定が肯定されるまで上述の処理が繰り返され、ステップ106の判定が肯定されたところでステップ140へ移行する。
ステップ140では、保護ガラス18の第2面(裏面)による反射位置から撮像素子14側で取得した測定波形において、2点で接する接線を算出する。ステップ104で得られる測定波形において、保護ガラス18の第1面及び第2面による反射ピークは、撮像素子14の撮像面による反射ピークに対して十分大きな変曲点として現れるので、保護ガラス18の第2面の位置を特定することができる。そこで、ステップ140では、図8に示すように、保護ガラス18の第2面による反射位置から撮像素子14側における2点で接する接線を算出する。
続いて、ステップ142では、算出した接線と測定波形の差分を算出する。これによって、第2実施形態と同様に、測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した波形を得ることができる。
そして、ステップ144では、算出した差分に基づいて、保護ガラス18と撮像素子14の位置関係から撮像素子による反射ピーク位置を特定して一連の処理を終了する。すなわち、測定ユニット20に近い順に、保護ガラス18、撮像素子14の順に配置されているので、ステップ124で求めた波形における変曲点の複数のピーク値は、測定ユニット20に近い順に保護ガラス18の第1面(表面側)による反射ピーク、保護ガラス18の第2面(裏面側)による反射ピーク、撮像素子14の撮像面による反射ピークとなるので、各位置関係から撮像素子14による反射ピーク位置を特定する。また、集光レンズ30による集光位置(測定ユニット20から結像位置までの距離)は変化せず、予め分かっているので、これらからデジタルカメラ12のレンズ取付部分からの撮像素子14までの距離を測定することができ、撮像素子14の位置を正確かつ容易に測定することができる。
なお、上記の各実施形態では、チャート投影部24から予め定めたチャートパターンを投影するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、チャート投影部24の代わりに単に光を照射する光源を設けるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置のデジタルカメラの撮像素子位置測定時の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係わる撮像素子位置測定装置で得られる測定波形、測定波形の傾き、及び測定波形の傾きの変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係わる撮像素子位置測定装置のデジタルカメラの撮像素子位置測定時の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係わる撮像素子位置測定装置で得られる測定波形、測定波形の回帰直線、線形回帰直線、及び線形回帰直線と測定波形の差分を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係わる撮像素子位置測定装置のデジタルカメラの撮像素子位置測定時の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係わる撮像素子位置測定装置で得られる測定波形、及び測定波形の2点で接する接線を示すグラフである。 (A)は光電的に撮像素子の位置を測定する際に、保護ガラス面と撮像素子面との反射率の差が小さい場合の測定波形を示すグラフであり、(B)は光電的に撮像素子の位置を測定する際に、撮像素子面の反射率が保護ガラスの反射率よりも小さい場合の測定波形を示すグラフである。
符号の説明
10 撮像素子位置測定装置
12 デジタルカメラ
14 撮像素子
18 保護ガラス
20 測定ユニット
22 移動機構
24 チャート投影部
26 コリメータレンズ
28 ビームスプリッタ
30、32 集光レンズ
34 光電センサ
36 制御装置

Claims (4)

  1. 撮像面を保護するための透過性部材からなる保護部材を備えた撮像素子に対して、前記保護部材を介して光を結像する結像手段と、
    前記結像手段による結像位置を移動する移動手段と、
    前記移動手段によって前記結像位置を移動しながら、前記保護部材及び前記撮像素子による反射光を光電的に検出して測定波形を取得する検出手段と、
    前記測定波形の傾きを求めて該測定波形の傾きの変化を算出する、前記測定波形における予め定めた範囲の回帰直線を計算して該回帰線と前記測定波形の差分を算出する、または前記測定波形における予め定めた範囲における、2点で接する接線を計算して該接線と前記測定波形の差分を算出することによって、前記測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記助長波形のピーク位置に基づいて、前記撮像素子の位置を特定する特定手段と、
    を備えた撮像素子位置測定装置。
  2. 前記特定手段は、前記算出手段によって算出された前記助長波形における複数の変曲点の位置から、前記保護部材と前記撮像素子の位置関係に応じて撮像面の反射による変曲点の位置を特定することを特徴とする請求項請求項1に記載の撮像素子位置測定装置。
  3. 撮像面を保護するための透過性部材からなる保護部材を備えた撮像素子の位置を測定する撮像素子位置測定方法であって、
    前記保護部材を介して前記撮像素子の撮像面に光を結像し、結像位置を移動しながら前記保護部材及び前記撮像素子による反射光を光電的に検出して測定波形を取得する検出ステップと、
    前記測定波形の傾きを求めて、該測定波形の傾きの変化を算出する、前記測定波形における予め定めた範囲の回帰直線を計算して、該回帰線と前記測定波形の差分を算出する、または前記測定波形における予め定めた範囲における、2点で接する接線を計算し、該接線と前記測定波形の差分を算出することによって、前記測定波形の変曲点の変曲度合いを助長した助長波形を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した前記助長波形のピーク位置に基づいて、前記撮像素子の位置を特定する特定ステップと、
    を含むことを特徴とする撮像素子位置測定方法。
  4. 前記特定ステップは、前記算出ステップで算出した前記助長波形における複数の変曲点の位置から、前記保護部材と前記撮像素子の位置関係に応じて撮像面の反射による変曲点の位置を特定することを特徴とする請求項3に記載の撮像素子位置測定方法。
JP2005312821A 2005-10-27 2005-10-27 撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法 Expired - Fee Related JP4611174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005312821A JP4611174B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005312821A JP4611174B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007124214A JP2007124214A (ja) 2007-05-17
JP4611174B2 true JP4611174B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=38147579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005312821A Expired - Fee Related JP4611174B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4611174B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3890316A1 (en) * 2020-04-01 2021-10-06 Continental Automotive GmbH Collimator based camera calibration

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304808A (ja) * 2000-03-07 2001-10-31 Eastman Kodak Co 低い干渉性の干渉計データを処理する方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304808A (ja) * 2000-03-07 2001-10-31 Eastman Kodak Co 低い干渉性の干渉計データを処理する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007124214A (ja) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5549230B2 (ja) 測距装置、測距用モジュール及びこれを用いた撮像装置
US10168145B2 (en) Three dimensional shape measurement apparatus, control method therefor, and storage medium
JP2011040549A5 (ja)
JP2002250623A (ja) 距離定量法及び距離定量装置
JP2014174357A (ja) 撮像装置、撮像システム、信号処理装置、プログラム、および、記憶媒体
JP2002139304A (ja) 距離測定装置、及び距離測定方法
JP2011040548A5 (ja)
JPH11257917A (ja) 反射型光式センサ
JP2005017382A (ja) 測距センサおよびこれを備えた電子機器
JP4611174B2 (ja) 撮像素子位置測定装置及び撮像素子位置測定方法
JP2006275553A (ja) 位置計測システム
JP2010133712A (ja) 形状測定装置
WO2014073590A1 (ja) 3次元計測装置および3次元計測方法
JP2010014505A (ja) 三次元形状測定装置及び三次元形状測定方法
US10060733B2 (en) Measuring apparatus
WO2024004166A1 (ja) 距離測定装置
CN210776122U (zh) 同轴辅助对焦导航镜头系统
JP7198731B2 (ja) 撮像装置、及びフォーカス調整方法
KR102717663B1 (ko) 영상 획득 장치 및 이를 이용한 초점 위치 판별 방법
KR102025498B1 (ko) 3차원 형상 측정 현미경에서 모아레 패턴 노이즈 제거 방법
JP2008030092A (ja) レーザ加工装置および加工対象物の位置検出方法
KR102030685B1 (ko) 전자회로기판 검사에서 처짐량 예측을 이용한 초점높이 결정방법
JP4248536B2 (ja) 一眼レフデジタルカメラにおけるピクセル面とマット面の取付位置の測定方法とそのための装置
KR20090068838A (ko) 표면 형상 검사 장치
JP2005010353A (ja) プロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101013

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees