JP4609364B2 - 移動端末装置およびその送信電力制御方法 - Google Patents

移動端末装置およびその送信電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動端末装置およびその送信電力制御方法に関し、特に移動端末装置におけるアウタループ送信電力制御技術に関する。
現在、移動通信システムに用いられている通信方式の1つにW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式がある。W−CDMA方式では、複数のチャネルが同じ周波数を用いるために他のチャネルからの干渉を受ける。この干渉量は、回線容量を決める主な要因となり、基地局の送信電力をできるだけ小さくする方が回線容量確保の上で望ましい。一方、移動機での通信品質は、SIR(Signal to Interference Ratio:希望波対干渉波電力比)に依存し、基地局の送信電力が大きくなると、SIRも大きくなり通信品質が向上する。したがって、状況に応じた通信品質を満たし、かつ基地局の送信電力ができるだけ小さくなるように移動機の目標SIRを制御することが重要となる。
通常、移動機の目標BLER(Block Error Rate)は、網側から指定され、移動機は、指定された目標BLERに応じてBLERが目標BLERになるように目標SIRを制御するアウタループ制御を実行する。アウタループ送信電力制御は、移動機の通信品質が網側の指定する所望の通信品質となるように基地局の送信電力を制御することで、回線容量と通信品質の最適化を図るものである。具体的には、通信品質を示すBLERが網側から指定される目標BLERとなるように目標SIRを制御し、間接的に基地局の送信電力を制御する。
ところで、ハンドオーバーやデータレート切り替え等の制御情報は、DCCH(Dedicated Control Channel:個別制御チャネル)で送られるために、DCCHの通信品質が一定時間劣化した状態が続くと、通信切断につながってしまう。通常、DCCHは、制御情報が存在する時のみデータが送信されるためにトランスポートブロック数が少なく、DCCHのCRC(cyclic redundancy check)の結果によって目標SIRの制御を行うのは困難であり、追従速度、追従精度が悪い。このため、DCCHのBLERは、通信環境、DTCH(Dedicated Traffic Channel)のBLERによって制御されたSIR、Rate Matching Attribute等のシステムパラメータに依存する。DCCHでCRC−NG(誤り)が多発するような状況となった場合には、通信維持に必要不可欠な制御情報が受信できずに通信切断に至る可能性がある。
このような通信切断の可能性を低減するために特許文献1には、W−CDMA方式のパケット通信のように、個別チャネルによる伝送時に、送信局側で送信すべきデータが存在しなくて、データ用チャネルのデータ受信が停止されても、SIR基準値の更新を可能とし、データ用チャネルの受信データの有無にかかわらず、アウタループ制御が行えるようにする通信装置、及び送信電力制御方法が開示されている。この制御方法では、パイロット信号を含む制御用チャネルの受信データ誤り率の算出結果により希望波に対する干渉波電力比(SIR)の基準値を更新している。
また、関連する技術として、特許文献2には、マルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS)用の共通チャネルの送信電力が過剰にならないよう適切に制御する基地局における送信電力制御方法が記載されている。
特開2004−274117号公報 特開2004−215305号公報
ところで、DCCHの特性劣化に影響する条件の一つに、セルサーチ(時間検索)に利用される下りチャネルであるSCH(Synchronization Channel:同期チャネル)の干渉有無が挙げられる。図1に示すようにDCH中のDCCHのデータビットの箇所とP−CCPCH(Primary Common Control Physical Channel)に挟まれるSCHの送信箇所とが時間的に重なった場合には、重ならない場合と比較してDCCHのSIR対BLER特性が劣化する。一方、DTCHのデータビットは、通常、SCHと重なる箇所があるためにDCCHのような現象は発生しない。DCCHのデータビットとSCHの送信箇所とが重なるか否かは、システムパラメータによって決まり、移動機側での制御では回避不可能である。DCCHのデータビットとSCHの送信箇所とが重なった場合には、SCHに対するDCH(Dedicated Channel:個別チャネル)のパワー比が小さくなる程、特性劣化の程度が大きくなる。
図2は、SCHに対するDCHのパワー比を模式的に示す図である。図2(A)に示すように基地局が遠い場合あるいはフェージング環境にある場合には、自らの個別チャネル(DCH)のパワーは、基地局における送信電力制御によって高くなるように設定される。そこで、SCH、他の共通チャネルあるいは他の移動機の個別チャネル(DCH)に対して自らの個別チャネル(DCH)のパワーが相対的に大きくなる。したがって、自らの個別チャネル(DCH)は、SCHの干渉を受け難くなる。一方、図2(B)に示すように基地局が近い場合あるいは静止環境にある場合には、自らの個別チャネル(DCH)のパワーは、基地局における送信電力制御によって低く抑えられるように設定される。そこで、SCH、他の共通チャネルあるいは他の移動機の個別チャネル(DCH)に対して自らの個別チャネル(DCH)のパワーが相対的に小さくなる。したがって、自らの個別チャネル(DCH)は、SCHの干渉を受け易くなる。
以上のように基地局から近い場所や所要SIRの小さい静止環境にあってDCHの受信電力が小さくなった場合、かつSCHとDCCHのデータビットとが重なった場合には、DCCHのSIR対BLERの特性劣化が顕著となる。これらのDCCHの特性劣化が顕著となる条件を満たした場合、図3に示すようにDTCHのSIR対BLER特性は、通常時とほぼ同等になるのに対して、DCCHのSIR対BLER特性は、大幅に劣化してしまう。このような環境では、DCCHのCRC−NGが多発して、ハンドオーバーやデータレート切り替え等の通信維持に必要な制御情報が必要期間内に受信できない可能性がある。従来の技術では、以上のような条件下における制御情報を受信できず、通信切断に至る可能性を回避することができなかった。
本発明の1つのアスペクトに係る移動端末装置は、基地局から受信した信号の受信SIRを測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて基地局における送信電力を制御する。この移動端末装置は、受信信号の電力の所定成分として、共通チャネルと個別チャネルとの受信電力比、個別チャネルの受信電力、および個別チャネルにおける干渉波電力のいずれか一つを測定する電力測定部と、電力の所定成分に応じて目標SIRの上昇量および目標SIRの下限値の少なくともいずれか一方を変更するように目標SIRの制御方法の変更を行う目標SIR制御部と、を備える。目標SIR制御部は、受信信号における個別制御チャネルのCRC(cyclic redundancy check)を判定し、判定が不良であることを示す場合には、変更された制御方法に従った目標SIRの設定を行う。
の展開形態の移動端末装置において、目標SIR制御部は、受信電力比が大きいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように設定してもよい。
の展開形態の移動端末装置において、目標SIR制御部は、受信電力比が所定の閾値より大きい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように設定してもよい。
の展開形態の移動端末装置において、目標SIR制御部は、個別チャネルの受信電力が小さいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように設定してもよい。
の展開形態の移動端末装置において、目標SIR制御部は、個別チャネルの受信電力が所定の閾値より小さい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように設定してもよい。
の展開形態の移動端末装置において、目標SIR制御部は、干渉波電力が大きいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように設定してもよい。
の展開形態の移動端末装置において、目標SIR制御部は、干渉波電力が所定の閾値より大きい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように設定してもよい。
本発明の1つのアスペクトに係る移動端末装置の送信電力制御方法は、基地局から受信した信号の受信SIRを測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて基地局における送信電力を制御する移動端末装置の送信電力制御方法である。この方法は、受信信号の電力の所定成分として、共通チャネルと個別チャネルとの受信電力比、個別チャネルの受信電力、および個別チャネルにおける干渉波電力のいずれか一つを測定するステップと、電力の所定成分に応じて目標SIRの上昇量および目標SIRの下限値の少なくともいずれか一方を変更するように目標SIRの制御方法を変更するステップと、受信信号における個別制御チャネルのCRC(cyclic redundancy check)を判定するステップと、判定が不良であることを示す場合には、変更された制御方法に従った目標SIRの設定を行うステップと、を含む。
本発明によれば、個別チャネルの受信電力が実質的に低下した場合に目標SIRの制御方法を変更することで、個別制御チャネルの受信特性が顕著に劣化する環境となった場合であっても通信切断の可能性を減少させることができる。
図4は、本発明の実施形態に係る移動端末装置の構成を示すブロック図である。図4において、移動端末装置は、無線部11、変復調部12、符号化復号部13、SIR測定部14、電力測定部15、目標SIR制御部16、TPC制御部17を備える。
無線部11は、基地局との間で無線信号の送受信を行う。変復調部12は、無線部11から出力される受信信号を復調して符号化復号部13に出力する。また、変復調部12は、符号化復号部13から出力される送信信号を変調して無線部11に出力する。符号化復号部13は、変復調部12から送られてきた信号を復号すると共に復号したデータのCRC判定を行う。また、符号化復号部13は、送信データを符号化して変復調部12に出力する。符号化復号部13で復号した情報の中には、網側から指定されるパラメータである目標BLERが含まれる。SIR測定部14は、変復調部12の信号から受信SIRを算出する。電力測定部15は、変復調部12における受信信号から各種信号の電力を測定し、測定結果を目標SIR制御部16に出力する。目標SIR制御部16は、符号化復号部13から得られる目標BLERとCRCの判定結果とから目標SIRを決定する。その際、必要に応じて、電力測定部15からの電力の情報を元に目標SIRの決定方法の変更を行う。TPC制御部17は、SIR測定部14で算出された受信SIRと目標SIR制御部16で決定された目標SIR値とを元にアップリンクのTPCビットを決定する。決定したTPCビットは、符号化復号部13に送られアップリンクのDCHスロット中に埋め込まれる。基地局側では、このアップリンク中のTPCビットに応じて基地局での送信電力を制御する。
電力測定部15が測定する各種信号の電力は、共通チャネルと個別チャネルとの受信電力比、個別チャネルの受信電力、および個別チャネルにおける干渉波電力のいずれか一つである。目標SIR制御部16は、これら各種信号の電力の情報、すなわち、個別チャネルの受信電力の相対的なレベル低下を検知することで目標SIRの上昇量および目標SIRの下限値のいずれかを変更する。言い換えれば、SCHによるDCCHの特性に与える干渉の程度を実質的なDCHの受信レベルから判定し、判定結果に応じて目標SIRの制御方法を変更する。
より具体的には、(1)受信電力比が大きいほど目標SIRの上昇量を大きくするように変更する、(2)受信電力比が大きいほど目標SIRの下限値を大きくするように変更する、(3)個別チャネルの受信電力が小さいほど目標SIRの上昇量を大きくするように変更する、(4)個別チャネルの受信電力が小さいほど目標SIRの下限値を大きくするように変更する、(5)干渉波電力が大きいほど目標SIRの上昇量を大きくするように変更する、(6)干渉波電力が大きいほど目標SIRの下限値を大きくするように変更するなどのいずれかを実行する。
目標SIR制御部16は、以上のように動作することで、DCHのRSCP(Received Signal Code Power:希望波受信電力)が実質的に低下した場合に目標SIRの制御方法を変更し、DCCHの受信特性が顕著に劣化する環境となった場合であっても通信切断の可能性を減少させることができる。以下に、実施例に即し移動端末装置の目標SIRの制御について詳しく説明する。
図5は、本発明の第1の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。図5では、送信時間間隔TTI毎の処理を示す。
ステップS11において、電力測定部15は、CPICHのRSCPを測定する。
ステップS12において、電力測定部15は、DCHのRSCPを測定する。
ステップS13において、目標SIR制御部16は、CPICHのRSCPとDCHのRSCPとを比較判定する。すなわち、(CPICHのRSCP)/(DCHのRSCP)である電力比と予め設定したRSCP判定用の閾値Aとを比較する。閾値Aは、SCHとDCCHのデータビットが重なった場合に、(CPICHのRSCP)/(DCHのRSCP)が閾値Aを越えるとDCCHの特性劣化が顕著になる値であり、予めこの値を確認して設定する。
ステップS13で電力比が閾値A以上であれば、ステップS14において、CRC−NG時の目標SIRのアップ量(上げ幅)を大きくなるように変更して設定する。また、ステップS13で電力比が閾値A未満であれば、ステップS15において、目標SIRのアップ量を小さいままとして変更しない。
ステップS16において、復号したデータのCRC判定の結果、OKであれば通常の目標SIR制御を行う(ステップS17)。すなわち、所定の幅で目標SIRを下げるよう制御する。一方、CRC判定の結果、NGであればステップS14あるいはステップS15で設定したアップ量で目標SIRを上昇させる(ステップS18)。
図6は、DCCHのCRC判定結果と電力比の判定結果とに応じた目標SIRの制御の例を示す図である。図6において、RSCP判定結果が、「(CPICHのRSCP)/(DCHのRSCP)<閾値A」の場合をケース1とし、「(CPICHのRSCP)/(DCHのRSCP)≧閾値A」の場合をケース2とする。ケース2の場合には、DCCHのSIR対BLER特性の劣化が顕著になるように閾値Aを予め設定する。図6に示すようにDCCHでCRC−NGが発生した時、目標SIRをアップする。目標SIRをアップしたことによって、次に送られてくるDCCHをCRC−OKで受信可能となる。ここでRSCPの判定結果がケース2である場合は、DCCHのSIR対BLER特性が悪いために、CRC−NG後に目標SIRを通常量アップしても再度CRC−NGで受信してしまう可能性が高い。したがって、ケース2の場合には、ケース1の場合よりもDCCHでCRC−NGが発生した時の目標SIRのアップ幅がより大きくなるように設定する。目標SIRのアップ幅を大きくする量は、DCCHの特性に応じて予め適当な値を設定するか、指定された目標BLER等のパラメータから適切な値を算出するようにする。
以上のように本実施例の目標SIRの制御方法によれば、(CPICHのRSCP)/(DCHのRSCP)である電力比が大きな場合、すなわちDCHのRSCPが実質的に低下した場合に目標SIRのアップ量が大きくなるように変更する。この変更によって、DCCHで特性が顕著に劣化する環境となった場合であっても通信切断の可能性を減少させることができる。
図7は、本発明の第2の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。図7において、図5と同一符号のステップは、同一の処理を行い、その説明を省略する。第2の実施例に係る移動端末装置は、目標SIRの下限値を変更するように制御する点が実施例1と異なる。
ステップS13で電力比が閾値A以上であれば、ステップS21において、CRC−NG時の目標SIRの下限値を高くなるように変更して設定する。また、ステップS13で電力比が閾値A未満であれば、目標SIRの下限値を低いままとする(ステップS20)。
ステップS16において、復号したデータのCRC判定の結果、OKであれば通常の目標SIR制御を行う(ステップS17)。すなわち、ステップS20またはステップS21で設定した下限値を限度として所定の幅で目標SIRを下げるよう制御する。一方、CRC判定の結果、NGであれば、所定のアップ量で目標SIRを上昇させる(ステップS22)。
図8は、DCCHのCRC判定結果と電力比の判定結果に応じた目標SIRの制御の例を示す図である。図8において、ケース1、2を図6で説明したと同様とする。ケース2の場合には、DCCHのSIR対BLER特性が悪いために、CRC−NG後に目標SIRを通常量アップしても元の下限値に向かって目標SIRが下がっていった場合に再度CRC−NGで受信してしまう可能性が高い。したがって、ケース2の場合に、ケース1の場合よりも目標SIRの下限値をより高くなるように設定する。目標SIRの下限値を高くする量は、DCCHの特性に応じて予め適当な値を設定するか、指定された目標BLER等のパラメータから適切な値を算出するようにする。
以上説明したように本実施例の目標SIRの制御方法によれば、DCHのRSCPが実質的に低下した場合に目標SIRの下限値を高くなるように変更する。この変更によって、DCCHで特性が顕著に劣化する環境となった場合であっても通信切断の可能性を減少させることができる。
図9は、本発明の第3の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。図9において、図5と同一符号のステップは、同一の処理を行い、その説明を省略する。第3の実施例に係る移動端末装置は、目標SIRの制御を変更する判定条件にDCHのRSCPのみを用いる点が実施例1と異なる。
ステップS12において、電力測定部15は、DCHのRSCPを測定する。ステップS13aにおいて、目標SIR制御部16は、測定されたDCHのRSCPを閾値Bと比較判定する。DCHのRSCPが閾値B以下であるならば、ステップS14に進み、DCHのRSCPが閾値Bを超えていれば、ステップS15に進む。
以上のように本実施例の目標SIRの制御方法によれば、DCHのRSCPの値のみで目標SIRのアップ量を制御するので、実施例1に比べ、電力測定部15、目標SIR制御部16の構成が簡単になる。ただし、場合によっては、精度良く目標SIRのアップ量を制御できないこともありうる。
なお、図9では、目標SIRのアップ量の制御について記載しているが、実施例2と同様に目標SIRの下限値の制御を行うようにすることもできる。
図10は、本発明の第4の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。図10において、図5と同一符号のステップは、同一の処理を行い、その説明を省略する。第4の実施例に係る移動端末装置は、目標SIRの制御を変更する判定条件にDCHに対するISCP(Interference Signal Code Power:干渉波電力)を用いる点が実施例1と異なる。
ステップS12aにおいて、電力測定部15は、DCHに対するISCPを測定する。ステップS13bにおいて、目標SIR制御部16は、測定されたDHCのISCPを閾値Cと比較判定する。ISCPが閾値C以上であるならば、ステップS14に進み、ISCPが閾値C未満であるならば、ステップS15に進む。
以上のように本実施例の目標SIRの制御方法によれば、DCHに対するISCPの値のみで目標SIRのアップ量を制御するので、実施例1に比べ、電力測定部15、目標SIR制御部16の構成が簡単になる。ただし、場合によっては、実施例3と同様に精度良く目標SIRのアップ量を制御できないこともありうる。
なお、図10では、目標SIRのアップ量の制御について記載しているが、実施例2と同様に目標SIRの下限値の制御を行うようにすることもできる。
以上の実施例1〜4における目標SIRの制御方法では、閾値を基準に電力の判定を2段階で行っているが、2つの閾値を設け、3段階以上に区分しその結果に応じて目標SIRの制御パラメータを変更することも可能である。すなわち、2つの閾値の間に入った場合には、目標SIRのアップ量または目標SIRの下限値に段階に応じた中間的な値を設定するようにしてもよい。このように設定することで急激な目標SIRの変化を防ぎ、より安定した制御が可能となる。
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
DCCHのデータビットの箇所とSCHの送信箇所との時間的位置関係を示す図である。 SCHに対するDCHのパワー比を模式的に示す図である。 SIR対BLER特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る移動端末装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。 第1の実施例におけるDCCHのCRC判定結果と電力比の判定結果とに応じた目標SIRの制御の例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。 第2の実施例におけるDCCHのCRC判定結果と電力比の判定結果とに応じた目標SIRの制御の例を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。 本発明の第4の実施例に係る移動端末装置の目標SIRの制御方法を表すフローチャートである。
符号の説明
11 無線部
12 変復調部
13 符号化復号部
14 SIR測定部
15 電力測定部
16 目標SIR制御部
17 TPC制御部

Claims (14)

  1. 基地局から受信した信号の受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて基地局における送信電力を制御する移動端末装置において、
    受信信号の電力の所定成分として、共通チャネルと個別チャネルとの受信電力比、個別チャネルの受信電力、および個別チャネルにおける干渉波電力のいずれか一つを測定する電力測定部と、
    測定された電力の所定成分に応じて目標SIRの上昇量および目標SIRの下限値の少なくともいずれか一方を変更するように目標SIRの制御方法の変更を行う目標SIR制御部と、
    を備え、
    前記目標SIR制御部は、受信信号における個別制御チャネルのCRC(cyclic redundancy check)を判定し、判定が不良であることを示す場合には、変更された制御方法に従った目標SIRの設定を行うことを特徴とする移動端末装置。
  2. 前記目標SIR制御部は、前記受信電力比が大きいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように設定することを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  3. 前記目標SIR制御部は、前記受信電力比が所定の閾値より大きい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように設定することを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  4. 前記目標SIR制御部は、前記個別チャネルの受信電力が小さいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように設定することを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  5. 前記目標SIR制御部は、前記個別チャネルの受信電力が所定の閾値より小さい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように設定することを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  6. 前記目標SIR制御部は、前記干渉波電力が大きいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように設定することを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  7. 前記目標SIR制御部は、前記干渉波電力が所定の閾値より大きい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように設定することを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  8. 基地局から受信した信号の受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて基地局における送信電力を制御する移動端末装置の送信電力制御方法において、
    受信信号の電力の所定成分として、共通チャネルと個別チャネルとの受信電力比、個別チャネルの受信電力、および個別チャネルにおける干渉波電力のいずれか一つを測定するステップと、
    測定された電力の所定成分に応じて目標SIRの上昇量および目標SIRの下限値の少なくともいずれか一方を変更するように目標SIRの制御方法を変更するステップと、
    受信信号における個別制御チャネルのCRC(cyclic redundancy check)を判定するステップと、
    前記判定が不良であることを示す場合には、変更された制御方法に従った目標SIRの設定を行うステップと、
    を含むことを特徴とする移動端末装置の送信電力制御方法。
  9. 前記目標SIRの制御方法を変更するステップにおいて、前記受信電力比が大きいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように変更することを特徴とする請求項記載の移動端末装置の送信電力制御方法。
  10. 前記目標SIRの制御方法を変更するステップにおいて、前記受信電力比が所定の閾値より大きい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように変更することを特徴とする請求項記載の移動端末装置の送信電力制御方法。
  11. 前記目標SIRの制御方法を変更するステップにおいて、前記個別チャネルの受信電力が小さいほど、目標SIRの下限値を大きくするか、または目標SIRの上昇量を大きくするように変更することを特徴とする請求項記載の移動端末装置の送信電力制御方法。
  12. 前記目標SIRの制御方法を変更するステップにおいて、前記個別チャネルの受信電力が所定の閾値より小さい場合に、目標SIRの下限値をより大きくするか、または目標SIRの上昇量をより大きくするように変更することを特徴とする請求項11記載の移動端末装置の送信電力制御方法。
  13. 前記目標SIRの制御方法を変更するステップにおいて、前記干渉波電力が大きいほど、目標SIRの上昇量を大きくするか、または目標SIRの下限値を大きくするように変更することを特徴とする請求項記載の移動端末装置の送信電力制御方法。
  14. 前記目標SIRの制御方法を変更するステップにおいて、前記干渉波電力が所定の閾値より大きい場合に、目標SIRの上昇量をより大きくするか、または目標SIRの下限値をより大きくするように変更することを特徴とする請求項13記載の移動端末装置の送信電力制御方法。
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