JP4608614B2 - 2段反応装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一の容器内で2段階の反応を生じさせるように物理化学因子の条件を制御する2段反応装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、流体の物理的あるいは化学的な反応プロセスでは、複数の物理化学因子の条件を必要とする場合には、物理化学因子毎に分けて、それぞれ別の容器内で反応を生じさせている。たとえば、炭化水素原料から水蒸気や酸素ガスを用いて水素ガスを製造するプロセスのガス化炉周辺のフロー、同様に炭化水素原料からエチレンを製造するフローなどでは、高温の熱分解炉中での分解工程と、分解生成物を急冷する工程とが用いられている。水素製造の場合は水洗塔が急冷工程に用いられ、エチレン製造では冷却器が急冷のために設けられる。すなわち、反応工程と冷却工程との2段を、分解炉と冷却器という別の容器中で行い、2段の物理化学的操作をそれぞれ個別に機器を配置する構成で行うようにしている。
【0003】
図4は、2段の物理化学的操作を行う機器の配置の例を示す。反応器1では、原料に対して第1の流体による高温の反応が行われる。たとえば、エチレン製造プロセスの場合、熱分解反応が行われる。冷却器2では、反応器1の生成物を、第2の流体と混合して冷却する。エチレン製造プロセスの場合は、熱分解反応に要する時間は1秒程度ときわめて短時間とすることが重要とされ、高温の時間が長いと、生成ガスが重合してしまう。時間が短すぎると、充分な量の反応を生じさせることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来から、産業界で広く行われている物理化学的操作は、一般に複数段階行われ、各段階は別々の容器内で行われている。複数の物理化学的操作に対応して複数の容器を用いる代りに、単一の容器で同一の物理化学的操作を行うことが可能になれば、建設やランニングのコスト低減を図ることが可能になる。
【0005】
しかしながら、単一容器内で複数段の物理化学的操作を行う典型的な場合として、上段を高温度に保ち、低温の流体を加えて下段の温度を下げるような2段階の操作を想定すると、下段側に加える低温の流体は容器内全体に混合して広がり、同一容器内を高温と低温との2段の温度分布に分けることは非常に困難である。2段に温度分布をつけるためには、容器の構造を変え、たとえば仕切り壁などを設けて、実質的に別の容器にするような場合は、設備の建設に要するコストが上昇してしまう。
【0006】
本発明の目的は、単一の容器内で、2段の物理化学的操作を行うことができ、しかも容器として特別な構造を要することはない2段反応装置の制御方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、同一容器に第1の流体と第2の流体とを供給して、該容器内で2段階の反応を生じさせる2段反応装置の制御方法において、
前記容器を円筒状に形成し、第1の流体を該容器の一端側から該容器内へ、容器の軸線と交差する方向に噴出させることによって循環渦流を生じさせ、前記第1の流体の循環渦流の体積を前記第1の流体の噴出流の強さで制御し、第1の物理化学因子の条件で反応を行わせ、
該容器内で第1の流体の噴出によって生じる循環渦流の終了位置と第2の流体の送入位置とを一致させる制御を行い、該容器の他端側に向けて、第2の流体を送入し、第2の物理化学因子の条件で反応を行わせることを特徴とする2段反応装置の制御方法である。
【0008】
本発明に従えば、同一の容器に一端側から第1の流体を噴出させ、循環渦流を生じさせて、第1の物理化学因子の条件で反応を行わせる。循環渦流は、流体の噴出速度がおよそ数十m/s程度を超える場合に見られる現象である。循環渦流が生じている範囲内では、温度や圧力が均一化され、かつ流体の流動が活発であるので、反応が迅速に進行する。循環渦流の終了位置から第2の流体を容器の他端に向けて送入するので、第2の流体の送入位置から容器の他端側では、容器の一端側の循環渦流の範囲とは異なる第2の物理化学因子の条件で反応を行わせることができる。第1の物理化学因子として高温の条件とし、第2の物理化学因子として低温の条件としても、第2の流体は循環渦流に混合しないので、容器内に2段の温度分布を形成して、2段階の物理化学的操作を容易に行うことができる。2段階の物理化学的操作を同一の容器内で行うことができるので、建設とランニングのコスト低減を図ることができる。
【0010】
また、容器の一端側から第1の流体を噴出させて生じる循環渦流の範囲で、第1の物理化学因子の条件が満たされるので、その循環渦流の体積を第1の流体の噴出流の強さで制御することによって、第1の流体内部で起こる反応域、濃度域および滞留時間等を制御することができる。
【0011】
また本発明は、前記第2の流体の送入可能な位置を、前記容器の一端側から他端側への方向に沿って複数設けておき、
前記第1の流体の噴出を、生じる循環渦流の範囲が第2の流体の送入可能な位置のいずれかと一致するように制御することを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、第2の流体を容器内に送入する位置を、容器の一端側から他端側への方向に沿って複数箇所設けておいて、第1の流体の噴出によって生じる循環渦流の範囲がいずれかの位置と一致するように制御するので、容器内を2つの物理化学因子の条件に分ける境界の位置を、第2の流体の送入位置に合わせて切換えることができる。これによって、同一の種類の原料から、反応生成物を異なるように生成させる場合や、異なる原料から異なる反応生成物を生成する場合などを、同一の容器で使い分けることができる。
【0013】
また本発明は、前記容器は筒状であり、前記一端側が上で前記他端側が下となるように設置され、
前記第1の流体は、微粉炭を搬送し、水添ガス化が可能なように加熱されている水素ガスであり、
前記第2の流体は、冷却用の水素ガスであることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、微粉炭を原料とする水、水添ガス化プロセスを、同一の容器内で効率よく行うことができる。第1の流体による循環渦流の範囲を大きくして、高温の分解時間を長く取ることができれば、微粉炭の水素分解が進み、メタンの生成量を多くすることができる。第1の流体による循環渦流の範囲を短くすれば、ベンゼンなどのBTXやオイルの生成量を多くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態での概略的な制御の基本的な考え方を示す。反応器10は、円筒状の容器であり、軸線が鉛直となるように設置される。反応器10の上部には第1流体用噴出ノズル11が設けられ、反応器10の内部に、軸線と交差する方向に第1の流体を噴出させる。反応器10には、第2流体用ノズル12も設けられ、反応器10内に第2流体を送入するために設けられる。反応器10の上側には入口13が設けられ、第1流体用噴出ノズル11から噴出される第1流体と反応する原料が供給される。反応器10の下側には出口14が設けられ、反応器10内部で生成された生成物や、他のガスが排出される。第1の流体を、第1流体用噴出ノズル11から高速、たとえば数十m/s程度を超えるような速度で噴出させると、反応器10内部には循環渦流15が生じる。
【0016】
すなわち、本発明は反応器10等の容器中へ容器の一端のノズルから第1の流体である気体もしくは液体を噴出させた場合に、容器10内に自然に発生する循環渦流15を巧みに利用し、第2の流体は循環渦流15の影響を受けないような容器10の縦方向位置の第2流体用ノズル12から容器10内に送入させて、単一の容器10内で2段の物理化学的操作を行う。発生する循環渦流15は、第1流体用噴出ノズル11から噴出させる第1流体の流量、ノズル角度、位置および速度によって形成する模様が異なるけれども、たとえば容器10が円筒容器である場合には、上面から容器10全体に一様な等速度で噴出させない限り、必ず発生する。容器10の上面からの噴出流に向かって形成される循環渦流15の強度である渦流の体積は、第1流体が噴出するときの力に依存することを、本件発明者は見出した。この噴出するときの力は、モーメンタムであり、噴出流体速度、噴出流体密度および噴出流体量の積である。すなわち、次の第1式が成立する。
力=モーメンタム
=噴出流体速度×噴出流体密度×噴出流体量 …(1)
【0017】
すなわち、第1の流体のモーメンタムを変えれば、第1流体内部で起こる反応域、濃度域および滞留時間等の物理化学的因子の制御が可能となることを意味している。循環渦流15の範囲から外れた位置では、循環渦流15が自然に消滅し、ここに送入される第2の流体は容器10内を上昇することなく、第1流体とともに容器10内を出口14に向けて降下する。循環渦流15の範囲は、第1流体の噴出速度等の条件設定から任意に制御することができる。第2流体の送入によって、2段の物理化学的操作を単一の反応器10内で達成させることができる。
【0018】
図2は、図1の反応器10を、石炭を原料とする水添ガス化プロセスに適用した例での温度分布を示す。このプロセスでは、石炭と水素(H2)とを原料として、メタン(CH4)やベンゼン(C6H6)、トルエン(C6H5CH3)、キシレン(C6H4(CH3)2)を総称するBTXを製造する。メタンは、天然ガスの主成分として、都市ガスの原料として広く用いられている。石炭を原料とする水添ガス化プロセスは、石炭利用による都市ガス用代替天然ガスプロセスとして開発されている。反応器10は、高圧かつ高温用に設計される円筒状の容器であり、上部に第1流体用噴出ノズル11と入口13とが設けられる。入口13からは、微粉炭と搬送用の水素ガスとが送入される。第1流体用噴出ノズル11からは、高温度の水素ガスが100m/sの高速度で噴出する。第2流体としては、第1流体に比較すれば低温の水素ガスを供給する。
【0019】
図2は、反応器10内の温度分布を測定した一例を示す。このときの条件としは、反応器形状として、
内径 : 0.2m
内径反応器長さ : 4m
であり、原料の石炭の入口13への供給条件としては、
圧力 : 7 MPa
石炭速度 : 5m/s
石炭温度 : 200℃
石炭流量 : 520kg/h
搬送水素速度 : 5m/s
搬送水素流量 : 40m3/h(標準状態)
搬送水素温度 : 200℃
であり、第1流体として第1流体用噴出ノズル11から噴出させる流体は、
水素速度 : 100m/s
水素流量 : 1020m3/h(標準状態)
水素温度 : 1200℃
であり、第2流体として第2流体用ノズル12から送入する流体は、
冷却ガス速度 : 35m/s
冷却ガス温度 : 35℃
である。
【0020】
石炭は、国産の亜歴青炭である太平洋炭の微粉末を使用する。石炭と高温の水素ガスとは、第1流体用噴出ノズル11の噴出角度の焦点近傍において合流し、石炭は水素ガスから熱を受け、昇温とともに分解反応を起こす。分解反応は、石炭中の揮発分が飛出す脱揮発反応と、脱揮発した成分が水素によってさらに分解する2次水添分解反応とに分けることができる。脱揮発反応では、石炭中からオイル分が飛出し、2次水添分解反応ではオイル分がBTXに分解され、さらにメタンに分解される。BTXは価値が高いので、プロセスのランニングコストは、メタンに加え、併産するBTXの収率によって左右される。そのため脱揮発反応を促進させることは重要な要素となる。脱揮発反応は、温度上昇によって増加する一方、高温では生成したオイル分がBTXを超えてメタンにまで過分解されてしまう。したがって、高温短時間の脱揮発と低温長時間反応によってオイル分をマイルドに反応させ、収率よくBTXを製造することが肝要となり、BTXの収率を上げるためには温度を2段に分ける必要がある。このようなガス化炉で、高温部と低温部とに分けるには、反応途上で急速に生成ガスを冷却する第2流体を送入すればよい。
【0021】
従来の一般的なプロセス技術を見ると、2段の温度分布を形成するには高温用反応器と低温用反応器とを設け、低温用反応器に冷却のための冷却ガスを送入している。2つの容器に分離するのは、1つの容器内で温度差を持たせ、2段の温度分布を得ることができないからである。
【0022】
図1の反応器10を用いると、第1流体の水素ガスが100m/sの速度で、モーメンタムが2.6kgm/s2の場合、反応器10の上面から縦方向0.9mの範囲で循環渦流が発生することにより、この循環渦流15の範囲内に第2流体の冷却ガスを送入しても、その冷却効果は得られず、冷却ガスは反応器10内を循環渦流15とともに上昇し、第1流体の温度をも低下させてしまう。結果として反応器10内全体が一様な温度分布となり、単一容器で2段の温度分布を得ることができない。
【0023】
本実施形態では、循環渦流15の範囲を外れた0.5mよりも下部に冷却ガスとしての第2流体用ノズル12を設け、冷却ガスを送入することによって、急速冷却が行われ、反応器10内の温度を高温部と低温部との2段に分けることができる。本条件の場合、第1流体の高温水素によって発生する高温部の滞留時間は1秒となり、石炭の昇温と脱揮発反応が完結するのに適切な滞留時間とすることができる。すなわち、図2に示すように、反応器10の縦方向位置0.9mよりも上部では950℃〜1000℃の範囲の高温部が得られ、0.9mの位置よりも下部では800℃〜850℃の範囲の低温部が得られている。
【0024】
次の表1は、図2に示す温度分布で、反応器10内の反応によって得られる反応出口ガス組成を示す。表1では、BTXが10.9wt%、オイル(Oil)が11.6wt%得られていることが判る。なお、各数値は、石炭中に含まれている炭素の全量に対する割合を示す。合計値が65.2wt%であるので、残り34.8wt%は、未反応な状態で残る。この未反応の炭素は、「チャー」と呼ばれ、高温度で水蒸気と反応させて、水素ガスを発生させるために使用することができる。
【表1】
【0025】
第1流体用噴出ノズル11から噴出する第1流体の流速を150m/sに上げ、モーメンタムを5.8kgm/s2まで上げると、循環渦流15の範囲を大きくすることができる。循環渦流15の生成範囲に合わせて、第2流体用ノズル12の位置を下げ、高温ガスの滞留時間をおよそ3秒まで延ばした場合の、反応器出口ガス組成を次の表2に示す。
【表2】
【0026】
ガス滞留時間が異なる表1の出口ガス組成と、表2の出口ガス組成とを比較すると、表2では高温ガスの滞留時間が延びることによって水素化分解が進み、オイルやBTXが減少する一方、メタン(CH4)が増加していることが判る。このように循環渦流15の範囲を、第1流体の噴出速度によって制御すると、目標とするガス組成をも変えることが可能となる。このケースでは、メタンリッチな代替天然ガスを主として製造する場合と、BTXやオイル分を多く製造する場合とを第1流体の制御によって切換えることが可能となる。
【0027】
図3は、本発明の実施の他の形態の反応器20の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、筒状の反応器20の鉛直軸線に沿って、複数箇所に第2流体用ノズル21,22,23を設けている。第1流体用噴出ノズル11から噴出する第1流体によって発生される循環渦流15の範囲は、第1流体を噴出させる条件によって変化し、温度域や滞留時間等の物理化学的因子が変化するので、第2流体用ノズル21,22,23の位置を循環渦流15の範囲に合わせて選択して、物理化学的因子に柔軟に対応させることができる。
【0028】
以上説明したように、本発明は反応器10,20等の容器内へ第1流体用噴出ノズル11から第1流体を噴出させた場合に、自然に発生する循環渦流15と低温の第2流体によって反応器10,20内を2段の温度分布に分けることができる。この循環渦流15は、特殊な条件のもとに発生するのではなく、第1流体用噴出ノズル11からの噴出速度が数十m/s程度を超えるような場合に通常見られる現象である。したがって、従来から産業界で行われている物理化学的操作、たとえば化学反応を行う際に見られるような高温反応、低温反応の例、また吸収操作に濃度差を持たせる場合、あるいは反応、吸収、抽出等の操作に関連する流体に滞留時間を異ならせたい場合など、広い範囲にわたって利用することが可能となる。
【0029】
また、図1および図3では、反応器10,20に対し、入口13を上方に出口14を下方に配置しているけれども、上下は逆にすることもできる。また第1流体と第2流体とは、異なる流体であってもよく、気体でも液体でも同様に本発明を適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、同一の容器内で2段の物理化学因子の条件で流体の反応を生じさせることができる。容器の一端側から第1の流体を噴出させて循環渦流を生じさせ、循環渦流の内部で第1の物理化学因子の条件で反応を行わせ、循環渦流の終了位置から容器の他端に向けて第2の流体を送入して、第2の物理化学因子の条件で反応を行わせるので、容器として内部を分離するような構成を有していなくても、容易に2段の反応を行わせることができる。単一容器で2段の物理化学的操作を行うことができるので、建設とランニングとのコスト低減を図ることができる。
【0031】
また、第1の流体の噴出流で形成される循環渦流の体積は、噴出流の強さで制御されるので、噴出流の強さを変えることによって、第1の物理化学因子の条件の範囲を容易に変更することもできる。
【0032】
また本発明によれば、単一の容器内を2段の物理化学因子の条件で分割する境界を、第2の流体を流入する位置に合わせて容易に変更することができる。
【0033】
また本発明によれば、微粉に水素を反応させて、ベンゼンなどのBTXやメタンを生成する反応で、循環渦流の範囲を変えて、生成物の割合を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の基本的な考え方を示す図である。
【図2】図1の反応器10を石炭の水添ガス化プロセスに適用する場合の温度分布の例を示すグラフである。
【図3】本発明の実施の他の形態の反応器20の概略的な構成を示す簡略化した断面図である。
【図4】従来からの2段反応の概念的な機器配置を示す図である。
【符号の説明】
10,20 反応器
11 第1流体用噴出ノズル
12,21,22,23 第2流体用ノズル
13 入口
14 出口
15 循環渦流
Claims (3)
- 同一容器に第1の流体と第2の流体とを供給して、該容器内で2段階の反応を生じさせる2段反応装置の制御方法において、
前記容器を円筒状に形成し、第1の流体を該容器の一端側から該容器内へ、容器の軸線と交差する方向に噴出させることによって循環渦流を生じさせ、前記第1の流体の循環渦流の体積を前記第1の流体の噴出流の強さで制御し、第1の物理化学因子の条件で反応を行わせ、
該容器内で第1の流体の噴出によって生じる循環渦流の終了位置と第2の流体の送入位置とを一致させる制御を行い、該容器の他端側に向けて、第2の流体を送入し、第2の物理化学因子の条件で反応を行わせることを特徴とする2段反応装置の制御方法。 - 前記第2の流体の送入可能な位置を、前記容器の一端側から他端側への方向に沿って複数設けておき、
前記第1の流体の噴出を、生じる循環渦流の範囲が第2の流体の送入可能な位置のいずれかと一致するように制御することを特徴とする請求項1に記載の2段反応装置の制御方法。 - 前記容器は筒状であり、前記一端側が上で前記他端側が下となるように設置され、
前記第1の流体は、微粉炭を搬送し、水添ガス化が可能なように加熱されている水素ガスであり、
前記第2の流体は、冷却用の水素ガスであることを特徴とする請求項1または2に記載の2段反応装置の制御方法。
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