JP4608111B2 - Pneumatic tires for construction vehicles - Google Patents
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Tires In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに係り、特に、重荷重車両に用いられるトレッドの放熱効果を高めることのできるラグパターンを有した建設車両用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤ(以下、適宜「タイヤ」と略す。)の耐摩耗性の向上を実現するために、耐摩耗性の良いトレッドゴムを使用していた。また、トレッドにおいても、トレッドボリュームを大きくしたり、トレッドゲージを厚くしたり、トレッドにおけるネガティブ率を低くする等の方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、生産性向上の目的を実現するため、建築車両の大型化に伴なうタイヤサイズの大型化、偏平化及び重荷重化が進んでいる。その上、車両の高速化も進んでいる。かかる状況の下では、車両の高速化により、トレッド部の発熱が大きくなり、トレッド部のヒートセパレーション等の故障原因となることが懸念される。
【0004】
すなわち、タイヤトレッド部の発熱は、タイヤの接地領域で受けるトレッド圧縮領域と、踏み込み部及び蹴り出し部で発生する曲げ応力の繰り返しにより生じる。特に、トレッドゲージ厚が比較的厚いオフザロード向けの重荷重タイヤにおいては、タイヤのセンター部のトレッドボリュームが大きくなることから、蓄熱も大きくなる。この結果、車両の走行時にセンター部の温度が高くなり、ヒートセパレーション故障の原因となる。
【0005】
そこで、本発明は、上記事実を考慮し、トレッドの摩耗を極力抑えるとともに、放熱効果を高めることができる建設車両用空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の建設車両用空気入りタイヤは、トレッドにショルダー側からタイヤ赤道面へ向かって延びるラグ溝をタイヤ周方向に複数有しラグパターンを形成する建設車両用空気入りタイヤにおいて、タイヤ接地最大幅の50%に対応するセンター領域に凹部を設け、前記ラグ溝を除いた該センター領域のネガティブ率が10〜25%であり、前記凹部の深さは、前記ラグ溝の最大深さの10〜45%であり、タイヤ接地最大幅の50%に対応するセンター領域における前記ラグ溝の最大深さは、60mm以上である、ことを特徴とする。
【0007】
次に、請求項1に記載の建設車両用空気入りタイヤの作用について説明する。
【0008】
空気入りタイヤ、中でもオフザロード向けの重荷重タイヤに求められる基本性能は、完全に摩耗するまでいかに長く走りきるかである。車両走行時にはタイヤのトレッド部が発熱するが、特に、比較的トレッドゲージが厚いときである新品タイヤを使用した走行初期にかけてが問題となる。一般の使用法として、新品のタイヤはフロントに装着されることが多いが、フロントではサイドフォース入力が大きく、特に熱による影響を受ける。
【0009】
ここで、タイヤ接地最大幅の50%に対応するセンター領域に凹部を設け、ラグ溝を除いた該センター領域のネガティブ率を10〜25%としたので、トレッドの発熱量を減少できると共に、タイヤの表面積を大きくすることができタイヤの放熱性を向上させることができる。また、同時に、タイヤのセンター領域に凹部を設けることによりタイヤのトレッドボリュームが減少して摩耗の原因となるが、上記範囲内のネガティブ率ではこの摩耗を極力抑えることができる。
【0010】
なお、ネガティブ率を10%よりも小さくすれば放熱性が低下し、25%よりも大きくすればトレッドが摩耗しやすくなるので、特に、センター領域のネガティブ率が上記設定範囲内であれば、放熱性の向上及び摩耗の低減を両立させることができる。
【0011】
なお、空気入りタイヤは、それぞれのサイズに応じて、JATMA(日本)、TRA(米国)及びETRTO(欧州)などが発行する規格に定められたリムに装着して使用され、このリムが通常正規リムと称される。
【0012】
同様に、「正規荷重」及び「正規内圧」とは、規格に定められた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重及び最大荷重に対する空気圧を指す。
【0013】
また、本明細書において、「タイヤ接地最大幅」とは、タイヤを「正規リム」にリム組みして「正規内圧」を充填し、「正規荷重」を静的に負荷したときのトレッドのタイヤ軸方向の接地最大幅を指す。
【0014】
ここで、荷重とは下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことであり、内圧とは下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されている適用サイズにおける標準リム(または”Approved Rim”、”Recommended Rim”)のことである。
【0015】
そして規格とは、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では”The Tire and Rim Association Inc.のYEAR BOOK(デザインガイド含む)”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandardsManual”であり、日本では日本自動車タイヤ協会の”JATMA Year Book”にて規定されている。
【0017】
請求項1の構成によれば、凹部の深さをラグ溝の最大深さの10〜45%としたので、トレッドの放熱性を向上させ、かつトレッドの摩耗を抑制することができる。
【0018】
すなわち、凹部の深さをラグ溝の最大深さの10%よりも小さくすると、凹部が浅くなりそれに伴なってタイヤの表面積が大きくとれないので放熱性は低下し、また、凹部の深さをラグ溝の最大深さの45%よりも大きくすると、トレッドの剛性が低下し摩耗しやすくなるが、凹部の深さを上記設定範囲内とすることにより、放熱性の向上及び摩耗の低減を両立させることができる。
また、請求項1の構成によれば、特に、タイヤサイズ24.00R49以上の大きなタイヤにおいて、タイヤ接地最大幅の50%に対応するセンター領域におけるラグ溝の最大深さを60mm以上とすることにより、トレッドボリュームが増加し発熱量が大きくなるタイヤの放熱性を効果的に向上させることができる。
【0019】
請求項2に記載の建設車両用空気入りタイヤは、凹部はタイヤ周方向に連続して形成された補助溝であることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、凹部をタイヤ周方向に連続して形成された補助溝とすることにより、タイヤの転動時において空気流の流通を良くすることができる。このため、タイヤの放熱性をより向上させることができる。
【0021】
請求項3に記載の建設車両用空気入りタイヤは、ラグ溝の深さはショルダー側からタイヤ赤道面へ向かって徐々に浅くなることを特徴とする。
【0022】
従来のタイヤでは、ラグ溝の深さが1/8点あたりからショルダー側にかけて急激に深くなる構造を有していた。このため、トレッドの剛性分布が急激に変化し、タイヤの摩耗性能に対して悪影響を及ぼしていた。
【0023】
ここで、ラグ溝の深さをショルダー側からタイヤ赤道面へ向かって徐々に浅くすることにより、トレッドの剛性分布を一様にでき、トレッドの摩耗を減少させることができる。
【0024】
なお、「徐々」とは、1/4点からタイヤ赤道面の間に、この赤道面に対して垂直な領域(プラットホーム)を有さず、トレッド片幅の1/5以上の領域で傾きが赤道面に対して80度程度(タイヤ軸方向に対して10度)であることをいう。また、「急激」とは、ラグ溝の最大深さが上記設定領域で0となる状態をいい、通常、トレッド片幅の10%程度の幅(タイヤ軸方向)のプラットホームがタイヤ赤道面付近に設けられている。
【0027】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤについて図1に基いて説明する。
【0028】
図1(A)、(B)に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10(以下、適宜「タイヤ10」と略す。)のトレッド12には、ショルダー部からタイヤ赤道面CLへ向かって延びるラグ溝14(主溝)がタイヤ周方向(矢印A方向)に間隔を開けて複数形成されている。また、タイヤ赤道面CLには、このラグ溝14のタイヤ赤道面CL側の端部に連続した1本の補助溝16(凹部)がタイヤ周方向に連続的に設けられている。また、隣接する各ラグ溝14の間には陸部18が設けられている。
【0029】
換言すると、トレッド12において、タイヤ赤道面CL両側でタイヤ接地最大幅W(本実施形態では880mm)の50%(本実施形態では440mm)内に対応する領域をセンター領域20、その両側の領域を両側領域22としたときに、ラグ溝14は両側領域からセンター領域20に跨って、その深さが徐々に浅くなるように形成されており、特に、センター領域20における最大深さは60mm以上(本実施形態において、1/4点(タイヤ赤道面CLからW/4の距離)での深さDは85mm)に設定されている。また、センター領域20におけるネガティブ率(ラグ溝14がネガ部分)は、15〜25%の範囲内で設定されている。
【0030】
一方、補助溝16はセンター領域20に形成されており、この補助溝16の形成によりラグ溝14を除いたセンター領域20におけるネガティブ率(補助溝16がネガ部分)は10〜25%に設定されている。また、補助溝16の深さdは上記ラグ溝14の最大深さの10〜45%に設定されている。本実施形態では深さdは12mmとし、補助溝16の幅Hは50mmに設定した。
【0031】
なお、この補助溝16は1本に限られず、上記設定を満たす限りは何本でもよい。
【0032】
また、トレッド12に用いられているトレッドゴムの物性は、室温(25℃)におけるtanδが0.05〜0.4であり、かつヤング率(E’)が3×106〜20×106(Pa)が好ましい。
【0033】
次に、空気入りタイヤ10の作用及び効果について、図4及び図5に基いて説明する。
【0034】
先ず、図4及び図5について説明する。
【0035】
図4(A)は摩耗指数(縦軸)とラグ溝14を除いたセンター領域20のネガティブ率(横軸)との関係を示したグラフであり、(B)は温度低減効果(縦軸)とラグ溝14を除いたセンター領域20のネガティブ率(横軸)との関係を示したグラフである。
【0036】
図5(A)は摩耗指数(縦軸)とラグ溝14の最大深さに対する補助溝16の深さの割合(横軸)との関係を示したグラフであり、(B)は温度低減効果(縦軸)とラグ溝14の最大深さに対する補助溝16の深さの割合(横軸)との関係を示したグラフである。
【0037】
なお、図4では、ラグ溝14の最大深さに対する補助溝16の深さが15%(一定)の条件における値であり、図5では、ラグ溝14を除いたセンター領域20のネガティブ率が12.5%(一定)における値である。
【0038】
また、図4(A)及び図5(A)の実線は1/4点からタイヤ赤道面CLにかけて徐々に浅く形成されたラグ溝14を設定した場合の曲線であり、点線は1/8点(タイヤ赤道面CLからW/8の距離)から急激に深くなるラグ溝14を設定した場合の曲線である。
【0039】
また、図中の「摩耗指数」はタイヤ10内部に配置されたベルトがセンター領域20(1/4点間)において露出するまで(以下、「ベルト出」と称する。)の時間を表現した値であり、「温度」はセンター領域20(1/4点間)での平均温度とした。
【0040】
タイヤ10が転動してトレッド12が繰り返し曲げ変形をするとトレッド12が発熱するが、本実施形態のタイヤ10では、トレッド12のセンター領域20に補助溝16が形成されているので、センター領域20、即ちタイヤ赤道面CL付近のトレッドボリュームが低減され、かつセンター領域20の圧縮応力が緩和されるのでタイヤ赤道面CL付近の発熱量が減少するとともに、タイヤ10の表面積が増加するので、放熱効果が向上し、転動時のタイヤ赤道面CL付近の温度上昇を抑えることができる。
【0041】
また、図4に示すように、補助溝16を形成することにより、ラグ溝14を除いたセンター領域20におけるネガティブ率を10〜25%としたので、トレッドボリュームの減少を極力抑えることができるので、トレッド12の摩耗を極力抑えることができる。この結果、トレッド12の温度低減効果と摩耗の低減の両立を実現できる。
【0042】
また、図5に示すように、補助溝16の深さをラグ溝14の最大深さの10〜45%に設定することにより、トレッド12の剛性の低下を極力抑えることができるため、トレッド12の温度低減効果と摩耗の低減の両立を実現できる。
【0043】
なお、ラグ溝14の深さは、ショルダー側からタイヤ赤道面CLに向かって徐々に浅く形成されているので、トレッド12の剛性分布が一定となり、タイヤ10の摩耗性能に対し悪影響を及ぼすことがない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤ30について説明する。
【0044】
本実施形態において、第1実施形態の空気入りタイヤ10と重複する構成は適宜省略するとともに、重複する構成には同符号を付して説明する。
【0045】
図2(A)、(B)に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ30には、隣接するラグ溝14間に位置する陸部18の略1/8点の位置に、タイヤ周方向(矢印A方向)に延びる補助溝32が複数形成されている。この補助溝32は長方形状に形成されており、そのタイヤ周方向端部は隣接するラグ溝14まで抜けている。
【0046】
本実施形態において、タイヤ赤道面CLに形成された補助溝16の幅Hは50mm、深さdは35mmである。また、1/8点に形成された補助溝32の幅Sは25mm、深さtは35mmである。
【0047】
また、本実施形態の空気入りタイヤ30は、タイヤ接地最大幅Wが1200mm(片側600mm)、タイヤ赤道面CLから1/4点までの距離が300mmであり、1/4点でのラグ溝14の深さDが89mmである。
【0048】
本実施形態の空気入りタイヤ30においても、第1実施形態の空気入りタイヤ10の奏する効果と同様の効果を奏し、放熱効果の向上と摩耗の抑止の両立を図ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤ40について説明する。
【0049】
本実施形態において、第1実施形態の空気入りタイヤ10と重複する構成は適宜省略するとともに、重複する構成には同符号を付して説明する。
【0050】
図3(A)、(B)に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ40は、隣接するラグ溝14間に位置する陸部18の略1/8点の位置に、円形の補助溝42が複数形成されている。
【0051】
本実施形態において、タイヤ赤道面CLに形成された補助溝16の幅Hは50mm、深さd35mmである。また、補助溝42の直径Rは70mm、深さlは20mmである。
【0052】
また、本実施形態の空気入りタイヤ40は、タイヤ接地最大幅Wが1200mm(片側600mm)、タイヤ赤道面CLから1/4点までの距離が300mmであり、1/4点でのラグ溝14の深さDが89mmである。
【0053】
本実施形態の空気入りタイヤ40においても、第1実施形態の空気入りタイヤ10の奏する効果と同様の効果を示し、放熱効果の向上と摩耗の抑止の両立を図ることができる。
【0054】
なお、円形の補助溝42以外として、楕円形のような有形の自己閉塞型溝でもよい。
[試験例]
次に、上記各実施形態の空気入りタイヤ10、30、40の試験結果について説明する。
【0055】
上記各実施形態の空気入りタイヤ10、30、40を正規リムに装着し、摩耗性能評価と発熱性能評価を実施した。この試験結果を図6に記載した表に現した。ここで、表中の「摩耗指数」は、実地において1/4点間のベルト出までの走行時間を指数化したものである。したがって、値が小さいほど摩耗し易いことを意味している。また、「温度」は、正規内圧、正規荷重時で24時間ドラムにて走行後の1/4点間の平均温度とした。
【0056】
この表により、上記第1実施形態の空気入りタイヤ10(タイヤサイズ ORR 37.00 R57)については、補助溝16が形成されていない従来の空気入りタイヤに対して、平均温度を4℃低下できた。また、摩耗指数を2ポイントの低下に留めることができた。
【0057】
上記第2実施形態の空気入りタイヤ30(タイヤサイズ ORR 55/80R63)については、従来の空気入りタイヤに対して、平均温度を6℃低下できた。また、摩耗指数を4ポイントの低下に留めることができた。
【0058】
上記第3実施形態の空気入りタイヤ40(タイヤサイズ ORR 55/80R63)については、従来の空気入りタイヤに対して、平均温度を7℃低下できた。また、摩耗指数を4ポイントの低下に留めることができた。
【0059】
以上の試験結果により、各実施形態のいずれの空気入りタイヤ10、30、40においても、従来の空気入りタイヤと比較して、摩耗指数を5ポイント以上落とすことなく、温度を3℃以上低下することができ、温度低下と摩耗の抑止を両立できることが判明した。
【0060】
【発明の効果】
本発明の空気入りタイヤによれば、トレッドの摩耗を極力抑えるとともに、放熱効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図であり、(B)は図1(A)に示すトレッド1(B)−1(B)線断面図である。
【図2】(A)は本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図であり、(B)は図2(A)に示すトレッド2(B)−2(B)線断面図である。
【図3】(A)は本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図であり、(B)は図3(A)に示すトレッド3(B)−3(B)線断面図である。
【図4】摩耗指数(縦軸)とラグ溝を除いたセンター領域のネガティブ率(横軸)との関係、及び温度低減効果(縦軸)とラグ溝を除いたセンター領域のネガティブ率(横軸)との関係を示したグラフである。
【図5】摩耗指数(縦軸)とラグ溝の最大深さに対する補助溝の深さの割合(横軸)との関係、及び温度低減効果(縦軸)とラグ溝の最大深さに対する補助溝の深さの割合(横軸)との関係を示したグラフである。
【図6】本発明の各実施形態の空気入りタイヤにおける試験結果を記載した表である。
【符号の説明】
10、30、40 空気入りタイヤ
14 ラグ溝
16、32、42 補助溝(凹部)
18 陸部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly, to a pneumatic tire for a construction vehicle having a lug pattern that can enhance the heat dissipation effect of a tread used in a heavy-duty vehicle.
[0002]
[Prior art]
In order to improve the wear resistance of a pneumatic tire (hereinafter abbreviated as “tire” as appropriate), a tread rubber having good wear resistance has been used. Also in the tread, methods such as increasing the tread volume, increasing the thickness of the tread gauge, and reducing the negative rate in the tread have been taken.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, recently, in order to realize the purpose of improving productivity, the increase in size, flattening, and heavy load of the tire size along with the increase in size of the construction vehicle has been advanced. In addition, the speed of vehicles is increasing. Under such circumstances, there is a concern that the heat generation of the tread portion increases due to the increase in the speed of the vehicle, which may cause a failure such as heat separation of the tread portion.
[0004]
That is, heat generation in the tire tread portion is caused by repeated tread compression regions received in the tire contact region, and bending stress generated in the stepping portion and the kicking-out portion. In particular, in a heavy-duty tire for off-the-road where the thickness of the tread gauge is relatively large, the tread volume at the center portion of the tire is increased, and thus heat storage is increased. As a result, the temperature of the center portion becomes high when the vehicle is traveling, causing a heat separation failure.
[0005]
In view of the above-described facts, an object of the present invention is to provide a pneumatic tire for a construction vehicle capable of suppressing tread wear as much as possible and enhancing the heat dissipation effect.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Pneumatic tire for a construction vehicle according to claim 1, the pneumatic tire for a construction vehicle to form a plurality having lug pattern lug groove extending from a shoulder side in the tread to the tire equatorial plane in the tire circumferential direction, the tire A recess is provided in the center region corresponding to 50% of the maximum ground contact width, the negative rate of the center region excluding the lug groove is 10 to 25% , and the depth of the recess is the maximum depth of the lug groove The maximum depth of the lug groove in the center region corresponding to 50% of the maximum tire ground contact width is 60 mm or more .
[0007]
Next, the operation of the pneumatic tire for construction vehicles according to claim 1 will be described.
[0008]
The basic performance required for pneumatic tires, especially heavy duty tires for off-the-road, is how long they can run until they are completely worn out. The tread portion of the tire generates heat when the vehicle travels, but there is a problem especially in the early stage of travel using a new tire when the tread gauge is relatively thick. As a general usage, a new tire is often mounted on the front, but the side force input is large at the front and is particularly affected by heat.
[0009]
Here, since a concave portion is provided in the center region corresponding to 50% of the maximum tire ground contact width and the negative rate of the center region excluding the lug groove is set to 10 to 25%, the heat generation amount of the tread can be reduced, and the tire The surface area of the tire can be increased, and the heat dissipation of the tire can be improved. At the same time, providing a recess in the center region of the tire reduces the tread volume of the tire and causes wear. However, the negative rate within the above range can suppress this wear as much as possible.
[0010]
Note that if the negative rate is less than 10%, the heat dissipation is reduced, and if it is greater than 25%, the tread is likely to be worn. It is possible to achieve both improvement in performance and reduction in wear.
[0011]
Pneumatic tires are used by being mounted on rims defined by standards issued by JATMA (Japan), TRA (US), ETRTO (Europe), etc., depending on the size. It is called a rim.
[0012]
Similarly, “normal load” and “normal internal pressure” refer to the maximum load and the air pressure with respect to the maximum load in the application size / ply rating defined in the standard.
[0013]
Also, in this specification, “tire maximum contact width” means a tire of a tread when a tire is assembled to a “regular rim” and filled with “regular internal pressure” and a “regular load” is statically applied. The maximum ground contact width in the axial direction.
[0014]
Here, the load is the maximum load (maximum load capacity) of a single wheel at the applicable size described in the following standard, and the internal pressure is the maximum load of a single wheel at the applicable size described in the following standard ( The rim is a standard rim (or “Applied Rim” or “Recommended Rim”) in an applicable size described in the following standard.
[0015]
The standard is determined by an industrial standard effective in the region where the tire is produced or used. For example, “The Tire and Rim Association Inc.'s YEAR BOOK (including design guide)” in the United States, “The European Tire and Rim Technical Standards Manual in Japan, Japan ’s Tire” in Japan “Book”.
[0017]
According to the structure of Claim 1, since the depth of the recessed part was made into 10 to 45% of the maximum depth of a lug groove, the heat dissipation of a tread can be improved and abrasion of a tread can be suppressed.
[0018]
That is, if the depth of the recess is made smaller than 10% of the maximum depth of the lug groove, the recess becomes shallow, and the surface area of the tire cannot be increased. If it is larger than 45% of the maximum depth of the lug groove, the rigidity of the tread will decrease and it will be easy to wear. However, by setting the depth of the recess within the above setting range, both heat dissipation and reduction of wear are achieved. Can be made.
Further , according to the configuration of claim 1 , particularly in a large tire having a tire size of 24.00R49 or more, the maximum depth of the lug groove in the center region corresponding to 50% of the tire ground contact maximum width is set to 60 mm or more. In addition, the heat dissipation of the tire in which the tread volume is increased and the heat generation amount is increased can be effectively improved.
[0019]
The pneumatic tire for a construction vehicle according to
[0020]
According to this configuration, the concave portion is an auxiliary groove formed continuously in the tire circumferential direction, whereby the air flow can be improved when the tire rolls. For this reason, the heat dissipation of a tire can be improved more.
[0021]
The pneumatic tire for a construction vehicle according to
[0022]
The conventional tire has a structure in which the depth of the lug groove suddenly increases from about 1/8 point to the shoulder side. For this reason, the rigidity distribution of the tread changed rapidly, which had an adverse effect on the tire wear performance.
[0023]
Here, by gradually decreasing the depth of the lug groove from the shoulder side toward the tire equatorial plane, the rigidity distribution of the tread can be made uniform and the wear of the tread can be reduced.
[0024]
Note that “gradually” means that there is no area (platform) perpendicular to the equator plane between the ¼ point and the tire equator plane, and the slope is 1/5 or more of the tread width. It means about 80 degrees with respect to the equator plane (10 degrees with respect to the tire axial direction). “Abrupt” means a state in which the maximum depth of the lug groove is 0 in the above-mentioned setting region. Usually, a platform having a width of about 10% of the tread width (in the tire axial direction) is near the tire equator plane. Is provided.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First embodiment]
Hereinafter, a pneumatic tire according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 1 with reference to the accompanying drawings.
[0028]
As shown in FIGS. 1A and 1B, the
[0029]
In other words, in the
[0030]
On the other hand, the
[0031]
Note that the number of
[0032]
The physical properties of the tread rubber used in the
[0033]
Next, the operation and effect of the
[0034]
First, FIG. 4 and FIG. 5 will be described.
[0035]
FIG. 4A is a graph showing the relationship between the wear index (vertical axis) and the negative rate (horizontal axis) of the
[0036]
FIG. 5A is a graph showing the relationship between the wear index (vertical axis) and the ratio of the depth of the
[0037]
In FIG. 4, the depth of the
[0038]
Also, the solid lines in FIGS. 4 (A) and 5 (A) are curves in the case where the
[0039]
Further, the “wear index” in the figure is a value expressing the time until the belt disposed inside the
[0040]
When the
[0041]
Further, as shown in FIG. 4, by forming the
[0042]
In addition, as shown in FIG. 5, by setting the depth of the
[0043]
In addition, since the depth of the
[Second Embodiment]
Next, a
[0044]
In the present embodiment, the configuration overlapping with the
[0045]
As shown in FIGS. 2 (A) and 2 (B), the
[0046]
In the present embodiment, the
[0047]
Further, the
[0048]
Also in the
[Third embodiment]
Next, a
[0049]
In the present embodiment, the configuration overlapping with the
[0050]
As shown in FIGS. 3 (A) and 3 (B), the
[0051]
In the present embodiment, the width H of the
[0052]
Further, the
[0053]
Also in the
[0054]
Other than the circular
[Test example]
Next, the test results of the
[0055]
The
[0056]
According to this table, the average temperature of the
[0057]
About the pneumatic tire 30 (tire size ORR 55 / 80R63) of the said 2nd Embodiment, the average temperature could be reduced 6 degreeC with respect to the conventional pneumatic tire. Also, the wear index could be kept at a 4 point drop.
[0058]
About the pneumatic tire 40 (tire size ORR 55 / 80R63) of the said 3rd Embodiment, the average temperature could be reduced 7 degreeC with respect to the conventional pneumatic tire. Also, the wear index could be kept at a 4 point drop.
[0059]
From the above test results, in any of the
[0060]
【The invention's effect】
According to the pneumatic tire of the present invention, it is possible to suppress the tread wear as much as possible and enhance the heat dissipation effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view of a tread of a pneumatic tire according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a tread 1 (B) -1 (B) line shown in FIG. It is sectional drawing.
2A is a plan view of a tread of a pneumatic tire according to a second embodiment of the present invention, and FIG. 2B is a tread 2 (B) -2 (B) line shown in FIG. 2A. It is sectional drawing.
3A is a plan view of a tread of a pneumatic tire according to a third embodiment of the present invention, and FIG. 3B is a tread 3 (B) -3 (B) line shown in FIG. 3A. It is sectional drawing.
FIG. 4 shows the relationship between the wear index (vertical axis) and the negative rate of the center region excluding the lug groove (horizontal axis), and the temperature reduction effect (vertical axis) and the negative rate of the center region excluding the lug groove (horizontal axis). It is the graph which showed the relationship with an axis | shaft.
FIG. 5 shows the relationship between the wear index (vertical axis) and the ratio of the depth of the auxiliary groove to the maximum depth of the lug groove (horizontal axis); It is the graph which showed the relationship with the ratio (horizontal axis) of the depth of a groove | channel.
FIG. 6 is a table showing test results in the pneumatic tire of each embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
10, 30, 40
18 Land
Claims (3)
タイヤ接地最大幅の50%に対応するセンター領域に凹部を設け、前記ラグ溝を除いた該センター領域のネガティブ率が10〜25%であり、
前記凹部の深さは、前記ラグ溝の最大深さの10〜45%であり、
タイヤ接地最大幅の50%に対応するセンター領域における前記ラグ溝の最大深さは、60mm以上である、ことを特徴とする建設車両用空気入りタイヤ。In a pneumatic tire for construction vehicles having a plurality of lug grooves extending from the shoulder side toward the tire equatorial plane in the tread in the tire circumferential direction, and forming a lug pattern,
A center region corresponding to 50% of the tire ground contact maximum width is provided with a recess, and the negative rate of the center region excluding the lug groove is 10 to 25% ,
The depth of the recess is 10 to 45% of the maximum depth of the lug groove,
A pneumatic tire for construction vehicles, wherein the maximum depth of the lug groove in the center region corresponding to 50% of the maximum tire ground contact width is 60 mm or more .
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