JP4603667B2 - Sewing machine with root winding button - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボタン付けミシン、更に詳細には、生地の厚さに応じたすくい量でボタンを生地に縫製した後、ボタンと生地間の縫い付け糸（根糸）を根巻きするボタン付けミシンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
根巻きボタン付け縫いミシンについて図１７及び図１８を用いて説明する。
このミシンの備える機構には、ミシン針の昇降経路に対し、生地Ｃのボタン縫着箇所を図１８（ｂ）に示すように折曲させた状態で保持するタング１及びこれに対向して設けられた支持板２と、ボタンＢＵを水平または垂直に保持し得るボタン挟持部材（ボタンチャック）３を備えたボタン保持ユニット４とが設けられている。ボタン保持ユニット４はミシン本体に回転可能に設けられた回転軸６に接続され、回転軸６は接続されたエアシリンダ７の進退動により回転する。
この回転軸６の回転に伴いボタン挟持部材３は揺動する。
【０００３】
以上の構成により以下のような作用を生ずる。
ボタンＢＵを生地Ｃに縫着するに際し、まず前記タング１及び支持板２に保持された生地Ｃの上方に水平な状態でボタンＢＵを位置させるようになっている（図１８（ａ），（ｂ）参照）。そして、ミシンが駆動されると、縫い針５の昇降動作に同期してタング1、支持板２及びボタン挟持部材３は共に水平移動を行い、ボタン縫着孔Ｂａに縫い針５を交互に落下させて、生地Ｃをすくって生地ＣとボタンＢとが所定間隔空いた状態の長さ（根糸高さ）となる単糸環縫い目を形成させ、ボタンＢＵを縫着する。この後、縫着動作が終了すると、ボタン挟持部材３は図１８（ｃ）に示すようにボタンＢＵをタング１の先方に垂直な状態で保持させる。ここで再びミシンが駆動されると、タング1、支持板２及びボタン挟持部材３は水平方向へ移動し、図１９に示すように、ボタンＢＵと生地Ｃとの間を結ぶ縫目糸（根糸）Sa,Sbの両側に縫い針５を交互に落下させ、縫い糸Ｓａ、Ｓｂに根巻き縫いを施す。このようにして行う根巻き縫いには、ボタンＢＵの縫着強度の増強、縫着されたボタンＢＵのふらつきの防止などの効果に加え、ボタンホールにボタンをかけた際に、ボタンホールが縫い糸Ｓａ、Ｓｂによって押し広げられてしまうという不体裁の発生を防止することができるという効果もある。すなわち、根巻き縫いを施すことにより、縫い糸Ｓａ、Ｓｂは根巻き糸Ｓｃによって内方へ絞られ、細く収束した状態となるため、ボタンホールが大きく押し広げられることを防止している。
【０００４】
さらにこのボタン付けミシンは高さ調節つまみ８を備えており、高さ調節つまみ８を回動させることによってボタン挟持部材３の高さが変更され、これによって生地からボタンまでの距離を変更することができた。
ところが、このようなボタン付けミシンでは、高さ調節つまみ８を手動で調節するようにしており、縫製途中で高さを調節することができないので、根糸縫製時と根巻き縫製時とを略同様の高さとすることしかできなかった。これによって、図１９に示すように、根糸縫製時にかけられた張力が縫い糸Ｓａ，Ｓｂにそのまま発生することになり、根糸縫製時の糸張力が、小さい場合には縫い糸Ｓａ，Ｓｂ間が縮まらず、見た目が悪いという問題が生じ、また、大きい場合には図１９（ｂ）に示すように布Ｃが上方へと引き上げられてしまい、布Ｃの縫い目形成部周辺にしわＣ１（エクボ）が発生し、見た目の綺麗さが著しく損なわれるという問題が生じた。さらに、上記根糸縫製時の糸張力が適度な場合であっても根巻き糸が根糸（縫い糸Ｓａ，Ｓｂに相当）の中央部に集約され略ツツミ状になり見た目が悪くなるとともに根巻き糸が前記根糸の中央部に集約されることで根糸の両端部がよれてしまい縫い目自体の強度が低下してしまうという問題が生じた。
【０００５】
そこで、見た目がよく綺麗な縫製を行うように根糸高さ及び根巻き高さと変更するミシンが特許第２６５５７４９号公報に開示されている。すなわち、このボタン付けミシンは、ボタン挟持部材の高さを調節する高さ調節つまみの他に、該高さ調節つまみによって調節された高さに加えてボタン挟持部材の高さを上昇させる押上げレバーと、この押上げレバーを駆動するシリンダと、押上げレバーによるボタン挟持部材の上昇高さを調整する調整ネジを備えている。
そして、根糸縫製に先立ってシリンダにより押上げレバーを駆動してボタン挟持部材の高さを高さ調節つまみによって調節された高さよりも上昇させ、この状態で根糸縫製を行い、縫製が終了した後、シリンダを不作用状態にして押上げレバーを戻すことでボタン挟持部材を下降し、続いてボタンを垂直にして根巻き縫製が行われる。
これによって根糸の張力を根巻き縫製前に緩ませることができ、上記問題点を解決している。
【０００６】
さらに、上述した構成の各根巻きボタン付けミシンにおけるボタン挟持部材へのボタン供給は、周知のように、ボタン供給部からボタンをボタン保持ユニットのボタン挟持部材まで移送するボタンローダを用いて行われている。
上記構成のミシンでは、高さ調整ツマミにより高さが調整されたボタン挟持部材に対応した位置に合わせるようにして、ボタンローダのボタン保持部の高さを調節し、ボタンキャリアのボタン保持部からボタンをボタン挟持部材に渡す構成となっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記根巻きボタン付けミシンでは、根巻き縫製時の高さは高さ調節つまみのみにより決定され、根糸縫製時の高さは高さ調節つまみ及び調整ネジとで決定されるため、根巻き縫製時の高さを変更しようとして高さ調節つまみを操作すると同時に根糸縫製時の高さも変わってしまうので、根巻き縫製時の高さのみ変更する場合、根糸縫製時の高さが変わらないように調節ネジも同時に操作する必要があり、作業に手間が掛かるものとなっていた。
また、根糸縫製時の高さと根巻き縫製時の高さをそれぞれ作業者が調節する必要があり、作業に手間が掛かるものとなっていた。
また、サイクル縫いによって、根糸縫製時の高さや根巻き縫製時の高さの異なるボタンを順次縫い付ける場合には、その都度、両高さを変更しなければならず、作業に手間がかかるものとなっていた。
さらに、従来の根巻きボタン付けミシンでは、シャンクボタンを使用する場合には、作業者はねじを緩めることでボタン挟持部材を調節する必要があり、作業者にとって手間がかかるものとなっていた。
【０００８】
さらに、上述した構成の根巻きボタン付けミシンにおいて生地に縫い付けられるボタンの外形が先に縫い付けられたボタンと異なる場合、ボタンの底面と生地との距離を前記ボタンに好適な長さとするためにボタン挟持部材の高さを調節する必要があった。
このため、従来の根巻きボタン付けミシンが備えるボタンローダの構成では、ボタンローダのボタン挟持部材に対応して、ボタンの受け渡し位置を変更する必要が生じ、その作業に手間がかかるものとなっていた。
【０００９】
本発明の課題は、煩雑な手間が掛からず根糸高さ及び根巻き高さの設定を行うことができる根巻きボタン付けミシンを提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項１記載の発明は、例えば、図１〜３に示すように、ボタンホルダを水平な回転軸２２０を中心に回動して、ボタンホルダ（例えば、ボタン保持ユニット２０）のボタンチャック２１に保持されたボタン（例えば、ボタンＢＵ）を水平状態と垂直状態とに姿勢を変更可能とし、前記ボタンを水平状態にして生地に縫い付けることで根糸縫製を行い、その後、ボタンを垂直状態にしてボタンと生地間の縫い付け糸を根巻きすることにより根巻き縫製を行う根巻きボタン付けミシン１０であって、ボタンを縫い付けるべき生地を折曲させて保持するとともに、その折曲位置を縫い針の昇降経路中に位置させる板状のタング３１１と、前記タングとで生地を保持する布受け板３１２と、前記布受け板を移動させ、縫い針のすくい量を変えるすくい量調整機構駆動モータ３２と、生地からのボタンの高さを変更するように前記ボタンチャックを駆動するモータ（例えば、チャック上下動駆動モータ２２）と、根巻き縫製時における生地からのボタンの高さ及びすくい量を設定する設定手段（例えば、入力ボックス４０等）と、前記設定手段の設定に基づいて根糸縫製時の高さを決定し、ボタンチャックが根糸縫製時と根巻き縫製時とでそれぞれ所望の高さとなるようにモータを制御するとともに、前記設定手段により設定されたすくい量データに基づいてすくい量調整機構駆動モータを制御する制御手段（例えば、ＣＰＵ７２等）と、前記設定手段の設定に基づいて決定された根糸縫製時における高さを補正する補正手段（例えば、ＣＰＵ７２、ＲＯＭ７１、ＲＡＭ７３等）と、を備えることを特徴とする。
【００１３】
請求項１記載の発明によれば、根巻き縫製時における生地からのボタンの高さに基づいて、根糸縫製時の高さが決定されるので、設定作業は根巻き縫製時における生地からのボタンの高さのみの設定でよいから、設定作業が簡略化される。また、根糸縫製時の高さを補正することができるので、期待した風合いが得られなかった場合、補正することで期待した風合いを得ることができる。なお、設定とは入力ボックス等の入力手段によって入力することにより設定される入力設定や、記憶装置（ＲＡＭ，ＲＯＭ等）に記憶されるデータテーブルから所望のデータを読み出すことにより設定される読み出し設定が考えられる。また、根糸縫製時における高さの決定は、根巻き縫製時における生地からボタンの高さから演算によって算出してもよいし、また、予め記憶装置（ＲＡＭ，ＲＯＭ，フロッピー（登録商標）ディスク等）にデータテーブルとして、根巻き縫製時における生地からボタンの高さに対応して根糸縫製時における高さを記憶しておき、根巻き縫製時における生地からボタンの高さを設定することによりデータテーブルから根糸縫製時における高さを読み出すようにしてもよい。
【００１４】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の根巻きボタン付けミシンにおいて、前記設定手段の設定に基づく根糸縫製時における高さの決定が、演算によって算出されること、を特徴とする。
【００１５】
請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、根糸縫製時における高さの決定が、根巻き縫製時における生地からボタンの高さから演算によって算出されるので、根糸縫製時における高さを全てデータとして持つ必要がなくなり、その分のデータ容量を少なくすることができる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図１に示すように、この実施の形態に示す根巻きボタン付けミシン１０は、縫い針を上下駆動させるとともに縫い針の上下動とともにルーパを駆動させることによりボタンのボタン孔から糸を通して生地に縫い付けたり根巻き縫製を行うミシン縫製部１１、ボタンを挟持するとともに挟持したボタンを水平または垂直に切り替えて保持し得るボタン保持ユニット２０、送り機構３０、入力ボックス（入力手段、設定手段）４０、ボタンローダ５０、ボタンローダ５０を駆動するボタンローダ駆動部６０、電装ボックス７０、電磁弁８０、表示部９０等を備える。
【００２５】
ミシン縫製部１１は、縫い針、ルーパなど備えるとともに、これら縫い針、ルーパを駆動させる駆動部を有し、駆動部を駆動させて糸を生地に縫い付けるといった通常の縫製を行うものである。
ボタン保持ユニット２０は、従来のボタン保持ユニットと同様に、ミシン本体に水平に回転可能に設けられた回転軸（図２の２２０で示す）に接続され、回転軸２２０の回転により保持するボタンを該ボタンが縫製されるべき生地に対して水平状態にまた垂直状態に切り替えて保持することができるように構成されている。そして、このボタン保持ユニット２０は、ボタンＢＵを保持するボタンチャック２１、ボタンチャック２１を上下動させるチャック上下動駆動モータ２２等を備え、回転軸２２０に連結されたチャック揺動装置２３としてのエアシリンダ２３の駆動により、回転軸２２０を中心に揺動、つまりボタンが縫製されるべき生地に対して水平な状態及び垂直な状態となるように構成されている。なお、本実施の形態における回転軸２２０、回転軸２２０を回転させるエアシリンダ２３及び回転軸２２０に接続されたボタン保持ユニット２０と従来の図１７で示す回転軸６、エアシリンダ７及びボタン保持ユニット４との関係は、ボタン保持ユニットの構成のみ異なり、他の構成は同様とされている。
【００２６】
ここでボタン保持ユニット２０について図３〜図６を参照して詳細に説明する。
ボタン保持ユニット２０は、回転軸（図２中、符号２２０）に固定されてなり、ボタンを挟持した状態で保持するボタンチャック２１、ボタンチャック２１を上下駆動させるチャック上下動駆動モータ２２、ボタンチャック２１を着脱可能に支持するチャック支持部２３等とを備える。
【００２７】
ボタンチャック２１は、ボタンＢＵを縫製位置で保持するものであり、チャック支持部２３に取り付けられるチャック本体板部２１１と、このチャック本体板部２１１に前後動可能に設けられたチャックアーム２１２，２１３を有する。
このチャックアーム２１２，２１３は、水平で略平行に配置されており、チャック本体板部２１１の裏面に形成される２本のスライド溝２１１ａ，２１１ｂにスライド可能に嵌合している。ここで、チャックアーム２１２の方がチャックアーム２１３よりも動作方向に長尺なものとなっている。そして、それぞれの先端部にはボタンを側方から挟み込むことにより挟持するチャック部２１７，２１８が互いに対向するように取り付けられている。
【００２８】
また、図４に示すように、チャック本体板部２１１の下面には回転板２１５が軸部２１４により回転可能に取り付けられている。回転板２１５の軸部２１４を挟んで両側には径方向に延びる長孔２１５ａ，２１５ｂが形成されており、この長孔２１５ａ，２１５ｂにチャックアーム２１２，２１３の基端から突出するピン２１２Ｐ，２１３Ｐが係合している。
これによって、この回転板２１５がチャックアーム２１２，２１３のスライド溝２１１ａ，２１１ｂからの飛び出しを防止するとともに回転板２１５の回転によって長孔２１５ａ，２１５ｂがピン２１２Ｐ，２１３Ｐに作用してチャックアーム２１２，２１をスライド溝２１１ａ，２１１ｂに沿って移動させ、チャック部２１７，２１８を接離させる。
【００２９】
また、回転板２１５の長孔２１５ａ，２１５ｂの中間且つ下方には突出ピン２１５ｃが突出するとともにチャック本体板部２１１の左下の延出部先端には突出ピン２１１ｃが突出しており、この両突出ピン２１５ｃ，２１１ｃに付勢部材（バネ）２１６が架設されている。この付勢部材２１６により、回転板２１５は常に時計周りに回転するように付勢されている。
つまり、この付勢部材２１６によりチャック部２１７，２１８は常に近接する方向に付勢された状態となっており、ボタンを一層確実に挟持することができる構成となっている。また、回転板２１５には、後述するチャック開閉作動レバー２４１が接続される。
【００３０】
また、チャック部２１７，２１８は、縫い付けられるボタンの形状に対応して、それぞれチャックアーム２１２，２１３に対し着脱可能に取り付けられる。
つまり、図５に示すように、チャック部２１７，２１８には、ボタンを挟む挟持本体部分の他に、それぞれチャックアーム２１２，２１３のホルダ取り付け部２１２１，２１３１の取付孔部２１２１ａ（２１３１ａ）に挿入される取付軸部２１７ａ，２１８ａが設けられている。
【００３１】
取付軸部２１７ａ、２１８ａの外周部には周方向に延在する溝が設けられ、この溝が取付孔部２１２１ａ（２１３１ａ）の内周壁から内側に出没可能に設けられている突起部２１２１ｂ（２１３１ｂ）に嵌る。この構成により、チャック部２１７，２１８は取り付け部２１２１，２１３１に着脱自在となっている。なお、突起部２１２１ｂ、２１３１ｂは、付勢部材２１２１ｃ（２１３１ｃ）により取付孔部２１２１ａ（２１３１ａ）の内周壁から内側に突起しているものであり、取付孔部の半径方向に進退可能となっている。
このチャック部２１７，２１８の挟持本体部分には、ボタンの周縁部を内嵌させるための切り欠き部（図示省略）が形成され、これら切り欠き部は、チャック部２１７，２１８がチャックアーム２１２，２１３にそれぞれ取り付けられた際に対向して水平方向に開口するように形成されている。この切り欠き部どうしでボタンを挟むことにより、ボタンの底面の高さを一定とすることができる。
【００３２】
次に、ボタンチャック２１を上下動可能に支持するチャック支持部２３の構成について説明する。なお、ボタンチャック２１が上下動されて所定の高さに配置されることにより、生地に縫い付けられるボタンの根高さが設定される。
チャック支持部２３は、チャック上下動駆動モータ２２と、このチャック上下動駆動モータ２２が固定される土台２３１と、土台２３１に上下動可能に取り付けられる根高さ移動ベース２４５等を備える。
チャック上下動駆動モータ２２はパルスモータであり、モータ中継ケーブル１０１を介して電源信号が供給され、モータ軸の先端には根高さ駆動歯車２２ａが根高さ駆動歯車ネジ２２ｂにより固定されている。
【００３３】
このチャック上下動駆動モータ２２は、駆動歯車２２ａが挿通される開口を備えたモータ調節板２３２に、止めネジ２３２ａにより固定されている。
この調節板２３２を介してチャック上下動駆動モータ２２は土台２３１に取り付けられている。
土台２３１は断面コ字状に形成された本体部を有し、チャック上下動駆動モータ２２の駆動歯車２２ａが本体部の背板２３１ａからコ字状の内側に水平に突出するように調節板２３２がネジ１０２を介して土台２３１に取り付けられている。
土台２３１には、上下方向に延在する根高さ駆動軸２３３が上下動可能に設けられている。
【００３４】
この根高さ駆動軸２３３は、土台２３１の上下板２３１ｂ，２３１ｃの軸穴に取付られた軸受け２３１ｄに挿通され、両端部にＥリング２３３ｂが取り付けられることにより土台２３１から抜けないようになっている。軸受け２３１ｄは、上下板２３１ｂ，２３１ｃに螺着された止めネジ２３１ｅにより土台２３１に固定されている。
この根高さ駆動軸２３３には、土台２３１のコ字状の内側に配置される駆動歯車２２ａとかみ合うラック部２３３ａが設けられている。
土台２３１のコ字状の内側で、駆動歯車２２ａにするラック部２３３ａがかみ合っているので、根高さ駆動軸２３３はチャック上下動駆動モータ２２の駆動により上下動するようになっている。
【００３５】
また、土台２３１の上下板２３１ｂ、２３１ｃ間には、上下方向に根高さ駆動軸２３３と平行な根高さガイド軸２３５が架設されている。なお、これら根高さ駆動軸２３３及び根高さガイド軸２３５の外周にはグリースが塗布されており、それぞれに接触する部材が円滑に摺動できるようになっている。
さらに土台２３１には、根高さ駆動軸２３３の移動位置に基づいて根高さの原点位置を検知する根高さ原点センサ２３６が取り付けられている。
【００３６】
さらに 根高さ駆動軸２３３には、根高さ移動ベース２４５が止めネジ２４５ａを介して水平方向に延在した状態で一体となるように取り付けられている。
この根高さ移動ベース２４５には、ボタンチャック２１のチャック本体板部２１１が固定される。
また、根高さ移動ベース２４５の一端部には、根高さガイド軸２３５に摺動するスライド部材２４６が固定されている。
このスライド部材２４６は根高さ駆動軸２３３が土台２３１に対して上下動する際に、根高さガイド軸２３５に沿って摺動することにより、根高さ駆動軸２３３及び根高さ移動ベース２４５自体が回転することを防止している。
【００３７】
また根高さ移動ベース２４５には水平方向に突出し、根高さ移動ベース２４５に取り付けられるボタンチャック２１の位置決めを行う位置決めピン２３７が設けられている。
この位置決めピン２３７の先端は、チャッククランプレバー２３８の軸部の先端部２３８ａに螺合可能である。
この位置決めピン２３７をボタンチャック２１のチャック本体板部２１１の基端面に挿入し、チャック本体板部２１１に設けられた取付部材２１１ｄの挿通部にチャッククランプレバー２３８の軸部を挿入し、チャッククランプレバー２３８の先端部２３８ａを位置決めピン２３７に螺合することにより、ボタンチャック２１は根高さ移動ベース２４５に固定される。
【００３８】
さらに根高さ移動ベース２４５には、ボタンチャック２１のチャック部２１７，２１８の開閉を行うためのシリンダ装置２３９が、シリンダ取付板２４０を介して取り付けられている。
シリンダ装置２３９はシリンダ取付板２４０の下部に固定されており、シリンダ装置２３９が備える進退動可能なシリンダロッド２３９ａの先端には、チャック開閉作動レバー２４１が取り付けられており、このチャック開閉作動レバー２４１の半円切欠部２４１ａはボタンチャック２１の回転板２１５の突出ピン２１５ｃに係合する（図４参照）。このシリンダロッド２３９ａの駆動によりボタンチャック２１７，２１８を移動させ、ボタンを挟持したり解放したりできるようになっている。
また、シリンダ取付板２４０の上部には、根高さ原点センサ２３６に検出される原点センサ板２４２が設けられている。
つまり、根高さ駆動軸２３３の移動に伴い、根高さ移動ベース２４５とともに移動するボタンチャック２１の原点位置が検出されるようになっている。なお、土台２３１の下方に形成される貫通穴２３１ｆに回転軸２２０が挿通されて固定されている。
【００３９】
上記のように構成されたボタン保持ユニット２０の動作は、チャック上下動駆動モータ２２が回転することにより、チャック上下動駆動モータ２２のモータ軸に結合されている駆動歯車２２ａが回転する。この回転力が根高さ駆動軸２３３に伝達され、図２において上下方向に駆動する。この根高さ駆動軸２３３に固定されている根高さ移動ベース２４５が上下動する。このとき根高さ移動ベース２４５の備えるスライド部材２４６が根高さガイド軸２３５に沿って摺動し、根高さ移動ベース２４５自体が軸方向に移動（ガタつくことがない）しないようになっている。この根高さ移動ベース２４５の移動により、該根高さ移動ベース２４５に結合されているボタンチャック２１が上下する。
【００４０】
なお、上記根高さ駆動軸２３３のラック部２３３ａと駆動歯車２２ａとでボタンチャック２１を上下動させる構成であるので、従来のようにカムを用いてボタンチャック２１を上下動させる構成ではボタンチャック２１の上下移動幅が３ｍｍ程度であるのに対し、３０ｍｍの上下移動幅とすることができる。これにより生地に縫い付けられるボタンのできあがり高さを従来より大きくすることができ、３０ｍｍの範囲内において種種のできあがり高さのボタンを縫製することができる。
【００４１】
送り機構３０は、従来の根巻きボタン付けミシンの送り機構と略同様の構成であり、針、ルーパの駆動に対応して駆動するものであり、送りフレーム３１、すくい量調整機構駆動モータ３２、送りフレーム３１を縫製箇所に対応して所定の箇所に移動させるための送りＲ軸（送りフレーム３１を半径方向に移動させる）モータ３３、送りθ軸（送りフレーム３１を円弧方向に移動させる）モータ３４等を備える。
【００４２】
送りフレーム３１には、ボタンを縫い付けるべき生地を折曲させて保持するとともに、その折曲位置を縫い針の昇降経路中に位置させる板状のタング３１１（図２参照）と該タング３１１とで生地を保持する布受け板３１２（図２参照）とが備えられている。なお、すくい量調整機構駆動モータ３２により、布受け板３１２の位置が決定し、この布受け板３１２の位置を変化させることにより、縫い針の昇降位置に対して水平方向に生地の折曲部分が移動し、これにより縫い針の針落ち位置を変更して針のすくい量を変えることができる。
【００４３】
入力ボックス４０は、生地に縫製されるボタンの根糸高さ及び根巻き高さを所定の高さ情報として入力するためのものであり、例えば、テンキー等を備えた操作パネル等を備える。この入力ボックス４０で入力された値の情報は電装ボックス７０に送信される。
【００４４】
ボタンローダ５０は、縫製されるボタンをボタンチャック２１に移送するためのものであり、その一例を図７〜図９に示す。
ボタンローダ５０は、チャック部２１７，２１８へのボタンの供給を自動化して、根巻きボタン縫製作業の能率化を図るものであり、図７及び図８に示されるように根巻きボタン付けミシンにおいて、ミシン本体の側方に、縫製箇所（針落ち位置）から所定間隔を開けた位置に配置されている。
【００４５】
ボタンローダ５０は、ミシン本体部に固定される基台６１と、基台６１上部に配置され、水平方向に回転可能に取り付けられた回転台６２と、回転台６２に前後動可能に設けられたスライド腕部６３と、スライド腕部６３に設けられたボタン保持部６４などとから構成されている。
基台６１は長尺の水平な上面部を有するとともに、エアシリンダ６５が固定されている。
回転台６２は、基台６１に鉛直に設けられた回転軸６６を中心に回動自在となっているとともに、基台６１に固定されたエアシリンダ６５にリンク６７を介して連結されている。つまり、回転台６２はエアシリンダ６５の駆動により基台６１に対して回転する。
【００４６】
スライド腕部６３は、基端部で、回転台６２に設けられたスリット６２ａを介して段ねじ６３ａによって取り付けられている。この段ねじ６３ａがスリット６２ａに沿って移動することにより、スライド腕部６３は回転台６２に対してスライド移動自在となっている。
また、スライド腕部６３は回転台６２に固定されたエアシリンダ６８のシリンダロッド６８ａの先端部に連結されている。シリンダロッド６８ａはスライド腕部６３のスライド移動方向と平行な方向に進退動するものであり、エアシリンダ６８の駆動によってスライド腕部６３は矢印方向に進退動するようになっている。
【００４７】
ボタン保持部６４はスライド腕部６３の先端部に設けられており、ボタンを水平に保持可能となっている。
上記構成のうちエアシリンダ６５、回転軸６６，リンク６７、回転台６２、エアシリンダ６８、スライド腕部６３等でボタンローダ駆動部６０は構成されており、ボタンローダ駆動部６０を駆動させることで、ボタンローダ前後動（つまりボタン保持部６４の前後動）、ボタンローダ揺動（ボタン保持部６４の揺動）を行うことができる。
よって、図８に示すように、ボタンローダ５０は、回転台６２の回転とスライド腕部６３のスライド移動によって、ボタン保持部６４は仮想線で示す位置に移動して、保持したボタンを供給位置ＳＰへ供給する。詳細にはミシンの縫製状態に対応して駆動するものであり、チャック部２１７，２１８により挟持されたボタンが生地に縫い付けられた際に、チャック部２１７，２１８が挟持できる箇所（供給位置ＳＰ）に次に縫製されるボタンを供給するように制御駆動される。
【００４８】
電装ボックス７０は、その基本構成として、予めミシンを制御するためのプログラムや、該プログラムで使用されるデータが記憶されたＲＯＭ７１と、ＲＯＭ７１から読み出したデータ、入力ボックス４０から入力もしくは設定されたデータ、プログラムに基づいて後述するＣＰＵ７２により算出されたデータ等が記憶されるＲＡＭ７３と、プログラムに基づく各種処理を行なう上記ＣＰＵ７２とを備えるものである。
上記ＲＯＭ７１には、後述する根巻き縫いの根糸高さ及び根巻き高さの設定からボタンの縫い付けまでの処理をＣＰＵ７２に行なわせるためのプログラムなどが記憶される。上記ＲＡＭ７３には、図１６に示される根巻き縫い縫製データ、演算処理を行うための演算プログラムデータなどの制御データが記憶されている。
【００４９】
そして、電装ボックス７０のＣＰＵ７２は、図示しないインターフェースを介して、入力ボックス４０に接続され、入力ボックス４０から入力されるデータに基づき制御データの選択及び変更を行なう。また、ＣＰＵ７２は、インターフェースを介して、ミシン縫製部１１の主軸サーボモータを駆動するサーボモータドライブ回路に接続され、主軸サーボモータの回転を制御することにより、上軸や下軸を含む針棒、ルーパー及びスプレッダの駆動機構を介して、針棒、ルーパー及びスプレッダの動作を制御する。
【００５０】
また、ＣＰＵ７２は、インターフェースを介して、送りフレーム３１を駆動させる送りＲ軸モータ（パルスモータ）３３、送りθ軸モータ（パルスモータ）及びすくい量調整機構駆動モータ３４をそれぞれ駆動するドライブ回路に接続され、送りフレーム３１のＲ軸方向の動作、θ軸方向の動作及びすくい量の調整動作を制御する。
また、ＣＰＵ７２は、インターフェースを介して、根巻きボタンの縫い付け作業において針棒とルーパー土台とを回転させるモータを駆動するパルスモータドライブ回路に接続され、針棒とルーパー土台の回転を制御する。
また、ＣＰＵ７２は、インターフェースを介して、ボタンローダ５０を駆動させるボタンローダ駆動部（エアシリンダ６５，６８）６０を駆動する電磁弁８０に接続され、ボタンローダ５０の前後動及び揺動を制御する。
なお、ＣＰＵ７２は電磁弁８０を介してボタン保持ユニット２０側の各駆動部（チャック揺動装置であるエアシリンダ２３、ボタンチャック２１のシリンダ装置２３９、パルスモータであるチャック上下動駆動モータ２２等）も制御している。
【００５１】
次に、できあがり高さから根糸高さ及び根巻き高さを求めるためにＣＰＵ７２で計算される演算プログラムを図２を参照しながら説明する。
なお、Ｐはボタン穴芯間、Ｓはすくい量、Ｔは根巻き縫製時における生地からボタンまでの距離（以下、単に「できあがり高さ」と呼ぶ）、Ｔ１は根糸縫製時における回転軸２２０中心からボタンまでの距離（以下、単に「根糸高さ」と呼ぶ）、Ｔ２は根巻き縫製時における回転軸２２０からボタンまでの距離（以下、単に「根巻き高さ」と呼ぶ）、Ｔ３は根巻き縫製時における生地から回転軸２２０中心までの距離（以下、単に「オフセット量」と呼ぶ）、Ｂはボタン厚み、Ｈはボタン内径である。
まずはじめに、できあがり高さＴから根糸高さＴ１を求める演算式を作成する。
【００５２】
○でき上がり高さ時の必要なループ糸長さをＲＴとすると、
ＲＴ＝２（Ｐ＋Ｂ＋Ｔ＋Ｓ＋２Ｓ’）…▲１▼（但し、Ｓ＝Ｓ’と近似していると仮定する）
○根糸縫製時のループ糸総長さは
【数１】

Figure 0004603667
▲１▼式と▲２▼式が等しいと判別し、これをＴ１について解くと、
【数２】
Figure 0004603667
【数３】
Figure 0004603667
ここで、Ｘ＝ＲＴ−Ｐ＋Ｈ−２Ｂ，
【数４】
Figure 0004603667
と式を置き換える。
【数５】
Figure 0004603667
両項を二乗する
（ＸーＴ１）2＝Ｙ2＋（Ｔ１＋Ｓ）2
Ｘ2−２ＸＴ１＋Ｔ１2＝Ｙ2＋Ｔ１2＋２ＳＴ１＋Ｓ2
Ｘ2−Ｙ2−Ｓ2＝Ｔ１2−Ｔ１2＋２ＳＴ１＋２ＸＴ１
２（Ｓ＋Ｘ）Ｔ１＝Ｘ2−Ｙ2−Ｓ2
【数６】
Figure 0004603667
となり、この▲３▼式を用いることによって、できあがり高さＴから根糸高さＴ１が根糸縫製時の高さとして求まるので、ボタンチャック２１を駆動して回転軸２２０中心からボタンまでの距離がＴ１となるように移動することで、根糸縫製時における生地からボタンまでの高さを最適な高さとすることができる。
【００５３】
次に、根糸縫製時におけるボタンチャックの高さと根巻き縫製時におけるボタンチャックの高さとの可変量αを求める。
はじめに根巻き高さＴ２を求める演算式を作成する。
できあがり高さＴとの関係から
Ｔ＝Ｔ２＋Ｔ３ ……▲４▼が成り立つ。これをＴ２について解くと、
Ｔ２＝Ｔ−Ｔ３ ……▲５▼となる。
そして、可変量αは根糸高さＴ１と根巻き高さＴ２との差であるから、
α＝Ｔ１−Ｔ２となるので、この式に▲３▼式及び▲５▼式を代入した式によって、できあがり高さＴから可変量αを求めることができる。
これによって、根巻き縫製時に、根糸縫製時における高さから可変量αだけボタンチャック２１を移動することによって、ボタンチャック２１を回転軸２２０中心からボタンまでの距離がＴ２となるように移動することができるので、根巻き縫製時における生地からボタンまでの高さをできあがり高さＴとすることができる。なお、実施の形態のボタン付け縫いミシンでは、回転軸２２０が生地からオフセット量Ｔ３だけずれているので、単にボタンチャック２１を揺動しただけでは、根巻き縫製時における生地からボタンまでの距離が、根糸縫製時に比べて長くなってしまい根糸によって生地を引っ張ってしまうが、上記のように可変量α移動することでこのような不具合も解消することができる。
【００５４】
次に、本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいてボタンを生地に縫い付ける動作を図１１〜図１４に基づいて説明する。
図１１に示すように、まず、根巻きボタン付けミシンの電源が投入されて（ステップＳ１）、ステップＳ２に移行する。
ステップＳ２では、電装ボックス７０のＣＰＵ７２によりミシンの各駆動部に原点復帰の信号を送り、ステップＳ３に移行する。
ステップＳ３では、各駆動部が原点復帰しているか否かの判別を各駆動部の動作状態を検知する各センサーによって行う。このとき、各駆動部が正常に原点復帰していれば、ステップＳ５に移行し、正常でなければステップＳ６に移行する。ステップＳ６では、図示しないエラー表示部にエラーを表示させて、ステップＳ７に移行する。ステップＳ７では電源を切りステップＳ８に移行する。ステップＳ８でエラーを解除、修復を行ってステップＳ１に移行する。
【００５５】
ステップＳ５においては入力ボックス４０を介して、各縫製データが入力されてステップＳ９に移行する。本実施の形態では、できあがり高さ（Ｔ）から、根糸高さ及び根巻き高さを自動調整するようにしているので、できあがり高さ（Ｔ）が入力される。その他、入力されるデータは、ボタン穴径（Ｈ）、ボタン穴芯間（Ｐ）、ボタン厚み（Ｂ）、すくい量（Ｓ）、ボタン種類の選択（平ボタンかシャンクボタン等）、ボタン受け渡し高さ（Ｔｐ）、根糸縫製スピード等である。
ステップＳ９では生地に縫い付けられるボタン（入力されたボタン）がシャンクボタンか否かを判別し、シャンクボタンであれば、ステップＳ１０へ移行し、シャンクボタンでなければステップＳ１１へ移行する。
【００５６】
＜シャンクボタンでない場合＞
ステップＳ１１においてＣＰＵ７２は、入力された縫製データと制御プログラムに基づいて演算処理を行い、根糸高さ（Ｔ１）を前述の式▲３▼に基づいて算出し、また、根巻き高さ（Ｔ２）を前述の式▲４▼に基づいて算出してステップＳ１２に移行する。
ステップＳ１２では、ステップＳ５にて入力されたボタン受け渡し高さ（Ｔｐ）に基づいてチャック上下動駆動モータ２２を制御してボタンチャック２１のチャック部２１７，２１８を上下動し、ボタンローダ５０のボタン保持部６４によって供給位置ＳＰへと供給されるボタンをチャック部２１７，２１８に挟持させ、ステップＳ１３に移行する。
ステップＳ１３では、演算して算出した値を修正するか否かを判別し、修正するのであれば、ステップＳ１４に移行し、修正しないのであればステップＳ１５に移行する。なお、このステップＳ１３においては基本的に試し縫いを行った後で演算値を修正するか否かを判別する。
【００５７】
ステップＳ１４では、算出された演算値（根糸高さ（Ｔ１）、根巻き高さ（Ｔ２））に補正値をそれぞれ付加する。なお、補正値は仕上がり根巻き高さ補正値であり、生地ののび等により演算値にずれが生じるために付加されるものである。この補正値は通常０．１ｍｍ単位で付加される。この処理の後、ステップＳ１５に移行する。
ステップＳ１５では、オペレータにより、所定の縫製位置に縫製物をセットする。具体的には、ボタンが縫製される生地を所定の縫製位置で、布受け板３１２とタング３１１とで折曲した状態（図２参照）にセットする。ステップＳ１５の後ステップＳ１６に移行する。
【００５８】
ステップＳ１６では、タングを固定してステップＳ１７に移行する。
ステップＳ１７では図示しない縫製物セットスイッチをオンしてステップＳ１８に移行して布押さえ装置を作動（ステップＳ１８）させて、ステップＳ１９に移行する。
ステップＳ１９では、チャック上下動駆動モータ２２を制御してボタン保持ユニット２０を移動させることで、ボタンチャック２１を根糸高さ（Ｔ１）に移動し、ステップＳ２０に移行する。
ステップＳ２０では、ボタンチャック２１を縫い始め点に移動させてステップＳ２１に移行する。
【００５９】
ステップＳ２１ではセットスイッチがオンされたかを判別し、オンされた場合ステップＳ２２に移行して縫製物を解除し、オンされなければステップＳ２３に移行する。
ステップＳ２２において縫製物を解除した後、ステップＳ１５に戻り再び縫製物をセットし直す。
ステップＳ２３においては、根糸縫製スタートスイッチが入力されてステップＳ２４に移行する。
ステップＳ２４ではミシン縫製部１１において針棒、ルーパ等を駆動させて根糸縫製を開始し、ステップＳ２５に移行する。
ステップＳ２５では根糸を切って根糸縫製を終了してステップＳ２６に移行する。
【００６０】
ステップＳ２６では、回転軸２２０（図２参照）を回転させることにより該回転軸２２０の軸心を中心として、ボタン保持ユニット２０を揺動させてボタンを９０°反転（揺動）させて、ステップＳ２７に移行する。
ステップＳ２７では、可変量αを演算して求め、この可変量αに基づいてボタンチャック２１を根巻き高さ（Ｔ２）に移動させてステップＳ２８に移行する。
ステップＳ２８では、ミシン縫製部１１を駆動させることにより根巻き縫製を開始してステップＳ２９に移行する。
ステップＳ２９では、根巻き糸を切って根巻き縫製を終了しステップＳ３０に移行する。
【００６１】
ステップＳ３０では根巻きボタンが縫い付けられた縫製物を解除してステップＳ３１に移行する。
ステップＳ３１では布送り機構をボタン受け渡し位置（水平方向におけるボタン供給位置）に移動してステップＳ３２に移行する。つまり布送り機構をボタン受け渡し位置に移動することによりボタンチャックもボタン供給位置ＳＰに水平に移動させる。
ステップＳ３２ではボタンチャック２１をボタンチャック高さＴｐに移動してステップＳ３３に移行する。
ステップＳ３３ではボタンチャック２１のチャック部２１７，２１８にボタンローダからボタンを受け渡し、その後、ステップＳ１３に移行し、以降ボタン縫い付け終了まで各動作処理を繰り返す。
【００６２】
＜シャンクボタンの場合＞
ステップＳ９でシャンクボタンであると判別した場合、ステップＳ１０において根巻きの高さ（Ｔ２）を算出して、ステップＳ３５に移行する。
ステップＳ３５において、ＣＰＵ７２は、根巻き高さ（Ｔ２）にシャンクボタン切替値ωを加えた演算（Ｔ２＝Ｔ２＋ω）を行い、ステップＳ３６に移行する。
ステップＳ３６では、ボタンチャック高さをボタン受け渡し高さ（Ｔｐ）の位置に移動させて、ボタンチャックにボタンをセットし、ステップＳ３７に移行する。
ステップＳ３７では、演算して算出した値を修正するか否かを判別し、修正するのであれば、ステップＳ３８に移行し、修正しないのであればステップＳ３９５に移行する。なお、このステップＳ１３においては基本的に試し縫いを行った後で演算値を修正するか否かを判別する。
【００６３】
ステップＳ３８では、算出された演算値（根巻き高さ（Ｔ２）及び受け渡し高さ（Ｔｐ））に補正値をそれぞれ付加する。なお、補正値は仕上がり根巻き高さ補正値であり、生地ののび等により演算値にずれが生じるために付加されるものである。この補正値は通常０．１ｍｍ単位で付加される。この処理の後、ステップＳ３９に移行する。
ステップＳ３９では、オペレータにより、所定の縫製位置に縫製物をセットする。具体的には、ボタンが縫製される生地を所定の縫製位置で、布受け板とタングとで折曲した状態にセットする。ステップＳ３９の後ステップＳ４０に移行する。
ステップＳ４０では、タングを固定してステップＳ４１に移行する。
【００６４】
ステップＳ４１では図示しない縫製物セットスイッチをオンしてステップＳ４２に移行し、布押さえ装置を作動させる。
ステップＳ４２の後、ステップＳ４３に移行する。
ステップＳ１９では、ボタン保持ユニット２０を移動させることで、ボタンチャック２１を根巻き高さ（Ｔ２）に移動し、ステップＳ４５に移行する。
ステップＳ４５では、回転軸２２０（図２参照）を回転させることにより該回転軸２２０の軸心を中心として、ボタン保持ユニット２０を揺動させてボタンを９０°反転（揺動）させて、ステップＳ４６に移行する。
ステップＳ４６では、ボタンチャック２１を縫い始め点に移動させてステップＳ４７に移行する。
ステップＳ４７ではセットスイッチがオンされたかを判別し、オンされた場合ステップＳ４８に移行して縫製物を解除し、オンされなければステップＳ４９に移行する。
【００６５】
ステップＳ４８において縫製物を解除した後、ステップＳ３９に戻り再び縫製物をセットし直す。
ステップＳ４９においては、根巻き縫製スタートスイッチが入力されてステップＳ５０に移行する。
ステップＳ５０では根糸縫製を開始して根糸縫製を行い、ステップＳ５１に移行する。
ステップＳ５１では、ミシン縫製部１１を駆動させることにより根巻き縫製を開始してステップＳ５２に移行する。
ステップＳ５２では、根巻き糸を切って根巻き縫製を終了しステップＳ５３に移行する。
ステップＳ５３では根巻きボタンが縫い付けられた縫製物を解除してステップＳ５４に移行する。
ステップＳ５４では布送り機構をボタン受け渡し位置に移動する。つまり、布送り機構をボタン受け渡し位置に移動することによりボタンチャックもボタン供給位置に水平に移動させてステップＳ５５に移行する。
【００６６】
ステップＳ５５ではボタンチャック２１をボタンチャック高さＴｐに移動してステップＳ５６に移行する。このステップＳ５５ではボタンチャック２１をボタンが受け渡される高さ位置に移動している。
ステップＳ５６ではボタンチャック２１のチャック部２１７，２１８にボタンローダからボタンを受け渡し、その後、ステップＳ３７に移行し、以降ボタン縫い付け終了まで各動作処理を繰り返す。
以上が根巻きボタンを縫い付けるためのボタン保持ユニット、布送り機構などによる縫製動作を示す処理であるが、次に、これら処理とともに行われているボタンローダ５０の動作処理について説明する。
【００６７】
＜ボタンローダ５０の動作＞
図１２に示すように、ＣＰＵ７２で行われる処理がステップＳ１３やステップＳ１４からステップＳ１５に移行するとともに、またはステップＳ３７やステップＳ３８からステップＳ３９に移行するとともに、それぞれステップＳ５７に移行する。
【００６８】
ステップＳ５７はボタンローダ５０駆動について行う処理であり、ボタンローダ駆動部６０を駆動してボタンローダ５０を、オペレータによりボタンが供給できる位置に状態で待機させ（ボタンセット待機状態）てステップＳ５８に移行する。ステップＳ５８ではボタンをボタン保持部でボタンを保持させて（ボタンプリセット）て、ステップＳ３３あるいはステップＳ５６に移行するようになっている。
また、ステップＳ３３の処理の後ステップＳ１３に移行するとともに、あるいはステップＳ５６の処理の後ステップＳ３７に移行するととともに、ステップＳ３３やステップＳ５６からステップＳ５９に移行する。
【００６９】
ステップＳ５９では、エアシリンダ６８を駆動（後退駆動）させてボタン保持部６４をボタン受け渡し位置から後退させ、ステップＳ６０に移行する。
ステップＳ６０ではエアシリンダ６５を駆動させることにより、ボタン保持部６４を回転台６２とともに回転軸６６を中心に回転してミシン側に移動（揺動）し、ステップＳ６１に移行する。
ステップＳ６１ではボタン保持部６４をエアシリンダ６８の駆動により前進させて、縫製作業領域から撤退させた状態とし、ステップＳ１３やステップＳ３７に移行する。
【００７０】
本実施の形態では、設定手段の構成として入力ボックス４０が用いられているが、他の方法としては予め記憶装置（ＲＡＭ、ＲＯＭ等）にデータテーブルとして大、中、小なる文字に対応して、それぞれできあがり高さを、例えば、２０ｍｍ、１５ｍｍ、１０ｍｍとして記憶しておき、入力ボックス４０から大、中、小のいずれかを選択することによって、それぞれに対応したできあがり高さが読み出され、設定されるようにし、すなわち、できあがり高さを読み出すＣＰＵ及びデータテーブルを記憶する記憶装置によって設定手段を構成するようにしてもよい。
【００７１】
なお、本実施の形態では、できあがり高さ（Ｔ）を入力するようにしているが、例えば、根糸高さＴ１と根巻き高さＴ２を直接入力するようにしてもよい。この場合、図１０に示すように、入力する根糸高さ及び根巻き高さを表示する表示部９０と、それぞれの高さを変更可能な操作キー４１とにより、入力ボックス４０を構成し、各高さに対応する操作キー４１の上下矢印を操作することにより各高さの数字を変更することができる。なお、表示部間の白抜きの点は、小数点を意味し、単位はｍｍである。
また、入力する情報としては、他に、根糸縫製時及び根巻き縫製時における生地からボタンまでの距離であってもよく、入力された情報に基づいてボタンチャックが根糸縫製時と根巻き縫製時とでそれぞれ所望の高さに制御できればよい。
このような構成とすることによって、オペレータ（作業者）は表示部９０に表示された根糸高さ及び根巻き高さを視認できるので作業性が向上する。
【００７２】
＜サイクル縫いについて＞
本実施の形態における根巻きボタン付けミシンでは、根糸縫製及び根巻き縫製を行う機構部分を電子制御方式に変更する事で、できあがり根巻き高さが自由に設定可能とすると共に、図１６のデータ構成として、このデータをＲＡＭ７１に記憶させることで、更にサイクル縫いの指示があれば順次このメモリーデータを呼び出す事で、縫製可能としサイクル縫いを行えるようにした。
【００７３】
図１６において、縦項目はサイクル縫いで最低限必要な入力データを示し、横項目は各縫製箇所を示す。但し縫製箇所はＮ個までとし、説明上、四ヶ所のサイクル縫いとして説明する。
第一ボタン縫製はフロント上部の縫製で、第二ボタン縫製はフロント下部の縫製を示す。第一ボタン縫製と第二ボタン縫製の違いは布厚みの違いから、すくい量のみのデータが異なっている。
次に第三ボタン縫製は、フロントの飾りボタン（シャンクボタン）を示す。飾りボタンのボタンにはボタンホールが嵌め合わされる事はなく根巻き高さはあまり必要としない。また飾り位置により布厚みも、第一ボタン、第二ボタンとは異なった縫製条件となっている。この時根巻き高さ駆動モータ２２が駆動する事で対応可能となっている。
次に第四ボタン縫製は内側ポケット用ボタンを示す。ボタン外形は第一〜第三ボタンとは異なり小径であり、さらに縫いパターンも二つ穴縫製となっている。もちろんすくい量データ等も異なっている。この時ボタンローダーを複数台持つ事でサイクル縫いパターンによってボタンを供給するボタンローダーを選択できるようにすると好適である。又、ボタンローダーは休止（スキップ）して手挿入でのボタンセットを待てるように構成されている。
【００７４】
このように本発明に係る根巻きボタン付けミシンでは、根巻き高さを縫製過程の途中で変更可能であるので、第三ボタン縫製時にオペレータを介入させることなく容易にサイクル縫いを行うことができる。
また従来では実施できなかった一台のミシンでフロントボタン、飾りボタン（シャンクボタン）、袖ボタン、内側ボタン、肩ボタンなどとそれぞれ外形が異なるボタンを用いて自由にサイクル縫いが行えるようになり一着縫製が可能となっている。また、このようにボタン外形サイズが異なるボタンがあっても、サイクル縫いに支障を来すことなく効率の良い縫製作業を可能とすることができる。
【００７５】
なお、根糸縫製後に、根糸をそのままの状態で根巻き縫製するだけでなく、ボタンを回転させることで根糸をねじり上げて柱状としてもよい。これにより、根巻きが確実及び風合いのある堅剛な根巻き縫製とすることができる。
【００７７】
【発明の効果】
請求項１記載の発明によれば、根巻き縫製時における生地からのボタンの高さに基づいて、根糸縫製時の高さが決定されるので、設定作業は根巻き縫製時における生地からのボタンの高さのみの設定でよいから、設定作業が簡略化される。
また、根糸縫製時の高さを補正することができるので、期待した風合いが得られなかった場合、補正することで期待した風合いを得ることができる。
【００７８】
請求項２記載の発明によれば、根糸縫製時における高さの決定が、根巻き縫製時における生地からボタンの高さから演算によって算出されるので、根糸縫製時における高さを全てデータとして持つ必要がなくなり、その分のデータ容量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る根巻きボタン付けミシンの全体構成を示す概略ブロック図である。
【図２】同ミシンにおいてボタン保持ユニットに保持されるボタンと、該ボタンが縫い付けられる生地との位置関係を示す図である。
【図３】同ミシンにおいてボタンを挟持するボタン保持ユニットの全体斜視図である。
【図４】図３のボタン保持ユニットが備えるボタンチャックの底面図である。
【図５】ボタンチャックのボタンアームの先端の断面と、該ボタンアームの先端から取り外された状態のチャック部とを示す図である。
【図６】図３のボタン保持ユニットにおいてボタンチャックを支持するチャック支持部の分解斜視図である。
【図７】根巻きボタン付けミシンの備えるボタンローダの側面図である。
【図８】根巻きボタン付けミシンの備えるボタンローダの平面図である。
【図９】同ボタンローダの斜視図である。
【図１０】本発明に係る根巻きボタン付けミシンの備える表示部の一例を示す図である。
【図１１】本発明の根巻きボタン付けミシンにおける根巻きボタン縫い付け動作処理を説明するフローチャートである。
【図１２】本発明の根巻きボタン付けミシンにおける根巻きボタン縫い付け動作処理を説明するフローチャートである。
【図１３】本発明の根巻きボタン付けミシンにおける根巻きボタン縫い付け動作処理を説明するフローチャートである。
【図１４】本発明の根巻きボタン付けミシンにおける根巻きボタン縫い付け動作処理を説明するフローチャートである。
【図１５】本発明に係る根巻きボタン付けミシンにより縫い付けられたボタンの一例を示す図である。
【図１６】本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいてサイクル縫いを行う際に必要なデータの一例を示す図である。
【図１７】従来の根巻きボタン付けミシンの要部斜視図である。
【図１８】従来の根巻きボタン付けミシンによるボタン縫いの方法を示す図であり、（ａ）は根糸縫い付け時のボタン給仕部材の状態を示す平面図、（ｂ）は（ａ）の側面図、（ｃ）は根巻き縫製動作時のボタン挟持部材の状態を示す図である。
【図１９】従来の根巻きボタン付けミシンによるボタンの縫い付け状態を示す図であり、（ａ）は図１８（ｃ）の状態における縫い目糸の状態を示す側面図、（ｂ）は（ａ）に根巻き縫いを施した状態の出来上がり根巻き高さを有する縫い目を示す側面図である。
【符号の説明】
１０ 根巻きボタン付けミシン
２０ ボタン保持ユニット（ボタンホルダ）
２１ ボタンチャック
２２ チャック上下動駆動モータ（モータ）
４０ 入力ボックス（設定手段）
５０ ボタンローダ
７１ ＲＯＭ（記憶手段）
７２ ＣＰＵ（設定手段、制御手段、補正手段、選択手段、記憶手段）
７３ ＲＡＭ（記憶手段）
ＢＵ ボタン
ＢＵ１ シャンクボタン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a button-attached sewing machine, and more specifically, a button-attached sewing machine which sews a button to a cloth with a rake amount corresponding to the thickness of the cloth and then winds a sewing thread (root thread) between the button and the cloth. About.
[0002]
[Prior art]
The root winding button sewing sewing machine will be described with reference to FIGS. 17 and 18.
The mechanism provided in this sewing machine is provided with a tongue 1 that holds the button sewing position of the fabric C in a bent state as shown in FIG. And a button holding unit 4 including a button holding member (button chuck) 3 that can hold the button BU horizontally or vertically. The button holding unit 4 is connected to a rotary shaft 6 rotatably provided on the sewing machine body, and the rotary shaft 6 is rotated by the forward and backward movement of the connected air cylinder 7.
As the rotary shaft 6 rotates, the button clamping member 3 swings.
[0003]
The following operations are produced by the above configuration.
When the button BU is sewn to the cloth C, the button BU is first positioned in a horizontal state above the cloth C held by the tongue 1 and the support plate 2 (FIGS. 18A and 18B). b)). When the sewing machine is driven, the tongue 1, the support plate 2 and the button clamping member 3 move horizontally in synchronism with the raising / lowering operation of the sewing needle 5, and the sewing needles 5 are alternately dropped into the button sewing hole Ba. Then, the fabric C is scooped to form a single thread ring seam having a length (root thread height) in a state where the fabric C and the button B are spaced apart by a predetermined distance, and the button BU is sewn. Thereafter, when the sewing operation is finished, the button holding member 3 holds the button BU in a state perpendicular to the tip of the tongue 1 as shown in FIG. When the sewing machine is driven again, the tongue 1, the support plate 2 and the button clamping member 3 move in the horizontal direction, and a stitch thread (root) connecting the button BU and the fabric C as shown in FIG. Thread) Sewing needles 5 are alternately dropped on both sides of Sa and Sb, and root winding sewing is performed on the sewing threads Sa and Sb. In this way, in addition to the effect of increasing the sewing strength of the button BU, preventing the wobbling of the button BU that has been sewn, the buttonhole is sewn when the buttonhole is applied to the buttonhole. There is also an effect that it is possible to prevent the appearance of the appearance of being spread by Sa and Sb. That is, by performing the root winding sewing, the sewing threads Sa and Sb are squeezed inward by the root winding thread Sc to be in a thinly converged state, thereby preventing the buttonhole from being greatly expanded.
[0004]
Further, this button-equipped sewing machine is provided with a height adjusting knob 8, and the height of the button holding member 3 is changed by rotating the height adjusting knob 8, thereby changing the distance from the cloth to the button. I was able to.
However, in such a button sewing machine, the height adjustment knob 8 is manually adjusted, and the height cannot be adjusted during sewing. Only the same height could be achieved. As a result, as shown in FIG. 19, the tension applied at the time of root thread sewing is generated in the sewing threads Sa and Sb as it is, and when the thread tension at the time of root thread sewing is small, there is a gap between the sewing threads Sa and Sb. There is a problem that it does not shrink and the appearance is bad, and when it is large, the cloth C is pulled upward as shown in FIG. 19 (b), and the wrinkle C1 (Ekbo) is formed around the seam forming portion of the cloth C. Has occurred, resulting in a problem that the cleanness of the appearance is significantly impaired. Furthermore, even when the thread tension at the time of sewing of the root thread is moderate, the root winding thread is concentrated at the center of the root thread (corresponding to the sewing threads Sa and Sb) and becomes substantially tab-shaped and looks worse and the root winding is performed. As a result of the yarn being concentrated at the central portion of the root yarn, both ends of the root yarn are twisted and the strength of the seam itself is reduced.
[0005]
Therefore, Japanese Patent No. 2655749 discloses a sewing machine that changes the height of the root thread and the height of the root winding so as to perform beautifully sewed sewing. In other words, this sewing machine with a button has a height adjustment knob that adjusts the height of the button clamping member, and a push-up mechanism that raises the height of the button clamping member in addition to the height adjusted by the height adjustment knob. A lever, a cylinder that drives the push-up lever, and an adjustment screw that adjusts the raised height of the button clamping member by the push-up lever are provided.
Prior to sewing the root thread, the push-up lever is driven by the cylinder to raise the height of the button clamping member above the height adjusted by the height adjustment knob. In this state, the root thread is sewn and the sewing is completed. After that, the cylinder is inactivated and the push-up lever is returned to lower the button clamping member, and then the neck is sewn with the button vertical.
As a result, the tension of the root thread can be relaxed before root winding sewing, thus solving the above problems.
[0006]
Further, as is well known, the button supply to the button holding member in each of the root winding button sewing machines having the above-described configuration is performed using a button loader that transfers the button from the button supply unit to the button holding member of the button holding unit. ing.
In the sewing machine having the above configuration, the height of the button holding portion of the button loader is adjusted so that the height is adjusted to the position corresponding to the button holding member whose height is adjusted by the height adjustment knob, and the button holding portion of the button carrier is adjusted. The button is passed to the button clamping member.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned sewing machine with a button, the height at the time of root winding sewing is determined only by the height adjustment knob, and the height at the time of root thread sewing is determined by the height adjustment knob and the adjusting screw. The height at the time of root thread sewing also changes at the same time when the height adjustment knob is operated to change the height at the time of winding seam sewing. It was necessary to operate the adjusting screw at the same time so as not to change.
In addition, it is necessary for the operator to adjust the height at the time of root thread sewing and the height at the time of root winding sewing, which takes time and effort.
Also, when sewing buttons with different heights at the time of root thread sewing and height at the time of root winding sewing by cycle sewing, both heights must be changed each time, which is laborious. It was a thing.
Further, in the conventional neck-wrapped button sewing machine, when the shank button is used, the operator needs to adjust the button clamping member by loosening the screw, which is troublesome for the operator.
[0008]
Further, in the case where the outer shape of the button sewn on the cloth is different from that of the button sewn first in the root winding button sewing machine having the above-described configuration, the distance between the bottom surface of the button and the cloth is set to a suitable length for the button. It was necessary to adjust the height of the button clamping member.
For this reason, in the configuration of the button loader provided in the conventional neck winding button sewing machine, it is necessary to change the button delivery position corresponding to the button clamping member of the button loader, and the work is troublesome. It was.
[0009]
An object of the present invention is to provide a root winding button-attached sewing machine that can set the root thread height and the root winding height without requiring troublesome labor..
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the invention described in claim 1, for example, as shown in FIGS. 1 to 3, rotates the button holder around a horizontal rotation shaft 220, thereby providing a button holder (for example, button holding). The posture of the button (for example, button BU) held by the button chuck 21 of the unit 20) can be changed between a horizontal state and a vertical state, and the root thread is sewn by sewing the button in the horizontal state and sewing it to the fabric. Then, a root winding button sewing machine 10 for performing root winding sewing by vertically winding the sewing thread between the button and the fabric with the button in a vertical state,A plate-like tongue 311 for bending and holding the cloth to be sewn with the button, and a cloth receiving plate 312 for holding the cloth with the tongue; A rake amount adjusting mechanism drive motor 32 for moving the cloth receiving plate and changing the rake amount of the sewing needle;A motor for driving the button chuck so as to change the height of the button from the fabric (for example, the chuck vertical movement drive motor 22), and the height of the button from the fabric at the time of root winding sewingAnd rake amountSetting means (e.g., input box 40) for settingOf setting meansThe height at the time of root thread sewing is determined based on the setting, and the motor is controlled so that the button chuck has a desired height at the time of root thread sewing and root winding sewing.At the same time, the rake amount adjusting mechanism drive motor is controlled based on the rake amount data set by the setting means.Control means (for example, CPU 72 etc.);Correction means (for example, CPU 72, ROM 71, RAM 73, etc.) for correcting the height at the time of root thread sewing determined based on the setting of the setting means;It is characterized by providing.
[0013]
Claim1According to the described invention, since the height at the time of root thread sewing is determined based on the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing, the setting operation is performed by the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing. Since only the setting is required, the setting operation is simplified.Moreover, since the height at the time of root thread sewing can be corrected, when the expected texture is not obtained, the expected texture can be obtained by correcting.Note that the settings are input settings that are set by inputting by an input means such as an input box, and read settings that are set by reading desired data from a data table stored in a storage device (RAM, ROM, etc.). Can be considered. Further, the height at the time of root thread sewing may be calculated by calculation from the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing, or may be stored in advance in a storage device (RAM, ROM, floppy (registered trademark) disk). Etc.) as a data table, store the height at the time of root thread sewing corresponding to the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing, and set the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing Thus, the height at the time of root thread sewing may be read from the data table.
[0014]
Claim2The described invention is claimed.1In the root winding button sewing machine described above,Of setting meansThe determination of the height at the time of root thread sewing based on the setting is calculated by calculation.
[0015]
Claim2According to the described invention, the claims1The effect similar to that of the described invention can be obtained, and the determination of the height at the time of root thread sewing is calculated by calculation from the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing. It is not necessary to have all the data as data, and the data capacity can be reduced accordingly.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the root winding button sewing machine 10 shown in this embodiment sews a cloth through a thread from a button hole of a button by driving a sewing needle up and down and driving a looper as the sewing needle moves up and down. Sewing machine 11 for attaching or sewing around the neck, button holding unit 20 for holding the button and holding the held button by switching it horizontally or vertically, feed mechanism 30, input box (input means, setting means) 40, A button loader 50, a button loader driving unit 60 for driving the button loader 50, an electrical box 70, an electromagnetic valve 80, a display unit 90, and the like are provided.
[0025]
The sewing machine sewing unit 11 includes a sewing needle, a looper, and the like, and has a driving unit that drives the sewing needle and the looper, and performs normal sewing such as driving the driving unit to sew a thread onto the fabric.
Like the conventional button holding unit, the button holding unit 20 is connected to a rotary shaft (indicated by 220 in FIG. 2) that is provided on the sewing machine body so as to be horizontally rotatable. The button is configured to be able to be switched and held in a horizontal state or a vertical state with respect to the fabric to be sewn. The button holding unit 20 includes a button chuck 21 that holds the button BU, a chuck vertical movement drive motor 22 that moves the button chuck 21 up and down, and the like. The cylinder 23 is driven to swing about the rotation shaft 220, that is, the button is configured to be in a horizontal state and a vertical state with respect to the cloth to be sewn. In this embodiment, the rotary shaft 220, the air cylinder 23 that rotates the rotary shaft 220, the button holding unit 20 connected to the rotary shaft 220, and the conventional rotary shaft 6, air cylinder 7, and button holding unit shown in FIG. 4 is different only in the configuration of the button holding unit, and the other configurations are the same.
[0026]
Here, the button holding unit 20 will be described in detail with reference to FIGS.
The button holding unit 20 is fixed to a rotary shaft (reference numeral 220 in FIG. 2), holds a button chuck 21 while holding the button, a chuck vertical movement drive motor 22 that drives the button chuck 21 up and down, and a button chuck. And a chuck support portion 23 that detachably supports 21.
[0027]
The button chuck 21 holds the button BU at a sewing position, and includes a chuck body plate portion 211 attached to the chuck support portion 23 and chuck arms 212 and 213 provided on the chuck body plate portion 211 so as to be movable back and forth. Have
The chuck arms 212 and 213 are arranged horizontally and substantially in parallel, and are slidably fitted into two slide grooves 211 a and 211 b formed on the back surface of the chuck body plate portion 211. Here, the chuck arm 212 is longer in the operation direction than the chuck arm 213. Further, chuck portions 217 and 218 that are sandwiched by sandwiching the button from the side are attached to the respective front end portions so as to face each other.
[0028]
As shown in FIG. 4, a rotating plate 215 is rotatably attached to the lower surface of the chuck body plate portion 211 by a shaft portion 214. Long holes 215a and 215b extending in the radial direction are formed on both sides of the shaft 214 of the rotating plate 215, and pins 212P and 213P projecting from the base ends of the chuck arms 212 and 213 are formed in the long holes 215a and 215b. Are engaged.
As a result, the rotating plate 215 prevents the chuck arms 212 and 213 from protruding from the slide grooves 211a and 211b, and the rotation of the rotating plate 215 causes the long holes 215a and 215b to act on the pins 212P and 213P. 21 is moved along the slide grooves 211a and 211b, and the chuck portions 217 and 218 are moved toward and away from each other.
[0029]
Further, a projecting pin 215c projects in the middle and below the long holes 215a and 215b of the rotating plate 215, and a projecting pin 211c projects at the tip of the lower left extending portion of the chuck main body plate 211. An urging member (spring) 216 is installed on 215c and 211c. By this urging member 216, the rotating plate 215 is always urged to rotate clockwise.
In other words, the chuck members 217 and 218 are always biased in the approaching direction by the biasing member 216, so that the button can be clamped more reliably. Further, a chuck opening / closing operation lever 241 described later is connected to the rotating plate 215.
[0030]
The chuck portions 217 and 218 are detachably attached to the chuck arms 212 and 213, respectively, corresponding to the shape of the button to be sewn.
That is, as shown in FIG. 5, the chuck portions 217 and 218 are inserted into the mounting hole portions 2121a (2131a) of the holder mounting portions 2121 and 2131 of the chuck arms 212 and 213, respectively, in addition to the clamping main body portion that sandwiches the button. Mounting shaft portions 217a and 218a are provided.
[0031]
Grooves extending in the circumferential direction are provided on the outer peripheral portions of the mounting shaft portions 217a and 218a, and the protrusions 2121b (2131b) are provided so that the grooves can be projected and retracted inward from the inner peripheral wall of the mounting hole portions 2121a (2131a). ). With this configuration, the chuck portions 217 and 218 are detachable from the attachment portions 2121 and 2131. The protrusions 2121b and 2131b protrude inward from the inner peripheral wall of the attachment hole 2121a (2131a) by the urging member 2121c (2131c), and can advance and retreat in the radial direction of the attachment hole. Yes.
A notch portion (not shown) for fitting the peripheral edge portion of the button is formed in the sandwiching main body portion of the chuck portions 217 and 218. The notch portions include the chuck arms 217 and 218 and the chuck arms 212 and 218, respectively. It is formed so as to open in the horizontal direction so as to face each other when attached to 213. The height of the bottom surface of the button can be made constant by sandwiching the button between the notches.
[0032]
Next, the configuration of the chuck support portion 23 that supports the button chuck 21 so as to be movable up and down will be described. The button chuck 21 is moved up and down and arranged at a predetermined height, whereby the root height of the button sewn on the fabric is set.
The chuck support portion 23 includes a chuck vertical movement drive motor 22, a base 231 to which the chuck vertical movement drive motor 22 is fixed, a root height movement base 245 attached to the base 231 so as to be movable up and down.
The chuck vertical movement drive motor 22 is a pulse motor, and is supplied with a power signal via a motor relay cable 101. A root height drive gear 22a is fixed to a tip of the motor shaft by a root height drive gear screw 22b. .
[0033]
The chuck vertical movement drive motor 22 is fixed to a motor adjustment plate 232 having an opening through which the drive gear 22a is inserted by a set screw 232a.
The chuck vertical movement drive motor 22 is attached to the base 231 through the adjustment plate 232.
The base 231 has a main body portion formed in a U-shaped cross section, and the adjustment plate 232 so that the drive gear 22a of the chuck vertical movement drive motor 22 protrudes horizontally inward from the back plate 231a of the main body portion. Is attached to the base 231 via screws 102.
The base 231 is provided with a root height drive shaft 233 extending in the vertical direction so as to be movable up and down.
[0034]
The root height drive shaft 233 is inserted into bearings 231d attached to the shaft holes of the upper and lower plates 231b and 231c of the base 231, and the E-rings 233b are attached to both ends so that the base 231 cannot be removed. Yes. The bearing 231d is fixed to the base 231 by a set screw 231e screwed to the upper and lower plates 231b and 231c.
The root height drive shaft 233 is provided with a rack portion 233 a that meshes with the drive gear 22 a disposed inside the U-shape of the base 231.
Since the rack portion 233 a serving as the drive gear 22 a is engaged inside the U-shape of the base 231, the root height drive shaft 233 moves up and down by driving the chuck vertical movement drive motor 22.
[0035]
Further, between the upper and lower plates 231b and 231c of the base 231, a root height guide shaft 235 parallel to the root height drive shaft 233 is installed in the vertical direction. Note that grease is applied to the outer circumferences of the root height drive shaft 233 and the root height guide shaft 235 so that members in contact with each can smoothly slide.
Further, a root height origin sensor 236 that detects the origin position of the root height based on the movement position of the root height drive shaft 233 is attached to the base 231.
[0036]
Further, a root height moving base 245 is attached to the root height driving shaft 233 so as to be integrated with each other in a state of extending in the horizontal direction via a set screw 245a.
The chuck body plate portion 211 of the button chuck 21 is fixed to the root height moving base 245.
A slide member 246 that slides on the root height guide shaft 235 is fixed to one end of the root height movement base 245.
The slide member 246 slides along the root height guide shaft 235 when the root height drive shaft 233 moves up and down with respect to the base 231, thereby causing the root height drive shaft 233 and the root height movement base to slide. 245 itself is prevented from rotating.
[0037]
The root height moving base 245 is provided with positioning pins 237 that project in the horizontal direction and position the button chuck 21 attached to the root height moving base 245.
The distal end of the positioning pin 237 can be screwed into the distal end portion 238 a of the shaft portion of the chuck clamp lever 238.
The positioning pin 237 is inserted into the base end surface of the chuck main body plate portion 211 of the button chuck 21, and the shaft portion of the chuck clamp lever 238 is inserted into the insertion portion of the mounting member 211 d provided on the chuck main body plate portion 211. The button chuck 21 is fixed to the root height moving base 245 by screwing the tip end portion 238 a of the lever 238 to the positioning pin 237.
[0038]
Further, a cylinder device 239 for opening and closing the chuck portions 217 and 218 of the button chuck 21 is attached to the root height moving base 245 via a cylinder mounting plate 240.
The cylinder device 239 is fixed to the lower portion of the cylinder mounting plate 240, and a chuck opening / closing operation lever 241 is attached to the tip of a cylinder rod 239a provided in the cylinder device 239 that can move forward and backward. The semicircular notch 241a engages with the protruding pin 215c of the rotary plate 215 of the button chuck 21 (see FIG. 4). The button chucks 217 and 218 are moved by driving the cylinder rod 239a so that the buttons can be held and released.
In addition, an origin sensor plate 242 that is detected by the root height origin sensor 236 is provided on the upper portion of the cylinder mounting plate 240.
That is, as the root height drive shaft 233 moves, the origin position of the button chuck 21 that moves together with the root height movement base 245 is detected. The rotating shaft 220 is inserted and fixed in a through hole 231f formed below the base 231.
[0039]
In the operation of the button holding unit 20 configured as described above, when the chuck vertical movement drive motor 22 rotates, the drive gear 22a coupled to the motor shaft of the chuck vertical movement drive motor 22 rotates. This rotational force is transmitted to the root height drive shaft 233 and is driven in the vertical direction in FIG. The root height moving base 245 fixed to the root height driving shaft 233 moves up and down. At this time, the slide member 246 included in the root height moving base 245 slides along the root height guide shaft 235, and the root height moving base 245 itself does not move in the axial direction (does not rattle). ing. By the movement of the root height movement base 245, the button chuck 21 coupled to the root height movement base 245 moves up and down.
[0040]
Since the button chuck 21 is moved up and down by the rack portion 233a of the root height drive shaft 233 and the drive gear 22a, the button chuck 21 is moved up and down using a cam as in the prior art. While the vertical movement width of 21 is about 3 mm, the vertical movement width can be 30 mm. As a result, the finished height of the buttons sewn on the fabric can be made larger than before, and various finished height buttons can be sewn within a range of 30 mm.
[0041]
The feed mechanism 30 has substantially the same structure as the feed mechanism of a conventional neck-wrapped button sewing machine, and is driven in accordance with the driving of the needle and looper, and includes a feed frame 31, a rake amount adjusting mechanism drive motor 32, A feed R axis (moving the feed frame 31 in the radial direction) motor 33 and a feed θ axis (moving the feed frame 31 in the arc direction) motor for moving the feed frame 31 to a predetermined position corresponding to the sewing location 34 etc. are provided.
[0042]
The feed frame 31 has a plate-like tongue 311 (see FIG. 2) and a tongue 311 for folding and holding the fabric to be sewn with the button and positioning the bent position in the raising / lowering path of the sewing needle. And a cloth receiving plate 312 (see FIG. 2) for holding the fabric. The position of the cloth receiving plate 312 is determined by the rake amount adjusting mechanism drive motor 32, and the position of the cloth receiving plate 312 is changed so that the bent portion of the cloth is horizontally aligned with the raising / lowering position of the sewing needle. As a result, the needle drop position of the sewing needle can be changed to change the rake amount of the needle.
[0043]
The input box 40 is used to input the root thread height and the root winding height of buttons sewn on the fabric as predetermined height information, and includes, for example, an operation panel including a numeric keypad. Information on the value input in the input box 40 is transmitted to the electrical box 70.
[0044]
The button loader 50 is for transferring a button to be sewn to the button chuck 21, and an example thereof is shown in FIGS.
The button loader 50 automates the supply of buttons to the chuck portions 217 and 218 so as to improve the efficiency of the neck winding button sewing work. As shown in FIGS. The sewing machine is disposed on the side of the sewing machine body at a predetermined distance from the sewing location (needle drop position).
[0045]
The button loader 50 is provided on a base 61 fixed to the sewing machine main body, a turntable 62 disposed on the base 61 and rotatably mounted in a horizontal direction, and provided on the turntable 62 so as to be movable back and forth. The slide arm portion 63 and a button holding portion 64 provided on the slide arm portion 63 are configured.
The base 61 has a long horizontal upper surface portion, and an air cylinder 65 is fixed thereto.
The turntable 62 is rotatable about a rotation shaft 66 provided vertically on the base 61 and is connected to an air cylinder 65 fixed to the base 61 via a link 67. That is, the turntable 62 rotates with respect to the base 61 by driving the air cylinder 65.
[0046]
The slide arm portion 63 is attached to the base end portion by a step screw 63 a through a slit 62 a provided in the turntable 62. As the step screw 63 a moves along the slit 62 a, the slide arm portion 63 is slidable with respect to the turntable 62.
The slide arm 63 is connected to the tip of the cylinder rod 68 a of the air cylinder 68 fixed to the turntable 62. The cylinder rod 68a moves forward and backward in a direction parallel to the slide movement direction of the slide arm portion 63, and the slide arm portion 63 moves forward and backward in the direction of the arrow by driving the air cylinder 68.
[0047]
The button holding part 64 is provided at the tip of the slide arm part 63 and can hold the button horizontally.
The button loader driving unit 60 is configured by the air cylinder 65, the rotating shaft 66, the link 67, the rotating table 62, the air cylinder 68, the slide arm unit 63, and the like among the above configurations. The button loader can be moved back and forth (that is, the button holding portion 64 is moved back and forth) and the button loader can be swung (the button holding portion 64 is swung).
Therefore, as shown in FIG. 8, the button loader 50 moves the button holding unit 64 to the position indicated by the phantom line by the rotation of the turntable 62 and the sliding movement of the slide arm unit 63, and supplies the held button to the supply position. Supply to SP. More specifically, it is driven in accordance with the sewing state of the sewing machine, and when the buttons clamped by the chuck portions 217 and 218 are sewn to the cloth, the chuck portions 217 and 218 can be clamped (supply position SP). ) Is driven to supply the next button to be sewn.
[0048]
The electrical box 70 has, as its basic configuration, a program for controlling the sewing machine in advance, a ROM 71 in which data used in the program is stored, data read from the ROM 71, and data input or set from the input box 40 A RAM 73 that stores data calculated by a CPU 72 to be described later based on the program, and the CPU 72 that performs various processes based on the program are provided.
The ROM 71 stores a program for causing the CPU 72 to perform processing from the setting of the root thread height and the root winding height of the root winding sewing, which will be described later, to button sewing. The RAM 73 stores control data such as root winding sewing data shown in FIG. 16 and calculation program data for performing calculation processing.
[0049]
The CPU 72 of the electrical box 70 is connected to the input box 40 via an interface (not shown), and selects and changes control data based on data input from the input box 40. Further, the CPU 72 is connected to a servo motor drive circuit that drives the spindle servo motor of the sewing machine 11 through an interface, and controls the rotation of the spindle servo motor to thereby control the needle bar including the upper axis and the lower axis, The operations of the needle bar, the looper and the spreader are controlled via the looper and spreader drive mechanism.
[0050]
Further, the CPU 72 is connected to a drive circuit for driving a feed R-axis motor (pulse motor) 33, a feed θ-axis motor (pulse motor), and a scoop amount adjusting mechanism drive motor 34 that drive the feed frame 31 via an interface. The operation of the feed frame 31 in the R-axis direction, the operation in the θ-axis direction, and the adjustment operation of the rake amount are controlled.
Further, the CPU 72 is connected to a pulse motor drive circuit that drives a motor that rotates the needle bar and the looper base in the sewing operation of the root winding button via the interface, and controls the rotation of the needle bar and the looper base.
The CPU 72 is connected to an electromagnetic valve 80 that drives a button loader driving unit (air cylinders 65 and 68) 60 that drives the button loader 50 via an interface, and controls the forward and backward movement and swinging of the button loader 50. .
The CPU 72 is connected to each drive unit on the button holding unit 20 side via the solenoid valve 80 (the air cylinder 23 as a chuck swing device, the cylinder device 239 of the button chuck 21, the chuck vertical drive motor 22 as a pulse motor, etc.). Also has control.
[0051]
Next, a calculation program calculated by the CPU 72 for obtaining the root thread height and the root winding height from the finished height will be described with reference to FIG.
P is the distance between the button hole cores, S is the rake amount, T is the distance from the fabric to the button at the time of root winding sewing (hereinafter simply referred to as “finished height”), and T1 is the rotation shaft 220 at the time of root thread sewing. The distance from the center to the button (hereinafter simply referred to as “root thread height”), T2 is the distance from the rotary shaft 220 to the button during root winding sewing (hereinafter simply referred to as “root winding height”), T3 Is the distance from the fabric to the center of the rotary shaft 220 (hereinafter simply referred to as “offset amount”), B is the button thickness, and H is the button inner diameter.
First, an arithmetic expression for obtaining the root thread height T1 from the finished height T is created.
[0052]
○ If the required loop thread length at the finished height is RT,
RT = 2 (P + B + T + S + 2S ′) (1) (assuming that S = S ′ is approximated)
○ The total loop thread length when sewing the root thread is
[Expression 1]
Figure 0004603667
When it is determined that the formulas (1) and (2) are equal and solved for T1,
[Expression 2]
Figure 0004603667
[Equation 3]
Figure 0004603667
Where X = RT−P + H−2B,
[Expression 4]
Figure 0004603667
And replace the expression.
[Equation 5]
Figure 0004603667
Square both terms
(X-T1)2= Y2+ (T1 + S)2
X2-2XT1 + T12= Y2+ T12+ 2ST1 + S2
X2-Y2-S2= T12-T12+ 2ST1 + 2XT1
2 (S + X) T1 = X2-Y2-S2
[Formula 6]
Figure 0004603667
By using the equation (3), the root thread height T1 can be obtained from the finished height T as the height at the time of sewing the root thread. Therefore, the button chuck 21 is driven and the distance from the center of the rotary shaft 220 to the button is determined. By moving so that becomes T1, the height from the cloth to the button at the time of root thread sewing can be set to the optimum height.
[0053]
Next, a variable amount α between the height of the button chuck at the time of root thread sewing and the height of the button chuck at the time of root winding sewing is obtained.
First, an arithmetic expression for obtaining the root winding height T2 is created.
From the relationship with the finished height T
T = T2 + T3 (4) holds. Solving this for T2,
T2 = T−T3 (5)
Since the variable amount α is the difference between the root thread height T1 and the root winding height T2,
Since α = T1−T2, the variable amount α can be obtained from the finished height T by the equation obtained by substituting the equations (3) and (5) into this equation.
As a result, at the time of root winding sewing, by moving the button chuck 21 by a variable amount α from the height at the time of root thread sewing, the button chuck 21 is moved so that the distance from the center of the rotary shaft 220 to the button becomes T2. Therefore, the height from the fabric to the button at the time of root winding sewing can be completed and the finished height T can be obtained. In the button sewing machine according to the embodiment, since the rotary shaft 220 is offset from the fabric by the offset amount T3, the distance from the fabric to the button at the time of root winding sewing can be obtained simply by swinging the button chuck 21. Although it becomes longer than that at the time of root thread sewing and the fabric is pulled by the root thread, such a problem can be solved by moving the variable amount α as described above.
[0054]
Next, an operation of sewing the button on the cloth in the root winding button sewing machine according to the present invention will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 11, first, the root winding button sewing machine is turned on (step S1), and the process proceeds to step S2.
In step S2, the CPU 72 of the electrical box 70 sends an origin return signal to each drive unit of the sewing machine, and the process proceeds to step S3.
In step S <b> 3, it is determined by each sensor that detects the operating state of each driving unit whether each driving unit has returned to the origin. At this time, if each drive unit has normally returned to the origin, the process proceeds to step S5, and if not normal, the process proceeds to step S6. In step S6, an error is displayed on an error display section (not shown), and the process proceeds to step S7. In step S7, the power is turned off and the process proceeds to step S8. In step S8, the error is canceled and repaired, and the process proceeds to step S1.
[0055]
In step S5, each sewing data is input via the input box 40, and the process proceeds to step S9. In the present embodiment, since the root thread height and the root winding height are automatically adjusted from the finished height (T), the finished height (T) is input. In addition, the input data includes button hole diameter (H), button hole center (P), button thickness (B), scoop amount (S), button type selection (flat button or shank button, etc.), button delivery Height (Tp), root thread sewing speed, and the like.
In step S9, it is determined whether or not the button sewn on the fabric (input button) is a shank button. If it is a shank button, the process proceeds to step S10, and if not, the process proceeds to step S11.
[0056]
<If not a shank button>
In step S11, the CPU 72 performs a calculation process based on the inputted sewing data and the control program, calculates the root thread height (T1) based on the above-described equation (3), and also the root winding height (T2). ) Is calculated based on the above-mentioned formula (4), and the process proceeds to step S12.
In step S12, the chuck vertical movement drive motor 22 is controlled on the basis of the button transfer height (Tp) input in step S5 to move the chuck portions 217 and 218 of the button chuck 21 up and down. The button supplied to the supply position SP by the holding unit 64 is held between the chuck units 217 and 218, and the process proceeds to step S13.
In step S13, it is determined whether or not the value calculated by calculation is to be corrected. If so, the process proceeds to step S14, and if not corrected, the process proceeds to step S15. In step S13, it is basically determined whether or not the calculation value is to be corrected after the trial sewing is performed.
[0057]
In step S14, correction values are respectively added to the calculated values (root thread height (T1) and root winding height (T2)). The correction value is a finished root winding height correction value, and is added because a deviation occurs in the calculated value due to fabric spreading or the like. This correction value is usually added in units of 0.1 mm. After this process, the process proceeds to step S15.
In step S15, the operator sets a sewing product at a predetermined sewing position. Specifically, the cloth to be sewn with the button is set in a state where the cloth receiving plate 312 and the tongue 311 are bent at a predetermined sewing position (see FIG. 2). After step S15, the process proceeds to step S16.
[0058]
In step S16, the tongue is fixed and the process proceeds to step S17.
In step S17, a sewing product set switch (not shown) is turned on, the process proceeds to step S18, the cloth pressing device is operated (step S18), and the process proceeds to step S19.
In step S19, the chuck vertical movement drive motor 22 is controlled to move the button holding unit 20, thereby moving the button chuck 21 to the root thread height (T1), and the process proceeds to step S20.
In step S20, the button chuck 21 is moved to the sewing start point, and the process proceeds to step S21.
[0059]
In step S21, it is determined whether or not the set switch is turned on. If turned on, the process proceeds to step S22 to release the sewing product. If not turned on, the process proceeds to step S23.
After releasing the sewing product in step S22, the process returns to step S15 to reset the sewing product again.
In step S23, the root thread sewing start switch is input, and the process proceeds to step S24.
In step S24, the needle bar, looper, etc. are driven in the sewing machine sewing section 11 to start root thread sewing, and the process proceeds to step S25.
In step S25, the root thread is cut to complete the root thread sewing, and the process proceeds to step S26.
[0060]
In step S26, by rotating the rotating shaft 220 (see FIG. 2), the button holding unit 20 is swung around the axis of the rotating shaft 220, and the button is reversed (swung) by 90 °. The process proceeds to S27.
In step S27, the variable amount α is calculated and obtained, the button chuck 21 is moved to the root winding height (T2) based on the variable amount α, and the process proceeds to step S28.
In step S28, the sewing machine sewing unit 11 is driven to start root winding sewing, and the process proceeds to step S29.
In step S29, the root winding thread is cut to end the root winding sewing, and the process proceeds to step S30.
[0061]
In step S30, the sewn product with the root winding button sewn is released, and the process proceeds to step S31.
In step S31, the cloth feed mechanism is moved to the button delivery position (button supply position in the horizontal direction), and the process proceeds to step S32. That is, by moving the cloth feed mechanism to the button delivery position, the button chuck is also moved horizontally to the button supply position SP.
In step S32, the button chuck 21 is moved to the button chuck height Tp, and the process proceeds to step S33.
In step S33, the button is transferred from the button loader to the chuck portions 217 and 218 of the button chuck 21, and then the process proceeds to step S13, and thereafter each operation process is repeated until the button sewing is completed.
[0062]
<For shank buttons>
If it is determined in step S9 that the button is a shank button, the height of the root winding (T2) is calculated in step S10, and the process proceeds to step S35.
In step S35, the CPU 72 performs a calculation (T2 = T2 + ω) by adding the shank button switching value ω to the root winding height (T2), and proceeds to step S36.
In step S36, the button chuck height is moved to the position of the button transfer height (Tp), the button is set on the button chuck, and the process proceeds to step S37.
In step S37, it is determined whether or not the value calculated by calculation is to be corrected. If so, the process proceeds to step S38, and if not corrected, the process proceeds to step S395. In step S13, it is basically determined whether or not the calculation value is to be corrected after the trial sewing is performed.
[0063]
In step S38, correction values are respectively added to the calculated values (root winding height (T2) and delivery height (Tp)). The correction value is a finished root winding height correction value, and is added because a deviation occurs in the calculated value due to fabric spreading or the like. This correction value is usually added in units of 0.1 mm. After this process, the process proceeds to step S39.
In step S39, the operator sets a sewing product at a predetermined sewing position. Specifically, the cloth to be sewn with the button is set in a state where it is bent at a predetermined sewing position with a cloth receiving plate and a tongue. After step S39, the process proceeds to step S40.
In step S40, the tongue is fixed and the process proceeds to step S41.
[0064]
In step S41, a sewn product set switch (not shown) is turned on, the process proceeds to step S42, and the cloth pressing device is operated.
After step S42, the process proceeds to step S43.
In step S19, the button holding unit 20 is moved to move the button chuck 21 to the root winding height (T2), and the process proceeds to step S45.
In step S45, by rotating the rotating shaft 220 (see FIG. 2), the button holding unit 20 is swung around the axis of the rotating shaft 220, and the button is reversed (swung) by 90 °. The process proceeds to S46.
In step S46, the button chuck 21 is moved to the sewing start point, and the process proceeds to step S47.
In step S47, it is determined whether or not the set switch is turned on. If turned on, the process proceeds to step S48 to release the sewing product, and if not turned on, the process proceeds to step S49.
[0065]
After releasing the sewing product in step S48, the process returns to step S39 and the sewing product is set again.
In step S49, the root winding sewing start switch is input, and the process proceeds to step S50.
In step S50, root thread sewing is started to perform root thread sewing, and the process proceeds to step S51.
In step S51, the neck sewing is started by driving the sewing machine sewing unit 11, and the process proceeds to step S52.
In step S52, the root winding thread is cut to end the root winding sewing, and the process proceeds to step S53.
In step S53, the sewn product to which the root winding button is sewn is released, and the process proceeds to step S54.
In step S54, the cloth feed mechanism is moved to the button delivery position. That is, by moving the cloth feed mechanism to the button delivery position, the button chuck is also moved horizontally to the button supply position, and the process proceeds to step S55.
[0066]
In step S55, the button chuck 21 is moved to the button chuck height Tp, and the process proceeds to step S56. In step S55, the button chuck 21 is moved to a height position where the button is delivered.
In step S56, the button is transferred from the button loader to the chuck portions 217, 218 of the button chuck 21, and then the process proceeds to step S37, and thereafter each operation process is repeated until the button sewing is completed.
The above is the process showing the sewing operation by the button holding unit, the cloth feed mechanism, and the like for sewing the root winding button. Next, the operation process of the button loader 50 performed together with these processes will be described.
[0067]
<Operation of Button Loader 50>
As shown in FIG. 12, the processing performed by the CPU 72 proceeds from step S13 or step S14 to step S15, or from step S37 or step S38 to step S39, and each proceeds to step S57.
[0068]
Step S57 is processing for driving the button loader 50. The button loader driving unit 60 is driven to cause the button loader 50 to wait in a state where the button can be supplied by the operator (button set standby state), and the process proceeds to step S58. To do. In step S58, the button is held by the button holding unit (button preset), and the process proceeds to step S33 or step S56.
Further, after the process of step S33, the process proceeds to step S13, or after the process of step S56, the process proceeds to step S37, and the process proceeds from step S33 or step S56 to step S59.
[0069]
In step S59, the air cylinder 68 is driven (retracted), and the button holding portion 64 is retracted from the button delivery position, and the process proceeds to step S60.
In step S60, the air cylinder 65 is driven to rotate the button holding portion 64 around the rotary shaft 66 together with the rotary base 62 to move (swing) to the sewing machine side, and the process proceeds to step S61.
In step S61, the button holding portion 64 is advanced by driving the air cylinder 68 to be withdrawn from the sewing work area, and the process proceeds to step S13 and step S37.
[0070]
In this embodiment, the input box 40 is used as the configuration of the setting means. However, as another method, the data table is previously stored in a storage device (RAM, ROM, etc.) corresponding to large, medium, and small characters. Each of the completed heights is stored as, for example, 20 mm, 15 mm, and 10 mm, and by selecting one of large, medium, and small from the input box 40, the corresponding completed height is read out. In other words, the setting means may be configured by a CPU that reads out the completed height and a storage device that stores the data table.
[0071]
In the present embodiment, the finished height (T) is input. However, for example, the root thread height T1 and the root winding height T2 may be directly input. In this case, as shown in FIG. 10, an input box 40 is configured by a display unit 90 that displays a root thread height and a root winding height to be input, and an operation key 41 that can change each height, By operating the up and down arrows of the operation key 41 corresponding to each height, the number of each height can be changed. In addition, the white dot between display parts means a decimal point, and a unit is mm.
In addition, the information to be input may be the distance from the fabric to the button at the time of root thread sewing and root winding sewing. Based on the input information, the button chuck performs the root thread sewing and the root winding. What is necessary is just to be able to control each to the desired height at the time of sewing.
By adopting such a configuration, the operator (operator) can visually recognize the root thread height and the root winding height displayed on the display unit 90, thereby improving workability.
[0072]
<About cycle sewing>
In the root winding button sewing machine according to the present embodiment, by changing the mechanism portion for performing root thread sewing and root winding sewing to an electronic control method, the finished root winding height can be freely set, and the FIG. As a data structure, this data is stored in the RAM 71, and if there is an instruction for cycle sewing, the memory data is sequentially called to enable sewing so that cycle sewing can be performed.
[0073]
In FIG. 16, the vertical item indicates the minimum input data necessary for cycle sewing, and the horizontal item indicates each sewing location. However, the number of sewing locations is limited to N, and will be described as four cycle stitches for explanation.
The first button sewing indicates sewing at the front upper part, and the second button sewing indicates sewing at the lower front part. The difference between the first button sewing and the second button sewing is that only the rake amount data is different due to the difference in the cloth thickness.
Next, the third button sewing shows a front decorative button (shank button). A buttonhole is not fitted to the button of the decorative button, and the root winding height is not so necessary. The cloth thickness is different from the first button and the second button depending on the decoration position. At this time, the root winding height drive motor 22 is driven to cope with this.
Next, the fourth button sewing shows an inner pocket button. Unlike the first to third buttons, the button has a small diameter, and the sewing pattern is also sewn with two holes. Of course, the amount of rake data is also different. At this time, it is preferable to have a plurality of button loaders so that a button loader for supplying buttons can be selected according to a cycle sewing pattern. Also, the button loader is configured to pause (skip) and wait for a button set by manual insertion.
[0074]
As described above, in the root winding button sewing machine according to the present invention, since the root winding height can be changed during the sewing process, cycle sewing can be easily performed without intervention of an operator during the third button sewing. .
In addition, it is now possible to perform cycle sewing freely using buttons that have different external shapes, such as front buttons, decorative buttons (shank buttons), sleeve buttons, inner buttons, shoulder buttons, etc., which could not be implemented in the past. Sewing is possible. Further, even when there are buttons having different button external sizes, it is possible to perform an efficient sewing operation without hindering cycle sewing.
[0075]
In addition, after the root thread is sewn, the root thread may be sewn in the state as it is, and the root thread may be twisted by rotating a button to form a column shape. Thereby, it can be set as a rigid root winding sewing with a reliable and texture of a root winding.
[0077]
【The invention's effect】
Claim1According to the described invention, since the height at the time of root thread sewing is determined based on the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing, the setting operation is performed by the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing. Since only the setting is required, the setting operation is simplified.
Moreover, since the height at the time of root thread sewing can be corrected, when the expected texture is not obtained, the expected texture can be obtained by correcting.
[0078]
Claim2According to the described invention, since the determination of the height at the time of root thread sewing is calculated from the height of the button from the fabric at the time of root winding sewing, it is necessary to have all the height at the time of root thread sewing as data And the data capacity can be reduced accordingly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic block diagram showing the overall configuration of a root winding button sewing machine according to the present invention.
FIG. 2 is a view showing a positional relationship between a button held by a button holding unit and a fabric to which the button is sewn in the sewing machine.
FIG. 3 is an overall perspective view of a button holding unit that holds a button in the sewing machine.
4 is a bottom view of a button chuck provided in the button holding unit of FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a view showing a cross section of a tip end of a button arm of the button chuck and a chuck portion detached from the tip end of the button arm.
6 is an exploded perspective view of a chuck support portion that supports a button chuck in the button holding unit of FIG. 3;
FIG. 7 is a side view of a button loader provided in the root winding button sewing machine.
FIG. 8 is a plan view of a button loader provided in the root winding button sewing machine.
FIG. 9 is a perspective view of the button loader.
FIG. 10 is a diagram showing an example of a display unit provided in the root winding button sewing machine according to the present invention.
FIG. 11 is a flowchart illustrating a root winding button sewing operation process in the root winding button sewing machine of the present invention.
FIG. 12 is a flowchart illustrating a root winding button sewing operation process in the root winding button sewing machine of the present invention.
FIG. 13 is a flowchart illustrating a root winding button sewing operation process in the root winding button sewing machine of the present invention.
FIG. 14 is a flowchart illustrating a root winding button sewing operation process in the root winding button sewing machine of the present invention.
FIG. 15 is a view showing an example of buttons sewn by the root winding button sewing machine according to the present invention.
FIG. 16 is a diagram showing an example of data necessary when performing cycle sewing in the root winding button sewing machine according to the present invention.
FIG. 17 is a perspective view of a main part of a conventional neck-wrapping button sewing machine.
18A and 18B are diagrams showing a button sewing method using a conventional root-winding button-attached sewing machine, wherein FIG. 18A is a plan view showing a state of a button serving member at the time of root-thread sewing, and FIG. A side view and (c) are figures showing a state of a button pinching member at the time of a root winding sewing operation.
19A and 19B are diagrams showing a button sewing state with a conventional root winding button sewing machine, wherein FIG. 19A is a side view showing a state of a stitch thread in the state of FIG. 18C, and FIG. 2) is a side view showing a seam having a finished root winding height in a state in which the root winding sewing is performed on the head.
[Explanation of symbols]
10 Sewing machine with root winding button
20 Button holding unit (button holder)
21 Button chuck
22 Chuck vertical drive motor (motor)
40 Input box (setting method)
50 button loader
71 ROM (storage means)
72 CPU (setting means, control means, correction means, selection means, storage means)
73 RAM (storage means)
BU button
BU1 Shank button

Claims (2)

ボタンホルダを水平な回転軸を中心に回動して、ボタンホルダのボタンチャックに保持されたボタンを水平状態と垂直状態とに姿勢を変更可能とし、前記ボタンを水平状態にして生地に縫い付けることで根糸縫製を行い、その後、ボタンを垂直状態にしてボタンと生地間の縫い付け糸を根巻きすることにより根巻き縫製を行う根巻きボタン付けミシンであって、
ボタンを縫い付けるべき生地を折曲させて保持するとともに、その折曲位置を縫い針の昇降経路中に位置させる板状のタングと、
前記タングとで生地を保持する布受け板と、
前記布受け板を移動させ、縫い針のすくい量を変えるすくい量調整機構駆動モータと、
生地からのボタンの高さを変更するように前記ボタンチャックを駆動するモータと、
根巻き縫製時における生地からのボタンの高さ及びすくい量を設定する設定手段と、
前記設定手段の設定に基づいて根糸縫製時の高さを決定し、ボタンチャックが根糸縫製時と根巻き縫製時とでそれぞれ所望の高さとなるようにモータを制御するとともに、前記設定手段により設定されたすくい量データに基づいてすくい量調整機構駆動モータを制御する制御手段と、
前記設定手段の設定に基づいて決定された根糸縫製時における高さを補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする根巻きボタン付けミシン。By rotating the button holder around a horizontal rotation axis, the posture of the button held by the button chuck of the button holder can be changed between the horizontal state and the vertical state. A root winding button sewing machine that performs root winding sewing by performing root thread sewing and then winding the sewing thread between the button and the fabric with the button in a vertical state,
A plate-like tongue that folds and holds the fabric to which the button is to be sewn, and positions the folding position in the elevating path of the sewing needle;
A cloth backing plate for holding the fabric with the tongue;
A rake amount adjusting mechanism drive motor that moves the cloth receiving plate and changes the rake amount of the sewing needle;
A motor that drives the button chuck to change the height of the button from the fabric;
Setting means for setting the height and rake amount of the button from the fabric at the time of sewing the root winding;
The height at the time of root thread sewing is determined based on the setting of the setting means , the motor is controlled so that the button chuck has a desired height at the time of root thread sewing and at the time of root winding sewing, and the setting means Control means for controlling the rake amount adjusting mechanism drive motor based on the rake amount data set by
Correction means for correcting the height at the time of root thread sewing determined based on the setting of the setting means;
A sewing machine with a button-wound button. 請求項１記載の根巻きボタン付けミシンにおいて、
前記設定手段の設定に基づく根糸縫製時における高さの決定が、演算によって算出されること、を特徴とする根巻きボタン付けミシン。In the root winding button sewing machine according to claim 1 ,
A root winding button-attached sewing machine characterized in that the determination of the height at the time of root thread sewing based on the setting of the setting means is calculated by calculation.
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