JP4603054B2 - スケーラブルバス構造 - Google Patents

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Description

本開示は概してディジタルシステムに関し、より具体的にはスケーラブルバス構造に関する。
コンピュータは、キーパッドを数回、打鍵するだけで高度の処理作業を実行できることによって電子産業に革命をもたらした。これらの高度の作業は、バスを使用して高速で効率的な方法で互いに通信する極めて多くの複雑な部品を必要とする。バスはコンピュータ内の部品間のチャネルまたは経路である。
従来、コンピュータ内に存在する多くのバスは共用バスとして実装されていた。共用バスは、任意の数の部品が共通の経路またはチャネルを介して通信するための手段を提供する。近年では共用バス技術は、二地点間交換接続により大部分は置き換えられている。二地点間交換接続はバス上の2つの部品間の直接接続をもたらし、2つの部品は互いに通信している。複数の直接リンクが、いくつかの部品を同時に通信可能にするために使用されることができる。
典型的なコンピュータはシステムメモリを有するマイクロプロセッサを含む。高帯域幅のシステムバスが2つの部品間の通信をサポートするために使用されることができる。さらに、より低帯域幅の周辺装置にデータを転送するために使用されるより低性能の周辺バスもありうる。場合によっては、様々なリソースをプログラムするために使用される構成バスもありうる。ブリッジが、より高帯域幅のバスとより低帯域幅のバスとの間でデータを効率的に転送し、必要なプロトコル変換を行うために使用されることができる。これらのバスのそれぞれは、それらの間で性能要求に大幅な差異があるために従来は異なるプロトコルを用いて従来は実装されていた。
長年、コンピュータ内で多重バス構造を使用することにより実行可能な解決策がもたらされていた。しかし、面積および電力が集積回路に対する重大な設計上の考慮事項として持ち上がるにつれて、バス構造の複雑さを低減することがますます望ましくなっている。
本発明の1つの態様では、処理システムが送信チャネルおよび受信チャネルを有するバスを含み、送信チャネルは、複数のサブチャネルと、読出しおよび書込みアドレス位置、読出しおよび書込み制御信号、ならびに書込みデータを備える情報を各サブチャネル上でブロードキャストするように構成された送信部品と、書込みデータを格納し、任意のサブチャネル上でブロードキャストされた情報に応答して読出しデータを取り出し、取り出された読出しデータを受信チャネルで送信部品にブロードキャストするように構成された受信部品とを有する。送信部品は、サブチャネルごとに独立したシグナリングを受信部品に供給するようにさらに構成されており、独立したシグナリングは、受信部品が各サブチャネル上でブロードキャストされた情報の種類を決定することができるのに十分である。
本発明の他の態様では、バスを介して送信部品と受信部品との間で通信する方法が実行されることができる。バスは送信チャネルおよび受信チャネルを含み、送信チャネルは複数のサブチャネルを有する。方法は、読出しおよび書込みアドレス位置と、読出しおよび書込み制御信号と、書込みデータとを備える情報を各サブチャネル上で送信部品から受信部品にブロードキャストすることと、サブチャネルごとに独立したシグナリングを送信部品から受信部品に供給することと、独立したシグナリングは受信部品が各サブチャネル上でブロードキャストされた情報の種類を決定することができるのに十分であり、書込みデータを格納し、サブチャネルのうちのいずれか上でブロードキャストされた情報に応答して読出しデータを取り出すことと、取り出された読出しデータを受信チャネル上で送信部品にブロードキャストすることとを含む。
本発明の他の実施形態が下記の詳細説明から当業者にとって容易に明らかになり、本発明の様々な実施形態が例示として示され説明されていることは理解されよう。明らかなように、すべてが本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本発明は他の異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は様々な他の点で変更が可能である。したがって、図面および詳細説明は、実際は例示として見なされ、限定されるものではない。
本発明の態様は、添付図面で限定としてではなく例として説明されている
添付図面に関連して下記に記載される詳細説明は、本発明の様々な実施形態を説明するものであって、本発明が実施されることができる実施形態だけを表すものではない。詳細説明は、本発明の十分な理解をもたらすために特定の詳細を含む。しかし、本発明はこれらの特定の詳細なしに実施されることができることは当業者に明らかであろう。場合によっては、よく知られている構造および部品が本発明の概念を不明確にしないためにブロック図の形式で示されている。頭字語および他の記述用語は、便宜上のためにおよび簡単にするために単に使用されていてよく、本発明の範囲を限定するものではない。
処理システム内の様々な部品はバスを介して通信することができる。バスは、様々な部品の帯域幅要求をサポートするために幅およびクロック周波数に関してスケーラブルであってよい。バスは、すべてのスケーラブル構成に対して共通のアーキテクチャおよびシグナリングプロトコルを使用することもできる。これは、バスのシグナリングプロトコルを送信情報または受信情報のいずれかに必要なそれらの信号だけに減らすことによって実現されることができる。
バスアーキテクチャは、時分割多重方式で送信部品から受信部品に情報をブロードキャストするための一般的手段を提供する「送信チャネル」を含むことができる。「受信チャネル」が、送信チャネルと同一の信号プロトコルを使用して受信部品から送信部品に情報をブロードキャストするために使用されることができる。
図1はこのバスアーキテクチャを示す概念的ブロック図である。2つの部品間のバスを介する二地点間接続が処理システム内に示されている。処理システム100は、1つまたは複数の処理機能を実行するように協働する部品の集合体であってよい。典型的には、処理システムはコンピュータであり、またはコンピュータ内に存在しており、情報を処理し取り出し格納することができる。処理システムは独立型のシステムであってよい。あるいは、処理システムは、例として携帯電話を含む任意の装置に組み込まれてよい。
処理システム100の一実施形態では、バス106は送信部品102と受信部品104との間の専用バスである。処理システム100の他の実施形態では、送信部品102はバス相互接続(図示せず)によりバス106を介する二地点間接続を用いて受信部品104と通信する。さらに、当業者が容易に理解するように、本開示中で説明される発明の態様は専用バスまたは二地点間交換接続に限定されるのではなく、例として共用バスを含む任意の種類のバス技術に適用されることができる。
送信部品102は、例としてマイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、直接メモリアクセスコントローラ、ブリッジ、プログラマブル論理部品、個別ゲートまたはトランジスタ論理回路、または他の任意の情報処理部品を含む任意の種類のバスマスタ部品であってよい。
受信部品104は、例としてレジスタ、メモリ、ブリッジ、または情報を取り出し格納することができる他の任意の部品を含む任意の記憶部品であってよい。受信部品の各アドレス位置での記憶容量は、特定の用途および全体の設計制約に応じて変えることができる。説明のために、受信部品はアドレス位置あたり1バイトの記憶容量を備えて説明される。
送信部品102は、受信部品104から読み出すまたは受信部品104に書き込むことができる。送信部品102が受信部品104に書き込む場合、送信部品はアドレス位置、適切な制御信号、およびペイロードを受信部品104に送信チャネル108上でブロードキャストすることができる。「ペイロード」は、特定の読出しまたは書込み動作、この場合は書込み動作に関連したデータを意味する。
制御信号は転送修飾子を含むことができる。用語「転送修飾子」は、読出し動作、書込み動作、または他のバス関連動作の属性を説明するパラメータを意味する。この場合、転送修飾子は、ペイロードに含まれるデータバイト数を示すために「ペイロードサイズ信号」を含むことができる。ペイロードが複数バイトである場合、受信部品104は、送信チャネル108上でブロードキャストされたアドレス位置より始まる順次アドレス位置のブロック内にペイロードを格納することができる。例として、送信装置102がアドレス位置100HEXに続いて4バイトペイロードをブロードキャストする場合、受信部品104は100HEXで始まり103HEXで終わる順次アドレス位置のブロックにペイロードを書き込むことができる。
制御信号は書込みバイトイネーブルも含むことができる。「書込みバイトイネーブル」は、送信チャネル108上でどのバイトレーンが書込み動作用のペイロードをブロードキャストするために使用されるかを示すために使用されることができる。例として、32ビット送信チャネル108上でブロードキャストされた2バイトペイロードは4バイトレーンのうちの2つを使用することができる。書込みバイトイネーブルは、送信チャネル108上で2バイトレーンのうちのどれがペイロードをブロードキャストするために使用されるかを受信部品104に示すために使用されることができる。
送信部品102が受信部品104から読み出す場合、アドレス位置および適切な転送修飾子だけが送信チャネル108上でブロードキャストされる必要がある情報であってよい。転送修飾子は、ペイロード内に含まれるデータバイト数を示すためにペイロードサイズ信号を含むことができる。受信部品104は、受信チャネル110上でブロードキャストを認識し、ペイロードを送信することができる。ペイロードが複数バイトである場合、受信部品104は、送信チャネル108上でブロードキャストされたアドレス位置で始まる順次アドレス位置のブロックからペイロードを読み出すことができる。例として、送信装置102がアドレス位置200HEXをブロードキャストし、4バイトペイロードを要求する場合、受信部品104は200HEXで始まり203HEXで終わる順次アドレス位置のブロックからペイロードを取り出すことができる。
これまで説明された処理システムの実施形態では、送信部品102が送信チャネル108を完全に制御する。また、送信チャネル108および受信チャネル110は完全に独立しており、したがって送信部品によるアドレス位置、制御信号、および書込みデータのブロードキャストが受信部品104による読出しデータのブロードキャストと同時に起こることができる。「書込みデータ」は送信部品102によってブロードキャストされたデータを意味し、「読出しデータ」は受信部品104から読み出され、受信チャネル110上でブロードキャストされるデータを意味する。
処理システムの一実施形態では、書込み動作用のペイロードは、その対応するアドレス位置のブロードキャスト後に送信チャネル108上でブロードキャストされる。この実施形態では、1つまたは複数の読出し動作要求が書込み動作用のアドレス位置のブロードキャストとペイロードのブロードキャストとの間でインタリーブされることができるが、ペイロードは、新しい書込み動作が開始される前にブロードキャストされる。これらの条件の下では、受信部品104は任意の特定の書込み動作用のペイロードを容易に識別することができる。
処理システムの他の実施形態では、複数の書込み動作は、単一のペイロードをブロードキャストする前に送信チャネル108上で適切な制御信号と共に一連のアドレス位置をブロードキャストすることによって送信部品102により開始されることができる。この場合、受信部品104が送信チャネル108上でブロードキャストされた各ペイロードをその対応するアドレス位置と関係付けることができるプロトコルが使用されるべきである。プロトコルは、送信部品102が受信チャネル110上でブロードキャストされた各ペイロードを、送信チャネル108上でブロードキャストされたその対応するアドレス位置と関係付ける手段も提供すべきである。アドレス位置をペイロードと関係付ける1つの方法は暗黙アドレス指定方式によるものである。暗黙アドレス指定方式は、アドレス位置が書込み動作のためにブロードキャストされるのと同一の順序でペイロードのブロードキャストを送信チャネル108上で行うことができる。暗黙アドレス指定方式は、アドレス位置が読出し動作のために送信チャネル108上でブロードキャストされるのと同一の順序でペイロードのブロードキャストを受信チャネル110上で行うこともできる。
「転送タグ」が暗黙アドレス指定方式の代替として使用されることができる。送信部品102は、読出しおよび書込み動作ごとに転送タグを割り当てることができる。転送タグは、送信チャネル108上でブロードキャストされる転送修飾子内に含まれてよい。書込み動作の場合、送信部品102はペイロードと共に転送タグを送信することができ、受信部品104はペイロードを識別するために転送修飾子から再生される転送タグを使用することができる。読出し動作の場合、受信部品104はペイロードと共に再生された転送タグを送信することができ、送信部品はペイロードを識別するために転送タグを使用することができる。
これまでに説明された様々な概念は、任意の数のプロトコルを使用して実現されることができる。下記の詳細な説明では、バスプロトコルの一例が示されている。このバスプロトコルは、この種の発明の態様が任意の適切なプロトコルと共に使用されることができることを理解して、処理システムの発明の態様を説明するために示されている。送信チャネルに関する基本シグナリングプロトコルが表1で下記に示されている。当業者は、本明細書で説明されたバス構造の実際の実装形態でこのプロトコルを変えるおよび/またはこのプロトコルに信号を追加することが容易にできよう。
Figure 0004603054
表2で下記に示されるように、同一のシグナリングプロトコルが受信チャネルのために使用されることができる。
Figure 0004603054
このシグナリングプロトコルで使用されるTypeフィールドの定義が表3に示される。
Figure 0004603054
このシグナリングプロトコルでのValid信号およびTransfer Ack信号の定義が表4に示される。
Figure 0004603054
図2は、32ビット送信チャネルおよび32ビット受信チャネルを介する読出しおよび書込み動作を示すタイミング図である。システムクロック202は、送信部品と受信部品との間の通信を同期化するために使用されることができる。システムクロック202は11クロックサイクルで示され、説明を簡単にするために各サイクルには順次、番号がつけられている。
書込み動作は、第2のクロックサイクル203中に送信部品によって開始されることができる。これは、書込み動作用のアドレス位置のブロードキャストを搬送するためにValid信号204をアサートしTypeフィールド206を設定することによって実現されることができる。また、アドレス位置は送信チャネル208を介して受信部品にブロードキャストされることができる。このブロードキャストに応答して、受信部品はそのアドレスキュー内にアドレス位置を格納する。第2のクロックサイクル203の最後で送信部品は、Transfer Ack信号210のアサーションを検出し、アドレス位置のブロードキャストが受信されたことを決定する。
アドレス位置のブロードキャストに続いて、第3のクロックサイクル205で書込み動作用の制御信号がブロードキャストされることができる。送信部品は、Valid信号204をアサートしたままにしTypeフィールド206を適切に変更することによって制御信号のブロードキャストを受信部品に通知することができる。制御信号のブロードキャストは、書込み動作用の転送修飾子および書込みバイトイネーブルを含むことができる。この場合、転送修飾子は、8バイトペイロードを示すペイロードサイズ信号を含むことができる。書込みバイトイネーブルは、8バイトペイロードが送信チャネル208のすべてのバイトレーン上でブロードキャストされることを示すことができる。受信部品は、ペイロードのブロードキャストが2クロックサイクルにわたってブロードキャストされることをこの情報から決定することができる。第3のクロック205の最後で送信部品は、Transfer Ack信号210のアサーションを検出し、制御信号のブロードキャストが受信されたことを決定する。
書込み動作用のペイロードの第1の4バイトは、第4のクロックサイクル207中に送信チャネル208上でブロードキャストされることができる。送信部品は、ペイロードのブロードキャストを搬送するためにValid信号204をアサートしたままにしTypeフィールド206を変更することによってペイロードのブロードキャストを受信部品に通知することができる。転送タグがない場合には受信部品は、上述した暗黙アドレス指定方式に基づいてペイロードの第1の4バイトとして書込みデータを認識する。このブロードキャストに応答して、ペイロードの第1の4バイトは受信部品に書き込まれることができる。第4のクロックサイクル207の最後で送信部品は、Transfer Ack信号210のアサーションを検出し、ペイロードの第1の4バイトのブロードキャストが受信されたことを決定する。
後続のクロックサイクル209では、ペイロードの第2の4バイトが送信チャネル208上でブロードキャストされるとき、Valid信号204およびTypeフィールド206は変わらないままである。しかし、Transfer Ack信号210は、受信部品がブロードキャストを受け入れることができないことを示す受信部品によってもはやアサートされない。送信部品は、Transfer Ack信号210がこの第5のクロックサイクル209の最後でアサートされないことを検出し、後続のクロックサイクル211でペイロードの第2の4バイトのブロードキャストを繰り返すことができる。送信部品が受信部品からTransfer Ack信号210のアサーションを検出するまで、送信部品はあらゆるクロックサイクルでペイロードの第2の4バイトをブロードキャストし続けることができる。この場合、1回だけの繰返しのブロードキャストが必要とされ、ペイロードの第2の4バイトは第6のクロックサイクルで受信部品に書き込まれることができる。第6のクロックサイクル211の最後で送信部品は、Transfer Ack信号210のアサーションを検出し、ペイロードの第2の4バイトのブロードキャストが受信されたことを決定する。
読出し動作は、第7のクロックサイクル213中に送信部品によって開始されることができる。これは、読出し動作用のアドレス位置のブロードキャストを搬送するためにValid信号204をアサートしTypeフィールド206を設定することによって実現されることができる。次いでアドレス位置は、送信チャネル208を介して受信部品にブロードキャストされることができる。このブロードキャストに応答して、受信部品はそのアドレスキュー内にアドレス位置を格納する。第7のクロックサイクル213の最後で送信部品は、Transfer Ack信号210のアサーションを検出し、アドレス位置のブロードキャストが受信されたことを決定する。
アドレス位置のブロードキャストに続いて、第8のクロックサイクル215で読出し動作用の制御信号がブロードキャストされることができる。送信部品は、Valid信号204をアサートしたままにしTypeフィールド206を適切に変更することによって制御信号のブロードキャストを受信部品に通知することができる。制御信号のブロードキャストは、読出し動作用の転送修飾子を含むことができる。この場合、転送修飾子は4バイトペイロードを示すペイロードサイズ信号を含むことができる。受信部品は、ペイロードのブロードキャストが1クロックサイクルにわたってブロードキャストされることができることをこの情報から決定することができる。第8のクロックサイクル215の最後で送信部品は、Transfer Ack信号210のアサーションを検出し、制御信号のブロードキャストが受信されたことを決定する。
受信部品の読出し時間により、読出しデータが利用できる前に数クロックサイクルの遅延が起こりうる。4バイトペイロードが利用できると、受信部品はValid信号212をアサートし、受信チャネル216上でペイロードのブロードキャストを搬送するTypeフィールド214をアサートすることができる。Transfer Ack信号218が送信部品によってアサートされるので、ペイロードのブロードキャストは1クロックサイクルで完了されることができる。受信部品は、第10のクロックサイクル219の最後でTransfer Ack信号218のアサーションを検出し、ペイロードのブロードキャストが受信されたことを決定する。
図3は、高性能バスを介する2つの部品間の二地点間接続を示す概念的ブロック図である。高性能バスの送信チャネル108および受信チャネル110は、各サブチャネルが32ビット幅を有する複数のサブチャネルとして実装されることができる。実際の実装形態では、サブチャネルの数および各サブチャネルの幅は特定の用途の性能要求に応じて変えることができる。この例では、送信チャネルは4つの32ビットサブチャネル108a〜108dを含み、受信チャネルは2つの32ビットサブチャネル110a〜110bを含む。この実装形態は、例として、コンピュータ内のシステムバスまたは他の任意の高性能バスに適していてよい。用語「サブチャネル」は、ブロードキャストされる情報の種類に関してチャネル内で他の電線または導体と無関係に制御されることができる一群の電線または導体を意味する。例として、単一クロックサイクルで送信部品は1つのサブチャネル108a上で32ビットアドレス位置と、他のサブチャネル108b上で転送修飾子および書込みバイトイネーブルを含む32ビットの制御信号と、残りの2つのサブチャネル108cおよび108d上で8バイトの書込みデータとをブロードキャストすることができる。
これまでに説明された処理システムの様々な実施形態では、受信チャネルはペイロードのブロードキャストだけの専用であった。したがって、これらの実施形態では受信チャネルはサブチャネルに分割される必要はない。単一の64ビット受信チャネルが実装され、それによってシグナリング要求を低減することができる。しかし、処理システムのいくつかの実施形態では、シングナリングプロトコルのTypeフィールドは、受信チャネル110上で他の情報のブロードキャストを可能にするように拡張されることができる。例として、「書込み応答」が、データが受信部品104に書き込まれたことを送信部品に搬送するために受信チャネル110上でブロードキャストされることができる。書込み応答は、予備のTypeフィールドのうちの1つを使用して受信チャネル110上でブロードキャストされることができる。その場合、読出しデータおよび書込み応答が受信チャネル110上で同時にブロードキャストされることができるように2つの無関係に制御される32ビットサブチャネルを有することが有用であってよい。2つの32ビットサブチャネルでは、次いで4バイトの読出しデータ、2バイトの読出しデータおよび1つの32ビット書込み応答、または2つの32ビット書込み応答を同時にブロードキャストすることが可能であってよい。一方、単一の64ビット受信チャネル110は、任意の所与のクロックサイクルで読出しデータまたは書込み応答をサポートすることだけができてよい。
同様の方法で送信チャネルは、標準的コマンドなど、多くのバスプロトコルで共通である他の種類の情報のブロードキャストを含むように拡張されることもできる。例として、バスに接続されたマイクロプロセッサは、TLB SyncコマンドまたはTLB無効コマンドなどの情報をシステム内の他の部品にブロードキャストする必要があってよい。これらのコマンドは、追加のシグナリングを必要とすることなくTypeフィールドで分類されることができる。
サブチャネルのシグナリングは、設計者の好み、特定の用途、および全体の設計制約に応じて様々な方法で実現されてよい。処理システムの一実施形態では、各サブチャネルは独立したシグナリング能力を備えられてよい。より具体的には、各サブチャネルは、その独自のTypeフィールドと同様にvalid信号およびtransfer acknowledge信号を含むその独自のセットの信号を有する。この手法では、1つのサブチャネル上で受信部品からアサートされたTransfer Ack信号を検出できないことが、他のサブチャネル上のブロードキャストに影響を与えない。この場合、送信部品は、Transfer Ack信号がクロックサイクルの最後でアサートされなかったサブチャネル上でブロードキャストだけを続ける必要がある。処理システムの代替実施形態では、独立したシグナリングはTypeフィールドに限定されることができ、サブチャネルは共通のValid信号およびTransfer Ack信号を共用することができる。この実施形態では、受信部品は、ブロードキャストがすべてのサブチャネル上で受信された場合だけTransfer Ack信号をアサートするであろう。その結果、送信部品は、サブチャネルのうちの1つだけがクロックサイクルの最後でブロードキャストを認識しなかった場合でも各サブチャネル上でブロードキャストを続けるであろう。この手法はシグナリング要求を低減し、複数のサブチャネルにわたって独立したシグナリングを有する処理システムと比較して処理システムの複雑さを低減する。
図4は、独立したシグナリング能力を備える4つのサブチャネルを有する送信チャネル上での情報のブロードキャストを示す概念的タイミング図である。この例では、完全な8バイト書込みデータのペイロードのブロードキャストは、4つのサブチャネルにわたって単一クロックサイクル内で完了されることができる。より具体的には、第1のクロックサイクル401中に送信部品は、第1の書込み動作用に第1のサブチャネル108a上で32ビットアドレス位置および第2のサブチャネル108b上で32ビットの制御信号をブロードキャストすることができる。同一のクロックサイクル中に送信部品は、第3のサブチャネル108c上でより高次の4バイトペイロードおよび第4のサブチャネル108d上でより低次の4バイトペイロードをブロードキャストすることもできる。送信部品は、サブチャネル108a〜108dごとにValid信号204a〜204dをアサートし適切なTypeフィールド206a〜206dを設定することができる。
送信部品は、Transfer Ack信号210a〜210dが第1のクロックサイクル401の最後でサブチャネル108a〜108dごとにアサートされていることを検出し、次いで第2のクロックサイクル403中に2つの読出し動作を開始する。2つの読出し動作は、第1の読出し動作用に第1のサブチャネル108a上で32ビットアドレス位置および第2のサブチャネル108b上で32ビットの制御信号をブロードキャストすることによって開始されることができる。送信部品は、第2の読出し動作用に第3のサブチャネル108c上で32ビットアドレス位置および第4のサブチャネル108d上で32ビット制御信号をブロードキャストすることもできる。送信部品は、サブチャネル108a〜108dごとにValid信号204a〜204dをアサートし、適切なTypeフィールド206a〜206dを設定することができる。
送信部品は、Transfer Ack210a〜210dが第2のクロックサイクル403の最後でサブチャネル108a〜108dごとにアサートされていることを検出し、次いで第3のクロックサイクル405中に第2の書込み動作および第3の読出し動作を開始する。送信部品は、第2の書込み動作用に第1のサブチャネル108a上で32ビットアドレス位置および第2のサブチャネル108b上で32ビットの制御信号をブロードキャストすることができる。送信部品は、第3の読出し動作用に第3のサブチャネル108c上で32ビットアドレス位置および第4のサブチャネル108d上で32ビットの制御信号をブロードキャストすることもできる。送信部品は、サブチャネル108a〜108dごとにValid信号204a〜204dをアサートし、適切なTypeフィールド206a〜206dを設定することができる。
この例では、第3のクロックサイクル405の最後でTransfer Ack信号210a〜210bが第1のサブチャネル108aおよび第2のサブチャネル108b上でアサートされているが、第3のサブチャネル108cおよび第4のサブチャネル108d上ではアサートされていない。送信部品は、第3のサブチャネル108c上および第4のサブチャネル108d上でTransfer Ack信号210c〜210dがアサートされていないことを検出し、したがって、送信部品が第3の読出し動作用にアドレス位置および制御信号をブロードキャストし続けるべきであることを決定することができる。第3の読出し動作用のアドレス位置および制御信号が、第4のクロックサイクル407中に第3のサブチャネル108c上および第4のサブチャネル108d上でそれぞれブロードキャストされると示されているが、任意の後続のクロックサイクル中に任意のサブチャネル上でブロードキャストされてよい。
上述の例では受信部品は、第3の読出し動作用のアドレス位置および制御信号を1対としていずれも認識するように構成されている。しかし、処理システムのいくつかの実施形態では、受信部品は同一の読出しまたは書込み動作用にアドレス位置および制御信号を互いに無関係に認識するように構成されてよい。同様に、受信部品はペイロードのより高次バイトまたはより低次バイトを個々に認識するように構成されてよい。この場合、例として第3の読出し動作用の制御信号のブロードキャストを以前にブロードキャストされた同一の動作用のアドレス位置と関連付ける方法が必要である。これは様々な方法で実現されることができる。例として、読出しまたは書込み動作用のアドレス位置が受信部品によって送信され認識されると、次の読出しまたは書込み動作用のアドレスは、現在の読出しまたは書込み動作要求に関連する制御信号が受信部品によって受信され認識されるまでブロードキャストされない。同一の規則がペイロードのブロードキャストを包含するように拡張されることができる。例として、送信部品がペイロードのより高次バイト(ただし、ペイロードのより低次バイトではない)のブロードキャスト用のTransfer Ack信号を検出する場合、次のペイロードは、現在のペイロードのより低次バイトのブロードキャストが受信部品によって受信され認識されるまでブロードキャストされない。
図4に戻ると、送信部品は第4のクロックサイクル407中に第2の書込み動作用のペイロードをブロードキャストすることができる。これは、各サブチャネル108a〜108b上の適切なシグナリングを用いて第2の書込み動作用に第1のサブチャネル108a上でペイロードのより高次の4バイトおよび第2のサブチャネル108b上でペイロードのより低次の4バイトをブロードキャストすることによって実現されることができる。送信部品は、各サブチャネル108c〜108d上で適切なシグナリングを用いて第3の読出し動作用に第3のサブチャネル108c上で32ビットアドレス位置および第4のサブチャネル108d上で32ビットの制御信号をブロードキャストすることもできる。送信部品は、サブチャネル108a〜108dごとにValid信号204a〜204dをアサートし、適切なTypeフィールド206a〜206dを設定することができる。
図5は、共通のvalid信号およびtransfer acknowledge信号を備える4つのサブチャネルを有する送信チャネル上での情報のブロードキャストを示す概念的タイミング図である。この例では、最初の2クロックサイクル中に実行されるバス動作は図4に関連して上述したバス動作と同様である。つまり、完全な書込み動作が第1のクロックサイクル401中に送信部品によって実行され、2つの読出し動作が第2のクロックサイクル403中に送信部品によって開始される。差異は、共通のValid信号204が送信部品によってアサートされ、共通のTransfer Ack信号210が受信部品によってアサートされることだけである。
また、第3のクロックサイクル405中に実行されるバス動作は、図4に関連して説明された同一のクロック周期に関するバス動作と同様である。送信部品は、サブチャネル108a〜108bごとに適切なTypeフィールド206a〜206bを用いて第1のサブチャネル108a上で32ビットアドレス位置および第2のサブチャネル108b上で32ビットの制御信号をブロードキャストすることによって第2の書込み動作を開始する。同時に、送信部品は、サブチャネル108c〜108dごとに適切なTypeフィールド206c〜206dを再び用いて第3のサブチャネル108c上で32ビットアドレス位置および第4のサブチャネル108d上で32ビットの制御信号をブロードキャストすることによって第3の読出し動作を開始する。送信部品は、valid情報がサブチャネル108a〜108d上でブロードキャストされていることを受信部品に示すためにValid信号204もアサートする。
第3のクロックサイクル405の最後で送信部品は、受信部品がTransfer Ack信号210をアサートしたことを決定する。受信部品がTransfer Ack信号210をアサートしないことは、ブロードキャストを認識できない単一のサブチャネルのブロードキャストに起因する可能性がある。その結果、送信部品は、第3のクロックサイクル405中にブロードキャストされたすべての情報を第4のクロックサイクル407中にブロードキャストし続けることになる。あるいは、送信部品は、後のクロックサイクル中に第2の書込み動作用および第3の読出し動作用のアドレス位置および制御信号を再ブロードキャストする、または複数のクロックサイクルにわたって同一のアドレス位置および制御信号を再ブロードキャストすることができる。例として、送信部品は、第4のクロックサイクル中に第2の書込み動作用のアドレス位置および制御信号をブロードキャストし、第5のクロックサイクルまたは他の任意のクロックサイクル中に第3の読出し動作用のアドレス位置および制御信号を再ブロードキャストすることができる。任意の特定のバス動作用のアドレス位置および制御信号は、同一クロックサイクル中に必ずしもブロードキャストされる必要はない。第3の読出し動作用のアドレス位置は第5のクロックサイクル中に再ブロードキャストされることができ、それ用の制御信号は第6のクロックサイクル中に再ブロードキャストされることができる。暗黙アドレス指定方式が、第3の読出し動作用の制御信号をブロードキャストする前に送信部品が第4の読出し動作を開始することを防止するために使用されることができる。この方法では受信部品は、第5のクロックサイクルで再ブロードキャストされた制御信号を第4のクロックサイクルで受信されたアドレス位置に関連付けることができる。さらに、第2の書込み動作用および第3の読出し動作用のアドレス位置および制御信号は、それらが以前にブロードキャストされたサブチャネルと異なるサブチャネル上で再ブロードキャストされることができる。第4のクロックサイクル中に送信部品は、第2および第3のサブチャネル上で第2の書込み動作用のアドレス位置および制御信号ならびに第1および第4のサブチャネルの第3の読出し動作用のアドレス位置および制御信号を再ブロードキャストすることができる。
この高性能バスの実施形態では、同一クロックサイクル中に開始されるバス動作の順序は位置によって暗示されてよい。第1のサブチャネル108a上でアドレス位置をブロードキャストすることによって開始されるバス動作は、同一クロックサイクル中に他の任意のサブチャネル108b〜108d上でアドレス位置をブロードキャストすることによって開始される他の任意のバス動作の前に実行されることになる。第2のサブチャネル108b上でアドレス位置をブロードキャストすることによって開始されるバス動作は、第3または第4のサブチャネル108c〜108d上でアドレス位置をブロードキャストすることによって開始される他の任意のバス動作の前に実行されることになる。最後に、第3のサブチャネル108c上でアドレス位置をブロードキャストすることによって開始されるバス動作は、第4のサブチャネル108d上でアドレス位置をブロードキャストすることによって開始されるバス動作の前に実行されることになる。したがって、例として、図5で第4のクロックサイクル407中に開始される読出しまたは書込み動作用のアドレス位置が同一である場合、受信部品は、第5のクロックサイクル409中に第1のサブチャネル108a上および第2のサブチャネル108b上でブロードキャストされたペイロードがアドレス位置に書き込まれるまで待機し、その後送信用の受信チャネルに対するこのアドレス位置で新しく書き込まれたデータを送信部品に供給することができる。
これまでに説明された高性能バスの実施形態では、書込みデータは書込み動作要求(すなわち、アドレス位置および制御信号)のブロードキャスト後すぐにブロードキャストされる必要がない。他のより高い優先度の読出し動作要求および/またはコマンドは、送信チャネル108上でブロードキャストされた書込みデータとインタリーブされることができる。しかし、送信部品が読出し動作要求および/またはコマンドを書込みデータとインタリーブする場合、送信部品はアドレスバックオフ機構を用いて構成されるべきである。
図2に関連して上述されたように、送信部品は送信チャネル208上でのブロードキャスト後にTransfer Ack信号210をサンプリングする。送信部品がアサートされたTransfer Ack信号210を検出できない場合、送信部品は後続のクロックサイクル中にブロードキャストを繰り返すことができる。ブロードキャストは、送信部品がアサートされたTransfer Ack信号210を検出するまであらゆるクロックサイクルで繰り返されることができる。問題は、アドレスキューが読出し動作要求中に満杯であって、したがってそれ以上アドレス位置を受け入れることができないときに生じる可能性がある。同時に、受信部品はアドレスキュー内に空間を空けるために処理中の書込み動作を完了する必要がある。この場合、受信部品はデッドロックしていると言われる。
アドレスバックオフ機構は、受信部品がデッドロックされているときに書込み動作が完了されることができるように設計されている。これは、読出し動作要求に関連して送信部品によって繰り返しブロードキャストされる数を限定することによって実現されることができる。受信部品がある一定数のクロックサイクル内にTransfer Ack信号を有する読出し動作要求を認識しない場合、送信部品は、現在の読出し動作要求用のアドレス位置の代わりに残りの書込みデータを送信することによって要求を中止することができる。完了される必要がある処理中の書込み動作がない場合、読出し動作要求のブロードキャストは中止される必要がない。ブロードキャストは、受信部品が要求を認識するまで続くことができる。
アドレスバックオフ機構は、送信部品が読出し動作要求を書込みデータとインタリーブしない場合には必要とされなくてよい。つまり、書込み動作用のアドレス位置の後に制御信号がすぐに続き、次いで書込みデータがすぐに続く場合、受信部品はデッドロックを生じることは決してない。しかし、これは、送信部品が受信チャネルの帯域幅を完全に使用するために読出し動作のパイプラインを十分に保つことができない可能性があるので受信チャネルの性能を低下させるおそれがある。
図6は、低帯域幅バスを介する2つの部品間での二地点間接続を示す概念的ブロック図である。低帯域幅バスは、より少ない信号を必要とし、より低消費電力をもたらす単一の送信チャネル108および単一の受信チャネル110を用いて実現されることができる。図6に示された例では、送信部品102は32ビット送信チャネル108を介して受信部品104に情報をブロードキャストすることができ、受信部品104は32ビット受信チャネル110を介して送信部品102に情報を戻すようにブロードキャストすることができる。あるいは、この同一のバス構造はより狭いバス幅を用いて実現されることができる。
この構成は、送信チャネル108および受信チャネル110が情報を同時にブロードキャストすることを引き続き可能にするが、ここで各読出しまたは書込み動作は、図7のブロック図に示されるように複数のクロックサイクルを必要としてよい。この例では、2クロックサイクルが読出し動作を開始するために使用される。より具体的には、第1のクロックサイクル701で32ビットアドレス位置が送信チャネル108上でブロードキャストされ、それに続いて後続のクロックサイクル703で32ビットの制御信号がブロードキャストされることができる。4バイトペイロードは、第3のクロックサイクル705でこの要求に応答して受信部品から読み出され、受信チャネル110上でブロードキャストされることができる。
受信チャネル上でのペイロードのブロードキャストと同時に、送信部品は書込み動作を開始することができる。この場合、書込み動作は3クロックサイクルを使用する。送信部品は、第3のクロックサイクル705で32ビットアドレス位置を送信チャネル108上でブロードキャストし、続いて第4のクロックサイクル707で32ビットの制御信号をブロードキャストし、続いて第5のクロックサイクル709で4バイトペイロードをブロードキャストする。
多くの処理システムでは、いくつかの装置が高帯域幅の相互接続を必要とし、他の装置は極めてより低帯域幅の相互接続を用いて十分に動作することができる。スケーラブルバスアーキテクチャを使用することによって、ブリッジの実装形態が共通のシグナリングプロトコルを用いて実現されてよい。図8は、ブリッジを介する2つの部品間での二地点間接続を示す概念的ブロック図である。ブリッジ802は、高性能バスに接続された送信部品102をより低帯域幅バスに接続された受信部品104とインターフェースするために使用されることができる。高性能バスは4つの32ビットサブチャネル108a〜108dを有する送信チャネル108ならびに2つの32ビット受信チャネル110aおよび110bを有する受信チャネル110を用いて実現されることができる。より低帯域幅バスは単一の32ビット送信チャネル108’および単一の32ビット受信チャネル110’を用いて実現されることができる。
この例では書込み動作は、図3〜5に関連して上述されたように、アドレス位置、制御信号および8バイトペイロードをブロードキャストするために高性能バスの4つの送信サブチャネル108a〜108dを使用して送信部品装置102とブリッジ802との間で単一クロックサイクル内に完了されることができる。ブリッジ802は、図6および図7に関連して上述されたように、より低帯域幅バスの32ビット送信チャネル108’を介して受信部品104に情報を4クロックサイクルでバッファリングしブロードキャストすることができる。
読出し動作の場合、アドレス位置および制御信号は、送信部品102によって高性能バスの2つの送信サブチャネル上でブリッジ802に単一クロックサイクル内でブロードキャストされることができる。ブリッジ802は、32ビット送信チャネル108’を介して受信部品104にこの情報を2クロックサイクルでバッファリングしブロードキャストすることができる。次いで8バイトペイロードは、32ビット受信チャネル110’上で受信部品104からブリッジ802にブロードキャストされ、ブリッジ802内にバッファリングされ、次いでブリッジ802によって2つの受信サブチャネル110aおよび110b上で送信部品102に単一クロックサイクルでブロードキャストされることができる。
本明細書で開示された実施形態に関連して説明された様々な例示の論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレー(FPGA)または他のプログラマブル論理部品、個別ゲートまたはトランジスタ論理回路、個別ハードウェア部品、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実現されるまたは実行されることができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替形態ではプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであってよい。プロセッサは、コンピューティング部品の組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または他の任意のこの種の構成として実現されることもできる。
本明細書で開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで実施されてよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られた他の任意の形式の記憶媒体に存在することができる。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合されることができる。代替形態では、記憶媒体はプロセッサに一体化されることができる。プロセッサおよび記憶媒体がASIC内に存在することができる。ASICは送信部品および/または受信部品内に、または他の場所に存在することができる。代替形態ではプロセッサおよび記憶媒体は、送信部品および/または受信部品内に、または他の場所に個別部品として存在することができる。
開示された実施形態の前述の説明は、当業者が本発明を作成するまたは使用することができるように提供されている。これらの実施形態に対する様々な修正形態は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されることができる。したがって、本発明は、本明細書に示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に矛盾しない全範囲を認容されるものであり、単数形のエレメントに対する参照は、具体的に述べない限り「1つおよび唯一」を意味するものではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味するものである。当業者に知られているまたは後に知られることになる本開示中で説明された様々な実施形態のエレメントに対するすべての構造上のおよび機能上の均等物は、参照することによって本明細書に明確に組み込まれており、特許請求の範囲によって包含されるものである。さらに、本明細書で開示されたものは、この種の開示が特許請求の範囲で明白に列挙されているかどうかにかかわらず公衆に献呈されるものではない。請求項のエレメントは、エレメントが語句「means for」を使用して明確に列挙されない、または方法請求項の場合には語句「step for」を使用して列挙されないかぎり、35U.S.C.第112条の第6パラグラフの条項の下で解釈されるべきではない。
処理システム内で2つの部品間の2つのチャネルバスを介する二地点間接続の一例を示す概念的ブロック図である。 2つのチャネルバスを介する二地点間接続を有する処理システム内で2つの部品間の読出しおよび書込み動作を示すタイミング図である。 処理システム内で2つの部品間の高性能の2つのチャネルバスを介する二地点間接続の一例を示す概念的ブロック図である。 情報が図3の高性能バスの一実施形態でブロードキャストされる方法を示すグラフィック図である。 情報が図3の高性能バスの他の実施形態でブロードキャストされる方法を示すグラフィック図である。 処理システム内で2つの部品間の低帯域幅の2つのチャネルバスを介する二地点間接続の一例を示す概念的ブロック図である。 情報が図5の低帯域幅バスの一実施形態でブロードキャストされる方法を示すグラフィック図である。 ブリッジを介する高性能の部品とより低帯域幅の部品との間の二地点間接続の一例を示す概念的ブロック図である。

Claims (20)

  1. 送信チャネルおよび受信チャネルを有するバスであって、前記送信チャネルは複数のサブチャネルを有するバスと、
    読出しおよび書込みアドレス位置と、読出しおよび書込み制御信号と、書込みデータとを備える情報を前記各サブチャネル上でブロードキャストするように適応された送信部品と、
    ブロードキャストされた前記書込みデータを格納し、前記サブチャネルのうちのいずれか上でブロードキャストされた前記情報に応答して読出しデータを取り出し、前記取り出した読出しデータを前記受信チャネル上で前記送信部品にブロードキャストするように適応された受信部品と
    を備える処理システムであって、
    第1のシグナリングモードにおいて、前記送信部品は、前記サブチャネルごとに独立したシグナリングを前記受信部品に供給するようにさらに適応され、前記独立したシグナリングは、各サブチャネルに対応する異なる信号の組を有し、前記独立したシグナリングは、他のサブチャネル上での活動とは独立して、前記送信部品がサブチャネル上でトランザクションを送信し、前記受信部品がサブチャネル上でトランザクションをアクノレッジすることを可能にし、
    第2のシグナリングモードにおいて、前記送信部品は、各サブチャネルに対応する共通シグナリングを前記受信部品に供給するように適応され、前記受信部品は、全てのサブチャネルが前記トランザクションのサービスが可能な場合にのみトランザクションのアックノレッジをするように適応される、処理システム。
  2. 前記各サブチャネルに対応する前記共通のシグナリングは、前記各サブチャネル上でブロードキャストされた前記情報が有効であることを示す信号を含む、請求項に記載の処理システム。
  3. 前記受信部品は、前記サブチャネルのすべてに共通の第2のシグナリングを前記送信部品に供給するようにさらに適応されている、請求項1に記載の処理システム。
  4. 前記サブチャネルのすべてに共通の第2のシグナリングは、前記受信部品が前記情報を受信することができることを示す信号を含む、請求項に記載の処理システム。
  5. 前記送信部品は、前記独立したシグナリングが前記受信部品が前記情報を受信できないことを示す周期中に各サブチャネル上でブロードキャストされた前記情報をブロードキャストし続けるようにさらに適応されている、請求項に記載の処理システム。
  6. 前記受信部品は、前記サブチャネルごとに独立した第2のシグナリングを前記送信部品に供給するようにさらに適応されており、前記独立した第2のシグナリングは前記サブチャネルごとに1つの信号である複数の第2の信号を含み、前記各第2の信号は、前記受信部品がその各サブチャネル上でブロードキャストされた前記情報を受信することができることを示す、請求項1に記載の処理システム。
  7. 前記送信部品は、
    特定のサブチャネルの第2の信号が前記受信部品が前記情報を受信することができないことを示している周期中にそのサブチャネル上でブロードキャストされた前記情報をブロードキャストし続けるようにさらに適応されている、請求項に記載の処理システム。
  8. 前記送信部品は、前記特定のサブチャネル上で前記情報をブロードキャストし続けるようにさらに適応されている、請求項に記載の処理システム。
  9. バスを介して送信部品と受信部品との間で通信する方法であって、
    読出しおよび書込みアドレス位置と、読出しおよび書込み制御信号と、書込みデータとを備える情報を送信チャネルの複数の各サブチャネル上で前記送信部品から前記受信部品にブロードキャストすることと、
    前記サブチャネルごとに独立したシグナリングを前記送信部品から前記受信部品に供給することであって、前記独立したシグナリングは、各サブチャネルに対応する異なる信号の組を有し、前記独立したシグナリングは、前記受信部品が前記各サブチャネル上でブロードキャストされた情報の種類を決定することができるのに十分であり
    前記書込みデータを格納し、前記サブチャネルのうちのいずれか上でブロードキャストされた前記情報に応答して読出しデータを取り出すことと、
    前記送信チャネル上でブロードキャストされた前記読出しアドレス位置および前記読出し制御信号に基づいて読出しデータを取り出すことと、
    前記送信部品から受信部品に前記各サブチャネルに対応する共通シグナリングを供給することとを備え、前記受信部品は、全てのサブチャネルが前記トランザクションのサービスが可能な場合にのみトランザクションのアックノレッジをするように適応される方法。
  10. 前記共通シグナリングは、前記各サブチャネル上でブロードキャストされた前記情報が有効であることを示す信号を含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記サブチャネルのすべてに共通の第2のシグナリングを前記受信部品から前記送信部品に供給することをさらに備える、請求項に記載の方法。
  12. 前記サブチャネルのすべてに共通の第2のシグナリングは、前記受信部品が前記情報を受信することができることを示す信号を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2の信号が、前記受信部品が前記情報を受信することができなかったことを示した周期中に前記各サブチャネル上でブロードキャストされた前記情報をブロードキャストし続けることをさらに備える、請求項12に記載の方法。
  14. 前記サブチャネルに関連付けられた独立したシグナリングを前記受信部品から前記送信部品に供給することをさらに備え、前記独立したシグナリングは前記サブチャネルごとに1つの信号である複数の信号を含み、前記各信号は、前記受信部品がその各サブチャネル上でブロードキャストされた前記情報を受信することができることを示す、請求項に記載の方法。
  15. 特定のサブチャネルに関連付けられた信号が、前記受信部品が前記情報を受信することができないことを示す周期中にその特定のサブチャネル上でブロードキャストされた前記情報をブロードキャストし続けることをさらに備える、請求項14に記載の方法。
  16. 前記情報の前記ブロードキャストは、前記特定のサブチャネルと異なるサブチャネルで続けられる、請求項15に記載の方法。
  17. 各サブチャネルは、複数の種類の情報をブロードキャストするように適応されている請求項1の処理装置。
  18. 前記情報の種類は、アドレス情報、制御情報及びデータ情報のうちの1つを含む請求項17記載の処理装置。
  19. 各サブチャネルは、複数の種類の情報をブロードキャストするように適応されている請求項9記載の方法。
  20. 前記情報の種類は、アドレス情報、制御情報及びデータ情報のうちの1つを含む請求項19記載の処理装置。
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