JP4597331B2 - 医用画像表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、X線CT装置、MRI装置あるいは超音波断層装置などの医用画像診断装置から得られた断層像を積み上げて立体像を生成し、該生成した立体像を透視変換した透視変換像を形成、表示する医用画像表示装置に係り、特に前記透視変換像を形成する際の操作性を向上した医用画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、肺野の検診にX線CT装置等の医用画像診断装置が使用されるようになってきた。この種の医用画像診断装置は断層像が大量に得られるので、これらの断層像を如何に効率良く読影するかが課題であった。
【0003】
その読影法の一例として、得られた断層像を一度で見るために、前記断層像を積み上げて立体像を生成し、該生成した立体像を透視変換し、その透視変換像の画素値の最大値だけをMIP(Maximum Intensity Projection)像として生成し、表示していた。
【0004】
しかし、上記MIP像の表示だけでは、最大値以外の様々な画素値になる得る肺内部の癌、肺炎、肺気腫などの病変部を一度に全て表示させることは困難であった。
【0005】
そこで、再公表特許第WO98/15226号公報に記載される方法によって、 最大値以外の透視変換像を表示することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、表示したい画素値(その画素値の範囲も含む)及び画素値の重み付け係数を設定してからでないと上記透視変換像が得られないので、観察者にとって画素値の調査とその画素値の入力の操作が繁雑である点が配慮されていなかった。
【0007】
また、検診の場合、スライス間隔が10mm程度の粗い間隔で断層像を得ることが行われ、前記検診で病粗変部やそれに疑わしき部分が診断されたときなど、病変部の進行状態を診断するために、スライス間隔を5mmあるいは1mmにして、細かい間隔で断層像を得る精密検査(精検)が行われる。このような検診と精検で重み付け加算の重み付け係数をスライス間隔に拘らず同じものにしていたので、スライス間隔の変化により透視変換画像が不鮮明となるおそれがあった。
【0008】
また、上記表示したい画素値は、画素値の分布がそれぞれ異なる断層像において一律に設定できないため、対象となる透視変換画像を表示するために調整が必要であり、この調整は断層像毎に行わなければならないので、観察者の操作が繁雑であるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、観察者の操作性を向上した医用画像表示装置を提供することにある。
【0010】
その他の本発明の目的は、鮮明な透視変換画像を表示できる医用画像表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、被検体の断層像を積み上げて積み上げ画像を生成する積み上げ画像生成手段と、該生成された積み上げ画像に対し投影基準点と投影面を設定する投影基準設定手段と、前記投影基準点から前記投影面中の各画素までを結ぶ投影線が前記積み上げ画像と交わる画素点の画素値について、画素値毎に分類し、各投影線上に当該画素値が存在すれば1を、存在しなければ0を、分類された画素値毎に記録する画素値分類手段と、該分類された画素値に応じて重み係数を設定する重み係数設定手段と、各投影線上の画素値毎に、前記画素値分類手段によって記録された1もしくは0に前記重み係数を乗じて重み付け計算する重み付け計算手段と、前記重み付け計算手段の計算結果を投影線毎に加算し、加算された値を前記投影面に投影して透視変換像を生成する透視変換像生成手段と、該生成された透視変化像を表示する表示手段と、備えた医用画像表示装置において、前記重み係数設定手段は、前記断層像のスライス間隔もしくは前記断層像の画素値頻度分布に基づき重み係数を設定することを特徴とする医用画像表示装置によって達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の医用画像表示装置の実施形態について図面を用いて説明する。
図6は、本発明による医用画像表示装置の概略構成の一実施形態を示すブロック図である。図6において、20は磁気ディスク、21は主メモリ、22はCPU(中央処理装置)、23は表示メモリ、24はCRTモニタ、25はキーボード、26はマウス、27はマウスコントローラ、28は共通バスである。
【0014】
この場合、磁気ディスク20は、構成対象であるCT像等の複数の断層像またはボリューム画像、上述計数処理又は標識記録処理及び重み付け処理並びに画素位置座標変換等の実行プログラム、オペレーションプログラム、重み係数曲線等を格納するものである。またこの磁気ディスク20は、各種プログラムの実行により得られる各種データ、例えば構成後の透視変換像等も格納する。主メモリ21はプログラム実行時に種々のプログラム、データを一時的に格納するものである。なお、磁気ディスクに代えて光ディスクを用いてもよい。CPU22はプログラム実行時に必要な演算、処理及び装置各部の制御を行うものである。
【0015】
表示メモリ23はCT像、透視変換像、重み付け処理のパラメータ(重み係数曲線)等のデータ、マウスカーソルの表示用データ等を格納する。CRTモニタ24は表示メモリ23に格納されたデータを画像として表示するものである。すなわちCRTモニタ24には、各種プログラムの実行に伴って、CT像や透視変換像、重み係数曲線あるいはマウスカーソル等が表示される。
【0016】
キーボード25は各種の操作指令やデータ等を入力するものである。マウス26は例えば視点、投影面、断層像等の位置入力、投影線方向、重み係数曲線の選択や修正等を行うのに用いられるものであり、マウスコントローラ27はそのマウス26を制御するものである。共通バス28は以上の装置各部を接続するものである。
【0017】
以上の構成において、CPU22はキーボード25やマウス26の操作により図2に示すフローチャートを実行し、透視変換像を構成し表示する。また、断層像のスライス厚とスライス間隔は画像付帯情報として、断層像に対応づけて上記磁気ディスク等に記憶されている。
【0018】
次に、透視変換像を構成する前に、スライス間隔毎のCT値に対する重み付け係数の設定について図7を用いて説明する。
【0019】
図7は、スライス間隔の大きさとCT値と重み付け係数との関係を示す図である。この場合は、肺野の検診を目的とし、CT値の上限は−600、下限は−850とする。
【0020】
まず、図7(a)で示したように、断層像間の間隔(スライス間隔)が1mmのように小さい場合、下限に近い方のCT値と重み付け係数の特性を急峻にすると鮮明な画像が得られた。次に、図7(b)で示したように、スライス間隔が5mmのように中程度の場合、下限に近い方のCT値と重み付け係数の特性を図7(a)よりもやや緩やかにすると鮮明な画像が得られた。次に、図7(c)で示したように、スライス間隔が10mmのように粗い場合、下限に近い方のCT値と重み付け係数の特性を図7(b)よりもさらに緩やかにすると鮮明な画像が得られた。以上を総合して考えると、ここではスライス間隔の大きさが重み付け係数の傾きの緩急に作用し、スライス間隔が小さい程、CT値と重み付け係数の特性を急峻な特性曲線となるような関数を、スライス間隔が大きい程、CT値と重み付け係数の特性を緩い特性曲線となるような関数を、それぞれ適宜選択すればよい。ここでは、各関数はメモリや磁気ディスクなどの記憶手段に記憶してある。
【0021】
次に、透視変換像を構成する手順について、図1、図2を用いて説明する。
図1は本発明による透視変換像構成表示方法の一実施形態の説明図である。同図の符号で、eは視点、Lは投影線、Pは投影面、11〜1nは複数のX線CT像(以下単に「CT像」という)である。これらのCT像11〜1nは、視点e及び投影面Pの相互間において積み上げられて、その積み上げ方向に配列されている。また、MC1〜MCnは画素値毎に設けられたCT値標識用ビットメモリであり、MC1〜MCnはCT像を構成する階調の数だけ有することになる。図2は図1の動作を示すフローチャートである。
【0022】
まず、最初の投影線L1を設定する(ステップ41)。
【0023】
全てのCT値標識ビットメモリMC1〜MCnを初期化(クリア)する(ステップ42)。
【0024】
投影線L1と断層像の交点のCT値を読み出し、該読み出したCT値と対応するCT値標識用ビットメモリMCに“1”を設定する。ここでは、肺野のCT値だけが選択設定されるとする(ステップ43)。
【0025】
加算用レジスタを“sum”と定義し、 レジスタ“sum”をクリアする(ステップ44)。
【0026】
CT値標識ビットメモリMCの最初のメモリ、例えばMC1を指定する(ステップ45)。
【0027】
ステップ45で指定したメモリの値の内容が“0”か否か判定する。判定結果が“yes”であればステップ48に移行し、“no”であればステップ47に移行する(ステップ46)。
【0028】
ステップ46の判定の結果、“1”が設定されたCT値標識用ビットメモリMCに対応するCT値について、CT値に基づいて重み付け計算を行った後、それぞれの重み付け計算した結果を加算する。この重み付け計算を行うにためには、図7に示すように、断層像のスライス間隔に基づき、重み付け係数を設定する(ステップ47)。
【0029】
ステップ47の演算が全てのCT値標識用ビットメモリMC1〜MCnに対して行われたかを判定する。判定結果が“yes”であればステップ50に移行し、“no”であればステップ49に移行する(ステップ48)。
【0030】
ステップ48の判定の結果、全てのCT値標識用ビットメモリMC1〜MCnに対して行われていない場合は、CT値標識用ビットメモリMCを更新指定し、ステップ46に移行する(ステップ49)。
【0031】
ステップ48の判定の結果、全てのCT値標識用ビットメモリMC1〜MCnに対して行われた場合は、“sum”レジスタの値を表示メモリMBに格納する(ステップ50)。
【0032】
ステップ50の加算値の格納が全ての投影線について行われたかを判定する。
判定結果が“yes”であれば処理を終了し、“no”であればステップ52に移行する(ステップ51)。
【0033】
ステップ51の判定結果が全ての投影線について行われていないときは、投影線を更新設定し、ステップ43に移行する(ステップ52)。
【0034】
上記重み付け係数は、図1に示されるように、CT値と重み付け係数の関係を示すグラフのように示し、そのグラフの形状はマウスでグラフ部分を掴んで、様々な形へ修正することができる。そして、修正された重み付け係数が上記ステップ47の重み付け加算処理に採用される。
【0035】
以上の手順で各CT像1における各画素位置についてのCT値毎の通過の有無として分類する処理(以下「標識記録処理」)を終え、全てのCT値標識用ビットメモリMC1〜MCnの全ての画素位置(投影面Pの全画素位置に対応する画素位置全て)についての標識“1”の有無によって記録される。
【0036】
なお、上述説明は投影線Lの単位ステップ長(投影線Lが投影面Pに向かって進み画素値を読み込む場合の画素値読込み間隔(タイミング))とCT像1…の相互間隔が同一の場合について説明したが、それらは必ずしも全て一致するものではないので、そのときには、補間法(例えば、特開平8−335278号公報参照)により一致するその画素値について上述計数処理を行うようにしても良い。また、上記単位ステップ長は1画素長でも良く、また1画素長より小さくてもよい。
【0037】
上述標識記録処理を終えると、その標識記録のCT値(CT値の範囲)、換言すれば臓器等、CT像1…中の観察対象部位を分離表示、更には強調表示するために重み付け処理する。
ここで重み付け処理は、スライス間隔が異なるとき、本発明によりスライス間隔の情報を読み出し、そのスライス間隔に基づいて重み付け係数を例えば、図7に示すように設定する。
このように、各処理、各ステップの順序は適宜変更可能であり、最終的に全ての投影線L(投影面5の全画素)に関して、計数処理、重み付け処理され、これらの各処理の結果を表示メモリ(積和メモリ)MBに格納する。
【0038】
図2の透視変換像から表示画像への変換は、例えば特開平7−210704号公報及び特開平7−296184号公報に記載された方法が適用される。
以上の処理の結果、表示メモリ(積和メモリ)MBに透視変換像51を図4(a)、(b)に示すようにモニタに表示する。
【0039】
図4(a)は投影線方向(透視変換像を得る角度)が0°と90°の透視変換像51a、51bの同時表示例である。一旦、CT値(濃度)毎に計数処理してあれば、どの濃度の部位(臓器等)を分離、強調表示するかは、重み係数曲線(CT値別に重み係数をしてなる曲線)の形状を修正するだけで変更できることになり、強調部位を変えた再表示が容易に可能になる。図示モニタ画面24aでは、初期設定している重み係数曲線で重み付けされた透視変換像51a、51bが表示されている例を示す。この場合、マウスカーソル26aの操作で重み係数曲線52aをピックアップして、重み係数曲線52aの形状を自在に変えることができる。
【0040】
図4(b)は、上記透視変換像51aと、その元となった複数のCT像11〜1nのうち適宜選択されたCT像1aとの同時表示例である。ここでは、マウスカーソル26aで指示するCT像1a中の任意箇所の濃度値を山の頂のような部分と対応して重み付けされた透視変換像26aが表示されている例を示している。
【0041】
図5は透視変換像71のモニタ表示のさらに異なる例を示す図である。この図5は、重み係数曲線52の山の頂部をマウスカーソル26aの操作により、透視変換像51c、51d、51eをモニタ画面24a上に横並びに3枚同時表示した例を示している。
【0042】
また、図4(a)、(b)に示すように、重み係数曲線52aのモニタ表示時にモニタ画面横方向にとられた濃度値(CT値)に対応する位置に、肝臓、皮膚、骨、等のCT像1…中の観察対象部位の名前を付加表示すれば、所望の部位を分離、強調表示させる際の直感的な重み係数曲線52aの形状の修正に有効である。
【0043】
また、図1の例においては、各CT値標識ビットメモリMCはそのCT値の領域の厚みデータを見ることもできることから、そのデータに基づき、メモリに記憶されるCT値間の勾配を含ませて陰影付けした画像データを得ることもできる。
【0044】
また、図1の例においては、各CT像1の各画素値(CT値)に対してしきい値処理を行って説明したが、このしきい値処理は省略してもよい。その場合には、画素値(CT値)の全範囲(全域)が構成表示対象となり、X線透視変換像のような透視変換像が得られる。
【0045】
また、図1の例において、重み付けせずに(同一値の重み付けで)、図2に示す処理を行った透視変換像を構成表示するようにしてもよい。
【0046】
また、図1の例においては、視点eが1つの場合を説明したが、視点eを所定距離ずらした位置に一対設定し、各々について図2に示す処理を行えば視差のある2つの透視変換像が構成表示でき、ステレオ視することも可能になる。
【0047】
また、図4(a)に示す透視変換像51a、51b、図4(b)に示す透視変換像51aと断層像27あるいは図4に示す3つの透視変換像51c〜51e等のように、投影線方向や視点位置を違えて得られた複数の透視変換像、透視変換像と断層像あるいは重み付け係数曲線の形状を異にして得られた複数の透視変換像等、複数の画像を表示する場合、連続して表示(動画表示)するようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施形態は、X線CT像のみならず、3次元的なボリューム計測によるMRI像や超音波断層像にも適用可能である。
【0049】
また、図1の例では、複数のCT像11〜1nの投影面Pへの投影法に中心投影法を用いたが、図3に示すように平行投影法を用いて投影してもよい。また、図3と図1の関係は投影法が異なることだけが相違するので、詳細な説明は割合する。
【0050】
以上説明したように本実施形態によれば、臓器等、断層像中の観察対象部位の分離表示に優れ、各部位が鮮明に分離された透視変換像が得られると共に、観察者の操作性を向上できる。
【0051】
図8は、別の実施形態による透視変換画像の構成ならびに表示方法の説明図である。
図8において、eは視点、Lは視線(投影線)、Pは投影面、81A〜81CはX線CT装置、MRI装置、超音波断層装置などの医用画像診断装置から得られる複数の断層像を積み上げた積み上げ画像である。
また、視点位置、視線(投影線)方向、投影面位置及び複数の断層像の位置は設定される。
【0052】
MC1〜Mcnは、視線Lが通過した積み上げ画像81A〜81Cに対してCT値別に設けられたCT値標識ビットメモリで、MC1は第1のCT値標識用のビットメモリ、MC2は第2のCT値標識用のビットメモリ、…、Mcnは第nのCT値標識用のビットメモリである。
【0053】
これらのCT値標識ビットメモリMC1〜Mcnの数は、撮影部位に応じてCT値が必要とされる範囲等によって規定される。
また、これらのCT値標識ビットメモリMC1〜Mcnは、アドレスが連続する1つのメモリ空間に割り当ててもよい。また、積和メモリMBも同様にCT値標識ビットメモリと1つのメモリ空間に割り当ててもよい。
【0054】
次に、別の実施形態による透視変換画像の構成ならびに表示の手順を説明する。
図9は図8の透視変換画像の構成ならびに表示方法の手順の一例を示すフローチャート、図10は図8の透視変換画像の構成ならびに表示方法の原理を示す図である。
【0055】
判定用メモリを初期化(クリア)し(ステップ91a)、解析用メモリをクリアする(ステップ91b)。
【0056】
複数の積み上げ画像81A〜81Cを形成する断層像において、CT値が−500より小さいものを解析用メモリにCT値毎に分けて格納する(ステップ92)。
【0057】
解析用メモリに格納されたCT値を頻度の多い順に並び変える(ステップ93)。
【0058】
並び変え後のCT値で最も頻度の多いCT値HCT1から第10番目のCT値HCT10の平均CT値HCTaを算出する。図10(a)に示すように1枚目のCT画像のCT値頻度分布、2枚目のCT画像のCT値頻度分布、…、n枚目のCT画像のCT値頻度分布からそれぞれのCT画像について平均CT値を算出する(ステップ94)。
【0059】
算出された平均CT値HCTaを解析用メモリに格納する(ステップ95)。
【0060】
ステップ92からステップ95までが全ての断層像について判定し終えたかを判定する。yesならばステップ97に進み、noならばステップ91aに進む(ステップ96)。
【0061】
解析用メモリに格納された平均CT値HCTaの中で最小の平均CT値HCTmを得て、Low1として図10(b)のように設定する。この場合、n枚目のCT画像の平均CT値HCTanが最小の平均CT値HCTmとなる(ステップ97)。
【0062】
Low1に50(CT値)を加算した値をLow2とし、330(CT値)を加算した値をUPPとしてそれぞれ図10(b)のように設定する(ステップ98)。
この数値は肺野で有効な値であって、他の部位では調整が必要であることはいうまでもない。
【0063】
全てのCT値標識ビットメモリMC1〜Mcnをクリアする(ステップ99)。
【0064】
任意の投影線L1を設定する。例えば、画面に表示された左端の投影線をL1として設定する(ステップ100)。
【0065】
投影線L1が通過する積み上げ画像81A〜81Cの各通過点での画素値(濃度値)が、図1で行ったようなしきい値(上限、下限等)の条件を満たす場合に、その画素値に対応するCT値の標識ビットメモリMCの、その通過点(画素位置)が投影される投影面Pの画素位置と同じ画素位置に、その通過があったことの標識として「1」を設定する。
すなわち、投影線L1が通過する画素の値(画素値)別にその通過があったことを識別し、その識別結果に基づきCT値の標識ビットメモリに所定の数値を設定する。この設定は全ての積み上げ画像81A〜81Cを通過後に行われる。なお、画素値とCT値の対応は適宜定められるが、ここでは説明の簡略化のため、画素値とCT値とが1対1対応となっている(ステップ101)。
【0066】
加算用レジスタを“sum”と定義し、レジスタ“sum”をクリアする(ステップ102)。
【0067】
CT値標識ビットメモリMCの最初のメモリ、例えばMC1を指定する(ステップ103)。
【0068】
ステップ103で指定したメモリの値の内容が“0”か否か判定する。判定結果が“yes”であればステップ106に移行し、“no”であればステップ105に移行する(ステップ104)。
【0069】
ステップ104の判定の結果、“1”が設定されたCT値の標識用ビットメモリMCに対応するCT値について、CT値に基づいて重み付け計算を行った後、それぞれの重み付け計算した結果を加算する。この重み付け計算を行うにためには、図10に示すように、重み付け係数を設定する(ステップ105)。
【0070】
ステップ105の演算が全てのCT値標識用ビットメモリMC1〜MCnに対して行われたかを判定する。判定結果が“yes”であればステップ107に移行し、“no”であればステップ108に移行する(ステップ106)。
【0071】
ステップ106の判定の結果、全てのCT値標識用ビットメモリMC1〜 MCnに対して行われていない場合は、 CT値標識用ビットメモリMCを更新指定し、ステップ104に移行する(ステップ107)。
【0072】
ステップ106の判定の結果、全てのCT値標識用ビットメモリMC1〜MCnに対して行われた場合は、“sum”レジスタの値を表示メモリMBに格納する(ステップ108)。
【0073】
ステップ107の加算値の格納が全ての投影線について行われたかを判定する。判定結果が“yes”であれば処理を終了し、“no”であればステップ110に移行する(ステップ109)。
【0074】
ステップ109の判定結果が全ての投影線について行われていないときは、投影線を更新設定し、ステップ101に移行する(ステップ110)。
【0075】
上記重み付け係数は、図8に示されるように、CT値と重み付け係数の関係を示すグラフのように示し、そのグラフの形状はマウスでグラフ部分を掴んで、様々な形へ修正することができる。そして、修正された重み付け係数が上記ステップ105の重み付け加算処理に採用される。
【0076】
また、別の実施形態において、CT値を平均する数は具体的な数値を用いて説明したが、この数値に制限されないことはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】
本発明は、観察者の操作性を向上した医用画像表示装置を提供するという効果を奏する。
【0078】
また、鮮明な透視変換画像を表示できる医用画像表示装置を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態において中心投影法を採用した画像処理の原理を示す図。
【図2】図1の動作を説明するフローチャート。
【図3】本発明の一実施形態において平行投影法を採用した画像処理の原理を示す図。
【図4】図2の動作で得られた画像の表示例。
【図5】図4で断層像と異なるCT値の透視変換像を表示した表示例。
【図6】本発明に係る医用画像表示装置の一実施例を示すブロック図。
【図7】スライス間隔の大きさとCT値と重み付け係数との関係を示す図。
【図8】別の実施形態による透視変換画像の構成ならびに表示方法の説明図。
【図9】図8の透視変換画像の構成ならびに表示方法の手順の一例を示すフローチャート。
【図10】図8の透視変換画像の構成ならびに表示方法の原理を示す図。
【符号の説明】
20…磁気ディスク、21…主メモリ、22…CPU(中央処理装置)、23…表示メモリ、24…CRTモニタ、24a…モニタ画面、25…キーボード、26…マウス、26a…マウスカーソル、27…マウスコントローラ、28…共通バス、51a〜51e…透視変換像、52a…重み係数曲線、e…視点、L…投影線、P…投影面、11〜1n…CT像、MB…積和メモリ(表示メモリ)、MC1〜MCn…画素値標識ビットメモリ

Claims (2)

  1. 被検体の断層像を積み上げて積み上げ画像を生成する積み上げ画像生成手段と、
    該生成された積み上げ画像に対し投影基準点と投影面を設定する投影基準設定手段と、
    前記投影基準点から前記投影面中の各画素までを結ぶ投影線が前記積み上げ画像と交わる画素点の画素値について、画素値毎に分類し、各投影線上に当該画素値が存在すれば1を、存在しなければ0を、分類された画素値毎に記録する画素値分類手段と、
    該分類された画素値に応じて重み係数を設定する重み係数設定手段と、
    各投影線上の画素値毎に、前記画素値分類手段によって記録された1もしくは0に前記重み係数を乗じて重み付け計算する重み付け計算手段と、
    前記重み付け計算手段の計算結果を投影線毎に加算し、加算された値を前記投影面に投影して透視変換像を生成する透視変換像生成手段と、
    該生成された透視変化像を表示する表示手段と、を備えた医用画像表示装置において、
    前記重み係数は、0<Low1<Low2<UPPであるときに、画素値が0からLow1までの間は0であり、画素値がLow1からLow2までは単調増加し、画素値がLow2からUPPまでは一定値であり、画素値がUPP以上では0であり、
    前記重み係数設定手段は、各断層像中の画素値を頻度の多い順に並べ、最も頻度の多い画素値から所定の順位までの画素値の平均値を算出し、前記平均値を断層像間で比較したときの最小値をLow1に設定することを特徴とする医用画像表示装置。
  2. 被検体の断層像を積み上げて積み上げ画像を生成する積み上げ画像生成手段と、
    該生成された積み上げ画像に対し投影基準点と投影面を設定する投影基準設定手段と、
    前記投影基準点から前記投影面中の各画素までを結ぶ投影線が前記積み上げ画像と交わる画素点の画素値について、画素値毎に分類し、各投影線上に当該画素値が存在すれば1を、存在しなければ0を、分類された画素値毎に記録する画素値分類手段と、
    該分類された画素値に応じて重み係数を設定する重み係数設定手段と、
    各投影線上の画素値毎に、前記画素値分類手段によって記録された1もしくは0に前記重み係数を乗じて重み付け計算する重み付け計算手段と、
    前記重み付け計算手段の計算結果を投影線毎に加算し、加算された値を前記投影面に投影して透視変換像を生成する透視変換像生成手段と、
    該生成された透視変化像を表示する表示手段と、を備えた医用画像表示装置において、
    前記重み係数は、0<Low1<Low2<UPPであるときに、画素値が0からLow1までの間は0であり、画素値がLow1からLow2までは単調増加し、画素値がLow2からUPPまでは一定値であり、画素値がUPP以上では0であり、
    前記重み係数設定手段は、前記断層像のスライス間隔が狭いほどLow1からLow2までの前記重み係数の増加率を急峻に設定することを特徴とする医用画像表示装置。
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