JP4596596B2 - pacifier - Google Patents

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JP4596596B2
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nipple
seat plate
pacifier
infant
plate portion
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弘之 上原
あき 石丸
雅之 中原
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Pigeon Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乳幼児の例えば、生後5月から8月程度の時期において好適に使用されるおしゃぶりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、哺乳期から離乳期以降の乳幼児が主として玩具として使用するおしゃぶりは広く知られている。
このようなおしゃぶりは、乳幼児が口のなかに入れて、その口唇刺激による興味をおこさせるために与えられている。乳幼児のうち、生後すぐから月齢4月程度までの間は、もっぱら哺乳運動により、母乳により栄養を摂取する時期に対応しており、このため、おしゃぶりの形態としても、人工乳首と共通した乳頭部を有するものが知られている。
【0003】
例えば、図9は、従来のおしゃぶりの一例を示す半断面図である。図において、おしゃぶり1は、人工乳首と同じ形状の乳頭部2と、この乳頭部2を支持するフランジ状の座板3と備えている。そして、座板3の乳頭部2とは反対面には、長く延びる把持部4が設けられている。
【0004】
このようなおしゃぶり1は、乳頭部2が人工乳首と同じ形状であることから、生後すぐから月齢4月程度までの間の生まれて間もない乳幼児でも、これをくわえることで、哺乳運動が促され、興味を引くことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9のおしゃぶり1の座板3は、平らな面状であり、乳幼児が乳首2をくわえた状態において、保持性が悪い。
この点、乳首2側を凹面とした湾曲状の座板を備えたおしゃぶりも知られている。このような座板を有するおしゃぶりは、使用者が乳首を吸引した場合に、口唇の周囲に座板が当接して乳首がそれ以上中へ入らないようにすることができる。しかし、乳幼児は、乳首部をくわえると、これを口腔の奥へ取り込もうとするため、座板の外周周縁が乳幼児の口唇の周囲に食い込んで、使用後に口唇の周囲の皮膚にリング状の跡が残る場合がある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、乳幼児の発達段階に応じて、その口唇の周囲に好適にフィットする座板部を備えたおしゃぶりを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明にあっては、乳首部と、この乳首部の基部に配置された所定の広がりを有する座板部とを備えたおしゃぶりであって、前記座板部が、前記乳首部の基部周囲を囲む板体でなり、この座板部の使用者に対する対向面の少なくとも両脇部が凹状に形成された密着部とされ、前記座板部の前記対向面の少なくとも両脇周縁部が、外側に向かうように反った逃げ領域とされており、前記乳首部の基部の前記座板部と接続される領域において、少なくとも該座板部から前記対向面側に露出する部分が、略円形の面状に拡径されて突出形成されていることにより、該面状部分が乳幼児の口唇先端と当接するように構成されているとともに、前記接続領域である前記略円形の面状の部分が前記座板材料よりもやわらかい材料にて形成されているおしゃぶりにより、達成される。
【0008】
上記構成によれば、このおしゃぶりの座板部は、その使用者に対する対向面の少なくとも両脇部が、凹状とされることで、乳幼児の両頬部の曲面に対応した凹面とすることができ、その分座板部のフィット性が向上する。
すなわち、座板部は、乳幼児が乳首を吸引している時には、その口唇周辺に確実にフィットすることで、乳首部の上述した特別の形状の機能が発揮できるようになる。
その上、座板部の周縁が乳幼児の口唇の周囲にきつくフィットすることがないので、使用後に跡が残ることもない。
そして、前記座板部の前記対向面の少なくとも両脇周縁部に逃げ領域を形成することで、座板部の周縁が使用者の口唇周辺部において、食い込むほど密着することが一層確実に防止される。
また、乳幼児の口腔内に乳首部を挿入した時に、その口唇先端が当たる領域が、「乳首部の基部が前記座板部と接続される領域」であり、この領域が、座板部から前記対向面側に露出する部分が、略円形に拡径され、かつ面状に形成されている。しかも、この領域を座板材料よりも柔らかい材料で形成することで、母親の乳房に口唇を当てた感触と近似する感触を与えることができる。
【0009】
好ましくは、前記乳首部が、ほぼ球状の乳頭先端部と、この乳頭先端部よりも基部よりに設けられ、幅方向よりも上下方向の長さを短くすることにより、断面が偏平な形状とされた偏平部とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、乳首部は、乳幼児の哺乳窩に適切に入ることで、哺乳運動を促すことができるように、先端部がほぼ球状に形成されており、座板部を備えることで、口腔内に入り込まないようにされている。
そして、乳首には、前記基部によりに偏平部とを備えている。この偏平部は、乳首を口腔内に含んだ状態において、乳幼児が上下の口唇をこの偏平部に当てることで、この時期、例えば、生後5月ないし8月の離乳初期の乳幼児に必要な摂食動作中における口を閉じるという状態を学ぶことができる。
【0013】
好ましくは、前記座板部の前記対向面の使用者の顎部に対応する領域が、前記密着部と反対の湾曲面とされていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記座板部の使用者の顎部に対応する領域が、密着部と反対に湾曲していることから、この領域が前方にむかって僅かに突出する特徴をもつ使用者の顎部と干渉することがない。
好ましくは、前記座板部の前記対向面の上側周縁部が、前記逃げ領域を形成せずに、前記対向面と同じ曲面とされていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記座板部の前記対向面の上側周縁部は、両頬部のような曲面となっていない使用者の口唇周辺の上部に対して、適切にフィットさせることができる。
好ましくは、前記乳首部が中空であり、かつ外部と連通していることを特徴とする。
上記構成によれば、前記乳首は、中空でその空気が外部に逃げることができるようになっているので、乳幼児の口腔内に自在に変形しやすい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0020】
図1は、本発明の実施形態によるおしゃぶりの概略斜視図であり、図1(a)は、おしゃぶりを前上方から見た状態を、図1(b)は、おしゃぶりを前下方から見た状態をそれぞれ示している。また、図2は、このおしゃぶりの概略側断面図、図3は概略側面図、図4(a)は図1のおしゃぶりの概略水平断面図であり、図4(b)は、図4(a)のa−a線端面図である。これらの図を適宜参照しながら、本実施形態のおしゃぶりを説明する。
【0021】
図1において、おしゃぶり10は、乳首部11と、この乳首部の基部に配置された所定の広がりを有する座板部12とを備えている。
この乳首部11は、ほぼ球状の乳頭先端部15と、この乳頭先端部15と基部13との間に設けた、幅方向よりも上下方向の長さを短くすることにより、断面が偏平な形状とされた偏平部14とを備えている。
【0022】
上記乳首部11は、例えば、熱湯等による加熱殺菌によっても容易に劣化せず、母親の乳首の感触と近似した感触を与えるように、形成されている。また、本実施形態のおしゃぶりでは、後述するように、乳幼児の口腔内で十分変形する必要があり、このような点を考慮すると、十分柔らかい材料、例えば、シリコーンゴムにより、例えば、幅10mmで先端半径5mm程度の形状の所定の治具を、毎分100mmで乳頭先端部に押しつけた時に、乳頭先端部の最大外径を40パーセント圧縮した場合、その反発力が1.5N(ニュートン)から2.5N、好ましくは、例えば2.0N程度となる硬度に設定されている。
また、座板部12は、乳首部11とともに、上記殺菌処理されても容易に劣化せず、また、所定の剛性を備えた材料で形成されており、例えば、ポリプロピレンやポリカーボネート等が使用されている。
【0023】
乳首部11は、図2に示すように、座板部12から先端までの長さhが例えば28mmないし34mmに設定されている。乳首部の長さは、乳首部の基端から先端までの長さである。この長さは、口腔内に乳首部が挿入された場合に、口唇先端から哺乳窩の最深部に入り込む必要性から決定される。これにより、後述するように、その乳頭先端部15が乳幼児の哺乳窩に適切に達するようにされている。
また、乳頭部11は、図2や図4に示されているように、中空に形成されていて、基端側の座板部12に形成した貫通孔16によって外部と連通している。
これにより、乳首部11が上述した硬度で口腔内に接触することができ、しかも、使用により、乳幼児のよだれや洗浄の際の水等が内部に入っても水切りしやすい。
【0024】
乳首部11の乳頭先端部15は、ほぼ球状であり、好ましくは、その外径fが、後述するように、乳幼児の哺乳窩に適切にフィットするように、約11mm乃至15mm、特に好ましくは、約13mmに設定されている。
ここで、乳幼児のこの時期(月齢4月程度)の哺乳窩の大きさを考慮すると、前記乳頭先端部の外径が11mmより小さいと、哺乳窩に十分フィットしないことから、蠕動様運動(哺乳運動)を阻害する。前記乳頭先端部の外径が15mmより大きいと、哺乳窩に入りきらない場合があり、この場合も十分フィットしないことから、蠕動様運動(哺乳運動)を阻害する。
基部13は、後述する偏平部14と一体に形成されており、やや広い面積を有しており、座板部12により支持されている。
【0025】
また、乳首11の乳頭先端部15と基部13との間には、幅方向よりも上下方向の長さを短くすることにより、断面が偏平な形状とされた偏平部14が設けられている。この偏平部14は、図2に示されているように、部分球面で形成された乳頭先端部15から縮径されて、根元である基部13に向かうように設けられている。そして、この偏平部14は、図4(a)のa−a線端面図である図4(b)に示すように、幅方向の長さeよりも上下方向の長さdが小さくなるように、断面が偏平に形成されている。
また、この偏平部14は、後述するように、乳首部11を保持するために、乳幼児が口唇を閉じる方向に上下の歯槽を動かし、偏平部14を挟むことで、僅かに口唇が開きつつも、できるだけ口唇が閉じた状態を維持するような動作を導くために形成されている。
【0026】
この基部13には、座板部12が配置されている。座板部12は、乳首部11の基部13を支持するボックス状の本体17を有しており、この本体17は一体に設けられた、所定の面積でなる板体である面状部21を備えている。本体17の面状部21の背面側には、図5の背面図に示されているように、リング状の掛止め手段23が配置されている。
面状部21は、図1に示されているように、乳首部11の基部13の周囲に大きくフランジ状に広がっている。つまり、面状部21は、例えば、図示のようなハート形状を呈している。この面状部21は、乳幼児が乳首部11を取り込んだ時に、乳首部11の基端部13付近が口唇先端で止まるように位置決めする役割を果している。
【0027】
座板部12の面状部21は、例えば、図1に示されているように、使用者である乳幼児の顔の両脇側である左右の方向に比較的広い面積を有している。そして、面状部21の使用者に対する対向面の少なくとも両脇部が凹状に形成された密着部22,22とされている。つまり、密着部22,22は、使用者の顔面の両頬近傍の領域の湾曲と沿った凹面とされている。
これにより、乳幼児が乳首部11を吸引する際に、座板部12の各密着部22,22が乳幼児の両頬の付近に密接に接触することで、正しく位置決めされる。
ここで、面状部22,22は、その全体が乳幼児の両頬に完全に密着する必要はないが、その湾曲面は、新生児から1歳程度までの乳幼児の頬への接触を種々確認した結果、例えば、半径40mm程度の湾曲面とされている。
【0028】
さらに、面状部21の密着部22,22の一部の領域には、貫通孔24,24が形成されており、面状部21が乳幼児の口腔を塞いだ状態で、万一窒息などの事態が起きないようになっている。
また、好ましくは、面状部21の両側面側,すなわち、密着部22,22の周縁部(外側の領域)は、図4に示すように、この密着部22,22とは反対の湾曲を備える逃げ領域25が形成されている。この逃げ領域25は、密着部22,22の凹状面とは反対に、使用者に向いて凸となるような面とされることにより、密着部22,22が使用者の顔面に密着しても、その周縁部が食い込むことがないようにされている。これにより、面状部21の特に密着部22,22が使用者である乳幼児の両頬近傍に密着しても、その周縁のエッジ部が食い込んで、後で肌の上に食い込んだ跡を残すようなことがないようになっている。
ここで、上記逃げ領域25は、座板部12の面状部21を構成する板体の端面の湾曲とは明確に区別される。つまり、このような板体の厚みを表す端面部も曲面で構成されているが、逃げ領域25の曲率半径はこれより大きい点で区別される。例えば、本実施形態では、上記端面部の曲率は、0.9mm程度であるのに対して、逃げ領域25を構成する曲面は、その曲率が例えば7mm程度となっている。
また、上述したように、面状部22,22は、必ずしも、その全体が乳幼児の両頬に完全に密着する必要はないが、面状部22,22と逃げ領域25,25との境界(曲面の方向が変わる領域)付近は必ず密着し、その当接による刺激を緩和するようになっている。
【0029】
さらに、面状部21の乳首部11よりも下の領域,すなわち、図1の26で示す領域は、図2によく表れているように、密着部22,22とは反対の湾曲を備える下部領域26とされている。これは、乳幼児の下顎部分がやや前方に張り出す形状を有しているという特徴を考慮して形成されたもので、この下顎の張出を逃げる逃げ領域とされている。これにより、面状部21の下部領域26は、乳幼児の下顎近傍に適切に密着することができるようになっている。
すなわち、この乳首部11よりも下の領域では、上側密着部22,22は、例えば、その曲率が半径160mm程度で、対向する使用者の顔面に対して凹面とされているが、下部領域26は、これとは反対の曲面で、例えば、曲率半径が7mm程度とされている。
尚、この下部領域26が、座板部12の面状部21を構成する板体の端面の湾曲とは区別される点は、逃げ領域25の場合と同じである。
【0030】
また、面状部21の乳首部11よりも上側の領域は、図2に示されているように、上記密着部22,22(この場合、例えば、曲率半径160mm)と同じ方向の湾曲で、これよりも小さな曲率(例えば、曲率半径50mm)を有するようにされている。つまり、この上部領域27は、使用者の顔面に対向する面が密着部22,22と同じように凹面とされており、その湾曲の曲率半径が、密着部22,22よりも小さくなるようにされている。
これにより、乳幼児の湾曲した上唇の形状に適合して、新生児から1歳程度の乳幼児の上唇に密着しやすい(特に、口唇を閉じた状態における上唇に密着しやすい)湾曲とすることで、上唇に適切にフィットして密着するようにされている。
【0031】
本実施形態は以上のように構成されており、次に、その使用状態を説明しつつ、作用を述べる。
先ず、本実施形態の作用を説明する前に、乳幼児の口腔内の構造について説明する。
図6は、本実施形態のおしゃぶり10を乳幼児の口腔内に入れた状態の上顎側を水平断面で概略的に示した図である。哺乳運動を行う乳幼児において、重要な役割を果たす哺乳窩という穴が上顎の軟口蓋と硬口蓋の境界付近に存在し、符号Cはその哺乳窩の最深部を示している。
図において、Aは乳幼児の口唇先端部、Bは歯槽の頂上点、Cは哺乳窩の始点(前端)、そして、Xはおしゃぶりの乳首部11が適切な位置をとった場合の先端をそれぞれ示している。
【0032】
また、生後5月ないし8月程度までの乳幼児に関して、本発明者等の研究によれば、各サイズは以下のようである。
すなわち、哺乳窩の外周直径(D−D’)が18mmないし22mm程度、口唇の厚さ(A−B)が7mm乃至12mm程度、歯槽頂上点から哺乳窩最深点までの距離が17mm乃至19mm程度である。
【0033】
図7は、乳幼児hがおしゃぶり10を口腔内で母親の乳首を取り込むのと同じ状態で取り込んで、哺乳運動,すなわち、蠕動様運動している状態を示す概略断面図である。
また、図8は、乳幼児hが上記哺乳運動の跡で、おしゃぶり10を口腔内にくわえたまま休んでいる状態を示している。
これらの図において、31は、乳幼児hの上唇、32は下唇を示し、33,34はそれぞれ歯槽上部と、歯槽下部を示し、符号Dは哺乳窩最深点を示している。
図7の段階では、乳幼児hの舌は点線で示すように波うつような動きを示しており、乳首部11は、哺乳窩に適切に収容されて、母親の乳首と同様な変形を行うことができる。
【0034】
すなわち、上述したように、乳首部11の乳頭先端部15は、ほぼ球状であり、好ましくは、その直径bが、乳幼児hの哺乳窩に適切にフィットするように、約11mm乃至15mm、特に好ましくは、約13mmに設定されている。
乳頭先端部15の外径が15mmより大きいと、乳幼児hの舌の動きにより口腔内の空間を密閉できないので、哺乳運動を適切に行えない。乳頭先端部15の外径が11mmより小さい場合にも、乳幼児hの舌の動きにより口腔内の空間を密閉できないので、哺乳運動を適切に行うことができないのである。したがって、乳幼児の哺乳窩に乳頭先端部15が適切にフィットするためには、その直径bは、好ましくは11mm乃至15mmであることが必要で、特に好ましくは13mm程度である。
【0035】
ここで、座板部12の特殊な形状が最もその効果を発揮している。すなわち、先ず、座板部12の面状部21少なくとも両脇に設けた密着部22,22は、使用者の顔面の両頬近傍の領域の湾曲と沿った凹面とされている。このため、乳幼児hが乳首部11を吸引する際に、座板部12の各密着部22,22が乳幼児の両頬の付近に密接に接触する(図6参照)。
【0036】
また、座板部12の基部13は、周囲の面状部21よりも柔らかい材料で形成されているから、口唇33,34に対してソフトに当接し、乳幼児に柔らかい感触を与えることができる。
【0037】
さらに、座板部12の面状部21の上部領域27は、上述したように、使用者の顔面に対向する面が密着部22,22と同じように凹面とされており、その湾曲の曲率半径が、密着部22,22よりも小さくなるようにされている。このため上唇33が図7の位置から基部13を乗り越えて、上部領域27に当接した場合には、乳幼児の湾曲した上唇33に適切にフィットして密着する。
【0038】
さらに、面状部21の下側領域26は、上述したように、密着部22,22とは反対の湾曲を備える下部領域26とされている。そして、図7に示されているように、乳幼児の下顎部分がやや前方に張り出す形状を有しているので、面状部21の下部領域26は、乳幼児の下顎近傍に適切に密着することができる。
このように、座板部12の面状部21は、その両脇の領域22,22と上側領域27及び下側領域26がそれぞれ、乳幼児の顔全面の対応領域に密着できるようにされていることで、乳首部11の寸法設定が生かされるように、正しく位置決めされる。
【0039】
また、このように座板部12が乳幼児hの顔の前面に密着しても、特に、その両脇部には、上述したように、逃げ領域25が形成されていることから(図6参照)、周縁部が乳幼児hの顔前面に食い込むことがなく、肌の上に食い込んだ跡を残すようなことがない。
【0040】
そして、座板部12の機能により、乳幼児hの口腔内で、乳首部11が正しく位置決めされている。この場合、乳首部11は、上述したように、十分変形可能な柔らかい材料で形成されており、しかも、中空内部から空気が上述の貫通孔を通って外部へ抜けることから、従来のおしゃぶりと異なり、母親の乳首とほぼ同様な変形や伸展をすることができる。
【0041】
しかも、乳幼児hの上下の歯槽33,34は、自然に偏平部14を上下からはさむように位置決めされる。この状態において、図7のaで示す偏平部14の上下方向の長さ,すなわち厚みは、好ましくは、約2.5mmから8mmに設定されている。偏平部14が2.5mmよりも薄いと、口唇や上下の歯槽33,34により偏平部14を挟み込み難い。また、このような偏平部14を製造する際に成形しにくい。
また、aが8mmより厚くなると、乳頭先端部15の太さとの差が小さくなり、偏平部14として機能しにくい。また、偏平部14が厚くなりすぎて、口唇をとじる練習を十分行うことができない。つまり、歯槽33,34が偏平部14を挟んでも、口が開き過ぎてしまう。さらに、このような厚みであると、かえって歯列への悪影響として、オープンバイト(完全に歯列が閉じない)という弊害になるおそれもある。
【0042】
このように、本実施形態のおしゃぶり10によれば、座板部12が乳幼児の発達段階に応じて、その口唇の周囲に適切にフィットすることができ、この状態で乳首を保持しやすい。しかも、その乳首部11は、球状の乳頭先端部15に基づいて、哺乳運動に対応して、乳幼児に口唇刺激を与えることで、その注意を巧みに引きつけるとともに、偏平部14を備えることにより、生後5月から8月程度の乳幼児が、哺乳運動から、次第に、離乳食等の摂食行動を身につけるために必要な口を閉じる動きを行うことを自然に習得できるように、適切な訓練を行うことができる。
【0043】
本発明は、上述の実施形態に限定されない。
上述の形状の座板部には、本実施形態の乳首部に限らず、種々の形態の乳首部を組み合わせることができる。
また、各実施形態の各構成要素は、本発明の効果を発揮する限りにおいて、個々に省略することができ、相互に組み合わせることができる。そして、さらに、上述の説明で言及しない構成を付加することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、乳幼児の発達段階に応じて、その口唇の周囲に、好適にフィットする座板部を備えたおしゃぶりを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るおしゃぶりを示し、(a)はその前上方から見た概略斜視図、(b)はその前下方から見た概略斜視図である。
【図2】図1のおしゃぶりの概略側断面図である。
【図3】図1のおしゃぶりの概略側面図である。
【図4】図1のおしゃぶりの(a)水平方向の概略断面図、(b)図4のk−k線に沿った端面図である。
【図5】図1のおしゃぶりの背面図である。
【図6】図1のおしゃぶりを乳幼児の口腔内に入れた状態を水平断面で上顎側を概略的に示した図である。
【図7】使用者である乳幼児がおしゃぶりを口腔内で母親の乳首を取り込むと同じ状態で取り込んで、哺乳運動,すなわち、蠕動様運動している状態を示す図である。
【図8】使用者である乳幼児が図7の蠕動様運動を休んでいる状態を示す図である。
【図9】従来のおしゃぶりの一例を示す半断面図である。
【符号の説明】
10・・・おしゃぶり、11・・・乳首部、12・・・座板部、13・・・基部、14・・・偏平部、15・・・乳頭先端部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pacifier that is preferably used for infants, for example, in the period from May to August after birth.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, pacifiers mainly used as toys by infants after the weaning period and after the weaning period are widely known.
Such pacifiers are given for infants to put in their mouths and make them interested by stimulating their lips. Among infants, the period from just after birth to the age of about 4 months corresponds to the time when nutrition is ingested by breastfeeding exclusively through breastfeeding. Therefore, the nipple is the same as an artificial nipple in the form of a pacifier. Are known.
[0003]
For example, FIG. 9 is a half sectional view showing an example of a conventional pacifier. In the figure, a pacifier 1 includes a nipple 2 having the same shape as an artificial nipple and a flange-shaped seat plate 3 that supports the nipple 2. And the holding | grip part 4 extended long is provided in the surface on the opposite side to the nipple 2 of the seat board 3. As shown in FIG.
[0004]
Such a pacifier 1 has the same shape as an artificial nipple, so that even young infants from the very beginning of life to about 4 months of age can be fed to promote sucking exercise. And can be interesting.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the seat plate 3 of the pacifier 1 in FIG. 9 has a flat surface shape, and the holding ability is poor when the infant holds the nipple 2.
In this regard, a pacifier having a curved seat plate with a nipple 2 side as a concave surface is also known. The pacifier having such a seat plate can prevent the seat from coming into contact with the seat plate around the lip when the user sucks the teat. However, since the infant tries to take the nipple part into the back of the oral cavity, the outer peripheral edge of the seat plate bites around the infant's lip, and after use there is a ring-shaped mark on the skin around the lip. May remain.
[0006]
The present invention has been made to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a pacifier having a seat plate portion that fits appropriately around the lip according to the developmental stage of the infant. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the above object is a pacifier comprising a nipple portion and a seat plate portion having a predetermined spread disposed at the base of the nipple portion, wherein the seat plate portion is the nipple portion. The seat plate portion is a plate body surrounding the base portion, and at least both side portions of the facing surface of the seat plate portion with respect to the user are formed as concave contact portions, and at least both side peripheral edge portions of the facing surface of the seat plate portion However, in the region connected to the seat plate portion of the base portion of the nipple portion, at least a portion exposed to the facing surface side from the seat plate portion is substantially the same. The substantially circular planar portion that is the connection region is configured such that the planar portion is in contact with the lip tip of the infant by projecting and expanding into a circular planar shape. There is formed by a material softer than the seat plate material The pacifier you are, is achieved.
[0008]
According to the above configuration, the pacifier seat plate portion can be formed into a concave surface corresponding to the curved surfaces of the cheeks of the infant by making the at least both sides of the surface facing the user concave. , The fit of the split plate portion is improved.
That is, when the infant sucks the nipple, the seat plate portion fits around the lip surely so that the function of the special shape of the nipple portion described above can be exhibited.
In addition, since the periphery of the seat plate portion does not fit tightly around the lips of the infant, no traces remain after use.
Then, by forming relief areas at least on both sides of the opposing surface of the seat plate portion, it is more reliably prevented that the periphery of the seat plate portion is in close contact with the user's lip peripheral portion as it bites in. The
Further, when the nipple portion is inserted into the infant's oral cavity, the region where the tip of the lip hits is the “region where the base of the nipple portion is connected to the seat plate portion”, and this region is The portion exposed to the facing surface side is enlarged in a substantially circular shape and formed in a planar shape. In addition, by forming this region with a material softer than the seat board material, it is possible to give a feeling similar to the feeling of applying a lip to the mother's breast.
[0009]
Preferably, the nipple portion is provided in a substantially spherical nipple tip portion and a base portion rather than the nipple tip portion, and the length in the vertical direction is shorter than the width direction so that the cross section is flattened. And a flat part.
According to the above configuration, the tip of the nipple portion is formed in a substantially spherical shape so as to facilitate sucking movement by appropriately entering the baby's suckling cavity, and by providing a seat plate portion, It is prevented from entering the oral cavity.
And the nipple is provided with the flat part by the said base. This flat part is necessary for an infant at the beginning of weaning in this period, for example, from May to August, when the infant touches the flat lip with the upper and lower lips in the state where the nipple is included in the mouth. You can learn to close your mouth during operation.
[0013]
Preferably, a region corresponding to the jaw portion of the user on the facing surface of the seat plate portion is a curved surface opposite to the contact portion .
According to the above configuration, the region corresponding to the user's chin portion of the seat plate portion is curved opposite to the contact portion, and thus the user has a feature that the region slightly protrudes toward the front. There is no interference with the jaw.
Preferably, the upper peripheral edge portion of the facing surface of the seat plate portion has the same curved surface as the facing surface without forming the escape region.
According to the said structure, the upper side peripheral part of the said opposing surface of the said seat board part can be made to fit appropriately with respect to the upper part of the user's lip periphery which is not a curved surface like both cheek parts.
Preferably, the nipple portion is hollow and communicates with the outside.
According to the said structure, since the said nipple is hollow and the air can escape outside, it is easy to deform | transform freely in the oral cavity of an infant.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
The embodiments described below are preferable specific examples of the present invention, and thus various technically preferable limitations are given. However, the scope of the present invention particularly limits the present invention in the following description. As long as there is no description of the effect, it is not restricted to these aspects.
[0020]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a pacifier according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 (a) shows a pacifier viewed from the front upper side, and FIG. 1 (b) shows a pacifier viewed from the front lower side. Respectively. 2 is a schematic sectional side view of the pacifier, FIG. 3 is a schematic side view, FIG. 4A is a schematic horizontal sectional view of the pacifier of FIG. 1, and FIG. It is an aa end view of line a). The pacifier of the present embodiment will be described with reference to these drawings as appropriate.
[0021]
In FIG. 1, the pacifier 10 includes a nipple portion 11 and a seat plate portion 12 having a predetermined spread disposed at the base of the nipple portion.
The nipple portion 11 has a substantially spherical nipple tip portion 15 and a shape having a flat cross section by making the length in the vertical direction shorter than the width direction provided between the nipple tip portion 15 and the base portion 13. The flat portion 14 is provided.
[0022]
The nipple part 11 is formed so as not to deteriorate easily even by heat sterilization with hot water or the like, and to give a feeling similar to that of a mother's nipple. Further, as will be described later, the pacifier according to the present embodiment needs to be sufficiently deformed in the oral cavity of the infant. Considering such points, the tip of the pacifier is made of a sufficiently soft material, for example, silicone rubber, for example, with a width of 10 mm. When a predetermined jig having a radius of about 5 mm is pressed against the nipple tip at a rate of 100 mm per minute, when the maximum outer diameter of the nipple tip is compressed by 40%, the repulsive force is 1.5N (Newton) to 2 .5N, preferably, for example, a hardness of about 2.0N.
Further, the seat plate portion 12 together with the nipple portion 11 is not easily deteriorated even if the sterilization treatment is performed, and is formed of a material having a predetermined rigidity. For example, polypropylene or polycarbonate is used. Yes.
[0023]
As shown in FIG. 2, the nipple portion 11 has a length h from the seat plate portion 12 to the tip of 28 mm to 34 mm, for example. The length of the nipple portion is the length from the proximal end to the distal end of the nipple portion. This length is determined from the necessity of entering the deepest part of the sucking cavity from the tip of the lip when the nipple part is inserted into the oral cavity. As a result, as will be described later, the teat tip 15 appropriately reaches the infant's suckling cavity.
As shown in FIGS. 2 and 4, the papilla 11 is formed in a hollow shape, and communicates with the outside through a through hole 16 formed in the base plate 12 on the base end side.
Thereby, the nipple part 11 can contact in an oral cavity with the hardness mentioned above, and also it will be easy to drain even if the baby's drooling, the water at the time of washing | cleaning, etc. enter inside by use.
[0024]
The nipple tip portion 15 of the nipple portion 11 is substantially spherical, and preferably has an outer diameter f of about 11 mm to 15 mm, particularly preferably so that the outer diameter f appropriately fits the infant's suckling cavity, as will be described later. It is set to about 13 mm.
Here, considering the size of the baby's fossa at this time (about 4 months of age) of infants, if the outer diameter of the tip of the nipple is smaller than 11 mm, it does not fit in the baby's fistula. Inhibits exercise). If the outer diameter of the nipple tip is larger than 15 mm, it may not be able to enter the sucking cavity. In this case, too, it does not fit well, and the peristaltic movement (feeding movement) is inhibited.
The base portion 13 is formed integrally with a flat portion 14 described later, has a slightly wide area, and is supported by the seat plate portion 12.
[0025]
Further, a flat portion 14 having a flat cross section is provided between the teat tip 15 and the base 13 of the nipple 11 by making the length in the vertical direction shorter than the width direction. As shown in FIG. 2, the flat portion 14 is provided so as to be reduced in diameter from a nipple tip portion 15 formed of a partial spherical surface and toward the base portion 13 that is a base. As shown in FIG. 4B, which is an end view taken along the line aa of FIG. 4A, the flat portion 14 has a length d in the vertical direction that is smaller than the length e in the width direction. Further, the cross section is formed flat.
Further, as will be described later, the flat part 14 moves the upper and lower alveoli in the direction in which the infant closes the lips to hold the nipple part 11 and sandwiches the flat part 14 so that the lips are slightly opened. It is formed to guide the movement to keep the lips closed as much as possible.
[0026]
A seat plate 12 is disposed on the base 13. The seat plate portion 12 has a box-shaped main body 17 that supports the base portion 13 of the nipple portion 11. I have. As shown in the rear view of FIG. 5, ring-shaped latching means 23 is disposed on the back side of the planar portion 21 of the main body 17.
As shown in FIG. 1, the planar portion 21 largely extends in a flange shape around the base portion 13 of the nipple portion 11. That is, the planar portion 21 has, for example, a heart shape as illustrated. The planar portion 21 plays a role of positioning so that the vicinity of the base end portion 13 of the nipple portion 11 stops at the lip tip when the infant takes in the nipple portion 11.
[0027]
For example, as shown in FIG. 1, the planar portion 21 of the seat plate portion 12 has a relatively wide area in the left and right directions on both sides of the face of an infant who is a user. And it is set as the close_contact | adherence part 22 and 22 by which the at least both side part of the opposing surface with respect to the user of the planar part 21 was formed in concave shape. That is, the contact portions 22 and 22 are concave surfaces along the curvature of the area near both cheeks of the user's face.
As a result, when the infant sucks the nipple portion 11, the close contact portions 22, 22 of the seat plate portion 12 are in close contact with the vicinity of both cheeks of the infant and are positioned correctly.
Here, the entire planar portions 22 and 22 do not need to be completely in close contact with both cheeks of the infant, but the curved surface has variously confirmed contact with the cheeks of the infant from the newborn to about 1 year old. As a result, for example, the curved surface has a radius of about 40 mm.
[0028]
Furthermore, through holes 24 and 24 are formed in a part of the close contact portions 22 and 22 of the planar portion 21, and the planar portion 21 blocks the infant's oral cavity, for example, asphyxia. Things don't happen.
Preferably, both side surfaces of the planar portion 21, that is, the peripheral portions (outer regions) of the contact portions 22, 22 are curved opposite to the contact portions 22, 22 as shown in FIG. 4. A relief area 25 is provided. The escape area 25 is a surface that is convex toward the user as opposed to the concave surface of the contact parts 22, 22, so that the contact parts 22, 22 are in close contact with the user's face. However, the peripheral part is not made to bite. As a result, even when the close contact portions 22 and 22 of the planar portion 21 are in close contact with both cheeks of the infant who is the user, the peripheral edge portion bites into the skin and leaves a trace of biting on the skin later. There is no such thing.
Here, the relief area 25 is clearly distinguished from the curvature of the end face of the plate body constituting the planar portion 21 of the seat plate portion 12. That is, although the end surface part showing the thickness of such a plate is also formed of a curved surface, the radius of curvature of the relief region 25 is distinguished by a point larger than this. For example, in the present embodiment, the curvature of the end face portion is about 0.9 mm, whereas the curved surface constituting the relief region 25 has a curvature of, for example, about 7 mm.
In addition, as described above, the planar portions 22 and 22 do not necessarily need to be completely adhered to both cheeks of the infant, but the boundary between the planar portions 22 and 22 and the relief areas 25 and 25 ( The vicinity of the area where the direction of the curved surface changes) is always in close contact, so that the stimulation caused by the contact is alleviated.
[0029]
Furthermore, the region below the nipple portion 11 of the planar portion 21, that is, the region indicated by 26 in FIG. 1, is a lower portion having a curvature opposite to that of the contact portions 22 and 22, as shown well in FIG. Region 26 is designated. This is formed in consideration of the feature that the lower jaw portion of the infant has a shape protruding slightly forward, and is an escape area for escaping the extension of the lower jaw. Thereby, the lower area | region 26 of the planar part 21 can be closely_contact | adhered appropriately to the infant's lower jaw vicinity.
That is, in the region below the nipple portion 11, the upper contact portions 22 and 22 have, for example, a radius of about 160mm and are concave with respect to the facing user's face. Is a curved surface opposite to this, and has a radius of curvature of about 7 mm, for example.
The lower region 26 is the same as the escape region 25 in that it is distinguished from the curvature of the end face of the plate member constituting the planar portion 21 of the seat plate portion 12.
[0030]
Further, as shown in FIG. 2, the area above the nipple part 11 of the planar part 21 is curved in the same direction as the contact parts 22 and 22 (in this case, for example, a curvature radius of 160 mm). It has a smaller curvature (for example, a curvature radius of 50 mm). That is, the upper region 27 has a concave surface that faces the user's face in the same manner as the contact portions 22 and 22, and the curvature radius of the curvature is smaller than that of the contact portions 22 and 22. Has been.
In this way, the upper lip is adapted to the shape of the curved upper lip of the infant and is easy to adhere to the upper lip of a baby from about 1 year old (especially close to the upper lip when the lips are closed). Fits properly to fit closely.
[0031]
This embodiment is configured as described above. Next, the operation will be described while explaining the state of use.
First, before describing the operation of the present embodiment, the structure in the oral cavity of an infant will be described.
FIG. 6 is a diagram schematically showing the upper jaw side in a horizontal section in a state where the pacifier 10 of the present embodiment is placed in the oral cavity of an infant. In an infant performing a nursing movement, a hole called a mammal socket that plays an important role exists near the boundary between the soft palate and the hard palate of the upper jaw, and symbol C indicates the deepest part of the mammal cavity.
In the figure, A is the lip tip of the infant, B is the apex point of the alveoli, C is the start point (front end) of the sucking cavity, and X is the tip when the nipple portion 11 of the pacifier is in an appropriate position. ing.
[0032]
In addition, regarding infants from around May to August after birth, according to the study by the present inventors, the sizes are as follows.
In other words, the outer diameter (DD ′) of the mammal cavity is about 18 mm to 22 mm, the lip thickness (AB) is about 7 mm to 12 mm, and the distance from the alveolar crest point to the deepest point of the mammal cavity is about 17 mm to 19 mm. It is.
[0033]
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view showing a state in which the infant h takes the pacifier 10 in the same state as taking the mother's nipple in the mouth and is in a sucking movement, that is, a peristaltic movement.
FIG. 8 shows a state in which the infant h is resting with the pacifier 10 in the mouth at the trace of the sucking exercise.
In these drawings, 31 indicates the upper lip of the infant h, 32 indicates the lower lip, 33 and 34 indicate the upper and lower alveolar spaces, respectively, and the symbol D indicates the deepest point of the mammary cavity.
In the stage of FIG. 7, the tongue of the infant h shows a wave-like movement as indicated by a dotted line, and the nipple portion 11 is appropriately accommodated in the sucking cavity and performs the same deformation as the mother's nipple. Can do.
[0034]
That is, as described above, the nipple tip portion 15 of the nipple portion 11 is substantially spherical, and preferably has a diameter b of about 11 mm to 15 mm, particularly preferably so that it fits properly in the baby socket of the infant h. Is set to about 13 mm.
If the outer diameter of the nipple tip 15 is larger than 15 mm, the space in the oral cavity cannot be sealed due to the movement of the tongue of the infant h, so that the feeding movement cannot be performed properly. Even when the outer diameter of the nipple tip 15 is smaller than 11 mm, the space in the oral cavity cannot be sealed by the movement of the tongue of the infant h, so that the feeding movement cannot be performed properly. Therefore, in order for the teat tip 15 to fit properly into the infant's suckling cavity, the diameter b is preferably 11 mm to 15 mm, and particularly preferably about 13 mm.
[0035]
Here, the special shape of the seat plate portion 12 exhibits its effect most. That is, first, the close contact portions 22 and 22 provided on at least both sides of the planar portion 21 of the seat plate portion 12 are concave surfaces along the curvature of the region near both cheeks of the user's face. For this reason, when the infant h sucks the nipple part 11, the close contact parts 22 and 22 of the seat plate part 12 are in close contact with the vicinity of both cheeks of the infant (see FIG. 6).
[0036]
Further, since the base portion 13 of the seat plate portion 12 is formed of a softer material than the surrounding planar portion 21, it can softly contact the lips 33 and 34 and give a soft feel to the infant.
[0037]
Further, as described above, the upper region 27 of the planar portion 21 of the seat plate portion 12 has a concave surface similar to the contact portions 22 and 22 as opposed to the user's face, and the curvature of the curvature thereof. The radius is set to be smaller than the contact portions 22 and 22. Therefore, when the upper lip 33 gets over the base 13 from the position shown in FIG. 7 and comes into contact with the upper region 27, the upper lip 33 fits and closely contacts the curved upper lip 33 of the infant.
[0038]
Further, as described above, the lower region 26 of the planar portion 21 is a lower region 26 having a curvature opposite to the contact portions 22 and 22. As shown in FIG. 7, the lower jaw part of the infant has a shape protruding slightly forward, so that the lower region 26 of the planar portion 21 is appropriately in close contact with the infant's lower jaw. Can do.
As described above, the planar portion 21 of the seat plate 12 is configured such that the regions 22 and 22 on the both sides, the upper region 27, and the lower region 26 can be in close contact with the corresponding region of the entire face of the infant. Thus, the positioning is correctly performed so that the dimension setting of the nipple portion 11 is utilized.
[0039]
Further, even if the seat plate 12 is in close contact with the front surface of the infant h's face in this way, the escape regions 25 are formed on both sides, as described above (see FIG. 6). ), The peripheral portion does not bite into the front face of the infant h and does not leave a trace of biting on the skin.
[0040]
And the teat part 11 is correctly positioned in the oral cavity of the infant h by the function of the seat plate part 12. In this case, as described above, the nipple portion 11 is formed of a soft material that can be sufficiently deformed, and air passes from the inside of the hollow through the above-described through hole to the outside, which is different from the conventional pacifier. Can deform and extend in much the same way as a mother's nipple.
[0041]
Moreover, the upper and lower alveoli 33 and 34 of the infant h are naturally positioned so as to sandwich the flat portion 14 from above and below. In this state, the length in the vertical direction, that is, the thickness of the flat portion 14 shown by a in FIG. 7 is preferably set to about 2.5 mm to 8 mm. When the flat part 14 is thinner than 2.5 mm, it is difficult to sandwich the flat part 14 between the lips and the upper and lower alveoli 33 and 34. Further, it is difficult to form such a flat portion 14 when it is manufactured.
Moreover, when a becomes thicker than 8 mm, the difference with the thickness of the nipple tip part 15 will become small, and it will be hard to function as the flat part 14. FIG. Moreover, the flat part 14 becomes too thick, and the practice which ties a lip cannot fully be performed. That is, even if the alveoli 33 and 34 sandwich the flat portion 14, the mouth is too open. Furthermore, with such a thickness, there is a possibility that it will be an adverse effect on the dentition, such as an open bite (the dentition is not completely closed).
[0042]
Thus, according to the pacifier 10 of this embodiment, the seat board part 12 can fit the circumference | surroundings of the lip appropriately according to the developmental stage of the infant, and it is easy to hold | maintain a nipple in this state. In addition, the nipple part 11 is based on the spherical nipple tip part 15 and is adapted to suckling, in response to the sucking movement, to skillfully attract the attention, and by providing the flat part 14, Appropriate training is provided so that infants from around May to August can naturally learn to move their mouths necessary to acquire feeding behavior, such as baby food, gradually from feeding exercise. It can be carried out.
[0043]
The present invention is not limited to the above-described embodiment.
The seat plate portion having the above-described shape is not limited to the nipple portion of the present embodiment, and various types of nipple portions can be combined.
Moreover, as long as each component of each embodiment exhibits the effect of this invention, it can be abbreviate | omitted separately and can be combined mutually. Further, a configuration not mentioned in the above description can be added.
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a pacifier having a seat plate portion that fits suitably around the lips according to the developmental stage of the infant.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a pacifier according to an embodiment of the present invention, wherein (a) is a schematic perspective view seen from the front upper side, and (b) is a schematic perspective view seen from the lower front side.
FIG. 2 is a schematic side cross-sectional view of the pacifier of FIG.
FIG. 3 is a schematic side view of the pacifier of FIG.
4A is a schematic cross-sectional view in the horizontal direction of the pacifier of FIG. 1, and FIG. 4B is an end view taken along the line kk of FIG.
FIG. 5 is a rear view of the pacifier of FIG. 1;
6 is a diagram schematically showing the upper jaw side in a horizontal section when the pacifier of FIG. 1 is placed in the oral cavity of an infant.
FIG. 7 is a view showing a state where a baby who is a user takes in a pacifier in the same state as taking in a mother's nipple in the mouth, and is in a sucking movement, that is, a peristaltic movement.
8 is a view showing a state where an infant who is a user is resting on the peristaltic movement of FIG.
FIG. 9 is a half sectional view showing an example of a conventional pacifier.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Pacifier, 11 ... Nipple part, 12 ... Seat plate part, 13 ... Base part, 14 ... Flat part, 15 ... Nipple tip part

Claims (5)

乳首部と、この乳首部の基部に配置された所定の広がりを有する座板部とを備えたおしゃぶりであって、
前記座板部が、
前記乳首部の基部周囲を囲む板体でなり、この座板部の使用者に対する対向面の少なくとも両脇部が凹状に形成された密着部とされ、前記座板部の前記対向面の少なくとも両脇周縁部が、外側に向かうように反った逃げ領域とされており、
前記乳首部の基部の前記座板部と接続される領域において、少なくとも該座板部から前記対向面側に露出する部分が、略円形の面状に拡径されて突出形成されていることにより、該面状部分が乳幼児の口唇先端と当接するように構成されているとともに、前記接続領域である前記略円形の面状の部分が前記座板材料よりもやわらかい材料にて形成されている
ことを特徴とする、おしゃぶり。
A pacifier comprising a nipple portion and a seat plate portion having a predetermined spread arranged at the base of the nipple portion,
The seat plate portion is
It is a plate that surrounds the periphery of the base of the nipple portion, and at least both sides of the facing surface of the seat plate portion with respect to the user are concavely formed close contact portions, and at least both of the facing surfaces of the seat plate portion The side edge is a relief area that warps outward,
In a region connected to the seat plate portion of the base portion of the nipple portion, at least a portion exposed to the facing surface side from the seat plate portion is formed to protrude in a substantially circular surface shape. The planar portion is configured to come into contact with the lip tip of the infant, and the substantially circular planar portion that is the connection region is formed of a material that is softer than the seat plate material. A pacifier characterized by
前記乳首部が、ほぼ球状の乳頭先端部と、この乳頭先端部よりも基部よりに設けられ、幅方向よりも上下方向の長さを短くすることにより、断面が偏平な形状とされた偏平部とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のおしゃぶり。  The nipple portion is provided in a substantially spherical nipple tip portion, and a flat portion having a flat cross section by making the length in the up and down direction shorter than the width direction provided at the base portion than the nipple tip portion. The pacifier according to claim 1, comprising: 前記座板部の前記対向面の使用者の顎部に対応する領域が、前記密着部と反対の湾曲面とされていることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載のおしゃぶり。  The pacifier according to claim 1, wherein a region corresponding to the jaw portion of the user on the facing surface of the seat plate portion is a curved surface opposite to the contact portion. . 前記座板部の前記対向面の上側周縁部は、前記逃げ領域を形成せずに、前記対向面と同じ曲面とされていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のおしゃぶり。  The upper peripheral edge portion of the facing surface of the seat plate portion is formed with the same curved surface as the facing surface without forming the escape region. pacifier. 前記乳首部は中空であり、かつ外部と連通していることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のおしゃぶり。  The pacifier according to any one of claims 1 to 4, wherein the nipple portion is hollow and communicates with the outside.
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