JP4595638B2 - 還元性物質を用いるタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法 - Google Patents
還元性物質を用いるタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4595638B2 JP4595638B2 JP2005115345A JP2005115345A JP4595638B2 JP 4595638 B2 JP4595638 B2 JP 4595638B2 JP 2005115345 A JP2005115345 A JP 2005115345A JP 2005115345 A JP2005115345 A JP 2005115345A JP 4595638 B2 JP4595638 B2 JP 4595638B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peptide
- protein
- molecular weight
- disulfide
- ion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
Description
まず、精製されたタンパク質又はペプチドをトリプシンなどを用いてジスルフィド結合が維持される条件下(例えばpH 7)で酵素消化する。続いて、得られた消化断片を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分離し、質量分析計で計測する。
・前処理に手間と時間がかかる。
・タンパク質について、還元前及び還元後(すなわちジスルフィド結合が有る場合及び無い場合)の分析結果を比較するため、2種類の試料を用意する必要がある。
・試料分子の他の部位に影響を与えないように、ジスルフィド結合のみを還元し保護することが要求されるため、pHなどの反応条件の制約が厳しい。
・前処理において用いられる過剰の試薬が除去されきれないため、残留試薬の質量分析に対する影響が危惧される。
<1>
(i)MSの2乗以上が可能なLI(レーザーイオン化)質量分析装置により、ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質を用いてタンパク質又はペプチドのMSを行い、前記タンパク質又はペプチド中のジスルフィド結合のうち少なくとも一のジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとを得て、
(ii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAのうち前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとの質量差を算出し、算出された質量差からジスルフィド結合の数を推定し、
(iii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとをそれぞれプリカーサーイオンとして選択し、選択されたプリカーサーイオンについてそれぞれMSnを行い、前記分子量関連イオンAから複数のプロダクトイオンaを、前記分子量関連イオンBから複数のプロダクトイオンbを得て、
(iv)前記複数のプロダクトイオンaから前記タンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を得て、
(v)前記複数のプロダクトイオンaの各々の質量数と、前記各々のプロダクトイオンaと同じ配列であり且つ同じ系列のプロダクトイオンbの質量数との差を求めることによって、前記タンパク質又はペプチドにおける前記ジスルフィド結合の位置を推定する、タンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
前記LI質量分析装置が、MALDI(マトリックス支援レーザー脱離イオン化型)質量分析装置である、<1>に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、ジスルフィド結合に対して還元性を示すマトリックスである、<2>に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
(i)MSの2乗以上が可能なMALDI質量分析装置により、ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質を用いてタンパク質又はペプチドのMSを行い、前記タンパク質又はペプチド中のジスルフィド結合のうち少なくとも一のジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、前記物質が示す還元性より強い還元性を示さないマトリックスを用いて前記タンパク質又はペプチドのMSを行い、前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとを得て、
(ii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAのうち前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとの質量差を算出し、算出された質量差からジスルフィド結合の数を推定し、
(iii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとをそれぞれプリカーサーイオンとして選択し、選択されたプリカーサーイオンについてそれぞれMSnを行い、前記分子量関連イオンAから複数のプロダクトイオンaを、前記分子量関連イオンBから複数のプロダクトイオンbを得て、
(iv)前記複数のプロダクトイオンaから前記タンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を得て、
(v)前記複数のプロダクトイオンaの各々の質量数と、前記各々のプロダクトイオンaと同じ配列であり且つ同じ系列のプロダクトイオンbの質量数との差を求めることによって、前記タンパク質又はペプチドにおける前記ジスルフィド結合の位置を推定する、タンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、ジスルフィド結合に対して還元性を示すマトリックスである、<4>に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、ジアミノナフタレンの位置異性体から選ばれる、<1>〜<5>のいずれかに記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、1,5−ジアミノナフタレン、2,3−ジアミノナフタレン、及び1,8−ジアミノナフタレンからなる群から選ばれる、<1>〜<6>のいずれかに記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
前記MALDI質量分析装置が、MALDI−QIT−TOF(マトリックス支援レーザー脱離イオン化四重極イオントラップ飛行時間型)質量分析装置である、<2>〜<7>のいずれかに記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
前記タンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を、de novo Sequencingの自動解析を行うことによって得る、<1>〜<8>のいずれかに記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
(i)タンパク質又はペプチドのMSを行う。
(ii)MSの結果から、ジスルフィド結合の数を推定する。
(iii)MSnを行う。
(iv)MSnの結果から、タンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を得る。
(v)MSnの結果から、ジスルフィド結合の位置を推定する。
なお、これらの工程は、上記の順番に限定されるものではない。以下、これらの工程について詳しく説明する。
本工程では、ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質を用いて、タンパク質又はペプチドのMSを行う。本工程によって、ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとを得る。
タンパク質試料又はペプチド試料と、ジスルフィド結合に対して還元性を示すマトリックスとの混合物;タンパク質試料又はペプチド試料と、還元性を示すマトリックスと、強い還元性を示さないマトリックスとの混合物;又は、タンパク質試料又はペプチド試料と、還元性を示し且つマトリックスでない物質と、強い還元性を示さないマトリックスとの混合物など。
すなわち、MALDI質量分析用のプレートに、測定試料の溶液とマトリックスの溶液とを、同一の位置に微量滴下し、乾燥させる。測定試料の溶液は、測定試料のタンパク質又はペプチドを、TFA水溶液に適当な濃度で溶解することによって調製すると良い。マトリックスの溶液は、上記の溶媒に、上記の濃度で溶解することによって調製すると良い。滴下する量としては、特に限定されず、当業者が適宜決定すればよい。例えば、試料にして数fmol〜数pmol程度となるような量とすることができる。
従来法において、還元性を持つ物質を
用いない場合や、強い還元性を持たないマトリックスのみを用いた場合に得られるMSスペクトルにおいては、測定試料がジスルフィド結合を有する場合も、分子量関連イオンのピークは、通常[M+H]+(ポジティブモードでの測定の場合でプロトン付加分子として検出された場合(金属イオン付加分子として検出される場合もある。))又は[M−H]−(ネガティブモードでの測定の場合)として帰属される。すなわち、分子量関連イオンはジスルフィド結合を維持した状態のものとして得られる。
ジスルフィド結合の数をm個として仮定する。そして、上述の工程(i)によって、ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、ジスルフィド結合が維持された分子量関連イオンBとを得る。
ジスルフィド結合の数m(個)に対して、双方の分子量関連イオンの差が2m(Da)で表される、すなわち、2m=MA−MBという関係に基づき、実際に求められた差(MA−MB)からジスルフィド結合の数mを算出する。
本工程では、分子量関連イオンAと分子量関連イオンBとをそれぞれプリカーサーイオンとして選択し、選択されたプリカーサーイオンについてそれぞれMSnを行う。前記工程(i)で、ジスルフィド結合をm個有するタンパク質又はペプチドから、複数の分子量関連イオンA(分子量関連イオンA1、A2・・・Am)が得られた場合は、それぞれの分子量関連イオンをプリカーサーイオンとして選択し、選択されたプリカーサーイオンについてそれぞれMSnを行うことができる。
本工程では、MSnの結果から、ジスルフィド結合が還元されたタンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を得る。このときに関わるプロダクトイオンaについて、以下に説明する。
本工程では、プロダクトイオンaとプロダクトイオンbとの質量差を利用して、ジスルフィド結合の位置を推定する。
それぞれの場合において、(1b)の形式のプロダクトイオンbとそれに対応する(1a)の形式のプロダクトイオンaとは、ジスルフィド結合が還元されているか否かという違いがあることを除いては、互いに同系列、同配列である。
この場合において、(2b)の形式のプロダクトイオンbとそれに対応する(2a)の形式のプロダクトイオンaとは、切断されたジスルフィド結合がさらに還元されているか否かという違いがあることを除いては、互いに同系列、同配列である。
この場合において、(3b)の形式のプロダクトイオンbとそれに対応する(3a)の形式のプロダクトイオンaとは、ジスルフィド結合が同じ形に切断されており、互いに同系列、同配列である。
また、(2a)の形式のプロダクトイオンaと(2b)の形式のプロダクトイオンbとにおいて、両者が同系列のイオンの場合、双方の質量差は、理論的に1となる。
さらに、(3a)の形式のプロダクトイオンaと(3b)の形式のプロダクトイオンbとにおいて、両者が同系列のイオンの場合、双方の質量差は、理論的に0となる。
・前処理の手間と時間が大幅に縮小される。
・前処理における調整の難しさや残留試薬の問題が軽減される。
・基本的に通常の質量分析と手順が同じであるため、操作が容易である。
・使用する試料の量が少なくてすむ。
測定試料として、図1に示すように、A鎖((A-chain:GIVEQCCASVCSLYQLENYCN(配列表の配列番号1),ジスルフィド結合CysA6-CysA11)とB鎖(B-chain:FVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKA(配列表の配列番号2))とがジスルフィド結合CysA7-CysB7及びCysA20-CysB19で架橋した構造を有するInsulinを用い、還元性を示すマトリックスとして、ジアミノナフタレンの位置異性体3種、及び比較用として強い還元性を示さない2,5-dihydroxybenzoic acid(DHBA)をそれぞれ用いて、AXIMA−QIT(島津製作所)によりポジティブモード及びネガティブモードで質量分析を行った。本実験例で用いたジアミノナフタレンの位置異性体は、1,5-diaminonaphthalene(1,5−DAN)、1,8-diaminonaphthalene(1,8−DAN)、及び2,3-diaminonaphthalene(2,3−DAN)である。また、DHBAを用いた場合においては、還元性を有する物質は用いなかった。
測定試料として、ペプチドUrotensin II (human由来; アミノ酸配列:ETPDCFWKYCV(配列表の配列番号3), ジスルフィド結合:Cys5-Cys10, 分子式:C64H86N13O18, 分子量:1388.6, 最小質量による精密質量: 1387.6)を用いて、MALDI−TOF(マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型)質量分析装置によりMSを、MALDI−QIT−TOF(マトリックス支援レーザー脱離イオン化四重極イオントラップ飛行時間型)質量分析装置(AXIMA−QIT(島津製作所))によって、MSと、MSで得られた分子量関連イオンをプリカーサイオンとしたMS/MSとを行った。マトリックスにDHBAを用いた場合と、1,5−DANを用いた場合とを、得られた結果について比較した。
ジスルフィド結合を含むペプチドで1箇所切断が生じる場合、y−系列イオンは、ジスルフィド結合に関係するシステイン残基のうちN末端側残基までのペプチド骨格が開裂して生じるイオンであれば質量差2、ジスルフィド結合に関する2つのシステイン残基間のペプチド骨格が開裂して生じるイオンであれば質量差1か0となる。
実施例1で得られたデータのうち、マトリックスとしてDHBAを用いて得られた図2のデータのみから、de novo Sequencingによるマニュアル解析と自動解析とのそれぞれの方法によって行った。de novo Sequencingによるマニュアル解析により得られた結果を図2中に示す。
マトリックスとしてDHBAを用いると、MSによる分子量関連イオンが、ジスルフィド結合が維持された分子として得られる。このため、MS/MSによるプロダクトイオンは、ジスルフィド結合及びそれに由来するシステイン残基のチオール基の状態を考慮して質量の理論値を計算する必要がある。さまざまなプロダクトイオン種が入り混じっているため、de novo Sequencingによるマニュアル解析は大変困難な作業となった。
一方、de novo Sequencingによる自動解析を行った場合は、配列のほとんどを解析することができなかった。例えば最高の結果でも、Urotensin IIのN末端側のETPという配列と、C末端側のアミノ酸Vとが解析された程度である。これは、ソフトウェアが、ジスルフィド結合が保持されている条件に対応していないため、ジスルフィド結合を持たない状態か、或いはジスルフィド結合が還元されてカルボアミドメチル化などの修飾を受けた状態としてのみ計算するためだと考えられる。しかも実際には、この結果においては、解析されたアミノ酸の情報さえも、間違ったイオンピークを選んで解析されていたことが判明した。
Claims (9)
- (i)MSの2乗以上が可能なLI(レーザーイオン化)質量分析装置により、ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質を用いてタンパク質又はペプチドのMSを行い、前記タンパク質又はペプチド中のジスルフィド結合のうち少なくとも一のジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとを得て、
(ii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAのうち前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとの質量差を算出し、算出された質量差からジスルフィド結合の数を推定し、
(iii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとをそれぞれプリカーサーイオンとして選択し、選択されたプリカーサーイオンについてそれぞれMSnを行い、前記分子量関連イオンAから複数のプロダクトイオンaを、前記分子量関連イオンBから複数のプロダクトイオンbを得て、
(iv)前記複数のプロダクトイオンaから前記タンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を得て、
(v)前記複数のプロダクトイオンaの各々の質量数と、前記各々のプロダクトイオンaと同じ配列であり且つ同じ系列のプロダクトイオンbの質量数との差を求めることによって、前記タンパク質又はペプチドにおける前記ジスルフィド結合の位置を推定する、タンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。 - 前記LI質量分析装置が、MALDI(マトリックス支援レーザー脱離イオン化型)質量分析装置である、請求項1に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
- 前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、ジスルフィド結合に対して還元性を示すマトリックスである、請求項2に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
- (i)MSの2乗以上が可能なMALDI質量分析装置により、ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質を用いてタンパク質又はペプチドのMSを行い、前記タンパク質又はペプチド中のジスルフィド結合のうち少なくとも一のジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、前記物質が示す還元性より強い還元性を示さないマトリックスを用いて前記タンパク質又はペプチドのMSを行い、前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとを得て、
(ii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAのうち前記タンパク質又はペプチド中の全てのジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとの質量差を算出し、算出された質量差からジスルフィド結合の数を推定し、
(iii)前記ジスルフィド結合が還元された分子量関連イオンAと、前記ジスルフィド結合が還元されていない分子量関連イオンBとをそれぞれプリカーサーイオンとして選択し、選択されたプリカーサーイオンについてそれぞれMSnを行い、前記分子量関連イオンAから複数のプロダクトイオンaを、前記分子量関連イオンBから複数のプロダクトイオンbを得て、
(iv)前記複数のプロダクトイオンaから前記タンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を得て、
(v)前記複数のプロダクトイオンaの各々の質量数と、前記各々のプロダクトイオンaと同じ配列であり且つ同じ系列のプロダクトイオンbの質量数との差を求めることによって、前記タンパク質又はペプチドにおける前記ジスルフィド結合の位置を推定する、タンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。 - 前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、ジスルフィド結合に対して還元性を示すマトリックスである、請求項4に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
- 前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、ジアミノナフタレンの位置異性体から選ばれる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
- 前記ジスルフィド結合に対して還元性を示す物質が、1,5−ジアミノナフタレン、2,3−ジアミノナフタレン、及び1,8−ジアミノナフタレンからなる群から選ばれる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
- 前記MALDI質量分析装置が、MALDI−QIT−TOF(マトリックス支援レーザー脱離イオン化四重極イオントラップ飛行時間型)質量分析装置である、請求項2〜7のいずれか1項に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
- 前記タンパク質又はペプチドのアミノ酸配列情報を、de novo Sequencingの自動解析を行うことによって得る、請求項1〜8のいずれか1項に記載のタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005115345A JP4595638B2 (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 還元性物質を用いるタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005115345A JP4595638B2 (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 還元性物質を用いるタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006292603A JP2006292603A (ja) | 2006-10-26 |
JP4595638B2 true JP4595638B2 (ja) | 2010-12-08 |
Family
ID=37413319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005115345A Expired - Fee Related JP4595638B2 (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 還元性物質を用いるタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4595638B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6156098B2 (ja) * | 2013-11-27 | 2017-07-05 | 株式会社島津製作所 | イオントラップ質量分析装置 |
-
2005
- 2005-04-13 JP JP2005115345A patent/JP4595638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006292603A (ja) | 2006-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Breuker et al. | Top-down identification and characterization of biomolecules by mass spectrometry | |
Reid et al. | ‘Top down’protein characterization via tandem mass spectrometry | |
Hardouin | Protein sequence information by matrix‐assisted laser desorption/ionization in‐source decay mass spectrometry | |
Medzihradszky et al. | Lessons in de novo peptide sequencing by tandem mass spectrometry | |
Seidler et al. | De novo sequencing of peptides by MS/MS | |
Palumbo et al. | Tandem mass spectrometry strategies for phosphoproteome analysis | |
Zhurov et al. | Principles of electron capture and transfer dissociation mass spectrometry applied to peptide and protein structure analysis | |
Medzihradszky | Peptide sequence analysis | |
EP1425586B1 (en) | Mass labels | |
EP2081025B1 (en) | Method for determining the amino acid sequence of peptides | |
Matthiesen et al. | Introduction to mass spectrometry-based proteomics | |
Lee et al. | Disulfide bond cleavage in TEMPO‐free radical initiated peptide sequencing mass spectrometry | |
Asakawa | Principles of hydrogen radical mediated peptide/protein fragmentation during matrix‐assisted laser desorption/ionization mass spectrometry | |
Reid et al. | Selective identification and quantitative analysis of methionine containing peptides by charge derivatization and tandem mass spectrometry | |
Samyn et al. | A case study of de novo sequence analysis of N-sulfonated peptides by MALDI TOF/TOF mass spectrometry | |
JP6098538B2 (ja) | 糖ペプチドの分析方法、および糖鎖構造解析用プログラム | |
Miyashita et al. | Improving peptide fragmentation by N‐terminal derivatization with high proton affinity | |
Kweon et al. | Metal oxide-based enrichment combined with gas-phase ion-electron reactions for improved mass spectrometric characterization of protein phosphorylation | |
Zhang et al. | Peptide photodissociation with 157 nm light in a commercial tandem time-of-flight mass spectrometer | |
JP4426365B2 (ja) | 糖タンパク質構造解析手法 | |
Maleknia et al. | Mass spectrometry of amino acids and proteins | |
EP2455750A1 (en) | Method for specific cleavage of n-c bond in peptide main chain | |
Waldera-Lupa et al. | The fate of b-ions in the two worlds of collision-induced dissociation | |
JP4595638B2 (ja) | 還元性物質を用いるタンパク質又はペプチドのジスルフィドマッピング法 | |
Gardner et al. | Impact of proline and aspartic acid residues on the dissociation of intermolecularly crosslinked peptides |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100615 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100906 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4595638 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |