JP4594342B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、可変ギア比機構を有するパワーステアリング装置に係り、特に充分なハンドル戻りを付与することにより、軽くハンドルが切れるパワーステアリング装置の特性を保持したままで、往き戻りの違和感、摩擦感を軽減し、低高速時の車両挙動の安定を持ったフイーリングの良い操舵感を実現する可変ギア比機構付きの電動パワーステアリング装置に関する。
従来の可変ギア比機構ステアリング装置において、ウォームセクタ、ボールナット、ラック&ピニオン等の可変ギア比機構を用いて、直進付近のギヤ比を大きく、ロック側のギヤ比を小さくすることにより車両応答性の向上を図ったものは知られている、また従来のパワーステアリング装置において、動力を積極的に用いて、車速が増大するのに伴い操舵補助力を減少させて電動機を制御するものは知られている。
従来の電動パワーステアリング装置は、例えば車両速度(以下、車速と呼ぶ)Vに対し車速が増大するのに伴い、ハンドルの戻り操舵時に電動機の設定速度を減少するようにすることにより、車両の低速走行時にはステアリング系の戻り速度を比較的大きく保ち、高速走行時にはステアリング系の戻り速度を小さくし、車両の挙動変化(低速走行時に鈍感、高速走行時に敏感)を少なくしている。
また、従来の可変ギア比機構付きパワーステアリング装置では、オーバオールステアリングレシオを大きくすると操舵力は小さくてすむが、ハンドル回転数の増大により舵取りが頻繁になるので、オーバオールステアリングレシオを全体的に小さく取りハンドル回転数の増大を減少させている。
特性は、ロック側のギヤ比を小さく、直進付近のギヤ比を大きくし、ロックツーロック回転数を低減させつつ直進走行時にクイックにならぬようハンドルに余裕をもたせている。
従来の可変ギア比機構付きパワーステアリング装置は、直進付近のギヤ比を大きく、ロック側のギヤ比を小さくしてあるため、ハンドル角の増大とともにギヤ比を小さく設定し、また転舵輪の転舵角の動作があまりクイックにならぬように設定してあるため以下のような課題がある。
可変ギア比機構付きパワーステアリング装置は、可変ギア比機構からハンドルまでの上流側の機械的フリクション、オイルの粘性項、および慣性項等の影響がギヤ比により変化するので、車両の車輪による自己復帰トルクが作用しても、ハンドルの戻りがギヤ比により変化するという課題がある。
特に、車両が低速走行時には、高速走行時に比べて自己復帰トルクの作用が弱いので顕著となる。
また、電動機等の補助動力を積極的に用いて、ハンドルの往き操作と戻り操作時に補助動力を作用させても可変ギヤ機構のため、ギヤ比が変わってしまい適当な補助動力の付与が困難であり、違和感および摩擦感を除去することができず、操舵フイーリングの低下をまねく課題がある。
この発明はこのような課題を解決するためなされたもので、その目的はギヤ比が変わっても、フリクション、オイルの粘性項、および慣性項等の作用に係わらず、一定のハンドル戻りを付与し、またフイーリングの良い操舵感を実現することのできる可変ギア比機構付きパワーステアリング装置を提供することにある。
前記課題を解決するため請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、可変ギヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手段を設け、制御手段は操舵トルク検出手段からの信号とギヤ比検出手段からの信号と操舵回転速度検出手段からの信号に基づき目標電動機電流を決定することを特徴とする。
請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、可変ギヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手段を設け、制御手段は操舵トルク検出手段からの信号に基づいてトルク制御量を算出し、可変ギヤ比機構のギヤ比検出手段からの信号と操舵回転速度検出手段からの信号に基づいて回転速度制御量を算出し、トルク制御量と回転速度制御量との差に基づいて目標電動機電流を決定するので、ギヤ比が変更されても、それを加味した目標電動機電流を決定し、操舵フイーリングの良い操舵感を実現することができる。
請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1の装置構成において、制御手段(17)が、操舵トルク検出手段(12)からの信号(T)とギヤ比検出手段(13)からの信号(G)の両方の信号に基づいてトルク制御量(Ct)を算出することを特徴とする。
以上のように、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、可変ギヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手段を設け、制御手段は操舵トルク検出手段からの信号と可変ギヤ比機構のギヤ比検出手段からの信号と操舵回転速度検出手段からの信号に基づき目標電動機電流を決定するようにしたので、ギヤ比の変更に伴うステアリング系の特性変更を改善することができ、違和感がない操舵フィーリングを向上させることができる。
よって、ギヤ比の変更に伴うステアリング系の特性変更を改善することができ、違和感がない安定した操舵フイーリングの向上が図れる電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
なお、この発明は電動式パワーステアリング装置のフリクション、オイルの粘性等の作用が可変ギヤ比機構のギヤ比の変更により変化しないようにして、良好な操舵フイーリングを得ることができる可変ギヤ比機構を有する電動パワーステアリング装置を提供するものである。
図1はこの発明に係る電動式パワーステアリング装置の全体構成図である。
電動式パワーステアリング装置1は、ハンドル2に一体的に設けられたステアリング軸3に自在継ぎ手4a,4bを備えた連結軸4を介してステアリングギヤボックス内に設けられた可変ギヤ比機構5によって、機械的に連結され手動操舵力発生手段6が構成される。
なお、実施構造としてのギヤ比可変機構は、特開平7−257406号公報に開示されている。
ステアリング軸3の回転運動を可変ギヤ比機構5を有したラック&ピニオン等により往復運動するラック軸7は、その両端にタイロッド8を介して転動輪としての左右の前輪9が連結される。
このようにして、ハンドル2で操舵時には直進付近のギヤ比が大きく、ロック側でギヤ比が小さなラック&ピニオン式の手動操舵力発生手段6を介して、マニュアルステアリングで前輪9を転動させて車両の向きを変えている。
手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸7の同軸上に配置し、また同様にボールネジ機構11を同軸上に配置し、これを介し操舵補助力を推力に変換してラック軸7に作用させる。
ステアリングギヤボックス内には手動トルクを検出するための操舵トルクセンサ12、とギヤ比を検出するためのギヤ比センサ13、ステアリング軸3の回転速度に対応した操舵速度を検出するための操舵速度検出センサ14をそれぞれ設け、トルク信号T、ギヤ比信号G、操舵速度信号SVを制御手段17に供給する。
また、車の速度に対応した車速を検出する車速センサ16を設け、車速信号Vを制御手段17に供給する。
なお、操舵トルクセンサ12をトーションバのトルク量の変化に対応した捩れ変位を電圧に変換するポテンションメータ、ギヤ比センサ13を可変ギヤと一体化したカムとポテンションメータ、操舵速度検出センサ14をタコジェネレータ等の直流発電機、車速センサ16をスリットを有する回転円盤とフォトカプラ等で構成した。
また、操舵トルクセンサ12は、操舵の回転方向とトルク量に応じたトルク信号T、ギヤ比センサ13は、ギヤの比率に応じたギヤ比信号G、操舵速度検出センサ14は、操舵にともなう回転方向と操舵の回転速度に応じた操舵速度信号SV、車速センサ16は、車の前後方向と車速に応じた車速信号Vをそれぞれ出力する。
制御手段17は、操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tとギヤ比センサ13が検出するギヤ比信号G、操舵速度検出センサ14が検出する操舵速度信号SV、および車速センサ16が検出する車速信号Vを処理して得られる電動機制御信号Co(例えば、PWM信号)で電動機駆動手段18(例えば、FETを用いたブリッジ回路)を介して電動機10をPWM駆動して、走行状態に対応した操舵補助力が得られるように構成する。
電動機駆動手段18は、インターフェース回路18aおよび4個のFETからなるブリッジ回路で構成する。
図2にFETブリッジで構成した電動機駆動手段の実施例を示す。
電動機駆動手段18はインターフェース回路18aに入力される電動機制御信号Coに基づいて電動機10を駆動する電動機駆動信号Moを出力する。
なお、インターフェース回路18aに入力される電動機制御信号Coは、例えば電動機10の回転方向を制御する方向信号と電動機10の駆動量(駆動トルクと回転数)を制御するPWM信号から形成し、例えば電動機10を左回転させる場合、方向信号によりFETのQ4をオン制御し、PWM信号のデューティ比によりFETのQ2のゲートを制御する。また電動機10を右回転させる場合、方向信号によりFETのQ1をオン制御し、PWM信号のデューティ比によりFETのQ3のゲートを制御する。
さらに、FETのQ1とQ4、またはFETのQ2とQ3を同時にオン制御して電動機10の入力端子間を短絡して、電磁制動をかけるよう制御することもできる。
また、例えば、FETブリッジと電動機10間に低抵抗を設けて、検知する電位から電動機10に流れる電流の検出とFET素子のチェックや電動機10等の故障検出を行う。
図3は本発明の第1実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部ブロック構成図である。
なお、本図の構成は、操舵トルクと操舵速度とギヤ比に基づいて電動機制御信号を制御する可変ギヤ比機構を有する電動パワーステアリング装置に関する。
図3において、電動パワーステアリング装置は、操舵トルクセンサ12と、ギヤ比センサ13と、操舵速度センサ14と、制御手段17と、電動機駆動手段18と、電動機10とから構成する。
制御手段17は、マイクロプロセッサを基本に構成し、ステアリングの目標信号発生手段20とフィードバック制御手段19を備え、操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tおよびギヤ比センサ13が検出するギヤ比信号Gの絶対値に基づいてそれぞれに対応したトルク制御量Ct、操舵速度センサ14が検出する操舵速度信号SVおよびギヤ比信号Gに対応した回転速度制御量Csvf、Csvrに変換するとともに、それぞれトルク信号Tおよび操舵速度信号SVの方向信号からハンドル2の往き状態には電動機制御信号(Ct−Csvf)、戻り状態には電動機制御信号(Ct+Csvr)を電動機制御信号Coとしてフィードバック制御手段19に供給する。
また、制御手段17は図示しないA/D変換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tおよび操舵速度センサ14が検出する操舵速度信号SVの絶対値に対応するデジタル値に変換して、方向をDtおよびDsvのフラグとして検出する。
さらに、フィードバック制御手段19は、加算手段19a、PID手段19b、方向切換手段19cとフィルタ手段19dとを備え、電動機駆動手段18が電動機10を駆動するために適した電動機制御信号Coに電流Iをフィードバックして、例えばPWM信号と回転方向信号Dmに変換して出力するよう構成する。
ステアリング状態検出手段20aは、トルク信号の方向フラグDtおよび操舵速度信号SVの方向フラグDsvに基づいてハンドル2の往き状態または戻り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻り状態はLレベルのように状態に対応したステアリング状態信号Ssを操舵速度制御手段21eの切換え部(SW1)23に供給する。
なお、往き状態または戻り状態の検出は、例えば、フラグDtとフラグDsvの符号で判断するよう構成し、フラグDtとフラグDsvの符号が一致する場合(Dt=Dsv)は往き状態、フラグDtとフラグDsvの符号が不一致する場合(Dt≠Dsv)は戻り状態としてもよい。
トルク制御手段21aは、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例えば図8のテーブル1のような操舵トルクTと対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct1のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換されたトルク信号T入力に対応したトルク制御量Ct1を選択してトルク制御量信号Ct1を出力する。
トルク信号Tを微分したdT/dtの信号に、ギヤ比信号Gの2乗相当を乗したトルク制御量信号Ct2を出力し、両方の信号Ct1とCt2との和の信号Ctを加算手段28bに供給する。
操舵速度制御手段21eは、電動機10の制御量である回転速度制御量Csvを、ハンドル2の往き状態と戻り状態にそれぞれ対応してf1(SV)、f2(SV)のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換された操舵速度信号SVの入力に対応して、操舵速度制御量f1(SV)、f2(SV)にそれぞれギヤ比Gを直接、または適当に補正して乗算する。
そして、ステアリング状態検出手段20aからの信号により、往き状態では、Csvf=G・f1(SV)、戻り状態では、Csvr=−G・f2(SV)を切換え部(SW1)23に供給する。
但し、f1(SV)とf2(SV)は図14に示すような特性を有する。
また、図4に示す可変ギヤ比機構5のギヤ比制御手段40は、ギヤ比の目標信号発生手段40a、加算手段40b、PID手段40c、フィードバック制御手段40d、電動機駆動手段40eを備える。
ギヤ比の目標信号発生手段40aは、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例えば図9のテーブル2のような車速Vと対応するギヤ比目標値Cgのデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換された車速V入力に対応したギヤ比目標値Cgを選択してギヤ比制御量信号Cgを出力し、ギヤ比信号Gとの偏差を0にすべく、加算手段40b、PID手段40cを介して、図示されない可変ギヤ比機構5の電動機39をフィードバック制御手段40d、電動機駆動手段40eにより制御する。
このように、制御手段17は、ギヤ比信号Gの2乗相当に対応したトルク制御量Ct2を含んだトルク制御量Ctとギヤ比信号Gを直接又は適当に補正して乗算された回転速度制御量Csvとの差(Ct−Csv)の電動機制御信号Coを形成したので、舵角に、又は車速に応じてギヤ比が変化する際、装置のフリクション、粘性項、慣性項の変化にともなうハンドル戻りの悪化と、往き操作時の遅れ感をなくすことができる。
また、回転速度の悪影響による減衰不足となり、滑らかさの不足をなくすことができ、操舵フィーリングを向上させることができる。
図5は本発明の第2実施例に係る電動式パワーステアリング装置の要部ブロック構成図である。
なお、本図の構成は操舵トルク、操舵角、操舵速度および車速に基づいて電動機制御信号を制御する電動式パワーステアリング装置に関する。
図5において、電動式パワーステアリング装置は、操舵トルクセンサ12と、操舵速度センサ14と、操舵角センサ15と、車速センサ16と、制御手段27と、電動機駆動手段18と、電動機10とから構成する。
但し、全体構成図は、図1に示すものに操舵角センサ15を追加して設けた構成である。
なお、センサは、例えば操舵トルクセンサ12をトーションバのトルク量の変化に対応した捩れ変位を電圧に変換するポテンションメータ、操舵速度検出センサ14をタコジェネレータ等の直流発電機、操舵角検出センサ15および車速センサ16をスリットを有する回転円盤とフォトカプラ等で構成し、電動機駆動手段18は図2に示すFETブリッジで構成する。
制御手段27はマイクロプロセッサを基本に構成し、ステアリングの目標信号発生手段28、第一の実施例と同等のフィードバック制御手段19を備え、操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tと、車速センサ16が検出する車速信号Vと、操舵角センサ15が検出する操舵角信号Dとに基づいてトルク信号Tに対応したトルク制御量Ctに変換し、車速信号Vと操舵角信号Dと操舵速度センサ14が検出する操舵速度信号SVに基づいて操舵速度信号SVに対応した操舵速度制御量Csv(Csvf、またはCsvr)に変換する。
トルク信号Tと操舵角信号Dと操舵速度信号SVの方向からハンドル2に対し往き状態にはトルク信号Tに対応したトルク制御量Ctと、操舵速度信号SVに対応した操舵速度制御量Csvとの差を演算し、電動機制御信号(Ct−Csv)を電動機制御目標信号Coとしてフィードバック制御手段19に供給する。
また、制御手段27は図示しないA/D変換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号T、操舵角センサ15が検出する操舵角信号Dおよび操舵速度センサ14が検出する操舵速度信号SVの絶対値に対応するデジタル値に変換して、方向をDt、DdおよびDsvのフラグとして検出する。
目標信号発生手段28は、ステアリング状態検出手段20a、トルク制御手段21aおよび操舵速度制御手段21eから構成し、トルク制御手段21aで、実験や理論計算等に基づいて設定した値をメモリより選択して算出した目標値Ctと、操舵速度制御手段21eで、メモリされているテーブルから選択出力し、各往き戻りの操舵速度制御量にギヤ比Gを直接、または適当に補正と乗算を行い算出した操舵速度制御量CsvfとCsvrとを用いて、ステアリング状態検出手段20aにより、往き目標信号(Ct−Csvf)と戻り目標信号(Ct+Csvr)を出力する。
ステアリング状態検出手段20aは、トルク信号Tの方向フラグDt、操舵角信号Dの方向フラグDdおよび操舵速度信号SVの方向フラグDsvに基づいて図13の表に示すように、ハンドル2の往き状態または戻り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻り状態はLレベルのように状態に対応したステアリング状態信号Ssを切換え部(SW1)23に供給する。
トルク制御手段21aは、車速応動目標トルク発生手段21a1、車速舵角応動目標トルク発生手段21a2、ギヤ比演算手段21a3、リアルタイムギヤ比補正手段21a4および加減算器26により構成し、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した値を選択し、目標値Ctを算出する。
図6は、車速応動目標トルク発生手段21a1と、車速舵角応動目標トルク発生手段21a2と、ギヤ比演算手段21a3と、リアルタイムギヤ比補正手段21a4とからなるトルク制御手段21aを示す。
車速応動目標トルク発生手段21a1は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した操舵トルクセンサからの信号を例えば図11のaテーブルのような操舵トルクのトルク信号Tと車速信号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct1のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換されたトルク信号T入力と車速信号Vに対応したトルク制御量Ct1を選択して出力する。
(ただし、図11のaテーブルのトルク制御量Ct1の値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線に移行して行く。)
車速舵角応動目標トルク発生手段21a2は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し、操舵角センサと車速センサからの信号を例えば図11のbテーブルのような操舵角センサからの操舵角の操舵角方向Ddと操舵角量Cdの絶対値と車速信号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct3のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換された操舵角信号D入力と車速信号V入力に対応した制御量信号Ct3を出力する。
(ただし、図11のbテーブルのトルク制御量Ct3の値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線に移行して行く。)
ギヤ比演算手段21a3は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し、操舵角センサと車速センサからの信号を例えば図11のcテーブルのような操舵角センサからの操舵角信号D、車速センサからの車速信号Vに基づいて、車速と操舵角により、刻々と変化するギヤ比Gを算出し、リアルタイムギヤ比補正手段21a4に供給する。
(ただし、図11のcテーブルのギヤ比Gの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線に移行して行く。)
リアルタイムギヤ比補正手段21a4は、操舵トルクセンサからのトルク信号Tの微分値dT/dtに係数kと合せて、さらにギヤ比演算手段21a3で算出したギヤ比Gの2乗G2を乗算し、kG2dT/dtを出力する。
加減算器26は、車速応動目標トルク発生手段21a1からCt1を、車速舵角応動目標トルク発生手段21a2からCt3を、リアルタイムギヤ比補正手段21a4からkG2dT/dtを供給され、加減算し目標値Ctを算出する。
操舵速度制御手段21eは、図7に示すように、往き操舵速度制御手段21e1、戻り操舵速度制御手段21e2、ギヤ比算出手段21e3、往き演算手段21e4および戻り演算手段21e5より構成される。
操舵速度制御手段21eは、操舵角センサ15、操舵速度センサ14および車速センサ16からの信号D、SVおよびVに基づいて、往き操舵速度制御量と、戻り操舵速度制御量と、ギヤ比とがメモリされているテーブルから選択出力し、各往き戻りの操舵速度制御量にギヤ比Gを直接、または適当に補正、乗算を行い操舵速度制御量CsvfとCsvrとを算出する。
往き操舵速度制御手段21e1は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定したハンドル2の往き状態を操舵速度センサからの信号を例えば図12のfテーブルのような操舵速度信号SVと車速信号Vに対応した往き操舵速度制御量Cfを選択して出力する。
(ただし、図12のfテーブルの往き操舵速度制御量Cfの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線に移行して行く。)
戻り操舵速度制御手段21e2は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定したハンドル2の戻り状態を操舵速度センサからの信号を例えば図12のeテーブルのような操舵速度信号SVと車速信号Vに対応した戻り操舵速度制御量Crを選択して出力する。
(ただし、図12のeテーブルの戻り操舵速度制御量Crの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線に移行して行く。)
ギヤ比算出手段21e3は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した操舵角センサからの信号を例えば図12のdテーブルのような操舵角の操舵角信号Dと車速信号Vに対応するギヤ比Gを出力する。
(ただし、図12のdテーブルのギヤ比Gの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線に移行して行く。)
往き演算手段21e4は、往き操舵速度制御手段21e1から出力された往き操舵速度制御量Cfにギヤ比算出手段21e3から出力されたギヤ比Gを直接、または適当に補正し、乗算して、往き操舵速度制御量Csvf(=G・Cf)を出力する。
戻り演算手段21e5は、戻り操舵速度制御手段21e2から出力された戻り操舵速度制御量Crにギヤ比算出手段21e3から出力されたギヤ比Gを直接、または適当に補正し、乗算して、戻り操舵速度制御量Csvr(=−G・Cr)を出力する。
切替部(SW1)23は、ソフトプログラム制御のスイッチ機能を備え、ステアリング状態検出手段20aから供給されるステアリング状態信号Ssに基づいて、例えば往き状態を検出したHレベルの場合は信号Csvfを選択し(SW1の実線)、また戻り状態を検出したLレベルの場合は信号Csvrを選択して操舵速度制御量Csvを出力し、加算器28bに供給する。
加算器28bは、ステアリング状態検出手段20aからのステアリング状態信号Ssに基づいて選択された、往き状態または戻り状態の操舵速度制御量Csvをトルク制御手段21aからのトルク制御量Ctから減し、電動機制御目標信号Coを出力し、フィードバック制御手段19に供給する。
さらに、フィードバック制御手段19は、加算手段19a、PID手段19b、方向切換手段19cとフィルタ手段19dとを備え、電動機駆動手段18が電動機10を駆動するために適した電動機制御信号Coに電流Iをフィードバックして、例えばPWM信号と回転方向信号DMに変換して出力するよう構成する。
また、電動機駆動手段18は図2に示すFETブリッジで構成し、PWM信号と回転方向信号DMから電動機10に駆動信号Moを供給して電動機10を駆動する。
このように、制御手段27は、トルク制御手段で操舵のトルク信号Tと車速信号Vに対応するトルク制御量Ct1と、操舵角信号Dと車速信号Vに対応した制御量信号Ct3と、車速と操舵角によるギヤ比Gを操舵トルクセンサからのトルク信号Tの微分値dT/dtに係数kと合せてG2を乗算したkG2dT/dtとを加減算した(Ct1−Ct3+kG2dT/dt)を目標値Ctとして算出し、さらに操舵速度制御手段で操舵速度信号SVと車速信号Vに対応した往き戻りの操舵速度制御量CfとCrを選択し、操舵角信号Dと車速信号Vに対応するギヤ比Gを直接、または適当に補正、乗算して、算出した往き戻りの操舵速度制御量G・Cf、−G・Crからなる操舵速度制御量Csvをトルク制御手段の目標値Ctから減するために、大きなギヤ比でも大きな補正を行うので、往きには(Ct−G・Cf)、戻りには(Ct+G・Cr)の値を得られのでギヤ比に係わらず、また操舵速度に係わらず常に安定した電動機制御目標信号Coを出力し、フィードバック制御手段19に供給し、電動機10を駆動する。
但し、本実施例でも図4と同様なギヤ比制御手段40を有する。
図13は往き状態時と戻り状態時における、これら操舵角方向信号Dd、トルク方向信号Dtと操舵速度方向信号Dsvに対応するトルク補正方向であり、制御モードAで往き状態を表わし、制御モードB、Cで戻り状態を表わす。
また、符号において+は右方向、−は左方向を示す。
例えば、ステアリング状態検出手段20aにおいて右(+)を選択した場合には、操舵角方向信号Ddが+、トルク方向信号Dtが+、操舵速度方向信号Dsvが+/−の時は、往き状態に対応し、トルク補正値は(Ct−Csvf)で制御モードはAで、往き状態を表わす。
また、操舵角方向信号Ddが+、トルク方向信号Dtが−、操舵速度方向信号Dsvが+の時は、浅い戻り状態に対応し、トルク補正値は(Ct+Csvr)で制御モードはCで、浅い戻り状態を表わす。
さらに、操舵角方向信号Ddが+、トルク方向信号Dtが−、操舵速度方向信号Dsvが−の時は、戻り状態に対応し、トルク補正値は(Ct−Csvf)で制御モードはBで、戻り状態を表わす。
また、ステアリング状態検出手段20aにおいて左(−)を選択した場合には、操舵角方向信号Ddが−ではトルク方向信号Dt、操舵速度方向信号Dsv、トルク補正方向が全て逆になり、制御モードは変らない。
次に、図5の構成の動作を動作フロー図に基づいて説明する。
図10は図5の制御手段の一実施の形態の動作フロー図であり、ステップP0〜P23は制御手段の各動作状態を示す。
図示しないイグニッションキーのキースイッチがオン操作されると、制御手段27に電源が印加されて動作が開始する。(ステップP0)
まず、制御手段27を構成するマイクロプロセッサが制御動作を開始し、パワーオンリセット信号等の制御信号を各構成部に送って初期リセットをかけ、イニシャライズ(ステップP1)を実行する。
次に、ステップP2で操舵トルクセンサ12が検出したアナログ値のトルク量と操舵回転方向を含むトルク信号Tを読み込む。
ステップP3でA/D変換部等を介し、操舵トルクの作用方向と大きさが計算され、トルクの絶対値Tと操舵トルクの方向を示すフラグDtに変換される。
トルクの絶対値の大きさTとトルクの方向フラグDtをメモリに記憶される。
次に、ステップP4で操舵角センサ15が検出したディジタル値の操舵角量と操舵回転方向を含む操舵角信号Dを読み込む。
ステップP5でカウンタ部等を介し、操舵角の作用方向と大きさが計算され、操舵角の絶対値Dと操舵角の方向を示すフラグDdに変換される。
操舵角の大きさDと操舵角の方向フラグDdをメモリに記憶される。
次に、ステップ6で操舵速度センサ14が検出したアナログ値の操舵速度量と操舵回転方向を含む操舵速度信号SVを読み込む。
ステップP7でA/D変換部等を介し、操舵速度の作用方向と大きさが計算され、操舵速度の値SVと操舵速度の方向を示すフラグDsvに変換される。
操舵速度の大きさSVと操舵速度の方向フラグDsvをメモリに記憶される。
次に、ステップ8で車速センサ16が検出したディジタル値の車速量と車速方向を含む車速信号Vを読み込む。
ステップP9でカウンタ部等を介し、車速の作用方向と大きさが計算され、車速の値Cvと車速の方向を示すフラグDvに変換される。
車速の大きさCvと車速の方向フラグDvをメモリに記憶される。
ステップP10において、トルク制御手段21aのメモリに予め設定されたaテーブル(図11参照)のアドレスTにあるデータCt1を呼出す。
aテーブルには、トルク制御手段21aでトルク信号Tと車速信号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct1が格納されている。
ステップP11では、トルク制御手段21aのメモリに予め設定されたbテーブル(図11参照)のアドレスDにあるデータCt3を呼出す。
bテーブルには、トルク制御手段21aで操舵角方向Ddと操舵角量Cdの絶対値と車速信号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct3が格納されている。
ステップP12では、トルク制御手段21aのメモリに予め設定されたcテーブル(図11参照)のアドレスDにあるデータGを呼出す。
cテーブルには、トルク制御手段21aで操舵角信号Dと車速信号Vに対応するギヤ比であるGが格納されている。
続いて、ステップP13では、トルク信号Tを微分し、dT/dtに係数kを合せ、またステップP12で得たギヤ比Gを累算G2し、さらにこれらを乗算してkG2dT/dtを、トルク制御手段21aのメモリからステップP10で得たトルク制御量Ct1と、ステップP11で得たトルク制御量Ct3とを加算演算して、(Ct1−Ct3+kG2dT/dt)を電動機制御量の目標値Ctとして出力する。
ステップP14において、ステアリング状態検出手段20aで、操舵角の方向フラグDdとトルクの方向フラグDtとの比較が行われ、ステアリング状態検出手段20aからの検出信号Ssにより切替部(SW1)23で、フラグDdとフラグDtが一致する場合(Dd=Dt)と不一致する場合(Dd≠Dt)とに切り替え制御を行う。
フラグDdとフラグDtが一致する場合(Dd=Dt)には、ステアリング系の往き操作時と判断してステップP16に移行し、またフラグDdとフラグDtが不一致する場合(Dd≠Dt)には、ステップP15に移行し、再度ステアリング系の操作の判断を行う。
さらに、ステップP15では、ステアリング状態検出手段20aで、トルクの方向フラグDtと操舵速度の方向を示すフラグDsvの比較が行われ、ステアリング状態検出手段20aからの検出信号Ssにより切替部(SW1)23で、フラグDtとフラグDsvが一致する場合(Dt=Dsv)と不一致する場合(Dt≠Dsv)とに切り替え制御を行う。
フラグDtとフラグDsvが一致する場合(Dt=Dsv)は、戻りの操舵時と判断してステップP16に移行し、またフラグDtとフラグDsvが不一致する場合(Dt≠Dsv)は、浅い戻りの操舵と判断してステップP20に移行する。
ステップP16では、操舵速度制御手段21eのメモリに予め設定されたfテーブル(図12参照)のアドレスSVにあるデータCfを呼出す。
fテーブルには、操舵速度制御手段21eで操舵速度角信号SVと車速信号Vに対応する操舵速度制御量であるCfが格納されている。
また、ステップP17では、操舵速度制御手段21eのメモリに予め設定されたdテーブル(図12参照)のアドレスDにあるデータGを呼出す。
dテーブルには、操舵速度制御手段21eで操舵角信号Dと車速信号Vに対応するギヤ比Gが格納されている。
ステップP18では、操舵速度制御手段21eのメモリから操舵速度制御量であるCfとギヤ比Gとを乗算し、その結果値(Cf*G)をCsvとして出力する。
さらに、ステップP19では、ステップP13で得た電動機制御量の目標値CtからステップP18で得た操舵速度制御量のCsvを減算して得た(Ct−Csv)を電動機制御目標信号Coとした値を出力する。
また、ステップP20では、操舵速度制御手段21eのメモリに予め設定されたeテーブル(図12参照)のアドレスSVにあるデータCrを呼出す。
eテーブルには、操舵速度制御手段21eで操舵速度角信号SVと車速信号Vに対応する操舵速度制御量であるCrが格納されている。
また、ステップP21では、操舵速度制御手段21eのメモリに予め設定されたdテーブル(図12参照)のアドレスDにあるデータGを呼出す。
dテーブルには、操舵速度制御手段21eで操舵角信号Dと車速信号Vに対応するギヤ比Gが格納されている。
ステップP22では、操舵速度制御手段21eのメモリから操舵速度制御量であるCrとギヤ比Gとを乗算し、その結果値(Cr*G)をCsvとして出力する。
さらに、ステップP23では、ステップP13で得た電動機制御量の目標値CtからステップP22で得た操舵速度制御量のCsvを加算して得た(Ct+Csv)を電動機制御目標信号Coとした値を出力する。
なお、本実施例では、操舵速度センサ14をステアリング軸3の回転速度を検出するタコジェネレータ等の直流発電機を用いたが、電動機10を用いて計算により推定しても良い。
また、可変ギヤ比機構としては、特公平4−9708号に示すものでも良い。
この発明に係る電動パワーステアリング装置の全体構成図 FETブリッジで構成した電動機駆動手段の実施例 本発明の第1実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部ブロック構成図 ギヤ比制御手段の要部ブロック構成図 本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリング装置の制御手段の要部ブロック構成図 本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリング装置のトルク制御手段の要部ブロック構成図 本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリング装置の操舵速度制御手段の要部ブロック構成図 操舵トルクTとトルク制御量Ct1のテーブル1 車速Vとギヤ比目標値Cgのテーブル2 図5の制御手段の一実施例の動作フロー図 トルク制御手段の特性図(aテーブル、bテーブル、cテーブル) 操舵速度制御手段の特性図(dテーブル、eテーブル、fテーブル) 往き戻り状態時のトルク補正方向モード表 図3の関数f1(SV)、f2(SV)の特性図
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホイール,ハンドル、3…ステアリング軸、4…連結軸、4a,4b…自在継ぎ手、5…可変ギヤ比機構、6…手動操舵力発生手段、7…ラック軸、8…タイロッド、9…前輪、10…電動機、11…ボールねじ機構、12…操舵トルクセンサ、13…ギヤ比センサ、14…操舵速度センサ、15…操舵角センサ、16…車速センサ、17,27…制御手段、18…電動機駆動手段、18a…インターフェース回路、19…フィードバック制御手段、19a…加算器、19b…PID手段、19c…方向切換手段、19d…フィルタ手段、20…目標信号発生手段、20a…ステアリング状態検出手段、20b…操舵戻り量判別手段、21a…トルク制御手段、21a1…車速応動目標トルク発生手段、21a2…車速舵角応動目標トルク発生手段、21a3…ギヤ比演算手段、21a4…リアルタイムギヤ比補正手段、21e…操舵速度制御手段、21e1…往き操舵速度制御手段、21e2…戻り操舵速度制御手段、21e3…ギヤ比算出手段、21e4…往き演算手段、21e5…戻り演算手段、23…論理切替部(SW1)、26…加減算器、28…目標信号発生手段、28b…加算器、39…電動機(VGS)、40…ギヤ比制御手段、40a…目標信号発生手段(VGS)、40b…加算手段(VGS)、40c…PID手段(VGS)、40d…フィードバック制御手段(VGS)、40e…電動機駆動手段(VGS)、Co…電動機制御目標信号、Cd…操舵角制御量、Cf,Csvf…往き回転速度制御量,往き操舵速度制御量、Cg…ギヤ比目標値、Cr,Csvr…戻り回転速度制御量,戻り操舵速度制御量、Csv…回転速度制御量,操舵速度制御量、Ct、Ct1、Ct3…トルク制御量、Cv…車速制御量、(Ct−Csv)…往き電動機制御信号、(Ct−Csvf)…往きトルク補正値、(Ct+Csv)…戻り電動機制御信号、(Ct+Csvr)…戻りトルク補正値、D…操舵角信号、Dd…操舵角方向信号、DM…回転方向信号、Dsv…操舵速度方向信号、Ds1…トルク補正信号、Ds3…補正係数、Dt…操舵トルク方向信号、G…ギヤ比信号,ギヤ比、Mo…電動機駆動信号、Q1,Q2,Q3,Q4…FET、Ss…ステアリング状態信号、SV…操舵速度信号、SW1…論理切替部、T…操舵トルク信号、V…車速信号。

Claims (2)

  1. ハンドル舵角に対する転舵輪の転舵角の比を可変にする可変ギヤ比機構(5)と、ステアリング系に操舵補助力を付加する電動機(10)、ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段(12)、少なくとも操舵トルク検出手段(12)からの信号に基づき目標電動機電流(Co)を決定する制御手段(17)と、ステアリング系の回転速度を検出する操舵回転速度検出手段(14)と、制御手段(17)からの信号に基づき前記電動機(10)を駆動する電動機駆動手段(18)とからなる電動パワーステアリング装置(1)を備えた車両において、
    前記可変ギヤ比機構(5)のギヤ比を検出するギヤ比検出手段(13)を設け、
    前記制御手段(17)は、
    前記操舵トルク検出手段(12)からの信号(T)に基づいてトルク制御量(Ct)を算出し、
    前記ギヤ比検出手段(13)からの信号(G)と前記操舵回転速度検出手段(14)からの信号(SV)に基づいて回転速度制御量(Csv)を算出し、
    前記トルク制御量(Ct)と前記回転速度制御量(Csv)との差に基づいて前記目標電動機電流(Co)を決定することを特徴とする車両の電動パワーステアリング装置。
  2. 前記制御手段(17)は、
    前記操舵トルク検出手段(12)からの信号(T)と前記ギヤ比検出手段(13)からの信号(G)の両方の信号に基づいて前記トルク制御量(Ct)を算出することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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