JP4593211B2 - カプセル型医療装置 - Google Patents

カプセル型医療装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4593211B2
JP4593211B2 JP2004261015A JP2004261015A JP4593211B2 JP 4593211 B2 JP4593211 B2 JP 4593211B2 JP 2004261015 A JP2004261015 A JP 2004261015A JP 2004261015 A JP2004261015 A JP 2004261015A JP 4593211 B2 JP4593211 B2 JP 4593211B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medical device
electrode
capsule medical
electrodes
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004261015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006075269A5 (ja
JP2006075269A (ja
Inventor
寛伸 瀧澤
昭夫 内山
武司 横井
宏尚 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2004261015A priority Critical patent/JP4593211B2/ja
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to EP05783591.0A priority patent/EP1796529B1/en
Priority to CN200580036822A priority patent/CN100594837C/zh
Priority to KR1020077007677A priority patent/KR101048916B1/ko
Priority to PCT/JP2005/016999 priority patent/WO2006028281A1/en
Publication of JP2006075269A publication Critical patent/JP2006075269A/ja
Priority to US11/714,495 priority patent/US8257257B2/en
Publication of JP2006075269A5 publication Critical patent/JP2006075269A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4593211B2 publication Critical patent/JP4593211B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、生体内の観察を行うもので、特に、生体組織に電気刺激を与えて体内を移動し、所望する部位を観察することができるカプセル型医療装置に関する。
従来より、被検者が自己の健康状態を確認する方法として、例えば、人間ドックや内視鏡検査等による各種検査による方法が一般的に知られている。また、カプセル状に形成された検査体を飲み込んで体内に投入することにより、容易に健康状態の検査を行えるカプセル型医療装置による検査方法が知られている。この種のカプセル型医療装置は、各種提供されているが、その1つとして例えば、電極を介して生体組織に局所的な電気刺激を与え、電気刺激された生体組織の収縮作用を利用して生体内を移動する電気推進型のカプセル型医療装置が知られている(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。
通常、カプセル型医療装置は、体内に投入されると、例えば、小腸のような管腔の蠕動運動により消化管内を自然に移動するが、この電気推進型のカプセル型医療装置は、管腔などの生体組織に局所的な電気刺激を与えて、生体組織に自然な(自律的な)蠕動運動とは別の収縮動作(強制的な蠕動運動の誘発、あるいは局所的な筋収縮)を行わせることによって、進行方向への移動を促したり、進行方向とは逆方向への移動が行える。これにより、観察を希望する部位に早く到達させたり、同一位置に留まらせて詳細な観察が行えるので、効率の良い観察が行える。
国際公開第01/08548号パンフレット 米国特許出願公開第2003/0125788号明細書
上記特許文献1に記載のカプセル型医療装置においては、管腔の径の変化等に対応するために、伸縮可能なバルーンに電極を設ける構成としている。しかしながらこの構成においては、チューブ等を用いて体外側からカプセル型医療装置に流体(空気等)を送り込んでバルーンを膨張させる必要があった。このため、流体を送り込むための比較的太いチューブ等が必要となり、体内への導入が容易とは言い難く、また被験者にも違和感等を与えることがある他、チューブ等が管腔内で引っ掛かった場合等にはカプセル型医療装置の安定した推進を阻害するおそれがあった。
また、上記特許文献2に記載のカプセル型医療装置は、電気刺激用電極を揺動可能なフラップに取り付け、このフラップを伸縮可能なバルーンによって開閉することにより、管腔の径の変化に対応するようにしている。しかし、特許文献1と同様に、バルーンに空気等を送り込むためのチューブが必要であった。加えて、フラップが最大に開いた状態でも、電極間距離はカプセルの径と略同等の長さとなっており、カプセルの径よりも大幅に径の大きい管腔には対応できないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、電極を生体組織に的確に接触させて、安定した推進を実現することのできるカプセル型医療装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、生体内に導入されて生体情報を検出するカプセル型医療装置であって、カプセル形状をなす筐体と、前記筐体内に設けられた、前記生体情報を取得する生体情報取得手段と、該生体情報取得手段が取得した生体情報を無線により体外に送信する通信手段と、前記筐体の軸線方向の一方の端部側に設けられ、前記生体内の生体組織に対して電気を流すための少なくとも一対の電極と、これら電極に流す電流を制御する電流制御手段と、前記電極同士の間の距離を可変とする電極間距離可変手段と、が備えられ、前記電極間距離可変手段は、基端側を前記筐体に支持されて該筐体から外方へ向かって突出し、先端側で前記電極を支持する可撓性電線とされていることを特徴とする。
このように、電極間距離可変手段を設けているので、生体組織に電極を的確に接触させて電気を流し、生体組織の収縮動作を的確に行わせることが可能となり、カプセル型医療装置の安定した推進を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置であって、前記電極間距離可変手段によって変化される電極間距離の最大値が、前記筐体の外径の略2倍以上とされていることを特徴とする。
このように、電極間距離の最大値を筐体の外径の略2倍以上としているので、筐体の径よりも大幅に径の大きい管腔にも、電極を的確に当接させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカプセル型医療装置であって、前記電極が、ステンレス、プラチナ、チタンのうちの少なくとも一の材料から構成されていることを特徴とする。
このように、ステンレス、プラチナあるいはチタンといった材料から電極を構成するようにしているので、電気伝導度が高く高効率で電流を流すことができるとともに、電極に高い生体適合性を持たせることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載のカプセル型医療装置であって、前記筐体の軸線方向の他方の端部側であって前記生体情報取得手段以外の部分に設けられ、前記生体組織に対して電気を流すための少なくとも一対の第2の電極と、これら第2の電極に流す電流を制御する第2の電流制御手段と、前記第2の電極同士の間の距離を可変とする第2の電極間距離可変手段と、が備えられていることを特徴とする。
このように、筐体の一方の端部側に設けた電極及び電極可変手段以外に、他方の端部側にも第2の電極及び第2の電極間距離可変手段を設けるようにし、これらに流す電流を互いに独立して制御可能なようにしているので、カプセル型医療装置を生体組織内において任意に前後進させることができる。すなわち、前進させたいときは、筐体の一方の端部側に設けた電極によって生体組織に電気を流し、また逆に後進させたいときは、筐体の他方の端部側に設けた第2の電極によって生体組織に電気を流すようにする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置であって、前記可撓性電線が横幅のある帯状電線とされ、前記電極が前記帯状電線と略同幅の横長電極とされていることを特徴とする。
このような帯状電線と横長電極とを用いるようにすれば、生体組織との間でより大きな電気的接触面積を確保することができ、より安定して、収縮に必要な電流量を生体組織に送ることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は請求項5に記載のカプセル型医療装置であって、前記可撓性電線が、前記基端側から先端側の前記電極へと電流を流す導電性線材と、該導電性線材を絶縁被覆する絶縁被覆材とからなり、前記導電性線材と前記絶縁被覆材とのうちの何れかあるいは双方が可撓性及び弾性を有する構成とされていることを特徴とする。
このように、導電性線材を絶縁被覆剤により被覆して可撓性電線を構成するようにしているので、可撓性電線同士の短絡を的確に防ぐことができる。そのため、可撓性電線同士を互いに近接配置させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1、請求項5又は請求項6の何れかに記載のカプセル型医療装置であって、前記可撓性電線が、超弾性合金あるいは超弾性高分子材料のうちの何れかあるいは双方により構成されていることを特徴とする。
このように、超弾性合金あるいは超弾性高分子材料を用いることとすれば、弾性変形可能範囲がより広範となるため、生体内における管腔の径の差異を更に的確に吸収することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1又は請求項5〜7の何れかに記載のカプセル型医療装置であって、前記可撓性電線の先端側同士を結束し、生体内で溶解する電線結束手段が設けられていることを特徴とする。
このような電線結束手段によって可撓性電線同士を結束しているので、カプセル型医療装置の生体内への導入時、例えば飲み込み時などにおいて、可撓性電線及び電極が邪魔になることがなく、より容易に生体内に導入することができる。そして導入後においては、電線結束手段は、例えば胃酸等により溶解されるので、生体内で電線同士の結束は解かれ、電極間距離を可変とすることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れかに記載のカプセル型医療装置であって、前記電極が、前記筐体の周方向に沿って一対よりも多数設けられるとともに、前記電流制御手段からの電流を流す電極を前記多数の電極のうちから選択する電極セレクタが備えられていることを特徴とする。
このように、筐体の周方向に沿って多数の電極を設けて、電流を流す電極を選択可能としているので、電気刺激を与える部位を周方向に選択することができる。これにより、カプセル型医療装置を横方向にも的確に移動させることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のカプセル型医療装置であって、前記電極セレクタは、前記多数の電極のうちから各極毎に複数を任意に選択し、前記生体組織に対して電気刺激を与えるための電極の面積を各極毎に変化させる電極面積可変手段とされていることを特徴とする。
このように、生体組織に対して電気を流すための電極の面積を各極毎に可変としているので、最適な電極面積を各極毎に確保することができ、所望の電流量を生体組織に対して流し易くすることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1又は請求項5〜8の何れかに記載のカプセル型医療装置であって、前記可撓性電線を前記筐体の内部に収納する電線収納部が設けられていることを特徴とする。
このような電線収容部を設けているので、電極の不使用時には、可撓性電線を筐体外周面から突出しないように筐体内に収納することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のカプセル型医療装置であって、前電線収納部が、前記筐体の外周にわたって形成されている、前記可撓性電線を収納する溝とされていることを特徴とする。
このように、可撓性電線を収納する溝を筐体の外周にわたって形成しているので、可撓性電線を収納するスペースを少なくして、電極の不使用時には、可撓性電線を筐体外周面から突出しないように収納することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載のカプセル型医療装置であって、前記可
撓性電線が、形状記憶材料により構成されているとともに、該可撓性電線の基端側は、前
記電線収納部内に回転自在に支持された回転軸に連結されていることを特徴とする。
このように、形状記憶材料によって可撓性電線を構成するとともに、基端側を回転軸に連結しているので、可撓性電線に形状記憶をさせることで、所定温度以上となった場合に、自動的に電線収納部から可撓性電線を繰り出して、電極を突出させることができる。すなわち、所定温度以下の場合には回転軸に巻いた状態となるように、そして所定温度以上となった場合には略直線状に形状復帰するように形状記憶をさせれば、所定温度以上となった際に自動的に電線収納部から可撓性電線を繰り出すことができる。
請求項14に記載の発明は、前記電極が生体組織に電気刺激を与える電気刺激手段であることを特徴とする。
本発明に係るカプセル型医療装置によれば、生体内において電極間距離を大幅に変化させることができるので、大きな管腔の臓器であっても電極を生体組織に的確に接触させて、安定した推進を実現することのできるカプセル型医療装置を提供することができる。
以下、本発明に係るカプセル型医療装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
先ず、第1実施形態について、図1乃至図15を用いて説明する。
図1(a)、(b)及び図2に示すカプセル型医療装置C1は、本実施形態に係るカプセル型医療装置の基本形態となるものである。このカプセル型医療装置C1は、撮像部(生体情報取得手段)2と、制御部(電流制御手段)3と、無線送受信部(通信手段)4と、各構成部に電力を供給する電池5とを筐体1内に一体に備えているとともに、一対の電極6、6と、これら一対の電極6,6間の距離を可変とする電極間距離可変手段としての可撓性の可撓性電線7,7と、を備えた構成とされた、無線式のカプセル型医療装置である。
筐体1は、軸線L方向を長手方向として延びるカプセル形状をなしており、プラスチック等で内部を密閉するように形成されている。筐体1の前端側には、半球形状をなす透明ドーム1dが設けられている。この透明ドーム1dの内側、つまり筐体1の前方側(軸線L方向前方側)には、体内の各部を撮像することにより撮像画像を得るための、レンズ及びCCD(charge coupled device)等からなる撮像素子2aと、及び照明光を照射して撮像素子2aの視野範囲を照明するための、EL(electroluminescence)素子やLED(発光ダイオード)等からなる発光素子2bとが配されている。これら撮像素子2a及び発光素子2bによって、生体内を撮像することで生体情報を取得する撮像部2が構成されている。
無線送受信部4は、図示しない送受信部本体と電波を発信及び受信する送受信アンテナ(発信アンテナ、受信アンテナ)とから構成されており、生体情報、すなわち撮像素子2aで撮像した撮像画像を、後述する体外装置100に無線送信できるようなっている。また、無線送受信部4は、体外装置100から無線送信された後述する制御信号(指令)を受信して制御部3に送るようになっている。
制御部3は、無線送受信部4からの制御信号(指令)に基づいて、カプセル型医療装置C1内における各構成部の動作を総合的に制御する機能を有しているものである。またこの制御部3内には、可撓性電線7,7を介して電極6,6に電流を流すための電流発生回路3aが設けられている。すなわち制御部3は、電極6,6に流す電流を制御する電流制御手段としての機能も有している。
可撓性電線7,7は、金属等の可撓性を有する導電性材料を有する構成されており、その基端側を筐体1の後方側(軸線L方向の一方の端部側)に各々支持されている。そして筐体1から互いに径方向に離間するようにして外方へ向かって突出し、先端側で電極6,6を各々支持している。つまり電極6,6は、可撓性電線7,7を介して筐体1の後方側に設けられている。可撓性電線7,7は、筐体1内で制御部3と連結されており、電流発生回路3aからの電流を電極6,6へと各々流すとともに、弾性変形することで電極6,6間の距離を可変とする機能を有している。そのため、生体内における管腔の径の差異を的確に吸収することができる。
なお、これら可撓性電線7,7は、超弾性合金により構成されていることが好ましい。このように、超弾性合金を用いることとすれば、通常の金属等と比較して弾性変形可能範囲がより広範となるため、生体内における管腔の径の差異を更に的確に吸収することができる。
電極6,6は、生体組織と接触し、生体組織に対して電気刺激を与えるためのものであり、カプセル型医療装置C1の推進を阻害しないように略球形状をなしている。これら電極6,6は、ステンレス、プラチナ、チタンのうちの少なくとも一の材料から構成されている。そのため、電気伝導度が高く高効率で電流を流すことができるとともに、電極に高い生体適合性を持たせることができる。
なお、図1(a)、(b)に示すように、電極6,6が径方向に離間する最大距離、つまり可撓性電線7,7によって変化される電極間距離の最大値(X)としては、カプセル型医療装置C1の外径(D)の略2倍以上(X≧2D)が好適である。カプセル型医療装置C1は、体内(生体内)への導入時における導入のし易さを考慮すると、外径を徒に大きくすることは好ましくなく、例えば10mm前後(好ましくは11mm程度)が適切である。しかしながら、管腔臓器の中では内径が小さい部類に入る小腸でさえ、内径が20〜30mmはあるとされている。そのため、電極6,6によって管腔内の生体組織に対して的確に電気刺激を与えるためには、電極6,6間の最大離間距離は、カプセル型医療装置C1の外径の約2倍以上(好ましくは約3倍以上)であることが適切である。
また、可撓性電線7,7は、基端側から先端側の電極6,6へと電流を流す導電性線材を、樹脂等の絶縁性部材によって絶縁被覆した構成とされていてもよいし、導電性線材が剥き出しとなっていて電極6,6と一体となって生体組織に電気刺激を与えられるような構成とされていてもよい。導電性線材が剥き出しとなっている場合には、生体組織に電気刺激を与える際に、より大きな電気的接触面積を確保して通電できるため、電気刺激に必要な電流量を安定して送ることができる。
なお、図1(c)に示すように、可撓性電線7,7を帯状電線(符号7w,7w)とし、電極6,6もそれに合わせてほぼ同幅の横長電極(符号6w,6w)としてもよい。こうすることにより、更に大きな電気的接触面積を確保することができ、より安定して、収縮に必要な電流量を生体組織に送ることが可能となる。
更に、導電性線材自体は超弾性合金のような高弾性体ではなく、導電性線材を絶縁被覆する絶縁性部材が、超弾性特性を有する樹脂(超弾性高分子材料)等により構成されており、結果として可撓性電線7,7が超弾性特性を有するような構成とされていてもよい。
更に、電極6,6と可撓性電線7,7は、カプセル型医療装置C1の径方向に180°間隔で一対配設しているが、例えば90°間隔で二対(合計4つ)配設するようにしてもよい。このようにすると、電極6,6をより確実に生体組織に接触させることができる。
体外装置100は、カプセル型医療装置C1を体外から制御するものであり、図2に示すように、装置本体100内に、カプセル型医療装置C1との間で情報を送受信する無線送受信部(発信部、検知部)102と、上記生体情報、即ち、撮像画像を蓄積するメモリ等の記録部103と、これら各構成部を制御する制御部104と、各構成部に電力を供給する電池105とを、装置本体101内に備えた構成とされている。
装置本体101は、アルミ等の金属やプラスチック等で箱状に形成され、被検者のベルト等を介して身体に装着可能とされており、これにより常に被検者の体外に配されるようになっている。
無線送受信部102は、カプセル型医療装置C1の無線送受信部4と同様に、図示しない送受信部本体と電波を発信及び受信する送受信アンテナ(発信アンテナ、受信アンテナ)とから構成されており、カプセル型医療装置C1から無線送信されてきた生体情報である撮像画像を受信するとともに、制御部104に送る機能を有している。
制御部104は、送られてきた撮像画像を画像処理等の所定処理を行った後に、記録部103に随時記録するようになっている。更に、制御部104には、体内におけるカプセル型医療装置C1の位置を検出する位置検出回路104aが組み込まれている。位置検出回路4は、例えば、予め設定画像(基準画像)が設定されており、この設定画像と送られてきた撮像画像とを比較することにより、体内におけるカプセル型医療装置C1の位置を検出するようになっている。なお、位置検出回路104aは、撮像画像と設定画像とを比較することでカプセル型医療装置C1の位置を検出したが、これに限られるものではなく、撮像画像内の所定の色や形状等の特徴量に基づいてカプセル型医療装置C1の位置を検出するようにしても構わない。
更に、位置検出回路104aは、撮像画像により位置を検出するものではなく、無線送受信部4から体外に送信される、あるいは体外から受信した電波の強度によって、位置を検出するものであってもよい。この場合、体外装置100側の無線送受信部102に複数のアンテナを設け、これら複数のアンテナの位置と電波の強度によって、三角測量などにより位置の算出を行うことができる。また、カプセル型医療装置C1あるいは体外装置100の何れかに、磁界発生コイルと磁気センサ(あるいは磁気誘導コイル)の何れかを搭載し、体内あるいは体外で発生した磁界をその逆(体外あるいは体内)で検出し、位置を算出するような構成としてもよい。
更に、制御部104は、位置検出回路104aにより検出されたカプセル型医療装置C1が位置している生体組織の部位(例えば、胃、小腸や大腸)に応じた制御信号を、無線送受信部102を介してカプセル型医療装置C1に送る機能を有している。
このように構成されたカプセル型医療装置C1により、被検者の体内を観察する場合について説明する。
まず、ベルト等を介して体外装置100を装着した後、被検者は、カプセル型医療装置C1を経口投入(飲み込み)することにより、体内(生体内)に導入する。なおこの体内導入前には、図3に示すように、デンプン等の生体吸収材料からなる電線結束バンド(電線結束手段)7Bによって可撓性電線7,7同士を予め結束しておき、飲み込み時において可撓性電線7,7及び電極6.6が邪魔にならないようにしておく。
この経口投入時においてカプセル型医療装置C1には、図示しないスイッチが入るようになっており、電池5から各構成品に電力が供給される。これにより、制御部3は、撮像部2、即ち、撮像素子2a及び発光素子2bを作動させる。
体内に投入されたカプセル型医療装置C1は、消化管を移動しながら撮像素子2aにより体内各部を撮像するとともに、撮像画像を無線送受信部4により体外装置100に向けて無線送信する。一方、体外装置100は、無線送受信部102を介して撮像画像を受信するとともに、制御部104により撮像画像の画像処理等を行って、記録部103に随時記録していく。そして制御部104は、位置検出回路104aにより検出されたカプセル型医療装置C1が位置している生体組織内の部位(例えば、胃、小腸や大腸)に応じた制御信号を、無線送受信部102を介してカプセル型医療装置C1へと随時送信する。
カプセル型医療装置C1が胃に達した場合、電線結束バンド7Bは胃酸によって溶解されて体内に吸収されて、電極6,6及び可撓性電線7,7は結束を解かれて展開可能となり、電極6,6間の距離は可変となる。ここからは、操作者が撮像画像を見ながら、胃、十二指腸、小腸や大腸等といった生体組織に対して適宜電気刺激を与えて、カプセル型医療装置C1を推進させていく。例えば撮像画像の変化が激しい場合であれば、カプセル型医療装置C1は高速移動中ということであるので、電極6,6に電流を流す頻度を少なくして、移動速度を遅くするようにする。また逆に、撮像画像がさほど変化しない場合であれば、カプセル型医療装置C1は停滞中ということであるため、電極6,6に電流を流す頻度を多くして、移動速度を上げるようにする。
次に、カプセル型医療装置C1が胃及び十二指腸を通過して小腸Iに達した場合について、図4に示す。このとき、体外装置100から電気刺激を与える旨の制御信号を受信した場合には、制御部3は電極6,6に電流を流し、小腸Iの腸壁Iwに電気刺激を与える(図4(a))。電気刺激を受けた部分の近傍の小腸Iは収縮し、カプセル型医療装置C1は、この収縮した小腸Iに押し出されるようにして進行方向に向けて推進する(図4(b))。なおこのとき、小腸Iの収縮に伴って可撓性電線7,7は弾性変形するので、小腸Iの径の変化を的確に吸収することができる。このため、小腸Iの自律的な蠕動運動によって移動するよりも確実に小腸I内を移動でき、時間を短縮して効率的な小腸内の観察を行うことができる。
このようにして、次の大腸も同様に通過していき、肛門から体外へと排泄される。そして医師等は、体外装置100の記録部103に記録された生体情報である撮像画像に基づいて、被検者の健康状態の診断を行う。
なお、上記したように、撮像画像の変化からカプセル型医療装置C1の移動速度を推測するのではなく、カプセル型医療装置C1に移動速度を検出するための速度センサあるいは加速度センサ等の移動速度検出手段を設け、当該センサの検出結果に基づいて、カプセル型医療装置C1内だけで電気刺激用の電流量やタイミングを調整するようにしてもよい。すなわち、体外装置100に依存せずに、カプセル型医療装置C1を自動的に一定速度で移動させ、生体情報を取得することができる。体外装置100は、カプセル型医療装置C1が取得した生体情報を受信し、記録等するだけでよいので、処理が簡便で済む。
更に、撮像画像による処理を行わないため、カプセル型医療装置C1に撮像センサを搭載せず、撮像機能以外の機能を有する生体情報取得センサ(体内のpHを取得するためのpHセンサ、管腔臓器の管腔内壁の断層像を取得するための超音波センサあるいは光断層センサ、ガン等の特定の生体組織を画像化するためのマイクロ波画像化センサ、温度を検出するための温度センサ、体内からの出血を検知するための出血センサ、特定の患部が産出する酵素等の化学物質を検出するための化学センサ、腸内細菌の存在・量を検出するための化学センサ、等)を搭載する場合にも適した自動推進方式である。
このカプセル型医療装置C1においては、カプセル形状をなす筐体1と、筐体1内に設けられた、前記生体情報を取得する撮像部2と、撮像部2が取得した生体情報を無線により体外に送信する無線送受信部4と、前記筐体の軸線方向の一方の端部側に設けられ、前記生体内の生体組織に対して電気刺激を与えるための少なくとも一対の電極6,6と、これら電極に流す電流を制御する制御部3と、電極6,6同士の間の距離を可変とする電極間距離可変手段としての可撓性電線7,7と、を備えるようにしている。
このような電極間距離可変手段を設けているので、生体組織に電極6,6を的確に接触させて電気刺激を与え、生体組織の収縮動作を的確に行わせることが可能となり、カプセル型医療装置C1の安定した推進を実現することができる。
また、電極6,6を、ステンレス、プラチナあるいはチタンといった材料から構成するようにしているので、電気伝導度が高く高効率で電流を流すことができるとともに、電極6,6に高い生体適合性を持たせることができる。
更に、基端側を筐体1に支持されて筐体1から外方へ向かって突出し、先端側で電極6,6を支持する可撓性の可撓性可撓性電線7,7によって、電極間距離可変手段を構成するようにしている。このため、簡易な構成として容易に弾性変形させることができるので、電極6,6を生体組織により的確に接触させることができるとともに、管腔内に導入された際にこの管腔の径の差異を的確に吸収することができる。
更に、可撓性電線7,7を超弾性合金により構成するようにすれば、弾性変形可能範囲がより広範となるため、生体内における管腔の径の差異を更に的確に吸収することができる。
更に、可撓性電線7,7の先端側同士を結束する、生体吸収材料からなる電線結束バンド7Bを設けるようにしているので、カプセル型医療装置C1の経口投入(飲み込み)時において、電極6,6及び可撓性電線7,7が邪魔になることがなく、より容易に体内に導入することができる。そして導入後においては、電線結束バンド7Bは、胃酸により溶解される等して生体に吸収されるので、生体内で可撓性電線7,7同士の結束は解かれ、電極6,6間の距離を可変とすることができる。
上記のカプセル型医療装置C1の各変形例について、以下に示す。
なお、カプセル型医療装置C1における、撮像部2(撮像素子2a及び発光素子2b)、制御部3、無線送受信部4及び電池5といった各構成要素は、以下の各変形例に係るカプセル型医療装置の全てにおいて同様に設けられている、共通の構成要素である。そのため、以下において、これら構成要素の図示や詳細な説明は省略することとする。またこの他にも、カプセル型医療装置C1における構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。
先ず図5に、第1の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C2は、上記カプセル型医療装置C1における筐体1の前方側(軸線L方向の他方の端部側)に、一対の前側電極(第2の電極)8,8と、これら一対の前側電極8,8間の距離を可変とする第2の電極間距離可変手段としての可撓性の前側可撓性電線9,9と、を付加した構成とされている。これら前側電極8,8及び前側可撓性電線9,9は、電極6,6及び可撓性電線7,7と略同一の構成とされている。
前側可撓性電線9,9は、その基端側を、筐体1の前方側(軸線L方向の他方の端部側)であって透明ドーム1dよりも後方側に、各々支持されている。そして筐体1から互いに径方向に離間するようにして外方へ向かって突出し、先端側で前側電極8,8を各々支持している。つまり電極8,8は、可撓性電線7,7を介して、筐体1の前方側であって撮像部2以外の部分に設けられており、撮像部2による撮像を阻害しないようになっている。
また前側可撓性電線9,9は、筐体1内で制御部3(図2に図示)と連結されており、電流発生回路3aからの電流を前側電極8,8へと各々流すとともに、弾性変形することで前側電極8,8間の距離を可変とする機能を有している。なお、ここでの制御部3は、無線送受信部4からの制御信号(指令)に基づいて、電極6,6に流す電流の制御とは独立して前側電極8,8に流す電流を制御する、第2の電流制御手段としての機能も有している。
このカプセル型医療装置C2においては、筐体10の後方側に設けた電極6,6及び可撓性電線7,7以外に、前方側にも前側電極8,8及び前側可撓性電線9,9を設けるようにし、これらに流す電流を互いに独立して制御可能なようにしているので、カプセル型医療装置C2を、生体組織内において任意に前後進させることができる。すなわち、前進させたいときは、筐体10の後方側に設けた電極6,6によって生体組織に電気刺激を与え、また逆に後進させたいときは、筐体10の前方側に設けた前側電極8.8によって生体組織に電気刺激を与えるようにする。これにより、カプセル型医療装置C2が、例えば小腸や大腸等の管腔内に位置している場合に、操作者は撮像画像を見ながら適宜前後進させることができ、操作性を向上させることができる。また、狭い管腔内に前後どちらから進入しても、容易に対応することができる。更に、前後進が可能なことにより、管腔内をくまなく隅々まで観察することが可能となる。
なおここでは、制御部3が、制御手段としての機能と第2の制御手段としての機能とを兼ね備えるような構成としているが、これら2つの機能を各々別個に担保させるように、2つの制御部を設けるような構成としてもよい。
また、撮像部を後側にも設けるようにしてもよい。こうすれば、より隅々までくまなく観察することが可能となる。
次に、図6及び図7に、第2の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C3は、上記カプセル型医療装置C1とは筐体の構成が異なっている。すなわちこのカプセル型医療装置C3の筐体11には、その外周にわたって、電極6及び可撓性電線7を収納する溝11gが形成されている。このカプセル型医療装置C3の体内導入前には、図6に示すように、デンプン等の生体吸収材料からなる電線バインダ(電線固定手段)11Bによって電極6,6及び可撓性電線7,7を溝11g内に予め固定しておき、飲み込み時において可撓性電線7,7及び電極6.6が邪魔にならないようにしておく。
そして、カプセル型医療装置C1が胃に達した場合、電線結束バンド7Bは胃酸によって溶解されて体内に吸収され、図7に示すように、電極6,6及び可撓性電線7,7は固定を解かれて展開可能となり、電極6,6間の距離は可変となる。
このカプセル型医療装置C3においては、電極6,6及び可撓性電線7,7を収納する溝11gを筐体11の外周にわたって形成しているので、可撓性電線7,7を収納するスペースを少なくして、電極6,6の不使用時には、可撓性電線7,7を筐体11の外周面から突出しないように収納することができる。
また、生体吸収材料からなる電線バインダ11Bによって電極6,6及び可撓性電線7,7を溝11g内に固定しているので、カプセル型医療装置C3の飲み込み時において、電極6,6及び可撓性電線7,7が邪魔になることがなく、より容易に体内に導入することができる。そして導入後においては、電線バインダ11Bは胃酸により溶解されて体内に吸収されるので、体内で電極6,6及び可撓性電線7,7の固定は解かれ、電極6,6間の距離を可変とすることができる。そのため、カプセル型医療装置C3の飲み込み時には、筐体11からの突起物を無くして飲み込み易くできるとともに、体内では電極6,6及び可撓性電線7,7を的確に展開させることができる。
次に図8及び図9に、第3の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C4は、上記カプセル型医療装置C1とは、筐体の構成及び可撓性電線の構成が異なっている。
このカプセル型医療装置C4においては、筐体12に、可撓性電線71,71及び電極6,6を筐体12内部に収納する電線収納部21,21が各々設けられている。そして、可撓性電線71,71は、形状記憶合金により構成されている。
電線収納部21,21は、開口部21h,21hから電極6,6及び可撓性電線71,71を外部へと出没可能として、筐体12の後方側に空洞状をなして形成されている。電線収納部21,21内には、回転軸21r,21rが各々回転自在に支持されており、これら回転軸21r,21rには、可撓性電線71,71の基端側が各々連結されている。すなわち制御部3からの電流は、回転軸21r,21r及び可撓性電線71,71を介して、電極6,6に流されるようになっている。
可撓性電線71,71は、形状記憶合金により構成されている。これら可撓性電線71,71は、30℃以下の温度では略ゼンマイ状に巻かれた状態となり、35℃以上の温度では略直線状に形状復帰するように、形状記憶がなされている。可撓性電線71,71にこのような形状記憶をさせていることで、体内への導入前、すなわち室温(25℃前後)付近の温度域においては、可撓性電線71,71を電線収納部21,21内に略ゼンマイ状に巻いた状態で収納しておくことができる。そして、体内への導入後においては、体温(36℃前後)付近の温度域となるので、可撓性電線71,71を略直線状に形状復帰させて、開口部21h,21hから筐体12の外方へと、自動的に繰り出すことができる。そのため、カプセル型医療装置C4の飲み込み時には、電極6,6及び可撓性電線71,71を電極収納部21,21内に収納しておき、筐体12からの突起物を無くして飲み込み易くできる。そして、体内にて体温付近まで温度が上昇すると、電極6,6及び可撓性電線71,71を的確に展開させて、生体組織に対して電気刺激を与えることができる。
なお、40℃以上の温度で、略ゼンマイ状に巻かれた状態から略直線状に形状復帰するように、可撓性電線71,71に形状記憶をさせるとともに、制御部3によって制御されて電線収納部21,21内を加温する加温手段(図示省略)を備えるようにしてもよい。可撓性電線にこのような形状記憶をさせていれば、体内への導入前には、可撓性電線71,71を回転軸21r,21rに略ゼンマイ状に巻いた状態で、電線収納部21,21内に収納しておくことができる。そして、体内への導入後においては、体温(36℃前後)付近の温度域となっても可撓性電線は形状復帰されないため、加温手段によって40℃以上に加温した場合にのみ形状復帰させることができる。すなわち、生体内では加温手段を動作させなければ可撓性電線71,71を略直線状に形状復帰させることはできないようにしているので、体外からの制御信号によって任意の位置で加温手段を動作させることで、当該位置で可撓性電線を的確に繰り出すことができる。そのため、電極6,6及び可撓性電線71,71を的確に展開させて、生体組織に対して電気刺激を与えることができる。
次に図10乃至図12に、第4の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C5は、上記カプセル型医療装置C1とは電極間距離可変手段の構成が異なっている。すなわち、電極61,61が一体に固定されて、筐体13の外側に、この筐体13に対して互いに径方向に離間するように移動可能に取り付けられた外殻部72a,72bが、電極間距離可変手段とされている。
外殻部72a,72bは、筐体13の長手方向略中央部分から後端のテーパー部分までの外側を覆うような半割状の殻部をなして、筐体13に取り付けられている。つまり、これら外殻部72a,72bを閉じた状態においては、図10に示すように、筐体13の長手方向略中央部分から後方は、外殻部72a,72bによって覆われている。これら外殻部72a,72bと筐体13との間には、バネ72s,72sが各々介装されており、外殻部72a,72bを径方向外側に各々付勢するようになっている。また、これら外殻部72a,72bの外側には、電極61,61が各々固定・実装されている。これら複数の電極61は制御部3と電気的に接続されており、制御部3からの電流が流されるようになっている。
また、このカプセル型医療装置C5には、制御部3によって制御されて外殻部72a,72bの係止及び解除を行う、係止手段(図示省略)が備えられている。すなわち、体内への導入前においては、図10に示すように、外殻部72a,72bを閉じた状態で係止しておく。そして、体内への導入後においては、体外からの制御信号によって任意の位置で係止を解除する。こうすると図11に示すように、バネ61s,61sの付勢力によって、外殻部72a,72bは径方向外側に各々移動されて展開し、電極61,61管の距離は可変となる。
このカプセル型医療装置C5においては、電極61,61が一体に固定され、筐体13の外側に筐体13に対して径方向に移動可能に取り付けられた外殻部72a,72bによって、電極間距離可変手段を構成するようにしている。そのため、外殻部72a,72bに複数の電極61,61を実装して、それらを一体的に径方向に移動させることができ、電極61,61を生体組織により的確に接触させることができる。また、例えば管腔からの押圧力がバネ72s,72sの付勢力を上回る場合には、外殻部72a,72bは適宜閉じるように移動可能であるので、カプセル型医療装置C5の安定した推進を確保することができる。
ここで、電極61の変形例について、図12に示す。
図12(a)に示す電極61aは、外殻部72aの外面から半球状をなして突出する半球型電極とされている。このような半球型電極とすれば、生体組織と接触し易くすることができるとともに、角隅部が無いためにカプセル型医療装置C5をより滑らかに推進させることができる。
また、図12(b)に示す電極61bは、外殻部72aの外面から円柱状をなして突出する円柱型電極とされている。このような円柱型電極とすれば、生体組織との接触面積を広くとることができるので、例えば粘膜のような生体組織に対しても、的確に電気刺激を与えることができる。
更に、図12(c)に示す電極61cは、外殻部72aの外面と略面一となって連なるように外殻部72aに埋め込んだ埋込型電極とされている。このような埋込型電極とすれば、外殻部72aの外面から電極を突出させず、滑らかに連続させることができるので、カプセル型医療装置C5を更に滑らかに推進させることができる。
あるいは、図示は省略するが、外殻部72a,72bの略全体を電極としてもよい。このようにした場合、電極による突起等が無くなるため、安定した電気的接触面積を確保しながら、より滑らかな推進を実現することが可能となる。
なお、外殻部72a,72bが展開した後に、外殻部72a,72bを筐体13に係止・固定させるような構成としてもよい。
また、外殻部72a,72bと筐体13との間には、バネ72s,72sに替えて、吸水時に膨張する吸水ゲルを介装させるようにしてもよい。このように吸水ゲルを用いることとすれば、体内への導入後において吸水した際に外殻部72a,72bを径方向外側に移動させて展開することができるので、簡易な構成として的確に電極61,61間の距離を可変とすることができる。
あるいは、バネ72s,72sを形状記憶合金で構成し、体内の温度によってバネ72s,72sを伸張させて、外殻部72a,72bを展開させるようにしてもよい。
次に図13乃至図15に、第5の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C6は、カプセル型医療装置C1において一対しか設けられていなかった電極及び可撓性電線を、筐体の周上により多数設けるとともに、電流を流す電極を選択可能な手段(電極セレクタ)を備えた構成とされている。
カプセル型医療装置C6の筐体14の後方側には、この筐体14の周上に略等間隔で多数の電極6,6,…及び可撓性電線7,7,…が設けられているとともに、可撓性電線7,7,…の基端側は、筐体14内に設けられた電極セレクタ6sに連結されている。この電極セレクタ6sは、多数の電極6,6,…のうちから、電流を流す一対の電極を選択するものであって、制御部3によって制御される。すなわち制御部3からの電流は、電極セレクタ6s及び可撓性電線7,7を介して、選択された一対の電極6,6に流されるようになっている。
ここで、電極6の変形例について、図14に示す。
図14(a)には、略球形状の電極6を示しているが、これに限定されるものではなく、図14(b)に示すフック形状の電極6a、図14(c)に示す輪形状の電極6b、図14(d)に示す棒状の電極6c、図14(e)に示す、より大きな接触面積が得られる電極6d等、カプセル型医療装置C6の使用態様に応じて、電極形状は適宜変更が可能である。
こうした構成のカプセル型医療装置C6が大腸Rに達した状態を、図15に示す。大腸Rのような比較的広い管腔内においては、前後進だけでなく横方向にも移動したい場合や、視野変換をしたい場合等がある。このとき、進みたい方向と反対側にある電極6,6…であって且つ管腔壁(腸壁Rw)に接触している電極6を選択して電流を流すと、前後進と横移動とを組み合わせたような推進を実現することができる。なお、腸壁Rwに接触している電極6を選択するには、各々の電極6,6…に微弱電流を流してみて、そのインピーダンスを計測することで、把握することができる。
このカプセル型医療装置C6においては、筐体14の周上に多数の電極6,6…及び可撓性電線7,7…を設けて、電流を流す電極を選択可能としているので、電気刺激を与える部位を周方向に選択することができる。これにより、カプセル型医療装置C6を横方向にも的確に移動させることができるので、管腔内をくまなく隅々まで観察することが可能となる。
次に図16に、第6の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C7は、上記カプセル型医療装置C5における電極の配置を変更したものであって、外殻部72a,72bの外面の略全面にわたって電極を設けるとともに、こうした電極を多数の電極61d,61d,…に分割して、通電する電極61d,61d,…を任意に選択可能な構成とされている。
電極61d,61d,…は、外殻部72a,72bの外面に各々密集配置された面状電極であって、筐体13内に設けられた電極セレクタ6s2に各々連結されている。この電極セレクタ6s2は、上記カプセル型医療装置C6における電極セレクタ6sと同様、電流を流す電極61d,61d,…を選択可能な手段であるが、一対をなす極の各極毎に複数の電極61d,61d,…を任意に選択し、同時に通電可能となっている。すなわちこの電極セレクタ6s2は、生体組織に対して電気刺激を与えるための電極面積を各極毎に変化させる、電極面積可変手段としての機能を有している。
このカプセル型医療装置C7においては、生体組織に対して電気刺激を与えるための電極の面積を各極毎に可変としているので、最適な位置の電極を選択できるとともに、最適な電極面積を各極毎に確保することができ、所望の電流量を生体組織に対して流し易くすることができる。そのため、例えば腸の効率的な収縮に必要な電流量を流すための電極面積を確保できるとともに、腸内壁といった生体組織との接触状態が良い電極を選択することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施形態について、図17乃至図25を用いて説明する。
なお、本実施形態においては、上記第1の実施形態における構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。
図17乃至図20に示すカプセル型医療装置C10は、本実施形態に係るカプセル型医療装置の基本形態となるものである。このカプセル型医療装置C10は、上記第1の実施形態において示したカプセル型医療装置C4において、可撓性電線及び電極の繰り出し・巻き取りを任意に行い得るようにしたものである。具体的には、カプセル型医療装置C4にモータ(アクチュエータ)Mを設けるとともに、回転自在であった回転軸21rに替えて、モータMによって回転駆動される回転軸22rを設けた概略構成とされている。
モータM,Mは、筐体12内における電線収納部21,21の近傍位置に各々設けられており、制御部3によってその動作を制御されるようになっている。これらモータM,Mからの回転駆動力は、ギヤ等の動力伝達手段を介して回転軸22rに伝達される。すなわち、これらモータM,Mと回転軸22r,22rとで、可撓性電線7,7の繰り出し・巻き取り機構が構成されている。こうした構成の繰り出し・巻き取り機構においては、体外からの制御信号によってモータM,Mの動作を制御して、任意の位置で可撓性電線7,7を繰り出して電極6,6を展開する、あるいは巻き取りして可撓性電線7,7及び電極6,6を電線収納部21,21内に完全収納することができる。これらモータM,Mとしては、電磁モータ、超音波モータ、静電モータ等の、モータ/アクチュエータの何れかが用いられる。
なおこのカプセル型医療装置C10においては、上記カプセル型医療装置C4のように、可撓性電線の自動的な形状変化を利用して繰り出し・巻き取りを行うものではないので、可撓性電線に形状記憶合金等は用いず、上記カプセル型医療装置C1等におけると同様、超弾性合金等からなる可撓性電線7,7を用いることとしている。
可撓性電線7,7をほぼ最大限まで巻き取り、電極6,6及び可撓性電線7,7を電極収納部内に完全収納した状態を、図17に示す。後述するように、カプセル型医療装置C10の飲み込み時や、肛門からの排泄時等においては、この状態とする。
一方、可撓性電線7,7を最大限まで繰り出し、電極6,6及び可撓性電線7,7を最大展開した状態を、図20に示す。後述するように、カプセル型医療装置C10が胃に到達した時等においては、この状態とする。
なお、モータM,Mの動作を制御することによって、可撓性電線7,7の繰り出し量及び巻き取り量を任意に変化させることができるので、例えば図19に示すように、可撓性電線7,7を完全収納状態から少しだけ繰り出して、ほぼ電極6,6のみが開口部21h,21hから突出するような状態とすることもできる。
このように構成されたカプセル型医療装置C10により、被検者の体内を観察する場合について、図21及び図22を用いて説明する。
まず、ベルト等を介して体外装置100を装着した後、被検者は、カプセル型医療装置C10を経口投入(飲み込み)する。なおこの体内導入前には、図17に示すように、可撓性電線7,7及び電極6,6を電線収納部21,21内に完全収納しておき、飲み込み時において邪魔にならないようにしておく。
この飲み込み時においてカプセル型医療装置C10には、図示しないスイッチが入るようになっており、電池5から各構成部に電力が供給される。これにより、制御部3は、撮像部2、すなわち撮像素子2a及び発光素子2bを作動させる。
体内に投入されたカプセル型医療装置C10は、消化管を移動しながら撮像素子2aにより体内各部を撮像するとともに、撮像画像を無線送受信部4により体外装置100に向けて無線送信する。一方、体外装置100は、無線送受信部102を介して撮像画像を受信すると共に、制御部104により撮像画像の画像処理等を行って、記録部103に随時記録していく。そして制御部104は、位置検出回路104aにより検出されたカプセル型医療装置C10が位置している生体組織内の部位(例えば、胃、小腸や大腸)に応じた制御信号を、無線送受信部102を介してカプセル型医療装置C10へと随時送信する。
そして、カプセル型医療装置C10が胃に達した場合(図21の(1))、撮像素子2aが図22に示すような胃の撮像画像を体外装置100に送る。体外装置100の位置検出回路104aは、送られてきた撮像画像と設定画像とを、明るさや色や周波数分布、或いは、粘膜の表面性状等の比較をすることにより、カプセル型医療装置C10が胃に位置していることを検出する。
胃は大変広い管腔を有する臓器であるため、この場合に制御部104は、図20に示すように電極6,6及び可撓性電線7,7を最大展開するように、且つ電極6,6から単発の電気刺激を与えるように、無線送受信部102を介して制御信号を送信する。こうした単発の電気刺激により、胃の蠕動運動が誘発されて、あるいは局所的な筋収縮によって、カプセル型医療装置C10は、胃を通過して十二指腸へと達する。
カプセル型医療装置C10が十二指腸に達した場合、撮像素子2aが十二指腸の撮像画像を体外装置100に送る。体外装置100の位置検出回路104aは、上記同様に、送られてきた撮像画像と設定画像とを比較をすることにより、カプセル型医療装置C10が十二指腸に位置していることを検出する。これを受けて制御部104は、可撓性電線7,7を巻き取るように、無線送受信部102を介して制御信号を送信する。すなわち図19に示すように、可撓性電線7,7を巻き取り、完全収納状態から少しだけ繰り出して、ほぼ電極6,6のみが開口部21r,21rから突出している状態とする。
次に、カプセル型医療装置C10が、十二指腸を通過して小腸に達した場合(図21の(2))、撮像素子2aが図22に示すような小腸の撮像画像を体外装置100に送る。体外装置100の位置検出回路104aは、送られてきた撮像画像と設定画像とを、明るさや色や周波数分布、或いは、粘膜の表面性状等の比較をすることにより、カプセル型医療装置C10が小腸に位置していることを検出する。これを受けて制御部104は、適宜電気刺激を与えるように、あるいは可撓性電線7,7の繰り出し・巻き取りを適宜行うように、無線送受信部102を介して制御信号を送信する。つまりここからは、操作者が撮像画像を見ながら、腸壁等の生体組織に対して適宜電気刺激を与えて、カプセル型医療装置C10を推進させていく。例えば撮像画像の変化が激しい場合であれば、カプセル型医療装置C10は高速移動中ということであるので、電極6,6に電流を流す頻度を少なくして、移動速度を遅くするようにする。また逆に、撮像画像がさほど変化しない場合であれば、カプセル型医療装置C10は停滞中ということであるため、電極6,6に電流を流す頻度を多くして、移動速度を上げるようにする。
小腸に位置しているカプセル型医療装置C10においては、無線送受信部4が体外装置100から送信された制御信号を受信する。この制御信号を受けて制御部3は、電極6に流す電流あるいはモータM,Mの動作を制御する。電流を供給された電極6,6は、小腸の生体組織(腸壁)に電気刺激を与えて収縮させる。この生体組織の収縮により、カプセル型医療装置C10は、該生体組織に押し出されるようにして進行方向に向けて進む。従って、小腸の自律的な蠕動運動によって移動するよりも確実に小腸内を移動でき、時間を短縮して効率的な小腸内の観察を行うことができる。
更に、小腸を通過して大腸に達した場合(図21の(3))、撮像素子2aが図22に示すような大腸の撮像画像を体外装置100に送る。そして、上述したと同様に、体外装置100の位置検出回路104aが、撮像画像からカプセル型医療装置C10が大腸に達したことを検出し、制御部104は、大腸に応じた制御信号をカプセル型医療装置C10に送る。すなわち制御部104は、電極6から電気刺激を与えるとともに、電極6、6を展開するように、無線送受信部102を介して制御信号を送信する。なおこのとき、胃内におけるような最大進展まではせず、小腸内におけるよりも多少長めとなるように可撓性電線7,7を繰り出すようにする。大腸は、小腸よりは広い管腔であるが、胃よりははるかに狭いからである。これを受けて、大腸に位置しているカプセル型医療装置C10は、制御部3がモータM,Mを作動させて電極6,6を展開させる。これにより、小腸と比較して広い管腔である大腸の生体組織(腸壁)に対して、的確に電極6,6を密着させた状態で電気刺激を与えることができ、小腸と同様に時間を短縮して効率的且つ安定した駆動で検査を行うことができる。
そして、大腸を通過(図21の(4))し、肛門(直腸近傍)に達した場合(図21の(5))、撮像素子2aが図22に示すような肛門の撮像画像を体外装置100に送る。そして、上述したと同様に、体外装置100の位置検出回路104aが、撮像画像からカプセル型医療装置C10が肛門(直腸近傍)に達したことを検出し、制御部104が肛門(直腸近傍)に応じた制御信号をカプセル型医療装置C10に送る。すなわち制御部104は、電極6,6及び可撓性電線7,7を完全収納するとともに、電極6,6からの電気刺激を停止させるように、無線送受信部102を介して制御信号を送信する。これを受けて、肛門に位置しているカプセル型医療装置C10においては、制御部3がモータMを作動させて、電極6,6及び可撓性電線7,7を電線収納部21,21内に完全収納して、元の状態に戻す。これにより、検査終了後のカプセル型医療装置C10の排泄性が向上する。
あるいは、電極6,6をカプセル型医療装置C10の外表面に少しだけ出るようにして、排泄させたいタイミング(例えばトイレに行ったとき等)で直腸内に電気刺激を与え、排泄を能動的にコントロールさせることも可能である。この場合、トイレ内等で排泄の準備が整ったときに、カプセル型医療装置C10を確実に排泄させることができる。
また、カプセル型医療装置C10が肛門(直腸近傍)に位置していることを患者あるいは医師等に通知する通知手段を体外装置100に設けるようにして、排泄可能なタイミングを伝達可能なようにすると、利便性が向上する。
一方、医師等は、体外装置100の記録部103に記録された生体情報である撮像画像に基づいて、被検者の健康状態の診断を行う。
このカプセル型医療装置C10においては、制御部3によって制御されるモータM,Mを用いて、回転軸22r、22rを回転駆動するようにしている。そのため、モータM,Mを制御することによって、可撓性電線7,7の繰り出し及び巻き取りを任意に行うことができるので、任意の位置で電極6,6間の距離を任意に変化させることができる。これにより、臓器によって管腔の広さが異なっても、可撓性電線7,7の長さを調節することで容易に対応することができ、どこの部位であっても的確に電気刺激を与えることができる。
また、モータM,Mは、細い可撓性電線7,7の繰り出し・巻き取り駆動を行うだけであるので、電気エネルギーの消費が少なく、バッテリー(電池)駆動のカプセル型医療装置C10の負担になりにくい。
上記のカプセル型医療装置C10の各変形例について、以下に示す。
なお、カプセル型医療装置C10における、撮像部2(撮像素子2a及び発光素子2b)、制御部3、無線送受信部4及び電池5といった各構成要素は、以下の各変形例に係るカプセル型医療装置の全てにおいて同様に設けられている、共通の構成要素である。そのため、以下において、これら構成要素の図示や詳細な説明は省略することとする。またこの他にも、カプセル型医療装置C10における構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。
先ず図23に、第1の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C11は、上記カプセル型医療装置C10とは、一対の電極のうちの一方を、筐体に直接固定した固定電極とするとともに、固定電極側の筐体内におもりを設けている点が異なっている。
電線収納部21は、開口部21hから電極6及び可撓性電線7を外部へと出没可能として、筐体16の後方側の1箇所に空洞状をなして形成されている。そして、筐体16の後方側における電線収容部21の径方向反対側には、電極6と一対をなす固定電極(電極)62が、筐体16外面に一体に取り付けられている。これら可撓性電線7及び固定電極62は、筐体16内で制御部3と連結されている。
そして、筐体16内における電極収納部21と径方向反対側には、重りGが設けられている。これによって、固定電極62側が常に下方を向くようにできるので、固定電極62を粘膜等に的確に接触させることができる。
このカプセル型医療装置C11においては、電線収納部21及びモータMを1つにしているので、構成を簡易なものとして、繰り出し及び巻き取りの制御を容易且つ的確に行うことができる。
なおこの例においては、固定電極62を粘膜等に的確に接触させるために重りGを設けるようにしているが、筐体16内における各構成部の配置を変更し、重心が固定電極62側に位置するようにして、重りGを省くようにしてもよい。
次に図24に、第2の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C12は、上記カプセル型医療装置C11の前方側に、一対の電極を付加した構成とされている。
前側可撓性電線9は、その基端側を、筐体16の前方側であって透明ドーム1dよりも後方側に支持されている。そして筐体16から互いに径方向に離間するようにして外方へ向かって突出し、先端側で前側電極8を支持している。つまり電極8は、可撓性電線7を介して筐体16の前方側であって撮像部2以外の部分に設けられており、撮像部2による撮像を阻害しないようになっている。なおこの前側可撓性電線9は、筐体16における電線収納部21の径方向同一側に設けられている。
そして、前側電極8とは径方向反対側、つまり固定電極62と径方向同一側における透明ドーム1d外面には、前側電極8と一対をなす前側固定電極(第2の電極)82が一体に取り付けられている。この前側固定電極82も、撮像部2による撮像を阻害しないように、撮像素子2sの視野範囲Vよりも外側の位置に設けられている。
なお、前側固定電極82を透明電極とし、視野範囲Vの内側に配設するようにしてもよい。この場合には、生体組織により接触させ易い位置・大きさの電極を採用することができる。
前側可撓性電線9及び前側固定電極82は、筐体1内で制御部3(図2に図示)と連結されている。なお、ここでの制御部3は、無線送受信部4からの制御信号に基づいて、電極6及び固定電極62に流す電流の制御とは独立して、前側電極8及び前側固定電極82に流す電流を制御する、第2の制御手段としての機能も有している。
そして、筐体16内における電極収納部21と径方向反対側には重りGが設けられており、これによって、固定電極62側が常に下方を向くようにできるので、固定電極62と前側固定電極82とを粘膜等に的確に接触させることができる。
なお、このカプセル型医療装置C12の飲み込み時には、前側電極8及び前側可撓性電線9が邪魔にならないように、後ろ向きに飲み込むことが好ましい。
このカプセル型医療装置C12においては、筐体16の後方側に設けた電極6及び固定電極62以外に、前方側にも前側電極8及び前側固定電極82を設けるようにし、これらに流す電流を互いに独立して制御可能なようにしている。そのため、電線収納部21及びモータMを1つにし、構成を簡易なものとしながら、生体組織内において任意に前後進させることができる。すなわち、カプセル型医療装置C12を前進させたいときは、筐体16の後方側に設けた電極6及び固定電極62によって生体組織に電気刺激を与え、また逆に後進させたいときは、筐体16の前方側に設けた前側電極8及び前側固定電極82によって生体組織に電気刺激を与えるようにする。これにより、カプセル型医療装置C12が、例えば小腸や大腸等の管腔内に位置している場合に、操作者は撮像画像を見ながら適宜前後進させることができ、操作性を向上させることができる。また、狭い管腔内に前後どちらから進入しても、容易に対応することができる。更に、前後進が可能なことにより、管腔内をくまなく隅々まで観察することが可能となる。
次に図25に、第3の変形例を示す。
このカプセル型医療装置C13は、上記カプセル型医療装置C10とは、電線収納部、及び可撓性電線の繰り出し・巻き取り機構が異なっている。
このカプセル型医療装置C13においては、可撓性電線7,7及び電極6,6を筐体17内部に収納する電線収納部26が形成されている。この電線収納部26は、開口部26h,26hから電極6,6及び可撓性電線7,7を外部へと出没可能として、筐体17の後端部近傍位置、つまりテーパー部分の内側に、空洞状をなして形成されている。開口部26h,26hは、筐体17の軸線O回りに互いに対称となる位置に、各々形成されている。電線収納部26内には、略円盤形状をなす回転台26rが、その回転軸線を軸線Lとほぼ同じくして、回転可能に支持されている。この回転台26rの外周面側における、軸線L回りに互いに点対称となる2つの位置には、可撓性電線7,7の基端側が各々連結されている。すなわち制御部3からの電流は、回転台26rび可撓性電線7,7を介して、電極6,6に流されるようになっている。
回転台26rは、電線収納部26よりも更に後端部側に設けられたモータ(アクチュエータ)M2に連結されている。このモータM2は、制御部3によってその動作を制御されるようになっている。このモータM2からの回転駆動力は、回転台26rに伝達される。すなわち、これらモータM2と回転台26rとで、可撓性電線7,7の繰り出し・巻き取り機構が構成されている。こうした構成の繰り出し・巻き取り機構においては、体外からの制御信号によってモータM2の動作を制御して、任意の位置で可撓性電線7,7を繰り出して電極6,6を展開する、あるいは巻き取りして可撓性電線7,7及び電極6,6を電線収納部26内に完全収納することができる。このモータM2としては、電磁モータ、超音波モータ、静電モータ等の、モータ/アクチュエータの何れかが用いられる。
このカプセル型医療装置C13においては、一つのモータM2によって、一対の可撓性電線7,7及び電極6,6の繰り出し及び巻き取りを一括して行い得るようにしているので、構成を簡易なものとして、繰り出し及び巻き取りの制御を容易且つ的確に行うことができる。
また、筐体17内においてデッドスペースとなりがちな、後端部近傍位置のテーパー部分の内側に、電線収納部26及びモータM2を設けるようにしているので、筐体17内の限られたスペースを有効利用することができる。
なお、上記各実施形態においては、本発明を無線式のカプセル型医療装置に適用した場合を例にとって説明したが、コード等によって体外から電力を供給するようにした、有線式のカプセル型医療装置に適用してもよい。こうすると、カプセル型医療装置に搭載する電池を不要、もしくは小型・低容量のものとすることができるとともに、電力供給用のコードは一般に細くて済むために、被験者に違和感等を与えることが殆どなく、また管腔内での引っ掛かるおそれも殆どない。
また、上記各実施形態においては、画像等の生体情報を取得する生体情報取得手段を設けた構成について説明したが、このような生体情報取得手段のみならず、所望の部位で投薬を行うための投薬手段、患部を焼灼等するための治療手段、あるいは体液等を採取するための採取手段を、適宜設けるようにしてもよい。このようなカプセル型医療装置を用いれば、生体情報の取得後、その情報に応じて投薬、治療あるいはサンプリング等を続けて行うことができるので、1つのカプセル型医療装置によって、生体内における各種作業を一連の作業として行うことができる。
更に、上記各実施形態・各変形例において示した構成の各々を適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
(付記項1)
前記可撓性電線を前記溝内に固定する、生体内で溶解する電線固定手段が設けられていることを特徴とする請求項14に記載のカプセル型医療装置。
このような電線固定手段によって可撓性電線を溝内に固定しているので、カプセル型医療装置の生体内への導入時、例えば飲み込み時などにおいて、可撓性電線及び電極が邪魔になることがなく、より容易に生体内に導入することができる。そして導入後においては、電線固定束手段は、例えば胃酸等により溶解されるので、生体内で可撓性電線の固定は解かれ、電極間距離を可変とすることができる。
(付記項2)
前記可撓性電線は、30℃以下の温度では略ゼンマイ状に巻かれた状態となり、35℃以上の温度では略直線状に形状復帰するように形状記憶がなされていることを特徴とする請求項15に記載のカプセル型医療装置。
可撓性電線にこのような形状記憶をさせていることで、生体内への導入前、すなわち室温(25℃前後)付近の温度域においては、可撓性電線を回転軸に略ゼンマイ状に巻いた状態で、電線収納部内に収納しておくことができる。そして、生体内への導入後においては、体温(36℃前後)付近の温度域となるので、可撓性電線を略直線状に形状復帰させて繰り出すことができる。
(付記項3)
前記電線収納部内を加温する加温手段が備えられているとともに、前記可撓性電線は、40℃以上の温度で、略ゼンマイ状に巻かれた状態から略直線状に形状復帰するように形状記憶がなされていることを特徴とする請求項15に記載のカプセル型医療装置。
可撓性電線にこのような形状記憶をさせていることで、生体内への導入前、すなわち室温(25℃前後)付近の温度域においては、可撓性電線を回転軸に略ゼンマイ状に巻いた状態で、電線収納部内に収納しておくことができる。そして、生体内への導入後においては、体温(36℃前後)付近の温度域となっても可撓性電線は形状復帰されないため、加温手段によって40℃以上に加温した場合にのみ形状復帰させることができる。すなわち、生体内では加温手段を動作させなければ可撓性電線を略直線状に形状復帰させることはできないようにしているので、任意の位置で加温手段を動作させることで、当該位置で可撓性電線を的確に繰り出すことができる。
(付記項4)
前記外殻部と前記筐体との間には、前記外殻部を前記径方向外側に付勢するバネが備えられていることを特徴とする請求項10に記載のカプセル型医療装置。
このようにバネを用いることとすれば、所定の付勢力で外殻部を径方向外側に移動させることができ、電極間距離を可変とすることができるとともに、生体内における管腔の径の差異を的確に吸収することができる。
(付記項5)
前記外殻部と前記筐体との間には、吸水時に膨張する吸水ゲルが介装されていることを特徴とする請求項10に記載のカプセル型医療装置。
このように吸水ゲルを用いることとすれば、生体内への導入後において吸水した際に外殻部を径方向外側に移動させることができるので、簡易な構成として的確に電極間距離を可変とすることができる。
(付記項6)
前記電極が、前記外殻部の外面から半球状をなして突出する半球型電極とされていることを特徴とする請求項10に記載のカプセル型医療装置。
このような半球型電極とすれば、生体組織と接触し易くすることができるとともに、角隅部が無いためにカプセル型医療装置の推進を妨げるおそれを抑制することができる。
(付記項7)
前記電極が、前記外殻部の外面から円柱状をなして突出する円柱型電極とされていることを特徴とする請求項10に記載のカプセル型医療装置。
このような円柱型電極とすれば、生体組織との接触面積を広くとることができるので、例えば粘膜のような生体組織に対しても、的確に電気刺激を与えることができる。
(付記項8)
前記電極が、前記外殻部の外面と略面一となって連なるように前記外殻部に埋め込んだ埋込型電極とされていることを特徴とする請求項10に記載のカプセル型医療装置。
このような埋込型電極とすれば、外殻部の外面から電極を突出させず、滑らかに連続させることができるので、カプセル型医療装置の推進を妨げるおそれをほぼ無くすことができる。
(付記項9)
前記可撓性電線の基端側が、前記電線収納部内に回転可能に支持された回転軸に連結されているとともに、該回転軸を回転駆動するアクチュエータが備えられていることを特徴とする請求項13に記載のカプセル型医療装置。
このように、アクチュエータを用いて回転軸を回転駆動するようにしているので、アクチュエータを制御することによって、可撓性電線の繰り出し及び巻き取りを任意に行うことができ、電極間距離を任意に変化させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るカプセル型医療装置の基本形態を示す図であって、(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は(a)、(b)における電極及び可撓電線の変形例を示す背面図である。 同カプセル型医療装置及び体外装置のブロック構成図である。 同カプセル型医療装置の体内への導入前の状態を示す側面図である。 同カプセル型医療装置が小腸内で推進する状態を(a),(b)の順に示す概略図である。 同カプセル型医療装置の第1の変形例を示す側面図である。 同カプセル型医療装置の第2の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は背面図である。 同カプセル型医療装置の第2の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は背面図である。 同カプセル型医療装置の第3の変形例を示す部分断面側面図である。 図8における一部分を拡大した図である。 同カプセル型医療装置の第4の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は背面図である。 同カプセル型医療装置の第4の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は背面図である。 図10に示したカプセル医療装置における電極の変形例を示す図であって、(a)、(b)は電極付近を拡大して示す側面図、(c)は側断面図である。 同カプセル型医療装置の第5の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は背面図である。 図13に示したカプセル医療装置における電極の変形例を(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に各々示す概略図である。 同カプセル型医療装置が大腸内で推進する状態を(a)〜(c)の順に示す概略図である。 同カプセル型医療装置の第6の変形例を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るカプセル型医療装置の基本形態を示す図であって、(a)は部分断面側面図、(b)は背面図である。 同カプセル型医療装置のブロック構成図である。 図16における一部分を拡大した図である。 同カプセル型医療装置の基本形態を示す図であって、(a)は部分断面側面図、(b)は背面図である。 同カプセル型医療装置を体内に導入し、各部位に応じて電気刺激を与えている状態を示す図である。 カプセル型医療装置により、胃、小腸、大腸及び肛門を撮像した撮像画像の位置例を示した図である。 同カプセル型医療装置の第1の変形例を示す部分断面側面図である。 同カプセル型医療装置の第2の変形例を示す部分断面側面図である。 同カプセル型医療装置の第3の変形例を示す図であって、(a)は部分断面側面図、(b)は背面図である。
符号の説明
C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C10,C11,C12,C13 カプセル型医療装置
1,11,12,13,14,16,17 筐体
2 撮像部(生体情報取得手段)
3 制御部(電流制御手段、第2の電流制御手段)
4 無線送受信部(通信手段)
5 電池
6,6a,6b,6c 電極
6s 電極セレクタ
6s2 電極セレクタ(電極面積可変手段)
7 可撓性電線(電極間距離可変手段)
7B 電線結束バンド(電線結束手段)
8 前側電極(第2の電極)
9 前側可撓性電線(第2の電極間距離可変手段)
11g 溝
11B 電線バインダ(電線固定手段)
21,26 電線収納部
21r,22r 回転軸
26r 回転台
61,61a、61b、61c、61d 電極
62 固定電極(電極)
71 電線(電極間距離可変手段)
72a,72b 外殻部(電極間距離可変手段)
82 前側固定電極(第2の電極)
L 軸線
M,M2 モータ(アクチュエータ)

Claims (14)

  1. 生体内に導入されて生体情報を検出するカプセル型医療装置であって、
    カプセル形状をなす筐体と、
    前記筐体内に設けられた、前記生体情報を取得する生体情報取得手段と、
    該生体情報取得手段が取得した生体情報を無線により体外に送信する通信手段と、
    前記筐体の軸線方向の一方の端部側に設けられ、前記生体内の生体組織に対して電気を流すための少なくとも一対の電極と、
    これら電極に流す電流を制御する電流制御手段と、
    前記電極同士の間の距離を可変とする電極間距離可変手段と、
    が備えられ、
    前記電極間距離可変手段は、基端側を前記筐体に支持されて該筐体から外方へ向かって突出し、先端側で前記電極を支持する可撓性電線とされていることを特徴とするカプセル型医療装置。
  2. 前記電極間距離可変手段によって変化される電極間距離の最大値が、前記筐体の外径の略2倍以上とされていることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型医療装置。
  3. 前記電極が、ステンレス、プラチナ、チタンのうちの少なくとも一の材料から構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカプセル型医療装置。
  4. 前記筐体の軸線方向の他方の端部側であって前記生体情報取得手段以外の部分に設けられ、前記生体組織に対して電気を流すための少なくとも一対の第2の電極と、
    これら第2の電極に流す電流を制御する第2の電流制御手段と、
    前記第2の電極同士の間の距離を可変とする第2の電極間距離可変手段と、
    が備えられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のカプセル型医療装置。
  5. 前記可撓性電線が横幅のある帯状電線とされ、前記電極が前記帯状電線と略同幅の横長電極とされていることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型医療装置。
  6. 前記可撓性電線が、前記基端側から先端側の前記電極へと電流を流す導電性線材と、該導電性線材を絶縁被覆する絶縁被覆材とからなり、前記導電性線材と前記絶縁被覆材とのうちの何れかあるいは双方が可撓性及び弾性を有する構成とされていることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載のカプセル型医療装置。
  7. 前記可撓性電線が、超弾性合金あるいは超弾性高分子材料のうちの何れかあるいは双方により構成されていることを特徴とする請求項1、請求項5又は請求項6の何れかに記載のカプセル型医療装置。
  8. 前記可撓性電線の先端側同士を結束し、生体内で溶解する電線結束手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項5〜7の何れかに記載のカプセル型医療装置。
  9. 前記電極が、前記筐体の周方向に沿って一対よりも多数設けられるとともに、
    前記電流制御手段からの電流を流す電極を前記多数の電極のうちから選択する電極セレクタが備えられていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のカプセル型医療装置。
  10. 前記電極セレクタは、前記多数の電極のうちから各極毎に複数を任意に選択し、前記生体組織に対して電気を流すための電極の面積を各極毎に変化させる電極面積可変手段とされていることを特徴とする請求項9に記載のカプセル型医療装置。
  11. 前記可撓性電線を前記筐体の内部に収納する電線収納部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項5〜8の何れかに記載のカプセル型医療装置。
  12. 前記電線収納部が、前記筐体の外周にわたって形成されている、前記可撓性電線を収納する溝とされていることを特徴とする請求項11に記載のカプセル型医療装置。
  13. 前記可撓性電線が、形状記憶材料により構成されているとともに、該可撓性電線の基端側は、前記電線収納部内に回転自在に支持された回転軸に連結されていることを特徴とする請求項11に記載のカプセル型医療装置。
  14. 前記電極が生体組織に電気刺激を与える電気刺激手段であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のカプセル型医療装置。
JP2004261015A 2004-09-08 2004-09-08 カプセル型医療装置 Expired - Fee Related JP4593211B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004261015A JP4593211B2 (ja) 2004-09-08 2004-09-08 カプセル型医療装置
CN200580036822A CN100594837C (zh) 2004-09-08 2005-09-08 囊型医疗装置
KR1020077007677A KR101048916B1 (ko) 2004-09-08 2005-09-08 캡슐형 의료 장치
PCT/JP2005/016999 WO2006028281A1 (en) 2004-09-08 2005-09-08 Capsule type medical device
EP05783591.0A EP1796529B1 (en) 2004-09-08 2005-09-08 Capsule type medical device
US11/714,495 US8257257B2 (en) 2004-09-08 2007-03-06 Capsule type medical device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004261015A JP4593211B2 (ja) 2004-09-08 2004-09-08 カプセル型医療装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006075269A JP2006075269A (ja) 2006-03-23
JP2006075269A5 JP2006075269A5 (ja) 2007-09-20
JP4593211B2 true JP4593211B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=36155217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004261015A Expired - Fee Related JP4593211B2 (ja) 2004-09-08 2004-09-08 カプセル型医療装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4593211B2 (ja)
CN (1) CN100594837C (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4805056B2 (ja) * 2006-08-02 2011-11-02 オリンパス株式会社 被検体内導入装置、体外受信装置、及び被検体内情報収集システム
EP2051625B1 (en) 2006-08-03 2019-07-17 Christoph Scharf Method and device for determining and presenting surface charge and dipole densities on cardiac walls
CN101516250B (zh) * 2006-09-22 2011-05-04 奥林巴斯医疗株式会社 胶囊型内窥镜以及胃内部观察方法
WO2009090547A2 (en) 2008-01-17 2009-07-23 Christoph Scharf A device and method for the geometric determination of electrical dipole densities on the cardiac wall
JP2009247690A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 便意通知器および便意検知装置
JP2009270901A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Yoichi Kaneko パッシブrfidタグの三次元位置を高精度に計測する方法
UA109424C2 (uk) * 2009-12-02 2015-08-25 Фармацевтичний продукт, фармацевтична таблетка з електронним маркером і спосіб виготовлення фармацевтичної таблетки
CA2829626C (en) 2011-03-10 2020-06-16 Acutus Medical, Inc. Device and method for the geometric determination of electrical dipole densities on the cardiac wall
CN102274580A (zh) * 2011-05-16 2011-12-14 梁志伟 电刺激治疗仪及其应用方法
CN104812297B (zh) 2012-08-31 2017-05-17 阿库图森医疗有限公司 导管系统及其医疗使用方法,包括心脏的诊断和治疗使用
WO2014124231A1 (en) * 2013-02-08 2014-08-14 Acutus Medical, Inc. Expandable catheter assembly with flexible printed circuit board
CN103222844B (zh) * 2013-04-25 2016-01-27 中国人民解放军成都军区总医院 可控胶囊内镜
JP6681332B2 (ja) 2013-09-13 2020-04-15 アクタス メディカル インクAcutus Medical,Inc. 心臓表面での電気双極子密度の判断のための装置および方法
US11278231B2 (en) 2014-03-25 2022-03-22 Acutus Medical, Inc. Cardiac analysis user interface system and method
EP3294122A4 (en) 2015-05-12 2018-10-31 Acutus Medical Inc. Ultrasound sequencing system and method
JP6526519B2 (ja) * 2015-08-18 2019-06-05 英敏 太田 消化器管内観察装置
CN110191667B (zh) * 2016-08-18 2022-06-03 海王星医疗公司 用于增强小肠视觉效果的装置和方法
CN117224171A (zh) * 2018-10-19 2023-12-15 安翰科技(武汉)股份有限公司 采样胶囊及采样胶囊系统、控制方法
CN109009247B (zh) * 2018-10-19 2023-09-08 安翰科技(武汉)股份有限公司 采样胶囊及采样胶囊系统
CN116392130B (zh) * 2023-06-07 2023-09-08 广州思德医疗科技有限公司 一种食管测压装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001008548A1 (en) * 1999-08-03 2001-02-08 The University College London Hospitals Nhs Trust Improved passage-travelling device
JP2003284784A (ja) * 2001-11-09 2003-10-07 Ethicon Endo Surgery Inc 薬剤アプリケータを備えた自走式腔内装置及びその使用方法
JP2003299613A (ja) * 2001-11-09 2003-10-21 Ethicon Endo Surgery Inc 処理用経路を備えた自走式腔内装置及びその使用方法
JP2005185644A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Olympus Corp カプセル型医療装置システム
JP2007521938A (ja) * 2004-02-17 2007-08-09 コリア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー 移動運動システムが設けられた遠隔操作内視鏡カプセル

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1902663A4 (en) * 2005-07-08 2009-12-16 Olympus Medical Systems Corp APPARATUS FOR POSITIONING A CAPSULE-TYPE MEDICAL DEVICE, APPARATUS FOR POSITIONING A CAPSULE-TYPE ENDOSCOPE IN THE BODY, AND CAPSULE-TYPE MEDICAL DEVICE FOR POSITIONING

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001008548A1 (en) * 1999-08-03 2001-02-08 The University College London Hospitals Nhs Trust Improved passage-travelling device
JP2003284784A (ja) * 2001-11-09 2003-10-07 Ethicon Endo Surgery Inc 薬剤アプリケータを備えた自走式腔内装置及びその使用方法
JP2003299613A (ja) * 2001-11-09 2003-10-21 Ethicon Endo Surgery Inc 処理用経路を備えた自走式腔内装置及びその使用方法
JP2005185644A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Olympus Corp カプセル型医療装置システム
JP2007521938A (ja) * 2004-02-17 2007-08-09 コリア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー 移動運動システムが設けられた遠隔操作内視鏡カプセル

Also Published As

Publication number Publication date
CN100594837C (zh) 2010-03-24
CN101048100A (zh) 2007-10-03
JP2006075269A (ja) 2006-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4593211B2 (ja) カプセル型医療装置
EP1796529B1 (en) Capsule type medical device
Mapara et al. Medical capsule robots: A renaissance for diagnostics, drug delivery and surgical treatment
Ciuti et al. Frontiers of robotic endoscopic capsules: a review
JP4094543B2 (ja) カプセル型医療装置システム
Ciuti et al. Capsule endoscopy: from current achievements to open challenges
Munoz et al. A review of drug delivery systems for capsule endoscopy
Moglia et al. Wireless capsule endoscopy: from diagnostic devices to multipurpose robotic systems
US9149172B2 (en) System and apparatus for anchoring and operation of in-vivo medical devices
JP4611320B2 (ja) 移動運動システムが設けられた遠隔操作内視鏡カプセル
US8449452B2 (en) In-vivo sensing system
JP4231657B2 (ja) カプセル型医療装置
JP4578740B2 (ja) カプセル型医療装置
Moglia et al. Recent patents on wireless capsule endoscopy
EP2163206A1 (en) Surgical clip delivering wireless capsule
JP2004041709A (ja) カプセル医療装置
Wang et al. Perspective of active capsule endoscope: actuation and localisation
WO2017161200A1 (en) Targeting systems for providing accurate placement of magnetic anastomosis devices
Menciassi et al. Single and multiple robotic capsules for endoluminal diagnosis and surgery
US20210060296A1 (en) Miniaturized intra-body controllable medical device
WO2005087079A1 (ja) 被検体内導入装置
US7727169B1 (en) Device for in vivo sensing
JP5963158B2 (ja) 自走式カプセル内視鏡
JP4642424B2 (ja) 体内医療装置
US20220338892A1 (en) Miniaturized intra-body controllable medical device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100915

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees