JP4593210B2 - 高圧アニール装置の反応容器保護方法及び装置 - Google Patents

高圧アニール装置の反応容器保護方法及び装置 Download PDF

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本発明は、高圧アニール装置に関し、特に、高圧アニール装置の反応容器保護方法に関する。より詳細には、高圧アニール装置内に配置されかつ内部に反応気体を収容している反応容器の内部を加熱調整している加熱手段が何らかの理由により機能しなくなったときには当該反応容器内部の温度が下がり反応容器内部が減圧状態となり、その結果、当該反応容器が破損することがあるが、本発明はかかる場合に、高圧アニール装置内部の圧力であって反応容器外部の圧力と反応容器内部の圧力とを相対的に釣合状態になるように圧力調整することにより高圧アニール装置内の反応容器を破損しないように保護する方法及び装置を提供するものである。
高圧アニール装置等のような大型の外側密封室の内部に小型の内側密封容器室即ち反応容器を備えている二つの領域から成る二重封止室を有する装置において、必要に応じて外側密封室と内側密封室との圧力を調整する場合、夫々の密封室へ連通する導管に取り付けた弁手段を介して必要量の窒素ガス、蒸気、空気等を供給することにより各内部の圧力を調整することは当業界においては広く知られている。
また、外部から気体が侵入しないようにしかつ二次側の圧力の影響を受け難いようにするため、蒸気ボイラー、温水ボイラー、圧力容器等に取付けられるベローズを備えた安全弁であって、二次側圧力が大気圧から真空圧まで変動する条件下や停止時において、弁の一次側及び二次側ともに弁体を通して外部から気体が侵入しないように、気密な溶接接合構造とし、二次側を容器等の密閉部に溶接接続した安全弁も知られている(例えば、特許文献1参照)。
更に、減圧及び加圧兼用容器に用いる弁装置であって、一つのT字管の脚部を該容器への連結部となし、別のT字管の脚部を真空ポンプ系への連結部となし、一方のT字管の片腕部と別のT字管の片腕部との端部を内径dの環状弁座を挟持する状態で接合させ、接合両T字管の腕部内をその軸方向に延在するステムによって中心を垂直に貫通された状態でそのステムに固着された直径>dの円板弁を、環状弁座の容器側の面に当接するように配置し、容器側のT字管の他の片腕部の端部を閉じ、その閉鎖端部の中心を貫通して前記ステムの延長部が軸方向に滑動自在にかつ気密状態に枢着して外部まで延在しており、真空ポンプ系側のT字管の他の片腕部の端部を閉じ、その閉鎖端部の中心を貫通して前記ステムの延長部が軸方向に滑動自在にかつ気密状態に枢着して外部にまで延在しており、円板弁が弁座当接位置から容器への連結部をなす脚部を横切ってほぼ越える位置まで所定距離にわたりステム軸方向に移動することができかつその逆移動が可能なようにステムをその外部延長部を介して外部から駆動する手段を備えている弁装置も知られている(例えば特許文献2参照)。
更にまた、互いに封止された外側密封室と内側密封室とを有する2つの領域室の圧力変動に素早く応答して当該内外領域の圧力変動を極力制限する小型で高精度な弁装置であって、弁体収容部材と、基板と、筒状弁体と、コマ状弁体と、浮動板と、ガイド棒と、ストッパー棒と、大径コイルばねと、小径コイルばねと、により構成されており、弁体収容部材の一端が一方の領域室へ連通しており、基板が該弁体収容部材の他端を閉じることにより2つの領域間を分断しており、かつ中央部に2つの領域間を連通する開口部を有しており、該開口部を貫通している筒状弁体が、弁板であってコマ状弁体を受け入れる開口部を有している有孔弁板と、該弁板の周辺部から立ち上がり前記基板の開口部を貫通して他方の領域室まで伸びている円筒部であって複数の気流貫通手段を有している円筒部と、を有しており、コマ状弁体が、筒状弁体の円筒部内にあり他方の領域室側に位置している無孔弁板と、筒状弁体の開口部内にて摺動案内され一方の領域室側まで伸びている案内部分と、を有しており、浮動板が筒状弁体の円筒部の開放端部を閉じており、かつ貫通孔を有しており、ガイド棒が一端部をこの貫通孔に摺動自在に受け入れられ、他端部は前記コマ状弁体に支承されており、ストッパー棒が浮動板と基板との間に設けてあり、大径コイルばねが浮動板と基板との間に配置され、小径コイルばねが浮動板とガイド棒との間に配置されている、ことから成る弁装置について先に同一出願人が出願した(例えば特許文献3参照)。
特開2001−295952号公報 特許第2949024号公報 特願2002−300288号
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の弁装置は、装置自体が大型化し、狭い室内へ設置するには不向きである。また例えば内側密封室素材として高温に耐え得る石英ガラスを使用しているような装置(例えば、ある種の高圧アニール装置)においては、当該石英ガラス自体が高価なため、出来るだけその厚みを薄く成形しており、そのため当該石英ガラス室の内外圧力の差が大きくなると該ガラスは容易に割れることがある。そのような石英ガラス室の損傷は大きな経済的損失を招くので、そのような破損を極力防止する必要がある。そのためにはかなり高精度な差圧検出機能及びそれに伴う圧力調整機能を持つ弁装置が要求される。この点において、上記特許文献3は小型で高精度な弁装置を提供するものであって、上記2つの特許文献の持つ課題をほぼ解消している。
然しながら、これらの特許文献に記載の装置は、いずれも高圧アニール装置内に配置されている反応容器であって内部に反応気体を収容している反応容器の内部を加熱調整している加熱手段が例えば不慮の停電により機能しなくなったり、又は作業員が反応容器内に反応気体が充填されている状態のまま何らかの理由により加熱手段の電源を切ったり、又は加熱手段が故障したような場合のことについてはなにも考慮していない。そのため、このような加熱手段の機能が停止したときには、当該反応容器内部の温度が下がり反応容器内部が減圧状態となり、その結果、反応容器内外に圧力差が発生する。そして、この反応容器内の温度降下に伴い圧力差が大きくなり、終には反応容器が破損する危険がある。通常この反応容器は高価な素材にて形成されており、この破損は多大な経済的損失をもたらす。その上、もしこのような破損事故が反応処理中に発生すると、処理中のワークについても損害が及ぶ。本件発明はかかる場合に、高圧アニール装置内において反応容器内外の圧力を相対的に釣合状態になるように圧力調整することにより高価な反応容器を破損から保護する方法を提供することを目的とする。
圧力容器と、該圧力容器内部に収容されている反応容器と、圧力容器と反応容器との間の画定される空域内において反応容器の周囲に配置されているヒーター手段と、を有している高圧アニール装置において、ヒーター手段の不作動により反応容器内部の温度が降下し、反応容器内部圧力が減圧状態になったときに、該反応容器を破損から保護する方法であり、反応容器内部の圧力変動に応答する圧力センサーを用意し、空域内部の圧力変動に応答する圧力センサーを用意し、これらの圧力センサーをヒーター手段不作動時に直ちに起動する無停電電源に接続し、両圧力センサーを同期させながら反応容器の外側の圧力を下げることにより反応容器内外の圧力を等しい値に保持すること、の諸工程から成る保護方法である。
本発明の高圧アニール装置10によれば、アニール処理室28の周囲に配置した加熱手段としてのヒーター32が何らかの理由により不作動状態となり、アニール処理室28内部の温度が下降し、同処理室28内の圧力が下降しても、当該ヒーター32の不作動と同時に起動する無停電電源58が圧力センサー54、56の作動を開始することにより、アニール処理室28の外側即ち空域30の圧力を同期的に下降する。このため、反応容器20内外の圧力がバランスし、その圧力差に起因して当該反応容器20が破損するという事故を完全に防止することが出来る。このため、高価な石英ガラスの厚みをこれまで以上に薄くしても当該石英ガラスの損傷ということが発生しない。そのため、高価な石英ガラスを非常に有効にかつ効果的に使用することが出来る。よって、これまでのような石英ガラス室の損傷に伴う大きな経済的損失は全く無くなった。また、この圧力調整に際してアニール処理室内へ外部からガス導入がないため仕掛状態のワークへの損害もない。
以下においては、内部に反応容器を具備している高圧アニール装置において反応容器内の温度が下降したときにおいて反応容器内外の圧力を調整することにより、当該反応容器を破損から保護するための方法について述べる。しかしながら、本発明の方法は、反応容器として石英ガラスを用いた高圧アニール装置にのみ限定されるものでは無く、その他の材料を用いた高圧アニール装置、更にはこれと同様の二重構造を持つ種々の制御装置、加工処理装置、等にもおいても同様に適切に使用されうることは当業者にとって明らかである。
図1は本発明の方法を具体化した高圧アニール装置10の概略図である。この高圧アニール装置10は、一般に鋼製の頑丈な圧力容器12を有している。この圧力容器12は、当業者に公知の様に、互いに離接可能な上部容器14と下部容器16とから構成され、これらの上部容器及び下部容器がシール手段18によって互いに密封封止されることにより形成されている。圧力容器12は公知の様に望ましくはその周囲を冷却ジャケット等の手段(図示なし)により冷却される。
圧力容器12の内部には例えば高価な石英ガラスより成る反応容器20が公知の手段により所定位置へ固定されている。反応容器20は、当業者に公知の様に、倒置した筒体形状を有する反応容器本体22と、この反応容器本体22の下端部を閉じている概ね上湾形状を有しているエンドキャップ24と、反応容器本体22の下端部とエンドキャップ24の外周縁とを密封封止しているOリング等のシール手段26と、から構成されている。この反応容器本体20は内部にアニール処理室28を形成している。この処理室28には、当業者に公知のように、薄板形状の液晶用ガラス基板やシリコンウエーハ等の高圧アニール処理されるべきワーク即ち被処理物品(図示省略)やこれらの薄板形状の被処理物品を所定の間隔に保持するためのカセット(図示省略)が配置される。前記エンドキャップ24は圧力容器12の内部と反応容器20の内部とを分断している。更に、圧力容器12と反応容器20との間の空域30には、反応容器20の内側部を加熱調整するため、該反応容器20の周辺(図示の例では、反応容器本体22の外側面及びエンドキャップ24の下側面)に公知のように加熱手段としての複数のヒーター32が配置されている。
アニール処理室28内には、圧力容器12の外部から空域30を介して第1給気管34が連通している。第1給気管34には弁手段36が設けてある。この第1給気管34は外部からアニール処理室28内へ純水又は液状窒素更には純水気体又は窒素気体を供給しており、周知の様に、高温減圧状態にあるアニール処理室28内へ導入された純水又は液状窒素はその大部分が直ぐに気体状態に変化する。これらの気体がワーク即ち被処理物品をアニール処理する。更にまた、アニール処理室28には別の第1排気管38が空域30を介して圧力容器12の外部まで連通している。第1排気管38には弁手段40が設けてある。当業者に良く知られているように、第1排気管38は、当初、アニール処理室28の内部を減圧状態に調整し、更には該アニール処理作業中、アニール処理室28を最適のアニール処理条件下に置くために、必要に応じてアニール処理室28の内部圧力を調整する機能を有している。なお、図1において、シール手段26によって封止接合されている、エンドキャップ24の外周縁と反応容器本体22の下端部との接合部分にはアニール処理室28内に開放している環状の溝部42が形成されており、この溝部42には、液状の純水又は窒素が保持され、常時アニール処理室28を純水又は窒素の気体で充満するようにしている。
同様にまた、圧力容器12の内側に反応容器20を取り囲むように形成されている空域30には、圧力容器12を介して第2給気管44及び第2排気管46が連通している。第2給気管44及び第2排気管46にはそれぞれ弁手段48、50が設けてある。更に図示の例においては、前記第1排気管38の空域30を通る部分には弁手段52が設けてある。この弁手段52は、アニール処理室28内部の圧力と空域30内部の圧力とに差圧が発生したときに開放作動して両者の圧力バランスを保つように作動するもので、上記特許文献3に記載したような弁装置を使用することが出来る。第2給気管44及び第2排気管46は、当業者に明らかな様に、反応容器20内部のアニール処理室28の圧力条件に応答して、アニール処理室28の外部条件を変動せしめ、アニール処理室28の内外の圧力差を出来るだけ小さく維持し、これにより脆弱な反応容器の破損を極力防止する作用をしている。また、図示の実施例においては、第1排気管38及び第2排気管46には、公知の圧力センサー54、56が装備されている。勿論、第1排気管38と第1給気管34とは同じ圧力を呈するので、第1排気管38の代わりに第1給気管34に圧力センサー54を装備しても良いことは当然である。同様に第2排気管46と第2給気管44とは同じ圧力を呈するので、第2排気管46の代わりに第2給気管44に圧力センサー56を装備しても良いことは当然である。即ち圧力センサー54は第1の管手段34、38の何れに装着しても良いし、圧力センサー56は第2の管手段44、46の何れに装着しても良いのである。但し、各圧力センサー54、56により起動される自動弁はそれぞれ排気管38、46に装着されている自動弁40、50であることが好ましい。これらの圧力センサー54、56は無停電電源(例えばバッテリー)58へ接続されている。この無停電電源58は例えば少なくとも1時間は、電源としての機能を提供することが出来る程度の容量を有しているものが望ましい。また、この無停電電源58は常用の商業電源が何らかの理由により切断されたときに、更には加熱手段32が何らかの理由により非作動となったときに、その切断又は非作動と同時に自動的に起動するように予め用意されているものである。
図示した高圧アニール装置10のアニール処理作業の手順等は当業者に明らかな通りであり、詳述することはしないがその動作を簡略的に述べると、初めに装置10のアニール処理室28内へ公知の手段によってワーク即ち被処理物品(図示なし)を配設する。その後、反応容器20及び圧力容器12を封止状態とする。第1排気管38を介してアニール処理室28の内部から大気を除去する。ヒーター32を起動し第1給気管34から処理気体をアニール処理室28内へ供給し、所定のアニール処理条件を画定する。その条件下で所定時間アニール処理を行なう。その後、アニール処理を完了したワークをアニール処理室28から取り出す。かかる作業を順次繰り返すことによりアニール処理を行なうものである。
しかして、上記アニール処理作業中に、落雷、送電線の切断事故、テロ事件、その他の予期しない原因による停電又は作業員の不慮の作業ミス等により常用している商業電源が突然切断された場合、更にはヒーター32自体又はヒーター関連の配線等の予期しない故障等が発生すると、ヒーター32が機能しなくなる。そのため、反応容器20内部の温度が、作業温度である例えば600℃から降下を開始する。その結果、反応容器20内部の圧力が漸次降下を開始する。この状態を放置した場合、反応容器20内部が減圧状態となる。一方、反応容器20の外部を取り巻く空域30内の圧力はアニール処理作業時における高い圧力に保持されている。その結果、この状態を放置しておけば、通常、粘性に欠けると共に脆性に富む石英ガラス等により形成されている反応容器20は内側からは吸引力を受け、外側からは押圧力を受ける。その結果、最終的にはこの高価な反応容器20は微塵に砕け破損することは明らかである。
このような事故に対処する手段としては、一般的には、2つの方法が考えられる。一つは、第1給気管34を介してアニール装置10の外部から反応容器20内へ反応ガスを供給して反応容器20内部の減圧状態を補償する方法である。他の方法は、反応容器20を取り巻く空域30内の圧力を反応容器20の減圧状況に応じて減圧することである。然るに、第1の方法は、外部から常温のガスを急激に供給することになり、その結果、当該ガスが反応容器20内において容器20内の温度を一層急激に下げることになる。そのため、反応容器20の内部圧力が更に急速に減圧することになり、その結果、反応容器20の破損事故を増長させることはあっても、反応容器20の破損防止には全く役立たないのである。その上、反応容器20内に仕掛かり状態になっているワークが外部からの急激な常温ガスの導入により割れる危険があり、更にそのようなガス導入と一緒に埃が反応容器内に入りワークが汚染される危険があり、ワークの損傷という二次的損失をも発生することになる。
これに対して第2の方法は、アニール処理室28の減少圧力に対応して空域30内の圧力を減少するため、第1の方法のようなアニール処理室内の更なる減圧又はワークの損傷という二次的損失を発生するというような危険はないが、常に反応容器20内部のアニール処理室28の圧力を検知しながら、空域30内の圧力を例えば弁手段50を開放調節しながら、その圧力減少値に対応するように少しずつ減圧する必要がある。このことは、常に、操作員が高圧アニール装置10の近傍に居ること、ヒーター32の機能停止を知ること、かつ第2排気管46の弁手段50を調整開放することが前提となる。従って、上述のような不意の事件事故の際には全く機能しないものである。
第2の方法の別の態様として、第1排気管38に装着した弁手段52を機能させることが考えられる。しかし弁手段52は、通常、コイルばねにより圧力応答する構成となっており、圧力センサーが感知するような僅かな圧力差に敏感に作動することは困難である。また、通常該弁手段52が位置している空域30内の温度は約100℃以下である。その結果、例え当該弁手段52を僅かな圧力差に鋭敏に反応するように構成して、該弁手段52を介してアニール処理室28内へ、空域30内のガスを供給することにより、反応容器20の内外の圧力差を補償しようとすると、上記第1の方法と全く同様の課題を提供することになり、好ましいものではない。
そこで、本件発明においてはこれらの何れの方法とも異なっており、かつこれら2つの方法の欠点を完全に解消するような優れた方法により高価な反応容器の損傷を防止することが出来る反応容器の保護方法及び装置を開示するものである。即ち、前述の様に、本件発明の装置においては、それぞれ独立して作動することが可能な、反応容器20内部のアニール処理室28へ連通している第1排気管38と、アニール処理室28の周辺の空域30へ連通している第2排気管46と、を備えている。更にこれらの排気管38、46には互いに無停電電源58へ連結している圧力センサー54、56を具備している。そして、この無停電電源58は、商業用電源が停止したとき又はヒーター32が非作動状態になったときに直ちに起動するように設定されている。
このため、もし商業電源が何かの理由により切断し、又はヒーター32が故障その他の理由により作動不能と成った場合には、直ちに無停電電源58が起動する。このため、当該無停電電源58に連結している圧力センサー54、56が作動する。これらのセンサー54、56は、それぞれ自動弁40、50を起動する。これらの自動弁40、50はそれぞれアニール処理室28内部の圧力を調整する圧力調節器として、空域30の圧力を調整する圧力調節器として機能する。従って、ヒーター32が不作動状態となり、アニール処理室28内の温度が降下して当該処理室28内の圧力が降下すると、これらのセンサー54、56が互いに同調して作動して自動弁40、50を機能させることにより、アニール処理室28の降下した圧力とこれを取り囲む空域30の圧力とを常に同じ圧力に保持するように第2排気管46の自動弁50を調整することが可能である。その結果、アニール処理室28内外の圧力が常時バランスされることになり、当該反応容器20の損傷を完全に防止することが出来るのである。なお、アニール処理室28の温度が常温に戻るまでに概ね1時間程度であろう。しかしもしこれより長時間が必要なら、無停電電源の容量をそれに応じて大きくすることが望ましい。この方法においては、無停電電源58がヒーター32の不作動を感知すると同時に作動して圧力センサー54、56を作動するため、作業員が常時高圧アニール装置10の近傍にいてヒーター32の不作動を検出することは不要であり、無人の状態においてヒーター32が不作動状態になっても、アニール処理室28の安全は保障されるのである。
本発明の高圧アニール装置の概略図である。
符号の説明
10:高圧アニール装置 12:圧力容器
14:上部容器 16:下部容器
18:シール手段 20:反応容器
22:反応容器本体 24:エンドキャップ
26:シール手段 28:アニール処理室
30:空域 32:ヒーター
34:第1給気管 36:弁手段
38:第1排気管 40:弁手段
42:環状溝部 44:第2給気管
46:第2排気管 48:弁手段
50:弁手段 52:弁手段
54:圧力センサー 56:圧力センサー
58:無停電電源


Claims (2)

  1. 圧力容器12と、該圧力容器12内部に収容されている反応容器20と、圧力容器12と反応容器20との間に画定される空域30内において反応容器20の周囲に配置されているヒーター手段32と、を有している高圧アニール装置10において、ヒーター手段32の不作動により反応容器20内部の温度が降下し、反応容器20内部圧力が減圧状態になったときに、該反応容器20を破損から保護する方法であって、
    反応容器内部の圧力変動に応答する圧力センサーを用意すること、
    空域内部の圧力変動に応答する圧力センサーを用意すること、
    これらの圧力センサーをヒーター手段不作動時に直ちに起動する無停電電源に接続すること、
    両圧力センサーを同期させながら反応容器の外側の圧力を下げることにより当該反応容器内外の圧力を等しい値に保持すること、
    の諸工程から成る高圧アニール装置の反応容器保護方法。
  2. 請求項1に記載の反応容器保護方法であって、
    反応容器内部に連通している第1の管手段を用意すること、
    第1の管手段に自動弁を連結すること、
    空域内部に連通している第2の管手段を用意すること、
    第2の管手段に自動弁を連結すること、
    第1の管手段及び第2の管手段にそれぞれ圧力センサーを装着すること、
    それぞれの圧力センサーを各管手段の自動弁へ連結すること、
    これらの圧力センサーを無停電電源へ連結すること、
    ヒーター手段が不作動状態になったとき直ちに無停電電源が起動するように用意すること、
    ヒーター手段が不作動となり第1の管手段に取り付けた圧力センサーが反応容器内の圧力変動を感知し第1の管手段の自動弁を起動すると、それに呼応して第2の管手段に取り付けた圧力センサーが応答して第2の管手段の自動弁を起動して、反応容器の外側の圧力を下げることにより当該反応容器内外の圧力を等しい値に保持すること、
    の諸工程から成る請求項1に記載の高圧アニール装置の反応容器保護方法。
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