JP4590339B2 - 電界センサ、電界センサシステム - Google Patents
電界センサ、電界センサシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4590339B2 JP4590339B2 JP2005320858A JP2005320858A JP4590339B2 JP 4590339 B2 JP4590339 B2 JP 4590339B2 JP 2005320858 A JP2005320858 A JP 2005320858A JP 2005320858 A JP2005320858 A JP 2005320858A JP 4590339 B2 JP4590339 B2 JP 4590339B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric field
- field sensor
- conductor
- outer conductor
- radiating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Description
ダイポールアンテナを同軸ケーブルに接続するために、周知の平衡不平衡変換器(バラン)が用いられている。同図においては、x軸用バランBx、y軸用バランBy、z軸用バランBzが用いられている。この平衡不平衡変換器には、例えばフェライトビーズを使用することができる。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は異なるエレメント長さのダイポールを切り替えることなく、広帯域での電界強度測定が可能な、等方性の電界センサ、これを用いた電界センサシステムを提供することである。
中心導体と、前記中心導体と同軸線路をなす外導体と、前記外導体の外周を覆うように該外導体の長さ方向に並設された複数の環状磁性体と、前記複数の環状磁性体の外側を覆うように、該環状磁性体の並設方向に並設された第1〜第N(Nは2以上の整数、以下同じ)のスリーブと、前記第1〜第Nのスリーブの隣接するスリーブ同士を電気的に接続するインダクタとを含むスリーブ部と、
中心導体と、前記中心導体と同軸線路をなす外導体と、前記外導体の外周を覆うように該外導体の長さ方向に並設された複数の環状磁性体と、前記複数の環状磁性体の外側を覆うように、該環状磁性体の並設方向に並設された第1〜第Nの放射素子と、前記第1〜第Nの放射素子の隣接する素子同士を電気的に接続するインダクタとを含む放射部と、
を備え、前記スリーブ部の中心導体と、前記放射部の中心導体、前記放射部の外導体、及び、前記放射部の第1の放射素子とが電気的に接続されてなることを特徴とする。スリーブ部及び放射部をそれぞれ複数に分割し、それらの外導体とスリーブ導体との間に磁性体を設け、スリーブ部の中心導体を放射部の中心導体、外導体、及び、スリーブ導体に接続して電界センサを構成することにより、異なるエレメント長さのダイポールを切り替えることなく、広帯域での電界強度測定が可能な、等方性の電界センサを実現できる。なお、環状磁性体には、例えば環状フェライトを用いることができる。
本発明の請求項4による電界センサシステムは、互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸に沿ってそれぞれ設けられた請求項1から請求項3までのいずれか1項の電界センサと、それら電界センサの直交状態を保持する固定具とを含むことを特徴とする。このように電界センサシステムを構成することにより、2次元的又は3次元的な等方性を得ることができる。
また、互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸それぞれに沿って上記電界センサを設け、それら電界センサの直交状態を固定具で保持することにより、2次元的又は3次元的な等方性電界センサシステムを実現できるという効果がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明による電界センサの第1の実施形態の構成例を示す図であり、同図(a)は中心導体に沿った断面図、同図(b)は同図(a)中のA−A’部分の断面図である。
同図(a)に示されているように、本実施形態による電界センサは、スリーブアンテナを基本としており、スリーブ部1と、放射部2と、給電部3と、フィーダ部4とから構成されている。本実施形態では、環状磁性体として、環状フェライトが採用されている。
スリーブ部1は、線状の中心導体c1と、この中心導体c1と同軸線路をなす外導体g1と、この外導体g1の外周を覆うように外導体g1の長さ方向に並設された複数の環状フェライトfと、これら複数の環状フェライトfの外側を覆うように、環状フェライトfの並設方向に並設された第1〜第3のスリーブs1〜s3と、第1〜第3のスリーブs1〜s3の隣接する導体同士を電気的に接続するインダクタIdとを含んで構成されている。
放射部2は、線状の中心導体c2と、この中心導体c2と同軸線路をなす外導体g2と、この外導体g2の外周を覆うように外導体g2の長さ方向に並設された複数の環状フェライトfと、複数の環状フェライトfの外側を覆うように、環状フェライトfの並設方向に並設された第1〜第3の放射素子h1〜h3と、第1〜第3の放射素子h1〜h3の隣接する素子同士を電気的に接続するインダクタIdとを含んで構成されている。
同図(b)に示されているように、放射部2においては、中心導体c2と同心に外導体g2が設けられ、両者の間には絶縁体が設けられている。これら中心導体c2、外導体g2によって同軸線路が構成される。また、外導体g2の外周を覆うように、環状フェライトf、更には放射素子のスリーブ導体svが設けられている。
給電部3においては、スリーブ部1の中心導体c1と、放射部2の中心導体c2、放射部2の外導体g2、及び、放射部2の第1の放射素子h1のスリーブ導体svとが電気的に接続されている。
(フィーダ部)
フィーダ部4においては、フィーダ部4の中心導体c3とスリーブ部1の中心導体c1とが電気的に接続されているとともに、フィーダ部4の外導体g3とスリーブ部1の外導体g1とが電気的に接続されている。
ここで、フィーダ部4の導体が、電界センサ周辺の電磁界を乱さないように環状フェライトfが外導体g3の周囲に設けられている。この環状フェライトfにより、フィーダ部4の不平衡電流成分に対するインピーダンスを高くすることができる。
以上の構成において、分割されたスリーブ導体s1〜s3については、隣接する導体間がインダクタIdによって電気的に接続されている。インダクタIdは、周波数に逆比例してインピーダンスが高くなる。このため、設計した上限周波数付近において、インダクタIdのインピーダンスは、高くなるので、高周波電流は第1のスリーブ導体s1のみに流れ、第2のスリーブ導体s2には、流れない。これに対し、設計した下限周波数付近の場合、インダクタIdのインピーダンスは、低くなるので、高周波電流は分割された第1〜第3のスリーブ導体s1〜s3全体に流れる。
ところで、単一周波数で同調型のアンテナであれば、スリーブ導体のみで、コモンモード電流(上記の同相成分Ic)がフィーダ部4に流れることを防ぐことができる。しかし、広帯域に渡りフィーダ部4へ流れ込むコモンモード電流を阻止するためには、環状フェライトfを設けることが必須となる。
なお、本電界センサに用いるインダクタIdとしては、集中定数型インダクタ、分布定数型インダクタの両方を利用できる。例えば、分布定数型インダクタとして、直径がスリーブ部1の直径より充分に小さい線状導体を利用すれば、上記と同様の特性が得られる。
図4は、本発明の第2の実施形態による電界センサの構成例を示す図であり、同図(a)は中心導体に沿った断面図、同図(b)は同図(a)中のA−A’部分の断面図である。
同図(a)及び同図(b)に示されているように、本実施形態の広帯域電界センサは、上述した第1の広帯域電界センサに、これを保護するための非導電性保護カバー5と、接栓6とを追加した構成である。
非導電性保護カバー5は、比誘電率4以下、誘電正接0.004以下であれば、電解センサの指向特性や感度に与える影響を無視できる。具体的には、ガラス繊維プラスチック(FRP)やアクリル樹脂を非導電性保護カバー5の材質に利用することができる。
以上のように非導電性保護カバー5を設けた構造にすれば、機械的強度を保持できる。また、非導電性保護カバー5を設ければ、本電界センサを屋外環境で利用した時にも、スリーブ部1や放射部2を構成する部品が温度や湿度の変化によって劣化するのを防止できる。
図5は、本発明による電界センサシステムの構成例を示す図である。本例の電界センサシステムは、第2の実施形態による電界センサである電界センサ10x、10y、10zと、これら電界センサ10x、10y、10zを互いに直交して配置した状態で維持するための固定具である直交固定治具7と、三脚8とを含んで構成されている。
V2=Vx 2+Vy 2+Vz 2 …(1)
以上説明した電界センサは、異なるエレメント長さのダイポールを切り替えるのではなく、ダイポールの構成として、フェライト等の磁性体及びインダクタを使用しスリーブ構造のアンテナとする。また、三脚等の治具を用いて3本の電界センサを直交して配置することで電界センサシステムを実現する。このような構成を採用すれば、電界センサは、広い周波数範囲で共振の発生を防げるので、従来の電界センサに比べて測定周波数帯域を大幅に拡大できる。
2 放射部
3 給電部
4 フィーダ部
5 非導電性保護カバー
6 接栓
7 直交固定治具
8 三脚
10x x軸用電界センサ
10y y軸用電界センサ
10z z軸用電界センサ
Bx x軸用バラン
By y軸用バラン
Bz x軸用バラン
c1〜c3 中心導体
f 環状フェライト
g1〜g3 外導体
h1〜h3 放射素子
Ins 絶縁体
s1〜s3 スリーブ
sv スリーブ導体
Claims (4)
- 中心導体と、前記中心導体と同軸線路をなす外導体と、前記外導体の外周を覆うように該外導体の長さ方向に並設された複数の環状磁性体と、前記複数の環状磁性体の外側を覆うように、該環状磁性体の並設方向に並設された第1〜第N(Nは2以上の整数、以下同じ)のスリーブと、前記第1〜第Nのスリーブの隣接するスリーブ同士を電気的に接続するインダクタとを含むスリーブ部と、
中心導体と、前記中心導体と同軸線路をなす外導体と、前記外導体の外周を覆うように該外導体の長さ方向に並設された複数の環状磁性体と、前記複数の環状磁性体の外側を覆うように、該環状磁性体の並設方向に並設された第1〜第Nの放射素子と、前記第1〜第Nの放射素子の隣接する素子同士を電気的に接続するインダクタとを含む放射部と、
を備え、前記スリーブ部の中心導体と、前記放射部の中心導体、前記放射部の外導体、及び、前記放射部の第1の放射素子とが電気的に接続されてなることを特徴とする電界センサ。 - 前記インダクタは、線状導体であることを特徴とする請求項1記載の電界センサ。
- 前記スリーブ部及び前記放射部を収納する非導電性カバーを更に含むことを特徴とする請求項1又は2記載の電界センサ。
- 互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸に沿ってそれぞれ設けられた請求項1から請求項3までのいずれか1項の電界センサと、それら電界センサの直交状態を保持する固定具とを含むことを特徴とする電界センサシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005320858A JP4590339B2 (ja) | 2005-11-04 | 2005-11-04 | 電界センサ、電界センサシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005320858A JP4590339B2 (ja) | 2005-11-04 | 2005-11-04 | 電界センサ、電界センサシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007129548A JP2007129548A (ja) | 2007-05-24 |
JP4590339B2 true JP4590339B2 (ja) | 2010-12-01 |
Family
ID=38151834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005320858A Active JP4590339B2 (ja) | 2005-11-04 | 2005-11-04 | 電界センサ、電界センサシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4590339B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003249817A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-05 | Maspro Denkoh Corp | 2周波用共用スリーブアンテナ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS533046A (en) * | 1976-06-29 | 1978-01-12 | Mitsubishi Electric Corp | Antenna |
JPH0936642A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-07 | Hitachi Cable Ltd | コリニアアンテナ及びその製造方法 |
JPH11145720A (ja) * | 1997-11-12 | 1999-05-28 | Dx Antenna Co Ltd | アンテナ |
-
2005
- 2005-11-04 JP JP2005320858A patent/JP4590339B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003249817A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-05 | Maspro Denkoh Corp | 2周波用共用スリーブアンテナ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007129548A (ja) | 2007-05-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100836213B1 (ko) | 안테나, 무선장치, 안테나 설계 방법 및 안테나의 동작주파수 측정 방법 | |
US6300917B1 (en) | Antenna | |
US8593363B2 (en) | End-fed sleeve dipole antenna comprising a ¾-wave transformer | |
US7268745B2 (en) | Coaxial cable free quadri-filar helical antenna structure | |
US6094176A (en) | Very compact and broadband planar log-periodic dipole array antenna | |
US7425921B2 (en) | Broadband antenna system | |
US20170149145A1 (en) | Cross-Dipole Antenna Configurations | |
CN104347948A (zh) | 改进型槽线天线 | |
CN101378144B (zh) | 无线电设备及其天线 | |
BR112012008039A2 (pt) | antena. | |
CN102820540A (zh) | 一种光控方向图可重构微带天线 | |
JP5644702B2 (ja) | アンテナ装置 | |
CN113396335B (zh) | 探头、阵列探头、探测器及方法 | |
US20140347237A1 (en) | Wireless communication apparatus | |
JP4590339B2 (ja) | 電界センサ、電界センサシステム | |
JP2008263384A (ja) | 広帯域アンテナ | |
CN105849974B (zh) | 天线装置以及具备该天线装置的无线装置 | |
CN111224241A (zh) | 水平极化全向天线及天线测试系统 | |
CN210957022U (zh) | 水平极化全向天线及天线测试系统 | |
US8094083B1 (en) | Multi-band tree antenna | |
JP2007064814A (ja) | 電界センサ、電界センサシステム | |
JP7153529B2 (ja) | アンテナ装置および無線通信システム | |
Jung et al. | Design of sleeve dipole antenna for suppressing leakage current on a coaxial cable | |
US9774088B1 (en) | Antenna system | |
CN103427149B (zh) | 天线及电子装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081003 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100831 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4590339 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |