JP2007064814A - 電界センサ、電界センサシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で高感度の電界センサを実現する。
【解決手段】棒状フェライト1に、互いに巻き数の異なる複数のインダクタL1〜L4を巻き付け、これらインダクタと共に複数のフィルタ回路を形成する複数のキャパシタC1〜C5とで電界センサを構成し、これら複数のフィルタ回路の濾波出力をセンサ出力として導出する。このような構成によれば、中波帯を中心とする広い帯域において、小型で感度の高い電界センサが得られる。
【選択図】 図1
【解決手段】棒状フェライト1に、互いに巻き数の異なる複数のインダクタL1〜L4を巻き付け、これらインダクタと共に複数のフィルタ回路を形成する複数のキャパシタC1〜C5とで電界センサを構成し、これら複数のフィルタ回路の濾波出力をセンサ出力として導出する。このような構成によれば、中波帯を中心とする広い帯域において、小型で感度の高い電界センサが得られる。
【選択図】 図1
Description
本発明は電界センサ、電界センサシステムに関し、特に電波を発射する送信アンテナ周辺における電界強度測定装置に用いられる電界センサ、電界センサシステムに関する。
一般に、中波帯に相当する周波数帯における電界強度測定には、図6に示されているような電界センサを利用する。同図において、電界センサは、垂直ロッドアンテナ61と、接地板62とを含んで構成されている。
垂直ロッドアンテナ61の長さと接地板62の長さとは、電界センサの感度に直接関係し、共振周波数以下で、感度は、ほぼ長さに比例する。実用的に、垂直ロッドアンテナの長さ61、接地板62の各辺の長さは、1m前後である。
垂直ロッドアンテナ61の長さと接地板62の長さとは、電界センサの感度に直接関係し、共振周波数以下で、感度は、ほぼ長さに比例する。実用的に、垂直ロッドアンテナの長さ61、接地板62の各辺の長さは、1m前後である。
電界センサの出力側には、フィーダ線63、増幅器64が設けられている。増幅器64は、電界センサの出力インピーダンスを、出力端子64a、64bに接続される測定器(図示せず)の入力インピーダンスに整合させるために設けられている。また、フィーダ線63は、垂直ロッドアンテナ61または接地板62に流れる高周波電流に干渉を与えないように設けられている。
ところで、特許文献1には、アンテナ構造体における共振周波数を調整するために、インダクタの両端部にキャパシタを複数個並列に取り付けた構成が記載されている。
特開2004−191362号公報(図15)
屋外での電界強度の測定評価を実施する場合、電界センサの寸法は、できる限り小さくする必要がある。したがって、寸法が小さくても、高感度の中波帯電界センサの実現が望まれている。このような電界センサは、特許文献1に記載の技術を用いても実現することはできない。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は小型で高感度の電界センサ、電界センサシステムを提供することである。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は小型で高感度の電界センサ、電界センサシステムを提供することである。
本発明の請求項1による電界センサは、棒状磁性体と、前記棒状磁性体に巻き付けられ互いに巻き数の異なる複数のインダクタと、前記複数のインダクタに対応して設けられ対応するインダクタと共に複数のフィルタ回路を形成する複数のキャパシタとを含み、前記複数のフィルタ回路の濾波出力をセンサ出力として導出するようにしたことを特徴とする。このような構成によれば、中波帯を中心とする広い帯域において、小型で感度の高い電界センサが得られる。
本発明の請求項2による電界センサは、請求項1において、前記複数のインダクタは第1のインダクタから第N(Nは2以上の整数、以下同じ)のインダクタからなり、前記複数のキャパシタは第1のキャパシタから第N+1のキャパシタからなり、これらインダクタ及びキャパシタによって低域通過型フィルタ回路を形成し、前記第1のキャパシタの両端から前記センサ出力を導出するようにしたことを特徴とする。このような構成によれば、中波帯を中心とする広い帯域において、小型で感度の高い電界センサが得られる。
本発明の請求項3による電界センサは、請求項1において、前記複数のインダクタは第1のインダクタから第N+1のインダクタからなり、前記複数のキャパシタは第1のキャパシタから第Nのキャパシタからなり、これらインダクタ及びキャパシタによって高域通過型フィルタ回路を形成し、前記第1のインダクタの両端から前記センサ出力を導出するようにしたことを特徴とする。このような構成によれば、中波帯を中心とする広い帯域において、小型で感度の高い電界センサが得られる。
本発明の請求項4による電界センサは、請求項1から請求項3までのいずれか1項において、前記棒状磁性体並びに前記複数のインダクタ及び前記複数のキャパシタを覆う非導電性カバーを更に含むことを特徴とする。こうすることにより、電界センサの機械的強度を保持できる。
本発明の請求項5による電界センサは、請求項1から請求項4までのいずれか1項において、前記センサ出力を増幅する増幅器を更に含むことを特徴とする。このような構成によれば、増幅器の利得を適切に設定することにより、フィーダ線等による損失を補償できる。
本発明の請求項5による電界センサは、請求項1から請求項4までのいずれか1項において、前記センサ出力を増幅する増幅器を更に含むことを特徴とする。このような構成によれば、増幅器の利得を適切に設定することにより、フィーダ線等による損失を補償できる。
本発明の請求項6による電界センサシステムは、互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸に沿ってそれぞれ設けられた請求項1から請求項5までのいずれか1項の電界センサと、それら電界センサの直交状態を保持する固定具とを含むことを特徴とする。このように電界センサシステムを構成することにより、2次元的又は3次元的な等方性を得ることができる。
以上説明したように本発明は、棒状磁性体に巻き付けられ互いに巻き数の異なる複数のインダクタと、これらに対応して設けた複数のキャパシタとによって複数のフィルタ回路を形成し、その濾波出力をセンサ出力として導出する構成を採用することにより、中波帯域において小型で高感度の等方性電界センサを実現できるという効果がある。
また、互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸それぞれに沿って上記電界センサを設け、それら電界センサの直交状態を固定具で保持することにより、2次元的又は3次元的な等方性電界センサシステムを実現できるという効果がある。
また、互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸それぞれに沿って上記電界センサを設け、それら電界センサの直交状態を固定具で保持することにより、2次元的又は3次元的な等方性電界センサシステムを実現できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(電界センサ)
本発明による電界センサは、棒状磁性体と、この棒状磁性体に巻き付けられ互いに巻き数の異なる複数のインダクタと、それら複数のインダクタに対応して設けられ対応するインダクタと共に複数のフィルタ回路を形成する複数のキャパシタとを用いて構成され、複数のフィルタ回路の濾波出力をセンサ出力として導出する。
棒状磁性体には、例えば棒状フェライトを用いることができる。そして、この棒状フェライトを巻き軸としている複数のインダクタを基本に共振回路を構成する。このような構成により、中波帯を中心とする広い帯域において、小型で感度の高い電界センサを提供できる。
(電界センサ)
本発明による電界センサは、棒状磁性体と、この棒状磁性体に巻き付けられ互いに巻き数の異なる複数のインダクタと、それら複数のインダクタに対応して設けられ対応するインダクタと共に複数のフィルタ回路を形成する複数のキャパシタとを用いて構成され、複数のフィルタ回路の濾波出力をセンサ出力として導出する。
棒状磁性体には、例えば棒状フェライトを用いることができる。そして、この棒状フェライトを巻き軸としている複数のインダクタを基本に共振回路を構成する。このような構成により、中波帯を中心とする広い帯域において、小型で感度の高い電界センサを提供できる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、第1の実施形態による電界センサは、円柱形状の棒状フェライト1と、4個に分割されたインダクタL1〜L4と、これらに対応する5個のキャパシタ(コンデンサ)C1〜C5とを含んで構成され、キャパシタC1に出力端子が接続されている。つまり、この電界センサは、第1のインダクタL1から第4のインダクタL4と、第1のキャパシタC1から第5のキャパシタC5とを含み、これらインダクタ及びキャパシタによって低域通過型フィルタ回路を形成し、第1のキャパシタC1の両端に設けられている出力端子64a、64bからセンサ出力を導出する構成である。なお、インダクタL1〜L4は、互いに巻き数が異なるものとする。
図1は、本発明の第1の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、第1の実施形態による電界センサは、円柱形状の棒状フェライト1と、4個に分割されたインダクタL1〜L4と、これらに対応する5個のキャパシタ(コンデンサ)C1〜C5とを含んで構成され、キャパシタC1に出力端子が接続されている。つまり、この電界センサは、第1のインダクタL1から第4のインダクタL4と、第1のキャパシタC1から第5のキャパシタC5とを含み、これらインダクタ及びキャパシタによって低域通過型フィルタ回路を形成し、第1のキャパシタC1の両端に設けられている出力端子64a、64bからセンサ出力を導出する構成である。なお、インダクタL1〜L4は、互いに巻き数が異なるものとする。
このような構成において、棒状フェライト1の透磁率を大きくすることにより、棒状フェライト1中の磁束密度Bは、空間における中波帯電磁界の磁束密度B0より大きくなる。ここで、棒状フェライト1の比透磁率がμrであれば、磁束密度Bは式(1)のようになる。
B=μrB0 …(1)
B=μrB0 …(1)
したがって、インダクタL1〜L4の両端電圧Vは、棒状フェライト1の挿入により大きくすることができる。さらに、インダクタL1〜L4とこれに接続されたキャパシタC1〜C5とによって共振を生じさせることにより、インダクタ両端の電圧Vは、式(2)のように、共振のQ値に比例して大きくなる。
V∝QμrB0 …(2)
これにより、中波帯においても、小さな形状で高い感度の電界センサを実現できる。
V∝QμrB0 …(2)
これにより、中波帯においても、小さな形状で高い感度の電界センサを実現できる。
広い周波数帯域で、高い感度を得るために、本例では、巻数の異なる複数のインダクタを、1本の棒状フェライトに巻き付けた構成を採用している。図1の実施形態では、第1のインダクタL1から第4のインダクタL4まで、4個のインダクタを用いている。これら複数のインダクタと複数のキャパシタは、周知の低域通過フィルタ回路と等価である。一般的な低域通過フィルタ回路の設計手法により、周波数帯域幅の設計を行えば、広帯域にわたり、高感度の電界センサを実現できる。例えば、100KHzから30MHzで使用する場合は、遮断周波数が30MHzとなるように、設計する。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、本実施形態では、複数のインダクタL1〜L4が1本の棒状フェライト1に巻き付けられ、複数のキャパシタC1〜C3と共にフィルタ回路が構成されている。本実施形態の電界センサが第1の実施形態の電界センサと異なる点は、インダクタとキャパシタとが高域通過フィルタ回路を構成している点である。そして、本実施形態では、インダクタL1の両端に設けられている出力端子64a、64bからセンサ出力を導出する。
一般的な高域通過フィルタ回路の設計法により、周波数帯域幅の設計を行えば、広帯域にわたり、高感度の電界センサを実現できる。例えば、100KHzから30MHzで使用する場合は、遮断周波数が100MHzとなるように、設計する。
図2は、本発明の第2の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、本実施形態では、複数のインダクタL1〜L4が1本の棒状フェライト1に巻き付けられ、複数のキャパシタC1〜C3と共にフィルタ回路が構成されている。本実施形態の電界センサが第1の実施形態の電界センサと異なる点は、インダクタとキャパシタとが高域通過フィルタ回路を構成している点である。そして、本実施形態では、インダクタL1の両端に設けられている出力端子64a、64bからセンサ出力を導出する。
一般的な高域通過フィルタ回路の設計法により、周波数帯域幅の設計を行えば、広帯域にわたり、高感度の電界センサを実現できる。例えば、100KHzから30MHzで使用する場合は、遮断周波数が100MHzとなるように、設計する。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、本実施形態では、電界センサの出力端子64a、64bに増幅器2を接続し、出力端子64a’、64b’からセンサ出力を導出する構成になっている。
増幅器2の利得は、電界センサと増幅器2との間のフィーダ線の損失を補償できるように設定する。第1及び第2の実施形態の電界センサの出力インピーダンスは高いので、増幅器2の入力インピーダンスは、この出力インピーダンスに整合するように設計する。
これにより、損失の大きな長いフィーダ線を使用しても、高い感度の電界センサを実現できる。さらに、増幅器2の入出力間は、高いアイソレーション特性を有するので、空間の電磁界によりフィーダ線に生じた高周波電流は、インダクタやキャパシタに流れることがない。このため、フィーダ線が電界センサに与える影響を小さくできる効果も有する。
図3は、本発明の第3の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、本実施形態では、電界センサの出力端子64a、64bに増幅器2を接続し、出力端子64a’、64b’からセンサ出力を導出する構成になっている。
増幅器2の利得は、電界センサと増幅器2との間のフィーダ線の損失を補償できるように設定する。第1及び第2の実施形態の電界センサの出力インピーダンスは高いので、増幅器2の入力インピーダンスは、この出力インピーダンスに整合するように設計する。
これにより、損失の大きな長いフィーダ線を使用しても、高い感度の電界センサを実現できる。さらに、増幅器2の入出力間は、高いアイソレーション特性を有するので、空間の電磁界によりフィーダ線に生じた高周波電流は、インダクタやキャパシタに流れることがない。このため、フィーダ線が電界センサに与える影響を小さくできる効果も有する。
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、本実施形態では、上記の電界センサ10を保護するための非導電性保護カバー3と、出力端子64a、64bを含む接栓5とから構成する。
非導電性保護カバー3は、比誘電率4以下、誘電正接0.004以下であれば、指向特性や感度に与える影響を無視できる。具体的には、ガラス繊維プラスチック(FRP)やアクリル樹脂を利用できる。このような構造により、機械的強度を保持できる。また、屋外環境で利用した時にも、温度や湿度によりスリーブ部や放射部を構成する部品の劣化を防げる。
図4は、本発明の第4の実施形態による電界センサの構成を示す図である。同図において、本実施形態では、上記の電界センサ10を保護するための非導電性保護カバー3と、出力端子64a、64bを含む接栓5とから構成する。
非導電性保護カバー3は、比誘電率4以下、誘電正接0.004以下であれば、指向特性や感度に与える影響を無視できる。具体的には、ガラス繊維プラスチック(FRP)やアクリル樹脂を利用できる。このような構造により、機械的強度を保持できる。また、屋外環境で利用した時にも、温度や湿度によりスリーブ部や放射部を構成する部品の劣化を防げる。
(電界センサシステム)
図5は、本発明による電界センサシステムの構成例を示す図である。本例の電界センサシステムは、第4の実施形態による電界センサである電界センサ10x、10yと、これら電界センサ10x、10yを互いに直交して配置した状態を維持するための固定具である直交固定治具4とを含んで構成されている。
第1の実施形態から第4の実施形態までの電界センサの指向特性は、ダイポールアンテナと類似の指向特性を有する。屋外での電界強度測定の場合、電波の到来方向は、未知なので、電界センサの指向特性は、等方性であることが望ましい。
図5は、本発明による電界センサシステムの構成例を示す図である。本例の電界センサシステムは、第4の実施形態による電界センサである電界センサ10x、10yと、これら電界センサ10x、10yを互いに直交して配置した状態を維持するための固定具である直交固定治具4とを含んで構成されている。
第1の実施形態から第4の実施形態までの電界センサの指向特性は、ダイポールアンテナと類似の指向特性を有する。屋外での電界強度測定の場合、電波の到来方向は、未知なので、電界センサの指向特性は、等方性であることが望ましい。
直交固定治具4は、保持する2つの直交軸として、本例ではx軸とy軸とを持つ。そして、一方の電界センサの長手方向をx軸と並行に(つまりx軸方向に沿って)配置し、もう一方の電界センサの長辺をy軸と並行に(つまりy軸方向に沿って)配置する。x軸用電界センサ10xの出力は出力端子64ax、64bxから導出し、y軸用電界センサ10yの出力は出力端子64ay、64byから導出する。
x軸用電界センサの出力電圧がVx、y軸用電界センサの出力がVyの時、総合の出力電圧Vは、式(3)のようになる。
V2=Vx 2+Vy 2 …(3)
x軸用電界センサの出力電圧がVx、y軸用電界センサの出力がVyの時、総合の出力電圧Vは、式(3)のようになる。
V2=Vx 2+Vy 2 …(3)
この式(3)中のVを電界強度値Eに変換すれば、xy面について指向特性は、等方性となる。出力電圧Vから電界強度Eへの変換係数は、標準アンテナを用いた置換法により求める。すなわち、感度が既知のアンテナを用いて、このアンテナと被測定アンテナ(ここでは電界センサ)とを相互に置き換えて、相対的な感度を導出する方法により、上記変換係数を求める。
なお、直交固定治具4は合成樹脂等によって成型することによって作成する。
ところで、第3の直交軸としてz軸に沿って固定された電界センサを追加して設け、3つの電界センサからの出力電圧を合成すれば、3次元的な等方性を得ることもできる。すなわち、互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸に沿って上記の電界センサを設け、それら電界センサの直交状態を固定具で保持することによって、電界センサシステムを実現することができる。
ところで、第3の直交軸としてz軸に沿って固定された電界センサを追加して設け、3つの電界センサからの出力電圧を合成すれば、3次元的な等方性を得ることもできる。すなわち、互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸に沿って上記の電界センサを設け、それら電界センサの直交状態を固定具で保持することによって、電界センサシステムを実現することができる。
(まとめ)
本発明によれば、棒状磁性体に巻き付けられ互いに巻き数の異なる複数のインダクタと、これらに対応して設けた複数のキャパシタとによって複数のフィルタ回路を形成し、その濾波出力をセンサ出力として導出する構成を採用することにより、中波帯域において小型で高感度の等方性電界センサを実現できる。
一般の生活環境において、到来する電波の周波数は、中波帯からマイクロ波帯の周波数まで非常に広い。本発明の電界センサとVHF帯やマイクロ波帯の電界センサとを組み合わせることにより、実際の生活環境における総合的な電界強度の測定が可能となる。
本発明によれば、棒状磁性体に巻き付けられ互いに巻き数の異なる複数のインダクタと、これらに対応して設けた複数のキャパシタとによって複数のフィルタ回路を形成し、その濾波出力をセンサ出力として導出する構成を採用することにより、中波帯域において小型で高感度の等方性電界センサを実現できる。
一般の生活環境において、到来する電波の周波数は、中波帯からマイクロ波帯の周波数まで非常に広い。本発明の電界センサとVHF帯やマイクロ波帯の電界センサとを組み合わせることにより、実際の生活環境における総合的な電界強度の測定が可能となる。
本発明は、広帯域(広い周波数範囲)で指向特性が等方性である電界センサとして利用することができる。
1 棒状フェライト
2、64 増幅器
3 非導電性保護カバー
4 直交固定治具
5 接栓
10 電界センサ
10x x軸用電界センサ
10y y軸用電界センサ
61 垂直ロッドアンテナ
62 接地板
63 フィーダ線
64 増幅器
64a、64b、64ax、64bx、64ay、64by 出力端子
C1〜C5 キャパシタ
L1〜L4 インダクタ
2、64 増幅器
3 非導電性保護カバー
4 直交固定治具
5 接栓
10 電界センサ
10x x軸用電界センサ
10y y軸用電界センサ
61 垂直ロッドアンテナ
62 接地板
63 フィーダ線
64 増幅器
64a、64b、64ax、64bx、64ay、64by 出力端子
C1〜C5 キャパシタ
L1〜L4 インダクタ
Claims (6)
- 棒状磁性体と、前記棒状磁性体に巻き付けられ互いに巻き数の異なる複数のインダクタと、前記複数のインダクタに対応して設けられ対応するインダクタと共に複数のフィルタ回路を形成する複数のキャパシタとを含み、前記複数のフィルタ回路の濾波出力をセンサ出力として導出するようにしたことを特徴とする電界センサ。
- 前記複数のインダクタは第1のインダクタから第N(Nは2以上の整数、以下同じ)のインダクタからなり、前記複数のキャパシタは第1のキャパシタから第N+1のキャパシタからなり、これらインダクタ及びキャパシタによって低域通過型フィルタ回路を形成し、前記第1のキャパシタの両端から前記センサ出力を導出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電界センサ。
- 前記複数のインダクタは第1のインダクタから第N+1のインダクタからなり、前記複数のキャパシタは第1のキャパシタから第Nのキャパシタからなり、これらインダクタ及びキャパシタによって高域通過型フィルタ回路を形成し、前記第1のインダクタの両端から前記センサ出力を導出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電界センサ。
- 前記棒状磁性体並びに前記複数のインダクタ及び前記複数のキャパシタを覆う非導電性カバーを更に含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の電界センサ。
- 前記センサ出力を増幅する増幅器を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の電界センサ。
- 互いに直交する3軸のうちの少なくとも2軸に沿ってそれぞれ設けられた請求項1から請求項5までのいずれか1項の電界センサと、それら電界センサの直交状態を保持する固定具とを含むことを特徴とする電界センサシステム。
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JP2009206975A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Murata Mfg Co Ltd | 磁性体アンテナ及びアンテナ装置 |
CN102175930A (zh) * | 2011-02-01 | 2011-09-07 | 重庆大学 | 特高压直流输电线路合成场强测量中的风速影响处理方法 |
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2005
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