JP4588940B2

JP4588940B2 - Sunroof control device and sunroof control method

Info

Publication number: JP4588940B2
Application number: JP2001232175A
Authority: JP
Inventors: 大輔向井; 元哉山本; 佳伸豊田
Original assignee: Asmo Co Ltd
Current assignee: Asmo Co Ltd
Priority date: 2001-07-31
Filing date: 2001-07-31
Publication date: 2010-12-01
Anticipated expiration: 2021-07-31
Also published as: JP2003039956A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のルーフガラスを制御するサンルーフ制御装置及びサンルーフ制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自動車に装備されるサンルーフ装置におけるルーフガラスの開閉作動には種々の形態があり、本出願人においては、全閉位置から全開位置（スライド全開位置）まで作動するにあたり、全閉位置、チルト全開位置（全閉位置からルーフガラスの後端が室外側に最も上昇した位置）、擬似全閉位置、フラップダウン位置（擬似全閉位置からルーフガラスの後端が室内側に最も下降した位置）、及びスライド全開位置の順にスライド開作動するサンルーフ装置が考えられている。即ち、この形態のサンルーフ装置は、スライド開作動する際において一旦チルト作動してからスライド開作動するようになっている。尚、スライド閉作動はこのスライド開作動の逆の順で行われる。
【０００３】
又、このようなサンルーフ装置では、全閉位置からチルト全開位置の間の領域においてチルト開閉スイッチの操作に基づくルーフガラスのチルト作動が許可され、チルト全開位置から全閉位置までの領域においてはチルト開閉スイッチの操作に基づくルーフガラスのチルト作動が禁止されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、チルト開作動時において、例えばルーフガラスをチルト全開位置に停止させるべくルーフガラスがチルト全開位置になった時に駆動モータの作動を停止しても、ルーフガラスに働く慣性力等により、チルト全開位置よりスライド全開側に若干オーバーランする。そのため、このようにオーバーランしてもチルト全開状態であるとみなすようにチルト全開位置からスライド全開側の所定位置までチルト全開領域が設けられ、このチルト全開領域内にルーフガラスが位置している場合においては、チルト開閉スイッチの操作に基づくルーフガラスのチルト作動が許可されている。
【０００５】
しかしながら、場合によっては、ルーフガラスをチルト全開位置に停止、若しくはチルト全開位置手前（全閉位置側）で停止すべく駆動モータの作動を停止させても、オーバーランによりルーフガラスがチルト全開領域を通過してしまうことがある。このような場合、操作者はルーフガラスがチルト閉作動が可能な領域に配置していると認識しているにもかかわらず、実際のルーフガラスはルーフガラスがチルト全開領域を通過しチルト閉作動が禁止されたチルト全開領域外に位置しているので、チルト閉スイッチを操作してもルーフガラスが閉作動せず、違和感を感じてしまう。
【０００６】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、操作者のスイッチ操作に応じて正確に作動し、操作者の違和感を軽減することができるサンルーフ制御装置及びサンルーフ制御方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項１に記載の発明は、ルーフガラスを全閉位置からチルト全開位置まで一旦チルト開作動させ、その後、チルト全開位置から擬似全閉位置を経てスライド全開側に向かってスライド開作動させるとともに、この逆の順で閉作動させるための駆動モータと、前記ルーフガラスを全閉位置とチルト全開位置との間でチルト開閉作動させるべく操作される開閉スイッチと、前記開閉スイッチの操作に基づいて前記ルーフガラスをチルト開閉作動すべく前記駆動モータを制御する開閉制御手段と、前記全閉位置から前記チルト全開位置を含んだチルト作動許可領域が設定されており、そのチルト作動許可領域内に前記ルーフガラスが位置している場合、前記開閉スイッチの操作に基づいたチルト開閉作動を許可するチルト作動許可手段とを備えたサンルーフ制御装置であって、前記駆動モータが作動しているか否かを検出するモータ作動検出手段を有し、前記チルト作動許可手段は、チルト開作動時に、前記チルト作動許可領域内において前記モータ作動検出手段により前記駆動モータの非作動状態が検出され、前記ルーフガラスが前記チルト作動許可領域外に配置された場合、次のチルト閉作動時においてチルト閉スイッチの操作に基づいたチルト閉作動を許可する。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載のサンルーフ制御装置において、前記駆動モータは、リレーを介して駆動電源が供給されるものであり、前記モータ作動検出手段は、前記リレーのオンオフ状態に基づいて前記駆動モータが作動しているか否かを検出する。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は２に記載のサンルーフ制御装置において、チルト開作動時に、前記チルト作動許可領域内において前記モータ作動検出手段により前記駆動モータの非作動状態が検出され、前記ルーフガラスが前記チルト作動許可領域外に配置された場合、該領域内に位置しているとみなすフラグをセット状態とするフラグ設定手段を有し、前記チルト作動許可手段には、次のチルト閉作動時においてそのフラグがセット状態であるとき、チルト閉スイッチの操作に基づいたチルト閉作動を許可する。
【００１０】
請求項４に記載の発明は、駆動モータによりルーフガラスが全閉位置からチルト全開位置まで一旦チルト開作動され、その後、チルト全開位置から擬似全閉位置を経てスライド全開側に向かってスライド開作動されるとともに、この逆の順で閉作動され、開閉スイッチの操作に基づいてルーフガラスをチルト開閉作動すべく駆動モータを制御するとともに、全閉位置からチルト全開位置を含んだチルト作動許可領域が設定されており、そのチルト作動許可領域内にルーフガラスが位置している場合、開閉スイッチの操作に基づいたチルト開閉作動を許可するようにしたサンルーフ制御方法であって、前記駆動モータが作動しているか否かを検出し、チルト開作動時に、前記チルト作動許可領域内において前記駆動モータの非作動状態が検出され、前記ルーフガラスが前記チルト作動許可領域外に配置された場合、次のチルト閉作動時においてチルト閉スイッチの操作に基づいたチルト閉作動を許可するようにした。
【００１１】
請求項５に記載の発明は、請求項４に記載のサンルーフ制御方法において、前記駆動モータは、リレーを介して駆動電源が供給されるものであり、そのリレーのオンオフ状態に基づいて前記駆動モータが作動しているか否かを検出するようにした。
【００１２】
請求項６に記載の発明は、請求項４又は５に記載のサンルーフ制御方法において、チルト開作動時に、前記チルト作動許可領域内において前記駆動モータの非作動状態が検出され、前記ルーフガラスが前記チルト作動許可領域外に配置された場合、該領域内に位置しているとみなすフラグをセット状態とし、次のチルト閉作動時においてそのフラグがセット状態であるとき、チルト閉スイッチの操作に基づいたチルト閉作動を許可するようにした。
【００１３】
（作用）
請求項１，４に記載の発明によれば、チルト開作動時に、前記チルト作動許可領域内において駆動モータの非作動状態が検出され、ルーフガラスがチルト作動許可領域外に配置された場合、該領域内に位置しているとみなされ、次のチルト閉作動時においてチルト閉スイッチの操作に基づいたチルト閉作動が許可される。つまり、チルト開作動時にルーフガラスをチルト作動許可領域内に停止させるべく駆動モータを停止させる際、慣性力等によりルーフガラスがチルト作動許可領域外に配置された場合であっても、該ルーフガラスはチルト作動許可領域内に位置しているとみなされ、次にチルト閉作動を行うことが可能となる。従って、この場合、実際のルーフガラスはチルト作動許可領域外に位置しているが、操作者はルーフガラスがチルト作動許可領域内に位置していると認識しているので、上記のようにチルト閉作動を許可することで、操作者は違和感を感じない。
【００１４】
請求項２，５に記載の発明によれば、駆動モータに駆動電源の供給を行うリレーのオンオフ状態に基づいて駆動モータが作動しているか否かが検出される。従って、駆動モータの作動を容易に検出することができる。
【００１５】
請求項３，６に記載の発明によれば、チルト開作動時に、前記チルト作動許可領域内において駆動モータの非作動状態が検出され、ルーフガラスがチルト作動許可領域外に配置された場合、該領域内に位置しているとみなすフラグがセット状態とされ、次のチルト閉作動時においてそのフラグがセット状態であるとき、チルト閉スイッチの操作に基づいたチルト閉作動が許可される。従って、ソフト的に処理するだけであるので、容易である。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図９は、サンルーフ装置を装備した自動車の要部斜視図であって、自動車１のルーフパネル２に形成した天窓３に対してルーフガラス４が設けられている。ルーフガラス４は、前後方向に往復スライド移動（スライド開閉作動）可能、かつ、その前端部において車幅方向を支点として上下動（チルト開閉作動）可能に設けられている。そして、ルーフガラス４は、同図９の破線で示す駆動モータ５の駆動に基づいて図示しない駆動伝達機構を介して開閉作動が行われる。この駆動モータ５は、該モータ５を駆動制御する後述の駆動制御回路１１とともに駆動ユニット１０を構成している。駆動ユニット１０は、天窓３の前方におけるルーフパネル２と室内側の成形天井パネル（図示略）との間に配設されている。
【００１７】
尚、本実施形態のルーフガラス４は、図２に示すように、主に、全閉位置、チルト全開位置（全閉位置からルーフガラス４の後端が室外側に最も上昇した位置）、擬似全閉位置、フラップダウン位置（擬似全閉位置からルーフガラス４の後端が室内側に最も下降した位置）、及びスライド全開位置を有している。そして、本実施形態では、ルーフガラス４が全閉位置からチルト全開位置、擬似全閉位置、フラップダウン位置、及びスライド全開位置の順で開作動することをスライド開作動（図２においてＳ／Ｏ作動）、この逆の作動をスライド閉作動（図２においてＳ／Ｃ作動）という。このスライド開閉作動は、後述するスライド開閉スイッチＳＷ２，ＳＷ３をそれぞれ操作することにより行われる。又、ルーフガラス４が全閉位置からチルト全開位置まで開作動することをチルト開作動（図２においてＴ／Ｕ作動）、この逆の作動をチルト閉作動（図２においてＴ／Ｄ作動）という。このチルト開閉作動は、後述するチルト開閉スイッチＳＷ４，ＳＷ５をそれぞれ操作することにより行われる。
【００１８】
図１は、駆動モータ５を駆動制御するサンルーフ装置の電気的構成を説明するための電気ブロック図を示す。駆動モータ５を駆動制御する駆動制御回路１１はバッテリ（図示略）に接続され、該回路１１にはバッテリから駆動電源＋Ｂ（本実施形態では、１２［Ｖ］）が供給される。駆動電源＋Ｂは、駆動制御回路１１内において電源供給回路１２にて所定電源電圧に調整されて開閉制御手段、チルト作動許可手段、モータ作動検出手段及びフラグ設定手段を構成する制御部１３に供給される。
【００１９】
駆動制御回路１１は、イグニッションスイッチＳＷ１が接続される。イグニッションスイッチＳＷ１は、駆動制御回路１１内において入力回路１４を介して制御部１３に接続される。イグニッションスイッチＳＷ１は、操作されると操作信号（オン信号）を入力回路１４を介して制御部１３に出力する。制御部１３は、イグニッションスイッチＳＷ１のオン信号に基づいて電源供給回路１２を介して供給される駆動電源＋Ｂに基づいて動作する。
【００２０】
又、駆動制御回路１１は、前記ルーフガラス４を開閉操作するための各種スイッチＳＷ２〜ＳＷ５、即ちスライド開スイッチＳＷ２、スライド閉スイッチＳＷ３、チルト開スイッチＳＷ４、及びチルト閉スイッチＳＷ５がそれぞれ接続される。各種スイッチＳＷ２〜ＳＷ５は、駆動制御回路１１内において入力回路１４を介して制御部１３に接続される。各種スイッチＳＷ２〜ＳＷ５は、それぞれ操作されると、指令信号（本実施形態では、Ｌレベル（接地レベル）のオン信号）を入力回路１４を介して制御部１３に出力する。
【００２１】
制御部１３には、該制御部１３の動作に必要な基準クロック信号がクロック発振回路１５から入力される。
又、前記制御部１３は、駆動回路１７を介して前記駆動モータ５に駆動電源＋Ｂを供給して該モータ５の制御を行う。この駆動回路１７は、第１及び第２リレー１７ａ，１７ｂを備えている。各リレー１７ａ，１７ｂは、駆動モータ５に駆動電源＋Ｂを供給又は停止して、該モータ５を正逆回転又は停止させる。
【００２２】
即ち、本実施形態の制御部１３は、スライド開スイッチＳＷ２が一旦操作される、即ち該スイッチＳＷ２からオン信号が一旦入力されると、その後該スイッチＳＷ２からオフ信号が入力されてもルーフガラス４を全閉位置からチルト全開位置、擬似全閉位置、フラップダウン位置、及びスライド全開位置までの順で一気に開作動（オート開作動）させるべく第１リレー１７ａをオンさせて駆動モータ５に駆動電源＋Ｂを供給し、該モータ５を駆動する。そして、制御部１３は、後述するルーフガラス４の開閉位置の検出によって該ルーフガラス４がスライド全開位置に配置されたことが検出されると、第１リレー１７ａをオフさせて駆動モータ５への駆動電源＋Ｂを停止して、ルーフガラス４の作動を停止する。
【００２３】
一方、制御部１３は、スライド閉スイッチＳＷ３が一旦操作される、即ち該スイッチＳＷ３からオン信号が一旦入力されると、その後該スイッチＳＷ３からオフ信号が入力されてもルーフガラス４をスライド全開位置から前記逆の順で全閉位置に一気に閉作動（オート閉作動）させるべく第２リレー１７ｂをオンさせて駆動モータ５に駆動電源＋Ｂを供給し、該モータ５を駆動する。そして、制御部１３は、後述するルーフガラス４の開閉位置の検出によって該ルーフガラス４が全閉位置に配置されたことが検出されると、第２リレー１７ｂをオフさせて駆動モータ５への駆動電源＋Ｂを停止して、ルーフガラス４の作動を停止する。
【００２４】
又、上記のようにしてルーフガラス４がオート作動している途中に、スライド開閉スイッチＳＷ２，ＳＷ３のいずれかが操作されると、制御部１３は、駆動モータ５への駆動電源＋Ｂを停止して、ルーフガラス４の作動を停止する。そして、再びスライド開閉スイッチＳＷ２，ＳＷ３が操作されると、制御部１３は駆動モータ５に駆動電源＋Ｂを供給し、ルーフガラス４が停止した位置からスライド全開位置又は全閉位置まで一気に作動させるようになっている。
【００２５】
制御部１３は、チルト開スイッチＳＷ４を操作している間、即ち該スイッチＳＷ４からオン信号が入力されている間、ルーフガラス４を通常開作動（マニュアル開作動）させるべく第１リレー１７ａをオンさせて駆動モータ５に駆動電源＋Ｂを供給し、該モータ５を駆動する。チルト開スイッチＳＷ４の操作を止める、即ち該スイッチＳＷ４からオフ信号が入力されると、制御部１３は、ルーフガラス４の作動を停止させるべく第１リレー１７ａをオフさせて駆動モータ５への駆動電源＋Ｂの供給を停止する。又、この場合、後述するルーフガラス４の開閉位置の検出によって該ルーフガラス４がチルト全開位置に配置されると、制御部１３は、チルト開スイッチＳＷ４が操作されていても、駆動モータ５への駆動電源＋Ｂの供給を停止して、ルーフガラス４の作動を停止する。
【００２６】
一方、制御部１３は、チルト閉スイッチＳＷ５を操作している間、即ち該スイッチＳＷ５からオン信号が入力されている間、ルーフガラス４を通常閉作動（マニュアル閉作動）させるべく第２リレー１７ｂをオンさせて駆動モータ５に駆動電源＋Ｂを供給し、該モータ５を駆動する。チルト閉スイッチＳＷ５の操作を止める、即ち該スイッチＳＷ５からオフ信号が入力されると、制御部１３は、ルーフガラス４の作動を停止させるべく第２リレー１７ｂをオンさせて駆動モータ５への駆動電源＋Ｂの供給を停止する。又、この場合、後述するルーフガラス４の開閉位置の検出によって該ルーフガラス４が全閉位置に配置されると、制御部１３は、チルト閉スイッチＳＷ５が操作されていても、駆動モータ５への駆動電源＋Ｂの供給を停止して、ルーフガラス４の作動を停止する。
【００２７】
前記駆動制御回路１１には、駆動モータ５の回転周期（回転速度）及び回転方向を検出する一対のホール素子磁気センサ１８ａ，１８ｂが該回路１１を構成する基板上に配設されている。具体的には、駆動モータ５の回転軸（図示略）には回転方向に多極着磁されたセンサマグネットが一体回転するように設けられ、そのセンサマグネットの近傍位置にホール素子磁気センサ１８ａ，１８ｂが互いに回転方向に所定間隔を有して配置されている。つまり、本実施形態の回転センサは、磁気を用いた非接触型の回転センサが用いられている。各ホール素子磁気センサ１８ａ，１８ｂは、駆動モータ５が回転するとそのモータ５の回転に応じたパルス状の出力信号をそれぞれ検出回路１９に出力する。又、各ホール素子磁気センサ１８ａ，１８ｂから出力される出力信号（パルス信号）は、互いに所定の位相差（例えば、１／４周期）を有している。検出回路１９は、各出力信号（パルス信号）の波形を成形する等して制御部１３に出力する。
【００２８】
前記制御部１３は、各ホール素子磁気センサ１８ａ，１８ｂから検出回路１９を介して入力される出力信号（パルス信号）の周期に基づいて駆動モータ５の回転周期（回転速度）を検出する。
【００２９】
即ち、制御部１３は、前記スライド開スイッチＳＷ２及び前記チルト開スイッチＳＷ４が操作されオン信号が入力されると、例えばセンサ１８ｂからの出力信号（パルス信号）の立ち上がり及び立ち下がりエッジに基づいてカウント数に「１」を加算する（図２参照）。一方、制御部１３は、前記スライド閉スイッチＳＷ３及び前記チルト閉スイッチＳＷ５が操作されオン信号が入力されると、該センサ１８ｂからの出力信号（パルス信号）のエッジ毎に開時において加算されたカウント数から「１」を減算する。そして、制御部１３は、そのカウント数に応じてルーフガラス４の開閉位置を検出するようになっている。
【００３０】
尚、図２に示すように、本実施形態では、カウント数が「１０」以下になると、ルーフガラス４が全閉位置に配置されているとみなされる全閉マスク領域としている。又、ルーフガラス４がチルト全開位置に配置されると、カウント数は「１２８」となり、ルーフガラス４が擬似全閉位置に配置されると、カウント数は「２０５」となる。この場合、カウント数「０」〜「１２８」の間をチルトＡ領域とし、カウント数「１２８」〜「２０５」の間をチルトＢ領域としている。更に、図３に示すように、チルト全開位置（カウント数「１２８」）から擬似全開位置側に「８」カウント加算したカウント数「１３６」の位置までの間をチルト全開状態であるとみなすチルト全開領域としている。そして、本実施形態では、全閉位置からチルト全開領域を含んだ該領域端位置までを、チルト開閉スイッチＳＷ４，ＳＷ５の操作に基づいたチルト作動が可能なチルト作動許可領域としている。
【００３１】
又、ルーフガラス４がフラップダウン位置に配置されると、カウント数は「２４８」となり、ルーフガラス４がスライド全開位置に配置されると、カウント数は「１０６２」となる。尚、カウント数が「２４８」〜「２５４」の間（図２においてスライドＡ領域）は、後述する挟み込み判定を行わない荷重反転マスク領域である。つまり、カウント数が「２５４」〜「１０６２」の間（図２においてスライドＢ領域）で挟み込み判定が行われる。又、ルーフガラス４が全開側の機械的限界位置に配置されると、カウント数が「１１５０」になる。このようなルーフガラス４とカウント数との相対関係を決定する原点位置設定（初期位置設定）は、例えば、ルーフガラス４を全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、該ルーフガラス４を更に閉方向に作動させるようにチルト閉スイッチＳＷ５を所定時間若しくは所定回数以上操作する等してカウント数を「０」に設定することにより行われる。
【００３２】
又、制御部１３は、各出力信号（パルス信号）の位相差に応じて駆動モータ５の回転方向を検出し、その駆動モータ５の回転方向の検出に基づいてルーフガラス４の開閉方向を検出している。
【００３３】
ここで、図７（ａ）（ｂ）に示すように、例えばセンサ１８ｂからの出力信号（パルス信号）にノイズが生じた場合、そのノイズを正常な出力信号の変化であると誤認識してカウントしてしまう虞がある。そこで、本実施形態の制御部１３は、出力信号にノイズが生じてもカウント数に誤差が生じないように図８に示す処理フローに従ってカウント動作を行っている。この処理フローは、センサ１８ｂの立ち上がり及び立ち下がりエッジ毎に行われる。尚、図７（ａ）（ｂ）は、ルーフガラス４の開作動時のセンサ１８ａ，１８ｂからの出力信号（パルス信号）の波形である。これに対し、ルーフガラス４の閉作動時においては、図示しないが、センサ１８ｂからの出力信号（パルス信号）の論理が開作動時と逆になる。
【００３４】
ステップＳ５１において、制御部１３は、センサ１８ｂからの出力信号のエッジ変化から所定時間ｔｍ経過後の各センサ１８ａ，１８ｂからの出力信号のレベルを検出し（読込み）、ステップＳ５２に進む。尚、この所定時間ｔｍは、本実施形態では、正常作動時においてセンサ１８ｂから出力される出力信号のエッジからもう一方のセンサ１８ａから出力される出力信号の次のエッジまでの時間より十分短い時間に設定されている。
【００３５】
ステップＳ５２において、制御部１３は、今得たセンサ１８ｂからの出力信号のレベルが前回のレベル（エッジ直後のレベル）と異なっているか否かを判定する。即ち、正常作動時には、出力信号のエッジから前記所定時間ｔｍ経過してもレベルが変化しない。従って、今得たセンサ１８ｂからの出力信号のレベルが前回のレベル（エッジ直後のレベル）と同じである場合、制御部１３は、ルーフガラス４が正常に作動していると認識し、処理を終了する。この場合、図７（ｂ）に示すような前記所定時間ｔｍ内に瞬時に変化するノイズは、カウントされることなく除去される。
【００３６】
一方、図７（ａ）に示すように、今得た出力信号のレベルが前回のレベル（エッジ直後のレベル）と異なっている場合、制御部１３は、ステップＳ５３に進む。即ち、出力信号のエッジから前記所定時間ｔｍ経過してレベルが変化する場合、比較的大きなノイズが生じたことを意味している。
【００３７】
ステップＳ５３〜Ｓ５７において、制御部１３は、各センサ１８ａ，１８ｂからの出力信号がともにＨレベル又はともにＬレベルである場合（各出力信号が同レベルである場合）、ステップＳ５６においてルーフガラス４の位置を検出するためのカウント数に「１」を加算して、処理を終了する。因みに、正常にルーフガラス４が開作動している場合は、各センサ１８ａ，１８ｂからの出力信号がともにＨレベル又はともにＬレベルとなるので、ステップＳ５３，Ｓ５４，Ｓ５６又はステップＳ５３，Ｓ５５，Ｓ５６を経てカウント数が加算される。
【００３８】
一方、各センサ１８ａ，１８ｂからの出力信号がそれぞれＨ，Ｌレベル又はＬ，Ｈレベルになると（各出力信号のレベルが異なると）、制御部１３は、ステップＳ５７においてルーフガラス４の位置を検出するためのカウント数から「１」を減算して、処理を終了する。因みに、正常にルーフガラス４が閉作動している場合は、各センサ１８ａ，１８ｂからの出力信号がそれぞれＨ，Ｌレベル又はＬ，Ｈレベルになる（各出力信号のレベルが異なる）ので、ステップＳ５３，Ｓ５４，Ｓ５７又はステップＳ５３，Ｓ５５，Ｓ５７を経てカウント数が加算される。
【００３９】
即ち、このステップ５３〜Ｓ５７においては、図７（ａ）に示すように、開作動中にカウント数を加算している場合、制御部１３は、ノイズの立ち下がりエッジ（始めのエッジ）により一旦減算し、立ち上がりエッジ（終わりのエッジ）で加算するようになっている。反対に、図示しないが、閉作動中にカウント数を減算している場合、制御部１３は、ノイズの始めのエッジにより一旦加算し、終わりのエッジで減算するようになっている。つまり、このような比較的大きなノイズが発生した場合、該ノイズによりカウント動作が行われても自らカウント数の増減が相殺されることとなり、カウント数に誤差が生じないようになっている。
【００４０】
前記制御部１３は、前記ルーフガラス４がオート閉作動を行っている間、駆動モータ５の回転速度が予め定めた挟み込み判定値より遅くなると、前記ルーフガラス４と前記ルーフパネル２との間で異物が狭持されて回転速度が遅くなった（回転周期が長くなった）と判定する。すると、制御部１３は、閉作動中のルーフガラス４により挟み込んだ異物を解放すべく駆動モータ５を逆転させ、該ルーフガラス４を規定量（所定カウント数）だけ全開方向に反転作動させる（荷重反転作動）。このとき、制御部１３は、駆動モータ５の逆転に基づいて、カウント数を減算から加算に切り換える。
【００４１】
更に、本実施形態の制御部１３は、上記したチルト全開位置（チルト全開領域）近傍において、慣性力等による駆動モータ５のオーバーランを考慮してチルト閉作動（チルトダウン）制御を行うようになっている。具体的には、制御部１３は、図４に示すチルト閉作動（チルトダウン）条件に基づいて処理を実行する。
【００４２】
ステップＳ１において、制御部１３は、ルーフガラス４をチルト閉作動すべくチルト閉スイッチＳＷ５が操作されたか否かを検出する。チルト閉スイッチＳＷ５が操作されていなければ、制御部１３は、ステップＳ５に進み、駆動モータ５の停止状態を継続する。チルト閉スイッチＳＷ５が操作されると、制御部１３は、ステップＳ２に進む。
【００４３】
ステップＳ２において、制御部１３は、ルーフガラス４の現在位置が図３に示すチルト全開位置手前（全閉位置側）のチルトＡ領域内に位置しているか否かを判定する。具体的には、このチルト閉作動を行う前のチルト開作動時において、チルト全開位置手前で第１リレー１７ａがオフして駆動モータ５への電源供給が停止され、その後、慣性力等が働いてもチルト全開領域（チルト全開位置）より手前に配置された「Ａ３」の場合、制御部１３は、ステップＳ６に進み、チルト閉作動（チルトダウン）を許可し、チルト閉スイッチＳＷ５の操作に基づいて駆動モータ５を駆動してルーフガラス４をチルト閉作動（チルトダウン）させる。
【００４４】
前記ステップＳ２において、ルーフガラス４の現在位置がチルトＡ領域内に位置していない場合、具体的には、このチルト閉作動を行う前のチルト開作動時において、チルト全開位置で第１リレー１７ａがオフして駆動モータ５への電源供給が停止され、その後、慣性力等によりチルト全開領域内に停止した「Ａ１」の場合、チルト全開位置で第１リレー１７ａがオフして駆動モータ５への電源供給が停止され、その後、慣性力等によりチルト全開領域を超えた「Ａ２」の場合、チルト全開位置手前で第１リレー１７ａがオフして駆動モータ５への電源供給が停止され、その後、慣性力等によりチルト全開領域内に停止した「Ａ４」の場合、チルト全開位置手前で第１リレー１７ａがオフして駆動モータ５への電源供給が停止され、その後、慣性力等によりチルト全開領域を超えた「Ａ５」の場合、制御部１３は、ステップＳ３に進む。
【００４５】
ステップＳ３において、制御部１３は、ルーフガラス４の現在位置がチルト全開領域内に位置しているか否かを判定する。即ち、チルト全開領域内に停止した「Ａ１」及び「Ａ４」の場合、制御部１３は、上記同様、ステップＳ６に進み、チルト閉作動（チルトダウン）を許可する。
【００４６】
前記ステップＳ３において、ルーフガラス４の現在位置がチルト全開領域内に位置していない場合（チルト作動許可領域外に配置された場合）、即ち、慣性力等によりチルト全開領域を超えた「Ａ２」及び「Ａ５」の場合、制御部１３は、ステップＳ４に進む。
【００４７】
ステップＳ４において、制御部１３は、チルト全開到達フラグがセットされているか否かを判定する。
ここで、図５にチルト全開到達フラグのセット条件を示し、図６にチルト全開到達フラグのクリア条件を示す。
【００４８】
［チルト全開到達フラグのセット条件］
制御部１３は、ステップＳ１１において、ルーフガラス４がチルト全開領域内又はチルト全開領域を通過した場合、ステップＳ１２において、チルト全開到達フラグをセットする。つまり、図３に示す「Ａ１」「Ａ２」「Ａ４」「Ａ５」の場合、制御部１３は、チルト全開到達フラグをセットする。尚、「Ａ３」の場合、ルーフガラス４がチルト全開領域を通過していないので、制御部１３は、チルト全開到達フラグをクリア状態としている。又、チルト全開領域を通過するスライド開作動時も同様に、チルト全開到達フラグがセットされる。
【００４９】
［チルト全開到達フラグのクリア条件］
制御部１３は、ステップＳ２１，Ｓ２２において、第１リレー１７ａがオン状態（駆動モータ５が作動状態）で、かつルーフガラス４がチルト全開領域を通過しチルト全開領域外（チルト作動許可領域外）となった場合のみ、上記セット条件を満たしてセットされたチルト全開到達フラグがクリアされる。つまり、図３に示す「Ａ１」「Ａ４」の場合は、チルト全開領域を通過せず、「Ａ２」「Ａ５」の場合、第１リレー１７ａがオフ状態（駆動モータ５の非作動状態）で、慣性力等によりチルト全開領域を通過しチルト全開領域外となったので、制御部１３は、いずれの場合においてもチルト全開到達フラグのセット状態を保持する。尚、スライド開作動時は第１リレー１７ａがオン状態、即ち駆動モータ５が作動している状態であるので、チルト全開領域を通過しチルト全開領域外となった時点でチルト全開到達フラグがクリアされる。
【００５０】
そして、図４に示す前記ステップＳ４において、チルト全開到達フラグがセットされていれば、制御部１３は、上記同様、ステップＳ６に進み、チルト閉作動（チルトダウン）を許可するようになっている。
【００５１】
このように本実施形態では、チルトＡ領域及びチルト全開領域内（チルト作動許可領域内）で駆動モータ５が非作動状態となり、慣性力等によりルーフガラス４がチルト全開領域を通過しチルト全開領域外（チルト作動許可領域外）となっても、チルト全開到達フラグがセット状態となっていればチルト閉作動（チルトダウン）が許可されるので、チルト閉スイッチＳＷ５の操作に基づいてルーフガラス４をチルト閉作動することができ、操作者は違和感を感じることはない。
【００５２】
上記したように、本実施形態のサンルーフ装置は、以下のような特徴がある。
（１）本実施形態では、チルト開作動時に、チルト作動許可領域内（チルトＡ領域及びチルト全開領域内）において駆動モータ５の非作動状態が検出され、ルーフガラス４がチルト作動許可領域外に配置された場合（チルト全開領域を通過しチルト全開領域外に配置された場合）、該領域内に位置しているとみなされ、次のチルト閉作動時においてチルト閉スイッチＳＷ５の操作に基づいたチルト閉作動を許可するようにした。つまり、チルト開作動時にルーフガラス４をチルト作動許可領域内（チルトＡ領域及びチルト全開領域内）に停止させるべく駆動モータ５を停止させる際、慣性力等によりルーフガラス４がチルト作動許可領域外に配置された場合であっても、該ルーフガラス４はチルト作動許可領域内に位置しているとみなされ、次にチルト閉作動を行うことが可能となる。従って、この場合、実際のルーフガラス４はチルト作動許可領域外に位置しているが、操作者はルーフガラス４がチルト作動許可領域内に位置していると認識しているので、上記のようにチルト閉作動を許可することで、操作者の違和感を軽減することができる。
【００５３】
（２）本実施形態では、チルト全開到達フラグをクリアする際、駆動モータ５の作動状態を検出するが、駆動モータ５に駆動電源の供給を行うリレー１７ａのオンオフ状態に基づいて検出するようにした。従って、駆動モータ５の作動を容易に検出することができる。
【００５４】
（３）本実施形態では、チルト開作動時に、チルト作動許可領域内において駆動モータ５の非作動状態が検出され、ルーフガラス４がチルト作動許可領域外に配置された場合、制御部１３は、該領域内に位置しているとみなすフラグ（チルト全開到達フラグ）をセット状態とし、次のチルト閉作動時においてそのフラグがセット状態であるとき、チルト閉スイッチＳＷ５の操作に基づいたチルト閉作動を許可するようにした。従って、ソフト的に処理するだけであるので、容易である。
【００５５】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、チルト全開到達フラグをクリアする際、駆動モータ５に駆動電源の供給を行うリレー１７ａのオンオフ状態に基づいて駆動モータ５の作動状態を検出したが、その他の手段により駆動モータ５の作動状態を検出するようにしてもよい。
【００５６】
○上記実施形態では、チルト開作動時に、チルト作動許可領域内において駆動モータ５の非作動状態が検出され、ルーフガラス４がチルト作動許可領域外に配置された場合、制御部１３は、該領域内に位置しているとみなすフラグ（チルト全開到達フラグ）をセットして記憶するようにしたが、その他の記憶手段を用いて記憶するようにしてもよい。
【００５７】
○上記実施形態では、駆動モータ５の回転速度が予め定めた挟み込み判定値より遅くなると、ルーフガラス４により挟み込みが発生したと判定するようにしたが、挟み込みの判定はこれに限定されるものではない。
【００５８】
○上記実施形態では、回転センサにホール素子磁気センサ１８ａ，１８ｂを用いたが、磁界の変化に伴って抵抗が変化する磁気抵抗素子を用いてもよい。又、これらのような非接触型の磁気センサ以外、例えば光学式の回転センサを用いてもよい。又、摺動接点を用いた接触型の回転センサを用いてもよい。
【００５９】
○上記実施形態の駆動制御回路１１の回路構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、駆動モータ５と、ホール素子磁気センサ１８ａ，１８ｂや制御部１３等を有する駆動制御回路１１とを駆動ユニット１０として一体に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、駆動制御回路１１を別に設ける構成としてもよい。
【００６０】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、操作者のスイッチ操作に応じて正確に作動し、操作者の違和感を軽減することができるサンルーフ制御装置及びサンルーフ制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態のサンルーフ装置の電気的構成図である。
【図２】ルーフガラスの開閉作動を説明するための説明図である。
【図３】ルーフガラスのチルトダウン許可条件を説明するための説明図である。
【図４】ルーフガラスのチルトダウン許可条件を説明するためのフロー図である。
【図５】チルト全開到達フラグのセット条件を説明するためのフロー図である。
【図６】チルト全開到達フラグのクリア条件を説明するためのフロー図である。
【図７】センサからの出力信号にノイズが生じた場合のカウント動作を説明するための波形図である。
【図８】センサからの出力信号にノイズが生じた場合のカウント動作を説明するためのフロー図である。
【図９】サンルーフ装置を装備した自動車の要部斜視図である。
【符号の説明】
４…ルーフガラス、５…駆動モータ、１３…開閉制御手段、チルト作動許可手段、モータ作動検出手段及びフラグ設定手段を構成する制御部、１７ａ，１７ｂ…リレー、ＳＷ４，ＳＷ５…開閉スイッチとしてのチルト開閉スイッチ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sunroof control device and a sunroof control method for controlling a roof glass of an automobile.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there are various forms of roof glass opening and closing operations in a sunroof device installed in an automobile. In the present applicant, when operating from a fully closed position to a fully open position (slide fully open position), the fully closed position and tilt Fully open position (position where the rear end of the roof glass rises most outward from the fully closed position), pseudo fully closed position, flap down position (position where the rear end of the roof glass descends most indoors from the pseudo full closed position) , And a sunroof device that performs a slide opening operation in the order of the slide fully open position is considered. In other words, the sunroof device of this embodiment is configured such that when the slide opening operation is performed, the tilt operation is once performed and then the slide opening operation is performed. The slide closing operation is performed in the reverse order of the slide opening operation.
[0003]
Further, in such a sunroof device, the tilt operation of the roof glass based on the operation of the tilt opening / closing switch is permitted in the region between the fully closed position and the tilt fully opened position, and the tilt is performed in the region from the tilt fully opened position to the fully closed position. Tilt operation of the roof glass based on the operation of the open / close switch is prohibited.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, at the time of tilt opening operation, even if the operation of the drive motor is stopped when the roof glass is at the tilt fully open position, for example, to stop the roof glass at the tilt fully open position, the tilt fully opened due to the inertial force acting on the roof glass, etc. Slightly overrun from the position to the fully open side of the slide. For this reason, a tilt fully open region is provided from a fully open position of the tilt to a predetermined position on the slide fully open side so that the tilt is fully open even if overrun in this way, and the roof glass is located within this fully open region of the tilt. In some cases, the tilt operation of the roof glass based on the operation of the tilt opening / closing switch is permitted.
[0005]
However, depending on the case, even if the operation of the drive motor is stopped to stop the roof glass at the tilt fully open position, or before the tilt fully open position (on the fully closed position side), the roof glass causes the tilt fully open area to be May pass through. In such a case, even though the operator recognizes that the roof glass is located in a region where the tilt closing operation is possible, the actual roof glass passes the tilt fully open region and the tilt closing operation is performed. Is located outside of the tilt fully open region where prohibition is prohibited, the roof glass does not close even when the tilt close switch is operated, and the user feels uncomfortable.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and its object is to operate correctly according to the switch operation of the operator and to reduce the uncomfortable feeling of the operator and The object is to provide a sunroof control method.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the invention according to claim 1, the roof glass is once tilt-opened from the fully closed position to the tilt fully open position, and then moved from the fully open position of the tilt to the fully open side of the slide through the pseudo fully closed position. A drive motor for causing the sliding opening operation toward the closing direction and a closing operation in the reverse order; an opening / closing switch operated to open / close the roof glass between a fully closed position and a tilt fully opened position; An opening / closing control means for controlling the drive motor to perform a tilt opening / closing operation of the roof glass based on an operation of an opening / closing switch, and a tilt operation permission region including the tilt fully opened position from the fully closed position are set. When the roof glass is positioned within the tilt operation permission area, the tilt opening / closing operation based on the operation of the open / close switch is permitted. A sunroof control device including a motor operation permission means, comprising: a motor operation detection means for detecting whether or not the drive motor is in operation; When the non-operating state of the drive motor is detected by the motor operation detecting means within the operation permission region and the roof glass is disposed outside the tilt operation permission region, the operation of the tilt close switch is performed at the next tilt closing operation. The tilt closing operation based on is permitted.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the sunroof control device according to the first aspect, the driving motor is supplied with driving power via a relay, and the motor operation detecting means is configured to turn on / off the relay. Based on the state, it is detected whether the drive motor is operating.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in the sunroof control device according to the first or second aspect, when the tilt opening operation is performed, the non-operating state of the drive motor is detected by the motor operation detecting means within the tilt operation permission region. When the roof glass is disposed outside the tilt operation permission area, the roof glass has a flag setting means for setting a flag regarded as being located in the area, and the tilt operation permission means includes the following: When the flag is set during the tilt closing operation, the tilt closing operation based on the operation of the tilt closing switch is permitted.
[0010]
In the invention according to claim 4, the roof glass is once tilt-opened from the fully closed position to the fully open tilt position by the drive motor, and then the slide open operation is performed from the fully open tilt position toward the fully open slide through the pseudo fully closed position. At the same time, it is closed in the reverse order, and the drive motor is controlled to open and close the roof glass based on the operation of the open / close switch, and the tilt operation permission area including the fully open position from the fully closed position is provided. The sunroof control method is configured to permit the tilt opening / closing operation based on the operation of the opening / closing switch when the roof glass is positioned within the tilt operation permission region that is set, wherein the drive motor operates. In the tilt opening operation, the inactive state of the drive motor is detected in the tilt operation permission area. The roof glass is as above when it is disposed outside the tilt operation permission region, permitting the tilt closing operation based on the operation of the tilt close switch in the next tilt closing operation.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, in the sunroof control method according to the fourth aspect, the drive motor is supplied with drive power via a relay, and the drive motor is based on an on / off state of the relay. It was made to detect whether or not is working.
[0012]
According to a sixth aspect of the present invention, in the sunroof control method according to the fourth or fifth aspect, when the tilt opening operation is performed, an inoperative state of the drive motor is detected within the tilt operation permission region, and the roof glass is When it is placed outside the tilt operation permission area, a flag that is considered to be located within the area is set to the set state, and when the flag is set at the next tilt close operation, it is based on the operation of the tilt close switch. Allowed tilt closing operation.
[0013]
(Function)
According to the first and fourth aspects of the present invention, in the tilt opening operation, when the non-operation state of the drive motor is detected in the tilt operation permission region, and the roof glass is disposed outside the tilt operation permission region, It is considered that the position is within the region, and the tilt closing operation based on the operation of the tilt closing switch is permitted at the next tilt closing operation. That is, when the drive motor is stopped to stop the roof glass within the tilt operation permission area during the tilt opening operation, even if the roof glass is disposed outside the tilt operation permission area due to inertial force or the like, Is considered to be located within the tilt operation permission region, and the tilt closing operation can be performed next. Therefore, in this case, the actual roof glass is located outside the tilt operation permission area, but the operator recognizes that the roof glass is located within the tilt operation permission area. By allowing the closing operation, the operator does not feel uncomfortable.
[0014]
According to the second and fifth aspects of the present invention, it is detected whether or not the drive motor is operating based on the ON / OFF state of the relay that supplies the drive power to the drive motor. Therefore, the operation of the drive motor can be easily detected.
[0015]
According to the third and sixth aspects of the present invention, in the tilt opening operation, when the non-operation state of the drive motor is detected in the tilt operation permission region, and the roof glass is disposed outside the tilt operation permission region, When the flag that is considered to be located within the region is set, and the flag is set at the next tilt closing operation, the tilt closing operation based on the operation of the tilt closing switch is permitted. Therefore, since it is only processed in software, it is easy.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of the invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 9 is a perspective view of a main part of an automobile equipped with a sunroof device, and a roof glass 4 is provided on a skylight 3 formed on the roof panel 2 of the automobile 1. The roof glass 4 is provided so as to be reciprocally slidable in the front-rear direction (sliding opening / closing operation) and capable of moving up and down (tilting opening / closing operation) with the vehicle width direction as a fulcrum at the front end portion thereof. The roof glass 4 is opened and closed through a drive transmission mechanism (not shown) based on the drive of the drive motor 5 indicated by the broken line in FIG. The drive motor 5 constitutes a drive unit 10 together with a drive control circuit 11 (described later) that controls the drive of the motor 5. The drive unit 10 is disposed between the roof panel 2 in front of the skylight 3 and a molded ceiling panel (not shown) on the indoor side.
[0017]
As shown in FIG. 2, the roof glass 4 of the present embodiment mainly includes a fully closed position, a tilt fully opened position (a position where the rear end of the roof glass 4 is most elevated to the outdoor side from the fully closed position), pseudo It has a fully closed position, a flap down position (a position where the rear end of the roof glass 4 is lowered most inward from the pseudo fully closed position), and a slide fully open position. In the present embodiment, the slide glass opening operation (S / O in FIG. 2) is performed in the order of the roof glass 4 from the fully closed position to the tilt fully open position, the pseudo fully closed position, the flap down position, and the slide fully open position. Operation) and the opposite operation are referred to as slide closing operation (S / C operation in FIG. 2). This slide opening / closing operation is performed by operating slide opening / closing switches SW2 and SW3 described later. Further, the opening operation of the roof glass 4 from the fully closed position to the fully opened tilt position is referred to as a tilt opening operation (T / U operation in FIG. 2), and the reverse operation is referred to as a tilt closing operation (T / D operation in FIG. 2). . This tilt opening / closing operation is performed by operating tilt opening / closing switches SW4 and SW5 described later.
[0018]
FIG. 1 is an electric block diagram for explaining an electrical configuration of a sunroof device that drives and controls the drive motor 5. A drive control circuit 11 that drives and controls the drive motor 5 is connected to a battery (not shown), and the circuit 11 is supplied with drive power + B (12 [V] in this embodiment) from the battery. The drive power supply + B is adjusted to a predetermined power supply voltage by the power supply circuit 12 in the drive control circuit 11 and is supplied to the control unit 13 constituting the opening / closing control means, tilt operation permission means, motor operation detection means, and flag setting means. The
[0019]
The drive control circuit 11 is connected to the ignition switch SW1. The ignition switch SW1 is connected to the control unit 13 via the input circuit 14 in the drive control circuit 11. When operated, the ignition switch SW1 outputs an operation signal (ON signal) to the control unit 13 via the input circuit 14. The controller 13 operates based on the drive power + B supplied via the power supply circuit 12 based on the ON signal of the ignition switch SW1.
[0020]
The drive control circuit 11 is connected to various switches SW2 to SW5 for opening and closing the roof glass 4, that is, a slide opening switch SW2, a slide closing switch SW3, a tilt opening switch SW4, and a tilt closing switch SW5. . The various switches SW 2 to SW 5 are connected to the control unit 13 via the input circuit 14 in the drive control circuit 11. When the various switches SW 2 to SW 5 are respectively operated, a command signal (in this embodiment, an L level (ground level) on signal) is output to the control unit 13 via the input circuit 14.
[0021]
A reference clock signal necessary for the operation of the control unit 13 is input from the clock oscillation circuit 15 to the control unit 13.
The controller 13 controls the motor 5 by supplying a driving power source + B to the driving motor 5 through the driving circuit 17. The drive circuit 17 includes first and second relays 17a and 17b. Each relay 17a, 17b supplies or stops the drive power source + B to the drive motor 5, and rotates or stops the motor 5 in the forward or reverse direction.
[0022]
That is, the control unit 13 of the present embodiment allows the roof glass 4 to be operated even if the slide open switch SW2 is once operated, that is, when the ON signal is once input from the switch SW2, even if the OFF signal is subsequently input from the switch SW2. The first relay 17a is turned on and the drive motor 5 is driven by a power source in order to open at once (automatic opening operation) in the order from the fully closed position to the tilt fully open position, the pseudo fully closed position, the flap down position, and the slide fully open position. + B is supplied and the motor 5 is driven. Then, when the control unit 13 detects that the roof glass 4 is disposed at the slide fully open position by detecting the opening / closing position of the roof glass 4 to be described later, the control unit 13 turns off the first relay 17a to the drive motor 5. The driving power source + B is stopped and the operation of the roof glass 4 is stopped.
[0023]
On the other hand, when the slide closing switch SW3 is operated once, that is, the ON signal is once input from the switch SW3, the control unit 13 moves the roof glass 4 to the slide fully open position even if the OFF signal is input from the switch SW3 thereafter. The second relay 17b is turned on to supply the drive motor + B to the drive motor 5 to drive the motor 5 in a reverse order from the above to the fully closed position (automatic close operation). When the control unit 13 detects that the roof glass 4 is disposed at the fully closed position by detecting the opening / closing position of the roof glass 4 to be described later, the control unit 13 turns off the second relay 17b to the drive motor 5. The driving power source + B is stopped and the operation of the roof glass 4 is stopped.
[0024]
If any one of the slide opening / closing switches SW2 and SW3 is operated while the roof glass 4 is automatically operated as described above, the control unit 13 stops the drive power source + B to the drive motor 5. Then, the operation of the roof glass 4 is stopped. When the slide opening / closing switches SW2 and SW3 are operated again, the control unit 13 supplies the drive power + B to the drive motor 5 so that the roof glass 4 is operated from the position where the roof glass 4 is stopped to the slide fully opened position or fully closed position. It has become.
[0025]
The controller 13 turns on the first relay 17a to normally open the roof glass 4 (manual opening operation) while operating the tilt opening switch SW4, that is, while the ON signal is input from the switch SW4. Then, the drive power source + B is supplied to the drive motor 5 to drive the motor 5. When the operation of the tilt opening switch SW4 is stopped, that is, when an off signal is input from the switch SW4, the control unit 13 turns off the first relay 17a to stop the operation of the roof glass 4, and drives the drive motor 5 Stop supplying power + B. Further, in this case, when the roof glass 4 is disposed at the tilt fully open position by detecting the opening / closing position of the roof glass 4 to be described later, the control unit 13 returns to the drive motor 5 even if the tilt open switch SW4 is operated. Is stopped, and the operation of the roof glass 4 is stopped.
[0026]
On the other hand, the controller 13 operates the second relay 17b to normally close the roof glass 4 (manual closing operation) while operating the tilt closing switch SW5, that is, while the ON signal is input from the switch SW5. Is turned on to supply drive power + B to the drive motor 5 to drive the motor 5. When the operation of the tilt closing switch SW5 is stopped, that is, when an OFF signal is input from the switch SW5, the control unit 13 turns on the second relay 17b to stop the operation of the roof glass 4, and drives the drive motor 5 Stop supplying power + B. Further, in this case, when the roof glass 4 is disposed at the fully closed position by detecting the opening / closing position of the roof glass 4 described later, the control unit 13 returns to the drive motor 5 even if the tilt close switch SW5 is operated. Is stopped, and the operation of the roof glass 4 is stopped.
[0027]
In the drive control circuit 11, a pair of Hall element magnetic sensors 18 a and 18 b that detect the rotation cycle (rotation speed) and rotation direction of the drive motor 5 are arranged on a substrate constituting the circuit 11. Specifically, a sensor magnet magnetized in multiple directions in the rotational direction is provided on a rotation shaft (not shown) of the drive motor 5 so as to rotate integrally therewith, and a Hall element magnetic sensor 18a, 18b are arranged at predetermined intervals in the rotational direction. That is, the rotation sensor of this embodiment uses a non-contact type rotation sensor using magnetism. When the drive motor 5 rotates, each Hall element magnetic sensor 18a, 18b outputs a pulse-like output signal corresponding to the rotation of the motor 5 to the detection circuit 19, respectively. The output signals (pulse signals) output from the Hall element magnetic sensors 18a and 18b have a predetermined phase difference (for example, a quarter cycle). The detection circuit 19 shapes the waveform of each output signal (pulse signal) and outputs it to the control unit 13.
[0028]
The control unit 13 detects the rotation cycle (rotation speed) of the drive motor 5 based on the cycle of the output signal (pulse signal) input from the Hall element magnetic sensors 18a and 18b via the detection circuit 19.
[0029]
That is, when the slide opening switch SW2 and the tilt opening switch SW4 are operated and an ON signal is input, the control unit 13 counts based on, for example, rising and falling edges of an output signal (pulse signal) from the sensor 18b. Add “1” to the number (see FIG. 2). On the other hand, when the slide close switch SW3 and the tilt close switch SW5 are operated and an ON signal is input, the control unit 13 adds each time the output signal (pulse signal) from the sensor 18b is opened. “1” is subtracted from the count number. And the control part 13 detects the opening / closing position of the roof glass 4 according to the count number.
[0030]
As shown in FIG. 2, in the present embodiment, when the count number is “10” or less, the roof glass 4 is regarded as a fully closed mask region that is considered to be disposed at the fully closed position. Further, when the roof glass 4 is disposed at the tilt fully opened position, the count number is “128”, and when the roof glass 4 is disposed at the pseudo fully closed position, the count number is “205”. In this case, the range between the count numbers “0” to “128” is the tilt A area, and the range between the count numbers “128” to “205” is the tilt B area. Further, as shown in FIG. 3, the tilt between the fully open position of the tilt (count number “128”) and the position of the count number “136” obtained by adding “8” counts to the pseudo fully open position side is regarded as being in the fully open tilt state. The area is fully open. In the present embodiment, the tilt operation permission region in which the tilt operation can be performed based on the operation of the tilt opening / closing switches SW4 and SW5 is performed from the fully closed position to the region end position including the tilt fully open region.
[0031]
Further, when the roof glass 4 is disposed at the flap down position, the count number is “248”, and when the roof glass 4 is disposed at the slide fully open position, the count number is “1062”. Incidentally, the range between the count numbers “248” to “254” (slide A area in FIG. 2) is a load reversal mask area in which the pinching determination described later is not performed. That is, the pinching determination is performed between the count numbers “254” to “1062” (slide B region in FIG. 2). Further, when the roof glass 4 is arranged at the mechanical limit position on the fully open side, the count number becomes “1150”. The origin position setting (initial position setting) for determining the relative relationship between the roof glass 4 and the count number is, for example, in a state where the roof glass 4 is disposed at the mechanical limit position on the fully closed side. Is operated by setting the count number to “0” by operating the tilt closing switch SW5 for a predetermined time or a predetermined number of times or more so as to further operate in the closing direction.
[0032]
The control unit 13 detects the rotation direction of the drive motor 5 according to the phase difference of each output signal (pulse signal), and detects the opening / closing direction of the roof glass 4 based on the detection of the rotation direction of the drive motor 5. is doing.
[0033]
Here, as shown in FIGS. 7A and 7B, for example, when noise occurs in the output signal (pulse signal) from the sensor 18b, the noise is mistakenly recognized as a change in the normal output signal. There is a risk of counting. Therefore, the control unit 13 of the present embodiment performs the counting operation according to the processing flow shown in FIG. 8 so that no error occurs in the count number even if noise occurs in the output signal. This processing flow is performed for each rising and falling edge of the sensor 18b. 7A and 7B show waveforms of output signals (pulse signals) from the sensors 18a and 18b when the roof glass 4 is opened. On the other hand, when the roof glass 4 is closed, the logic of the output signal (pulse signal) from the sensor 18b is opposite to that when the roof glass 4 is opened.
[0034]
In step S51, the control unit 13 detects (reads) the level of the output signal from each sensor 18a, 18b after a predetermined time tm has elapsed from the edge change of the output signal from the sensor 18b, and proceeds to step S52. In this embodiment, the predetermined time tm is sufficiently shorter than the time from the edge of the output signal output from the sensor 18b to the next edge of the output signal output from the other sensor 18a during normal operation. Is set to
[0035]
In step S52, the control unit 13 determines whether or not the level of the output signal from the sensor 18b thus obtained is different from the previous level (level immediately after the edge). That is, during normal operation, the level does not change even if the predetermined time tm has elapsed from the edge of the output signal. Therefore, when the level of the output signal from the sensor 18b obtained now is the same as the previous level (the level immediately after the edge), the control unit 13 recognizes that the roof glass 4 is operating normally, and performs processing. finish. In this case, noise that changes instantaneously within the predetermined time tm as shown in FIG. 7B is removed without being counted.
[0036]
On the other hand, as shown in FIG. 7A, when the level of the output signal just obtained is different from the previous level (the level immediately after the edge), the control unit 13 proceeds to step S53. That is, when the level changes after the predetermined time tm has elapsed from the edge of the output signal, it means that a relatively large noise has occurred.
[0037]
In steps S53 to S57, the control unit 13 determines whether the roof glass 4 is in step S56 when the output signals from the sensors 18a and 18b are both at the H level or both at the L level (when the output signals are at the same level). “1” is added to the count number for detecting the position, and the process is terminated. Incidentally, when the roof glass 4 is normally opened, the output signals from the sensors 18a, 18b are both H level or L level, so steps S53, S54, S56 or steps S53, S55, S56 are performed. After that, the count number is added.
[0038]
On the other hand, when the output signal from each sensor 18a, 18b becomes H, L level or L, H level (if the level of each output signal is different), the control unit 13 detects the position of the roof glass 4 in step S57. Then, “1” is subtracted from the count number to be processed, and the process is terminated. Incidentally, when the roof glass 4 is normally closed, the output signals from the sensors 18a and 18b become H, L levels or L and H levels (the levels of the respective output signals are different). The count is added through S53, S54, S57 or steps S53, S55, S57.
[0039]
That is, in Steps 53 to S57, as shown in FIG. 7A, when the count number is added during the opening operation, the control unit 13 temporarily uses the falling edge (first edge) of the noise. Subtract and add at the rising edge (end edge). On the other hand, although not shown, when the count number is subtracted during the closing operation, the control unit 13 adds once by the first edge of noise and subtracts by the last edge. That is, when such a relatively large noise occurs, even if the counting operation is performed by the noise, the increase / decrease of the count number is canceled out, and the count number does not cause an error.
[0040]
When the rotational speed of the drive motor 5 becomes slower than a predetermined pinching determination value while the roof glass 4 is performing the automatic closing operation, the control unit 13 determines that the control unit 13 is between the roof glass 4 and the roof panel 2. It is determined that the foreign matter is pinched and the rotational speed is slow (the rotational cycle is long). Then, the control unit 13 reversely rotates the drive motor 5 to release the foreign matter sandwiched by the roof glass 4 in the closing operation, and reversely operates the roof glass 4 in the fully open direction by a predetermined amount (predetermined count number) (load). Reverse operation). At this time, the control unit 13 switches the count number from subtraction to addition based on the reverse rotation of the drive motor 5.
[0041]
Further, the control unit 13 of the present embodiment performs tilt closing operation (tilt down) control in the vicinity of the tilt fully open position (tilt fully open region) in consideration of overrun of the drive motor 5 due to inertial force or the like. It has become. Specifically, the control unit 13 executes processing based on the tilt closing operation (tilt down) condition shown in FIG.
[0042]
In step S 1, the control unit 13 detects whether or not the tilt close switch SW 5 is operated to perform the tilt close operation of the roof glass 4. If the tilt close switch SW5 is not operated, the control unit 13 proceeds to step S5 and continues the stop state of the drive motor 5. When the tilt close switch SW5 is operated, the control unit 13 proceeds to step S2.
[0043]
In step S 2, the control unit 13 determines whether or not the current position of the roof glass 4 is located in the tilt A region before the fully open tilt position (the fully closed position side) shown in FIG. 3. Specifically, at the time of the tilt opening operation before the tilt closing operation is performed, the first relay 17a is turned off just before the tilt fully opened position, the power supply to the drive motor 5 is stopped, and then the inertial force or the like works. Even in the case of “A3” arranged before the tilt fully open region (tilt fully open position), the control unit 13 proceeds to step S6, permits tilt close operation (tilt down), and operates the tilt close switch SW5. Based on this, the drive motor 5 is driven to tilt the roof glass 4 (tilt down).
[0044]
In step S2, if the current position of the roof glass 4 is not located within the tilt A region, specifically, the first relay 17a is in the fully open position during the tilt opening operation before the tilt closing operation is performed. Is turned off, the power supply to the drive motor 5 is stopped, and then, in the case of “A1” stopped in the tilt fully open region due to inertial force or the like, the first relay 17a is turned off at the tilt fully open position to the drive motor 5. In the case of “A2” after the tilt fully open region is exceeded due to inertial force or the like, the first relay 17a is turned off before the tilt fully open position, and the power supply to the drive motor 5 is stopped. In the case of “A4” stopped in the tilt fully open region due to inertial force or the like, the first relay 17a is turned off before the tilt fully open position, and the power supply to the drive motor 5 is stopped. If it exceeded tilt fully open region by sexual force or the like of "A5", the control unit 13 proceeds to step S3.
[0045]
In step S 3, the control unit 13 determines whether or not the current position of the roof glass 4 is located within the tilt fully open region. That is, in the case of “A1” and “A4” stopped in the tilt fully open region, the control unit 13 proceeds to step S6 as described above, and permits the tilt closing operation (tilt down).
[0046]
In step S3, when the current position of the roof glass 4 is not located within the tilt fully open region (when placed outside the tilt operation permission region), that is, “A2” exceeding the tilt fully open region due to inertial force or the like. And in the case of "A5", the control part 13 progresses to step S4.
[0047]
In step S4, the control unit 13 determines whether or not the tilt full open arrival flag is set.
Here, FIG. 5 shows the condition for setting the tilt fully open arrival flag, and FIG. 6 shows the condition for clearing the tilt fully open arrival flag.
[0048]
[Tilt fully open flag setting condition]
When the roof glass 4 passes through the tilt fully open region or the tilt fully open region in step S11, the control unit 13 sets a tilt fully open arrival flag in step S12. That is, in the case of “A1”, “A2”, “A4”, and “A5” shown in FIG. 3, the control unit 13 sets the tilt fully open arrival flag. In the case of “A3”, since the roof glass 4 does not pass through the tilt fully open region, the control unit 13 clears the tilt fully open flag. Similarly, when the slide is opened through the tilt fully open region, the tilt fully open flag is set.
[0049]
[Clearing condition for tilt fully open flag]
In steps S21 and S22, the controller 13 is in a state where the first relay 17a is on (the drive motor 5 is in an operating state), and the roof glass 4 passes through the tilt fully open region and is outside the tilt fully open region (outside the tilt operation permission region). Only in this case, the tilt fully open arrival flag that satisfies the above set condition is cleared. That is, in the case of “A1” and “A4” shown in FIG. 3, it does not pass through the tilt fully open region, and in the case of “A2” and “A5”, the first relay 17a is in the OFF state (the drive motor 5 is inoperative). Since the inertial force or the like passes through the tilt fully open region and is outside the tilt fully open region, the control unit 13 maintains the set state of the tilt fully open reach flag in any case. Since the first relay 17a is on, that is, the drive motor 5 is operating at the time of the slide opening operation, the tilt fully open flag is cleared when it passes through the tilt fully open region and goes out of the tilt fully open region. Is done.
[0050]
If the tilt fully open flag is set in step S4 shown in FIG. 4, the control unit 13 proceeds to step S6 as described above, and permits the tilt closing operation (tilt down). .
[0051]
As described above, in the present embodiment, the drive motor 5 is inactivated in the tilt A area and the tilt fully open area (within the tilt operation permission area), and the roof glass 4 passes through the tilt fully open area due to inertial force or the like. Even if it is outside (outside the tilt operation permission area), if the fully open flag of the tilt is set, the tilt close operation (tilt down) is permitted, so that the roof glass 4 is operated based on the operation of the tilt close switch SW5. Can be closed and the operator does not feel uncomfortable.
[0052]
As described above, the sunroof device of the present embodiment has the following features.
(1) In the present embodiment, during the tilt opening operation, the non-operating state of the drive motor 5 is detected in the tilt operation permission area (tilt A area and tilt fully open area), and the roof glass 4 is outside the tilt operation permission area. When it is arranged (when it passes through the tilt fully open region and is located outside the tilt fully open region), it is considered to be located within this region, and is based on the operation of the tilt close switch SW5 at the next tilt close operation. Allowed tilt closing operation. That is, when the drive motor 5 is stopped so as to stop the roof glass 4 in the tilt operation permission region (tilt A region and tilt fully open region) during the tilt opening operation, the roof glass 4 is out of the tilt operation permission region due to inertial force or the like. Even when the roof glass 4 is disposed in the position, it is considered that the roof glass 4 is located in the tilt operation permission region, and the tilt closing operation can be performed next. Therefore, in this case, the actual roof glass 4 is located outside the tilt operation permission region, but the operator recognizes that the roof glass 4 is located within the tilt operation permission region, and thus, as described above. By allowing the tilt closing operation to be performed, the operator's uncomfortable feeling can be reduced.
[0053]
(2) In this embodiment, when the tilt fully open arrival flag is cleared, the operating state of the drive motor 5 is detected, but it is detected based on the on / off state of the relay 17a that supplies drive power to the drive motor 5. did. Therefore, the operation of the drive motor 5 can be easily detected.
[0054]
(3) In the present embodiment, at the time of the tilt opening operation, when the non-operation state of the drive motor 5 is detected in the tilt operation permission region and the roof glass 4 is disposed outside the tilt operation permission region, the control unit 13 Tilt closing operation based on the operation of the tilt closing switch SW5 when the flag (tilt fully opened arrival flag) regarded as being in the region is set to the set state and the flag is in the setting state at the next tilt closing operation. Was allowed. Therefore, since it is only processed in software, it is easy.
[0055]
In addition, you may change embodiment of this invention as follows.
In the above embodiment, when the tilt fully open flag is cleared, the operation state of the drive motor 5 is detected based on the on / off state of the relay 17a that supplies the drive power to the drive motor 5. However, the drive motor is detected by other means. 5 may be detected.
[0056]
In the above embodiment, when the tilting operation is performed, when the non-operating state of the drive motor 5 is detected in the tilt operation permission region and the roof glass 4 is disposed outside the tilt operation permission region, the control unit 13 Although a flag (tilt fully open arrival flag) that is regarded as being located inside is set and stored, it may be stored using other storage means.
[0057]
In the above embodiment, when the rotational speed of the drive motor 5 becomes slower than a predetermined pinching determination value, it is determined that the pinching has occurred by the roof glass 4, but the pinching determination is not limited to this. Absent.
[0058]
In the above embodiment, the Hall element magnetic sensors 18a and 18b are used as the rotation sensor, but a magnetoresistive element whose resistance changes with a change in the magnetic field may be used. In addition to these non-contact type magnetic sensors, for example, an optical rotation sensor may be used. Further, a contact type rotation sensor using a sliding contact may be used.
[0059]
The circuit configuration of the drive control circuit 11 of the above embodiment is not limited to this, and may be changed as appropriate.
In the above embodiment, the drive motor 5 and the drive control circuit 11 having the Hall element magnetic sensors 18a and 18b, the control unit 13 and the like are integrally configured as the drive unit 10, but the present invention is not limited to this. For example, the drive control circuit 11 may be provided separately.
[0060]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide a sunroof control device and a sunroof control method that can operate accurately in response to an operator's switch operation and can reduce the operator's uncomfortable feeling.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an electrical configuration diagram of a sunroof device of the present embodiment.
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining an opening / closing operation of a roof glass.
FIG. 3 is an explanatory diagram for explaining a tilt down permission condition of a roof glass.
FIG. 4 is a flowchart for explaining a tilt down permission condition of the roof glass.
FIG. 5 is a flowchart for explaining a condition for setting a tilt fully open flag.
FIG. 6 is a flowchart for explaining a clearing condition of a tilt full open arrival flag.
FIG. 7 is a waveform diagram for explaining a counting operation when noise occurs in an output signal from a sensor.
FIG. 8 is a flowchart for explaining a counting operation when noise occurs in an output signal from a sensor.
FIG. 9 is a perspective view of a main part of an automobile equipped with a sunroof device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 4 ... Roof glass, 5 ... Drive motor, 13 ... Opening / closing control means, Tilt operation permission means, Control part which comprises motor operation detection means and flag setting means, 17a, 17b ... Relay, SW4, SW5 ... Tilt as opening / closing switch Open / close switch.

Claims

To open the roof glass once from the fully closed position to the fully open tilt position, then open the slide from the fully open position to the fully open position via the pseudo fully closed position, and in the reverse order A drive motor of
An open / close switch operated to open / close the roof glass between a fully closed position and a fully open tilt position;
An open / close control means for controlling the drive motor to open and close the roof glass based on an operation of the open / close switch;
When the tilt operation permission area including the tilt fully open position from the fully closed position is set and the roof glass is located within the tilt operation permission area, the tilt opening / closing operation based on the operation of the opening / closing switch is performed. A sunroof control device comprising a tilt operation permission means for permitting
Motor operation detecting means for detecting whether or not the drive motor is operating;
The tilt operation permission means detects a non-operation state of the drive motor by the motor operation detection means in the tilt operation permission area during a tilt opening operation, and the roof glass is disposed outside the tilt operation permission area. In this case, the sunroof control device permits the tilt closing operation based on the operation of the tilt closing switch at the next tilt closing operation.

In the sunroof control device according to claim 1,
The drive motor is supplied with drive power via a relay,
The sunroof control device, wherein the motor operation detection means detects whether or not the drive motor is operating based on an ON / OFF state of the relay.

In the sunroof control device according to claim 1 or 2,
At the time of tilt opening operation, the non-operating state of the drive motor is detected by the motor operation detecting means in the tilt operation permission region, and the roof glass is positioned outside the tilt operation permission region. Flag setting means for setting a flag that is regarded as being set,
The sunroof control device according to claim 1, wherein the tilt operation permission means permits the tilt close operation based on the operation of the tilt close switch when the flag is set in the next tilt close operation.

The roof motor is once tilt-opened from the fully closed position to the fully open tilt position by the drive motor, and then the slide glass is opened from the fully open tilt position to the fully open position through the pseudo fully closed position, and vice versa. The drive motor is controlled to open and close the roof glass based on the operation of the open / close switch, and the tilt operation permission area including the fully open position from the fully closed position is set. When the roof glass is located in the area, the sunroof control method is to allow the tilt opening and closing operation based on the operation of the opening and closing switch,
It is detected whether or not the drive motor is operating, and when the tilt opening operation is performed, the non-operating state of the drive motor is detected in the tilt operation permission region, and the roof glass is disposed outside the tilt operation permission region. A sunroof control method, wherein a tilt closing operation based on an operation of a tilt closing switch is permitted at the next tilt closing operation.

In the sunroof control method according to claim 4,
The drive motor is supplied with drive power via a relay,
A sunroof control method characterized by detecting whether or not the drive motor is operating based on an ON / OFF state of the relay.

In the sunroof control method according to claim 4 or 5,
A flag that is considered to be located within the tilt operation permission area when the non-operating state of the drive motor is detected in the tilt operation permission area and the roof glass is disposed outside the tilt operation permission area during the tilt opening operation. A sunroof control method characterized in that when the flag is in the set state at the next tilt closing operation, the tilt closing operation is permitted based on the operation of the tilt closing switch.