JP4588872B2 - 対数尤度比に基づくレイク受信装置及び通信システム - Google Patents

対数尤度比に基づくレイク受信装置及び通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対数尤度比に基づくレイク受信装置に関し、無線送受信装置の受信性能改善、特に耐マルチパスフェージング手段としてのレイク受信装置と、誤り訂正手段としてのターボ符号化復号化回路を有する無線送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来のレイク受信装置1Aを示している。このレイク受信装置1Aは、マルチパスに対応するレイクフィンガー回路FG#i(i=0〜L)、レイク合成部1、信号電力決定部2、2段階パス選択部3、パイロットシンボル除去部4、ターボ複合化兼用判定部5を有している。
【0003】
各レイクフィンガー回路FG#iは、チャネル推定部6、遅延回路7、乗算回路8を有する。レイクフィンガー回路FG#iはチャネルの推定とフェージンクの歪の補償とを行う。
【0004】
一例として、ターボ符号化された送信情報のフォーマットが図2に示すものであると仮定する。
【0005】
その図2において、符号9はその情報系列中に一定周期毎に挿入されるパイロットシンボルブロックを示している。パイロットシンボルブロック9は、送信機側と受信機側とで既知の数個のパイロットシンボルから構成されている。
【0006】
そのパイロットシンボルブロック9と次のパイロットシンボルブロック9との間に挟まれている情報シンボル部(データシンボル部)10が存在し、先行のパイロットシンボルブロック9の立ち上がりからその情報シンボル部10を挟んで後行のパイロットシンボルブロック10の立ち上がり前までを1スロットという。そのパイロットシンボルブロック9の立ち上がり前の複数個のデータシンボルは閾値決定用シンボルブロック11として用いられる。そのシンボルはIチャンネルビットとQチャンネルビットとからなっている。
【0007】
n番目のスロットにおけるm番目の送信シンボルをd(n;m)とし、l番目のパスを通って受信装置に届いたベースバンド受信信号をyl(n;m)とする。また、mが情報シンボルとなる部分のd(n;m)に対応するターボ符号化される前の情報データをD(n;m)とする。
【0008】
まず、受信装置のチャネルの推定とフェージング歪の補償部(チャネル推定部6)を通った信号は、Yl(n;m)=yl(n;m)・ξl*(n)…(1)
となる。ただし、ここの ξl”(n)*はn番目のスロットのチャネルの推定値である。ここで“*”は複素共役を示す。このチャネル推定とフェージング歪の補償はパス毎に行う。
【0009】
チャネルの推定とフェージング歪の補償が行われた各パスの信号に対して、2段階閾値判定、即ち、信号Yl(n;m)のSINR(信号対雑音及び干渉信号電力の比)を推定して、SINR(Signal-to-Interference and Noise Ratio)の推定値に基づきレイク合成するパスが選択される。
【0010】
2段階閾値判定では、サンプリングによる全検出信号のうち、受信信号電力S(l)が次式の条件を満たす信号成分のみが選択される。
【0011】
S(l)≧max{Smin+Δnoise,Smax−ΔRake}…(2)
ただし、Sminは遅延プロファイルの信号成分における最小受信電力、Smaxは遅延プロファイルの信号成分における最大受信電力である。Δ noise(dB)は他チャンネル干渉や熱雑音のみのサンプル点に関する閾値、ΔRake(dB)はレイク合成可能なパスが有効に合成されるためのSlNRに関する閾値である。
【0012】
この後、選択されたパスの信号Yl(n;m)は下記の式(3)に基づきレイク合成される:
x(n;m)=ΣYl(n;m) …(3)
ここで、「Σ」はl=0からl=L−1までの和をとることを意味し、Lはレイク合成の総パス数を示す。
【0013】
最後に、レイク合成された信号X(n;m)がD’(n;m)にターボ復号される。D’(n;m)がD (n;m)と同じであれば、情報が正しく送受信されたことを意味する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の受信装置1Aでは、受信信号がまず最大比レイク合成され、その後に、ターボデコード処理される。この2つの処理は独立の処理である。しかし、最大比レイク合成が受信信号の品質を改善できる条件の1つとして、合成しようとする各パスに含まれている雑音の間に相互相関がないことが必要である。しかし、以下に述べるような原因によって、実際の通信環境のマルチパス受信信号に含まれている雑音間に相互相関がないとは限らない。
(1)送信機1Bから送信された信号の建築物1C、山岳1D、トンネルの壁などによる反射はマルチパスを生成する原因となるが、パスの分離の程度は反射点と受信装置1C間の距離で大体決まる。この距離が大きい場合、信号を伝達する路径は大きく異なるのが普通であり、帯域フィルタを考えなければ、含まれる雑音及び千渉の間に相関は殆ど無い。図3(a)はその反射点から受信装置1Aまでの距離が大きい場合を示している。
【0015】
一方、この距離が小さい場合、信号を伝達する経路は一部で共有される場合があり、含まれる雑音及び干渉の間に相関を持つ原因となる。実際の電波伝搬環境で、受信装置1Aとの距離が十分小さな反射点しかない場合、相関の大きな雑音や千渉が含まれているパスがほとんどと全てとなると考えられる。図3(b)はその反射点から受信装置1Aまでの距離が小さい場合を示している。
【0016】
従来のレイク受信装置1Aは、図3(a)に示すように、含まれる雑音が互いに相関を持たないパスの場合にしか効果を発揮できない。しかるに、特に市街地では、受信装置1Aの近くで反射する波が支配的な場合が多く、従来の受信装置1Aではこれらのパスのうちの1つしか利用できない。
(2)受信装置1Aの帯域通過フィルタは、ある範囲で各パスの雑音及び干渉に相関を与える。従来の受信装置1Aの回路では、この範囲以外のパスでしか合成の効果が得られない。
【0017】
例えば、DS‐CDMA通信方式で、帯域が5MHz、オーバーサンプリング(OverSampling)が8倍、チップレート(Chip Rate)が4.096MHzとすると、理想的な帯域フィルタを仮定した場合、任意の2つのパスに含まれている雑音及び干渉の間に相関が生じるそれら2つのパス間の相対遅延時間の範囲は、約2×10-7sである。2つのサンプリング(Sampling)の間隔は3×10-8sとなるので、遅延時間差が3×10-8s以上のパスを分離することができるが、従来の最大比合成のレイク受信装置1Aでは、含まれる雑音及び干渉間の相関のために、遅延時間差2×10-7s以上のパスの合成でしか効果は得られない。
【0018】
更に、従来の受信装置1Aには次のような問題もある。
(3)レイク合成部1とターボ複合化兼用判定部(誤り訂正部)5とが個別の回路で処理を行うため、パフォーマンスが悪くなるだけではなく、回路の小型化や省電力化の点に障害がある。
(4)レイク合成するパスの選択方法が曖昧である。基本的に、合成しようとするパスは、各パスの信号対雑音および干渉信号電力比(SINR)を用いて決定する。しかし、SINRを計算するためには、信号電力と雑音及び干渉信号電力を分離する必要があり、実際の場合SINRを計算することは不可能である。このため、従来技術としては一定時間内に受信された信号のSamplingされた電力に対し、2段階パス選択法を用いる場合もあるが、いずれにしても、SINRでの選択の近似的な手段であるため、理想的な効果は得られない。
【0019】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、耐マルチパスフェージング特性を改善すると共に、受信装置本体の小型化、省電力化にきわめて有効な移動体通信装置としてのレイク受信装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わるレイク受信装置は、マルチパス受信信号を受信してチャネルの推定とフェージングの歪み補償を行う複数個のレイクフィンガー回路と、各レイクフィンガー回路から出力された補償直後の受信信号がそれぞれ入力されて対数尤度比であるLLRを計算する複数個の循環LLR計算器と、各循環LLR計算器からのLLRが入力されて、パス毎の閾値とLLRとを比較してパスを選択するパス選択部と、該パス選択部で選択された各パスのLLRの値を合成するLLR合成部と、該LLR合成部で出力された合成出力に基づきデータの判定を行って情報として出力するデータ判定部とを備え、前記各循環LLR計算器には、後段の循環LLR計算器に前段の循環LLR計算器のLLR出力が外部LLRとして入力されることを特徴とする。
【0021】
すなわち、本発明は、従来のように、信号電力を合成するのではなく、受信信号のパス毎に、そのパスの信号について求めた対数尤度比を合成するところに特徴がある。
【0022】
請求項2に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置は、ターボ符号化された情報を含む信号を送受信する無線通信システムのレイク受信装置であって、受信信号を複数のパスに分離して各パスの信号を処理して合成するものであり、各パス毎のチャネル推定とフェージング歪み補償とを行うレイクフィンガー回路の出力に基づき各パス毎にそのパスの信号について対数尤度比であるLLRを計算する手段としてターボ復号器からデータ判定部に対応する部分を除去した構成を有する循環LLR計算器が用いられ、該循環LLR計算器は各パス毎に設けられた循環LLR計算器のLLR出力が他のパスに設けられている循環LLR計算器の外部LLR入力として利用するように構成され、各循環LLR計算器のLLR出力の値を閾値と比較することによりパスを選択するパス選択部とその後選択されたパスのLLRが入力されて選択されたパスのLLR出力の値を合成するLLR合成部と、該LLR合成部で出力された合成出力に基づきデータの判定を行って情報として出力するデータ判定部とを備えていることを特徴とする。
【0026】
請求項3に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置は、前記パス選択部は、パス毎に得られたLLR出力の値に対するパス毎の閾値を設定する閾値設定手段と、前記閾値と前記各循環LLR計算器のLLR出力の値とを比較してパスを選択するか否かを判定する判定手段とを備えていることを特徴とする。
【0027】
請求項4に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置は、前記判定手段は、LLRの絶対値が閾値以上の値のパスを選択することを特徴とする。
【0029】
請求項5に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置は、前記LLR合成部は前記選択された各パスのLLR出力の値を単純加算することを特徴とする。
【0031】
請求項6に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置は、送信信号の1スロットが受信装置側で既知のパイロットシンボルと、ターボ符号化された情報シンボルとが時系列順に並べられた構成であり、前記レイクフィンガー回路は、各スロットのパイロットシンボルを検出して平均値を求めた後、更にその平均値に対して重みづけを平均をとることによってチャネル推定値を求め、このチャネル推定値に基づいてフェージング補償を行うことを特徴とする。
【0032】
請求項7に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置は、前記レイクフィンガー回路には、チャネル推定補償後に、パイロット信号を除去するパイロット信号除去部が設けられていることを特徴とする。
【0033】
請求項8に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置は、前記データ判定部は、前記LLR合成部からのLLRの出力の値の符号によって、データが「1」であるか「0」であるかを判定することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
まず、ターボ復号化処理を簡単に説明する。ターボ復号化処理は、任意の受信信号xを用いて、送信データdがd’であると仮定して、復調される場合のLLR(Log-Likelihood Ratio(対数尤度比))を計算し、このLLRによってデータを判定することである。
LLRの定義は、以下の式(4)で表される。
L(d’)=log[{P(d=1│x)}/{P(d=0│x)}] …(4)
ここで、P(d=1│x)は受信信号xを受信したことによって、送信データdが“1”と判定される確率、P(d=0│x)は受信信号xを受信したことによって、送信データdが“0”と判定される確率である。なお、送信データdとは、送信側から送信される情報(データ)を意味し、d’は受信側で判定されたデータを意味する。復号化処理では、L(d’)の符号によってデータが判定される。
【0035】
即ち、
L(d’)≧0の時、d’=1
L(d’)<0の時、d’=0
L(d’)の絶対値はこのデータの判定の信頼度を表す。
【0036】
なお、L(d’)はLLRを決定する要因によって次式のように分けて記述することもできる。
【0037】
L(d’)=Lc(x)+L(d)+Le(d’)…(5)
ここで、L(d)は事前LLRであり、Le(d’)は外部LLR、Lc(x)は通信路LLRである。即ち、L(d’)には3種類のLLRが寄与すると考えることができる。
【0038】
ところで、伝搬路に白色加法性雑音(AWGN(Additive White Gaussian Noise))しか含まれていない場合には、通信路LLRは次式(6)によって表される。
【0039】
Lc(x)=(2/σ2)・x …(6)
ターボ復号化処理では、L(d’)を高精度で得るため、繰り返し計算が行われる。このとき、(5)式の中の項L(d)は前回の計算によって得られたLLRの値を指し、今回のL(d’)の計算には、独立したLLRとして加算される。また、Le(d’)は今回の繰り返し計算の中で、ほかのデータのLLRから得られたLLRである。
【0040】
次に、レイク合成、即ち式(3)の処理をLLRを用いて考える。伝搬路に白色加法性雑音しか含まれていない場合、Yl(n;m)とx(n;m)に対する通信路LLRは式(6)から類推して次式(7)、(8)で表される。
【0041】
c(x(n;m))=(2/σ2)・x(n;m) …(7)
c(Yl(n;m))=(2/σ2)・Yl(n;m) …(8)
式(7)と式(8)のLc(x(n;m))、Lc(Yl(n;m))に式(3)の関係を適用すると、
c(x(n;m))=ΣLc(Yl(n;m)) …(9)
ここで、「Σ」はl=0からl=L−1までの和をとることを意味し、Lはレイク合成の総パス数を示す。
【0042】
従って、レイク合成の過程では、各パスの通信路LLRが加算されることになる。
【0043】
レイク合成の出力を対象として考えれば、この出力に対する事前尤度と外部尤度は零とみなされるため、下記の(10)式が成り立つ。
【0044】
L(d’(n;m))=Lc(x(n;m)) …(10)
ここで、d’(n;m)は信号x(n;m)によって判定されたデータである。更に、式(9)の加算を積み重ねの過程と見なして、i−1番目のパスまでのレイク合成と次のi番目のパスまでのレイク合成について考える。ここで、パスの順番がマルチパスプロファイルの遅延時間の順番と同じであるとして扱うことにする。
【0045】
i番目のパスのLLRであることをL(i)(d’)で表すことにすると、このLLR(i)(d’)は、次式(11)により表すことができる。
(i)(d’)=Lc(x(i))+ΣLc(x(k)) …(11)
ここで、「Σ」はk=0からi−1までの和をとることを意味する。
【0046】
この式(11)において、右辺第2項はi番目のパスのLLRを算出する際に寄与するi‐1番目までのパスのLLRの合成結果であり、外部LLRとみなすことができる。即ち、i番目のパスに対する外部LLRをLe (i)(d’)で表すことにすると、このLe (i)(d’)は次式(12)で表される。
【0047】
e (i)(d’)=ΣLc(x(k)) …(12)
ここで、「Σ」はk=0からi−1までの和をとることを意味する。
【0048】
以上、従来のレイク合成についてのターボ復号化処理の考え方を参考に説明した。
【0049】
ところで、各パスに含まれている雑音や干渉の間に相関がなければ、従来のレイク合成の効果は十分である。しかし、lつのパスに含まれている雑音及び干渉が、他のパスの雑音や干渉と相関性を持っている場合、式(12)から期待される各Lc(x(k))からの互いに独立的な寄与が少なくなる。この点を改めて解析的に説明する。
【0050】
n番目のスロットのm番目の送信シンボルd(n;m)に対して、i番目のパスを通って、このパスに含まれている雑音及び干渉n(i)(n;m)が加わった受信信号は、
(i)(n;m)=d(n;m)+n(i)(n;m)
と記述できる。
【0051】
従って、式(11)の右辺第1項(Lc(x(i)))と第2項(ΣLc(x(k))、即ち、L(i) e(d’))はそれぞれ以下の式(13)、(14)のように表される。
Lc(x(i)(n;m))=(2/σ(i)2)・d(n;m)+Lc(n(i)(n;m))…(13)
L(i) e(d'(n;m))=Σ{2/σ(k)2・d(n;m)}+L(i) e(n(i)(n;m))…(14)
ここで、「Σ」はk=0からi−1までの和をとることを意味する。
【0052】
この項Lc(n(i)(n;m))と項L(i) e(n(i)(n;m))とは、それぞれ、Lc(x(i))、L(i) e(d’)に含まれている雑音及び干渉の影響を表すもので、下記の(15)、(16)式によって表される。
Lc(n(i)(n;m))={2/σ(i)2}・n(i)(n;m)…(15)
L(i) e(n(i)(n;m))=Σ[{2/σ(k)2}・n(k)(n;m)] …(16)
ここで、「Σ」はk=0からi−1までの和をとることを意味する。
【0053】
この式(15)と式(16)とによって、1つのパスに含まれている雑音及び干渉が、他のパスの雑音や干渉と相関性を持っている場合、Lc(n(i)(n;m))とLe(n(i)(n;m))もまた相関を持つことになる。つまり、Lc(x(i))とL(i) e(d’)は互いに独立ではないということが明らかになった。
【0054】
ターボ復号化処理の原理によると、より良いLLRを得るためには、Lc(x(i))とL(i) e(d’)とが独立であることが必要である。そうでなければ、式(12)の和は、次のパス(つまりi番目のパス)に対する効果的な外部LLRとはならない。以上説明したように、従来のレイク合成では相関性のある雑音や干渉を含んでいるマルチパス環境では効果が少ない。
【0055】
レイク合成の過程では、ターボ復号化における循環過程と同様に、パス毎のLLRが加算されることによって全体としてのLLRが増加すると考えることができることを前述した。
【0056】
従って、LLRを共用するという立場でレイク合成とターボ復号化とを組み合わせることが可能であり、この考え方によって前述した従来回路の欠点を回避することができる。
【0057】
本発明は、上記の考え方に基づき、「ターボ復号化の繰り返し処埋をレイク受信装置のフィンガー毎の処理の過程に組み込む」と言う具体的な構成によって、耐マルチパス性能を改善したレイク受信装置を提供するものである。
【0058】
今、i番目のパスに対する外部LLRを、式(12)に従って、下記(17)式のように記述する。
(i) e(D’)=ΣL(D’(l)) …(17)
ここで、「Σ」はl=0からi−1までの和をとることを意味する。
【0059】
ここでD’(l)はl番目のパスにおけるLLRに基づき判定される情報データである。合成の対象はL(D’(l))であり、L(D’(l))は普通のターボ復号化の繰り返し処理と同様に計算される。D’(l)に関してはパス毎に判定する必要はなく、データの判定は、全てのパスのLLRが合成された後、下記(18)式に基づき判定する。
L(D’)=L(L-1)(D’)+L(L-1) e(D’) …(18)
D’は判定された情報データである。なお、以上の説明において、情報データの添え字(n;m)は省略した。
【0060】
従来技術で述べたように、全パスの中からレイク合成の対象となるパスを選択する方法は曖昧になる場合があった。例えば、2段階パス法と呼ばれる選択方法ではSINRの大きいパスを正確に選択することは難しい。
【0061】
そこで、本発明では、レイク合成の対象となるパスの選択を、各パスのLLRに基づく判定に従って実行することにしたものである。
【0062】
式(4)で示したように、データDに対応する受信信号のLLRである
(l)(D’)の絶対値|L(l)(D’)|は、このLLRによって送信側の情報データを判定する場合の信頼度を表すものである。従って、|L(l)(D’)|は受信信号のSINRと密接に関連してSINRの状態を定量的に反映し、かつ、正確に把握できる指標である。従って、|L(l)(D’)|を用いることによって従来の2段階パス選択法よりも精度の高い選択が可能になると考えられる。
【0063】
以下、発明の実施の形態の具体的構成を説明する前の前提条件を説明する。
(1)送信機の側では、ターボ符号化を誤り訂正手段として取り込んでいる。即ち、送信された信号はターボ符号化されているものとする。
(2)ターボ符号化された情報シンボルと受信側で既知とするパイロットシンボルは図2に示すフォーマットで送信される。即ち、送信機側の信号フォーマットは位相既知のパイロットシンボルとしてのNp個のシンボルを情報データシンボルとしてのNs個のシンボル毎に挿入したフレームで構成するものとする。ここで、パイロットシンボルとしてのNp個のシンボルが、1パイロットシンボルブロック9である。
(3)受信装置において、パスの分離と各パスの位相同期に関する処理は、事前の処理として済んでいるものとする。
【0064】
以下、本発明に係わるレイク受信装置の具体的構成を図4を参照しつつ説明する。
【0065】
図4において、20l(l=0〜L)はレイクフィンガー回路を示している。各レイクフィンガー回路20lは、チャネル推定部21、遅延回路22、乗算回路23、パイロットシンボル除去部24を有する。
【0066】
最初に、フィンガー個数分のマルチパス信号yl(n;m)がレイクフィンガー回路毎に入力され、各レイクフィンガー回路のチャネル推定部21によりチャネルの推定とフェージンクの歪の補償とが行われる。
【0067】
チャネル推定では、まず、パイロットシンボルブロック9毎にパイロットシンボルの平均値ξ'l(n)を下記(19)式に基づき計算する。
ξ'l(n)=(1/Np)Σyp(n;m) …(19)
ここで、nはパイロットシンボルブロック9が所属するスロットの番号、mはそのパイロットシンボルブロック9に所属するパイロットシンボルの番号である。また、「Σ」はm=0からNp-1個までの和をとることを意味する。
【0068】
そして、数個の平均値ξ'l(n)に対して更に重み付け平均を行い、最終のチャネル推定値ξ”l(n)を下記の式(20)に基づいて得る。
ξ”l(n)=Σ{α(i)・ξ'l(n+i)} …(20)
「Σ」はi=−K+1からKまでの和をとることを意味する。
【0069】
ここで、−K+1〜Kまでの2Kは重み付け平均を行うξ'l(n)の個数、α(i)は平均化の重み係数である。α(i)及びKの値はシステムのパラメータとして設定される。
【0070】
チャネル推定後、チャネル推定値ξ”l(n)を用いてn番目のスロットの情報シンボル区間のチャネル変動を補償する。このフェージング補償をするときに、従来の式(1)を用いず、下記式(21)を用いてフェージングを補償する。
l(n;m)=yl(n;m)・{ξ”l *(n)/│ξ”l(n)│}…(21)
すなわち、乗算回路23は上記(21)式に基づきフェージングを補償する。このフェージング補償された信号Yl(n;m)はパイロット信号除去部24に入力され、このパイロット信号除去部24によりパイロットシンボルが取り除かれ、情報シンボル部10の区間に対応する部分の信号Yl(n;m)がパイロットシンボル除去部24から出力される。
【0071】
レイクフィンガー回路20lからの出力Yl(n;m)はパス毎に循環LLR計算器25lに入力される。図4では、L=3として、3個の循環LLR計算器251、252、253が示されている。
【0072】
各循環LLR計算器には、前段の循環LLR計算器からのLLR出力も外部LLR(L(i) e(d’))として入力される。例えば、後段の循環LLR計算器252には前段の循環LLR計算器251のLLR出力が外部LLRとして入力され、後段の循環LLR計算器253には前段の循環LLR計算器252のLLR出力が外部LLRとして入力される。
【0073】
送信機側では情報シンボル部10の区間がターボ符号化されているので、このターボ符号を利用して繰り返しLLRを計算する。従来のターボ復号の繰り返し計算の初期事前尤度L(i)(d)は「0」と設定されるのに対して、この発明では、L(i) e(d’)と設定されることになる。
【0074】
ただし、最初の循環LLR計算器251の外部LLR出力の値は「0」、最終段の循環LLR計算器253のLLR出力は他の循環LLR計算器には入力されない。
【0075】
すなわち、この発明では、二段目以降の各循環LLR計算器には、対応するレイクフィンガー回路からフェージング歪み補償がされかつパイロットシンボルが除去された信号Yl(n;m)が入力されると共に、前段の循環LLR計算器のLLR出力が外部LLR出力として入力される。
【0076】
図5はその循環LLR計算器25lのブロック回路図である。循環LLR計算器25lはソフトイン・ソフトアウト復号器26、ソフトイン・ソフトアウト復号器27を有する。ソフトイン・ソフトアウト復号器26とソフトイン・ソフトアウト復号器27との間には並べ替えを行うインタリーバ回路28が設けられ、ソフトイン・ソフトアウト復号器26の外部LLR出力L(1) e(d’)はインタリーバ28に入力され、インタリーバ28を介して、送信データL(2)(d)としてソフトイン・ソフトアウト復号器27に入力される。
【0077】
ソフトイン・ソフトアウト復号器27は送信データL(2)(d)と入力Lcxとに基づき外部LLR出力L(2) e(d’)をデ・インタリーバ29に出力し、デ・インタリーバ29は元の順序に戻してソフトイン・ソフトアウト復号器26に判定された情報データL(1)(d’)を出力する。
【0078】
この循環LLR計算器25lはターボ復号器とよく似ているが、循環LLR計算器25lではデータ判定部に対応する部分が無い点が異なる。
【0079】
各循環LLR計算器25lの出力はパス選択部30に入力され、パスの選択が行なわれる。このパス選択部30では、下記式(22)を満足するパスの選択が行われるものである。
【0080】
│L(d(l))│≧TLLR …(22)
ただし、ここで、TLLRはパス選択に関するLLRの閾値であり、システムのパラメータとして設定される。
【0081】
すなわち、パス選択部30は、循環LLR計算器の出力をこの閾値TLLRと比較してパス選択の判断を行う。
【0082】
パス選択手順を以上のようにすることにより、式(2)に従う従来のレイク受信装置に比べ大幅なパス選択手順の簡略化が図れる。
【0083】
すなわち、パス選択部30は、パス毎に得られたLLR出力の値に対するパス毎の閾値を設定する閾値設定手段と、この閾値と各循環LLR計算器のLLR計算器のLLR出力の値とを比較してパスを選択するか否かを判定する判定手段とを備えている。
【0084】
この後、選択されたパスのLLRはレイク合成部31に入力されて合成される。レイク合成部31での合成処理は、対応するパスのLLRの値の単純加算である。
【0085】
すなわち、レイク合成部31はパス選択部30で選択されたパスに対する各パスのLLRの値を加算する。
【0086】
最後に、合成されたLLRはデータ判定部32に入力され、データ判定が行なわれる。データ判定はd’(n;m)=sgn[L(d(n;m))]によって行う。このsgn[x]は、xの符号(+又は−)を表す。d’(n;m)がd(n;m)と同じであれば、このビットについて正しく通信ができたことを意味する。
【0087】
すなわち、データ判定部32はLLR合成部31からのLLRの出力の値の符号によってデータが「1」であるのか、「0」であるかを判定する。
【0088】
図6は本発明に係わるレイク受信装置のシミュレーションシステム図を示している。
【0089】
無線送信機1Bにはデータが入力され、変調されて無線送信される。レイク受信装置1Aには伝搬路の途中で各種のノイズ、干渉が加わったマルチパス信号が受信される。レイク受信装置1Aはこのマルチパス信号に基づきデータを復調する。
【0090】
このシミュレーションシステムの諸元を以下に示す。
送信機1B:
・ビットレート:16kHz
・インターリーブ長:128bits(8ms)、方式:ランダム
・ターボ符号の成分符号器の構成:8進表示で(30、23)
・トレリス終結方法:自己トレリス終結法
伝搬路:
・マルチパス環境
3パスモデルとした。この伝搬路の遅延プロファイルは図7に示されている。
【0091】
なお、マルチパスの影響はベースバンドにおいて等価的に扱い、また、LLRに基づくレイク受信装置では、入力各パスが理想的に分離入力されるものと仮定した。
・パス中のフェージングはレィリーフェージング(Rayleighフェージング)とした。
【0092】
ドップラー周波数:100Hz(キャリア周波数2GHzの場合、54km/hに相当)
・各パスに含まれる雑音及び干渉としては帯域制限された白色加法性雑音AWGNを設定し、3パス相互の雑音間における相関は以下の係数による関係であると仮定した。
【0093】
【表1】
Figure 0004588872
【0094】
受信装置1A:
・サンプリング周波数:16kHz
・インターリーブ長:128bits(8ms)、方式:ランダム
・ターボ符号の成分符号機の構成:8進表示で(30、23)
・ターボ復号の繰り返し回数
レイク・ターボの場合:15回
LLRレイクの場合:5回/(レイクフィンガー)×3レイクフィンガー
・LLRに基づくパス選択時の閾値:TLLR=0、即ち、有効信号は全て選択とした。
【0095】
シミュレーションの結果を図8に示す。ここで、従来技術に対する本発明による効果をBER=10-3を得るための所要SINRで比較すると、表2に示すように、約4dBと見積もることが出来る。
【0096】
【表2】
Figure 0004588872
これにより、従来のMRC(Maximal Ratio Combining)レイク合成回路では効果が得られない、相関を持つマルチパスに対しても、レイク合成の効果が得られることが明らかになった。
【0097】
以上説明したように本発明によれば、
(1)レイク合成部と誤り訂正処理のターボ復号部の機能を組み合わせた効果を実現できる。
(2)レイクフィンガー間においては、1個の循環LLR計算器のLLR出力を他の循環LLR計算器の外部LLR出力の値として利用することにより、ターボ復号の繰り返し演算処理と同様の誤り特性改善効果を実現できる。
(3)従来の最大比合成手段では、合成する2つパスの時間的な間隔が相関関係が生じる相対遅延時間の範囲より長い場合は効果があるが、短いときは効果が低い。
【0098】
これに対して、LLRを合成する本発明の場合には、このような問題はなく、相関関係が生じる領域でのマルチパスにおいても合成の効果が得られる。
【0099】
なお、以上説明した発明の理解のうえで、以下の[1]−[3]に記載の文献を参照されたい。
[1]Claude Berrou,and Alain Glavieux,Near Optimum Error Correcting Coding andDecoding:Turbo-Codes,IEEE Trans.on Commun.Vol.44,No10,1261-1271(1996).
[2]福元 暁、佐和橋 衛、安達 文幸、広帯域DS-CDMA方式における2段階しきい値マルチパス選択法用いたマッチトフィルタRAKE受信の特性、信学技報、A-P97-104、RCS97-119(1997-10)pp.43-48。
[3]井坂 元彦、ターボ符号復号の基礎概念とその拡張性、DSP & Communications Conference 2000,Tokyo,Japan,Jan2000.
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、マルチパス伝搬環境での無線通信に際し、より厳密にパスの選択を行うことによる通信品質の向上が可能なレイク合成回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレイク受信装置のブロック回路図である。
【図2】送信信号の情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図3】無線送受信のマルチパスの説明図であって、(a)は非相関雑音の場合を示し、(b)は相関雑音が生じる場合を示す。
【図4】本発明の実施の形態に係わるレイク受信装置のブロック回路図である。
【図5】図4に示す循環LLR計算器の一例を示すブロック図である。
【図6】送受信系のシミュレーションシステムズである。
【図7】遅延プロファイルの一例を示す図である。
【図8】BER=10-3の所要SlNR特性を示す図である。
【符号の説明】
20l レイクフィンガー回路
25l 循環LLR計算器
30 パス選択部
31 LLR合成部
32 データ判定部

Claims (8)

  1. マルチパス受信信号を受信してチャネルの推定とフェージングの歪み補償を行う複数個のレイクフィンガー回路と、各レイクフィンガー回路から出力された補償直後の受信信号がそれぞれ入力されて対数尤度比であるLLRを計算する複数個の循環LLR計算器と、各循環LLR計算器からのLLRが入力されて、パス毎の閾値とLLRとを比較してパスを選択するパス選択部と、該パス選択部で選択された各パスのLLRの値を合成するLLR合成部と、該LLR合成部で出力された合成出力に基づきデータの判定を行って情報として出力するデータ判定部とを備え、前記各循環LLR計算器には、後段の循環LLR計算器に前段の循環LLR計算器のLLR出力が外部LLRとして入力されることを特徴とする対数尤度比に基づくレイク受信装置。
  2. ターボ符号化された情報を含む信号を送受信する無線通信システムのレイク受信装置であって、受信信号を複数のパスに分離して各パスの信号を処理して合成するものであり、各パス毎のチャネル推定とフェージング歪み補償とを行うレイクフィンガー回路の出力に基づき各パス毎にそのパスの信号について対数尤度比であるLLRを計算する手段としてターボ復号器からデータ判定部に対応する部分を除去した構成を有する循環LLR計算器が用いられ、該循環LLR計算器は各パス毎に設けられた循環LLR計算器のLLR出力が他のパスに設けられている循環LLR計算器の外部LLR入力として利用するように構成され、各循環LLR計算器のLLR出力の値を閾値と比較することによりパスを選択するパス選択部とその後選択されたパスのLLRが入力されて選択されたパスのLLR出力の値を合成するLLR合成部と、該LLR合成部で出力された合成出力に基づきデータの判定を行って情報として出力するデータ判定部とを備えていることを特徴とする対数尤度比に基づくレイク受信装置。
  3. 前記パス選択部は、パス毎に得られたLLR出力の値に対するパス毎の閾値を設定する閾値設定手段と、前記閾値と前記各循環LLR計算器のLLR出力の値とを比較してパスを選択するか否かを判定する判定手段とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置。
  4. 前記判定手段は、LLRの絶対値が閾値以上の値のパスを選択することを特徴とする請求項3に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置。
  5. 前記LLR合成部は前記選択された各パスのLLR出力の値を単純加算することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置。
  6. 送信信号の1スロットが受信装置側で既知のパイロットシンボルと、ターボ符号化された情報シンボルとが時系列順に並べられた構成であり、前記レイクフィンガー回路は、各スロットのパイロットシンボルを検出して平均値を求めた後、更にその平均値に対して重みづけの平均をとることによってチャネル推定値を求め、このチャネル推定値に基づいてフェージング補償を行うことを特徴とする請求項2に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置。
  7. 前記レイクフィンガー回路には、チャネル推定補償後に、パイロット信号を除去するパイロット信号除去部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置。
  8. 前記データ判定部は、前記LLR合成部からのLLRの出力の値の符号によって、データが「1」であるか「0」であるかを判定することを特徴とする請求項2に記載の対数尤度比に基づくレイク受信装置。
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