JP4581826B2 - Oil strainer pipe - Google Patents
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Description
本発明は、オイルストレーナとオイルポンプとを接続するオイルストレーナパイプに関する。 The present invention relates to an oil strainer pipe that connects an oil strainer and an oil pump.
一般的に、冷間始動時には、内燃機関のオイルは冷えて粘度の高い状態であるため、フリクションが増加することとなる。そこで、従来、オイル通路内にヒータを設けることにより、オイル通路内のオイルを内燃機関始動時に温め、早期に粘度低減を行う装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 Generally, at the time of cold start, the oil in the internal combustion engine is cooled and has a high viscosity, and therefore friction increases. Therefore, conventionally, a device has been proposed in which a heater is provided in the oil passage so that the oil in the oil passage is warmed when the internal combustion engine is started and the viscosity is reduced at an early stage (for example, see Patent Document 1).
図15に記載されるように、この特許文献1に記載の装置では、オイルフィルタ510からのオイルを供給する通路520とそのオイルをピストン及びクランクシャフトへと供給する通路530との合流部540にヒータ550を配置している。上記構成によって、通路の合流部540のオイルが機関始動時にヒータにより加熱されるため、早期にオイルの粘度が低下しフリクションを低減することができる。
ところで、上記特許文献1に記載の装置では、オイル通路内にヒータを配置しなければならないためオイル通路が複雑な構造となる。また、オイルは機関始動後に機関各部を潤滑しながら受熱し温められるが、その熱はオイルパンに貯留したオイルに吸収されるか、又はオイルパンの外周部から外気へと放出される。このため、機関各部でオイルに与えられた熱は必ずしも効率的に利用されていない。
By the way, in the apparatus described in
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイル通路内に複雑な装置を必要とせずに、温められたオイルを早期に内燃機関に循環させることのできるオイルストレーナパイプを提供することにある。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide an oil strainer pipe that can circulate warmed oil to an internal combustion engine at an early stage without requiring a complicated device in the oil passage. It is to provide.
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のオイルパンの底部に配置されるオイルストレーナとオイルポンプとを接続するオイルストレーナパイプにおいて、前記オイルストレーナパイプは、該オイルストレーナパイプを屈曲することにより形成された受熱部を有し、前記受熱部を、前記底面に向って傾斜するオイルパンの傾斜面に沿って設けるとともに前記オイルパンの傾斜面を伝って前記底部へと流れるオイルの流路方向に対し交差するように配置したことを要旨としている。
In the following, means for achieving the above object and its effects are described.
The invention according to
上記構成によれば、オイルストレーナパイプは、オイルパンの底部へと流れるオイルの流路方向に対して交差するように配置した受熱部を有するため、その受熱部において内燃機関を循環して昇温したオイルからの受熱を促進することができる。その結果、オイルストレーナパイプを通過するオイルの昇温を促進することができるため、温められたオイルを早期に内燃機関に循環させることができる。 According to the above configuration, the oil strainer pipe has the heat receiving portion arranged so as to intersect the flow direction of the oil flowing to the bottom of the oil pan, and therefore the temperature is increased by circulating through the internal combustion engine in the heat receiving portion . The heat received from the oil can be promoted. As a result, since the temperature rise of the oil passing through the oil strainer pipe can be promoted, the warmed oil can be circulated to the internal combustion engine at an early stage.
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオイルストレーナパイプにおいて、前記受熱部を、前記オイルパンの底部へと流れるオイルの流路方向に対し略直交するように配置したことを要旨としている。
The invention according to claim 2 is the oil strainer pipe according to
上記構成によれば、オイルストレーナパイプの受熱部をオイルの流路方向に対し略直交するように配置させることにより、その受熱部で機関各部を循環して昇温したオイルと接触する。その結果、簡易な構造により、オイルストレーナパイプを通過するオイルの昇温を促進させることができる。 According to the above configuration, the heat receiving portion of the oil strainer pipe is arranged so as to be substantially orthogonal to the oil flow path direction, so that the heat receiving portion circulates through each part of the engine and comes into contact with the heated oil. As a result, the temperature rise of the oil passing through the oil strainer pipe can be promoted with a simple structure.
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のオイルストレーナパイプにおいて、前記傾斜面は、前記底部に貯留されたオイル面よりも上側に配置された傾斜部と、該傾斜部よりも上側に配置されるとともに前記傾斜部よりも傾斜が緩やかな上段部とを有し、前記受熱部を、前記傾斜部に沿うように配置したことを要旨としている。 According to a third aspect of the present invention, in the oil strainer pipe according to the first or second aspect, the inclined surface includes an inclined portion disposed above the oil surface stored in the bottom portion, and the inclined portion. And an upper stage portion that is more gently inclined than the inclined portion, and the heat receiving portion is arranged along the inclined portion .
上記構成によれば、オイルストレーナパイプの受熱部は、傾斜部に配置されているため、上段部を流れるオイルの大半はそれらの部分に接触するようになる。このため、受熱部で内燃機関を循環して昇温したオイルからの受熱をより促進することができる。 According to the said structure, since the heat receiving part of an oil strainer pipe is arrange | positioned in the inclination part , most of the oil which flows through an upper stage part comes to contact those parts. For this reason, the heat receiving from the oil heated by circulating through the internal combustion engine in the heat receiving portion can be further promoted.
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルストレーナパイプにおいて、前記受熱部に、該受熱部の軸方向に沿って板状の受熱フィンを設けたことを要旨としている。 According to a fourth aspect of the present invention, in the oil strainer pipe according to any one of the first to third aspects, a plate-shaped heat receiving fin is provided in the heat receiving portion along the axial direction of the heat receiving portion. Is the gist.
上記構成によれば、オイルストレーナパイプの受熱部に受熱フィンを設けることによりオイルとの接触面積が大きくなり、オイルストレーナパイプを通過するオイルの昇温をより促進させることができる。 According to the above configuration, by providing the heat receiving fins in the heat receiving portion of the oil strainer pipe, the contact area with the oil is increased, and the temperature rise of the oil passing through the oil strainer pipe can be further promoted.
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルストレーナパイプにおいて、前記内燃機関のクランクシャフトとカムシャフトとがチェーンにより連結されており、前記チェーンはクランクシャフトの軸方向で前記底部から遠い方の前記内燃機関の端部に配置されていることを要旨としている。 According to a fifth aspect of the present invention, in the oil strainer pipe according to any one of the first to fourth aspects, a crankshaft and a camshaft of the internal combustion engine are connected by a chain, and the chain is a crankshaft. The gist of the invention is that it is disposed at the end of the internal combustion engine farther from the bottom in the axial direction.
一般的にチェーン式カムシャフト駆動の内燃機関では、ベルト式カムシャフト駆動の内燃機関よりも循環するオイル量は多くなる。したがって、上記構成によれば、前記滞留させる部分又は前記延長させる部分にチェーンを経由した多くのオイルが接触するため、オイルストレーナパイプを通過するオイルの昇温を促進することができる。
そしてこの場合、具体的には請求項6に記載の発明によるように、前記オイルポンプを前記内燃機関のクランクシャフトの軸方向で前記底部から遠い方の前記内燃機関の端部に配置することで、前記オイルポンプの底部と前記オイルポンプとを前記内燃機関の前記クランクシャフトの軸方向の両端側にそれぞれ配置するといった構造を採用することができる。
In general, a chain type camshaft driven internal combustion engine circulates more oil than a belt type camshaft driven internal combustion engine. Therefore, according to the said structure, since many oils which passed through the chain contact the said part to retain or the part to extend, the temperature rise of the oil which passes an oil strainer pipe can be accelerated | stimulated.
In this case, specifically, according to the invention described in claim 6 , the oil pump is arranged at the end of the internal combustion engine farther from the bottom in the axial direction of the crankshaft of the internal combustion engine. It is possible to employ a structure in which the bottom of the oil pump and the oil pump are respectively disposed at both ends in the axial direction of the crankshaft of the internal combustion engine.
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかるオイルストレーナパイプが適用されるエンジン1の縦断面図を示している。
(First embodiment)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an
図1に示すように、オイルパン10は、エンジン1に搭載されたクランクシャフト20の下部に設けられている。オイルパン10は、エンジン1の下部を保護するカバーとしての機能、エンジン1を潤滑するオイルを貯留する機能、及びエンジン1内部で加熱されたオイルの熱をオイルパン10の外側の外気へと放出し冷却する機能を備えている。オイルパン10は、上段部11と底部12から構成されており、底部12はオイルが貯留されるオイルパン10の最も深い部分である。また、上段部11はその底部12に貯留されるオイル40のオイル面より上方に配置するオイルパン10の一部分である。さらに、オイルパン10の上段部11は、上段部11から底部12に向かって若干傾斜した構成となっている。そのため、クランクシャフト20や図示しないカムシャフトやシリンダ等を潤滑したオイルが上段部11に落下すると底部12へ向かって流れる構成となっている。また、オイルパン10の領域Aは、上段部11と底部12の間に形成され、かつ底部12に貯留されるオイル40のオイル面より上側の傾斜部である。オイルストレーナ50は、このオイル40の中に浸漬して配置されており、オイル40のオイル面が傾斜した場合でも空気を吸入することのないように構成されている。このオイルストレーナ50は、メッシュ状の金網よりなる濾過装置であり、オイル40内の大きな異物はこのオイルストレーナ50で除去される。そして、オイルストレーナ50は、オイルストレーナパイプ60を介してオイルポンプ30に接続されている。オイルポンプ30は、クランクシャフト20の軸方向に関してオイルパン10の底部12から遠い方のエンジン1の端部に配置している。また、オイルポンプ30は、クランクシャフト20と連結されており、クランクシャフト20の回転運動により駆動される構成となっている。なお、クランクシャフト20は、図示しないタイミングベルトを介してカムシャフトに連結されており、その回転運動を同カムシャフトへと伝達している。
As shown in FIG. 1, the
このようなエンジン1の構成により、エンジン1が始動してクランクシャフト20が回転するとオイルポンプ30が作動し、底部12のオイル40がオイルストレーナ50からオイルストレーナパイプ60を介しオイルポンプ30へと吸引される。そして、オイルポンプ30へと吸引されたオイルは、図示しないオイルフィルタへと圧送されクランクシャフト20、カムシャフト、シリンダ等のエンジン1各部を循環した後、オイルパン10へと落下する。
With such a configuration of the
ここで、本第1実施形態におけるオイルストレーナパイプ60は、オイルストレーナ50の外径よりも小さな外径の円筒状のパイプで構成されており、鋼材で成形されている。また、オイルストレーナパイプ60は、底部12の略中央に位置するオイルストレーナ50と接続しており、そのオイルストレーナ50からオイル40のオイル面の上方へと略垂直に延設されている。そこから、オイルポンプ30の方向へとクランクシャフト20の軸方向と略水平になるように屈曲し、オイルパン10の領域Aに沿うように延設されている。そして、領域Aから上段部11にかけてオイルパン10に沿うように配置され、エンジン1の端部に位置するオイルポンプ30と接続されている。なお、オイルストレーナパイプ60とオイルパン10とは当接してもよいし、若干隙間を有していてもよい。
Here, the
図2は、オイルストレーナパイプ60の構造を表した平面図である。
図2に示すように、エンジン1各部から上段部11へ落下したオイルは、上段部11の傾斜により図の矢印方向、つまりオイルポンプ30からオイルストレーナ50の方向へと流れる。オイルストレーナパイプ60は、上段部11ではオイルの流路方向と同方向に配置されている。そして、領域Aではオイルストレーナパイプ60の受熱部61がオイルの流路方向と略直交するように配置されている。受熱部61はオイルパン10の一方の側面近傍から他方の側面近傍にかけて上段部11のオイルの流路にまたがるように配置されており、オイルの流れを堰き止めることのできるような構成となっている。また、オイルストレーナパイプ60は、領域Aから底部12にかけてはオイルパン10の側面に沿ってオイルの流路方向と同方向に配置されている。さらに、底部12の上方でオイルストレーナ50へとオイルの流路方向と略直交するように屈曲しており、オイルストレーナパイプ60とオイルストレーナ50とが接続されている。
FIG. 2 is a plan view showing the structure of the
As shown in FIG. 2, the oil dropped from each part of the
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第1実施形態にかかるオイルストレーナパイプによれば、以下に列記するような効果が得られる。
(1)オイルストレーナパイプ60は受熱部61でオイルの流路方向と略直交するように配置しているため、エンジン1各部を循環し昇温したオイルは上段部11へと落下し、上段部11を流れるオイルは全て受熱部61に接触する。したがって、その受熱部61において、受熱部61の外側で滞留するオイルからオイルストレーナパイプ60の内部を流れるオイルへと熱移動が行われ、受熱を促進することができる。その結果、オイルストレーナパイプ60を通過するオイルの昇温を促進することができるため、温められたオイルを早期にエンジン1に循環させることができる。
(2)オイルストレーナパイプ60がオイルの流路方向と略直交するような構成であればよいため、従来技術のような冷間始動時におけるオイル早期昇温のための特別な装置は必要とせず、エンジン1の構造が複雑化しない。
<Effect of embodiment>
As described above in detail, according to the oil strainer pipe according to the first embodiment, the effects listed below can be obtained.
(1) Since the
(2) Since the
<変更例>
なお、上記第1実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
<Example of change>
In addition, the said 1st Embodiment can also be implemented as the following forms which changed this suitably, for example.
・上記実施形態では、オイルストレーナパイプ60の受熱部61を上段部11近傍の領域Aにおいてオイルパン10に沿うように屈曲して配置しているが、領域A内であればどの場所に配置してもよい。ただし、受熱部61を底部12に貯留されるオイル40のオイル面より上方に配置する必要がある。受熱部61とオイル40とが接するような構成とすると、これらの部分において熱交換が行われる。そのため、エンジン1の各部で温められたオイルから受熱部61に与えられる熱の一部が底部12のオイル40へと分散することとなる。その結果、受熱部61での昇温効果が低下するからである。
In the above embodiment, the
・上記実施形態では、オイルストレーナパイプ60の受熱部61がオイルパン10の一方の側面近傍から他方の側面近傍まで配置されているが、この受熱部61の長さは変更可能である。受熱部61が長く構成されていれば、受熱部61で滞留するオイルの量が多くなるため、受熱部61との間で熱交換が多く行われオイルストレーナパイプ60を通過するオイルの昇温をより促進することができる。一方、受熱部61が短く構成されていれば、受熱部61で滞留するオイルの量が少なくなるため、熱交換は少なくなりオイルストレーナパイプ60を通過するオイルの昇温促進の効果は抑えられることとなる。したがって、受熱部61の長さを変更することによりオイルストレーナパイプ60を通過するオイルの昇温を調整することができる。
In the above embodiment, the
・上記実施形態では、オイルパン10は、上段部11と底部12の各1段で構成されているが、上段部を2段以上とするような構成、底部を2段以上とするような構成またはその組み合わせのいずれであってもよい。オイルストレーナパイプ60に受熱部61を設けることにより、受熱部61でオイルが滞留するような構成であれば、受熱部61においてオイルストレーナパイプ60を通過するオイルを昇温させることができる。
In the above embodiment, the
・図3に示すように、領域Aにおいてオイルストレーナパイプ70の受熱部71をオイルの流路方向に対して直交するように配置するとともに、オイルパン10の上段部11から流れるオイルをより堰き止められるように湾曲した形状としてもよい。受熱部71をこのような形状とすることにより受熱部71で滞留するオイルの量が多くなる。そのため、受熱部71において熱交換が多く行われ、オイルストレーナパイプ70を通過するオイルの昇温をより促進することができる。
As shown in FIG. 3, in region A, the heat receiving portion 71 of the
・上記各実施例のように、オイルストレーナパイプ60、70の受熱部61、71を領域Aに配置するのではなく、図4に示すようにオイルパン10の上段部11にオイルストレーナパイプ80の受熱部81を配置してもよい。要は、エンジン各部を循環して温められたオイルが受熱部で滞留するような構成であれば、その受熱部における熱交換によりオイルストレーナパイプを通過するオイルの昇温を促進することができるからである。
As in the above embodiments, the
・図5に示すように、オイルストレーナパイプ90の受熱部91が上段部11及び領域Aにおいて複数備えられている構成であってもよい。このような受熱部91が複数備えられている構成とすることで、受熱部91と上段部11を流れるオイルとの接触面積が本第1実施形態と比較してより大きくなる。その結果、受熱部91におけるオイルストレーナパイプ90を通過するオイルの昇温効果をより促進することができる。
-As shown in FIG. 5, the structure by which the
・図6、7に示すように、オイルパン13の構成として上段部を設けることなく、底部14のみが設けられている構成であってもよい。図6は、上段部を設けていないオイルパン13の一例であり、エンジン1の縦断面図を示している。図6に示されるように、オイルパン13は、底部14及び傾斜する部分を設けている点は第1実施例と同様であるが、上段部11を設けていない点で異なる。また、図7に示されるように、オイルストレーナパイプ62は、第1実施例と同様に、傾斜する部分においてオイルの流路方向と略直交するように屈曲して形成されている。このようにオイルパン13が上段部を設けていない構成であっても、傾斜部を流れるオイルを受熱部63で滞留させることができるため、受熱部63においてオイルストレーナパイプ62を通過するオイルを昇温させることができる。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図8、9を参照して説明する。
この第2実施形態は、第1実施形態においてオイルストレーナパイプ60の形状を変更し、かつカムシャフトの駆動手段としてチェーン170を備えたものであり、その他の点では第1実施形態と同様の構成になっている。したがって、第1実施形態と共通する構成部分については第1実施形態の構成に付した記号に「100」を加えた符号を付している。
(Second Embodiment)
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the second embodiment, the shape of the
図8に示されるように、本第2実施形態においては、エンジン101のオイルストレーナパイプ160がオイルパン110の上段部111に沿うように配置されている点は第1実施形態と同様である。しかし、オイルストレーナパイプ160が領域Aにおいてオイルパン110に沿うように配置されていない点で第1実施形態と異なる。また、本第2実施形態においては、クランクシャフト120はチェーン170を介して図示しないカムシャフトに連結されており、その回転運動を同カムシャフトへと伝達している。また、図9に示されるように、オイルストレーナパイプ160は、受熱部161をオイルの流路方向に対して直交するように配置されているのではなく、オイルの流路方向に対して鋭角に屈曲して形成されている点でも異なる。
As shown in FIG. 8, the second embodiment is the same as the first embodiment in that the
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第2実施形態にかかるオイルストレーナパイプによれば、以下に列記するような効果が得られる。
(1)オイルストレーナパイプ160は、上段部111を流れるオイルの流路方向に対し鋭角に屈曲して形成されているため、オイルは受熱部161に沿って流れ、受熱部161で上段部111を流れるオイルと多く接触することとなる。したがって、受熱部161の外側を流れるオイルから受熱部161へと熱移動が行われ、該受熱部161においてエンジン101各部を循環して昇温したオイルからの受熱を促進することができる。その結果、オイルストレーナパイプ160を通過するオイルの昇温を促進することができるため、温められたオイルを早期にエンジン101に循環させることができる。
(2)チェーン式カムシャフト駆動のエンジンであるため、ベルト式カムシャフト駆動のエンジンと比較して上段部111を流れるオイルがより多くなる。その結果、受熱部161にチェーンを経由した多くのオイルが接触することとなるため、オイルストレーナパイプ160を通過するオイルの昇温を促進することができる。
(3)オイルストレーナパイプ160が上段部111を流れるオイルの流路方向に対し鋭角となるような構成であればよいため、従来技術のような冷間始動時におけるオイル早期昇温のための特別な装置は必要とせず、エンジン1の構造が複雑化しない。
<Effect of embodiment>
As described above in detail, according to the oil strainer pipe according to the second embodiment, the effects listed below can be obtained.
(1) Since the
(2) Since the engine is a chain-type camshaft drive engine, more oil flows through the
(3) Since the
<変更例>
なお、上記第2実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
<Example of change>
In addition, the said 2nd Embodiment can also be implemented as the following forms which changed this suitably, for example.
・上記実施形態では、オイルストレーナパイプ160は領域Aにおけるオイルパン110に沿うように配置されていないが、領域Aにおいてオイルパン110に沿うように配置する、または上段部111及び領域Aの両方の領域においてオイルパン110に沿うように配置してもよい。要は、上段部111から流れるオイルが、受熱部161に沿って流れるような構成であれば、受熱部161は上段部111を流れるオイルと多く接触することとなる。そのため、エンジン101各部を循環し温められたオイルにより受熱部161におけるオイルストレーナパイプ160の内部を流れるオイルを効率的に昇温させることができる。
In the above embodiment, the
(その他の実施形態)
その他、上記各実施形態に共通して変更することができる要素を以下に列挙する。
・図10に示すように、受熱部に受熱フィンを設ける構成とすることで受熱部におけるオイルストレーナパイプの内部を流れるオイルの昇温をより促進することができる。図10は、受熱フィンの一例であり、受熱フィンの縦断面図を示している。受熱部220は、その外周部の周方向の所定位置に受熱フィン230を備えている。受熱フィン230は薄板状であり、受熱部220の周方向に所定間隔おきに、かつ軸方向に沿って長く形成されている。このような受熱フィン230を備えることで、上段部を流れるオイルが受熱フィン230においてより堰き止められ、温められたオイルの滞留により受熱部の昇温効果を促進することができる。また、受熱フィン230により、受熱部220に滞留するオイルと受熱部220の接触面積が大きくなり、オイルストレーナパイプを通過するオイルの昇温をより促進させることができる。
(Other embodiments)
In addition, elements that can be changed in common with each of the above embodiments are listed below.
-As shown in FIG. 10, the temperature increase of the oil which flows through the inside of the oil strainer pipe in a heat receiving part can be promoted more by setting it as the structure which provides a heat receiving fin in a heat receiving part. FIG. 10 is an example of a heat receiving fin, and shows a longitudinal sectional view of the heat receiving fin. The
・また、受熱フィンは、図11、12に示すような構造であってもよい。図11は、受熱フィンの一例であり、受熱フィン及びパンチメタルの縦断面図を示している。図11に示すように、受熱部320の外周にはオイルパンと接触するように設けられた受熱フィン330と薄板状のパンチメタル340が設けられている。これらの受熱フィン330及びパンチメタル340は、受熱部320の周方向に所定間隔をもって、かつ軸方向に沿って長く形成されている。また、図12は複数の孔を備えたパンチメタル340の正面図を示したものである。受熱フィン330をこのような構成とすることで、受熱部320へと流れるオイルは受熱フィン330で堰き止められ滞留する。そして、滞留したオイルがパンチメタル340の孔の位置まで達すると、孔を通過し図示しないオイルパンの底部へと流れることとなる。このような受熱フィン330及びパンチメタル340を備えることで受熱部320においてオイルがより滞留することとなり、オイルストレーナパイプの内部を流れるオイルの昇温効果を促進することができる。また、受熱フィン330及びパンチメタル340により、受熱部320に滞留するオイルと受熱部320との接触面積が大きくなり、オイルストレーナパイプを通過するオイルの昇温をより促進させることができる。
The heat receiving fin may have a structure as shown in FIGS. FIG. 11 is an example of a heat receiving fin, and shows a longitudinal sectional view of the heat receiving fin and the punch metal. As shown in FIG. 11,
・上記受熱フィンは、図10では6枚、図11では2枚(パンチメタル含む)で構成されているが、受熱フィンの枚数は何枚で構成されていてもよい。
・上記受熱フィンの形状及び取り付け位置は、図10、11に示される形状及び取り付け位置に限定されない。例えば、図10に示す受熱フィン230を湾曲した形状とすること、または図11に示すパンチメタルの取り付け位置をよりオイルパン310近傍へ近づけるように配置してもよい。
-Although the said heat receiving fin is comprised by 6 sheets in FIG. 10, and 2 sheets (a punch metal is included) in FIG. 11, the number of heat receiving fins may be comprised by what number.
-The shape and attachment position of the said heat receiving fin are not limited to the shape and attachment position shown by FIG. For example, the
・さらに、受熱フィンは、図13、14に示すように、オイルパン410の上段部411及び領域Aに沿うとともに、オイルの流路方向に対し直交するように配置されていてもよい。図13は、受熱フィン461を備えるオイルストレーナパイプ460の一例であり、オイルパン410におけるオイルストレーナパイプ460の配置を示す縦断面図を示している。図14は、該オイルストレーナパイプ460の配置を示す平面図を示している。図13に示すように、オイルストレーナパイプ460には、オイルストレーナパイプ460と略同程度の高さの受熱フィン461が、オイルパン410に沿うように備えられている。また、図14に示すように、オイルストレーナパイプ460は、上段部の左端の略中央に位置するオイルポンプ430から底部412の略中央に位置するオイルストレーナ450まで屈曲することなく配置されている。ここで、オイルストレーナパイプ460には、受熱フィン461がオイルの流路方向に対し略直交するように上段部411及び領域Aにおいて備えられている。このような受熱フィン461を備えることでオイルが該受熱フィン461において滞留し、オイルの昇温効果を促進することができる。また、受熱フィン461を備えることにより、オイルストレーナパイプ460と上段部411を流れるオイルとの接触面積が大きくなるため、オイルストレーナパイプ460の内部を流れるオイルの昇温効果を促進することができる。なお、図13、14に示す受熱フィン461は、上段部411及び領域Aを流れるオイルの流路方向と略直交するように配置されているが、直交でなくとも所定の角度をもつように配置してもよい。また、受熱フィンの数、または幅や高さといった受熱フィンの形状についても図13、14に示されるものに限定されない。要は、受熱フィンを備えることでオイルパン410の内面に沿って流れるオイルが、一時的に滞留する、あるいは底部に到達するまでの距離が延長するような構成であれば、オイルストレーナパイプ460を通過するオイルの昇温をより促進させることができる。
Furthermore, as shown in FIGS. 13 and 14, the heat receiving fins may be arranged along the
1,101,401…エンジン、10,13,110,210,310,410…オイルパン、11,111,411…上段部、12,14,112,412…底部、20,120,420…クランクシャフト、30,130,430…オイルポンプ、40,140,440…オイル、50,150,450…オイルストレーナ、60,62,70,80,90,160,460…オイルストレーナパイプ、61,63,71,81,91,161,220,320…受熱部、170…チェーン、230,330,461…受熱フィン、340…パンチメタル、510…オイルフィルタ、520,530…通路、540…合流部、550…ヒータ。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1,101,401 ...
Claims (6)
前記オイルストレーナパイプは、該オイルストレーナパイプを屈曲することにより形成された受熱部を有し、
前記受熱部を、前記底面に向って傾斜するオイルパンの傾斜面に沿って設けるとともに前記オイルパンの傾斜面を伝って前記底部へと流れるオイルの流路方向に対し交差するように配置したことを特徴とするオイルストレーナパイプ。 In an oil strainer pipe connecting an oil strainer and an oil pump arranged at the bottom of an oil pan of an internal combustion engine,
The oil strainer pipe has a heat receiving portion formed by bending the oil strainer pipe,
The heat receiving portion is provided along an inclined surface of the oil pan that is inclined toward the bottom surface, and is disposed so as to intersect with a flow direction of the oil flowing to the bottom portion through the inclined surface of the oil pan. Oil strainer pipe characterized by
前記受熱部を、前記オイルパンの底部へと流れるオイルの流路方向に対し略直交するように配置したことを特徴とするオイルストレーナパイプ。 The oil strainer pipe according to claim 1,
An oil strainer pipe, wherein the heat receiving portion is arranged so as to be substantially orthogonal to a flow direction of oil flowing to a bottom portion of the oil pan.
前記傾斜面は、前記底部に貯留されたオイル面よりも上側に配置された傾斜部と、該傾斜部よりも上側に配置されるとともに前記傾斜部よりも傾斜が緩やかな上段部とを有し、前記受熱部を、前記傾斜部に沿うように配置したことを特徴とするオイルストレーナパイプ。 In the oil strainer pipe according to claim 1 or 2 ,
The inclined surface includes an inclined portion disposed above the oil surface stored in the bottom portion, and an upper step portion disposed above the inclined portion and having a gentler inclination than the inclined portion. The oil strainer pipe is characterized in that the heat receiving portion is arranged along the inclined portion .
前記受熱部に、該受熱部の軸方向に沿って板状の受熱フィンを設けたことを特徴とするオイルストレーナパイプ。 In the oil strainer pipe according to any one of claims 1 to 3 ,
An oil strainer pipe , wherein the heat receiving portion is provided with plate-shaped heat receiving fins along the axial direction of the heat receiving portion .
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