本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。実施形態1は、主に請求項1、8などについて説明する。実施形態2は、主に請求項1、8などについて説明する。実施形態3は、主に請求項1、8などについて説明する。実施形態4は、主に請求項2、9などについて説明する。実施形態5は、主に請求項3などについて説明する。実施形態6は、主に請求項4などについて説明する。実施形態7は、主に請求項5、10などについて説明する。実施形態8は、主に請求項6などについて説明する。実施形態9は、主に請求項7などについて説明する。
(実施形態1:概要)本実施形態は、複数の同一ネットワークのチューナを有するAV装置であって、チューナの予約をするためにユーザ等によって入力される予約情報と、すでに設定済みの予約情報とを比較し、予約可能なチューナが存在する場合には予約設定を行なうAV装置に関する。
(実施形態1:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図1に例示する。AV装置(0100)は、「チューナ」(0101)と、「入力部」(0102)と、「予約情報保持部」(0103)と、「予約情報比較部」(0104)と、「登録部」(0105)と、を有する。
なお、本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両方のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、バス、メモリ、インタフェース、周辺装置などで構成されるハードウェアと、それらハードウェア上で実行可能なソフトウェアがある。ソフトウェアとしては、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インタフェースを介して入力されるデータの加工、保存、出力などにより各部の機能が実現される。さらに具体的には、図2は一般的なコンピュータの構成を例示する図でありコンピュータが主にCPU(0210)、入出力インタフェース(I/O)(0220)、ハードディスク(HDD)(0230)、RAM(0240)、ROM(0250)等から構成されることを示しているが、本件発明に係るAV装置は図2と同様の構成にて実現される。(明細書の全体を通じて同様である。)
「チューナ」(0101)は、複数の同一ネットワークのチューナである。「同一ネットワークのチューナ」とは、例えば、地上アナログ放送、地上デジタル放送、BSデジタル放送等の放送ネットワークのうち、一の放送ネットワークのチューナであることを意味する。
「入力部」(0102)は、チューナの予約のための予約情報を入力させるための機能を有する。「チューナの予約」とは、チューナを使用して視聴や録画等を行なうためにチューナごとに視聴や録画等の予約を行なうことを意味する。「予約情報」とは、具体的には、例えば予約する放送番組のチャンネル、番組名等の番組情報、放送開始時刻、放送終了時刻、等を含む情報である。図3は、予約情報の具体例を示す。図3の予約情報は、チャンネル6において10:00から12:00まで放送される「ドラマA」という番組名の番組の録画等の予約を行なうために入力された予約情報である。入力部は、主にこのような予約情報を入力するための入力インタフェースにより実現され、より具体的には、例えば、ユーザがAV装置のリモコンの予約設定ボタン等を押下したことを検知して、予約入力画面をAV装置のディスプレイ等に表示する。ユーザはディスプレイ等に表示された予約入力画面を見ながら、リモコンの文字キーや方向キー等を押下することにより文字を入力したりカーソルを移動させたりすることによりチャンネル、番組名、放送開始時刻、放送終了時刻等を入力する。入力された各情報をRAM等の所定の記憶領域に格納する。また、入力部は、このような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
「予約情報保持部」(0103)は、予約情報とその予約の実行チューナ識別情報とを関連付けて保持する機能を有する。すなわち、予約情報に実行チューナが関連付けられる。「その予約」とは、予約情報によって設定される予約を指す。よって、「その予約の実行チューナ識別情報」とは、予約情報によって設定される予約を実行するチューナの識別情報を指す。なお、予約を実行するチューナは、予約情報が予約情報保持部にて登録される際にAV装置によって自動的に割り当てられることを想定している。「チューナ識別情報」は、各チューナを一意に識別可能な情報であり、例えばチューナに一意に割り当てたシリアル番号等であってもよい。図4は、予約情報保持部が予約情報DBというデータベースにより実現されている場合を示す。「予約番号」は、予約情報を一意に識別するための識別情報であり、例えば予約情報が予約情報保持部にて登録される際に自動的に付与されるようになっていてもよい。「チューナ番号」は、設定された予約を実行するチューナ識別情報である。「チャンネル」は、予約番組のチャンネルを示す。「予約時間帯」は、前記入力部(0102)にて入力される開始時刻から終了時刻までの時間である。「番組名」は、予約番組の番組名である。さらに具体的には、予約情報保持部は、例えば図4のようなデータベースのデータがRAMやHDD等の所定の記憶領域に保持されることにより実現される。
「予約情報比較部」(0104)は、入力部(0102)に入力された予約情報である入力予約情報と、予約情報保持部(0103)に保持された予約情報である登録済予約情報と、を比較する機能を有する。「比較する」とは、主には入力予約情報により指定される予約時間帯(図3の例においては開始時刻から終了時刻までの時間帯)において空きチューナがあるかどうかを登録済予約情報と照らし合わせて調べることを意味する。比較結果としては主に、空きチューナがあるか、空きチューナがあれば空きチューナのチューナ識別番号等が比較結果となる。また、入力予約情報と登録済予約情報とを比較する際には各予約情報に基づいて比較するための情報を別途、生成して比較するようになっていてもよい。例えば、前記予約情報保持部(0103)には図4のような登録済予約情報が保持されているとすると、この登録済予約情報に基づいて図5のような情報を生成し、この情報と入力予約情報を比較する等となっていてもよい。図5は、例えば予約が30分を最小単位として設定可能な場合であり、行は予約時間帯を、列はチューナ番号を表す。領域0501は図4の予約番号001の設定内容に基づいて示したものであり、領域0502は予約番号002の設定内容に、領域0503は予約番号003の設定内容に基づいて示したものである。すなわち、領域0501、領域0502、領域0503のようなマーキングがなされていない時間帯は予約可能であることを示すことになる。なお、図5のような表は、例えば、プログラミング言語であるC言語においては2次元配列型のデータなどにより実現することができる。さらに具体的には、予約情報比較部は、例えば、前記入力部(0102)にてRAM等の所定の記憶領域に格納された情報のうち放送開始時刻や放送終了時刻から予約時間帯を決定しRAM等の所定の記憶領域に格納する。また、前記予約情報保持部(0103)にてRAMやHDD等の所定の記憶領域にデータベース等として保持されている登録済予約情報に基づいて、例えば図5のような情報を生成し、RAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。所定の記憶領域に格納した予約時間帯と、登録済予約情報に基づいて生成された情報とを読出して比較し、比較結果をRAM等の所定の記憶領域に格納する。また、予約情報比較部は、このような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
「登録部」(0105)は、予約情報比較部(0104)での比較結果に応じて入力予約情報を予約情報保持部(0103)に登録して登録済予約情報とする機能を有する。「予約情報比較部での比較結果に応じて」とは、前記予約情報比較部(0104)での比較結果が予約可能であるとの比較結果であった場合を指し、すなわち予約時間帯に空きチューナが存在した場合である。図6は、登録部における処理の具体例を示す。例えば、登録部(0601)において、図3と同様の内容の入力予約情報(0602)と、前記予約情報比較部(0104)での比較結果(0603)として予約可能であって予約可能チューナ番号が「1」であるという情報を取得したとする。これらの情報から、例えば、予約情報保持部(0604)の予約情報DBに保持されているテーブル(「予約情報テーブル」とする)に対して実行するSQLクエリーとして、「insert into 予約情報 values(’004’,’1’,’6’,’10:00−12:00’,’ドラマA’)」というようなinsert文を生成する。生成したSQLクエリーを予約情報テーブルに対して実行すると、予約番号004として新しい登録済予約情報(0605)が挿入される。さらに具体的には、登録部は、例えば、前記予約情報比較部(0104)にてRAM等の所定の記憶領域に格納された比較結果を読出す。読出した比較結果が予約可能であるとの結果であった場合には、予約可能チューナ識別番号を読出す。また、前記入力部(0102)にてRAM等の所定の記憶領域に格納された入力予約情報を読出し、読出した入力予約情報と予約可能チューナ識別番号に基づいてSQLクエリーを生成しRAM等の所定の記憶領域に格納する。格納されたSQLクエリーを所定の記憶領域から読出し、前記予約情報保持部(0103)にてRAMやHDD等の所定の記憶領域にデータベース等として保持されている登録済予約情報に対して実行する。SQLクエリーが実行された登録済予約情報をRAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。また、登録部は、このような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
(実施形態1:処理の流れ)図7は、本実施形態に係るAV装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。
最初に、チューナの予約のための予約情報が入力される。この処理は、主に入力部によって実行される(ステップS0701)。次に、ステップS0701にて入力された予約情報である入力予約情報と、予約情報保持部に保持された予約情報である登録済予約情報とを比較する。この処理は、主に予約情報比較部によって実行される(ステップS0702)。最後に、ステップS0702での比較結果に応じて入力予約情報を予約情報保持部に登録して登録済予約情報とする。この処理は、主に登録部によって実行される(S0703)。
(実施形態1:効果)本実施形態に係るAV装置においては、ユーザ等により複数の同一ネットワークのチューナに対して予約を行なわれた場合に、予約可能なチューナが存在する場合には予約設定を自動的に実行するため、設定時にユーザが予約情報を検索する等の手間が省ける。
(実施形態2)
(実施形態2:概要)本実施形態は、予約情報比較部にて比較を行なう際に、入力予約情報と、登録済予約情報とのチューナ利用時間帯の重複有無を判断し、重複している場合には、重複する時間帯に利用可能なチューナが存在するかを判断することを特徴とするAV装置に関する。
(実施形態2:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図8に例示する。AV装置(0800)は、「チューナ」(0801)と、「入力部」(0802)と、「予約情報保持部」(0803)と、「予約情報比較部」(0804)と、「登録部」(0805)と、を有する。また、前記予約情報比較部(0804)は、「重複有無判断手段」(0806)と、「利用可能チューナ判断手段」(0807)とを有する。すなわち、本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態1に例示したAV装置の構成に「重複有無判断手段」(0806)と、「利用可能チューナ判断手段」(0807)を加えた構成となっている。
「重複有無判断手段」(0806)は、入力予約情報と、登録済予約情報とのチューナ利用時間帯の重複有無を判断する機能を有する。「チューナ利用時間帯」とは、例えば、図3のような入力予約情報においては開始時刻から終了時刻までの時間帯であり、図4のような登録済予約情報においては「予約時間帯」が該当する。なお、重複有無判断手段における処理の具体例は後に詳述する。
「利用可能チューナ判断手段」(0807)は、重複有無判断手段(0806)にて重複すると判断された時間帯に利用可能なチューナが存在するか判断する機能を有する。前記重複有無判断手段(0806)にて重複無しとの判断であった場合は、すなわちすべてのチューナに対して予約可能であることを意味するので、利用可能チューナ判断手段における処理は実行されなくてよい。
図9は、重複有無判断手段と利用可能チューナ判断手段とにおける処理の具体例を示す。本例においては、予約可能チューナ数が8つであったとする。まず、入力部では図3と同様の入力予約情報が入力され、予約情報保持部では図4と同様の登録済予約情報を保持しているとする。これらの入力予約情報(0902)と登録済予約情報(0903)とを重複有無判断手段(0901)にて取得する。入力予約情報(0902)の開始時刻と終了時刻より、チューナ利用時間帯は10:00〜12:00であることが分かる。最初に、このチューナ利用時間帯と登録済予約情報(0903)のチューナ利用時間帯とを比較する際に各チューナが予約済みであるか否かを表わす変数として、例えば1バイトの文字型変数として"tuner"(初期値:0x00)という変数を生成する。変数tunerは1バイト=8ビットであり、予約可能チューナ数が8つであるので、各ビットを一つのチューナに割り当てて、例えば右のビットから順番にチューナ番号1から8を割り当てる。この各ビットが0であればそのビットに割り当てられているチューナは、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯が重複しないことを示し、1であればそのチューナのチューナ利用時間帯が重複することを示すこととする。最初に重複有無判断手段(0901)にて、入力予約情報に基づくチューナ利用時間帯である10:00〜12:00と、登録済予約情報のチューナ利用時間帯(予約時間帯)を比較していく。まず、予約番号001は予約時間帯が「11:00〜12:00」であるので重複する。また、予約しているチューナ番号は「2」であるので、変数tunerのビット列を"0000 0010"に変更する。次に、予約番号002は予約時間帯が「9:30〜10:00」であるので重複しない。よって変数tunerのビット列は変更されない。次に、予約番号003は予約時間帯が「10:00〜12:00」であるので重複する。また、予約しているチューナ番号は「4」であるので、変数tunerのビット列を"0000 1010"に変更する。このようにして入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯を比較し、重複する場合には変数tunerのビット列を変更することを繰り返すことで、重複しているチューナを記録していくことができる。以上の処理を実行後、変数tunerのビット列に「1」のビットが存在しない場合には、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯は重複しないので、いずれのチューナに対しても予約が可能であるので利用可能チューナ判断手段(0904)での処理は不要となる。また、変数tunerに「1」のビットが存在する場合には、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯が重複するとの結果となる。よって、利用可能チューナ判断手段(0904)にて変数tunerのビット列を調べると、例えば図9においては、"0000 1010"となっているので、利用可能チューナ番号は、1、3、5、6、7、8、であることが判断できる。
また、別の処理方法の例として、前記予約情報保持部にて保持される登録済予約情報(0903)の「チューナ番号」に代えて、図31の登録済予約情報(3101)に示すように各チューナを示す情報として1バイト(8ビット)のデータを割り当てるようになっていてもよい。例えば、チューナ番号「1」は"0000 0001"、チューナ番号「2」は"0000 0010"、チューナ番号「3」は"0000 0100"、チューナ番号「4」は"0000 1000"、チューナ番号「5」は"0001 0000"、というような具合である。ここで、図9における例と同様に入力予約情報に基づくチューナ利用時間帯が「10:00〜12:00」であるとすると、予約番号001と予約番号003の予約時間帯が重複するので、登録済予約情報(3101)の「チューナ」のビットごとに和をとると、"0000 1010"となる。また、他の登録済予約情報において予約時間帯が重複すれば、さらに"0000 1010"とのビットごとの和をとる。以下、登録済予約情報のうちチューナ利用時間帯が重複する登録済予約情報の「チューナ」とのビットごとの和をとっていくことを繰り返すと、図9における変数tunerと同様の情報が得られる。なお、図9や図31における処理方法は一例であり、重複有無判断手段と利用可能チューナ判断手段における処理方法は他の方法も存在し得る。
図10は、図9の具体例における処理の流れを示すフロー図である。最初に、変数tunerを、初期値を"0x00"として生成する(ステップS1001)。次に、予約番号を表す変数Xの値を、初期値"001"に設定する(ステップS1002)。次に、入力予約情報と予約番号Xのチューナ利用時間帯が重複するか判断する(ステップS1003)。重複する場合には、予約番号Xに割り当てられているチューナ番号に基づいて変数tunerのビット列を変更する(ステップS1004)。次に、予約番号Xの値を1インクリメントする(もしくは次の予約番号に変更する)(ステップS1005)。次に、予約番号Xの値がN+1(Nは登録済予約数)より小さいか判断する(登録済予約情報をすべて調査したかの判断)(ステップS1006)。小さい場合には調べるべき登録済予約情報が存在するので、ステップS1003に戻る。小さくない(同等以上である)場合には調べるべき登録済予約情報が存在しないので、変数tunerに「1」のビットが存在するかを判断する(ステップS1007)。存在する場合には、変数tunerのビット列に基づいて、利用可能チューナを判断する(「0」であるビットに示されるチューナが利用可能チューナ)(ステップS1008)。なお、変数tunerに「1」のビットが存在しない場合には、すべてのチューナが予約可能であることを示す。また、処理の途中で変数tunerのすべてのビットが「1」となると利用可能チューナが存在しないこととなるので、例えば、変数tunerの値を変更した後に変数tunerの値が"0xFF"となっているか調べ、"0xFF"であれば途中で処理を終了するようになっていてもよい。
(実施形態2:処理の流れ)図11は、本実施形態に係るAV装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。
最初に、チューナの予約のための予約情報が入力される。この処理は、主に入力部によって実行される(ステップS1101)。次に、ステップS1101にて入力された予約情報である入力予約情報と、予約情報保持部に保持された予約情報である登録済予約情報とのチューナ利用時間帯の重複有無を判断する。ここでの判断結果が重複するとの判断結果である場合には、ステップS1103に移行する。ここでの判断結果が重複しないとの判断結果である場合には、ステップS1104に移行する。この処理は、主に重複有無判断手段によって実行される。なお、図9の例においては、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯を比較し変数tunerのビット列を変更することを繰り返し、最終的に変数tunerのビット列において「1」であるビットが存在すれば、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯が重複しているとの判断結果となる。また、変数tunerのすべてのビットが「0」であれば重複しないとの判断結果となる(ステップS1102)。次に、ステップS1102での判断結果が重複するとの判断結果であった場合には、重複すると判断された時間帯に利用可能なチューナが存在するかを判断する。ここでの判断結果が存在するとの判断結果である場合には、ステップS1104に移行する。ここでの判断結果が存在しないとの判断結果である場合には、処理を終了する。この処理は、主に利用可能チューナ判断手段によって実行される。なお、図9の例においては、最終的な変数tunerのビット列において「0」であるビットが存在すれば、利用可能なチューナが存在するとの判断結果となり、すべてのビットが「1」であれば存在しないとの判断結果となる(ステップS1103)。最後に、ステップS1103での判断結果が存在するとの判断結果であった場合には、入力予約情報を予約情報保持部に登録して登録済予約情報とする。この処理は、主に登録部によって実行される(S1104)。
(実施形態2:効果)本実施形態に係るAV装置においては、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯の重複有無を判断した後に、重複している場合にのみ利用可能チューナが存在するかを判断するため、重複していない場合には利用可能チューナの判断を省くことができる。
(実施形態3)
(実施形態3:概要)本実施形態は、予約目的に応じた複数種類のチューナが混在する場合であっても、予約目的を実行可能なチューナが存在するかを判断することが可能なAV装置に関する。
(実施形態3:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図12に例示する。AV装置(1200)は、「チューナ」(1201)と、「入力部」(1202)と、「予約情報保持部」(1203)と、「予約情報比較部」(1204)と、「登録部」(1205)と、を有する。また、前記予約情報比較部(1204)は、「重複有無判断手段」(1206)と、「利用可能チューナ判断手段」(1207)と、「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(1208)とを有する。すなわち、本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態2に例示したAV装置の構成に「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(1208)を加えた構成となっている。
本実施形態において、チューナ(1201)は、予約目的に応じた複数種類のチューナを含む。「予約目的」とは、例えば、放送番組の視聴をするための予約であるか、録画をするための予約であるか等を意味する。「予約目的に応じた複数種類のチューナ」とは、例えば、視聴専用のチューナ、録画専用のチューナ、視聴と録画が可能なチューナ等が混在している場合である。また、チューナごとに設定可能な予約目的を表すために、図14のような情報を保持していてもよい。図14においては、チューナ番号1、4、5、6のチューナは視聴と録画のいずれも可能であり、チューナ番号2、3のチューナは視聴専用であり、チューナ番号7、8のチューナは録画専用であることを示している。
また、本実施形態において、予約情報は、予約目的を示す予約目的情報を含む。図13は、本実施形態における予約情報の具体例を示す。例えば、予約目的情報として「予約目的:録画」というような情報が含まれる。この場合においては、この予約情報が録画の実行を予約するための予約情報であることを意味する。また、図15のように、予約情報保持部において保持される登録済予約情報にも予約目的情報が付加されていてもよい。図15においては、「予約目的」(1501)が予約目的情報に該当する。
「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(1208)は、重複有無判断手段(1206)にて重複すると判断された時間帯に、入力予約情報に含まれる予約目的を実行可能なチューナが存在するかを判断する機能を有する。図16は、予約目的別利用可能チューナ判断手段の具体例を示す。例えば、前記重複有無判断手段にて図9と同様の処理が行なわれ、最終的な変数tunerのビット列が"0000 1010"となったとする。また、入力予約情報に含まれる予約目的が「録画」であるとする。変数tunerのビット列により、空きチューナ番号は、1、3、5、6、7、8、であるが、図14に示した情報を照会するとチューナ番号3のチューナは視聴専用であることが分かるので、予約目的を実行可能なチューナ番号は、1、5、6、7、8、となる。
(実施形態3:処理の流れ)図17は、本実施形態に係るAV装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。
最初に、予約目的情報を含む予約情報が入力される。この処理は、主に入力部によって実行される(ステップS1701)。次に、ステップS1701にて入力された予約情報である入力予約情報と、予約情報保持部に保持された予約情報である登録済予約情報とのチューナ利用時間帯の重複有無を判断する。ここでの判断結果が重複するとの判断結果である場合には、ステップS1703に移行する。ここでの判断結果が重複しないとの判断結果である場合には、ステップS1704に移行する。この処理は、主に重複有無判断手段によって実行される。なお、図9の例においては、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯を比較し変数tunerのビット列を変更することを繰り返し、最終的に変数tunerのビット列において「1」であるビットが存在すれば、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯が重複しているとの判断結果となる。また、変数tunerのすべてのビットが「0」であれば重複しないとの判断結果となる(ステップS1702)。次に、ステップS1702での判断結果が重複するとの判断結果であった場合には、重複すると判断された時間帯に入力予約情報に含まれる予約目的を実行可能なチューナが存在するかを判断する。ここでの判断結果が存在するとの判断結果である場合には、ステップS1704に移行する。ここでの判断結果が存在しないとの判断結果である場合には、処理を終了する。この処理は、主に予約目的別利用可能チューナ判断手段によって実行される。なお、図16の例においては、最終的な変数tunerのビット列において「0」であるビットで示されるチューナのうち、図14の情報を照会した結果、利用可能チューナが存在すればステップS1704に移行する。また、図14の情報を照会した結果、利用可能チューナが存在しないか、変数tunerのすべてのビットが「1」であれば処理を終了する(ステップS1703)。最後に、ステップS1703での判断結果が存在するとの判断結果であった場合には、入力予約情報を予約情報保持部に登録して登録済予約情報とする。この処理は、主に登録部によって実行される(S1704)。
(実施形態3:効果)本実施形態に係るAV装置においては、予約目的に応じた複数種類のチューナが混在する場合であっても、予約目的を実行可能なチューナが存在するかを判断することができる。
(実施形態4)
(実施形態4:概要)本実施形態は、登録済予約情報や、各時間帯の利用可能チューナ数又は/及び重複予約数とをEPG情報にマッピングして表示等することが可能なAV装置に関する。
(実施形態4:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図18に例示する。本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態1から3のいずれか一に係るAV装置の構成に「EPG情報保持部」(1809)と「マッピング部」(1810)を加えた構成となっている。図18においては、実施形態3に係るAV装置の構成に前記EPG情報保持部(1809)と前記マッピング部(1810)を加えた構成を例示している。AV装置(1800)は、「チューナ」(1801)と、「入力部」(1802)と、「予約情報保持部」(1803)と、「予約情報比較部」(1804)と、「登録部」(1805)と、「EPG情報保持部」(1809)と、「マッピング部」(1810)と、を有する。また、前記予約情報比較部(1804)は、「重複有無判断手段」(1806)と、「利用可能チューナ判断手段」(1807)と、「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(1808)とを有する。
「EPG情報保持部」(1809)は、EPG情報を保持する機能を有する。「EPG情報」とは、EPG(電子番組表:Electronic Program Guide)を構成するための情報であり、具体的には、例えば、デジタル放送波のMPEG2のTS(Transport Stream)にて多重化されているSI(Service Information)やアナログ放送波のVBI(Vertical Blanking Interval)データに含まれるEPGデータ等が該当する。EPG情報を取得する方法としては、例えばデジタル放送波から取得する場合を例とすると、まずアンテナにてデジタル放送信号を受信し、受信した放送信号に復調等の処理を行ないMPEG2のTSが出力される。出力されたTSは、オーディオストリーム(AS)、ビデオストリーム(VS)、SI等を含むセクションデータ(S)に分離され、分離されたセクションデータ(S)がデコード(復号)処理されることにより得られる。さらに具体的には、EPG情報保持部は、例えばデコード処理されて得られたEPG情報をRAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。また、EPG情報保持部は、このような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
「マッピング部」(1810)は、登録済予約情報と、登録済予約情報に基づいて算出される各時間帯の利用可能チューナ数又は/及び重複予約数と、をEPG情報にマッピングする機能を有する。「マッピングする」とは、登録済予約情報等の内容を、EPG情報の内容に付加する等して出力可能であるように画像合成して表示画面に出力等することであり、例えば、表示されるEPG上において予約済みの番組を示すように色分けをしたりアイコンを表示したりすること等が該当する。「登録済予約情報と、」とは、前記予約情報保持部(1803)に保持されている登録済予約情報のすべてでなくとも一部であってもよい。例えば、登録済予約情報が図4のような構成である場合に、「チャンネル」、「予約時間帯」、「番組名」のみがEPG情報にマッピングされて表示されてもよい。「各時間帯の」とは、一定の時間単位でなくともよい。例えば、利用可能チューナ数が同じである時間帯を一つの時間帯として表示する等してもよい。「利用可能チューナ数」とは、未だ予約されておらずこれから予約可能であるチューナの数を意味する。また、各時間帯の利用可能チューナ数や重複予約数の具体的な算出方法は、例えば、前記重複有無判断手段(1806)や前記利用可能チューナ判断手段(1807)における処理と同様の処理にて算出することができる。図19は、マッピング部にてマッピング処理されたEPG情報を表示する場合の一例を示す。図19においては、番組表(1901)と、利用可能チューナ数(1902)を示している。また、図6の予約情報保持部に例示した登録済予約情報に基づいてマッピングされた場合を例示している。「スポーツY」、「ドラマA」、「ドラマB」、「ニュースX」が予約済みの番組であり、予約済みであることが分かるように太枠で囲み、「予約済」の文字を表示している。また、残り予約可能数(1902)は各時間帯における利用可能チューナ数を示しており(ここでは全チューナ数を3つとして算出)、ユーザはこのようなEPG画面を見ることによりこれから予約しようとしている時間帯において予約可能であるかどうかを直感的に把握することが可能である。さらに具体的には、マッピング部は、例えば、前記予約情報保持部(1803)にてRAMやHDD等の所定の記憶領域に格納されている登録済予約情報を読出し、図19のような表示を行なう際に必要な情報(登録済予約情報の一部や各時間帯の利用可能チューナ数又は/及び重複予約数)を算出しRAM等の所定の記憶領域に格納する。さらに、格納した情報を所定の記憶領域から読出し、前記EPG情報保持部(1809)にてRAMやHDD等の所定の記憶領域に格納されているEPG情報を読出し、読出したEPG情報に基づいて生成されるEPG表示用画像に合成等して画像データを生成しRAM等の所定の記憶領域に格納する。さらに、格納した画像データを所定の記憶領域から読出し、グラフィックカードに送り、GPU(Graphic Processor Unit)によってグラフィックメモリに展開された後、必要に応じてアナログ変換する等してディスプレイ出力信号に変換され、ディスプレイに出力される。また、EPG情報保持部は、このような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
(実施形態4:処理の流れ)図20は、実施形態3を基礎とした本実施形態に係るAV装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。
最初に、予約目的情報を含む予約情報が入力される。この処理は、主に入力部によって実行される(ステップS2001)。次に、ステップS2001にて入力された予約情報である入力予約情報と、予約情報保持部に保持された予約情報である登録済予約情報とのチューナ利用時間帯の重複有無を判断する。ここでの判断結果が重複するとの判断結果である場合には、ステップS2003に移行する。ここでの判断結果が重複しないとの判断結果である場合には、ステップS2004に移行する。この処理は、主に重複有無判断手段によって実行される。なお、図9の例においては、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯を比較し変数tunerのビット列を変更することを繰り返し、最終的に変数tunerのビット列において「1」であるビットが存在すれば、入力予約情報と登録済予約情報とのチューナ利用時間帯が重複しているとの判断結果となる。また、変数tunerのすべてのビットが「0」であれば重複しないとの判断結果となる(ステップS2002)。次に、ステップS2002での判断結果が重複するとの判断結果であった場合には、重複すると判断された時間帯に入力予約情報に含まれる予約目的を実行可能なチューナが存在するかを判断する。ここでの判断結果が存在するとの判断結果である場合には、ステップS2004に移行する。ここでの判断結果が存在しないとの判断結果である場合には、処理を終了する。この処理は、主に予約目的別利用可能チューナ判断手段によって実行される。なお、図16の例においては、最終的な変数tunerのビット列において「0」であるビットで示されるチューナのうち、図14の情報を照会した結果、利用可能チューナが存在すればステップS2004に移行する。また、図14の情報を照会した結果、利用可能チューナが存在しないか、変数tunerのすべてのビットが「1」であれば処理を終了する(ステップS2003)。次に、ステップS2003での判断結果が存在するとの判断結果であった場合には、入力予約情報を予約情報保持部に登録して登録済予約情報とする。この処理は、主に登録部によって実行される(S2004)。最後に、登録済予約情報、登録済予約情報に基づいて算出される各時間帯の利用可能チューナ数又は/及び重複予約数と、をEPG情報にマッピングする。この処理は、主にマッピング部によって実行される(S2005)。
(実施形態4:効果)本実施形態に係るAV装置においては、EPG情報に登録済予約情報等をマッピングして表示等することができるので、ユーザはEPG画面を見ることにより、例えば、予約しようとしている時間帯に利用可能チューナが存在するか等を簡単に確認することができる。
(実施形態5)
(実施形態5:概要)本実施形態は、マッピング部にてマッピングを行なう際に、アイコンを用いてマッピングを行なうことを特徴とするAV装置に関する。
(実施形態5:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図21に例示する。AV装置(2100)は、「チューナ」(2101)と、「入力部」(2102)と、「予約情報保持部」(2103)と、「予約情報比較部」(2104)と、「登録部」(2105)と、「EPG情報保持部」(2109)と、「マッピング部」(2110)と、を有する。また、前記予約情報比較部(2104)は、「重複有無判断手段」(2106)と、「利用可能チューナ判断手段」(2107)と、「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(2108)とを有する。また、前記マッピング部(2110)は、「マッピングアイコン表示手段」(2111)を有する。すなわち、本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態4に例示したAV装置の構成に「マッピングアイコン表示手段」(2111)を加えた構成となっている。
「マッピングアイコン表示手段」(2111)は、アイコンを用いてマッピングを行なう機能を有する。「アイコン」とは、キャラクターや文字などにより表現されるものであって画像として表示され、さらにクリック、ドラッグ、ドロップ等ができるようになっていてもよい。すなわち、マッピングアイコン表示器は、登録済予約情報と、登録済予約情報に基づいて算出される各時間帯の利用可能チューナ数又は/及び重複予約数とをEPG情報にマッピングする際に、EPG情報に基づいて生成されるEPG表示用画像にRAMやHDD等の所定の記憶領域からアイコン画像を読出して合成等し、表示用画像データを生成する。図22は、マッピングアイコン表示手段にてマッピング処理されたEPG情報を表示する場合の一例を示す。図22においては、番組表(2201)において「予約済」がアイコンによって表示されている。また、目立つアイコン画像を使用すると、EPG画面を見たユーザが予約済みである番組等を直感的に把握することができるので便利である。また、例えばアイコンを右クリックをすると、予約の取消、変更、詳細表示等の処理をするためのメニューが表示されて処理を行なうことができるようになっていたり、予約済みの番組に表示されているアイコンを別の番組にドラッグ、ドロップすると、ドロップした番組が予約済みになる等となっていてもよい。
(実施形態5:処理の流れ)本実施形態に係るAV装置における処理の流れは、実施形態4に係るAV装置における処理の流れと同様である。ただし、マッピングを実行する際にアイコンを用いてマッピングを行なうことを特徴とする。
(実施形態5:効果)本実施形態に係るAV装置においては、アイコンを用いてマッピングを行なうことにより、例えば重要な情報には目立つアイコンを使用する等して、EPG画面を利用するユーザが予約済みの番組等をより把握しやすいようにEPGを表示することができる。
(実施形態6)
(実施形態6:概要)本実施形態は、マッピング部にてマッピングを行なう際に、色表示を用いてマッピングを行なうことを特徴とするAV装置に関する。
(実施形態6:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図23に例示する。AV装置(2300)は、「チューナ」(2301)と、「入力部」(2302)と、「予約情報保持部」(2303)と、「予約情報比較部」(2304)と、「登録部」(2305)と、「EPG情報保持部」(2309)と、「マッピング部」(2310)と、を有する。また、前記予約情報比較部(2304)は、「重複有無判断手段」(2306)と、「利用可能チューナ判断手段」(2307)と、「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(2308)とを有する。また、前記マッピング部(2310)は、「マッピング色表示手段」(2312)を有する。すなわち、本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態4に例示したAV装置の構成に「マッピング色表示手段」(2312)を加えた構成となっている。
「マッピング色表示手段」(2312)は、色表示を用いてマッピングを行なう機能を有する。「色表示」とは、主に色を付すことを意味する。また、付される色は、複数の色が一定時間おきに交互に変化する等となっていてもよい。マッピング色表示手段は、登録済予約情報と、登録済予約情報に基づいて算出される各時間帯の利用可能チューナ数又は/及び重複予約数とをEPG情報にマッピングするために合成等により表示用画像データを生成する際に、色分けの加工等の処理を実行する。図24は、マッピング色表示手段にてマッピング処理されたEPG情報を表示する場合の一例を示す。図24においては、番組表(2401)において太枠で囲まれた予約済みの番組に色を付している。(図24においては、斜線部分は色が付されていることを示す。)このように色が付されていると、ユーザが番組表(2401)を見た時に予約済みの番組を把握しやすい。また、残り予約可能数(2402)においては、残り数によって異なる色に色分けする場合を示している。(図24において全チューナ数は3つとしている。)
(実施形態6:処理の流れ)本実施形態に係るAV装置における処理の流れは、実施形態4に係るAV装置における処理の流れと同様である。ただし、マッピングを実行する際に色表示を用いてマッピングを行なうことを特徴とする。
(実施形態6:効果)本実施形態に係るAV装置においては、色表示を用いてマッピングを行なうことにより、例えば重要な情報には目立つ色を使用する等して、EPG画面を利用するユーザが予約済みの番組等をより把握しやすいようにEPGを表示することができる。
(実施形態7)
(実施形態7:概要)本実施形態は、マッピング部にてマッピングを行なう際に、これ以上の重複予約が不可能である番組を示すことを特徴とするAV装置に関する。
(実施形態7:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図25に例示する。本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態4から6のいずれか一に係るAV装置の構成に「重複予約不可能番組表示手段」(2513)を加えた構成となっている。図25においては、実施形態6に係るAV装置の構成に前記重複予約不可能番組表示手段(2513)を加えた構成を例示している。AV装置(2500)は、「チューナ」(2501)と、「入力部」(2502)と、「予約情報保持部」(2503)と、「予約情報比較部」(2504)と、「登録部」(2505)と、「EPG情報保持部」(2509)と、「マッピング部」(2510)と、を有する。また、前記予約情報比較部(2504)は、「重複有無判断手段」(2506)と、「利用可能チューナ判断手段」(2507)と、「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(2508)と、「重複予約不可能番組表示手段」(2513)とを有する。また、前記マッピング部(2510)は、「マッピング色表示手段」(2512)と、「重複予約不可能番組表示手段」(2513)とを有する。
「重複予約不可能番組表示手段」(2513)は、これ以上の重複予約が不可能である番組を示す機能を有する。図26は、重複予約不可能番組表示手段にて重複予約が不可能である番組を示す場合の一例を示す。まず、残り予約可能数(2602)によれば、11:00〜12:00の時間帯では残り予約可能数が0であるのでこれ以上の重複予約ができないことを表している。(図26において全チューナ数は3つとしている。)よって、番組表(2601)において11:00〜12:00にまたがっている番組は番組Eと番組Fであり、これらの番組は重複予約ができないため、番組Eと番組Fに「×」印を表示して予約ができないことを示している。また、これ以上の重複予約が不可能である番組の特定方法は、例えば、実施形態4において述べたように各時間帯の利用可能チューナ数が算出されるので、EPG情報において利用可能チューナ数が0である時間帯に含まれる番組やまたがっている番組は予約できない番組であると特定することができる。
(実施形態7:処理の流れ)本実施形態に係るAV装置における処理の流れは、実施形態4から6のいずれか一に係るAV装置における処理の流れと同様である。ただし、マッピングを実行する際にこれ以上の重複予約が不可能である番組を表すようにマッピングを行なうことを特徴とする。
(実施形態7:効果)本実施形態に係るAV装置においては、例えば、ユーザがEPG画面を見ることにより予約しようとしている番組が予約できるかどうかを直感的に把握することができる。特に予約ができない場合には、無駄となる予約処理を行なわずに済むという利点がある。
(実施形態8)
(実施形態8:概要)本実施形態は、これ以上の重複予約が不可能である番組を示す際に、アイコンを用いてマッピングを行なうことを特徴とするAV装置に関する。
(実施形態8:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図27に例示する。AV装置(2700)は、「チューナ」(2701)と、「入力部」(2702)と、「予約情報保持部」(2703)と、「予約情報比較部」(2704)と、「登録部」(2705)と、「EPG情報保持部」(2709)と、「マッピング部」(2710)と、を有する。また、前記予約情報比較部(2704)は、「重複有無判断手段」(2706)と、「利用可能チューナ判断手段」(2707)と、「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(2708)と、「重複予約不可能番組表示手段」(2713)とを有する。また、前記マッピング部(2710)は、「マッピング色表示手段」(2712)と、「重複予約不可能番組表示手段」(2713)とを有する。また、前記重複予約不可能番組表示手段(2713)は、「予約不可能アイコン表示器」(2714)を有する。すなわち、本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態7に例示したAV装置の構成に「予約不可能アイコン表示器」(2714)を加えた構成となっている。
「予約不可能アイコン表示器」(2714)は、アイコンを用いて重複予約不可能番組を表示する機能を有する。「重複予約不可能番組」とは、前記重複予約不可能番組表示手段(2713)にて、これ以上の重複予約が不可能であると示された番組である。図28は、予約不可能アイコン表示器にて重複予約不可能番組を表示する場合の一例を示す。番組表(2801)において、重複予約不可能番組である番組Eと番組Fに「予約不可」という言葉を星印で囲んだアイコンを表示している。このように目立つアイコンを表示することにより、ユーザは図28のようなEPG画面を見た場合に直感的に重複予約不可能番組を把握することができる。
(実施形態8:処理の流れ)本実施形態に係るAV装置における処理の流れは、実施形態7に係るAV装置における処理の流れと同様である。ただし、重複予約不可能番組を表示する際にアイコンを用いて表示することを特徴とする。
(実施形態8:効果)本実施形態に係るAV装置においては、重複予約不可能番組を表示する際にアイコンを用いて表示することが可能であり、例えば目立つアイコンを使用する等して、EPG画面を利用するユーザが予約できない番組をより把握しやすいようにEPGを表示することができる。
(実施形態9)
(実施形態9:概要)本実施形態は、これ以上の重複予約が不可能である番組を示す際に、色表示を用いてマッピングを行なうことを特徴とするAV装置に関する。
(実施形態9:構成)本実施形態に係るAV装置の機能ブロックを図29に例示する。AV装置(2900)は、「チューナ」(2901)と、「入力部」(2902)と、「予約情報保持部」(2903)と、「予約情報比較部」(2904)と、「登録部」(2905)と、「EPG情報保持部」(2909)と、「マッピング部」(2910)と、を有する。また、前記予約情報比較部(2904)は、「重複有無判断手段」(2906)と、「利用可能チューナ判断手段」(2907)と、「予約目的別利用可能チューナ判断手段」(2908)と、「重複予約不可能番組表示手段」(2913)とを有する。また、前記マッピング部(2910)は、「マッピング色表示手段」(2912)と、「重複予約不可能番組表示手段」(2913)とを有する。また、前記重複予約不可能番組表示手段(2913)は、「予約不可能色表示器」(2915)を有する。すなわち、本実施形態に係るAV装置の構成は、実施形態7に例示したAV装置の構成に「予約不可能色表示器」(2915)を加えた構成となっている。
「予約不可能色表示器」(2915)は、色表示を用いて重複予約不可能番組を表示する機能を有する。「色表示」とは、実施形態6における定義と同様に、主に色を付すことを意味するが、複数の色が一定時間おきに交互に変化する等となっていてもよい。図30は、予約不可能色表示器にて重複予約不可能番組を表示する場合の一例を示す。番組表(3001)において、重複予約不可能番組である番組Eと番組Fに色付けをして表示している。このように重複予約不可能番組を色付けして表示することにより、ユーザは図30のようなEPG画面を見た場合に直感的に重複予約不可能番組を把握することができる。
(実施形態9:処理の流れ)本実施形態に係るAV装置における処理の流れは、実施形態7に係るAV装置における処理の流れと同様である。ただし、重複予約不可能番組を表示する際に色表示を用いて表示することを特徴とする。
(実施形態9:効果)本実施形態に係るAV装置においては、重複予約不可能番組を表示する際に色表示を用いて表示することが可能であり、例えば重複予約不可能番組を目立つ色により色分けする等して、ユーザが予約できない番組をより把握しやすいようにEPGを表示することができる。