JP4578640B2 - Spraying material and spraying method using the same - Google Patents

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JP4578640B2
JP4578640B2 JP2000234281A JP2000234281A JP4578640B2 JP 4578640 B2 JP4578640 B2 JP 4578640B2 JP 2000234281 A JP2000234281 A JP 2000234281A JP 2000234281 A JP2000234281 A JP 2000234281A JP 4578640 B2 JP4578640 B2 JP 4578640B2
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法、特に、法面の地滑りなどを防止するために施工するセメントコンクリートの吹付け材料、さらに、崩れやすい法面に、例えば、格子状(井桁状)に配置したフレーム骨格に吹付ける吹付け材料及びそれを用いた法面吹付け工法に関する。
なお、本発明でいうセメントコンクリートとはモルタルやコンクリートを総称するものである。
また、本発明でいう部や%は特に規定のないかぎり質量基準である。
【0002】
【従来の技術とその課題】
法面とは、高速道路、ダム、及び急傾斜地を中心に、切り土や盛土などによってできた傾斜面をいう。
この法面は、そのまま放置しておくと自然風化や強雨などによる浸食を受け、地滑りなどにより崩壊する恐れがあるため、法面を保護する必要がある。
【0003】
従来、法面の崩壊を防止するために、直にコンクリートを吹付けていたが、最近では、法面に金網や複数本の鉄筋を格子状(井桁状)に配置してフレーム骨格を形成して補強効果を増し、その交点部にアンカーを打ち込んだ後、コンクリートを吹付けて鉄筋コンクリートフレームを作って法面の安定を図ることが行われている(特公昭58-058493号公報)。
なかでも変形可能な金網や鉄筋を法面に直に配置するフリーフレーム工法がよく用いられている。
その際、施工現場に簡易プラントを作り、スランプ0cmの硬練りコンクリートを調製し、吹付けを行った後に表面をコテ仕上げして施工されている。
しかしながら、この方法では施工効率が2m3/hr程度と低く、材料の配合に人手がかかるなど、コスト高になるという課題があった。
【0004】
このため、吹付け速度を高めてコンクリートを生コンプラントから供給することにより施工効率を上げ、人手を減らしてコストダウンすることが考えられている。
吹付け速度を高めるにはコンクリートのスランプを大きくする必要があるが、スランプが大きいと吹付けたときにコンクリートが斜面から流れ落ちるという課題があった。
【0005】
このため吹付け直後にコンクリートの粘性を上げてスランプを低下させ、コンクリートのずり落ちを防止する必要がある。
吹付け時に急結剤を使用した場合、コンクリートのずり落ちを防ぐことはできるが、吹付けたコンクリートの硬化が早いためにコテ仕上げができなくなり、法面表面の美観を損ねるという課題があった。
【0006】
このように、吹付け時にコンクリートと混合することでコンクリートのずり落ちを防止するとともに、コテ仕上げができる程度の可使時間を確保できる吹付け材料が求められていた。
【0007】
本発明者は、前記課題を解消すべく、鋭意検討を重ねた結果、特定の吹付け材料を使用することにより、前記課題を解決できるという知見を得て本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、セメント、ポリアルキレンオキサイド、トリスフェノール系縮合物、及びアルカリ金属炭酸塩類を含有してなる吹付け材料であり、トリスフェノール系縮合物の平均分子量が10,000〜50,000である該吹付け材料でありセメント100部に対して、アルカリ金属炭酸塩類を固形分換算で1〜5部含有する該吹付け材料でありセメントとポリアルキレンオキサイドとを含有するセメントコンクリートと、トリスフェノール系縮合物、アルカリ金属炭酸塩類を吹付け直前で混合して吹付ける吹付け工法であり、セメントとポリアルキレンオキサイドと減水剤とを含有するセメントコンクリートと、ビスフェノール系縮合物、アルカリ金属炭酸塩類を吹付け直前で混合して吹付けることを特徴とする吹付け工法であり、鉄筋類を法面に配置してフレーム骨格を形成し、法面に該吹付け材料を吹付け、鉄筋類含有セメントコンクリートフレームを構築する法面吹付け工法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明は、吹付け速度を高めて施工効率を上げる目的でスランプの大きいコンクリートを用いた場合でも、吹付け時にコンクリートと混合することで、コンクリートのずり落ちを防止するとともに、コテ仕上げができる程度の可使時間が確保できる吹付け材料及びそれを用いた法面吹付け工法である。
【0011】
本発明で使用するポリアルキレンオキサイド(以下、PAOという)は、トリスフェノール系縮合物との相互作用によりセメントコンクリートに粘性を与え、吹付け直後におけるセメントコンクリートのダレやずり落ちを防止するものである。
PAOとしては、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、及びポリブチレンオキサイド等が挙げられるが、これらの中では効果が大きい面でポリエチレンオキサイドが好ましい。
PAOの平均分子量は100万〜500万が好ましい。100万未満ではダレやずり落ちを防止する効果が小さい場合があり、500万を超えるとセメントコンクリートの圧送性が低下する場合がある。
PAOの使用量は、セメント100部に対して、0.001〜0.5部が好ましく、0.005〜0.3部がより好ましい。0.001部未満ではセメントコンクリートの粘性が小さく、吹付けたときにダレが生じ、セメントコンクリートが斜面から流れ落ちる場合があり、0.5部を超えるとセメントコンクリートの粘性が大きくなり、圧送性に支障が生じる場合がある。
【0012】
本発明で使用するトリスフェノール系縮合物としては、トリスフェノール類、芳香族アミノスルホン酸、及びホルムアルデヒドを縮合反応させることによって得られるものであり、市販品が使用可能である。
トリスフェノール類の具体例としては、例えば、4,4',4''-エチリジントリスフェノール、4,4'-[(4-ヒドロキシフェニル)メチレン]ビス(2,6-ジメチルフェノール)、4,4',4''-メチリジントリスフェノール、4,4'-[1-[4-[2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-プロピル]フェニル]エチリジン]ビスフェノール、4,4'-[(4-ヒドロキシフェニル)メチレン]ビス(2-メチルフェノール)、及びこれらの異性体等が挙げられ、これらを併用することも可能である。
また、芳香族アミノスルホン酸の具体例としては、4-アミノベンゼンスルホン酸、2-アミノ-5-メチルベンゼンスルホン酸、及びこれらの異性体等を挙げることができる。
本発明で使用するトリスフェノール系縮合物の平均分子量は、10,000〜50,000が好ましい。10,000未満ではセメントコンクリートのずり落ちを防ぐ効果が小さい場合があり、50,000を超えると強度発現性が低下する場合がある。
トリスフェノール系縮合物の使用量は、セメント100部に対して、0.1〜1.0部が好ましく、0.2〜0.5部がより好ましい。0.1部未満ではセメントコンクリートのずり落ちを防ぐ効果が小さい場合があり、1.0部を超えるとずり落ちが増加する場合がある。
【0013】
本発明で使用するアルカリ金属炭酸塩類(以下、炭酸アルカリという)は、セメントコンクリートと混合することでスランプを低下し、吹付け直後におけるセメントコンクリートのダレやずり落ちを防止するものであり、PAO、ビスフェノール系縮合物と併用することで、これらをそれぞれ単独で用いた場合より吹付け直後におけるセメントコンクリートのダレやずり落ちを防止する効果を大きくするものである。
炭酸アルカリとしては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム等が挙げられ、粉末状のものや、水に溶解して水溶液としたものがあり、いずれも使用可能であるが、セメントコンクリートとの混合性が良好な面から水溶液として使用することが好ましい。
炭酸アルカリの使用量は、セメント100部に対して、固形分換算(無水物)で1〜5部が好ましく、2〜4部がより好ましい。1部未満ではセメントコンクリートのずり落ちを防ぐ効果が小さい場合があり、5部を超えるとセメントコンクリートの凝結・硬化が促進され、コテ仕上げをする時間が確保できなくなる場合がある。
【0014】
本発明で使用するセメントは特に限定されるものではなく、普通、早強、超早強、中庸熱、及び低熱等の各種ポルトランドセメントや、これらポルトランドセメントに、高炉スラグ、フライアッシュ、石灰石微粉末、又はシリカを混合した各種混合セメント、さらには、膨張セメントやコロイドセメントなどのいずれも使用可能である。
【0015】
本発明では、前記各材料や、砂や砂利などの骨材の他に、減水剤、AE剤、繊維、及び微粉等を本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で併用することが可能である。
【0016】
減水剤としては、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物、及びポリカルボン酸系高分子化合物等が使用可能である。
また、AE剤はセメントコンクリートの凍害を防止するものである。
さらに、繊維は特にアンカー部のひび割れ防止に有効なものである。
そして、微粉は空隙を埋めて緻密構造を形成し、高強度化を図るものであり、シリカフューム等が使用可能である。
【0017】
本発明の吹付け材料を使用した法面吹付け工法としては、吹付け材料を直に法面へ吹付けてもよいが、補強効果を増すために、鉄筋類等を配置してフレーム骨格を形成することが好ましく、フリーフレーム工法がより好ましい。
【0018】
ここで、鉄筋類とは、金網や鉄筋などからなるもので、これらを組み合わせてフレーム骨格を形成して、セメントコンクリートを吹付け、鉄筋類含有セメントコンクリートフレームとするものである。
【0019】
フリーフレーム工法に使用する鉄筋類の配置方法としては特に制限されるものではないが、通常、幅30〜60cm、長さ1〜3m程度の金網(波形鉄筋φ1〜3mm)を2枚平行に金網の幅と同程度の間隔で、長手方向を傾斜に沿って配置し、継ぎ足してゆく。平行に立てた2枚の金網に鉄筋等のスペーサーを用いてフレーム骨格を形成する。このフレーム骨格を縦横に延長する際、この交点部にアンカーを打ち込むことが好ましい。また、このフレーム骨格の交点部に交点部用フレーム骨格を用いることも可能である。
このように配置したフレーム骨格に吹付け材料を用いて吹付けを行い、フレーム骨格の鉄筋類からはみ出した部分をコテ仕上げすることで、フレームの美観を保つことが可能である。
【0020】
本発明で使用する法面吹付け工法としては、一般的に行われている乾式、湿式などのいずれの吹付け工法も可能である。そのうち、粉塵の発生量が少ない面で湿式吹付け工法が好ましい。
【0021】
本発明の法面吹付け工法としては、PAOをあらかじめセメントコンクリートと混合しておき、トリスフェノール系縮合物と炭酸アルカリを吹付けノズル手前、例えば、混合管でPAOを混合したセメントコンクリートと混合することが好ましい。トリスフェノール系縮合物と炭酸アルカリを、PAOを混合したセメントコンクリートに混合するとスランプが低下し、圧送性が低下するため、前記以外の箇所で混合した場合には、閉塞や脈動を生じる場合がある。
トリスフェノール系縮合物と炭酸アルカリを、PAOを混合したセメントコンクリートに混合する場合、トリスフェノール系縮合物と炭酸アルカリは別々にPAOを混合したセメントコンクリートに混合することも可能であり、あらかじめ、トリスフェノール系縮合物と炭酸アルカリを混合し、それをPAOを混合したセメントコンクリートに混合することも可能である。
【0022】
【実施例】
以下、実験例に基づき本発明をさらに詳細に説明する。
【0023】
実験例1
単位セメント量450kg/m3、W/C=45%、及びs/a=70%とした吹付けコンクリートを調製し、これをコンクリート圧送機「アリバー280」により4m3/hrの圧送速度、0.4MPaの圧送圧力で空気圧送した。
コンクリート中のセメント100部に対して、表1に示すPAOをコンクリートにあらかじめ混合した。
なお、コンクリートの調製にあたり、スランプが20cm程度になるように減水剤の使用量を調整した。
また、トリスフェノール系縮合物イと炭酸アルカリをポンプで圧送し、コンクリート中のセメント100部に対して、それぞれ0.2部、2部(固形分換算)となるようにノズル手前に取付けた混合管に圧送空気とともに圧入してコンクリートに混合し吹付けを行った。結果を表1に併記する。
【0024】
<使用材料>
セメント :普通ポルトランドセメント、市販品、密度3.16g/cm3
細骨材 :新潟県姫川産川砂、表乾密度2.62g/cm3
粗骨材 :新潟県姫川産ビリ砂利、表乾密度2.65g/cm3
減水剤 :ポリカルボン酸系高性能AE減水剤、市販品
PAO :ポリエチレンオキサイド(PEO)、平均分子量200万、市販品
トリスフェノール系縮合物イ:平均分子量20,000、市販品
炭酸アルカリ:炭酸ナトリウム、20%水溶液、市販品
【0025】
<測定方法>
ダレなど :幅30cm×厚さ30cmのフレーム骨格を十字状に交差させて法面に配置し、フレーム骨格にコンクリートを吹付けたときの状態を観察。ダレやずり落ちが多く見られた場合は×、少し見られた場合は△、全く見られない場合は○
可使時間 :吹付け材料を吹付けてから、指触により凹みがなくなるまでの時間
作業性 :幅10cm×長さ40cm×厚さ10cmのフレーム骨格にコンクリートを吹付け、フレーム骨格の表面をコテで仕上げて成形する際の作業性。容易に成形できた場合は○、成形するのに力を要した場合は△、力を入れても成形できない場合は×
圧送性 :吹付けコンクリートを圧送するときの圧送管内の圧力を測定。圧力が0.40〜0.55MPaである場合は○、圧送管内が閉塞しやすくなる0.60MPa以上になっても、圧送管に衝撃を与えることにより0.40〜0.55MPaになる場合は△、圧送管が閉塞し、圧送管に衝撃を与えても0.40〜0.55MPaとならない場合は×
圧縮強度 :幅50cm×長さ50cm×厚さ20cmのフレーム骨格にコンクリートを吹付け、直径5cm×長さ10cmの供試体をコアリングし、20℃、80%RHで養生して測定
【0026】
【表1】

Figure 0004578640
【0027】
実験例2
コンクリート中のセメント100部に対して、PEOを0.01部混合し、表2に示すトリスフェノール系縮合物を用いたこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表2に併記する。
【0028】
<使用材料>
トリスフェノール系縮合物ロ:平均分子量10,000、市販品
トリスフェノール系縮合物ハ:平均分子量50,000、市販品
【0029】
【表2】
Figure 0004578640
【0030】
実験例3
コンクリート中のセメント100部に対して、PEOを0.01部混合し、トリスフェノール系縮合物イ0.2部と、表3に示す炭酸アルカリ(固形分換算)を使用したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表3に併記する。
【0031】
【表3】
Figure 0004578640
【0032】
【発明の効果】
本発明の吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法により、吹付け速度を高めて施工効率を上げられるために、スランプの大きいコンクリートを用いた場合でも、吹付け直後のコンクリートのダレや斜面からのずり落ちを防止できるとともに、コテ仕上げを行う時間がとれるため、法面表面の美観を確保できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a spraying material and a spraying method using the same, and in particular, a cement concrete spraying material constructed to prevent landslides on the slope, etc. TECHNICAL FIELD The present invention relates to a spray material sprayed on a frame skeleton arranged in a grid pattern and a slope spray method using the spray material.
The cement concrete as used in the present invention is a general term for mortar and concrete.
In the present invention, “parts” and “%” are based on mass unless otherwise specified.
[0002]
[Prior art and its problems]
The slope is an inclined surface made by cutting or embankment centering on a highway, a dam, and a steep slope.
If this slope is left as it is, it will be subject to erosion due to natural weathering or heavy rain and may collapse due to landslides, etc., so it is necessary to protect the slope.
[0003]
Conventionally, concrete was sprayed directly to prevent the slope from collapsing, but recently, a frame skeleton is formed by arranging a wire mesh and multiple reinforcing bars in a grid pattern (cross-beam shape) on the slope. The reinforcement effect is increased, and after anchors are driven into the intersections, concrete is sprayed to form a reinforced concrete frame to stabilize the slope (Japanese Patent Publication No. 58-058493).
Among them, a free frame method is often used in which a deformable wire mesh or reinforcing bar is placed directly on the slope.
At that time, a simple plant is made at the construction site, and 0 cm of slump hard concrete is prepared, and after spraying, the surface is troweled for construction.
However, this method has a problem that the construction efficiency is as low as about 2 m 3 / hr and manpower is required to mix the materials, resulting in high costs.
[0004]
For this reason, it is considered that the construction efficiency is increased by increasing the spraying speed and supplying concrete from the raw plant, reducing the manpower and reducing the cost.
In order to increase the spraying speed, it is necessary to increase the concrete slump. However, if the slump is large, there is a problem that the concrete flows down from the slope when sprayed.
[0005]
For this reason, it is necessary to increase the viscosity of the concrete immediately after spraying to lower the slump and prevent the concrete from falling off.
When using a quick setting agent during spraying, it is possible to prevent the concrete from falling off, but there is a problem that the soldered concrete cannot be finished because the curing of the sprayed concrete is fast and the aesthetic appearance of the slope surface is impaired. .
[0006]
As described above, there has been a demand for a spraying material that can prevent the concrete from falling off by mixing with concrete during spraying and can ensure a pot life that can be troweled.
[0007]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventor has obtained the knowledge that the above problems can be solved by using a specific spray material, and has completed the present invention.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is a spraying material comprising cement, polyalkylene oxide, trisphenol-based condensate, and alkali metal carbonates, wherein the trisphenol-based condensate has an average molecular weight of 10,000 to 50,000. with a material, per 100 parts of cement, a該吹with material containing 1-5 parts of alkali metal carbonates in terms of solid content, and cement concrete containing a cement and a polyalkylene oxide, tris phenol This is a spraying method in which condensate and alkali metal carbonates are mixed and sprayed just before spraying, and cement concrete containing cement, polyalkylene oxide and water reducing agent, bisphenol condensate and alkali metal carbonates are sprayed. It is a spraying method characterized by mixing and spraying just before attaching, and reinforcing bars are placed on the slope. Then, a frame skeleton is formed, and the spray material is sprayed on the slope to construct a reinforcing steel-containing cement concrete frame.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0010]
Even when using concrete with a large slump for the purpose of increasing the spraying speed and increasing the construction efficiency, the present invention prevents the concrete from falling off and mixes it with the concrete when spraying. Is a spraying material that can ensure the pot life, and a slope spraying method using the same.
[0011]
The polyalkylene oxide (hereinafter referred to as PAO) used in the present invention gives viscosity to cement concrete by interaction with a trisphenol-based condensate, and prevents dripping or sliding of cement concrete immediately after spraying. .
Examples of PAO include polyethylene oxide, polypropylene oxide, polybutylene oxide, and the like. Among these, polyethylene oxide is preferable because of its large effect.
The average molecular weight of PAO is preferably 1 million to 5 million. If it is less than 1 million, the effect of preventing sagging and slipping may be small, and if it exceeds 5 million, the pumpability of cement concrete may be reduced.
The amount of PAO used is preferably 0.001 to 0.5 part and more preferably 0.005 to 0.3 part with respect to 100 parts of cement. If it is less than 0.001 part, the viscosity of the cement concrete is small, dripping may occur when sprayed, and the cement concrete may flow down from the slope, and if it exceeds 0.5 part, the viscosity of the cement concrete will increase, which will hinder pumpability. There is.
[0012]
The trisphenol-based condensate used in the present invention is obtained by condensation reaction of trisphenols, aromatic aminosulfonic acid and formaldehyde, and commercially available products can be used.
Specific examples of trisphenols include, for example, 4,4 ′, 4 ″ -ethylidinetrisphenol, 4,4 ′-[(4-hydroxyphenyl) methylene] bis (2,6-dimethylphenol), 4 , 4 ', 4''-methylidynetrisphenol,4,4'-[1- [4- [2- (4-hydroxyphenyl) -2-propyl] phenyl] ethylidine] bisphenol, 4,4 '-[ (4-Hydroxyphenyl) methylene] bis (2-methylphenol) and isomers thereof can be mentioned, and these can be used in combination.
Specific examples of the aromatic aminosulfonic acid include 4-aminobenzenesulfonic acid, 2-amino-5-methylbenzenesulfonic acid, and isomers thereof.
The average molecular weight of the trisphenol-based condensate used in the present invention is preferably 10,000 to 50,000. If it is less than 10,000, the effect of preventing the sliding of cement concrete may be small, and if it exceeds 50,000, strength development may be reduced.
The amount of the trisphenol-based condensate used is preferably 0.1 to 1.0 part, more preferably 0.2 to 0.5 part with respect to 100 parts of cement. If it is less than 0.1 part, the effect of preventing the cement concrete from sliding off may be small, and if it exceeds 1.0 part, the sliding may increase.
[0013]
Alkali metal carbonates used in the present invention (hereinafter referred to as alkali carbonates) are mixed with cement concrete to reduce slump, and prevent dripping or sliding off of cement concrete immediately after spraying, PAO, By using together with a bisphenol-based condensate, the effect of preventing the dripping or slipping of cement concrete immediately after spraying is increased as compared with the case where these are used alone.
Examples of the alkali carbonate include sodium carbonate, potassium carbonate, sodium hydrogen carbonate, potassium hydrogen carbonate and the like, and there are powdered ones and ones dissolved in water to form an aqueous solution, both of which can be used, It is preferable to use it as an aqueous solution from the viewpoint of good mixing with cement concrete.
The amount of alkali carbonate used is preferably 1 to 5 parts, more preferably 2 to 4 parts in terms of solid content (anhydride) with respect to 100 parts of cement. If the amount is less than 1 part, the effect of preventing the cement concrete from sliding off may be small. If the amount exceeds 5 parts, the setting and hardening of the cement concrete may be promoted, and it may not be possible to secure a time for finishing the iron.
[0014]
The cement used in the present invention is not particularly limited, and various portland cements such as normal, early strength, ultra-early strength, moderate heat, and low heat, and blast furnace slag, fly ash, fine limestone powder to these portland cements. Alternatively, various mixed cements mixed with silica, and expanded cements and colloidal cements can be used.
[0015]
In the present invention, in addition to the above materials and aggregates such as sand and gravel, water reducing agents, AE agents, fibers, fine powders and the like can be used in combination as long as the object of the present invention is not substantially inhibited. is there.
[0016]
As the water reducing agent, naphthalene sulfonic acid formalin condensate, melamine sulfonic acid formalin condensate, polycarboxylic acid polymer compound and the like can be used.
The AE agent prevents frost damage of cement concrete.
Furthermore, the fiber is particularly effective for preventing cracks in the anchor portion.
The fine powder fills the voids to form a dense structure and increases the strength, and silica fume or the like can be used.
[0017]
As the slope spraying method using the spray material of the present invention, the spray material may be sprayed directly onto the slope, but in order to increase the reinforcing effect, the frame skeleton is formed by arranging reinforcing bars and the like. It is preferable to form, and a free frame method is more preferable.
[0018]
Here, the reinforcing bars are made of wire mesh, reinforcing bars, etc., which are combined to form a frame skeleton and sprayed with cement concrete to form a reinforcing steel-containing cement concrete frame.
[0019]
There are no particular restrictions on the method of placing the reinforcing bars used in the free frame construction method, but usually two wire meshes (corrugated rebar φ1 to 3 mm) with a width of 30 to 60 cm and a length of 1 to 3 m are arranged in parallel. The longitudinal direction is arranged along the slope at intervals of about the same width as the width of the, and is added. A frame skeleton is formed by using spacers such as reinforcing bars on two parallel metal meshes. When extending this frame skeleton vertically and horizontally, it is preferable to drive anchors into the intersections. It is also possible to use an intersection part frame skeleton at the intersection of the frame skeleton.
It is possible to maintain the aesthetics of the frame by spraying the frame skeleton arranged in this way using a spray material and finishing the portion of the frame skeleton protruding from the reinforcing bars.
[0020]
As the slope spraying method used in the present invention, any of the commonly used dry and wet spraying methods can be used. Among them, the wet spraying method is preferable in terms of a small amount of dust generation.
[0021]
As the slope spray method of the present invention, PAO is mixed with cement concrete in advance, and trisphenol-based condensate and alkali carbonate are sprayed before the nozzle, for example, mixed with cement concrete mixed with PAO in a mixing tube. It is preferable. When trisphenol-based condensate and alkali carbonate are mixed with cement concrete mixed with PAO, the slump is lowered and the pumpability is lowered. When mixed at a place other than the above, blockage or pulsation may occur. .
When trisphenol-based condensate and alkali carbonate are mixed with cement concrete mixed with PAO, trisphenol-based condensate and alkali carbonate can be mixed with cement concrete mixed with PAO separately. It is also possible to mix phenolic condensate and alkali carbonate and mix it with cement concrete mixed with PAO.
[0022]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on experimental examples.
[0023]
Experimental example 1
A shotcrete with a unit cement content of 450 kg / m 3 , W / C = 45%, and s / a = 70% was prepared, and this was pumped at a pumping speed of 4 m 3 / hr by a concrete pumping machine “Aliver 280”, 0.4 Air pressure was fed at a pressure of MPa.
PAO shown in Table 1 was premixed in concrete with 100 parts of cement in concrete.
In preparing the concrete, the amount of water reducing agent used was adjusted so that the slump would be about 20 cm.
Also, pump the trisphenol-based condensate a and alkali carbonate into a mixing tube attached in front of the nozzle so that it becomes 0.2 parts and 2 parts (in terms of solid content) respectively for 100 parts of cement in the concrete. It was press-fitted with compressed air, mixed with concrete and sprayed. The results are also shown in Table 1.
[0024]
<Materials used>
Cement: Ordinary Portland cement, commercially available, density 3.16 g / cm 3
Fine aggregate: River sand from Himekawa, Niigata Prefecture, surface dry density 2.62g / cm 3
Coarse aggregate: Billi gravel from Himekawa, Niigata prefecture, surface dry density 2.65g / cm 3
Water reducing agent: High performance AE water reducing agent based on polycarboxylic acid, commercial product PAO: polyethylene oxide (PEO), average molecular weight 2 million, commercial product trisphenol-based condensate a: average molecular weight 20,000, commercial product alkali carbonate: sodium carbonate, 20 % Aqueous solution, commercial product [0025]
<Measurement method>
Sagging, etc .: A frame skeleton with a width of 30 cm x thickness of 30 cm is crossed in a cross shape and placed on the slope, and the state when concrete is sprayed on the frame skeleton is observed. If there is a lot of dripping or slipping, ×, if it is slightly seen △, if it is not seen at all ○
Pot life: Time from spraying the spray material until the dent disappears by finger touch Workability: Concrete is sprayed onto the frame skeleton of width 10cm x length 40cm x thickness 10cm, and the surface of the frame skeleton is troweled Workability when finishing and molding with ○ if it was easy to mold, △ if it took force to mold, × if it could not be molded even if force was applied
Pumpability: Measures the pressure in the pumping pipe when pumping concrete is pumped. ○ when the pressure is 0.40 to 0.55MPa, △, when the pressure becomes 0.40 to 0.55MPa by giving an impact to the pressure feed pipe even if the pressure becomes 0.60MPa or more that the inside of the pressure feed pipe is easily blocked, the pressure feed pipe is blocked If the pressure does not reach 0.40 to 0.55MPa even when the shock is applied to the pumping tube,
Compressive strength: Measured by spraying concrete onto a frame skeleton 50cm wide x 50cm long x 20cm thick, coring a specimen 5cm in diameter x 10cm in length, and curing at 20 ° C and 80% RH.
[Table 1]
Figure 0004578640
[0027]
Experimental example 2
The same procedure as in Experimental Example 1 was conducted except that 0.01 part of PEO was mixed with 100 parts of cement in the concrete and the trisphenol condensate shown in Table 2 was used. The results are also shown in Table 2.
[0028]
<Materials used>
Trisphenol-based condensate B: average molecular weight 10,000, commercially available product Trisphenol-based condensate C: average molecular weight 50,000, commercially available product [0029]
[Table 2]
Figure 0004578640
[0030]
Experimental example 3
Similar to Experimental Example 1 except that 0.01 part of PEO was mixed with 100 parts of cement in the concrete, 0.2 parts of trisphenol-based condensate (a), and alkali carbonate (in terms of solid content) shown in Table 3 were used. went. The results are also shown in Table 3.
[0031]
[Table 3]
Figure 0004578640
[0032]
【The invention's effect】
The spraying material of the present invention and the spraying method using the same can increase the spraying speed and increase the construction efficiency, so even when using concrete with a large slump, from the dripping or slope of the concrete immediately after spraying Slip-off can be prevented and time for finishing the trowel can be secured, so that the aesthetic appearance of the slope surface can be secured.

Claims (6)

セメント、ポリアルキレンオキサイド、トリスフェノール系縮合物、及びアルカリ金属炭酸塩類を含有してなる吹付け材料。  A spraying material comprising cement, polyalkylene oxide, a trisphenol-based condensate, and alkali metal carbonates. トリスフェノール系縮合物の平均分子量が10,000〜50,000であることを特徴とする請求項1記載の吹付け材料。  The spray material according to claim 1, wherein the trisphenol-based condensate has an average molecular weight of 10,000 to 50,000. セメント100部に対して、アルカリ金属炭酸塩類を固形分換算で1〜5部含有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の吹付け材料。  The spray material according to claim 1 or 2, comprising 1 to 5 parts of alkali metal carbonate in terms of solid content with respect to 100 parts of cement. セメントとポリアルキレンオキサイドとを含有するセメントコンクリートと、トリスフェノール系縮合物、アルカリ金属炭酸塩類を吹付け直前で混合して吹付けることを特徴とする吹付け工法。  A spraying method characterized by mixing and spraying cement concrete containing cement and polyalkylene oxide, a trisphenol-based condensate, and an alkali metal carbonate just before spraying. セメントとポリアルキレンオキサイドと減水剤とを含有するセメントコンクリートと、トリスフェノール系縮合物、アルカリ金属炭酸塩類を吹付け直前で混合して吹付けることを特徴とする吹付け工法。  A spraying method characterized by mixing and spraying cement concrete containing cement, polyalkylene oxide and a water reducing agent, trisphenol-based condensate, and alkali metal carbonate just before spraying. 鉄筋類を法面に配置してフレーム骨格を形成し、法面に請求項1〜3のうちの1項記載の吹付け材料を吹付け、鉄筋類含有セメントコンクリートフレームを構築することを特徴とする法面吹付け工法。  Reinforcing bars are arranged on a slope to form a frame skeleton, and the spray material according to claim 1 is sprayed on the slope to construct a reinforcing steel-containing cement concrete frame. The slope spraying method to do.
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