JP4574341B2 - パケット通信装置、パケット通信システムおよびパケット通信制御方法 - Google Patents

パケット通信装置、パケット通信システムおよびパケット通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、PPP(Point to Point Protocol)によるパケット通信を行う場合に、通信経路の中間ノード(インタフェース)等においてIPフラグメントを生じさせることのないパケット通信装置、パケット通信システムおよびパケット通信制御方法に関する。
通信ネットワークにおいて、MTU(Maximum Transmission Unit)は1回の転送で送信できるデータの最大値を示す値で、このMTUはネットワーク機器のインタフェースによって予め決められており、例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)であれば1500Byteと決められている。
最近は、VPN(Virtual Private Network)など、カプセル化という方式を用いて、IPパケットにIPパケットを包んで運ぶ方法が多く使われるようになった。これは、IPヘッダーにIPヘッダーを重ねる方式であるため、カプセル化の過程で、ヘッダーが多重化することで、パケットのサイズ(長さ)が、経路中のインタフェースのMTU値を超えてしまう可能性がある。その場合は、インタフェースでは、IPフラグメントを行い、パケットを分割して送信する。IPフラグメントされたパケットは、最終あて先で再び組み立てられるが、途中の経路で分割パケットが一つでも無くなると、送信元からパケットを再送しないとデータが届かないことになる。そのため、PPPでの通信で、IPフラグメントはなるべく避ける必要がある。
図6は、PPPを使ったプロトコルスタックの例を示す図であり、ユーザのパーソナルコンピュータ等のEUD(End User Development)1とネットワーク管理装置(PDSN)2との間でPPPプロトコルにより通信を行う場合に、EUD1とネットワーク管理装置2との通信経路にユーザターミナル3と基地局4が存在する例である。この場合に、EUD1からネットワーク管理装置2に所定サイズのパケットを送信すると、基地局4とネットワーク管理装置2間の通信にはR−P(A10/A11)プロトコルが使用されているため、この部分でパケットにさらにIPへッダ等が付加されることになる。そして、IPヘッダを付加したパケットサイズがこの基地局4のMTU値を超える場合には、基地局4においてIPフラグメントが生じることになる。
図7に、PPPセッションの接続シーケンスの例を示す。PPP接続シーケンスは、PPPoEのディスカバリステージと、LCPネゴシエーションと、IPCPネゴシエーションの手順を通して行われる。最初のPPPoEプロトコルのディスカバリステージにおいては、端末機器(EUD等)からIP通信網(ネットワーク管理装置等)に接続する際に、PADI(PPPoE Active Discovery Initiation)パケットがIP通信網に送出される。IP通信網ではPADIパケットを受信し、送信元の端末機器にPADO(PPPoE Active Discovery Offer)パケットを返す。PADOパケットを受けた端末機器はPADR(PPPoE Active Discovery Request)パケットを送り返し、PPPoPセッションの開始を要求する。これに対しIP通信網がセッションIDを付加したPADSパケットを送り返すことによりPPPoEセッションが確立される。
次に、PPP LCP(Link Control Protocol)により、LCPネゴシエーションを行い、Configure-RequestパケットとConfigure-Ack(承認)パケットを交換し、パケットサイズなど相互の通信条件決定し、また、認証等を行う。すなわち、この時点で、MRU(Maximum Receive Unit:PPPの実行で受信できる最大のPPPメッセージ内のデータ・フィールドの大きさ)によりMTU値を交換する。その後、IPCPプロトコル(Internet Protocol Control Protocol)により、IPCPネゴシエーションを行い、IPアドレスを交換した後に、IP通信が開始される。
なお、従来技術として、異種ネットワークでデータパケットを生成する方法およびシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術は、パケットをフラグメントする方法であるが、最大MTUで分割するのではなく、個々のパケットのサイズで送ることができるサイズで、しかも均等の長さになるように分割する。それにより、「最大断片化サイズを減らして断片化の確率を減らす技法を提供する」ものである。
しかしながら、この従来技術では、Path MTU(Path MTU Discovery)を使用して探索した経路に存在するインタフェースにおける最小MTUを決めるまで、時間がかかり、途中のネットワーク機器に負担がかかることになる。また、ICMPパケットを使うが、ポリシーによってはICMPパケットを送信しないようにしているネットワークノードもあるので、必ずしも問題が解決するとはかぎらない。さらに、IPフラグメントが必要な場所においては、IPフラグメントが行われる状況には変わりがない。
特開平11−112574号公報
上述したように、通信ネットワークにおいて、MTUはネットワーク機器のインタフェースによって決められているが、カプセル化やIPヘッダの付加等により、パケットのサイズ(長さ)が、経路中のインタフェースのMTU値を超えてしまう可能性があった。この場合は、インタフェースではIPフラグメントを行い、パケットを分割して送信し、IPフラグメントされたパケットは最終あて先で再び組み立てられるようにしている。しかしながら、途中の経路で分割されたパケットが一つでも無くなると、送信元からパケットを再送しないとデータが届かないことになり、IPフラグメントはなるべく避ける必要があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、PPPによるパケットデータの送信の際に、通信経路の中間ノード(インタフェース)等において、IPフラグメントを生じさせることがないパケット通信装置、パケット通信システムおよびパケット通信制御方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、パケットデータの送受信を行うパケット通信装置において、パケットのデータ情報を送信するデータ送信部と、前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する送信可能データサイズ記憶部と、パケットのデータ情報を受信する受信部と、前記パケットデータに含まれている他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する受信データサイズ情報抽出部と、前記送信するデータ情報に付加情報を追加する付加情報追加部と、前記記憶された他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とをあわせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較するデータサイズ比較部とを備え、前記送信部は、前記データサイズ比較部の比較結果に基づいて前記送信するデータ情報の送信を中止する手段を備えることを特徴とするパケット通信装置である。
これにより、PPPのデータ転送の時に、通信経路の中間ノード(インタフェース)等において、IPフラグメントが生じることを回避できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパケット通信装置において、前記送信部は、前記データサイズ比較部が比較した結果、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記送信データ情報の送信を中止する手段を備えることを特徴とする。
これにより、PPPのデータ転送の時に、通信経路の中間ノード(インタフェース)等において、IPフラグメントが生じることを回避できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のパケット通信装置において、前記送信部は、前記データサイズ比較部が比較した結果、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記他のパケット通信装置の受信データサイズを減らすよう他の通信装置に通知する手段を備えることを特徴とする。
これにより、あらかじめカプセル化等でデータサイズ増える分だけ、パケットで送信するデータサイズを減らしておくことができ、中間ノード(インタフェース)等において、パケットが到着してからIPフラグメントを行う必要がなくなる。
また、請求項4に記載の発明は、中継装置を介してパケット通信装置同士が通信を行うパケット通信システムであって、前記パケット通信装置は、パケットのデータ情報を送信するデータ送信部と、前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する送信可能データサイズ記憶部と、パケットのデータ情報を受信する受信部と、前記パケットのデータ情報に含まれている前記中継装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する受信データサイズ情報抽出部と、前記送信するデータ情報に付加情報を追加する付加情報追加部と、前記記憶された前記中継装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とを合わせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較するデータサイズ比較部とを備え、前記中継装置が他の中継装置に切り換えられた場合に、前記データサイズ比較部は切り換わり後の中継装置の送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較して、前記送信情報データサイズが前記中継装置の切り換え前と異なる場合には前記中継装置の受信データサイズを変更するよう前記切り換え後の中継装置に通知することを特徴とする。
これにより、中継装置を介してパケット通信装置同士が通信を行うパケット通信システムにおいて、中継装置の切り換え(ハンドオーバ)が実施された場合に、PPPのデータ転送時のIPフラグメントが生じることを回避できる。
また、請求項5に記載の発明は、パケットデータの送受信を行うパケット通信装置におけるパケット通信制御方法であって、パケットのデータ情報を送信する手順と、前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する手順と、パケットを受信する手順と、前記パケットデータに含まれている他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する手順と、前記送信するデータ情報に付加情報を追加する手順と、前記記憶された他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とをあわせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較する手順と、前記データサイズの比較結果に基づいて前記送信するデータ情報の送信を中止する手順とを含むことを特徴とするパケット通信制御方法である。
これにより、PPPのデータ転送の時に、通信経路の中間ノード(インタフェース)等において、IPフラグメントが生じることを回避できる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のパケット通信制御方法において、前記データサイズの比較結果により、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記送信データ情報の送信を中止する手順を含むことを特徴とする。
これにより、PPPのデータ転送の時に、通信経路の中間ノード(インタフェース)等において、IPフラグメントが生じることを回避できる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記データサイズ比較結果により、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記他のパケット通信装置の受信データサイズを減らすように他のパケット通信装置に通知する手順を含むことを特徴とする。
これにより、あらかじめカプセル化等でデータサイズ増える分だけ、パケットで送信するデータサイズを減らしておくことができ、中間ノード(インタフェース)等において、パケットが到着してからIPフラグメントを行う必要がなくなる。
また、請求項8に記載の発明は、中継装置を介してパケット通信装置同士が通信を行うパケット通信システムにおけるパケット通信制御方法であって、前記パケット通信装置は、パケットのデータ情報を送信する手順と、前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する手順と、パケットのデータ情報を受信する手順と、前記パケットのデータ情報に含まれている前記中継装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する手順と、前記送信するデータ情報に付加情報を追加する手順と、前記記憶された前記中継装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とを合わせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較する手順と、前記中継装置が他の中継装置に切り換えられた場合に、前記データサイズ比較部は切り換わり後の中継装置の送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較する手順と、前記送信情報データサイズが前記中継装置の切り換え前と異なる場合には前記中継装置の受信データサイズを変更するよう前記切り換え後の中継装置に通知する手順とを含むことを特徴とする。
これにより、中継装置を介してパケット通信装置同士が通信を行うパケット通信システムにおいて、中継装置の切り換え(ハンドオーバ)が実施された場合に、PPPのデータ転送時のIPフラグメントが生じることを回避できる。
本発明においては、PPPによるパケットデータの送信の際に、通信経路の中間ノード(インタフェース)等において、IPフラグメントを生じることを回避することができるという効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態によるパケット通信装置を図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態においては、パケット通信装置(例えば、通信経路の途中の中間ノード(インタフェース)等)において、該パケット通信装置(ノード)のMTU値を記憶しておく。そして、送信元から受信したPPP(LCP Configure-Request)パケットからMRU値を抜き出し、該MRU値と記憶していたMTU値とを比較して、IPフラグメントが起こらないMRU値を決めるようにする。具体的には、PPPパケットのデータ転送の前に、あらかじめカプセル化やIPヘッダの付加等で増える分だけ、MRU値を減らす。そして、変更したMRU値を他のパケット通信装置に通知する。これにより、ノードではパケットが到着してから、IPフラグメントを行う必要がなくなる。このように、PPPの終端機器でMRUの決定処理をおこなうのではなく、ネットワークの中間ノード等でMRU値の決定処理をおこなうために、終端でのアプリケーションの変更の必要がなく、Path MTUのように、さまざまな長さのパケットを複数個送る必要はなく、ネットワークの負担を掛けることが少ない。
図1は、本発明によるパケット通信装置の構成例を示す図であり、本発明のパケット通信装置を送受信制御装置10とMRU識別装置20とで構成した例を示している。図1において、送受信制御装置10は、PPPのLCP Configure-Requestパケットを検知し、LCP Configure-RequestパケットをMRU識別装置に送る。MRU識別装置20は、LCP Configure-Requestパケットの中のMRU(Maximum-Receive-Unit)値を抜き出す。そして、MRU識別装置20は、(MRU値+カプセル化で増加する量)>(送信元インタフェースのMTU)ならば、MRU値を減らして書き換える。また、(MRU値+カプセル化で増加する量)=<(送信元インタフェースのMTU)ならば、MRU値はそのままにする。検査したLCP Configure-Requestパケットは、送受信制御装置10に戻す。
図2は、図1に示すパケット通信装置の内部構成例を示す図である。図2において、送受信制御装置10内のデータ種別検出部11は、受信したデータがLCPネゴシエーションのLCP Configure-Requestパケットであるか否かを判断する処理を行う。また、データ送信部12は、他のパケット通信装置等へのパケットデータの送信を行う。MRU識別装置20内のカプセル化ヘッダサイズ記憶部21は、カプセル化で使用するヘッダのサイズを記憶する処理を行う。送信可能データサイズ記憶部22は、このパケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズ(MTU)を記憶する処理を行う。
受信データサイズ情報抽出部23は、受信したパケットデータに含まれている他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する処理を行う。付加情報追加部24は、送信するデータ情報にIPヘッダ情報等の付加情報を追加する処理を行う。データサイズ比較部25は、他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズ情報とIPヘッダ等の付加情報とをあわせたデータサイズである送信情報データサイズと、送信可能データサイズとを比較する処理を行う。MRU書換保持部26は、データサイズ比較部25の比較結果を基に、MRU値を変更して保持する処理を行う。
図3は、MRU識別装置20の動作説明図である。MRU識別装置20は、カプセル化で使用するヘッダから増分する長さを設定し、MRU識別装置20内のカプセル化ヘッダサイズ記憶部21に保管しておく。また、インタフェースごとのMTU値を調べておき、送信可能データサイズ記憶部22に記録しておく(ステップS1)。
次に、送受信制御装置10内のデータ種別検出部11により、受信したパケットが、LCP Configure-Requestパケットであるかを検知する。LCP Configure-Requestパケットであれば、MRU識別装置20に送信する(ステップS2)。MRU識別装置20内の受信データサイズ情報抽出部23は、LCP Configure-RequestパケットからMRU値を取り出す(ステップS3)。
そして、MRU識別装置20内の付加情報追加部24により、抽出したMRU値と、増分する長さを加算する。そして、データサイズ比較部25により、増分を加算したMRU値と、MTU値を比較する。加算した値がMTU値よりも大きければ、IPフラグメントを起こしてしまうので、MRU書換保持部26により、MRU値を取り出して、増分する長さを減算しておく(MRU値を書き換える)。少ない場合は、そのMRU値のままにしておく(ステップS4)。そして、書き換えたMRU値を保持しておく(ステップS5)。MRU識別装置20は、検査が終わったLCP Configure-Requestパケットを、送受信制御装置10に送り、送受信制御装置10内のデータ送信部12により転送すべきインタフェースに、LCP Configure-Requestパケットを送信する(ステップS6)。
図4は、本発明のパケット通信装置によるPPP接続シーケンスの例を示す図である。図4のPPP LCPネゴシエーションの部分を参照して、最初に端末機器側から中間ノード(インタフェース)にConfigure-Requestパケットが送られる(ステップS11)。中間ノードでは、Configure-Requestパケット中のMRU値を抽出し、MRUチェックを行う(ステップS12)。このMRU値チェックでは、抽出したMRU値と、増分する長さを加算した値と、自身のMTU値を比較する。加算した値が多ければ、IPフラグメントを起こしてしまうので、MRU値を取り出して、増分する長さを減算しておく(MRU値を書き換える)。そして、MRU値を書き換えたConfigure-RequestパケットをIP通信網に送信する(ステップS13)。そして、IP通信網から、端末機器にConfigure-Ack(承認)パケットが送信される(ステップS14)。次に、IP通信網から中間ノードにConfigure-Requestパケットが送られ(ステップS15)、中間ノードでは受信したConfigure-RequestパケットからMRU値を抽出し、このMRU値のチェック(MRU値の妥当性を確認)を行い(ステップS16)、このConfigure-Requestパケットを端末機器に送信する(ステップS17)。
このような処理手順により、端末機器およびIP通信網は、中間ノードにおいてIPフラグメントを生じさせないMRU値を取得し、以後のIP通信においては、このMRU値を基に、送るべきデータを分割して送信する。
以上説明したように、第1の実施形態においては、PPPのデータ転送の前に、あらかじめカプセル化等でデータサイズ増える分だけ、パケットで送信するデータサイズを減らしておくことにより、中間ノード(インタフェース)等において、パケットが到着してからIPフラグメントをする必要がなくなる。また、この処理は、ネットワークの中間ノードで操作をおこなうことができ、この場合には終端でのアプリケーションの変更がない。また、従来のPath MTUを使用する場合のように、さまざまな長さのパケットを複数個送る必要はなく、通信路確立前におこなうことができるために、ネットワークに負担を掛けることが少ない。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、端末機器とIP通信網の経路が固定化された場合の例であり、通信経路の途中でIPフラグメントを生じさせないMRU値が一度決定されると、以後、端末機器は、そのMRU値(固定値)を基に送信するべきデータを分割すれば、IPフラグメントを生じさせることなく通信ができる例である。しかしながら、本発明はこれに限らず、端末機器が移動通信端末などであり、移動通信端末かPPPセッションを継続したまま、基地局とのハンドオーバが行われる場合にも本発明は有効である。
図5は、本発明の第2の実施の形態を説明するための図である。図5に示す例では、移動通信端末31が移動し、ネットワーク管理装置2とのPPPセッションを継続したまま、基地局5から基地局6にハンドオーバする場合の例であり、基地局のハンドオーバに伴い、ネットワーク管理装置2との通信経路が通信経路aから通信経路bに変わる場合の例である。この場合、基地局6とネットワーク管理装置2にR−P(A10/A11 インタフェース)のセッションが張られる。この状態において、例えば、Path MTU(RFC 1191)等により、最適なMTU値を求める。そして、このMTU値を基に、第1の実施の形態で説明したのと同様の手順により、IPフラグメントを生じさせることなく送信できるMRU値を決定し、このMRU値を基に、移動通信端末31はデータを分割して送信する。
なお、基地局6から移動通信端末31およびネットワーク管理装置2に、MTUを変えるように通知する必要があるが、PPPにはこのための規格がないので、Lcp Configure-Option等を使用して、独自に行う。
これにより、移動通信端末31がハンドオーバして基地局が換わり、通信経路が変更された場合にも、最適なMRU値を求めてデータを送信できるようになる。
以上説明したように、本発明においては、PPPのデータ転送の前に、あらかじめカプセル化等でデータサイズ増える分だけ、パケットで送信するデータサイズを減らしておくことにより、中間ノード(インタフェース)等において、パケットが到着してからIPフラグメントをする必要がなくなる。
また、図1および図2に示した送受信制御装置10およびMRU識別装置20は内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、送受信制御装置10およびMRU識別装置20における、各処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のパケット通信装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明においては、PPPのデータ転送の前に、あらかじめカプセル化等でデータサイズが増える分だけ、パケットで送信するデータサイズを減らしておくことにより、中間ノード(インタフェース)等において、パケットが到着してからIPフラグメントを行う必要がなくなる効果を奏するので、本発明は、パケット通信装置およびパケット通信制御方法等に有用である。
本発明によるパケット通信装置の構成例を示す図である。 図1に示すパケット通信装置の内部構成例を示す図である。 MRU識別装置の動作説明図である。 本発明の通信装置によるPPP接続シーケンスの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するための図である。 PPPを使ったプロトコルスタックの例を示す図である。 PPPセッションの接続シーケンスの例を示す図である。
符号の説明
1 EUD(パーソナルコンピュータ)
2 ネットワーク管理装置
3 ユーザターミナル
4、5、6 基地局
10 送受信制御装置
11 データ種別検出部
12 データ送信部
20 MRU識別装置
21 カプセル化ヘッダサイズ記憶部
22 送信可能データサイズ記憶部
23 受信データサイズ情報抽出部
24 付加情報追加部
25 データサイズ比較部
26 MRU書換保持部
31 移動通信端末

Claims (8)

  1. パケットデータの送受信を行うパケット通信装置において、
    パケットのデータ情報を送信するデータ送信部と、
    前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する送信可能データサイズ記憶部と、
    パケットのデータ情報を受信する受信部と、
    前記パケットデータに含まれている他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する受信データサイズ情報抽出部と、
    前記送信するデータ情報に付加情報を追加する付加情報追加部と、
    前記記憶された他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とをあわせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較するデータサイズ比較部とを備え、
    前記送信部は、前記データサイズ比較部の比較結果に基づいて前記送信するデータ情報の送信を中止する手段を
    備えることを特徴とするパケット通信装置。
  2. 前記送信部は、前記データサイズ比較部が比較した結果、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記送信データ情報の送信を中止する手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  3. 前記送信部は、前記データサイズ比較部が比較した結果、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記他のパケット通信装置の受信データサイズを減らすよう他の通信装置に通知する手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  4. 中継装置を介してパケット通信装置同士が通信を行うパケット通信システムであって、
    前記パケット通信装置は、
    パケットのデータ情報を送信するデータ送信部と、
    前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する送信可能データサイズ記憶部と、
    パケットのデータ情報を受信する受信部と、
    前記パケットのデータ情報に含まれている前記中継装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する受信データサイズ情報抽出部と、
    前記送信するデータ情報に付加情報を追加する付加情報追加部と、
    前記記憶された前記中継装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とを合わせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較するデータサイズ比較部とを備え、
    前記中継装置が他の中継装置に切り換えられた場合に、前記データサイズ比較部は切り換わり後の中継装置の送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較して、前記送信情報データサイズが前記中継装置の切り換え前と異なる場合には前記中継装置の受信データサイズを変更するよう前記切り換え後の中継装置に通知することを特徴とするパケット通信システム。
  5. パケットデータの送受信を行うパケット通信装置におけるパケット通信制御方法であって、
    パケットのデータ情報を送信する手順と、
    前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する手順と、
    パケットを受信する手順と、
    前記パケットデータに含まれている他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する手順と、
    前記送信するデータ情報に付加情報を追加する手順と、
    前記記憶された他の送信元のパケット通信装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とをあわせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較する手順と、
    前記データサイズの比較結果に基づいて前記送信するデータ情報の送信を中止する手順と
    を含むことを特徴とするパケット通信制御方法。
  6. 前記データサイズの比較結果により、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記送信データ情報の送信を中止する手順を
    含むことを特徴とする請求項5に記載のパケット通信制御方法。
  7. 前記データサイズ比較結果により、前記送信情報データサイズが前記送信可能データサイズを上回る場合には、前記他のパケット通信装置の受信データサイズを減らすように他のパケット通信装置に通知する手順を
    含むことを特徴とする請求項5に記載のパケット通信制御方法。
  8. 中継装置を介してパケット通信装置同士が通信を行うパケット通信システムにおけるパケット通信制御方法であって、
    前記パケット通信装置は、
    パケットのデータ情報を送信する手順と、
    前記パケット通信装置が送信することができる送信可能データサイズを記憶する手順と、
    パケットのデータ情報を受信する手順と、
    前記パケットのデータ情報に含まれている前記中継装置の受信データサイズを表す受信データサイズ情報を抽出して記憶する手順と、
    前記送信するデータ情報に付加情報を追加する手順と、
    前記記憶された前記中継装置の受信データサイズ情報と前記付加情報とを合わせたデータサイズである送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較する手順と、
    前記中継装置が他の中継装置に切り換えられた場合に、前記データサイズ比較部は切り換わり後の中継装置の送信情報データサイズと、前記送信可能データサイズとを比較する手順と、
    前記送信情報データサイズが前記中継装置の切り換え前と異なる場合には前記中継装置の受信データサイズを変更するよう前記切り換え後の中継装置に通知する手順と
    を含むことを特徴とするパケット通信制御方法。
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