JP4573665B2 - 可視光レーザ装置 - Google Patents

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本発明は、波長変換素子を用いた可視レーザ装置に関し、特に、488nmと560nmの2つの波長を発生させることが可能である可視光レーザ装置に関する。
従来、共焦点レーザビームにより試料を走査し、光学的断層像を得るレーザ顕微鏡が知られている。レーザ顕微鏡は、蛍光標識された物質の組織や細胞内分布の解析に用いられている。また、一列に並んだ細胞の流れにレーザビームを照射し、蛍光強度に応じて細胞を分析、分取するフローサイトメータが知られている。フローサイトメータとは、細胞の性質、例えば大きさやDNA含有量等を、光学的パラメータとして定性的に識別するフローサイトメトリ法を用いた測定装置である。
近年、蛍光標識として人工の蛍光色素が用いられているが、蛍光色素は細胞にとって異物であるため、細胞の性質に影響を与えたり、細胞が死滅したりするなどの問題があった。そこで、クラゲなどから抽出した緑色蛍光タンパクにより、蛍光標識を行う方法が用いられている。また、緑色蛍光タンパクの突然変異や遺伝子操作によって、黄色、赤色の発光を示す蛍光タンパクも得られ、多色の蛍光を用いたより詳細な測定、分析が行われている。(例えば非特許文献1)
これらの蛍光タンパクは、可視域のそれぞれ異なる吸収波長域を有するが、効率の良い励起、ならびに蛍光の分離のためには、それぞれ異なる波長の可視光レーザを用いることが望ましい。そのため、従来市販されているレーザ蛍光顕微鏡、フローサイトメータなどの分析装置には、レーザ光源としてアルゴンレーザ(発振波長488nm)のほか、アルゴンクリプトンレーザ(568nm)、ヘリウムネオンレーザ(638nm)などの複数の可視光ガスレーザが搭載されている。(例えば非特許文献2および3)
Teresa S. Hawley他、「レトロウイルスを用いて発現させた蛍光タンパク質4種(赤色、黄色、緑色およびシアン色)のフローサイトメトリー検出」、クローンテクニーク2001年7月号、pp.19−20 カールツァイス株式会社、「共焦点レーザスキャン顕微鏡LSM510」、テクニカルデータ、[Online]、[平成17年1月17日検索]、インターネット<URL: http://www.zeiss.co.jp/> オリンパス株式会社、「共焦点レーザ走査型顕微鏡FV1000」、仕様、[Online]、[平成17年1月17日検索]、インターネット<URL: http://www.olympus.co.jp/>
しかしながら、前述した従来のガスレーザは、装置が大型で、消費電力も大きいという問題があった。また、多色に対応した蛍光顕微鏡は、複数の可視光レーザ光源を必要とする。そのため、可視光レーザの小型化および低消費電力化が望まれている。また、ガスレーザはガスセル交換などの保守作業を定期的に必要とするため、装置の維持管理費が高くなるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来のガスレーザに比べて、小型化および低消費電力化が可能な可視光レーザ装置を提供することにある。
また、請求項1に記載の発明は、可視光レーザ装置であって、第1の励起光を出力する第1のレーザダイオードと、第2の励起光を出力する第2のレーザダイオードと、前記第1の励起光から第1の可視光を生成する第1の波長変換素子と、前記第1および第2の励起光から第2の可視光を生成する第2の波長変換素子と、前記第1のレーザダイオードからの第1の励起光を前記第1および第2の波長変換素子に分波する分波器と、前記分波器からの第1の励起光と前記第2のレーザダイオードからの第2の励起光とを合波する合波器とを備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の可視光レーザにおいて、前記第1の励起光の波長は、0.98μm帯であり、前記第2の励起光の波長は、1.3μm帯であることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の可視光レーザ装置において、前記第1の可視光の波長は、略488nmであり、前記第2の可視光の波長は、略560nmであることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の可視光レーザ装置において、前記波長変換素子は、非線形光学効果を有する光導波路を備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の可視光レーザ装置において、前記光導波路は、周期反転分極構造を有することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の可視光レーザ装置において、前記光導波路は、リッジ型であることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項ないしのいずれかに記載の可視光レーザ装置において、前記光導波路は、基板上に直接接合により形成されたLiNbOまたはLiTaOからなることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の可視光レーザ装置において、前記光導波路は、MgまたはZnの群から選ばれた少なくとも1種類の添加物をさらに含有していることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の可視光レーザ装置であって、前記第1および第2の波長変換素子は、同じ基板に形成されたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の可視光レーザ装置であって、前記分波器および合波器は、同じ基板に形成されたことを特徴とする。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る波長変換の原理を説明する図である。図1に示すように、励起光Aと励起光Bは、合波器18によって合波され、波長変換素子の非線形光導波路12に入射される。波長変換素子は、クラッドを形成する基板11と、反転分極構造を有する非線形光導波路12とから構成されている。非線形光導波路12に入射された励起光AおよびBは、非線形光学効果により導波路12において異なる波長の生成光Cを生成する。生成光Cは、励起光AおよびBの和周波または差周波として生成される。あるいは、生成光Cは、励起光AまたはBの第2高調波として生成される。この生成光Cは、励起光AおよびBと共に波長変換素子の光導波路12から出射される。この出射された光は、分波器19によって、励起光と生成光に分離される。このようにして、励起光AおよびBから波長の異なる生成光Cを得ることができる。
このような波長変換の原理を利用して、0.98μm帯のレーザダイオード(LD)と1.3μm帯の分布帰還型レーザダイオード(DFB−LD)を励起光源として使用し、レーザ顕微鏡に使用されている488nmおよび560nmの生成光を出力する可視光レーザ装置を実現することができる。具体的には、0.98μm帯のLDから発振波長976nmの励起光を出力し、擬似位相整合型の波長変換素子を用いて、励起光の第二高調波を生成し、488nmの生成光を得る。また、0.98μm帯のLDから発振波長976nmの励起光と、1.3μm帯のDFB−LDから発振波長1310nmの励起光とを合波し、擬似位相整合型の波長変換素子により、2つの励起光の和周波を生成し、560nmの生成光を得る。ここで、レーザ装置の小型化のために、0.98μm帯のLDは、その出力を2分岐して、各波長変換素子に供給することにより、共用化することができる。
1.3μm帯のDFB−LDの発振波長は、周囲温度25℃、駆動電流300mAの条件で、1310nm近傍であることが望ましい。しかし、周囲温度または駆動電流を調整することにより発振波長を制御することができるので、その許容範囲は、1305〜1312nmとすることができる。0.98μm帯のLDの発振波長は、従来用いられてきたアルゴンレーザの発振波長488nmの倍の976nmの波長に近接している必要がある。具体的には、0.98μm帯のLDの発振波長を976nm±1nmの範囲に安定化することが望ましい。
ここで、976nmの励起光を2分岐する手段としては、ファイバ型の3dBカプラや、偏波分離器(PBS)、自己保持型光ファイバスイッチ、MEMSスイッチ等を使用することができる。また、976nmの励起光と1310nmの励起光を合波する手段としては、ファイバ型のWDMカプラや、誘電体多層膜を実装したような波長合波器を用いることもできる。さらに、976nmの励起光を2分岐する3dBカプラやPBS、または熱光学スイッチと、976nmと1310nmの励起光を合波するWDMカプラを同一基板に集積した平面型光波(PLC)を用いても良い。
次に、本発明に係る可視光レーザ装置に使用可能な波長変換素子の作製方法の一例について説明する。ここでは、直接接合法を用いた波長変換素子の作製方法について説明する。
先ず、第1の基板として予め周期分極反転構造が作製されているZカットZnドープLiNbO基板と、第2の基板としてZカットMgドープLiNbO基板を用意する。基板はいずれも、両面が光学研磨された3インチウエハであり、基板の厚さは500μmである。第1および第2の基板表面を、通常の酸洗浄あるいはアルカリ洗浄によって親水性にした後、2つの基板を清浄雰囲気中で重ね合わせる。重ね合わせた基板を電気炉に入れ、500℃で3時間熱処理することにより直接接合を行う。接合された基板はボイドフリーであり、室温に戻したときにクラックなどが発生しないことを確認する。
次に、グラインダーなどの研削装置および研磨装置を用いて、接合された第1の基板の厚さが8μmになるまで薄膜化する。研磨加工の後に、ポリッシング加工を行うことにより鏡面の研磨表面を得る。次に、研磨した薄膜基板をダイシングソーにセットし、粒子径が4ミクロン以下のダイアモンドブレードを用いた精密加工によって導波路幅10ミクロンのリッジ導波路を作製する。
図2に作製した波長変換素子の横断面の概略図を示す。図2に示すように、波長変換素子20は、ZnドープLiNbOからなる第1の基板から削り出されたリッジ光導波路22と、光導波路のクラッドを形成するMgドープLiNbOからなる第2の基板21と、ダイシングソーによって加工された溝23とから構成されている。
形成された溝23の深さは、20μm程度である。このダイシング加工された溝の深さは、コアの膜厚(本例においては8μm)よりも深いことが望ましい。コアの膜厚よりも浅い場合には、導波路進行方向の溝加工深さのわずかな変動が導波路の等価屈折率変化を引き起こし、それによって発生する位相整合条件のずれによって変換効率が劣化する。好適な溝加工深さの例としては、コア膜厚の2倍程度から40μm以下である。40μmを超えて深く加工することは、導波路基板自体の機械的強度が劣化するので好ましくない。
最終的に、作製されたリッジ導波路を基板から短冊状に切り出し、導波路端面を光学研磨することによって長さ10mmの波長変換素子を作製した。
上記の作製方法において、第2の基板にノンドープLiTaO基板を用いても良い。また、ノンドープLiNbO基板を第1の基板とし、ノンドープLiTaO基板を第2の基板として用いても良い。
基板の厚さとしては500μmの基板のほか、200μm以上1mm以下の厚さの基板を用いることができる。基板厚さが200μm以下である場合は、基板自体の反りによって直接接合時に接合界面にボイドが発生する恐れがある。また、1mmより厚い基板を用いることは可能であるが、基板自体の材料費が高くなり、製造原価を押し上げる原因となるので現実的ではない。
また、波長変換素子に使用する周期分極反転構造を有する光導波路は、導波路の横断面が図2に示すようにリッジ型であることが好ましい。非線形結晶、特にLiNbO(ニオブ酸リチウム)結晶における光損傷は、光導波路中に入射した光電界によって結晶中の欠陥から電荷が誘起され、フォトリフラクティブ効果によって屈折率変化を引き起こす。この屈折率変化は、位相整合波長にずれを生じ、それによって波長変換効率が低下するため、波長変換素子として実用上問題がある。上記の直接接合法によって作製したリッジ導波路は、新たな結晶欠陥の発生が少ない方法である。したがって、波長変換素子として実用上の問題となる光損傷耐性に優れており、本発明の可視光レーザ装置の光導波路として好適である。
また、リッジ型の導波路は、従来のプロトン交換導波路などの拡散型の導波路に比べ、励起光と変換光の光電界の重なりを大きくすることができる。すなわち、拡散型の導波路は、その屈折率分布がコア部からクラッド(基板内部)にわたってなだらかに変化する構造になっている。そのため、波長の長い光(例えば1.3μm)の光電界の中心位置が、波長の短い光(例えば976nm、さらには560nm)の光電界の中心位置よりも基板の下方側にずれて位置する特徴がある。一方、リッジ導波路は導波路のコア部とクラッド部の屈折率分布がステップ状であり、各波長光の光電界の中心位置がずれにくい構造となっている。したがって、リッジ導波路は、波長変換効率に関係する励起光と生成光の光電界の重なり積分の値を大きくすることが可能となり、高効率の波長変換に適している。
また、光導波路のコアとクラッドとなる基板とは、直接接合されていることが望ましい。接着剤を介してコアと基板を接合することも可能であるが、直接接合法を用いて作製された波長変換素子の方が信頼性に優れている。これは、直接接合法で作製された素子は、500℃のアニール処理によって接合界面のOH基による結合が酸素結合に変化し、結合強度が向上するのに対し、接着剤を用いた接合は、200℃以上の加熱に対して接着剤自体が変質してしまうためである。
以下、このような波長変換素子を使用して、可視光レーザ装置を構成する具体的な実施例について説明する。
(第1の実施例)
図3に、本発明の第1の実施例に係る可視光レーザ装置の模式図を示す。図3に示すように、可視光レーザ装置30は、発振波長1310nmの1.3μm帯のDFB−LD13と、発振波長976nmの0.98μm帯のLD14と、出力波長560nmの波長変換素子31aと、出力波長488nmの波長変換素子31bとを備えている。
0.98μm帯のLD14は、ファイバグレーティング(FBG)15と、アイソレータ16とを介して、光分波器17に光学的に結合され、この分波器により2つの経路に分岐される。この分波器の分岐経路の一方と、1.3μm帯のDFB−LD13からの経路は、光合波器18で結合される。
2つの波長変換素子31aおよび31bは、それぞれ非線形光導波路32aおよび32bを備え、キャリア33aおよび33bの上に銀ペーストで貼り付けられる。非線形光導波路は、上記の作製方法による周期分極反転構造を有するリッジ型の光導波路とすることができる。また、光導波路の両端面は、反射防止のために斜めにカットされ、研磨後、無反射コーティングが施されている。
各キャリアの底部には、ペルチェ素子(図示せず)が備えられ、キャリアに実装されたサーミスタの抵抗値をモニタして、温度コントロール5から波長変換素子の温度を調節できるようになっている。本実施例では、それぞれの波長変換素子を、個別に温度調節することによって、所望の出力波長に合うように位相整合条件を調整することができる。しかし、温度調節のためのペルチェ素子およびその駆動ドライバをそれぞれ用意する必要がある。
0.98μm帯のLD14からの励起光は、FBG15によって、発振波長976nmに安定化される。これは、前述したように、発振波長を976nm±1nmの範囲に安定化するためである。この発振波長976nmに安定化された励起光は、反射戻り光防止のためのアイソレータ16を経て、光分波器17で2分岐される。
アイソレータ16は、可視光レーザの出力を低雑音化し、安定化するために使用されているが、使用しなくてもよい。実際には、波長変換素子等からの大きな反射戻り光が存在すると、その戻り光のために0.98μm帯のLDの利得が安定しないばかりでなく、反射戻り光とFBGの反射光とのダブルキャビティ構造となり、発振波長が安定しない。アイソレータを使用しない場合は、波長変換素子端面での減衰量を40dB以上にする必要がある。ちなみに、1.3μm帯のDFB−LD13の経路にはアイソレータが図示されていないが、これは、DFBレーザのモジュールにアイソレータが内蔵されており、外付けのアイソレータを必要としないためである。
光分波器17で2分岐された976nmの励起光の一方は、合波器18に入力され、励起光の他方は、出力波長488nmの波長変換素子31bに出力される。波長変換素子31bに出力された励起光は、2つのレンズ3を介して、非線形光導波路32bに入射され、976nmの励起光から第二高調波である488nmの生成光が生成される。生成された488nmの生成光は、レンズ3により平行ビームにコリメートされ、レーザ装置30から出力される。
一方、1.3μm帯のDFB−LD13からの発振波長1310nmの励起光は、光合波器18において、光分波器17により2分岐された976nmの励起光の一方と合波され、波長変換素子31aに出力される。合波された励起光は、2つのレンズ3を介して、非線形光導波路32aに入射され、1310nmおよび976nmの励起光から和周波の560nmの生成光が生成される。560nmの生成光は、レンズ3により平行ビームにコリメートされ、レーザ装置30から出力される。
本実施例により作製した可視光レーザ装置では、1.3μm帯のDFB−LDの駆動電流を300mA、0.98μm帯のLDの駆動電流を700mAとし、560nmのレーザ光として20mW、488nmのレーザ光として5mWの連続波(CW)出力を得ることができた。このときのペルチェ素子の駆動電流を含めた可視光レーザ装置の消費電力は15Wであった。複数のガスレーザ光源を有する従来の可視光レーザ装置では、およそ200W程度の電力を必要とし、本発明による可視光レーザ装置により大幅な低消費電力化が可能になることが分かる。さらに、装置の大きさも従来の可視光レーザ装置に比べ、大幅に小型化することができる。
また、本実施例において光分波器17のパワー分岐比を1:4とし、488nmの波長変換素子に8割のパワーの光が入力されるようにした場合、560nmのレーザ光として10mW、488nmのレーザ光として10mWの均等な出力を得ることができる。
本実施例では、光合波器18として、通常のWDMカプラのほか、誘電体多層膜が内部に実装されているようなWDMカプラを用いることができる。また、光分波器17として、ファイバ型の3dBカプラだけでなく、偏波分離器を用いてもよい。偏波分離器を用いた場合は、2分岐された光出力の一方が波長変換に寄与しないTE成分として出力されるので、光合波器18または波長変換素子31bに結合する際にファイバ1を90度ねじって実装する必要がある。
さらに、光分波器17として、自己保持型の光ファイバスイッチやMEMSスイッチを用いることもできる。このようなスイッチを用いた場合、976nmの励起光の出力をパワー分岐するのではなく、それぞれの波長変換素子に切り換えて入力するので、560nmと488nmの可視レーザ光を同時に出力させることはできないが、前述のパワー分岐型の分波器を用いた場合よりもそれぞれの可視光レーザの出力は大きくなる。自己保持型の光ファイバスイッチを用いた場合、560nmのレーザ光として40mW、488nmのレーザ光として20mWの出力を得ることができた。また、MEMSスイッチを用いた場合も同様であった。
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例では、488nmの非線形光導波路と560nmの非線形光導波路を単一の基板上に作製した波長変換素子を使用する。図4に、本発明の第2の実施例に係る可視光レーザ装置の模式図を示す。
図4に示すように、可視光レーザ装置40は、発振波長1310nmの1.3μm帯のDFB−LD13と、発振波長976nmの0.98μm帯のLD14と、出力波長560nmの非線形光導波路42aおよび出力波長488nmの非線形光導波路42bを有する波長変換素子41とを備えている。本実施例において、1.3μm帯のDFB−LD13、0.98μm帯のLD14、FBG15、アイソレータ16、光分波器17および光合波器18は、第1の実施例と同様とすることができるので説明を省略する。
波長変換素子41は、2つの非線形光導波路42aおよび42bを備え、キャリア43の上に装着されている。この2つの非線形光導波路は、上記の作製方法による周期分極反転構造を有するリッジ型の光導波路とすることができ、単一の基板上に125μmの間隔で作製されている。また、光導波路の両端面は、第1の実施例と同様に斜めにカットされ、研磨後、無反射コーティングが施されている。
キャリア43の底部には、ペルチェ素子(図示せず)が備えられ、キャリアに実装されたサーミスタの抵抗値をモニタして、温度コントロール5から波長変換素子の温度を調節できるようになっている。本実施例では、単一の基板上に2つの光導波路を作製しているため、ペルチェ素子およびその駆動ドライバは1つで良いという利点がある。したがって、第1の実施例に比べ、さらなる小型化および低消費電力化が可能となる。しかし、単一基板上の2つの光導波路の位相整合条件を同一温度で合わせこむ必要があり、素子作製上の難易度が増大する。
光分波器17の一方の出力の光ファイバ1と、光合波器18の出力の光ファイバ1は、125μmの間隔をおいて作製されたV溝45の上に紫外線硬化樹脂を用いて接着固定されている。V溝は、波長変換素子側の端面が反射防止のために斜めにカットされており、波長変換素子41の光導波路と低損失に結合されるように調芯されて、接続されている。
0.98μm帯のLD14からの励起光は、FBG15によって、発振波長976nmに安定化される。この安定化された励起光は、反射戻り光防止のためのアイソレータ16を経て、光分波器17で2分岐される。
光分波器17で2分岐された976nmの励起光の一方は、合波器18に入力され、他方の励起光は、波長変換素子41に出力される。波長変換素子41に出力された励起光は、V溝45を介して、非線形光導波路42bに入射され、976nmの励起光から第二高調波である488nmの生成光が生成される。
一方、1.3μm帯のDFB−LD13からの発振波長1310nmの励起光は、光合波器18において、光分波器17により2分岐された976nmの励起光の一方と合波され、波長変換素子41に出力される。合波された励起光は、V溝45を介して、非線形光導波路42aに入射され、1310nmおよび976nmの励起光から和周波の560nmの生成光が生成される。
生成された488nmおよび560nmの生成光は、1つのレンズ3でコリメートされ、レーザ装置40から出力される。このように、本実施例では、近接した2つの導波路から出力される560nmと488nmのレーザ光が1つのレンズ3によって同軸上にコリメートされる。そのため、例えば蛍光顕微鏡などの分析機器内部において、レーザ光を測定試料に照射するための光学設計が簡単になる利点がある。また、コリメートされたレーザ光を再度ファイバに結合するには、もう1つレンズを追加するだけでよい。
本実施例により作製した可視光レーザ装置では、光分岐器として1x2MEMSスイッチを用いた場合、1.3μm帯のDFB−LDの駆動電流を300mA、0.98μm帯のLDの駆動電流を700mAとし、560nmのレーザ光として40mW、488nmのレーザ光として20mWの連続波(CW)出力を得ることができた。このときのペルチェ素子の駆動電流を含めた可視光レーザ装置の消費電力は16Wであった。
(第3の実施例)
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本実施例では、1310nmの励起光と976nmの励起光の分波および合波に、個別の分波器および合波器に代えて、単一の平面型光波回路(PLC)を用いている。図6に、本発明の第3の実施例に係る可視光レーザ装置の模式図を示す。
図5に示すように、可視光レーザ装置50は、発振波長1310nmの1.3μm帯のDFB−LD13と、発振波長976nmの0.98μm帯のLD14と、これら2つの発振波長の励起光を合分波する平面型光波回路54と、出力波長560nmの非線形光導波路52aおよび出力波長488nmの非線形光導波路52bを有する波長変換素子51とを備えている。本実施例において、1.3μm帯のDFB−LD13、0.98μm帯のLD14、FBG15およびアイソレータ16は、第1および第2の実施例と同様とすることができるので説明を省略する。
平面型光波回路(PLC)54は、976nmの励起光を分岐する熱光学(TO)スイッチなどの光分波器と、1310nmおよび976nmの励起光を合波するWDMカプラなどの光合波器を備えている。また、このPLCは、入力側にV溝55が接続され、出力側に波長変換素子51が接続されている。この入力および出力の接続面は、反射防止のために、それぞれ斜めにカットされている。図6では、奥行き方向に向かって斜めに接続されている。したがって、接続部を横方向から観察すると斜めに接続されていることが分かる。
波長変換素子51は、第2の実施例と同様、2つの非線形光導波路52aおよび52bを備え、キャリア53の上に装着されている。この2つの非線形光導波路は、上記の作製方法による周期分極反転構造を有するリッジ型の光導波路とすることができ、単一の基板上に125μmの間隔で作製されている。また、光導波路の両端面は、第2の実施例と同様に斜めにカットされ、研磨後、無反射コーティングが施されている。
キャリア53の底部には、ペルチェ素子(図示せず)が備えられ、キャリアに実装されたサーミスタの抵抗値をモニタして、温度コントロール5から波長変換素子の温度を調節できるようになっている。本実施例では、第2の実施例と同様、単一の基板上に2つの光導波路を作製しているため、ペルチェ素子およびその駆動ドライバは1つで良いという利点がある。そのため、第1の実施例に比べ、さらなる小型化および低消費電力化が可能となる。しかし、単一の基板上の2つの光導波路の位相整合条件を同一温度で合わせこむ必要があり、素子作製上の難易度が増大する。
1.3μm帯のDFB−LDの出力の光ファイバ1と、アイソレータ16の出力の光ファイバ1は、125μmの間隔をおいて作製されたV溝55の上に紫外線硬化樹脂を用いて接着固定されている。V溝は、波長変換素子側の端面が反射防止のために斜めにカットされており、PLC54の光導波路と低損失に結合されるように調芯されて、接続されている。
0.98μm帯のLD14からの励起光は、FBG15によって、発振波長976nmに安定化される。この安定化された励起光は、反射戻り光防止のためのアイソレータ16を経て、V溝55の一方の端子から入力される。また、1.3μm帯のDFB−LD13からの発振波長1310nmの励起光は、V溝55の他方の端子から入力される。
976nmの励起光は、PLC内の光分波器により2つの経路に分岐し、一方がPLC内の光合波器に入力され、他方が波長変換素子51に出力される。波長変換素子51に出力された励起光は、非線形光導波路52bに入射され、976nmの励起光から第二高調波である488nmの生成光が生成される。
一方、V溝55の他方の端子から入力された発振波長1310nmの励起光は、PLC内の光合波器において、光分波器により2分岐された976nmの励起光の一方と合波され、波長変換素子51に出力される。出力された励起光は、非線形光導波路52aに入射され、1310nmおよび976nmの励起光から和周波の560nmの生成光が生成される。
生成された488nmおよび560nmの生成光は、1つのレンズ3でコリメートされ、レーザ装置50から出力される。このように、本実施例では、近接した2つの導波路から出力される560nmと488nmのレーザ光が1つのレンズ3によって同軸上にコリメートされる。そのため、例えば蛍光顕微鏡などの分析機器内部において、レーザ光を測定試料に照射するための光学設計が簡単になる利点がある。また、コリメートされたレーザ光を再度ファイバに結合するには、もう1つレンズを追加するだけでよい。
本実施例により作製した可視光レーザ装置では、PLC上の光分波器を熱光学スイッチとして構成した場合、1.3μm帯のDFB−LDの駆動電流を300mA、0.98μm帯のLDの駆動電流を700mAとし、560nmのレーザ光として40mW、488nmのレーザ光として20mWの連続波(CW)出力を得ることができた。このときのペルチェ素子の駆動電流を含めた可視光レーザ装置の消費電力は15Wであった。
以上、本発明について、いくつかの実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施例は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。ここに例示した実施例は、本発明の趣旨から逸脱することなく構成と詳細を変更することができる。さらに、説明のための構成要素は、本発明の趣旨から逸脱することなく変更、補足、またはその順序を変えてもよい。
波長変換の原理を説明する図である。 本発明に係る可視光レーザ装置に使用することのできる波長変換素子のリッジ型光導波路の断面図である。 本発明の第1の実施例に係る可視光レーザ装置の構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施例に係る可視光レーザ装置の構成を示す模式図である。 本発明の第3の実施例に係る可視光レーザ装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
1 光ファイバ
3 レンズ
5、5a、5b 温度コントロール
11 基板
12 非線形導波路
13 1.3μm分布帰還型レーザダイオード
14 0.98μmレーザダイオード
15 ファイバーグレーティング
16 アイソレータ
17 光分波器
18 光合波器
19 分波器
20 波長変換素子
21 第2の基板
22 リッジ光導波路
23 溝
30 レーザ装置
31a、31b 波長変換素子
32a、32b 非線形光導波路
33a、33b キャリア
40 レーザ装置
41 波長変換素子
42a、42b 非線形光導波路
43 キャリア
45 V溝
50 レーザ装置
51 波長変換素子
52a、52b 非線形光導波路
53 キャリア
54 平面型光波回路
55 V溝

Claims (10)

  1. 可視光レーザ装置であって、
    第1の励起光を出力する第1のレーザダイオードと、
    第2の励起光を出力する第2のレーザダイオードと、
    前記第1の励起光から第1の可視光を生成する第1の波長変換素子と、
    前記第1および第2の励起光から第2の可視光を生成する第2の波長変換素子と
    前記第1のレーザダイオードからの第1の励起光を前記第1および第2の波長変換素子に分波する分波器と、
    前記分波器からの第1の励起光と前記第2のレーザダイオードからの第2の励起光とを合波する合波器と
    を備えたことを特徴とする可視光レーザ装置。
  2. 請求項1に記載の可視光レーザであって、
    前記第1の励起光の波長は、0.98μm帯であり、前記第2の励起光の波長は、1.3μm帯であることを特徴とする可視光レーザ装置。
  3. 請求項1または2に記載の可視光レーザ装置であって、
    前記第1の可視光の波長は、略488nmであり、前記第2の可視光の波長は、略560nmであることを特徴とする可視光レーザ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の可視光レーザ装置であって、
    前記波長変換素子は、非線形光学効果を有する光導波路を備えたことを特徴とする可視光レーザ装置。
  5. 請求項4に記載の可視光レーザ装置であって、
    前記光導波路は、周期反転分極構造を有することを特徴とする可視光レーザ装置。
  6. 請求項4または5に記載の可視光レーザ装置であって、
    前記光導波路は、リッジ型であることを特徴とする可視光レーザ装置。
  7. 請求項4ないし6のいずれかに記載の可視光レーザ装置であって、
    前記光導波路は、基板上に直接接合により形成されたLiNbOまたはLiTaOからなることを特徴とする可視光レーザ装置。
  8. 請求項7に記載の可視光レーザ装置であって、
    前記光導波路は、MgまたはZnの群から選ばれた少なくとも1種類の添加物をさらに含有していることを特徴とする可視光レーザ装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の可視光レーザ装置であって、
    前記第1および第2の波長変換素子は、同じ基板に形成されたことを特徴とする可視光レーザ装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の可視光レーザ装置であって
    記分波器および合波器は、同じ基板に形成されたことを特徴とする可視光レーザ装置。
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