JP4573663B2 - データ中継装置、データ中継方法、データ送受信装置およびデータ通信システム - Google Patents

データ中継装置、データ中継方法、データ送受信装置およびデータ通信システム Download PDF

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Description

本発明は物理層の処理でネットワーク上のデータを中継するデータ中継装置及びデータ中継方法、データリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置並びにそれらの装置で構成されるデータ通信システムに関し、特にデータの信頼性を向上させたデータ中継装置、データ中継方法、データ送受信装置およびデータ通信システムに関する。
近年、LAN(Local Area Network)インターフェースを持つ装置が増加の一途をたどっており、IP(Internet Protocol)ネットワークでの電話接続など音声情報などの通信をも行うまでになっている。
これらを実現するIPネットワーク機器(以降IP機器と呼ぶ)には、主にCPU(Central Processing Unit)を搭載しソフトウェアで細かな制御を行うものと、ソフトウェアで制御を行わないものとに大別される。ソフトウェア制御を行うIP機器には、スイッチングハブ、IPルータ、メディアコンバータ、コンピュータのLANインターフェースなど(一般的にデータリンク層以上でパケット処理される装置)がある。ソフトウェアで制御を行わないIP機器には、主信号の通信のみを目的としたメディアコンバータなどの簡易なIP機器(物理層でパケット処理される装置)がある。
今後も爆発的にこれらの両タイプのIP機器が増えていくと予測され、それに伴い、IP機器間の通信においても、SONET(Synchronous Optical NETwork)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)などに劣らない通信品質が要求されると思われる。しかも、コアネットワーク(通信事業者間を結ぶ大容量の基幹通信回線)になるほど、ビットエラーが無い安定的なネットワークが求められる。
ソフトウェアを搭載するIP機器(データリンク層以上で処理)は、ビットエラー情報などの監視や誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)、方路制御などの高度な制御が可能である。これに対して、ソフトウェアを搭載しないIP機器(物理層での処理)においては、主信号の疎通を目的としたものであって、ビットエラーの監視などはやられていないのが実情である。
図24は、従来技術によるデータ通信システムの第1の例を示す図である。図24には、現状におけるメディアコンバータ(物理層での処理)を使ったIPネットワークの接続形態が示されている。この例では、レイヤ2スイッチ(L2_SW)911,914間を、CPUを持たないメディアコンバータ912,913を介して接続している。メディアコンバータ912,913は、物理層でのデータ処理を行う。
レイヤ2スイッチ911とメディアコンバータ912とは、UTP(Unshielded Twist Pair)ケーブルを使ったEthernet(登録商標)と呼ばれるLAN915で接続されている。同様に、レイヤ2スイッチ914とメディアコンバータ913とは、UTPケーブルを使ったLAN916で接続されている。メディアコンバータ912,913間は光ファイバ917で接続されている。この光ファイバ917は、メディアコンバータ912,913内の一芯双方向光モジュールによって接続されている。
このようなデータ通信システムの通信の流れは以下の通りである。
1.レイヤ2スイッチ911から正常なフレーム921を送信し、メディアコンバータ912でフレームを受信する。
2.メディアコンバータ912は正常なフレーム922をメディアコンバータ913に送信する。このとき、光ファイバ917上でフレームエラーが発生したものとする。
3.メディアコンバータ913でエラーフレーム923を受信する。すると、メディアコンバータ913がレイヤ2スイッチ914にエラーフレーム924を送信する。
4.レイヤ2スイッチ914でエラーフレーム924を受信し、エラーフレーム924破棄する。
図25は、従来技術によるデータ通信システムの第2の例を示す図である。図25には、FTTH(Fiber To The Home)に利用されるTTC(情報通信技術委員会)標準(TS−1000)規格に準拠したメディアコンバータ931,932(データリンク/物理層での処理)接続のデータ通信システムの例である。
メディアコンバータ931,932は、互いに別のLAN933,934に接続されていると共に、メディアコンバータ931,932同士が光ファイバ935で接続されている。このようなメディアコンバータ931,932を介してフレーム936の転送が行われる。
また、メディアコンバータ931,932は、センター側とターミナル側がある。センター側のメディアコンバータ931にはCPUが搭載され、ターミナル側のメディアコンバータ932を制御することができる。
このようなシステムによれば、センター側のメディアコンバータ931からターミナル側のメディアコンバータ932を制御することにより、ループバックを実行して故障検索が可能となる。また、センター側のメディアコンバータ931からターミナル側のメディアコンバータ932の遠隔監視が可能である。遠隔監視では、メディアコンバータ932との間のリンク断、メディアコンバータ932の電源断、メディアコンバータ932の装置故障の有無を監視できる。監視は、メディアコンバータ931からメディアコンバータ932に対して監視パケット(Request)を送信し、メディアコンバータ932から応答の監視パケット(Response)を受け取ることで実施できる。
また、メディアコンバータ931からメディアコンバータ932を制御して、警報転送(パケットエラー含む)を行わせることもできる。さらに、センター側のメディアコンバータ931からターミナル側のメディアコンバータ932に対する各種設定も可能である。
図26は、従来技術によるデータ通信システムの第3の例を示す図である。図26には、レイヤ2スイッチ間の接続で誤り訂正を行うデータ通信システムが示されている。これは、レイヤ2スイッチ(L2_SW)941,944間で誤り訂正(FECやリードソロモン)を行った場合である。この例では、レイヤ2スイッチ(L2_SW)941,944間を、CPUを持たないメディアコンバータ942,943を介して接続している。メディアコンバータ942,943は、物理層でのデータ処理を行う。
レイヤ2スイッチ941とメディアコンバータ942とは、LANで接続されている。同様に、レイヤ2スイッチ944とメディアコンバータ943とは、LANで接続されている。メディアコンバータ942,943間は光ファイバで接続されている。この光ファイバは、メディアコンバータ942,943内の一芯双方向光モジュールによって接続されている。
このようなデータ通信システムの通信の流れは以下の通りである。
1.レイヤ2スイッチ941からFECを付加した正常なフレーム951を送信し、メディアコンバータ942でフレームを受信する。
2.メディアコンバータ942は正常なフレーム952をメディアコンバータ943に送信する。このとき、光ファイバ上でフレームエラーが発生したものとする。
3.メディアコンバータ943でエラーフレーム953を受信する。すると、メディアコンバータ943がレイヤ2スイッチ944にエラーフレーム954を送信する。
4.レイヤ2スイッチ944でエラーフレーム954を受信し、FECに基づいて誤り訂正を行う。
伝送路や装置でエラーが発生した場合においても、誤り訂正をパケットに付加することにより、受信した装置(この場合はレイヤ2スイッチ944)でエラーフレームを誤り訂正することが可能となる。
なお、FECによりデータ損失の修復を行うデータシステムは、各種考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−45098号公報
しかし、一般的にメディアコンバータのような物理層のみでパケットを中継するような装置は、受信したパケットのエラー有無に関わらず、他装置に転送してしまう。エラーの要因は、主に伝送路が原因の「エラー要因1」と装置が原因の「エラー要因2」に分けられる。
エラー要因1:伝送路が原因の通信エラー。主に伝送路損失、ファイバ帯域特性、雑音等が原因となる。
エラー要因2:装置が原因の通信エラー。通信同期はずれ(発生しても復旧する可能性のあるエラー)を始め、装置故障(発生すると装置交換が必須)までさまざまである。
従って、図24に示したようなメディアコンバータ(物理層での処理)接続の一般的な構成では、以下の問題がある。
・パケットエラーをスイッチングハブなどの上位レイヤ機器でしか検出できない。すなわち、伝送路上かメディアコンバータの装置内部か等、どこでエラーしたかが判らない。
・エラーしたフレームがレイヤ2機器に終端されるまで、フレームが伝送路を透過してしまう。
これらの問題があるため、パケットエラーが発生した場合、どこの装置または伝送線路の要因でパケットエラーが発生したか判らない。
なお、図25に示したようにメディアコンバータにCPUを搭載することで、エラー監視は可能である。しかし、以下の問題がある。
・エラーが発生したパケットがレイヤ2機器に終端されるまで、パケットが伝送路を透過してしまう。
・エラーが発生したパケット数やトータル送受信パケット数は監視のみ可能であり、これといって回線を選択するような制御や、誤り訂正をすることはできない。
・センター側には必ずCPUが必要であり、ソフトウェア制御が発生してしまうと共に、製造コストが上がってしまう。
・FTTHのようなセンター側とターミナル側間の光回線状況を監視制御するための方式であり、LAN側の回線監視をすることはできない。
さらに、図26に示したようなシステムでは、伝送路によるエラーが無い場合でも、無駄な誤り訂正ビットが付加される。すなわち、パケットに誤り訂正用のパケットを常時つけなければならないので伝送効率が悪い。
以上のように、従来のデータ伝送システムでは、通信状態が良好なときの伝送効率を悪化させずに、通信状態劣化時のデータの品質を確保するのが難しかった。すなわち、帯域特性の悪い光ファイバなどで通信エラーが頻繁に発生しても、自動的にエラー訂正する仕組みが望まれている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、通信状態が良好なときの伝送効率を悪化させずに、通信状態劣化時のデータの品質を確保できるデータ中継装置、データ中継方法、データ送受信装置、およびデータ通信システムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような物理層の処理でネットワーク上のデータを中継するデータ中継装置1が提供される。このデータ中継装置は、受信したフレーム4のエラーに基づいて障害が発生したことを検出するエラー検出手段1aと、エラー検出手段1aで障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレーム5を作成し、エラー訂正起動フレーム5をデータリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信するフレーム作成手段1bとを有する。
このようなデータ中継装置によれば、エラー検出手段1aにより、受信したフレーム4のエラーに基づいて障害が発生したことが検出される。すると、フレーム作成手段1bにより、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレーム5が作成され、エラー訂正起動フレーム5がデータリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信される。
また、上記課題を解決するために、図1に示すようなデータリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置2が提供される。このデータ送受信装置2は、伝送路3を介して接続されたデータ中継装置1が出力したフレームから、エラー訂正起動フレーム5を検出するフレーム検出手段2aと、フレーム検出手段2aでエラー訂正起動フレーム5が検出されると、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報を記憶装置2cに設定する設定手段2bと、記憶装置2cに前記訂正起動情報が設定された場合、伝送路3上にデータ中継装置1の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレーム6を伝送路3に出力するエラー訂正符号付加手段2dと、を有する。
このようなデータ送受信装置によれば、フレーム検出手段2aにより、伝送路3経由で受信したフレームの中から、データ中継装置1が出力したエラー訂正起動フレーム5が検出される。すると、設定手段2bにより、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報が記憶装置2cに設定される。そして、エラー訂正符号付加手段2dにより、伝送路3上にデータ中継装置1の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号が付加され、エラー訂正符号付フレーム6が伝送路3に出力される。
本発明に係るデータ中継装置では、フレームのエラーに基づいて障害を検出し、データリンク層以上のデータ処理を行う装置に対してエラー訂正起動フレームを出力するようにした。これにより、データ中継装置でエラーが検出されたことをデータリンク層以上のデータ処理を行う装置が認識し、エラー訂正起動フレームに応じたエラー訂正符号の付加が可能となる。その結果、障害発生時にも高い通信品質を保つことができる。
また、本発明に係るデータ送受信装置では、エラー訂正起動フレームを受け取ると、その後出力するフレームにエラー訂正符号を付加する様にした。これにより、物理層におけるデータ中継装置で障害が検出された場合であっても、高い通信品質を保つことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の概略を示す図である。データ中継装置1とデータ送受信装置2とは、伝送路3で接続されている。
データ中継装置1は、物理層の処理でデータを中継するネットワーク装置である。例えば、リピータやリピータハブである。データ中継装置1は、エラー検出手段1aとフレーム作成手段1bとを有している。エラー検出手段1aは、受信したフレーム4のエラーに基づいて障害が発生したことを検出する。例えば、エラー検出手段1aは、エラーフレーム4a(ビットの誤りを含むフレーム)の発生頻度が、予め設定された閾値以上になったとき、障害の発生を検出する。フレーム作成手段1bは、エラー検出手段1aで障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、エラー訂正起動フレームを伝送路上に送信する。
データ送受信装置2は、データリンク層以上のデータ処理を行うネットワーク装置である。データ送受信装置2は、フレーム検出手段2a、設定手段2b、記憶装置2c、およびエラー訂正符号付加手段2dを有する。
フレーム検出手段2aは、伝送路を介して受信したフレームからエラー訂正起動フレーム5を検出する。設定手段2bは、フレーム検出手段2aでエラー訂正起動フレーム5が検出されると、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報を記憶装置2cに設定する。エラー訂正符号付加手段2dは、記憶装置2cに訂正起動情報が設定された場合、伝送路上にデータ中継装置の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレーム6を伝送路に出力する。
このようなデータ通信システムによれば、データ送受信装置2から伝送路3を介して出力されたフレーム4に、伝送路3上の障害によりデータ誤りが発生すると、エラーフレーム4aとなる。そのエラーフレーム4aがデータ中継装置1に到達すると、エラー検出手段1aにより、受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことが検出される。
すると、フレーム作成手段1bにより、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレーム5が作成され、エラー訂正起動フレーム5がデータリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置2に対して送信される。
データ送受信装置2では、フレーム検出手段2aにより、伝送路3を介して受信したフレームから、データ中継装置1が出力したエラー訂正起動フレーム5が検出される。すると、設定手段2bにより、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報が記憶装置2cに設定される。それ以降、エラー訂正符号付加手段2dにより、伝送路3上にデータ中継装置1の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号が付加され、エラー訂正符号付フレーム6が伝送路3に出力される。
このようにして、物理層でのデータ中継を行うデータ中継装置1で検出した障害に基づいて、以後伝送されるフレームにエラー訂正符号を付加することができる。これにより、データの品質を劣化させる障害が発生した場合、エラー訂正符号による訂正可能なフレームでデータ伝送が行われ、高い通信品質を保つことができる。
しかも、障害が検出されていない間は、エラー訂正符号が付加されないため、高い伝送効率を維持することができる。
ところで、物理層でデータ中継を行う装置として、メディアコンバータがある。メディアコンバータは、光ファイバの光信号から電気信号への変換およびその逆の変換を行う装置である。以下、メディアコンバータを介したデータ通信システムに本発明を適用した場合を例に採り、本発明の実施の形態の詳細を説明する。
図2は、本発明の実施の形態のシステム構成例を示す図である。レイヤ2スイッチ(L2_SW)100,400間を、CPUを持たないメディアコンバータ200,300を介して接続している。メディアコンバータ200,300は、物理層でのデータ処理(電気信号と光信号との相互の変換処理)を行う。
レイヤ2スイッチ100とメディアコンバータ200とは、UTP(Unshielded Twist Pair)ケーブルを使ったEthernetと呼ばれるLAN31で接続されている。同様に、レイヤ2スイッチ400とメディアコンバータ300とは、UTPケーブルを使ったLAN33で接続されている。メディアコンバータ200,300間は光ファイバ32で接続されている。この光ファイバ32は、メディアコンバータ200,300内の一芯双方向光モジュールによって接続されている。
また、メディアコンバータ200,300は、各装置を識別するための情報を有する。これは、レイヤ2スイッチ100,400がメディアコンバータを識別できるようにするためである。
本実施の形態では、一芯双方向光モジュールを使用しているため、光の波長で識別番号を表すことができる。例えば、以下の通りである。
TX:1.3μm RX:1.55μm →識別番号:1
TX:1.55μm RX:1.3μm →識別番号:2
TXは出力波長であり、RXは受信波長である。
なお、2芯タイプのメディアコンバータであれば、ディップスイッチなどで識別番号を設定することができる。図2の例では、メディアコンバータ200の識別番号が「1」、メディアコンバータ300の識別番号が「2」である。
さらに、メディアコンバータ200,300では、物理層の処理において受信フレームエラー数の許容範囲(つまり閾値)をハードウェアで設定可能である。本実施の形態では、ディップスイッチによって受信フレームエラー数(またはエラー発生頻度)の許容範囲が設定できる。
図3は、受信フレームエラー発生頻度の許容範囲を設定するディップスイッチを示す図である。メディアコンバータ200に3ビット分のON/OFFが設定可能なスイッチを有するディップスイッチ201が設けられている。各スイッチには、フレームエラーと判定するビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)の範囲が対応付けられている。BERは、受信フレーム中のエラーフレームの発生頻度を示している。図3の例では、左のスイッチから順に、以下のビットエラーレートが対応づけられている。
・SF(Signal Fail):ビットエラーレートが10-3〜10-5(BERが10-3以上となった場合、障害発生を検出)
・SD(Signal Degrade):ビットエラーレートが10-5〜10-11,(BERが10-5以上となった場合、障害発生を検出)
・NORMAL:Bit Error Rateが10-11以上(BERが10-11以上となった場合、障害発生を検出)
例えば、「SF以上のFCS(Frame Check Sequence)の不整合検出(障害検出)」を行うならば、SF(左端のスイッチ):ON 、SD(中央のスイッチ):OFF、NORMAL(右端のスイッチ):OFFと設定する。
なお、所定数以上のエラーフレームの検出により障害発生を検出する場合、閾値となるフレーム数をディップスイッチで設定することもできる。例えば、「1000以上のフレームでのFCSエラー検出」ならば、4つのスイッチを有するディップスイッチ設け、各スイッチを「ON、OFF,OFF,OFF」と設定する。
このように、ディップスイッチにより容易に障害判定の閾値を変更することができる。
以下、上記のような構成のデータ通信システムの通信の流れについて説明する。
図4は、光ファイバ上で障害が発生したときの転送フレームを示す図である。この例では、レイヤ2スイッチ100からレイヤ2スイッチ400に対してデータ送信が行われている。その際、以下の手順で、フレームが転送される。
1.レイヤ2スイッチ100から正常なフレーム11を送信し、メディアコンバータ200でフレームを受信する。
2.メディアコンバータ200は正常なフレーム12をメディアコンバータ300に送信する。このとき、光ファイバ32上でフレームエラーが発生したものとする。
3.メディアコンバータ300でエラーフレーム13を受信する。すると、メディアコンバータ300がレイヤ2スイッチ400にエラーフレーム14を送信する。
4.レイヤ2スイッチ400でエラーフレーム14を受信し、エラーフレーム14を破棄する。
さらに、メディアコンバータ300では、エラーフレーム数をカウントする。そして、メディアコンバータ300では、予め設定したエラーフレーム数の閾値を超えてエラーフレームを受信した場合、上位層処理装置(この場合はレイヤ2スイッチ100,400)に対してエラー訂正起動フレームを送出する。
図5は、エラー訂正起動フレームの転送手順を示す図である。エラーを検出したメディアコンバータ300からは、レイヤ2スイッチ100,400それぞれに、エラー訂正起動フレーム21,22を送信する。エラー訂正起動フレーム21は、メディアコンバータ200で受信される。メディアコンバータ200は、エラー訂正起動フレーム23をレイヤ2スイッチ100に送信する。これにより、2台のレイヤ2スイッチ100,400において、エラー訂正起動フレーム22,23が受け取られる。
なお、メディアコンバータ300が送出するエラー訂正起動フレーム21,22には、メディアコンバータ300の識別番号が付与されている。また、エラー訂正起動フレーム21,22を送出する際には、宛先のアドレスとして、レイヤ2スイッチ100,400で認識できるアドレスが設定される。
さらに、エラー訂正起動フレーム21,22は途中の伝送路でエラーした場合の対策をするためFECが付加されている。すなわち、メディアコンバータ200,300が一芯双方向送受信モジュールで光ファイバに接続されている場合、光ファイバ1本でフレームの送受信が行われる。そのため、伝送路に障害があるという前提で、FEC付きのエラー訂正起動フレーム21,22を送出する。
メディアコンバータ300は、エラー訂正起動フレーム21,22を、所定数(例えば、100個または200個)送信する。これは、エラー訂正起動フレーム21,22を複数送出しておくことで、最初のエラー訂正起動フレーム21,22が正しく伝送されなくても、それ以降のエラー訂正起動フレーム21,22が正しく伝送されることでエラー訂正処理を起動できるようにしたものである。
エラー訂正起動フレーム21,22を受信したレイヤ2スイッチ100,400は、途中伝送路や装置のどこかで障害が発生したことを検出する。なお、エラー訂正起動フレーム21,22には、メディアコンバータ300の識別情報が付加されているため、レイヤ2スイッチ100,400は、どのメディアコンバータからのフレームかを認識することができる。
また、レイヤ2スイッチ100,400は、エラー訂正起動フレーム21,22を数個(例えば3個)続けて受信した場合にのみ、障害の発生ありと判定することもできる。この場合、レイヤ2スイッチ100,400は、エラー訂正起動フレーム21,22を1つだけ受信しても、障害が発生したとは見なさない。これは、何らかの障害により、通常のフレームがエラー訂正起動フレーム21,22に変更され、レイヤ2スイッチ100,400に届くこともあり得るからである。
途中の伝送路などでエラーをしていることを知ったレイヤ2スイッチ100,400は、以後送出する主信号にエラー訂正符号(FEC)をつけて、フレームの送受信を開始する。この際、物理層処理を行うメディアコンバータ200,300は、フレーム転送のみを行う。
図6は、FEC付フレームの転送状況を示す図である。図6に示すように、レイヤ2スイッチ100とレイヤ2スイッチ400との間で送受信されるフレームは、全てのFEC付フレーム41,42,43となる。
ところで、主信号フレームの前にエラー訂正制御フレームを送信することもできる。エラー訂正制御フレームは、レイヤ2スイッチ100,400間でやり取りするフレームであり、FEC付フレームへの切り替えを通知するためのものである。FEC無しフレームからFEC付フレームに切り替える時に、このエラー訂正制御フレームを一回送信することにより、FEC無しから有りへの切り替えを通信相手のレイヤ2スイッチに教えることができる。これにより、通信の信頼性を向上させることができる。
このように、障害が検出されると自動的にFEC付フレームに切り替えられることで、伝送路の品質が劣化した場合でも、エンドユーザには意識させずに安定した品質のデータ通信を継続できる。
その後、伝送路上の障害が無くなり、ビットエラーレートがディップスイッチ201で設定した値以下になると、メディアコンバータ300からエラー訂正停止フレームが送信される。
図7は、エラー訂正停止フレームの転送手順を示す図である。エラーを検出したメディアコンバータ300からは、レイヤ2スイッチ100,400それぞれに、エラー訂正停止フレーム51,52を送信する。エラー訂正停止フレーム51は、メディアコンバータ200で受信される。メディアコンバータ200は、エラー訂正停止フレーム53をレイヤ2スイッチ100に送信する。これにより、2台のレイヤ2スイッチ100,400において、エラー訂正停止フレーム52,53が受け取られる。
なお、メディアコンバータ300が送出するエラー訂正停止フレーム51,52には、メディアコンバータ300の識別番号が付与されている。また、エラー訂正停止フレーム51,52を送出する際には、宛先のアドレスとして、レイヤ2スイッチ100,400で認識できるアドレスが設定される。
メディアコンバータ300は、エラー訂正停止フレーム51,52を、所定数(例えば、100個または200個)送信する。これは、エラー訂正停止フレーム51,52を複数送出しておくことで、最初のエラー訂正停止フレーム51,52が正しく伝送されなくても、それ以降のエラー訂正停止フレーム51,52が正しく伝送されることでエラー訂正処理を停止できるようにしたものである。
エラー訂正停止フレーム51,52を受信したレイヤ2スイッチ100,400は、障害が無くなったことを検出する。
また、レイヤ2スイッチ100,400は、エラー訂正停止フレーム51,52を数個(例えば3個)続けて受信した場合にのみ、障害の発生ありと判定することもできる(3段保護)。この場合、レイヤ2スイッチ100,400は、エラー訂正停止フレーム51,52を1つだけ受信しても、障害が発生したとは見なさない。これは、何らかの障害により、通常のフレームがエラー訂正停止フレーム51,52,53に変更され、レイヤ2スイッチ100,400に届くこともあり得るからである。
途中の伝送路などでエラーをしていることを知ったレイヤ2スイッチ100,400は、以後送出する主信号にエラー訂正符号(FEC)をつけて、フレームの送受信を開始する。この際、物理層処理を行うメディアコンバータ200,300は、フレーム転送のみを行う。
途中の伝送路などでの障害が無くなったことを知ったレイヤ2スイッチ100,400は、その後に出力する主信号にはエラー訂正符号をつけないで、フレームの送受信を開始する。この際、物理層処理を行うメディアコンバータ200,300は、フレームの転送のみを行う。
図8は、障害が無くなった後のフレームの転送状況を示す図である。図8に示すように、レイヤ2スイッチ100とレイヤ2スイッチ400との間で送受信されるフレームは、全てFEC無しのフレーム61,62,63となる。
なお、主信号フレームの前にエラー訂正制御フレームを一回送信すれば、より信頼性を向上させることができる。ただし、エラー訂正起動フレーム受信時の識別情報と同一の識別情報を持ったエラー訂正停止フレームを受信した場合に限る。エラー訂正制御フレームとは、レイヤ2スイッチ100,400間でやり取りするフレームである。FEC付フレームからFEC無しフレームに切り替える時に、このエラー訂正制御フレームを一回送信することにより、FEC有りから無しへ切り替えることを相手のレイヤ2スイッチに教えることができる。
以下、装置間で送受信されるフレームの変遷について説明する。
図9は、装置間で送受信されるフレームの変遷を示すシーケンス図である。この図には、レイヤ2スイッチ100,400とメディアコンバータ200,300との間で送受信されるフレームの変遷が示されている。なお、この例では、レイヤ2スイッチ100からレイヤ2スイッチ400へのデータ転送(主信号の送信)が継続して行われているものとする。
レイヤ2スイッチ100からFEC無しのフレームをレイヤ2スイッチ400に送信している最中に、メディアコンバータ200とメディアコンバータ300との間で障害が発生すると、メディアコンバータ300ではエラーフレームが受信される。この場合、エラーフレームのまま、メディアコンバータ300からレイヤ2スイッチ400に送られる(ステップS11)。
そして、メディアコンバータ300においてエラーフレームの数が予め設定された数を超過すると、メディアコンバータ300によってエラーが検出される(ステップS12)。すると、メディアコンバータ300は、レイヤ2スイッチ100,400宛にエラー訂正起動フレームを送信する(ステップS13)。エラー訂正起動フレームは、予め設定された回数(数十から100程度)だけ繰り返し出力される。
レイヤ2スイッチ100は、エラー訂正起動フレームを所定の保護回数(例えば3回)だけ検出すると、FEC有りを示すエラー訂正制御フレームをレイヤ2スイッチ400宛に送信する(ステップS14)。その後、レイヤ2スイッチ100からデータ送信を行う際には、主信号にFECを付加したFEC付フレームが送信される(ステップS15)。
なお、メディアコンバータ200とメディアコンバータ300との間の伝送路での障害が継続している間、メディアコンバータ300に到達するFEC付フレームではFECエラーが発生する。メディアコンバータからレイヤ2スイッチ400へは、FECエラーが残存するFEC付フレームが送信される。レイヤ2スイッチ400では、FECに基づいてFEC付フレームのエラーを回復させることができる。
その後、メディアコンバータ300において受信したFEC付フレームでのエラーが減少し、エラーフレームの数が予め設定された数未満になると、メディアコンバータ300で障害が無くなったことを検出する(ステップS16)。そして、メディアコンバータ300からレイヤ2スイッチ100,400に対してエラー訂正停止フレームが送信される(ステップS17)。エラー訂正停止フレームは、予め設定された回数(数十から100程度)だけ繰り返し出力される。
レイヤ2スイッチ100は、エラー訂正停止フレームを所定の保護回数分(例えば3回)検出すると、FEC無しを示すエラー訂正制御フレームをレイヤ2スイッチ400宛に送信する(ステップS18)。その後、レイヤ2スイッチ100からデータ送信を行う際には、FEC無しのフレームが送信される(ステップS19)。
このようにして、障害が発生した場合にのみフレームのエラー訂正機能を強化し、通信品質を確保することができる。しかも、メディアコンバータにおいてCPUによるソフトウェア処理を介在させる必要が無く、伝送効率を悪化させることもない。
図10は、エラー訂正/起動/停止/制御フレームのデータフォーマットを示す図である。図10に示されているのは、イーサネット(登録商標)フレームのデータフィールドにエラー訂正/起動/停止/制御フレームを設定する際の、データフィールド中のフォーマットである。データ70は、「Protocol_Identifier」、「Protocol_Version」、「BPDU_Type」、「Frame TYPE」、「FEC_Cont」、「NODE-ID」、および「Reserve」の各フィールドからなる64ビットのデータである。
「Protocol_Identifier」のフィールドには、プロトコル識別子が設定される。このフィールドのデータサイズは2バイトである。
「Protocol_Version」のフィールドには、プロトコルバージョンが設定される。このフィールドのデータサイズは1バイトである。
「BPDU_Type」のフィールドには、BPDU(Bridge Protocol Data Unit)タイプが設定される。このフィールドのデータサイズは1バイトである。
「Frame TYPE」のフィールドには、エラー訂正起動フレームか、エラー訂正停止フレームか、エラー訂正制御フレームかを示す識別子が設定される。本実施の形態では、エラー訂正起動フレームの場合「0x01」、エラー訂正停止フレームの場合「0x02」、エラー訂正制御フレームの場合「0x03」が設定される。このフィールドのデータサイズは1バイトである。
「FEC_Cont」のフィールドには、FEC付きか、FEC無しかを示す識別子が設定される。本実施の形態では、FEC付きの場合「0xFF」が設定され、FEC無しの場合「0x00」が設定される。このフィールドのデータサイズは1バイトである。
「NODE-ID」のフィールドには、フレームを出力した装置の識別番号が設定される。例えば、「TX:1.3μm」のメディアコンバータ200が出力したフレームであれば、「1」を示す識別番号「0x01」が設定される。また、「TX:1.55μm」のメディアコンバータ300が出力したフレームであれば、「2」を示す識別番号「0x02」が設定される。このフィールドのデータサイズは1バイトである。
「Reserve」のフィールドは、予備の領域である。このフィールドのデータサイズは1バイトである。
図10に示したデータフォーマットに、48ビットの宛先MAC(Media Access Control)アドレス(例えば、01:80:C2:00:00:XX)、48ビットの送信元MACアドレス、および8ビットのLLC(Logical Link Control)等を付与して、フレームが構成される。
図11は、FEC付フレームのフォーマットを示す図である。このフレーム80は、FEC付きで主信号を送信するときのイーサネットフレームの例を示している。フレーム80は、「DA」、「SA」、「TYPE/LENGTH」、「DATA」、「FEC」、「FCS」の各フィールドで構成される。このように「DATA」フィールドの後ろに「FEC」フィールドを付加することができる。
なお、FECのデータ長を任意に変更することもできる。これにより、通信品質状況によって、エラー訂正の信頼性を色々と変えて、最適な通信品質になるように設定することができる。例えば、良好な通信品質が得られる場合には、エラー訂正のビット長を短くし、伝送効率を高めることができる。
以下、メディアコンバータ200,300とレイヤ2スイッチ100,400との内部構成および処理の詳細について説明する。
図12は、メディアコンバータの内部構成を示すブロック図である。メディアコンバータ300には、ディップスイッチ301、光モジュール310、物理レイヤ終端LSI320、エラー制御LSI330、物理レイヤ終端LSI340、およびLANコネクタ350を有している。
ディップスイッチ301は、図3に示した通り、受信フレームエラー数の許容範囲を設定するためのものである。
光モジュール310は、光ファイバに接続され、光ファイバを介した一芯双方向の光信号の送受信を行う。光モジュール310は、光ファイバを介して受信した光信号を電気信号に変換して、物理レイヤ終端LSI320に対して出力する。また、光モジュール310は、物理レイヤ終端LSI320から入力された電気信号を光信号に変換して、光ファイバへ出力する。
物理レイヤ終端LSI(Large Scale Integration)320は、物理層での伝送信号の終端処理を行うLSIである。物理レイヤ終端LSI320は、光ファイバ経由で伝送された信号を光モジュール310を介して受け取り、その信号の終端処理後、エラー制御LSI330に入力する。また、物理レイヤ終端LSI320は、エラー処理LSI330から受け取った信号を、光伝送用の信号として光モジュール310に入力する。
エラー制御LSI330は、光ファイバ経由で伝送された信号のエラー制御を行う。エラー処理LSIは、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成することができる。エラー制御LSI330の内部構造の詳細は後述する。
物理レイヤ終端LSI340は、物理層での伝送信号の終端処理を行うLSIである。物理レイヤ終端LSI340は、LAN経由で伝送された信号をLANコネクタ350を介して受け取り、その信号の終端処理後、エラー制御LSI330に入力する。また、物理レイヤ終端LSI340は、エラー処理LSI330から受け取った信号を、LANコネクタ350を介して出力する。
LANコネクタ350は、LAN用のケーブルを接続するためのコネクタである。
図13は、エラー制御LSIの内部構造を示すブロック図である。エラー制御LSI330は、受信エラーレベル設定レジスタ331、受信エラー数カウント回路332,334、バッファ333,335で構成されている。
受信エラーレベル設定レジスタ331はディップスイッチ301に接続されており、ディップスイッチ301の設定値が保持される。すなわち、ディップスイッチ301による受信エラーフレーム数の閾値が受信エラーレベル設定レジスタ331に格納される。
受信エラー数カウント回路332は、受信エラーレベル設定レジスタ331、光モジュール310側の物理レイヤ終端LSI320、およびLAN側のバッファ333に接続されている。また、受信エラー数カウント回路332は、判定回路332aとフレーム作成回路332bとを有している。
判定回路332aは、受信したフレームのエラーの有無を判定する回路である。判定回路332aは、物理レイヤ終端LSI320とバッファ333との間の伝送経路上に接続されている。
フレーム作成回路332bは、エラー訂正起動/停止フレームを作成する回路である。フレーム作成回路332bは、バッファ333,335に接続されており、作成したエラー訂正起動/停止フレームをバッファ333,335へ出力する。
受信エラー数カウント回路332では、物理レイヤ終端LSI320から受信したフレームのエラーの有無を判定回路332aで検出する。判定回路332aは、エラー判定終了後のフレームをバッファ333に対して出力する。
さらに、判定回路332aは、今まで受信したフレーム数とエラーを起こしたフレーム数とをカウントする。この際、判定回路は、フレームのカウント数に基づくエラーの発生割合と受信エラーレベル設定レジスタ331で設定された閾値とを比較する。
そして、判定回路332aは、エラーの発生割合が受信エラーレベル設定レジスタ331で設定された閾値を超えた場合、エラー訂正起動フレームの作成信号をフレーム作成回路332bに対して出力する。なお、判定回路332aは、エラー訂正フレーム送出フラグを有しており、エラー訂正起動フレームの作成信号を出力した場合、エラー訂正フレーム送出フラグに「1」をセットする。
判定回路332aは、エラー訂正フレーム送出フラグが「1」のとき、エラーの発生割合が受信エラーレベル設定レジスタ331で設定された閾値を以下となった場合、エラー訂正停止フレームの作成信号をフレーム作成回路332bに対して出力する。
判定回路332aは、カウント値が受信エラーレベル設定レジスタ331で設定された閾値を超えた場合、エラー訂正起動フレームの作成信号をフレーム作成回路332bに対して出力する。そして、判定回路332aは、エラー訂正停止フレームの作成信号を出力した場合、エラー訂正フレーム送出フラグに「0」をセットする。
フレーム作成回路332bは、判定回路332aからエラー訂正起動フレームの作成信号を受け取った場合、エラー訂正起動フレームを作成し、バッファ333,335に対して出力する。また、フレーム作成回路332bは、判定回路332aからエラー訂正停止フレームの作成信号を受け取った場合、エラー訂正停止フレームを作成し、バッファ333,335に対して出力する。
バッファ333は、受信エラー数カウント回路332から出力されたフレームを一時的に記憶し、順次物理レイヤ終端LSI340に出力する。
LAN側の物理レイヤ終端LSI340に接続された受信エラー数カウント回路334も、受信エラー数カウント回路332と同様に判定回路334aとフレーム作成回路334bとを有している。受信エラー数カウント回路334の機能は、前述した受信エラー数カウント回路332と同様である。ただし、受信エラー数カウント回路334からのフレームの出力先はバッファ335である。
バッファ335は、受信エラー数カウント回路334から出力されたフレームを一時的に記憶し、順次物理レイヤ終端LSI320に出力する。
次に、エラー制御LSIで行われる処理の手順をフローチャートを参照して説明する。
図14は、判定回路の処理手順を示すフローチャートである。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、以下の説明は、光ファイバ側の物理レイヤ終端LSI320からフレームを受信した場合の処理を示している。
[ステップS21]受信エラー数カウント回路332は、FCSエラーチェック演算を行う。具体的には、判定回路332aは、受信したフレームのCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を計算する。
[ステップS22]判定回路332aは、エラーがあるか否か(データが壊れているか否か)を判定する。具体的には、判定回路332aは、受信したフレームのFCSフィールドのCRC符号と、ステップS21で計算したCRC符号とが一致するか否かにより、エラーがあるか否かを判定する。エラーがある場合、処理がステップS24に進められる。エラーが無い場合、処理がステップS23に進められる。
[ステップS23]判定回路332aは、エラーが無い場合、トータル受信フレームのカウンタに1を加算する。その後、処理がステップS30に進められる。
[ステップS24]判定回路332aは、エラーがある場合、トータル受信フレームのカウンタに1を加算する。
[ステップS25]判定回路332aは、FCSエラーフレームのカウンタに1を加算する。
[ステップS26]判定回路332aは、エラーレート(BER)を算出する。すなわち、トータル受信フレーム中のFCSエラーフレームがめる比率を計算する。
[ステップS27]判定回路332aは、FEC起動指示が必要か否かを判定する。具体的には、判定回路332aは、ステップS26で計算したエラーレートが、受信エラーレベル設定レジスタ331に設定されている値で示される閾値を超えているか否かを判定する。エラーレートが閾値を超えている場合、FEC起動指示が必要となる。FEC起動指示が必要な場合、処理がステップS28に進められる。FEC起動指示が不要な場合、処理がステップS30に進められる。
[ステップS28]判定回路332aは、エラー訂正フレーム送出フラグを1にセットする。
[ステップS29]判定回路332aは、フレーム作成回路332bを起動する。その際、判定回路332aは、フレーム作成回路332bに対して、エラー訂正起動フレームの作成信号を出力する。その後、処理がステップS33に進められる。
[ステップS30]判定回路332aは、エラー訂正フレーム送出フラグの値が「0」か否かを判定する。値が「0」であれば処理がステップS33に進められる。値が「1」であれば処理がステップS31に進められる。
[ステップS31]判定回路332aは、エラー訂正フレーム送出フラグの値を「0」にセットする。
[ステップS32]判定回路332aは、フレーム作成回路332bを起動する。その際、判定回路332aは、フレーム作成回路332bに対して、エラー訂正停止フレームの作成信号を出力する。その後、処理がステップS33に進められる。
[ステップS33]判定回路332aは、フレームをフォーワードする。すなわち、判定回路332aは、受信したフレームをバッファ333に対して出力する。
以上の処理が判定回路の処理である。次に、判定回路332aによって起動されたフレーム作成回路332bの処理について説明する。
まず、起動と共にエラー訂正起動フレームの作成信号が入力されたフレーム作成回路332bによるエラー訂正起動フレーム作成処理について説明する。
図15は、フレーム作成回路のエラー訂正起動フレーム作成処理手順を示すフローチャートである。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]フレーム作成回路332bは、変数Nの値を0に初期化する。
[ステップS42]フレーム作成回路332bは、エラー訂正起動フレームを作成する。
[ステップS43]フレーム作成回路332bは、変数Nに1を加算する。
[ステップS44]フレーム作成回路332bは、エラー訂正起動フレームを全方路にフォーワーディングする。
[ステップS45]フレーム作成回路332bは、変数Nの値が、所定の設定値X(例えば100)より小さいか否かを判断する。変数Nの方が小さい場合、処理がステップS42に進められ、繰り返しエラー訂正起動フレームの送信処理(ステップS42〜S44)が行われる。変数Nが設定値X以上になった場合、処理が終了する。
以上の様な処理がメディアコンバータ300で行われることで、障害の発生をハードウェアロジック回路で検出し、エラー訂正起動フレームをレイヤ2スイッチ100,400に通知することができる。
次に、起動と共にエラー訂正停止フレームの作成信号が入力されたフレーム作成回路332bによるエラー訂正停止フレーム作成処理について説明する。
図16は、フレーム作成回路のエラー訂正停止フレーム作成処理手順を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]フレーム作成回路332bは、変数Nの値を0に初期化する。
[ステップS52]フレーム作成回路332bは、エラー訂正停止フレームを作成する。
[ステップS53]フレーム作成回路332bは、変数Nに1を加算する。
[ステップS54]フレーム作成回路332bは、エラー訂正停止フレームを全方路にフォーワーディングする。
[ステップS55]フレーム作成回路332bは、変数Nの値が、所定の設定値X(例えば100)より小さいか否かを判断する。変数Nの方が小さい場合、処理がステップS52に進められ、繰り返しエラー訂正停止フレームの送信処理(ステップS52〜S54)が行われる。変数Nが設定値X以上になった場合、処理が終了する。
以上の様な処理がメディアコンバータ300で行われることで、障害が無くなったことをハードウェアロジック回路で検出し、エラー訂正停止フレームをレイヤ2スイッチ100,400に通知することができる。
なお、上記の例ではメディアコンバータ300の処理を説明したが、メディアコンバータ200も同様の処理機能を有する。
次に、レイヤ2スイッチ100,400で行われる処理の詳細を説明する。
図17は、レイヤ2スイッチの内部構成を示すブロック図である。レイヤ2スイッチ100には、LANポートの数分のLANコネクタ110,171,・・・,17n、物理レイヤ終端LSI120,161,・・・16n、およびFEC付加制御LSI130,151,・・・15nが設けられている。FEC付加制御LSI130,151,・・・15nは、レイヤ2スイッチLSI140に接続されている。
LANコネクタ110,171,・・・,17nは、LAN用のケーブルを接続するためのコネクタである。物理レイヤ終端LSI120,161,・・・16nは、物理層での伝送信号の終端処理を行うLSIである。物理レイヤ終端LSI120は、LAN経由で伝送された信号をLANコネクタ110を介して受け取り、その信号の終端処理後、FEC付加制御LSI130に入力する。また、物理レイヤ終端LSI120は、FEC付加制御LSI130から受け取った信号を、LANコネクタ110を介して出力する。他の物理レイヤ終端LSI161,・・・16nの機能も、物理レイヤ終端LSI120の機能と同様である。
FEC付加制御LSI130,151,・・・15nは、メディアコンバータ200,300から送られるエラー訂正起動フレームやエラー訂正停止フレームに従って、出力するフレームのエラー保障機能を制御する。
レイヤ2スイッチLSI140は、FEC付加制御LSI130,151,・・・15nを介して受け取ったフレームのフォーワーディングを行う。
図18は、FEC付加制御LSIの内部構成を示すブロック図である。FEC付加制御LSI130は、フレーム判定回路131、FEC有無判定回路132、FEC解除回路133、フレーム処理回路134、レジスタ135、エラー訂正制御フレーム送信回路136、FEC付加判定回路137、およびFEC付加回路138で構成されている。
フレーム判定回路131は、物理レイヤ終端LSI120、FEC有無判定回路132、およびフレーム処理回路134に接続されている。フレーム判定回路131は、物理レイヤ終端LSI120から入力されたフレームが、エラー訂正起動フレーム、エラー訂正停止フレーム、エラー訂正制御フレームの何れに該当するか否かを判定する。これらのいずれにも該当しないフレーム(通常フレーム)であれば、フレーム判定回路131はそのフレームをFEC有無判定回路132に対して出力する。また、エラー訂正起動フレーム、エラー訂正停止フレーム、エラー訂正制御フレームの何れかのフレームであれば、フレーム判定回路131は、そのフレームをフレーム処理回路134に対して出力する。
FEC有無判定回路132は、フレーム判定回路131に加えて、FEC解除回路133、L2スイッチLSI140、およびレジスタ135に接続されている。FEC有無判定回路132は、フレーム判定回路131から受け取ったフレームにFECが付加されているか否かを判定する。具体的には、レジスタ135内の物理レイヤ終端LSI120から入力されるフレームのFECの有無を示す情報(FEC付加情報)を参照して、FECの有無を判定する。FECが付加されていた場合、FEC有無判定回路132は、そのフレームをFEC解除回路133に対して出力する。FECが付加されていない場合、FEC有無判定回路132は、そのフレームをL2スイッチLSI140に対して出力する。
FEC解除回路133は、FEC有無判定回路132からフレームを受け取ると、そのフレームに付加されているFECを解除し、L2スイッチLSI140に対して出力する。
フレーム処理回路134は、フレーム判定回路131からフレームを受け取ると、そのフレームの種別に応じた処理を行う。
具体的には、フレーム処理回路134は、エラー訂正起動フレームを受け取った場合、レジスタ135にエラー訂正の付加を示す情報(訂正起動情報)を、起動状態に設定する。この際、フレーム処理回路134は、FEC有りを示すエラー訂正制御フレームの送信を指示する信号をエラー訂正制御フレーム送信回路136に対して出力する。
また、フレーム処理回路134は、エラー訂正停止フレームを受け取った場合、レジスタ135に設定された訂正起動情報を、訂正解除状態に変更する。この際、フレーム処理回路134は、FEC無しを示すエラー訂正制御フレームの送信を指示する信号をエラー訂正制御フレーム送信回路136に対して出力する。
さらに、フレーム処理回路134は、FEC有りを示すエラー訂正制御フレームを受け取った場合、物理レイヤ終端LSI120から入力されるフレームのFECの有無を示すレジスタ135内の情報(FEC付加情報)に、「FEC有り」を設定する。また、フレーム処理回路134は、FEC無しを示すエラー訂正制御フレームを受け取った場合、FEC付加情報に、「FEC無し」を設定する。
レジスタ135は、フレーム処理回路134やFEC有無判定回路132に加え、FEC付加判定回路137にも接続されている。エラー訂正起動フレームを出力したメディアコンバータの識別情報や、受信フレームにFECが付加されるか否かを示す情報(FEC付加情報)を格納する記憶領域である。
エラー訂正制御フレーム送信回路136は、フレーム処理回路134に加え、物理レイヤ終端LSI120にも接続されている。エラー訂正制御フレーム送信回路136は、フレーム処理回路134からの指示に応じてエラー訂正制御フレームを作成し、物理レイヤ終端LSI120に対して送信する。
FEC付加判定回路137は、レジスタ135に加え、L2スイッチLSI140、FEC付加回路138、物理レイヤ終端LSI120に接続されている。FEC付加判定回路137は、L2スイッチLSI140から入力されたフレームを、レジスタ135に登録されている訂正起動情報を参照して、FEC付加の要否を判定する。FEC付加が必要な場合、FEC付加判定回路137は、入力されたフレームをFEC付加回路138に対して出力する。FECの付加の必要が無い場合、FEC付加判定回路137は、入力されたフレームを物理レイヤ終端LSI120に対して出力する。
FEC付加回路138は、FEC付加判定回路137に加え、物理レイヤ終端LSI120にも接続されている。FEC付加回路138は、FEC付加判定回路137からフレームが入力されると、FECの値を演算し、フレームに付加する。そして、FEC付加回路138は、FEC付フレームを物理レイヤ終端LSI120に対して出力する。
以下、LAN経由で入力されたフレームに対して、レイヤ2スイッチ100で行われる処理の手順を、図19〜図21のフローチャートを参照して説明する。
図19は、入力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示す第1のフローチャートである。以下、図19に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]物理レイヤ終端LSI120がフレームを受信する。そのフレームは、FEC付加制御LSI130に入力される。
[ステップS62]FEC付加制御LSI130のフレーム判定回路131は、入力されたフレームが、エラー訂正起動フレーム、エラー訂正停止フレーム、エラー訂正制御フレームの何れかに該当するか否かを判定する。これらの何れかのフレームであれば、入力されたフレームがフレーム判定回路131によりフレーム処理回路134に渡され、処理がステップS71(図20に示す)に進められる。これら以外の通常フレームであれば、フレームがFEC有無判定回路132に送られ、処理がステップS63に進められる。
[ステップS63]FEC有無判定回路132は、フレームにFECが設定されているか否かを判定する。FECが設定されている場合、フレームがFEC解除回路133に渡され、処理がステップS64に進められる。FECが設定されていない場合、フレームがL2スイッチLSI140に渡され、処理がステップS65に進められる。
[ステップS64]FEC解除回路133は、入力されたフレームのFEC設定を解除し、そのフレームをL2スイッチLSI140に渡す。
[ステップS65]L2スイッチLSI140は、入力されたフレームを他のFEC付加制御LSIに対してフォーワーディングする。
図20は、入力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示す第2のフローチャートである。以下、図20に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]フレーム処理回路134は、渡されたフレームがエラー訂正制御フレームか否かを判定する。エラー訂正制御フレームの場合、処理がステップS72に進められる。エラー訂正起動フレームまたはエラー訂正停止フレームの場合、処理がステップS75に進められる。
[ステップS72]フレーム処理回路134は、エラー訂正制御フレームにおいて、FEC有りを示しているか、FEC無しを示しているかを判定する。FEC有りの場合、処理がステップS73に進められる。FEC無しの場合、処理がステップS74に進められる。
[ステップS73]フレーム処理回路134は、レジスタ135のFEC付加情報に、以後の受信フレームにFECが付加されること(FEC有り)を示す情報を設定する。その後、処理が終了する。
[ステップS74]フレーム処理回路134は、レジスタ135のFEC付加情報に、以後の受信フレームにFECが付加されないこと(FEC無し)を示す情報を設定する。その後、処理が終了する。
[ステップS75]受信したフレームがエラー訂正起動フレームまたはエラー訂正停止フレームの場合、フレーム処理回路134は、保護段数に応じた数だけエラー訂正起動フレームまたはエラー訂正停止フレームを繰り返し受信したかを判定する。具体的には、エラー訂正起動フレームまたはエラー訂正停止フレームの受信回数が変数Nに設定されており、フレーム処理回路134は、変数Nが保護段数と同じか否かを判定する。変数Nが保護段数と同一であれば、保護段数に応じた数だけエラー訂正起動フレームまたはエラー訂正停止フレームを繰り返し受信したことを示す。保護段数分繰り返し受信した場合、処理がステップS77に進められる。
[ステップS76]フレーム処理回路134は、変数Nに1を加算し、受信したフレームを破棄する。その後、処理が終了する。
[ステップS77]エラー訂正起動フレームまたはエラー訂正停止フレームの受信回数が保護回数に達した場合、フレーム処理回路134は、受信したフレームがエラー訂正起動フレームか否かを判定する。エラー訂正起動フレームの場合、処理がステップS78に進められる。エラー訂正停止フレームの場合、処理がステップS91(図21に示す)に進められる。
[ステップS78]フレーム処理回路134は、エラー訂正起動フレームを出力したメディアコンバータの識別情報を、レジスタ135に格納する。
[ステップS79]フレーム処理回路134は、FEC有りを示すエラー訂正制御フレームの送信を指示する信号を、エラー訂正制御フレーム送信回路136に対して出力する。すると、エラー訂正制御フレーム送信回路136は、フレーム処理回路からの指示に応じて、FEC有りを示すエラー訂正制御フレームを物理レイヤ終端LSI120を介して送信する。その後処理が終了する。
図21は、入力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示す第3のフローチャートである。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS91]フレーム処理回路134は、エラー訂正停止フレームで示されるメディアコンバータの識別番号が、レジスタ135に登録されている識別番号と一致するか否かを判定する。識別番号が一致する場合、処理がステップS93に進められる。識別番号が一致しない場合、処理がステップS92に進められる。
[ステップS92]フレーム処理回路134は、識別情報が一致しない場合、入力されたフレームを破棄する。その後、処理が終了する。
[ステップS93]フレーム処理回路134は、識別情報が一致した場合、複数の識別情報がレジスタ135に設定されているか否かを判定する。複数の識別情報がある場合、処理がステップS94に進められる。識別情報が1つだけの場合、処理がステップS95に進められる。
[ステップS94]フレーム処理回路134は、レジスタ135に設定されている識別情報から、エラー訂正停止フレームで示された識別情報と一致するもののみをクリアする。その後、処理が終了する。
[ステップS95]フレーム処理回路134は、レジスタ135に設定されている識別情報をクリアする。
[ステップS96]フレーム処理回路134は、FEC無しを示すエラー訂正制御フレームの送信を指示する信号を、エラー訂正制御フレーム送信回路136に対して出力する。すると、エラー訂正制御フレーム送信回路136は、フレーム処理回路からの指示に応じて、FEC無しを示すエラー訂正制御フレームを物理レイヤ終端LSI120を介して送信する。その後処理が終了する。
次に、L2スイッチLSI140から入力されLANへ出力するフレームのFEC付加制御LSI130における処理手順について説明する。
図22は、出力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示すフローチャートである。以下、図22に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]FEC付加判定回路137は、L2スイッチLSI140から入力されたフレームを受信する。
[ステップS102]FEC付加判定回路137は、レジスタ135に登録されているFEC付加情報でFECを付加することが示されているか否かを判定する。FECを付加することが示されている場合、FEC付加判定回路137が入力されたフレームがFEC付加回路138に対して出力し、処理がステップS103に進められる。FECを付加しないことが示されている場合、FEC付加判定回路137がフレームを物理レイヤ終端LSI120に対して出力し、処理がステップS104に進められる。
[ステップS103]FEC付加回路138は、入力されたフレームにFECを付加して、フレームを物理レイヤ終端LSI120に対して出力する。
[ステップS104]物理レイヤ終端LSI120は、入力されたフレームをLANコネクタ110を介してフォーワーディングする。
以上のようにして、物理層のみでフレーム転送するような装置(CPU無し)でも通信品質劣化を救済する手段を確立することができる。
さらに、自動に通信エラー訂正が可能となる。通信エラーが発生していない時は、エラー訂正を行わない。通信エラーが発生した時はエラー訂正を行い通信品質の確保を行う。
また、CPU及び関連周辺部品(メモリなど)を削減した上で自動誤り訂正機能を付与でき、装置の小型化(CPU・メモリ分)への貢献と発熱(CPU・メモリ分)を抑制することが可能となる。
さらに、ハードウェア(ディップスイッチ)による通信品質レベルを選定でき、操作が安易(スイッチの上げ下げ)となる。
また、本実施の形態では、CPUを用いずに障害の検出およびエラー訂正符号の付加を行っている。これにより、CPUを搭載しソフトウェアに基づくエラー検出を行う場合と比べると、通信速度低下を防ぐことができる。ネットワークの高速化が求められている現在において、通信速度を低下させずに通信の信頼性を向上させることは重要である。
なお、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記の実施の形態では、一芯双方向光モジュールによって光通信を行っていたが、2本の光ファイバでメディアコンバータ間を接続し、2芯光モジュールでの光通信を行うこともできる。
図23は、2芯光モジュールを使用した例を示す図である。図23に示すように、メディアコンバータ200a,300a間が2本の光ファイバ91,92で接続されている。そしてメディアコンバータ200a,300aそれぞれに2芯光モジュール201a,301aが設けられ、光ファイバ91,92を用いた送受信を行うことができる。
メディアコンバータ200a,300aにおける2芯光モジュール201a,301a以外の構成は、図2に示したシステムのメディアコンバータ200,300と同じである。
また、処理効率の低下あるいは装置の高額化を許容できるのであれば、エラー制御LSI330やFEC付加制御LSI130の機能をCPUで実行させることも可能である。その場合、各LSIが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをCPUで実行することにより、上記処理機能がCPU上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上説明した実施の形態の主な技術的特徴は、以下の付記の通りである。
(付記1) 物理層の処理でネットワーク上のデータを中継するデータ中継装置において、
受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことを検出するエラー検出手段と、
前記エラー検出手段で障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、前記エラー訂正起動フレームをデータリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信するフレーム作成手段と、
を有することを特徴とするデータ中継装置。
(付記2) 前記エラー検出手段は、受信したフレームにおけるエラー発生率が予め設定された閾値を超えた場合に障害の発生を検出することを特徴とする付記1記載のデータ中継装置。
(付記3) 前記閾値を設定するスイッチをさらに有し、
前記エラー検出手段は、前記スイッチで設定された前記閾値に応じて障害の発生を検出することを特徴とする付記2記載のデータ中継装置。
(付記4) 前記エラー検出手段は、受信したフレームのエラーに基づいて、一度発生した障害が無くなったことを検出し、
前記フレーム作成手段は、前記エラー検出手段で障害が無くなったことが検出された場合、エラー訂正符号付きの通信の停止を指示するエラー訂正停止フレームを作成し、前記エラー訂正停止フレームをデータリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信することを特徴とする付記1記載のデータ中継装置。
(付記5) 前記エラー検出手段は、前記閾値以上あったエラー発生率が前記閾値以下となった場合エラーが無くなったことを検出することを特徴とする付記4記載のデータ中継装置。
(付記6) 前記エラー検出手段は、中継するフレームの伝送路上に接続され、入力されたフレームのエラーの有無に基づいて障害の発生を検出し、障害が発生した場合にエラー訂正起動フレームの作成信号を出力する判定回路であり、
前記フレーム作成手段は、前記判定回路に接続され前記エラー訂正起動フレームの作成信号に応答して、前記エラー訂正起動フレームを生成し、前記伝送路の全方路に対して前記エラー訂正起動フレームを出力するフレーム作成回路である、
ことを特徴とする付記1記載のデータ中継装置。
(付記7) 前記フレーム作成手段は、物理層の処理でデータの中継を行う他の装置と識別するための識別番号を前記エラー訂正起動フレームに付加することを特徴とする付記1記載のデータ中継装置。
(付記8) データリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置において、
伝送路を介して接続されたデータ中継装置が出力したフレームから、エラー訂正起動フレームを検出するフレーム検出手段と、
前記フレーム検出手段で前記エラー訂正起動フレームが検出されると、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報を記憶装置に設定する設定手段と、
前記記憶装置に前記訂正起動情報が設定された場合、前記伝送路上に前記データ中継装置の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレームを前記伝送路に出力するエラー訂正符号付加手段と、
を有することを特徴とするデータ送受信装置。
(付記9) ネットワーク上のデータを中継するデータ中継装置を介在させたデータ通信システムにおいて、
受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことを検出するエラー検出手段と、前記エラー検出手段で障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、前記エラー訂正起動フレームを伝送路上に送信するフレーム作成手段とを有する、物理層の処理でデータを中継するデータ中継装置と、
前記データ中継装置に前記伝送路を介して接続され、前記伝送路を介して受信したフレームから前記エラー訂正起動フレームを検出するフレーム検出手段と、前記フレーム検出手段で前記エラー訂正起動フレームが検出されると、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報を記憶装置に設定する設定手段と、前記記憶装置に前記訂正起動情報が設定された場合、前記伝送路上に前記データ中継装置の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレームを前記伝送路に出力するエラー訂正符号付加手段とを有し、データリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置と、
を有することを特徴とするデータ通信システム。
(付記10) 物理層の処理でネットワーク上のデータを中継するためのデータ中継装置によるデータ中継方法において、
エラー検出手段が、受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことを検出し、
フレーム作成手段が、前記エラー検出手段で障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、前記エラー訂正起動フレームをデータリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信する、
ことを特徴とするデータ中継方法。
(付記11) データリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置によるデータ送受信方法において、
フレーム検出手段が、伝送路を介して接続されたデータ中継装置が出力したフレームから、エラー訂正起動フレームを検出し、
設定手段が、前記フレーム検出手段で前記エラー訂正起動フレームが検出されると、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報を記憶装置に設定し、
エラー訂正符号付加手段が、前記記憶装置に前記訂正起動情報が設定された場合、前記伝送路上に前記データ中継装置の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレームを前記伝送路に出力する、
ことを特徴とするデータ送受信方法。
(付記12) ネットワーク上のデータを中継するデータ中継装置を介在させたデータ通信システムにおけるデータ通信方法において、
物理層の処理でデータを中継するデータ中継装置のエラー検出手段が、受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことを検出し、
前記データ中継装置のフレーム作成手段が、前記エラー検出手段で障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、前記エラー訂正起動フレームを伝送路上に送信し、
データリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置のフレーム検出手段が、前記データ中継装置に前記伝送路を介して接続され、前記伝送路を介して受信したフレームから前記エラー訂正起動フレームを検出し、
前記データ送受信装置の設定手段が、前記フレーム検出手段で前記エラー訂正起動フレームが検出されると、エラー訂正符号の付加を示す訂正起動情報を記憶装置に設定し、
前記データ送受信装置のエラー訂正符号付加手段が、前記記憶装置に前記訂正起動情報が設定された場合、前記伝送路上に前記データ中継装置の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレームを前記伝送路に出力する、
ことを特徴とするデータ通信方法。
本実施の形態の概略を示す図である。 本発明の実施の形態のシステム構成例を示す図である。 受信フレームエラー発生頻度の許容範囲を設定するディップスイッチを示す図である。 光ファイバ上で障害が発生したときの転送フレームを示す図である。 エラー訂正起動フレームの転送手順を示す図である。 FEC付フレームの転送状況を示す図である。 エラー訂正停止フレームの転送手順を示す図である。 障害が無くなった後のフレームの転送状況を示す図である。 装置間で送受信されるフレームの変遷を示すシーケンス図である。 エラー訂正/起動/停止/制御フレームのデータフォーマットを示す図である。 FEC付フレームのフォーマットを示す図である。 メディアコンバータの内部構成を示すブロック図である。 エラー制御LSIの内部構造を示すブロック図である。 判定回路の処理手順を示すフローチャートである。 フレーム作成回路のエラー訂正起動フレーム作成処理手順を示すフローチャートである。 フレーム作成回路のエラー訂正停止フレーム作成処理手順を示すフローチャートである。 レイヤ2スイッチの内部構成を示すブロック図である。 FEC付加制御LSIの内部構成を示すブロック図である。 入力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示す第1のフローチャートである。 入力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示す第2のフローチャートである。 入力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示す第3のフローチャートである。 出力フレームに対するFEC付加制御LSIの処理手順を示すフローチャートである。 2芯光モジュールを使用した例を示す図である。 従来技術によるデータ通信システムの第1の例を示す図である。 従来技術によるデータ通信システムの第2の例を示す図である。 従来技術によるデータ通信システムの第3の例を示す図である。
符号の説明
1 データ中継装置
1a エラー検出手段
1b フレーム作成手段
2 データ送受信装置
2a フレーム検出手段
2b 設定手段
2c 記憶装置
2d エラー訂正符号付加手段
3 伝送路
4 フレーム
4a エラーフレーム
5 エラー訂正起動フレーム
6 エラー訂正符号付フレーム

Claims (5)

  1. 物理層の処理でネットワーク上のデータを中継するデータ中継装置において、
    受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことを検出するエラー検出手段と、
    前記エラー検出手段で障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、物理層の処理でデータの中継を行う他の装置との間で光ファイバを介して通信するのに使用する光の波長に対応する識別番号が付与された前記エラー訂正起動フレームをデータリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信するフレーム作成手段と、
    を有することを特徴とするデータ中継装置。
  2. 前記エラー検出手段は、受信したフレームのエラーに基づいて、一度発生した障害が無くなったことを検出し、
    前記フレーム作成手段は、前記エラー検出手段で障害が無くなったことが検出された場合、エラー訂正符号付きの通信の停止を指示するエラー訂正停止フレームを作成し、前記エラー訂正停止フレームをデータリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信することを特徴とする請求項1記載のデータ中継装置。
  3. 物理層の処理でネットワーク上のデータを中継するためのデータ中継装置によるデータ中継方法において、
    エラー検出手段が、受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことを検出し、
    フレーム作成手段が、前記エラー検出手段で障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、物理層の処理でデータの中継を行う他の装置との間で光ファイバを介して通信するのに使用する光の波長に対応する識別番号が付与された前記エラー訂正起動フレームを、データリンク層以上のデータ処理を行う装置に対して送信する、
    ことを特徴とするデータ中継方法。
  4. データリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置において、
    伝送路を介して接続されたデータ中継装置が出力したフレームから、前記データ中継装置が他のデータ中継装置との間で光ファイバを介して通信するのに使用する光の波長に対応する識別番号が付与されたエラー訂正起動フレームを検出するフレーム検出手段と、
    前記フレーム検出手段で前記エラー訂正起動フレームが検出されると、前記エラー訂正起動フレームに付与された識別番号を記憶装置に設定する設定手段と、
    前記記憶装置に前記識別番号が設定された場合、前記識別番号に対応する前記データ中継装置の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレームを前記伝送路に出力するエラー訂正符号付加手段と、
    を有することを特徴とするデータ送受信装置。
  5. ネットワーク上のデータを中継するデータ中継装置を介在させたデータ通信システムにおいて、
    受信したフレームのエラーに基づいて障害が発生したことを検出するエラー検出手段と、前記エラー検出手段で障害の発生が検出された場合、エラー訂正符号付きの通信を指示するエラー訂正起動フレームを作成し、物理層の処理でデータの中継を行う他の装置との間で光ファイバを介して通信するのに使用する光の波長に対応する識別番号が付与された前記エラー訂正起動フレームを伝送路上に送信するフレーム作成手段とを有する、物理層の処理でデータを中継するデータ中継装置と、
    前記データ中継装置に前記伝送路を介して接続され、前記伝送路を介して受信したフレームから前記エラー訂正起動フレームを検出するフレーム検出手段と、前記フレーム検出手段で前記エラー訂正起動フレームが検出されると、前記エラー訂正起動フレームに付与された識別番号を記憶装置に設定する設定手段と、前記記憶装置に前記識別番号が設定された場合、前記識別番号に対応する前記データ中継装置の方向に出力すべきフレームに対してエラー訂正符号を付加して、エラー訂正符号付フレームを前記伝送路に出力するエラー訂正符号付加手段とを有し、データリンク層以上のデータ処理を行うデータ送受信装置と、
    を有することを特徴とするデータ通信システム。
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