JP4573607B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
請求項1に係る発明は、内視鏡挿入部に湾曲可能に設けられた湾曲部を備え、前記湾曲部を動作するためのルーメンに、流体供給源から供給される流体を、流体圧回路を介して送り込み、前記湾曲部を湾曲させることにより、前記内視鏡挿入部を所望の方向に向けて被検対象を観察する内視鏡装置において、前記流体圧回路は、前記流体供給源に接続された湾曲調整用電磁弁と、前記湾曲調整用電磁弁に接続された複数の流体供給管路と、前記流体供給管路のそれぞれに接続された湾曲用電磁弁と、前記湾曲用電磁弁のそれぞれに設けられた自動開放手段と、を備え、前記自動開放手段を開放することにより、前記ルーメン内の圧力を大気圧まで下げるようにしたことを特徴とする。
以上より、内視鏡挿入部を被検体内から迅速かつ容易に引き出すことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の内視鏡装置において、前記自動開放手段は、前記湾曲用電磁弁に設けられた開放ポートであり、この開放ポートは、電気遮断時に付勢手段により復帰して、前記ルーメンに連通されたポートを大気に開放することを特徴とする。
以上より、内視鏡挿入部の湾曲状態をいち早く確実に解除することができる。
以下、本発明の第1実施例における内視鏡装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例としての内視鏡装置1を示したものである。
内視鏡装置1は、被検体の検査を行うための内視鏡本体2と、この内視鏡本体2を収納する本体収納ボックス3とを備えている。
本体収納ボックス3内には、内視鏡本体2を巻き取って収納する巻き取りドラム5と、空気が充填されたボンベ(流体供給源)11が設けられている。また、本体収納ボックス3の天面には、回転台18を介して、液晶表示部19が設置されている。さらに、本体収納ボックス3は、内視鏡本体を所望の方向に向けるためのリモコン20を備えている。
このような構成のもと、ボンベ11から供給された空気を、流体供給チューブ30および接続チューブ29を介して、下方向ルーメン23a、上方向ルーメン23b、右方向ルーメン23cおよび左方向ルーメン23d内に選択的に送り込むことにより、先端部7を所望の方向に向けることができるようになっている。
上下湾曲調整用電磁弁39および左右湾曲調整用電磁弁40の入力ポートPは、ボンベ11に並列に連通されている。また、上下湾曲調整用電磁弁39の出力ポートAは、並列に配置された下湾曲用電磁弁41および上湾曲用電磁弁42の入力ポートPにそれぞれ連通されている。そして、下湾曲用電磁弁41の出力ポートAは、流体供給チューブ30および接続チューブ29を介して、下方向ルーメン23aに連通されている。さらに上湾曲用電磁弁42の出力ポートAは、流体供給チューブ30および接続チューブ29を介して、上方向ルーメン23bに連通されている。
さらに、本実施例における各電磁弁39,40,41,42,43,44は、図1に示すように、マニホールド48内にまとめて配置されており、このまとめた状態で本体収納ボックス3内に設置されている。
まず、本体収納ボックス3を被検体の近傍に移動させて、挿入部4を必要な長さだけ引っ張り出す。この状態で、挿入部4を先端部7から被検体内に挿入する。このとき、不図示の光源部からの光が、照明レンズ13を透過し、外方に放射される。これより、挿入部4の先方が照らされる。これらの照明のもと、被検対象などからの反射光が、観察光学系10を透過して、固体撮像素子8の受光面上に結像する。このとき結像した光が固体撮像素子8により電気信号に変換され、所定の処理を経て映像信号に変換される。そして、この映像信号が液晶表示部19に供給されて、その液晶表示部19に観察画像が映し出される。この観察画像を見ながら、後述するようにリモコン20を操作して湾曲部15を介して先端部7の向けられる方向を所望の方向に変更させる。そして、液晶表示部19に映し出される所望の部位の観察画像を見ながら、挿入部4をさらに被検体内に挿入していき、被検体内全体を観察する。これによって検査が終了し、検査結果に応じて所定の処置が行われる。
リモコン20を把持して、例えば先端部7が下方向に向くように操作すると、その操作に応じてリモコン20から通電制御部37に向けて操作信号が出力される。この操作信号を受けて、通電制御部37は電源回路34を制御し、これにより電源回路34が上下湾曲調整用電磁弁39および下湾曲用電磁弁41に通電する。このとき、他の電磁弁40,42,43,44は通電されていない状態になっている。
また、切替電磁弁36の設置数が6つとなり、従来より少なくすることができるので、湾曲部15の応答性や信頼性、保守性を向上させることができ、さらに消費電力や発熱量を抑え、コストの低減を図ることができる。
また、切替電磁弁36はマニホールド48にまとめて配置されていることから、流体圧回路35の小型軽量化を図ることができるとともに、修理等を容易に行うことができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図6から図9は、本発明の第2の実施例を示したものである。
図6から図9において、図1から図5に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において異なるものとなっている。
上下調整用電磁弁50および左右調整用電磁弁51の入力ポートPは、ボンベ11に並列に連通されている。上下調整用電磁弁50の出力ポートAは、上下湾曲用電磁弁52の入力ポートPに連通されている。そして、上下湾曲用電磁弁52の第1の出力ポートA1は上方向ルーメン23bに連通されており、第2の出力ポートA2は下方向ルーメン23aおよび開放用電磁弁54の入力ポートPに連通されている。また、左右調整用電磁弁51の出力ポートAは、左右湾曲用電磁弁53の入力ポートPに連通されている。そして、左右湾曲用電磁弁53の第1の出力ポートA1は左方向ルーメン23dに連通されており、第2の出力ポートA2は右方向ルーメン23cおよび開放用電磁弁54の入力ポートPに連通されている。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
図10および図11は、本発明の第3の実施例を示したものである。
図10および図11において、図1から図5に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施例においては、上記第2の実施例における上下調整用電磁弁50および左右調整用電磁弁51に代えて、上下左右調整用電磁弁(5ポート3位置切替電磁弁)56を備えるものである。
上下左右調整用電磁弁56の入力ポートPはボンベ11に連通されている。そして上下左右調整用電磁弁56の第1の出力ポートA1は上下湾曲用電磁弁52の入力ポートPに連通され、第2の出力ポートA2は左右湾曲用電磁弁53の入力ポートPに連通されている。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
図12および図13は、本発明の第4の実施例を示したものである。
図12および図13において、図1から図5に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
調整用電磁弁58の入力ポートPはボンベ11に連通されており、出力ポートAは並列に配置された下方向用電磁弁59および上方向用電磁弁60に連通されている。下方向用電磁弁59および上方向用電磁弁60の出力ポートAは、それぞれ下方向ルーメン23aおよび上方向ルーメン23bに連通されている。
なお、本実施例においては、先端部7の向けられる方向を上下方向としたが、これに限ることはなく、左右方向やその他の2方向であってもよい。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。
図14および図15は、本発明の第5の実施例を示したものである。
本実施例においては、切替電磁弁36を8つ備えて構成されるものである。すなわち、第1の調整用電磁弁62、第2の調整用電磁弁63、第3の調整用電磁弁64および第4の調整用電磁弁65の各入力ポートPがボンベ11に連通されており、各出力ポートAが、下湾曲用電磁弁41、上湾曲用電磁弁42、右湾曲用電磁弁43および左湾曲用電磁弁44に連通されている。第1の調整用電磁弁62、第2の調整用電磁弁63、第3の調整用電磁弁64および第4の調整用電磁弁65は、通電すると各入力ポートPを各出力ポートAに連通するようになっており、通電を停止すると各入力ポートPを遮断するようになっている。なお、下湾曲用電磁弁41、上湾曲用電磁弁42、右湾曲用電磁弁43および左湾曲用電磁弁44は、上記第1の実施例と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、上記と同様の作用により、挿入部4の先端部7が所望の方向に向けられる。
また、本発明の技術範囲は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
4 挿入部(内視鏡挿入部)
11 ボンベ(流体供給源)
15 湾曲部
23 マルチルーメンチューブ(ルーメン)
23a 下方向ルーメン(下湾曲ルーメン)
23b 上方向ルーメン(上湾曲ルーメン)
23c 右方向ルーメン(右湾曲ルーメン)
23d 左方向ルーメン(左湾曲ルーメン)
35 流体圧回路
36 切替電磁弁
39 上下湾曲調整用電磁弁(第1の3ポート2位置切替電磁弁)
40 左右湾曲調整用電磁弁(第2の3ポート2位置切替電磁弁)
41 下湾曲用電磁弁(下湾曲用3ポート2位置切替電磁弁)
42 上湾曲用電磁弁(上湾曲用3ポート2位置切替電磁弁)
43 右湾曲用電磁弁(右湾曲用3ポート2位置切替電磁弁)
44 左湾曲用電磁弁(左湾曲用3ポート2位置切替電磁弁)
46 弾性部材(付勢手段)
47 開放ポート(自動開放手段)
48 マニホールド
50 上下調整用電磁弁(第1の2ポート2位置切替電磁弁)
51 左右調整用電磁弁(第2の2ポート2位置切替電磁弁)
52 上下湾曲用電磁弁(上下湾曲用4ポート2位置切替電磁弁)
53 左右湾曲用電磁弁(左右湾曲用4ポート2位置切替電磁弁)
54 開放用電磁弁(第3の2ポート2位置切替電磁弁、2ポート2位置切替電磁弁)
56 上下左右調整用電磁弁(5ポート3位置切替電磁弁)
58 調整用電磁弁(3ポート2位置切替電磁弁)
59 下方向用電磁弁(一方向用3ポート2位置切替電磁弁)
60 上方向用電磁弁(他方向用3ポート2位置切替電磁弁)
A 出力ポート
P 入力ポート
A1 第1の出力ポート
A2 第2の出力ポート
Claims (3)
- 内視鏡挿入部に湾曲可能に設けられた湾曲部を備え、前記湾曲部を動作するためのルーメンに、流体供給源から供給される流体を、流体圧回路を介して送り込み、前記湾曲部を湾曲させることにより、前記内視鏡挿入部を所望の方向に向けて被検対象を観察する内視鏡装置において、
前記流体圧回路は、
前記流体供給源に接続された湾曲調整用電磁弁と、
前記湾曲調整用電磁弁に接続された複数の流体供給管路と、
前記流体供給管路のそれぞれに接続された湾曲用電磁弁と、
前記湾曲用電磁弁のそれぞれに設けられた自動開放手段と、
を備え、
前記自動開放手段を開放することにより、前記ルーメン内の圧力を大気圧まで下げるようにしたことを特徴とする内視鏡装置。 - 前記湾曲調整用電磁弁は、上下湾曲調整を行う第1電磁切替弁と、左右湾曲調整を行う第2電磁切替弁とからなることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記自動開放手段は、
前記湾曲用電磁弁に設けられた開放ポートであり、
この開放ポートは、
電気遮断時に付勢手段により復帰して、前記ルーメンに連通されたポートを大気に開放することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡装置。
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