JP4572554B2 - motor - Google Patents
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Description
本発明は、電動式のモータ、特にカラーホイール回転用モータに関する。 The present invention relates to an electric motor, in particular, a color wheel rotating motor.
DLP(Digital Light Processing)方式の単板式プロジェクタでは、回転するカラーホイールにより光源から出射される光からRGBいずれかの周波数帯の光が順次取り出され、1つのデジタルマイクロミラーデバイスに照射される。そして、デジタルマイクロミラーデバイスからの反射光が所定のスクリーンに導かれ、画像が表示される。このようなプロジェクタでは、カラーホイール回転用のモータが用いられている。従来のカラーホイール回転用モータでは、カラーホイールが取り付けられる回転部がボールベアリングにより回転可能に支持される。 In a DLP (Digital Light Processing) type single-plate projector, light in any one of the RGB frequency bands is sequentially extracted from light emitted from a light source by a rotating color wheel, and irradiated to one digital micromirror device. Then, the reflected light from the digital micromirror device is guided to a predetermined screen, and an image is displayed. In such a projector, a motor for rotating a color wheel is used. In a conventional color wheel rotating motor, a rotating part to which a color wheel is attached is rotatably supported by a ball bearing.
なお、特許文献1では、カラーホイール回転用のモータにおいて、ハブの円筒部の外周面を2段形状とすることによりボールベアリングからハブに伝わった振動をカラーホイールが固定されるホイールハブに伝わりにくくする等して、モータ駆動時のノイズを低減する技術が開示されている。
In
また、特許文献2では含油軸受の外径部のくぼみに含油フェルトワッシャを設けるとともに、含油軸受を保持するインシュレータの開口側において含油軸受の外径部に油回収用溝を形成することにより、含油軸受から溢れ出た油を循環させる経路を構成して軸受装置の長寿命化を実現する技術が開示されている。
In
ところで、プロジェクタでは各構成が配置される筐体内が、光源が発生する熱により高温となる。近年、プロジェクタの画質を向上させるため光源の出力も大きくなる傾向にあり、設計によっては筐体内の温度が85℃以上になる場合もある。従来のカラーホイール回転用モータでは、前述のようにボール軸受(ボールベアリング)が利用されるため、高温環境下において、ボール軸受の内部に充填されたグリースの粘度の変化によりノイズが顕著になることがある。 By the way, in the projector, the inside of the housing in which each component is arranged becomes high temperature due to the heat generated by the light source. In recent years, the output of the light source tends to increase in order to improve the image quality of the projector. Depending on the design, the temperature inside the housing may be 85 ° C. or higher. In conventional color wheel rotation motors, ball bearings (ball bearings) are used as described above, so that noise becomes significant due to changes in the viscosity of grease filled in the ball bearings in a high temperature environment. There is.
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、カラーホイール回転用モータの駆動時のノイズを低減することを主たる目的としている。また、多孔質材料にて形成されるスリーブを有するモータの長寿命化を図る手法を提供することも目的としている。 The present invention has been made in view of the above problems, and has as its main object to reduce noise during driving of a color wheel rotating motor. Another object of the present invention is to provide a method for extending the life of a motor having a sleeve formed of a porous material.
請求項1に記載の発明は、電動式のモータであって、所定の部位に一端が固定されたシャフトを有する回転部と、潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるとともに前記シャフトの他端が挿入されるスリーブを有する固定部と、前記回転部を前記シャフトの中心軸を中心として前記固定部に対して回転する駆動機構と、を備え、前記スリーブの内周面において、円環状に窪む切欠部と、前記切欠部の前記一端側に位置する摺接部、および前記切欠部の前記他端側に位置する摺接部と、が設けられ、前記固定部が、前記スリーブが挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部と、前記スリーブ保持部の内周面には、円周方向外方に向かって形成される凹部と、前記凹部に保持され、かつ、前記一端側に位置する摺接部と軸方向に重なる位置に設けられ、前記潤滑油が含浸された含油部材と、を有し、前記スリーブの外周面と、これに対向する前記スリーブ保持部の内周面との間において、スリーブの外周面からのオイルの滲み出し幅以上の一定間隙が形成され、該一定間隙は前記スリーブ保持部の前記凹部より前記一端側に位置する。
The invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータであって、前記スリーブの前記一端側の端面に当接する該端面より大径の油飛散防止部を有し、前記スリーブ保持部の内周面における前記スリーブの一端面に対応する位置に、内径が前記一端側に行くに従い小さくなる傾斜面を形成すると共に、該傾斜面と前記油飛散防止部の外周端面との間に前記一定間隙より小さい微小間隙が形成されている。
According to a second aspect of the invention, a motor according to
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のモータであって、前記一定間隙は、0.1mm以上である。 A third aspect of the present invention is the motor according to the first or second aspect, wherein the constant gap is 0.1 mm or more.
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、前記一定間隙は、前記凹部上端の前記スリーブ保持部の開口側内周面と、前記スリーブの外周面との間に形成される。
A fourth aspect of the present invention is the motor according to any one of the first to third aspects, wherein the constant gap includes an opening-side inner peripheral surface of the sleeve holding portion at an upper end of the recess, and an outer periphery of the sleeve. It is formed between the surfaces.
請求項1の発明では、多孔質材料にて形成されるスリーブを有するモータの潤滑油の枯渇を防止してモータの駆動時のノイズを低減することができ、長寿命化を図ることができる。特に、高温環境下での長寿命化を図ることができる。また、スリーブの外周面と対面するスリーブ保持部の内周面との間の一定間隙が、スリーブ保持部外の不要な箇所への潤滑油の付着を防止することができる。 According to the first aspect of the present invention, it is possible to prevent the lubricating oil of the motor having a sleeve formed of a porous material from being depleted, reduce the noise during driving of the motor, and extend the service life. In particular, it is possible to extend the life under a high temperature environment. Moreover, the fixed gap between the outer peripheral surface of the sleeve and the inner peripheral surface of the sleeve holding portion facing each other can prevent the lubricant from adhering to unnecessary portions outside the sleeve holding portion.
また、請求項2の発明では、スリーブおよびスリーブ保持部から外部への潤滑油の飛散を防止することができる。
In the invention according to
また、請求項3および4の発明では、潤滑油の漏れをさらに抑制することができる。
In the inventions of
図1は所定のスクリーンに画像を表示するプロジェクタ8の概略構成を示す図である。プロジェクタ8は、円板状のカラーホイール811が後述するモータの回転部に取り付けられたカラーホイールアセンブリ81、カラーホイール811に向けて光を出射する光源82、カラーホイール811を透過した光を反射するデジタルマイクロミラーデバイス(以下、「DMD」という。)83、および、DMD83からの光を所定のスクリーンに投射する投射光学系84を備える。
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a
カラーホイール811は周方向に関して、例えば120度ずつに分割された3つの領域がそれぞれR(赤)、G(緑)、B(青)の周波数帯の光を透過するフィルタとされ、モータにより高速に回転する。DMD83は、微細な多数個の姿勢変更可能な反射ミラーが2次元に配列して設けられる。カラーホイール811からのRGBのいずれかの光は、集光レンズ85を介してDMD83の各反射ミラーへと導かれ、各反射ミラーの姿勢に応じて投射光学系84または投射光学系84とは異なる所定の位置に向けて反射され、投射光学系84へと入射する光のみがスクリーンに投射される。このとき、外部から入力される信号に応じてDMD83がカラーホイール811の回転角に同期して制御され、各反射ミラーの姿勢が高速に変更される。これにより、プロジェクタ8では入力信号に応じて画像(R画像、G画像およびB画像)が高速に切り替えられ、スクリーン上にカラーの動画が映し出される。
The
図2はカラーホイールアセンブリ81のモータ1の構成を示す縦断面図である。モータ1は、一端が固定されたシャフト21を有する回転部2、および、潤滑油が含浸された多孔質材料(例えば、多孔質焼結体)にて形成されるとともにシャフト21の他端(自由端)が挿入されるスリーブ31を有する固定部3を備える。
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing the configuration of the
回転部2は中央にシャフト21が固定された略円板状のハブ22を有し、シャフト21の固定端の周囲にはシャフト21の中心軸J1を中心とする略円筒状に固定部3側に突出するボス部221が形成される。ハブ22の外周部には、前述のカラーホイール811が、例えば所定の取付部材を介して取り付けられる円環状のカラーホイール載置部222が形成され、カラーホイール載置部222の外周部には、シャフト21の自由端側(図2において下側)に突出する円環状のヨーク23が取り付けられる。ヨーク23の内周面には多極着磁された円環状の界磁用磁石24が固定される。
The rotating
固定部3はスリーブ31が挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部32を有し、スリーブ保持部32は、中心軸J1に垂直な方向に広がるベースプレート33に形成される貫通孔に挿入されて固定される。スリーブ保持部32の周囲には、環状コアに設けた複数の突極に巻線を施した電機子34が界磁用磁石24の中心軸J1側において対向して設けられる。界磁用磁石24および電機子34はモータ1の駆動機構を構成し、電機子34に接続された図示省略の電流供給回路により供給される電流が制御されることにより、回転部2をシャフト21の中心軸J1を中心として固定部3に対して回転するトルク(回転力)が発生する。
The
スリーブ保持部32の底部は略椀状のキャップ部321とされ(すなわち、スリーブ保持部32は略円筒状の部材にキャップ部321が、接着またはかしめ等の機械的締結により固定されて構成される。)、キャップ部321内の中央にて上方を向く面上にはシャフト21の球面状の下端面に当接するスラストプレート351が設けられる。シャフト21の下部の外周面上には環状に切り欠かれた環状溝211が形成される。また、キャップ部321とスリーブ31との間には、例えば樹脂により形成される円環状の抜止部材352が設けられ、抜止部材352は環状溝211と非接触状態にて嵌り合うことにより、シャフト21がスリーブ31から抜けることを防止する抜止機構が構成される。なお、抜止部材352は弾性変形するため、シャフト21を抜止部材352に球面状の下端面から挿入して容易に嵌合することができる。
The bottom portion of the
シャフト21の固定端側において、スリーブ31の上端面に当接し、上端面に当接する面が上端面よりも大きい端面を持つ円環状の油飛散防止部353が取り付けられ、油飛散防止部353によりスリーブ31に含浸された潤滑油がスリーブ31の上面側から飛散することが防止される。
On the fixed end side of the
スリーブ保持部32の上端面において環状突出部323の外周には、中心軸J1方向に両磁極が並ぶように着磁された円環状の補助磁石36が設けられる。また、回転部2において中心軸J1方向に関して補助磁石36に対向する位置には円環状の磁性体25が設けられる。補助磁石36と磁性体25との間には磁気的吸引力が生じ、シャフト21をスリーブ31に挿入する方向の力が回転部2と固定部3との間に作用する。ここで、補助磁石36は環状突出部323の外周に沿って配置するのみで位置決めされるため、モータ1が小型化される際に、補助磁石36が微小な部材とされる場合でも、容易に配置することができる。なお、補助磁石36および磁性体25の双方が必ずしも円環状とされる必要はなく、例えば、磁性体25のみが円環状とされ、複数の補助磁石36が環状突出部323の外周に配置されてもよい。
An annular
また、スリーブ保持部32の内周面322には、中心軸J1を中心とする環状の溝である凹部324が形成され、凹部324には潤滑油が含浸された円環状の含油部材37が設けられる。含油部材37の内周面はスリーブ31の外周面と当接しており、含油部材37から滲み出した潤滑油はスリーブ31へと供給される。すなわち、含油部材37がスリーブ31に含浸される潤滑油を補充する補油機構としての役割を果たす。
Further, the inner
ここで、スリーブ保持部32に凹部324を形成する際には、スリーブ保持部32(正確には、キャップ部321を除く略円筒状の部材)を中心軸J1と所定の回転軸とを一致させた状態で加工機にチャックして回転し、スリーブ保持部32の内部にバイトを挿入して加工が行われる。したがって、中心軸J1を中心とする環状の溝である凹部324は、切削加工により容易に形成することが可能である。
Here, when the
また、スリーブ31の外周面には中心軸J1方向に伸びる複数の溝311が形成される。複数の溝311は、モータ1の製作においてシャフト21をスリーブ31に挿入する際に、スリーブ31内の空気を外部に円滑に排出する呼吸通路としての役割を果たし、これにより、シャフト21をスリーブ31に容易に(すなわち、内部に残存する空気に押し戻されることなく)挿入することが可能となる。
A plurality of
スリーブ31の内周面において、中心軸J1方向に関して凹部324より下側には、中心軸J1方向に比較的長く円環状に切り欠かれて形成される切欠部312が設けられる。中心軸J1に沿って切欠部312より上側および下側には、シャフト21の外周面とスリーブ31の内周面とが滑る状態で接する摺接部51,52がそれぞれ設けられる。なお、摺接部51は中心軸J1方向に関して摺接部52より長くされる(すなわち、図2中に示す摺接部51の軸長L1が摺接部52の軸長L2より長い。)。
On the inner peripheral surface of the
図2のモータ1が駆動する際には、摺接部51,52においてシャフト21がスリーブ31により潤滑油を介して中心軸J1に垂直な方向であるラジアル方向に支持される。このとき、モータ1では回転部2の重心がシャフト21の上部に位置するため、ラジアル方向に関する負荷が軸長の長い摺接部51に集中的に作用するが、含油部材37が摺接部51の外側に設けられる(すなわち、中心軸J1方向に関して含油部材37と摺接部51とがほぼ同じ位置とされる)ため、含油部材37からの潤滑油が摺接部51に効率よく供給され、シャフト21はラジアル方向に関して安定して支持される。また、前述のように、補助磁石36と磁性体25との間に生じる磁気的吸引力により、シャフト21の先端がスラストプレート351から離れることなく一定の状態にて中心軸J1方向に支持され(すなわち、スラスト支持され)、カラーホイール811の安定した回転が実現される。
When the
図3は図2のスリーブ31及びスリーブ保持部32並びに含油部材37付近の構成を拡大して示す部分拡大断面図である。スリーブ保持部32の内周面322には、中心軸J1方向に関して凹部324より上側(スリーブ保持部32開口側)にスリーブ31の外周面と一定間隙41が形成されている。この一定間隙41は、モータ1の取り付け姿勢をシャフト21(及び中心軸J1)が水平となる状態とした(すなわち、横向きとなる状態とした)場合の、回転時における潤滑油の滲み出し幅以上の間隙であることを前提とし、好ましくは0.1mm以上の間隙であることが望ましい。この一定間隙41により、含油部材37から滲み出した潤滑油がスリーブ31及びスリーブ保持部32から伝わり、スリーブ31の上面側から漏れ出すことが防止される。
FIG. 3 is a partially enlarged cross-sectional view showing an enlarged configuration in the vicinity of the
また、油飛散防止部353の外周面と対面するスリーブ保持部32の上端部には、鍔状に内径がスリーブ保持部32の上端側に行くに従い小さくなる傾斜面を形成している。このスリーブ保持部32上端部に形成された傾斜面と油飛散防止部353の外周端面との間に一定間隙41より小さい微小間隙42が形成されているこれにより、潤滑油がスリーブ保持部32を伝わり外側に漏出しそうな場合であっても、微小間隙42により構成される封止構造(ラビリンス構造の一形態と捉えることもできる。)により、潤滑油がスリーブ保持部32内に保持される。
In addition, an inclined surface having an inner diameter that decreases toward the upper end side of the
以上のように、カラーホイール回転用のモータとして潤滑油が含浸されたスリーブ31を有するモータ1を用いることにより、従来、ボール軸受のボールに起因して発生していたノイズを低減することが実現される。また、スリーブ31が有底の略円筒状のスリーブ保持部32に挿入され、スリーブ保持部32の内周面322に形成される凹部324には潤滑油が含浸された含油部材37が設けられ、含油部材37によりスリーブ保持部32内に十分な量の潤滑油が確保される。さらに、凹部324上端のスリーブ保持部32の開口側内周面322と対向するスリーブ31の外周面は、一定間隙41が形成されることにより、含油部材37から滲み出した潤滑油がスリーブ31及びスリーブ保持部32から伝わり、スリーブ31上面側から漏れ出すことが防止される。加えて、スリーブ保持部32上端部に形成された傾斜面と油飛散防止部353の外周端面との間にて微小間隙42が形成されることにより、潤滑油の漏れ出すことを防ぐシール構造が形成され、不要な箇所への潤滑油の付着を防止しつつ潤滑油がスリーブ保持部32内に確保される。その結果、高温環境下においても潤滑油の枯渇を防止して、モータ1の長寿命化を図ることができる。
As described above, by using the
なお、潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるスリーブ(いわゆる、含油すべり軸受)を有するモータは、高温環境下において使用されると潤滑油が枯渇して寿命が短くなる傾向にあり、例えば、高温環境下ではカラーホイール回転用モータとして一般的に要求される寿命(例えば、MTTF(Mean Time to Failure)が2万時間以上)を満たすことが困難となる。これに対して、本実施の形態に係るモータ1は、多孔質材料により形成されるスリーブを有しながらも封止構造や補油機構を有さない同型のモータと比較して、高温環境下での寿命が2倍以上となることが確認されており、カラーホイール回転用のモータとして利用することが実現される。
Note that motors having sleeves (so-called oil-impregnated plain bearings) formed of a porous material impregnated with lubricating oil tend to have a short life due to exhaustion of the lubricating oil when used in a high temperature environment. For example, in a high temperature environment, it is difficult to satisfy a life generally required for a color wheel rotation motor (for example, MTTF (Mean Time to Failure) is 20,000 hours or more). On the other hand, the
また、モータ1を前述のプロジェクタ8におけるカラーホイール回転用のモータとして用いることにより、高信頼性が求められるプロジェクタ8の駆動時におけるノイズの発生を抑制することができる。
Further, by using the
なお、シャフト21とスリーブ31との間には、中心軸J1に沿って3箇所以上の摺接部が設けられてもよく、この場合、含油部材37は3箇所以上の摺接部のうち回転部2の重心に最も近いものの外側に設けられることで、潤滑油が必要な箇所に効率よく供給され、シャフト21をラジアル方向に安定して支持することが実現される。
Note that three or more sliding contact portions may be provided between the
なお、含油部材37は必ずしも中心軸J1方向に関してシャフト21の自由端側の端部近傍に設けられる必要はなく、スリーブ31の中央よりもシャフト21の自由端側に設けられることにより、固定端側に設けられる場合に比べて潤滑油の漏れを抑制することが実現される。
The oil-impregnated
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made.
上記実施の形態では、スリーブ保持部32は略円筒状の部材にキャップ部321が固定されて形成されるが、スリーブ保持部は有底の略円筒状の部材として一体的に形成されてもよい。
In the above embodiment, the
また、凹部324はスリーブ保持部の製作手法によっては必ずしも環状の溝とされる必要はなく、含油部材37もスリーブ31の周囲に部分的に設けられてもよい。さらに、凹部324には含油部材として例えば、フェルトや多孔質焼結体等により形成される含油可能な部材が設けられればよい。
Further, the
スリーブ31の上端面に当接する油切り用油飛散防止部353に代えて、環状の含油部材等の含油可能な飛散防止部材を設けてもよい。この含油可能な飛散防止部材の材料としては、潤滑油の毛細管現象による保持力がスリーブの保持力より小さくなるものを選定する。こうすることにより、スリーブ31の端面に滲み出した潤滑油は一旦飛散防止部材に保持されるが、モータ運転停止後、スリーブ内部の圧力が低下するに従い、潤滑油は飛散防止部材からスリーブ31内部に毛細管現象により引き戻される。この結果、潤滑油の飛散は勿論のことその蒸発も防がれ、寿命向上も図れる。
Instead of the oil draining oil
モータ1では、磁性体25が磁石(すなわち、磁性を帯びた磁性体)とされ、補助磁石36が磁石ではない磁性体とされてもよく、また、磁性体25および補助磁石36の双方が磁石とされてスリーブ31にシャフト21を挿入する方向の力が回転部2と固定部3との間に作用してもよい。さらに、ハブ22が磁性体により形成され、補助磁石36と中心軸J1方向に関して補助磁石36に対向するハブ22の部位との間において磁気的吸引力を生じさせてもよい。
In the
上記実施の形態では、モータ1は界磁用磁石24が電機子34の外側に位置する、いわゆる、アウターロータ型とされるが、界磁用磁石24が電機子34より中心軸J1側に位置する、いわゆる、インナーロータ型とされてもよい。
In the above embodiment, the
モータ1は、スクリーンが別途設置されるプロジェクタ以外の表示装置に利用されてもよく、例えば、リアプロジェクション式TV装置に用いられてもよい。この場合、DMDからの光はTV装置の画面であるスクリーンに投射される。さらに、モータ1は表示装置以外の用途に利用することも可能であり、例えば、ディスク駆動装置に用いられてもよい。
The
1 モータ
2 回転部
3 固定部
8 プロジェクタ
21 シャフト
24 界磁用磁石
25 磁性体
31 スリーブ
32 スリーブ保持部
34 電機子
36 補助磁石
37 含油部材
41 一定間隙
42 微小間隙
51,52 摺接部
81 カラーホイールアセンブリ
82 光源
83 デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)
84 投射光学系
322 内周面
323 環状突出部
324 凹部
353 油飛散防止部
811 カラーホイール
J1 中心軸
DESCRIPTION OF
84 Projection
Claims (4)
所定の部位に一端が固定されたシャフトを有する回転部と、
潤滑油が含浸された多孔質材料にて形成されるとともに前記シャフトの他端が挿入されるスリーブを有する固定部と、
前記回転部を前記シャフトの中心軸を中心として前記固定部に対して回転する駆動機構と、
を備え、
前記スリーブの内周面において、円環状に窪む切欠部と、前記切欠部の前記一端側に位置する摺接部、および前記切欠部の前記他端側に位置する摺接部と、が設けられ、
前記固定部が、
前記スリーブが挿入される有底の略円筒状のスリーブ保持部と、
前記スリーブ保持部の内周面には、円周方向外方に向かって形成される凹部と、
前記凹部に保持され、かつ、前記一端側に位置する摺接部と軸方向に重なる位置に設けられ、前記潤滑油が含浸された含油部材と、
を有し、
前記スリーブの外周面と、これに対向する前記スリーブ保持部の内周面との間において、スリーブの外周面からのオイルの滲み出し幅以上の一定間隙が形成され、該一定間隙は前記スリーブ保持部の前記凹部より前記一端側に位置することを特徴とする、モータ。 An electric motor,
A rotating part having a shaft fixed at one end to a predetermined part;
A fixing part formed of a porous material impregnated with lubricating oil and having a sleeve into which the other end of the shaft is inserted;
A drive mechanism for rotating the rotating part relative to the fixed part about the central axis of the shaft;
With
On the inner peripheral surface of the sleeve, there is provided a notch portion that is recessed in an annular shape, a sliding contact portion that is located on the one end side of the notch portion, and a sliding contact portion that is located on the other end side of the notch portion. And
The fixing part is
A bottomed substantially cylindrical sleeve holding portion into which the sleeve is inserted;
On the inner peripheral surface of the sleeve holding portion, a recess formed outward in the circumferential direction;
An oil-impregnated member that is held in the recess and is provided at a position overlapping the sliding contact portion located on the one end side in the axial direction and impregnated with the lubricating oil;
Have
A constant gap is formed between the outer peripheral surface of the sleeve and the inner peripheral surface of the sleeve holding portion opposed to the sleeve, and the constant gap is greater than the oil oozing width from the outer peripheral surface of the sleeve. It is located in the said one end side from the said recessed part of a part, The motor characterized by the above-mentioned.
前記スリーブの前記一端側の端面に当接する該端面より大径の油飛散防止部を有し、
前記スリーブ保持部の内周面における前記スリーブの一端面に対応する位置に、内径が前記一端側に行くに従い小さくなる傾斜面を形成すると共に、該傾斜面と前記油飛散防止部の外周端面との間に前記一定間隙より小さい微小間隙が形成されていることを特徴とするモータ。 The motor according to claim 1,
It has the large-diameter oil scattering preventing portion from said end surface abuts against the end face of one end side of the sleeve,
A position corresponding to one end surface of the sleeve in the inner peripheral surface of the sleeve holding portion, to form a small inclined face accordance inner diameter toward the said one end side, the outer peripheral end surface of the oil scattering preventing portion and the inclined surface A small gap smaller than the predetermined gap is formed between the motor and the motor.
前記一定間隙は、0.1mm以上であることを特徴とするモータ。 The motor according to claim 1 or 2,
The constant gap is 0.1 mm or more.
前記一定間隙は、前記凹部上端の前記スリーブ保持部の開口側内周面と、前記スリーブの外周面との間に形成されることを特徴とするモータ。 The motor according to any one of claims 1 to 3,
The motor is characterized in that the constant gap is formed between the inner peripheral surface of the sleeve holding portion at the upper end of the recess and the outer peripheral surface of the sleeve.
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