JP4570099B2 - 鋼板の加工順序を決定する技術 - Google Patents

鋼板の加工順序を決定する技術 Download PDF

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Description

本発明は、製品の加工工程を決定する技術に関する。特に、本発明は、順次加工する複数の鋼板の加工順序を決定する技術に関する。
製鉄所では、熱間圧延工程によって様々な厚さや大きさの鋼板を生産している。熱間圧延工程とは、スラブと呼ばれる鋼板の厚板を圧延ローラーによって上下から挟んで引き伸ばし、コイルと呼ばれる薄板を生産する工程である。生産されるコイルの表面品質は、圧延ローラーの表面状態に依存する。また、ある圧延ローラーで次々に複数の厚板を圧延すると、その圧延ローラーの表面状態は徐々に悪化していく。このため、高品質の要求される鋼板は圧延ローラーが新しいうちに圧延されることが望ましい。
また、ある幅の鋼板が圧延されると、圧延ローラーの表面にはその幅と等しい溝が生じる場合がある。このため、幅の狭い鋼板を先に圧延してしまうと、後に圧延される幅の広い鋼板には溝によって傷が生じてしまう場合がある。また、連続して圧延する2つの鋼板の厚みが異なる場合に、その厚みの差分値は、圧延設備の仕様などによって一定範囲内に制限される。更に、圧延ローラーの耐久性の低下を防止するため、特に薄い鋼板は連続して多数圧延することはできない。これに対し、このような多様な制約を充足しつつも、鋼板の品質を維持しかつ生産性を向上するための圧延順序を決定する技術が用いられている(非特許文献1を参照。)。
熱延スケジューリングの最適化技術、日本アイ・ビー・エム株式会社・東京基礎研究所、ホームページURL「http://www.research.ibm.com/trl/projects/optimization/hsm.htm」2007年1月31日検索
上記技術において、ある程度効率的な順序が決定された後にそれを更に効率化するために、局所改善という手法が用いられている。局所改善では、まず、鋼板の加工効率の高さを示す評価値を導入する。この評価値は、1つの圧延ローラーで加工できる鋼板の数や長さ、又は、1つの圧延ローラーで加工できる高品質な鋼板の数に応じて高い値を採る。そして、既に加工順に配列した鋼板列に対し更に他の鋼板を挿入すると、この評価値が上昇するかどうかを判断する。上昇する場合には当該他の鋼板を挿入した新たな鋼板列に従い加工を行う。挿入位置によっては評価値の上昇幅が異なる場合がある。この場合には、最も評価値が上昇する位置に挿入する。この挿入の処理を、加工するべき鋼板の全てについて試みる。
この局所改善において、挿入位置をこの評価値のみに基づいて決定すると、結果として決定される加工順序は効率的でない場合がある。これは、局所改善の初期段階で挿入した鋼板が、制約を充足する妨げとなって、その後の段階で鋼板を挿入させにくくしてしまうからである。たとえば、ある種類の鋼板の加工順序はある上限数以下でなければならないという制約があるとすると、その鋼板をその上限数に近い順序に挿入してしまうと、その後にその鋼板より先頭側には他の鋼板を挿入しにくくなる。このように、加工効率の高さを示す評価値のみに基づき局所改善を行うと、結果として決定される加工順序は効率的でなくなってしまう場合がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるシステム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、鋼板の加工順序を決定するシステムであって、鋼板をその加工順に配列する場合にそれぞれの種類の鋼板を配列するべき位置の範囲を定めた位置制約を記憶している制約記憶部と、既に加工順に配列した鋼板列に他の鋼板を挿入するべき位置として、他の鋼板を挿入した後の鋼板列に対し位置制約を充足したまま更に挿入可能な鋼板の数の期待値がより大きくなる位置を優先して選択する選択部と、選択した位置に他の鋼板を挿入して、挿入後の鋼板列を示すデータを出力する挿入部とを備えるシステムを提供する。また、当該システムとして情報処理装置を機能させるプログラム、および、当該システムにより鋼板の加工順序を決定する方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、鋼板加工装置10の全体構成を示す。鋼板加工装置10は、複数の鋼板の厚板を利用者の指定に応じて順次加工して、複数の鋼板の薄板を生産する装置である。鋼板加工装置10は、圧延ローラー110と、選択装置130と、順序決定システム140と、属性記録部150と、問題記録部160とを有する。圧延ローラー110は、厚板100を上下から挟んで圧延することにより加工して、薄板120を生産する。選択装置130は、複数の厚板200の中から順序決定システム140によって決定された順序に応じて順次厚板100を選択し、圧延ローラー110による圧延の対象とする。
複数の厚板200を加工する複数の加工工程のそれぞれは、複数の属性を有する。属性とは、例えば、加工後の鋼板の厚みや幅、鋼板の表面品質などである。各属性の属性値は、例えば、厚板200に添付された属性ラベル210に記録されていてもよい。これと共に、属性記録部150は、複数の加工工程のそれぞれに対応付けて、当該加工工程の各属性の属性値を記録している。また、それぞれの加工工程と他のそれぞれの加工工程との間には、それぞれの加工工程の属性に基づく順序制約が定められている。問題記録部160は、その順序制約を記録している。
また、問題記録部160は、鋼板の加工効率を示す指標値を算出するための関数を記録している。この関数は、加工工程の配列順序を決定するときに最大化すべき指標を算出する目的関数となる。順序決定システム140は、問題記録部160に記録された順序制約を満たし、かつ、目的関数の値を最大化するように複数の加工工程を配列する。順序決定システム140は、加工工程の配列順序を選択装置130に出力する。
図2は、属性記録部150のデータ構造の一例を示す。属性記録部150は、本発明に係る候補記憶部としての役割を果たし、加工する候補として予め定められた基準数の鋼板のそれぞれについて、その鋼板を加工する加工工程の各種の属性を記憶している。詳細には、属性記録部150は、各加工工程に対応付けて、その加工工程の識別情報(工程ID)と、その加工工程の各属性の属性値とを記録している。加工工程の属性は、例えば、鋼板の種類、鋼板の幅、鋼板の厚さ、鋼板の長さ、および、鋼板の張力など、圧延後の鋼板の属性を含む。鋼板の厚さは、本発明に係る第2属性の一例であり、対応する加工工程によって圧延する鋼板の圧延後の厚みを属性値として示す。また、鋼板の幅は、第3属性の一例であり、対応する加工工程で圧延される鋼板の圧延後の幅を属性値として示している。
また、鋼板の種類とは、圧延後の鋼板の用途を示す。図2の例で、鋼板1および2は圧延後に自動車の部品として用いられる。また、鋼板nは船舶の部品として用いられる。その他、用途は他の輸送機器や精密機械など多岐に及ぶ。鋼板はその用途に応じて要求される品質が異なってくる場合がある。例えば、自動車の外装をなす鋼板は、自動車のデザインに強く影響するため、非常に高い表面品質を要求する。この場合、この鋼板は、圧延ローラー110の表面温度が充分に高く、なおかつ、圧延ローラー110の表面が余り劣化していない状態で圧延されることが望ましい。属性記録部150において鋼板の種類を管理すれば、鋼板をその加工順に配列する場合において各鋼板をどの位置に配列するべきかを適切に決定できる。
また、加工工程の属性は、圧延後の鋼板を検査するために用いられる検査コード、鋼板の納期、および、加工工程に要求される品質のカテゴリーを含んでもよい。第1属性の一例である品質カテゴリーは、対応する加工工程が、圧延ローラー110の耐久性を低下させる難工程(D)、圧延ローラー110の耐久性を回復させる回復工程(R)、予め定められた基準より高い鋼板の品質が要求される高品質工程(S)、および、その他の加工工程(O)の何れであるかを属性値として示す。なお、品質カテゴリーそれ自体は属性記録部150に記録されていなくともよく、鋼板の厚さや張力、検査コードなどのその他の属性に基づいて定まるものであってもよい。
図3は、問題記録部160のデータ構造の一例を示す。問題記録部160は、本発明に係る制約記憶部としての役割を果たし、各鋼板を加工する各加工工程を配列する順序を示す順序制約、および、鋼板をその加工順に配列する場合にそれぞれの種類の鋼板を配列するべき位置の範囲を定めた位置制約を記憶している。まず、図3(a)を参照して順序制約について説明する。順序制約とは、それぞれの加工工程と他のそれぞれの加工工程との間に定められた、各属性に基づく順序を示す制約である。例えば、問題記録部160は、第3属性に基づく第3順序制約として幅移行制約を記録している。この幅移行制約は、より後に配列される加工工程で圧延される鋼板の幅が、より先に配列される加工工程で圧延される鋼板の幅よりも狭いこととする制約である。この制約により、圧延ローラー110に生じた溝で鋼板を傷つけることを防止できる。
また、問題記録部160は、第2属性に基づく第2順序制約として厚さ移行制約を記録している。この厚さ移行制約は、連続する2つの加工工程において圧延する鋼板の厚みの差分値が予め定められた範囲内であることとした制約である。この制約により、厚さ調整に要する時間を短くし、複数の加工工程を連続して迅速に処理させることができる。また、問題記録部160は、第1属性に基づく第1順序制約として難製造スラブ間制約、回復スラブ制約、および、高品質スラブ制約を記録している。この難製造スラブ間制約は、難工程を予め定められた数以上連続して処理することを禁止する制約である。また、回復スラブ制約は、2つの難工程の間に回復工程を処理すべきこととする制約である。また、高品質スラブ制約は、高品質工程は予め定められたブロックで処理すべきこととした制約である。ブロックについては図4を参照して後に説明する。
なお、図3においては説明の便宜上、順序制約についてはその意味を示す名称を記したが、実際には、問題記録部160は、加工工程の配列がこれらの順序制約を示すか否かを判定するための関数などを記録していてもよい。さらに、問題記録部160は、既に加工順に配列した鋼板列の中から無作為に選択した位置に新たな他の鋼板を挿入した場合において、当該他の鋼板がこれらの順序制約を満たす充足確率pを記憶している。この確率pは、使用者から入力されたものであってもよいし、過去に実際に配列した鋼板列について算出されたものであってもよい。但し、上記のように順序制約は多様であるので、無作為に選択した位置に他の鋼板を挿入して順序制約を充足する確率pは、通常1%以下などの極めて小さい値になる。
次に、図3(b)を参照して位置制約について説明する。問題記録部160は、鋼板の種類に対応付けて、鋼板をその加工順に配列する場合にその種類の鋼板を配列するべき位置の範囲を記憶している。例えば、問題記録部160は、上限値の制約および下限値の制約を記憶してもよいし、それらのどちらか一方を記憶してもよい。上限値の制約とは、位置制約の一例であり、鋼板の種類毎に、当該種類の鋼板を配列する順序の上限値を示す。図3(b)に示す位置制約において、自動車に用いる鋼板は、圧延ローラー110の使用を開始してから60枚目以前に圧延され、特に下限は設けられていない。一方、船舶に用いる鋼板は、圧延ローラー110の使用を開始してから60枚目以降に圧延され、特に上限は設けられていない。更に、精密機械に用いる鋼板は、圧延ローラー110の使用を開始してから30枚目以降かつ60枚目以前に圧延される。このように、位置制約を設けることで、圧延される鋼板の表面品質をその用途に応じて適切に制御できる。
図4は、加工工程の配列の一例を示す。図中に示すそれぞれの矩形領域は圧延後の鋼板を模式的に示す。図中の上下方向の長さは各鋼板の圧延後の幅を示し、図中の右方向は時間の経過を示す。例えば、圧延ローラーの交換後間もない期間(ウォームアップボディと呼ばれる)では、圧延後の幅が徐々に大きくなるように複数の鋼板が圧延される。このようにすることで、圧延ローラーの温度を徐々に上昇させ、高品質の鋼板を圧延可能とさせることができる。また、圧延ローラーの交換後一定の圧延を終えたあとの期間(カムダウン期間)では、圧延後の幅が徐々に小さくなるように複数の鋼板が圧延される。このようにすることで、より後に圧延される鋼板の表面に溝が生じることを防止できる。
このように、圧延ローラーによる圧延を開始してからその圧延ローラーを交換するまでの期間において、圧延する鋼板の幅の推移は棺桶型(coffin shape)であることが望ましいとされる。本実施形態に係る順序決定システム140は、図4に例示したような鋼板の幅の推移をはじめ、さまざまな制約を満たしつつ、鋼板の加工効率を最大化することを目的とするものである。また、順序決定システム140は、ある程度の加工効率を達成する加工順を決定できたとしても、加工するべき鋼板の候補が残っている場合には、その加工順を示す鋼板列に更に他の鋼板を挿入することが望ましい。そして、当該他の鋼板を挿入する位置は、挿入後の加工処理全体の効率を高めるかどうかによって決定されることが望ましい。但し、その際に当該他の鋼板を挿入する位置は、上述の位置制約によって制限される。以下、図5−図7を参照して、位置制約の制限について述べる。
図5は、位置制約の一例を示す概念図である。図5(a)に上限値の制約を示す。鋼板をその加工順に配列した場合において、ある種類の鋼板のうち末尾に配列された鋼板を鋼板500とする。この鋼板500は上限値を持つ位置制約の鋼板種を満たすので、その種類に対応する上限値よりも先頭側に配列されている。鋼板500の配列位置と上限値との差分をmとする。鋼板500よりも先頭側の位置に鋼板を1枚挿入すると、この差分値は(m−1)となる。従って、この上限値の制約を充足する範囲内で、この鋼板500よりも先頭側に挿入可能な鋼板の数は最大m個である。
図5(b)に下限値の制約を示す。鋼板をその加工順に配列した場合において、ある種類の鋼板のうち先頭に配列された鋼板を鋼板510とする。この鋼板510は下限値を持つ位置制約の鋼板種を満たす。加工順決定プロセスのある時点ではこの鋼板510が下限値の制約を満たさなくてもよいとすると、鋼板510はその種類に対応する下限値よりも先頭側に配列されている場合がある。この場合の鋼板510の配列位置と下限値との差分をkとする。鋼板510よりも先頭側の位置に鋼板を一枚挿入すると、この差分値は(k−1)となる。従って、この下限値の制約を充足するためには、加工順決定のプロセス完了までに、この鋼板510よりも先頭側の位置にk個の鋼板を挿入する必要がある。
なお、ひとまず加工順を決定した後に、多数の鋼板が更に挿入されるとすれば、当該決定の時点で下限値の制約を充足していなくてもよい。さらに、当該決定の時点で下限値の制約を充足しようとすると、必要以上に制約が多くなって、結果として生成される鋼板列の加工効率を低下させてしまうおそれがある。そこで、順序決定システム140は、ひとまずこの下限値の制約を緩和して加工順を決定し、その後に鋼板を挿入することで、下限値の制約を充足するようにしていく。本実施形態の説明もこの手順に沿ってすすめる。
図6は、位置制約の対象ではない鋼板を挿入した場合において、その後に挿入可能な鋼板の数の変化を示す。鋼板をその加工順に配列した場合において、ある種類の鋼板のうち末尾に配列された鋼板を鋼板600とする。そしてこの鋼板600の配列位置とこの種類に対応する上限値との差分をmとする。この状態において、鋼板600よりも先頭側に、この上限値に制約されない他の種類の鋼板610を挿入すると、鋼板600とこの上限値との差分はm−1に減少する。一方、この鋼板600よりも後尾側に鋼板610を挿入しても、鋼板600と上限値との差分はmのままである。つまり、ある種類の中で後尾に配列された鋼板600があり、その種類とは異なる鋼板610を挿入しようとする場合、鋼板600より先頭側よりも後尾側に挿入した方が、その後に更に他の鋼板を挿入可能な位置の数は大きい。
図7は、位置制約の対象となる鋼板を挿入した場合において、その後に挿入可能な鋼板の数の変化を示す。鋼板をその加工順に配列した場合において、ある種類の鋼板のうち末尾に配列された鋼板を鋼板700とする。そしてこの鋼板700の配列位置とこの種類に対応する上限値との差分をmとする。この状態において、鋼板700よりも先頭側に、これと同種の鋼板710を挿入すると、鋼板700とこの上限値との差分はm−1に減少する。一方、この鋼板700よりも後尾側に鋼板710を挿入すると、この種の鋼板のうち後尾の鋼板が鋼板700から鋼板710に入れ替わる。すると、鋼板710よりも先頭側に挿入可能な鋼板の数が、鋼板710とこの上限値との差分値により制限される。たとえば鋼板710の挿入位置が上限値と等しい場合には、鋼板710より先頭側には以降鋼板を挿入できなくなってしまう。
図6および図7に示すように、既に加工順に配列した鋼板列に、他の鋼板列を挿入する場合、その挿入の位置、および、当該他の鋼板の種類に応じて、その後に更に挿入可能な鋼板の数は大きく異なってくる。このため、鋼板の挿入位置を、単にその挿入時点における加工効率の高さによって定めたのでは不十分な場合がある。つまり、その挿入時点では加工効率が高いが、その後に挿入可能な鋼板の数を極めて少なくしてしまい、結果として効率の不十分な加工順となってしまうおそれがある。これに対し、本実施形態に係る順序決定システム140は、後述の局所探索部840の動作によって、順次鋼板を挿入して効率を改善する過程において、その挿入位置をその挿入時点の加工効率のみならず、その後に追加して挿入可能な鋼板の数に基づき定める。これにより、加工効率をより一層高いものとすることができる。以下、詳細に説明してゆく。
図8は、順序決定システム140の機能構成を示す。順序決定システム140は、分類部800と、粗スケジュール部810と、判断部820と、詳細スケジュール部830と、局所探索部840と、出力部850とを有する。分類部800、粗スケジュール部810、判断部820および詳細スケジュール部830は、協働して、図4に例示したような鋼板の加工順を決定する。そして、局所探索部840は、決定したこの加工順を示す鋼板列に、更に他の鋼板の挿入を試みることで、その効率を一層向上させてゆく。
まず、分類部800は、複数の加工工程を複数のクラスタに分類するべく、少なくとも1つの加工工程をクラスタとして順次選択する。このクラスタ分けは、第1属性の属性値に基づく。例えば、クラスタ内の加工工程は、第1属性の属性値が互いに等しい。また、クラスタ内の加工工程は、クラスタ内において第2順序制約および第3順序制約を満たすように配列されている。例えば、クラスタ内の品質カテゴリは互いに等しく、かつ、クラスタ内の加工工程は幅移行制約および厚さ移行制約を満たす。
粗スケジュール部810は、第1順序制約および第3順序制約を複数のクラスタ間の制約とみなし、鋼板の加工効率を最大化するように複数の加工工程を配列する。加工工程の配列は、整数計画問題を解くことによって実現されてもよい。たとえば、圧延ローラー110が鋼板の圧延を開始してから順次複数の鋼板を圧延して圧延ローラーを交換するまでの期間を分割した複数のブロックのそれぞれにおいて何れのクラスタの加工工程を処理させるかを決定する問題を整数計画問題とし、粗スケジュール部810は、この整数計画問題を解いてもよい。なお、この整数計画問題においては、後の局所探索部840で鋼板が挿入されることを考慮し、位置制約については上限値を少しきつい制約として設定し、下限値は少し緩和した制約として設定される。詳細には、問題記録部160に記録された位置制約の下限値が30かつ上限値が60の場合、その下限値から所定の値を減じた下限値(例えば20)、かつ、その上限値から所定の値を減じた下限値(例えば40)を有する位置制約があるものとして、整数計画問題の解が算出される。圧延ローラー110が鋼板の圧延を開始してから順次複数の鋼板を圧延して圧延ローラーを交換するまでの期間を、ラウンドと呼ぶ。また、ラウンドを分割した複数のブロックの例を図11に示す。
図11は、1ラウンドを構成する複数のブロックの具体例を示す。このラウンドのカムダウン期間は、図中で矩形として示した複数のブロックに分割される。複数のブロックのそれぞれには識別子を対応付けて示す。例えば、複数のブロックは、ブロックSQと、ブロックD1と、ブロックR1と、ブロックD2と、ブロックR2と、ブロックD3と、ブロックR3と、ブロックD4とから構成される。ブロックSQでは、圧延ローラー110の表面状態が良く高品質の鋼板を圧延できる。ブロックD1、D2、D3、および、D4で難工程を処理させるとすると、ブロックR1、R2およびR3では回復工程を処理させるべきである。
また、図12は、複数のクラスタを複数のブロックに割り当てる処理の概念図である。図の左側には、分類部800によって分類された複数のクラスタを示す。粗スケジュール部810は、これらのクラスタの中から、加工効率を最大化させることのできる一部のクラスタを選択して、複数の圧延ローラーの何れかのうち何れの圧延ローラーの何れのブロックにおいて何れのクラスタの加工工程を処理させるかを決定する。分類された全てのクラスタが何れかのブロックに割り当てられなくてもよい。割り当てられなかったクラスタ群は、次に分類部800によって分類される他のクラスタ群と共に次の機会において割り当ての対象となる。このように、全てのクラスタを必ずしも割り当てないこととすることで、順序決定の自由度を高めることができる。また、割り当ての対象となるラウンドは1つでなく複数とすることで、順序決定の自由度を高めて加工効率を向上できる。
図8に戻る。判断部820は、第1のクラスタの末尾に配列された加工工程と、第1のクラスタの次に配列された第2のクラスタの先頭に配列された加工工程との間で第2順序制約が満たされるかを判断する。第2順序制約が満たされないことを条件に、詳細スケジュール部830は、第1のクラスタの末尾の加工工程および第2のクラスタの先頭の加工工程のそれぞれと間で第2順序制約を満たす他の加工工程を探索し、第1のクラスタの次かつ第2のクラスタの前に配列する。
第2順序制約が満たされたことを条件に、局所探索部840は、加工効率をさらに向上させるべく加工工程の配列の変更を試みる。例えば、局所探索部840は、属性記録部150に記憶されたもののまだ加工順の決定していない鋼板を、粗スケジュール部810および詳細スケジュール部830によって配列された鋼板列に挿入して、目的関数の値の変化を判断する。例えば、その鋼板を挿入しても順序制約が満たされ、かつ、目的関数の値が増加するかが判断される。順序制約が満たされ、かつ、目的関数の値が増加する場合には、局所探索部840は、その鋼板を挿入する。局所探索部840は、以上のような処理をそれぞれの鋼板について繰り返す。
出力部850は、それぞれのクラスタにおいて配列された複数の加工工程、および、詳細スケジュール部830により配列された加工工程の配列順序を出力する。この順序は、詳細スケジュール部830により配列されたクラスタの順序、詳細スケジュール部830により配列された加工工程の順序、および、局所探索部840によって変更された順序に従う。
図9は、分類部800の機能構成を示す。分類部800は、グループ生成部900と、クラスタ生成部910とを有する。グループ生成部900は、属性記録部150から第1属性の属性値を順次読み出し、第1属性の属性値が互いに等しい複数の加工工程をグループに分類する。つまり、あるグループには難工程のみが分類され、そのグループに他の加工工程は分類されない。一方で、複数の難工程は複数のグループに分類されてもよい。
クラスタ生成部910は、あるグループに分類された複数の加工工程のそれぞれについて第2属性の属性値および第3属性の属性値を属性記録部150から読み出し、第2順序制約および第3順序制約を満たす順序で当該複数の加工工程を並べ替える。即ち例えば、属性記録部150は、複数の鋼板のそれぞれを、加工後の鋼板の幅の狭い順に並べ替え、並べ替えた複数の加工工程のそれぞれが第3順序制約を満たすかを判断する。第3順序制約を満たさない場合、例えば、特に厚さの異なる加工工程が含まれている場合には、その加工工程は並べ替えの列から除外してもよい。そして、クラスタ生成部910は、並べ替えた当該複数の加工工程の一部ずつをクラスタとして選択する。第3順序制約を満たさないとして除外された加工工程は、それ自体で、または、厚さの近い他の加工工程と共に他のクラスタを形成してもよい。
図10は、詳細スケジュール部830の機能構成を示す。詳細スケジュール部830は、初期探索部1000と、充足判断部1010と、再帰探索部1020とを有する。初期探索部1000は、第1のクラスタの末尾の加工工程、および、第1のクラスタの次に配列された第2のクラスタの先頭の加工工程の一方との間で第2順序制約を満たす他の加工工程を探索する。例えば、初期探索部1000は、このような加工工程を、複数の厚板200を加工するものとして利用者に指定された複数の加工工程のうち粗スケジュール部810によっては配列の対象とならなかったクラスタに含まれる加工工程の中から探索してもよい。更に、探索の対象となる加工工程は、当該一方の加工工程との間で他の全ての順序制約を満たすことが望ましい。
図13は、クラスタ間の制約を満たすように詳細スケジュールを作成する処理の概念図である。ブロックの境界に配列された2つの加工工程は、第2順序制約を満たしていない場合がある(図の斜線部分)。初期探索部1000は、ブロックの境界のそれぞれを走査し、それぞれの境界に配列された第1クラスタおよび第2クラスタが第2順序制約を満たすようにするために挿入すべき加工工程を順次探索してゆく。それぞれの境界部分について、続いて説明する充足判断部1010および再帰探索部1020による処理が行われる。
図10に戻る。充足判断部1010は、探索された加工工程が、第1のクラスタの末尾の加工工程および第2のクラスタの先頭の加工工程の他方との間で第2順序制約を満たすかを判断する。第2順序制約が満たされないことを条件に、探索されたこの加工工程との間で第2順序制約を満たす更に他の加工工程を探索して充足判断部1010に渡す。これを受けて充足判断部1010は、その加工工程との間で第2順序制約を満たす加工工程を更に探索する。
充足判断部1010によって、第2順序制約が満たされたと判断されると、詳細スケジュール部830は、初期探索部1000および再帰探索部1020によって順次探索された少なくとも1つの加工工程を、第1のクラスタの次かつ第2のクラスタの前に配列する。
図14は、局所探索部840の機能構成を示す。局所探索部840は、選択部1400と、挿入部1450とを備える。選択部1400は、鋼板の加工順に配列された鋼板列の情報を詳細スケジュール部830から受け取る。この鋼板列は、粗スケジュール部810、判断部820および詳細スケジュール部830によって既に決定した加工順に配列されたものである。即ちこの鋼板列は、全ての順序制約を充足し、なおかつ、位置制約のうち上限値の制約は充足するが、下限値の制約を充足するとは限らない。
選択部1400は、この鋼板列に他の鋼板を挿入するべき位置として、当該他の鋼板を挿入した後の鋼板列に対し位置制約を充足したまま更に挿入可能な鋼板の数の期待値がより大きくなる位置を優先して選択する。そして、挿入部1450は、選択した当該位置に当該他の鋼板を挿入して、挿入後の鋼板列を示すデータを出力する。加工順が決定しておらず、かつ、挿入が試みられていない鋼板が属性記録部150に記録されている場合には、挿入部1450は、挿入後の鋼板列を示す当該データを選択部1400に出力し、当該鋼板列に対し更に他の鋼板を挿入させてもよい。好ましくは、選択部1400は、加工順序の決定していない鋼板を挿入するべき位置を選択する処理を、前記基準数の鋼板のうち加工順序が決定していない全ての鋼板について繰り返す。
選択部1400は、具体的構成として、生成部1405と、第1算出部1410と、第2算出部1420と、第3算出部1430と、選択処理部1440とを有する。生成部1405は、既に加工順に配列した鋼板列のうち、挿入しようとする当該他の鋼板の種類に対応する上限値の制約を問題記録部160から読み出す。そして、生成部1405は、当該鋼板列の、当該上限値よりも先頭側の複数の位置の各々に対し、当該他の鋼板をそれぞれ挿入することにより、挿入後の鋼板列の候補を示す複数の鋼板列を生成し、これら鋼板列を示すデータを第1算出部1410に出力する。
第1算出部1410は、生成した各々の鋼板列について以下の処理を行う。まず、第1算出部1410は、鋼板の種類毎に末尾に配列された鋼板を選択し、選択した各鋼板の種類に対応する上限値の制約を問題記録部160から読み出す。そして、第1算出部1410は、選択した各鋼板を境界とした各区間に挿入可能な鋼板の数の期待値を、選択した当該鋼板の位置と当該鋼板の種類に対応する上限値との差分値に基づいて算出する。この差分値は、例えば図4に示した枚数mとして与えられる数値に相当する。mが大きいほど、その後に挿入可能な鋼板の数の期待値は大きくなる。
そして、選択処理部1440は、算出した各区間についての期待値の合計がより大きい鋼板列について、当該鋼板列を生成するために当該他の鋼板を挿入した位置を、当該他の鋼板を挿入するべき位置として選択して、その位置を挿入部1450に通知する。なお、挿入するべき位置の選択は、このような挿入可能数の期待値に加えて、下限値の制約、および、挿入後の加工効率に基づいて行われることが望ましい。下限値の制約の充足性は、第2算出部1420により、加工効率の高さは第3算出部1430によってそれぞれ評価される。続いて、これらについて説明する。
第2算出部1420は、生成部1405により生成された各々の鋼板列について、以下の処理を行う。まず、第2算出部1420は、鋼板の種類毎に先頭に配列された鋼板を選択し、選択した各鋼板の種類に対応する下限値の制約を問題記録部160から読み出す。そして、第2算出部1420は、選択したそれぞれの鋼板の位置と、当該鋼板に対応する下限値との差分を算出する。そして、第2算出部1420は、算出した差分値に基づいて、当該鋼板列が下限値の位置制約に違反する程度を示す指標値を算出する。例えば、算出した当該差分値が大きいほど、下限値の位置制約に違反する程度は高い。一方、まだ加工順の決定されておらず、かつ、挿入を試行されていない鋼板の数が多いほど、違反する程度は低い。より多くの鋼板が挿入されるほど下限値の制約は充足し易くなるからである。
選択処理部1440は、当該指標値がより小さい鋼板列について、当該鋼板列を生成するために当該他の鋼板を挿入した位置を、当該他の鋼板を挿入するべき位置として優先して選択する。これを実現するために、当該指標値に応じてより小さい値を採り、第1算出部1410により算出される期待値に応じてより大きい値を採る評価関数を導入してもよい。この場合、選択処理部1440は、この評価関数の値を最大化する位置を選択すればよい。
第3算出部1430は、生成部1405により生成された各々の鋼板列について、鋼板の加工効率の高さを示す第1評価値を算出する。この第1評価値を最大化する鋼板列は、当該他の鋼板の挿入時点においては加工効率の点から最も望ましい鋼板列である。但し、その後にも挿入の操作を繰り返すことを考慮すれば、この第1評価値を最大化する鋼板列が最も望ましいとは限らない。このため、選択処理部1440は、この第1評価値と、第1算出部1410により算出される期待値とを組み合わせた第2評価値によって、鋼板の挿入位置を選択する。例えば、この第2評価値は、第1評価値がより大きい場合により大きい値をとり、かつ、第1算出部1410により算出される期待値が大きい場合により大きい値を採る評価関数の値である。
なお、この第1評価値は、たとえば、上記整数計画問題の目的関数によって算出される値であってよい。即ち、第1評価値は、一の圧延ローラー110で圧延される鋼板の長さを効率の高さを評価するものでよい。また、この第1評価値は、一の圧延ローラー110で処理される難工程の多さを効率の高さとして評価するものでもよい。また、この第1評価値は、一の圧延ローラー110で処理される回復工程の少なさを効率の高さとして評価するものでもよい。また、この第1評価値は、それぞれの鋼板に対応して定められた納期を基準とした実際の納品期日の遅れの少なさを効率の高さとして評価するものでもよい。
図15は、加工工程をクラスタに分類して配列する処理のフローチャートを示す。分類部800は、複数の加工工程を複数のクラスタに分類する(S1500)。クラスタ内の複数の加工工程は、第1属性として互いに等しい属性値を有する。分類されたクラスタの集合をCとする。難工程を含むクラスタの集合をCDとする。回復工程を含むクラスタの集合をCRとする。高品質工程を含むクラスタの集合をCSQとする。集合Cのうち何れにも当てはまらないクラスタの集合をCOとする。
粗スケジュール部810は、第1順序制約および第3順序制約を複数のクラスタ間の制約とみなし、整数計画問題を解くことにより、鋼板の加工効率を最大化するように複数の加工工程を配列する(S1510)。この整数計画問題は、複数のクラスタのそれぞれを何れのラウンドの何れのブロックに割り当てるかを求める問題となる。割り当てる対象のラウンドの集合をRとする。また、ブロックの集合をSとする。
この整数計画問題の変数は、ブロック毎かつクラスタ毎に当該ブロックにおいて当該クラスタに含まれる加工工程を処理するか否かを示す状態値を格納する。この変数をxi,j,kとする。この変数は、クラスタk∈Cがラウンドi∈Rのブロックj∈Sに割り当てられる場合に1を採り、割り当てられない場合に0を採る。
この整数計画問題は、クラスタ間の制約とみなした第1順序制約を含む。第1順序制約は、例えば、第1属性の属性毎に当該属性値の加工工程を含むクラスタがそれぞれのブロックに割り当てられる数の範囲を変数の線形不等式として表す。式(1)に、第1順序制約の1つである難製造スラブ間制約を示す。この制約は、それぞれの難製造ブロック(D1〜D3)には難工程から成るクラスタを割り当てるか、或いは、その他のクラスタを割り当てる旨を示す。
Figure 0004570099
また、難製造スラブ間制約は、式(2)の不等式として更に表されてもよい。この制約は、第1グループ(Gx)の難工程から成るクラスタは、第2グループ(Gy)の難工程から成るクラスタより先のブロックに割り当てることを禁止している。加工工程の性質によっては、このような制約を設けることもできる。
Figure 0004570099
また、難製造スラブ間制約は、式(3)の不等式として表されてもよい。この制約は、第1グループ(Gx)の難工程から成るクラスタは、第2グループ(Gy)の難工程から成るクラスタと同一ラウンドに割り当てることを禁止している。加工工程の性質によっては、このような制約を設けることもできる。
Figure 0004570099
但し、式(3)においてLは充分に大きな正の定数であり、z1およびz2のそれぞれは、0または1を採る2値変数である。
また、式(4)に、第1順序制約の1つである高品質スラブ制約を示す。この制約は、予め定められた基準よりも高い鋼板の品質が要求される高品質工程は、ブロックSQで処理されるべきことを示す。
Figure 0004570099
また、式(5)および式(6)に、第1順序制約の1つである回復スラブ制約を示す。この制約は、難工程から成る2つのクラスタの間には回復工程から成るクラスタを処理させなければならない旨を示す。
Figure 0004570099
Figure 0004570099
また、この整数計画問題は、それぞれのブロックには高々1つのクラスタしか割り当てられないことを示す制約を有する。この制約は例えば式(7)のように表される。
Figure 0004570099
また、この整数計画問題は、クラスタ間の制約とみなした第3順序制約を有する。例えば、粗スケジュール部810は、第3順序制約を、より先に配列されるクラスタの末尾の加工工程が、より後に配列されるクラスタの先頭の加工工程と比較して、圧延後の鋼板としてより広い幅を有している制約とみなして、複数のクラスタを配列する。クラスタ間の制約とみなした第3順序制約は、以下の式(8)のように表される。
Figure 0004570099
但し、WidthF(k)は、クラスタkの先頭に配列された加工工程によって圧延される鋼板の圧延後の幅を示し、WidthL(k)は、クラスタkの末尾に配列された加工工程によって圧延される鋼板の圧延後の幅を示す。
以上の整数計画問題を解くことによって複数のクラスタが配列されると、続いて、判断部820は、第1のクラスタの末尾に配列された加工工程と、第1のクラスタの次に配列された第2のクラスタの先頭に配列された加工工程との間で第2順序制約が満たされるか否かを判断する(S1520)。第2順序制約が満たされないことを条件に(S1520:NO)、詳細スケジュール部830は、第1のクラスタの末尾および第2のクラスタの先頭の加工工程のそれぞれとの間で第2順序制約を満たす他の少なくとも1つの加工工程を探索する(S1530)。そして、詳細スケジュール部830は、探索された加工工程を、第1のクラスタの次かつ第2のクラスタの前に配列する。更に、詳細スケジュール部830は、図13に示すウォームアップボディとテイルパートとに配列すべき加工工程を、粗スケジュール部810によって配列されていないクラスタの中から探索してもよい。
粗スケジュール部810および/または詳細スケジュール部830によって第2順序制約が満たされたことを条件に、局所探索部840は、加工効率をさらに向上させるべく加工工程の配列の変更を試みる(S1540)。例えば、局所探索部840は、属性記録部150に記憶されたもののまだ加工順の決定していない鋼板を、粗スケジュール部810および詳細スケジュール部830によって配列された鋼板列に挿入して、目的関数の値の変化を判断する。例えば、その鋼板を挿入しても順序制約が満たされ、かつ、目的関数の値が増加するかが判断される。順序制約が満たされ、かつ、目的関数の値が増加する場合には、局所探索部840は、その鋼板を挿入する。
図16は、S1500における処理の詳細を示す。グループ生成部900は、属性記録部150から第1属性の属性値を順次読み出し、第1属性の属性値が互いに等しい複数の加工工程をグループに分類する(S1600)。つまり、例えばあるグループには難工程のみが分類され、そのグループに他の加工工程は分類されない。一方で、複数の難工程は複数のグループに分類されてもよい。
次に、クラスタ生成部910は、それぞれのグループに含まれる加工工程を複数のクラスタに分類する(S1610)。このクラスタはクラスタ内で第2順序制約および第3順序制約を満たす。具体的には、まず、クラスタ生成部910は、あるグループに分類された複数の加工工程のそれぞれについて第2属性の属性値および第3属性の属性値を属性記録部150から読み出し、第2順序制約および第3順序制約を満たす順序で当該複数の加工工程を並べ替える。即ち例えば、属性記録部150は、複数の鋼板のそれぞれを、加工後の鋼板の幅の狭い順に並べ替え、並べ替えた複数の加工工程のそれぞれが第3順序制約を満たすかを判断する。第3順序制約を満たさない場合、例えば、特に厚さの異なる加工工程が含まれている場合には、その加工工程は並べ替えの列から除外してもよい。そして、クラスタ生成部910は、並べ替えた当該複数の加工工程の一部ずつをクラスタとして選択する。第3順序制約を満たさないとして除外された加工工程は、それ自体で、または、厚さの近い他の加工工程と共に他のクラスタを形成してもよい。
図17は、S1530における処理の詳細を示す。初期探索部1000は、第1のクラスタの末尾の加工工程、および、第1のクラスタの次に配列された第2のクラスタの先頭の加工工程の一方との間で第2順序制約を満たす他の加工工程を探索する(S1700)。例えば、初期探索部1000は、このような加工工程を、複数の厚板200を加工するものとして利用者に指定された複数の加工工程のうち粗スケジュール部810によっては配列の対象とならなかったクラスタに含まれる加工工程の中から探索してもよい。
充足判断部1010は、探索された加工工程が、第1のクラスタの末尾の加工工程および第2のクラスタの先頭の加工工程の他方との間で第2順序制約を満たすかを判断する(S1710)。第2順序制約が満たされないことを条件に(S1710:NO)、再帰探索部1020は、探索されたこの加工工程との間で第2順序制約を満たす更に他の加工工程を探索して(S1720)、S1710に処理を戻す。
充足判断部1010によって、第2順序制約が満たされたと判断されると、詳細スケジュール部830は、図17の処理を終了して、初期探索部1000および再帰探索部1020によって順次探索された少なくとも1つの加工工程を、第1のクラスタの次かつ第2のクラスタの前に配列する。
図18は、S1540における処理の詳細を示す。局所探索部840は、属性記録部150に記憶された鋼板のうち、加工順が決定したものとして選択された鋼板を除く他の鋼板の各々について、以下の処理を繰り返す(S1800)。まず、生成部1405は、既に加工順の決定した鋼板列のうち、当該他の鋼板の種類に対応する上限値よりも先頭側の各挿入位置について、当該他の鋼板をそれぞれ挿入することで、複数の鋼板列を生成する(S1810)。但し、当該他の鋼板を挿入してもその他の順序制約が充足されることが条件となる。
生成部1405は、当該他の鋼板を挿入して少なくとも1つの鋼板列が生成できたか判断する(S1820)。即ち、順序制約を充足して挿入可能な位置が少なくとも1つあるかどうかが判断される。生成できなかった場合には(S1820:NO)、局所探索部840はS1890に処理を移して、次の鋼板について処理を繰り返す。一方、生成できた場合には(S1820:YES)、第1算出部1410は、生成したそれぞれの鋼板列について、当該鋼板列に対し上限値の位置制約を充足したまま更に挿入可能な鋼板の数の期待値を算出する(S1830)。以下、図19および図20を参照して算出処理の詳細を述べる。
図19は、複数の制約に基づき定められる、挿入可能な鋼板の個数を示す。既に加工順の決定した鋼板列には、様々な種類の鋼板が混在している。例えば、種類1の鋼板と種類2の鋼板が混在しており、種類1の鋼板のうち末尾に配列された鋼板を鋼板1900とし、種類2の鋼板のうち末尾に配列された鋼板を鋼板1910とする。そして、これらの鋼板の配置は異なる位置制約により制限される。例えば、鋼板1900より先頭側に挿入可能な鋼板の個数は、鋼板1900の位置と位置制約1の上限値1との差分であるm個である。一方、鋼板1910より先頭側に挿入可能な鋼板の個数は、鋼板1910の位置と位置制約2の上限値2との差分であるm個である。
但し、鋼板1900よりも先頭側、かつ、鋼板1910よりも先頭側の区間においては、これらの制約の双方の影響を受ける。即ち、この区間では双方の影響を受け、mおよびmのうち少ない個数しか新たな鋼板を挿入できない。このように、挿入可能な鋼板の数は区間毎に定まり、この関係は、挿入位置を横軸とし、挿入可能個数を縦軸としたグラフによって表すことができる。いま、鋼板1900は鋼板1910より先頭側に配置されているので、鋼板1900よりも先頭側の区間は双方の制約に影響され、その挿入可能個数はm個である。また、鋼板1900および鋼板1910の間の区間は、上限値2の制約のみを受けるので、その挿入可能個数はm個である。このような、挿入可能個数を示すグラフを3以上の制約に拡張すると図20のようになる。
図20は、挿入位置と挿入可能な鋼板の個数との関係を示す。既に加工順に配列された鋼板列において、鋼板の種類毎に後尾に配列された鋼板を選択したうえで、各鋼板を境界とする区間を先頭側から1からnとする。区間1からnのそれぞれに含まれる鋼板の数をそれぞれlからlとする。そして、各区間にさらに挿入可能な鋼板の数をmからmとする。そして、挿入位置を横軸とし、挿入可能個数を縦軸としたグラフを作成すると、挿入可能個数が徐々に増加する右肩上がりの階段状のグラフとなる。これは、挿入位置が後尾側になる程、影響を受ける位置制約の種類が少なくなるからである。
このグラフを参照して、第1算出部1410が挿入可能な鋼板の数の期待値を算出する方法の詳細を説明する。まず、第1算出部1410は、期待値算出にあたって、このようなグラフに表される各種情報を算出する。即ち、第1算出部1410は、各区間の後尾側の境界となる鋼板の位置と当該鋼板に対応する上限値との差分値を、mからmとして算出する。また、第1算出部1410は、これら各区間に既に配列されている鋼板の数lからlを算出する。そして、これらの情報を用いて、期待値を算出していく。
まず、上限値の制約を緩和した緩和期待値の算出について説明する。ある区間kにおいて、無作為に選択した鋼板を無作為に選択した位置に挿入しようとした場合に、その鋼板が順序制約に違反しない確率は、以下の式(9)の左辺のように表される。
Figure 0004570099
lは既に加工順の決定した鋼板列に含まれる鋼板数を示す。無作為に選択した鋼板を順序制約の違反なく無作為に選択した位置に挿入できる確率はpであるから、少なくとも1つの位置において順序制約の違反なく挿入できる確率は(1−(1−p))である。そして、これにl/lを乗じると、違反なく挿入できる位置が区間kに含まれる確率となる。
また、確率pが1より充分に小さい場合には、(1−p)は1−plと近似できる。したがって、式(9)の左辺は右辺のように変形される。
ここで、この後に挿入される鋼板について上限値の位置制約を緩和し、n個目の鋼板を挿入しようとした場合における区間kの長さをl とすると、以下の漸化式(10)が成り立つ。
Figure 0004570099
この式(10)より、l の一般項は、式(11)となる。
Figure 0004570099
属性記録部150に記録された基準数から、加工順が決定しておらず、かつ、挿入が試行されていない鋼板の数を減じた個数をNとすると、区間kに挿入される緩和期待値は、個数N、確率p、および、区間kの個数lの積として表される(式(12))。
Figure 0004570099
第1算出部1410は、この式(12)を計算することで、緩和期待値を算出する。但し、これは上限の制約を緩和した期待値なので、位置制約の上限値の制約を考慮すると、区間kに挿入可能な鋼板の数はm個以下に制限される。更に、この個数mは、この区間kにのみ鋼板を挿入する場合の挿入可能数を示しているから、その区間kよりも先頭側にも鋼板を挿入する場合には、この区間kに挿入可能な鋼板数は更に減少する。具体的には、それより先頭側の区間に挿入する鋼板の数だけ減少する。区間kに挿入される鋼板の数の期待値をsとすると、以下の式(13)のように表される。
Figure 0004570099
kを1から順に増加して式(13)を計算することにより、各kの値に対するsが算出される。
Figure 0004570099
式(13)および式(14)として表されるように、第1算出部1410は、それぞれの区間kについて先頭から順に、挿入可能な鋼板の期待値として、当該区間kに挿入可能な鋼板数mから当該区間kよりも先頭側の区間に対応する期待値の合計を減じた値、および、当該区間について算出した緩和期待値Nplのうち小さい値を選択する。このようにして、第1算出部1410は、挿入される鋼板の数の期待値を全区間について算出することができる。
図18に戻る。続いて、第2算出部1420は、生成されたそれぞれの鋼板列について、下限値の制約に違反する程度を示す指標値を算出する(S1840)。この計算は、例えば以下の手順で行われる。第2算出部1420は、当該鋼板列において、鋼板の種類毎に先頭に配列されている鋼板を選択し、選択したそれぞれの鋼板について、当該鋼板より先頭側に挿入される鋼板の数の期待値を算出する。先頭の鋼板よりも先頭側の位置は、もちろん上限値の制約を満たす位置であるから、先頭よりも先頭側に挿入される鋼板の数は上記の緩和期待値と等しい。即ち、第2算出部1420は、基準数から当該鋼板列の鋼板数を減じた数Nに、充足確率p、および、当該先頭の鋼板より先頭側に含まれる鋼板の数lを乗じることで、この期待値を算出する。
そして、第2算出部1420は、先頭の鋼板の位置に期待値を加えても下限値に満たない種類の鋼板について、先頭の鋼板の位置に期待値を加えた値と下限値との差分を合計することで、当該指標値を算出する。この指標値は、このまま挿入操作を基準数の鋼板の全てについて繰り返しても、その繰返しの完了時点において下限値の制約が満たされない可能性を示している。
続いて、第3算出部1430は、生成部1405により生成された各々の鋼板列について、鋼板の加工効率の高さを示す第1評価値を算出する(S1850)。そして、選択処理部1440は、この第1評価値と、第1算出部1410により算出される期待値と、第2算出部1420により算出される指標値とを組み合わせた第2評価値によって、鋼板の挿入位置を選択する(S1860)。例えば、この第2評価値は、第1評価値がより大きい場合により大きい値を採り、かつ、第1算出部1410により算出される期待値が大きい場合により大きい値を採り、第2算出部1420により算出される指標値が小さい場合にはより大きい値を採る評価関数の値である。
選択処理部1440は、生成部1405が生成した何れかの鋼板列で、この第2評価値が向上したかどうかを判断する(S1865)。向上しなければ(S1865:NO)、局所探索部840はS1890に処理を移して次の鋼板について処理を繰り返す。向上した場合には(S1865:YES)、選択処理部1440は、第2評価値が最大の鋼板列について、その鋼板列を生成するために鋼板を挿入した位置を選択する(S1870)。そして、挿入部1450は、選択したその位置に鋼板を挿入する(S1890)。局所探索部840は、以上の処理を、属性記録部150に記録された全ての鋼板について繰り返す(S1890)。
以上、図18−20を参照して説明した局所探索部840によれば、順次鋼板を挿入して加工効率を向上しようとするときに、その鋼板を挿入する位置を、その挿入時点における加工効率の高さのみならず、その後の段階で更に挿入可能な鋼板の数の期待値に基づいて決定する。これにより、挿入される鋼板の数を増加させることができ、結果として生成される鋼板列を、加工効率の一層高いものとすることができる。本願発明者の実験によれば、局所探索部840の処理前と処理後の鋼板列を比較した結果、90%以上の高い確率で、処理後の加工効率が処理前と同等程度か処理前よりも向上した。
図21は、順序決定システム140として機能する情報処理装置20のハードウェア構成の一例を示す。情報処理装置20は、ホストコントローラ2182により相互に接続されるCPU2100、RAM2120、及びグラフィックコントローラ2175を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2184によりホストコントローラ2182に接続される通信インターフェイス2130、ハードディスクドライブ2140、及びCD−ROMドライブ2160を有する入出力部と、入出力コントローラ2184に接続されるROM2110、フレキシブルディスクドライブ2150、及び入出力チップ2170を有するレガシー入出力部とを備える。
ホストコントローラ2182は、RAM2120と、高い転送レートでRAM2120をアクセスするCPU2100及びグラフィックコントローラ2175とを接続する。CPU2100は、ROM2110及びRAM2120に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ2175は、CPU2100等がRAM2120内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2180上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ2175は、CPU2100等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2184は、ホストコントローラ2182と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2130、ハードディスクドライブ2140、及びCD−ROMドライブ2160を接続する。通信インターフェイス2130は、ネットワークを介して外部の装置と通信する。ハードディスクドライブ2140は、情報処理装置20が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2160は、CD−ROM2195からプログラム又はデータを読み取り、RAM2120又はハードディスクドライブ2140に提供する。
また、入出力コントローラ2184には、ROM2110と、フレキシブルディスクドライブ2150や入出力チップ2170等の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2110は、情報処理装置20の起動時にCPU2100が実行するブートプログラムや、情報処理装置20のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ2150は、フレキシブルディスク2190からプログラム又はデータを読み取り、入出力チップ2170を介してRAM2120またはハードディスクドライブ2140に提供する。入出力チップ2170は、フレキシブルディスク2190や、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
情報処理装置20に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2190、CD−ROM2195、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、入出力チップ2170及び/又は入出力コントローラ2184を介して、記録媒体から読み出され情報処理装置20にインストールされて実行される。プログラムが情報処理装置20等に働きかけて行わせる動作は、図1から図20において説明した順序決定システム140における動作と同一であるから、説明を省略する。
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク2190、CD−ROM2195の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムを情報処理装置20に提供してもよい。
図22は、順序決定システム140を用いたサービスを提供する提供方法の一例を示す。順序決定システム140によれば、鋼板の加工効率を向上するためのサービスを提供することも可能となる。例えば、エンジニアは順序決定システム140を製鉄所に実装する(S2200)。順序決定システム140は、既に述べたように分類部800と、粗スケジュール部810と、判断部820と、詳細スケジュール部830と、局所探索部840と、出力部850とを有する。そして、エンジニアは、加工効率の間の配列順序を定める各種の順序制約、または、目的関数を、製鉄所の管理者の要求に応じて変更する(S2210)。また、エンジニアは、各鋼板をその加工順に配列する場合における、各鋼板の位置を定める位置制約を、製鉄所の管理者の要求等に応じて変更する(S2220)。これらは、問題記録部160に記録された内容を変更することによって実現される。
以上のように、製鉄所の管理者の要望に応じて順序制約などを調整すれば、順序決定システム140を様々な顧客に対応させ、加工効率の向上に役立てることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。たとえば、本実施形態に係る順序決定システム140は、鋼板のみならず他の製品の製造についても、その効率を向上させるべく適切な製造順序を決定することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
図1は、鋼板加工装置10の全体構成を示す。 図2は、属性記録部150のデータ構造の一例を示す。 図3は、問題記録部160のデータ構造の一例を示す。 図4は、加工工程の配列の一例を示す。 図5は、位置制約の一例を示す概念図である。 図6は、位置制約の対象ではない鋼板を挿入した場合において、その後に挿入可能な鋼板の数の変化を示す。 図7は、位置制約の対象となる鋼板を挿入した場合において、その後に挿入可能な鋼板の数の変化を示す。 図8は、順序決定システム140の機能構成を示す。 図9は、分類部800の機能構成を示す。 図10は、詳細スケジュール部830の機能構成を示す。 図11は、1ラウンドを構成する複数のブロックの具体例を示す。 図12は、複数のクラスタを複数のブロックに割り当てる処理の概念図である。 図13は、クラスタ間の制約を満たすように詳細スケジュールを作成する処理の概念図である。 図14は、局所探索部840の機能構成を示す。 図15は、加工工程をクラスタに分類して配列する処理のフローチャートを示す。 図16は、S1500における処理の詳細を示す。 図17は、S1530における処理の詳細を示す。 図18は、S1540における処理の詳細を示す。 図19は、複数の制約に基づき定められる、挿入可能な鋼板の個数を示す。 図20は、挿入位置と挿入可能な鋼板の個数との関係を示す。 図21は、順序決定システム140として機能する情報処理装置20のハードウェア構成の一例を示す。 図22は、順序決定システム140を用いたサービスを提供する提供方法の一例を示す。
符号の説明
10 鋼板加工装置
20 情報処理装置
100 厚板
110 圧延ローラー
120 薄板
130 選択装置
140 順序決定システム
150 属性記録部
160 問題記録部
200 厚板
210 属性ラベル
500 鋼板
510 鋼板
600 鋼板
610 鋼板
700 鋼板
710 鋼板
800 分類部
810 粗スケジュール部
820 判断部
830 詳細スケジュール部
840 局所探索部
850 出力部
900 グループ生成部
910 クラスタ生成部
1000 初期探索部
1010 充足判断部
1020 再帰探索部
1400 選択部
1405 生成部
1410 第1算出部
1420 第2算出部
1430 第3算出部
1440 選択処理部
1450 挿入部
1900 鋼板
1910 鋼板

Claims (13)

  1. 鋼板の加工順序を決定するシステムであって、
    鋼板をその加工順に配列する場合にそれぞれの種類の鋼板を配列するべき位置の範囲を定めた位置制約、およびそれぞれの鋼板と他の鋼板との間に定められた制約を示す順序制約を記憶している制約記憶部と、
    前記順序制約を充足する加工順に配列した鋼板列を受け取って、当該鋼板列に他の鋼板を挿入するべき位置として、前記他の鋼板を挿入しても前記順序制約が満たされ、かつ、前記他の鋼板を挿入した後の鋼板列に対し前記位置制約を充足したまま更に挿入可能な鋼板の数を示す期待値がより大きくなる位置を優先して選択する選択部と、
    前記順序制約を充足する加工順に配列した前記鋼板列における前記選択部が選択した前記位置に、前記他の鋼板を挿入した後の鋼板列を示すデータを出力する挿入部と
    を備えるシステム。
  2. 前記制約記憶部は、より後に配列される加工工程で圧延される鋼板の幅が、より先に配列される加工工程で圧延される鋼板の幅よりも狭いこととする幅移行制約を含む前記順序制約を記憶する請求項1に記載のシステム。
  3. 前記制約記憶部は、連続する2つの加工工程において圧延する鋼板の厚みの差分値が予め定められた範囲内であることとした厚さ移行制約を含む前記順序制約を記憶する請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記制約記憶部は、鋼板の種類毎に定められた、当該種類の鋼板を配列する順序の上限値を前記位置制約として記憶しており、
    前記選択部が、
    前記順序制約を充足する加工順に配列した前記鋼板列のうち、前記他の鋼板の種類に対応する前記上限値よりも先頭側の複数の位置の各々に対し、前記他の鋼板をそれぞれ挿入することにより、挿入後の鋼板列の候補を示す複数の鋼板列を生成する生成部と、
    生成した各々の前記鋼板列について、鋼板の種類毎に末尾に配列された鋼板を選択し、選択した各鋼板を境界とした各区間に挿入可能な鋼板の数を示す期待値を、選択した当該鋼板の位置と当該鋼板の種類に対応する前記上限値との差分値に基づいて算出する第1算出部と、
    算出した各区間についての前記期待値の合計がより大きい鋼板列について、当該鋼板列を生成するために前記他の鋼板を挿入した位置を、前記他の鋼板を挿入するべき位置として選択する選択処理部と
    を有する請求項1から3のいずれかに記載のシステム。
  5. 加工する候補として予め定められた基準数の鋼板のそれぞれについて、当該鋼板の種類と、当該鋼板の加工後における厚み、および、当該鋼板の加工後における幅の少なくとも1つとを記憶している候補記憶部を更に備え、
    前記制約記憶部は、さらに、前記順序制約を充足する加工順に配列した鋼板列の中から無作為に選択した位置に他の鋼板を挿入した場合において、当該他の鋼板が、鋼板の加工後における厚み、および、鋼板の加工後における幅のうち少なくとも1つに基づく順序制約を満たす充足確率を記憶しており、
    前記第1算出部は、前記生成部が生成した各鋼板列について、
    それぞれの前記区間について、当該区間の後尾側の境界となる鋼板の位置と当該鋼板に対応する前記上限値との差分値を算出し、
    それぞれの前記区間について、前記基準数から当該鋼板列の鋼板数を減じた数に、前記充足確率、および、当該区間に含まれる鋼板の数を乗じることで、前記位置制約を緩和した場合に挿入される鋼板の数を示す期待値である緩和期待値を算出し、
    それぞれの前記区間について先頭から順に、挿入可能な鋼板の前記期待値として、当該区間の前記差分値から当該区間よりも先頭側の区間に対応する前記期待値の合計を減じた値、および、当該区間について算出した前記緩和期待値のうち小さい値を選択する
    請求項4に記載のシステム。
  6. 前記制約記憶部は、鋼板の種類毎に定められた、当該種類の鋼板を配列する順序の下限値を前記位置制約として更に記憶しており、
    前記生成部は、前記位置制約のうち前記下限値の制約を緩和して加工順を決定した鋼板列のうち、前記他の鋼板の種類に対応する前記上限値よりも先頭側の複数の位置の各々に対し、前記下限値に関わらず前記他の鋼板をそれぞれ挿入することにより、挿入後の鋼板列の候補を示す複数の鋼板列を生成し、
    前記選択部が、
    生成した各々の鋼板列について、鋼板の種類毎に先頭に配列された鋼板を選択し、選択したそれぞれの鋼板の位置と当該鋼板に対応する前記下限値との差分値に基づいて、当該鋼板列が前記下限値の位置制約に違反する程度を示す指標値を算出する第2算出部を更に有し、
    前記選択処理部は、当該指標値がより小さい鋼板列について、当該鋼板列を生成するために前記他の鋼板を挿入した位置を、前記他の鋼板を挿入するべき位置として選択する
    請求項4に記載のシステム。
  7. 加工する候補として予め定められた基準数の鋼板のそれぞれについて、当該鋼板の種類と、当該鋼板の加工後における厚み、および、当該鋼板の加工後における幅の少なくとも1つとを記憶している候補記憶部を更に備え、
    前記制約記憶部は、さらに、前記順序制約を充足する加工順に配列した鋼板列の中から無作為に選択した位置に他の鋼板を挿入した場合において、当該他の鋼板が、鋼板の加工後における厚み、および、鋼板の加工後における幅のうち少なくとも1つに基づく順序制約を満たす充足確率を記憶しており、
    前記第2算出部は、前記生成部が生成したそれぞれの前記鋼板列について、
    鋼板の種類毎に先頭に配列されている鋼板を選択し、選択したそれぞれの鋼板について、当該鋼板より先頭側に挿入される鋼板の数を示す期待値を、前記基準数から当該鋼板列の鋼板数を減じた数に、前記充足確率、および、当該鋼板より先頭側に含まれる鋼板の数を乗じて算出し、さらに
    先頭の鋼板の位置に前記期待値を加えても下限値に満たない種類の鋼板について、先頭の鋼板の位置に前記期待値を加えた値と下限値との差分を合計することで、前記指標値を算出する
    請求項6に記載のシステム。
  8. 鋼板の加工効率の高さを示す第1評価値を算出する第3算出部を更に備え、
    前記選択部は、前記第1評価値がより大きい場合により大きい値を採り、かつ、前記期待値がより大きい場合により大きい値を採り、かつ、前記指標値がより小さい場合により大きい値を採る第2評価値を算出して、前記第2評価値を最大化する位置を選択する
    請求項6に記載のシステム。
  9. 加工する候補として予め定められた基準数の鋼板のそれぞれについて、当該鋼板の種類を記憶している候補記憶部を更に備え、
    前記選択部は、加工順序の決定していない鋼板を挿入するべき位置を選択する処理を、前記基準数の鋼板のうち加工順序が決定していない全ての鋼板について繰り返す
    請求項1から3のいずれかに記載のシステム。
  10. 複数の鋼板を順次加工する複数の加工工程において、それぞれの加工工程と他のそれぞれの加工工程との間には、それぞれの加工工程の第1属性に基づく第1順序制約、および、それぞれの加工工程の第2属性に基づく第2順序制約が定められており、
    前記複数の加工工程を前記第1属性の属性値に基づいて複数のクラスタに分類し、クラスタ内で前記第2順序制約を満たすようにクラスタ内の加工工程を配列する分類部と、
    前記第1順序制約を複数のクラスタ間の順序制約とみなし、鋼板の加工効率を最大化するように複数のクラスタを配列する粗スケジュール部と、
    第1のクラスタの末尾に配列された加工工程と、前記第1のクラスタの次に配列された第2のクラスタの先頭に配列された加工工程との間で前記第2順序制約が満たされるか否かを判断する判断部と、
    前記第2順序制約が満たされないことを条件に、前記第1のクラスタの末尾の加工工程および前記第2のクラスタの先頭の加工工程のそれぞれとの間で前記第2順序制約を満たす他の加工工程を探索し、前記第1のクラスタの次かつ前記第2のクラスタの前に配列する詳細スケジュール部と
    を更に備え、
    前記選択部は、前記詳細スケジュール部により配列された加工工程の順を示す鋼板列に、前記他の鋼板を挿入する位置を選択する
    請求項1から3のいずれかに記載のシステム。
  11. 前記加工工程は、圧延ローラーによって鋼板を圧延する工程であり、
    前記粗スケジュール部は、整数計画問題を解くことによって、前記圧延ローラーが鋼板の圧延を開始してから順次複数の鋼板を圧延して圧延ローラーを交換するまでの期間を分割した複数のブロックのそれぞれにおいて何れのクラスタの加工工程を処理させるかを決定し、
    前記整数計画問題は、
    ブロック毎かつクラスタ毎に当該ブロックにおいて当該クラスタに含まれる加工工程を処理するか否かを示す状態値を格納する変数と、
    前記第1属性の属性値毎に当該属性値の加工工程を含むクラスタがそれぞれのブロックに割り当てられる数の範囲を前記変数の線形不等式として表した前記第1順序制約と、
    前記変数の値に基づいて鋼板の加工効率を示す指標値を算出する目的関数と
    を有する請求項10に記載のシステム。
  12. 鋼板の加工順序を決定する方法であって、
    鋼板をその加工順に配列する場合にそれぞれの種類の鋼板を配列するべき位置の範囲を定めた位置制約、およびそれぞれの鋼板を加工するそれぞれの加工工程を配列する順序を示す順序制約を記憶することと、
    前記順序制約を充足する加工順に配列した鋼板列を受け取って、当該鋼板列に他の鋼板を挿入するべき位置として、前記他の鋼板を挿入した後の鋼板列に対し前記位置制約を充足したまま更に挿入可能な鋼板の数を示す期待値がより大きくなる位置を優先して選択することと、
    選択した順序制約を充足する加工順に配列した前記鋼板列の前記位置に、前記他の鋼板を挿入した後の鋼板列を示すデータを出力することと
    を備える方法。
  13. 鋼板の加工順序を決定するシステムとして、情報処理装置を機能させるプログラムであって、
    前記情報処理装置を、
    鋼板をその加工順に配列する場合にそれぞれの種類の鋼板を配列するべき位置の範囲を定めた位置制約、およびそれぞれの鋼板を加工するそれぞれの加工工程を配列する順序を示す順序制約を記憶している制約記憶部と、
    前記順序制約を充足する加工順に配列した鋼板列を受け取って、当該鋼板列に他の鋼板を挿入するべき位置として、前記他の鋼板を挿入した後の鋼板列に対し前記位置制約を充足したまま更に挿入可能な鋼板の数を示す期待値がより大きくなる位置を優先して選択する選択部と、
    前記選択部が選択した順序制約を充足する加工順に配列した前記鋼板列の前記位置に、前記他の鋼板を挿入した後の鋼板列を示すデータを出力する挿入部と
    して機能させるプログラム。
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