JP4568573B2 - バイオマスガス化ガス処理システム - Google Patents

バイオマスガス化ガス処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP4568573B2
JP4568573B2 JP2004301466A JP2004301466A JP4568573B2 JP 4568573 B2 JP4568573 B2 JP 4568573B2 JP 2004301466 A JP2004301466 A JP 2004301466A JP 2004301466 A JP2004301466 A JP 2004301466A JP 4568573 B2 JP4568573 B2 JP 4568573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
gas
biomass gasification
processing system
gasification gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004301466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006111753A (ja
Inventor
啓吾 松本
計二 武野
潔 龍原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004301466A priority Critical patent/JP4568573B2/ja
Publication of JP2006111753A publication Critical patent/JP2006111753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4568573B2 publication Critical patent/JP4568573B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Description

本発明は、例えばバイオマスを用いてガス化したガスの処理を行うバイオマスガス化ガス処理システムに関し、特に排水中のタール臭を除去できる技術に関する。
例えばバイオマス等の可燃性物質を用いて水蒸気ガス化し、例えばメタノール等の液体燃料を製造するシステムが種々開発されている。図5にその一例を示す。
に示すように、有機系燃料の代表例であるバイオマスを用いたメタノール合成システムの一例を示している。
一般にバイオマスとは、エネルギー源または工業原料として利用することのできる生物体(例えば、農業生産物または副産物、木材、植物等)をいい、太陽エネルギー、空気、水、土壌等の作用により生成されるので、無限に再生可能である。
上記バイオマスを利用することで燃料用のガスおよびメタノール等のクリーンなエネルギー源の製造が可能となる。また、廃棄物としてのバイオマスを処理できるので、環境の浄化にも役立つとともに、新規に生産されるバイオマスも光合成によりCO2の固定により生育されるので、大気のCO2を増加させないので、CO2の抑制につながるので好ましい技術である。
図5に示すように、液体燃料製造システムは、バイオマス60をガス化炉61内に供給するバイオマス供給手段62と、酸素または酸素と水蒸気の混合物からなる燃焼用の酸化剤63をガス化炉61内に供給する酸化剤供給手段64とを備えてなるバイオマスガス化炉65と、該バイオマスガス化炉65でガス化した生成ガス66中の粉塵を除去するサイクロン67と、このサイクロン67で3μm以上の比較的大きな粒径の粉塵を除去されたガスをさらに高精度に除塵処理する除塵装置11と、高精度に除塵したガスを精製するガス精製装置68と、該精製後のガスを用いてメタノールを合成し、排ガス69とメタノール70とに分離する蒸留装置を備えたメタノール合成装置71とからなり、バイオマスから液体燃料であるメタノールを合成するようにしている。
ここで、供給するバイオマス60としては、生産または廃棄されたバイオマスを粉砕・乾燥したものを供給するのが好ましい。本発明で言うバイオマスとは、エネルギー源または工業原料として利用することのできる生物資源(例えば、農業生産物または副産物、木材、植物等)をいい、例えば、スイートソルガム,ネピアグラス,スピルリナ等が用いられている。
前記バイオマスを原料として生成したガスには、微粒子、タール成分、硫化水素、塩素、シアン、重金属化合物などが含まれるため、そのままでは、合成触媒を利用した液体燃料や、燃料電池へのエネルギー源を合成するためのガスには適さない。そのため、従来では、水ジェット水滴噴流を利用した除塵装置11を用いて、前記微粒子、タール成分、硫化水素、塩素などの微量成分を効率的に除去している。
前記液体燃料製造システムにおいて、生成されるガスには、微細ダスト状の煤塵成分が含まれている。これらガスを液体燃料合成用原料ガスとして使用する場合、ガス中の煤塵の除去処理を高精度に行う必要がある。
前述のようなガスの除塵装置として、従来、除去媒体として水ジェット水滴噴流を利用した装置が知られており(特許文献1)、その処理対象により一部改良したものが種々提案されている。それらの内、代表的一例を図6に示す。
図6に示すように、この水ジェット水滴噴流を利用した除塵装置11は、除塵処理を要するガス101を吸引して水ジェット水滴噴流102を鉛直軸方向に形成する駆動ノズル103と、前記駆動ノズル103に連通し、該駆動ノズル103から放出された水ジェット水滴噴流102を覆うように受けることによって前記水ジェット水滴噴流102とガス101とを気液混合し、ガス中のダスト粒子を水滴に付着させることにより、ガス101の除塵を行う筒状のスクラバ部104と、前記水ジェット水滴噴流水を循環水として貯留するとともに、前記スクラバ部104において微粒子成分および水溶性成分を分離されたガス101を次の処理工程に送り出す排出口105aを有する循環水タンク105と、前記循環水タンク105内の貯留水を撹拌する撹拌手段106と、循環水タンク105の側部下端に配設され、該循環水タンク105内の循環水を循環ポンプ107により強制排出する排出管108と、前記排出管108に介装されたストレーナ109とを具備するものである。
前記スクラバ部104は、一体構造の筒状部材であり、比較的径の大きなチャンバー部104aと、それに順次続く、漏斗状の吸引部104b、縮径直管状のスロート部104c、徐々に拡径するディフューザ部104d、および開口104を有する拡幅直管状の出口管部104eとから構成されている。前記チャンバー部104aの中央には前記駆動ノズル103が配置されており、この駆動ノズル103の噴出口は該スクラバ部104の中心線に位置している。このチャンバー部104aの側部には、前記ガス101の導入口104fが形成されており、ガス101を水ジェット水滴噴流102に巻き込むように設定されている。この水ジェット水滴噴流102とガス101とは、吸引部104bで合流し、縮径直管状のスロート部104cにて高流速で気液混合がなされ、水滴へのダスト粒子の付着合体を促進する。その後、水滴噴流は徐々に拡径するディフューザ部104dに導かれて、流速が低下し、高流速エネルギーを圧力エネルギーに変えてスクラバの圧力損失を減少させる。ガス101から微粒子成分および水溶性成分を吸収した水滴流は、拡幅直管状の出口管部104eから前記循環水タンク105内に低速で流下し、水によって洗浄されたガス101は、循環水タンク105の上部空間を経由してガス排出口105aから次の処理工程に導出される。
前記水ジェット水滴噴流102によってガス101から分離され水滴に付着したダストおよびタール成分は、循環水タンク105内に水滴とともに落下することによって、一時的に水中に沈下させられるが、疎水性かつ軽量であるため、直ぐに水面に浮上する。常に水滴噴流水が強く流下し続ける状態にあっても、前記微粒成分を循環液に均一に分布させることができない。したがって、循環水タンク105の下部の配設されている排出管から循環液を吸引しても、前記浮上微粒成分はほとんど回収することができない。そこで、この装置では、循環水タンク105内の水を撹拌する撹拌手段106を設けている。この撹拌手段106を駆動させることにより、前述のように勢いよく流下する水によって水中に潜った微粒成分の水中滞在時間を長引かせ、それら微粒成分を循環水とともに排出管108を介して循環ポンプ107により吸引し、ストレーナ109により分離して回収する。微粒成分をストレーナ109により分離された水は循環ポンプ107から循環ライン110により前記駆動ノズル103に回送され、その一部は外部へ排水100として排出される。
前記循環ライン110には、熱交換型冷却器111が介装されるとともに、開閉弁112および流量計113が設けられている。また、循環ライン110の前記冷却器111の下流側にはバイパス管114が連結されており、循環水の一部を直接に循環水タンク105内に送るように設定されている。このバイパス管114にも開閉弁115および流量計116が取り付けられている。
特開平10−63644号公報
前記従来の除塵装置は、水ジェット水滴噴流による接触によりガス中の水溶性物質およびタールなどの凝縮化可能な塵を除くことができるが、循環タンク105内に貯留されたガス洗浄後の水は供給された水蒸気の増加分だけ、ストレーナ109を通過した後に排出するが、その排水100は排水規制値を具備している場合においても、タール臭があり、そのまま排出することができないという問題がある。
また、ガス洗浄後の水には、ガス101中から回収したシアンが含まれている場合があり、その量としては、やはり排水規制値をわずかながら上回る場合がある。
本発明は、前記従来の事情に鑑みてなされたもので、前記従来の問題点を解消して、排水中のタール臭を除去することができる有機物含有ガス処理システムを提供することを課題とするものである。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、有機物含有ガス中の粉塵を水ジェットスクラバにより除塵処理する除塵装置と、前記除塵装置の水ジェットスクラバで粉塵を除塵した排水中の微粒成分を除去するストレーナと、該ストレーナにより微粒成分を除去した排水中のタール成分を除去する放散塔とを具備することを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システムにある。
第2の発明は、第1のバイオマスガス化ガス処理システムの発明において、前記放散塔の温度が40℃以上であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システムにある。
第3の発明は、第1のバイオマスガス化ガス処理システムの発明において、前記放散塔に供給する排水のpHが8以上であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システムにある。
第4の発明は、第1のバイオマスガス化ガス処理システムの発明において、前記放散塔が直列2塔式であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システムにある。
第5の発明は、第4のバイオマスガス化ガス処理システムの発明において、前記直列2塔式の前段側の放散塔に供給する排水のpHが9乃至14であり、後段側の放散塔に供給する排水のpHが1乃至4であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システムにある。
また、バイオマスガス化ガス処理システムを適用した液体燃料製造システムとしては、例えばガス化燃料を供給し、水蒸気を含む酸化剤によりガス化するガス化炉と、前記ガス化炉で生成された生成ガス中の粉塵を水ジェットスクラバにより除塵処理する除塵装置と、除塵したガスを精製するガス精製装置と、該精製後のガスを用いて液体燃料を合成する液体燃料合成装置と、前記除塵装置の水ジェットスクラバで粉塵を除塵した排水中の微粒成分を除去するストレーナと、該ストレーナにより微粒成分を除去した排水中のタール成分を除去する放散塔とを具備することを特徴とするシステムを提示することができる。
本発明によれば、有機物を含有するガスを精製する除塵装置から排出される排水中のタール分、アンモニア分、シアン分等の有害成分を除去することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例に係るバイオマスガス化ガスを処理するシステムについて、図面を参照して説明する。図1は、実施例1に係る有機物含有ガス処理システムを示す概念図である。
本実施例にかかるバイオマスガス化ガス処理システムは、図1に示すように、バイオマスガス化ガスである生成ガス66中の粉塵を水ジェットスクラバ4により除塵処理する除塵装置201と、前記除塵装置201の水ジェットスクラバ4で粉塵を除塵した排出水201a中から微粒成分を除去するストレーナ17と、該ストレーナ17により微粒成分を除去した循環水201bの一部から抜き出した排水中のタール成分を除去する放散塔211とを具備するものである。前記バイオマスガス化ガスとしては、生物資源又は化石資源をガス化した生成ガスを例示することができ、特に木材等のバイオマス資源をガス化したものを挙げることができる。
前記放散塔211は、その温度が40℃以上、より好ましくは80℃以上とすることが好ましい。これは、温度を上げることにより、気相側に揮発成分が移行するからである。
これにより、排水100中のタールが除去され、その結果タール臭が除去されることとなる。
また、前記放散塔211で揮発成分が除去された排水は排水基準値以下となるので、放水213することができる。
なお、前記放散塔211は公知の放散棚を複数配設してなるものを用いることができる。
また、前記放散塔に供給する排水100のpHを8以上に調整するようにするとよい。
これは、アルカリ側とすることで、アンモニア成分が除去されることになるからである。pHは好適には9乃至14とするのが好ましい。除去されたアンモニアは例えば硫安合成に用いることができる。
ここで、本発明を適用した液体燃料製造システムに適用した場合について、図2を参照して説明する。図2は、本例に係る液体燃料製造システムを示す概念図である。
図2に示すように、本実施例に係る液体燃料製造システムは、ガス化燃料であるバイオマス60をバイオマス供給手段62により供給し、酸化剤供給手段64により供給される水蒸気を含む酸化剤63により前記供給されたバイオマス60をガス化するガス化炉61と、前記ガス化炉61で生成された生成ガス66中の粉塵を水ジェットスクラバ4により除塵処理する除塵装置201と、除塵したガスを精製するガス精製装置68と、該精製後のガスを用いて液体燃料である例えばメタノール70を合成する液体燃料合成装置73と、前記除塵装置の水ジェットスクラバで粉塵を除塵した排水100中の微粒成分を除去するストレーナ17と、該ストレーナ17により微粒成分を除去した排水100中のタール成分を除去する放散塔211とを具備するものである。本実施例では、前記液体燃料合成装置73は、ガス精製装置68で精密除塵された精製ガスを例えばメタノール改質触媒等でメタノールを合成するメタノール合成装置71と、合成したメタノール中のガス成分を排ガス69として分離する気液分離装置74とから構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで、図1に示す水ジェット水滴噴流を利用した除塵装置201としては、例えば、バイオマスガス化炉で生成したガスなどの粉塵を含有する生成ガス66を吸引して水ジェット水滴噴流2を鉛直軸方向に形成する駆動ノズル3と、前記駆動ノズル3に連通し、該駆動ノズル3から放出された水ジェット水滴噴流2を覆うように受けることによって前記水ジェット水滴噴流2と含塵ガス1とを気液混合し、前記生成ガス66の除塵を行う筒状のスクラバ部4と、前記水ジェットスクラバ4から流下した水ジェット水滴噴流2を受けて循環水として一時的に貯留する吸引管5と、前記吸引管5に連通するとともに内部に一定レベルの水を貯留するレベルタンク6と、前記吸引管5に配設され、該吸引管5内の循環水を循環ポンプ7により強制排出する排出管8と、前記吸引管5から強制排出された水を前記駆動ノズル3に循環させる循環ライン9とを具備するものである。本実施例において放散塔211へ排水100として処理するのは、循環ライン9の循環水の一部を抜き出すようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばストレーナ17から直接放散塔211へ導入するようにしてもよい。
この液体燃料製造システムにバイオマスガス化ガス処理システムを適用することにより、ストレーナ17により微粒成分を分離した循環水の一部を排出する場合において、排水中のタール成分を除去することになるので、タール臭が無くなり、製造環境が改善されることになる。
また、前記放散塔に供給する排水100のpHを8以上に調整するようにすることで、アンモニア、シアン成分等が除去されることになる。
ここで、除去された揮発成分(アンモニア、シアン、タール等)212は例えばガス化炉61において熱分解処理するようにすればよい。
図3は、実施例2に係るバイオマスガス化ガス処理システムを適用した液体燃料製造システムを示す概念図である。
図3に示すように、本実施例に係る液体燃料製造システムは、前記実施例1のシステムにおいて、放散塔211を二塔式として、排水100に対し水酸化ナトリウムを添加してアルカリ側にして処理する第1の放散塔211−1と、第1の放散塔211−1を出た後の排水に硫酸を添加して酸性側にして処理する第2の放散塔211−2とを具備するものである。
これは、実施例1のように前記放散塔は一塔式でもよいが、処理条件の異なる塔を直列2塔式とすることで、より効率的な処理を行うことができるからである。
この2塔式において、前段側の第1の放散塔211−1に供給する排水のpHを9乃至14に調整すると共に、後段側の第2の放散塔211−2に供給する排水のpHを1乃至4に調整することで、前段側においてアンモニアを除去し、後段側においてシアンを除去することができる。
この際、2段階の放散塔の処理により、タール臭も更に低減されることとなる。
本発明によれば、ガス化燃料であるバイオマスを水蒸気ガス化した際に発生するタール分が水スクラバにより除塵する際に、水側にそのタール臭が移行することになるが、pHの異なる直列2塔式の放散塔を用いることにより、更にタール臭の低減を図ることができる。
図4は、実施例3に係るバイオマスガス化ガス処理システムを適用した液体燃料製造システムを示す概念図である。
図4に示すように、本実施例に係る液体燃料製造システムは、前記実施例1のシステムにおいて、放散塔211の前段側に凝集沈澱槽214を設置したものである。
排水100中に含まれる懸濁粒子を凝集沈澱槽214により回収することで、COD値を減少させることができる。また、懸濁粒子の回収と共に、タール成分も懸濁粒子に付随して除去され、タール臭の低減を図ることができる。なお、懸濁物質は別途回収して燃料とすることができる。
[試験例]
以下、本発明の効果を示す試験例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図2に示す2塔式の放散塔を有する装置を用い、バイオマスガス化炉からのガス中の粒子回収を模擬した試験を10回行った。
この試験の条件及び試験の結果を下記「表1」及び「表2」にまとめて示す。
Figure 0004568573
Figure 0004568573
「表1」に示すように、第1塔の放散塔211−1では、温度80℃、pH10、排水量/通ガス量(L/G)13L/mとすると共に、第2塔の放散塔211−2では、温度80℃、pH3、滞留時間30分、排水量/通ガス量(L/G)13L/mとして試験を行った。
試験結果を示す「表2」に示すように、処理前のCODが80〜200mgO/Lであったのに対し、処理後は15〜40mgO/Lに低減した。また、油分も1〜2mgO/Lであったのに対し、処理後は1mgO/L以下に低減した。
また、全窒素についても、処理前が200〜700mgO/Lであったのに対し、処理後は55〜70mgO/Lに低減した。また、アンモニアも180〜650mgO/Lであったのに対し、40〜55mgO/L以下に低減した。さらに、シアンも2〜10mgO/Lであったのに対し、0.01〜0.15mgO/L以下に低減した。
また、タール臭も低減した。このタール分に由来するCOD及び油分も減少して規制値を下回っており、タール臭低減の裏づけとなっている。
以上のように、本発明にかかるバイオマスガス化ガス処理システムは、例えばバイオマス等のガス化燃料を水蒸気ガス化した生成ガスを除塵する際に、水相側に移行したタール分を効率良く除去することができ、水蒸気ガス化燃料を製造するシステムに用いて適している。
実施例1にかかるバイオマスガス化ガス処理システムの概略図である。 実施例1にかかるバイオマスガス化ガス処理システムを適用した液体燃料製造システムの概略図である。 実施例2にかかるバイオマスガス化ガス処理システムを適用した液体燃料製造システムの概略図である。 実施例3にかかるバイオマスガス化ガス処理システムを適用した液体燃料製造システムの概略図である。 従来の液体燃料製造システムの概略図である。 水ジェット水滴噴流を利用した装置の概略図である。
符号の説明
100 排水
211 放散塔
211−1 第1の放散塔
211−2 第2の放散塔
212 揮発成分
213 放水
104 凝集沈澱槽
60 バイオマス
61 ガス化炉
4 水ジェットスクラバ

Claims (5)

  1. バイオマスガス化ガス中の粉塵を水ジェットスクラバにより除塵処理する除塵装置と、
    前記除塵装置の水ジェットスクラバで粉塵を除塵した排水中の微粒成分を除去するストレーナと、
    該ストレーナにより微粒成分を除去した排水中のタール成分を除去する放散塔とを具備することを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システム。
  2. 請求項1のバイオマスガス化ガス処理システムにおいて、
    前記放散塔の温度が40℃以上であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システム。
  3. 請求項1のバイオマスガス化ガス処理システムにおいて、
    前記放散塔に供給する排水のpHが8以上であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システム。
  4. 請求項1のバイオマスガス化ガス処理システムにおいて、
    前記放散塔が直列2塔式であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システム。
  5. 請求項4のバイオマスガス化ガス処理システムにおいて、
    前記直列2塔式の前段側の放散塔に供給する排水のpHが9乃至14であり、後段側の放散塔に供給する排水のpHが1乃至4であることを特徴とするバイオマスガス化ガス処理システム。
JP2004301466A 2004-10-15 2004-10-15 バイオマスガス化ガス処理システム Expired - Fee Related JP4568573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004301466A JP4568573B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 バイオマスガス化ガス処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004301466A JP4568573B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 バイオマスガス化ガス処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006111753A JP2006111753A (ja) 2006-04-27
JP4568573B2 true JP4568573B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=36380542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004301466A Expired - Fee Related JP4568573B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 バイオマスガス化ガス処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4568573B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109911967A (zh) * 2019-03-29 2019-06-21 福建工程学院 一种射流负压式氨氮吹脱装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4895855B2 (ja) * 2007-02-19 2012-03-14 メタウォーター株式会社 スクラバ排水の処理方法
JP2009256488A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Takuma Co Ltd ガス精製システムとアンモニアの処理方法
JP6647566B2 (ja) * 2016-06-13 2020-02-14 国立大学法人東京工業大学 有機物の熱分解あるいはガス化システムと方法、および生成ガスの精製システムと方法
CN110523191A (zh) * 2019-09-04 2019-12-03 陀螺科技服务扬州有限公司 一种电袋复合除尘装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5867318A (ja) * 1981-10-19 1983-04-21 Agency Of Ind Science & Technol ガス洗浄液からの微粉分離方法
JP2002336843A (ja) * 2001-05-11 2002-11-26 Babcock Hitachi Kk アンモニア含有排水の浄化装置および浄化方法
JP2004024995A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Electric Power Dev Co Ltd 石炭ガス化排水の処理方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5867318A (ja) * 1981-10-19 1983-04-21 Agency Of Ind Science & Technol ガス洗浄液からの微粉分離方法
JP2002336843A (ja) * 2001-05-11 2002-11-26 Babcock Hitachi Kk アンモニア含有排水の浄化装置および浄化方法
JP2004024995A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Electric Power Dev Co Ltd 石炭ガス化排水の処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109911967A (zh) * 2019-03-29 2019-06-21 福建工程学院 一种射流负压式氨氮吹脱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006111753A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4326436B2 (ja) 除塵装置、有機系燃料のガス化システムおよび液体燃料製造システム
EP2136904B1 (en) Process and apparatus for carbon capture and elimination of multi-pollutants in flue gas from hydrocarbon fuel sources and recovery of multiple by-products
EP2918327B1 (fr) Procédé d' épuration d' effluents gazeux par élimination sélective des polluants qu' ils contiennent
JP4101699B2 (ja) バイオマスガス化システムおよびバイオマスガス化方法
JP4727520B2 (ja) バイオマスガス化システム
US5077025A (en) Process or purifying waste gases by scrubbing with an adsorbent suspension
CN101385938A (zh) 净化气体的方法与设备
JP4568573B2 (ja) バイオマスガス化ガス処理システム
JP4551165B2 (ja) 除塵装置、有機系燃料のガス化システムおよび液体燃料製造システム
CA2659422C (en) A method for extracting h2s from sour gas
CH647546A5 (fr) Procede et dispositif de biotransformation aerobie.
NL1013135C2 (nl) Werkwijze en inrichting voor het verwijderen van vaste deeltjes uit een gas.
JP3806416B2 (ja) 除塵装置、有機系燃料のガス化システムおよびメタノール合成システム
JP3848949B2 (ja) 除塵装置、有機系燃料のガス化システムおよび液体燃料合成システム
JP4146405B2 (ja) 除塵装置、有機系燃料のガス化システムおよび液体燃料製造システム
JP2019167424A (ja) ガス化装置、有機物質製造装置、合成ガスの製造方法および有機物質の製造方法
JP2014159528A (ja) 合成ガス生成システム
JP2008062205A (ja) ガス浄化装置、排煙脱硫システム、排ガス処理方法
FR2545078A1 (fr) Procede et dispositif de regeneration d'un ensemble de particules solides a enrobage en matiere biologique
KR101803041B1 (ko) 가스 및 거품 제거식 액비화장치
JP2008080261A (ja) 排ガス処理方法
TW564184B (en) Apparatus and method for use in removing solids from a liquid
CN219099061U (zh) 一种用于煤气化废水提浓除杂和循环利用的装置
US20080053915A1 (en) Method of processing liquid organic waste to solid fuel; greenhouse gas purification and oxidization
SU1573000A1 (ru) Установка дл флотационной очистки жидкостей

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100809

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4568573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees