JP4567499B2 - リモコン用受信制御装置及びそれを備えた赤外線通信装置 - Google Patents

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本発明は、音声や映像、データ等の情報信号を送信するリモコン(遠隔制御装置)からの信号を受信するリモコン用受信制御装置及びそれを備えた赤外線通信装置に関するものである。
従来、受光素子によって受光された信号を、ミクサ回路で、受光素子が応答可能な周波数領域外の高周波数に周波数変換する赤外線デジタルデータ通信装置が開示されている(例えば、特許文献1)。この赤外線デジタルデータ通信装置は、周波数変換した信号の中から目的の信号が含まれる周波数帯域のみを中間周波フィルタを介して抽出していた。
また、多重反射波の受波信号の周波数スペクトルと超音波センサの動特性に基づく基本反射波の周波数スペクトルとの差である差分スペクトルを求め、その差分スペクトルを解析する超音波センサを用いた非破壊検査法が開示されている(例えば、特許文献2)。この非破壊検査法は、FFT(高速フーリエ変換)等を用いて電気信号を周波数スペクトルに変換していた。
特開平10−22923号公報(第4頁、第4図) 特開2003−149214号公報(第4頁及び第5頁、第4図)
上記の赤外線デジタルデータ通信装置は、信号をあらかじめ外乱光ノイズの予想想定値よりも高周波数の副搬送波信号に変調し、その変調された信号を受光素子で受光するようにしていた。すなわち、送信側では外乱光ノイズの周波数よりも高い周波数に変調した信号を送信し、受信側では受信した信号をさらに高周波数に変換することで、外乱光ノイズを送受信する信号に含めないようにしていた。
しかしながら、外乱光ノイズは周波数の低いものばかりではない。近年のように、赤外線を使用した通信装置が数多く存在する場合には、それらの通信装置から送信される信号でさえも外乱光ノイズの一つとなり得る。したがって、これらの信号の中には予想想定値よりも高い周波数に変調されたものも存在するために、信号の周波数の高低のみではすべての外乱光ノイズを除去することはできなかった。
また、上記の非破壊検査法は、多重反射波の受波信号をFFT等により周波数スペクトルに変換し、それと超音波センサの動特性に基づく基本反射波の周波数スペクトルとから差分スペクトルを求め、その差分スペクトルを解析することで検査対象物(例えば、ビルやトンネル)の内部状態を高精度かつ容易に検査するようにしていた。すなわち、変換した周波数スペクトルと基本反射波の周波数スペクトラムとの比較を解析に利用していた。
しかしながら、その変換した周波数スペクトルは、時間の経過とともに大きな変化を伴うものではない。送受信する信号には、外的要因(例えば、蛍光灯の点灯/消灯や通信装置の電源ON/OFF等)の影響で外乱光ノイズが含まれてしまう。この外乱光ノイズは、時間の経過とともに変化するものであり定まった形式を有するものではない。したがって、差分スペクトルから基本となる周波数スペクトルを抽出することはできなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、外乱光ノイズが含まれるリモコン信号の中から目的の信号を高精度に抽出できるようにしたリモコン用受信制御装置及びそれを備えた赤外線通信装置を提供することを目的とする。
本発明に係るリモコン用受信制御装置は、リモコンから送信される光信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した光信号をフーリエ変換により周波数スペクトラムに変換する信号変換手段と、前記信号変換手段で変換された周波数スペクトラムと所定時間経過後に前記信号変換手段で変換された周波数スペクトラムとの差分である差分スペクトラムを算出する差分処理手段と、リモコン信号のコマンドに対応した各種固有スペクトラムを記憶している記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているリモコン信号の各種固有スペクトラムと前記差分スペクトラムとを比較照合する比較処理手段と、前記比較処理手段の結果に基づいて前記受信手段で受信した光信号がリモコン信号であるかどうかを判定し、前記光信号がリモコン信号である場合には該当するコマンドを判定して、そのコマンドに対応した処理を実行する判定処理手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るリモコン用受信制御装置は、光信号を受信して該光信号をスペクトル分解するための分光器と、前記分光器がスペクトル分解した光をその強度に対応した電気信号に変換するための複数の周波数別に設置した光電変換素子とを有する受信手段と、前記光電変換素子で変換された電気信号の時間的な変化を測定する入力処理手段と、前記入力処理手段で測定された時間的な変化を示す電気信号の差分を差分スペクトラムとして算出する差分処理手段と、あらかじめ定めた基準となる周波数スペクトラムと前記差分スペクトラムとを比較照合する比較処理手段と、前記比較処理手段の結果に基づいて前記光信号が正常な光信号であるかどうかを判定する判定処理手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るリモコン用受信制御装置は、リモコンから送信される光信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した光信号をフーリエ変換により周波数スペクトラムに変換する信号変換手段と、前記信号変換手段で変換された周波数スペクトラムと所定時間経過後に前記信号変換手段で変換された周波数スペクトラムとの差分である差分スペクトラムを算出する差分処理手段と、リモコン信号のコマンドに対応した各種固有スペクトラムを記憶している記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているリモコン信号の各種固有スペクトラムと前記差分スペクトラムとを比較照合する比較処理手段と、前記比較処理手段の結果に基づいて前記受信手段で受信した光信号がリモコン信号であるかどうかを判定し、前記光信号がリモコン信号である場合には該当するコマンドを判定して、そのコマンドに対応した処理を実行する判定処理手段とを有するので、光学フィルタ等を使用することなくリモコンからの光信号に含まれる外乱ノイズを高精度で除去することが可能になる。
本発明に係るリモコン用受信制御装置は、光信号を受信して該光信号をスペクトル分解するための分光器と、前記分光器がスペクトル分解した光をその強度に対応した電気信号に変換するための複数の周波数別に設置した光電変換素子とを有する受信手段と、前記光電変換素子で変換された電気信号の時間的な変化を測定する入力処理手段と、前記入力処理手段で測定された時間的な変化を示す電気信号の差分を差分スペクトラムとして算出する差分処理手段と、あらかじめ定めた基準となる周波数スペクトラムと前記差分スペクトラムとを比較照合する比較処理手段と、前記比較処理手段の結果に基づいて前記光信号が正常な光信号であるかどうかを判定する判定処理手段とを有するので、光学フィルタ等を使用することなくリモコンからの光信号に含まれる外乱ノイズを高精度で除去することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るリモコン用受信制御装置50の全体構成を示すブロック図である。リモコン用受信制御装置50は、音声や映像、データ等の情報信号を送受信する空気調和機やテレビ等の通信装置に備えられている。ここでは、リモコン用受信制御装置50が空気調和機60に備えられている場合を例に示している。
リモコン用受信制御装置50は、受光手段10と信号処理手段30とを有している。受光手段10は、遠隔制御装置であるリモコン20から送信されるリモコン信号21を受信するものである。この受光手段10には、光信号であるリモコン信号21を電気信号に変換(光電変換)する受光素子11が設けられている。受光素子11は、受信したリモコン信号21の光の量に応じてリモコン信号21をアナログ電気信号に変更するものである。なお、この受光素子11は、光信号を電気信号に光電変換できるものであればよい。
信号処理手段30は、A/D変換器31とマイクロコンピュータ40とを備えている。A/D変換器31は、受光素子11で変換されたアナログ電気信号を十分な分解能を持ってデジタル電気信号に変換するものである。マイクロコンピュータ40は、高速フーリエ変換処理手段41(以下、FFT処理手段41と称する)と差分処理手段42と比較処理手段43と判定処理手段44とを有している。FFT処理手段41は、信号変換手段としての機能を果たすものであり、デジタル電気信号を周波数スペクトラムF(f、t0)に高速フーリエ変換するものである。
FFT処理手段41は、デジタル電気信号を周波数スペクトラムF(f、t0)に変換した後、所定時間(Δt)経過後に、そのデジタル電気信号をさらに周波数スペクトラムF(f、t0+Δt)に変換するようになっている。差分処理手段42は、FFT処理手段41で変換された周波数スペクトラムF(f、t0)と所定時間(Δt)経過後に変換されたF(f、t0+Δt)との差分を算出するものである。すなわち、差分処理手段42はF(f、t0+Δt)−F(f、t0)で差分スペクトラムを算出するようになっている。
比較処理手段43は、差分処理手段42の算出した差分スペクトラムをリモコン信号21の固有の周波数スペクトラム(固有スペクトラム)の集合{R(f、t)|f∈Ω、t∈(0、t)}と比較照合するものである。判定処理手段44は、比較処理手段43の比較結果から、その差分スペクトラムが固有スペクトラムの集合の中に含まれているかどうかの判定を行なうものである。すなわち、その差分スペクトラムがリモコン信号21を周波数スペクトラムに変換したものであるかどうかを判定しているのである。
なお、FFT処理手段41が変換した周波数スペクトラムF(f、t0)やF(f、t0+Δt)、差分処理手段42が算出した差分スペクトラムF(f、t0+Δt)−F(f、t0)、比較処理手段43が差分スペクトラムを照合する固有スペクトラムの集合{R(f、t)|f∈Ω、t∈(0、t)}は、図示省略の記憶手段に記憶しておくとよい。この記憶手段は、不揮発メモリやHDD(ハードディスク装置)等で構成するとよい。
リモコン信号21には、通常、蛍光灯1や太陽光、他の赤外線通信装置の送受信信号等の外乱光2が混入してしまう。つまり、その外乱光2がノイズとなって、その中にリモコン信号21が隠れてしまう。そうなると、リモコン信号21を受信したリモコン用受信制御装置は、リモコン信号21の要求に応じることができないという受信障害が発生する。本発明に係るリモコン用受信制御装置50は、外乱光2の中から必要なリモコン信号21を高精度に抽出することを可能にしたものである。
図2は、外乱光2を含むリモコン信号21の周波数スペクトラムを示す説明図である。図2(a)は、リモコン信号21が受信された際(time=0)に変換された周波数スペクトラムを示すものである。図2(b)は、リモコン信号21が受信された後、所定時間経過後(time=Δt)に変換された周波数スペクトラムを示すものである。図2(c)は、それらの差分を示すものである。横軸は周波数を縦軸はレベルをそれぞれ示している。
図2に示すように、外乱光2を含むリモコン信号21を周波数スペクトラムに変換すると、リモコン信号21の周波数スペクトラムなのか外乱光2の周波数スペクトラムなのかを特定することができない。すなわち、リモコン信号21の周波数スペクトラムが外乱光2の周波数スペクトラムの中に埋もれて隠れてしまっているのである。そこで、リモコン信号21の周波数スペクトラムのみを抽出するために、所定時間(Δt)経過後に外乱光2を含むリモコン信号21を周波数スペクトラムに再度変換し、その差分スペクトラムを算出するようにしているのである。
図3は、リモコン用受信制御装置50の動作の流れを示すフローチャートである。図3に基づいて、リモコン用受信制御装置50の動作処理を説明する。まず、リモコン20からリモコン信号21(光信号)が送信される(ステップS101)。そのリモコン信号21には蛍光灯1等から発せられる外乱光2(いわゆる、暗ノイズ)が含まれてしまう。そのために、リモコン信号21が外乱光2の中に埋もれて隠れてしまい、リモコン信号21が入力されたにもかかわらず、リモコン信号21の要求に応えられない状況が発生してしまうことになる。
この外乱光2を含んだリモコン信号21は、受光手段10の受光素子11で受信(受光)される(ステップS102)。受光素子11では、受信したリモコン信号21の光の量(強度)に応じた電圧が発生し、それがアナログ電気信号となって信号処理手段30に送られる(ステップS103)。このアナログ電気信号は、信号処理手段30のA/D変換器31に入力し、十分な分解能を持って、デジタル電気信号に高速変換される(ステップS104)。そして、このデジタル電気信号は、信号処理手段30内のマイクロコンピュータ40のFFT処理手段41に送られる。
FFT処理手段41は、リアルタイムでデジタル電気信号を高速フーリエ変換する演算処理が行われる(ステップS105)。つまり、デジタル電気信号は、FFT処理手段41で周波数スペクトラムに変換されるようになっている。このスペクトラムとは、デジタル電気信号が持つ成分を周波数毎に分解し、横軸を周波数、縦軸をレベルとして表したものである。このように、デジタル電気信号をスペクトラムとして周波数領域で捉えて、その変化を測定するようにして、リモコン信号21を抽出するようにした。
そして、FFT処理手段41は、デジタル電気信号を周波数スペクトラムF(f、t0)(図2(a)参照)に変換した後、所定時間(Δt)間隔でデジタル電気信号を周波数スペクトラムF(f、t0+Δt)(図2(b)参照)に変換する(ステップS106)。これは、リモコン信号21には時間の経過とともに変化する外乱光2が含まれており、受信した際の周波数スペクトラムだけでは、高精度にリモコン信号21の抽出ができないからである。
リモコン信号21の周波数スペクトラムは、リモコン20からの要求に対応した所定の形式を有するものとなるが、外乱光2の周波数スペクトラムは時間の経過とともに変化し所定の形式を有さない。つまり、受信した際の周波数スペクトラムだけではリモコン信号21の周波数スペクトラムと区別できないのである。同様に、所定時間(Δt)経過後の周波数スペクトラムだけでもリモコン信号21の周波数スペクトラムと区別できないのである。
したがって、リモコン信号21を抽出するために、受信した際の周波数スペクトラムと所定時間(Δt)経過後の周波数スペクトラムとを利用するようにした。すなわち、受信した際の周波数スペクトラムと所定時間(Δt)経過後の周波数スペクトラムとの差分に基づいて、外乱光2の中に埋もれてしまったリモコン信号21を抽出するようにしているのである。
このように、受信した際の周波数スペクトラムと所定時間(Δt)経過後の周波数スペクトラムとから所定形式の周波数スペクトラムを抽出すれば、その所定形式の周波数スペクトラムがリモコン信号21を示すものであるということになり、高精度にリモコン信号21を抽出することが可能になるのである。言い換えれば、高精度にリモコン信号21に含まれている外乱光2を除去することが可能になるのである。
差分処理手段42は、FFT処理手段41で変換された周波数スペクトラムF(f、t0)と周波数スペクトラムF(f、t0+Δt)との差分を算出する(ステップS107)。すなわち、周波数スペクトラムF(f、t0+Δt)−F(f、t0)を求める。そうすると、図2(c)で示すような差分部分(リモコン信号21の周波数スペクトラム)が抽出できる。
一方、あらかじめ外乱光2を含まない条件下でリモコン信号21を受信し、そのリモコン信号21を周波数スペクトラムにFFT処理手段41で変換した、リモコン信号21の固有スペクトラムの集合{R(f、t)|f∈Ω、t∈(0、t)}を記憶手段に記憶しておく。この固有スペクトラムとは、リモコン20で操作される要求に対応したリモコン信号21を周波数スペクトラムに変換したものであり、基準となる周波数スペクトラムとなるものである。
なお、基準となる周波数スペクトラムは、外乱光2のない条件のもとで、周波数スペクトラムに変換されたデジタル電気信号の周波数スペクトラムであり、あらかじめ記憶手段に記憶しておくとよい。固有スペクトラムの集合は、リモコン20で操作される種々の要求に対応したリモコン信号21を周波数スペクトラムに変換した固有スペクトラムの集合である。
比較処理手段43は、差分処理手段42が算出した差分スペクトラムと記憶手段に記憶されている固有スペクトラムの集合との比較照合を行なう(ステップS108)。すなわち、固有スペクトラムの集合の中に差分スペクトラムと一致するものがあるかどうか照合するようになっている。その結果を受けた判定処理手段44は、受光素子11が受信した信号の中にリモコン20からのリモコン信号21が含まれているかどうか判定する(ステップS109)。つまり、受信したリモコン信号21が正常なリモコン信号21であるか判定するのである。
判定処理手段44は、正常なリモコン信号21が含まれていると判定した場合には(ステップS109;Yes)、リモコン信号21のパルス幅のカウンタを進める等のリモコン信号21からの要求に対応した処理を実行する(ステップS110)。すなわち、判定処理手段44は、リモコン信号21が含まれていると判定した場合には、従来のリモコン信号21の解読処理等(例えば、デコード処理等)により、リモコン信号21からのコマンドを判定するのである。
以上のように、受光素子11で受信した外乱光2を含むリモコン信号21の周波数スペクトラム分析を行っているために、リモコン信号21だけを高精度に抽出することが可能になる。また、外乱光2を除去するための光学フィルタを設ける必要がなく、送信側においてリモコン信号21に特別な処理を施すような変調処理をする必要もないのである。したがって、費用を低減しつつリモコン信号21の到達品質を向上させることができる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係るリモコン用受信制御装置50aの全体構成を示すブロック図である。実施の形態1と共通する部分については同符号を付し説明は省略する。リモコン用受信制御装置50aは、受光手段10に分光器12と受光素子群13とを備え、FFT処理手段41の代わりに入力処理手段45を備えている。
分光器12は、光信号であるリモコン信号21のスペクトル分解を行なうものである。受光素子群13は、スペクトル分解されたリモコン信号21を周波数毎にアナログ電気信号に変換(光電変換)するものである。入力処理手段45は、配列構造となっているデジタル電気信号の時間的な変化を測定するものである。
図5は、リモコン用受信制御装置50aの動作の流れを示すフローチャートである。図5に基づいて、リモコン用受信制御装置50aの動作処理を説明する。まず、リモコン20からリモコン信号21(光信号)が送信される(ステップS201)。この外乱光2を含んだリモコン信号21は、受光手段10の分光器12で受信(受光)される(ステップS202)。
分光器12では、この外乱光2を含んだリモコン信号21のスペクトル分解が行なわれる。そして、受光素子群13では、リモコン信号21を周波数毎にパラレルのアナログ電気信号に変換する(ステップS203)。すなわち、受光素子群13は、光電変換素子として機能するものであり、周波数毎にスペクトル分解されたリモコン信号21をその強度に対応したパラレルのアナログ電気信号に変換するのである。また、受光素子群13は、光信号であるリモコン信号21の周波数別に複数設置されている。このとき、複数のアナログ電気信号が存在することになるが、これは光信号のスペクトルの分解能に比例して、個数が増大するようになっている。
なお、リモコン20から送信されるリモコン信号21の使用している周波数帯近傍に、受光素子群13を近接するようにしておき、その受光素子群13の周波数幅をなるべく細かく設定するようにしておくとよい。そうすれば、リモコン信号21の周波数に高精度に対応することが可能になり、リモコン信号21の到達品質を向上させることができる。そして、受光素子群13で変換されたパラレルのアナログ電気信号は、A/D変換器31に送られる。
A/D変換器31は、パラレルのアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する(ステップS204)。なお、A/D変換器31で変換されたデジタル電気信号は、周波数帯別に記憶手段に記憶しておくとよい。A/D変換器31で変換されたデジタル電気信号は、時系列的に次から次へと、入力処理手段45に送られる。入力処理手段45は、デジタル電気信号が配列構造となっていて、デジタル電気信号の時間的な変化を測定する(ステップS205)。なお、デジタル電気信号の配列構造は記憶手段に記憶しておくとよい。
入力処理手段45の測定した値に基づいて、差分処理手段42が時間的に変化するデジタル電気信号の差分を差分スペクトラムとして算出する(ステップS206)。そして、比較処理手段43は、差分スペクトラムと記憶手段に記憶されている基準となる周波数スペクトラムとを比較照合する(ステップS207)。基準となる周波数スペクトラムは、外乱光2のない条件のもとで、周波数スペクトラムに変換されたデジタル電気信号の周波数スペクトラムであり、記憶手段に記憶されているものとする。
比較処理手段43は、差分処理手段42が算出した差分スペクトラムと記憶手段に記憶されている基準となる周波数スペクトラムとの比較照合を行なう(ステップS207)。すなわち、基準となる周波数スペクトラムと差分スペクトラムとが一致するものがあるかどうか照合するようになっている。その結果を受けた判定処理手段44は、分光器12が受信した信号の中にリモコン20からのリモコン信号21が含まれているかどうか判定する(ステップS208)。つまり、受信したリモコン信号21が正常なリモコン信号21であるか判定するのである。
判定処理手段44は、正常なリモコン信号21が含まれていると判定した場合には(ステップS208;Yes)、リモコン信号21のパルス幅のカウンタを進める等のリモコン信号21からの要求に対応した処理を実行する(ステップS209)。すなわち、判定処理手段44は、リモコン信号21が含まれていると判定した場合には、従来のリモコン信号21の解読処理(例えば、デコード処理等)により、リモコン信号21からのコマンドを判定するのである。
以上のように、リモコン信号21を分光器12と受光素子群13とを使用して、電気信号に変換するようにしているため、実施の形態1のように高速な演算処理を実行することが可能になる。すなわち、FFT処理手段41を使用しなくても、FFT処理手段41と同様なデジタル電気信号の周波数スペクトラムを瞬時に得ることができるのである。また、外乱光2を除去するための光学フィルタを設ける必要がなく、送信側においてリモコン信号21に特別な処理を施すような変調処理をする必要もないのである。したがって、費用を低減しつつリモコン信号21の到達品質を向上させることができる。
リモコン用受信制御装置の全体構成を示すブロック図である。 外乱光を含むリモコン信号の周波数スペクトラムを示す説明図である。 リモコン用受信制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。 リモコン用受信制御装置の全体構成を示すブロック図である。 リモコン用受信制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 蛍光灯、2 外乱光、10 受光手段、11 受光素子、12 分光器、13 受光素子群、20 遠隔制御装置(リモコン)、21 リモコン信号、30 信号処理手段、31 A/D変換器、40 マイクロコンピュータ、41 FFT処理手段、42 差分処理手段、43 比較処理手段、44 判定処理手段、45 入力処理手段、50 リモコン用受信制御装置、50a リモコン用受信制御装置、60 空気調和機。

Claims (4)

  1. リモコンから送信される光信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した光信号をフーリエ変換により周波数スペクトラムに変換する信号変換手段と、
    前記信号変換手段で変換された周波数スペクトラムと所定時間経過後に前記信号変換手段で変換された周波数スペクトラムとの差分である差分スペクトラムを算出する差分処理手段と、
    リモコン信号のコマンドに対応した各種固有スペクトラムを記憶している記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているリモコン信号の各種固有スペクトラムと前記差分スペクトラムとを比較照合する比較処理手段と、
    前記比較処理手段の結果に基づいて前記受信手段で受信した光信号がリモコン信号であるかどうかを判定し、前記光信号がリモコン信号である場合には該当するコマンドを判定して、そのコマンドに対応した処理を実行する判定処理手段とを有する
    ことを特徴とするリモコン用受信制御装置。
  2. 光信号を受信して該光信号をスペクトル分解するための分光器と、前記分光器がスペクトル分解した光をその強度に対応した電気信号に変換するための複数の周波数別に設置した光電変換素子とを有する受信手段と、
    前記光電変換素子で変換された電気信号の時間的な変化を測定する入力処理手段と、
    前記入力処理手段で測定された時間的な変化を示す電気信号の差分を差分スペクトラムとして算出する差分処理手段と、
    あらかじめ定めた基準となる周波数スペクトラムと前記差分スペクトラムとを比較照合する比較処理手段と、
    前記比較処理手段の結果に基づいて前記光信号が正常な光信号であるかどうかを判定する判定処理手段とを有する
    ことを特徴とするリモコン用受信制御装置。
  3. 前記基準となる周波数スペクトラムは、
    外乱のない条件のもとで、光信号を周波数スペクトラムに変換したものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリモコン用受信制御装置。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかに記載のリモコン用受信制御装置を備えた
    ことを特徴とする赤外線通信装置。
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