JP4566750B2 - パラブロモフェナシル・ブロマイド(pbpb)を用いた喘息の予防および/または治療法 - Google Patents

パラブロモフェナシル・ブロマイド(pbpb)を用いた喘息の予防および/または治療法 Download PDF

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Description

本発明は、有効な薬理学的量のパラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)を患者に投与する段階を含む、患者の喘息を予防および/または治療する方法、およびそれを達成するべく生体分子のレベルを調整する方法にも関係する。
喘息は気道の炎症性障害であり、可逆性の気道閉塞、気道過反応、高い血清IgEおよび気道における好酸球レベルによって特徴づけられる。この疾病は世界中の何百万人もの人々に影響を及ぼしており、流行病の発生比に達している(クックソン(Cookson)、1999)。
喘息の分子的機構についての理解が増すにつれ、グルココルチコイド、伝達物質拮抗薬、サイトカイン調整薬、ホスホジエステラーゼ−4阻害剤、クロモン化合物、および免疫療法といった、多くの治療選択肢が報告されてきた(バーンズ(Barnes)、1999)。しかしながら、ステロイドはなお喘息の管理のための主力である。ステロイド療法には、骨粗鬆症、肥満、損なわれた損傷治癒、感染リスクの増加、視床下部−下垂体−副腎軸の抑制、筋障害、高血圧などといった多くの副作用があり(スタイテス(stites)ら、1997)、その有害な副作用から逃れる手段はない。それゆえ、副作用が非常に低いかまたは無視できるほど小さい非ステロイド性の抗喘息薬が必要である。
ホスホリパーゼA(PL A)は、ロイコトリエンおよびプロスタグランジンといった、喘息を含めた様々な炎症性疾患の病因に関連した種々のアラキドン酸代謝物の産生における鍵酵素である(ボートン(bowton)ら、1997、チルトン(chilton)ら、1996、ドラゼン(drazen)ら、1999)。PBPBは、浮腫および筋毒性を阻止することが見出されている(メロ(melo)およびオウンビー(ownby)、1999;エバンズ(evans)およびオウンビー、1993)。
最近それは、炎症の発現に関係するいくつかの他の段階を阻害することが証明された。チトフ(Tithof)および共同研究者らは、PBPBがポリ塩化ビニルに誘導される好中球のスーパーオキシド(O2)放出を阻害することを証明した(チトフら、1996)。さらにこの化合物は、種々の炎症性サイトカインの発現に関与する重要な転写因子、NF−kBのDNAに対する結合活性を阻害することが報告されている(フォン・ピュイジェンブロック(von puijenbrock)ら、1999)。PBPBはまた、ある細菌の内皮細胞への接着を低減することがモルモットの結腸において証明されている(グゥハタクルタ(Guhathakurta)ら、1999)。ドゥツリ(Detsouli)(1985)および共同研究者らによるインビトロの研究は、PBPBが、血小板活性化因子(PAF)または卵白アルブミンによって誘導される肺実質細片の構築を低減することを証明した。このような多くのパラメータ、すなわちpl α2活性の増加(ボートン(Bowton)ら、1997;メータ(Mehta)ら、1990)、NF−kbのDNAへの結合(バーンズ(Barns)、1996)、スーパーオキシド放出(バーンズ、1990)および細胞接着(グンデル(Gundel)ら、1991)が、喘息の病因に関係している。しかしながら、喘息の特徴に対するPBPBの作用を、ヒトまたは動物モデルのいずれかにおいて証明することが可能な、直接的なインビボの実験は今日に至るまでなかった。本発明の新規性は、アレルゲン誘導性の初期気道反応(ear)および後期気道反応(LAR)といった、マウスにおいて発生される喘息の固有の特徴の緩和についての、PBPBの最初のインビボの証明にある。
本発明の主要な目的は、喘息を予防および/または治療する方法を開発することである。
本発明のもう一つの目的は、ヒトを含めた動物において、PBPBを用いて喘息を予防および/または治療するための方法を開発することである。
本発明のなおもう一つの目的は、喘息を予防および/または治療するための、PBPBの投与計画を決定することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、動物において、喘息を予防および/または治療するための、PBPBの投与経路を決定することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、喘息の予防および/または治療を助けるための、生体分子のレベルを調整する方法を開発することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、IFN−ガンマのレベルに対するPBPBの効果を
決定することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、IL−4、IL−5、およびIL−13のレベルに対するPBPBの効果を決定することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、好酸球レベルに対するPBPBの効果を決定することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、IgEレベルに対するPBPBの効果を決定することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、気道狭窄(SGaw)に対するPBPBの効果を決定することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、気道反応性に対するPBPBの効果を決定することである。
本発明のもう一つの目的は、喘息症状の発症の予防のためのリード分子(lead molecule)を提供することである。
本発明のなおもう一つの目的は、固有の喘息徴候を緩和することが可能な、治療薬の開発のためのリード分子を提供することである。
本発明は、有効な薬理学的量のパラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)を患者に投与する段階を含む、患者の喘息を予防および/または治療する方法、およびそれを達成するべく生体分子のレベルを調整する方法にも関係する。
したがって、本発明は、有効な薬理学的量のパラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)を患者に投与する段階を含む、患者の喘息を予防および/または治療する方法、およびそれを達成するべく生体分子のレベルを調整する方法にも関係する。
本発明の主な利点
1.本発明は、PBPBが動物モデルにおいて発症された喘息の固有の特徴を阻害し、かつ喘息治療薬のための有効な薬剤の開発に使用されることが可能であることの、最初の証明である。
2.PBPBは非ステロイド性であり、既存の治療用ステロイドより副作用が少ない。
3.この化合物は値段が高くはなく、入手しやすい。
4.PBPBの用途は抗喘息薬のみに限定されず、IgEの上昇、IL−4、IL−5、および好酸球レベルの減少が重要な役割を果たしている他の炎症性の症状に対してでもよい。
本発明の一つの態様においては、患者において喘息を予防および/または治療する方法は、有効な薬理学的量のパラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)を患者に投与する段階を含む。
本発明のもう一つの態様においては、患者はヒトを含めた動物であることが可能である。
本発明のなおもう一つの態様においては、PBPBの濃度は0.1〜10mg/kg体重の間の範囲である。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBの濃度は約1mg/kg体重である。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは約1週間にわたり投与される。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは副作用がない。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは、腹膜内、および経口経路からなる群より選ばれる経路により投与される。
本発明のもう一つの態様においては、喘息の予防および/または治療を助けるための生体分子のレベルを調整する方法は、有効な薬理学的量のパラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)を患者に投与すること、および生体分子のレベルにおける変動を測定することの段階を含む。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBはIFN−ガンマのレベルの維持を助ける。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBはIL−4、IL−5、およびIL−13レベルの減衰を助ける。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBはIL−4、IL−5、およびIL−13レベルの増加を防止する。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは好酸球レベルの減衰を助ける。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは好酸球レベルの増加を防止する。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBはIGEレベルの約50%までの減衰を助ける。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBはIGEレベルの増加を防止する。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは気道狭窄(SGaw)の防止を助ける。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBはベースレベルの気道狭窄(SGaw)の約96%までの回復を助ける。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは気道の反応性の防止を助ける。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは気道の反応性の防止を助ける。
本発明のもう一つの態様においては、既存の抗喘息薬、特にステロイドは多くの副作用を有する。非ステロイド性の抗喘息薬を開発することが強く必要とされている。この状況において、非ステロイド性の抗炎症性化合物、パラブロモフェナシルブロマイド(PBPB)が、その抗喘息活性についてマウスの喘息モデルを用いて検査された。感作化の間のマウスへの薬理学的に有効な用量のPBPBの投与は、双方の喘息の特徴(earおよびlar)の発症を防止した。この研究結果は、喘息の発症に対するPBPBの予防効果を示した。本発明はまた、PBPBが、すでに損なわれた気道の特徴を示している動物に対して投与された時、既存の損なわれた特徴を緩和することを示した。PBPBはIFN−yレベルを保持することが判明しており、気管支肺胞洗浄液(bal)中のIL−4、IL−5、および好酸球レベルを減衰させた。血清試料中のアレルゲンに特異的なIgEのレベルもまた有意に低減されていた。
本発明のもう一つの態様においては、したがって本発明は、パラブロモフェナシル・ブロマイドの抗喘息薬としての新規な用途、および、
a.抗IgEnicタンパク質により動物を感作化して固有の喘息の特徴を誘導すること、
b.動物の感作化の前、間、および後に、喘息の特徴を推定すること、
c.薬理学的に有効な濃度のPBPB溶液を、感作化の間、および後に、健康な動物に投与すること、および
d.段階(b)および(c)の後犠牲にされた動物の免疫学的特徴を測定することを含む使用法に関する。
本発明のもう一つの態様においては、使用される動物モデルはbalb/cマウス、ウサギ、およびモルモットから選ばれてよい。
本発明のもう一つの態様においては、動物を感作化するためのタンパク質は腹腔内注射またはエアロゾル吸入経路により投与されてよい。
本発明のなおもう一つの態様においては、感作化に用いられる生理食塩水中のタンパク質溶液は、注射あたり10〜100ngか、生理食塩水中のエアロゾルによる吸入用には1〜5%の範囲の濃度において、卵白アルブミン、ウシ血清アルブミン、または任意の他の抗IgEnicタンパク質から選ばれてよい。
本発明のさらにもう一つの態様においては、PBPBは0.1〜10mg/kg体重の濃度範囲において、経口的に動物へ投与されてよい。
本発明のなおもう一つの態様においては、喘息の特徴は、特異的気道コンダクタンスまたは特異的気道抵抗を測定する既知の方法により推定されてよい。
本発明のさらにもう一つの態様においては、免疫学的特徴は、既知の方法によってIgE、IFN−ガンマ、IL−4、IL−5、および好酸球のレベルを推定することにより測定されてよい。
本発明のもう一つの態様においては、喘息は世界中の何百万もの人々に影響を及ぼしている気道の炎症性疾患である。この疾患は流行病の発生比に達しており[クックソン、1999]、若者達はますます非生産性にされつつある。喘息は気道閉塞、気道過反応、血清中の高いIgEレベル、および気道中の好酸球によって特徴づけられる。この疾病の発症は、th2細胞により分泌される前炎症性サイトカイン、IL−4、IL−13、およびIL−5によって仲介される。一方、th1細胞により分泌されるサイトカイン、インターフェロン−ガンマ(IFN−y)は、th2サイトカインを阻害する。喘息反応は、初期−および後期相反応に分けられてよい。初期相はアレルゲンに対する2回目の暴露の直後に始まり、ヒスタミンおよび他の生理活性脂質によって仲介され、それらは結果として炎症および気道狭窄を生じる。後期相反応は8〜24時間後に起こり、結果として気胞における炎症性細胞、すなわち好酸球、好中球などの浸潤を生じる。これらの細胞は中毒性の顆粒タンパク質を放出し、それは上皮を傷つけ、また脂質を含めた種々の仲介物を産生する(反応は、初期−および後期相反応に分けられてよい。初期相はアレルゲンに対する2回目の暴露の直後に始まり、ヒスタミンおよび他の生理活性脂質によって仲介され、それらは結果として炎症および気道狭窄を生じる。後期相反応は8〜24時間後に起こり、結果として気胞における炎症性細胞、すなわち好酸球、好中球などの浸潤を生じる。これらの細胞は中毒性の顆粒タンパク質を放出し、それは上皮を傷つけ、また生理活性脂質を含めた種々の仲介物を産生する。)(バーンズら、1998)。
本発明のもう一つの態様においては、喘息の分子機構について理解が増すにつれ、多くの治療選択肢が報告されてきた(バーンズ、1999)。しかしながら、40年を超えるステロイドの使用の後、これまでに代替品はなく、ベータ2−アドレナリン受容体拮抗薬とともに、ステロイドはなお喘息の管理のための主要な薬剤である。その副作用から逃れ得る手段はない。それゆえ、副作用が非常に低いかまたは無視できるほど小さい非ステロイド性の抗喘息薬に関する研究が必要である。
本発明のもう一つの態様においては、この状況において、PBPBがマウス喘息モデルについて検査された。マウスはovaの腹腔内およびエアロゾル吸入により感作化され、アレルゲン誘導性の初期気道反応(ear)および後期気道反応(lar)のような、固有の喘息の特徴を発症した。これらの喘息の特徴は、非侵襲性の技術、デュアルチャンバー全身プレチスモグラフ法により、特異的気道コンダクタンス(SGaw)によって気道内径を測定することにより特徴づけられた。マウスにおける固有の特徴(初期および後期の)の発生の後、化合物PBPBが全感作化期間を通じて経口的に与えられ、喘息の特徴の発生に対する予防効果が検査された。喘息の特徴に対するPBPBの治療効果を調べるためには、それは感作化の後1週間にわたってマウスに与えられ、その喘息の特徴が確認された。
本発明のもう一つの態様においては、無傷の意識のあるマウスにおいて、化合物の予防ならびに治療値を検査した後、血液および気管支肺胞洗浄(bal)液の収集のためマウスは犠牲にされ、IgE、サイトカインIL−4、IL−5、およびIFN−y、およびホモファイル(homophile)のレベルが測定された。卵白アルブミンに特異的なIgEレベル(m)血清およびBAL液中のIL−4、IL−5、およびIFN−yのレベルは、エライサ(Elisa)キットにより測定された。好酸球の広まりは、フローサイトメトリーにより、BAL液中で測定された。
本発明のもう一つの態様においては、本発明は、動物における喘息固有の特徴の発症の予防に有効な化合物を提供する。たとえば、感作化の間、経口的にPBPBで処理されたマウスでは、気道狭窄および気道反応性の予防があった。
本発明のもう一つの態様においては、本発明はまたPBPBが感作化の後、すなわち気道の過剰反応性の発症の後にマウスに与えられた場合に有効であることも証明している。気道過剰反応の動物に対し、1週間にわたって経口的に投与されたPBPBは、アレルゲン誘導性の気道狭窄および、メタコリンに対する過剰反応性の双方を阻害した。このことは、この化合物の治療ポテンシャルを示した。
本発明のもう一つの態様においては、本発明はまた、低減された血清IgEレベルがそれを示すように、PBPBが感作化を低減させ、またBAL液中のIFN−yレベルを保持したことも示した。
本発明のもう一つの態様においては、感作化の間、ならびに感作化の後の双方の、マウスへのPBPBの投与が、BAL液中の好酸球の広まりを有意に低減した。この結果は、PBPBがその薬理学的に有効な用量を投与することにより、炎症を抑制することを示唆している。有効量は、1mg/kg体重であることが判明した。
本発明は、動物モデルにおけるアレルゲン誘導性の初期気道反応(ear)および後期気道反応(lar)のような固有の喘息の特徴の発症を、前記動物に薬理学的有効量を投与することによって予防する、有効な薬剤、パラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)を提供する。本発明はまたPBPBが、その薬理学的有効量を感作化の後に与えることにより、すでに発症したearおよびlarを前記動物において弱めることも提供する。このことは、この化合物の治療効果を示した。本発明はまたPBPBが、ある免疫学的パラメータ、すなわち、喘息に関連する好酸球、IgE、IL−4、IL−5、およびIFN−yの変化を弱めることも証明する。したがって、PBPBは非ステロイド性化合物であり、抗喘息薬の開発におけるリード分子として使用されることが可能である。
本発明は、パラブロモフェナシル・ブロマイドの抗喘息薬としての新規な用途に関する。パラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)は、本文において、臨床喘息の治療のための抗喘息薬開発のリード分子としての可能性をもつことが示された。
以下の実施例は、本発明の様々な態様を例証する目的で示されており、どのような方法であれ本発明を制限することを意味するものではない。
実施例1
動物の感作化:
BALB/cマウス、雄、8〜10週齢、体重18〜22グラムは、研究室条件下に1週間慣された。マウスは、0、7、および14日目に、2mgの水酸化アルミニウムゲル上に吸着された10マイクログラムの卵白アルブミン(ova)(シグマ、米国)を含有する0.2mlの食塩水を腔内に注射することにより、続いて19から23日目までの連続した5日間にわたる、2%ova(生理食塩水中w/v)を用いた1日30分間のエアロゾル吸入により感作化された。エアロゾルの誘発は、マウスをプレキシグラス(Plexiglas)チャンバー(20x10cm)内に置くことにより行なわれ、ovaまたは食塩水のみは、ネブライザー(デビルビス(devilbiss)、モデル645、米国)を用いて、7リットル/分の空気流速度でエアロゾル化された。 偽感作化マウスは、0、7、および14日目に2mgのal(oh)3のみを含有する0.2mlの食塩水を、その後、連続した5日間の、ovaなしの食塩水のエアロゾルの吸入を受けた。
実施例2
PBPBを用いたマウスの治療
化合物PBPB(シグマ、米国)は、無水アルコール中に溶解された(10mg/ml)。PBPB(体積で20μl)は、経口的に各マウスへ与えられた。感作化および損なわれた気道感受性の発症に対するPBPBの効果(予防効果、図1a)を評価するため、5群(各6匹のマウス)のマウスが使用された。一つの群は偽感作化された対照であり、もう一つの群は感作化された対照として維持された。残りの3群は、三つの異なる濃度のPBPB(0.1および10mg/kg体重)が、1日目から始まり感作化の最終日まで、毎日経口的に与えられた。偽感作化された、および感作化された対照マウスは、同じ方法で賦形剤のみ(20μlアルコール)が与えられた。すべての動物について、最初の特異的気道コンダクタンスおよび気道反応性の測定は、実験が始まる前に行なわれた。卵白アルブミン誘導性の気道狭窄および気道反応性は、感作化プロトコールが終了した後に測定された。測定は、以下に記述されたように行なわれた(実施例3、4、および5)。
感作化されたマウスに対するPBPBの治療効果をしらべるため(治療効果、図1b)、マウスはPBPB処理なしに、前と同様に感作化され、ovaに対する気道狭窄およびメタコリンに対する気道反応性は、以下に記述されたように測定された。ovaのエアロゾル誘発に対し、特異的気道コンダクタンスに少なくとも40%の落込みを示している動物が、この研究用に選ばれた。感作化されたマウスは、無作為に各群6匹のマウスからなる4群に分けられた。3群のマウスは、各々0.1および10mg/kg体重の用量でPBPBを含有するべく調整された、20μlのアルコール中の異なる濃度のPBPBが、1週間にわたって毎日与えられた。4番目の群は、20μlのアルコールのみを1週間与えられ、感作化された対照として使用された。気道狭窄および気道反応性は、その後再度測定された。
実施例3
気道内径の測定:
気道内径は、特異的気道コンダクタンス(SGaw)によって測定された。SGawは、気道内径の尺度であり、デュアルチャンバー全身プレスモグラフ(アグラワル(Agrawal)、1981)を用いて推定された。デュアルチャンバー全身プレチスモグラフは、本発明者らの研究室において、マウスのサイズを適合させるべく設計された(図2)。収容されたマウスの呼吸に応じたボックスの圧力の変化は、圧力変換器(バリダイン(validyne)mp45+2cmh20)および、オシロシコープ、テクトロニックス(Tektronix)、モデル6116、米国)のx−チャンネルに接続されたキャリヤ・アンプ(バリダイン・モデルCD15キャリヤ・デモジュレータ)により測定された。プレチスモグラフの前チャンバーに取付けられたニューモタコグラフは、マウスの鼻孔における空気流を検出するべく使用された。この信号は、同じタイプの変換器および増幅器からなるもう一つのセットにより増幅され、それは次にオシロスコープのy−チャンネルに接続され、これら二つのチャンネル(x−y)の、ボックスの圧力対空気流は結合され、オシロスコープ上にループとして表示される。x−yループの初期の吸気性のリムの勾配(tan0)は、SGawをコンピュータで計算するためのデータを提供した。SGawは、呼吸中のマウスの呼気から吸気への移行の間の、ボックスの圧力の流れ関連性の変化に対する空気流変化の比であり、
Figure 0004566750
のような誘導の後に得られる。
動物は、研究の開始時にボディボックスにおいて慣され、ループを記録する時点で個々のマウスは10分間収容され、基本ループを正確にセットした。勾配の値は、少なくとも三つの類似したループを得たものについて記録された。値を記録するための類似した三つのループの選択に先立ち、いくつかのループが調べられた。SGawの値を計算するため、上記の式が使用された(アグラワル、1981)。
実施例4
PBPBは急性のova誘導性の気道狭窄を抑制する:
マウスの気道狭窄は、実施例3に記述されたような、ovaのエアロゾル誘発によるSGawの落込みによって測定された。感作化により発症される気道狭窄に対するPBPBの予防効果を研究するためには、マウスはPBPB0.1、1、および10mg/kg体重で、感作化期間を通じて処置された。SGawのレベルは、ovaのエアロゾル誘発の前および後に、すべての群において測定された(図3)。偽感作化されたマウスは、ova誘発の後、そのSGawのベースレベルにおいて、何ら有意の減少を示さなかった。感作化されたマウスは、ova誘発の際、SGawレベルのベース値からの48%の落込みを示した。感作化期間を通じた、異なる用量のPBPBを用いた動物の経口処置は、感作化されたマウスに比較して、用量依存性の様式で、ovaの誘発に反応したSGawレベルの落込みを防止した。0.1mgのPBPB/kg体重を処置されたマウスは、わずか17%のSGawレベルの落込みを示したのに対し、mgのPBPB/kg体重を受けた動物は、わずか4%のベースレベルからのSGawの落込みがあったにすぎない。10mg/kg体重までのPBPBの用量のさらなる増加は、何ら付加的な効果を示さなかった(図3)。
治療効果を研究するため、PBPB(0.1、1、および10mg/kg体重)は、1週間にわたり、すでに感作化された動物に対して経口的に投与された。図4に示されたように、SGawの逆戻り(治療効果)が、用量依存性の様式で示された。mg/kg体重用量は、正常のベースレベルの86%までSGawを回復し、用量10mg/kg体重は、ほぼ(96%)そのベースのSGawレベルまでの回復を示した(図4)。
実施例5
PBPBはメタコリン(MCh)に対する気道反応性を低減する
アセチル−ベータ−メタコリン(シグマ、米国)に対する気道反応性は、最後のova吸入誘発から24時間後に測定された。異なる濃度のメタコリン(3.1、6.25、12.5、50,100mg/ml)のエアロゾルが60秒間与えられた。MCh PD35値は、偽感作化、感作化、およびPBPB処置マウスにおいて、感作化の間および後に図5に示されたように測定され、偽感作化された動物では、ovaによる誘発の前後で、MCh PD35に何ら変化がなかったのに対し、感作化されたマウスでは、ova誘発の24時間後に、その最初の値に比較して有意なMCh PD35値の落込み(86%)があった(p<0.005)。これらの感作化されたマウスの気道のMCh PD35における減少は、SGawレベルの落込みによって観察されたような、MChに対する気道の増大されたその過剰反応性を明らかに示していた。感作化の間のPBPBによるマウスの処置は、ベースレベルに向けて、MCh PD35値を著しく減衰させた。MCh PD35の減衰の度合いは用量依存性であり、その最初のレベルの93%の回復が、mg/kg体重による処置について認められた。用量、10mg/kg体重は、なおさらに良好な応答を示し、その最初のMCh PD35値のSGawを増加させた(115%)(図5)。さらに、すでに気道の過剰反応性を有している(MCh PD35 5.5±0.06〜8.7±2.2)感作化された動物が、異なる濃度のPBPBで経口的に処置された場合、それらのMCh PD35値もまた、用量依存性の様式で回復された(図6)。値は、用量1mg/kg体重で、ベース値の81%を超えるまで回復され、用量10mg/kg体重は、ベースのMCh PD35値の94%の回復を示した。偽感作化されたマウスでは、異なる用量のメタコリンによるエアロゾル誘発は、MCh pdj値において、ova誘発後のその最初の値から何らの変化も示さなかった。
実施例6
感作化の間および後のPBPB処置は血清IgEレベルを低減する。
血清IgEレベルは、Elisaにより全群のマウスにおいて測定された(図7)。ovaに特異的なIgEレベルは、酵素免疫測定法(Elisa)によって測定された。IgEレベルは、感作化されたマウスでは、偽感作化群(30±ng/ml)に比較して、著しく増加していた(384±22.8ng/ml)(図7)。興味深いことに、感作化を受けつつあるマウスに対するPBPBの経口投与は、血清中のIgEレベルの上昇を用量依存性に防止した。PBPB(1mg/kg体重)が与えられたマウスの平均血清IgEレベルは、感作化された動物のものに比べて有意に(40%)低かった。しかしながら、10mgのPBPB/kg体重による処置は、IgEレベルに何ら付加的な効果を示さなかった。また、すでに感作化されたマウスに対し、PBPB(1mg/kg体重)が1週間にわたって与えられた場合、賦形剤で処置された感作化マウスのものに比較して、血清中のIgEレベルに有意な(p<0.05)落ち込み(47%)があった(図7)。
実施例7
PBPBはBAL液中の好酸球を阻害する。
BAL液中の好酸球のレベルは、ベドナー(bedner)ら(1999)により記述された方法を用いて、フローサイトメトリー(ファクスヴァンテージ(facsVantage)、ベクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson)、米国)により検出された。細胞は、サイズに基づきゲートされ、ゲートされた細胞の蛍光(FSC対FL 1)およびパーセントが、セルクエスト(cell quest)ソフトウェアを用いて測定された。データは、6匹のマウスの平均値として表されている。図8に示されたように、BAL液中の好酸球のレベルは、ova感作化されたマウスでは偽感作化マウスのものと比較して著しく上昇されていた。感作化の間の経口PBPB処置(1mg/kg体重)は、好酸球レベルの上昇を防止した。既に感作化されたマウスでは、PBPB(1mg/kg体重)による処置はまた、賦形剤のみで処置された感作化マウスのものと比較して、好酸球レベルを有意に低減した(p<0.01)。
実施例8
PBPBは、BAL液中でIFN−ガンマを増加させ、IL−4およびIL−5を減少させる。
サイトカインIFN−ガンマ、IL−4、およびIL−5は、酵素免疫測定法(エライサ)キット(BDファーミンジェン(Pharmingen)、米国)により、製造業者のプロトコールによって、BAL液中で測定された。
Figure 0004566750
マウスはPBPB(1mg/kg体重)を用いて、感作化の間および後に処置された。BAL液中のサイトカインレベルは、感作化およびPBPBによる処置の後に測定された。データは、平均 1 SEM(各群でn=4)として表されている。
*感作化群とは有意に異なる(p<0.05)。
結果は、各試料のpg/mlで示された。結果(表1)は、PBPBがサイトカインレベルに影響を及ぼすことを示した。感作化マウスにおいて、IL−4(143.0+3.0pg/ml)およびIL−5(158.7+22.5)のレベルは、偽感作化マウスのもの(77.0+14.9pg/mlおよび104.8+15.2)と比較して増加していた。感作化プロトコールの間および感作化後のPBPB処置は、感作化マウスに比較して有意に減少していた(p.0.05)。一方、PBPBはIFN−yを偽感作化マウスのレベルに向けて減衰させた。感作化の間および感作化の後にPBPBで処置された双方のマウス群において、IFN−y対IL−4の比(各々4.4および10)には、感作化された対照マウスのもの(1.1)に比較して増加があった。
PBPBの予防および治療双方の効果に関するプロトコールを示している。 マウスをモデル系として用いた気道内径の測定を示している。 対照およびPBPB処置マウスの双方における、ovaエアロゾル誘発の前後の特異的気道コンダクタンスのレベルにおける変動を示している。 ovaエアロゾル誘発マウスにおける、PBPBの治療高価を反映している、SGawの逆戻りを示している。 対照およびPBPB処置マウスの双方における、メタコリン(MCh)誘発の前後の特異的気道コンダクタンスのレベルにおける変動を示している。 メタコリン(MCh)誘発マウスにおける、PBPBの治療効果を反映しているSGawの逆戻りを示している。 血清中のIgEレベルにおけるPBPBの低減効果を示している。 BAL液中の好酸球におけるPBPBの阻害効果を示している。

Claims (18)

  1. 効な薬理学的量のパラブロモフェナシル・ブロマイド(PBPB)を含む喘息の予防および/または治療剤
  2. 投与される患者が、ヒトを含めた動物であることが可能な、請求項1の
  3. 投与されるPBPBの濃度が0.1〜10mg/kg体重の間の範囲である、請求項1の
  4. 投与されるPBPBの濃度が1mg/kg体重である、請求項1の
  5. PBPBが1週間にわたり投与される、請求項1の
  6. PBPBに副作用がない、請求項1の
  7. PBPBが、腹膜内、および経口経路からなる群より選ばれる経路により投与される、請求項1の
  8. IL−4、IL−5、IL−13、IFN−ガンマ、及びIgEから選択される生体分子のレベルを調整する、請求項1の剤
  9. PBPBがIFN−ガンマのレベルの維持を助ける、請求項8の
  10. PBPBがIL−4、IL−5、およびIL−13レベルの減衰を助ける、請求項8の
  11. PBPBがIL−4、IL−5、およびIL−13レベルの増加を防止する、請求項8の
  12. PBPBが好酸球レベルの減衰を助ける、請求項8の。(パーセント減少レベルを無理なく提供する)
  13. PBPBが好酸球レベルの増加を防止する、請求項8の
  14. PBPBがIgEレベルの50%までの減衰を助ける、請求項8の
  15. PBPBがIgEレベルの増加を防止する、請求項8の
  16. PBPBが気道狭窄(SGaw)の防止を助ける、請求項8の
  17. PBPBが基礎レベルの気道狭窄(SGaw)の96%までの回復を助ける、請求項16の
  18. PBPBが気道の反応性の防止を助ける、請求項8の
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