JP4562658B2 - 植物効果発現促進剤及びその製造方法並びに植物の効果発現促進方法 - Google Patents

植物効果発現促進剤及びその製造方法並びに植物の効果発現促進方法 Download PDF

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Description

本発明は、植物の成長を促進させる効果を有する植物効果発現促進剤及び植物の効果発現促進方法に関するものである。
地球温暖化による大気環境や酸性雨由来の硝酸及び硫酸の影響は、植物の外部組織の劣化を起こし、衰退や枯現象を起こさせると考えられている。実際には、酸性雨降下地域で枯れる植物と枯れない植物とが存在し、酸性雨の影響は不明であるが、衰退や枯れる植物の葉からは硝酸態窒素や硫酸イオンが検出でき、これらの酸は未分解で存在していることが解る。
これらの酸を無害化するために硝酸態窒素と硫酸イオンとを分解する必要があり、この分解にはモリブデンを結合する酵素が必須である。そして、この分解により硝酸及び硫酸を無害化して代謝に取り込ませると、個体内では蛋白質及び硫黄となり、硫黄結合蛋白やビタミン及び精油が生成される。
しかしながら、好硝酸性植物の多くはモリブデンの欠乏状態にあり、極めて大きな影響を受けている。すなわち、モリブデンの欠乏により、蛋白の生成撹乱、高温時の蛋白質変性に伴うアンモニアガスの生成や硫化水素による阻害、炭素代謝、窒素代謝及び硫黄代謝の混乱、細胞に対する阻害的分解等を起こし、個体を劣勢化させる。その結果、個体外部組織に常時存在するバクテリア(エンテロバクターアセエ様菌、シトロバクタームエリア様菌)や黒酵母(オーレオバシデウムプルランス様菌)の浸入を容易にしている。特に、高温時において著しいものであった。
ところで、モリブデンは活性部に転移蓄積する為に、例えばマツでは旧葉のモリブデンは生長点成長および新葉展開に伴い新葉や活性部に転移蓄積するが、欠乏した個体の旧葉からモリブデン移転後の頂上芽や新葉では必要量に達せず活性部は更に欠乏が進む。欠乏症状は葉の形状に現れ奇形が多く観察され、モリブデン欠乏症での多くは、葉のオレンジ色の斑点、葉の変形、葉枯れ、頂芽の生長抑制と側芽の生長、生長点分裂異常、頂上芽の壊死が観察される。また、個体内にアセトアルデヒドの蓄積、硝酸態窒素の蓄積、蛋白質の減少、アミノ酸の種類の減少が起きる硝酸態窒素のアミノ酸化の低下においては、アンモニアガスの産生や炭素同化産物とのバランスにも影響し、炭素同化産物の偏った過剰は、無気呼吸により発酵及びマグネシウムとグルコースとが結合して葉外廃棄される。
また、好硝酸植物の衰退の因子に、アセトアルデヒドの生成と蓄積があり、アセトアルデヒドは、炭水化物と糖の過剰生成からの腐敗に由来した産生物である。このアセトアルデヒドを無害化するにもモリブデン結合酵素の作用が必要である。
アセトアルデヒドを無害化する酵素には、マンガン、亜鉛、銅も役割を担うが、現在の酸化的環境下での成分分析における値では、過剰と言える値が測定でき、モリブデンはこれらとも拮抗するものである。モリブデン欠乏の原因は、酸化的環境下における土壌中で不動態であった非金属類の可溶化が容易に起こり、その化学性と量的なものが大地含量の少ないモリブデンを抑制し、根からの吸収を妨害するからである。
モリブデンが個体内に十分に存在すれば、過剰吸収された金属類は個体外部に蓄積後排出される。金属類やモリブデンは、冬季休眠期に個体内に蓄積され、高温となる夏季には排出されるが、転移蓄積の場は、樹皮が多く、マツでは芽鱗、松果、花粉、樹皮である。
従来、植物にモリブデンを供給するには、肥料に鉄、亜鉛、銅、ホウ素等と同時にモリブデンを配合し、土壌散肥、葉面散布により行なっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−173388号公報
しかしながら、上述した従来のモリブデンを添加した肥料を散肥する方法におおいては、極めて効率が悪いものであった。すなわち、土壌中には酸性雨由来の硫酸イオンが存在し、根の表面には高濃度の硫酸イオンの膜が存在しており、例えば、本発明者が測定した場所では、土壌中の硫酸イオンの濃度が130mg/kg、根の表面の硫酸イオンの濃度が1300mg/kgであった。また、土壌中には、モリブデン酸に拮抗し得る銅、アルミニウム、鉄等の金属イオンが可溶化して存在するものであった。なお、土壌中のモリブデン量は、0.3mg/kg未満の値が多い。
したがって、モリブデン酸イオンは、硫酸イオン等との拮抗作用により、根からの吸収が抑制されており、十分な量のモリブデンを供給することができなかった。また、モリブデンの供給量を多くしようとすると、高濃度のモリブデン酸塩を散肥しなければならず、環境汚染を引き起こす恐れがあった。
また、葉面散布による方法は、通常、モリブデン酸塩が0.3%程度の液肥を数回に亘って散布しており、散布後の分析値は十分量に増加するが、個体外部に付着したものも測定されるもので、実際には個体内での実質有効量は低量であり、十分に供給することができなかった。さらに、高木の場合は、大型の機材が必要となるものであった。
本発明は、以上の問題点を解決し、モリブデン欠乏症を極めて効果的に改善することができる植物効果発現促進剤及び植物の効果発現促進方法を提供することを目的とする。
本発明者は上記目的を達成するために鋭意検討し、植物個体に埋設することにより内部において直接吸収させる方法に着目し、さらに、従来供給されている量より極めて大量のモリブデンを供給することにより、植物に何ら悪影響を与えることなくモリブデン欠乏症等の植物における病害を極めて効果的に改善できることを見出し、本発明を完成させたものである。
請求項1に係る植物効果発現促進剤は、固形化可能で且つ水溶性の基材と、モリブデン化合物と、炭粉とを加熱溶融、冷却後粉体にし、該粉体に高級脂肪酸の被膜を形成した後棒状に成型されたもので、該基材100重量部に対してモリブデン化合物が1重量部以上含有されるとともに、炭粉が含有されていることを特徴として構成されている。
請求項2に係る植物の効果発現促進方法は、固形化可能で且つ水溶性の基材と、モリブデン化合物と、炭粉とを加熱溶融、冷却後粉体にし、該粉体に高級脂肪酸の被膜を形成した後棒状に成型されたもので、該基材100重量部に対してモリブデン化合物が1重量部以上含有されるとともに、炭粉が含有されている植物効果発現促進剤を幹に埋設することを特徴として構成されている。
請求項1に係る植物効果発現促進剤においては、固形状に形成されているので、樹木の幹等に直接埋め込むことができ、植物の内部において直接モリブデンを供給することができるので、土壌散肥、葉面散布等の外部からの供給と異なり、極めて効率的にモリブデン化合物を植物内に供給することができる。すなわち、植物効果発現促進剤を幹に埋め込むと、個体内の樹液により基材が溶解され、モリブデン化合物が樹液に溶出する。そして、樹液に溶出したモリブデン化合物が樹液の上昇流及び下降流を介して個体全域に転移分散されるので、モリブデン化合物は、確実かつ長期間に亘って持続的に植物に供給される。また、モリブデン化合物の含有量が高濃度であるので、モリブデンを大量に供給することができる。さらに、炭粉が含有されているので、植物の幹に形成した穿孔口のカルスの形成を誘導し促進することができ、また、モリブデン化合物を吸着することにより、モリブデン化合物の溶出を穏やかにして長期間に亘って効果を発揮することが出来る。さらにまた、粉体は高級脂肪酸の被膜が形成されているので、被膜の厚さを調整することにより、モリブデン化合物の持続性を調整することが出来る。
請求項に係る植物の効果発現促進方法においては、高濃度のモリブデン化合物を含有する植物効果発現促進剤を幹に埋設することにより、大量をモリブデンを植物に供給することができる。大量のモリブデンを供給することにより、窒素代謝及び硫黄代謝の回復を起因に炭素代謝や各代謝活性に導くことで劣勢から優勢に戻す。すなわち、植物の蛋白質の多くは酵素といってよいほどであり、植物由来のアルデヒドオキシタ−ゼ、亜流酸オキシタ−ゼ及び亜硝酸レダクタ−ゼの補酵素には、モリブデンが結合している。したがって、大量のモリブデンを供給することによって、モリブデンと結合する酵素を持つ植物の欠乏症には適用でき、アセトアルデヒド、硫酸及び硝酸の分解による無害化が得られ、窒素代謝産物の産生に有効利用される。このことによりアミノ酸では、アスパラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン酸、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、アルギニンの増加が起き、個体の活性部の成長が始まる。さらに、個体体積の増加に伴い、二酸化窒素、二酸化炭素、二酸化硫黄の消費利用が増加し、大気汚染物質を削減する作用を発現することができる。また、各代謝活性の回復で生じる松の新針葉のヤニ産生作用では、低級炭化水素含有量及び高級炭化水素含量が増加しヤニが多く産生する。このように代謝が活性回復すると、二酸化炭素を源とする炭素代謝も活性する。
本発明の植物効果発現促進剤における固形化可能で且つ水溶性の基材は、樹木に埋設した際、樹液により溶解し、分子の大きさから組織内に入れず穿孔壁で樹液内の金属イオンと結合不溶化して留まる性質を有すれば特に限定されない。また、炭粉、ポリ酢酸ビニルとの接触により通電性を高めカルス誘導を容易にするものが好ましい。基材としては、例えば、陰イオン界面活性剤を用いることができる。陰イオン界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カリウム、イソステアリン酸カリウム、カプリル酸ナトリウム、ペラルゴン酸ナトリウム、ウンデルシル酸ナトリウム、クロトン酸ナトリウム等を用いることができる。
本発明の植物効果発現促進剤においては、モリブデン化合物が含有されている。モリブデン化合物としては、モリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸カリウム、モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸ナトリウム等を挙げることができる。
モリブデン化合物の含有量は、基材100重量部に対して1重量部以上であり、基本的に固形化できる範囲であれば含有量が多いほど好ましい。例えば、30重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましく、100重量部以上が最も好ましい。含有量が1重量部未満であると、樹木1本当りの埋設本数を増加させなければならず、供給効率が悪くなる。
本発明による植物効果発現促進剤は棒状に形成されている。棒状に形成することにより、樹木に直接埋設することができる。形状は、円柱状、角柱状、円錐状等、特に限定されない。また、棒状の寸法は、埋設時に折れたりすることが無い範囲で設定することができ、例えば、円柱状とした場合は、直径が20mm以下が好ましく、15mm以下がより好ましい。角柱状とした場合は、対向する2面間の長さが20mm以下が好ましく、15mm以下がより好ましい。20mm以下とすることにより、樹木にダメージを与えることを防止することができる。また、作業の効率等を考慮して直径が5mm以上であることが好ましく、10mm以上であることがより好ましい。長さは、埋設する樹木の幹周等により適宜変更することができる。
本発明の植物効果発現促進剤は、モリブデンを含有しているが、モリブデン以外の微量要素を含有させることができる。微量要素としては、鉄、ストロンチウム、セレン、ヒ素、クロム、マンガン、亜鉛、銅、コバルト、ニッケル、バナジウム、リチウム、ナトリウム、ルビジウム、アルミニウム、ケイ素、ヨウ素、塩素、フッ素、チタン等がある。これらの微量要素は、従来肥料等に用いられている各種化合物として含有することができる。また、多量要素の窒素、リン酸、カリウム等の従来肥料等に用いられている各種化合物を含有させることができる。
本発明による植物効果発現促進剤に炭粉を含有させることができる。炭粉は、骨材としての機能や吸湿性の他、通電性を付与し、溶解後は樹木の樹液の通電性と同等になる。この特性が樹木のカルスの形成を誘導する。すなわち、植物効果発現促進剤を幹に埋設した際、植物効果発現促進剤を埋設した穿孔口の周囲からカルスが形成され閉口されるが、これは炭粉による通電作用で微小電流を導くためにカルスの形成が誘導されるためである。なお、カルスの形成は、ポリ酢酸ビニル及び基材の持つ吸湿性での保湿効果も寄与している。また、モリブデン化合物を吸着するので、モリブデン化合物の溶出を緩やかにして長期間モリブデン化合物を供給し続けることができる。
炭粉の粒径は、10〜100μmが好ましく、30〜70μmがより好ましい。粒径が10μm未満であると、穿孔内部で樹液吸収後コロイド状態となり、流動性を伴ない穿孔口より流出する場合がある。また、粒径が100μmを越えると、他の配合材料との結合が緩く、形状崩壊する場合がある。
炭粉の含有量は、基材100重量部に対して、50〜150重量部が好ましく、80〜90重量部がより好ましい。炭粉が50重量部未満であると、モリブデン化合物の吸着が十分に起こらず、未吸収のモリブデン化合物が加熱工程で分離し結晶化する場合がある。また、炭粉が150重量部を越えると、製造時における加圧の際、配合材料との結合が十分に起こらず、製造後に屈折が容易に起き、埋設作業を円滑に行えない場合がある。
本発明による植物効果発現促進剤にポリ酢酸ビニルを含有させることができる。ポリ酢酸ビニルは、溶解後穿孔壁に留まり壁面を保護し、また、通電性を有するのでカルスを誘導し、さらに、穿孔からの空気の浸入と雑菌の浸入を防止する。ポリ酢酸ビニルの含有量は、基材100重量部に対して、10〜200重量部が好ましく、50〜100重量部がより好ましい。10重量部未満であると、カルスの誘導する効果が小さいものであり、200重量部を超えると、粉化する工程において粘りつき、全体的に不具合が生じ成型することが困難になる。
本発明による植物効果発現促進剤に陽イオン界面活性材を含有させることができる。陽イオン界面活性剤は、個体内の樹液転流を促進し、これによりモリブデン化合物の分散を容易にするとともに、高温渇水期における個体内の水分移動障害による萎凋現象を改善する。また、衰退個体に多く観測される天然生成のヒドロキシルイオンとの中和を目的としている。このヒドロキシルイオンは、酸性雨と強紫外線の暴露に起因し、吸収蓄積した酸基と紫外線の通過時に多く放出される物質で、葉緑体の陽イオン金属元素や他の陽イオン金属元素と静電会合するために、広葉樹及び針葉樹の各葉内分析値では正常値を示しても実際には葉緑体外に存在しているので、葉緑体がクロロシスになる。性質は、還元性、界面活性作用、乳化作用、コロイド作用を有し、水素化結合する。例えば、マツのヤニにも作用するために、ヤニは水素結合し短鎖結合の炭化水素になり気化する。これらの作用を抑制することができる。さらに、木内細菌の蛋白質の陰イオンに吸着して菌の表面電位を狂わせるので、菌の生存を困難にする。
陽イオン界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等を用いることができる(例えば、花王株式会社製「コータミン24P」、「コータミン86Pコンク」、「コータミン60W」)。
陽イオン界面活性剤の含有量は、基材100重量部に対して、50〜150重量部が好ましく、70〜100重量部がより好ましい。陽イオン界面活性剤が50重量部未満であると、上述した効果が十分でない場合があり、また、炭粉、ゼオライト粉等の配合量を少なくしなければ、バサバサとなり固形化が困難になり、また、陽イオン界面活性剤が150重量部を越えると、炭粉、ゼオライト粉等の配合量を多くしなければ、流動性が大きく固形化が困難になる。
本発明による植物効果発現促進剤にゼオライト粉を含有させることができる。ゼオライト粉を含有させることにより、強度を向上させることができる。ゼオライト粉の粒径は、60μm以下が好ましく、40μm以下がより好ましい。粒径が60μmを越えると、他の配合材料との結合が劣化し屈折し易くなる。
ゼオライト粉の含有量は、基材100重量部に対して、200〜300重量部が好ましく、230〜270重量部がより好ましい。ゼオライト粉が200重量部未満であると、十分な硬さを得られず柔らかくなり、また、ゼオライト粉が300重量部を越えると、屈折し易くなる。
本発明の植物効果発現促進剤は、密封袋に収納し、約20℃以下の冷暗所で保存することが好ましい。このような状態で保存することにより、軟化することなく良好な状態を維持することができる。すなわち、植物効果発現促進剤は、融点が低く(配合により50℃近くになることがある)、吸湿性があるので、高温多湿の環境に保存すると、軟化変形する恐れがある。
以上のような植物効果発現促進剤は、固形化可能で且つ水溶性の基材とモリブデン化合物とを混合して加熱溶融する溶融工程と、該溶融工程で生成した溶融物を冷却後、粉体にする粉体工程と、該粉体工程で生成した粉体を金型に充填した後、加圧して棒状に成型する加圧成型工程で製造することができる。加熱溶融工程において炭粉を混合することができ、炭粉を混合することにより、モリブデン化合物が炭粉に吸着される。
さらに、粉体工程で生成した粉体にステアリン酸等の高級脂肪酸の膜を形成することが好ましい。高級脂肪酸の膜を形成することにより、他種類との化合による変質を抑制し(例えば、後述するような成分の異なる粉体と混合した際、他の成分から成る粉体との反応を防止することができる。)、それぞれの特性を保持する。また、被膜の厚さの差で速溶と遅溶とを制御し、それぞれの含有物の持続性を高めることができる。高級脂肪酸の膜を形成するには、特に限定されないが、液状にした所定量(量を変更することにより膜の厚みを調整する)の高級脂肪酸に粉体を投入したり、液状にした高級脂肪酸を粉体に噴霧することにより行なうことができる。
棒状に成型する際に加える圧力は、最低限粉体を固形化できる圧力であれば特に限定されない。例えば、直径10mm、長さ35mmのペレット状に成型するには、0.5トン以上の圧力を掛けることにより製造することができる。
また、前記基体とモリブデン化合物からなる粉体に、異なる成分の粉体を混合し、この混合粉体を加圧成型工程において棒状に成型してもよい。この異なる粉体としては、陽イオン界面活性剤、ゼオライト粉、炭粉、ポリ酢酸ビニル、多量要素(例えば、窒素、リン酸、カリウム)等から成るものがある。異なる粉体の表面にもステアリン酸等の高級脂肪酸の皮膜を形成することが好ましく、高級脂肪酸の皮膜を形成することにより、基体とモリブデン化合物からなる粉体との反応を防止することができる。高級脂肪酸の皮膜を形成する方法は上述した方法と同様である。
本発明の植物の効果発現促進方法は、モリブデン化合物の含有量が1重量%以上の棒状の植物効果発現促進剤を幹に埋設するものである。従来のモリブデン含有量に比して極めて高濃度のモリブデン化合物を含有している植物効果発現剤を幹に埋設することにより、モリブデンを効率良く植物に供給することができる。大量のモリブデンを供給することにより、窒素代謝及び硫黄代謝の回復を起因に炭素代謝や各代謝活性に導くことで劣勢から優勢に戻す。すなわち、植物の蛋白質の多くは酵素といってよいほどであり、植物由来のアルデヒドオキシタ−ゼ、亜流酸オキシタ−ゼ及び亜硝酸レダクタ−ゼの補酵素には、モリブデンが結合している。したがって、大量のモリブデンを供給することによって、モリブデンと結合する酵素を持つ植物の欠乏症には適用でき、アセトアルデヒド、硫酸及び硝酸の分解による無害化が得られ、窒素代謝産物の産生に有効利用される。このことによりアミノ酸では、アスパラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン酸、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、アルギニンの増加が起き、個体の活性部の成長が始まる。さらに、個体体積の増加に伴い、二酸化窒素、二酸化炭素、二酸化硫黄の消費利用が増加し、大気汚染物質を削減する作用を発現することができる。
また、モリブデン化合物と共に炭粉、ポリ酢酸ビニル、陽イオン界面活性剤、ゼオライト、ステアリン酸や、高級脂肪酸の皮膜粒子の固化物を同時に供給することにより、上述した各種効果を得ることができる。
本発明による植物の効果促進方法は、上述した植物効果促進発現剤を樹木の幹に埋設することにより行なう。植物効果促進発現剤の樹木に埋設する態様は特に限定されないが、幹の周囲に均等な間隔で分散して埋設することが好ましい。樹木に埋設する部位は、幹の下部が好ましい。
本発明による植物効果発現促進剤を適用できる植物を以下に記載するが、これらの植物に限定されるものではない。
マツ類(クロマツ、アカマツ、リュウキュウマツ、五葉マツ等)、バラ科(サクラ、モモ、ウメ、アンズ、バラ、サクランボ、リンゴ、ナシ、ボケ等)、サツキ、ツツジ、ネズミモチ、ウバメガシ、クヌギ、クス、マキ、ヒノキ、モチ、ホルト、エノキ、キャラ、ユリノキ、スギ、ヒバ、マテバシイ、イチョウ、カシ類、ツガ、サカキ、モッコク、モクセイ、ビワ、カキ、カイズカ、ギョウリュウバイ、エリカ、シャラ、ヤツデ、マンリョウ、ツワブキ、ジンチョウゲ、シダ類、アサガオ、ピーマン、オクラ、ノボタン
本発明の植物効果発現促進剤の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は植物効果発現促進剤の斜視図、図2は植物効果発現促進剤を樹木に施用している状態を示す樹木の側面図、図3は植物効果発現促進剤の施用個所の断面図である。
図1において、1は植物効果発現促進剤で、略円柱状に形成されており、直径d=10mm、長さl=35mmに形成されている。
このような植物効果発現促進剤を樹木の施用するには、図2及び図3に示すように、樹木の幹2の株元から約100cmの周面に、間隔a=10cmで植物効果発現促進剤1を埋設する。
[実施例1]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを1g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例2]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを10g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例3]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを20g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例4]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを50g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例5]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを100g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例6]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを50g、炭粉(粒径10〜100μm)を20g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例7]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを20g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした後、ステアリン酸5gの溶融物に投入して粉体の表面にステアリン酸の皮膜を形成した。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例8]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを20g、炭粉(粒径10〜100μm)を20g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした後、ステアリン酸5gの溶融物に投入して粉体の表面にステアリン酸の皮膜を形成した。この粉体を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例9]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを50g水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした。他方、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(花王株式会社:コータミン86Pコンク)100g、ゼオライト粉(粒径60μm以下)200g、ポリ酢酸ビニル100gをミキサーにて均一に混合して粉体を製造した。次に、上記2種類の粉体をミキサーにて均一に混合し、この混合物を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例10]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを50g水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした後、ステアリン酸5gの溶融物に投入して粉体の表面にステアリン酸の皮膜を形成した。他方、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(花王株式会社:コータミン86Pコンク)100g、ゼオライト粉(粒径60μm以下)200g、ポリ酢酸ビニル100gをミキサーにて均一に混合し、この粉体をステアリン酸10gの溶融物に投入して粉体の表面にステアリン酸の皮膜を形成した。次に、上記2種類の粉体をミキサーにて均一に混合し、この混合物を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
[実施例11]
ステアリン酸ナトリウムを100g、モリブデン酸ナトリウムを50g炭粉(粒径10〜100μm)を20g、水を15g混合した後、加熱溶融した。次に、この加熱溶融物を冷却し、粉砕機で粉体にした後、ステアリン酸5gの溶融物に投入して粉体の表面にステアリン酸の皮膜を形成した。他方、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(花王株式会社:コータミン86Pコンク)100g、ゼオライト粉(粒径60μm以下)200g、ポリ酢酸ビニル100gをミキサーにて均一に混合し、この粉体をステアリン酸10gの溶融物に投入し粉体の表面にステアリン酸の皮膜を形成した。次に、上記2種類の粉体をミキサーにて均一に混合し、この混合物を金型に充填した後、瞬時に約2トンの圧力をかけて成型し、直径10mm、長さ35mmの円柱状のペレットを作製した。
前記実施例1〜11のペレット状の植物効果発現促進剤は、十分な強度を有して固形化しているので、折れたり、粉状に解体することがなかった。
[植物効果発現促進剤の施用試験]
前記実施例1〜7の植物効果発現促進剤をアカマツ(クロロシスを起こしている個体を含む。)に施用した。
<施用方法>
株元から約100cmの高さにおいて、周方向に約10cmの間隔で水平に穿孔し、前記植物効果発現促進剤を埋設した。なお、埋設した植物効果発現促進剤は、約1日で樹木の水分を吸収、肥大化するので引き出すことができなかった。
<結果>
施用後、5〜12ケ月経過時において外観観察した。
冬期にクロロシスを有する個体での針葉緑化、及び針葉の曲げ強度増加、頂上芽の充実による生長と幹肥大が確認された。頂上芽優先の樹形により花芽形成が抑制されると共に松果の過剰な不稔着果が緩和され、少果と受精果が起こり、松果も重量が増加した。以上の結果より、植物効果発現促進剤により大量のモリブデンを幹から供給することにより、良好に生育するとともに、各種病状を改善できることが確認された。
本発明による植物効果発現促進剤の一実施形態の斜視図 本発明による植物効果発現促進剤を樹木に施用している状態を示す樹木の側面図 本発明による植物効果発現促進剤の施用個所の断面図
符号の説明
1…植物効果発現促進剤
2…幹

Claims (2)

  1. 固形化可能で且つ水溶性の基材と、モリブデン化合物と、炭粉とを加熱溶融、冷却後粉体にし、該粉体に高級脂肪酸の被膜を形成した後棒状に成型されたもので、該基材100重量部に対してモリブデン化合物が1重量部以上含有されるとともに、炭粉が含有されていることを特徴とする植物効果発現促進剤。
  2. 固形化可能で且つ水溶性の基材と、モリブデン化合物と、炭粉とを加熱溶融、冷却後粉体にし、該粉体に高級脂肪酸の被膜を形成した後棒状に成型されたもので、該基材100重量部に対してモリブデン化合物が1重量部以上含有されるとともに、炭粉が含有されている植物効果発現促進剤を幹に埋設することを特徴とする植物の効果発現促進方法。
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