JP4561320B2 - 血管及び注射針位置提示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体の血管及び注射針の位置を検出して提示し、その血管に確実に注射針等を刺すのを支援可能とする血管及び注射針位置提示装置、及び血管及び注射針位置提示方法に関するものである。
医師または看護師が患者の腕等に対して静脈注射や点滴を行うためには、まず注射針やカテーテルを穿刺する患者の静脈の正確な位置を確認できなければならない。そして、内腕関節付近は比較的に脂肪層が薄く、静脈の確認が比較的容易である。そこで、通常、上腕部をゴムバンド等で絞めて静脈の血行を停止させ、静脈を血圧により膨張させてより正確な位置の確認がなされる。ところが、脂肪層が厚いほど静脈の位置を確認することが困難であり、上記ゴムバンド等を用いても確認できない場合もある。このように単にゴムバンドで上腕部を絞めただけでは静脈の位置が確認できない時には、従来では腕を温めたり針先で静脈を探る方法が行われていたが、熟練度を要求されるとともに患者に大きな苦痛を与えるという不具合があった。さらに、入院患者に対して夜間に行われる定期的処置等、薄暗がりの中で行う場合は、一層の困難さが伴う。
これらの困難を回避するための静脈探査装置が、従来から提案されている。(例えば、特許文献1−6参照)。
図15に、特許文献1に記載された従来の静脈探査装置の構成例を示す。図15の静脈探査装置は、細長い筐体1301の先端部に、赤色ないし赤外線領域の波長光を発光する発光素子1302が先端前方を照射するように中央に配置される。また、筐体1301の先端部に、この発光素子1302を挟んで両側に、赤色ないし赤外線領域の波長を受光する受光素子1303を備え、該受光素子1303は、前記発光素子1302の腕への波長光が静脈以外の他の組織による反射光のみを効率よく受光できるように配置される。また、筐体1301には、駆動電源用の電池1304が収納される。筐体1301の外周壁には、電池1304の駆動電源を供給制御するための電源操作スイッチ1305と、該装置と静脈との位置の関係を表示する表示素子1306が配置される。さらに、筐体1301の先端部の外周壁中央に本装置の中心を示す矢印1307が刻印され、本装置をポケットに挟むためのクリップ1308が設けられる。
医師または看護師はこの装置を手に持ち、患者の腕上で穿刺したい箇所周辺に先端部をあてがって腕上をなぞると、2つの受光素子1303の受光量の差が静脈位置に対する矢印1307のずれ量に対応し、該受光量の差に対応するように表示素子1306に表示する。医師や看護師は表示素子1306の表示を見ながら先端部の位置を微調整し、該受光量の差がゼロになるようにする。その時の矢印1307が示す位置が、静脈が存在している位置を示すことになる。
また、特許文献2−6には、類似の静脈探査装置が記載されている。特許文献2の静脈探査装置は、発光素子と受光素子2個の組が複数組配列された構成を用いて、静脈の位置と方向を検知するものである。特許文献3の静脈探査装置は、2本のアームを腕に装着して、各アーム上を前記発光素子と受光素子2個の組を組み込んだカーソルが移動可能とすることによって、静脈の位置と方向を検知するものである。
特許文献4の静脈探査装置は、発光素子と受光素子2個の組が複数組配列された構成を有するとともに、腕上にスポット照明する手段を設け、腕上に静脈位置を示すものである。 特許文献5の静脈探査装置として、発光素子と受光素子2個の組が複数組配列された構成を有するとともに、少なくとも1つの受光素子の受光量から脈動を検出し、脈動の有無を表示するものである。また、特許文献6の静脈探査装置として、腕輪に発光素子と受光素子2個の組を組み込んだカーソルをスライド可能にしておき、腕を締め付け、腕輪についたカーソルをスライドさせて、静脈真上にくると、腕輪上のLEDが点灯するものである。
その他に、装置の目的は異なるが技術的に関連する従来の個人識別装置として、指の可視光像と近赤外像を取得・利用して血管パターンの特徴を抽出し、抽出された血管パターンの特徴と登録されている血管パターンの特徴と比較することで個人を識別する装置の提案がなされている(例えば、特許文献7参照)。
特開平2−161956号公報(第3頁、第2、3、4図) 特開平2−172472号公報(第4頁、第3、4、5図) 特開平2−172473号公報(第2頁、第1、2、3図) 特開平2−174852号公報(第3頁、第3、4、5図) 特開平2−174853号公報(第4頁、第1図) 特開平2−174854号公報(第2頁、第1図) 特開平11−203452号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、前記従来の構成では、装置を腕に接触もしくは装着した状態で注射を打つことになり、装置自体が邪魔になって穿刺しにくい。また、不特定多数の患者に使用する場合、血液感染の恐れもあり不衛生である。更に、従来の構成では、穿刺後、生体中にある注射針先端が正しく狙った静脈に刺さらなかった場合に、どのように針先端位置を動かして狙った静脈に刺しなおすかがわからない、という課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、最適な血管及び注射針の位置や方向を簡単な操作で正確かつ迅速に確認できる血管及び注射針位置提示装置、及び血管及び注射針位置提示方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の血管及び注射針位置提示装置は、波長の異なる第1の照明光及び第2の照明光を生体へ照射する照明手段と、前記生体に前記第1の照明光を照射した反射光を撮像して第1の撮像画像として出力し、前記生体に前記第2の照明光を照射した反射光を撮像して第2の撮像画像として出力する画像取得手段と、前記第1の撮像画像から前記生体に穿刺した針の先端位置を推定し前記針の先端位置画像を出力する針先端位置推定手段と、前記第2の撮像画像から前記生体の血管位置を検出して前記血管位置を強調した画像を出力する血管位置検出手段と、前記針の先端位置画像と前記血管位置を強調した画像とを1つの画像に合成する画像合成手段と、前記画像合成手段が出力する合成された画像を表示する画像表示手段とを備え、前記生体の血管位置を表示した画像上に前記穿刺した針の先端位置を同時に表示することを特徴としたものである。
さらに血管及び注射針位置提示装置において、前記照明手段は、前記第1の照明光を照射する可視光源と、前記第2の照明光を照射する近赤外光源とを備え、前記画像取得手段の指示に従って前記可視光源と前記近赤外光源とを切り替えて前記生体に照射することを特徴としたものである。
さらに血管及び注射針位置提示装置において、前記画像取得手段は、前記生体からの反射光を撮像する撮像手段と、前記撮像手段から前記第1の撮像画像を抽出する第1の画像抽出手段と、前記撮像手段から前記第2の撮像画像を抽出する第2の画像抽出手段と、前記第1の撮像画像に基づいて前記第1の照明光の強度を指示する第1の照明光強度指示信号を生成する第1の照明光光量調整手段と、前記第2の撮像画像に基づいて前記第2の照明光の強度を指示する第2の照明光強度指示信号を生成する第2の照明光光量調整手段と、前記撮像手段が出力する前記第1の照明光を照射するタイミングを指示する第1の指示信号と前記第1の照明光強度指示信号から前記第1の照明光の照射タイミング及び強度を前記照明手段に出力する第1の照明光指示手段と、前記撮像手段が出力する前記第2の照明光を照射するタイミングを指示する第2の指示信号と前記第2の照明光強度指示信号から前記第2の照明光の照射タイミング及び強度を前記照明手段に出力する第2の照明光指示手段とを備え、前記第1の指示信号と前記第2の指示信号は前記撮像手段の撮像タイミングに応じて決定されることを特徴としたものである。
さらに血管及び注射針位置提示装置において、前記針先端位置推定手段は、前記第1の撮像画像から注射器部分の画像を抽出する注射器画像抽出手段と、前記注射器部分の画像から前記針の先端部分を検出する注射針先端位置検出手段と、前記注射器部分の画像と前記注射針器先端位置検出手段が出力する情報とから前記生体に穿刺している前記針の先端位置を算出する注射針先端位置算出手段と、前記注射針先端位置算出手段が出力した前記針の先端位置の画像を生成する注射針先端位置画像生成手段とを備え、前記注射針先端位置検出手段が検出する穿刺前の注射針上の2点の特徴位置と注射針の先端位置を注射器初期情報とし、前記注射針先端位置算出手段が前記注射器部分の画像と前記注射器初期情報から穿刺中の注射器の針の先端位置を算出することを特徴としたものである。
さらに血管及び注射針位置提示装置において、前記血管位置検出手段は、前記第2の撮像画像から前記生体内の血管位置を検出する血管画像抽出手段と、前記血管画像抽出手段が出力する前記血管位置を強調した画像を生成する血管画像生成手段とを備えることを特徴としたものである。
さらに血管及び注射針位置提示装置において、前記血管位置検出手段は、前記血管位置の動きを検出する血管位置動き検出手段をさらに備え、前記血管画像生成手段は、前記血管画像抽出手段が出力する前記血管位置と前記血管位置動き検出手段が出力する血管位置の動き情報に基づいて前記血管位置を強調した画像を生成することを特徴としたものである。
本発明の血管及び注射針位置提示装置、及び血管及び注射針位置提示方法によれば、血管及び注射針の位置や方向を簡単な操作で正確に確認出来る。そして、本発明の血管及び注射針位置提示装置、及び血管及び注射針位置提示方法を利用することにより、確認できた血管に確実に注射針等を刺すことができるとともに、穿刺後の生体中にある針先端位置と狙った血管との位置関係を認識可能となる。また血管表示映像上で最適な穿刺位置・方向を確認でき、通常見えにくい静脈への採血や点滴を容易かつ高精度に行うことができるとともに、注射針が静脈に正しく刺さらなかった場合でも、再度針を引いて正しく静脈に刺しなおすことが容易に行える。
以下に、本発明の血管及び注射針位置提示装置、及び血管及び注射針位置提示方法の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
図1に、本発明の血管及び注射針位置提示装置の概略機能ブロック図を示す。図1の血管及び注射針位置提示装置は、照明手段1と、画像取得手段2と、注射針先端位置推定手段3と、血管位置検出手段4と表示手段5とで構成される。
照明手段1は、可視光源と近赤外光源を内蔵し、画像取得手段2内の可視光照明強度と可視光照射タイミングを指定する可視光指示手段162からの可視光指示信号121と、近赤外光照明強度と近赤外光照射タイミングを指定する近赤外光指示手段164からの近赤外光指示信号131に従って、可視光122と近赤外光132を生体及び生体に穿刺する注射器に対して交互に照射するものである。
画像取得手段2は、撮像手段100と、可視画像抽出手段101と、近赤外画像抽出手段106と、可視光光量調整手段161と、可視光指示手段162と、近赤外光光量調整手段163と、近赤外光指示手段164とから構成される。画像取得手段2は、照明手段1に可視光指示信号121を出力し、照明手段1が可視光122を生体及び生体に穿刺する注射器に対して照射した時の反射光123を撮像した画像(以下、可視画像と称す。)124を注射針先端位置推定手段3に出力する。また、画像取得手段2は、照明手段1に近赤外光指示信号131を出力し、照明手段1が近赤外光132を生体及び生体に穿刺する注射器に対して照射した時の反射光133を撮像した画像(以下、近赤外画像と称す。)134を血管位置検出手段4に出力する。
注射針先端位置推定手段3は、注射器画像抽出手段102と、注射針先端位置検出手段103と、注射針先端位置算出手段104と、注射針先端位置画像生成手段105とで構成され、穿刺前の注射針を撮像した画像と穿刺中の注射針を撮像した可視画像124から、穿刺中に皮膚の中に穿刺されている注射針の先端位置を推定して、先端位置を表示した画像(以下、マーク画像と称す。)129を生成して表示手段5に出力する。
血管位置検出手段4は、血管画像抽出手段107と、血管画像生成手段108とで構成され、近赤外画像134から生体内の血管位置を検出し、検出した血管を強調する画像(以下、血管表示画像と称す。)138を生成して表示手段5に出力する。
表示手段5は、画像合成手段109と画像表示手段110とで構成され、マーク画像129と血管表示画像138を合成し、合成された画像を外部に表示する。
図1に示される各要素は所定の筐体に収納され、血管位置を検出しようとする生体と所定の位置関係に設置されて使用される。図2及び図3に、第1の位置関係で設置される血管及び注射針位置提示装置の一例の概観と注射針を穿刺した時のイメージ図を示す。図2及び図3は、血管及び注射針位置提示装置と生体が固定で使用される例であり、腕に装着した状態を示している。筐体202には、固定用接続部1101が接続され、腕201に巻きつけるための固定用ベルト1102が固定用接続部1101と一体になっている。さらに図3においては、腕に巻きつけられた固定用ベルト1102は、接着部1201と固定用ベルト1102内側とが接触すると接着し、固定用ベルト1102全体が腕201に軽い圧迫感を与えながら巻きつき、筐体202を腕201と所定距離を保ちながら固定する。このように腕201に対し筐体202が固定されると、例え腕が動いても、常に前記白黒CCDカメラは腕201の同じ撮像領域を写すことになる。
筐体202の上面には、画像表示手段110を構成する表示部203を備え、表示部203には強調表示された血管204と穿刺した注射針の先端を示すマーク(以下、注射針先端マークと称す。)209が表示される。
例えば、図2に示すように注射器221を腕201に穿刺した状態にある時、注射針は皮膚外部に位置する注射針部分223と皮膚下に位置する注射針部分224に分かれ、皮膚下に位置する注射針部分224は目視では認識出来ないが、本発明の血管及び注射針位置提示装置を用いれば注射針先端222が表示部203上に注射針先端マーク209として表示され、注射針の先端と血管の位置を認識する事が可能となる。
さらに筐体202にはボタンスイッチ205及びボタンスイッチ206が設置されており、使用者が血管及び注射針位置提示装置に対して指示を行うようになっている。ボタンスイッチ205をONにした場合には、穿刺前の注射器画像を取得して注射針の先端を推定するのに必要な初期情報を取得する(以下、このボタンスイッチ205をONにして注射器の初期情報を取得する動作を行うことをキャリブレーションモードと称する。)。また、ボタンスイッチ206をONにした場合には、生体の血管位置を検出すると共に穿刺中の注射針の先端位置を推定して表示する(以下、このボタンスイッチ206をONにして血管位置の検出と注射針の先端位置を推定して表示する動作を行うことを通常動作モードと称す。)。
次に、本発明の血管及び注射針位置提示装置における各手段の詳細な構成及び動作について説明する。
まず、照明手段1と画像取得手段2について説明する。
図4は、本発明の血管及び注射針位置提示装置の筐体202が生体と向き合う面側の構成図を示したものである。図4が示す部分は生体と所定の距離を保って正対している。この筐体202が生体と正対する面には、生体及び注射器に向けて近赤外光132を照射するための近赤外波長領域の光を発光する4つの近赤外発光ダイオード(以下、近赤外LEDと称す。)301、302、303、304が配置されている。さらに、生体及び注射器に向けて可視光122を照射するための可視波長領域の光を発光する4つの可視発光ダイオード(以下、可視LEDと称す。)311、312、313、314が配置されている。また、生体及び注射器に可視光122あるいは近赤外光132を照射した際の反射光を撮像するカメラのレンズ部305が設けられている。このカメラは可視光及び近赤外光を撮像可能で分光感度が高いカメラであれば何でも良いが、ここでは、各画素の輝度を8ビットで表わす白黒CCDカメラを用いることとする。
ここで使用する白黒CCDカメラは、一般的なフォーカス合わせ不要なカメラであり、近赤外光を生体に照射した状態で、近赤外波長領域の分光感度が高く、生体からの反射光を撮像すると、静脈血が近赤外光の吸収率が高いため生体内部の静脈が黒っぽく写り、皮膚表面は白っぽく写るので、生体中の血管及び注射器を撮像する事が出来る。
図4における近赤外LED301ないし304及び可視LED311ないし314が照明手段1に該当し、カメラのレンズ部305が画像取得手段2内の撮像手段100に該当する。
照明手段1は、可視光指示信号121によって可視光122の照射を指示された場合には可視LED311ないし314を発光させて、可視光122を生体及び注射器に照射する。また、近赤外光指示信号131によって近赤外光132の照射を指示された場合には近赤外LED301ないし304を発光させて、近赤外光132を生体及び注射器に照射する。
画像取得手段2内の撮像手段100は、ボタンスイッチ205もしくはボタンスイッチ206から指示が与えられた際に、可視光指示手段162と近赤外光指示手段164に、可視光指示信号121と近赤外光指示信号131を発行するように指示すると同時に、生体及び注射器からの反射光の撮像を行う。
通常動作モードの場合、例えば撮像手段100に用いる白黒CCDカメラが1秒間に30フレームの画像を撮像する場合、5フレームの撮影毎に照明手段1が近赤外光源と可視光源の発光を切り替えるようにする。つまり、白黒CCDカメラが5フレーム分撮像する期間は、近赤外LED301ないし304を発光させ可視LED311ないし314を無発光にさせる(以下、この期間を近赤外光照射期間と称す。)。白黒CCDカメラが5フレーム分撮像を終了すると、次に近赤外LED301ないし304を無発光に、可視LED311ないし314を発光させて白黒CCDカメラの5フレーム分撮像する(以下、この期間を可視光照射期間と称す。)。撮像手段100から可視光指示手段162と近赤外光指示手段164への指示は、上述した5フレーム毎の光源の切り替えに同期して行われる。
撮像手段100が撮像した画像は、可視画像抽出手段101と近赤外画像抽出手段106に出力される。
また、撮像手段100から可視光指示手段162への指示信号151は可視画像抽出手段101にも入力され、可視画像抽出手段101はこの指示信号151に基づいて照明手段1の状態が可視光照射期間であるか否かを判断して、近赤外光照射期間は撮像手段100が出力する画像を注射針先端位置推定手段3に出力しないようにし、可視画像124のみを可視光光量調整手段161及び注射針先端位置推定手段3に出力する。
さらに、撮像手段100から近赤外光指示手段164への指示信号152は近赤外画像抽出手段106にも入力され、近赤外画像抽出手段106はこの指示信号152に基づいて照明手段1の状態が近赤外光照射期間であるか否かを判断して、可視光照射期間は撮像手段100が出力する画像を血管位置検出手段4に出力しないようにし、近赤外画像134のみを近赤外光光量調整手段163及び血管位置検出手段4に出力する。
このようにして、生体及び注射器に近赤外光132を5フレーム時間照射した状態で撮像手段100が撮像した近赤外画像134を血管位置検出手段4へ転送し、次の5フレーム時間は生体及び注射器に可視光122を照射した状態で撮像手段100が撮像した可視画像124を注射針先端位置推定手段3へ転送する。この一連の処理は通常モードの間繰り返される。よって、1秒間では、近赤外画像134及び可視画像124は計15フレームずつである。
次に、キャリブレーションモードの場合、照明手段1は常に可視光122のみを照射するようにする。そして、画像取得手段2内の撮像手段100で取得した画像は、全て可視画像抽出手段101を介して、可視画像124として可視光光量調整手段161及び注射針先端位置推定手段3に出力される。
ここで、可視光122及び近赤外光132の光量調整について説明する。なお、可視画像124、近赤外画像134は、各画素の濃度値が0から255で表現される画像として説明する。
まず、可視光122の場合、可視画像抽出手段101で抽出された可視画像124が可視光光量調整手段161に入力される。可視光光量調整手段161は、入力される可視画像124の各画素の濃度値に対して画像全体で同じ濃度値を持つ濃度値の画素数を求めて濃度ヒストグラムを生成し、濃度値が200から255の範囲に可視画像124の全画素数の約10%の画素数が分布するように、可視光強度指示信号171を可視光指示手段162に出力する。そして、可視光指示手段162は撮像手段100が出力する可視光122の発光タイミングの指示信号151と可視光光量調整手段161が出力する可視光強度指示信号171を合わせ、可視光指示信号121を照明手段1に出力する。
次に、近赤外光132の場合、近赤外画像抽出手段106で抽出された近赤外画像134が近赤外光光量調整手段163に入力される。前記と同様に、近赤外光光量調整手段163は、入力される近赤外画像134の各画素の濃度値に対して画像全体で同じ濃度値を持つ濃度値の画素数を求めて濃度ヒストグラムを生成し、濃度値が200から255の範囲に近赤外画像134の全画素数の約10%の画素数が分布するように、近赤外光強度指示信号172を近赤外光指示手段164に出力する。そして、近赤外光指示手段164は撮像手段100が出力する近赤外光132の発光タイミングの指示信号152と近赤外光光量調整手段163が出力する近赤外光強度指示信号172を合わせ、近赤外光指示信号131を照明手段1に出力する。
次に、注射針先端位置推定手段3について説明する。図5(A)は穿刺を行う注射器の一例である。501がキャリブレーション時の注射針先端位置A1、502がキャリブレーション時の注射器の特徴的な目盛りと注射針延長線との交点B1、503がキャリブレーション時の注射器の特徴的な目盛りと注射針延長線との交点C1、504、505がキャリブレーション時の注射器の特徴的な目盛り(本実施例では、注射針から注射針延長線上に向かって検出できる長さの長い二箇所の目盛りとする)、506がキャリブレーション時の注射針の延長線、507がキャリブレーション時の注射器の外形線分、508がキャリブレーション時の注射針の線分、521がキャリブレーション時のA1とB1を結ぶ線分の距離、522がキャリブレーション時のB1とC1を結ぶ線分の距離である。
まず、注射器画像抽出手段102は、可視画像124を5フレームおきに受信すると、5フレームの画像内の3フレーム目を記憶し、一般的な輪郭抽出処理を用いて、注射器510全体の輪郭抽出を行う。ここで抽出される輪郭とは、注射器の外形線分507、注射器510上に記されている目盛り、注射針508の部分である。輪郭とは画像の輝度値が急激に変化する部分であるため、これを取り出すには微分演算が有効である。ただし、デジタル画像においてはデータが一定間隔にとびとびに並んでいるため、本当の意味での微分処理を行うことができない。そのため隣接画素同士の差をとる演算で微分を近似することにより輪郭抽出を実施する。さらに輪郭抽出を施した画像を特定の閾値で2値化し、ノイズ除去を実施する。
次に、注射器画像抽出手段102は、前記ノイズ除去後の画像から、一般的な特徴抽出処理を用いて、線分を抽出する。該線分として、注射器の外形線分507、注射針の線分508、及び注射器に付加されている目盛の線分を検出する。そして、抽出した注射器特徴画像情報125を注射針先端位置検出手段103と注射針先端位置算出手段104に出力する。
キャリブレーションモードの場合、注射針先端位置検出手段103は、注射器画像抽出手段102が出力する注射器特徴画像情報125に基づき、注射針先端位置A1(501)と注射器に付加されている目盛の特定の2箇所の交点B1(502)、C1(503)の画素位置を検出する。
注射器510に付加されている目盛は規則的に並んでおり、目盛の線分に対する垂直方向と、注射器の外形線分507、注射針の線分508が平行に位置するので、注射針先端位置検出手段103は注射器の外形線分507の延長線と注射針の線分508の延長線506のうち、目盛の線分と垂直に交差する方を注射針の線分508と認識し、交差箇所と反対側の注射針の線分508上の端点を注射針先端位置A1(501)として認識し、A1の画素位置を特定する。
なお、本実施例においては、5フレームおきに受信する可視画像124の5フレームの画像内の3フレーム目を記憶し注射器の情報を抽出するようにしたが、これは、照明手段1の可視光122と近赤外光132の照射切り替えタイミングに遅延が生じても確実に可視光122を照射して時の画像を抽出するために定めたものであり、5フレームのうちどのフレームを可視画像124とするかは設計者が任意に選択しても良い。
注射針先端位置の認識が終了すると、注射針先端位置検出手段103は、延長線506と一定の間隔で垂直に交わる線分群を検出して、その中から長さの長い特定の目盛線分504、505を認識し、延長線506が目盛線分504、505と交差する交点B1(502)、C1(503)の画素位置を算出するとともに、画素(注射針先端)位置A1(501)、交点B1(502)、C1(503)から、撮像領域におけるA1とB1を結ぶ線分の距離X1(521)、B1とC1を結ぶ線分の距離Y1(522)を算出し、距離X1(521)を距離Y1(522)で除算した値Z1を記憶し、注射器初期情報127として注射針先端位置算出手段104に出力する。
図5(B)に、穿刺中の注射器のイメージを示す。図5(B)において、511が注射針を腕に穿刺中の注射針先端位置A2、512が注射針を腕に穿刺中の注射器の特徴的な目盛りと注射針延長線との交点B2、513が注射針を腕に穿刺中の注射器の特徴的な目盛りと注射針延長線との交点C2、514、515が注射針を腕に穿刺中の注射器の特徴的な目盛り、516が注射針を腕に穿刺中の注射針の延長線、517が注射針を腕に穿刺中の注射器の外形線分、518が注射針を腕に穿刺中の皮膚外部に位置する注射針の部分、519が注射針を腕に穿刺中の皮膚下に位置する注射針の部分、531が注射針を腕に穿刺中のA2とB2を結ぶ線分の距離、532が注射針を腕に穿刺中のB2とC2を結ぶ線分の距離でである。図5(B)を用いて、通常動作モードにおいて、使用者が注射器を腕に穿刺中に、注射針先端位置推定手段3が注射針先端の位置を予測する処理について説明する(以下、この処理を注射針先端位置予測処理と称す。)。ここに、図5(A)の可視画像124と大きく異なる点は、穿刺中であるため、皮膚外部に存在する注射針518は可視画像に映っているが、皮膚下に存在する注射針519は可視画像124に映らず、使用者の目にも注射針先端位置A2(511)が見えない点である。
注射針先端位置予測処理では、まず、注射器画像抽出手段102が、キャリブレーションモード時と同様、一般的な輪郭抽出処理を用いて、該可視画像にて注射器全体の輪郭抽出を行い、前記輪郭抽出を施した画像を特定の閾値で2値化し、ノイズ除去を実施する。
次に、前記注射器画像抽出手段102は、キャリブレーションモード時と同様、前記ノイズ除去後の画像から、一般的な特徴抽出処理を用いて、線分を抽出する。該線分として、注射器の外形線分517、注射針の線分518、及び注射器に付加されている目盛の線分を検出する。注射器に付加されている目盛が規則的に並んでおり、目盛の線分に対する垂直方向と、注射器の外形線分517、注射針の線分518が平行に位置するので、注射針先端位置算出手段104は、注射器の外形線分517の延長線と注射針の線分518の延長線516のうち、前記目盛の線分と垂直に交差する方を注射針の線分518と認識する。
次に、注射針先端位置算出手段104は、前記延長線516と一定の間隔で垂直に交わる線分群を検出して、その中から長さの長い特定の目盛線分514、515を認識し、前記延長線516が目盛線分514、515と交差する交点B2(512)、C2(513)の画素位置を算出し、前記B2とC2を結ぶ線分の距離Y2(532)を算出する。そして、キャリブレーションモード時に記憶しておいた距離X1(521)を距離Y1(522)で除算した値Z1とY2(532)を乗算した結果を、皮膚下にあって目に見えない注射針先端位置A2(511)と交点B2(512)を結ぶ線分の距離X2(531)とみなし、注射針の線分518側かつB2とC2を結ぶ線分の延長線上で、B2からの距離がX2(531)となる画素(注射針先端)位置A2(511)を算出する。そして算出した画素位置A2(511)を、注射針先端位置128として注射針先端位置画像生成手段105に出力する。
なお、ここでは、A1とB1を結ぶ線分の距離とB1とC1を結ぶ線分の距離の比を基にA2の位置を予測したが、それ以外の方法として、A1とC1を結ぶ線分の距離とB1とC1を結ぶ線分の距離の比を基にA2の位置を予測してもよい。
また、キャリブレーション時と穿刺時では、通常、注射器の腕に対する角度は異なるケースがほとんどであるが、撮像される前記可視画像において、前記X1(521)、Y1(522)の比と、前記X2(531)、Y2(532)の比は、常に同じであるので、穿刺時の注射針先端位置A2は検出可能である。
また、ここでは、注射器の目盛りを検出して注射針先端位置を予測したが、それ以外の方法として、目盛りを検出するのではなく、注射器のB1、C1にあらかじめ可視光に強く蛍光する蛍光体が所定サイズの点状に塗布された注射器を用い、前記可視画像において、高輝度な画素位置を検出し該画素領域を認識することで、前記目盛り検出によるB1、C1、B2、C2の検出処理の替わりとすることも可能である。
注射針先端位置画像生成手段105は注射針先端位置128から、画素位置を中心に半径10画素の領域を注射針先端領域として、該注射針先端領域に含まれる画素の画素値を青色として表示するための注射針先端位置を示すマーク画像129を生成して画像合成手段109へ出力する。ここで、マーク画像129は、各画素の画素値がR(赤)、G(緑)、B(青)各8ビットで表現される画像であり、青色以外の他の色であっても良い。
次に血管位置検出手段4について説明する。
血管画像抽出手段107は、近赤外画像134から生体の血管部分を認識して抽出し、血管を強調した画像(以下、血管強調画像と称す。)135を生成して血管画像生成手段108へ出力する。
血管画像生成手段108は、血管強調画像135から表示用の血管表示画像138を生成して画像合成手段109へ出力する。
図6に、血管位置検出手段4における血管検出、血管強調画像生成に関する説明図を示す。
図6において、白黒CCDカメラが撮像した近赤外画像601には血管像602が映っている。血管画像抽出手段107は、近赤外画像601の各水平ライン604を走査して、横軸を水平1ライン、縦軸を輝度とした水平ラインの各画素の輝度グラフを生成する。例えば、水平ライン604が血管像602と交差すると、輝度グラフ607のようになる。ここに、605、606はそれぞれ、水平ライン走査上で血管近傍603内の最初の画素輝度、最後の画素輝度である。輝度グラフ607は所定の輝度閾値TH1と比較され、輝度グラフ607と前記輝度閾値TH1とが交差する位置に最も近い画素位置G3、G4を血管602の境界位置とみなし、G3とG4との間の画素数、及びG3とG4の中点に最も近い画素位置Pを記憶しておく。全ての水平ラインを走査終了した時点で、各ラインのG3とG4との間の画素数、及びG3とG4の中点画素位置Pを、血管パターン情報として保持しておく。
血管画像抽出手段107が近赤外画像から生成する血管強調画像は、血管像602の境界位置として検出された前記G3、G4の間の画素輝度を一様に高輝度化させ、それ以外の画素輝度を0とする。また、前記画像表示手段110がカラー表示能力のある場合なら、例えば、前記G3、G4の間の画素色を一様に赤色とし、それ以外の画素色を黒色としてもよい。前記血管パターン情報は、後述の注射針を穿刺するのに最適な血管を検出する方法説明においても用いられる。
図7に、血管パターン情報生成方法の説明図を示す。
図7(A)においては、白黒CCDカメラが撮像した撮像範囲701に血管像703、704、705が映っている。ここでは、図6で説明した方法で血管境界を検出する方法を利用する。撮像範囲701の左上から1ラインずつ、水平ライン走査を行う順番702のとおり、一番上のラインから一番下のラインまで全ラインを走査し、例えば、各水平走査ライン706においては、各ラインが血管境界と交わるK1とK2との間の画素数LK、K1とK2の中点画素位置PK、S1とS2との間の画素数LS、S1とS2との中点画素位置PS、T1とT2との間の画素数LT、T1とT2との中点画素位置PTを検出し該水平走査ライン706の血管パターン情報として記憶しておく。同様にして、全ラインに対し前述した処理を行うと、血管パターン情報として、全ての血管の太さと中心位置が生成されることになる。
図7(B)において、撮像範囲701は、例えば、横640画素、縦400画素とし、PK0、PS0は0ライン目の血管の中心位置を意味し、PK0位置、PS0位置の血管の太さをそれぞれLK0、LS0とする。また、PS300、PT300、PU300は、300ライン目の血管分岐点を意味する。
血管として認識した画素領域は、R(赤)、G(緑)、B(青)各8ビットで表現される赤色の値とし、それ以外の部分は、R(赤)、G(緑)、B(青)各8ビットで表現される肌色の値としてカラー画像化したものとする。なお、この色別化は血管とそれ以外の部分を他の色で表現するようにしても良い。
次に、表示手段5において、画像合成手段109は、血管表示画像138と前記注射針先端位置を示すマーク画像129とを合成して合成画像141を生成し、画像表示手段110へ出力する。
そして、画像表示手段110は、生体の血管位置を強調した画像に穿刺中の注射針先端位置を推定して重ね合わせた合成画像141を表示部203に表示する。ここで表示部203は例えばカラー液晶ディスプレイとする。
例えば、図8に、各撮像画像から合成画像141を生成する過程のイメージを示す。
図8において、401は血管画像生成手段108が出力する血管表示画像138を示しており、血管位置検出手段4が検出した血管像403が映っている。また、402はマーク画像129を生成する際の穿刺中の可視画像であり、404は注射針先端位置推定手段3で求めた注射針先端位置である。なお、ここに、405は穿刺中の注射器像であり、注射針のうち、406の部分は皮膚の上にあり、407の部分は腕に刺さっている部分であり、注射針先端位置404は皮下に位置するため目視では見えない状態であり、注射針の先端を示唆するためのイメージとして付してある。最終的に生成表示される合成画像409は、近赤外画像から生成される血管強調画像に対し、前記注射針先端位置404を示す青色のマーク画像408を合成したものとなる。
この様にして、使用者は、腕201を目視して見えにくい血管や皮膚下に位置する注射針の先端位置を表示部203で確認する事が可能となる。
図9に、本発明による血管及び注射針位置提示方法のフローチャートを示す。
本発明による血管及び注射針位置提示装置の電源をオンすると(S101)、まず注射針先端位置画像生成手段105内部の記憶領域として確保している針先端位置画像の記憶領域を初期化する(S102)。針先端位置画像は、最終的に血管強調画像と合成される画像の記憶領域である。
次に、使用者が、注射器を腕201と筐体202の間に位置させ、ボタンスイッチ205を押すと、照明手段1は腕に可視光を照射して、撮像手段100及び可視画像抽出手段101にて第1の可視画像を抽出する(S103)。
次に、注射器画像抽出手段102が、第1の可視画像から注射器部分を認識して、前記注射針先端位置検出手段103が、撮像範囲における針先端位置(A1)及び注射器の目盛り位置(B1、C1)を検出する(S104)。この(S102)から(S104)の処理が前述のキャリブレーションモードに相当する。
次に通常動作モードでは、使用者が、注射器を一旦、撮像範囲以外に移動させ、ボタンスイッチ206を押すと、照明手段1は腕に近赤外光を照射し、前記近赤外画像抽出手段106にて第1の近赤外画像を抽出する(S105)。
次に、前記血管画像抽出手段107が、第1の近赤外画像から血管部分を検出して血管パターン情報を生成し第1の血管特徴情報として記憶するとともに、第1の血管強調画像を生成・記憶し、該第1の血管強調画像135を前記血管画像生成手段108へ転送し、そのまま前記動き補正後の血管表示画像138として画像合成手段109へ転送する。この時、注射針先端位置を示すマーク画像129はまだ生成されていないため、前記画像合成手段109は合成画像141として前記動き補正後の血管表示画像138を前記画像表示手段110へ転送して所定表示範囲を表示する(S106)。
ここから以降は、照明手段1が5フレーム時間毎に、可視光と近赤外光を交互に照射しながら、可視光照射時は前記可視画像抽出手段101が可視画像を抽出し、近赤外光照射時は前記近赤外画像抽出手段106が近赤外画像を抽出する動作を交互に繰り返し、可視画像124を注射器画像抽出手段102へ、前記近赤外画像134を前記血管画像抽出手段107へそれぞれ転送しながら、以下の処理を行う。
まず、照明手段1が腕201に可視光を照射し、前記可視画像抽出手段101にて第2の可視画像を抽出する(S107)。
次に、前記注射器画像抽出手段102が、第2の可視画像から注射器部分を検出し、前記注射針先端位置算出手段104が、撮像範囲における注射器の目盛り位置(B2、C2)を検出する(S108)。
次に、前記注射針先端位置算出手段104は、前記B2とC2の間の距離と方向を算出し、前記A1とB1、B1とC1の各距離の比を基に、B2と針先端位置A2の距離を求め、針先端位置A2の位置を算出する(S109)。
なお、前記ステップS108、S109は、図5(B)で説明した前記注射針先端位置予測処理に相当する。
次に、前記注射針先端位置画像生成手段105は、前記算出したA2位置に針先端を示すマークを付加した針先端位置画像を生成・記憶する(S110)。
次に、前記画像合成手段109は、前記針先端位置画像と第1の血管強調画像とを合成した合成画像を生成し、該合成画像を前記画像表示手段110へ転送して所定表示範囲を表示する(S111)。
以後、ステップS107からS111は、注射終了するまで繰り返され(S117)、医師や看護師は注射が終了した時点で電源をオフする(S118)。
なお、本実施例においては、筐体上に表示部203とボタンスイッチ205及び206を別に配置する例を示したが、例えば、表示部203がタッチパネル方式のディスプレイである場合には、ボタンスイッチ205及び206を表示部203上に設けても良い。
また、本実施例においては、ボタンスイッチ205及び206を用いてキャリブレーションモードと通常動作モードを行うように示したが、ボタンスイッチの数及び用い方についてはどのような方法でも良いことは言うまでもない。
また、本実施例においては注射器を例に示したが、点滴用の針についても同様に実施する事が可能である。例えば、点滴用の針の手に持つつまみ部分の形状を認識させて針の先端位置を推定しても良いし、点滴用の針にマークをしたり、点滴用チューブにマークをして針の先端位置を推定するようにしても良い。
以上のように、本実施例においては生体に近赤外光を照射して得る近赤外画像を基に血管を強調した画像を生成し、生体の可視画像に映る注射器の目盛りもしくは、注射器に付着させた蛍光体の蛍光を基に、注射針先端位置を算出し、血管を強調した画像の注射針先端位置に色情報を組み込んで表示させることで、使用者は、生体への注射や点滴を行う際、穿刺前後にかかわらず常に血管と注射針先端の位置関係を視認することが可能となる。
特に、従来の目視注射では、穿刺後は注射針自体が生体の皮膚下にあるため注射針先端位置は目視ではわからなかったが、本発明によれば、注射針先端が皮膚下にあっても、血管との位置関係を視認できるので、使用者が、穿刺しようとする血管に正確に注射針等を穿刺出来たかを確認することが可能となる。
図10に本発明の血管及び注射針位置提示装置の概略機能ブロック図を示す。図10の血管及び注射針位置提示装置は、照明手段1と、画像取得手段2と、注射針先端位置推定手段3と、血管位置検出手段4と表示手段5とで構成される。
実施例1と異なる点は血管位置検出手段4内に血管動きベクトル抽出手段111を設けた点である。実施例1と同じ要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
血管動きベクトル抽出手段111は、詳細は後述の図12で説明するが、後述の図13のボタンスイッチ206による入力が発生した時点以降、前記血管画像抽出手段107が5フレーム時間おきに生成する血管強調画像135間の画像のずれを検出して腕の動きの移動量と移動方向を検出し、該移動量と移動方向を腕の動きベクトル137として血管画像生成手段108へ転送する。
前記血管動きベクトル抽出手段111は、前記血管パターン情報の前記血管の中心位置が、撮像範囲701と交わる位置、もしくは、撮像範囲701内の血管分岐点を、端点とする連続性のある経路を探索し、各経路を血管リストとする。この場合、前記血管パターン情報は以下の4つの血管リストに分けられる。血管リスト1は、中心位置PK0からPK399にいたる点線経路である。血管リスト2は、中心位置PS0からPS300にいたる点線経路である。血管リスト3は、中心位置PT170からPT300にいたる点線経路である。血管リスト4は、中心位置PU300からPU399にいたる点線経路である。
前記血管動きベクトル抽出手段111は、前記血管リストを生成すると、各血管リストにおいて、中心位置を結んだ点線経路の直線性が高く太い箇所をサブリストとして複数個抽出する。直線性が高く太い箇所を抽出する方法としては、判断する画素間隔数を決定(本実施例では50画素)し、血管リスト1ではPK0からPK50までの中心位置に対して、太さのパラメータであるLK0からLK50のすべてが所定の値(外部より設定可能)よりも大きい場合、最小二乗法を用いて中心位置を一次直線近似し、近似した直線とPK0からPK50の経路との距離誤差の絶対値の総和をQK0として記憶しておく。太さのパラメータであるLK0からLK50のいずれかが前記所定の値よりも小さい場合は、前記距離誤差の絶対値の総和は、所定最大値とする。続いてPK1からPK51、・・・、PK349からPK399と全ての中心位置に対してそれぞれ、前記距離誤差の絶対値の総和QK1、・・・、QK349を算出した時点で、前記QK0からQK349が所定の値(外部より設定可能)以下の領域を直線性の高い箇所としてサブリストに抽出する。前記同様の処理をすべての血管リストについて実施する。抽出の終わったサブリストに対して、血管の太さの平均値を算出し、平均値が大きいものから順に数個(本実施例では2個)のサブリストを選択する。このようにして選択したサブリストを、血管に穿刺するに最適な領域とみなし、最適穿刺領域711、712として認識・記憶する。
図11は、前記50画素の中心位置群による経路と該中心位置群を近似した直線との距離誤差の絶対値の総和の具体例図である。
図11(A)は、経路の中心画素群800上において、中心画素PK66(801)から中心画素PK116(802)までの50画素を、最小二乗法を用いて近似した近似直線803の例である。図11(B)において、PK66(801)からPK116(802)の画素群と前記近似直線803との距離誤差の絶対値の総和は、斜線部811、812、813の各面積の総和となる。
なお、H1(804)は、PK66(801)から近似直線803への垂線と近似直線803の交点である。H4(807)は、PK116(802)から近似直線803への垂線と近似直線803の交点である。H2(805)、H3(806)は、経路の中心画素群800と近似直線803との交点である。
図12(A)においては、本装置を腕に装着する前に、あらかじめ穿刺したい箇所近辺の腕表面上に特殊シールを貼っており、該特殊シールの像904が映っている例を説明する。該特殊シールは、近赤外光が当たると近赤外光を極端に蛍光もしくは吸収する材質のシールとする。近赤外光を照射時に前記近赤外画像抽出手段106が撮像した近赤外画像が、撮像画像領域900にあるとする。この時、前記血管動きベクトル抽出手段111は、前記図6、図7で説明した方法を利用して、撮像画像領域900における特殊シールの像904や血管分岐点903の画素位置を検出する。腕が動いたり揺れたりすると、次の時刻に撮像した近赤外画像では、血管像901、902はそれぞれ血管像911、912へ位置が動いており、同様に、血管分岐点903は移動後の血管分岐点913へ、特殊シールの像904は移動後の特殊シールの像914へ動く。前記血管動きベクトル抽出手段111は、前記図6、図7で説明した手順を利用して、腕が動いた後の特殊シール像914や移動後の血管分岐点913の撮像画像領域900内での画素位置を検出し、特殊シールの像904の画素位置から移動後の特殊シールの像914の画素位置へのベクトル、もしくは血管分岐点903の画素位置から移動後の血管分岐点913の画素位置へのベクトルを算出する。例えば、移動後の血管分岐点913の画素位置が血管分岐点903の画素位置に対して水平左方向に50画素、垂直下方向に20画素ずれていたとすると、前記ベクトルは(−50、+20)となる。これを腕の動きベクトルとする。
前記血管画像抽出手段107は、前記キャリブレーション終了後に、後述の図14のステップS105、S106にあるように、初期の血管強調画像の血管パターンを検出しておき、その後、後述の図14のステップS112からS116にあるように、前記近赤外画像抽出手段106からの近赤外画像の血管パターンを検出する度に、前記血管動きベクトル抽出手段111が該近赤外画像の血管パターンの前記初期血管強調画像の血管パターンに対するずれ量とずれ方向として、該ずれに係る前記動きベクトルを検出し、前記血管画像生成手段108は該近赤外画像の血管部分が前記初期の血管強調画像の血管部分と一致するように、前記初期の血管強調画像を前記ベクトル分だけずらした画像を再び初期血管強調画像として記憶しておき、前記動き補正後の血管表示画像138として出力する。
なお、前記特殊シールは、近赤外光によく蛍光するもしくは近赤外光をよく吸収する性質と記したが、可視光によく蛍光するもしくは可視光をよく吸収する性質のシールを用い、照明手段1が可視光を照射している時に撮像した可視画像において、前記特殊シールの位置のずれを腕の動きベクトルとして検出してもよい。
図12(B)は、前記動きベクトルの検出方法として、前記最適穿刺領域を利用する方法を説明するものである。前記血管動きベクトル抽出手段111は、腕201が動く前と動いた後の血管パターン情報から生成した最適穿刺領域のずれを検出することで動きベクトル生成する方法である。腕が動く前の最適穿刺領域(サブリスト)907の中心画素(最適穿刺位置)905が、腕が動いた後の最適穿刺領域(サブリスト)917の中心画素(最適穿刺位置)915に移動しているので、最適穿刺位置905から最適穿刺位置915へのベクトルを算出することができる。ここに、動き探索領域918は、最適穿刺位置905の近傍にある最適穿刺領域(サブリスト)917の最適穿刺位置915を探索する範囲を意味する。
なお、前記腕の動き検出は、水平、垂直方向への腕の動きであったが、それ以外に、腕自身の角度が変化する動きが有り得る。この場合は、例えば、前記特殊シールの画素位置、もしくは、前記血管分岐点の画素位置、もしくは、前記最適穿刺領域の中心画素位置のうち、いずれか2点を基準点として、腕が動く前の近赤外画像における前記2点を結ぶ直線と、腕が動いた後の近赤外画像における前記2点を結ぶ直線とがなす角度量と回転方向を検出することで、前記腕が動いた後の近赤外画像の血管部分が前記初期血管強調画像の血管部分と一致するように、前記初期血管強調画像を前記角度量だけ前記回転方向へ回転した画像を再び初期血管強調画像として記憶しておき、前記動き補正後の血管表示画像138として画像合成手段109へ転送すればよい。
また、前記腕の動き検出においては、注射器が撮像範囲内に入るため、撮像範囲内の注射器像以外の領域に存在する前記特殊シール、もしくは、前記血管分岐点、もしくは、前記最適穿刺領域を用いて動き検出を行うものである。
以上の様に、血管動きベクトル抽出手段111を設けることで、筐体を図13に示すようにすることが可能となる。図13は、第2の位置関係で設置される血管位置提示装置の一例の概観図を示す。図13は、血管位置提示装置と生体が非固定で使用される例であり、筐体202は、足場207、208によって支持される。足場207、208は、筐体202と血管位置を検出しようとする腕201とを所定の距離離した状態で安定させ、筐体202と足場207、208で腕201を囲むように設置される。この場合、腕201は固定されないため、腕と筐体の位置関係にずれが生じる場合がある。そこで、血管動きベクトル抽出手段111を設けることで、腕と筐体の位置関係がずれても的確に血管に穿刺を行うことが可能となる。
図14に、本発明による血管及び注射針位置提示方法のフローチャートを示す。
本発明による血管及び注射針位置提示装置の電源をオンすると(S101)、まず前記注射針先端位置画像生成手段105内部の記憶領域として確保している針先端位置画像の記憶領域を初期化する(S102)。該針先端位置画像は、最終的に前記血管強調画像と合成される画像の記憶領域である。
次に、医師や看護師が、注射器を腕201と筐体202の間に位置させ、ボタンスイッチ205を押すと、前記照明手段1は腕に可視光を照射して、前記可視画像抽出手段101にて第1の可視画像を撮像する(S103)。
次に、注射器画像抽出手段102が、第1の可視画像から注射器部分を認識して、前記注射針先端位置検出手段103が、撮像範囲における針先端位置(A1)及び注射器の目盛り位置(B1、C1)を検出する(S104)。なお、この処理は、前記図5(A)で説明したキャリブレーション処理に相当する。
次に、医師や看護師が、注射器を一旦、撮像範囲以外に移動させ、ボタンスイッチ205を押すと、前記照明手段1は腕に近赤外光を照射し、前記近赤外画像抽出手段106にて第1の近赤外画像を撮像する(S105)。
次に、前記血管画像抽出手段107が、第1の近赤外画像から血管部分を検出して血管パターン情報を生成し第1の血管特徴情報として記憶するとともに、第1の血管強調画像を生成・記憶し、該第1の血管強調画像135を前記血管画像生成手段108へ転送し、そのまま前記動き補正後の血管表示画像138として画像合成手段109へ転送する。この時、注射針先端位置を示すマーク画像129はまだ生成されていないため、前記画像合成手段109は合成画像141として前記動き補正後の血管表示画像138を画像表示手段110へ転送して所定表示範囲を表示する(S106)。
ここから以降は、照明手段1が5フレーム時間毎に、可視光と近赤外光を交互に照射しながら、可視光照射時は可視画像抽出手段101が撮像し、近赤外光照射時は前記近赤外画像抽出手段106が撮像を交互に繰り返し、可視画像124を注射器画像抽出手段102へ、前記近赤外画像134を前記血管画像抽出手段107へそれぞれ転送しながら、以下の処理を行う。
まず、前記照明手段1が腕201に可視光を照射し、可視画像抽出手段101にて第2の可視画像を撮像する(S107)。
次に、前記注射器画像抽出手段102が、第2の可視画像から注射器部分を検出し、前記注射針先端位置算出手段104が、撮像範囲における注射器の目盛り位置(B2、C2)を検出する(S108)。
次に、前記注射針先端位置算出手段104は、前記B2とC2の間の距離と方向を算出し、前記A1とB1、B1とC1の各距離の比を基に、B2と針先端位置A2の距離を求め、針先端位置A2の位置を算出する(S109)。
なお、前記ステップS108、S109は、図5(B)で説明した前記注射針先端位置予測処理に相当する。
次に、前記注射針先端位置画像生成手段105は、前記算出したA2位置に針先端を示すマークを付加した針先端位置画像を生成・記憶する(S110)。
次に、前記画像合成手段109は、前記針先端位置画像と第1の血管強調画像とを合成した合成画像を生成し、該合成画像を前記画像表示手段110へ転送して所定表示範囲を表示する(S111)。
次に、前記照明手段1が腕201に近赤外光を照射し、前記近赤外画像抽出手段106にて第2の近赤外画像を撮像する(S112)。
次に、前記血管画像抽出手段107が、第2の近赤外画像から血管部分を検出し、前記血管動きベクトル抽出手段111が、血管の特徴部分を検出し第2の血管特徴情報として記憶する(S113)。
次に、前記血管動きベクトル抽出手段111は、前記第1の血管特徴情報と前記第2の血管特徴情報から、腕201の動きベクトルを検出する(S114)。
次に、前記血管画像生成手段108は、前記第1の血管強調画像を前記動きベクトルの方向に動きベクトル量だけ移動させた画像を新たな第1の血管強調画像として記憶し、前記画像合成手段109が、該新たな第1の血管強調画像と前記可視画像を基に生成した前記注射針先端位置画像との合成画像を生成し、該合成画像141を前記画像表示手段110へ転送して表示させる(S115)。
次に、前記血管動きベクトル抽出手段111は、前記生成した第2の血管特徴情報を第1の血管特徴情報として置き換える(S116)。
以後、ステップS107からS116は、注射終了するまで繰り返され(S117)、医師や看護師は注射が終了した時点で電源をオフする(S118)。
以上のように、本実施例においては、穿刺作業中に生体が動いた場合においても正確に動いた量を検出し、血管の表示を補正する事が可能となるので、生体と本発明の血管及び注射針位置提示装置が固定されていない場合においても、使用者は正確に注射針等を穿刺することが可能となる。
本発明にかかる血管及び注射針位置提示装置、及び血管及び注射針位置提示方法は、生体に穿刺を行う際に穿刺後の注射針先端位置と血管位置を確認出来る血管及び注射針位置提示装置等として有用である。
本発明の実施例1における血管及び注射針位置提示装置の概略機能ブロック図 本発明の実施例1における生体に固定するタイプの血管及び注射針位置提示装置の概観図 本発明の実施例1における生体に固定するタイプの血管及び注射針位置提示装置の固定部の構造図 本発明の実施例1における血管及び注射針位置提示装置が生体に面する側の構成図 本発明の実施例1における注射針位置提示方法を説明するための図 本発明の実施例1における血管検出、血管強調画像生成の説明図 本発明の実施例1における血管パターン情報生成方法と最適穿刺領域を検出する方法の説明図 本発明の実施例1において各撮像画像から合成画像を生成する過程の説明図 本発明の実施例1において血管に注射針を穿刺中の注射針先端位置を検出・表示させる方法のフローチャート 本発明の実施例2における血管及び注射針位置提示装置の概略機能ブロック図 本発明の実施例2における中心位置群による経路と中心位置群を近似した直線との距離誤差の絶対値の総和の具体例図 本発明の実施例2における生体の動き検出、画像補正の説明図 本発明の実施例2において生体に非固定タイプの血管及び注射針位置提示装置の概観図 本発明の実施例2において血管に注射針を穿刺中の注射針先端位置を検出・表示させる方法のフローチャート 従来の静脈探査装置の構成図
符号の説明
1 照明手段
2 画像取得手段
3 注射針先端位置推定手段
4 血管位置検出手段
5 表示手段
100 撮像手段
101 可視画像抽出手段
102 注射器画像抽出手段
103 注射針先端位置検出手段
104 注射針先端位置算出手段
105 注射針先端位置画像生成手段
106 近赤外画像抽出手段
107 血管画像抽出手段
108 血管画像生成手段
109 画像合成手段
110 画像表示手段
111 血管動きベクトル抽出手段
121 可視光指示信号
122 可視光
123 反射光
124 可視画像
125 注射器特徴画像情報
127 注射器初期情報
128 注射針先端位置
129 マーク画像
131 近赤外光指示信号
132 近赤外光
133 反射光
134 近赤外画像
135 血管強調画像
137 腕の動きベクトル
138 血管表示画像
141 合成画像
151 指示信号
152 指示信号
161 可視光光量調整手段
162 可視光指示手段
163 近赤外光光量調整手段
164 近赤外光指示手段
171 可視光強度指示信号
172 近赤外光強度指示信号
201 腕
202 筐体
203 表示部
204 強調表示された血管
205 ボタンスイッチ
206 ボタンスイッチ
207 足場
208 足場
209 注射針先端マーク
221 注射器
222 注射針先端
223 皮膚外部に位置する注射針部分
224 皮膚下に位置する注射針部分
301〜304 近赤外LED
305 カメラのレンズ部
311〜314 可視LED
401 血管画像生成手段が出力する血管表示画像
402 穿刺中の可視画像
403 血管像
404 注射針先端位置
405 注射器像
406 皮膚の外部に位置する注射針像
407 皮膚下に位置する注射針の部分
408 注射針先端を示すマーク画像
409 合成画像
501 キャリブレーション時の注射針先端位置A1
502 キャリブレーション時の注射器の目盛りと注射針延長線との交点B1
503 キャリブレーション時の注射器の目盛りと注射針延長線との交点C1
504 キャリブレーション時の注射器の目盛り
505 キャリブレーション時の注射器の目盛り
506 キャリブレーション時の注射針の延長線
507 キャリブレーション時の注射器の外形線分
508 キャリブレーション時の注射針の線分
510 注射器
511 注射針を腕に穿刺中の注射針先端位置A2
512 注射針を腕に穿刺中の注射器の目盛りと注射針延長線との交点B2
513 注射針を腕に穿刺中の注射器の目盛りと注射針延長線との交点C2
514 注射針を腕に穿刺中の注射器の目盛り
515 注射針を腕に穿刺中の注射器の目盛り
516 注射針を腕に穿刺中の注射針の延長線
517 注射針を腕に穿刺中の注射器の外形線分
518 注射針を腕に穿刺中の皮膚外部に位置する注射針の線分
519 注射針を腕に穿刺中の皮膚下に位置する注射針の線分
521 キャリブレーション時のA1とB1を結ぶ線分の距離X1
522 キャリブレーション時のB1とC1を結ぶ線分の距離Y1
531 注射針を腕に穿刺中のA2とB2を結ぶ線分の距離X2
532 注射針を腕に穿刺中のB2とC2を結ぶ線分の距離Y2
601 近赤外画像
602 血管像
603 血管近傍
604 水平ライン
605 水平ライン走査上で血管近傍内の最初の画素輝度
606 水平ライン走査上で血管近傍内の最後の画素輝度
607 水平ラインの各画素の輝度グラフ
701 撮像範囲
702 水平ライン走査を行う順番
703〜705 血管像
706 水平走査ライン
711 最適穿刺領域(サブリスト)
712 最適穿刺領域(サブリスト)
800 経路の中心画素群
801 中心画素PK66
802 中心画素PK116
803 近似直線
804 交点H1
805 交点H2
806 交点H3
807 交点H4
811〜813 距離誤差の絶対値の和
900 撮像画像領域
901、902 血管像
903 血管分岐点
904 特殊シールの像
905 最適穿刺位置
907 最適穿刺領域(サブリスト)
911、912 移動後の血管像
913 移動後の血管分岐点
914 移動後の特殊シールの像
915 腕が動いた後の最適穿刺位置
917 腕が動いた後の最適穿刺領域(サブリスト)
918 動き探索領域
1101 固定用接続部
1102 固定用ベルト
1201 接着部
1301 筐体
1302 発光素子
1303 受光素子
1304 電池
1305 電源操作スイッチ
1306 表示素子
1307 矢印
1308 クリップ

Claims (6)

  1. 波長の異なる第1の照明光及び第2の照明光を生体へ照射する照明手段と、
    前記生体に前記第1の照明光を照射した反射光を撮像して第1の撮像画像として出力し、前記生体に前記第2の照明光を照射した反射光を撮像して第2の撮像画像として出力する画像取得手段と、
    前記第1の撮像画像から前記生体に穿刺した針の先端位置を推定し前記針の先端位置画像を出力する針先端位置推定手段と、
    前記第2の撮像画像から前記生体の血管位置を検出して前記血管位置を強調した画像を出力する血管位置検出手段と、
    前記針の先端位置画像と前記血管位置を強調した画像とを1つの画像に合成する画像合成手段と、
    前記画像合成手段が出力する合成された画像を表示する画像表示手段とを備え、
    前記生体の血管位置を表示した画像上に前記穿刺した針の先端位置を同時に表示する
    ことを特徴とした血管及び注射針位置提示装置。
  2. 前記照明手段は、
    前記第1の照明光を照射する可視光源と、
    前記第2の照明光を照射する近赤外光源とを備え、
    前記画像取得手段の指示に従って前記可視光源と前記近赤外光源とを切り替えて前記生体に照射する
    ことを特徴とする請求項1に記載の血管及び注射針位置提示装置。
  3. 前記画像取得手段は、
    前記生体からの反射光を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段から前記第1の撮像画像を抽出する第1の画像抽出手段と、
    前記撮像手段から前記第2の撮像画像を抽出する第2の画像抽出手段と、
    前記第1の撮像画像に基づいて前記第1の照明光の強度を指示する第1の照明光強度指示信号を生成する第1の照明光光量調整手段と、
    前記第2の撮像画像に基づいて前記第2の照明光の強度を指示する第2の照明光強度指示信号を生成する第2の照明光光量調整手段と、
    前記撮像手段が出力する前記第1の照明光を照射するタイミングを指示する第1の指示信号と前記第1の照明光強度指示信号から前記第1の照明光の照射タイミング及び強度を前記照明手段に出力する第1の照明光指示手段と、
    前記撮像手段が出力する前記第2の照明光を照射するタイミングを指示する第2の指示信号と前記第2の照明光強度指示信号から前記第2の照明光の照射タイミング及び強度を前記照明手段に出力する第2の照明光指示手段とを備え、
    前記第1の指示信号と前記第2の指示信号は前記撮像手段の撮像タイミングに応じて決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の血管及び注射針位置提示装置。
  4. 前記針先端位置推定手段は、
    前記第1の撮像画像から注射器部分の画像を抽出する注射器画像抽出手段と、
    前記注射器部分の画像から前記針の先端部分を検出する注射針先端位置検出手段と、
    前記注射器部分の画像と前記注射針器先端位置検出手段が出力する情報とから前記生体に穿刺している前記針の先端位置を算出する注射針先端位置算出手段と、
    前記注射針先端位置算出手段が出力した前記針の先端位置の画像を生成する注射針先端位置画像生成手段とを備え、
    前記注射針先端位置検出手段が検出する穿刺前の注射針上の2点の特徴位置と注射針の先端位置を注射器初期情報とし、
    前記注射針先端位置算出手段が前記注射器部分の画像と前記注射器初期情報から穿刺中の
    注射器の針の先端位置を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の血管及び注射針位置提示装置。
  5. 前記血管位置検出手段は、
    前記第2の撮像画像から前記生体内の血管位置を検出する血管画像抽出手段と、
    前記血管画像抽出手段が出力する前記血管位置を強調した画像を生成する血管画像生成手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の血管及び注射針位置提示装置。
  6. 前記血管位置検出手段は、
    前記血管位置の動きを検出する血管位置動き検出手段をさらに備え、
    前記血管画像生成手段は、前記血管画像抽出手段が出力する前記血管位置と
    前記血管位置動き検出手段が出力する血管位置の動き情報に基づいて前記血管位置を強調した画像を生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の血管及び注射針位置提示装置。
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