JP4558899B2 - Mower - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は乗用等の草刈り機に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来乗用草刈り機には走行機体の下方に草刈り用の刈取り装置(ロータリカッタ等)が設けられ、刈取り装置を駆動すると共に走行機体を走行させることで走行機体の走行範囲の草刈り作業を行うように構成されている。しかし草刈り作業範囲の際(きわ)の作業を行う場合、走行機体が前述の作業範囲の際に近い部分を走行する必要があり、脱輪の危険がある場合等においては上記際の草刈り作業を円滑に行うことができない場合があるという欠点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の草刈り機は、走行機体6の下方に草刈り用の刈取り装置14を設けた草刈り機において、後輪2とともに前輪1も駆動させる4輪駆動機構を走行機体6の下方に設け、該4輪駆動機構を構成する第1伝動軸71、第2伝動軸72及び中継ケース66を側面視中継ケース66が頂部になる山形に形成するとともに、該中継ケース66をフロントアクスルケース26及びリヤアクスルケース27に対して高位置に配置し、中継ケース66の下方に刈刃装置14のためのスペースを形成し、刈取り装置14を左右動可能に支持せしめ、上記刈取り装置14を走行機体6の側方に偏位して突出する偏位姿勢Aと、走行機体6の中心側に格納する通常姿勢Nとに姿勢切換を行う切換手段と所定の切換位置に保持する保持手段とを設け、走行機体6の後側に配置されたエンジン4からの駆動力を刈刃装置14側に出力する出力ギヤケース42を設けるとともに、出力ギヤケース42前方の刈刃装置14の上面に駆動力の入力用の入力ギヤケース112を設け、出力ギヤケース42と入力ギヤケース112とを刈刃装置14の左右動を許容する伸縮自在な伝動ロッド117を介して連結することによりエンジン4と刈刃装置14との間の伝動機構を構成し、前記出力ギヤケース42を、エンジン4の出力軸4aに対して左側に偏位させることにより、出力ギヤケース42と、エンジン4の出力軸4aと、入力ギヤケース112とを平面視屈曲した直線上に配置してなることを特徴としている。
【0004】
【発明の実施の形態】
図1,図2,図3は本発明の草刈り機の側面図,平面図,背面図であり、前後輪1,2に支持され、前方側に運転席3、後方側にエンジン4を備えて走行機体6が構成されている。そして上記運転席3は前方にハンドル7を有するフロントパネル8を、後方に座席9を、座席9の側方にサイドパネル11を各備えており、前記座席9は機体フレーム6aの後方側に取り付けられたエンジン4の前方に配置されている。またサイドパネル11及びフロントパネル8には後述するような各操作部が設けられている。
【0005】
このときエンジン4の下方にミッションケース12が配置されているとともに、ミッションケース12に油圧無段変速装置(HST)13が取り付けられており、エンジン4からの出力(駆動力)がHST13に伝動され、HST13により無段階に変速されてミッションケース12内(トランスミッション)に伝動され、トランスミッションにより変速されて後述するように前後輪1,2に出力され走行機体6が走行する。
【0006】
また前後輪1,2とハンドル7は後述するようにステアリング機構によって連結連動されており、ハンドル7を操作(回動操作)することにより前後輪1,2に切れ角を与えて走行機体6を操向させる構造となっている。さらに走行機体6の下方には後述するように上下及び左右スライド自在に刈取り装置である刈刃ユニット14が設けられている。
【0007】
なお上記刈刃ユニット14は回転自在に軸支された刈刃15を内装し、後述するようにエンジン4側から刈刃ユニット14内に駆動力を伝動して刈刃15を回転駆動させることで刈刃15の回転により草等を刈り取る構造(ロータリカッタ)となっている。
【0008】
そしてサイドパネル11に、刈刃15(刈刃ユニット14)への駆動力の伝動の断接(入り切り)を操作する刈刃クラッチレバー16、トランスミッション12の変速操作(走行機体6の走行速度変速)用の変速レバー17、刈刃ユニット14の上下スライド(昇降)を操作する上下調整スイッチ18、エンジン4の回転数を調整するエンジンコントロールレバー19等が設けられているとともに、走行機体6のフロア21からはアクセルペダル22及びブレーキペダル23が踏み操作自在に設けられている。
【0009】
上記構造により作業者(オペレータ)が座席9に座り、刈刃クラッチレバー16を操作して刈刃ユニット14を作動(刈刃15を回転)させ、上下スイッチ18で刈刃ユニット14を刈り取り可能な高さに下げ、変速レバー17で走行速度を設定調節し、アクセルペダル22を踏み操作することで走行機体6を走行させるとともに、ハンドル7で操向させることで、走行機体6を走行させながら、刈刃ユニット14により草刈り作業を行うことができる。
【0010】
なおアクセルペダル22は中立位置から前後に踏み操作可能であり、アクセルペダル22の踏み操作によりHST13を操作し、前方に踏み込むことで走行機体6を前進、後方に踏み込むことでバックさせる構造となっている。またアクセルペダル22を中立とすることでHST13からの力によりトランスミッションを介して前後輪1,2は制動されるが、必要な場合はブレーキペダル23によりトランスミッション内でブレーキを作動させることもできる。
【0011】
一方図4に示されるように左右の前輪1はフロントアクスルケース26に、左右の後輪2はリヤアクスルケース27に支持されてそれぞれ設けられており、前輪1及び後輪2はフロントアクスルケース26又はリヤアクスルケース27に左右揺動自在に取り付けられている。
【0012】
すなわち左右の前輪1はフロントアクスルケース26に対して回動自在に支持された左右の前輪車軸ケース28に、左右の後輪2はリヤアクスルケース27に対して回動自在に支持された左右の後輪車軸ケース29に軸支されている。
【0013】
そして左右の前輪車軸ケース28にフロントナックルアーム31が取り付けられているとともに、両フロントナックルアーム31にフロントタイロッド32が連結され、両フロントタイロッド32が従来公知のようにピットマンアーム(図示せず)側で連結されて、ハンドル7側に連結されており、ハンドル7の回動操作により左右の前輪1が同期して揺動させられ、切れ角が与えられる。
【0014】
また左右の後輪車軸ケース29にリヤナックルアーム33が取り付けられているとともに、両リヤナックルアーム33が左右のリヤタイロッド34と連結プレート36を介して連結されており、連結プレート36がリヤアクスルケース27側に回動自在に軸支されている。そして連結プレート36と一方のフロントナックルアーム31Lとが前後のロッド37,38と両ロッド37,38を連結するアーム39を介して連結されている。
【0015】
なおアーム39は機体フレーム6a側に回動自在に軸支されている。これにより前輪1の揺動に連動して後輪2も揺動せしめられ、すなわちハンドル7の回動操作により前輪1及び後輪2が同期して揺動操作されて切れ角が与えられ、走行機体6の操向が4輪操舵(4WS)により行われ、以上のように前述のステアリング機構が構成されている。
【0016】
そして上記ステアリング機構により前輪1だけの操舵による後輪2のスリップが無くなり、濡れた路面等においても操向が円滑となる他、比較的小回りが効く等の操向性能が向上せしめられており、作業者は走行機体6の操向を容易に行うことができるため、走行機体6を容易に取り扱うことができ、草刈り作業を容易に行うことができる
【0017】
なお上記ステアリング機構は後輪2の切れ角が前輪1の切れ角に対して同位相で小さくなるように設定されており、急旋回等の回避がなされている。またステアリング機構における前後ロッド37,38とアーム39は、平面視で走行機体6における左右方向の機体中心に対して左右方向(左側)に偏位して配置されている。
【0018】
一方エンジン4からの出力(駆動力)は、エンジン4の出力軸4aに取り付けられた出力プーリ41からHST13及び、機体フレーム6a側に固定して設けられた刈刃ユニット14への駆動力の出力用のギヤケース(出力ギヤケース)42にベルト43,45を介して出力されるように構成されており、該ベルト45が出力プーリ41と、HST13の入力軸13aに取り付けられたHSTプーリ44との間に、ベルト43が出力プーリ41と、出力ギヤケース42の入力軸に取り付けられた入力プーリ46との間に各掛け回されている。
【0019】
そしてベルト45に走行アイドラ47が、ベルト43に刈刃アイドラ48がクラッチアーム49,51に軸支されて押圧されて設けられており、走行アイドラ47によりエンジン4の駆動時にはエンジン4からHST13に常時駆動力が伝動されるとともに、刈刃アイドラ48の操作により出力ギヤケース42への駆動力の伝動の入り切りを操作することができるように構成されている。
【0020】
すなわち刈刃アイドラ48,クラッチアーム51等により刈取駆動力の伝動を入り切りする刈取クラッチ52が構成されており、刈取クラッチ52(クラッチアーム51)が前述の刈取クラッチレバー16に連結せしめられている。そして刈取クラッチレバー16を入り側に操作すると刈取クラッチ52が入り作動させられ刈刃ユニット14側に駆動力が伝動され、切り側に作動させると刈取クラッチ52が切り作動させられ刈刃ユニット14側への駆動力の伝動が断たれる。
【0021】
一方リヤアクスルケース27はミッションケース12と一体的に形成されており、トランスミッションからの出力は図5に示されるリヤアクスルケース27内のディファレンシャル装置53に直接出力され、後輪2を駆動するように構成されている。またミッションケース12側からは前輪駆動用の出力軸54が前方に向かって突出せしめられており、本草刈り機は後輪2とともに、前記出力軸54からの駆動力により前輪1も駆動される4輪駆動(4WD)に構成されている。
【0022】
なおリヤアクスルケース27は左右方向の横ケース56の端部に上下方向のピン57を介して後輪車軸ケース29が左右回動自在に軸支されており、ディファレンシャル装置53から突出せしめられた出力軸58を横ケース56が内装しているとともに、後輪車軸ケース29が後輪2のホイール2aをホイールボス59を介して取り付ける後輪車軸61を内装し、出力軸58と車軸61がユニバーサルジョイント62で軸支されている。
【0023】
そして上記ホイールボス59は駆動力の伝動が可能なように駆動軸61に支持されて(取り付けられて)いるとともに、後輪車軸ケース29にベアリング63を介して回転自在に支持されており、これにより後輪2はディファレンシャル装置53を介して駆動される。
【0024】
このときホイールボス59の後輪車軸ケース29側の端部は後輪車軸ケース29に形成された段付きの支持部64により支持されており、これによりホイールボス59側への草等の巻き付きを防止しており、特に巻き付き防止用のパーツ等を設ける必要が無い。
【0025】
一方前後輪1,2間には機体フレーム6aを構成する左右フレーム6Hが設けられており、該左右フレーム6Hには上記前輪1用の出力軸54からフロントアクスルケース26に駆動力を中継する中継(ベアリング)ケース66が配置されて設けられている。またフロントアクスルケース26には駆動力入力用の入力軸67が後方に向かって突出せしめられている。
【0026】
そして入力軸67と中継ケース66とがユニバーサルジョイント68を介して第1伝動軸71により連結されているとともに、出力軸54と中継ケース66とがユニバーサルジョイント69を介して第2伝動軸72により連結されており、これにより出力軸54(ミッションケース12側)から入力軸67(フロントアクスルケース26側)に中継ケース66を介して駆動力が伝動せしめられる。
【0027】
なおフロントアクスルケース26側の詳細な構造の説明は割愛するが、従来公知の構造により入力軸67から入力される駆動力により左右の前輪1にディファレンシャル装置を介して駆動力が伝動され、左右の前輪1が駆動せしめられる。
【0028】
このとき上記中継ケース66はフロントアクスルケース26及びリヤアクスルケース27(入力軸67及び出力軸54の突出位置)に対して高位置に配置されており、両伝動軸71,72は側面視で中継ケース66を頂部とした山形を形成している。すなわち第1伝動軸71と第2伝動軸72は連結部である中継ケース66を介して山形を形成するように連結されている。
【0029】
つまり以上のように4輪駆動機構が構成されており、該4輪駆動機構におけるミッションケース12から遠距離に位置するフロントアクスルケース26(リヤアクスルケース27に比較してミッションケース12に対して遠距離に位置する)への駆動力伝動用の遠伝動部が、第1伝動軸71,第2伝動軸72,中継ケース66等から構成され、第1伝動軸71と第2伝動軸72とが側面視で山形に形成されている。
【0030】
このため中継ケース66の下方に比較的大きなスペースが形成せしめられ、刈刃ユニット14や上記4WSの伝動機構(前後ロッド37,38及びアーム39等)等の設置のための十分なスペースが確保される。そして刈刃ユニット14及び前後ロッド37,38及びアーム39は上記スペース内に配置され、これにより本発明の草刈り機は、刈刃ユニット14に加えて、4WD及び4WS機構を走行機体6下方側に搭載しているが必要以上の車高(フロア21)の上昇が抑制されている。
【0031】
なお前述のように4WSにおける前後ロッド37,38とアーム39は走行機体6における平面視で、左右方向の機体中心に対して左側に配置されているが、4WD用の伝動軸71,72及び中継ケース66が平面視における、走行機体6の左右方向の中心線近傍に、刈刃ユニット14の駆動系も後述するように平面視における、走行機体6の左右方向の中心線近傍に配置され、各部の上下方向に必要以上にスペースを必要とする配置が避けられている。
【0032】
一方図1,図6に示されるように走行機体6と刈刃ユニット14との間には、機体フレーム6aに後述するように上下方向に昇降自在に支持される平面視で矩形状をなす枠体76が設けられており、刈刃ユニット14は上記枠体76に取り付けられている。
【0033】
そして上記枠体76の各頂点には回動自在にアーム77が軸支されているとともに、各アーム77の端部が刈刃ユニット14の上面に回動自在に軸支されており、これにより刈刃ユニット14は円弧軌跡で左右に平行移動せしめられ、上記アーム77等からなる切換手段により、刈刃ユニット14を平面視で走行機体6(枠体76)の側方に偏位して突出する偏位姿勢Aと走行機体6の中心側に格納する通常姿勢Nとに姿勢切換が可能となっている。
【0034】
このとき枠体76に係合用の係合凹部78aを備えた係合ハンドル78が設けられているとともに、刈刃ユニット14の上面に係合ハンドル78の係合凹部78aと係合可能なピン79,81が配置されており、係合凹部78aとピン79又は81とを係合させることで、刈刃ユニット14の枠体76に対する位置(姿勢)固定が可能となっている。
【0035】
すなわち係合ハンドル78は係合凹部78aとピン79又は81との係合及び係合解除が可能となるように枠体76に揺動自在に取り付けられており、係合ハンドル78(係合凹部78a)とピン79,81等により刈刃ユニット14を偏位姿勢Aまたは通常姿勢Nのいずれかの切換位置(姿勢)に保持する保持手段が構成され、係合凹部78aをピン79に係合させることで通常姿勢Nに、係合凹部78aをピン81に係合させることで偏位姿勢Aに姿勢(切換位置)が保持される。
【0036】
これにより草刈り作業範囲における中央部分は刈刃ユニット14を通常作業姿勢Nとして草刈り作業を行うことで、走行機体6の走行に対応した所定範囲の草刈り作業が行われ、また草刈り作業範囲における刈取り際(きわ)の部分は刈刃ユニット14を偏位姿勢Aとして草刈り作業を行うことで、走行機体6を必要以上に上記際に近い位置で走行させることなく上記際の草刈り作業を行うことができ、草刈り作業を円滑に行うことができる。
【0037】
また刈刃ユニット14が円弧軌跡に沿って左右平行移動されるため、刈刃ユニット14の姿勢が上記いずれの場合であっても走行機体6の走行に対応する刈取り量が同じで、偏位姿勢Aにおける刈り取り効率の低下が防止され、上記刈取り際(きわ)の草刈り作業において、走行機体6を必要以上長く走行させる必要はない。
【0038】
一方図7〜図9に示されるように枠体76における左右の前後フレーム76L、76Rには上下揺動自在にアーム81,82が軸支されて各前後に設けられており、左右の各アーム81,82は機体フレーム6における左フレーム6L又は右フレーム6Rに軸支されている。そして左側の前後のアーム81,82及び右側の前後のアーム81,82がロッド83を介して連結されており、すなわち枠体76は前後のアーム81,82と両アーム81,82を連結するロッド83からなる平行リンク84を介して、左右両側で走行機体6側(機体フレーム6a)に上下昇降自在に支持されている。
【0039】
このとき左右の後アーム82は、枠体76の後方位置で機体フレーム6(左右フレーム6L,6R)に回動自在に軸支された回動ロッド86に連結されているが、該回動ロッド86と後アーム82とは、回動ロッド86に一体的に固定されたアーム87と、該アーム87と後アーム82とを連結する連結アーム88を介して連結されている。
【0040】
また回動ロッド86は端部にブラケット89が一体的に固定されており、該ブラケット89にアクチュエータである電動シリンダ91の伸縮ロッド91aが連結されている。そして上記電動シリンダ91は本体側が機体フレーム6側に軸支されており、これにより電動シリンダ91を駆動し、伸縮ロッド91aを伸縮させてストロークを無段階に調整することにより回動ロッド86が軸心を中心に回動せしめられ、回動ロッド86の回動によりアーム87,88を介して左右の後アーム82が揺動され、平行リンク84を介して枠体76が機体フレーム6に対して無段階に上下昇降せしめられる。
【0041】
このとき刈刃ユニット14は前述のように枠体76に左右平行移動自在に取り付けられており、刈刃ユニット14と枠体76とは上下方向においては一体的であり、すなわち電動シリンダ91の駆動(伸縮ロッド91aの無段階伸縮)により刈刃ユニット14が無段階に上下昇降せしめられる。
【0042】
なおブラケット89と電動シリンダ91(伸縮ロッド91a)とは、伸縮ロッド91a側に設けられたピン92と、ブラケット89側に穿設され、前記ピン92が挿入される長孔93とにより連結されており、刈刃ユニット14(枠体76)は上昇は、電動シリンダ91により伸縮ロッド91aを伸び作動させ、ピン92と長孔93の端部(後端部)とを当接させることにより行われるが、刈刃ユニット14(枠体76)の下降は電動シリンダ91により伸縮ロッド91aを縮作動させ、ピン92を長孔93の端部から離反させることで、ピン92と長孔93の端部が当接するように枠体76と刈刃ユニット14等の自重で下がることにより行われる。
【0043】
すなわちピン92と長孔93とにより電動シリンダによって所定高さに設定された刈刃ユニット14の上昇側への移動を許容する融通機構が構成されており、ピン92が長孔93内を移動する範囲の所定量(所定ストローク)で刈刃ユニット14は上昇側に移動が可能となっている。
【0044】
また機体フレーム6と回動ロッド86との間には緩衝装置(ダンパー)94が介設されており、該ダンパー(ショックアブソーバ)94により刈刃ユニット14に、刈刃ユニット14を上昇させるように力が働いた場合、例えば草刈り作業中に石等に刈刃ユニット14が乗り上げた場合、上記融通機構により、ダンパー94が刈刃ユニット14の上昇を弾力的に許容し、且つ上記力が解除された場合に、刈刃ユニット14の位置を弾力的に戻す。
【0045】
つまり刈刃ユニット14は機体フレーム6側に上下ダンピング(緩衝)自在に支持されており、これにより作業中に刈刃ユニット14が石等に接衝し(乗り上げ)、刈刃ユニット14に上昇方向の力が働いた場合でも、ダンパー94により接衝時のエネルギーの消散が行われ、刈刃ユニット14の石等の障害物との接衝時の刈刃ユニット14側の破損等のトラブルが防止、安定した草刈り作業を行うことができる。
【0046】
また前述のように刈刃ユニット14は伸縮ロッド91aのストロークを無段階調整でき、且つ電動操作可能な電動シリンダ91により昇降を調節するため、刈刃ユニット14の走行機体6(地面)に対する高さを無段階で容易に設定することができ、図10に示すように刈刃ユニット14を所定の高さに下降させ、草刈り作業を行うことで、草刈り作業の効率が向上し、安定した草刈り作業を行うことができる。
【0047】
なお前述のように刈刃ユニット14の配置スペースが比較的大きいため、刈刃ユニット14の高さ調節範囲をより大きくとることができ、また前述の上下昇降及び左右平行移動機構等を容易に配置することができる。
【0048】
一方前述のように刈刃ユニット14の高さ調整は上下調整スイッチ18のON,OFFによって行われるが、刈高さスイッチ18は電動シリンダ91を駆動して伸縮ロッド91aの伸縮調節を行うように設定されており、伸縮ロッド91aの伸縮(刈刃ユニット14の上下位置)を容易に設定することができる。
【0049】
なお回動ロッド86には刈刃クラッチレバー16に対して係合する連動ブラケット97も設けられており、図10に示すように草刈り作業を行う切断位置Pに刈刃ユニット14を下降させて草刈り作業を行わせている状態から、図9に示すように刈刃ユニット14を上昇させ、草刈り作業を行わない非切断位置Rに上昇移動させると、上記連動ブラケット97が刈刃クラッチレバー16を操作して、刈刃15を回転させる(刈刃ユニット14に駆動力を伝動する)入りポジションQから刈刃15の回転を停止させる(刈刃ユニット14への駆動力の伝動を停止する)切りポジションSに自動的に切り換えるように構成されている。
【0050】
また運転席3のフロントパネル8には図11に示されるように刈刃ユニット14の高さ(上下位置)を表示する表示装置(高さモニタ)98が設けられており、作業者は座席9に座った運転中であっても高さモニタ98を見て刈刃15の高さを容易に確認することができる。特に高さモニタ98が前方側に配置されているため、作業者(運転者は)前方から概ね目をそらせることなく刈刃15(刈刃ユニット14)の高さを容易に確認することができる。
【0051】
このとき上記刈刃ユニット14は図12(a),(b),(c)に示されるように、指示用の矢印98aが記載等により設けられた左右にスライド自在に取り付けられた移動体101と、該移動体101に連結せしめられ、フロントパネル側(高さモニタ98の本体102)に回動自在に軸支される操作アーム103と、操作アーム103の回動支点軸104に一体固定された駆動アーム106と、回動支点軸104に外嵌して取り付けられた捻りバネ107と、本体102側に設けられるメータ108等から構成されている。
【0052】
そして駆動アーム106が前述の回動ロッド86に固定されたアーム109にワイヤ111を介して連結されており、前述のように回動ロッド86を回動させて刈刃ユニット14を昇降させると、回動ロッド86の回動によってワイヤ111を介して駆動アーム106が揺動せしめられ、これにより操作アーム103を介して移動体101がスライドせしめられる。
【0053】
これにより移動体101の矢印98aが指し示すメータ108の位置(場所)が変化し、これにより刈刃ユニット14の高さを表示することができるように構成されている。なお移動体101は捻りバネ107により矢印98aがメータ108の低側(刈刃ユニット14の下降方向)を指し示すように付勢されており、刈刃ユニット14の高さを下降させ、ワイヤ111がゆるむ場合も、刈刃ユニット14の高さを比較的正確に指示(表示)することが可能となっている。
【0054】
一方図1,図6等に示されるように、前述のように機体フレーム6a側にはエンジン4からの駆動力を刈刃ユニット14側に出力する出力ギヤケース42(出力ケース)が設けられているが、該出力ギヤケース42は、エンジン4の出力軸4a(エンジン4の出力位置)に対して、左側に偏位して設けられている。そして刈刃ユニット14の上面には駆動力の入力用の入力ギヤケース112が設けられており、出力ギヤケース42から突出せしめられる出力軸113と、入力ギヤケース112から突出せしめられる入力軸114とがユニバーサルジョイント116を介して伝動ロッド117により連結せしめられて刈刃ユニット14とエンジン4側(出力ギヤケース42)との間の伝動機構が構成されている。
【0055】
このとき伝動ロッド117は図4,図6に示されるように出力軸113側に連結される外筒部118と、入力軸114側に連結され、前述の外筒部118に回転方向の駆動力の伝動を許容して挿入され、外筒部118に対して伸縮スライド自在な挿入軸となるロッド部119とから構成された軸芯方向に伸縮自在な伸縮軸となっている。
【0056】
これにより前述の刈刃ユニット14の上下昇降及び左右スライドをロッド部119(伝動ロッド117)の伸縮により許容することができ、刈刃ユニット14の左右スライドあるいは上下昇降に対して駆動力の伝動効率が極端に変化することなく、駆動力の伝動を安定して行うことができ、換言すると駆動力の伝動性能を変化させることなく刈刃ユニット14を昇降させたり左右平行移動させることができる。
【0057】
なお図6に示されるようにクラッチアーム51と刈刃クラッチレバー16とはワイヤ121を介して連結されている。また図1に示されるように伝動ロッド117はロッド部119を出力軸113側に、外筒部118を入力軸114側に連結して使用しても良い。また上記のように出力ギヤケース42がエンジン4の出力軸4a(出力プーリ41)に対して左側に偏位せしめられ、入力ギヤケースと出力ギヤケースとエンジンの出力軸(出力プーリ41)とが屈曲した直線上に配置されるため、伝動ロッド117が比較的長くなり、伸縮が安定して行われると共に、ユニバーサルジョイント116の曲げが安定して行われる。
【0058】
一方図13に示されるように入力プーリ46は上下に2つのプーリ46U,46Dが積層状態をなす2段プーリとなっており、図6,図13に示すように上方のプーリ46Uが出力プーリ41とベルト連結されているが、下方のプーリ46Dには、該プーリ46Dに対して近接及び離反可能に軸支され、プーリ46Dに対向してブレーキシュー122が取り付けられたブレーキアーム123が近接して設けられている。なおブレーキアーム123はクラッチアーム51と同一の支持軸により軸支されている。
【0059】
そして上記ブレーキアーム123はスプリング124による付勢力によってブレーキシュー122を下段側のプーリ46Dの周面に押接させることで、入力プーリ46の回転を停止させるブレーキとして機能し、刈刃ユニット14への駆動力の伝動が断たれるとブレーキが作動するように構成されている。
【0060】
すなわち前述の刈刃クラッチレバー16とブレーキアーム123とが切刃クラッチレバー16が切りポジションSに戻るとブレーキが作動するようにワイヤ126により連結されている。これにより切刃ユニット14側への駆動力の伝動を中止すると、ブレーキ作動により刈刃クラッチの操作後より短時間で切刃(刈刃ユニット14)を停止させることができる。
【0061】
なお前述のように走行機体1(機体フレーム6a)の下方のスペースに刈刃ユニット14,刈刃ユニット14の昇降及び左右平行移動機構,4WD,4WSの伝動機構、刈刃ユニット14への駆動力の伝動機構等を配置しているため、4WDの遠伝動部が第1伝動軸71と第2伝動軸72により山形に形成され、各部配置用のスペースが前述のように比較的大きいとはいえ、この各部配置用の走行機体1(機体フレーム6a)下方のスペースをより大きくする必要があり、従来の乗用草刈り機に比較して上記配置用のスペース確保のため、ある程度の車高(全高)上昇は免れない(全高が上昇している)。
【0062】
このため図1〜図3に示すようにエンジン4の一方の側方(本実施形態の場合は右側方)に燃料タンク127を、他方の側方(本実施形態の場合は左側方)にHST13用のオイルタンク128を配置し、エンジンの上方及び、燃料タンク127とオイルタンク128の外側方を側方カバー129で覆っている。
【0063】
このとき上記側方カバー129の側面129aは背面視で走行機体6が山形の略台形をなすように、上端側に向かって内側に傾斜せしめられている。これにより機体フレーム6aの上側の高さが低く構成され、上記のように機体フレーム6aの下方のスペースが比較的大きい場合であっても、走行機体6(草刈り機)の全高が、必要以上に上昇することが無く、走行機体の安定走行が確保される。
【0064】
換言すると燃料タンク127とオイルタンク128を上記のようにエンジン4の側方に配置することで、走行機体6の車高(全高)を必要以上に高くすることなく、走行機体6の下方に走行駆動系や刈刃ユニット14の駆動支持系の部品等の配置のための十分なスペースを確保することができ、刈刃ユニット14や駆動系等の配置,構造等の規制を比較的小さくすることができるため、走行機体6の走行や操向、刈刃ユニット14の駆動支持等の機能を上記に示すように多機能な構造にし、草刈り機の性能の向上等を図ることを容易に行うことができる。
【0065】
また上記側方カバーの傾斜構造により、例えば果樹園等において草刈り作業を行う場合に、作業走行中等に枝等が走行機体6側に当接すること等が防止され、走行機体に対する障害物を避けやすく、またエンジン4の側方側(燃料タンク127とオイルタンク128の側方)が側方カバーに覆われているため、枝等の障害物が走行機体6の側方側からエンジン4側内に侵入すること等も防止される。
【0066】
一方エンジン4の一方の側方に燃料タンク127が、他方の側方にオイルタンク128が各配置されているため、走行機体6の左右の重量バランスが比較的良好となっている。あるいはオイルタンク128が不要な場合(HST13をより大きな容量のものとする場合等)には、燃料タンク128をエンジン4の両側方に配置することや、従来上下方向に配置していたパーツ等をエンジン4の側方に移動させること等が可能となり、さらに走行機体6(草刈り機)の全高を下げることもできる。
【0067】
なお上記のようにHST13のオイルタンク128をエンジンの側方に設けることにより、より小さなHST(コスト安である)を比較的大きな出力のエンジンに採用することができ、この場合も走行機体6の左右の重量バランスを比較的良好に保つことができる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の構造によると、草刈り作業範囲における中央部分は刈取り装置を通常作業姿勢として草刈り作業を行うことで、走行機体の走行に対応した所定範囲の草刈り作業が行われ、また草刈り作業範囲における刈取り際(きわ)の部分は刈取り装置を偏位姿勢として草刈り作業を行うことで、走行機体を必要以上に際に近い位置で走行させることなく上記際の草刈り作業を行うことができ、草刈り作業を円滑に行うことができるという効果がある。
【0069】
また刈取り装置を両姿勢に左右平行移動させることにより、刈取り装置の姿勢がいずれの場合であっても走行機体の走行に対する刈取り量がほぼ同じで、偏位姿勢における刈り取り効率の低下を防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 草刈り機の側面透視図である。
【図2】 草刈り機の平面図である。
【図3】 草刈り機の背面図である。
【図4】 草刈り機の主に走行伝動系を示した平面透視図である。
【図5】 リヤアクスルケースの要部背面断面図である。
【図6】 草刈り機の主に刈取り伝動系及び刈刃ユニットの左右平行移動を示した平面透視図である。
【図7】 刈刃ユニットの主に支持状態を示した平面図である。
【図8】 刈刃ユニットの主に支持状態を示した左側面図である。
【図9】 刈刃ユニットの主に支持状態を示した右側面図である。
【図10】 切断位置に配置された刈刃ユニット部分の右側面図である。
【図11】 高さモニタを備えたフロントパネルの平面図である。
【図12】 (A),(B),(C)は、高さモニタの平面図,側面図,正面図である。
【図13】 入力プーリ部分の側面図である。
【符号の説明】
1 前輪
2 後輪
4 エンジン
4a 出力軸
6 走行機体
14 刈刃ユニット(刈取り装置)
26 フロントアクスルケース
27 リヤアクスルケース
42 出力ギヤケース
66 中継ケース
71 第1伝動軸(伝動軸)
72 第2伝動軸(伝動軸)
112 入力ギヤケース
117 伝動ロッド
A 偏位姿勢
N 通常姿勢[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mower for riding or the like.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventional riding mowers are provided with a mowing device for mowing (such as a rotary cutter) below the traveling machine body, and are configured to drive the mowing apparatus and run the traveling machine body to perform mowing work in the traveling range of the traveling machine body. Has been. However, when working in the range of mowing work (wrinkles), it is necessary for the traveling aircraft to travel in a portion close to the range of work described above. There was a drawback that it could not be performed smoothly.
[0003]
[Means for Solving the Problems]
Mowing machine of the present invention for solving the above problems is the mower a
[0004]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1, 2 and 3 are a side view, a plan view and a rear view of the mower according to the present invention, which are supported by front and
[0005]
At this time, the
[0006]
As will be described later, the front and
[0007]
The
[0008]
Then, on the
[0009]
With the above structure, an operator (operator) can sit on the
[0010]
The
[0011]
On the other hand, as shown in FIG. 4, the left and right
[0012]
That is, the left and right
[0013]
A
[0014]
A
[0015]
The
[0016]
The above steering mechanism eliminates the slip of the
Note that the steering mechanism is set so that the turning angle of the
[0018]
On the other hand, the output (driving force) from the
[0019]
A traveling idler 47 is provided on the
[0020]
That is, the cutting blade idler 48, the
[0021]
On the other hand, the
[0022]
In the
[0023]
The
[0024]
At this time, the end portion of the
[0025]
On the other hand, a left and
[0026]
The
[0027]
Although a detailed description of the structure on the
[0028]
At this time, the
[0029]
That is, the four-wheel drive mechanism is configured as described above, and the
[0030]
For this reason, a relatively large space is formed below the
[0031]
As described above, the front and
[0032]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 6, a frame having a rectangular shape in a plan view is supported between the traveling machine body 6 and the
[0033]
An
[0034]
At this time, the
[0035]
That is, the engagement handle 78 is swingably attached to the
[0036]
As a result, the central portion in the mowing work range performs the mowing work with the
[0037]
In addition, since the
[0038]
On the other hand, as shown in FIGS. 7 to 9,
[0039]
At this time, the left and right
[0040]
Further, a
[0041]
At this time, the
[0042]
The
[0043]
That is, the
[0044]
Further, a shock absorber (damper) 94 is interposed between the body frame 6 and the
[0045]
In other words, the
[0046]
Further, as described above, the
[0047]
In addition, since the arrangement space of the
[0048]
On the other hand, as described above, the height adjustment of the
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
At this time, as shown in FIGS. 12 (a), 12 (b), and 12 (c), the
[0052]
And the
[0053]
As a result, the position (place) of the
[0054]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 6 and the like, the output gear case 42 (output case) for outputting the driving force from the
[0055]
At this time, as shown in FIGS. 4 and 6, the
[0056]
As a result, the vertical movement and the horizontal slide of the
[0057]
As shown in FIG. 6, the
[0058]
On the other hand, as shown in FIG. 13, the
[0059]
The
[0060]
That is, the cutting blade
[0061]
As described above, in the space below the traveling machine body 1 (
[0062]
Therefore, as shown in FIGS. 1 to 3, the
[0063]
At this time, the
[0064]
In other words, by disposing the
[0065]
In addition, the side cover inclined structure prevents branches and the like from coming into contact with the traveling machine body 6 during work traveling, for example, when performing mowing work in an orchard or the like, making it easy to avoid obstacles to the traveling machine body. In addition, since the side of the engine 4 (the sides of the
[0066]
On the other hand, since the
[0067]
In addition, by providing the
[0068]
【The invention's effect】
According to the structure of the present invention configured as described above, the mowing operation of the predetermined range corresponding to the traveling of the traveling machine body is performed at the central portion in the mowing work range by performing the mowing work with the mowing device as the normal working posture. In addition, the part of the cutting (wrinkle) in the mowing work range is performed by mowing the mowing device with the mowing device in a deviated posture, so that the mowing work at the above time is performed without causing the traveling machine body to travel near the position more than necessary. Therefore, there is an effect that mowing work can be performed smoothly.
[0069]
In addition, by moving the mowing device to the left and right in both directions, the amount of mowing with respect to traveling of the traveling machine body is almost the same regardless of the posture of the mowing device, and the reduction of the mowing efficiency in the displaced posture is prevented. There is an advantage that can be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side perspective view of a mower.
FIG. 2 is a plan view of a mower.
FIG. 3 is a rear view of the mower.
FIG. 4 is a plan perspective view mainly showing a traveling transmission system of the mower.
FIG. 5 is a rear cross-sectional view of a main part of a rear axle case.
FIG. 6 is a plan perspective view showing a horizontal translation of a mowing transmission system and a cutting blade unit of a mowing machine.
FIG. 7 is a plan view mainly showing a support state of the cutting blade unit.
FIG. 8 is a left side view mainly showing a support state of the cutting blade unit.
FIG. 9 is a right side view mainly showing a support state of the cutting blade unit.
FIG. 10 is a right side view of a cutting blade unit portion arranged at a cutting position.
FIG. 11 is a plan view of a front panel provided with a height monitor.
12A, 12B, and 12C are a plan view, a side view, and a front view of a height monitor, respectively.
FIG. 13 is a side view of an input pulley portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
26
72 Second transmission shaft (transmission shaft)
112
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