JP4556657B2 - Vehicle steering control device - Google Patents
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Description
本発明は、故障診断を行う車両用操舵制御装置の技術分野に属する。 The present invention belongs to the technical field of a vehicle steering control device that performs failure diagnosis.
従来、モータおよびその駆動回路の故障によるシステムの誤動作を防ぐため、モータ駆動回路の電源ラインに設けたリレーの接点チェック検出回路が知られている。リレーの故障診断を行う場合には、リレーの接点をOFFとしてモータにPWM制御信号を出力し、モータと並列配置したコンデンサの端子電圧変化を判別することにより、リレーのON固着の有無を検出している(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記回路において、リレー診断は、モータを停止した状態でリレーのON/OFFを行う必要があるため、この回路を車両の操舵系にトルクを出力するモータの故障診断回路として適用した場合、走行中にモータを停止させると操舵に影響を及ぼすことから、システム初期診断時でなければ故障診断を実施できない。その結果、システム作動中、モータ駆動制御部に異常が発生した場合に、リレーのON固着が原因でモータに対しての電流信号を遮断できなくなる可能性がある。 However, in the above circuit, the relay diagnosis needs to be turned ON / OFF with the motor stopped, so when this circuit is applied as a motor failure diagnosis circuit that outputs torque to the vehicle steering system, Stopping the motor while driving affects steering, so failure diagnosis can only be performed at the initial system diagnosis. As a result, when an abnormality occurs in the motor drive control unit during system operation, there is a possibility that the current signal to the motor cannot be cut off due to the relay being stuck ON.
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、システム作動中であっても操舵に影響を及ぼすことなく断接手段(リレー)の故障診断を実施できる車両用操舵制御装置を提供することにある。 The present invention has been made paying attention to the above-mentioned problem, and the object of the present invention is for a vehicle capable of performing failure diagnosis of connection / disconnection means (relay) without affecting steering even during system operation. The object is to provide a steering control device.
上述の目的を達成するため、本発明では、
操向輪に転舵トルクを付加する転舵機構または、ハンドルに反力トルクを付加する反力機構の少なくともいずれか一方は、電源からの電力でトルクを発生する複数のトルク発生手段を有し、
前記複数のトルク発生手段のトルク発生量を制御するトルク制御手段と、
前記複数のトルク発生手段のそれぞれに対する前記電源からの電力供給を保持または遮断するように、前記複数のトルク発生手段に対応してそれぞれ設けられた複数の断接手段と、
前記複数の断接手段のうちの1つが遮断可能か否かを診断する遮断診断手段と、を備え、
前記トルク制御手段は、総トルク指令値を分割して前記複数のトルク発生手段のそれぞれに分配し、この分配したトルク指令値に基づき前記複数のトルク発生手段のそれぞれのトルク発生量を制御する手段であって、
前記遮断診断手段による診断時には、前記トルク制御手段は、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断する断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値をゼロ相当にするとともに、前記遮断診断手段が診断しない断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値を前記遮断診断手段による診断開始前よりも増加することを特徴とする。
In order to achieve the above object, the present invention provides:
At least one of the steering mechanism that applies steering torque to the steering wheel and the reaction force mechanism that adds reaction force torque to the steering wheel has a plurality of torque generating means for generating torque with electric power from the power source. ,
Torque control means for controlling the amount of torque generated by the plurality of torque generating means;
A plurality of connecting / disconnecting means respectively provided corresponding to the plurality of torque generating means so as to hold or cut off power supply from the power source to each of the plurality of torque generating means ;
An interruption diagnosis means for diagnosing whether one of the plurality of connection means can be interrupted,
The torque control unit divides a total torque command value and distributes the total torque command value to each of the plurality of torque generation units, and controls a torque generation amount of each of the plurality of torque generation units based on the distributed torque command value. Because
The blocking diagnostic means by that diagnosis Sometimes, the torque control means, the zero torque command value to be distributed to the torque generating means corresponding to the engaging and disengaging means for said shut-off diagnosis means diagnoses of the plurality of disconnection device In addition, the torque command value distributed to the torque generating means corresponding to the connection / disconnection means that is not diagnosed by the interruption diagnosis means is increased more than before the diagnosis is started by the interruption diagnosis means .
本発明にあっては、診断のために1つのトルク発生手段が停止したとき、不足するトルク発生量を他のトルク発生手段が補うため、システム作動中であっても操舵に影響を与えることなく断接手段の診断を実施できる。 In the present invention, when one of the torque generating means for diagnosis is stopped, to compensate the torque generation amount of other torque generating means insufficient, affecting the steering even during system operation Diagnosis of the connecting / disconnecting means can be carried out.
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜3に基づいて説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described based on Examples 1 to 3.
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両用操舵装置が適用されたステア・バイ・ワイヤシステムを示す全体構成図である。
First, the configuration will be described.
FIG. 1 is an overall configuration diagram illustrating a steer-by-wire system to which a vehicle steering apparatus according to a first embodiment is applied.
実施例1の装置が適用されたステア・バイ・ワイヤシステムは、図1に示すように、ハンドル1および操舵反力モータ(ハンドルに反力トルクを付加する反力機構)2を有する操舵部3と、前輪(操向輪)4,4および2つの転舵モータ(操向輪に転舵トルクを付加する転舵機構のトルク発生手段)5a,5bを有する転舵部6と、の間に機械的なつながりが無い。
As shown in FIG. 1, a steer-by-wire system to which the apparatus of the first embodiment is applied includes a
操舵部3は、ハンドル1と、操舵軸7と、この操舵軸7に対し図外の減速ギア機構を介して設けられた操舵反力モータ2と、操舵角センサ8と、トルクセンサ9と、を有する。
The
前記転舵部6は、2つの転舵モータ5a,5bと、この転舵モータ5a,5bにより駆動される転舵軸10と、この転舵軸10のピニオンと噛み合うラックを有するステアリングギア機構11と、このステアリングギア機構11の両端部に設けられたタイロッド12,12を介して連結された前輪4,4と、を有する。
The steered
操舵反力モータ2は、操舵反力コントローラ13から供給される指令電流値に基づいて、操舵軸7に対し操舵反力トルクを出力することにより、路面反力を模擬する。操舵反力コントローラ13は、操舵コントローラ14により設定された目標反力指令値に基づき、操舵反力モータ2の実電流値を参照しつつ、指令電流値を供給する。
The steering
2つの転舵モータ5a,5bは、転舵角度コントローラ(トルク制御手段)15から供給される指令電流値に基づいて、転舵軸10に対し転舵トルクを出力し、前輪4,4を転舵する。転舵角度コントローラ15は、操舵コントローラ14により設定された目標転舵角指令値に基づき、各転舵モータ5a,5bの実電流値を参照しつつ、指令電流値を供給する。
The two turning
操舵コントローラ14には、操舵角センサ8から操舵角、トルクセンサ9から操舵トルク、車速センサ30から車速、車両挙動状態量検出手段としてのヨーレートセンサ31および横Gセンサ32からヨーレートおよび横G、が入力情報として与えられる。また、操舵反力コントローラ13から、操舵反力モータ2のモータ角度が入力され、転舵角度コントローラ15から、各転舵モータ5a,5bそれぞれのモータ角度が入力される。
The
操舵コントローラ14は、各入力情報に基づいて、前輪4,4の目標転舵角指令値を設定し、ハンドル1に付加する目標操舵反力指令値を設定して、転舵角度コントローラ15および操舵反力コントローラ13へ出力する。
図2は、実施例1の転舵角度コントローラ15を示す制御ブロック図である。
転舵角度コントローラ15は、2つの転舵角度コントローラ15a,15bから構成されている。各転舵モータ5a,5bは、転舵軸10を駆動して、前輪4,4を転舵させる。転舵角度コントローラ15a,15bは上位システムである操舵コントローラ14から入力される目標転舵角指令値に従い、転舵モータ5a,5bの角度制御を行う。
FIG. 2 is a control block diagram illustrating the
The
転舵角度コントローラ15a,15bは、角度制御演算部16a,16b、電流制御演算部17a,17bとモータリレー診断処理部(遮断診断手段)18a,18bから構成されている。また、転舵角度コントローラ15a,15bは、通信バスインターフェース19を備え、操舵コントローラ14とのデータ通信を行い、角度制御演算部16a,16bと電流制御演算部17a,17bにデータの送受信を行う。
The
また、転舵角度コントローラ15は、転舵モータ5a,5bのモータ回転角度を検出する角度センサ20a,20bからの信号を読み込むインターフェースを備えている。さらに転舵モータ5a,5bに流れる電流を検出する電流センサ21a,21bからの信号を読み込むインターフェースと、転舵モータ5a,5bを駆動するモータドライバ22a,22bに指令信号を出力するインターフェースと、モータドライバ22a,22bと電源(電力源)23との間に設けられたリレー(断接手段)24a,24bと、を備える。
Further, the
リレー24a,24bは、例えば、転舵モータ5a,5bが失陥したとき、モータドライバ22a,22bに対する電源23からの電力供給を保持または遮断するためのものであり、転舵モータ5a,5bをPWM制御するためのMOSFETリレー(不図示)とは異なる。ちなみに、MOSFETリレーは、モータドライバ22a,22bと転舵モータ5a,5bとの間にそれぞれ設けられている。
The
転舵角度コントローラ15において、角度制御演算部16a,16bは、目標転舵角指令値に応じて対応する転舵モータ5a,5bの目標電流指令値を演算し、電流制御演算部17a,17bに出力する。電流制御演算部17a,17bは、目標電流指令値と電流センサ21a,21bからの実電流値との偏差に基づいて、電流指令値をモータドライバ22a,22bに出力する。
In the
モータリレー診断処理部18a,18bは、モータドライバ22a,22bのリレー24a,24bが正常に動作しているか否かを診断する。リレーの診断方法としては、例えば、診断を行うリレーの接点をOFFとし、対応するモータにPWM制御信号を出力したとき、モータの電流値がゼロでない場合には、リレーのON固着とする。転舵角度コントローラ15は、リレーのON固着が検知された場合、対応するモータへの指令電流値をゼロとし、他方のモータを用いて転舵制御を継続する。
The motor relay
また、転舵角度コントローラ15は、上記モータリレー診断を行っているとき、目標転舵角指令値に応じた総トルク指令値から分配指令値を算出し、診断を行っていない転舵モータに分配する。これにより、走行中におけるモータリレー診断が可能となる。
Further, when the motor relay diagnosis is performed, the
上記、転舵モータ5a,5b、電流センサ21a,21b、モータドライバ22a,22b、角度制御演算部16a,16bおよび電流制御演算部17a,17bを含む転舵角度コントローラ15a,15b、角度センサ20a,20bは、それぞれ1組の組み合わせでモータ駆動制御部a,bを構成し、これが複数のモータ駆動制御部として、転舵軸10に減速ギア機構を介して接続されている。
次に、作用を説明する。
[モータリレー診断ロジック]
以下、転舵角度コントローラ15において、転舵モータ5a,5bの目標転舵角指令値である総トルク指令値から分配指令値を算出してモータリレー診断指令を出すモータ駆動制御部をメインモータ駆動制御部と呼び、それ以外のモータ駆動制御部はサブモータ駆動制御部と呼ぶ。メインモータ駆動制御部になる条件としては、あらかじめ優先順位をモータ駆動制御部a、モータ駆動制御部bの順に決めておくが、メインモータ駆動制御部となる条件はこの限りではない。
Next, the operation will be described.
[Motor relay diagnostic logic]
Hereinafter, in the
1つの転舵軸10を2つの転舵モータで動作させる上において、個々の転舵モータに対応するモータ駆動制御部間の演算誤差やセンサ誤差の差によって2つの転舵モータの回転が相互干渉を発生する問題を解決するために、実施例1では、2つのモータ駆動制御部a,bを設けて冗長構成とし、モータ駆動制御部a,bの一方をメインモータ駆動制御部、他方をサブモータ駆動制御部とする。
When one steered
そして、転舵の角度制御演算とトルク指令値算出はメインモータ駆動制御部が一括して行い、サブモータ駆動制御部はメインモータ駆動制御部から送られてくるトルク指令値を用いてモータ駆動を行う。このとき、メインモータ駆動制御部は冗長構成内の転舵モータを駆動可能なモータ駆動制御部数で総トルク指令値を割ることによって個々のモータ駆動制御部に対してのトルク指令値を算出している。 Then, the angle control calculation and the torque command value calculation of the turning is performed collectively main motor drive control unit, the sub-motor drive control unit of the motor driven using the torque command value sent from the main motor drive control unit Do. At this time, the main motor drive control unit calculates the torque command value for each motor drive control unit by dividing the total torque command value by the number of motor drive control units capable of driving the steering motor in the redundant configuration. Yes.
このように、メインとなったモータ駆動制御部の制御結果を用いることで、複数のモータ駆動制御部により、それぞれの転舵モータを動作させる場合に、相互干渉が発生することを抑制している。また、このときサブとなったモータ駆動制御部はメインと同様に角度制御演算とトルク指令値算出を実施しているが、実際にモータに対してのトルク指令値はメインから送られてくるトルク指令値を用いている。メインが失陥した場合において、それまでサブとなっていたモータ駆動制御部がメインとなるようにメインモータ駆動制御部の切り替えが発生する。 In this way, by using the control result of the main motor drive control unit, it is possible to suppress the occurrence of mutual interference when each of the steered motors is operated by a plurality of motor drive control units. . At this time although the motor drive control unit became sub has implemented similarly angle control calculation and the torque command value calculation and the main, indeed torque command value to the motor is sent from the main torque The command value is used . When the main is defective, the switching of the main motor drive control unit so that the motor drive control unit which has been a sub is the main generated before.
このメイン切り替え時において、新しくメインとなったモータ駆動制御部のトルク指令値は、モータ駆動制御部間の演算誤差やセンサ誤差の差により古いメインモータ駆動制御部のトルク指令値とはズレが生じており、このズレがトルク変動として現れる可能性がある。トルク変動は転舵角制御に影響するので、車両の挙動に影響を及ぼすことになる。よって、このトルク変動は小さいほど良く、メイン切り替え時においては出来る限りトルク変動が発生しない状況が望ましい。 At the time of the main switching, the torque command value of the newly main motor drive control unit is different from the torque command value of the old main motor drive control unit due to a difference in calculation error or sensor error between the motor drive control units. This deviation may appear as torque fluctuation. Since the torque fluctuation affects the turning angle control, it affects the behavior of the vehicle. Therefore, the smaller the torque fluctuation, the better. It is desirable that the torque fluctuation does not occur as much as possible at the time of main switching.
[モータリレー診断制御処理]
図3は、実施例1の転舵角度コントローラ15で実行されるモータリレー診断制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
[Motor relay diagnostic control processing]
FIG. 3 is a flowchart showing the flow of the motor relay diagnosis control process executed by the
ステップS1では、車両挙動状態、操舵状態を取得し、ステップS2へ移行する。車両挙動状態量としては、ヨーレートや横G等、操舵状態量としては、ハンドル1の操舵角および操舵角速度の情報を取得する。
In step S1, a vehicle behavior state and a steering state are acquired, and the process proceeds to step S2. Information on the steering angle and steering angular velocity of the
ステップS2では、ステップS1で取得した車両挙動状態量、操舵状態量が、ある一定の判定基準を満足した場合において、モータリレー診断を可能とする。診断が可能であると判定した場合には、ステップS3へ移行し、診断が不可能であると判定した場合には、ステップS1へ移行する。 In step S2, motor relay diagnosis is enabled when the vehicle behavior state quantity and the steering state quantity acquired in step S1 satisfy a certain criterion. If it is determined that the diagnosis is possible, the process proceeds to step S3. If it is determined that the diagnosis is impossible, the process proceeds to step S1.
ここで、モータリレー診断の判定基準は、ヨーレート、横G等の車両挙動状態を示すいずれかの値が、車輪がスリップを開始する旋回限界状態に至っていないときとして(旋回限界判定手段に相当)、以下を開始条件とする。 Here, the determination criterion of the motor relay diagnosis is that any value indicating the vehicle behavior state such as the yaw rate or the lateral G is not in a turning limit state where the wheel starts to slip (corresponding to a turning limit determination means). The following are the starting conditions.
開始条件:操舵中立時や操舵保舵中に診断を開始する。
異常検出時には、異常と確定するまでの時間が存在する。ある一定以上の時間で異常状態であった場合に、異常確定とするのが通常である。この診断を確定するまでの時間は、正常であった時の操舵状態を保持することになるので、中立付近や保舵中ではモータリレー診断中にメインモータ駆動制御部の異常を検出した場合であっても、メイン切り替え時にトルク変動がほとんど発生しないため(1N以下)、車両挙動には影響が無く、安全な状況でのモータリレー診断が可能である。
Start condition: Diagnosis starts when steering is in progress or while steering is being held.
When an abnormality is detected, there is a time until it is determined that an abnormality has occurred. Normally, when an abnormal state has occurred for a certain period of time or longer, the abnormality is determined. The time until this diagnosis is confirmed will hold the steering state when it is normal, so when the abnormality of the main motor drive control unit is detected during the motor relay diagnosis near neutral or during steering Even if there is, the torque fluctuation hardly occurs at the time of main switching (1N or less), so there is no influence on the vehicle behavior and the motor relay diagnosis in a safe situation is possible.
ステップS3では、システム内で正常作動中のモータ駆動制御部の数を確認する。正常作動中のモータ駆動制御部の数が最低2個以上の場合に、モータリレー診断を可能とする。このとき、診断するモータ駆動制御部と、制御を継続するモータ駆動制御部の2つが最低限必要である。実施例1では、2つのモータ駆動制御部a,bが共に正常作動している場合にはステップS4へ移行し、一方でも正常作動していない場合には、リターンへ移行する。 In step S3, the number of motor drive control units operating normally in the system is confirmed. Motor relay diagnosis is possible when the number of motor drive control units in normal operation is at least two or more. At this time, at least two of the motor drive control unit for diagnosis and the motor drive control unit for continuing the control are necessary. In the first embodiment, when both of the two motor drive control units a and b are operating normally, the process proceeds to step S4, and when one is not operating normally, the process proceeds to return.
ステップS4では、正常作動中のモータ駆動制御部よりメインとなる(トルク指令値の算出、分配および指令を行う)モータ駆動制御部を決定する。 In step S4, the motor drive control unit that performs the main ( calculates, distributes, and commands the torque command value ) is determined from the motor drive control unit that is operating normally.
メインモータ駆動制御部は通常状態では以下の算出式によって、各モータ駆動制御部に対するトルク指令値を算出する。ここで、メインモータ駆動制御部となるものはモータの熱負荷や異常発生率等によって一番信頼性の高いものを選ぶのが良い。
トルク指令値=総トルク指令値/稼働可能なモータ数
または、
モータ駆動制御部a=総トルク指令値×分配率a
モータ駆動制御部b=総トルク指令値×分配率b
In a normal state, the main motor drive control unit calculates a torque command value for each motor drive control unit by the following calculation formula. Here, as the main motor drive control unit , it is preferable to select the one with the highest reliability according to the thermal load of the motor, the abnormality occurrence rate, and the like.
Torque command value = total torque command value / number of operable motors, or
Motor drive control unit a = total torque command value × distribution rate a
Motor drive control unit b = total torque command value × distribution rate b
ここで、実施例1のように、モータ駆動制御部の構成要素が2つの場合であって、メインをモータ駆動制御部aとしてモータリレー診断モータ駆動制御部をモータ駆動制御部bとした場合に、ステップS5以降においてモータリレー診断モータ駆動制御部bは、メインモータ駆動制御部aのトルク指令値とは別に、ステップS13においてトルク指令値を算出する。メインモータ駆動制御部aが異常となった場合には、メイン切り替えが発生して、モータリレー診断を中断し、ステップS13で算出したトルク指令値を用いてモータ駆動を行う。 Here, as in the first embodiment, when there are two components of the motor drive control unit, the main is the motor drive control unit a and the motor relay diagnosis motor drive control unit is the motor drive control unit b. In step S5 and subsequent steps, the motor relay diagnosis motor drive control unit b calculates a torque command value in step S13 separately from the torque command value of the main motor drive control unit a. When the main motor drive control unit a becomes abnormal, main switching occurs, the motor relay diagnosis is interrupted, and the motor is driven using the torque command value calculated in step S13.
ステップS5では、車両挙動状態量、操舵状態量を取得し、ステップS6へ移行する。 In step S5, the vehicle behavior state quantity and the steering state quantity are acquired, and the process proceeds to step S6.
ステップS6では、ステップS5において確認した車両挙動状態量、操舵状態量より、トルク分配変化率ΔTを求め、ステップS7へ移行する。 In step S6, a torque distribution change rate ΔT is obtained from the vehicle behavior state quantity and the steering state quantity confirmed in step S5, and the process proceeds to step S7.
通常状態では、各モータ駆動制御部は分配されたトルク指令値で各転舵モータを制御している。モータリレー診断時において総トルク指令値を急激にトルク分配を行うと、モータに対する負荷が増加することが懸念される。しかし、診断中の失陥における車両挙動を考えると、診断時間については出来るだけ短い時間で行うことが望ましい。 In a normal state, each motor drive control unit controls each steered motor with the distributed torque command value. If the total torque command value is abruptly distributed during motor relay diagnosis, there is a concern that the load on the motor increases. However, considering the vehicle behavior in the case of failure during diagnosis, it is desirable that the diagnosis time be as short as possible.
そこで、トルク指令値分配量と車両挙動状態量から、トルク分配変化率ΔTを求める。例えば、分配時間を、異常が発生してから車両挙動として現れるまでの時間内(25msec程度)として、この時間での傾き(ΔT0)を、車両挙動状態量(ヨーレートや横G)によって下記式で可変とすることで、車両挙動として、極力、現れないようにさせ、かつ、モータに対しての熱負荷を軽減させる。
ΔT=ΔT0×G1×G2
ここで、
ΔT0:サブモータ駆動制御部のトルク指令値分配量/分配時間
サブモータ駆動制御部のトルク指令値分配量:サブモータ駆動制御部のトルク指令値−総トルク指令値/N(Nはモータ駆動制御部の数)
G1:ヨーレートに応じた補正ゲイン
G2:横Gに応じた補正ゲイン
である。
Therefore, the torque distribution change rate ΔT is obtained from the torque command value distribution amount and the vehicle behavior state amount. For example, the distribution time is assumed to be within the time from when an abnormality occurs until it appears as a vehicle behavior (about 25 msec), and the slope (ΔT0) at this time is expressed by the following equation according to the vehicle behavior state quantity (yaw rate or lateral G): By making it variable, the vehicle behavior is prevented from appearing as much as possible, and the thermal load on the motor is reduced.
ΔT = ΔT0 × G1 × G2
here,
.DELTA.T0: sub motor drive control unit of the torque command value distribution amount / distribution time sub motor drive control unit of the torque command value distribution amount: torque command value sub motor drive control unit - the total number of torque command value / N (N is the motor drive control unit )
G1: Correction gain according to yaw rate
G2: A correction gain corresponding to the lateral G.
ヨーレートに応じた補正ゲインG1は、図4のマップに基づいて設定される。G1は、ヨーレートが所定値となるまでは1であり、それを超えると徐々に小さくなるように設定されている。また、横Gに応じた補正ゲインG2は、図5のマップに基づいて設定される。G2は、横Gが所定値となるまでは1であり、それを超えると徐々に小さくなるように設定されている。 The correction gain G1 corresponding to the yaw rate is set based on the map of FIG. G1 is set to 1 until the yaw rate reaches a predetermined value, and is set to gradually decrease when the yaw rate is exceeded. Further, the correction gain G2 corresponding to the lateral G is set based on the map of FIG. G2 is set to 1 until the lateral G reaches a predetermined value, and is set so as to gradually decrease when the lateral G is exceeded.
すなわち、ヨーレートや横Gが所定値以下であり、一方のモータ停止に伴う車両挙動への影響がほとんど無い場合には、トルク分配変化率ΔTを大きくし、速やかにトルク分配を実施し、診断時間の短縮化を図る。一方、ヨーレートや横Gが大きく、モータ停止に伴う車両挙動への影響が大きい場合には、トルク分配変化率ΔTを小さくし、車両挙動への影響を低減する。 That is, when the yaw rate or the lateral G is less than a predetermined value and there is almost no influence on the vehicle behavior due to one motor stop, the torque distribution change rate ΔT is increased, the torque distribution is performed quickly, and the diagnosis time To shorten the time. On the other hand, when the yaw rate or the lateral G is large and the influence on the vehicle behavior due to the motor stop is large, the torque distribution change rate ΔT is reduced to reduce the influence on the vehicle behavior.
ステップS7では、ステップS6で算出したトルク分配変化率ΔTより、各モータ駆動制御部に対してトルク指令値を算出し、ステップS8へ移行する。ここでは、メインモータ駆動制御部は下記の算出式によって各モータ駆動制御部に対してのトルク指令値を算出している。 In step S7, a torque command value is calculated for each motor drive control unit from the torque distribution change rate ΔT calculated in step S6, and the process proceeds to step S8. Here, the main motor drive control unit calculates a torque command value for each motor drive control unit by the following calculation formula.
例えば、メインをモータ駆動制御部aとしてモータリレー診断モータ駆動制御部をモータ駆動制御部bとした場合、
モータ駆動制御部aのトルク指令値=総トルク指令値×分配率a−ΣΔT
モータ駆動制御部bのトルク指令値=総トルク指令値×分配率b−ΣΔT
とする。
For example, when the main is the motor drive control unit a and the motor relay diagnosis motor drive control unit is the motor drive control unit b,
Torque command value of motor drive controller a = total torque command value × distribution rate a−ΣΔT
Torque command value of motor drive control unit b = total torque command value × distribution rate b−ΣΔT
And
ステップS8では、ステップS7で算出したトルク指令値がモータの定格内か否かを判定する。YESの場合にはステップS9へ移行し、NOの場合にはステップS20へ移行する。 In step S8, it is determined whether or not the torque command value calculated in step S7 is within the motor rating. If YES, the process proceeds to step S9. If NO, the process proceeds to step S20.
ステップS9では、メインモータ駆動制御部はステップS7で算出した分配指令値を各モータ駆動制御部に対して送信し、ステップS10へ移行する。 In step S9, the main motor drive control unit transmits the distribution command value calculated in step S7 to each motor drive control unit, and proceeds to step S10.
ステップS10では、メインモータ駆動制御部において、現在の分配指令値よりモータリレー診断が可能となる条件であるかを判断する。YESの場合にはステップS11へ移行し、NOの場合にはステップS5へ移行する。モータリレー診断が可能となる条件としては、分配が終了していることによって判断する。 In step S10, the main motor drive control unit determines from the current distribution command value whether the conditions allow motor relay diagnosis. If YES, the process proceeds to step S11. If NO, the process proceeds to step S5. The condition for enabling the motor relay diagnosis is determined by the fact that the distribution has been completed.
ステップS11では、メインモータ駆動制御部において、ステップS10でモータリレー診断可能と判断された場合に、モータリレー診断モータ駆動制御部に対して診断指令を通知し、ステップS12へ移行する。 In step S11, when the main motor drive control unit determines that the motor relay diagnosis is possible in step S10, the motor relay diagnosis motor drive control unit is notified of a diagnosis command, and the process proceeds to step S12.
ステップS12では、メインモータ駆動制御部において、モータリレー診断モータ駆動制御部の診断が終了したか否かを判定する。YESの場合にはステップS18へ移行し、NOの場合にはステップS5へ移行する。 In step S12, the main motor drive control unit determines whether the diagnosis of the motor relay diagnosis motor drive control unit is completed. If YES, the process proceeds to step S18, and if NO, the process proceeds to step S5.
ステップS13では、サブモータ駆動制御部となった場合に、メインモータ駆動制御部が診断中に異常となった場合に用いるトルク指令値を算出し、ステップS14へ移行する。 In step S13, when it becomes the sub motor drive control unit, a torque command value used when the main motor drive control unit becomes abnormal during diagnosis is calculated, and the process proceeds to step S14.
ステップS14では、モータリレー診断モータ駆動制御部において、メインモータ駆動制御部から診断指令が通知されたか否かを判定する。YESの場合にはステップS15へ移行し、NOの場合にはリターンへ移行する。 In step S14, the motor relay diagnosis motor drive control unit determines whether a diagnosis command is notified from the main motor drive control unit . If YES, the process proceeds to step S15. If NO, the process proceeds to return.
ステップS15では、モータリレー診断モータ駆動制御部のモータリレー診断処理部18a(18b)において、リレーを遮断してモータリレー診断を行い、ステップS16へ移行する。
In step S15, the motor relay
ステップS16では、モータリレー診断モータ駆動制御部において、モータリレー診断が終了したか否かを判定する。YESの場合にはステップS17へ移行し、NOの場合にはステップS15へ移行する。 In step S16, the motor relay diagnosis motor drive control unit determines whether or not the motor relay diagnosis is completed. If YES, the process proceeds to step S17. If NO, the process proceeds to step S15.
ステップS17では、モータリレー診断モータ駆動制御部において、モータリレー診断の終了をメインモータ駆動制御部に対して通知し、リターンへ移行する。 In step S17, the motor relay diagnosis motor drive control unit notifies the main motor drive control unit of the end of the motor relay diagnosis and shifts to return.
ステップS18では、メインモータ駆動制御部において、ステップS5〜S8を実施して指令値分配を行い、ステップS19へ移行する。 In step S18, the main motor drive control unit performs steps S5 to S8 to distribute command values, and then proceeds to step S19.
ステップS19では、ステップS18の指令値分配値が通常分配値になったか否かを判定する。YESの場合にはリターンへ移行し、NOの場合にはステップS18へ移行する。 In step S19, it is determined whether or not the command value distribution value in step S18 has become a normal distribution value. If YES, the process proceeds to return, and if NO, the process proceeds to step S18.
ステップS20では、メインモータ駆動制御部において、サブモータ駆動制御部に診断中止を通知し、リターンへ移行する。 In step S20, the main motor drive control unit notifies the sub motor drive control unit that the diagnosis is stopped, and the process proceeds to return.
[モータリレー診断制御作動]
図3のフローチャートにおいて、ステップS1〜S4では、診断開始条件判定処理として、モータリレー診断を開始するために、車両挙動状態、操舵状態を確認する。そして、モータリレー診断を実施したとき、モータ駆動制御部において異常が発生した場合であっても、システムに対する影響が小さいと判断した場合に診断開始可能と判断する。なお、診断開始条件においては、以下の限りではない。
[Motor relay diagnostic control operation]
In the flowchart of FIG. 3, in steps S1 to S4, the vehicle behavior state and the steering state are confirmed in order to start the motor relay diagnosis as the diagnosis start condition determination process. When the motor relay diagnosis is performed, it is determined that the diagnosis can be started when it is determined that the influence on the system is small even if an abnormality occurs in the motor drive control unit. The diagnosis start conditions are not limited to the following.
ステップS5〜S9では、指令値分配処理として、メインモータ駆動制御部となった場合に、各モータ駆動制御部に分配するトルク指令値を、車両挙動状態、操舵状態によって分配率を変更しながら算出する。 In steps S5 to S9, as the command value distribution process, when the main motor drive control unit is established, the torque command value distributed to each motor drive control unit is calculated while changing the distribution rate according to the vehicle behavior state and the steering state. To do.
ステップS10〜S12では、メイン診断処理として、メインモータ駆動制御部がモータリレー診断モータ駆動制御部に対してリレー診断開始の指令を通知し、リレー診断の終了待ちを行う。 In steps S10 to S12, as the main diagnosis process, the main motor drive control unit notifies the motor relay diagnosis motor drive control unit of a relay diagnosis start command, and waits for the end of the relay diagnosis.
ステップS13〜S17では、サブ診断処理として、サブモータ駆動制御部となった場合に、診断中にメインモータ駆動制御部の失陥によってトルク指令値が途絶えた場合等に対処するため、メインモータ駆動制御部とは別にトルク指令値を算出する。モータリレー診断モータ駆動制御部となった場合にはメインモータ駆動制御部からのリレー診断指令を待ち、指令受信時においてリレー診断し、終了通知を行う。 In steps S13 to S17, as a sub-diagnosis process, the main motor drive control is performed to deal with a case where the torque command value is interrupted due to a failure of the main motor drive control unit during diagnosis when the sub motor drive control unit is used. A torque command value is calculated separately from the unit. When it becomes a motor relay diagnosis motor drive control unit, it waits for a relay diagnosis command from the main motor drive control unit, performs relay diagnosis at the time of receiving the command, and gives an end notification.
ステップS18,S19では、診断後処理として、診断終了時において指令値分配を行い、通常処理への移行を行う。 In steps S18 and S19, as a post-diagnosis process, command value distribution is performed at the end of the diagnosis, and the process proceeds to a normal process.
[モータリレー診断時のトルク指令値分配作用]
実施例1では、システム作動中にモータリレー診断を行うモータ駆動制御部のモータの駆動トルク指令値を、0[N/m]相当にすると共に、他のモータ駆動制御部で不足する総トルク指令値を補う方向で分配することで、転舵制御を継続しながら、モータリレー診断を行うことができる。
[Distribution of torque command value during motor relay diagnosis]
In the first embodiment, the motor drive torque command value of the motor drive control unit that performs motor relay diagnosis during system operation is set to 0 [N / m], and the total torque command that is insufficient in other motor drive control units. By distributing the value in a direction that compensates for the value, motor relay diagnosis can be performed while continuing the steering control.
すなわち、モータリレー診断を行うモータ駆動制御部に対して、メインモータ駆動制御部が角度制御を行うために算出したトルク指令値を、モータ駆動制御部に対するトルク指令値の分配率を変更することで、0[N/m]相当にすることが可能となる。これにより、転舵制御を継続しながらモータ停止状態となるためモータリレー診断が可能となる。このとき、0[N/m]相当となって不足する総トルク指令値は、分配率を変えたことで残りのサブモータ駆動制御部で補うことになるので、システムとしてはモータリレー診断を実施していない通常状態として動作していることになる。 That is, the motor drive control unit for the motor relay diagnosis, the main motor drive control unit of the torque command value calculated in order to perform the angle control, changing the distribution ratio of the torque command value for the motor drive control unit Thus, it is possible to make it equivalent to 0 [N / m]. Thus, the motor relay diagnosis is possible because the motor is stopped while the steering control is continued. At this time, the total torque command value that is deficient corresponding to 0 [N / m] will be compensated by the remaining sub motor drive control unit by changing the distribution ratio. Therefore, the system performs motor relay diagnosis. Will not be operating as normal state.
[車両挙動状態、操舵状態に応じた診断開始判定作用]
実施例1では、モータリレー診断を開始するタイミングを、車両挙動状態(ヨーレートや横G)、操舵状態(中立保舵)がある一定基準を満たした場合に診断可能と判断することで、モータリレー診断中に他モータ駆動制御部で異常が発生した場合でも、システムへの影響を抑制する。
[Diagnosis start determination action according to vehicle behavior state and steering state]
In the first embodiment, the motor relay diagnosis is started by determining that the diagnosis is possible when the vehicle behavior state (yaw rate or lateral G) and the steering state (neutral steering) satisfy certain criteria. Even when an abnormality occurs in another motor drive control unit during diagnosis, the influence on the system is suppressed.
すなわち、モータリレー診断中のモータ駆動制御部の転舵モータは、非作動状態となる。そのため、残りのモータ駆動制御部でシステム作動させることになる。しかし、この状態で残りのモータ駆動制御部に異常が検出された場合には、即座にモータリレー診断を中断する必要がある。ここで、総トルク指令値が大きい場合に異常が発生すると、モータトルクが急変することによって、車両挙動に影響を及ぼす可能性がある。 That is, the steered motor of the motor drive control unit during motor relay diagnosis becomes inactive. Therefore, the system is operated by the remaining motor drive control unit. However, if an abnormality is detected in the remaining motor drive control units in this state, it is necessary to immediately interrupt the motor relay diagnosis. Here, if an abnormality occurs when the total torque command value is large, the motor torque may change suddenly, which may affect the vehicle behavior.
そこで、車両挙動状態、操舵状態で診断開始条件を判断することでシステムに及ぼす影響を軽減することが可能となる。なぜなら、ヨーレートや横Gが小さいとき、総トルク指令値は小さいため、各モータ駆動制御部に対しての分配量も小さくなる。その結果、異常発生時においてもトルクの急変を抑制でき、システムに対する影響を軽減することが可能となる。また、ヨーレートや横Gが小さい場合には、トルクの急変が発生したとしても、車両挙動に対する影響は小さくなる。 Therefore, it is possible to reduce the influence on the system by determining the diagnosis start condition based on the vehicle behavior state and the steering state. This is because when the yaw rate or the lateral G is small, the total torque command value is small, and the distribution amount to each motor drive control unit is also small. As a result, a sudden change in torque can be suppressed even when an abnormality occurs, and the influence on the system can be reduced. In addition, when the yaw rate or the lateral G is small, even if a sudden torque change occurs, the influence on the vehicle behavior is small.
[車両挙動状態、トルク指令値分配量に応じたトルク分配変化率変更作用]
実施例1では、トルク分配変化率ΔTを、車両挙動状態やトルク指令値分配量に応じて変更し、徐々に分配率を変更することで、車両挙動への影響を抑制すると共に、総トルク指令値を補う側のモータ駆動制御部のモータにかかる負荷を軽減する。
[Torque distribution change rate changing action according to vehicle behavior state and torque command value distribution amount]
In the first embodiment, the torque distribution change rate ΔT is changed according to the vehicle behavior state and the torque command value distribution amount, and the distribution rate is gradually changed, thereby suppressing the influence on the vehicle behavior and the total torque command. The load on the motor of the motor drive control unit on the side that compensates for the value is reduced.
すなわち、トルク指令値分配において、トルク指令値を補う側のモータ駆動制御部は、分配されていた分のトルク指令値を加算されて出力することになる。よって、モータ駆動制御部の数が少ない場合においては、モータリレー診断中にモータにかかる負荷が増加することになる。さらに、分配率を瞬間的に変更した場合には、トルク指令値が倍増することも考えられ、モータに対する負荷が急激に増加することになる。 That is, in the torque command value distribution, the motor drive control unit that supplements the torque command value adds and outputs the torque command value that has been distributed. Therefore, when the number of motor drive control units is small, the load on the motor increases during the motor relay diagnosis. Furthermore, when the distribution ratio is changed instantaneously, the torque command value may be doubled, and the load on the motor increases rapidly.
そこで、現在の操舵状態やトルク指令値分配量に応じて、トルク分配変化率ΔTを可変することにより、モータに対する負荷を軽減させることができる。なぜなら、ヨーレートや横Gが小さい場合の操舵状態で、そもそもの総トルク指令値が小さく、分配率を瞬間的に変更してもモータに対する負荷は小さくて済むため、短時間で分配率を変更することが可能である。逆に、総トルク指令値が大きい場合では、上記のような理由により、分配率を瞬間的ではなく、ある一定時間によって徐々に変更していくことで、モータに対する急激なトルク指令値の増加を軽減させることが可能となる。 Therefore, the load on the motor can be reduced by varying the torque distribution change rate ΔT according to the current steering state and torque command value distribution amount. This is because the total torque command value is originally small in the steering state when the yaw rate and lateral G are small, and even if the distribution rate is changed instantaneously, the load on the motor can be reduced, so the distribution rate is changed in a short time. It is possible. Conversely, when the total torque command value is large, for the reasons described above, the distribution ratio is not instantaneously changed gradually over a certain period of time, so that the torque command value for the motor increases rapidly. It becomes possible to reduce.
[サブモータ駆動制御部によるトルク指令値算出作用]
実施例1では、モータリレー診断モータ駆動制御部(サブモータ駆動制御部)がメインモータ駆動制御部と同様にシステムに対する角度制御演算を行い、トルク指令値を独自に算出し、モータリレー診断中にメインモータ駆動制御部が失陥した場合であっても、独自に算出したトルク指令値を用いることで通常制御を行う。
[Torque command value calculation by sub motor drive control unit]
In the first embodiment, the motor relay diagnosis motor drive control unit (sub motor drive control unit) performs angle control calculation on the system in the same manner as the main motor drive control unit, independently calculates the torque command value, and performs main control during motor relay diagnosis. Even when the motor drive control unit fails, normal control is performed by using a uniquely calculated torque command value.
すなわち、モータリレー診断中のモータ駆動制御部の転舵モータは、非作動状態となる。そのため、残りのモータ駆動制御部でシステム作動させることになるが、残りのモータ駆動制御部で異常が検出された場合には、即座にモータリレー診断を中断し、定常状態に戻る必要がある。そこで、モータリレー診断を行うモータ駆動制御部がメインモータ駆動制御部と同様にシステムに対する角度制御演算を行い、トルク指令値を独自に算出することで、メインモータ駆動制御部の異常時に即座にトルク指令値を切り替えることが可能となる。 That is, the steered motor of the motor drive control unit during motor relay diagnosis becomes inactive. For this reason, the system is operated by the remaining motor drive control units. However, when an abnormality is detected by the remaining motor drive control units, it is necessary to immediately interrupt the motor relay diagnosis and return to the steady state. Therefore, the motor drive control unit that performs motor relay diagnosis performs angle control calculation for the system in the same manner as the main motor drive control unit, and calculates the torque command value independently, so that the torque can be immediately generated when the main motor drive control unit is abnormal. The command value can be switched.
[モータリレー診断作用]
総トルク指令値の分配時、1つのモータに対してトルク指令値を50%から100%へと瞬間的に変化させることは、モータに対する負荷が増加する。図6のように、メインモータ駆動制御部となったモータ駆動制御部aは、総トルク指令値と車両挙動状態量(ヨーレートや横G等)と分配時間から求めた、トルク分配変化率ΔTに基づき、分配を開始するA点から徐々に分配率を変化させるような傾きを持たせることによって、モータに対する負荷を軽減させる。また、このときの傾きに対する時間は、車両挙動状態量(ヨーレートや横G等)によって可変とすることで、さらにモータ負荷を軽減させることが可能である。
[Motor relay diagnosis]
When the total torque command value is distributed, instantaneously changing the torque command value from 50% to 100% for one motor increases the load on the motor. As shown in FIG. 6, the motor drive control unit a, which is the main motor drive control unit, sets the torque distribution change rate ΔT obtained from the total torque command value, the vehicle behavior state quantity (yaw rate, lateral G, etc.) and the distribution time. On the basis of this, the load on the motor is reduced by providing an inclination that gradually changes the distribution rate from the point A where distribution starts. In addition, the motor load can be further reduced by making the time for the inclination at this time variable by the vehicle behavior state quantity (yaw rate, lateral G, etc.).
次に、25msec後のモータリレー診断開始時に、モータリレー診断モータ駆動制御部がOA指令となるB点において分配が完了していることになるので、モータリレー診断を開始する。C点においてモータリレー診断が終了したことをメインモータ駆動制御部に対して通知し、メインモータ駆動制御部は診断後処理として再度、指令値分配処理を実施し、通常状態に戻す。上記処理をモータ駆動制御部毎に行うことで、転舵制御を継続しながら影響を及ぼすことなくモータリレー診断をことができる。 Next, the motor relay diagnosis starting after 25 msec, the motor relay diagnosis motor drive control unit so that the distribution is completed at Do that point B and OA command to start the motor relay diagnosis. At point C, the main motor drive control unit is notified of the completion of the motor relay diagnosis, and the main motor drive control unit performs the command value distribution process again as a post-diagnosis process and returns to the normal state. By performing the above processing for each motor drive control unit, motor relay diagnosis can be performed without affecting the steering control while continuing the steering control.
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用操舵制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
Next, the effect will be described.
In the vehicle steering control apparatus according to the first embodiment, the following effects can be obtained.
(1) 前輪4,4に転舵トルクを付加する2つのモータ5a,5bを有し、2つのモータ5a,5bのトルク発生量を制御する転舵角度コントローラ15と、2つのモータ5a,5bのトルクを保持または遮断するように、それぞれ設けられたリレー24a,24bと、これらリレー24a,24bのうちの1つが遮断可能か否かを診断するモータリレー診断処理部18a,18bと、を備え、転舵角度コントローラ15は、モータリレー診断処理部18a,18bによる遮断診断の開始前および終了後、診断するリレーに対応するモータのトルク発生量を、それ以外のモータに分配する。よって、診断のために1つのモータが停止したとき、不足するトルク発生量を他のモータが補うため、システム作動中であっても操舵に影響を与えることなくリレーの診断を実施できる。
(1) Two
(2) 転舵角度コントローラ15は、トルク分配されるモータに分配するトルク分配量が大きいほど、分配するトルク変化量を小さくするため、トルク分配されるモータの負荷が急激に増加するのを抑制できる。
(2) The steered
(3) 車両の挙動状態量を検出する車両挙動状態量検出手段(ヨーレートセンサ31、横Gセンサ32)を備え、転舵角度コントローラ15は、車両挙動状態量が大きいほど、トルク分配されるモータに分配するトルク変化量を小さくするため、車両挙動への影響を抑えつつ、システム作動時のリレーの診断を実施できる。
(3) Vehicle behavior state quantity detecting means (
(4) モータリレー診断処理部18a,18bは、トルク配分されるモータのトルク発生量が所定値以上のとき、診断を行わないため、モータに過大な負荷がかかるのを防止できる。
(4) Since the motor relay
(5) 車両の旋回限界を判定する旋回限界判定手段を備え、モータリレー診断処理部18a,18bは、車両が旋回限界にあるとき、診断を行わないため、車両挙動に影響を及ぼすのが防止でき、安全な状況でのみモータリレー診断を実施できる。
(5) Provided with a turning limit determination means for determining the turning limit of the vehicle, and the motor relay
まず、構成を説明する。
図7は、実施例2の転舵角度コントローラ15を示す制御ブロック図であり、実施例2では、3つの転舵モータ5a,5b,5cを備え、転舵角度コントローラ15は、3つの転舵角度コントローラ15a,15b,15cから構成されている。また、実施例3では、各転舵モータ5a,5b,5cのモータ温度を検出するモータ温度センサ(温度検出手段)25a,25b,25cを備えている。
First, the configuration will be described.
FIG. 7 is a control block diagram showing the
実施例2では、モータ駆動制御部の構成要素が3つであったとき、メインをモータ駆動制御部aとしてサブモータ駆動制御部をモータ駆動制御部b、モータ駆動制御部cとし、モータリレー診断モータ駆動制御部はbとする。 In the second embodiment, when there are three components of the motor drive control unit, the main is the motor drive control unit a, the sub motor drive control unit is the motor drive control unit b, the motor drive control unit c, and the motor relay diagnosis motor The drive control unit is b.
次に、作用を説明する。
[モータリレー診断制御処理]
Next, the operation will be described.
[Motor relay diagnostic control processing]
図8は、実施例2の転舵角度コントローラ15で実行されるモータリレー診断制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。なお、図3に示した実施例1と同じ処理を行うステップには、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
FIG. 8 is a flowchart showing the flow of the motor relay diagnosis control process executed by the turning
ステップS21では、操舵状態を取得し、ステップS22へ移行する。操舵状態としては、ハンドル1の操舵角、操舵角速度の情報を取得する。
In step S21, the steering state is acquired, and the process proceeds to step S22. As the steering state, information on the steering angle and steering angular velocity of the
ステップS22では、ステップS21で取得した操舵状態量が、ある一定の判定基準を満たした場合に、モータリレー診断を可能とする。診断が可能であると判定した場合には、ステップS3へ移行し、診断が不可能であると判定した場合には、ステップS21へ移行する。 In step S22, the steering state quantity obtained in step S 21 is, in the case which meet certain criteria with, to enable the motor relay diagnosis. If it is determined that the diagnosis is possible, the process proceeds to step S3. If it is determined that the diagnosis is impossible, the process proceeds to step S21.
ここで、モータリレー診断の判定基準は、ヨーレート、横G等の車両挙動状態を示すいずれかの値が、スリップを開始する手前の旋回限界状態に至っていないときとして、以下を開始条件とする。 Here, the determination criteria for the motor relay diagnosis are as follows when any value indicating the vehicle behavior state such as the yaw rate or the lateral G has not reached the turning limit state before the start of the slip.
開始条件:操舵角速度が存在する場合に診断を開始する。
メイン切り替え時においては、1N以下のトルク変動が発生する可能性がある。車両挙動には影響しないもののハンドル1の中立状態や保舵中では、1N以下の場合でも運転者はハンドル1を通じ違和感を与える可能性があるが、操舵中では、1N以上のトルク変動が発生した場合でも、運転者は外乱相当で認識できないため、モータリレー診断中にメイン切り替えが発生した場合でも、違和感を与えることが無い。よって、操舵角速度が、保舵中で想定される値よりも大きいときには、診断を開始する。
Start condition: Diagnosis starts when steering angular velocity exists.
During main switching, torque fluctuations of 1N or less may occur. Although it does not affect the vehicle behavior, the driver may feel uncomfortable through the
ステップS23では、正常作動中のモータ駆動制御部よりメインとなる(トルク指令値の算出、分配および指令を行う)モータ駆動制御部を決定する。実施例2では、モータ駆動制御部の構成要素が3つであるため、メインをモータ駆動制御部aとしてサブモータ駆動制御部をモータ駆動制御部b、モータ駆動制御部cとし、モータリレー診断モータ駆動制御部はbのとき、モータリレー診断中は、メインモータ駆動制御部aが分配率と、トルク分配変化率よりトルク指令値を算出し、モータ駆動制御部b、モータ駆動制御部cに対して通知する。 In step S23, the motor drive control unit that performs the main ( performs calculation, distribution, and command of torque command values ) is determined from the motor drive control unit that is operating normally. In the second embodiment, since there are three components of the motor drive control unit, the main is the motor drive control unit a, the sub motor drive control unit is the motor drive control unit b, and the motor drive control unit c, and the motor relay diagnosis motor drive is performed. When the control unit is b, during motor relay diagnosis, the main motor drive control unit a calculates the torque command value from the distribution rate and the torque distribution change rate, and the motor drive control unit b and the motor drive control unit c Notice.
メインモータ駆動制御部は通常状態では以下の算出式によって、各モータ駆動制御部に対するトルク指令値を算出する。また、実施例1と同様に、メインモータ駆動制御部となるものはモータの熱負荷や異常発生率によって一番信頼性の高いものを選ぶのが良い。
トルク指令値=総トルク指令値/(稼働可能なモータ数)
または、
モータ駆動制御部a=総トルク指令値×分配率a
モータ駆動制御部b=総トルク指令値×分配率b
モータ駆動制御部c=総トルク指令値×分配率c
In a normal state, the main motor drive control unit calculates a torque command value for each motor drive control unit by the following calculation formula. As in the first embodiment, it is preferable to select the main motor drive control unit with the highest reliability depending on the heat load of the motor and the abnormality occurrence rate.
Torque command value = total torque command value / (number of motors that can be operated)
Or
Motor drive control unit a = total torque command value × distribution rate a
Motor drive control unit b = total torque command value × distribution rate b
Motor drive control unit c = total torque command value × distribution rate c
ここで、モータ駆動制御部bの診断時はb=0として、a+c=100%となるように設定する。aとcの比は、モータ発熱量が少ない方(モータ温度が低い方)を大きくする。 Here, at the time of diagnosis of the motor drive control unit b, b = 0 is set so that a + c = 100%. The ratio of a and c is increased when the motor heat generation amount is smaller (the motor temperature is lower).
また、ステップS5以降においてサブモータ駆動制御部cは、メインモータ駆動制御部aの指令値とは別に個別にステップS13においてトルク指令値を算出する。メインモータ駆動制御部aが異常となった場合には、メイン切り替えが発生して、モータリレー診断は継続して、ステップS13で算出したトルク指令値を用いてモータ駆動を行う。 Further, after step S5, the sub motor drive control unit c calculates a torque command value in step S13 separately from the command value of the main motor drive control unit a. When the main motor drive control unit a becomes abnormal, main switching occurs, the motor relay diagnosis continues, and the motor is driven using the torque command value calculated in step S13.
モータリレー診断中においては、メインモータ駆動制御部aがトルク分配率より指令電流値を算出し、モータ駆動制御部b、モータ駆動制御部cに対して通知するが、実施例1のフローチャートに示したステップS5以降においてサブモータ駆動制御部cはメインモータ駆動制御部のトルク指令値とは別に個別にステップS13においてトルク指令値を算出する。 During the motor relay diagnosis, the main motor drive control unit a calculates the command current value from the torque distribution ratio and notifies the motor drive control unit b and the motor drive control unit c, which are shown in the flowchart of the first embodiment. After step S5, the sub motor drive control unit c calculates the torque command value separately at step S13 separately from the torque command value of the main motor drive control unit.
そして、メインモータ駆動制御部が異常となった場合には、モータ駆動制御部cはステップS13で算出したトルク指令値を用いてモータ駆動を行う。モータ駆動制御部cは、メインモータ駆動制御部であったモータ駆動制御部aが異常となったことによって、その後の処理を継続してメインモータ駆動制御部として動作するため、モータリレー診断を継続して行うことができる。
When the main motor drive control unit is abnormal, the motor drive control unit c performs a motor drive using the torque command value calculated in
[メインモータ駆動制御部失陥時のモータリレー診断継続作用]
実施例2では、モータ駆動制御部を3つ設け、モータリレー診断モータ駆動制御部以外のモータ駆動制御部が異常となった場合でも、残りのモータ駆動制御部で総トルク指令値を分配することで、モータリレー診断は中断せずに、残りのモータ駆動制御部で転舵制御を継続する。
[Continuous motor relay diagnosis when main motor drive control unit fails]
In the second embodiment, three motor drive control units are provided, and even when a motor drive control unit other than the motor relay diagnosis motor drive control unit becomes abnormal, the remaining motor drive control unit distributes the total torque command value. Thus, the steering control is continued in the remaining motor drive control units without interrupting the motor relay diagnosis.
すなわち、モータ駆動制御部を3つ以上設けた場合において、モータリレー診断中のモータ駆動制御部の転舵モータは、非作動状態となる。そのため、残りのモータ駆動制御部でシステム作動させることになるが、モータ駆動制御部が3つ以上の場合において残りのモータ駆動制御部に異常が検出されたときには、残りのモータ駆動制御部によって分配することで、モータリレー診断を中断せずに診断を行うことが可能となる。 That is, when three or more motor drive control units are provided, the steered motor of the motor drive control unit during motor relay diagnosis is in an inoperative state. For this reason, the system is operated by the remaining motor drive control units, but when there are three or more motor drive control units and an abnormality is detected in the remaining motor drive control units, distribution is performed by the remaining motor drive control units. This makes it possible to perform diagnosis without interrupting motor relay diagnosis.
なぜなら、残りのモータ駆動制御部によってメインモータ駆動制御部とサブモータ駆動制御部が決まるが、サブモータ駆動制御部においてもメインモータ駆動制御部と同様にシステムに対する角度制御演算を行い、トルク指令値を算出する。これによって、メインモータ駆動制御部が異常となった場合でも、サブモータ駆動制御部として動作していたモータ駆動制御部がメインモータ駆動制御部に切り替わり、継続してシステム作動できるからである。
This is because the remaining motor drive control unit determines the main motor drive control unit and the sub motor drive control unit, but the sub motor drive control unit also performs angle control calculation for the system in the same manner as the main motor drive control unit, and calculates the torque command value. To do. Thereby, even when the main motor drive control unit becomes abnormal, the motor drive control unit operating as the sub motor drive control unit is switched to the main motor drive control unit, and the system can be operated continuously.
[モータ発熱量に応じたトルク分配率変更作用]
実施例2では、モータ発熱量に応じて分配量を決定することにより、モータに対しての負荷を軽減する。すなわち、各モータは車両における配置場所がそれぞれ異なる。そのため、モータの配置場所によっては定常状態でトルク指令値の分配量が均等であっても、モータの発熱量が異なる。そこで、モータの発熱状態によって、発熱量の多いモータに対しては少ない分配量で、発熱量が少ないモータに対しては多くの分配量として総トルク指令値の分配率を変更することで、モータリレー診断に伴うモータに対する負荷を軽減することが可能となる。
[Torque distribution rate changing action according to motor heat generation]
In the second embodiment, the load on the motor is reduced by determining the distribution amount according to the motor heat generation amount. That is, each motor has a different location in the vehicle. Therefore, depending on the location of the motor, the amount of heat generated by the motor varies even when the distribution amount of the torque command value is uniform in a steady state. Therefore, by changing the distribution ratio of the total torque command value as a small distribution amount for motors with a large amount of heat generation and as a large distribution amount for motors with a small amount of heat generation, depending on the heat generation state of the motor, It is possible to reduce the load on the motor accompanying the relay diagnosis.
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用操舵制御装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
Next, the effect will be described.
In the vehicle steering control device according to the second embodiment, the following effects can be obtained.
(6) モータ5a,5bの温度をそれぞれ検出するモータ温度センサ25a,25b,25cを設け、転舵角度コントローラ15は、トルク分配されるモータの温度が低いほど、そのモータへのトルク分配量を大きくするため、モータリレー診断に伴うモータの負荷を軽減できる。
(6)
(7) 転舵角度コントローラ15は、モータリレー診断処理部18a(18bまたは18c)による遮断診断中、診断されていないモータの少なくとも1つが失陥したとき、失陥したモータの出力すべきトルク発生量を、失陥していないモータに分配するため、モータリレー診断を中断せずに診断を行うことが可能となる。
(7) The
実施例3では、2つの転舵モータおよび2つのモータ駆動制御部を備え、モータリレー遮断診断中に、診断していないモータが失陥したとき、診断を中止する例である。なお、実施例3の構成は、図1,2に示した実施例1と同じであるため、説明を省略する。 The third embodiment is an example in which two steered motors and two motor drive control units are provided, and the diagnosis is stopped when an undiagnosed motor fails during the motor relay cutoff diagnosis. The configuration of the third embodiment is the same as that of the first embodiment shown in FIGS.
[モータリレー診断中止作用]
モータリレー診断中のモータ駆動制御部の転舵モータは、非作動状態であり、この状態で他方のモータが失陥した場合、操舵に影響を及ぼす。よって、実施例3では、診断中に作動しているモータが失陥した場合には、直ちに診断を中止し、失陥したモータのトルク発生量を、診断していたモータに分配し、転舵制御を継続することができる。
[Motor relay diagnosis stop action]
The steered motor of the motor drive control unit during motor relay diagnosis is in an inoperative state, and if the other motor fails in this state, steering is affected. Therefore, in the third embodiment, when a motor that is operating during diagnosis fails, the diagnosis is immediately stopped, and the torque generation amount of the failed motor is distributed to the motor that has been diagnosed. Control can be continued.
次に、効果を説明する。
実施例3の車両用操舵制御装置にあっては、以下の効果が得られる。
Next, the effect will be described.
In the vehicle steering control device according to the third embodiment, the following effects can be obtained.
(8) モータリレー診断処理部18a,18bは、遮断診断中に診断していないモータが失陥したとき、遮断診断を中止し、転舵角度コントローラ15は、失陥したモータのトルク発生量を、診断していたモータに分配するため、操舵に影響を及ぼすことなく転舵制御を継続できる。
(8) The motor relay
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜3に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
(Other examples)
As mentioned above, although the best form for implementing this invention was demonstrated based on Examples 1-3, the concrete structure of this invention is not limited to an Example, and does not deviate from the summary of invention. Any change in the design of the range is included in the present invention.
例えば、実施例1〜3では、断接手段として、モータドライバと電源との間に設けられたリレーについて説明したが、モータのトルクを保持、遮断できれば良く、例えば、モータドライバへの指令信号入力に設けても良い。また、モータ回転出力にクラッチを設け、モータのトルクを保持、遮断しても良い。 For example, in the first to third embodiments, the relay provided between the motor driver and the power source has been described as the connecting / disconnecting means. However, it is sufficient that the torque of the motor can be held and cut off. May be provided. Further, a clutch may be provided in the motor rotation output to hold or cut off the motor torque.
実施例1〜3では、ハンドル1と前輪4,4が機械的に切り離されたステア・バイ・ワイヤシステムにおいて、前輪4,4を転舵させる転舵モータの制御について説明をしたが、本発明は、ハンドル1と前輪4,4が機械的に連結された操舵装置において、運転者の操舵力を補助するアシストモータの制御にも適用できる。また、操舵軸7に対して操舵反力トルクを与える操舵反力モータが複数の場合にも、適用できる。
In the first to third embodiments, in the steer-by-wire system in which the
実施例2では、総トルク指令値を等分して分配する例を示したが、等分ではなく、例えば、モータ温度に応じて変えても良い。また、モータの故障履歴から、故障の可能性の低いものに多く配分するようにしても良い。さらに、トルク変化量を、車速や操舵角等に応じて変化させる構成としても良い。 In the second embodiment, an example in which the total torque command value is divided and distributed is shown. However, the total torque command value may be changed according to the motor temperature, for example. Alternatively, a large number of motor failure histories may be allocated to those with a low possibility of failure. Furthermore, it is good also as a structure which changes the amount of torque changes according to a vehicle speed, a steering angle, etc.
実施例1〜3では、転舵モータを転舵軸に設けた例を示したが、操舵系の他の部位、例えば、ラック軸等に設けても良い。 In Examples 1-3, although the example which provided the steering motor in the steering shaft was shown, you may provide in the other site | part of a steering system, for example, a rack shaft etc.
1 ハンドル
2 操舵反力モータ
3 操舵部
4 前輪
5a,5b 転舵モータ
6 転舵部
7 操舵軸
8 操舵角センサ
9 トルクセンサ
10 転舵軸
11 ステアリングギア機構
12 タイロッド
13 操舵反力コントローラ
14 操舵コントローラ
15a,15b 転舵角度コントローラ
16a,16b 角度制御演算部
17a,17b 電流制御演算部
18a,18b モータリレー診断処理部
19 通信バスインターフェース
20a,20b 角度センサ
21a,21b 電流センサ
22a,22b モータドライバ
23 電源
24a,24b リレー
30 車速センサ
31 ヨーレートセンサ
32 横Gセンサ
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記複数のトルク発生手段のトルク発生量を制御するトルク制御手段と、
前記複数のトルク発生手段のそれぞれに対する前記電源からの電力供給を保持または遮断するように、前記複数のトルク発生手段に対応してそれぞれ設けられた複数の断接手段と、
前記複数の断接手段のうちの1つが遮断可能か否かを診断する遮断診断手段と、
を備え、
前記トルク制御手段は、総トルク指令値を分割して前記複数のトルク発生手段のそれぞれに分配し、この分配したトルク指令値に基づき前記複数のトルク発生手段のそれぞれのトルク発生量を制御する手段であって、
前記遮断診断手段による診断時には、前記トルク制御手段は、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断する断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値をゼロ相当にするとともに、前記遮断診断手段が診断しない断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値を前記遮断診断手段による診断開始前よりも増加することを特徴とする車両用操舵制御装置。 At least one of the steering mechanism that applies steering torque to the steering wheel and the reaction force mechanism that adds reaction force torque to the steering wheel has a plurality of torque generating means for generating torque with electric power from the power source. ,
Torque control means for controlling the amount of torque generated by the plurality of torque generating means;
A plurality of connecting / disconnecting means respectively provided corresponding to the plurality of torque generating means so as to hold or cut off power supply from the power source to each of the plurality of torque generating means ;
Blocking diagnostic means for diagnosing whether one of the plurality of connecting / disconnecting means can be blocked, and
With
The torque control unit divides a total torque command value and distributes the total torque command value to each of the plurality of torque generation units, and controls a torque generation amount of each of the plurality of torque generation units based on the distributed torque command value. Because
The blocking diagnostic means by that diagnosis Sometimes, the torque control means, the zero torque command value to be distributed to the torque generating means corresponding to the engaging and disengaging means for said shut-off diagnosis means diagnoses of the plurality of disconnection device The vehicle steering control device is characterized in that the torque command value distributed to the torque generating means corresponding to the connecting / disconnecting means not diagnosed by the shutoff diagnostic means is increased more than before the diagnosis is started by the shutoff diagnostic means. .
前記トルク制御手段は、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断しない断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値を前記遮断診断手段による診断開始前よりも増加する量が大きいほど、その増加率を小さくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to claim 1,
The torque control means increases a torque command value distributed to a torque generation means corresponding to a connection / disconnection means that is not diagnosed by the interruption diagnosis means among the plurality of connection / disconnection means than before the diagnosis start by the interruption diagnosis means. A vehicle steering control device characterized in that the rate of increase decreases as the amount increases .
車両挙動状態量として車両のヨーレートまたは横加速度を検出する車両挙動状態量検出手段を備え、
前記トルク制御手段は、前記車両挙動状態量が大きいほど、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断する断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値を前記遮断診断手段による診断開始前の値からゼロ相当に減少する際のトルク指令値の変化率を小さくするとともに、前記遮断診断手段が診断しない断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値を前記遮断診断手段による診断開始前の値から増加する際のトルク指令値の変化率を小さくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to claim 1 or 2,
Comprising a vehicle behavior state variable detection means for detecting a yaw rate or lateral acceleration of the vehicle as a vehicle both ani dynamic state quantity,
As the vehicle behavior state quantity is larger, the torque control means outputs a torque command value to be distributed to the torque generating means corresponding to the connection / disconnection means diagnosed by the interruption diagnosis means among the plurality of connection / disconnection means. The torque command value to be distributed to the torque generating means corresponding to the connection / disconnection means not diagnosed by the shutoff diagnosis means is reduced while reducing the rate of change of the torque command value when the value is reduced to zero equivalent from the value before the diagnosis start by the means. A steering control device for a vehicle, wherein a rate of change of a torque command value when increasing from a value before starting diagnosis by a shutoff diagnostic means is reduced.
前記複数のトルク発生手段の温度をそれぞれ検出する温度検出手段を設け、
前記トルク制御手段は、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断しない断接手段に対応するトルク発生手段の温度が低いほど、そのトルク発生手段に分配するトルク指令値を前記遮断診断手段による診断開始前よりも増加する量を大きくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to any one of claims 1 to 3,
Providing temperature detecting means for detecting the temperature of each of the plurality of torque generating means;
The torque control means reduces the torque command value to be distributed to the torque generating means as the temperature of the torque generating means corresponding to the connecting / disconnecting means not diagnosed by the shutoff diagnosing means of the plurality of connecting / disconnecting means decreases. A vehicle steering control device characterized in that the amount of increase is larger than that before the diagnosis is started by the diagnosis means .
前記トルク制御手段は、前記遮断診断手段による診断中、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断していない断接手段に対応するトルク発生手段の少なくとも1つが失陥したとき、前記失陥したトルク発生手段に分配していたトルク指令値を、失陥していないトルク発生手段に分配することを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to any one of claims 1 to 4,
It said torque control means, in diagnostics that by the said shut-off diagnosis means, wherein at least one of the torque generating means the blocking diagnosis unit corresponds to a disengaging means not diagnostic of a plurality of disconnection device is faulty when the failure was a torque command value that has been distributed to the torque generating means, the steering control apparatus for a vehicle, characterized in that to distribute the torque generating means not failure.
前記遮断診断手段による診断中、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断していない断接手段に対応するトルク発生手段がすべて失陥したとき、前記遮断診断手段は診断を中止し、前記トルク制御手段は、前記失陥したトルク発生手段に分配していたトルク指令値を、前記遮断診断手段が診断していた断接手段に対応するトルク発生手段に分配することを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to any one of claims 1 to 5,
During diagnostics by the blocking diagnosis means, wherein when the interrupting diagnosis means is defective, all the torque generating means corresponding to the engaging and disengaging means not diagnosed, said blocking means for diagnosing diagnoses of the plurality of disconnection device The torque control means distributes the torque command value distributed to the failed torque generation means to the torque generation means corresponding to the connection / disconnection means diagnosed by the shutoff diagnosis means. A vehicle steering control device.
前記トルク制御手段が算出した、前記複数の断接手段のうちの前記遮断診断手段が診断しない断接手段に対応するトルク発生手段に分配するトルク指令値の前記増加後の値が所定値以上のとき、前記遮断診断手段は診断を行わないことを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to any one of claims 1 to 6,
The increased value of the torque command value calculated by the torque control unit and distributed to the torque generation unit corresponding to the connection / disconnection unit that is not diagnosed by the disconnection diagnosis unit among the plurality of connection / disconnection units is greater than or equal to a predetermined value. In the vehicle steering control device, the shut-off diagnosis means does not perform diagnosis.
車両の旋回限界を判定する旋回限界判定手段を備え、
前記旋回限界にあるとき、前記遮断診断手段は診断を行わないことを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to any one of claims 1 to 7,
A turning limit determining means for determining a turning limit of the vehicle ;
When in the prior SL turning limit, vehicle steering control apparatus, characterized in that the blocking diagnosis means does not perform the diagnosis.
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