JP4555670B2 - 畜産履歴記録システム - Google Patents

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Description

本発明は、畜産履歴記録システムに関し、特に、畜産場所で飼育されている牛や豚などの家畜について、給餌履歴および投薬履歴を記録するためのシステムに関する。
近年、食品への安全性の関心が高まり、畜産品や農作物の生産段階から流通段階に至るまでの履歴を管理し、消費者が手にする食品について、いわゆるトレーサビリティを確保する体制が整いつつある。特に、最近では、牛肉に関してBSEの発生が大きな社会問題となっており、生産段階では、個々の家畜ごとの給餌履歴や投薬履歴を確実に記録しておき、流通段階では、店頭に並ぶ食肉に至るまで、これら畜産履歴の情報が確実に伝達されるような配慮が必要になっている。
このような食肉のトレーサビリティを確保するための技術として、たとえば、下記の特許文献1には、バーコードを利用して、小分けした食肉のそれぞれについて、個体識別情報が伝達される手法が開示されている。また、下記の特許文献2には、食肉などの流通経路に関するリレー情報と加工プロセスに関する取扱情報とを併用することにより、柔軟なトレーサビリティを確保する技術が開示されている。
特開2004−118532号公報 特開2004−213477号公報
牛や豚などの食肉に関しては、生産情報公表牛肉JASおよび豚肉JAS規格により、個々の家畜ごとに、出生日、生産管理者名、給餌履歴、投薬履歴などの情報を、畜産履歴情報として記録することが定められている。上述した各特許文献に記載された技術を利用すれば、消費者は必要に応じて、これらの畜産履歴情報を入手することができるようになる。
このような畜産履歴情報の提供を行うためには、畜産場所において、飼育中の個々の家畜について、それぞれ畜産履歴を記録する作業を行わねばならない。通常、このような畜産履歴情報の記録は、コンピュータを利用した畜産履歴記録システムを用いて行われている。しかしながら、大規模な畜産農場では、飼育対象となる家畜は膨大な数にのぼり、しかも家畜の種類や年齢に応じて、与える飼料、投薬時期、薬の種類なども異なる。このため、個々の家畜ごとにそれぞれ畜産履歴情報を入力する作業は極めて煩雑な作業になっている。
そこで本発明は、畜産場所における個々の家畜ごとの畜産履歴情報の入力作業負担を軽減させることができる畜産履歴記録システムを提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、畜産場所で飼育されている個々の家畜についての畜産履歴を記録する畜産履歴記録システムにおいて、
個々の家畜のそれぞれについて、少なくとも個体識別コードと出生日と給餌履歴とを履歴データとして格納する履歴データ格納部と、
この履歴データ格納部に対して、オペレータの指示に基づいて所望のデータ入力を行う履歴データ入力部と、
出生日を起点とした相対時間軸上に相対給餌切替日を定め、この相対給餌切替日によって区分けされた各期間ごとに、それぞれ給餌予定となる飼料を定めた飼育プランを複数とおり格納する飼育プラン格納部と、
オペレータの指示に基づいて、同一の飼育プランを同一時期に適用する対象となる一群の家畜を、同一グループの家畜として登録するとともに、この同一グループに所属する一群の家畜についての標準出生日を定めるグループ登録部と、
オペレータの指示に基づいて、個々のグループにそれぞれ対応する飼育プランを登録する対応プラン登録部と、
を設け、
履歴データ入力部が、オペレータから、特定のグループおよび絶対時間軸上での絶対給餌切替日を指定した給餌履歴の入力指示を受けた場合に、指定されたグループに対応する飼育プランを、当該グループの標準出生日を基準に適用し、指定された絶対給餌切替日に最も近い相対給餌切替日を最近接給餌切替日と認識し、この最近接給餌切替日以降に給餌予定となっている飼料をオペレータに入力候補として提示し、オペレータから確認指示が与えられた場合に、指定されたグループに所属する各家畜について、指定された絶対給餌切替日から、入力候補として提示された飼料が給餌された旨の給餌履歴を自動入力する処理を行うようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
履歴データ入力部が、給餌対象となる飼料の一覧リストを記憶しており、提示した入力候補に対してオペレータからの確認指示が得られなかった場合、この一覧リストをオペレータに提示し、この一覧リストの中からオペレータが選択した飼料を給餌履歴として入力する処理を行うようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1または第2の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
履歴データ入力部が、給餌履歴の自動入力を行う際に、絶対給餌切替日前に給餌履歴の空白期間が存在する場合には、当該空白期間にも、絶対給餌切替日以降と同等の飼料の給餌を示す履歴入力を行うようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1〜第3の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
履歴データ格納部が、投薬履歴を含む履歴データを格納する機能を有し、
飼育プラン格納部に格納されている飼育プランに、出生日を起点とした相対時間軸上に定められた特定の相対投薬日に特定の薬を投薬することを示す投薬予定が含まれており、
履歴データ入力部が、オペレータから、特定のグループおよび絶対時間軸上での絶対投薬日を指定した投薬履歴の入力指示を受けた場合に、指定されたグループに対応する飼育プランを、当該グループの標準出生日を基準に適用し、指定された絶対投薬日に最も近い相対投薬日を最近接投薬日と認識し、この最近接投薬日に投薬予定となっている薬をオペレータに入力候補として提示し、オペレータから確認指示が与えられた場合に、指定されたグループに所属する各家畜について、指定された絶対投薬日に、入力候補として提示された薬が投薬された旨の投薬履歴を自動入力する処理を行うようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
履歴データ入力部が、投薬対象となる薬の一覧リストを記憶しており、提示した入力候補に対してオペレータからの確認指示が得られなかった場合、この一覧リストをオペレータに提示し、この一覧リストの中からオペレータが選択した薬を投薬履歴として入力する処理を行うようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第1〜第5の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
グループ登録部に、同一グループに所属する個々の家畜についての出生日の平均日を標準出生日として定義する機能をもたせるようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述の第1〜第6の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
履歴データ入力部が、現実の日付を認識する機能を有し、オペレータから、日付の入力がなされなかった場合、現実の日付が絶対給餌切替日もしくは絶対投薬日として入力されたものとして取り扱うようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述の第1〜第7の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
個々の家畜の出荷時に、履歴データ格納部に格納されている当該家畜に関する履歴データを出力する履歴データ出力部を更に設けるようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、上述の第8の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
履歴データ出力部が、個々の薬について、出荷前の投薬が禁じられている休薬期間を記憶しており、出荷対象となる特定の家畜に関する履歴データを出力する際に、休薬期間内の投薬履歴の有無をチェックして報知する機能を有するようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述の第1〜第9の態様に係る畜産履歴記録システムにおいて、
履歴データ入力部が、携帯型端末装置に対してデータ入力用のWebページを提示するWebサーバを備えており、この携帯型端末装置からWebページに対して所定の入力操作を行うことにより、履歴データの入力が可能になるようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、上述の第1〜第10の態様に係る畜産履歴記録システムを、コンピュータに専用のプログラムを組み込むことにより構成したものである。
本発明に係る畜産履歴記録システムでは、畜産履歴情報の入力作業を行う際に、飼育プランに基づいて飼料や薬の入力候補が提示されるので、オペレータは、この入力候補を確認する操作を行うだけで、必要なデータの入力作業を行うことができるようになり、入力作業の負担が軽減する。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.畜産履歴記録システムの基本構成 >>>
図1は、本発明の一実施形態に係る畜産履歴記録システムの基本構成を示すブロック図である。図示のとおり、このシステムの基本的な構成要素は、表示装置100、システム本体200、入力装置300である。システム本体200は、この畜産履歴記録システムの中枢をなす構成要素であり、実際には、コンピュータに専用のソフトウエアを組み込むことにより実現される。また、表示装置100は、このコンピュータによって生成された画像を表示するためのディスプレイ装置によって構成され、入力装置300は、このコンピュータに情報を入力するための入力機器(たとえば、マウスやキーボード)によって構成される。
図示のとおり、システム本体200は、履歴データ格納部210、履歴データ入力部220、飼育プラン格納部230、グループ登録部240、対応プラン登録部250、履歴データ出力部260によって構成されているが、これらの各構成要素も、実際にはコンピュータの機能の一部として実現されることになる。
履歴データ格納部210は、畜産場所で飼育されている個々の家畜についての畜産履歴を履歴データとして格納する構成要素である。図示の実施形態では、個々の家畜のそれぞれについて、個体識別コード、出生日、給餌履歴、投薬履歴が、履歴データとして格納されている。個体識別コードは、個々の家畜を区別するために付与されたコードであり、通常、家畜の耳などに取り付けられた識別票に記述される。ここでは、説明の便宜上、個々の家畜に、K1,K2,K3,……といった個体識別コードが付されているものとする。出生日は、文字通り、個々の家畜が出生した年月日を示すデータである。給餌履歴は、個々の家畜に何を食べさせて飼育したかを時系列で示すデータであり、具体的には、年月日と飼料を特定するデータからなる。また、投薬履歴は、個々の家畜に、いつ、どのような薬を与えたかを示すデータであり、具体的には、年月日と薬を特定するデータからなる。
図2は、履歴データ格納部210内に格納される履歴データの一例を示す図である。ここでは、個体識別コードK1およびK2の家畜について、出生日、給餌履歴、投薬履歴の履歴データが格納されている例が示されている。たとえば、個体識別コードK1の家畜は、2004年10月28日に生まれ、出生日からは飼料Aを給餌し、12月3日からは飼料Bに変更し、更に、2005年6月4日からは飼料Cに変更した給餌履歴が記録されている。同様に、投薬履歴としては、2004年11月13日に薬Xを与え、2005年1月15日に薬Yを与えた旨の記録がなされている。
この履歴データ格納部210に格納されるべき履歴データは、履歴データ入力部220によって入力され、必要に応じて、履歴データ出力部260から出力される。また、表示装置100に表示させて閲覧することも可能である。オペレータは、入力装置300を操作することにより、履歴データ入力部220に対して指示を与え、必要な履歴データの入力を行うことになる。個々の家畜が出荷され、解体され、店頭から消費者の手にわたったとしても、消費者が手にした食肉に個体識別コードさえ付されていれば、履歴データ格納部210内の履歴データを検索することにより、当該家畜の出生日、給餌履歴、投薬履歴を確認することができる。必要に応じて、この履歴データ格納部210内の履歴データをWeb上で公開すれば、消費者は、個体識別コードをWebページ上で入力することにより、必要な情報を入手することができる。
図示の実施形態では、履歴データ出力部260は、ICタグ270に対して履歴データを出力する機能を有している。最近は、家畜の耳に取り付ける識別票として、ICタグ270が利用されるようになってきている。ICタグ270は、ICメモリを内蔵し、外部と無線交信する機能を有している。したがって、履歴データ出力部260に、ICタグ270と無線交信する機能をもたせておけば、必要な履歴データをICタグ270内のメモリへ書き込むことが可能になる。ここに示す実施形態では、畜産場所から家畜を出荷する際に、当該家畜の耳に取り付けられているICタグ270に、当該家畜についての履歴データを書き込む処理を行っている。このように、個々の家畜に取り付けたICタグ270内に当該家畜の履歴データを書き込んでおけば、家畜の流通過程において、随時、このICタグ270から履歴データを読み込むことが可能になる。
本発明の特徴は、履歴データ入力部220による独特の入力機能にある。履歴データ入力部220の基本的な機能は、履歴データ格納部210に対して、オペレータの指示に基づいて所望のデータ入力を行うことにあるが、オペレータの入力作業負担を軽減するために、後述する「入力候補提示機能」を有している。この「入力候補提示機能」は、給餌履歴および投薬履歴を入力する際に、候補となる飼料名や薬品名をオペレータに提示することにより、入力作業を支援する機能である。飼育プラン格納部230、グループ登録部240、対応プラン登録部250は、この「入力候補提示機能」を実現するために設けられた構成要素である。
飼育プラン格納部230には、予めいくつかの飼育プランが格納されている。この飼育プランは、出生日からの時間軸をいくつかの期間に分け、各期間ごとにそれぞれ給餌予定となる飼料を定めるとともに、特定の投薬日に特定の薬を与えることを示す予定である。図3には、3つの飼育プランP1,P2,P3を例示した。いずれの飼育プランも、出生日を起点とした時間軸上に定義されており、この例では、600日目までの予定が定められている。飼育プランは、給餌に関するプランと、投薬に関するプランとによって構成されている。
たとえば、飼育プランP1では、出生日から飼料Aを給餌し、30日目には飼料Bに切り替え、180日目には飼料Cに切り替える給餌プランと、15日目に薬Xを与え、75日目に薬Yを与える投薬プランが定められている。同様に、飼育プランP2では、出生日から飼料Dを給餌し、30日目には飼料Bに切り替え(飼育プランP1と同じ)、180日目には飼料Eに切り替える給餌プランと、15日目に薬Xを与え(飼育プランP1と同じ)、60日目および200日目に薬Zを与える投薬プランが定められている。また、飼育プランP3では、出生日から飼料Aを給餌し、30日目には飼料Bに切り替え、120日目には飼料Fに切り替え、180日目には飼料Gに切り替える給餌プランと、60日目に薬Yを与え、200日目に薬Zを与える投薬プランが定められている。
このような飼育プランの内容は、当然、飼育対象となる家畜によって異なる。たとえば、牛と豚とでは、全く異なる飼育プランが適用される。また、同じ牛であっても、ホルスタイン、ジャージー牛、和牛、という種類によっても、全く異なる飼育プランが適用される。もちろん、同じホルスタイン牛であっても、畜産農家によって、それぞれ異なる飼育プランが適用されており、この飼育プランは個々の畜産農家ごとのノウハウというべきものになっている。したがって、飼育プラン格納部230には、予め標準的な飼育プランをいくつか用意しておいてもかまわないが、実用上は、個々の畜産農家ごとに、オペレータが所望の飼育プランを設定する操作を行うようにするのが好ましい。
なお、ここでは説明の便宜上、図3に示す3種類の飼育プランP1,P2,P3が飼育プラン格納部230内に用意されている単純な例を示すが、実際には、同一農家で飼育される同一種類の家畜であっても、飼育の時期や市場の動向などを考慮して、それぞれ異なる飼育プランを適用することも少なくないので、飼育プラン格納部230内には、互いに若干の差をもった多数のバリエーションが、それぞれ独立した飼育プランとして格納されることになる。また、ここでは、説明の便宜上、飼料A,飼料B、あるいは薬X,薬Yのような表示を行っているが、実際には、個々の飼料や薬の名称や製品コードなどが用いられることになる。
ところで、この図3に示す各飼育プランの時間軸は、出生日を起点とした相対時間軸であり、図に30日目、180日目などと記されている給餌の切替日は、この相対時間軸上での切替日である。そこで、本願では、これら飼育プラン上での給餌切替日を「相対給餌切替日」と呼ぶことにする。同様に、図に15日目、75日目などと記されている投薬日は、やはり相対時間軸上での投薬日である。そこで、本願では、これら飼育プラン上での投薬日を「相対投薬日」と呼ぶことにする。結局、本願における飼育プランとは、出生日を起点とした相対時間軸上に相対給餌切替日を定め、この相対給餌切替日によって区分けされた各期間ごとに、それぞれ給餌予定となる飼料を定めるとともに、この相対時間軸上に定められた特定の相対投薬日に特定の薬を投薬することを定めた予定ということができる。
一方、グループ登録部240には、オペレータの指示に基づいて、同一の飼育プランを同一時期に適用する対象となる一群の家畜が、同一グループの家畜として登録される。また、この同一グループに所属する一群の家畜についての標準出生日が定められる。図4は、このグループ登録部240による登録内容の一例を示す図である。ここでは、ある畜産農家での飼育対象となっている300頭の牛に対して、個体識別コードK1〜K300が付与され、これらの牛が4つのグループG1〜G4に分けて登録されている例が示されている。すなわち、識別コードK1〜K50までの50頭はグループG1に、識別コードK51〜K100までの50頭はグループG2に、識別コードK101〜K200までの100頭はグループG3に、識別コードK201〜K300までの100頭はグループG4に、それぞれ登録されている。
ここで、同一グループに所属する家畜は、同一の飼育プランを同一時期に適用する対象となっている家畜であり、通常、同一の畜舎や、同一の区画に収容されて、同一の飼料の提供を受けることになる。どの家畜をどのグループに入れるかは、基本的には、畜産農家の判断に委ねられる事項であるが、同一グループの家畜に対しては、同一の飼育プランを同一時期に適用することになるので、通常は、同一品種の家畜であって、出生日の近似したものを同一グループとして登録することになろう。
図5は、個々の畜舎に収容する家畜ごとに、それぞれグループ定義を行った例を示す図である。この例では、畜舎1号,2号,3号,4号に収容される家畜が、それぞれグループG1,G2,G3,G4に所属するようなグループ定義がなされている。このようなグループ定義を行った場合、同一畜舎に収容されている家畜に対しては、同一の飼料を与え、同一の投薬を行うようにする。一方、図6は、同一畜舎内の区画ごとに、異なるグループ定義を行った例を示す図である。すなわち、この例では、畜舎2号にはグループG3に所属する100頭の家畜が収容され、畜舎3号にはグループG4に所属する100頭の家畜が収容されているが、畜舎1号にはグループG1に所属する50頭の家畜とグループG2に所属する50頭の家畜とが一緒に収容されている。但し、畜舎1号内は、2つの区画に分割されており、グループG1に所属する50頭の家畜は区画甲内に収容され、グループG2に所属する50頭の家畜は区画乙内に収容されている。この場合、畜舎1号内では、同一区画に収容されている家畜に対しては、同一の飼料を与え、同一の投薬を行うようにすればよい。
上述したとおり、同一グループに所属する一群の家畜については、標準出生日が定められる。たとえば、図4に示す例の場合、グループG1に所属する一群の家畜には、2004年11月1日なる標準出生日が定められている。この標準出生日は、後述するように、飼育プランを適用する際の基準となる日である。たとえば、グループG1に所属する50頭の家畜に対しては、2004年11月1日に出生したものとして、共通の飼育プランが適用されることになる。図4に示す例の場合、グループG2の標準出生日は12月1日、グループG3の標準出生日は11月1日、グループG4の標準出生日は11月15日となっている。グループG1とG3とは、標準出生日は同じであるが、別なグループとなっており、別々の飼育プランを適用することができる。
個々のグループの標準出生日は、オペレータが任意に設定してかまわない。たとえば、グループG1に所属する50頭については、「10月後半から11月前半にかけて出生したものが多いので、11月1日を標準出生日にしよう」と判断した場合、オペレータは、グループ登録部240に対して、そのような登録を行う作業を行えばよい。ただ、ここに示す実施形態では、このようなオペレータの作業負担を軽減するために、グループ登録部240に、同一グループに所属する個々の家畜についての出生日の平均日を標準出生日として自動的に定義する機能をもたせるようにしている。前述したように、履歴データ格納部210には、個々の家畜ごとに、それぞれ出生日を示すデータを入力する必要がある。そこで、この出生日のデータを利用した平均演算を行えば、特定のグループに所属する家畜の出生日の平均日を算出することができ、これを当該グループについての標準出生日として登録することができる。
図7は、このような平均により標準出生日を定める概念を示す図である。図示の例は、グループG1にそれぞれ出生日が異なる4頭の家畜K1〜K4が所属する場合に、これらの家畜の出生日の平均日である11月1日を標準出生日とした例である。もちろん、標準出生日を自動的に定義するアルゴリズムとしては、必ずしも平均をとる必要はなく、たとえば、最頻値を標準出生日とすることも可能である。
対応プラン登録部250は、オペレータの指示に基づいて、個々のグループにそれぞれ対応する飼育プランを登録する機能を有する。図8は、この対応プラン登録部250内の登録内容の一例を示す図である。図示のとおり、グループG1,G2,G3,G4に対して、それぞれ飼育プランP1,P1,P2,P3が対応づけられている。どのグループにどの飼育プランを対応づけるかは、畜産農家の判断に委ねられる事項であり、オペレータは、任意のグループに任意の飼育プランを対応づける入力操作を行うことができる。図8に示す例では、グループG1とG2との双方に同一の飼育プランP1が対応づけられているが、図4に示すように、この例の場合、グループG1の標準出生日が11月1日であるのに対して、グループG2の標準出生日は12月1日となっており、同一の飼育プランP1が1ヶ月の時間差をおいて適用されることになる。
<<< §2.給餌履歴を入力する際の候補提示機能 >>>
さて、本発明の特徴は、前述したとおり、履歴データ入力部220による入力候補提示機能にある。この機能は、給餌履歴および投薬履歴を入力する際に、候補となる飼料名や薬品名をオペレータに提示することにより、入力作業を支援する機能である。ここでは、まず、給餌履歴を入力する際の候補提示機能を具体的な操作例に基づいて説明する。
たとえば、図4に示すグループG1に所属する50頭の家畜K1〜K50について、図3に示す飼育プランP1に従って、これまで飼料Aを給餌して育ててきたものとする。この飼育プランP1によると、出生日から30日目に、飼料Aから飼料Bに切り替えることになっている。そこで、実際には、2004年12月3日から給餌を飼料Aから飼料Bに切り替えたものとしよう。ここでいう2004年12月3日は、相対時間軸ではなく、絶対時間軸上での絶対的な日付であるので、本願では、この実際の飼料切替日を「絶対給餌切替日」と呼ぶことにする。このように、飼料の切替を行った場合、オペレータは、これを給餌履歴のデータとして、履歴データ格納部210に入力する必要がある。すなわち、履歴データ格納部210に格納されている50頭の家畜K1〜K50に関する給餌履歴の欄に、2004年12月3日から給餌飼料が飼料Bに切り替えられた旨の登録を行う必要がある。
このような登録を行う場合、オペレータは、登録対象となる特定のグループと、絶対給餌切替日とを入力する作業を行えばよい。上述の例の場合、「G1」なるグループ名と「2004年12月3日」なる絶対給餌切替日とを入力する作業を行えばよいことになる。履歴データ入力部220に対してこのような入力作業を行うと、履歴データ入力部220は、自動的に「飼料B」なる飼料名をオペレータに入力候補として提示する処理を行う。これが、本発明における入力候補提示機能である。オペレータは、これに対して確認の操作を行うことにより、必要な登録作業を完了することができる。
図9は、このような給餌履歴の入力作業を行う際に、オペレータに対して提示される入力画面の一例を示す図である。入力画面の表題部101は、この画面が、給餌履歴の入力作業のための画面であることを示している。グループ名入力部102は、グループ名の入力を行うための入力欄であり、給餌切替日入力部103は、絶対給餌切替日の入力を行うための入力欄である。上述の例の場合、オペレータは、グループ名入力部102に「G1」なるグループ名を入力し、給餌切替日入力部103に「2004年12月3日」なる日付を入力すればよい。
もちろん、このような入力作業は、キーボードなどを利用して、文字列の入力作業として行うことも可能であるが、ここに示す実施形態では、各入力部の右側に示した小さな三角形の部分をクリックすることにより、選択ウインドウが現れるような仕様にしてあり、この選択ウインドウに表示されるリストの中のひとつを選択することにより、所望のデータ入力を行うことができるようにしてある。
たとえば、オペレータがグループ名入力部102の右側の小さな三角形の部分をクリックすると、グループ名のリストが選択ウインドウ内に表示されるようになる。このようなリスト表示は、グループ登録部に登録されているグループ名を参照することにより行うことができる。たとえば、4つのグループG1,G2,G3,G4が登録されていた場合、選択ウインドウには、G1,G2,G3,G4なるリストが表示されるので、オペレータは、このリスト内のG1をクリックすればよい。
給餌切替日入力部103への入力も同様のクリック操作で行うことができる。すなわち、オペレータが給餌切替日入力部103の右側の小さな三角形の部分をクリックすると、日付のリストが選択ウインドウ内に表示されるようになるので、オペレータは、このリスト内の「2004年12月3日」なる日付をクリックすればよい。ここに示す実施形態の場合、履歴データ入力部220は、現実の日付を認識する機能を有しており、オペレータが給餌切替日入力部103に対して何ら操作を行わなくても、給餌切替日入力部103には、現実の日付がそのままデフォルト値として表示された状態となっている。したがって、オペレータから、日付の入力操作がなされなかった場合、現実の日付が絶対給仕切替日として入力されたものとして取り扱われることになる。
このようなデフォルトの日付入力機能は、オペレータが、給餌切替日の当日に、登録作業を行った場合に非常に便利である。すなわち、2004年12月3日に実際の給餌の切替を行い、当日中にその登録作業を行った場合、給餌切替日入力部103には、「2004年12月3日」がデフォルトの日付として表示された状態となっているので、オペレータは、実質的に日付の入力操作を省略することができる(すなわち、給餌切替日入力部103に対する入力操作は不要になる)。もちろん、翌日の12月4日に登録作業を行った場合は、給餌切替日入力部103には、「2004年12月4日」がデフォルトの日付として表示された状態となってしまうので、オペレータは、給餌切替日入力部103の右側の小さな三角形の部分をクリックして、日付のリストを選択ウインドウ内に表示させ、「2004年12月3日」をクリックする操作を行う必要がある。このような操作が行われることを考慮して、選択ウインドウに表示される日付のリストは、現実の日付を中心として、前後の日付を順に並べるような形態にしておくのが好ましい。
こうして、オペレータが「G1」なるグループ名と「2004年12月3日」なる絶対給餌切替日との入力作業を完了すると、図9に示されているとおり、切替前飼料表示部104には「飼料A」なる表示がなされ、切替後飼料入力部105には「飼料B」なる表示がなされる。切替前飼料表示部104は、グループ名入力部102に入力されたグループについて、今まで給餌されていた飼料を確認の意味で表示するための欄であり、本発明を実施する上で必須のものではないが、実用上は、このような表示欄を設けておくのが好ましい。この切替前飼料表示部104に対する表示内容は、履歴データ格納部210に格納されている履歴データを検索して、当該グループに所属する家畜についての最終給餌履歴を参照することにより得ることができる。
切替後飼料入力部105になされる「飼料B」なる表示は、本発明の特徴となる入力候補提示機能によってなされた表示であり、入力候補を示すものである。オペレータは、切替後の飼料が、入力候補として示されている「飼料B」であることを確認してから、確認ボタン106をクリックすればよい。確認ボタン106がクリックされた時点で、履歴データ入力部220は、グループG1に所属する家畜K1〜K50についての給餌履歴に、2004年12月3日に飼料Bへの給餌切替が行われた旨の履歴データを書き込む処理を実行する。
こうして、オペレータの望みどおりの登録処理が行われることになるが、ここでオペレータが行った具体的な入力作業は、「G1」なるグループ名の入力と「2004年12月3日」なる絶対給餌切替日の入力だけである。上述したとおり、給餌切替日の当日に作業を行った場合は、「2004年12月3日」なる絶対給餌切替日の入力さえ不要になる。このように、給餌する飼料名の入力作業を省略できると、オペレータの入力作業負担は著しく軽減される。ここでは、説明の便宜上、飼料A,Bといった単純な名称になっているが、実際には、個々の飼料名はかなり冗長であり、たとえ一覧リストから選択できるようにしても、飼料の種類が多くなればなるほど、オペレータの入力作業負担は重くなる。本発明による入力候補提示機能により、特定の飼料名が候補として提示されれば、オペレータは、当該飼料名を目視確認するだけの作業を行えばよいので、作業負担は大幅に軽減される。
もちろん、切替後飼料入力部105に提示される飼料名は、あくまでも入力候補であるので、必要に応じて、この入力候補とは異なる飼料名を入力することも可能である。たとえば、飼育プランP1によると、飼育30日目からは「飼料B」に切り替える予定になっていたところ、実際には「飼料D」に切り替えたような場合、切替後飼料入力部105に候補として提示されている「飼料B」の代わりに、「飼料D」を入力すればよい。
入力候補以外の飼料名を容易に入力することができるように、ここに示す実施形態では、履歴データ入力部220は、給餌対象となる飼料の一覧リストを記憶しており、提示した入力候補に対してオペレータからの確認指示が得られなかった場合、この一覧リストをオペレータに提示し、この一覧リストの中からオペレータが選択した飼料を給餌履歴として入力する処理を行う機能を有している。すなわち、図9に示す入力画面の例では、オペレータが、切替後飼料入力部105の右側の小さな三角形の部分をクリックすると、入力候補として提示されている「飼料B」に対するオペレータの確認指示が得られなかったものと判断され、飼料の一覧リストを表示する選択ウインドウが現れる。このリストには、「飼料A,飼料B,飼料C,…」と予め用意されていた飼料名が掲載されており、オペレータは、所望の飼料名をクリックすることにより、当該飼料名の入力を行うことができる。もちろん、一覧リストには掲載されていない新規の飼料名を入力する必要がある場合には、キーボードなどから文字列として、これを入力することも可能である。オペレータが最終的に確認ボタン106をクリックした時点で、各欄に表示されている内容の履歴データが登録されることになる。
さて、本発明では、上述したように、履歴データ入力部220は、「G1」なるグループ名と「2004年12月3日」なる絶対給餌切替日とに基づいて、「飼料B」なる飼料名を入力候補として提示する処理を行うことになるが、この処理は、次のようなプロセスで行うことができる。まず、オペレータから、特定のグループおよび絶対時間軸上での絶対給餌切替日を指定した給餌履歴の入力指示を受けたら、対応プラン登録部250を参照して、指定されたグループに対応する飼育プランを認識する。上述の例の場合、対応プラン登録部250には、図8に示すような対応関係が登録されているので、指定されたグループ「G1」に対応する飼育プランが、飼育プランP1であることが認識できる。
続いて、飼育プラン格納部230を参照して、この飼育プランP1のスケジュールを把握し、当該グループの標準出生日を基準に当該飼育プランP1を適用する。上述したとおり、各飼育プランは、いずれも相対時間軸上に定義されたスケジュールであるが、標準出生日を基準にして適用することにより、各飼育プラン上の日付を絶対時間軸上の日付に置き換えることができる。たとえば、上述の例の場合、グループG1の標準出生日は2004年11月1日と定義されているので、飼育プランP1をこの標準出生日2004年11月1日を基準にして適用すると、図10に示すように、現実の絶対時間軸に、飼育プランP1の相対時間軸を対応づけることができる。
このように時間軸の対応がとれれば、オペレータから指定された絶対給餌切替日に最も近い相対給餌切替日を最近接給餌切替日と認識し、この最近接給餌切替日以降に給餌予定となっている飼料をオペレータに入力候補として提示すればよい。上述の例の場合、指定された絶対給餌切替日は、実際に飼料の切替が行われた「2004年12月3日」であるから、飼育プランP1上でこれに最も近い相対給餌切替日は「30日目」ということになる。したがって、この「30日目」が、最近接給餌切替日と認識され、これ以降に給餌予定となっている「飼料B」が入力候補として提示されることになる。図9の切替後飼料入力部105に「飼料B」が候補として提示されたのは、このようなプロセスによるものである。
この図9の画面上で、オペレータが確認ボタン106をクリックして確認指示を与えると、前述したとおり、履歴データ入力部220によって、指定されたグループG1に所属する各家畜K1〜K50について、指定された絶対給餌切替日「2004年12月3日」から、入力候補として提示された「飼料B」が給餌された旨の給餌履歴を自動入力する処理が行われる。
<<< §3.投薬履歴を入力する際の候補提示機能 >>>
続いて、投薬履歴の登録処理を説明する。たとえば、図3に示す飼育プランP1によると、出生日から15日目に、薬Xの投薬が行われることになっているが、実際には、2004年11月13日に、グループG1に所属する50頭の家畜に薬Xが与えられたものとしよう。ここでいう2004年11月13日は、相対時間軸ではなく、絶対時間軸上での絶対的な日付であるので、この実際の投薬日を「絶対投薬日」と呼ぶことにする。このように、投薬を行った場合、オペレータは、これを投薬履歴のデータとして、履歴データ格納部210に入力する必要がある。すなわち、履歴データ格納部210に格納されている50頭の家畜K1〜K50に関する投薬履歴の欄に、2004年11月13日に投薬Xを行った旨の登録を行う必要がある。
このような登録を行う場合、オペレータは、登録対象となる特定のグループと、絶対投薬日とを入力する作業を行えばよい。上述の例の場合、「G1」なるグループ名と「2004年11月13日」なる絶対投薬日とを入力する作業を行えばよいことになる。履歴データ入力部220に対してこのような入力作業を行うと、履歴データ入力部220は、自動的に「薬X」なる薬名をオペレータに入力候補として提示する処理を行う。これが、本発明における入力候補提示機能である。オペレータは、これに対して確認の操作を行うことにより、必要な登録作業を完了することができる。
図11は、このような投薬履歴の入力作業を行う際に、オペレータに対して提示される入力画面の一例を示す図である。入力画面の表題部111は、この画面が、投薬履歴の入力作業のための画面であることを示している。グループ名入力部112は、グループ名の入力を行うための入力欄であり、投薬日入力部113は、絶対投薬日の入力を行うための入力欄である。上述の例の場合、オペレータは、グループ名入力部112に「G1」なるグループ名を入力し、投薬日入力部113に「2004年11月13日」なる日付を入力すればよい。
この図11に示す入力画面においても、図9に示す入力画面と同様に、各入力部の右側に示した小さな三角形の部分をクリックすることにより、選択ウインドウが現れるような仕様にしてあり、この選択ウインドウに表示されるリストの中のひとつを選択することにより、所望のデータ入力を行うことができるようにしてある。すなわち、グループ名G1の入力は、グループ名入力部112の右側の小さな三角形の部分をクリックすることにより表示されるリスト内のG1をクリックすればよいし、「2004年11月13日」なる日付の入力は、投薬日入力部113の右側の小さな三角形の部分をクリックすることにより表示されるリスト内の「2004年12月3日」なる日付をクリックすればよい。
もちろん、オペレータが投薬日入力部113に対して何ら操作を行わなくても、投薬日入力部113には、現実の日付がそのままデフォルト値として表示された状態となっているので、オペレータから、日付の入力操作がなされなかった場合、現実の日付が絶対投薬日として入力されたものとして取り扱われる。このようなデフォルトの日付入力機能は、オペレータが、投薬日の当日に、登録作業を行った場合に非常に便利である。すなわち、2004年11月13日に実際の投薬を行い、当日中にその登録作業を行った場合、投薬日入力部113には、「2004年11月13日」がデフォルトの日付として表示された状態となっているので、オペレータは、実質的に日付の入力操作を省略することができる(すなわち、投薬日入力部113に対する入力操作は不要になる)。
もっとも、翌日の11月14日に登録作業を行った場合は、投薬日入力部113には、「2004年11月14日」がデフォルトの日付として表示された状態となってしまうので、オペレータは、投薬日入力部113の右側の小さな三角形の部分をクリックして、日付のリストを選択ウインドウ内に表示させ、「2004年11月13日」をクリックする操作を行う必要がある。このような操作が行われることを考慮して、選択ウインドウに表示される日付のリストは、現実の日付を中心として、前後の日付を順に並べるような形態にしておくのが好ましい。
こうして、オペレータが「G1」なるグループ名と「2004年11月13日」なる絶対投薬日との入力作業を完了すると、図11に示されているとおり、薬名入力部114には「薬X」なる表示がなされる。この表示は、本発明の特徴となる入力候補提示機能によってなされた表示であり、入力候補を示すものである。オペレータは、実際に投薬した薬が、入力候補として示されている「薬X」であることを確認してから、確認ボタン115をクリックすればよい。確認ボタン115がクリックされた時点で、履歴データ入力部220は、グループG1に所属する家畜K1〜K50についての投薬履歴に、2004年11月13日に薬Xの投薬が行われた旨の履歴データを書き込む処理を実行する。
こうして、オペレータの望みどおりの登録処理が行われることになるが、ここでオペレータが行った具体的な入力作業は、「G1」なるグループ名の入力と「2004年11月13日」なる絶対投薬日の入力だけである。上述したとおり、投薬日の当日に作業を行った場合は、「2004年11月13日」なる絶対投薬日の入力さえ不要になる。このように、投薬した薬名の入力作業を省略できると、オペレータの入力作業負担は著しく軽減される。ここでは、説明の便宜上、薬X,薬Yといった単純な名称になっているが、実際には、個々の薬名はかなり冗長であり、たとえ一覧リストから選択できるようにしても、薬の種類が多くなればなるほど、オペレータの入力作業負担は重くなる。本発明による入力候補提示機能により、特定の薬名が候補として提示されれば、オペレータは、当該薬名を目視確認するだけの作業を行えばよいので、作業負担は大幅に軽減される。
もちろん、薬名入力部114に提示される薬名は、あくまでも入力候補であるので、必要に応じて、この入力候補とは異なる薬名を入力することも可能である。たとえば、飼育プランP1によると、飼育15日目に「薬X」を投薬する予定になっていたところ、実際には「薬Z」に切り替えたような場合、薬名入力部114に候補として提示されている「薬X」の代わりに、「薬Z」を入力すればよい。
入力候補以外の薬名を容易に入力することができるように、ここに示す実施形態では、履歴データ入力部220は、投薬対象となる薬の一覧リストを記憶しており、提示した入力候補に対してオペレータからの確認指示が得られなかった場合、この一覧リストをオペレータに提示し、この一覧リストの中からオペレータが選択した薬を投薬履歴として入力する処理を行う機能を有している。すなわち、図11に示す入力画面の例では、オペレータが、薬名入力部114の右側の小さな三角形の部分をクリックすると、入力候補として提示されている「薬X」に対するオペレータの確認指示が得られなかったものと判断され、薬の一覧リストを表示する選択ウインドウが現れる。このリストには、「薬X,薬Y,薬Z,…」と予め用意されていた薬名が掲載されており、オペレータは、所望の薬名をクリックすることにより、当該薬名の入力を行うことができる。もちろん、一覧リストには掲載されていない新規の薬名を入力する必要がある場合には、キーボードなどから文字列として、これを入力することも可能である。オペレータが最終的に確認ボタン115をクリックした時点で、各欄に表示されている内容の履歴データが登録されることになる。
さて、本発明では、上述したように、履歴データ入力部220は、「G1」なるグループ名と「2004年11月13日」なる絶対投薬日とに基づいて、「薬X」なる飼料名を入力候補として提示する処理を行うことになるが、この処理は、次のようなプロセスで行うことができる。まず、オペレータから、特定のグループおよび絶対時間軸上での絶対投薬日を指定した投薬履歴の入力指示を受けたら、対応プラン登録部250を参照して、指定されたグループに対応する飼育プランを認識する。上述の例の場合、対応プラン登録部250には、図8に示すような対応関係が登録されているので、指定されたグループ「G1」に対応する飼育プランが、飼育プランP1であることが認識できる。
続いて、飼育プラン格納部230を参照して、この飼育プランP1のスケジュールを把握し、当該グループの標準出生日を基準に当該飼育プランP1を適用する。上述したとおり、各飼育プランは、いずれも相対時間軸上に定義されたスケジュールであるが、標準出生日を基準にして適用することにより、各飼育プラン上の日付を絶対時間軸上の日付に置き換えることができる。たとえば、上述の例の場合、グループG1の標準出生日は2004年11月1日と定義されているので、飼育プランP1をこの標準出生日2004年11月1日を基準にして適用すると、図12に示すように、現実の絶対時間軸に、飼育プランP1の相対時間軸を対応づけることができる。
このように時間軸の対応がとれれば、オペレータから指定された絶対投薬日に最も近い相対投薬日を最近接投薬日と認識し、この最近接投薬日に投薬予定となっている薬をオペレータに入力候補として提示すればよい。上述の例の場合、指定された絶対投薬日は、実際に投薬が行われた「2004年11月13日」であるから、飼育プランP1上でこれに最も近い相対投薬日は「15日目」ということになる。したがって、この「15日目」が、最近接投薬日と認識され、この日に投薬予定となっている「薬X」が入力候補として提示されることになる。図11の薬名入力部114に「薬X」が候補として提示されたのは、このようなプロセスによるものである。
この図11の画面上で、オペレータが確認ボタン115をクリックして確認指示を与えると、前述したとおり、履歴データ入力部220によって、指定されたグループG1に所属する各家畜K1〜K50について、指定された絶対投薬日「2004年11月13日」に、入力候補として提示された「薬X」が投薬された旨の投薬履歴を自動入力する処理が行われる。
<<< §4.その他の実施形態 >>>
以上、本発明を図示する基本的な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこの基本的な実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の形態で実施可能である。ここでは、いくつかの有用な実施形態をバリエーションとして述べておく。
(1) 個別の入力機能
これまで述べたとおり、本発明に係る畜産履歴記録システムは、グループ単位で給餌履歴や投薬履歴の登録を一括して行う機能をもっているので、同一グループに所属する家畜について、同一の給餌履歴および同一の投薬履歴を入力する場合には、極めて効率的な入力作業が可能である。しかしながら、実用上は、同一グループに所属する家畜すべてに対して、必ずしも同一の給餌履歴や同一の投薬履歴を入力するケースばかりではない。このような場合は、もちろん、個別に履歴データを入力したり、修正したりすることが可能である。履歴データ入力部220は、このような個別入力を行う機能を有しており、オペレータが、特定の個体識別コードを指定して、特定の履歴データを入力する操作を行えば、グループ単位ではなく、個々の家畜ごとに、それぞれ固有の履歴データの入力が可能である。
たとえば、上述の投薬例の場合、「2004年11月13日」に、グループG1に所属する50頭の家畜のうち、49頭に対しては薬Xを投薬したが、個体識別コードK26の家畜だけは、体調が悪かったために投薬を行わなかった場合には、上述した手順で、グループG1の家畜全体に対して一括して薬Xの投薬履歴データを入力した後、個体識別コードK26の家畜についてのみ、当該投薬履歴データを削除する操作を行えばよい。また、この個体識別コードK26の家畜についてのみ、風邪薬Wを投薬したような場合にも、個別の投薬履歴入力操作を行えばよい。
(2) 空白期間の自動入力機能
上述したように、本発明に係るシステムは、給餌履歴や投薬履歴の登録をグループ単位で一括して行うことができる場合には、入力作業を大幅に軽減させることができるので便利である。一般に、同一畜舎などに収容される同一グループの家畜については、同一時期に給餌切替を行い、同一時期に投薬を行うケースが多いので、グループ単位での一括登録機能を利用した入力作業が、ほぼ標準的な入力作業になる。ただ、個々の家畜の現実の出生日は同一日付にすることはできないので、出生日近傍における給餌履歴は、上述した基本的実施形態では、グループ単位で一括して入力することはできない。
たとえば、図7に示す例では、同一グループG1に所属する4頭の家畜K1〜K4の現実の出生日はバラバラである。この例では、これら現実の出生日の平均日を標準出生日として定義しているが、この標準出生日は、あくまでも飼育プランを適用するための時間軸上の基準となる日付にすぎず、履歴データ格納部210には、各家畜の現実の出生日からの給餌履歴を記録しておく必要がある。このように、出生して間もない家畜の給餌履歴は、通常、ある程度日数が経過してから登録作業が行われることになる。
ここでは、説明の便宜上、図7に示す例において、11月10日にグループ単位での一括した給餌履歴の登録作業が行われたものとしよう。この場合、図9に示すような給餌履歴の入力画面が表示され、オペレータは、グループ名「G1」と給餌切替日とを入力することになるが、この場合の給餌切替日は、現実の給餌切替日であり、「飼料A」の給餌を開始した日付(たとえば、個々の出生日)ということになる。ところが、個々の家畜ごとに、現実の出生日は異なるので、当然、現実の給餌切替日も個々の家畜ごとに異なる。
このような場合に対処するためには、履歴データ入力部220が、給餌履歴の自動入力を行う際に、絶対給餌切替日前に給餌履歴の空白期間が存在する場合には、当該空白期間にも、絶対給餌切替日以降と同等の飼料の給餌を示す履歴入力を行うようにすればよい。この場合、絶対給餌切替日としては、標準出生日の近傍の任意の日付を入力しておけばよい。たとえば、11月10日の時点で登録作業を行った場合、給餌切替日入力部103には、「2004年11月10日」がデフォルト表示され、切替前飼料表示部104は空欄となり、切替後飼料表示部105には、「飼料A」が入力候補として提示された状態となる。そこで、オペレータは、そのままの状態で確認ボタン106をクリックすればよい。前述した基本的実施形態によれば、この場合、グループG1に所属する家畜について、2004年11月10日から飼料Aの給餌が開始した旨(飼料Aに給餌切替された旨)の記録がなされることになるが、11月9日以前の給餌履歴は空白の状態になってしまう。
このように、給餌切替日前に給餌履歴の空白期間が存在する場合には、当該空白期間にも、給餌切替日以降と同等の飼料の給餌を示す履歴入力を行う機能を設けておけば、空白期間についての給餌履歴を自動的に補完することができる。上述の例の場合、11月9日以前についても、飼料Aを給餌した旨の履歴入力が行われるので、結局、グループG1に所属する家畜については、それぞれの出生日から飼料Aの給餌が行われた旨の記録がなされることになる。
(3) グループの変更登録
グループ登録部240には、図4に示すように、個々の家畜がどのグループに所属するかが登録されているが、このグループに関する登録は、必要に応じて、随時変更することが可能である。たとえば、グループG1に所属する50頭の家畜のうち、個別識別コードK26の家畜の成長が遅れており、同一グループG1として飼育するのが好ましくない、と判断されるような場合、オペレータは、グループ登録部240に対して、登録変更の処理を行うことが可能である。たとえば、この家畜K26を、1ヶ月遅れで同じ飼育プランP1を適用する予定となっているグループG2へ転属する処理を行い、必要に応じて、当該家畜K26に対する給餌履歴の変更を行うようにすればよい。あるいは、別なグループG1′を定義し、当該家畜K26のみを、グループG1′へ転属する処理を行い、グループG1′には、新たな飼育プランP1′を対応づけるようなことも可能である。
(4) 出荷時のチェック機能
図1に示す基本的実施形態に係るシステムでは、既に述べたとおり、個々の家畜の出荷時に、履歴データ格納部210に格納されている当該家畜に関する履歴データを、履歴データ出力部260から当該家畜に取り付けられたICタグ270に対して出力することができる。このような出荷時の処理を行う場合、履歴データのチェック機能を設けておくと便利である。
具体的には、個々の薬について、出荷前の投薬が禁じられている休薬期間が設定されている。たとえば、薬Xについての休薬期間が1ヶ月と設定されている場合、1ヶ月以内に薬Xを投薬した家畜は、出荷してはいけないことになる。これは、出荷される食肉に、好ましくない薬成分が残留しないようにするための配慮である。そこで、履歴データ出力部260に、このような各薬ごとの休薬期間を記憶させておけば、出荷対象となる特定の家畜に関する履歴データを出力する際に、この休薬期間内の投薬履歴の有無をチェックして、その結果を報知することが可能になる。たとえば、出荷対象となった特定の家畜について、2週間前に薬Xが投薬されている投薬履歴が残っていれば、休薬期間中の出荷に該当する旨の警告を与えることができる。
なお、図1に示すシステムでは、履歴データ出力部260からICタグ270へ履歴データを出力しているが、もちろん、履歴データはICタグ270以外の媒体(たとえば、FD,MO,CD−Rなど)に出力することもできるし、オンライン経由で別なシステムを出力対象媒体として出力することもできるし、プリンタを利用して紙媒体上に出力することもできる。上述した出荷時の休薬期間などのチェック機能は、履歴データをどのような形式で出力する場合にも有効である。また、個々の家畜の耳などに個体識別コードが記録されたICタグ270を取り付けて飼育を行っている場合に、出荷時に各家畜の履歴データをICタグ270以外の媒体へ出力する必要があるときには、個々の家畜に取り付けられているICタグ270から、当該家畜の個体識別コードを読み取り、履歴データ格納部210からそれに対応する履歴データを取り出し、これを履歴データ出力部260から目的の媒体へ出力するようにすると便利である。
(5) 携帯型端末装置を利用した入力操作
図1に示す基本的実施形態に係るシステムは、実際には、コンピュータによって構成されるシステムであることは既に述べたとおりであり、表示装置100や入力装置300は、コンピュータ用のディスプレイ装置や入力機器によって構成することができる。ただ、表示装置100や入力装置300は、必ずしもコンピュータに直接接続された機器で構成する必要はない。たとえば、履歴データ格納部210が、Webページ上に履歴データを提示するWebサーバ機能を備えていた場合、Webブラウザ機能を有する任意の端末装置を表示装置100として利用することが可能になる。また、履歴データ入力部220が、端末装置に対してデータ入力用のWebページを提示するWebサーバを備えていた場合、この端末装置からWebページに対して所定の入力操作を行うことにより、履歴データの入力が可能になる。
特に、畜産農場での入力作業を考慮すると、携帯電話などの携帯型端末装置を入力装置300として利用できるようにすると便利である。図13は、携帯電話301を入力装置300として利用した実施形態を示すブロック図である。この実施形態では、システム本体200内の履歴データ入力部220には、Webサーバ221が組み込まれており、データ入力用のWebページを提示する機能を有している。すなわち、図9や図11に示すような入力画面が、Webページとして提示されることになる。オペレータは、携帯電話301のWebブラウザ機能を利用して、このような入力画面を携帯電話301のディスプレイ上に表示させ、携帯電話301の入力ボタンを利用して、必要な入力操作を行うことができる。
家畜に対する給餌作業や投薬作業は、それぞれの畜舎において行われる作業であるので、この畜産履歴記録システムのオペレータの立場からは、個々の畜舎において、当該畜舎に収容されている家畜のグループに対する給餌履歴や投薬履歴の入力作業を行うことができれば、最も好ましい。図13に示す実施形態によれば、オペレータは、畜舎に持ち込んだ携帯電話301を用いて、その場で履歴入力作業を行うことができるので、理想的な入力作業環境が実現できる。
本発明の一実施形態に係る畜産履歴記録システムの基本構成を示すブロック図である。 図1に示す畜産履歴記録システムにおける履歴データ格納部210内に格納される履歴データの一例を示す図である。 図1に示す畜産履歴記録システムにおける飼育プラン格納部230内に格納される飼育プランの一例を示す図である。 図1に示す畜産履歴記録システムにおけるグループ登録部240による登録内容の一例を示す図である。 個々の畜舎に収容する家畜ごとに、それぞれグループ定義を行った例を示す図である。 同一畜舎内の区画ごとに、異なるグループ定義を行った例を示す図である。 同一グループに所属する家畜について、平均により標準出生日を定める概念を示す図である。 図1に示す畜産履歴記録システムにおける対応プラン登録部250内の登録内容の一例を示す図である。 図1に示す畜産履歴記録システムによって給餌履歴の入力作業を行う際に、オペレータに対して提示される入力画面の一例を示す図である。 図1に示す畜産履歴記録システムによる給餌履歴の入力作業時に、飼料の入力候補を提示する処理プロセスを示す図である。 図1に示す畜産履歴記録システムによって投薬履歴の入力作業を行う際に、オペレータに対して提示される入力画面の一例を示す図である。 図1に示す畜産履歴記録システムによる投薬履歴の入力作業時に、薬名の入力候補を提示する処理プロセスを示す図である。 携帯電話301を入力装置300として利用した実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
100…表示装置
101…入力画面の表題部
102…グループ名入力部
103…給餌切替日入力部
104…切替前飼料表示部
105…切替後飼料入力部
106…確認ボタン
111…入力画面の表題部
112…グループ名入力部
113…投薬日入力部
114…薬名入力部
115…確認ボタン
200…システム本体
210…履歴データ格納部
220…履歴データ入力部
230…飼育プラン格納部
240…グループ登録部
250…対応プラン登録部
260…履歴データ出力部
270…ICタグ
300…入力装置
301…携帯電話
A〜G…給餌対象となる飼料名
G1〜G4…グループ名
K1〜K300…家畜の個体識別コード
P1〜P3…飼育プラン
X〜Z…投薬対象となる薬名

Claims (11)

  1. 畜産場所で飼育されている個々の家畜についての畜産履歴を記録するシステムであって、
    個々の家畜のそれぞれについて、少なくとも個体識別コードと出生日と給餌履歴とを履歴データとして格納する履歴データ格納部と、
    前記履歴データ格納部に対して、オペレータの指示に基づいて所望のデータ入力を行う履歴データ入力部と、
    出生日を起点とした相対時間軸上に相対給餌切替日を定め、この相対給餌切替日によって区分けされた各期間ごとに、それぞれ給餌予定となる飼料を定めた飼育プランを複数とおり格納する飼育プラン格納部と、
    オペレータの指示に基づいて、同一の飼育プランを同一時期に適用する対象となる一群の家畜を、同一グループの家畜として登録するとともに、この同一グループに所属する一群の家畜についての標準出生日を定めるグループ登録部と、
    オペレータの指示に基づいて、個々のグループにそれぞれ対応する飼育プランを登録する対応プラン登録部と、
    を備え、
    前記履歴データ入力部が、オペレータから、特定のグループおよび絶対時間軸上での絶対給餌切替日を指定した給餌履歴の入力指示を受けた場合に、指定されたグループに対応する飼育プランを、当該グループの標準出生日を基準に適用し、指定された絶対給餌切替日に最も近い相対給餌切替日を最近接給餌切替日と認識し、この最近接給餌切替日以降に給餌予定となっている飼料をオペレータに入力候補として提示し、オペレータから確認指示が与えられた場合に、指定されたグループに所属する各家畜について、指定された絶対給餌切替日から、前記入力候補として提示された飼料が給餌された旨の給餌履歴を自動入力する処理を行うことを特徴とする畜産履歴記録システム。
  2. 請求項1に記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    履歴データ入力部が、給餌対象となる飼料の一覧リストを記憶しており、提示した入力候補に対してオペレータからの確認指示が得られなかった場合、前記一覧リストをオペレータに提示し、この一覧リストの中からオペレータが選択した飼料を給餌履歴として入力する処理を行うことを特徴とする畜産履歴記録システム。
  3. 請求項1または2に記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    履歴データ入力部が、給餌履歴の自動入力を行う際に、絶対給餌切替日前に給餌履歴の空白期間が存在する場合には、当該空白期間にも、絶対給餌切替日以降と同等の飼料の給餌を示す履歴入力を行うことを特徴とする畜産履歴記録システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    履歴データ格納部が、投薬履歴を含む履歴データを格納する機能を有し、
    飼育プラン格納部に格納されている飼育プランに、出生日を起点とした相対時間軸上に定められた特定の相対投薬日に特定の薬を投薬することを示す投薬予定が含まれており、
    履歴データ入力部が、オペレータから、特定のグループおよび絶対時間軸上での絶対投薬日を指定した投薬履歴の入力指示を受けた場合に、指定されたグループに対応する飼育プランを、当該グループの標準出生日を基準に適用し、指定された絶対投薬日に最も近い相対投薬日を最近接投薬日と認識し、この最近接投薬日に投薬予定となっている薬をオペレータに入力候補として提示し、オペレータから確認指示が与えられた場合に、指定されたグループに所属する各家畜について、指定された絶対投薬日に、前記入力候補として提示された薬が投薬された旨の投薬履歴を自動入力する処理を行うことを特徴とする畜産履歴記録システム。
  5. 請求項4に記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    履歴データ入力部が、投薬対象となる薬の一覧リストを記憶しており、提示した入力候補に対してオペレータからの確認指示が得られなかった場合、前記一覧リストをオペレータに提示し、この一覧リストの中からオペレータが選択した薬を投薬履歴として入力する処理を行うことを特徴とする畜産履歴記録システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    グループ登録部が、同一グループに所属する個々の家畜についての出生日の平均日を標準出生日として定義する機能を有することを特徴とする畜産履歴記録システム。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    履歴データ入力部が、現実の日付を認識する機能を有し、オペレータから、日付の入力がなされなかった場合、現実の日付が絶対給仕切替日もしくは絶対投薬日として入力されたものとして取り扱うことを特徴とする畜産履歴記録システム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    個々の家畜の出荷時に、履歴データ格納部に格納されている当該家畜に関する履歴データを出力する履歴データ出力部を更に備えることを特徴とする畜産履歴記録システム。
  9. 請求項8に記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    履歴データ出力部が、個々の薬について、出荷前の投薬が禁じられている休薬期間を記憶しており、出荷対象となる特定の家畜に関する履歴データを出力する際に、前記休薬期間内の投薬履歴の有無をチェックして報知する機能を有することを特徴とする畜産履歴記録システム。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の畜産履歴記録システムにおいて、
    履歴データ入力部が、携帯型端末装置に対してデータ入力用のWebページを提示するWebサーバを備えており、この携帯型端末装置から前記Webページに対して所定の入力操作を行うことにより、履歴データの入力が可能になるようにしたことを特徴とする畜産履歴記録システム。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の畜産履歴記録システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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