JP4552059B2 - 周期運動体の状態監視方法、状態監視システム、状態監視プログラム - Google Patents

周期運動体の状態監視方法、状態監視システム、状態監視プログラム Download PDF

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Description

本発明は、周期運動体の状態監視方法、状態監視システム及び状態監視プログラムに関する。本発明が対象とする周期運動体には、例えば、工場内の設備に用いられる転がり軸受けや歯車等があり、本発明はこのような周期運動体の状態が正常であるかどうか簡易に判断するための方法、システム、プログラムを提供するものである。
大型設備を有する鉄鋼業界等では,突発的に発生する設備故障でラインが停止すると,設備稼働率の低下,次工程への材料供給不足,納期が切迫している受注物件の納期遅れ等多大な損害が発生する。
そこで,これらの事態を防止するための設備異常検知は,重要な役割を果たす。従来は時間基準保全(Time Based Maintenance : TBM)が主流をなしていたが,近年は設備監視のハードウェア・ソフトウェアの性能アップも相まって,状態基準保全(Condition Based Maintenance : CBM)が主流となってきた。こちらの方が,部品コスト低減、保全コスト低減、故障率低減につながるからである。保全を行なうと,保全後の初期故障を生じる確率が高くなるため,保全しなくても良いものも定期保全で保全したために初期故障を生じたりすることがある。部品の状態がよければできるだけ保全しないほうがよいといえる。CBMのほうが求められる所以である。
CBMに移行してくると,異常の兆候をできるだけ速やかに捉えることが求められる。そのための手法として,現在様々なものが検討されているが,業態や分野によってその指標も異なってくる。
CBMにおいては常に設備を監視して,センサ類で収集したデータ群を処理することになる。そこではオンラインか擬似オンラインでの処理が必要である。異常検知手法としては従来感度の良い指標としてKurtosis値,Bicoherence値などのほか,時系列をAR(Auto Regressive;自己回帰)モデルやARMA(Autoregressive Moving Average Model;自己回帰移動平均)モデルに当てはめ,システムパラメータを推定し,そのシステムパラメータの正常値からの乖離度などを計算する方法が用いられてきた(特許文献1〜2、非特許文献1〜7を参照)。
竹安数博:周期運動体の監視方法,特公昭62-60011,(1987) 竹安数博:周期運動体の監視方法,特公昭64-4611,(1989) 山崎弘郎:異常検知と予知,工業調査会、(1988) 前川健二,中島智,豊田利夫:衝撃振動を利用した機械部品の劣化度評 価方法,日本設備管理学会誌,pp.163-168,vol.9,No.3,(1997) 邵毅敏,根津紀久雄,松浦勉,長谷川祐樹,寒澤則明:適応フィルタを 用いたベアリングの故障診断,日本設備管理学会誌,pp.71-77,vol.12,No.3,(20 01) 宋京偉,陳鵬,豊田利夫:逐次ファジイ・ニューラルネットワークを用 いた歯車装置の異常診断,日本設備管理学会誌,pp.15-20,Vol.10,No.1,(1998) 野田万朶:転がり軸受けの異常診断,NSK Tec.J.,pp.33-38,No.647,(1987) 得丸英勝,添田喬,中溝高好,秋月影雄:計数・測定,培風館,(1982) 竹安数博,雨宮孝,飯野克洋,増田士朗:衝撃波の簡易設備診断方法 ―自己相関係数型劣化指標―,日本設備管理学会誌,pp.138-143,vol.15,No.3,( 2003)
しかし、従来の方法では、計算に手間がかかる等、周期運動体の状態を簡易に判定することが困難であった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、周期運動体の状態を簡易に判定することができる周期運動体の状態監視方法を提供するものである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の観点に係る周期運動体の状態監視方法は、周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得し、前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
Figure 0004552059
であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2は、a0 1=0,a0 2=−1であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2は、
Figure 0004552059
であり、1次及び2次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2は、
Figure 0004552059
である。)を求め、求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視することを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得し、前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
Figure 0004552059
であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2,a0 3は、a0 1=−1/4,a0 2=−3/4,a0 3=0であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2,a1 3は、
Figure 0004552059
であり、1次、2次及び3次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2,ρ3は、
Figure 0004552059
である。)を求め、求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視することを特徴とする。
本発明では、システムパラメータ間距離Jを求めるのに必要な自己相関係数ρを数式(3)又は(6)に基づいて求めているので、自己相関係数ρを簡易に求めることができ、従って、システムパラメータ間距離Jを簡易に求めることができる。
本発明の方法は、従来の方法と比較して極めて簡易であるため、例えば、工場等において、作業員がその場で電卓などを用いてシステムパラメータ間距離Jの計算を行って、周期運動体の状態を監視することができる。
1.システムパラメータ間距離による周期運動体の状態監視
ここで、システムパラメータ間距離Jについてさらに詳しく説明する。
周期運動体の状態を示すN個の信号からなる信号列{xn:n=1,2,・・・N}がp次のARモデルに従った時系列であるとみなすと、次式が成り立つ。
Figure 0004552059
で表される。ここで、{ai:i=1,2,・・・p}は、ARモデルのパラメータであり、{en}は、平均値0,分散σe 2の正規性白色雑音である。
周期運動体が正常、異常(正常な状態から乖離した状態)であるときの信号列をそれぞれ、{x0 n},{x1 n}であるとする。信号列が異なるとARモデルのパラメータも異なり、周期運動体が正常、異常であるときのパラメータをそれぞれ、{a0 i},{a1 i}とする。このとき、システムパラメータ間距離Jは、
Figure 0004552059
で表される。距離Jの値は、システムの状態が正常の状態から乖離するほど大きくなるので、距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視することができる。
パラメータ{ai}は、数式(9)に示すユール・ウォーカー方程式を解くことにより求めることができることが知られている。
Figure 0004552059
ここで、{ρk}は、信号列{xn}のk次遅れの自己相関係数であり、
Figure 0004552059
で定義される。ここで、Rk,R0は、それぞれ、信号列{xn}のk次遅れ、0次遅れの自己相関関数であり、
Figure 0004552059
により求めることができる。
数式(9)は、
Figure 0004552059
と書き換えることができる。
二次のARモデルでは、数式(12)は、次のようになる。
Figure 0004552059
また、三次のARモデルでは、数式(12)は、次のようになる。
Figure 0004552059
数式(13)より、自己相関係数ρ1,ρ2が求まれば、二次のARモデルのパラメータa1,a2が求まり、数式(14)より、自己相関係数ρ1,ρ2,ρ3が求まれば、三次のARモデルのパラメータa1,a2,a3が求まることが分かる。
2.自己相関係数の簡易計算方法について
ここで、周期運動体の状態を示す信号の特性を利用して、自己相関係数を簡易に求める方法を示す。
図5は、周期振動体から得られるデータの例を示す模式的特性図であり、横軸は時間を示し、縦軸はデータの値を示す。以下、周期運動体として転がり軸受けを例にとって説明を進める。転がり軸受けの場合、転動体が軸に接触する都度振動が発生し、振動をセンサで測定したときには図5(a)に示す如き振動の変位を縦軸としたデータが得られる。振動の変位を信号xnの値としたときには、平均値が0の信号列{xn}が得られる。転がり軸受けの転動体に傷が生じるなどの異常が発生した場合は、周期運動体は大きい振動を発生する。m個の転動体から構成される転がり軸受けにおいて、初期異常として一の転動体に傷が生じた場合は、該転動体が軸に接触する都度大きい振動が発生し、図5(b)に示す如く、m回の振動毎に一回の大きい振動が含まれる振動のデータが得られる。この場合において、発生する振動の周期に略一致した周期で振動の変位xnをサンプリングした場合は、平均値が0であって他の信号よりも絶対値が大きい大信号をm個毎に含む信号列が得られる。m個毎に正常信号のS倍の大きさの大信号が含まれるN個の信号からなる信号列{xn}の分散σ2 は、
Figure 0004552059
と表すことができる。ここで、バーxは、信号列{xn}の平均値であり、0である。また、σ0 2は、正常な周期運動体から得られる大信号を含まない信号列の分散を示す。
次に、m個毎に正常信号のS倍の大きさの大信号が含まれるN個の信号からなる信号列{xn}の自己相関関数を考える。信号列{xn}の0次の自己相関関数R0は、信号列{xn}の平均値が0であるとき、信号列{xn}の分散に実質的に等しく、
Figure 0004552059
である。
信号列{xn}の1次遅れの自己相関関数R1 は、数式(11)より、
Figure 0004552059
である。{xn}は、m個毎に大信号が含まれるため、xnの値は、n=m,2m,…,km,…のときに大きい値となり、xnn+1の値は、xn又はxn+1 のいずれかが大きい値となるn=m−1,m,2m−1,2m,…,km−1,km,…のときに大きい値となる。即ち、xnn+1の値は、以下の如き状態となる。
・n=1〜m−1の範囲では、xnn+1の値は、1個の大きい値と、(m−2)個の通常の値とが存在する。
・n=1〜2m−1の範囲では、xnn+1の値は、3個の大きい値と、(2mー4)個の通常の値とが存在する。
・n=1〜km−1の範囲では、xnn+1の値は、(2k−1)個の大きい値と、k(m−2)個の通常の値が存在する。
・n=1〜N−1の範囲では、xnn+1の値は、(2N/m−1)個の大きい値と、(m−2)N/m個の値とが存在する。
大信号が充分に通常の正常信号よりも大きい場合、計算を簡略化して、
Figure 0004552059
と仮定すると、
Figure 0004552059
となる。バーx→0とし,σ0 2≒ε2と近似したものを仮定すると数式(16),(19)を用いて
Figure 0004552059
となり、1次遅れの自己相関係数ρ1の簡易計算式が得られた。数式(20)によると、S=1即ち大きい信号の発生がなく設備が正常である場合にρ1=1となり、Sが大きくなって設備に異常が生じた場合にρ1→0となる。ここで、m=12、N=100、S=2,4,6の場合の、数式(20)による数値計算結果を表1に示す。
Figure 0004552059
次に、2次遅れの自己相関係数ρ2の簡易計算式を求める。信号列{xn}の2次遅れの自己相関関数R2は、数式(11)より、
Figure 0004552059
である。1次の場合と同様に、バーx→0とし,σ0 2≒ε2と近似したものを仮定すると数式(16)を用いて
Figure 0004552059
となり、2次遅れの自己相関係数ρ2の簡易計算式が得られた。数式(22)によると、S=1即ち大きい信号の発生がなく設備が正常である場合にρ2=1となり、Sが大きくなって設備に異常が生じた場合にρ2→0となる。ここで、m=12、N=100、S=2,4,6の場合の、数式(22)による数値計算結果を表2に示す。
Figure 0004552059
次に、3次遅れの自己相関係数ρ3の簡易計算式を求める。信号列{xn}の3次遅れの自己相関関数R3は、数式(11)より、
Figure 0004552059
である。1次の場合と同様に、バーx→0とし,σ0 2≒ε2と近似したものを仮定すると数式(16)を用いて
Figure 0004552059
となり、3次遅れの自己相関係数ρ3の簡易計算式が得られた。数式(24)によると、S=1即ち大きい信号の発生がなく設備が正常である場合にρ3=1となり、Sが大きくなって設備に異常が生じた場合にρ3→0となる。ここで、m=12、N=100、S=2,4,6の場合の、数式(24)による数値計算結果を表3に示す。
Figure 0004552059
3.簡易数値計算によるシステムパラメータ間距離
(1)2次の場合
まず,S=1のときのパラメータa0 1,a0 2を求める。数式(13)より、a0 1,a0 2は、
Figure 0004552059
であり、ρ1=1,ρ2=1のため
Figure 0004552059
のとき
Figure 0004552059
の関係を利用して
Figure 0004552059
となる。
次に、S>1のときのパラメータa1 1,a1 2を求める。数式(13)より、a1 1,a1 2は、
Figure 0004552059
であり、この式に表1,2中のρ1,ρ2の値を代入して、a1 1,a1 2を求めた。その値を表4に示す。
Figure 0004552059
2次の場合のシステムパラメータ間距離Jは,数式(8)より
Figure 0004552059
であり、a0 1,a0 2及びa1 1,a1 2を代入すると、表5の値が得られる。
Figure 0004552059
表5によると、Sが大きくなるに従って、システムパラメータ間距離Jが大きくなっていることが分かり、Jの値を異常検知の指標として用いることができることが分かる。
(2)3次の場合
まず,S=1のときのパラメータa0 1,a0 2,a0 3を求める。数式(14)より、a0 1,a0 2,a0 3は、
Figure 0004552059
ここで,ρ1=ρ2=ρ3=1であり、2次の場合と同様の計算により、a0 1=−1/4,a0 2=−3/4,a0 3=0となる。
次に、S>1のときのパラメータa1 1,a1 2,a1 3を求める。数式(14
)より、a1 1,a1 2,a1 3は、
Figure 0004552059
であり、この式に表1〜3中のρ1,ρ2,ρ3の値を代入して、a1 1,a1 2,a1 3を求めた。その値を表6に示す。
Figure 0004552059
3次の場合のシステムパラメータ間距離Jは,数式(8)より
Figure 0004552059
であり、a0 1,a0 2,a0 3及びa1 1,a1 2,a1 3を代入すると、表7の値が得られる。
Figure 0004552059
表7によると、Sが大きくなるに従って、システムパラメータ間距離Jが大きくなっていることが分かり、この値を異常検知の指標として用いることができることが分かる。
以下本発明をその実施形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の状態監視システムの構成を示すブロック図である。本発明の状態監視システムは、転がり軸受け又は歯車等の周期運動体である工場内の設備の状態を監視し、設備に異常が生じた場合は警報を発するべく運用される。設備には、振動などの設備の状態を計測するセンサ31が設けられている。センサ31は、データ取得装置32に接続されており、計測データをデータ取得装置32へ入力すべく構成されている。データ取得装置32は、センサ31から入力された計測データを所定の周期でサンプリングし、複数の信号からなる信号列を作成し、作成した信号列から各種のデータを取得する機能を有している。データ取得装置32は、工場内に備えられた通信ネットワークNWに接続され、通信ネットワークNWは本発明の状態監視装置1に接続されており、データ取得装置32は、取得したデータを通信ネットワークNWを介して状態監視装置1へ送信する。
状態監視装置1は、コンピュータを用いて構成され、演算を行うCPU(演算部)11と、演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM(記憶部)12と、CD−ROMドライブ等の外部記憶装置13と、ハードディスク等の内部記憶装置14とを備えており、CPU11は、CD−ROM等の本発明の記録媒体2から本発明のコンピュータプログラム20を外部記憶装置13にて読み取り、読み取ったコンピュータプログラム20を内部記憶装置14に記憶し、RAM12にコンピュータプログラム20をロードし、ロードしたコンピュータプログラム20に基づいて状態監視装置1に必要な処理を実行する。また、状態監視装置1は、工場内の通信ネットワークNWに接続された入力部15(受付部)を備えており、CPU11は、通信ネットワークNWを介してデータ取得装置32から送信されたデータを入力部15にて受信する。更に、状態監視装置1は、情報を外部へ出力する出力部16を備えており、出力部16は、警報装置4に接続され、CPU11は、設備の異常を示す情報を出力部16から警報装置4へ送信する。警報装置4は、ブザー、ランプ、又は警報の内容を表示する表示部などを備え、状態監視装置1から受信した情報に従って設備の異常を報知する。
なお、状態監視装置1は、通信ネットワークNWに接続されている図示しない外部のサーバ装置から本発明に係るコンピュータプログラム20をダウンロードし、CPU11にて処理を実行する形態であってもよい。
図2は、第1実施形態に係る本発明の状態監視システムが行う動作を示すフローチャートである。センサ31は、設備の稼働に伴った図5に示す如き振動などのデータを計測し、データ取得装置32は、センサ31から入力された計測データをサンプリングし(S101)、複数の信号からなる信号列を取得する。データ取得装置32は、サンプリングの結果取得した信号列に前記信号が所定の数N個蓄積されたか否かを判定し(S102)、信号がN個蓄積されていない場合は(S102:NO)、ステップS101へ処理を戻してサンプリングを継続し、信号がN個蓄積されている場合は(S102:YES)、取得した信号列における信号の絶対値の平均の所定倍などの所定値よりも大きい絶対値を有する大信号が前記信号列に含まれているか否かを判定する(S103)。大信号が信号列に含まれていない場合には(S103:NO)、データ取得装置32は、設備は正常であるとして処理を終了し、大信号が信号列に含まれていた場合には(S103:YES)、データ取得装置32は、取得した信号列にて、他の信号の絶対値に対する大信号の絶対値の倍率S、及び一の大信号当たりに信号列に含まれる信号数mを計測し(S104)、取得した信号列に含まれる信号数N、倍率S及び一の大信号当たりの信号数mを、通信ネットワークNWを介して状態監視装置1へ送信する(S105)。
状態監視装置1のCPU11は、N、S及びmを入力部15にて受信し(S106)、コンピュータプログラム20をRAM12へロードし、ロードしたコンピュータプログラム20に従って、受信したN、S及びmをRAM12に読み込み、監視対象の設備から得られたN個の信号からなる信号列の1次及び2次遅れの自己相関係数ρ1及びρ2を、数式(20)及び(22)を用いて計算する(S107)。
CPU11は、次に、RAM12にロードしたコンピュータプログラム20に従って、数式(27)を用いてパラメータa1 1,a1 2を計算し(S108)、さらに、数式(28)を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算する(S109)。
CPU11は、RAM12にロードしたコンピュータプログラム20に従って、計算したシステムパラメータ間距離Jを予め定めてある所定値と比較し、Jが所定値よりも大きいか否かを判定する(S110)。
ステップS110にてJが所定値よりも大きくない場合には(S110:NO)、CPU11は、RAM12にロードしたコンピュータプログラム20に従って、監視対象の設備は正常であると判定して、処理を終了する。Jが所定値より大きい場合には(S110:YES)、CPU11は、RAM12にロードしたコンピュータプログラム20に従って、監視対象の設備が異常であると判定して、Jの値に応じた異常の度合いを示す異常情報を、出力部16から警報装置4へ送信し(S111)、処理を終了する。警報装置4は、状態監視装置1から受信した異常情報に従って、ブザーを鳴らす、ランプを点灯させる、又は表示部に異常情報の内容を表示する等、設備の異常を報知し、異常であると判定された設備が手動で停止されるなどの処置が行われる。
なお、前述の処理では、一の大信号当たりに信号列に含まれる信号数mをデータ取得装置32にて計測する処理を含んでいるが、初期異常時に発生する一の大信号当たりの信号数mは、転がり軸受けの転動体の数または歯車の数などの既知の値に対応しているため、mの値を予め状態監視装置1の内部記憶装置14に記憶しておき、記憶しているmの値を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算する処理を用いてもよい。
また、CPU11は、S110を行わずに、S109で計算したシステムパラメータ間距離Jを表示部に出力し、表示部がこの値を表示するようにしてもよい。この場合、オペレータがこの値を確認して設備の状態を判断することができる。
以上詳述した如く、本発明においては、取得した信号列に大信号が含まれている場合に、信号列が含む信号数N、大信号の絶対値の倍率S及び一の大信号当たりに信号列に含まれる信号数mを用いて、簡易的に1次及び2次遅れの自己相関係数ρ1及びρ2を計算し、計算したρ1及びρ2を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算し、計算したJの値に設備の状態を判定する。このJの値は、周期運動体が正常な状態から離れるに従って大きくなるものであり、Jの値を参照することによって周期運動体の状態を適切に把握することができ、初期の段階で異常を発見することが可能になる。
本実施形態においては、一のセンサ31が計測したデータに基づいて設備の状態を監視する形態を示しているが、これに限るものではなく、一の設備、又は複数の設備の夫々に複数のセンサ31を備え、複数のセンサ31の夫々をデータ取得装置32及び通信ネットワークNWを介して状態監視装置1に接続させ、夫々のセンサ31が計測した夫々のデータに基づいて一又は複数の設備の状態を監視する形態としてもよい。また、本実施形態においては、データ取得装置32が取得した信号を蓄積する形態を示しているが、データ取得装置32は取得した信号を蓄積せずに状態監視装置1へ送信し、状態監視装置1は、受信した複数の信号を蓄積し、所定数の信号が蓄積されたときに、N,S,mの値をRAM12に読み込んでシステムパラメータ間距離Jを計算する処理を行う形態としてもよい。また、本実施形態においては、状態監視装置1の出力部16に警報装置4が接続されている形態を示しているが、状態監視装置1により設備が異常であると判定された場合に設備を停止させる等の設備の制御を行う制御装置を接続させる形態としてもよい。
また、本実施形態においては、監視対象の設備が転がり軸受けであるとして主に説明を行っているが、歯車またはチェーン等、周期的な運動を行う他の設備に対しても本発明は適用できる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態に類似しているが、第1実施形態では二次のARモデルのパラメータa1 1,a1 2を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算しているのに対し、第2実施形態では三次のARモデルのパラメータa1 1,a1 2,a1 3を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算する点が異なっている。
図3に、第2実施形態に係る本発明の状態監視システムが行う動作を示すフローチャートを示す。本実施形態では、CPU11は、S107において、数式(20),(22),(24)を用いて1〜3次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2,ρ3を計算し、S108において、数式(29)を用いて三次のARモデルのパラメータa1 1,a1 2,a1 3を計算し、S109において、数式(31)を用いてパラメータa1 1,a1 2,a1 3を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算する。その他のステップは、第1実施形態のフローチャートと実質的に同じであり、ここでは説明を繰り返さない。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態における状態監視方法を示す概念図である。本実施形態においては、電卓などの簡易的な計算装置を用いて設備の状態を把握する。設備に設けられたセンサ31には、オシロスコープ等のデータ表示装置51が接続されており、データ表示装置51は、センサ31が計測した計測データを表示する。データ表示装置51には、図5(a)、(b)に示す如きデータが表示され、設備に異常が発生した場合には、図5(b)に示す如き大信号が含まれるデータが表示される。設備の作業員などのオペレータは、データ表示装置51に表示されたデータから大信号の絶対値の倍率Sを目測し、信号数N、倍率S及び一の大信号当たりにデータに含まれる信号数mを電卓などの計算装置52へ入力し、数式(20)及び(22)を用いて簡易的に1次及び2次遅れの自己相関係数ρ1及びρ2を計算し、数式(27)を用いて2次のARモデルのパラメータであるa1 1,a1 2を計算し、数式(28)を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算し、計算したJの値に設備の状態を判定する。数式(20)及び(22)の簡易的な式を用いることにより、簡単に自己相関係数ρ1及びρ2を計算することが可能となり、このため、簡単にシステムパラメータ間距離Jを計算することが可能なる。従って、センサ31が計測した計測データを直接に観測したオペレータが電卓などの簡易的な計算装置を用いてシステムパラメータ間距離Jを計算して、設備が稼働している現場において簡単に設備の状態を把握することができる。
本発明の状態監視システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る状態監視システムが行う動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る状態監視システムが行う動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における状態監視方法を示す概念図である。 周期振動体から得られるデータの例を示す模式的特性図である。
符号の説明
1 状態監視装置
11 CPU(演算部)
12 RAM(記憶部)
15 入力部(受付部)
2 記録媒体
20 コンピュータプログラム
31 センサ
32 データ取得装置
4 警報装置
51 データ表示装置
52 計算装置

Claims (9)

  1. 周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得し、
    前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
    Figure 0004552059
    であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2は、a0 1=0,a0 2=−1であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2は、
    Figure 0004552059
    であり、1次及び2次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2は、以下の簡易計算式
    Figure 0004552059
    である。)を求め、
    ρ 2 に係る前記簡易計算式を用いて求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視することを特徴とする周期運動体の状態監視方法。
  2. 周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得し、
    前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
    Figure 0004552059
    であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2,a0 3は、a0 1=−1/4,a0 2=−3/4,a0 3=0であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2,a1 3は、
    Figure 0004552059
    であり、1次、2次及び3次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2,ρ3は、以下の簡易計算式
    Figure 0004552059
    である。)を求め、
    ρ 2 及びρ 3 に係る前記簡易計算式を用いて求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視することを特徴とする周期運動体の状態監視方法。
  3. 周期運動体は、転がり軸受け又は歯車からなる請求項1又は2に記載の方法。
  4. 周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得するデータ取得装置と、前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
    Figure 0004552059
    であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2は、a0 1=0,a0 2=−1であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2は、
    Figure 0004552059
    であり、1次及び2次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2は、以下の簡易計算式
    Figure 0004552059
    である。)を求め、ρ 2 に係る前記簡易計算式を用いて求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視する状態監視装置とを備える周期運動体の状態監視システム。
  5. 周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得するデータ取得装置と、前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
    Figure 0004552059
    であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2,a0 3は、a0 1=−1/4,a0 2=−3/4,a0 3=0であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2,a1 3は、
    Figure 0004552059
    であり、ρ1,ρ2,ρ3は、以下の簡易計算式
    Figure 0004552059
    である。)を求め、ρ 2 及びρ 3 に係る前記簡易計算式を用いて求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視する状態監視装置とを備える周期運動体の状態監視システム。
  6. 状態監視装置は、システムパラメータ間距離Jが所定の基準値を超えているかどうかの判定を行う請求項又はに記載のシステム。
  7. 表示部をさらに備え、
    前記状態監視装置は、パラメータ間距離J又は前記判定の結果を表示部に出力する請求項の何れか1つに記載のシステム。
  8. 周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得し、
    前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
    Figure 0004552059
    であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2は、a0 1=0,a0 2=−1であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2は、
    Figure 0004552059
    であり、1次及び2次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2は、以下の簡易計算式
    Figure 0004552059
    である。)を求め、
    ρ 2 に係る前記簡易計算式を用いて求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視する工程をコンピュータに実行させる周期運動体の状態監視プログラム。
  9. 周期運動体の振動の変位を示すN個の信号からなる信号列を取得し、
    前記信号列中に正常信号よりも絶対値がS倍大きい大信号がm個の信号毎に含まれるときに、前記信号列のシステムパラメータ間距離J(但し、
    Figure 0004552059
    であり、正常時のARモデルのパラメータa0 1,a0 2,a0 3は、a0 1=−1/4,a0 2=−3/4,a0 3=0であり、異常時のARモデルのパラメータa1 1,a1 2,a1 3は、
    Figure 0004552059
    であり、1次、2次及び3次遅れの自己相関係数ρ1,ρ2,ρ3は、以下の簡易計算式
    Figure 0004552059
    である。)を求め、
    ρ 2 及びρ 3 に係る前記簡易計算式を用いて求めた距離Jの値に基づいて周期運動体の状態を監視する工程をコンピュータに実行させる周期運動体の状態監視プログラム。
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