JP4551596B2

JP4551596B2 - Manufacturing method of back-posted advertising poster sheet

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Publication number: JP4551596B2
Application number: JP2001309213A
Authority: JP
Inventors: 克彦桑畑
Original assignee: 株式会社ミューフィットジャパン; 克彦桑畑
Priority date: 2001-08-31
Filing date: 2001-08-31
Publication date: 2010-09-29
Anticipated expiration: 2021-08-31
Also published as: JP2003076308A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓の透明ガラス、車の透明窓ガラス、透明プラスティック板等の裏面に貼って、表側より印刷画像を見る、いわゆる裏貼り広告ポスターシートにおいて、貼り付け施工性、再剥離性、糊残り皆無性、再使用性、保管性を著しく改善した広告ポスターシートに関する。尚、本発明では広告ポスターシートとは広い意味で使用するもので、宣伝、広告以外にも、各種印刷表示されものは全て含む意味である。
【０００２】
【従来の技術】
従来、広告用ポスターシートは、被着体の表面に貼って使う、いわゆる表貼り広告ポスターシートがほとんどであるが、販促用ＰＯＰ等は雨、風を避ける為、あるいは、故意に剥がされるのを防止するため、透明な窓ガラスの内側に裏貼りし、窓ガラスの外から窓ガラスを通して広告を見せる場合が多い。この場合、広告ポスターシートは出来るだけガラスに密着する様に４隅をテープ止めするのであるが、密着して貼ることは困難で、隙間ができ、窓ガラスの外から見ると、美観を損ねた浮いた貼り物になってしまう。
【０００３】
この浮きを無くす為、印刷した印刷面上に、粘着剤を塗布した、いわゆる糊付き広告ポスターシートが使用されている。しかし、この最大の欠点は窓ガラス等に貼り付けた時，広告ポスターシートが大面積になると気泡の混入、しわ（皺）の発生により美しく貼れない難しさにある。特に印刷シートが紙等の場合、たとえ上手に貼れたとしても大気中の湿度の変化により、貼付施工後にしわが発生すること、及び剥がした時に糊がガラス面に残ってその除去に苦労することである。
【０００４】
この困難な貼り付け作業を容易ならしめるために、被着体の窓ガラスにあらかじめ石鹸水を噴霧し吹き付けておき、その上に糊付き広告ポスターシートを置いてスキージーで石鹸水を押し出しながら貼り付ける方法が一般的である。しかし、この方法であると、印刷シートがプラスティックフイルムのように水に強い場合はよいが、水に弱い紙等の場合には適用できない。
【０００５】
一方、一度貼った広告ポスターシートを剥がせるなら剥がして、位置替えや、再使用したい場合がよくあるが、粘着剤ではべとつき、糊は残り、ごみの付着も多く、たとえ剥がせても再使用、保管は出来ないのが現状である。特に糊残りの除去にはトルエン、シンナー、ガソリン等の溶剤でふき取るしかなく、その作業には大変な労力を要する。本発明は透明ガラス等の平滑な被着体に貼って、糊を残すことなく、きれいに剥離でき、再使用可能な画期的な広告ポスターシートに関する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前述のとおり、糊付き広告ポスターシートは大面積になると気泡の混入、しわ（皺）の発生により美しく貼れない難しさと、特に印刷シートが紙等の場合、たとえ上手く貼れたとしても大気中の湿度の変化により、貼付施工後にしわが発生すること、及び剥がした時に糊がガラス面に残ってその除去に苦労することである。そのため糊付き広告ポスターシートの場合は、どうしてもＡ３サイズ程度の小面積の広告ポスターに限られてくる。本発明は、その上に印刷もでき、貼って剥がせる機能も持ったミクロ吸盤シートを、市販粘着紙の印刷シートの裏面の粘着剤を介して積層接着させることにより、４〜５ｍ^２の大面積の広告ポスターでも，素人が容易に、しかも、短時間で貼り付け施工でき、糊残りもなく、貼って剥がせて、再使用、保管の出来る、画期的な広告ポスターシートの製造方法及びその印刷方法に関する発明である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記の従来の問題点を解決するために、まず第一工程にて吸着機能をもったアクリル酸エステル共重合体エマルジョンからミクロ吸盤シートを成膜製造する。次に第二工程にて、いわゆる粘着紙の剥離紙を剥がしてその上にミクロ吸盤シートを積層接着させ一体化させて広告ポスターシートを製造する。第三工程にて、静電プロッター方式熱転写印刷、油性インクによるインクジェットプリント、油性インクによるスクリーン印刷、あるいはリボン方式熱転写印刷にて、広告ポスターシートのミクロ吸盤シートの上に直接印刷するに当たり、少なくとも印刷されない部分に吸着機能を残すことにより、容易に貼付施工ができ、糊残りもなく剥がせて、再使用、保管も可能な裏貼り広告ポスターシートの印刷に関する。
【０００８】
更に又、水性インクを使ってミクロ吸盤シートの上に直接にインクジェットプリントすることにより、ミクロ吸盤シートを水性インクで膨潤軟化させる方法により、あるいは、昇華形インクを使用して、ミクロ吸盤シートの上に熱転写印刷することにより、印刷されない部分はもちろん、印刷された部分まで吸着機能を保持させる方法に関する。尚、本発明では粘着紙とは広い意味で使用するもので、図３の粘着紙構成における印刷シートとは紙及び紙以外の各種プラスティックフイルム、布、金属等のシート状で印刷できるものは全て含む意味である。
【０００９】
すなわち、本発明は次のように構成する。第一の工程は吸着機能をもったミクロ吸盤シート２を成膜するために、整泡剤、増粘剤、硬化剤を適当に混合したアクリル酸エステル共重合体エマルジョン液に、機械的に空気を吹き込みながら、微細気泡を無数に生成させた泡状エマルジョン液を、両面剥離工程紙１にコンマコーターにて塗工、乾燥して成膜される厚さ５０ミクロン〜５００ミクロンのミクロ吸盤シート２で、その表面２−（１）、及び裏面２−（２）に直径３００ミクロン以下の凹状陥没穴６を無数に有する柔軟なミクロ吸盤シート２であって、かつ両面剥離工程紙１より容易に剥離できる巻き状に巻かれたミクロ吸盤シート２の製造方法である。一般的にはコンマコーターにて印刷シート３の上に直接、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン液を塗工乾燥してミクロ吸盤シート２を成膜させる広告ポスターシートの製造が一般的である（特願平３−５１０７７２、特開平１−２５９０４３）。つまり図７に示す如く印刷シート３にミクロ吸盤シート２が積層接着された構成をもつ。この方法はミクロ吸盤付き広告ポスターシートの多量生産には向いているが、１〜２ｍの少ロットの生産には向いていない。
【００１０】
第二の工程は、第一の工程によって製造されたミクロ吸盤シート２を、その背面に両面剥離工程紙１をつけたまま、粘着紙の剥離紙５を剥がして、粘着剤４の面に積層接着させる。両面剥離工程紙１をその背面に付けないとミクロ吸盤シート２のみでは柔軟過ぎて粘着剤４の面に積層接着させることは困難となる。この方法は、既に市販されている多種多様な粘着紙を使い本発明の広告ポスターシートを製造することができる利点を持つ。つまり、ミクロ吸盤シート２を貼り合わせるラミネーター（貼合機）さえあれば、必要な時、必要量を１ｍからでも生産ができる。
【００１１】
第三の工程は、両面剥離工程紙１を剥がして、ミクロ吸盤シートの裏面２−（２）上に、直接印刷して、尚かつ吸着機能を保持させる直接印刷法と、予め画像を印刷した熱転写紙を、両面剥離工程紙１の上に置き、これをミクロ吸盤シートの裏面２−（２）上に熱転写印刷して、転写印刷部分に吸着機能を保持させる間接印刷法がある。
【００１２】
直接印刷とは、直径５〜１００ミクロンの凹状陥没穴６を無数に有するミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）を直接印刷する方法で、凹状陥没穴６はインクの種類によっては隠蔽され、あるいは膨潤軟化されて、印刷された部分の吸着機能は大きく変動するが、印刷されない部分の吸着機能はそのまま保持される。又、保持される吸着機能の保持率は印刷インクの種類、印刷面積、あるいは印刷法の違いによって大いに異なる。本発明の直接印刷とは、粘着紙の背面にある剥離紙５を剥がして、その上から予め製造されたミクロ吸盤シート２を、両面剥離工程紙１を付けたまま、粘着剤４の面に積層接着して一体化させた後、両面剥離工程紙１を剥がして、露出したミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）上に、インクジェットプリント、スクリーン印刷、あるいはリボン方式熱転写印刷、あるいは静電プロッター方式熱転写にて直接印刷して吸盤機能を保持させる方法である。
【００１３】
間接印刷法とは、昇華形インク１０で熱転写印刷する場合で、インクジェットプリンターで予め画像を出力した転写紙を、両面剥離工程紙１を剥がさずに両面剥離工程紙１の上に載せ、加圧加熱して、昇華形インク１０を両面剥離工程紙１を貫通させて、ミクロ吸盤シート２のみに熱転写させ、かつ転写部分の吸着機能は保持できる印刷方法である。これは、剥離工程紙１に厚さ５０ミクロン以下の薄い透明なポリオレフィン系フイルムを使うことにより可能となる。
【００１４】
これらの発見を基礎に本発明はミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）の上に、印刷ができて、同時に吸着機能もあわせ持たせた裏貼り広告ポスターシートの印刷方法に関する。これ等の印刷方法にて印刷された裏貼り広告ポスターシートは透明なガラス等に裏貼りすると、大面積でも脱落せず、施工性、再剥離性、糊残り皆無性、再使用、保管性を著しく改善した裏貼り広告ポスターシートを作ることができる。
【００１５】
【作用】
第一の工程で製造されたミクロ吸盤シート２は整泡剤、増粘剤、硬化剤を適当に混合したアクリル酸エステル共重合体の連続発泡体からなるが、発泡倍率を、１．５〜２．０倍にすると、ミクロ吸盤シート２の表面２−（１）、及び裏面２−（２）に形成される凹状陥没穴６の直径は３００ミクロン以下のものが１〜２万個／ｃｍ^２形成される。この微細な凹状陥没穴６が感圧吸着力を発揮し、平滑面で通気性がなければ、どんなものでも良く感圧吸着する。ミクロ吸盤シート２の内部は、連続発泡体構造で、ミクロ吸盤シート２を貫通する形状のものは少ない。ミクロ吸盤シート２の厚さは１５０ミクロンから２００ミクロン程度が貼って剥がすに適度な吸着力を発揮する。５０ミクロン以下だと被着体が粗になると吸着力は急減する。
【００１６】
ミクロ吸盤シート２の表面２−（１）、及び裏面２−（２）は、図１の如くそれぞれの面に直径が３００ミクロン以下の無数の凹状陥没穴６を有するが、その多くは７０ミクロン程度のものに集中する。吸着力を発揮する為にはミクロ吸盤シート２は非常に柔軟であることが重要な要素になる。指先で押すと指紋がミクロ吸盤シート２の表面に一時残る程度に柔軟であるのが望ましい。柔軟であると被着体の平滑面に密着して、空気を通さず適度な吸着力を発現させるからである。被着体面が粗で通気性があるとミクロ吸盤シート２を押さえつけても、空気が抜けて吸着力は機能しない。例えば同じ紙でも新聞紙、上質紙等には吸着しないが、コート紙、ミラーコート紙等の如く表面が平滑で空気が抜けない紙には良く吸着する。基本的には、平滑面で通気性がなければほとんどの物に吸着する。又、無数の凹状陥没穴６の径が３００ミクロン以上になるとミクロ吸盤シート２を貫通する孔が多くなり、その上に印刷した印刷精度、及び吸着機能を落とすことになり好ましくない。
【００１７】
第一の工程で製造されたミクロ吸盤シート２は図５の如く、両面剥離工程紙１と一体になって巻き状で保管できる。これを回転させながら粘着剤４の面にラミネーターで、円滑に積層接着されるには、自背面９からミクロ吸盤シート２が容易に剥離できるように設計されてなければならない。その為に、両面が剥離処理された両面剥離工程紙１が必要になる。両面剥離工程紙１はシリコーン等の剥離剤で両面処理された両面ポリラミ加工紙、あるいはクレーコート紙、剥離剤で両面処理された薄いポリエステルフイルム、あるいは薄くて伸びるポリオレフィン系フイルムが使われる。その両面の剥離処理には軽剥離処理と重剥離処理がなされているのが望ましいが、剥離処理なくても適度に剥離する剥離機能をもつプラステイックフイルム、例えばポリオレフィン系フイルム、であれば使用可能となる。ここでは両面剥離工程紙１とは両面剥離剤処理の有無に関係なく、アクリル酸エステル共重合エマルジョンから製膜されたミクロ吸盤シートが剥離する剥離機能をもった紙、プラステイックフイルムの全てを意味する。
【００１８】
一般的に本発明のミクロ吸盤シート２が吸接着する物は、板ガラス、タイル、塗装鉄板、塗装アルミ板、ポリエチレンフイルム、ポリエチレン板、ポリプロピレンフイルム、ポリプロピレン板、ポリスチレン板、ポリエステルフイルム、ポリエステル板、アクリル板、塩ビフイルム、塩ビ板、ＡＢＳ板、金属面、壁紙、コート紙、段ボール紙等多岐にわたるが、裏貼り広告ポスターシートの場合、はその主旨からしてこれらの中の透明な被着体が対象となる。
【００１９】
第三の工程は、第二の工程で製造された広告ポスターシートのミクロ吸盤シート２の上に、直接印刷して、尚かつ吸着機能を保持させる方法と、間接印刷して、尚かつ吸着機能を保持させる方法、の二つの方法がある。直接印刷とは、表面の直径５〜１００ミクロンの凹状陥没穴６を無数に有するミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）を直接印刷する方法である。この場合、印刷インクが凹状陥没穴６を隠蔽してしまうので吸着力は減衰するが、印刷方法、印刷インクの種類によってミクロ吸盤シート２の吸着機能は変動する。
【００２０】
直接印刷した場合の吸着機能について説明する。ミクロ吸盤シート２をインクジェットプリンターで直接印刷する場合は、印刷されない部分に吸着機能が保持されるのは当然であるが、印刷された部分にも吸着機能が保持される場合がある。インクジェットプリントにおいて油性インクを使用した場合は、印刷された部分の吸着機能は殺され、印刷されない部分の吸着機能は保持される。しかしインクジェットプリントにおいて水性インクを使用した場合は、印刷されない部分の吸着機能はもちろん、印刷された部分の吸着機能も保持される。水性インクの水分がミクロ吸盤面シートの凹状陥没穴６に浸透して、水分がアクリル共重合樹脂を膨潤軟化させ、被着体との密着性を向上させて、吸着機能をむしろ増大させる。
【００２１】
油性インクでスクリーン印刷した場合は、印刷された部分の吸着機能は殺され、印刷されない部分の吸着機能は保持される。油性インクが凹状陥没穴６を隠蔽してしまうからである。しかし円滑なスクリーン印刷には、カオリン等の微粉末をミクロ吸盤シートの上に撒いて、吸着機能を一度殺した後に印刷しないと、ミクロ吸盤シートがスクリーン印刷機の紗に吸着して円滑な連続印刷は困難となる。印刷後、ミクロ吸盤シート面を、水洗い、あるいは濡れた布で微粉末カオリンをふき取ることにより、印刷されない部分の吸着機能は再び復活する。
【００２２】
静電プロッター方式熱転写法により印刷される場合、印刷されたミクロ吸盤の裏面２−（２）上の凹状陥没穴６は、転写されたトナーで隠蔽され吸着機能は殺されるが、転写されない部分の吸着機能はそのまま保持される。つまり印刷されない面積が増加するとその面積に比例して吸着力も増加保持されることになる。吸着力機能保持率を高めるには、印刷されない部分の面積を作意的に広げるか、比較的べた印刷の少ない画像を選択するとか、比較的薄いべた印刷にするとか、画像の周辺に印刷しない額縁部分８を作為的に作るとか、の方法でコントロールが可能となる。
【００２３】
リボン方式による熱転写印刷の場合は、リボン上のインクが凹状陥没穴６を隠蔽してしまうので、印刷された部分の吸着機能は殺され、印刷されない部分の吸着機能は保持される。つまり熱転写されない面積が増加するとその面積に比例して吸着力も増加保持されることになる。吸着機能保持率を高めるには、印刷されない部分の面積を作意的に広げるか、比較的べた印刷の少ない画像を選択するとか、比較的薄いべた印刷にするとか、画像の周辺に印刷しない額縁部分８を作為的に作るとかの方法で、吸着機能を保持した裏貼り広告ポスターシートが可能となる。またグラビヤ印刷、オフセット印刷によるミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）への直接印刷は印刷機内の通紙が円滑でないため印刷は困難である。
【００２４】
次に間接印刷して、吸着機能を保持させる方法について説明する。昇華形インク１０を熱で昇華させ、剥離工程紙１を貫通させて、間接的にミクロ吸盤面シート２の裏面２−（２）に熱転写印刷する方法である。図６の如く昇華形インク１０でインクジェットプリントした転写紙１２を、両面剥離工程紙１に該当する透明なポリオレフィン系フイルム１１上に載せて、吸引プレス機等にて一定の圧力下で、摂氏１６０度以上の高温にて１〜４分間加熱して、転写紙１２上の昇華形インク１０を昇華させる。昇華形インク１０は透明ポリオレフィン系フイルム１１を貫通して、ミクロ吸盤面シート２に昇華形インク１０が定着し、転写印刷される方法である。昇華形インク１０は透明なポリエステルフイルム、アセテートフイルム、ナイロンアクリルフイルム、ウレタンフイルムには定着するが、透明なポリオレフィン系フイルム１１には定着しにくい特性がある。さらに昇華形インク１０は熱転写時に厚さ５０ミクロン以下の透明なポリオレフィン系フイルム１１を容易に貫通する特性がある。ポリオレフィン系フイルム１１とはポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイルムをいう。
【００２５】
本発明は昇華形インクの前記の特性を使って、昇華形インク１０を両面剥離工程紙１に該当する薄い透明なポリオレフィン系フイルム１１を、貫通させ、貫通した昇華インク１０がその背面のミクロ吸盤面シート２の裏面２−（２）上にのみ印刷画像を定着形成させた後、ポリオレフィン系フイルム１１を剥がして貼付施工する方法である。しかも透明なポリオレフィン系フイルム１１は本発明のミクロ吸盤面シート２とは本来剥離性があるため、剥離処理は必要なく、熱転写後でも容易に手剥しができ、更に透明であるが故に転写印刷画像も透けて見え、画像の確認、施工位置の確認にも都合が良い。透明なポリオレフィン系フイルム１１は、表面が平滑でフイルムが薄いほどミクロ吸盤面シート２上の熱転写印刷は精細鮮明となる。昇華形インク１０はミクロ吸盤面シート２に定着しても凹状陥没穴６を隠蔽せず、吸着機能は少しも減衰しないのが大きな特徴である。凹状陥没穴６の直径は３００ミクロン以下のものが１〜２万個／ｃｍ^２形成されているが故に、熱昇華した昇華インク１０はこの微細な凹状陥没穴６を通ってミクロ吸盤面シート２の内部まで容易に拡散定着し転写印刷される。さらに表面が平滑な透明ポリオレフィン系フイルム１１を使用すると熱転写印刷後、ミクロ吸盤面シート２の裏面２−（２）に平滑なフイルムの面が写るため裏面２−（２）はより平滑面になり、平滑な被着体に密着して吸着力をむしろ増強させる。
【００２６】
転写紙上の画像を精細に熱転写させるには、望ましくは厚さ２０ミクロン程度の透明なポリオレフィン系フイルム１１が望ましい。厚さが５０ミクロンと厚くなると、昇華形インクがポリオレフィン系フイルムを貫通出来ず、ミクロ吸盤面シート２の上に熱転写印刷されないばかりか、たとえ熱転写印刷されても、印刷精度が極めて悪く、ぼけた薄い印刷画像になるからである。また透明なフイルムだと、ミクロ吸盤面シート２の上に印刷された印刷画像を、透明なポリオレフィン系フイルム１１の上から見ることができ、品質管理の面からも好都合である。この様にミクロ吸盤面シート２の印刷に昇華形インク１０の特性を上手く使って、吸着機能を保持させた画期的な裏貼り広告ポスターシートの印刷製造方法である。
【００２７】
本発明は前述の如く、既に販売されている粘着紙の剥離紙５を剥がして、その粘着剤４の面に、ミクロ吸盤シート２を積層接着して製造できるため、両面剥離工程紙１の付いたミクロ吸盤シート２を予め生産しておけば、裏貼り広告ポスターシートは１ｍからでも生産可能になる。一方印刷も多品種少ロット印刷に適した、静電プロッター方式熱転写印刷、昇華形インク熱転写印刷、リボン方式熱転写印刷、インクジェットプリント、スクリーン印刷等が適用され、この意味で本発明は生産から印刷まで一貫して多品種少ロット生産対応の製造方法を提供するものである。
【００２８】
一方、窓ガラス、壁等の被着体の表に貼る、いわゆる、表貼り広告ポスターシートの印刷は、粘着紙の印刷シート３上にグラビア印刷、オフセット印刷、静電プロッター方式熱転写印刷、インクジェットプリント、スクリーン印刷、シール印刷等で印刷されるため、裏貼り広告ポスターシートの如く、印刷法、印刷インク、印刷面積等によって吸着機能が変動することはなく、施工性、糊残り皆無性、再使用性、保管性を著しく改善した、いわゆる、表貼り広告ポスターシートを作ることができる。
【００２９】
以上粘着紙の粘着剤を介した広告ポスターシートの多品種少ロット製造方法、及びそのミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）上の印刷法について説明したが、粘着紙の粘着剤４を介せず、印刷シート３の上に直接、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン液を塗工乾燥してミクロ吸盤シート２を成膜させる広告ポスターシートの製造が一般的である（特願平３−５１０７７２、特開平１−２５９０４３）。つまり図７に示す如く印刷シート３にミクロ吸盤シート２を成膜接着させ、その上に剥離紙５、別名保護フイルム、を持つ広告ポスターシートである。この場合も、剥離紙を剥がして、ミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）の上に前記同様、静電プロッター方式熱転写印刷、リボン方式熱転写印刷、インクジェットプリント、スクリーン印刷等の直接印刷法、及び昇華形インク熱転写印刷による間接印刷法、の両方を適用することによって、印刷後もミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）に吸着機能を保持させることができる。この様に粘着紙の粘着剤４を介せず、一般的製造法により作られた広告ポスターシートからも施工性、糊残り皆無性、再使用性、保管性を著しく改善した、貼れて剥がせる表貼り広告ポスターシート、及び裏貼り広告ポスターシートが製造できるのは言うまでもない。
【００３０】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図を参照して説明する。
【００３１】
【実施例１】
図１は両面剥離工程紙１の上に成膜されたミクロ吸盤シート２を剥がした状態の拡大斜視図を示す。まずアクリル共重合樹脂ＤＩＣＮＡＬＭＥＰ−２０ＷＯ１００ｋｇ，整泡剤ＤＩＣＮＡＬ，Ｍ−４０１０ｋｇ，増粘剤ＤＩＣＮＡＬＭＸ１０ｋｇ，架橋剤としてメラミン樹脂５ｋｇ（何れも大日本インキ化学工業製品）を混合したアクリルエマルジョンを、機械的発泡機オークスミキサーを通して空気混入させて調薬された発泡倍率１．５倍の泡状微細発泡アクリルエマルジョン液を、１３００ｍｍ幅のコンマコータにて、片面軽剥離、他面重剥離処理された両面剥離工程紙１の、クレーコート剥離紙ＥＫＲ１４０（リンテック剥離工程紙）の軽剥離処理面に５００ミクロン厚に均一に塗工した。その後１１０℃〜１４０℃の乾燥炉にて９分間乾燥後、２５０ミクロン厚のミクロ吸盤シート２を６００ｍ生産した。ミクロ吸盤シート２は両面剥離工程紙１を付けたまま図５に示す如く、巻きとられて３週間保管された。ミクロ吸盤シート２の表面２−（１）及び裏面２−（２）には凹状陥没穴の径５〜３００ミクロンの微細な穴が約１〜２万個／ｃｍ^２形成されていた。
【００３２】
図２は裏貼り広告ポスターシートの拡大斜視図を示す。図３は市販の粘着紙の断面拡大図を示す。製造されたミクロ吸盤シート２の６００ｍの内、流れ２０ｍを取り出し、市販粘着紙、５５ＰＷ（リンテック社製品）つまり図３に示す構成において、印刷シート３には上質紙６４ｇ／ｍ^２を、粘着剤４にはアクリル系エマルジョン粘着剤を、剥離紙５には８ＥＲ（リンテック社製品）からなる市販粘着紙、５５ＰＷの剥離紙５を、２０ｍ^２剥がしながら、前項のミクロ吸盤シート２をその背面に両面剥離工程紙１を付けたまま、ラミネーターＬＭＨ−１４００（ラミコーポレーション製品）で、その粘着剤４の面に積層接着し、図２の構成からなる広告ポスターシート２０ｍ^２を完成した。
【００３３】
図４はミクロ吸盤シート２上の印刷面及び凹状陥没穴の拡大斜視図を示す。前項の内、１５ｍ^２をＡ１サイズにカットし２０枚を得た。内５枚の両面剥離工程紙１を剥がし、ミクロ吸盤シート２の面に直接インクジェットプリンターＭＣ９０００（ＥＰＳＯＮ製品）で、水性顔料系のインクで絵柄を印刷した。印刷の仕上がりは、ミクロ吸盤面の凹状陥没穴６にインクは吸収され凹状陥没穴６のまわり及び内部にはインクが定着した。ＥＰＳＯＮのインクジェットメディア純正品専用紙に印刷したものと比較すると、印刷の質はやや劣るが、一般上質紙に印刷した程度のものが得られた。
【００３４】
６０分程度常温にて放置乾燥後、窓ガラスに手貼りした。ミクロ吸盤シート２の吸着力は、印刷されない部分はもちろん、印刷された部分にも十分保持されており、手にべとつかず、生理的にも快適で、吸着力も適度であった。Ａ１サイズの印刷された裏貼り広告ポスターシートは窓ガラスの内側に簡単に素人が貼付できた。
【００３５】
窓の内側に貼った裏貼り広告ポスターシートは室内の湿度変化で紙にしわが発生することもなく、２か月後に手剥しされた。糊残りもなく、窓ガラスから容易に剥がすことができた。しかしインクの退色は発生していた。印刷面の汚れを取るべく、湿った布で拭いたが、インクがにじんで、画像が乱れることはなく、３０分常温乾燥すると吸着力はまた回復した。剥がした裏貼り広告ポスターシートは保護紙等を入れることなく巻き状にして、保管できた。
【００３６】
【実施例２】
実施例１にて、市販粘着紙５５ＰＷ（リンテック製品）を使って製造された裏貼り広告ポスターシートのミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）にインクジェットプリンターＦＪ４２（ローランド製品）で、水性顔料系のインクで絵柄を直接印刷した。印刷の仕上がりは、ミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）の凹状陥没穴６にインクは吸収され凹状陥没穴６の周辺部にも定着した。ローランド社のインクジェットメディア純正品専用紙に印刷したものと比較すると、印刷の質はやや劣るが、上質紙に印刷した程度の鮮明さであった。６０分程度常温にてインク乾燥後、窓ガラスに手貼りした。ミクロ吸盤シート２の吸着力は、印刷されない部分はもちろん、印刷された部分にも十分に保持されており、手にもべとつかず生理的にも快適で、貼って剥がせて、貼り替えも簡単で、吸着力も適度であった。
【００３７】
２か月後、窓に貼った裏貼り広告ポスターシートを手剥がしした。窓ガラスには糊残りもなく、容易に剥がすことができた。インクの退色はほとんど発生してなかった。印刷面を水洗いしたが、インクが流れ落ちることはなく、十分水を切って６０分常温乾燥すると吸着力は回復した。剥がした裏貼り広告ポスターシートは保護紙等を入れることなく巻き状にして、保管できた。
【００３８】
【実施例３】
市販粘着紙ＰＥＴ５０（Ａ）ＭＦ（リンテック製品）の剥離紙５を剥がして製造した、厚さ５０ミクロンのポリエステルフイルムの印刷シート３、アクリル系の粘着剤４、ミクロ吸盤シート２からなるＡ１サイズの裏貼り広告ポスターシートの両面剥離紙１をはがして、顔を出したミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）にインクジェットプリンターＪＰ−１３０４ＮＸラミレス（武藤工業製品）で、額縁部分８に非印刷部を残して油性インクで絵柄を直接印刷した。印刷の仕上がりは、ミクロ吸盤シート２の凹状陥没穴６にインク７は吸収され凹状陥没穴６の周辺部にも定着した。油性インクは水性顔料と比較して印刷の仕上がりは良かった。１日程度常温にてインク乾燥後、１ｍ×１ｍ×７ｍｍ厚の透明アクリル板に印刷面を圧着し貼付した。
【００３９】
ミクロ吸盤シート２の吸着力は、印刷されない部分は十分吸着機能を保持していた。しかし濃く印刷された部分の吸着機能はほとんどなく、インク７の乗りが少ない薄い印刷面７−（１）の吸着機能はある程度保持されていた。非印刷部分に当たる額縁部分８は十分な吸着力が保持されていた。
【００４０】
１ｍ×１ｍ×７ｍｍ厚のアクリル板に圧着、貼付された裏貼り広告ポスターシートは西日の当たる屋外場所に２か月間さらされた。この間、雨、風にて脱落することはなかった。アクリル板に糊残りもなく、容易に剥がすことができた。インクの退色はほとんど発生してなかった。剥がした裏貼り広告ポスターシートは保護紙等を入れることなく巻き状にして、保管できた。
【００４１】
【実施例４】
住友スリーエム社の［スコッチプリント］システムにて専用転写紙の上にトナー画像を形成させた後、裏貼り広告ポスターシートの両面剥離紙１をはがして、顔を出したミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）に、熱転写紙のトナー画像を接触する様に被覆させながら、摂氏１２０度の熱転写ラミネータをスピード０．２ｍ／分にて圧着通紙して、冷却後、転写紙をゆっくり剥がすと画像はミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）にきれいに熱転写された。画像の転写されてない額縁部分８は、吸着力は保持され、映像の転写された部分の吸着力は殺されてほとんど無かった。
【００４２】
当該裏貼り広告ポスターシートは１ｍ×１ｍ×７ｍｍ厚の透明アクリル板にミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）をスキージーを使って圧着施工した。施工は簡単でしわの発生もなく、額縁部分８の吸着力が働き当該裏貼り広告ポスターシートは脱落する事もなくきれいに施工が出来た。西日の当たる場所に２か月間、垂直に吊した。この間、雨、風に晒されたが脱落することはなかった。インクの退色はほとんど発生してなかった。
【００４３】
【実施例５】
図６において厚さ５０ミクロン白色ポリエステルフイルム（東レ製）の印刷シート３、厚さ３０ミクロンのアクリル系の粘着剤４、厚さ２００ミクロンのミクロ吸盤シート２、厚さ２０ミクロンの透明ポリオレフィン系フイルム１１（透明ポリプロピレンフイルム東セロ製ＣＰＳ）の構成からなる広告ポスターシートにおいて、透明ポリオレフィン系フイルム１１の上に（株）マーキングマジック社のインクジェットプリンターにて、昇華形インク１０にて画像を印刷した転写紙１２をその印刷面が透明ポリオレフィン系フイルム１１に接する様に載せ、熱圧プレス機に鋏んで摂氏１６０度で４分間、熱圧プレス処理した後、充分に冷却後、透明ポリオレフィン系フイルム１１を手剥がしした。透明ポリオレフィン系フイルム１１はミクロ吸盤シート２から容易に剥離できた。ミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）の上には鮮明な画像が昇華熱転写されていた。吸着機能は、転写印刷されない部分はもちろんのこと、昇華熱転写された部分にも充分残存し、熱転写前の吸着力をほぼ維持していた。
【００４４】
１ｍ×１ｍ×７ｍｍ厚のアクリル板に圧着、貼付された当該裏貼り広告ポスターシートは西日の当たる屋外場所に２か月間さらされた。この間、雨、風にて脱落することはなかった。アクリル板に糊残りもなく、容易に剥がすことができた。インクの退色はほとんど発生してなかった。剥がした裏貼り広告ポスターシートは保護紙等を入れることなく簡単に巻き状に保管できた。
【００４５】
【実施例６】
市販粘着紙ＰＥＴ５０（Ａ）ＭＦ（リンテック製品）の剥離紙５を剥がして製造した、厚さ５０ミクロンのポリエステルフイルムの印刷シート３、アクリル系の粘着剤４、ミクロ吸盤シート２からなるＡ３サイズの裏貼り広告ポスターシートの両面剥離紙１をはがして、顔を出したミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）の上にリボン方式熱転写機（ローランドＤＧ社製品）で、額縁部分８に非印刷部を残して絵柄を直接印刷した後、１ｍ×１ｍ×７ｍｍ厚の透明アクリル板に印刷面を圧着し貼付した。ミクロ吸盤シート２の吸着力は、印刷されない部分は十分吸着機能を保持していたが、印刷された部分の吸着機能は死んでいた。
【００４７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の広告ポスターシートは市販粘着紙にミクロ吸盤シートを積層接着することにより、プロ経験者でしかやれなかった、従来の糊付き広告ポスターシートの貼り施工に代わって、ミクロ吸盤シート付き広告ポスターシートを使うと、表貼り広告ポスターシートはもちろん、特に裏貼り広告ポスターシートにおいても、静電プロッター熱転写印刷、インクジェットプリント、スクリーン印刷、リボン方式熱転写印刷、昇華形インクによる熱転写印刷等の印刷法でミクロ吸盤シートの上に印刷し、なおかつミクロ吸盤シートの吸着機能を保持させることができる。本発明方法を取ることにより、施工性、再剥離性、糊残り皆無性、保管性、多品種少ロット生産性のいずれにも優れているミクロ吸盤シート付き広告ポスターシートを作れることが実施例で明確になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の両面剥離工程紙１付きミクロ吸盤シート２の拡大斜視図である。
【図２】本発明の広告ポスターシートの拡大斜視図である。
【図３】粘着紙の拡大断面図である。
【図４】本発明の裏貼り広告ポスターシートのミクロ吸盤シート２の裏面２−（２）の印刷面及び凹状陥没穴６の拡大斜視図である。
【図５】本発明の両面剥離工程紙１付きミクロ吸盤シート２の巻き状斜視図である。
【図６】本発明の昇華形インクで印刷した転写紙をポリオレフィン系フイルム上に載せミクロ吸盤シートに間接印刷する広告ポスターシートの斜視図である。
【図７】粘着紙を使わない一般的製法によるミクロ吸盤付き広告ポスターシートの拡大断面図である。
【符号の説明】
１両面剥離工程紙
２ミクロ吸盤シート
２−（１）ミクロ吸盤シートの表面
２−（２）ミクロ吸盤シートの裏面
３印刷シート
４粘着剤
５剥離紙
６凹状陥没穴
７インク
７−（１）インクの乗りが少ない薄い印刷面
８額縁部分
９自背面
１０昇華形インク
１１透明ポリオレフィン系フイルム
１２転写紙[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention ,window Pasted on the back side of transparent glass, car transparent window glass, transparent plastic board, etc., and see the printed image from the front side, so-called backed advertising poster sheet, pasting workability, removability, no adhesive residue, The present invention relates to an advertising poster sheet that has remarkably improved usability and storage. In the present invention, the advertisement poster sheet is used in a broad sense. , Declaration In addition to transmissions and advertisements, all printed and displayed items are meant to be included.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, advertising poster sheets are mostly used for adhering to the surface of the adherend, so-called front-posting advertising poster sheets. However, promotional POPs are used to avoid rain and wind, or are intentionally removed. In order to prevent this, advertisements are often shown on the inside of a transparent window glass, and the advertisement is shown through the window glass from outside the window glass. In this case, the advertising poster sheet is taped so that it adheres to the glass as much as possible, but it is difficult to stick it closely, and there is a gap, and when viewed from the outside of the window glass, the aesthetics are impaired. It becomes a floating paste.
[0003]
In order to eliminate this floating, a so-called glued advertising poster sheet with adhesive applied on the printed surface is used. This ing. However, the biggest drawback is that when it is pasted on a window glass or the like, if the advertising poster sheet becomes a large area, it cannot be beautifully pasted due to air bubbles and wrinkles. Especially when the printed sheet is paper, even if it is applied well, wrinkles will occur after application due to changes in atmospheric humidity, and the glue will remain on the glass surface when it is peeled off, and it will be difficult to remove it. It is.
[0004]
In order to facilitate this difficult pasting work, soapy water is sprayed and sprayed on the window glass of the adherend in advance, and an ad poster sheet with glue is placed on it, and the soapy water is pushed out with a squeegee. The method is common. However, this method is good when the printed sheet is strong against water like a plastic film, but cannot be applied to paper that is weak against water.
[0005]
On the other hand, if you want to peel off the ad poster sheet that has been pasted, you often want to remove it and change its position or reuse it. The current situation is that it cannot be stored. In particular, removal of adhesive residue requires only wiping with a solvent such as toluene, thinner, gasoline, etc., and the work requires a great deal of labor. The present invention relates to an innovative advertising poster sheet that can be applied to a smooth adherend such as transparent glass and can be peeled cleanly without leaving glue, and can be reused.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
As mentioned above, advertising poster sheets with glue have a large area and it is difficult to put them beautifully due to air bubbles and wrinkles, especially in the case of printing sheets such as paper. Due to the change of the wrinkle, wrinkles are generated after the sticking work, and the glue remains on the glass surface when it is peeled off, and it is difficult to remove it. Therefore, the advertisement poster sheet with glue is inevitably limited to a small-sized advertisement poster of about A3 size. In the present invention, a micro sucker sheet that can be printed on and has a function of being stuck and peeled is laminated and adhered via a pressure-sensitive adhesive on the back surface of a printed sheet of commercially available adhesive paper. ² Even for large-sized advertising posters, the manufacture of epoch-making advertising poster sheets that can be easily applied by amateurs in a short period of time, can be applied and removed without adhesive residue, and can be reused and stored The present invention relates to a method and a printing method thereof.
[0007]
[ Task Means for solving the problem]
In order to solve the above-mentioned conventional problems, a micro sucker sheet is first produced from an acrylic ester copolymer emulsion having an adsorption function in the first step. Next, in a second step, a so-called adhesive paper release paper is peeled off, and a micro sucker sheet is laminated and bonded on top of it to produce an advertising poster sheet. In the third step, at least printing is required when printing directly on the micro sucker sheet of the advertising poster sheet by electrostatic plotter type thermal transfer printing, ink jet printing with oil-based ink, screen printing with oil-based ink, or ribbon type thermal transfer printing The present invention relates to the printing of a backed advertisement poster sheet that can be easily applied by leaving an adsorbing function in a non-applied portion, can be peeled off without any adhesive residue, and can be reused and stored.
[0008]
Furthermore, the ink jet printing is directly performed on the micro sucker sheet using the water-based ink, the micro-sucking sheet is swelled and softened with the water-based ink, or the sublimation ink is used on the micro-sucking sheet. The present invention relates to a method for maintaining the suction function not only on a portion that is not printed but also on a printed portion by performing thermal transfer printing on the substrate. In the present invention, the adhesive paper is used in a broad sense, and the printed sheet in the adhesive paper configuration of FIG. Paper and It is meant to include everything that can be printed in the form of sheets of plastic film, cloth, metal, etc. other than paper. Ru .
[0009]
That is, the present invention is configured as follows. In the first step, in order to form a micro sucker sheet 2 having an adsorption function, mechanically air is applied to an acrylate copolymer emulsion liquid appropriately mixed with a foam stabilizer, a thickener, and a curing agent. A micro-suction sheet 2 having a thickness of 50 microns to 500 microns, which is formed by coating a foam emulsion containing innumerable fine bubbles with a comma coater on the double-sided release process paper 1 and drying it. The front surface 2- (1) and the back surface 2- (2) are a flexible micro sucker sheet 2 having innumerable concave recessed holes 6 having a diameter of 300 microns or less and more easily than the double-sided release process paper 1. It is a manufacturing method of the micro sucker sheet 2 wound in the winding form which can peel. In general, it is common to produce an advertising poster sheet in which a micro sucker sheet 2 is formed by coating and drying an acrylate copolymer emulsion directly on a printing sheet 3 with a comma coater (special feature). Application No. 3-510772, Special Kaihei 1-259043) . That is, as shown in FIG. 7, a configuration in which the micro sucker sheet 2 is laminated and bonded to the printing sheet 3 The Have. This method is suitable for mass production of advertising poster sheets with micro suction cups, but is not suitable for production of small lots of 1-2 m.
[0010]
In the second step, the micro sucker sheet 2 manufactured in the first step is laminated on the surface of the adhesive 4 by peeling off the release paper 5 of the adhesive paper with the double-sided release process paper 1 attached to the back surface. Adhere. If the double-sided release process paper 1 is not attached to the back side, the micro sucker sheet 2 alone is too flexible to be laminated and adhered to the surface of the adhesive 4 Ru It becomes difficult. This method has the advantage that the advertising poster sheet of the present invention can be manufactured using a wide variety of adhesive papers already on the market. That is, if there is only a laminator (bonding machine) for bonding the micro suction cup sheet 2, the required amount can be produced from 1 m when necessary.
[0011]
In the third step, the double-sided peeling step paper 1 is peeled off, and directly printed on the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet, and the direct printing method for maintaining the adsorption function, and an image is printed in advance. There is an indirect printing method in which the thermal transfer paper is placed on the double-sided release process paper 1 and thermally transferred and printed on the back surface 2- (2) of the micro suction cup sheet to hold the adsorption function in the transfer printing portion.
[0012]
Direct printing is a method of directly printing the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 having countless concave recessed holes 6 having a diameter of 5 to 100 microns. The concave recessed holes 6 are concealed depending on the type of ink. Alternatively, the adsorption function of the printed portion largely varies due to swelling and softening, but the adsorption function of the non-printed portion is maintained as it is. Further, the retention rate of the suction function to be retained varies greatly depending on the type of printing ink, the printing area, or the printing method. In the direct printing of the present invention, the release paper 5 on the back side of the adhesive paper is peeled off, and the micro sucker sheet 2 manufactured in advance is applied to the surface of the adhesive 4 with the double-sided release process paper 1 attached. After laminating and integrating, the double-sided release process paper 1 is peeled off, and ink jet printing, screen printing, ribbon-type thermal transfer printing, or electrostatic printing is performed on the exposed back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2. This is a method of maintaining the suction cup function by printing directly by plotter thermal transfer.
[0013]
The indirect printing method is a case where thermal transfer printing is performed with sublimation ink 10, and a transfer paper on which an image has been output in advance by an ink jet printer is placed on double-sided release process paper 1 without peeling off double-sided release process paper 1 and pressed. This is a printing method in which the sublimation ink 10 is heated to pass through the double-sided release process paper 1 to be thermally transferred only to the micro sucker sheet 2 and the adsorption function of the transfer portion can be maintained. This can be achieved by using a thin transparent polyolefin film having a thickness of 50 microns or less for the release process paper 1.
[0014]
Based on these discoveries, the present invention relates to a printing method for a backed advertisement poster sheet that can be printed on the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 and at the same time has an adsorption function. Backed advertising poster sheets printed by these printing methods will not fall off even on a large area when backed on transparent glass, etc., and workability, removability, no adhesive residue, reuse, storage A significantly improved backing poster sheet can be made.
[0015]
[Action]
The micro sucker sheet 2 manufactured in the first step is composed of a continuous foam of an acrylate copolymer in which a foam stabilizer, a thickener, and a curing agent are appropriately mixed. When the magnification is 2.0 times, the diameter of the concave recessed hole 6 formed on the front surface 2- (1) and the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 is 1 to 20,000 / cm 3 or less. ² It is formed. This fine recessed hole 6 exhibits pressure-sensitive adsorption force, and any object can be pressure-sensitively adsorbed as long as it is smooth and has no air permeability. The inside of the micro sucker sheet 2 has a continuous foam structure, and there are few shapes that penetrate the micro sucker sheet 2. The thickness of the micro-sucker sheet 2 is about 150 to 200 microns, and exhibits an appropriate adsorbing power for peeling off. If it is less than 50 microns, the adsorbing force decreases rapidly when the adherend becomes rough.
[0016]
The front surface 2- (1) and the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 have innumerable concave recessed holes 6 having a diameter of 300 microns or less on each surface as shown in FIG. Concentrate on things of a degree. In order to exert the adsorption force, it is an important factor that the micro sucker sheet 2 is very flexible. It is desirable that the finger be soft enough to temporarily remain on the surface of the micro sucker sheet 2 when pressed with a fingertip. This is because if it is flexible, it adheres to the smooth surface of the adherend and allows an appropriate adsorption force to be expressed without allowing air to pass through. If the adherend surface is rough and breathable, even if the micro suction cup sheet 2 is pressed, the air is released and the adsorption force does not function. For example, even the same paper does not adsorb to newspapers, high-quality papers, etc., but adsorbs well to papers with smooth surfaces such as coated papers and mirror-coated papers that do not allow air to escape. Basically, it adsorbs to almost anything if it is smooth and has no air permeability. Further, when the diameter of the infinite number of recessed depressions 6 is 300 microns or more, the number of holes penetrating the micro suction cup sheet 2 is increased, and printing accuracy and suction function printed thereon are deteriorated, which is not preferable.
[0017]
The micro sucker sheet 2 manufactured in the first step can be stored in a wound form integrally with the double-sided peeling step paper 1 as shown in FIG. In order to smoothly laminate and adhere the adhesive 4 to the surface of the pressure-sensitive adhesive 4 while rotating it, the micro sucker sheet 2 must be designed so that it can be easily peeled off from the back surface 9. Therefore, the double-sided peeling process paper 1 in which both sides were peeled is necessary. The double-sided release process paper 1 is a double-sided polylaminated paper that has been treated with a release agent such as silicone, or a clay-coated paper, a thin polyester film that has been treated with a release agent, or a polyolefin film that is thin and stretched. It is desirable that the release treatment on both sides is a light release treatment and a heavy release treatment, but it is possible to use a plastic film having a peeling function that can be appropriately peeled without a release treatment, for example, a polyolefin film. Become. Here, the double-sided release process paper 1 refers to all of the plastic film and the plastic film having a peeling function for peeling the micro sucker sheet formed from the acrylate copolymer emulsion regardless of the presence or absence of the double-sided release agent treatment. .
[0018]
In general, the objects to which the micro sucker sheet 2 of the present invention adsorbs and adheres are flat glass, tile, painted iron plate, painted aluminum plate, polyethylene Len Film, polyethylene Len Board, Polypropylene film, Polypropylene board, Polystyrene board, Polyester film, Polyester board, Acrylic board, Salt Bi Film, salt Bi There are a wide variety of boards, ABS boards, metal surfaces, wallpaper, coated paper, corrugated paper, etc., but in the case of a backed advertisement poster sheet, the transparent adherend among these is the object.
[0019]
The third step is a method of printing directly on the micro sucker sheet 2 of the advertising poster sheet manufactured in the second step and maintaining the adsorption function, and an indirect printing and adsorption function. There are two methods of holding the image. The direct printing is a method of directly printing the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 having an infinite number of concave recessed holes 6 having a surface diameter of 5 to 100 microns. In this case, the suction force is attenuated because the printing ink conceals the concave depression 6, but the suction function of the micro suction cup sheet 2 varies depending on the printing method and the type of printing ink.
[0020]
The suction function when directly printed will be described. When the micro sucker sheet 2 is directly printed by an ink jet printer, it is natural that the suction function is held in a non-printed portion, but the suction function may be held in a printed portion. When oil-based ink is used in inkjet printing, the suction function of the printed portion is killed, and the suction function of the non-printed portion is maintained. However, when water-based ink is used in ink jet printing, the suction function of the printed portion is maintained as well as the suction function of the non-printed portion. The water content of the water-based ink permeates into the recessed depressions 6 of the micro-sucking surface sheet, the water swells and softens the acrylic copolymer resin, improves the adhesion with the adherend, and rather increases the adsorption function.
[0021]
When screen printing is performed with oil-based ink, the suction function of the printed portion is killed, and the suction function of the non-printed portion is maintained. This is because the oil-based ink hides the recessed depression 6. However, for smooth screen printing, if a fine powder such as kaolin is spread on the micro sucker sheet and printing is not performed after killing the adsorption function, the micro sucker sheet will be adsorbed on the screen printing machine and smoothly continuous. Printing becomes difficult. After printing, the surface of the micro sucker sheet is washed with water, or the fine powder kaolin is wiped off with a wet cloth. Is re Revived.
[0022]
When printing by electrostatic plotter type thermal transfer method, the recessed depression 6 on the back surface 2- (2) of the printed micro sucker is concealed by the transferred toner and the adsorption function is killed, but the portion not transferred The adsorption function is maintained as it is. That is, when the area that is not printed increases, the attractive force is also increased and held in proportion to the area. In order to increase the retention rate of the suction force function, the area of the non-printed area should be intentionally expanded, an image with relatively little solid printing should be selected, or a relatively thin solid printing, or no printing should be made around the image. Control is possible by making the frame portion 8 artificially.
[0023]
In the case of thermal transfer printing by the ribbon method, the ink on the ribbon conceals the recessed depressions 6 so that the suction function of the printed portion is killed and the suction function of the non-printed portion is maintained. That is, if the area that is not thermally transferred increases, the attractive force is also increased and held in proportion to the area. In order to increase the adsorption function retention rate, the area of the non-printed part should be intentionally expanded, an image with relatively little solid printing selected, a relatively thin solid printing, or a frame that does not print around the image By using a method in which the portion 8 is made artificially, a backed advertisement poster sheet having an adsorption function can be obtained. Further, direct printing on the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 by gravure printing or offset printing is difficult because the paper passing through the printing machine is not smooth.
[0024]
Next, a method for performing indirect printing and maintaining the suction function will be described. In this method, the sublimation ink 10 is sublimated with heat, and the separation process paper 1 is penetrated to indirectly perform thermal transfer printing on the back surface 2- (2) of the micro sucker surface sheet 2. As shown in FIG. 6, a transfer paper 12 that has been ink-jet printed with a sublimation ink 10 is placed on a transparent polyolefin film 11 corresponding to the double-sided release process paper 1, and 160 degrees Celsius under a certain pressure using a suction press machine or the like. The sublimation ink 10 on the transfer paper 12 is sublimated by heating at a high temperature of 1 to 4 minutes for 1 to 4 minutes. The sublimation ink 10 penetrates the transparent polyolefin film 11, and the sublimation ink 10 is fixed on the micro sucker face sheet 2 and transferred and printed. The sublimation ink 10 is fixed to a transparent polyester film, acetate film, nylon acrylic film, and urethane film, but has a characteristic that it is difficult to fix to a transparent polyolefin film 11. Further, the sublimation ink 10 has a characteristic of easily penetrating a transparent polyolefin film 11 having a thickness of 50 microns or less during thermal transfer. The polyolefin film 11 means a polyethylene film or a polypropylene film.
[0025]
In the present invention, the sublimation ink 10 is penetrated through the thin transparent polyolefin-based film 11 corresponding to the double-sided release process paper 1 by using the above characteristics of the sublimation ink, and the penetrated sublimation ink 10 is a micro sucker on the back surface thereof. In this method, after a printed image is fixedly formed only on the back surface 2- (2) of the face sheet 2, the polyolefin film 11 is peeled off and applied. In addition, since the transparent polyolefin film 11 is inherently peelable from the micro-suction face sheet 2 of the present invention, it does not require a peeling treatment, can be easily peeled off even after thermal transfer, and is further transparent. Can also be seen through, which is convenient for confirming images and confirming the construction position. As the transparent polyolefin film 11 has a smoother surface and a thinner film, the thermal transfer printing on the micro sucker face sheet 2 becomes finer and clearer. Even if the sublimation ink 10 is fixed on the micro sucker face sheet 2, the sublimation ink 10 does not hide the concave depression 6 and the adsorption function is not attenuated at all. Concave hole 6 has a diameter of 1 to 20,000 / cm 3 or less. ² Formed Ru Therefore, the sublimation ink 10 that has been subjected to heat sublimation easily diffuses and fixes to the inside of the micro sucker face sheet 2 through the fine concave depression 6 and is transferred and printed. Further, when the transparent polyolefin film 11 having a smooth surface is used, the back surface 2- (2) becomes smoother since the surface of the smooth film is reflected on the back surface 2- (2) of the micro sucker surface sheet 2 after thermal transfer printing. Adhesion force is rather enhanced by being in close contact with a smooth adherend.
[0026]
In order to finely transfer the image on the transfer paper with heat, a transparent polyolefin film 11 having a thickness of about 20 microns is desirable. When the thickness is increased to 50 microns, the sublimation ink cannot penetrate the polyolefin-based film, and not only the thermal transfer printing is performed on the micro sucker face sheet 2, but even if the thermal transfer printing is performed, the printing accuracy is extremely poor and blurred. This is because a thin print image is obtained. In the case of a transparent film, a printed image printed on the micro sucker surface sheet 2 can be viewed from above the transparent polyolefin film 11, which is advantageous from the viewpoint of quality control. In this way, it is an innovative production method for printing backed advertising poster sheets that retain the adsorption function by making good use of the characteristics of the sublimation ink 10 for printing on the micro sucker face sheet 2.
[0027]
As described above, the present invention can be manufactured by peeling off the already-released adhesive paper release paper 5 and laminating and bonding the micro sucker sheet 2 to the surface of the adhesive 4. If the micro sucker sheet 2 is produced in advance, the backed advertisement poster sheet can be produced even from 1 m. On the other hand, electrostatic plotter thermal transfer printing, sublimation ink thermal transfer printing, ribbon thermal transfer printing, ink jet printing, screen printing, etc., which are suitable for various types of small lot printing, are applied. In this sense, the present invention is from production to printing. It provides a manufacturing method that can consistently handle high-mix low-volume production.
[0028]
On the other hand, so-called front-post advertising poster sheets, which are pasted on the surface of an adherend such as a window glass or a wall, are printed on an adhesive paper print sheet 3 by gravure printing, offset printing, electrostatic plotter thermal transfer printing, inkjet printing. Because it is printed by screen printing, sticker printing, etc., the adsorbing function does not change depending on the printing method, printing ink, printing area, etc., as with backed advertising poster sheets, workability, no adhesive residue, reuse A so-called front-posting advertisement poster sheet can be made with significantly improved performance and storage.
[0029]
Although the above description has been made on the method for producing a variety of small lot lots of advertising poster sheets via the adhesive of the adhesive paper and the printing method on the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2, the adhesive poster 4 of the adhesive paper is used. Instead, it is common to produce an advertising poster sheet in which an acrylic ester copolymer emulsion liquid is applied directly to the printed sheet 3 and dried to form a micro sucker sheet 2 (Japanese Patent Application No. 3-510772). , Special Kaihei 1-259043) . That is, as shown in FIG. 7, it is an advertising poster sheet having the micro sucker sheet 2 adhered to the printing sheet 3 and having the release paper 5 or a protective film thereon. Also in this case, the release paper is peeled off, and the direct printing method such as electrostatic plotter thermal transfer printing, ribbon thermal transfer printing, ink jet printing, screen printing, etc. on the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2, And by applying both the indirect printing method by sublimation ink thermal transfer printing, the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 can retain the adsorption function even after printing. In this way, without using the adhesive 4 of the adhesive paper, it is possible to paste and peel from the advertising poster sheet made by a general manufacturing method, with significantly improved workability, no adhesive residue, reusability, and storage. Needless to say, front and back advertising poster sheets can be manufactured.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0031]
[Example 1]
FIG. 1 shows an enlarged perspective view of a state in which the micro sucker sheet 2 formed on the double-sided release process paper 1 is peeled off. First, an acrylic emulsion mixed with 100 kg of acrylic copolymer resin DICNALMEP-20 WO, 10 kg of foam stabilizer DICNAL, M-40, 10 kg of thickener DICNALMX, and 5 kg of melamine resin as a cross-linking agent (both Dainippon Ink and Chemicals products) is mechanically foamed. A double-sided release process paper that has been foamed and foamed with a foaming ratio of 1.5 times and mixed with air through a machine Oaks mixer. No. 1 clay coat release paper EKR140 (Lintec release process paper) was coated uniformly to a thickness of 500 microns on the light release treated surface. Then, after drying for 9 minutes in a drying furnace at 110 ° C. to 140 ° C., 600 m of a micro sucker sheet 2 having a thickness of 250 microns was produced. The micro sucker sheet 2 was wound up and stored for 3 weeks as shown in FIG. On the front surface 2- (1) and the back surface 2- (2) of the micro suction cup sheet 2, there are about 1 to 20,000 fine holes with a diameter of recessed recesses of 5 to 300 microns / cm. ² Was formed.
[0032]
FIG. 2 shows an enlarged perspective view of the backed advertisement poster sheet. FIG. 3 shows an enlarged cross-sectional view of a commercially available adhesive paper. Out of 600 m of the produced micro sucker sheet 2, a flow of 20 m is taken out, and in the configuration shown in FIG. 3, commercially available adhesive paper, 55 PW (Lintec Co., Ltd.), the printing sheet 3 has a fine paper of 64 g / m. ² The adhesive 4 is an acrylic emulsion adhesive, the release paper 5 is a commercial adhesive paper made of 8ER (product of Lintec), 55PW release paper 5 is 20 m ² While peeling, remove both sides of the micro sucker sheet 2 from the previous section Work off With the laminator 1 attached, the laminator LMH-1400 (Lami Corporation product) is laminated and adhered to the surface of the adhesive 4, and the advertisement poster sheet 20m having the configuration of FIG. ² Was completed.
[0033]
FIG. 4 shows an enlarged perspective view of the printing surface and the concave depression hole on the micro sucker sheet 2. Of the preceding paragraph, 15m ² Were cut into A1 size to obtain 20 sheets. Five of the double-sided release process papers 1 were peeled off, and a pattern was printed on the surface of the micro sucker sheet 2 with an aqueous pigment-based ink using an inkjet printer MC9000 (EPSON product). When printing was finished, the ink was absorbed into the concave depression 6 on the micro suction surface, and the ink was fixed around and inside the concave depression 6. Although the print quality was slightly inferior to that printed on EPSON genuine paper for inkjet media, it was possible to obtain prints on general high-quality paper.
[0034]
After leaving to dry at room temperature for about 60 minutes, it was manually pasted on the window glass. The suction force of the micro sucker sheet 2 was sufficiently retained not only on the non-printed portion but also on the printed portion, and was not sticky to the hand, was physiologically comfortable, and had a proper suction force. An A1 size printed backed advertising poster sheet could easily be attached to the inside of a window glass by an amateur.
[0035]
The back-posted advertising poster sheet affixed to the inside of the window was removed by hand two months later without any wrinkling of the paper due to changes in indoor humidity. There was no adhesive residue and it could be easily peeled off from the window glass. However, ink fading occurred. Although it was wiped with a damp cloth to remove stains on the printed surface, the ink did not bleed and the image was not disturbed, and the adsorptive power recovered again after drying at room temperature for 30 minutes. The peeled back advertising poster sheet could be rolled up and stored without any protective paper.
[0036]
[Example 2]
In Example 1, the back side 2- (2) of the micro-sucker sheet 2 of the back-attached advertising poster sheet manufactured using commercially available adhesive paper 55PW (Lintec product) is an aqueous pigment-based ink jet printer FJ42 (Roland product). The pattern was printed directly with the ink. As for the finishing of printing, the ink was absorbed in the concave depression 6 on the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 and fixed to the peripheral portion of the concave depression 6. The print quality was slightly inferior to that printed on genuine paper for Roland Inkjet Media, but it was as clear as printed on high-quality paper. The ink was dried at room temperature for about 60 minutes and then manually pasted on the window glass. The suction force of the micro sucker sheet 2 is sufficient not only for the non-printed part but also for the printed part. In It was held, it was not sticky to the hand, it was physiologically comfortable, it was affixed and peeled off, it was easy to replace, and the adsorption power was moderate.
[0037]
Two months later, peel off the backing poster sheet attached to the window. Shi It was. The window glass had no adhesive residue and could be easily peeled off. Almost no ink fading occurred. The printed surface was washed with water, but the ink did not flow down, and the adsorptive power was recovered when the water was sufficiently drained and dried at room temperature for 60 minutes. The peeled back advertising poster sheet could be rolled up and stored without any protective paper.
[0038]
[Example 3]
Commercially available adhesive paper PET50 (A) MF (Lintec products) manufactured by peeling off release paper 5 and made of polyester film printing sheet 3 with a thickness of 50 microns, acrylic adhesive 4 and micro sucker sheet 2 Remove the double-sided release paper 1 from the backed advertising poster sheet, and expose the back of the micro sucker sheet 2 with the inkjet printer JP-1304NX Ramires (Muto Industrial Co., Ltd.) on the back surface 2- (2). The pattern was printed directly with oil-based ink leaving As for the printing finish, the ink 7 was absorbed into the concave depression 6 of the micro suction cup sheet 2 and fixed to the peripheral portion of the concave depression 6. The oil-based ink has a better printing finish than the aqueous pigment. After drying the ink at room temperature for about one day, the printed surface was pressure-bonded to a transparent acrylic plate having a thickness of 1 m × 1 m × 7 mm.
[0039]
As for the suction force of the micro sucker sheet 2, the portion that was not printed sufficiently retained the suction function. However, the suction function of the darkly printed portion is hardly present, and the suction function of the thin printing surface 7- (1) where the ink 7 is little loaded is maintained to some extent. The frame portion 8 that hits the non-printing portion maintained a sufficient suction force.
[0040]
The backed advertising poster sheet, which was pressure-bonded and pasted to a 1 m × 1 m × 7 mm thick acrylic plate, was exposed to an outdoor place on a western day for two months. During this time, it did not fall off due to rain or wind. There was no adhesive residue on the acrylic plate and it could be easily removed. Almost no ink fading occurred. The peeled back advertising poster sheet could be rolled up and stored without any protective paper.
[0041]
[Example 4]
After a toner image is formed on a special transfer paper using the Sumitomo 3M [Scotch Print] system, the double-sided release paper 1 of the backed advertisement poster sheet is peeled off, and the back surface 2 of the micro sucker sheet 2 is exposed. -(2) is coated so that the toner image on the thermal transfer paper comes into contact. Sena However, when a thermal transfer laminator at 120 degrees Celsius was pressed and passed at a speed of 0.2 m / min, and after cooling, the transfer paper was peeled off slowly, and the image was clearly thermally transferred to the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 . The frame portion 8 where the image is not transferred retains the suction force, and the suction force of the portion where the image is transferred. Is Killed The There was almost no.
[0042]
The backing poster sheet was pressure-bonded to the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 on a 1 m × 1 m × 7 mm thick transparent acrylic plate using a squeegee. The construction was simple and no wrinkling occurred, and the adsorptive power of the frame portion 8 worked, and the backed advertising poster sheet could be neatly constructed without dropping off. It was hung vertically for two months at a place where the sun hit. During this time, she was exposed to rain and wind, but never dropped out. Almost no ink fading occurred.
[0043]
[Example 5]
In FIG. 6, a printed sheet 3 of white polyester film (made by Toray) having a thickness of 50 microns, an acrylic adhesive 4 having a thickness of 30 microns, a micro sucker sheet 2 having a thickness of 200 microns, and a transparent polyolefin film having a thickness of 20 microns. 11 (Transparent Polypropylene Film Tosero CPS) advertising poster sheet, on which transparent polyolefin film 11 is printed with sublimation ink 10 using an ink jet printer from Marking Magic Co., Ltd. 12 is placed so that its printed surface is in contact with the transparent polyolefin film 11, and is heated in a hot press machine at 160 degrees Celsius for 4 minutes, and after cooling sufficiently, the transparent polyolefin film 11 is hand-held. Peeling Shi It was. The transparent polyolefin film 11 could be easily peeled from the micro sucker sheet 2. A clear image was transferred onto the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 by sublimation heat transfer. The adsorption function remained sufficiently in the sublimation heat-transferred portion as well as the portion that was not transferred and printed, and almost maintained the adsorption force before the thermal transfer.
[0044]
The backing advertising poster sheet, which was pressure-bonded and pasted to a 1 m × 1 m × 7 mm thick acrylic plate, was exposed to an outdoor place where the sun hits for two months. During this time, it did not fall off due to rain or wind. There was no adhesive residue on the acrylic plate and it could be easily removed. Almost no ink fading occurred. The peeled back advertising poster sheet could easily be stored in a roll without any protective paper.
[0045]
[Example 6]
Commercially available adhesive paper PET50 (A) MF (Lintec products) manufactured by peeling off release paper 5 and made of polyester film printing sheet 3 with a thickness of 50 microns, acrylic adhesive 4 and micro sucker sheet 2 Peel off the double-sided release paper 1 of the backed advertising poster sheet, and print it on the frame part 8 with a ribbon thermal transfer machine (Roland DG product) on the back 2- (2) of the micro sucker sheet 2 After the pattern was printed directly, leaving the part, the printed surface was pressure-bonded to a transparent acrylic plate having a thickness of 1 m × 1 m × 7 mm. As for the suction force of the micro sucker sheet 2, the non-printed portion sufficiently retained the suction function, but the printed portion had a dead suction function.
[0047]
【The invention's effect】
As described above, the advertisement poster sheet of the present invention can be used only by a professional person by laminating and bonding a micro sucker sheet to a commercially available adhesive paper, instead of pasting the pasted advertisement poster sheet with glue, When using an advertising poster sheet with a micro sucker sheet, not only front side advertising poster sheets but also backside advertising poster sheets, electrostatic plotter thermal transfer printing, inkjet printing, screen printing, ribbon thermal transfer printing, thermal transfer with sublimation ink Print on the micro sucker sheet by printing or other printing method and keep the suction function of the micro sucker sheet be able to. The present invention By adopting the method, workability, re-peelability, no adhesive residue, storability, multi-product small lot productivity Z Even better No It became clear in the example that an advertising poster sheet with a micro sucker sheet could be made.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged perspective view of a micro sucker sheet 2 with double-sided release process paper 1 of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged perspective view of an advertising poster sheet according to the present invention.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of an adhesive paper.
FIG. 4 is an enlarged perspective view of the printed surface of the back surface 2- (2) of the micro sucker sheet 2 of the backed advertisement poster sheet of the present invention and the recessed depression hole 6;
FIG. 5 is a wound perspective view of a micro sucker sheet 2 with double-sided release process paper 1 of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view of an advertisement poster sheet on which a transfer paper printed with a sublimation ink of the present invention is placed on a polyolefin film and indirectly printed on a micro sucker sheet.
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of an advertising poster sheet with a micro suction cup by a general manufacturing method that does not use adhesive paper.
[Explanation of symbols]
1 Double-sided release process paper
2 Micro sucker sheet
2- (1) Surface of micro sucker sheet
2- (2) Back side of micro sucker sheet
3 Print sheet
4 Adhesive
5 Release paper
6 Concave hole
7 Ink
7- (1) Thin printed surface with little ink
8 Frame part
9 Self back
10 Sublimation ink
11 Transparent polyolefin film
12 Transfer paper

Claims

On the double-sided release process paper (1), an acrylate copolymer emulsion liquid containing countless fine bubbles is applied and dried, and the front surface (2- (1)) and the back surface (2- (2 )) And forming a flexible micro-suction sheet (2) having a suction thickness and having an infinite number of concave recessed holes (6) having a radius of 300 microns or less, and having a thickness of 50 to 500 microns,
Prepare an adhesive paper, peel off the release paper (5) of the adhesive paper, and place the adhesive paper on the surface (2- ( 1)) of the micro sucker sheet (2) with the double-sided release process paper (1) attached. Adhesive paper is laminated and adhered via the adhesive (4),
Double-sided peeling process Paper (1) is peeled off, and printing is performed directly with ink while leaving a non-printed part on the back surface (2- (2)) of the micro sucker sheet (2), and the back surface (2- (2)) is not printed. more portion was holding the adsorption function of the back surface (2- (2)),
A method of manufacturing a backed advertising poster sheet that can be attached and removed.

On the double-sided release process paper (1), an acrylate copolymer emulsion liquid containing countless fine bubbles is applied and dried, and the front surface (2- (1)) and the back surface (2- (2 )) And forming a flexible micro-suction sheet (2) having a suction thickness and having an infinite number of concave recessed holes (6) having a radius of 300 microns or less, and having a thickness of 50 to 500 microns,
Prepare an adhesive paper, peel off the release paper (5) of the adhesive paper, and place the adhesive paper on the surface (2- ( 1)) of the micro sucker sheet (2) with the double-sided release process paper (1) attached. Adhesive paper is laminated and adhered via the adhesive (4),
The double-sided release process paper (1) is peeled off, and the micro sucker sheet (2) is directly printed on the back surface (2- (2)) of the micro sucker sheet (2) with an ink that can be swollen and softened. the Rukoto the suction sheet (2) is swollen softened by the swelling softenable inks were holding the adsorption function in the printed portion,
A method of manufacturing a backed advertising poster sheet that can be attached and removed.

On the transparent polyolefin film (11) having a thickness of 50 microns or less, an acrylic ester copolymer emulsion liquid containing innumerable fine bubbles is coated and dried to obtain a surface (2- (1)) And a flexible micro sucker sheet (2) having a suction function and having a myriad of concave recessed holes (6) having a radius of 300 microns or less on the back surface (2- (2)). Membrane
Prepare an adhesive paper, peel off the release paper (5) of the adhesive paper, and attach the adhesive paper to the surface (2- ( 1)) of the micro sucker sheet (2) with the polyolefin film (11) attached. Adhesive paper is laminated and bonded via the agent (4),
The transfer paper (12) on which an image has been output in advance with the sublimation ink (10) is placed on the polyolefin film (11) and heated under pressure to allow the sublimation ink to penetrate the polyolefin film (11). Thermal transfer printing is performed on the back surface (2- (2)) of the micro sucker sheet (2), the adsorption function is maintained in the transfer printing portion , the polyolefin film (11) is peeled off, and the back surface of the micro sucker sheet (2). (2- (2)) can be pasted.
A method of manufacturing a backed advertising poster sheet that can be attached and removed.

On the printed sheet (3), an acrylic ester copolymer emulsion liquid containing innumerable fine bubbles is applied and dried, and the front surface (2- (1)) and the back surface (2- (2)) A flexible micro sucker sheet (2) having an infinite number of fine recessed holes (6) having a radius of 300 microns or less and having an adsorption function and having a thickness of 50 to 500 microns is formed,
While leaving non-printing portion on the rear surface (2- (2)) of micro suction sheet (2) is printed directly with an ink, and more unprinted portion of the back surface (2- (2)), back surface (2- ( 2)) The adsorption function was maintained.
A method of manufacturing a backed advertising poster sheet that can be attached and removed.

On the printed sheet (3), an acrylic ester copolymer emulsion liquid containing innumerable fine bubbles is applied and dried, and the front surface (2- (1)) and the back surface (2- (2)) A flexible micro sucker sheet (2) having an infinite number of fine recessed holes (6) having a radius of 300 microns or less and having an adsorption function and having a thickness of 50 to 500 microns is formed,
On the back surface of the micro-suction sheet (2) (2- (2)), micro-suction sheet (2) printed directly swelling softenable inks, micro suction sheet of printed portion (2) the swelling softenable the Rukoto swollen softened in an ink, was holding the adsorption function in the printed portion,
A method of manufacturing a backed advertising poster sheet that can be attached and removed.