JP4545521B2 - 電力線を利用した多元接続装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、交流電力線の電力信号を搬送波として情報信号を伝送する電力線搬送に用いた信号重畳装置および信号重畳方法に関し、特に符号分割多重アクセス型の多対多の同時接続ネットワークを形成する電力線において、基地局と端末局との通信を可能にする通信装置および通信方式に関する。
今日、ユビキタス社会の構築のための情報伝送手段の一として電力線搬送(PLC:Power Line Communication)が有効であると考えられているが、その為には非常に大きな伝送容量と伝送速度が必要であるにもかかわらず。現実には欧米で屋内電力線を利用したインターネットなどのネットワークが構築されてきてはいるが、複数の端末が常時、同時に高速アクセスする多チャンネルの符号分割多重アクセス型の開発はほとんどされていない。また、多元接続方式として、メディアを複数チャネルに分割しそれぞれを各局に割り当てる方法、各局が通信メディアの使用状況を測定し自立的に送信制御を行う方法(ランダムアクセス)、ランダムアクセス以外の多元接続方式が考えられるが、一般的にはランダムアクセスが使用されている。この方法では時分割通信しかできなかった。例えばCSMA(Carrier Sense Multiple Access)などのように電力線上で他の機器が情報通信を行っていないことを確認してからパケット化されたデータを送出する方法が多くの規格や商品で採用されているが同時にアクセスすることができなかった。ランダムアクセス以外も多元接続方式として周波数分割多重アクセス型(FDMA)、時分割多重アクセス型(TDMA)などが考えられるが、周波数分割多重アクセス型は周波数によって大幅に特性が違う電力線通信には適さない。また時分割多重アクセス型は、各局共通のクロックを持つ必要があるため、電力線環境では実現困難であることが一般的にいわれていた。
そして、従来から、符号分割多重アクセス型(CDMA)は、スペクトル拡散技術により各局が同じ周波数を用い、また中央制御を必要としない方式として、電力線通信システムに適した方式であることは知られていた、また、時間次元で拡散符号の重畳を行う直接拡散符号分割多重アクセス型ではなく、周波数次元での拡散信号の重畳をする符号分割多重アクセス型が変調方式との整合の面からも望ましいとも考えられていた、しかし、CDMAで電力線通信を多対多の同時接続の実現は困難であった。
また、従来の電力線搬送方法においては、正弦波の電力信号を搬送波とし、情報信号を電力信号に重畳して送出している。そして、受信側では、電力信号に重畳された情報信号をフィルタなどを用いて分離していた。その場合、電力信号から情報信号を分離する際にフィルタの特性により分離した場合、情報信号の位相がフィルタ特性によって変位してしまうが、情報信号がアナログ音声などでは、本質的に支障がなかった。また、上記電力線搬送にてデジタル信号を送った場合では、受信側でデジタル信号の位相が変位し、時間軸上に波形が歪んでしまう。しかし、PCM方式(Pulse Code Modulation)でパルス信号を送る場合には、時間軸上に波形が歪んでも、受信側でパルス信号を新たに生成することができ、係る歪みに対応することができた。
しかしながら、スペクトル拡散方式を応用して信号を多重化した場合、PCM方式のように、受信側でパルス信号を新たに生成することができない。この受信時における時間軸上の波形の歪みが、スペクトル拡散方式及びCDMAの大きな課題となっている。
更に、従来より電力線搬送方式の一つとして、交流電力線の正弦波電力信号を搬送波とし情報信号を重畳する方式が知られており、例えばモータ等のオンオフ制御のような比較
的単純な制御信号の伝送や音声などのアナログ信号、あるいはPCM方式によるデジタル信号の伝送に用いられている。そして、この方式に用いる信号重畳装置の多くは、伝送路としての交流電力線との間に結合トランスを介在させて電力信号に情報信号を重畳する構成を採用している。そのため、この結合トランスと交流電力線とにより形成されるある種のフィルタによって情報信号の位相などが変化し、重畳した情報信号に波形歪みを与えることがわかっている。
しかしながら、このような波形歪が情報信号に生じても、前述した制御信号やアナログ信号では信号処理の特質から本質的な支障を与えるには至らず、またPCM方式によるデジタル信号においても受信側の信号再生処理等により波形歪による符号誤りを修復できないほどの障害には至っていないため、システム上の問題は生じていなかった。
一方、近年の多元接続技術の進歩により、様々な多重化方式が検討されているなか、周波数分割多重方式や時分割多重方式よりも比較的に簡素な構成により多重化が可能なスペクトル拡散多重方式によるCDMAが特に注目されている。ところが、このCDMAにより多重化された情報信号を前述した電力線搬送方式により伝送しようとすると、情報信号の波形歪によって受信側の逆拡散が困難になるため、情報信号を復調することができないという問題を生じる。つまり、交流電力線の電力信号を搬送波としこれに情報信号を重畳する電力線搬送方式では、所望とする波形の情報信号を波形歪なく重畳することができないため、CDMAによる伝送できないという問題を生じている。
また、特許文献1、特許文献2、特許文献3により、CDMAによる伝送を可能とする、交流電力線の電力信号に所望とする波形の情報信号を重畳し得る電力線を用いる通信装置および方法があげられる。特に、接地または中性点を有する交流電力線(例えば単相、三相等)の電力信号に所望とする波形の情報信号を重畳し得る電力線を用いる通信装置および方法が提供された。しかし、これらの通信装置および方法は、各コンセント(each Receptacle)から電圧源(voltage source)にて、符号多重分割多元接続用の情報信号を伝送し、1つのコンセントから、他の多のコンセントに、複数の異なった情報を同時に担う(例:画像、音声、FAX、TCP/IP プロトコル信号など)符号多重分割多元接続用の情報信号を送信する(1対多)方式なので、どれかのコンセントから送信している間は、他のコンセントは受信のみしかできず、異なったコンセントから独立に、複数の異なった情報を同時に担う符号多重分割多元接続用の情報信号を同時に送信し、どれかのひとつのコンセントで受信する(多対1)方式、及び符号多重分割多元アクセス型の電力線通信の多対多の同時接続が不可能であった。さらに、電力線上に同期信号と個々のコンセントからの独立の信号から符号多重信号を形成して電力線上に重畳するためには、携帯電話などを含めて一般的にCDMAを実現するときの最大の問題である(1)各符号信号の同期のとり方(2)符号多重信号を形成する方法について提供するものではなかった。
米国特許 6194996 特開平11-88239 特開2002-111554
本発明の課題は、交流電力線(グランド付きも含む)を利用し符号多重分割アクセス型(CDMA)の電力線通信で1対多、多対1、多対多の同時接続を実現する通信装置および通信方法を提供することである。
上記課題を解決するため、一次側に外部から電力を供給する電力線が接続され、二次側にグランド付電力線が接続されるトランスを備え、前記グランド付電力線を用いて、電力線通信を行う電力線通信システムは、基地局と端末局を備える。
基地局は、いずれかの電力線とグランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する基地局用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する基地局用分離手段と、外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段、を備えている。
端末局は、前記基地局が接続された電力線と前記グランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する端末用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する端末局用分離手段とを備えている。
前記電力線通信において前記端末局から前記基地局へアップリンクするとき、前記基地局は、前記端末局から送信される第1の情報信号の送信タイミングを決める第1の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局は、第1の同期信号に同期させて前記第1の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて前記基地局に送信し、前記基地局が前記第1の情報信号を、前記基地局用分離手段を用いて抽出して復調する。
前記電力線通信において前記基地局からいずれかの端末局へダウンリンクするとき、前記端末局は、前記基地局から送信される第2の情報信号の送信タイミングを決める第2の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて送信し、前記基地局は、第2の同期信号に同期させて前記第2の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局が前記第2の情報信号を、前記端末局用分離手段を用いて抽出して復調する。
また、前記基地局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第1の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第1の素子の他方と前記基地局の前記従属電圧源の一方を直列に接続し、前記基地局の前記従属電圧源の他方をグランドの間に接続し、他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第2の素子を接続してもよい。
また、前記基地局は、さらに前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、前記基地局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換える手段と、を備えていてもよい。
また、前記基地局は、前記第2の情報信号を、符号分割多重アクセス型の信号に変調する手段を備えていてもよい。
また、前記端末局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第3の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第3素子の他方と前記端末局の前記従属電流源の一方を直列に接続し、前記端末局の前記従属電流源の他方をグランドの間に接続し、他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第4の素子を接続してもよい。
また、前記端末局は、さらに外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段と、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、前記端末局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換える手段と、を備えていてもよい。
また、前記端末局は、前記第1の情報信号を、符号分割多重アクセス型の信号に変調する手段を備えていてもよい。
また、前記第1の素子または前記第2の素子は、コンデンサまたはインピーダンスを有し低周波を遮断する回路であってもよい。
また、前記第3の素子または前記第4の素子は、コンデンサまたはインピーダンスを有し低周波を遮断する回路であってもよい。
次に、一次側に外部から電力を供給する電力線が接続され、二次側にグランド付電力線が接続されるトランスを備え、前記グランド付電力線を用いて、基地局と端末局により電力線通信を行う電力線通信方法は、次のように行う。
電力線通信に用いる基地局は、いずれかの電力線とグランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する基地局用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する基地局用分離手段と、外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段、を備えている。
電力線通信に用いる端末局は、前記基地局が接続された電力線と前記グランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する端末用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する端末局用分離手段、を備えている。
また、前記基地局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第1の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第1の素子の他方と前記基地局の前記従属電圧源の一方を直列に接続し、前記基地局の前記従属電圧源の他方をグランドの間に接続し、他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第2の素子が接続されている。
また、前記端末局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第3の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第3の素子の他方と前記端末局の前記従属電流源の一方を直列に接続し、前記端末局の前記従属電流源の他方をグランドの間に接続し、他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第4の素子が接続されている。
また、前記電力線通信において前記端末局から前記基地局へアップリンクするとき、前記基地局は、前記端末局から送信される第1の情報信号の送信タイミングを決める第1の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局は、第1の同期信号に同期させて前記第1の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて前記基地局に送信し、前記基地局が前記第1の情報信号を、前記基地局用分離手段を用いて抽出して復調する。
また、前記電力線通信において前記基地局からいずれかの端末局へダウンリンクするとき、前記端末局は、前記基地局から送信される第2の情報信号の送信タイミングを決める第2の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて送信し、前記基地局は、第2の同期信号に同期させて前記第2の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局が前記第2の情報信号を、前記端末局用分離手段を用いて抽出して復調する。
また、前記基地局は、さらに前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源を備え、前記基地局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換えていてもよい。
また、前記基地局が送信する、前記第2の情報信号が、符号分割多重アクセス型の信号であってもよい。
前記端末局は、さらに外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段と、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源とを備え、前記端末局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換えてもよい。
前記端末局が送信する、前記第1の情報信号が、符号分割多重アクセス型の信号であってもよい。
本発明により、電力線通信ネットワークシステムにおいて同時に使用できる多くのチャンネル数が確保されるだけでなく、時分割通信も併用可能となり、各コンセント間の通信伝送容量を従来手法より増加させることができる。さらに、符号多重分割アクセス型はいわば、各チャンネルで異なった符号を簡単な暗号鍵として、それぞれのチャンネルでの信号を暗号化して重ね合わせて、その後、受信側では、必要なチャンネルの信号をそのチャンネルの符号の暗号鍵で復調することを行っているので、コインランドリ、無人店舗などの管理システム、ネットワーク家電などの管理、運営に十分なセキュリティも確保できる。例えば、携帯電話、無線機器などから送信された電磁波から重要情報が盗まれル可能性があるが本発明が提供するネットワークシステムを通して制御・通信を行うことでセキュリティを確保できる。
電力線通信を用いて、各コンセント間の通信伝送容量を増加させることができるので、光・電磁波・電力線通信を用いたユビキタス社会を構築するときの電力線通信部分の基盤技術になる可能性を有している。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は基地局となる情報端末のネットワーク接続図で、電力線上の符号分割多元接続型(CDMA)の多対多の同時接続のネットワーク形成を示す。
同図は外部電力線モデル1、分電盤2、室内電力線モデル3から構成される。外部電力線モデル1は、電力供給会社から交流電力線を介して送られてくる交流電力信号を示し、例えば、関東における100V、50Hz等の交流電力信号等である。
そして、分電盤2の変圧トランスを介して屋内電力線モデル3に電力を供給する。
変圧トランスの電気的特性は、L1を変圧トランスの一次側自己インダクタンス、L2を二次側自己インダクタンス、Mを相互インダクタンス、e0を変圧トランスの一次側電圧、e1を二次側電圧、i0を変圧トランスの一次側電流、i1を二次側電流とすると、一般的に次式の数1で表すことができる。
この数1より、二次側電圧e1 はM(di0/dt)とL2(di1/dt)との重
ね合わせとして与えられることがわかる。つまり、相互インダクタンスMの項と自己インダクタンスL2の項とにより二次側電圧e1、すなわち、屋内の電圧が決まる。したがって、二次側電流i1 に情報信号を与えることによって、e1=[正弦波電力信号]+[情報信号]から、二次側電圧e1に情報信号が重畳できることになる。そして、屋内の配線は並列接続であることから、屋内配線回路の各端末局の両端の端子電圧ek はe1=e
2=e3,・・・,ekで与えられるため、交流電力線の電力信号を搬送波としこれに情報信号を重畳する電力線搬送方式による通信が成立することになる。
同図の室内電力線モデル3の構成は、数1の特性を利用して基地局4(Base station)と各端末局5がコンセントを介し電力線通信を行い、屋内電力線モデル3に設置した6(PC、監視カメラ、電化製品等)の制御および管理を端末局5から行う。
同図の室内電力線モデル3は、50Hzまたは60Hzのような周波数の低い電力信号の正弦波を遮断するコンデンサを通して、電力線に接続し端末局5(ch1〜chn)と、50Hzまたは60 Hzの周波数の低い電力信号の正弦波を遮断するコンデンサを通して電力線に接続する。
基地局4は、回線(CATVケーブル、光ケーブル、ADSLモデム、無線LAN等の回線)を介し、インターネットと常時接続し、または外部データバス(Data Bus)と常時接続するメディア変換器7(Media Converter)とデータリンク制御器8(Data Link Controller)を有し、情報信号及び同期信号の送信、受信を制御する電力線通信制御器9(PLC Controller)を有する。
また、端末局5(ch1〜chn)は、データリンク制御器8と情報信号及び同期信号の送信、受信を制御する電力線通信制御器9を有する。
上記メディア変換器7は、データリンク制御器8とCATVケーブル、光ケーブル、ADSLモデム、無線LAN等でインターネットまたは、外部LAN(Local Area Network)等と常時接続する機能または、外部データバスと接続する機能を有し、例えば、OSI7層構造モデルの階層番号2のデータリンク層(隣接した外部LANまたは外部データバスのノードと基地局4に1ビットを転送する)または、規格IEEE802.3,イーサネットII(登録商標以下同様)を有する。(IEEE:Institute of Electronicand Electric Engineers 米国電気電子技術者協会)尚、上記接続する機能は特に限定するものではない。
データリンク制御器8は、例えば、OSI7層構造モデルの階層番号2(レイヤ2)のデータリンク層(Data Link Layer)(隣接した端末局5(ch1〜chn)と、基地局
4に1ビットを転送する)または規格IEEE802.3,イーサネットIIを有する。尚、上記機能は特に限定するものではない。
本実施例において、データリンク層は、端末局5(ch1〜chn)と、基地局4に対して1つの電文(ビット列)を転送する。ここで、物理メディア(ケーブルなど)が異なるものが端末局5と、または、基地局4に接続されていれば、データリンク制御器8が各メディア用にフォーマットなどの変換を行い、対応する物理層にデータを渡す。また、規格IEEE802.3,イーサネットIIにおいては、TCP/IPデータリンク層は、PPP、LANボードの各種デバイスドライバの機能を有し、物理媒体/装置へのインターフェースとなっている。また、電力線のインピーダンスの等価モデルを10で表している。
電力線通信制御器9は、図2に示すような構成からなり、情報信号、同期信号の送信を行い、従属電圧源21(dependent voltage source)と従属電流源22(dependent current source)、電圧モニタ24(voltage monitor)、電流モニタ25(Current monitor)、信号切り替えスイッチ23(Multiplexer)に含まれる送受信制御器(transceiver-receiver Controller)(図面に無表示)から構成される。
情報信号または同期信号は、信号切換えスイッチ23によって切換えられ、従属電圧源21と従属電流源22のどちらかによって送信される。また、電圧モニタ24、電流モニタ25によって常に、電圧信号と、電流信号がモニタしている。そして、送受信制御器は外部ポートと1ビットの送受信の制御を行う。また、送受信制御器はCDMAの送受信の機能も有する。
また、従属電圧源21と従属電流源22の内部回路は、図3と図4に示すような構成からなるシミュレーションモデルを考えることができる。尚、この構成は限定されるものではない。
図5は、信号切換えスイッチ23の電圧源と電流源の切換えフローチャートで、図6は、同期信号の検出方法のブロック図である。
図6は電圧モニタ24で測定した信号を、同期信号を抽出するためのバンドパスフィルタ(BPF)を通し、同期信号を抽出する。次のリミッタブロックで抽出した同期信号を、設定した閾値により同期信号であるか判断する。その後、同期信号は周波数を電圧に変換し、例えば、8MHz→3.3Vに変換する。そして、コンパレータにより電圧変換された周波数とリファレンス値を比較して、その後スイッチ23(通信速度に応じたスイッチの切換が可能なデバイス)は切換えを行う。尚、同期信号の抽出はARXモデル等を利用しても抽出することができるし、通常無線で利用するプリアンブル信号を用いたクロック再生回路等により同期信号を再生してもかまわない。
切換え条件は、あとで数式と図12に基づいて説明するが、図5のS1で電圧モニタ24、電流モニタ25でモニタした信号を入力信号として、電圧であればvb、vkを、電流であればib、ikを入力する。S2で基地局として動作しているか、端末局として動作しているかを判断する。基地局であればS3でibまたはikが同期信号ISであるか判断し
、同期信号であれば、S4でvb(vk)=VCDMAとして従属電圧源から送信をする。NOであればS5でvb(vk)=VSとして従属電圧源から送信をする。
端末局であればS6でvbまたはvkが同期信号VSであるか判断し、同期信号であれば、S7でibまたはikを従属電流源から送信をする。NOであればS8でib(ik)=ISとして従属電流源から送信をする。
図7は同期用信号と重畳信号の関係を示した図で、(7a)は重畳信号で基地局から送信した電流波形で、(7b)は同期信号波形である。
図8〜12は図1の等価回路で、電力線通信における、CDMAの1対多、多対1及び多対多の同時接続通信体系(各chへの入力がわかる電流源回路図、基地局となる情報端末のネットワーク接続図)のグランド付き電力線通信に関する回路図である。図8はグランド付き電力線通信路に注目した等価回路で、図8を順次図9、図10、図11、図12に変形する。
図12に基づいて説明する。
数2は、通信路以外の電力線環境の部分回路網の等価モデルを陰関数形式で表し、同図における、通信路以外の電力線環境の部分回路網の等価モデルHSNは、並列に通信路に接続されているので、HSNに流れる電流iSNを値域としたHSN両端の電圧vSNを領域とする陽関数を自動的に規定し、iSN(vSN)は具体的には、ARX(Auto-Regression with extra inputs)モデルを用いて推定し、そのARXモデルはFPGA等の演算処理可能な
デバイスを用いて実現する。
数3は各端末局が基地局に送信する符号分割多重型電流信号または無信号を示し、各端末局からの電流信号はこのように総和として表すことができる。
(1)アップリンク
各コンセントの端末局から基地局へのアップリンクを行う場合、グランド付電力線において電圧信号と電流信号が独立に重畳できる性質を用いて、各コンセントの端末局から基地局へのアップリンク(uplink)は電流信号で行い、各端末局の信号はキルヒホッフの電流側によって重ね合わせをし、符号多重信号を形成し、基地局で各端末局の情報を復調する。このとき、電圧信号によって同期信号が重畳し、各端末局はこの同期信号によってうまく符号多重信号を作れるように制御する。
アップリンクの回路動作を説明すると、基地局は、従属電圧源電圧vb(dependent Voltage source Voltage)を用いて、数4が示す陰関数形式の従属源として表すことができ従属電圧源となる。数4のibの状態は自ら決定できず、図12の等価モデルの回路状態に基づき決定されるので、ibは任意の状態が考えられる。
そして、各端末局がCDMA用の電流信号を形成できるように従属電圧源を用いて、電圧同期信号 S を発信する。
このとき、数5に表すようにグランド付き電力線通信路には、直接vbを送ることはできず、キルヒホッフの電圧則により S は数6のようになる。
そして、数6の電圧同期信号が送られることにより、上記で説明したように通信路以外の電力線環境の部分回路網の等価モデルが並列に通信路に接続されているので、iSNが値域でvSNが領域となるような陽関数を数2から自動的に規定される。そして、キルヒホッフの電圧則と電流則から以下数7の関係が得られる。
bの基本周波数(fundamental frequency)が高いとき、コンデンサCbの電圧値は積分効果により工学的に数8の条件が成り立つ。
したがって、数8より数9が導かれる。
そして、各端末局で受け取る同期電圧信号を用いて、直交性を有する符号の先頭をそろえて各端末局がその符号を電流で送信することにより符号多重信号が形成される。
したがって、ibをモニタすることにより、基地局において、各端末局から送信されて形成された符号多重信号を受信し、復号できる。ただし、ibのモニタリングでは、ICDMAだけでなく、iSN S )の分も含まれているので、ARXモデルなどを利用したiSN S )の推定モデルを用いて、その補正を行う。
次に、各端末局(Receptacle Channels(k=1〜n))は、基地局からの電圧同期信号を受信して、直交性を有する符号の先頭をそろえて各端末局がその符号を電流で送信する。数10は陰関数形式の従属源で、端末局を従属電流源として扱い、ikは従属電流源電流である。vkの状態は自ら決定できず、回路の状態により決定され、vkは任意の状態となる。
以下に基地局からの電圧同期信号 S の受信について説明する。
数11の式は各端末局の関係を示し、特にk番目の端末局について示した数式である。数11の条件においてikの基本周波数(fundamental frequency)が高いとき、下に示したコンデンサCkの積分効果により、数12に示す条件が成り立つ。
したがって、この条件下で数13が導かれる。
よって、vkをモニタすることにより、電圧同期信号 S を受信し、従属電流源電流ikによって、直交性を有する符号の先頭をそろえて各端末局がその符号を電流で送信することができる。
次に、基地局から、各コンセントの端末局へのダウンリンク(Down link)は、グランド付電力線において電圧信号と電流信号が独立に重畳できる性質を用いて行う。基地局から、各コンセントの端末局へのダウンリンクは電圧信号で行い、基地局において形成した符号多重信号を各端末局でそれぞれ復調する。このとき、電流信号によって同期信号を重畳し、各端末局はこの同期信号によってうまく符号多重信号をそれぞれ復調する。
数14は図12における電流同期信号または無信号を示し、i1〜in は同期が取れるように設定する。そして、基地局から情報信号を受け取りたい端末局は電流で同期信号を送信し、どれかの端末局がすでに同期信号を送信している時に、別の局が基地局から情報信号を受け取りたい場合は、すでにある同期信号に同期させて同期信号を送信する。
CDMAは符号分割多重型電圧信号または無信号とし、基地局は数4で示したように陰関数形式の従属源で表され、従属電圧源となるので、ibの状態は自ら決定できず、回路の状態から決定され、ibは任意の状態を取る。
各端末局が基地局からCDMA型の信号を電圧で受信したい場合、上記のような電流同期信号を送る。このとき、基地局において、キルヒホッフの電圧則と電流則から数15の関係を得る。
さらに、ibの基本周波数(fundamental frequency) が高いとき、下に示したコンデンサCbの積分効果により数16に示す条件が成り立つ。
したがって、この条件下で数17が導かれる。
したがって、ibをモニタすることにより、基地局において、各端末局から送信されて形成された電流同期信号を受信し、符号分割多重型電圧信号VCDMAをこの同期信号に合わせて送信できる。ただし、ibのモニタリングでは、ISだけでなく、iSN(VCDMA)の分も含まれているので、ARXモデルなどを利用したiSN(VCDMA)の推定モデルを用いて補正を行う。
端末局は、数18に示す陰関数形式の従属源、として従属電流源として扱うことができる。
数18のvkの状態は自ら決定できず、回路の状態方程式から決定されるので、vkは任意の状態をとる。基地局からCDMA型の信号を電圧で受信したい場合、各端末局において電流同期信号を送る。基地局から、符号分割多重型電圧信号を数19の条件において送る場合、
キルヒホッフの電圧則と電流則から数20の関係を得る。
このとき、ikの基本周波数(fundamental frequency)が高いとき、上に示したコンデンサCkの積分効果により数21となり、
したがって、この条件下で数22が成立する。
したがって、vkをモニタすることにより、各端末局において、基地局から送信された
符号分割多重型電圧信号VCDMAをこの同期信号に合わせて受信し復号できる。
(実施例1)
図13にデジタル信号処理(DSP)実現用符号分割多重(CDMA)のシミュレーションを行うためのモデルで、送信部と受信部は1つの回線で接続した例である。実際の回線においては、電力線に限らず回線にはノイズ成分が存在し、通信に影響を与える。
しかし、CDMA方式を用いることによりノイズ成分の影響を受けにくいことをシミュレーションにより確認したモデルである。
図14は、符号分割多重(CDMA)送信部内部モデルを示した図で、図13のTXCODE131の内部構成を示した図である。図14のCH1〜CH4はCDMA信号をそれぞれ生成し、in1〜in4より同期信号を入力し、生成した信号のゲイン等を調整し、各出力CH1(−1)、CH1(1)、CH2(−1)、CH2(1)、CH3(−1)、CH3(1)、CH4(−1)、CH4(1)からそれぞれ送信する。上記ゲインを調整するブロックは141や142で示した三角形によって示し、四角形144は定数を示し、四角形143は加算器を示している。
図13においては、CH1(−1)、CH2(1)、CH3(1)、CH4(1)の送信信号を合成し、そして、上記説明したように、回線にノイズ成分をノイズ発生器133より加え復調する。ここでノイズ成分は白色ノイズ(モデル上では帯域制限がある)を加算器135により加えている。また、132は切換えスイッチ付き加算器を示している。
また、パルス発生器138で生成されたパルス信号は、離散化するために134、137のブロックを通り、TXCODE131または、RXCODE136に供給される。
図15は符号分割多重(CDMA)受信部内部モデルを示した図である。本モデルにおいては、受信側のクロック再生は行わず同期信号をパルスジェネレータにより生成している。また、RXCODE136でコードを生成し、RXCODE136の信号と前記ノイズ成分を含む合成された送信信号との相関を求めて復調を行う。RXCODE136の信号と前記ノイズ成分を含む合成された送信信号は乗算器151で乗算され、ブロック152により区間演算をし、S/Hブロック153でCLKからの同期信号を逓倍器155でクロックアップ(クロックアップを必ずする必要はない)し、その信号を基にサンプルホールドし、正負判定ブロック154で正負の判定を行い出力する。
図16に符号分割多重送信部と受信部のシミュレーション結果を示す。図16の波形は図13のスコープ1310に示す観測点で測定した波形で、1番上は、図13のノイズを加えた送信信号であり、2番目は同期信号を示し、3番目、4番目、5番目、6番目は、 それぞれ、CH1、CH2、CH3、CH4にそれぞれ、−1、 1、1、1信号を入れた場合の復号の結果を示している。ノイズを加えてもほとんど波形の形がわからないにも関わらず復号できている。他のパターンも同様に復号できる。尚、各チャンネルには、デジタル信号入力として、−1はローレベル(Low Level)、1はハイレベル(High Level)信号を表している。ここで−1と1に置換えた理由は、本シミュレーションは、パターンを多項式で示し計算しているためである。
(実施例2)
図17は、図12のCDMAモデルの回線に、電力線モデルを配置したモデルである。そして、本モデルは、電力線インピーダンス環境と電流信号重畳型符号分割多重通信(アクセス)シミュレーションに電力線の分布定数の影響も考慮し、基地局に対する、各コンセントの端末局からのアップリンク(uplink)接続を可能とする、同時刻符号多重分割通信の原型モデルである。
本モデルの変圧トランスの一次側に交流電源を接続し、電力信号(例えば100V、50Hzまたは60Hz等)を供給する。本モデルにおける端末局は、TXCODEの各チャンネルから送信された信号を電力線に電流信号を重畳するモデルDIPと電流モニタ信号変換ブロックとコンデンサから構成され、本例においてはTXCODEから送信信号を各DIPを介し基地局へ送信する。本モデルにおける基地局は、電流モニタ信号変換ブロック171とコンデンサ172と復調部(demodulation)173とRXCODE174から構成され、電力線に重畳された電流信号を電流モニタ信号変換ブロック171で計測しRXCODEに計測信号を渡し復調を行う。この時、各DIPの送信タイミングは、基地局から同期信号を重畳し電圧値として、同期信号再生ブロックにより再生してタイミングをとっている。
電力線インピーダンス環境と電流信号重畳型符号分割多重通信シミュレーション結果を図18に示す。電力線の分布定数の影響も考慮した同図の良好例(18a)の1番上は、電力線インピーダンス環境で歪まされた符号分割多重信号波形であり、2番目、3番目、4番目、5番目は、それぞれ、CH1、CH2、CH3、CH4にそれぞれ、−1、 1、1、−1信号を入れた場合の復号の結果を示している。電力線インピーダンス環境でかなり歪まされたにも関わらず復号できている。
ほとんどの他のパターンも同様であるが、図18の不良例(18b)では一部復号されないパターンが存在する。これは、電力線インピーダンス環境への電流信号の分流が影響を及ぼしているためであり、この分流の影響を最小限にするため、電力線インピーダンス環境の近似モデルを自動的に作成して、補正するアルゴリズムを作成することが必要である。
補正するアルゴリズムは、伝達関数の推定であり、基本的な方法論は確立されており、この通信用に特化すれば良いと判断できる。(パラメトリックな推定方法を用いる)
次に、18Cに示す波形は、1番上の波形は、電力線インピーダンス環境で歪まされた符号分割多重信号波形であり、図17の同期信号再生ブロックで再生を行い、2番目、3番目、4番目はそれぞれ、基地局から発信された同期信号、電力線インピーダンス環境に重畳された同期信号を、分離復調した同期信号を表している。これは、同期信号の重畳と復調がうまくいっていることを示している。(数11〜数13に記載)
(実施例3)
図19は、電力線インピーダンス環境と電圧信号重畳型符号分割多重通信(アクセス)シミュレーションモデルでこれが、基地局から、各端末局へのダウンリンク接続である。(本例では電力線の分布定数的影響は考慮していない、また同期信号は簡略モデルを使用している)
アップリンクの時と同様に、本モデルの変圧トランスの一次側に交流電源を接続し、電力信号(例えば100V、50Hzまたは60Hz等)を供給する。本モデルにおける端末局は、TXCODEの各チャンネルから送信された信号を電力線に電圧信号を重畳するモデルDVP191と電圧モニタ信号変換ブロック192と電流モニタ信号変換ブロック193とコンデンサ194から構成され、本例においてはTXCODEから送信信号をDVP191を介し端末局へ送信する。
そして、本モデルにおける端末局は、電圧モニタ信号変換ブロック195とRXCODEとコンデンサ196、197と復調部から構成され、電力線に重畳された電圧信号を電圧モニタ信号変換ブロック195で計測した信号と、RXCODEの信号を復調部(demodulation)に渡し復調を行う。
電力線インピーダンス環境と電圧信号重畳型符号分割多重通信シミュレーションした結果を観測した198の波形を図20に示す。1番上は、電力線インピーダンス環境で歪まされた符号分割多重信号波形であり、2番目、3番目、4番目、5番目は、それぞれ、CH1、CH2、CH3、CH4にそれぞれ、1、 −1、−1、1信号を入れた場合の復号の結果を示している。
電力線インピーダンス環境でかなり歪まされたにも関わらず、復号できている。他のパターンも同様に良好である。
(実施例4)
図21は、電力線インピーダンス環境における、電圧と電流信号同時重畳型符号分割多重通信(アクセス)シミュレーションでこれが、基地局から、各コンセントの端末局へのダウンリンク接続と、基地局に対する、各コンセントの端末局からのアップリンク接続の同時刻混合型である。(本例では電力線の分布定数的影響は考慮していない、また同期信号は簡略モデルを使用している)
本例は図17と図19で説明したモデルより構成され、図22は電力線インピーダンス環境における、電圧と電流信号同時重畳型符号分割多重通信シミュレーション結果で、同図の22aの1番上は、電力線インピーダンス環境で歪まされた符号分割多重信号波形であり、2番目、3番目、4番目、5番目は、それぞれ、CH1、CH2、CH3、CH4にそれぞれ、電流信号として、−1、 −1、−1、1信号を入れた場合の復号の結果を示している。その次の図22bにおいて、図の1番上は、電力線インピーダンス環境で歪まされた符号分割多重信号波形であり、2番目、3番目、4番目、5番目は、それぞれ、CH1、CH2、CH3、CH4にそれぞれ、電圧信号として、1、−1、1、1信号を入れた場合の復号の結果を示している。これは、エラーを含んでいる。
図21に示すように混合型に最適な回路定数を調べて重要な回路定数が最適化されていないため、エラー率は高いが、電圧と電流信号同時重畳型符号分割多重通信そのものが可能であることを示している。最も重要なポイントは、電圧と電流信号を同時に独立に重畳できることであり、これが、電圧信号でダウンリンク符号分割多重通信をする場合、電流信号で同期信号を重畳し、電流信号でアップリンク符号分割多重通信をする場合、電圧信号で同期信号を重畳する方式である。尚、電圧と電流信号を同時に重畳型符号分割多重通信をいつも同時にしなくてもよい。
また、図23は、電力線インピーダンス環境における電圧と電流信号同時重畳型符号分割多重通信(アクセス)シミュレーション結果で、CDMA部の波形を示し、図21のスコープ211で観測した重畳波形である。
(実施例5)
符号多重信号及び同期信号を重畳、復調するために電力線の環境インピーダンスを推定して重畳、復号する方法は、各コンセントから電流信号でキルヒホッフの電流則を利用して、各チャンネルが独立に発信して符号多重信号を基地局で形成するためには、基地局以外の電力線の環境インピーダンス要素の影響を考慮しなければならない。そこで、図24のモデル方式を考案した。
すなわち、電流信号でキルヒホッフの電流則を利用して、各チャンネルが独立に発信して符号多重信号が形成された後に、基地局以外の電力線の環境インピーダンス要素の影響で波形が歪む現象を変調と解釈し、それを基地局以外の電力線の環境インピーダンス要素の影響を推定して、復調すると解釈した。図25の信号波形は上段から、1は各チャンネルが独立に発信して符号多重信号が形成された波形、2番目は基地局以外の電力線の環境インピーダンス要素の影響で波形が歪んだ波形、3番目は推定した符号多重信号、4番目以降は各チャンネルでの復調波形を示している。この例では、1、−1、1、1、信号を入れた場合の復号の結果を示している。このとき、環境インピーダンスは下記に示す、ARXモデルを用いて推定した。(ARXモデルはFPGA等の演算処理ができるデバイスを用いて実施できる)
図26は、環境インピーダンスの推定をARXモデルを用いて行う場合の電力線モデル例で、直列RLCはそれぞれ1Ω、1mH、1μF、AC電圧は100ボルト60Hzとした時の例である。
図27は、図26の変圧トランスの1次側の入力電圧波形を示し、図28は、図26の変圧トランスの1次側の出力電流波形を示し、図29は、ARXモデル推定時におけるモデルの悪さを測る尺度をAICで示した図である。(AIC:Akaike's Information Criterion 赤池情報量規範が小さいほど良いモデルとなる)
また、多変数システムにおけるARXモデルは数23のように離散多項式として示される。
赤池情報量規範が小さくなるように数24のARXモデルの次数と各係数を決定し、図30に示す変圧トランスの1次側の電流推定ARXモデルをFPGA用実施回路で構築した。
この電流推定ARXモデルのFPGA用実施回路による推定ARXモデルによる変圧トランスの1次側の推定出力電流波形を図31に示す。この結果から、図26のような変圧トランスを含む電力線モデルの変圧トランスの1次側電流と電圧を1ポートとする環境インピーダンスと見なした場合の環境インピーダンスの推定が推定ARXモデルのFPGA用実施回路によって行われることがわかる。但し、推定モデルはARXモデルに限定されるものではなく、他のパラメトリックなモデルを利用して推定してもかまわない。
(実施例6)
実際に電力線を介しての通信を想定し、送信側、受信側の双方に電力線の60(Hz)成分を除去するためのフィルタを構成する。またこのとき、電流源回路は出力最大を取るように調整した状態とする。この状態で負荷抵抗RLを変化させ、RLの両端に現れる電圧を観測する。その時の測定系を図32に示し、電流源回路の回路図に関し図33に示す。同様にフィルタの回路図に関し図34に示す。但し、回路に記載した定数および回路構成はこれに限定されるものではない。
実験の結果、観測した送信側の電流源回路の入力信号波形、受信側の電圧波形について、図35〜図43に示す。
また、受信側の抵抗RLの抵抗値と、抵抗RLの両端に現れる電圧波形の振幅(受信側電圧波形振幅とする)、電圧波形の振幅とRLの抵抗値から求められる。受信側の電流振幅(受信側電流振幅とする)について表1にまとめる。
(実施例7)
製作した電流源回路を用い送信側、受信側の双方に電力線の60(Hz)成分を除去するためのフィルタを構成した上で、電力線へ接続し、1対1の通信を実験した。
またこのとき、電流源回路は出力最大を取るように調整した状態とする。この状態で負荷抵抗RLを変化させ、RLの両端に現れる電圧を観測する。その時の測定系を図44に示し、電流源回路の回路図に関し、図33に示し、同様にフィルタの回路図に関し図34に示す。但し、回路に記載した定数および回路構成はこれに限定されるものではない。
実験の結果、観測された送信側の電流源回路の入力信号波形、受信側の電圧波形について、図45〜図53に示す。
また、受信側の抵抗RLの抵抗値と、抵抗RLの両端に現れる電圧波形の振幅(受信側電圧波形振幅とする)、電圧波形の振幅とRLの抵抗値から求められる、受信側の電流振幅(受信側電流振幅とする)についての表2にまとめる。
(実施例8)
製作した電流源回路を用い送信側、受信側の双方に電力線の60(Hz)成分を除去するためのフィルタを構成した上で、電力線へ接続し、更に電力線へ電化製品(オシロスコープ)を接続した状態で1対1の通信を、図54に示す測定系にて実験した。
このとき、3線の延長コードへ電化製品(オシロスコープ、信号を観測するオシロスコープとは別のもの)を接続する。3線の延長コードへ接続した電化製品の電源部分を調査したところ、図54示すように1000(pF)のコンデンサが構成されている。
電流源回路は出力最大を取るように調整した状態とする。この状態で負荷抵抗RLを変化させ、RLの両端に現れる電圧を観測する。
電流源回路の回路図に関し図33に示す。同様にフィルタの回路図に関し図34に示す。
但し、回路に記載した定数および回路構成はこれに限定されるものではない。
実験の結果、観測された送信側の電流源回路の入力信号波形、受信側の電圧波形について、図55〜図63に示す。
また、受信側の抵抗RLの抵抗値と、抵抗RLの両端に現れる電圧波形の振幅(受信側電圧波形振幅とする)、電圧波形の振幅とRLの抵抗値から求められる、受信側の電流振幅(受信側電流振幅とする)について表3にまとめる。
(実施例9)
製作した電流源回路を用い信号発生源(送信側)1台から方形波(クロックパルス)を出力し、受信側で信号波形を観測する。また、同時に電力線通信モジュールで通信を行い、それぞれ独立して通信できるかどうかを確認する。図64に示す測定系で実験を行った。
送信機、受信機の双方に電力線の60(Hz)成分を除去するためのフィルタを構成した上で、電流源回路での通信に関して、電流検出用抵抗RL(RLを変化させる)の両端に現れる信号を観測することで評価する。
電力線通信モジュールでの通信に関してはPC(コマンドプロンプト)上からPINGテスト(1000回)を実行し、PINGテストの成功率で評価した。
1)電流源回路から電流信号を出力しない場合、2)周波数1(MHz)の矩形波電流信号を出力(電流源回路は出力最大を取るように調整した状態とする)している状態で同時に前回製作した電力線通信モジュールで通信を行う場合の2つの条件を比較することで、電流信号が電力線通信モジュールの通信へ与える影響を調べる。
また、3線の延長コードへ電化製品(オシロスコープ、信号を観測するものとは別)を接続して同様に評価する。
電流源回路の回路図に関し図33に示す。同様にフィルタの回路図に関し図34に示す。
3線の延長コードへ接続した電化製品の電源部分を調査したところ、図64に示すように1000(pF)のコンデンサが構成される。
実験結果、電流源回路での通信に関して、電流検出用抵抗RLを変化させて実験した結果、観測された送信側電流源回路の入力信号波形、受信側電流検出用抵抗RLの両端に現れる信号波形について、電力線へ電化製品を接続しなかった場合の波形を図65〜図82に、接続した場合の波形を図83〜図100に示す。
また、電力線通信モジュールの通信状態に関して、前述のそれぞれの場合において、電流源回路からの電流信号出力がある場合とない場合での、PINGコマンド実行1000回中のテスト成功率を表4にまとめる。表4の電化製品接続ありの場合のPINGテスト成功率(電流信号あり)は低いように思われるが、これは実施例4の実験に相当しており、全く独立に電圧信号と電流信号を出力しているだけの状況であることを考えれば有効であることがわかる。
(実施例10)
CDMAの符号に同期用の頭出し符号または信号(周波数8MHzの正弦波を使用)を付加した信号から同期用の頭出し符号をARXモデルを用いて分離する実施例を示す。
CDMAの符号に同期用の頭出し符号または信号(例として周波数8MHzの正弦波を使用)を付加して送信して、受信側で同期用の頭だし符号を分離してCDMAの符号の頭出しを行う場合、ARXモデルを利用して受信側で同期用の頭だし符号または信号を分離する方法を示す。
図101CDMAの符号に同期用の頭出し符号または信号(周波数8MHzの正弦波を使用)を付加するシミュレーションモデルであり、図102は図101のモデルが発生するCDMAの符号に同期用の頭出し符号または信号(周波数8MHzの正弦波:図102の黒い部分)を付加している波形である。図103は同期用の頭出し符号または信号(周波数8MHzの正弦波)のタイミング波形である。図104はARXモデル推定時におけるモデルの悪さを測る尺度をAICで示した図である。

数25は頭出し符号または信号分離に用いたARXモデル式で、図105は頭出し符号または信号分離を行うARXモデルを用いたFPGA用実施回路である。
図106は、図105のARXモデルを用いたFPGA用実施回路による頭出し符号または信号分離結果である。尚、推定モデルはARXモデルに限定されるものではなく、他のパラメトリックなモデルを利用して推定してもかまわない。
上記構成により、グランド付電力線において電圧信号と電流信号が独立に重畳できる性質を応用することで、独立に直交性のある符号の先頭をきちんと合わせて符号多重化して階段波形を形成し、符号多重化された階段波形の先頭と必要なチャンネルを取り出すための符号の先頭をきちんと合わせるために、電流信号が符号多重化された階段波形を担う場合、電圧信号が各符号信号の先頭を合わせるための同期信号を担い、そして、電圧信号が符号多重化された階段波形を担う場合、電流信号が各符号信号の先頭を合わせるための同期信号を担う方式を提供できる。
また、いかに符号多重信号を形成するか、符号多重信号及び同期信号を重畳、復調するために電力線のインピーダンスを推定して重畳、復号する方法として、0電圧信号で符号多重信号を形成する方法は確立していたが、各コンセントは並列接続となっており、一個のコンセントから、信号を発信している間は、他のチャンネルから発信することは不可能であった。しかし、各コンセントから電流信号でキルヒホッフの電流則を利用して、各チャンネルが独立に発信して符号多重信号を基地局で形成する方法を提供できる。
符号多重信号及び同期信号を重畳、復調するために電力線の環境インピーダンスを推定して重畳、復号する方法として、符号多重信号及び同期信号を重畳、復調するために電力線の環境インピーダンスを推定して重畳、復号する方法について述べる。各コンセントから電流信号でキルヒホッフの電流則を利用して、各チャンネルが独立に発信して符号多重信号を基地局で形成するためには、基地局以外の電力線の環境インピーダンス要素の影響を考慮する方式を提供できる。
(実施例11)
電力線を通る情報内容として、音声情報、画像情報、制御情報、機器管理情報等があり、店内で使用する機器の稼動状況、故障状況を監視管理をし、遠隔操作による復旧も可能とする。
(実施例12)
そして、店舗管理情報として店内照明、外部看板照明、出入り口ドア施錠、空調、火災、盗難、いたずら給水ポンプ、ガスメータ、在室人数などの状況を把握し、管理できる。
(実施例13)
利用者管理情報は、洗濯機や乾燥機の利用者を画像処理や指紋照合、プリペイドカードIDなどにより特定し、利用状況を取得する。曜日、時間帯、気温、天候などと、利用状況との関係を分析し、販売促進にやくだてる。
(実施例14)
メンテナンス要員管理情報は、店舗清掃、機器清掃、集金、補充、修理などをおこなうメンテナンス要員の活動状況、集金金額、修理履歴などを管理する。
(実施例15)
利用者とのコミュニケーションのための情報は、機器の利用方法、クレーム、要望などをテレビ電話などの機器を用いて、遠隔地のオペレータとコミュニケーションをとり、利用者の満足度を高める。オペレータとは別に、利用者の質問をアンサー装置により答える。
(実施例16)
上記式9、式17を変形したARXモデルの実施例について説明する。(パラメトリックなモデルの実施例の説明)
例えば、西日本においては電力会社から屋外電力線200V、60Hzで送電され、通常、配電トランスにより100V、60Hzに変換され一般家庭に引き込まれる。
そして、電力線上におけるCDMAを用いた通信の実現に効果的な波形や同期信号は、テレビセット、屋内配線、または配電トランスに代表される家庭用電化製品のラインフィルタのような環境電力線インピーダンスにより激しい歪が生じる。
そこで、図107に示すような屋内の電圧が100Vとなるようなテレビセットをモデルとしたラインフィルタからなる単純な電力線モデルを考えた。
配電トランスは、中性線(グランド線付き等)をもつ2線の電力線を用いる。また、配電トランスは1.5kVA用100V−200Vで、L1=143.5mH,L2=38.7mH,M=74.5mHのような特性を有したものを使用する。なお、本例では配電トランスの一次側に交流電源をAC200V−60Hzとした。
なお、モデルの内部パラメータはR1=0.35Ω、R2=0.15Ω、R3=1Ω、 R4=4Ω、R5=100Ω、C1=1000pF、C2=1000pF、C3=1000pF、C4=24800pF、C5=62200pF、L1=25μH、L2=29.8μH、L3=0.6μHとした。
次に、図107に示す電力線モデルに流れる電流、端末局が基地局に送信する符号多重型電流信号ICDMAと同期信号電流ISを推定するために、ARXCDMAとARXSモデルを用いる。
端末ch1の従属電流源の電流信号は同期パルス生成器とランダムM系列信号生成器(TXCODE)により制御される。その電流信号がARXCDMAとARXSモデルの出力y(t)とし、基地局の電流モニタで測定する信号をARXCDMAとARXSモデルの入力u(t)とする。
赤池情報量規範AIC(Akaike's Information Criterion)を用いて生成し、同定モデルA(q)とB(q)の安定性を考慮すると、ARXCDMAとARXSは数26であらわすことができる。
ここで、u(t)は離散時間で測定した入力信号を示し、y(t)は離散時間で測定した出力信号を示し、e(t)は離散時間で測定したホワイトノイズのような未知の入力信号である。q-1はサンプリング時間間隔を示し、本実施例では10-7(s)の間隔のバックワードシフトオペレータである。
ランダムM系列信号生成器または同期パルス生成器の切換えは図107のスイッチにより簡単に行うことができる。ARXCDMAとARXSのシミュレーション結果は図108と図109に各々示す。
図108、図109の上段から下段という順序で、基地局(電流測定)における電流信号(A)、ARXCDMAにより推定したICDMA(A)(またはARXSにより推定したIS(A))、各端末chから送信された電流信号の合成によって構成されたICDMA(A)(または各端末chから送信されたIS(A))をそれぞれ表している。数26はARXCDMAとARXSモデルを精度よく記述している。
次に、図110は端末から基地局に送信する多重通信のシミュレーションモデルである。
C6=5000000pF、C7=10000pF(例えば、送信機の全てのチャンネルが1で、同期パルスパラメータが振幅を1、周期4(μs)、パルス幅は周期の12.5%、パルス間隔4(μs))のときの端末から基地局に送信する多重通信シミュレーション結果を図111と図112に示す。
図111の上段から下段という順序で、基地局(電流測定)における電流信号(A)、ARXCDMAにより推定したICDMA(A)、各端末chから送信された電流信号により構成されたICDMA(A)(各端末chkから送信される各信号電流ikの和)をそれぞれ表している。
図112の上段から下段という順序で、端末(電圧測定)であるチャンネルkにおける電圧信号(V)、前述した電圧信号により変換したパルス波(V)(VSは端末であるチャンネルkにより推定した)、基地局から送信したVS(V)、復調した2値信号であるチャンネルk,k=1,・・・,4をそれぞれ表している。
環境インピーダンスなどによるノイズ外乱があるにもかかわらず、図111、図112に示していない他の各チャンネル固有の信号についても基地局において図111、図112と同様に精度よく受信できることがシミュレーションモデルにより確認された。
次に、基地局から端末に送信する多重通信について説明する。図113は端末から基地局に送信する多重通信のシミュレーションモデルである。
C6=1000(μF)、C7=1000(pF)(例えば、送信機の全てのチャンネルが1で、同期パルスパラメータは振幅を1、周期4(μs)、パルス幅は周期の12.5%、パルス間隔4(μs))のときの基地局から端末に送信する多重通信シミュレーション結果を図114と図115に示す。
図114の上段から下段という順序で、各端末chから送信されたIS (A)、基地局(電流測定)における電流信号(A)、ARXSにより推定したIS (A)、前述した電流信号により変換したパルス波(A)(IS (A)は基地局で受信される)をそれぞれ表している。
図115の上段から下段という順序で、端末(電圧測定)であるチャンネルkにて実測した電圧信号(V)、基地局から送信したVCDMA (V)、復調した2値信号であるチャンネルk,k=1,・・・,4をそれぞれ表している。
環境インピーダンスなどによるノイズ外乱があるにもかかわらず、図114、図115に示していない他の各チャンネル固有の信号についても端末チャンネルkにおいて図114、図115と同様に精度よく受信できることがシミュレーションモデルにより確認された。
これらのシミュレーションでは、ARXモデルの初期値が最適となるように構成されている。ARXモデルの初期値を最適にするためには、カルマンフィルターなどを応用した周辺信号処理を利用する。
(実施例17)
マーカー付きコードによる同期法について説明する。
実施例16で示したように、コードとその同期リセットインプットシグナルは電圧と電流のように異なる量のシグナルである。
本実施例では、送信機と受信機のコードと同期リセットインプットシグナルが同じ量である場合のタイミングの手法をマーカー付きコードによる同期法を用いて説明する。
まず、マーカーシグナルを送信機の周期信号の前または後ろに加える。次に、正負の2値バイポーラ情報信号−1または1を各々のチャンネルのマーカー付き信号に乗じた信号を受信機に送る。
最後に、受信機によりマーカー信号は送信機からの信号から分離される。送信機から送られた各々のチャンネルの正負の2進数データは分離用マーカーシグナルを使用することで復調される。
特に、ARXMSを用いて、送信機から送られるマーカー付き信号からマーカー信号を分離する方法を示す。
以下では、マーカー信号はマーカーシグナルはM系列符号のチップタイムの間の8MHzの正弦波とする。
図116は基本的な電力線モデルにおける一対多アクセスのシミュレーションを示す。
配電トランスは、中性線(グランド線付き等)をもつ2線の電力線を用いる。また、配電トランスは1.5kVA用100V−200Vで、L1=143.5mH,L2=38.7mH,M=74.5mHのような特性を有したものを使用する。なお、本例では配電トランスの一次側に交流電源をAC200V−60Hzとした。
なお、モデルの内部パラメータはR1=0.35Ω、R2=0.15Ω、R3=1Ω、 R4=4Ω、R5=100Ω、C1=1000pF、C2=1000pF、C3=1000pF、C4=24800pF、C5=62200pF、L1=25μH、L2=29.8μH、L3=0.6μHとした。
そして、C6=1000μF、C7=1000pFとし、送信機のすべてのチャンネルを1とした。
同期用パルスのパラメータは振幅を1、周期を4μs、パルス幅を周期の12.5%とし、パルスの初期遅れが4μsの条件のもとで、図116の基本的な電力線モデルのコンセント端末局で測定された電圧信号から8MHzの正弦波のマーカー信号を分離するARXMSを導出する。
図116の基本的な電力線モデルにおいて、基地局で、ランダムなM系列符号信号に8MHzの正弦波のマーカー信号を付加して送信する。8MHzの正弦波のマーカー信号を付加されたランダムなM系列符号信号をコンセント端末局で測定した電圧信号をARXMSの入力u(t)とし、M系列符号のチップタイムの間の8MHzの正弦波マーカー信号をARXMSの出力をy(t)とする。
このとき、同定モデルA(q)とB(q)について赤池規範と安定性を考慮し、数27のようなARXMSモデルを定義する。
ここで、u(t)は離散時間で測定した入力信号、y(t)は離散時間で測定した出力信号e(t)は離散時間で測定したホワイトノイズのような未知の入力信号、q-1はサンプリング時間間隔である10-9(s)の間隔のバックワードシフトオペレータである。
さらに、分離された8MHzの正弦波のマーカー信号から同期reset入力信号のためのパルス波形を得るために、分離された8MHzの正弦波のマーカー信号をARXCONVERTの入力u(t)とし、同期reset入力信号のためのパルス波形をy(t)とする。このとき、同定モデルA(q)とB(q)について赤池規範と安定性を考慮し、数28のようなARXMSモデルを定義する。
ここで、u(t)は離散時間で測定した入力信号、y(t)は離散時間で測定した出力信号e(t)は離散時間で測定したホワイトノイズのような未知の入力信号、q-1はサンプリング時間間隔である10-9(s)の間隔のバックワードシフトオペレータである。
次に、C6=1000(μF)、C7=1000(pF)、そして、送信機のすべてのチャンネルを1とし、同期用パルスのパラメータを振幅は1、周期は4(μs)、パルス幅は周期の12.5%、パルスの初期遅れは4(μs)の条件のもとで、マーカー信号付き拡散符号の同期を利用する1対多アクセスのシミュレーションを図117に示す。
図117において、図117の上段から下段という順序で、端末(電圧測定) であるチャンネルkにおける測定電圧信号(V)、基地局でのM系列符号のチップタイムの間の8MHzの正弦波マーカー信号(オリジナル)、ARXMSにより推定した8MHzの正弦波マーカー信号、ARXCONVERTによって、上記推定した8MHzの正弦波マーカー信号を変換した同期reset入力信号のためのパルス波形をそれぞれ表している。
図118において、図118の上段から下段という順序で、端末(電圧測定) であるチャンネルkにおける測定電圧信号(V)、ARXMSにより推定した8MHzの正弦波マーカー信号、ARXCONVERTによって、上の推定した8MHzの正弦波マーカー信号を変換した同期reset入力信号のためのパルス波形、復調した2値信号であるチャンネルk,k=1,・・・,4をそれぞれ表している。
環境インピーダンスなどによるノイズ外乱があるにもかかわらず、図117、図118に示していない他の各チャンネル固有の信号ついても端末チャンネルkにおいて図117、図118と同様に精度よく受信できる。シミュレーションによりマーカー付きコードによる同期法の有効性が確認できた。
尚、上記実施例はこれに限るものではない。
基地局となる情報端末のネットワーク接続図で、電力線上の符号分割多元接続型(CDMA)の多対多の同時接続のネットワーク形成を示す。 電力線通信制御器(PLC Controller)のシミュレーションモデルを示した図である。 従属電流源を示した図である。 従属電圧源を示した図である。 従属電圧源と従属電流源の切換えのフローチャートを示した図である。 同期信号検出ブロックを示した図である。 重畳信号と同期信号の関係を示した図である。 電力線通信における、CDMAの1対多、多対1及び多対多の同時接続通信体系(各chへの入力がわかる電流源回路図、基地局となる情報端末のネットワーク接続図)のグランド付き電力線通信に関する等価回路である。 図8の等価回路である。 図9の等価回路である。 図10の等価回路である。 図11の等価回路である。 デジタル信号処理(DSP)実現用符号分割多重(CDMA)のシミュレーションを行うためのモデルで、送信部と受信部は1つの回線で接続した例である。 CDMAのコードを生成し送信する内部モデルである。 CDMAの復調部の内部モデルである。 図13のシミュレーション結果を示す図である。(白色ノイズ注入時) 電力線インピーダンス環境と電流信号重畳型符号分割多重通信(アクセス)シミュレーションに電力線の分布定数の影響も考慮し、基地局に対する、各コンセントの端末局からのアップリンク(uplink)接続を可能とする、同時刻符号多重分割通信の原型モデルである。 電力線インピーダンス環境と電流信号重畳型符号分割多重通信シミュレーション結果である。 電力線インピーダンス環境と電圧信号重畳型符号分割多重通信(アクセス)シミュレーションで、基地局から、各コンセントの端末局へのダウンリンク(downlink)接続である。(電力線の分布定数的影響は考慮していない、また同期信号は簡略モデルを使用している) 電力線インピーダンス環境と電圧信号重畳型符号分割多重通信シミュレーション結果である。 電力線インピーダンス環境における、電圧と電流信号同時重畳型符号分割多重通信(アクセス)シミュレーションで、基地局から各コンセントの端末局へのダウンリンク(downlink)接続と、基地局に対する、各コンセントの端末局からのアップリンク(uplink)接続の同時刻混合型である。(電力線の分布定数的影響を考慮したシミュレーション、また同期信号は簡略モデルを使用している) 電力線インピーダンス環境における、電圧と電流信号同時重畳型符号分割多重通信シミュレーション結果である。 電力線インピーダンス環境における電圧と電流信号同時重畳型符号分割多重通信(アクセス)の各チャンネルの符号の合成波形である。 電力線通信モデルの環境インピーダンス要素を考慮したモデルである。 図24シミュレーション結果である。 環境インピーダンスの推定をARXモデルを用いて行う場合の電力線モデル例である。 電力線モデルの変圧トランスの1次側の入力電圧波形である。 電力線モデルの変圧トランスの1次側の出力電流波形である。 ARXモデル推定時におけるモデルの悪さを測る尺度をAICで示した図である。 変圧トランスの1次側の電流推定ARXモデルの回路図である。 図30のシミュレーション結果である。 電流源回路を用いた電力線通信の実験回路である。 電流源回路図である。 フィルタ回路図である。 L680オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L470オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L330オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L220オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L150オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L100オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L47オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L33オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L22オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 電流源回路を用いた電力線通信の実験回路である。 L680オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L470オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L330オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L220オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L150オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L100オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L47オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L33オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L22オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 電流源回路を用いた電力線通信の実験回路である。 L680オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L470オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L330オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L220オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L150オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L100オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L47オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L33オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 L22オーム時の送信側電流源回路の入力信号波形と受信側電圧波形である。 電力線通信モジュールと電流源回路を用いた電力線通信の実験回路である。 L680オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L680オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L470オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L470オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L330オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L330オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L220オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L220オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L150オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L150オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L100オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L100オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L47オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L47オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L33オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L33オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L22オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L22オーム時に電化製品接続なしの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L680オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L680オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L470オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L470オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L330オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L330オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L220オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L220オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L150オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L150オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L100オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L100オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L47オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L47オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L33オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L33オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 L22オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がない場合の測定波形である。 L22オーム時に電化製品接続ありの場合で、電力線通信モジュールと電流源回路からの電流信号出力がある場合の測定波形である。 CDMAの符号に同期用の頭出し符号または信号(周波数8MHzの正弦波を使用)を付加するシミュレーションモデルである。 図101のモデルが発生するCDMAの符号に同期用の頭出し符号または信号(周波数8MHzの正弦波:図102の黒い部分)を付加している波形である。 同期用の頭出し符号または信号(周波数8MHzの正弦波)のタイミング波形である。 ARXモデル推定時におけるモデルの悪さを測る尺度をAICで示した図である。 頭出し符号または信号分離を行うARXモデルを用いたFPGA用実施回路である。 図105のARXモデルを用いたFPGA用実施回路による頭出し符号または信号分離結果である。 屋内の電圧が100Vとなるようなテレビセットをモデルとしたラインフィルタからなる単純な電力線モデルを示した図である。 基地局(電流測定)における電流信号(A)とARXCDMAにより推定したICDMA(A)と各端末chから送信構成されたICDMA(A)をそれぞれ示した図である。 基地局(電流測定)における電流信号(A)とARXCDMAにより推定したICDMA(A)と各端末chから送信構成されたICDMA(A)をそれぞれ示した図である。 端末から基地局に送信する多重通信のシミュレーションモデルである。 基地局(電流測定)における電流信号(A)とARXCDMAにより推定したICDMA(A)と各端末chから送信構成されたICDMA(A)(各端末chkから送信される各信号電流ikの和)をそれぞれ示した図である。 端末(電圧測定)であるchkにおける電圧信号(V)前述した電圧信号により変換したパルス波(V)(VSは端末であるchkにて推定した)基地局から送信したVS(V)を復調した2値信号であるチャンネルk,k=1,・・・,4をそれぞれ示した図である。 端末から基地局に送信する多重通信のシミュレーションモデルである。 各端末chから送信されたIS (A)を基地局(電流測定)における電流信号(A)とARXCDMAにより推定したIS (A)と電流信号により変換したパルス波(A)(IS (A)は基地局で受信される)をそれぞれ示した図である。 上段から下段という順序で、端末(電圧測定)であるチャンネルkにて実測した電圧信号(V)と基地局から送信したVCDMA (V)と復調した2値信号であるチャンネルk,k=1,・・・,4をそれぞれ示した図である。 基本的な電力線モデルにおける一対多アクセスのシミュレーションを示す図である。 シミュレーションによりマーカー付きコードによる同期法の有効性を確認した図である シミュレーションによりマーカー付きコードによる同期法の有効性を確認した図である。
符号の説明
1 外部電力線モデル
2 分電盤
3 屋内電力線モデル
4 基地局
5 端末局(ch1〜chn)
6 家電製品等
7 メディアコンバータ
8 データリンク制御器
9 電力線通信制御器
10 電力線インピーダンスモデル
21 従属電流源
22 従属電圧源
23 切換えスイッチ
24 電圧モニタ
25 電流モニタ
131 TXCODE
132 スイッチ付き加算器(送受信制御器を含む)
133 ノイズ生成器(帯域制限付白色ノイズ)
134、137 離散化器
135 加算器
136 RXCODE
138 パルス生成器
139 復調器(demodulation)
1310 スコープ
141、142 ゲイン
143 加算器
144 固定値
151 乗算器
152 区間演算器
153 サンプルホールド
154 正負判定ブロック
155 逓倍器
171 電圧モニタ信号変換ブロック
172 コンデンサ
173 復調器(demodulation)
174 RXCODE
191 従属電圧源
192 電圧モニタ信号変換ブロック
193 電流モニタ信号変換ブロック
194 コンデンサ
195 電圧モニタ信号変換ブロック
196 コンデンサ
197 コンデンサ
198 スコープ
211 スコープ

Claims (16)

  1. 一次側に外部から電力を供給する電力線が接続され、二次側にグランド付電力線が接続されるトランスを備え、前記グランド付電力線を用いて、電力線通信を行う電力線通信システムであって、
    基地局は、前記グランド付き電力線におけるいずれかの電力線とグランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する基地局用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する基地局用分離手段と、外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段、を備え、
    端末局は、前記基地局が接続された電力線と前記グランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する端末用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する端末局用分離手段とを備え、
    前記電力線通信において前記端末局から前記基地局へアップリンクするとき、前記基地局は、前記端末局から送信される第1の情報信号の送信タイミングを決める第1の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局は、第1の同期信号に同期させて前記第1の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて前記基地局に送信し、前記基地局が前記第1の情報信号を、前記基地局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    前記電力線通信において前記基地局からいずれかの端末局へダウンリンクするとき、前記端末局は、前記基地局から送信される第2の情報信号の送信タイミングを決める第2の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて送信し、前記基地局は、第2の同期信号に同期させて前記第2の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局が前記第2の情報信号を、前記端末局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    ことを特徴とする電力線通信システム。
  2. 前記基地局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第1の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第1の素子の他方と前記基地局の前記従属電圧源の一方を直列に接続し、前記基地局の前記従属電圧源の他方をグランド接続し、
    他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第2の素子を接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力線通信システム。
  3. 前記基地局は、
    さらに前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、
    前記基地局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換える手段と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電力線通信システム。
  4. 前記基地局は、前記第2の情報信号を、符号分割多重アクセス型の信号に変調する手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力線通信システム。
  5. 前記端末局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第3の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第3素子の他方と前記端末局の前記従属電流源の一方を直列に接続し、前記端末局の前記従属電流源の他方をグランド接続し、
    他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第4の素子を接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力線通信システム。
  6. 前記端末局は、
    さらに外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段と、
    前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、
    前記端末局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換える手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電力線通信システム。
  7. 前記端末局は、前記第1の情報信号を、符号分割多重アクセス型の信号に変調する手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電力線通信システム。
  8. 前記第1の素子または前記第2の素子は、コンデンサまたはインピーダンスを有し低周波を遮断する回路であることを特徴とする請求項2に記載の電力線通信システム。
  9. 前記第3の素子または前記第4の素子は、コンデンサまたはインピーダンスを有し低周波を遮断する回路であることを特徴とする請求項5に記載の電力線通信システム。
  10. 一次側に外部から電力を供給する電力線が接続され、二次側にグランド付電力線が接続されるトランスを備え、前記グランド付電力線を用いて、電力線通信を行う電力線通信方法であって、
    基地局は、前記グランド付き電力線におけるいずれかの電力線とグランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する基地局用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する基地局用分離手段と、外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段、を備え、
    端末局は、前記基地局が接続された電力線と前記グランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する端末用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する端末局用分離手段とを備え、
    前記基地局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第1の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第1の素子の他方と前記基地局の前記従属電圧源の一方を直列に接続し、前記基地局の前記従属電圧源の他方をグランに接続し、他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第2の素子を接続し、
    前記端末局が接続されている電力線とインピーダンスを有する第3の素子の一方を接続し、前記インピーダンスを有する前記第3の素子の他方と前記端末局の前記従属電流源の一方を直列に接続し、前記端末局の前記従属電流源の他方をグランド接続し、他方の前記電力線とグランドの間にインピーダンスを有する第4の素子を接続し、
    前記電力線通信において前記端末局から前記基地局へアップリンクするとき、前記基地局は、前記端末局から送信される第1の情報信号の送信タイミングを決める第1の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局は、第1の同期信号に同期させて前記第1の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて前記基地局に送信し、前記基地局が前記第1の情報信号を、前記基地局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    前記電力線通信において前記基地局からいずれかの端末局へダウンリンクするとき、前記端末局は、前記基地局から送信される第2の情報信号の送信タイミングを決める第2の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて送信し、前記基地局は、第2の同期信号に同期させて前記第2の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局が前記第2の情報信号を、前記端末局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    ことを特徴とする電力線通信方法。
  11. 前記基地局は、さらに前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源を備え、
    前記基地局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換えることを特徴とする請求項10に記載の電力線通信方法。
  12. 前記基地局が送信する、前記第2の情報信号が、符号分割多重アクセス型の信号であることを特徴とする請求項10または11に記載の電力線通信方法。
  13. 前記端末局は、さらに外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段と、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源とを備え、
    前記端末局に備えた前記従属電圧源と前記従属電流源を切換えることを特徴とする請求項10に記載の電力線通信方法。
  14. 前記端末局が送信する、前記第1の情報信号が、符号分割多重アクセス型の信号であることを特徴とする請求項10または13に記載の電力線通信方法。
  15. 一次側に外部から電力を供給する電力線が接続され、二次側にグランド付電力線が接続されるトランスを備え、前記グランド付電力線を用いて、電力線通信を行う電力線通信システムで用いる基地局であって、
    前記基地局は、前記グランド付き電力線におけるいずれかの電力線とグランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する基地局用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する基地局用分離手段と、外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段、を備え、
    前記基地局が接続された電力線と前記グランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する端末用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する端末局用分離手段とを備える、端末局と前記基地局は、前記電力線通信を行い、
    前記電力線通信において前記端末局から前記基地局へアップリンクするとき、前記基地局は、前記端末局から送信される第1の情報信号の送信タイミングを決める第1の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局は、第1の同期信号に同期させて前記第1の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて前記基地局に送信し、前記基地局が前記第1の情報信号を、前記基地局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    前記電力線通信において前記基地局からいずれかの端末局へダウンリンクするとき、前記端末局は、前記基地局から送信される第2の情報信号の送信タイミングを決める第2の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて送信し、前記基地局は、第2の同期信号に同期させて前記第2の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局が前記第2の情報信号を、前記端末局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    ことを特徴とする電力線通信システムで用いる基地局。
  16. 一次側に外部から電力を供給する電力線が接続され、二次側にグランド付電力線が接続されるトランスを備え、前記グランド付電力線を用いて、電力線通信を行う電力線通信システムで用いる端末局であって、
    前記端末局は、前記グランド付き電力線におけるいずれかの電力線と前記グランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電流源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する端末用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する端末局用分離手段、を備え、
    前記端末局が接続された電力線とグランド線の間に接続され、前記電力線通信に用いる信号を送信するために用いる従属電圧源と、前記電力線通信システムの回路構成により決まるインピーダンスを、パラメトリックなモデルを用いて推定する基地局用推定手段と、推定したインピーダンスを用いて、前記電力線通信に用いる信号を分離する基地局用分離手段と、外部装置と外部通信網を介して通信を行う手段、を備える基地局と前記端末局は、前記電力線通信を行い、
    前記電力線通信において前記端末局から前記基地局へアップリンクするとき、前記基地局は、前記端末局から送信される第1の情報信号の送信タイミングを決める第1の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局は、第1の同期信号に同期させて前記第1の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて前記基地局に送信し、前記基地局が前記第1の情報信号を、前記基地局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    前記電力線通信において前記基地局からいずれかの端末局へダウンリンクするとき、前記端末局は、前記基地局から送信される第2の情報信号の送信タイミングを決める第2の同期信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電流源を用いて送信し、前記基地局は、第2の同期信号に同期させて前記第2の情報信号を、前記基地局が接続されている電力線とグランド線に前記従属電圧源を用いて送信し、前記端末局が前記第2の情報信号を、前記端末局用分離手段を用いて抽出して復調する、
    ことを特徴とする電力線通信システムで用いる端末局。
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