JP4545030B2 - 密閉型圧縮機および製造方法 - Google Patents

密閉型圧縮機および製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、冷凍用、空調用などに用いられる密閉型圧縮機に係り、特に、密閉型圧縮機のCOPを向上させるための技術に関する。
従来、密閉容器内に電動要素と、この電動要素に駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した密閉型ロータリ圧縮機が知られている。この種の密閉型ロータリ圧縮機は、一般に、偏心回転運動するローラが所定のクリアランスを保ってシリンダに内設されてシリンダ内に三日月状の空間(いわゆる圧縮室)を形成するとともに、ローラに摺接するベーンが設けられて、シリンダ内の三日月状の空間が、ベーンにより、冷媒を吸気する低圧室側と冷媒を圧縮する高圧室側とに圧力的に仕切られるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−323276号公報
しかしながら、従来の技術においては、上記シリンダにおける三日月状の空間のシール性の向上が十分には図られておらず、密閉型ロータリ圧縮機の冷却効率(COP:Coefficient Of Performance:冷凍能力/入力電力)の低下を招くといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ローラとシリンダとの間のシール性を向上させ、以って、冷却効率を高めることのできる密閉型圧縮機と、この密閉型圧縮機を製造する際に用いて好適な製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、密閉容器内に電動要素と、前記電動要素の回転軸により駆動される回転圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機において、前記回転軸の周面に供給されたオイルを前記回転圧縮要素を構成するシリンダとローラとの間の圧縮室に吸入工程中に導くための油路を、前記密閉容器内で前記シリンダを支持する支持部材に前記回転軸側から当該支持部材の外周面まで貫通する貫通穴を設けて形成し、前記密閉容器の外側から溶接して前記密閉容器に前記支持部材を固着するときに、前記貫通穴の前記外周面側の開口端に対応する箇所を溶接するようにしたことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明は、密閉容器内に電動要素と、前記電動要素の回転軸により駆動される回転圧縮要素とを収容する密閉型圧縮機の製造方法において、前記回転軸の周面に供給されたオイルを前記回転圧縮要素を構成するシリンダとローラとの間の圧縮室に吸入工程中に導くための油路を、前記密閉容器内で前記シリンダを支持する支持部材に前記回転軸側から当該支持部材の外周面まで貫通する貫通穴を設けて形成するとともに、前記密閉容器に前記支持部材を溶接して固着する場合には、前記貫通穴の前記外周面側の開口端を溶接箇所に対応する位置に位置決めし、前記支持部材を把持して前記支持部材とともに前記シリンダおよび前記ローラを前記密閉容器に挿入した後、前記密閉容器の外側から前記溶接箇所を溶接するようにしたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、密閉容器内に電動要素と、前記電動要素の回転軸により駆動される回転圧縮要素とを収容する密閉型圧縮機の製造方法において、前記回転軸の周面に供給されたオイルを前記回転圧縮要素を構成するシリンダとローラとの間の圧縮室に吸入工程中に導くための油路を、前記密閉容器内で前記シリンダを支持する支持部材に前記回転軸側から当該支持部材の外周面まで貫通する貫通穴を設けて形成するとともに、前記貫通穴の前記外周面側の開口端を溶接箇所に対応する位置に位置決めする位置決め部材を設け、前記密閉容器に前記支持部材を溶接して固着する場合には、前記支持部材とともに前記シリンダおよび前記ローラを前記密閉容器に挿入するときに、前記位置決め部材により位置決めした後、前記密閉容器の外側から前記溶接箇所を溶接するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、回転圧縮要素を構成するシリンダとローラとの間の圧縮室に密閉容器内のオイルを吸入工程中に導く油路を設ける構成としたため、このオイルによりシリンダとローラとの間に十分な油膜が形成されてシール性が高められる。この結果、圧縮室内において、圧縮工程中の冷媒の低圧側への漏れが防止されるため、圧縮効率が高められ、以って、冷却効率が高められる。
さらに、シリンダを支持する支持部材を密閉容器の外側から溶接して密閉容器に固着するときに、油路を形成するために支持部材に設けた貫通穴の開口端に対応する箇所を溶接して、この開口端を閉塞するようにしたため、プラグなどを用いて開口端を閉塞する必要がなく、コストを抑えることができる。さらに、別途、開口端の閉塞のための作業が不必要になるため、組み立て工程を減らすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態に係る密閉型ロータリ圧縮機100の一態様を示す縦断面図であり、図2は回転圧縮要素を拡大して示す縦断面図である。この密閉型ロータリ圧縮機100は、冷媒の凝縮器と蒸発器との間に配管接続されて冷凍機ユニットを構成するものであり、図1に示すように、密閉容器1を有し、この密閉容器1の上側に電動要素2が、下側にこの電動要素2のクランクシャフト3によって駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素4が収納されている。
密閉容器1は、筒状のシェル部10と、このシェル部10にアーク溶接などにより固着されたエンドキャップ11とを備え、このエンドキャップ11には電動要素2に電力を供給する際の中継端子をなすターミナル12が設けられると共に、圧縮された冷媒を機外に吐出する吐出管13が設けられている。また、シェル部10の底部近くには、アキュムレータ5から回転圧縮要素4に冷媒を導く吸込管6が溶接などにより固着されている。
電動要素2は、いわゆるDCブラシレスモータなどの直流モータからなるものであり、回転子(ロータ)31と、シェル部10に固着された固定子(ステータ)32とを備え、回転子31にクランクシャフト3が固定されて、回転子31の回転力が回転圧縮要素4に伝達するようになっている。このクランクシャフト3は主軸受け7A(支持部材)および副軸受け7Bにより回転自在に支持されている。
図1および図2に示すように、回転圧縮要素4は、円筒形状を有するシリンダ41を有し、このシリンダ41は主軸受け7Aと副軸受け7Bとの間で、図示せぬボルトなどにより主軸受け7Aおよび副軸受け7Bと一体的に固定され、主軸受け7Aが密閉容器1の内側面に溶接により固着されて、この主軸受け7Aにシリンダ41が支持される。また、シリンダ41の上側の開口が主軸受け7Aに、下側の開口が副軸受け7Bにより閉塞されて、このシリンダ41内に圧縮室43が形成される。
圧縮室43には、クランクシャフト3に一体成形された偏心部44に嵌合されて偏心回転するローラ45が内設されている。また、図3に示すように、シリンダ41には、冷媒の吸込口48と吐出口40との間にベーン溝47が設けられ、このベーン溝47にはベーン46が摺動自在に配設されている。このベーン46は図示せぬスプリングなどの付勢部材によって常時ローラ45方向に押圧され、偏心部44およびローラ45の回転に応じてローラ45の外周面に摺接しながらベーン溝47内を往復動し、圧縮室43の内部を低圧室側43Aと高圧室側43Bに圧力的に仕切る役割を果たしている。
具体的には、ローラ45はその外側面の一端がシリンダ41の内側面49と常に所定のクリアランスで接するように設けられ、シリンダ41とローラ45との間の空間である圧縮室43が三日月状に形成される。そして、ベーン46がローラ45の外側面に当接し、このベーン46により三日月状の圧縮室43が低圧室側43Aと高圧室側43Bに仕切られる。
前掲図1および図2に示すように、シリンダ41の吸込口48には吸込管6が挿嵌され、また、上記吐出口40には、図示しない吐出バルブが設けられており、冷媒がこの吐出バルブで規定される吐出圧に達すると吐出口40から密閉容器1内に吐出される。
したがって、密閉型ロータリ圧縮機100にあっては、電動要素2がクランクシャフト3を回転駆動することによってローラ45を圧縮室43内において偏心回転させることにより、アキュムレータ5を介して機外から供給された冷媒が吸込管6を介して圧縮室43の低圧室側43Aに吸入され、その冷媒を高圧室側43Bに移動させながら圧縮して吐出口40から密閉容器1内に吐出し、吐出管13から機外に吐出することになる。
また、前掲図1および図2に示すように、密閉容器1の底部には、主軸受け7Aの下面(図中A−A’線にて示す)までオイル8が充填されており、このオイル8を主軸受け7A、副軸受け7Bおよび回転圧縮要素4とクランクシャフト3との間の摺擦部分や回転圧縮要素4の摺動部分に給油するオイルピックアップ50がクランクシャフト3の下端部3Aに設けられている。
具体的には、クランクシャフト3は円筒状に形成され、その下端部3Aに円筒状のオイルピックアップ50が圧入して取付けられている。オイルピックアップ50の内部には、図2に示すように、螺旋形のオイル流路を構成するパドル51が一体成形されており、クラックシャフト3の回転により生じる遠心力によりオイルピックアップ50が下端50Aから密閉容器1に貯留されたオイル8を吸込み、パドル51がオイル8を上向きに送給する。そして、このオイル8がオイルピックアップ50に穿たれた給油孔52を経て、クランクシャフト3の周面、特に、主軸受け7A、副軸受け7Bおよび回転圧縮要素4とクランクシャフト3との各摺擦部分に供給される。
ここで、上述の通り、ローラ45は、シリンダ41の内側面49と常に所定のクリアランスで接するように内設されているため、圧縮室43のシール性が十分なものでなく冷却効率の低下を招くことになる。
そこで、本実施の形態では、密閉容器1に貯留されているオイル8を冷媒の吸入工程中に圧縮室43に導く油路62を有し、オイル8を圧縮室43に注入する油注入部60を密閉型ロータリ圧縮機100に設ける構成とし、注入されたオイル8によりローラ45とシリンダ41との間に十分な油膜を形成してシール性を高めるようにしている。以下、かかる構成について詳述する。
図2および図4に示すように、油注入部60は、主軸受け7Aに設けられた油貯留部61と、この油貯留部61からシリンダ41の圧縮室43に連通する油路62とを有して構成されている。油貯留部61は主軸受け7Aにクランクシャフト3の外周面に沿った環状の空間を設けて形成され、上記オイルピックアップ50から供給されてクランクシャフト3の外周面に導かれたオイル8が、この油貯留部61に貯留される。
図4に示すように、油路62は主軸受け7Aに形成された副油路63と、シリンダ41に形成され、副油路63に連通する主油路64とから構成される。詳細には、副油路63は、主軸受け7Aの外周面から油貯留部61にかけて貫通する第1油路65(貫通穴)と、主軸受け7Aの下面から上方向(厚さ方向)に穿たれて第1油路65と連通する第2油路66とから構成される。
主油路64は、シリンダ41の上面に設けられ、主軸受け7Aに形成された第2油路の開口端と一端が連通し、他端が圧縮室43に連通するように延びる細溝として形成されている。また、冷媒の圧縮室43への吸入工程中に、油貯留部61に貯留されているオイル8を圧縮室43に注入すべく、主油路64の一端64Aが低圧室側43Aのシリンダ内側面49に開口するように形成され、特に、図3に示すように、主油路64の一端64Aが、吸込口48とシリンダ41の中心点Oを結ぶ基準線Lを基準にして所定の角度θ1〜θ2(θ1:0°、θ2:170°(より好ましくはθ1:125°、θ2:165°))の範囲に開口するように形成している(図示例では約125°)。
以上の構成の下、密閉容器1内のオイル8には冷媒の吐出圧(例えば3MPa)が作用しているため、油貯留部61に貯留されている高圧のオイル8が、圧縮室43の低圧室側43Aの内圧(例えば1.1MPa)との差圧により、副油路63および主油路64からなる油路62を経由して、シリンダ41の圧縮室43の低圧室側43Aに注入される。
したがって、冷媒の吸入工程中にオイル8が圧縮室43に注入され、このオイル8によって、シリンダ内側面49とローラ45との間に十分な油膜が形成されシール性が高められる。この結果、各シリンダ41A、41Bの圧縮室43において低圧室側43Aと高圧室側43Bとがより確実に分離されるため、低圧室側43Aに吸入された冷媒が高圧室側43Bに圧縮される過程(圧縮工程)で低圧室側43Aへの圧縮冷媒の漏れが防止され、冷媒の圧縮効率が高められ、以って、密閉型ロータリ圧縮機100の冷却効率の向上が図られる。
また、本実施の形態では、シリンダ内側面49に開口する主油路64の断面積Dを調整することで、圧縮室43に注入されるオイル量を調整することとし、このとき、主油路64の断面積Dを圧縮室43の排除容積をVとの比率R(=D/V)が所定の範囲内に収まるように決定することとしている。詳細には、上記比率Rが小さ過ぎる場合には、主油路64が狭くなり過ぎてオイル8が圧縮室43内に注入されなくなってしまい、これとは逆に、上記比率Rが大きすぎる場合には、圧縮室43内にオイル8が過度に注入されて液圧縮が生じてしまう。そこで、上記比率Rを0.004〜0.03(mm2/cc)の範囲に収めることが望ましく、これにより、オイル8の過度の注入による液圧縮を防止しつつ、シリンダ内側面49とローラ45との間のシール性が高められる。
ここで、本実施の形態では、油路62を構成する副油路63を主軸受け7Aに設ける構成とし、この副油路63が、主軸受け7Aの外周面から油貯留部61にかけて貫通する第1油路65を備えることは上述した通りであるが、このとき、第1油路65の主軸受け7A外周面側の開口端65Aを閉塞する必要がある。そこで、本実施の形態では、回転圧縮要素4を密閉容器1内に固着する際に、第1油路65の開口端65Aを閉塞するようにしている。
詳述すると、シリンダ41の上下に主軸受け7Aおよび副軸受け7Bをボルトなどで固定した後、これらを含む回転圧縮要素4を密閉容器1内に挿入し、密閉容器1の外周に沿って複数箇所を密閉容器1の外側からタック(TUCK)溶接すことにより主軸受け7Aを密閉容器1に固着する。このとき、図2および図4に示すように、上記第1油路65の開口端65Aに対応する箇所P、すなわち、開口端65Aが密閉容器1の内側面に当接する箇所Pをタック溶接することで、開口端65Aが密閉容器1の内側面により閉塞される。
したがって、プラグなどを用いて主軸受け7Aに設けた第1油路65(貫通穴)を閉塞する必要がないため、低コスト化が図られるとともに、回転圧縮要素4を密閉容器1に固定するための溶接作業により第1油路65が閉塞されるため、組み立て作業工程が減り、生産性の向上が図られる。
ここで、回転圧縮要素4を密閉容器1の外側からタック溶接により固着するため、タック箇所が上記第1油路65Aの開口端65Aに対応する位置からずれる恐れがある。そこで、回転圧縮要素4を密閉容器1に挿入する前に、第1油路65Aの開口端65Aがタック溶接箇所Pに位置するように位置決めし、この位置決めを保持すべく非可動部材である主軸受け7A(支持部材)を把持して回転圧縮要素4を密閉容器1に挿入した後、タック溶接箇所Pに対してタック溶接を施すことで、開口端65Aに対応する箇所を確実に溶接することが可能となる。
なお、回転圧縮要素4を密閉容器1に挿入する前に位置決めを行う構成ではなく、密閉容器1の内周面と回転圧縮要素4の主軸受け7Aの外周面上とに、位置決め用部材を設け、回転圧縮要素4の挿入時に位置決めを行うようにしても良い。この位置決め部材は、密閉容器1の内周面と回転圧縮要素4の主軸受け7Aの外周面上とのいずれか一方に凸部を設け、回転圧縮要素4の挿入時に凸部をガイドするガイド溝を他方に設けることで実施可能であり、また、回転圧縮要素4を密閉容器1内に挿入した後、回転圧縮要素4をクランクシャフト3の軸周りに回転させたときに所定の位置で係止して位置決めする係止部材を設けることでも実施可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シリンダ41とローラ45との間の圧縮室43に密閉容器1内のオイル8を吸入工程中に導く油路62を設ける構成としたため、圧縮室43に注入されたオイル8によりシリンダ41とローラ45との間に十分な油膜が形成されシール性が高められる。したがって、圧縮室43内において圧縮工程中の冷媒の低圧室側43Aへの漏れが防止されるため、圧縮効率が高められ、以って、密閉圧縮機100の冷却効率を高めることができる。
また本実施の形態によれば、油路62を構成する主油路64の断面積Dと圧縮室43の排除容積Vとの比率が所定の範囲内となるようにしたため、オイル8の過度の注入による液圧縮を防止しつつ、シリンダ内側面49とローラ45Aとの間のシール性を高めることができる。
特に、本実施の形態によれば、シリンダ41を密閉容器1内で支持する主軸受け7Aにクランクシャフト3から外周面まで貫通する第1油路65を有して上記油路62を構成するとともに、密閉容器1の外側から溶接して密閉容器1に主軸受け7Aを固着する際に、上記第1油路65の外周面側の開口端65Aに対応する箇所Pをタック溶接して、この開口端65Aを閉塞するようにしたため、プラグなどを用いて第1油路65を閉塞する必要がなく、コストを抑えることができる。また、回転圧縮要素4を密閉容器1に固定する際の溶接作業により第1油路65が閉塞されるため、組み立て作業工程が減り、生産性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、回転圧縮要素4を密閉容器1に挿入する前に、第1油路65Aの開口端65Aがタック溶接箇所Pに位置するように位置決めし、主軸受け7Aを把持して回転圧縮要素4を密閉容器1に挿入した後、タック溶接箇所Pに対してタック溶接を施すようにしたため、開口端65Aに対応する箇所を確実に溶接することが可能となる。
なお、密閉容器1の内周面と回転圧縮要素4の主軸受け7Aの外周面上とに、位置決め用部材を設け、回転圧縮要素4の挿入するときに位置決めが行われるようにすることでも、開口端65Aに対応する箇所を確実に溶接することが可能となる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。
例えば、上述した実施の形態では、1基のシリンダ41を備える密閉型ロータリ圧縮機100を例示したが、これに限らず、シリンダが2基の密閉型ロータリ圧縮機100にも本発明を適用することが可能である。
詳述すると、2基のシリンダを有する構成においては、図5および図6に示すように、シリンダ41A、41Bが主軸受け7Aと副軸受け7Bとの間に仕切板42を介して上下に配設され、上段のシリンダ41Aの上側の開口面が主軸受け7Aに、下側の開口面が仕切板42により閉塞され、また、下段のシリンダ41Bの下側の開口面が副軸受け7Bに、上側の開口面が仕切板42により閉塞されて、シリンダ41A、41B内に圧縮室43が形成される。
また、上述した実施の形態と同様にして、油貯留部61と、第1油路65(貫通穴)および第2油路66を有する副油路63とが主軸受け7Aに形成される。また、副油路63の第2油路66と連通するように上段のシリンダ41および仕切板42を上下に貫通する縦油路67が設けられ、この縦油路67と連通してオイル8を圧縮室43に導く主油路64がシリンダ41A、41Bのそれぞれの上面に形成される。
そして、このように構成された回転圧縮要素4を密閉容器1に溶接するときには、シリンダ41A、仕切板42およびシリンダ41Bを主軸受け7Aおよび副軸受け7Bの間に配置してボルトなどで固定した後、これらを含む回転圧縮要素4を密閉容器1内に挿入し、主軸受け7Aに設けられた第1油路65の開口端65Aに対応する箇所Pをタック溶接することで、開口端65Aが密閉容器1の内側面により閉塞される。
本発明の実施の形態に係る密閉型ロータリ圧縮機の一態様を示す縦断面図である。 回転圧縮要素を拡大して示す縦断面図である。 シリンダの平面図である。 油注入部を拡大して示す縦断面図である。 2基のシリンダを備える密閉型ロータリ圧縮機の回転圧縮要素を示す縦断面図である。 油注入部を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1 密閉容器
2 電動要素
4 回転圧縮要素
7A 主軸受け
7B 副軸受け
8 オイル
41、41A、41B シリンダ
43 圧縮室
43A 低圧室側
43B 高圧室側
45A、45B ローラ
46 ベーン
48 吸込口
60 油注入部
61 油貯留部
62 油路
P 溶接箇所

Claims (3)

  1. 密閉容器内に電動要素と、前記電動要素の回転軸により駆動される回転圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機において、
    前記回転軸の周面に供給されたオイルを前記回転圧縮要素を構成するシリンダとローラとの間の圧縮室に吸入工程中に導くための油路を、前記密閉容器内で前記シリンダを支持する支持部材に前記回転軸側から当該支持部材の外周面まで貫通する貫通穴を設けて形成し、
    前記密閉容器の外側から溶接して前記密閉容器に前記支持部材を固着するときに、前記貫通穴の前記外周面側の開口端に対応する箇所を溶接するようにした
    ことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 密閉容器内に電動要素と、前記電動要素の回転軸により駆動される回転圧縮要素とを収容する密閉型圧縮機の製造方法において、
    前記回転軸の周面に供給されたオイルを前記回転圧縮要素を構成するシリンダとローラとの間の圧縮室に吸入工程中に導くための油路を、前記密閉容器内で前記シリンダを支持する支持部材に前記回転軸側から当該支持部材の外周面まで貫通する貫通穴を設けて形成するとともに、
    前記密閉容器に前記支持部材を溶接して固着する場合には、
    前記貫通穴の前記外周面側の開口端を溶接箇所に対応する位置に位置決めし、前記支持部材を把持して前記支持部材とともに前記シリンダおよび前記ローラを前記密閉容器に挿入した後、前記密閉容器の外側から前記溶接箇所を溶接するようにした
    ことを特徴とする密閉型圧縮機の製造方法。
  3. 密閉容器内に電動要素と、前記電動要素の回転軸により駆動される回転圧縮要素とを収容する密閉型圧縮機の製造方法において、
    前記回転軸の周面に供給されたオイルを前記回転圧縮要素を構成するシリンダとローラとの間の圧縮室に吸入工程中に導くための油路を、前記密閉容器内で前記シリンダを支持する支持部材に前記回転軸側から当該支持部材の外周面まで貫通する貫通穴を設けて形成するとともに、
    前記貫通穴の前記外周面側の開口端を溶接箇所に対応する位置に位置決めする位置決め部材を設け、
    前記密閉容器に前記支持部材を溶接して固着する場合には、
    前記支持部材とともに前記シリンダおよび前記ローラを前記密閉容器に挿入するときに、前記位置決め部材により位置決めした後、前記密閉容器の外側から前記溶接箇所を溶接するようにした
    ことを特徴とする密閉型圧縮機の製造方法。
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