JP4538876B2 - Automotive parts - Google Patents

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憲一 歌崎
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた機械特性、耐熱性、疲労特性、寸法安定性、耐薬品性、耐候性、表面外観を有する自動車用部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、環境問題から自動車部品についてもリサイクルが重要となってきている。自動車部品には、多種の樹脂が使われており、そのことがリサイクルの大きな障害となっており、部品材料の共通化が課題となっている。
【0003】
ポリエステル樹脂は、繊維、フイルム、ボトル、各種電気・電子部品、機械部品などに広く用いられ汎用性があることから、リサイクルのためには非常に有望であり、自動車部品においてもポリエステル樹脂で部品を共通化できるのが望ましい。
【0004】
しかしながら、従来のポリエステル樹脂は、自動車用の内外装部品やアンダーフード部品のように過度の外力や加熱、あるいは、日光に曝される条件下で使用される各種部品の材料として素材を共通化して用いようとした場合、その特性は必ずしも十分ではなく、適用には限界があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のポリエステル樹脂の問題点を改良し、優れた機械特性、耐熱性、疲労特性、寸法安定性、耐薬品性、耐候性、表面外観を有する自動車用部品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。
【0007】
すなわち本発明は、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、(B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母0.1〜40重量部と、(E)無水マレイン酸またはポリ無水マレイン酸0.05〜10重量部を配合してなる強化ポリエステル樹脂組成物を成形してなる自動車用部品、
化ポリエステル樹脂組成物が、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、さらに(F)ヒンダードフェノール系化合物、ホスファイト化合物、ホスホナイト化合物、チオエーテル化合物の少なくとも一つ0.001〜5重量部を配合してなるものである上記のいずれか記載の自動車用部品、
強化ポリエステル樹脂組成物が、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、さらに(G)モンタン酸化合物、低分子量ポリオレフィンの少なくとも一つ0.001〜5重量部を配合してなるものである上記のいずれか記載の自動車用部品、
さらに、自動車用部品が自動車用アンダーフード部品、内装部品または外装部品、コネクターである上記のいずれか記載の自動車用部品である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる(A)熱可塑性ポリエステルとしてはジカルボン酸あるいは、そのエステル形成性誘導体とジオールあるいはそのエステル形成性誘導体とを主成分とする重縮合反応により得られる非液晶性または液晶性の重合体ないしは共重合体が挙げられる。
【0009】
上記ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,4´−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸およびこれらのエステル形成性誘導体などが挙げられる。
【0010】
また、ジオール成分としては炭素数2〜20の脂肪族グリコールすなわち、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオールなど、あるいは分子量400〜6000の長鎖グリコール、すなわちポリエチレングリコール、ポリ−1,3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどおよびこれらのエステル形成性誘導体などが挙げられる。これらの重合体ないしは共重合体の例としては、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリブチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリブチレン(テレフタレート/アジペ−ト)、ポリプロピレンテレフタレート、ポリプロピレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/アジペート)、ビスフェノールA(テレフタレート/イソフタレート)、ポリブチレンナフタレート、ポリブチレン(テレフタレート/ナフタレ−ト)、ポリプロピレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリ(シクロヘキサンジメチレン/エチレン)テレフタレート、ポリ(シクロヘキサンジメチレン/エチレン)(テレフタレート/イソフタレート)などが挙げられる。
【0011】
また、ポリエーテル成分あるいは脂肪族ポリエステル成分をさらに共重合した共重合体が挙げられる。例えば、ポリブチレンテレフタレート・ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート・ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート・ポリ(プロピレンオキシド/エチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート・ポリ(プロピレンオキシド/エチレンオキシド)グリコールブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート・ポリブチレンアジペートブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート・ポリ−ε−カプロラクトンブロック共重合体などが挙げられる。
【0012】
また、液晶性のポリエステルとしては、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位などから選ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成するポリエステルを挙げることができる。
【0013】
芳香族オキシカルボニル単位としては、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成した構造単位、芳香族ジオキシ単位としては、例えば、4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンあるいはt−ブチルハイドロキノンなどから生成した構造単位、芳香族ジカルボニル単位としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸から生成した構造単位、芳香族イミノオキシ単位としては、例えば、4−アミノフェノールから生成した構造単位が挙げられる。具体的には、p−オキシ安息香酸/ポリエチレンテレフタレート、p−オキシ安息香酸/6−オキシ−2−ナフトエ酸などの共重合ポリエステルなどの液晶性ポリエステルが挙げられる。
【0014】
これらの中で、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリ(シクロヘキサンジメチレン/エチレン)テレフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート・ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールのポリエーテルエステル共重合体およびポリブチレンテレフタレート/イソフタレート・ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールのポリエーテルエステル共重合体が好ましく用いられ、特にポリブチレンテレフタレートが好ましい。これらは、単独で用いても2種以上混合して用いても良い。
【0015】
本発明における(B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母とは、(B−1)交換性の陽イオンを層間に有する膨潤性合成雲母の交換性の陽イオンを、(B−2)有機オニウムイオンで置き換えた包接化合物である。
【0016】
(B−1)交換性の陽イオンを層間に有する膨潤性合成雲母は、幅0.05〜0.5μm、厚さ6〜15オングストロームの板状物が積層した構造を持ち、その板状物の層間に交換性の陽イオンを有している。そのカチオン交換容量は0.2〜3meq/gのものが挙げられ、好ましくはカチオン交換容量が0.8〜1.5meq/gのものである。
【0017】
膨潤性合成雲母の具体例としては、Na型四珪素フッ素雲母、Li型フッ素テニオライトなどである。
【0018】
(B−2)有機オニウムイオンとしてはアンモニウムイオンやホスホニウムイオン、スルホニウムイオンなどが挙げられる。これらのなかではアンモニウムイオンとホスホニウムイオンが好ましく、特にアンモニウムイオンが好んで用いられる。アンモニウムイオンとしては、1級アンモニウム、2級アンモニウム、3級アンモニウム、4級アンモニウムのいずれでも良い。
【0019】
1級アンモニウムイオンとしてはデシルアンモニウム、ドデシルアンモニウム、オクタデシルアンモニウム、オレイルアンモニウム、ベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
【0020】
2級アンモニウムイオンとしてはメチルドデシルアンモニウム、メチルオクタデシルアンモニウムなどが挙げられる。
【0021】
3級アンモニウムイオンとしてはジメチルドデシルアンモニウム、ジメチルオクタデシルアンモニウムなどが挙げられる。
【0022】
4級アンモニウムイオンとしてはベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、ベンジルトリブチルアンモニウム、ベンジルジメチルドデシルアンモニウム、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウム、ベンザルコニウムなどのベンジルトリアルキルアンモニウムイオン、トリメチルオクチルアンモニウム、トリメチルドデシルアンモニウム、トリメチルオクタデシルアンモニウムなどのアルキルトリメチルアンモニウムイオン、ジメチルジオクチルアンモニウム、ジメチルジドデシルアンモニウム、ジメチルジオクタデシルアンモニウムなどのジメチルジアルキルアンモニウムイオン、トリオクチルメチルアンモニウム、トリドデシルメチルアンモニウムなどのトリアルキルメチルアンモニウムイオン、ベンゼン環を2個有するベンゼトニウムイオンなどが挙げられる。
【0023】
また、これらの他にもアニリン、p−フェニレンジアミン、α−ナフチルアミン、p−アミノジメチルアニリン、ベンジジン、ピリジン、ピペリジン、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸などから誘導されるアンモニウムイオンなども挙げられる。
【0024】
これらのアンモニウムイオンの中でも、好ましい化合物としては、トリオクチルメチルアンモニウム、ベンジルジメチルドデシルアンモニウム、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウム、ベンザルコニウムなどが挙げられる。これらのアンモニウムイオンは、一般的には、混合物として入手可能であり、前記の化合物名称は少量の類縁体を含む代表化合物の名称である。これらは、1種類で使用しても良いし、2種類以上を混合して使用しても良い。
【0025】
本発明で用いられる(B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母は(B−1)交換性の陽イオンを層間に有する膨潤性合成雲母と(B−2)有機オニウムイオンを公知の方法で反応させることにより製造することができる。具体的には、水、メタノール、エタノールなどの極性溶媒中でのイオン交換反応による方法か、膨潤性合成雲母に液状あるいは溶融させたアンモニウム塩を直接反応させることによる方法などが挙げられる。
【0026】
本発明において、膨潤性合成雲母に対する有機オニウムイオンの量は、膨潤性合成雲母の分散性、溶融時の熱安定性、成形時のガス、臭気の発生抑制などの点から、膨潤性合成雲母の陽イオン交換容量に対し通常、0.4〜2.0当量の範囲であるが、0.8〜1.2当量であることが好ましい。
【0027】
また、これら膨潤性合成雲母は上記の有機オニウム塩に加え、反応性官能基を有するカップリング剤で予備処理して使用することは、より優れた機械的強度を得るために好ましい。かかる反応性官能基を有するカップリング剤としては、イソシアネート系化合物、有機シラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、エポキシ化合物などが挙げられる。
【0028】
特に好ましいのは、有機シラン系化合物であり、その具体例としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有アルコキシシラン化合物、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどのメルカプト基含有アルコキシシラン化合物、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシシラン、γ−(2−ウレイドエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのウレイド基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシランなどのイソシアナト基含有アルコキシシラン化合物、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合物、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ヒドロキシプロピルトリエトキシシランなどの水酸基含有アルコキシシラン化合物、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩等の炭素炭素不飽和基含有アルコキシシラン化合物などが挙げられる。特に、炭素炭素不飽和基含有アルコキシシラン化合物が好ましく用いられる。これらシランカップリング剤での膨潤性合成雲母の処理は、水、メタノール、エタノールなどの極性溶媒中、あるいはこれらの混合溶媒中でシランカップリング剤を膨潤性合成雲母に吸着させる方法か、ヘンシェルミキサー等の高速攪拌混合機の中に膨潤性合成雲母を添加し、攪拌しながらシランカップリング剤あるいは有機溶媒を含む水溶液の形で滴下して吸着させる方法、さらには膨潤性合成雲母に直接シランカップリング剤を添加して、乳鉢等で混合して吸着させることによる方法のどれを用いても良い。膨潤性合成雲母をシランカップリング剤で処理する場合には、シランカップリング剤のアルコキシ基の加水分解を促進するために水、酸性水、アルカリ性水等を同時に混合するのが好ましい。また、シランカップリング剤の反応効率を高めるため、水のほかにメタノールやエタノール等の水、シランカップリング剤両方を溶解する有機溶媒を混合してもかまわない。このようなシランカップリング剤で処理した膨潤性合成雲母を熱処理することによってさらに反応を促進させることも可能である。なお、予め膨潤性合成雲母のカップリング剤での処理を行わずに、膨潤性合成雲母と熱可塑性ポリエステルを溶融混練する際に、これらカップリング剤を添加するいわゆるインテグラルブレンド法を用いてもよい。
【0029】
本発明において(B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母の配合量は(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、0.1〜40重量部、好ましくは1〜30重量部、特に好ましくは2〜10重量部となる範囲である。量が少なすぎると改良効果が小さく、多すぎると靱性が低下する場合がある。
【0030】
(B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母は、熱可塑性ポリエステル中に均一に分散していることが好ましい。ここでいう均一な分散とは、膨潤性合成雲母が5層以下の積層状態で局所的な固まりを持たずに分散していることをいい、分散状態は電子顕微鏡で観察できる。
【0031】
本発明においてはさらに(C)ポリカーボネートを配合することが可能であり、かかる(C)ポリカーボネートとしては、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリール化合物とジフエニルカーボネートなどの炭酸エステルとを反応させるエステル交換法によつて得られる重合体または共重合体が挙げられ、代表的なものとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン(ビスフエノールA)から製造されたポリカーボネートがあげられる。
【0032】
上記ジヒドロキシジアリール化合物としては、ビスフエノールAの他、ビス(4−ヒドロキシフエニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)フエニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフエニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−第3ブチルフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5ジブロモフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5ジクロロフエニル)プロパンのようなビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロヘキサンのようなビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、4,4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフエニルエーテル、のようなジヒドロキシジアリールエーテル類、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルフイド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフエニルスルフイドのようなジヒドロキシジアリールスルフイド類、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフエニルスルホキシドのようなジヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフエニルスルホンのようなジヒドロキシジアリールスルホン類等があげられる。
【0033】
これらは単独でまたは2種以上混合して使用されるが、これらの他にピペラジン、ジピペリジル、ハイドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシジフエニル等を混合して使用してもよい。ポリカーボネートの量は、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して5〜60重量部が好ましい。
【0034】
本発明においては(D)繊維状無機充填材を配合することが可能であり、かかる(D)繊維状無機充填剤としては、ガラス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウイスカ−、ホウ酸アルミニウムウイスカ−、マグネシウム系ウイスカ−、珪素系ウイスカ−、ウォラストナイト、セピオライト、アスベスト、スラグ繊維、ゾノライト、エレスタダイト、石膏繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維、硼素繊維などが挙げられる。これらの繊維状強化剤の中では、ガラス繊維、炭素繊維および金属繊維が好ましく、ガラス繊維がさらに好ましい。
【0035】
上記の繊維状無機充填剤はエチレン/酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂で被覆または集束されていてもよい。繊維状無機充填剤は平均繊維径が2〜50μmのものが好ましく使用でき、通常アミノシランやエポキシシランで表面処理したものがより効果を発現する。
【0036】
また、繊維状無機充填剤の配合量は、機械特性の改良効果、成形性の点から(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、2〜100重量部が好ましい。
【0038】
本発明においては、さらに熱可塑性ポリエステルと反応性を有する官能基を分子内に1個以上有する(E)無水マレイン酸またはポリ無水マレイン酸を配合する。ポリ無水マレイン酸としては、例えばJ. Macromol. Sci.-Revs. Macromol. Chem., C13(2), 235(1975)等に記載のものを用いることができる。ポリ無水マレイン酸の重合度は2〜100が好ましく、2〜50がより好ましく、さらに2〜20が最も好ましい。
【0039】
こで用いられる(E)無水マレイン酸またはポリ無水マレイン酸は実質的に熱可塑性ポリエステルと溶融混練する際に無水物の構造を取ればよく、これら(E)無水マレイン酸またはポリ無水マレイン酸を加水分解してカルボン酸あるいはその水溶液の様な形態で溶融混練に供し、溶融混練の際の加熱により脱水反応させ、実質的に無水酸の形で熱可塑性ポリエステルと溶融混練してもかまわない。
【0042】
本発明で用いられる(E)無水マレイン酸またはポリ無水マレイン酸の配合量は靱性改良効果、成形性の点から(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して0.05〜10重量部であり、さらに0.1〜5重量部の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜3重量部である。
【0043】
本発明においては、さらに(F)ヒンダードフェノール系化合物、ホスファイト化合物、ホスホナイト化合物、チオエーテル化合物の少なくとも一種を配合することにより、有機オニウム塩の分解により、熱可塑性ポリエステルと層状珪酸塩の相互作用が低下することを抑制することが可能である。
【0044】
上記(F)ヒンダ−ドフェノ−ル系化合物は分子量400以上のものが好ましく、具体的には、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト]、1,6−へキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト]、N,N’−ヘキサメチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナマミド)、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサピロ[5,5]ウンデカンなどがあげられる。この中でトリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト]、1,6−へキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト] 、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト]が特に好ましい。
【0045】
前記(F)有機ホスファイト、またはホスホナイト化合物は少なくとも1つのP−O結合が芳香族基に結合しているものが好ましい。このような化合物は下記化学式で表わされる。
【0046】
【化1】

Figure 0004538876
【0047】
ここで、R1 、R2 、R3 のうちの少なくとも1つは炭素数6から30の芳香族基であり、その他のR1 、R2 、R3 は水素、もしくは炭素数1から30の脂肪族基である。
【0048】
【化2】
Figure 0004538876
【0049】
ここで、R4 、R5 、R6 のうちの少なくとも1つは炭素数6から30の芳香族基であり、その他のR4 、R5 、R6 は水素、もしくは炭素数1から30の脂肪族基である。
【0050】
このような化合物の具体例としては次のものを挙げることができる。すなわち、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンホスフォナイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチル−フェニル)ブタン、トリス(ミックスドモノおよびジ−ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、4,4’−イソプロピリデンビス(フェニル−ジアルキルホスファイト)などが挙げられ、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトなどが好ましく使用できる。
【0051】
前記(C)チオエーテル系化合物は前記ヒンダ−ドフェノ−ル系化合物、ホスファイト系化合物と併用して用いることが望ましい。具体的な例としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ドデシルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−オクタデシルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステアリルチオプロピオネート)などが挙げられる。
【0052】
本発明において、これらの(F)ヒンダ−ドフェノ−ル系化合物、ホスファイト系化合物、チオエーテル系化合物は1種または2種以上併用して使用する事が可能である。(F)ヒンダ−ドフェノ−ル系化合物、ホスファイト系化合物、チオエーテル系化合物の配合量は、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して0.001〜5重量部が好ましい。
【0053】
本発明では(G)モンタン酸化合物および低分子量ポリオレフィンの少なくとも一種含むことが好ましい。
【0054】
本発明で用いる(G)モンタン酸化合物とは、26〜32の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン酸を主成分とする混合物を酸化、エステル化あるいは金属塩化させたものを言う。
【0055】
例えば、モンタン酸と0.1〜1当量の金属の酸化物または水酸化物との反応せたもの、モンタン酸をアルキレン基中に2〜4個の炭素を有する2価アルコール0.1〜1当量で部分的にエステル化させたもの、またはモンタン酸をアルキレン基中に2〜4個の炭素を有する2価アルコール0.1〜1当量で部分的にエステル化し、ついで金属酸化物または水酸化物で中和させたものなどが挙げられる。ここで用いるジオールは、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオールなどが挙げられ、金属としては周期律表の第1〜3の金属、例えばナトリウム、ベリリュウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、アルミニウムなどが挙げられる。
【0056】
具体的にはモンタン酸、モンタン酸カルシウム塩、モンタン酸ナトリウム塩、モンタン酸/エチレングリコールエステル、モンタン酸/グリセリンエステル、モンタン酸/ブチレングリコールエステル、モンタン酸/ブチレングリコールエステルカルシウム塩、モンタン酸/ブチレングリコールエステルナトリウム塩などが挙げられる。
【0057】
本発明で用いる(G)低分子量ポリオレフィンとしては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチレン、変性ポリエチレンなどが挙げられ、粘度平均分子量で500〜5000であり、酸価が0〜100mgKOH/gの範囲にあるものが好ましく使用できる。ここでいう酸化ポリエチレンは、適当な条件下で加熱溶融することによって得られたもの、または酸化ポリエチレンワックスが融解している間に2価金属の水酸化物を加えて反応させたものをいい、2価金属塩の好ましい具体例としては、マグネシウム塩、カルシウム塩、ストロンチウム塩又はバリウム塩を挙げることができる。ここでいう変性ポリエチレンとしては、カルボキシル基及びカルボン酸無水物基保有化合物をグラフトして得られるものを言う。
【0058】
本発明においては、これらのモンタン酸化合物および低分子量ポリオレフィンは1種または2種以上併用して使用する事が可能である。(G)モンタン酸化合物および低分子量ポリオレフィンの配合量は、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して0.001〜5重量部が好ましい。
【0059】
本発明ではさらに、耐衝撃改良剤を添加しても良い。耐衝撃改良剤としては成形品の耐衝撃性を改良できるものであれば特に制限されない。例えば下記の各耐衝撃性改良材から選ばれる少なくとも1種のものを用いることができる。
【0060】
具体例としては,ポリエチレン、ポリプロプレン、エチレン−プロピレン共重合体およびエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体およびそのアルカリ金属塩(いわゆるアイオノマー)、エチレン−グリシジルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体(たとえば、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体)、ジエンゴム(たとえばポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン)およびジエンとビニル単量体との共重合体(たとえばスチレン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレンランダム共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリブタジエンにスチレンをグラフト共重合せしめたもの、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体)、ポリイソブチレンおよびイソブチレンとブタジエン又はイソプレンとの共重合体、天然ゴム、チオコールゴム、多硫化ゴム、アクリルゴム、ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム、エピクロロヒドリンゴム、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマーなどが挙げられる。
【0061】
耐衝撃改良剤の配合量は、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して2〜50重量部が好ましい。
【0062】
本発明に対して、公知の難燃化剤を1種以上含有することができる。難燃化剤の具体例としては、臭素または塩素を含有するハロゲン系化合物、三酸化アンチモンなどのアンチモン化合物、無機水和物およびリン化合物などである。
【0063】
本発明の組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、通常の添加剤、例えば紫外線吸収剤、熱安定剤、滑剤、発泡剤、離形剤、染料および顔料を含む着色剤などの1種または2種以上をさらに含有することができる。
【0064】
また少量の他の熱可塑性樹脂(例えばアクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイドなど)、熱硬化性樹脂(例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)などを含有することもできる。
【0065】
本発明の組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、少量の他の無機充填剤を含有させて用いることができる。ここでいう無機充填剤とは粒子状あるいはフレーク状の充填剤を意味し、例えば、ガラスビーズ、ガラスフレーク、珪藻土、マイカ、セリサイト、ゼオライト、ドロマイト、微粉ケイ酸、長石粉、チタン酸カリウム、シラスバルーン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸アルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化鉄、チタン酸バリウム、フッ化カルシウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、金属粉、ノバキュライト、ドーソナイト、白土およびカ−ボンブラックなどが挙げられる。
【0066】
本発明組成物の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば熱可塑性ポリエステル樹脂、層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された層状珪酸塩および必要に応じてその他の添加剤を予めブレンドした後、熱可塑性ポリエステル樹脂の融点以上において、ニーデングブロックを1ゾーン以上有する2軸押出機のホッパーに供給し、均一に溶融混練する方法などが好ましく用いられる。繊維状無機充填剤を添加する場合には、サイドフィーダーから添加される方法などが好ましく用いられる。また、溶融混練時に発生する水分や、低分子量の揮発成分を除去する目的で、ベント口を設けることも好んで用いられる。
【0067】
得られた強化ポリエステル樹脂組成物は、通常公知の射出成形、押出成形などの任意の方法で自動車用部品に成形できる。
【0068】
本発明の自動車部品は、その優れた機械特性、耐熱性、疲労特性、寸法安定性、耐薬品性を活かして自動車用アンダーフード部品に適する。
【0069】
本発明の自動車用アンダーフード部品としては、エアフローメーター、エアポンプ、サーモスタットハウジング、エンジンマウント、イグニッションホビン、イグニッションケース、クラッチボビン、センサーハウジング、アイドルスピードコントロールバルブ、バキュームスイッチングバルブ、ECUハウジング、バキュームポンプケース、インヒビタースイッチ、回転センサー、加速度センサー、ディストリビューターキャップ、コイルベース、ABS用アクチュエーターケース、ラジエータタンクのトップ及びボトム、クーリングファン、ファンシュラウド、エンジンカバー、シリンダーヘッドカバー、オイルキャップ、オイルパン、オイルフィルター、フューエルキャップ、フューエルストレーナー、ディストリビューターキャップ、ベーパーキャニスターハウジング、エアクリーナーハウジング、タイミングベルトカバー、ブレーキブ−スター部品、各種ケース、各種チューブ、各種タンク、各種ホース、各種クリップ、各種バルブ、各種パイプなどが挙げられる。
【0070】
本発明の自動車部品は、その優れた機械特性、寸法安定性、表面外観を活かして自動車用内装部品に適する。
【0071】
本発明の自動車用内装部品としては、トルクコントロールレバー、安全ベルト部品、レジスターブレード、ウオッシャーレバー、ウインドレギュレーターハンドル、ウインドレギュレーターハンドルのノブ、パッシングライトレバー、サンバイザーブラケット、各種モーターハウジングなどが挙げられる。
【0072】
本発明の自動車部品は、その優れた機械特性、耐熱性、寸法安定性、耐候性、表面外観を活かして自動車用外装部品に適する。
【0073】
本発明の自動車用外装部品としては、ルーフレール、フェンダー、ガーニッシュ、バンパー、ドアミラーステー、スポイラー、フードルーバー、ホイールカバー、ホイールキャップ、グリルエプロンカバーフレーム、ランプリフレクター、ランプベゼル、ドアハンドルなどが挙げられる。
【0074】
本発明の自動車部品は、その優れた機械特性、耐熱性、寸法安定性、耐候性を活かして自動車用コネクターに適する。
【0075】
本発明の自動車用コネクターとしては、ワイヤーハーネスコネクター、SMJコネクター、PCBコネクター、ドアグロメットコネクターなど各種コネクターが挙げられる。
【0076】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳述する。なお、実施例中の部数は、全て重量基準である。実施例に使用した配合組成物の内容を以下に示す。
【0077】
(A)熱可塑性ポリエステル
ポリブチレンテレフタレート(東レ製 固有粘度0.92)
ポリエチレンテレフタレート(東レ製 固有粘度0.72)
(B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母ジメチルジオクタデシルアンモニウム化合成雲母(参考例
(C)ポリカーボネートポリカーボネート(三菱瓦斯化学製 ユーピロンH3000)
(D)繊維状無機充填剤ガラス繊維(日東紡製 3J941)
(E)水マレイン酸
ポリ無水マレイン酸
(F)ヘ゜ンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−T−フ゛チル−4−ヒト゛ロキシフェニル)フ゜ロヒ゜オネ−ト]
(G)モンタン酸/ブチレングリコールエステルカルシウム塩。
【0080】
参考例
Na型合成雲母(コープケミカル:ME−100、陽イオン交換容量80m当量/100g)100gを温水10リットルに攪拌分散し、ここにジメチルジオクタデシルアンモニウムクロライド47g(陽イオン交換容量と等量)を溶解させた温水2Lを添加して1時間攪拌した。生じた沈殿を濾別した後、温水で洗浄した。この洗浄と濾別の操作を3回行い、得られた固体を80℃で真空乾燥しジメチルジオクタデシルアンモニウム化合成雲母を得た。
【0081】
ポリエステル樹脂組成物の製造方法
2軸押出機の元込め部とサイドフィーダの間にニーディングブロックを2ゾーン、サイドフィーダと吐出口であるダイスの間にニーディングブロックを1ゾーンを組み込み、加工温度を260℃に設定後、元込め部のホッパーに、熱可塑性ポリエステル樹脂、層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された層状珪酸塩、ポリカーボネート、有機化合物、その他の添加剤を配合したブレンド物を供給し、溶融混練を行い、ダイスから吐出されたストランドを冷却バスを通し、ストランドカッターでペレット化した。繊維状無機充填剤を添加する場合には、サイドフィーダから供給した。ただし、熱可塑性ポリエステルにポリエチレンテレフタレートを用いる時には、加工温度を280℃とした。
【0082】
ポリエステル樹脂組成物の成形品の評価方法
上記の2軸押出機で得られたペレットを用いて、加工温度250℃、金型温度80℃で試験片を成形した。ただし、ポリカーボネートを用いた場合には加工温度を260℃に、熱可塑性ポリエステルにポリエチレンテレフタレートを用いた場合には加工温度を280℃、金型温度を140℃とした。
【0083】
上記で得た成形品を用い、以下の評価を行った。
【0084】
引張試験 ASTM D638に準拠して行った。
【0085】
曲げ試験 ASTM D790に準拠して行った。
【0086】
熱変形温度 ASTM D648に準拠し、1.82MPa荷重で行った。
【0087】
疲労試験 ASTM D671 A法に準じて、300cpmで行い、繰り返し数106での応力を測定した。
【0088】
線膨張率 ASTM D696に準拠して測定した。
【0089】
耐ガソリン性 試験片を、ガソリンオイル中、室温で24時間、130℃で24時間保持するサイクルを5サイクル行ってのち、引張試験を行った。
【0090】
耐候性 サンシャインウエザオメーターを用い、60℃、降雨18分/120分の条件で1500時間処理し、引張試験を行った。
【0091】
成形品外観 成形品の外観を目視して判断した。◎:渡航に優れる、○:優れる、△:一部荒れがある、×:荒れが多い。
【0092】
実施例1〜、比較例1〜6
上記のポリエステル樹脂組成物の製造方法に従い、表1と表2に示す配合組成の実施例1〜、比較例1〜6のポリエステル樹脂組成物を得た。また、ポリエステル樹脂組成物の成形品の評価方法に従い、実施例1〜、比較例1〜6のポリエステル樹脂組成物の成形品の評価を行い、得られた評価結果を配合組成と同じく表1と表2に示す。
【0093】
【表1】
Figure 0004538876
【表2】
Figure 0004538876
【0095】
表1と表2の実施例と比較例の結果から、本発明のポリエステル樹脂組成物の成形品は、比較例に比べ良好な機械特性、耐熱性、疲労特性、寸法安定性、耐薬品性、耐候性、表面外観が付与されていることが明白であり、自動車用部品として幅広く使用可能である。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた機械特性、耐熱性、疲労特性、寸法安定性、耐薬品性、耐候性、表面外観を有するポリエステル樹脂製の自動車用部品が提供される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automotive part having excellent mechanical properties, heat resistance, fatigue properties, dimensional stability, chemical resistance, weather resistance, and surface appearance.
[0002]
[Prior art]
In recent years, recycling of automobile parts has become important due to environmental problems. Various kinds of resins are used in automobile parts, which is a major obstacle to recycling, and the common use of parts materials is an issue.
[0003]
Polyester resin is widely used for fibers, films, bottles, various electrical and electronic parts, machine parts, etc., and is very promising for recycling. It is desirable that they can be shared.
[0004]
However, conventional polyester resins share materials as materials for various parts used under conditions of excessive external force, heating, or exposure to sunlight, such as automotive interior and exterior parts and underhood parts. When trying to use, the characteristics are not always sufficient, and the application is limited.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to improve the problems of conventional polyester resins and to provide automotive parts having excellent mechanical properties, heat resistance, fatigue properties, dimensional stability, chemical resistance, weather resistance, and surface appearance. And
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have arrived at the present invention as a result of intensive studies to solve the above problems.
[0007]
  That is, according to the present invention, (A) the exchangeable cation existing between the layers is exchanged with the organic onium ion for 100 parts by weight of the thermoplastic polyester.Swellable synthetic mica0.1 to 40 parts by weightAnd (E) 0.05 to 10 parts by weight of maleic anhydride or polymaleic anhydrideAutomotive parts formed by molding a reinforced polyester resin composition comprisingGoods,
  strengthThe polyester resin composition comprises (A) 0.001 to 5 parts by weight of at least one of a hindered phenol compound, a phosphite compound, a phosphonite compound, and a thioether compound with respect to 100 parts by weight of the thermoplastic polyester. Any one of the above-mentioned automotive parts,
  The reinforced polyester resin composition is obtained by further blending 0.001 to 5 parts by weight of at least one of (G) a montanic acid compound and a low molecular weight polyolefin with respect to (A) 100 parts by weight of the thermoplastic polyester. Automotive parts according to any of the above,
  Furthermore, the automotive part is the automotive part according to any one of the above, wherein the automotive part is an automotive underhood part, an interior part or exterior part, and a connector.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The thermoplastic polyester (A) used in the present invention is a non-liquid crystalline or liquid crystalline polymer obtained by a polycondensation reaction mainly comprising a dicarboxylic acid or its ester-forming derivative and a diol or its ester-forming derivative. Or a copolymer is mentioned.
[0009]
Examples of the dicarboxylic acid include terephthalic acid, isophthalic acid, phthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, 1,5-naphthalenedicarboxylic acid, bis (p-carboxyphenyl) methane, anthracene dicarboxylic acid, and 4,4′-diphenyl ether dicarboxylic acid. Acid, aromatic dicarboxylic acid such as 5-sodiumsulfoisophthalic acid, adipic acid, sebacic acid, azelaic acid, aliphatic dicarboxylic acid such as dodecanedioic acid, 1,3-cyclohexanedicarboxylic acid, 1,4-cyclohexanedicarboxylic acid, etc. And alicyclic dicarboxylic acids and ester-forming derivatives thereof.
[0010]
The diol component is an aliphatic glycol having 2 to 20 carbon atoms, that is, ethylene glycol, propylene glycol, 1,4-butanediol, neopentyl glycol, 1,5-pentanediol, 1,6-hexanediol, decamethylene. Examples thereof include glycol, cyclohexanedimethanol, cyclohexanediol and the like, or long chain glycols having a molecular weight of 400 to 6000, that is, polyethylene glycol, poly-1,3-propylene glycol, polytetramethylene glycol and the like, and ester-forming derivatives thereof. Examples of these polymers or copolymers include polybutylene terephthalate, polybutylene (terephthalate / isophthalate), polybutylene (terephthalate / adipate), polypropylene terephthalate, polypropylene (terephthalate / isophthalate), polyethylene terephthalate. , Polyethylene (terephthalate / isophthalate), polyethylene (terephthalate / adipate), bisphenol A (terephthalate / isophthalate), polybutylene naphthalate, polybutylene (terephthalate / naphthalate), polypropylene naphthalate, polyethylene naphthalate, polycyclohexanedi Methylene terephthalate, polycyclohexanedimethylene (terephthalate / isophthalate), poly (cyclohexene) Njimechiren / ethylene) terephthalate, poly (cyclohexane dimethylene / ethylene) (terephthalate / isophthalate) and the like.
[0011]
Moreover, the copolymer which further copolymerized the polyether component or the aliphatic polyester component is mentioned. For example, polybutylene terephthalate / poly (tetramethylene oxide) glycol block copolymer, polybutylene terephthalate / isophthalate / poly (tetramethylene oxide) glycol block copolymer, polybutylene terephthalate / poly (propylene oxide / ethylene oxide) glycol block Copolymer, polybutylene terephthalate / isophthalate / poly (propylene oxide / ethylene oxide) glycol block copolymer, polybutylene terephthalate / polybutylene adipate block copolymer, polybutylene terephthalate / poly-ε-caprolactone block copolymer, etc. Is mentioned.
[0012]
Examples of the liquid crystalline polyester include a polyester that forms an anisotropic melt phase composed of a structural unit selected from an aromatic oxycarbonyl unit, an aromatic dioxy unit, an aromatic dicarbonyl unit, an ethylenedioxy unit, and the like. be able to.
[0013]
Examples of the aromatic oxycarbonyl unit include a structural unit generated from p-hydroxybenzoic acid and 6-hydroxy-2-naphthoic acid, and examples of the aromatic dioxy unit include 4,4′-dihydroxybiphenyl, hydroquinone, or t Examples of the structural unit and aromatic dicarbonyl unit generated from butylhydroquinone include, for example, a structural unit generated from terephthalic acid, isophthalic acid, and 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, and an aromatic iminooxy unit. Examples include structural units generated from aminophenol. Specific examples include liquid crystalline polyesters such as p-oxybenzoic acid / polyethylene terephthalate and copolyesters such as p-oxybenzoic acid / 6-oxy-2-naphthoic acid.
[0014]
Among these, polybutylene terephthalate, polypropylene terephthalate, polyethylene terephthalate, polycyclohexanedimethylene terephthalate, poly (cyclohexanedimethylene / ethylene) terephthalate, polybutylene naphthalate, polybutylene terephthalate / poly (tetramethylene oxide) glycol polyether An ester copolymer and a polyether ester copolymer of polybutylene terephthalate / isophthalate poly (tetramethylene oxide) glycol are preferably used, and polybutylene terephthalate is particularly preferable. These may be used alone or in combination of two or more.
[0015]
  In the present invention, (B) exchangeable cations existing between the layers were exchanged with organic onium ions.Swellable synthetic micaMeans (B-1) having an exchangeable cation between layers.Swellable synthetic mica(B-2) an inclusion compound obtained by replacing an exchangeable cation with an organic onium ion.
[0016]
  (B-1) having exchangeable cations between layersSwellable synthetic micaHas a structure in which plate-like materials having a width of 0.05 to 0.5 μm and a thickness of 6 to 15 Å are laminated, and has exchangeable cations between the layers of the plate-like materials. The cation exchange capacity is 0.2 to 3 meq / g, and preferably the cation exchange capacity is 0.8 to 1.5 meq / g.
[0017]
  Swellable synthetic micaAs a specific example ofIs NaType tetrasilicon fluorine mica, Li type fluorine teniolite, etc.The
[0018]
(B-2) Organic onium ions include ammonium ions, phosphonium ions, sulfonium ions, and the like. Of these, ammonium ions and phosphonium ions are preferred, and ammonium ions are particularly preferred. As the ammonium ion, any of primary ammonium, secondary ammonium, tertiary ammonium, and quaternary ammonium may be used.
[0019]
Primary ammonium ions include decyl ammonium, dodecyl ammonium, octadecyl ammonium, oleyl ammonium, benzyl ammonium and the like.
[0020]
Secondary ammonium ions include methyl dodecyl ammonium and methyl octadecyl ammonium.
[0021]
Examples of tertiary ammonium ions include dimethyl dodecyl ammonium and dimethyl octadecyl ammonium.
[0022]
Quaternary ammonium ions include benzyltrialkylammonium ions such as benzyltrimethylammonium, benzyltriethylammonium, benzyltributylammonium, benzyldimethyldodecylammonium, benzyldimethyloctadecylammonium, benzalkonium, trimethyloctylammonium, trimethyldodecylammonium, and trimethyloctadecylammonium. Alkyltrimethylammonium ions such as dimethyldioctylammonium, dimethyldidodecylammonium, dimethyldialkylammonium ions such as dimethyldioctadecylammonium, trialkylmethylammonium ions such as trioctylmethylammonium and tridodecylmethylammonium, benzene Such as benzethonium ion having two thereof.
[0023]
Besides these, it is derived from aniline, p-phenylenediamine, α-naphthylamine, p-aminodimethylaniline, benzidine, pyridine, piperidine, 6-aminocaproic acid, 11-aminoundecanoic acid, 12-aminododecanoic acid and the like. And ammonium ions.
[0024]
Among these ammonium ions, preferred compounds include trioctylmethylammonium, benzyldimethyldodecylammonium, benzyldimethyloctadecylammonium, benzalkonium and the like. These ammonium ions are generally available as a mixture, and the above compound names are representative compound names containing a small amount of analogs. These may be used alone or in combination of two or more.
[0025]
  The exchangeable cation existing between (B) layers used in the present invention was exchanged with an organic onium ion.Swellable synthetic micaHas (B-1) exchangeable cations between layersSwellable synthetic micaAnd (B-2) an organic onium ion can be produced by a known method. Specifically, a method by ion exchange reaction in a polar solvent such as water, methanol, ethanol,Swellable synthetic micaAnd a method in which a liquid or molten ammonium salt is directly reacted.
[0026]
  In the present invention,Swellable synthetic micaThe amount of organic onium ions with respect toSwellable synthetic micaIn terms of dispersibility, thermal stability during melting, gas generation during molding, and suppression of odor generation,Swellable synthetic micaThe cation exchange capacity is usually in the range of 0.4 to 2.0 equivalents, preferably 0.8 to 1.2 equivalents.
[0027]
  Also theseSwellable synthetic micaIn addition to the above organic onium salts, it is preferable to use them after pretreatment with a coupling agent having a reactive functional group in order to obtain better mechanical strength. Examples of the coupling agent having a reactive functional group include isocyanate compounds, organic silane compounds, organic titanate compounds, organic borane compounds, and epoxy compounds.
[0028]
  Particularly preferred are organosilane compounds, and specific examples thereof include γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane, γ-glycidoxypropyltriethoxysilane, β- (3,4-epoxycyclohexyl) ethyl. Epoxy group-containing alkoxysilane compounds such as trimethoxysilane, γ-mercaptopropyltrimethoxysilane, mercapto group-containing alkoxysilane compounds such as γ-mercaptopropyltriethoxysilane, γ-ureidopropyltriethoxysilane, γ-ureidopropyltrimethoxy Silane, γ- (2-ureidoethyl) aminopropyltrimethoxysilane and other ureido group-containing alkoxysilane compounds, γ-isocyanatopropyltriethoxysilane, γ-isocyanatopropyltrimethoxysilane, γ-isocyana Isocyanato group-containing alkoxysilane compounds such as topropylmethyldimethoxysilane, γ-isocyanatopropylmethyldiethoxysilane, γ-isocyanatopropylethyldimethoxysilane, γ-isocyanatopropylethyldiethoxysilane, and γ-isocyanatopropyltrichlorosilane Amino group-containing alkoxysilane compounds such as γ- (2-aminoethyl) aminopropylmethyldimethoxysilane, γ- (2-aminoethyl) aminopropyltrimethoxysilane, γ-aminopropyltrimethoxysilane, γ-hydroxypropyltri Hydroxyl-containing alkoxysilane compounds such as methoxysilane and γ-hydroxypropyltriethoxysilane, γ-methacryloxypropyltrimethoxysilane, vinyltrimethoxysilane, N-β- (N-bi And carbon-carbon unsaturated group-containing alkoxysilane compounds such as (nylbenzylaminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane / hydrochloride. In particular, a carbon-carbon unsaturated group-containing alkoxysilane compound is preferably used. With these silane coupling agentsSwellable synthetic micaIn this treatment, a silane coupling agent is used in a polar solvent such as water, methanol or ethanol, or in a mixed solvent thereof.Swellable synthetic micaIn a high-speed stirring mixer such as a Henschel mixerSwellable synthetic micaA method of adding and adsorbing in the form of an aqueous solution containing a silane coupling agent or an organic solvent while stirring,Swellable synthetic micaAny of the methods in which a silane coupling agent is directly added to the mixture and mixed and adsorbed in a mortar or the like may be used.Swellable synthetic micaIn the case of treating with a silane coupling agent, it is preferable to mix water, acidic water, alkaline water and the like at the same time in order to promote hydrolysis of the alkoxy group of the silane coupling agent. In order to increase the reaction efficiency of the silane coupling agent, water such as methanol and ethanol, and an organic solvent that dissolves both the silane coupling agent may be mixed in addition to water. Treated with such silane coupling agentSwellable synthetic micaIt is also possible to further promote the reaction by heat-treating. In advanceSwellable synthetic micaWithout treatment with the coupling agent ofSwellable synthetic micaWhen melt-kneading the thermoplastic polyester and the thermoplastic polyester, a so-called integral blend method in which these coupling agents are added may be used.
[0029]
  In the present invention, exchangeable cations existing between (B) layers were exchanged with organic onium ions.Swellable synthetic micaIs in the range of 0.1 to 40 parts by weight, preferably 1 to 30 parts by weight, particularly preferably 2 to 10 parts by weight, based on 100 parts by weight of the thermoplastic polyester (A). If the amount is too small, the improvement effect is small, and if it is too large, the toughness may be lowered.
[0030]
  (B) Exchangeable cations existing between layers were exchanged with organic onium ionsSwellable synthetic micaIs preferably uniformly dispersed in the thermoplastic polyester. Uniform dispersion here meansSwellable synthetic micaIs dispersed in a laminated state of 5 layers or less without having a local mass, and the dispersed state can be observed with an electron microscope.
[0031]
In the present invention, (C) polycarbonate can be further blended. As such (C) polycarbonate, phosgene method in which various dihydroxydiaryl compounds and phosgene are reacted, or dihydroxydiaryl compound and diphenyl carbonate, etc. A polymer or copolymer obtained by a transesterification method in which a carbonic acid ester is reacted is exemplified, and representative examples thereof include 2,2-bis (4-hydroxyphenyl) propane (bisphenol A). Examples include polycarbonates produced.
[0032]
Examples of the dihydroxydiaryl compound include bisphenol A, bis (4-hydroxyphenyl) methane, 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) ethane, and 2,2-bis (4-hydroxyphenyl) butane. 2,2-bis (4-hydroxyphenyl) octane, bis (4-hydroxyphenyl) phenylmethane, 2,2-bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) propane, 1,1-bis (4-hydroxy) -3-tertiarybutylphenyl) propane, 2,2-bis (4-hydroxy-3-bromophenyl) propane, 2,2-bis (4-hydroxy-3,5 dibromophenyl) propane, 2,2-bis ( Bis (hydroxyaryl) alkanes such as 4-hydroxy-3,5-dichlorophenyl) propane, 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) cyclopentane, 1,1-bis (4 Dihydroxy diaryl ethers such as bis (hydroxyaryl) cycloalkanes such as hydroxyphenyl) cyclohexane, 4,4'-dihydroxydiphenyl ether, 4,4'-dihydroxy-3,3'-dimethyldiphenyl ether 4,4'-dihydroxydiphenylsulfide, dihydroxydiarylsulfides such as 4,4'-dihydroxy-3,3'-dimethyldiphenylsulfide, 4,4'-dihydroxydiphenyl Sulfoxides, dihydroxydiaryl sulfoxides such as 4,4'-dihydroxy-3,3'-dimethyldiphenyl sulfoxide, 4,4'-dihydroxydiphenylsulfone, 4,4'-dihydroxy-3,3'-dimethyldiph And dihydroxydiaryl sulfones such as enyl sulfone.
[0033]
These may be used alone or in admixture of two or more. In addition to these, piperazine, dipiperidyl, hydroquinone, resorcin, 4,4'-dihydroxydiphenyl, etc. may be used in admixture. The amount of polycarbonate is preferably 5 to 60 parts by weight with respect to 100 parts by weight of (A) thermoplastic polyester.
[0034]
In this invention, it is possible to mix | blend (D) fibrous inorganic filler, As this (D) fibrous inorganic filler, glass fiber, asbestos fiber, carbon fiber, graphite fiber, metal fiber, titanic acid Potassium whisker, aluminum borate whisker, magnesium whisker, silicon whisker, wollastonite, sepiolite, asbestos, slag fiber, zonolite, elastadite, gypsum fiber, silica fiber, silica / alumina fiber, zirconia fiber, nitriding Examples thereof include boron fiber, silicon nitride fiber, and boron fiber. Among these fibrous reinforcing agents, glass fibers, carbon fibers, and metal fibers are preferable, and glass fibers are more preferable.
[0035]
The fibrous inorganic filler may be coated or bundled with a thermoplastic resin such as an ethylene / vinyl acetate copolymer or a thermosetting resin such as an epoxy resin. As the fibrous inorganic filler, those having an average fiber diameter of 2 to 50 μm can be preferably used, and those that are usually surface-treated with aminosilane or epoxysilane are more effective.
[0036]
Further, the blending amount of the fibrous inorganic filler is preferably 2 to 100 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the thermoplastic polyester (A) from the viewpoint of improving the mechanical properties and moldability.
[0038]
  In the present invention, the polymer further has at least one functional group having reactivity with the thermoplastic polyester (E).maleic anhydrideOrPolymaleic anhydrideBlendThe As polymaleic anhydride, for example, those described in J. Macromol. Sci.-Revs. Macromol. Chem., C13 (2), 235 (1975), etc. can be used.The degree of polymerization of polymaleic anhydride is preferably 2 to 100, more preferably 2 to 50, and most preferably 2 to 20.
[0039]
  ThisUsed here(E) maleic anhydride or polymaleic anhydrideIt is sufficient to take an anhydride structure when melt-kneading with thermoplastic polyester.(E) Maleic anhydride or polymaleic anhydrideMay be hydrolyzed and used for melt kneading in the form of carboxylic acid or an aqueous solution thereof, dehydrated by heating during melt kneading, and substantially melt-kneaded with thermoplastic polyester in the form of anhydride. .
[0042]
  (E) used in the present inventionMaleic anhydride or polymaleic anhydrideThe blending amount is 0.05 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the thermoplastic polyester (A) in terms of toughness improving effect and moldability.AndFurthermore, it is preferable that it is the range of 0.1-5 weight part, More preferably, it is 0.1-3 weight part.
[0043]
In the present invention, the interaction between the thermoplastic polyester and the layered silicate is caused by decomposition of the organic onium salt by further blending (F) a hindered phenol compound, a phosphite compound, a phosphonite compound, and a thioether compound. Can be prevented from decreasing.
[0044]
The (F) hindered phenol compound preferably has a molecular weight of 400 or more. Specifically, triethylene glycol-bis [3- (3-tert-butyl-5-methyl-4-hydroxyphenyl) propione is used. -To], 1,6-hexanediol-bis [3- (3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate], pentaerythrityl-tetrakis [3- (3,5- t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate], N, N′-hexamethylene (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyhydrocinnamamide), 2-t-butyl-6- ( 3′-tert-butyl-5′-methyl-2′-hydroxybenzyl) -4-methylphenyl acrylate, 3,9-bis [2- {3- (3-tert-butyl-4-hydroxy-5-methyl) Phenyl) Lopionyloxy} -1,1-dimethylethyl] -2,4,8,10-tetraoxapyro [5,5] undecane and the like. Among them, triethylene glycol-bis [3- (3-t-butyl-5-methyl-4-hydroxyphenyl) propionate], 1,6-hexanediol-bis [3- (3,5-di- -T-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate], pentaerythrityl-tetrakis [3- (3,5-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate] are particularly preferred.
[0045]
The (F) organic phosphite or phosphonite compound preferably has at least one P—O bond bonded to an aromatic group. Such a compound is represented by the following chemical formula.
[0046]
[Chemical 1]
Figure 0004538876
[0047]
Where R1, R2, RThreeAt least one of which is an aromatic group having 6 to 30 carbon atoms, and other R1, R2, RThreeIs hydrogen or an aliphatic group having 1 to 30 carbon atoms.
[0048]
[Chemical 2]
Figure 0004538876
[0049]
Where RFour, RFive, R6At least one of which is an aromatic group having 6 to 30 carbon atoms, and other RFour, RFive, R6Is hydrogen or an aliphatic group having 1 to 30 carbon atoms.
[0050]
Specific examples of such compounds include the following. That is, tris (2,4-di-t-butylphenyl) phosphite, tetrakis (2,4-di-t-butylphenyl) 4,4′-biphenylenephosphonite, bis (2,4-di-t -Butylphenyl) pentaerythritol di-phosphite, bis (2,6-di-t-butyl-4-methylphenyl) pentaerythritol di-phosphite, 2,2-methylenebis (4,6-di-t -Butylphenyl) octyl phosphite, 4,4'-butylidene-bis (3-methyl-6-t-butylphenyl-di-tridecyl) phosphite, 1,1,3-tris (2-methyl-4-ditri) Decyl phosphite-5-tert-butyl-phenyl) butane, tris (mixed mono and di-nonylphenyl) phosphite, tris (nonylphenyl) And sphite, 4,4′-isopropylidenebis (phenyl-dialkyl phosphite) and the like, tris (2,4-di-t-butylphenyl) phosphite, 2,2-methylenebis (4,6-di-) t-butylphenyl) octyl phosphite, bis (2,6-di-t-butyl-4-methylphenyl) pentaerythritol-di-phosphite, tetrakis (2,4-di-t-butylphenyl) -4, 4′-biphenylenephosphonite and the like can be preferably used.
[0051]
The (C) thioether compound is preferably used in combination with the hindered phenol compound and the phosphite compound. Specific examples include dilauryl thiodipropionate, ditridecyl thiodipropionate, dimyristyl thiodipropionate, distearyl thiodipropionate, pentaerythritol tetrakis (3-lauryl thiopropionate), penta Erythritol-tetrakis (3-dodecylthiopropionate), pentaerythritol-tetrakis (3-octadecylthiopropionate), pentaerythritol-tetrakis (3-myristylthiopropionate), pentaerythritol-tetrakis (3-stearylthio) Propionate).
[0052]
In the present invention, these (F) hindered phenol compounds, phosphite compounds, and thioether compounds can be used alone or in combination of two or more. (F) As for the compounding quantity of a hindered phenol type compound, a phosphite type compound, and a thioether type compound, 0.001-5 weight part is preferable with respect to 100 weight part of (A) thermoplastic polyester.
[0053]
In the present invention, it is preferable to include at least one of (G) a montanic acid compound and a low molecular weight polyolefin.
[0054]
The (G) montanic acid compound used in the present invention refers to a mixture obtained by oxidizing, esterifying, or metallating a mixture mainly composed of an aliphatic monocarboxylic acid having 26 to 32 carbon atoms.
[0055]
For example, a reaction of montanic acid with 0.1 to 1 equivalent of metal oxide or hydroxide, a dihydric alcohol having 2 to 4 carbons in an alkylene group, 0.1 to 1 Partially esterified with an equivalent amount, or montanic acid partially esterified with 0.1 to 1 equivalent of a dihydric alcohol having 2 to 4 carbons in the alkylene group, and then metal oxide or hydroxide And neutralized with a product. Examples of the diol used here include ethylene glycol, 1,2-propanediol, 1,3-propanediol, 1,3-butanediol, 1,4-butanediol, and the like. ~ 3 metals such as sodium, beryllium, magnesium, calcium, lithium, aluminum and the like.
[0056]
Specifically, montanic acid, calcium montanate, sodium montanate, montanic acid / ethylene glycol ester, montanic acid / glycerin ester, montanic acid / butylene glycol ester, montanic acid / butylene glycol ester calcium salt, montanic acid / butylene Examples include glycol ester sodium salt.
[0057]
Examples of the low molecular weight polyolefin (G) used in the present invention include low molecular weight polyethylene, low molecular weight polypropylene, polyethylene oxide, and modified polyethylene. The viscosity average molecular weight is 500 to 5000, and the acid value is 0 to 100 mgKOH / g. Those within the range can be preferably used. The oxidized polyethylene here means one obtained by heating and melting under appropriate conditions, or one obtained by adding a hydroxide of a divalent metal while the oxidized polyethylene wax is melted, Preferable specific examples of the divalent metal salt include magnesium salt, calcium salt, strontium salt and barium salt. The modified polyethylene here refers to one obtained by grafting a carboxyl group and a carboxylic anhydride group-containing compound.
[0058]
In the present invention, these montanic acid compounds and low molecular weight polyolefins can be used alone or in combination of two or more. (G) As for the compounding quantity of a montanic acid compound and low molecular weight polyolefin, 0.001-5 weight part is preferable with respect to 100 weight part of (A) thermoplastic polyester.
[0059]
In the present invention, an impact resistance improver may be further added. The impact resistance improver is not particularly limited as long as it can improve the impact resistance of the molded product. For example, at least one selected from the following impact resistance improving materials can be used.
[0060]
Specific examples include polyethylene, polypropylene, ethylene-propylene copolymer and ethylene-propylene-nonconjugated diene copolymer, ethylene-butene-1 copolymer, ethylene-acrylic acid copolymer and alkali metal salts thereof ( So-called ionomer), ethylene-glycidyl acrylate copolymer, ethylene-alkyl acrylate copolymer (for example, ethylene-ethyl acrylate copolymer, ethylene-butyl acrylate copolymer), diene rubber (for example, polybutadiene, polyisoprene) , Polychloroprene) and copolymers of diene and vinyl monomer (for example, styrene-butadiene random copolymer, styrene-butadiene block copolymer, styrene-butadiene-styrene block copolymer, styrene-isoprene) Random copolymer, styrene-isoprene block copolymer, styrene-isoprene-styrene block copolymer, polybutadiene obtained by graft copolymerization of styrene, butadiene-acrylonitrile copolymer), polyisobutylene and isobutylene and butadiene or isoprene Copolymer, natural rubber, thiocol rubber, polysulfide rubber, acrylic rubber, polyurethane rubber, polyether rubber, epichlorohydrin rubber, polyester elastomer, polyamide elastomer and the like.
[0061]
The blending amount of the impact resistance improver is preferably 2 to 50 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the (A) thermoplastic polyester.
[0062]
For the present invention, one or more known flame retardants can be contained. Specific examples of the flame retardant include halogen compounds containing bromine or chlorine, antimony compounds such as antimony trioxide, inorganic hydrates and phosphorus compounds.
[0063]
The composition of the present invention may be a conventional additive such as an ultraviolet absorber, a heat stabilizer, a lubricant, a foaming agent, a release agent, a colorant containing a dye and a pigment, etc., as long as the object of the present invention is not impaired. A seed | species or 2 or more types can further be contained.
[0064]
A small amount of other thermoplastic resins (for example, acrylic resin, fluorine resin, polyphenylene sulfide, polyether ether ketone, polyacetal, polysulfone, polyphenylene oxide, etc.), thermosetting resins (for example, phenol resin, melamine resin, polyester resin, silicone resin) , Epoxy resin, and the like).
[0065]
The composition of the present invention can be used by containing a small amount of other inorganic fillers as long as the object of the present invention is not impaired. The term “inorganic filler” as used herein means a particulate or flaky filler, such as glass beads, glass flakes, diatomaceous earth, mica, sericite, zeolite, dolomite, fine silicic acid, feldspar powder, potassium titanate, Shirasu balloon, magnesium hydroxide, aluminum hydroxide, calcium carbonate, magnesium carbonate, calcium sulfate, barium sulfate, calcium oxide, aluminum oxide, titanium oxide, magnesium oxide, zirconium oxide, aluminum silicate, silicon oxide, aluminum oxide, iron oxide , Barium titanate, calcium fluoride, boron nitride, silicon nitride, metal powder, novaculite, dosonite, clay, carbon black and the like.
[0066]
The production method of the composition of the present invention is not particularly limited. For example, a thermoplastic polyester resin, a layered silicate in which exchangeable cations existing between layers are exchanged with organic onium ions, and other additions as necessary For example, a method in which the agent is pre-blended and then supplied to a hopper of a twin screw extruder having one or more zones of a needing block at a melting point of the thermoplastic polyester resin or more and melted and kneaded uniformly is preferably used. In the case of adding a fibrous inorganic filler, a method of adding from a side feeder is preferably used. It is also preferred to provide a vent port for the purpose of removing moisture generated during melt kneading and low molecular weight volatile components.
[0067]
The obtained reinforced polyester resin composition can be molded into automotive parts by any method such as generally known injection molding and extrusion molding.
[0068]
The automobile part of the present invention is suitable for an underhood part for automobiles utilizing its excellent mechanical properties, heat resistance, fatigue properties, dimensional stability, and chemical resistance.
[0069]
The underhood parts for automobiles of the present invention include an air flow meter, an air pump, a thermostat housing, an engine mount, an ignition hobbin, an ignition case, a clutch bobbin, a sensor housing, an idle speed control valve, a vacuum switching valve, an ECU housing, a vacuum pump case, Inhibitor switch, rotation sensor, acceleration sensor, distributor cap, coil base, actuator case for ABS, radiator tank top and bottom, cooling fan, fan shroud, engine cover, cylinder head cover, oil cap, oil pan, oil filter, fuel Cap, fuel strainer, distributor cap Vapor canister housing, air cleaner housing, a timing belt cover, Burekibu - star parts, various cases, various tubes, various tanks, various hoses, various clips, various valves, various pipes and the like.
[0070]
The automobile parts of the present invention are suitable for automobile interior parts by taking advantage of their excellent mechanical properties, dimensional stability and surface appearance.
[0071]
Examples of the automotive interior parts of the present invention include torque control levers, safety belt parts, register blades, washer levers, window regulator handles, window regulator handle knobs, passing light levers, sun visor brackets, and various motor housings.
[0072]
The automobile parts of the present invention are suitable for exterior parts for automobiles taking advantage of their excellent mechanical properties, heat resistance, dimensional stability, weather resistance, and surface appearance.
[0073]
Examples of the automotive exterior component of the present invention include a roof rail, a fender, a garnish, a bumper, a door mirror stay, a spoiler, a hood louver, a wheel cover, a wheel cap, a grill apron cover frame, a lamp reflector, a lamp bezel, and a door handle.
[0074]
The automobile part of the present invention is suitable for an automobile connector by utilizing its excellent mechanical properties, heat resistance, dimensional stability, and weather resistance.
[0075]
Examples of the automobile connector of the present invention include various connectors such as a wire harness connector, an SMJ connector, a PCB connector, and a door grommet connector.
[0076]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail by way of examples. All the parts in the examples are based on weight. The contents of the blend composition used in the examples are shown below.
[0077]
  (A) Thermoplastic polyester
Polybutylene terephthalate (Intrinsic viscosity 0.92)
Polyethylene terephthalate (Toray made intrinsic viscosity 0.72)
(B) Exchangeable cations existing between layers were exchanged with organic onium ionsSwelling synthetic micaMethyldioctadecylammonium synthetic mica (reference example)1)
(C) Polycarbonate polycarbonate (Mitsubishi Gas Chemical Iupilon H3000)
(D) Fiber inorganic filler glass fiber (Nittobo 3J941)
(E)NothingMaleic acid
      Polymaleic anhydride
(F) Hentaerythrityl-tetrakis [3- (3,5-T-butyl-4-humanoxyphenyl) fluoroone]
(G) Montanic acid / butylene glycol ester calcium salt.
[0080]
  Reference example1
  100 g of Na-type synthetic mica (corp chemical: ME-100, cation exchange capacity 80 m equivalent / 100 g) is stirred and dispersed in 10 liters of hot water, and 47 g of dimethyldioctadecyl ammonium chloride (equal to the cation exchange capacity) is dissolved therein. 2 L of warm water was added and stirred for 1 hour.The resulting precipitate was filtered off and washed with warm water. This washing and filtering operation was performed three times, and the obtained solid was vacuum-dried at 80 ° C. to obtain dimethyldioctadecylammonium synthetic mica.
[0081]
Method for producing polyester resin composition
2 zones of the kneading block are inserted between the former loading part of the twin screw extruder and the side feeder, and 1 zone of the kneading block is incorporated between the side feeder and the die which is the discharge port. After setting the processing temperature to 260 ° C., To the hopper of the original storage part, supply a blended material containing thermoplastic polyester resin, layered silicate in which exchangeable cations existing between layers are exchanged with organic onium ions, polycarbonate, organic compounds, and other additives, Melt kneading was performed, and the strand discharged from the die was pelletized with a strand cutter through a cooling bath. When adding a fibrous inorganic filler, it supplied from the side feeder. However, when polyethylene terephthalate was used as the thermoplastic polyester, the processing temperature was 280 ° C.
[0082]
Method for evaluating molded product of polyester resin composition
A test piece was molded at a processing temperature of 250 ° C. and a mold temperature of 80 ° C. using the pellets obtained by the above twin screw extruder. However, when polycarbonate was used, the processing temperature was 260 ° C., and when polyethylene terephthalate was used as the thermoplastic polyester, the processing temperature was 280 ° C. and the mold temperature was 140 ° C.
[0083]
The following evaluation was performed using the molded product obtained above.
[0084]
Tensile test It was performed according to ASTM D638.
[0085]
Bending test It was performed according to ASTM D790.
[0086]
Thermal deformation temperature According to ASTM D648, it was performed with a 1.82 MPa load.
[0087]
Fatigue test ASTM D671 Performed at 300 cpm according to method A, 10 repetitions6The stress at was measured.
[0088]
Linear expansion coefficient Measured according to ASTM D696.
[0089]
Gasoline resistance A tensile test was performed after 5 cycles of holding the test specimen in gasoline oil for 24 hours at room temperature and 24 hours at 130 ° C.
[0090]
Weather resistance Using a sunshine weatherometer, the sample was treated for 1500 hours under conditions of 60 ° C. and rainfall of 18 minutes / 120 minutes, and a tensile test was performed.
[0091]
Appearance of molded product The appearance of the molded product was judged visually. ◎: Excellent for traveling, ○: Excellent, △: Some rough, ×: Many rough.
[0092]
  Example 15Comparative Examples 1-6
  According to the manufacturing method of said polyester resin composition, Examples 1- 1 of the blending compositions shown in Table 1 and Table 25The polyester resin compositions of Comparative Examples 1 to 6 were obtained. Moreover, according to the evaluation method of the molded article of the polyester resin composition, Examples 1 to5The molded products of the polyester resin compositions of Comparative Examples 1 to 6 were evaluated, and the obtained evaluation results are shown in Tables 1 and 2 as with the blended compositions.
[0093]
[Table 1]
Figure 0004538876
[Table 2]
Figure 0004538876
[0095]
From the results of Examples and Comparative Examples in Tables 1 and 2, the molded article of the polyester resin composition of the present invention has better mechanical properties, heat resistance, fatigue properties, dimensional stability, chemical resistance, compared to Comparative Examples. It is clear that weather resistance and surface appearance are imparted, and can be widely used as automotive parts.
[0096]
【The invention's effect】
According to the present invention, an automobile part made of polyester resin having excellent mechanical properties, heat resistance, fatigue properties, dimensional stability, chemical resistance, weather resistance, and surface appearance is provided.

Claims (8)

(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、(B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母0.1〜40重量部と、(E)無水マレイン酸またはポリ無水マレイン酸0.05〜10重量部を配合してなる強化ポリエステル樹脂組成物を成形してなる自動車用部品。(A) 0.1 to 40 parts by weight of swellable synthetic mica in which exchangeable cations existing between layers are exchanged with organic onium ions with respect to 100 parts by weight of thermoplastic polyester , and (E) anhydrous maleic acid An automotive part formed by molding a reinforced polyester resin composition containing 0.05 to 10 parts by weight of acid or polymaleic anhydride . 強化ポリエステル樹脂組成物が、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、さらに(F)ヒンダードフェノール系化合物、ホスファイト化合物、ホスホナイト化合物、チオエーテル化合物の少なくとも一種0.001〜5重量部を配合してなるものである請求項1記載の自動車用部品。The reinforced polyester resin composition comprises (A) 100 parts by weight of thermoplastic polyester, and (F) at least one kind of 0.001 to 5 parts by weight of a hindered phenol compound, a phosphite compound, a phosphonite compound, and a thioether compound. automotive part according to claim 1 Symbol placement is made by blending. 強化ポリエステル樹脂組成物が、(A)熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、さらに(G)モンタン酸化合物、低分子量ポリオレフィンの少なくとも一つ0.001〜5重量部を配合してなるものである請求項1または2記載の自動車用部品。The reinforced polyester resin composition is obtained by further blending 0.001 to 5 parts by weight of at least one of (G) a montanic acid compound and a low molecular weight polyolefin with respect to (A) 100 parts by weight of the thermoplastic polyester. The automotive part according to claim 1 or 2 . (B)層間に存在する交換性陽イオンが有機オニウムイオンで交換された膨潤性合成雲母が、均一に(A)熱可塑性ポリエステル中に分散している請求項1〜のいずれか記載の自動車用部品。The automobile according to any one of claims 1 to 3 , wherein (B) the swellable synthetic mica in which exchangeable cations existing between the layers are exchanged with organic onium ions is uniformly dispersed in (A) the thermoplastic polyester. Parts. 自動車用部品が自動車用アンダーフード部品である請求項1〜のいずれか記載の自動車用部品。The automotive part according to any one of claims 1 to 4 , wherein the automotive part is an automotive underhood part. 自動車用部品が自動車用内装部品である請求項1〜のいずれか記載の自動車用部品。The automotive part according to any one of claims 1 to 4 , wherein the automotive part is an automotive interior part. 自動車用部品が自動車用外装部品である請求項1〜のいずれか記載の自動車用部品。Automobile parts according to any one of claims 1-4 automobile part is an exterior automotive part. 自動車用部品が自動車用コネクターである請求項1〜のいずれか記載の自動車用部品。Automobile parts according to any one of claims 1-4 automobile part is a connector for automobiles.
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