JP4538665B2 - 調整式水頭症バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、水頭症患者の脳水の圧力を正常に保つ、調整式水頭症バルブに関する。
水頭症患者は、以下の医療上の問題を有する。脳は髄液と呼ばれる特殊な溶液で取り囲まれている。この髄液は絶え間なく生産され、同じ量が吸収される。水頭症(水頭とも称される)を発病すると、この均衡が崩れ、吸収されるよりも多くの液が生産される。頭蓋内は閉鎖された容器に相当するので、その結果、容積が拡大する。乳児の場合は頭蓋骨の縫合線が癒合できなくなり、成人の場合は頭蓋内の圧力が上昇する。そのため、成人および小児の水頭症がある。
水頭症の治療は、当初、単に髄液を排出することのみから構成されていた。この排出は、脳室と大静脈の血管あるいは脳室と腹腔とを管で結合することによって行なわれていた。しかしながら、他の合併症を生じないようにするためには、頭蓋内の圧力を、生理的に一定の値に維持しなければならないことが、間もなく明らかとなった。
水頭症の治療に際して、ドレナージを埋め込むことにより脳室から排出区画へ、今日では腹腔へと人工的に連結路が形成される。
髄液のドレナージ内に内蔵され、髄液の圧力調整を助けることのできる様々なバルブが知られている。このようなバルブは、頭皮の下に埋め込まれる。バルブは設定された臨界圧力で開き、髄液を排出する。皮下に埋め込まれた導管を通じ、髄液は上大静脈あるいは腹腔へ導かれる。
もちろん、公知のバルブは相当効果があるが、まだ十分な解決には至っていない。
例えば、メスを入れずに経皮的に開口圧を調整することの可能なバルブの開発が、先行技術に開示されている。そのバルブは、患者に埋め込まれ、特に同様に埋め込まれた導管を通って余剰の髄液を患者の頭部から排出し、静脈または腹腔に導く。バルブ圧は、バネによって決定される。内蔵された磁石を外側から、回動または回転させることによりバネが強くなったり弱くなったりするように動かされる、回動または回転部分を有する機構を用いてバネが調整される。この公知のバルブは、平面構造を有する。この平面構造の目的は、埋め込みによって生じる患者の頭部のふくらみをできる限り抑えることである。
よく知られたバルブの例としてコドマン−メドスバルブがある(米国特許第5,928,182)。このバルブは、バネに押さえつけられているボールを有するボールバルブである。バネの位置変化によりバルブが調整される。バネは一端でボールを押圧し、他端は支承部で支えられる。支承部は、その高さが回転により調整される構造となっている。支承部は回転可能であり、それに沿ってバネが滑る傾斜した端部を上部に備えるため、その高さが調整可能である。
欧州特許1380317 A1において、回転体のおよびこれに伴う開口圧の意図的でない調整を防止することによる、このバルブの改良が提案された。この特許においては、シリコンカバーと一体化したクリップが、回転体と側面で係合し、回転体の側面を締め付けて、バルブの予期しない調整を防止する。もっともそのような構造の機能は、実際の使用において、ハウジングが水っぽい液(髄液)の流れを生じるため、疑問視される。それによって、シリコンと回転体の間の滑り特性が、好ましくない方に変化する。弾性張力は、ねじれに対する摩擦締め付け保護を保証するには不十分である。
よく知られたバルブとしてソフィサバルブがある(フランス特許番号第8105389、欧州特許番号第0060369、米国特許番号第4,443,214)。バルブの製造者でさえ、水頭症患者は、玩具、ヘッドホーン、スピーカーの永久磁石や、電気自動車、ひげそり、ヘアドライヤー、スイッチなどから発せられる電磁場の影響を避けるべきであると警告している。製造者のこれらの警告は、人間の生活をもっとも豊かにするものに対する警告である。現代人においては、そのような物との接触を避けることは、事実上不可能であるため、提案されたこの種の解決は実行不可能である。
最近製造者は、このバルブの改良型を上市した(米国特許第5,643,194)。この新しい型は、実際、意図的しない調整に対し、ある種の安全策を備える。回転可能な回転体に設置された半径方向に可動な二つの磁石は、外部からの影響がない状態で引き合い、それによって、ハウジングに設けられたノッチに回転体が固定される。外部に加えられたもっと強い磁石は、前記バルブ内の2つの磁石の引力に勝り、磁石を半径方向に引き離すように引っ張る。結果として、回転体は開放され、外側の磁石を回転軸の周りに回転させることにより回転体が回転し、開口圧の調整が可能となる。この原理は、実際の実施においては失敗し易いことが分かっている。意図せざる回転の防止はできるものの、意図した調整はしばしば失敗する。実際の使用において、計算することが困難な摩擦によって、滑動磁石のバルブ内における運動が妨げられたり、全くできなくなる場合もあるので、バルブの正確な位置を信頼性良く決定することは困難である。ほかに不都合な点として、皮膚の層が厚いので2つの滑動磁石は大きな間隔で引かれなければならないので、そのときに外部から適用させる磁力が、距離に対して指数関数的に小さくなり、いずれにせよ、もはや2つの磁石を離すのに十分ではない。単純化および改良が必要かつ望ましい。
1987年に、米国特許第4,676,772によって公知となっている、回転可能に設置された回転体の磁気式制動の原理が製品化されることはなかった。ここでも、水頭症用バルブにおける、純粋に磁気的に実現したブレーキの最も困難な仕組みが明らかにされている。回転する平らなディスクに統合されると共に、回転軸に平行な二本のピンの上に配置された、ボールを有し、ネジピッチに沿って回転するねじ込み部品に組込まれている極めて小さな磁石により、ねじ込み部品の高さを調節するようになっている。これにより、シリコン被膜を通してボールに加える力を増減することができる。調整ディスクを回転させるには、先ず、外側に貼り付けた強力な磁石により、ディスクに組入れられている磁石と強磁性体として働いている容器部品の間の引力を打ち消さなければならない。これによりディスクが僅かに浮き上り、回転が可能になる。この原理は、実証も実用性の保証もされていない。特に、多数の小さな動きの激しい部品は有害な摩擦力を生じ、これは特に弁構造の小型化、および磁石の使用によって制御することができない。ピンは極めて容易に倒れる恐れがあり、外部から大きな梃子で掴む様な摩擦は、ネジピッチによる小さな磁石で生じる極めて僅かな磁場では殆ど克服できない。ネジは、軽く動くためには遊びを持たなければならないが、これは一方では調整精度を損なう。上記弁の発明は、この点でも困難性があり、可動部品が小さいために正確な調節は殆ど不可能である。加えて、シリコン膜を使用するために、再現性のある開口圧の調整は望めない。物質の状態の変化が予測できないからである。既に述べられた理由から、この構成の製品化は、現在まで出来なかった。
Medtronic/PS−Medical社によって、他のシステムが提供されている(米国特許5,637,083)。ここでも外皮を通して弁の開口特性を操作するために、二つの磁石を組込んだ回転体を回転させることが提案されている。この特許では、意図しない調整を防止するための、経皮的に不活性化されるべき、機械的なピンが提案されている。ピンでロータに強いブレーキがかけられるという臨床使用が公開されているが、製造業者はこの壊れ易い仕組みを市場から排除し、以後は調節安全装置の無い弁を市販せざるを得なかった。そのため、意図しない調整のリスクは、危険なままであり、これは必要に迫られた弁の安全な調整が要求された時に、特に危険である。
調整が、起立姿勢でも横臥姿勢でも、常に有効であることが、周知のシステムにおける他の短所であることが判明している。しかしながら、このことは、往々にして実に好ましくないものである。むしろ、患者の起立姿勢でのみ有効である、特別なバルブ圧の的確な調整が、治療上有意義で役に立つ。起立姿勢でだけ発生する静水圧差−特に、脳室・腹腔誘導時−に基づけば、上記のような現在までに入手可能なシステムでは、開口圧の高い調整における過剰排出の結果生じる合併症の場合、たしかにそれは高排出に対抗するものであるが、同時に患者の横臥姿勢での脳液の意図した適切な排出−出口圧力の低い調節で保障出来るような−が組織的に妨害される。
その結果患者が起き上がるとき、脳室組織を損なうほどの生理的に不快な陰圧が直接的にかかる。このことは、体調不良やめまい、あるいは血種形成や出血といった手術を伴う治療を要する、重大な合併症を引き起こす。上述したバルブによる合併症の発症は避けられない。バルブ圧を高く調整することにより、起立姿勢のときの陰圧を陽圧に変えることができるが、しかし同時に、高い調整圧が横臥姿勢のときにも有効であるというのはまったくの誤りである。高く調整することにより、一方では起立姿勢のときに懸念されている極度な陰圧を和らげられるが、同時に横臥姿勢、特に患者が睡眠状態にある場合における、治療の効果を妨げる。
この発明の課題は、今まで知られている調節可能なバルブから短所を排除するということである。これは、有効な特許請求の範囲の特徴によって実現する。この発明は、特に起立姿勢および部分的に斜めの位置のときにのみ可能で、横臥姿勢のときは影響を及ぼさないバルブの調整を専ら課題にしている。
例えば、特許番号DE4401422には、開発の基点となった、従来の重力を利用して操作されるバルブが開示されている。ドレナージ導管における特定の位置で発生する圧力差が、患者の身体の姿勢に依存する逆圧を回避し、意図せざる過度な排水が起こらないように調整するために、重力バルブは、一または複数の主にタンタルからなる金属製のボールの重力を利用する。そのようなバルブには、閉じる部分として通常ボールが備えられている。また、ほかのタイプの閉じる部分も存在する。起立姿勢のとき大きな重力圧がかかる。横臥姿勢のときは重力圧の影響を受けない。中間の姿勢では、部分的に重力圧の影響を受ける。
本発明においては、調整可能なバネが付いたバルブの重力圧は、起立姿勢のとき完全にまたは部分的に相殺されることを示している。この原理は異なった方法で置き換えられる。特に可動式の閉じる部分は、閉じる部分の調整が可能な荷重となる、可動式で調整可能な荷重部分と組み合わされる。その結果、デザインの自由度が増大する。閉じる部分と荷重部の間の最適な重量配分を決めることもできる。一般に、最適条件は、閉じる部分の重量は軽く、荷重部の重量はその数倍である。
閉じる部分の形は様々である。公知の解決策では、専らボールが使用されている。ボールは、非常に信頼性のある閉じる部分を構成する。荷重部には異なる他の形もある。本発明においては、荷重部をリングやディスク、または、ベルの形状としてもよい。
荷重部は、二番目のボールにより形成してもよい。荷重部のボールは閉じる部分のボールより若干大きい。荷重部を形成するボールの重さは、それによって増加する。荷重部の重量は、より大きな比重の素材を選択することによっても影響を受ける。
荷重部を二つ目のボールを用いて構成する実施形態では、起立姿勢のときボールが上下に位置する。
上のボールには、比重が重い重金属の材料(ここで特に適するのはタンタルの使用)を使用し、下のボールには、可能な限り軽いセラミック材料を使用することが好ましい。これによって、典型的には1cmWS(水柱)という、ボールのみの重力によって最小の開口圧が生じる。しかし、チタンはタンタルに比べて比較的軽い。
バネは、上のボールに載置されていることが好ましい。バネは、二つのボールの間に係合される板バネとしてもよい。患者が起立姿勢にあるときに、バネ板により、上部のボールの重さの全部または一部が吸収されるようにバネを調整してもよい。この状態は、バネを調整することにより変更されうる。
横臥姿勢のとき、ボールは両方とも重力の影響を受けない。その結果、バルブが開く。
成長や肥満の程度または治療を含むその他の要因から生じる条件の変化に対して、バルブは、調整手段により容易に調整される。
2つのボールは、適宜円筒状に設けられたガイド穴に設置される。ガイドには、板バネのための十分に大きな開口部が設けられている。
荷重部は、ディスク、リング、キャップまたはベルの形から適宜選択することができる。このデザインは、荷重部のデザインに対して更なる可能性をもたらす。ディスク形のときバルブハウジングは最も大きくなる。バルブをディスクの形にすることによりバルブハウジングは平面方向へ最も広がり、所望とされる平面構造が可能となる。
本発明においては、ディスクの厚みは僅かであるが、サイズが大きいので所望の重量を容易に有することができる。荷重部のリング型形状に関しても、同様のことがいえる。リングは、バルブの他の部分を内包することができるためコンパクトなデザインになる。
ディスク型とリング型のものは、適宜、キャップ型あるいはベル型の形状のものと組み合わせられるという利点がある。
キャップ型のものは、特に円筒状の外壁と平らなディスク型のカバーを有する。ベル型のものは、適宜、円錐状の外壁を有する。チタンは適した物質であり、コンパクトな構造のためにはタンタルが理想的な物質である。
本発明で請求される荷重部は、ディスク、リング、キャップまたはベル型で実現される。好ましくは、回動可能にバルブハウジング内に設置されている。
回動可能に配置することは、荷重部を操作するのに有利である。なぜならば、実現された荷重部の位置変化によって僅かな摩擦を生じさせることができ、このことがバルブの正確な操作をもたらす。回動軸の位置は、荷重部が、閉じる部分を形成するバルブボールの中心を圧迫するように選択されることが好ましい。患者が起立状態にあるとき、荷重部は閉じる部分を形成するバルブボールを垂直に圧迫する。
本発明で請求される荷重部の回動動作の間、荷重部は、垂直線から可能な限り最短距離を移動すべきである。このため、患者が起立姿勢にあるとき、回動軸は閉じる部分として用いられるボールの最高地点を通る垂直線から最も離れた位置になるように正しい方向に設置される。
回動軸は荷重部としっかり係合されていて、バルブハウジング内で回動可能な状態である。本発明に係る実施態様においては、軸と回動可能な荷重部が固着されていることが好ましい。
バルブの調整は十分安全になされる。その工程には、特にバネの調整が含まれる。特に調整工程を大きくすると、バネ荷重の変化に置き換えることができる。すなわち、バネ荷重の変化の範囲に対して一層大きな調整行程が設けられている。その範囲において調整行程が大きくなるほど、前述した望まざる変動の危険性が減少する。
調整行程が大きくなるにつれて、調整精度も同時に高くなるので有利である。
安全性をより高める他の方法は、ハウジング内に組み込まれ、回転体を固定して意図せざる変動を阻止する板バネの発明によって実現された。
バネの位置を変えることによって、調整行程を大きくすることが可能となる形態を得ることができる。本発明においては、バネの運動面が、バネが回動運動または回転運動する調整面と平行になるように配置される。本発明において、平行とは両方の面が重なることを意味する。本発明において、適度な配置をとったバネは、バルブハウジングが最も拡張している方向に動くことができる。これは平面方向である。
バネとしては、棒バネを使用することが好ましい。棒バネ、例えば、針金のバネの場合には小さく丸い横断面、板バネの場合には、平らで幅広な横断面など、様々な横断面がある。このバネの棒は回動可能に配置されていて、レバーアームとして作用する。特に、レバーの一方がバルブハウジングに結合しており、他方が上述したボールに達する、一腕レバーを使用することが好ましい。バネは、バネの両端の間で変動可能である。
選択に応じてバネはまた二腕レバーを構成する。レバーの一方は他方よりも長い。実際には、レバーの一端はバルブボールと作用するように係合し、他端は上述したバルブ装置と連動する。バネと回転運動あるいは回動運動する調整装置との間は、公知の接続方法で滑動作用するように係合している。すなわち、バネは調整装置の回転可能または回動可能な部分の平面上を滑動する。
短いほうの末端が滑動して、ボールやフラップで形成される閉じる部分を加圧することにより、閉じる部分として作用する。調整機構との結合作用は調整機構の構成に依存している。提供される調整装置は、滑る表面を備えた回転装置または回動装置であり、バネの滑る表面と相互作用するものである。調整の効果は、バネの形状に依存する。
二腕レバーからなるバネの場合には、バネの一端は荷重部と結合し、他端は調整器と結合し、この間でバネはバルブハウジング内で回動可能に支承されていることが好ましい。
もし、バネが二腕レバーからなり、レバーアームの長さが異なっている場合には、調整機構が何処で係合しているかが問題となる。
調整装置が短いレバーアームと結合するとき、調整動により、バネの長いレバーアームは大きく変形する。調整装置が長いレバーアームと結合するときは、調整動により、バネの短いレバーアームは少し変形する。
患者が起立姿勢にあるとき、バネが荷重部の重さから閉じる部分を解放する力は、バネの変形量に左右される。
適宜バネを一腕レバーの形態とすることができる。もし、バネが荷重部の一端と有効に連結され、それが回動できるように他端が支承されると共に、調整手段がバネの中間部に係合された場合に、この形態となる。
滑り面上で滑動作用するようにバネと結合した調整器は曲線軌道を構成する。
滑動係合する調整装置は、曲線軌道の滑動表面上のバネによって実現される。
曲線軌道は、回動可能または回転可能な部分上で少なくとも一部は螺旋状に延びていることが好ましい。回動可能または回転可能な部分の回転角度は少なくとも300°である。
バネは曲線軌道を上下へ滑ることができる。回転可能または回動可能な部分の回転方向または回動方向から運動方向が決まる。選択に応じて回転可能な部分は回転方向にさらに動きつつ、再度調整開始点に戻る。本発明によれば、このような可能性があるのは、回転可能または回動可能な部分の曲線軌道の始端と終端との間が接合されている場合である。
本発明に係るバネは、適宜、曲がった形であってもよい。二腕レバーの両方のレバーアームが互いに成す角度は180°未満であり、90°未満とすることもできる。
本発明に係るバネの横断面は任意であるが、円形か長方形であることが好ましい。特に横断面葉形または横断面線形を有するバネであることが好ましい。
回動可能または回転可能にバネを支承するには、例えば、末端がバルブハウジングまたはバルブカバーの対応する凹部内に係合されるピンが適している。ピンの末端は、ピンは凹部内において先端で回転するように先細に構成しておくこともできる。この方法は、技術上および経済上好ましい。
バネにピンを固着するためには溶接またはろう接が適しているが、その他の固着方法でもよい。さらに締め付けや差込によるその他の機械的な固着もまた考慮に入れられる。
調整機構の回動可能な部分または回転可能な部分に長いレバーアームを導くことが、本発明に係るバネの機能上好ましい。そのために、この部分は、バネを少なくとも片側に導くこともできる。他方の側では、ディスクによってガイドが形成される。
閉じる部分にバルブボールを使用する場合には、バネとバルブボールの間で接触しやすいように、バルブボールの側に広い面積があることが好ましい。バネが広い面積で接触しないときは、バネの末端に金属板を固着してもよい。金属板は溶接、ろう接またはその他の方法で固着する。
それぞれの回転位置における調整装置を信頼することのできるものにするために、様々なシステムを使用することができる。純粋に機械的に作用するブレーキを利用することができる。それぞれの調整動作後に、調整装置をバルブハウジング内で摩擦係合によって固定する、自動始動式のブレーキを使用することが好ましい。更なる調整によりバルブハウジングは変形し、摩擦面を有するバルブハウジングに対応する調整機構の摩擦面から離れる。圧力により必然的に変形が生じる。先行技術によると摩擦面はバルブハウジング側にある。他の先行技術によれば、摩擦面は別の位置、つまり、バルブハウジングの底またはカバーあるいは調整器の底またはカバーと相互作用する部分にある。底またはカバーの押付により調整器は自由に動く。底またはカバーの押付を放すことにより、底またはカバーは元の形に戻り、底またはカバーと調整器との間に摩擦係合が生じる。
他の先行技術によれば、調節手段における現在の回転位置は、磁石を用いて確保することもできる。その場合、磁石および/または永久磁石を、調整装置および/またはハウジングの内部に設置することができる。磁石は施錠装置の一部を形成する。施錠装置は、磁力を応用した結果として、施錠穴、または歯車の歯とかみ合う他の動作部分を含むこともできる。しかしながら、施錠効果は、より強力な磁石の使用により解除される。
磁石としては、例えば、スチールあるいは磁石類といった活性物質が有利である。
さらに、特に大きな自己制御作用が生じるような摩擦面を選ぶことが好ましい。本発明では、その摩擦面から、回転可能または回動可能な部分の回転軸または回動軸までの最小の距離が定められている。摩擦面は、調整装置の回転または回動部の外側端部に、バルブの中心から可能な限り離れて存在することが好ましい。
使用する磁石は、特許請求の範囲に記載されているように、小さなサイズであって、ピン型の磁石であることが好ましい。特許請求の範囲に記載されているように、小型の磁石は、バルブを小さなものとすることに寄与する。
本発明に係るバルブ用の調整装置は、同様にごく小さな寸法とすることができる。このことは、本発明における調整装置の直径を小さくし、調整装置の特別な形状、つまり、調整装置をボールペンのようなピン形状に形成することに寄与する。ボールペンに類似した調整装置の構成とすることにより、例えば、ピンまたは調整器をボールペンのように胸ポケットに携行するような取扱いが可能となる。同時にボールペンと同様の機構を利用して、調整器の頭部に設けられている磁石を、調整された圧力の測定、または、直接圧力調整に利用することができる。ボールペンの芯を出し入れする機構に類似する機構を使用することができる。
この場合、その能力がマグネティックドラムと調整ユニットを摩擦係合させたり、それを解放したりするのに使われる。係合が解除されると、器械は測定ピンとして働き、係合していれば調整ピンとして働く。
本発明に係る外部のペン型調整器は、前端部に調整器を載置させるためのキャップを有するものとすることができる。調整器を緩く載置すると、磁石が調整器の芯出しを自動的に行うので、調整器を回して操作することが容易になる。
調整器の芯出しをした後に、バルブの弾性変形が生じることが好ましい。変形は、埋め込まれたバルブの上に、調整器をコントロールしながら押し付けることによって達成される。本発明によれば、変形によりバルブハウジングから回動可能または回転可能な部分が離れる。従って、摩擦は小さくなる。摩擦が最小になったときを摩擦の解消という。
摩擦が解消すると、回動可能または回転可能な部分は、バルブ側で容易に調整器と連動し定位置をとる。
図10、11および12に本発明の実施例を示す。
バルブは堅牢な金属製ハウジング330からなる。典型的な例においては、バルブは、バルブの閉じる部分としてのバルブボール310、バルブの閉圧を高くする荷重部308、調整器と施錠装置を伴うバネシステム316からなる。バルブは水頭症患者に埋め込まれている脳水の導管の中にある。患者が起立姿勢のときにバルブの閉圧が高くなるので脳水の排水が困難になる一方、横になった姿勢のときは、余分の脳水の流れを促進するようにバルブがデザインされている。
図8は、バネシステムおよび調整器、並びに、閉じる部分および荷重部の構成図である。
図8に表されていないバルブハウジングには、接合部201が収容されており、その接合部に回動可能な板バネ202が固着している。接合部201と対峙している側で、バネはバルブボール203の上に載っている。ボールはバルブ座と直接接しており、サファイア、ルビーまたはその他のセラミック材料あるいはチタンからなる。ボール203の上に、バルブ荷重部のボール204が配置されている。適している金属は、例えばタンタルまたは特殊鋼である。しかしながら、基本的には、可能な限り比重の大きい、全ての生物学的に適合する物質を使用することが好ましい。バネ202は、両方のボール203および204の間にはさまれている。回動可能なバネ202の両方の載置箇所の間に、磁気的に活性化される回転体205が取付けられている。回転体の中心には中心体206があり、回転体と強く接合している。外部の磁界により、回転体は回転する。外部の磁界は、電気的にまたは永久磁石によって発生する。
回転体を調整すると、回転体の支承部とボールの支承部の間で板バネが湾曲する。これによりバネ力が生じ、ボールの重力に抗して作用する。
図9は図8のシステムを組み入れたバルブハウジングを示す。そこにはハウジング内での脳水の流れも示す。脳水は上へ入りバルブハウジング内の経路をとってバルブボール203に抗して流れる。起立姿勢のときそのボール203にはボール204から荷重がかかる。
図9は、最小開口圧に調整したときのバルブ位置を示す。サファイアボール203の下方にある入口の開口時における横断面図のボール204の重力、およびその重力を阻止する調整バネ力によって、バルブ開口圧が定められる。図のバルブ位置のとき、調整器は最大の位置に達する。これはバネが最も変形し、ボール204の重力が最も軽減される位置と同じである。最大張力のもと、バネ力が重力を完全にあるいは一部のみ解消するように設計されている。
図1に、ブレーキの作用の仕方を示すため、他のバネのシステムおよび調整器を有するハウジングの横断面を、図9よりも拡大して詳細に示す。
バルブは、堅牢なチタンハウジング16からなる。バルブハウジング16はリング型をしていて、カバー18および20によって両側とも閉ざされている。
図2はハウジングの別の横断面を示し、バネシステムおよび調整器が示されている。バネシステムは、板バネ4を有する。
板バネ4は、バネワイヤ3および図2に示された軸15と共に機能ユニットを形成する。回転体1で表される調整ディスク内に、磁極を反転させた2つの磁石2、3が収容されている。回転体1は軸7によって保持されている。軸7はカバー18にある。カバー18は外側に湾曲している。回転体1がカバー18に押し付けられることにより、カバー18と摩擦係合し、回転体1の意図せざる回転が防止されるように、回転体1は軸7上で、カバーの方向にネジ6によって締め付けられる。摩擦は、以下の調整がされるまで存在する。摩擦は、不測の磁場による場合を含め、意図せざる回転体の調整が生じることを防ぐのに十分である。
摩擦は回転体1の外側の端部で生じる。これは、カバーの外側への湾曲、およびそれに対応する回転体の面が平らであることの結果である。
カバー18を押すと、カバーに弾性歪みが生じる。カバーは平らになるか反対側に湾曲する場合もある。すると、回転体の外側の端部はカバー18から離れ、回転体は磁力によって回転することができる。
カバー18は、0.1から0.2mm厚であることが好ましく、別の実施例では0.5mmの厚さである。弾性湾曲につながる歪みは、0.01mmからほぼ0.1mmであることが好ましく、別の実施例ではカバーの厚さの2倍以下である。6において回転体1をカバー18から持ち上げ、回転体1のカバー18での係止を解消するように、カバーにバイアスがかかっている程一層強く外部から加圧しなければならない。
回転体1の位置によりバネ力が定まる。バネ力は、直立姿勢のときに重力を解消するように逆方向に生じる。
図2は、底から開いたバルブの図である。ここでは、バネ10は、軸15および板バネ4と溶接されている。これらの構成要素は、金属材料、特にチタンまたはチタン合金により製造されていることが好ましい。バネワイヤ10におけるバネの直径は、0.1mmであることが好ましい。別の実施例では、バネワイヤが短い場合には小さい横断面、長い場合には大きい横断面を有することができる。バネワイヤの横断面は、この実施例においては円形である。板バネは、厚さが0.1mm、高さが約1mmであることが好ましい。短いバネを有する実施例と長いバネを有する実施例におけるバネワイヤ10については、前述したとおりである。板バネはきわめて剛直である。
軸7は、図面左側に段差とほぞを有し、このほぞが回転体1の部位9の小穴に投入されている。組付け状態のとき、軸7と部位9との間の箇所19に隙間が生じる。その隙間は、0.1またはさらにそれ以上とすることもできるが、0.01mmであることが好ましい。
図1において皮膚側は図面右側、体内側は図面左側に示してある。ところで外部から皮膚を通して機械的にカバー18に圧が加えられると、この力に依存してカバー18は内方に変形/湾曲し、軸7は下方のカバー20へと加圧される。これにより隙間19が閉じられ、軸7は部位9を加圧し、それと共に回転体全体をカバー18から持ち上げる。カバー18の弾性的緊張が解消され、位置8の摩擦が解消されるため、位置8に隙間が生じ、回転体は自由に回転可能になる。外部荷重が再び取り除かれると、外側カバー18は再びその出発状態に戻り、接触点17と接触点8との間に弾性的緊張を生じる。回転体は再びハウジング内で締め付けられるので、回転ができなくなる。
回転体1は、カムディスク13を有する。
図2は、最低位置の回転体1を示す。約300°回すことによって接点21にあるバネ10は、カムディスク13に対応してその最大位置に移動し、その結果、生じる開口圧は最大となる。部材4または10の最小バネ歪みと最大バネ歪みとの間の高さ差は、約0.7〜0.8mmである。しかしながら、これは選択されたチタンワイヤ10の寸法により具体的に調整される。
外部から加えられる磁界が最大トルクを発生できるように、両方の磁石2および3が配置されている。即ち、両方の磁石の距離はこの実施例では7mm、別の実施例では8mmであり、20mmまで可能である。具体的には、この距離はハウジングの外寸に合わせられる。円形ハウジングは、特に、直径が14mm、別の実施例では19mm以下、他の実施例では31mm以下であり、バルブの位置を外部から容易に探り当てることができる。一方、バルブ面に接触している組織が傷つけられることがないように、人間工学的に形成されている。それゆえに、鋭利な角は避けられる。
回転体は図2に示す先端22を有する。この先端は最小値のときにストッパー14に接触し、最大値のときにストッパー23に接触する。これらのストッパーによって本実施例では、最大調節位置と最小調節位置の設定が重複することを防止し、いつでも良好に判別可能な状態が維持される。他の実施例では、移行が選択的に意図される。
軸15は、直径が0.3mmであり、場合によっては支承力を最小にするために、上下に先端を有するものとすることが好ましい。前記構造のゆえに、回転体1の回転が可能となるのは、カバー18が図面で左方向に押し付けられることにより回転体1が自由になる場合のみである。同時に、この状態で、回転を確実にするために、外部から特定の磁界を加えねばならない。カバーが弛緩されると、回転体の位置は弾性締め付けによって固定される。また、バルブの入口と出口との間に生じる差圧がバルブの開口圧よりも大きいと、ボールは、バルブの台座から板バネを押し返して、弁が再び開く。脳水が、バルブの入口から出口へ流れ、さらなる圧上昇を防止することが可能になる。
実際のバルブ特性は、回転体1の回転位置、もしくは、螺旋もしくはカムディスク13上での接点21の位置によって決定される。別の実施例においては、カム形状を適切に変更することにより、回転体1の非直線的開口特性を回転角度の関数として設定することができる。すべての回転体出発位置において、一方または他の方向に10°回転させた時に同じバルブ開口圧の変化が生じるように、回転体が作製されていることが好ましい。
磁石2および3を極力遠く離して配置する利点は、極力小さな磁力によって、極力大きな調整トルクを発生させることができることにある。ここで使用するネオジム磁石は直径1mm、高さ約1.2mmの円筒形状である。ハウジングと回転体はチタンで作製され、その他の構成要素もチタンで作製することにより、正確に嵌合する理想的な支承隙間を調節することができ、意図に反する隙間や意図に反する高い摩擦をシステマチックに防止することができる利点が生じる。
軸7は、特に直径が1mmであり、部位24における軸7と回転体1との間隙は、最小限に緩く嵌合されていることが好ましい。このような緩い嵌合は、軸15をバルブハウジング内で支承するために設けられている。この軸15は、ピボットのようにバルブハウジング内で支承され、バルブ開閉の枠内における、板バネ4の、ほとんど摩擦のない回転を可能とする。バルブの全高は約4.5mmであり、より低い全高とすることは、触診によるバルブ確認が困難ではないが、必ずしも好ましくはない。
バルブの調整のために特別な調整ピンが開発された。図3にこのようなピンの実施例を示す。この図は実施例に比べて拡大されているが、図1および図2ほど拡大されてはいない。ピンを適度に拡大してバルブとともに検討することが、調整器としてのピンに対するバルブの正しい寸法関係を導き出す観点から好ましい。細部がすべて小さいので、原寸図では判別できない。
直径約12mmの肉薄の小管26は、一端が栓25で閉鎖されている。反対側には、ニードル支承された測定機構が組付けられている。これには、測定ドラム28が含まれる。その表面には目盛がふられており、この測定ドラムに結合された軸32は、部位34および33によって支承ブッシュ29内で支承されている。支承ブッシュ29は、小管26内で摺動および回転が生じないように収容されている。小管の閉鎖されていない側に可動キャップが設けられており、このキャップはバネ力によって外側に加圧される。バネ30は支承ブッシュ29で支えられ、リング37をキャップ31に向かって加圧する。ニードル32にシリンダ38が結合されている。シリンダ38内に磁石35および36が収容されている。外側にある磁極は、一方の磁石では負、他方の磁石では正である。磁石の距離はバルブ装置内の磁石の距離にほぼ一致し、直径も同様である。
キャップが支承ブッシュ上のバネ力に抗して加圧されない限り、回転体およびシリンダ38の軸は、キャップ31およびバネ30によって回転することができない。ピンが患者の頭部のバルブの上方で加圧され、キャップ31がピンハウジング内に加圧されてはじめて、回転体と目盛ドラムおよび磁石シリンダの回転が可能となる。ピンは、患者の頭に向けて加圧され、胴体内部は軸線に対し90°の位置にある窓27から覗き見ることができる。これにより、バルブのピンとバルブ自体が同一方向に整列することが確保される。次にキャップがバルブの上方で患者の頭に向けて加圧されると、ピン内部の回転体の位置はバルブ内部の回転体の位置に追従する。これは、バルブ回転体は弾性係止によってその位置を変更することができないが、ピン回転体は部位33、34における精巧な針支承により、回転によってバルブ側回転体の位置に適応できるからである。次に、バルブの対応する調整圧は、窓27から容易に読み取ることができる。この構造により、確実で何時でも容易に繰り返し測定することが保証される。頭から10分の数ミリメートル離間しただけで調整値が固定されるので、患者の頭からピンを離した後は、回転はもはや可能ではなくなる。この調整結果はそのまま固定される。
図4は、調整ピンの別の実施例を示す。寸法は、通常のボールペンの寸法にほぼ一致する。特に、小管は外径が12mm、長さが約10cmであることが好ましい。調整ハンドル40が、軸41上にしっかり固定されている。このハンドルを回すと軸が回転する。軸41の下端で二つの円筒状の磁石50が軸内に収容されている。バルブ内と同様に、これらの磁石は異なる極性とされる。一方の磁石はS極が下向き、他方の磁石はN極が下向きである。軸上での両方の磁石の位置は、部材47に記入された目盛の位置と対応している。この目盛も、強固に軸に結合されている。ブッシュ48は、軸41の支承部としての役割を果たす。ブッシュはOリングに挿入され、このOリングによってブッシュはスリーブ45内に固定される。ピンの上側部分に第二の支承ブッシュ(部材42)が取付けられている。さらに、ここで回転軸41は、滑り支承部としてブッシュ42内で固定されている。
調整ピンは、二つの異なるバネ、強力なバネ44と極端に弱いバネ46とを有する。下側領域にピストン状拡張部を有する軸41は、頭部39を押すことによって、バネ44の力に抗して下方に移動される。これにより、軸51は著しく弱いバネ46のバネ力に抗して下方に移動される。つまり、バネ46が強く圧縮される一方、バネ44は僅かに圧縮されるだけである。本応用事例の場合、下側の先端がバルブの連結を解除すべく、バネ44の力は軸51によってその下側の先端に伝達される。先端部での軸の直径は、特に約3mmであることが好ましい。下端は、丸屋根状に丸くしておくことが好ましい。ピンの下側に取付けられるキャップ52は、支承部と軸41内に収容された磁石50とを保護する。磁石の位置は、窓53を通して、目盛ドラム47の目盛から読取が可能である。本発明の構造によって、調整の正確性を損なうことなく、調整ユニットを極力小さく構成することが可能となる。このように、調整ピンは、はじめて上述した事項を実現することを可能にする。この構造により、磁石を患者の皮膚に極力近づけて配置することが可能となる。同時に、バルブハウジングに荷重をかけながら微妙かつ厳密な調整を行うことができる。
図6に示した調整器が、成形部材を回転させる。調整器は、キャップ126を備えたハウジング125を有しており、このキャップがバルブに載置される。
二つのピン磁石128を備えた頭部127が、ハウジング125内に設けられている。ピン磁石128は回転体1の磁石と同じ距離を置いて配置され、調整器をバルブに載置したときに成形部材の磁石とは別の磁極で向き合うように配置されている。これにより磁石が引きあい、回転体1は調整器の回転運動もしくは回動運動に追従し、同一方向へ回転もしくは回動する。より良い方法により、調整器の正確な位置決めは容易となる。軽く触れると、磁石の引力により調整器を正しい位置に導く。
引き続き、バルブハウジングのわずかな変形を惹起するために押付が強められる。これにより、ハウジングカバーが弾力的に変形する。カバー102は、この変形を容易とするための厚さを有するものとする。本実施例の場合、変形厚さは0.2mmである。変形と連動して、回転体1が、接触していた摩擦面から持ち上がり、摩擦が解消される。これにより、回転体の回転または回動が容易になる。
本発明においては、ハウジング内に、変形に対応するための空間が設けられている。
図10から12は、好ましい実施例を示す。そこでは、リング形のハウジング330を備えた円形のバルブが想定されている。ハウジング330の両側には、カバーが取付けられている。ハウジング330のカバーにある開口部から、バルブの全ての内部部品の取付けが可能となる。
ハウジング330は、連結パイプ302および排水パイプ312を備えている。連結パイプ302は、外側の先端に導管の連結部を形成する。連結パイプは内側に突き出ていて、ハウジング壁330を通ってハウジング内部空間にまで達している。その結果、ハウジング内部空間においてハウジング内壁に沿って下へ延びている小管314が、連結パイプに接続される。同時に連結パイプ302の内側の先端は閉じているので、液体はすべて小管314へ強制的に流れ込む。小管314は排水パイプ312へ通じている。排水パイプ312は、連結パイプ302と同様にして取付けられる。
排水パイプ312には、連結パイプとは異なり、バルブボール310のためのバルブ座が設けられている。バルブ座は円錐形の小穴を有する。導管の小穴309で小管314は排水パイプに連結している。導管の小穴309により小管314はバルブ座内のサファイアボールと一緒に設けられた円錐形の小穴と連結している。
バルブが直立位置にあるとき、バルブボール310はバルブ座を押し付ける。さらに、回動可能にバルブハウジング内に収容されたキャップ308がバルブボール310を押し付ける。その結果、液の流れはバルブボール310およびキャップ308の抗力に勝り、排水パイプから上へ液が流れ出る。上へ流れ出た液はハウジング330内に流れ込み、そこから開口部319、排水パイプ312の開口部313を通り、図示されていない、さらに続く導管部へと流れ込む。
キャップ308は円筒状の外壁から成り、端部に内側を向いた襟が備わっていることが図11、12より明らかである。キャップ308はキャビティーを取り囲んでおり、このキャビティーの中には調整器が収容されている。
図11を右から見ると、キャップ308には連結金具がついている。連結金具には、支承ピボット317のための小穴がある。キャップ308は、支承ピボット317に溶接され、バルブハウジング内で回動可能に支承されている。バネワイヤ316は、実施例では支承ピボット317に溶接して固定される。キャップ308、バネ316および支承ピボット317はしっかりと連結している。
バネワイヤ316は、キャップ308の円筒状の外壁の開口部を通って、その中の空洞へ通じている。開口幅は、バネワイヤがわずかに回動または変形するのには十分である。
バネワイヤの変形により支承ピボット317でトルクが生じる。トルクは支承ピボット317上でキャップ308に、また静止位置においてキャップ308の重量に反して作用する。
バネワイヤは、回転体305により変形する。回転体305は、回転可能に軸304に支承されている。軸は、バルブハウジングのカバー331に固定されている。カバー331は、外側へ湾曲する。同時に軸支承部304に固定された回転体305は、ネジまたは留め具306によって、カバー331に固定される。その際、回転体305の外側の縁は、カバー331と接触する。それにより、ブレーキまたは係止を緩めるために必要な圧力が最小になるという利点がある。その圧力は日常生活での通常の圧力荷重、例えば横臥姿勢での圧力荷重よりも高い。これにより回転体305がカバー331から意図することなく離れることが防止される。その他の点では、回転体305をカバーから離れるよう調整するには、カバーがわずかに変形すれば十分である。
回転体305に取付けられたピン磁石315の力で、調整がなされる。これは前に説明した実施例のように、もう一方の磁石により、外から(経皮的に)なされる。
バネワイヤ316は、回転体305の曲がった形の滑り面333上を滑る。滑り面333は、実施例にあるように形成されており、回転体305が回転すると、上に載っているワイヤと回転体の中心との間の距離が規則的に変化する。これは、実施例において、バネ力が規則的に増減することと同じである。他の実施例では、バネ力の変化と他の距離変化が予定される。
符号の説明

Claims (38)

  1. 水頭症患者の頭蓋内の髄液の圧力を均一にする弁圧調節式水頭症バルブであって、過剰の髄液を、患者に埋め込まれた該バルブおよびチューブ管路を介して患者頭蓋内の脳室から導き出し、主に上大静脈内または腹腔内に排液し、該バルブが閉じている位置で、開くことに抗して押し閉じる部分が収容されたバルブハウジングを含み、バルブ圧が、少なくとも患者が起立姿勢のとき少なくとも一部は可動のボール、リング型またはディスク型の閉じる部分の荷重により定められると共に、起立姿勢のときに経皮的に調整可能なバネにより、閉じる部分の荷重を部分的にまたは完全に補償することを特徴とするバルブ。
  2. 閉じる部分に加え、患者が起立姿勢のときに前記閉じる部分と結合する荷重部もバルブハウジング内に備えられ、起立姿勢における前記閉じる部分の上にある荷重部の負荷が決められるように、調整可能にバネが前記荷重部と結合しており、該荷重部が、ディスク、リング、キャップまたはベルの形で実現され、バルブハウジング内で回転または回動可能に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載されたバルブ。
  3. 前記荷重部が少なくとも2つのボールから形成されており、前記閉じる部分にボールが使用されている場合には、患者が起立状態の時の該閉じる部分のボールの上に前記荷重部を形成するボールが配置されていると共に、バネが該荷重部を構成するボールに接しており、特に該バネが両方のボールの間にはさまれていることを特徴とする、請求項1に記載されたバルブ。
  4. 前記バネの調整部が、リング、キャップまたはベルのキャビティーの中に部分的にまたは完全に配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載されたバルブ。
  5. バルブの閉じる部分が、リング、キャップまたはベルに隣接して配置されており、バネがリング、キャップ、ベル内の開口部を通って閉じる部分に達することを特徴とする、請求項4に記載されたバルブ。
  6. 前記荷重部がバルブハウジング内にガイドされていることを特徴とする、請求項1、2、4、5の何れかに記載されたバルブ。
  7. 前記ガイドが、回動装着または回転装着によって形成されるか、もしくは直線状のガイドであることを特徴とする、請求項6に記載されたバルブ。
  8. 前記荷重部が閉じる部分よりも重いことを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記載されたバルブ。
  9. 前記閉じる部分にはルビー、サファイアまたはチタンが使用され、および/または荷重部にはタンタルが使用されることを特徴とする、請求項8に記載されたバルブ。
  10. 前記バルブがディスク型をしており、荷重部がバルブハウジング内で運動するために十分にハウジング壁やハウジングボトムあるいはハウジングカバーから距離をあけて、さらにバルブハウジング内の構造物からも十分に距離をあけて収容されることを特徴とする、請求項1、2、4〜9の何れかに記載されたバルブ。
  11. 前記バルブハウジングが少なくとも一つのカバーを有しており、ディスク、リング、キャップまたはベル型をした荷重部が、カバーと対応するバルブハウジングの開口部よりも小さな直径を有することを特徴とする、請求項1、2、4〜10の何れかに記載されたバルブ。
  12. 前記バネが完全にまたは部分的に回動軸に固定されることを特徴とする、請求項7に記載されたバルブ。
  13. 前記バネがバネワイヤまたは板バネからなることを特徴とする、請求項1〜12の何れかに記載されたバルブ。
  14. 前記バネが調整器に設けられていることを特徴とする、請求項1〜13の何れかに記載されたバルブ
  15. 前記調整器が、バネが緊張または弛緩するように、磁石により外側から回動または回転させられる装置を有することを特徴とする、請求項14に記載されたバルブ
  16. 作動させることによって意図しない調整を防止するとともに、解除することによって調整を可能にする、作動可能なブレーキを有することを特徴とする、請求項14または15に記載されたバルブ
  17. バネによって負荷を与えられ、バネ圧の弛緩によって解除される、自動的に作動するブレーキであることを特徴とする、請求項16に記載されたバルブ。
  18. a)バルブハウジングが変形可能で摩擦面を有すること、その摩擦面が、バルブハウジングに何の負荷もないとき少なくとも一部が調整器と接して摩擦係合を生じ、さらにバルブハウジングを押すことによって調整器の対応する面から持ち上がること、または
    b)バルブハウジングが変形可能なカバーを有すること、そのカバーは、何の負荷もないとき少なくとも一部が調整器と接して摩擦係合を生じ、さらに圧力下で調整器の対応する面から持ち上がること、
    を特徴とする請求項17に記載された装置。
  19. 変形可能なハウジングまたはカバーが、
    a)ブレーキの係止位置において、外向きに湾曲した出発形状を有し、圧縮により湾曲が低減され、または平らな形状となり、もしくは内向きの湾曲形状となること、
    b)ブレーキの係止位置において、平らな出発形状を有し、圧縮により内向きに湾曲すること、
    c)ブレーキの係止位置において、内向きの湾曲形状を有し、圧縮によりさらに内向きの湾曲形状となること、あるいは、ハウジング壁が内向きに湾曲した出発形状を有し、変形によりさらに内向きに湾曲することを特徴とする、請求項18に記載されたバルブ。
  20. 外縁で係止する摩擦面を有する、回転可能または回動可能に配置された調整ディスクまたは回転体を使用することを特徴とする、請求項17〜19の何れかに記載されたバルブ。
  21. 回転可能または回動可能に収容された調整ディスクまたは回転体が、圧縮可能なハウジングまたは押し下げ可能なカバーとつながっていることを特徴とする、請求項17〜20の何れかに記載されたバルブ。
  22. 摩擦係合のために、ハウジング壁厚の2倍に等しい程度にまで、特に0.1mm程度にまでハウジング壁が変形することを特徴とする、請求項21に記載されたバルブ。
  23. 横断面がU形状を有する調整ディスクが使用されるとともに、前記U形状の突出縁で摩擦係合が生じることを特徴とする、請求項17〜22の何れかに記載されたバルブ。
  24. 厚さ0.5mm以下、特に厚さ0.2mm以下の変形可能なハウジング壁、またはカバーを使用することを特徴とする、請求項17〜23の何れかに記載されたバルブ。
  25. ハウジング、特に変形可能なハウジング壁が、金属、特にチタンもしくはチタン合金からなることを特徴とする、請求項1〜24の何れかに記載されたバルブ。
  26. 調整器が、調整磁石のついた経皮的に加圧する回転可能な部分を有すること特徴とする、請求項14〜25の何れかに記載されたバルブ。
  27. 回転可能な部分の圧制御を特徴とする、請求項26に記載されたバルブ。
  28. 圧表示および圧制限用にバネ要素を使用すること、および/または、圧測定用にストレインゲージを使用することを特徴とする、請求項27に記載されたバルブ。
  29. 直径が3mm以下、特に1mm以下、さらに高さが5mm以下、特に2mm以下の磁石を使用すること特徴とする、請求項14〜28の何れかに記載されたバルブ。
  30. 外側にある調整器内の磁石と内側にある調整器内の磁石とが、互いに最高で3mm離れ、特に最高で1mm離れており、および/または磁石が最高で20mm、特に最高で10mm、さらに好ましくは最高で8mmの相互距離を有することを特徴とする、請求項14〜29の何れかに記載されたバルブ。
  31. 外側にある調整器が調整用測定器を備えていることを特徴とする、請求項14〜30の何れかに記載されたバルブ。
  32. 測定器が圧測定器および/またはひずみ測定器であることを特徴とする、請求項31に記載されたバルブ。
  33. 外側にある調整器が、バルブ内の磁石位置に自由に適応し、磁石の回転位置が外部で読取可能であることを特徴とする、請求項32に記載されたバルブ。
  34. 内部にある調整器が金属のワイヤまたは薄板形状のバネを有し、その横断面は特に丸または長方形であり、直径または厚さが0.5mm以下、特に0.3mm以下、さらに好ましくは0.2mm以下であることを特徴とする、請求項14〜33の何れかに記載されたバルブ。
  35. バネ棒が
    a)一腕レバーによって構成されており、または
    b)二腕レバーによって構成されており、その一方のレバーアームが調整ディスクと係合され、他方のレバーアームがバルブボールまたはバルブフラップと係合されていることを特徴とする、請求項34に記載されたバルブ。
  36. バネ棒が軸支されており、滑動して調整ディスクのカムディスクを加圧し、および/または滑動してバルブのバルブボールまたはバルブフラップを加圧することを特徴とする、請求項35に記載されたバルブ
  37. バルブの外径が31mm以下、特に20mm以下、および/または高さが10mm以下、特に6mm以下であることを特徴とする、請求項1〜36の何れかに記載されたバルブ
  38. 重量が調整するバネ要素と結びつくことを特徴とする、請求項1〜37の何れかに記載されたバルブ
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