JP4536875B2 - 椅子用乳幼児落下防止具 - Google Patents

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    • A47DFURNITURE SPECIALLY ADAPTED FOR CHILDREN
    • A47D15/00Accessories for children's furniture, e.g. safety belts or baby-bottle holders
    • A47D15/005Restraining devices, e.g. safety belts, contoured cushions or side bumpers
    • A47D15/006Restraining devices, e.g. safety belts, contoured cushions or side bumpers in chairs

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳幼児を通常の椅子に座らせる場合に、乳幼児が該椅子から落下することを防ぐ椅子用乳幼児落下防止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乳幼児に座らせる子供用の椅子には、通常、背もたれは勿論のこと、横転防止のための肘掛けや、前のめりや座板からのずり落ちを防止する各種手段が備えられ、乳幼児の動きや着座姿勢をある程度規制して安定的に着座させることができるようになっている。
しかしながら、このような安全のための附属品の付いた子供用の椅子はどこにでもあるものではなく、また持ち歩けるものでもないため、外出時等、乳幼児を背もたれのみを有する通常の椅子に座らせざるを得ない場合が十分に考えられる。
例えば上記椅子が大人用である場合には、乳幼児の体の大きさに比べると座板が非常に大きく、たとえ背もたれがあったとしても乳幼児の動きや着座姿勢を規制し得ず、座板上での横転や前のめり、座板からのずり落ち等を防止することが困難であるため、乳幼児が椅子から落下して大怪我を負う可能性が十分に考えられ、非常に危険である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の技術的課題は、乳幼児を安全のための附属品が付いていない通常の椅子に座らせる場合に、子供の動きや着座姿勢を規制して椅子からの落下を防ぐことができる、椅子用乳幼児落下防止具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の椅子用乳幼児落下防止具は、椅子に座る乳幼児の腹部を背もたれに縛着するための、両端部に相互止着するための手段を有する主帯部と、上記主帯部の両端部寄りの位置に両端を連結されて該主帯部下縁との間に間隔をおいて延びる補助帯部と、上記主帯部と補助帯部との中間部同士を結ぶ連結帯部と、該連結帯部の両側に区画された足挿入用の空間部とを有することを特徴とするものである。
【0005】
上記構成を有する落下防止具は、乳幼児の両足を片方ずつ各空間部に入れて連結帯部を股間部に位置させると共に、主帯部を腹部に当たるようにした上で、主帯部を椅子の背もたれに巻き付けるようにしてその両端部を背もたれの後ろで相互止着することにより、乳幼児を縛着する。
このとき、上記主帯部が乳幼児の座板上での横転や前のめりを防ぐと共に、補助帯部と連結帯部とが乳幼児の主帯部からの抜け落ちを防ぐため、乳幼児の着座姿勢を安定的にさせて椅子からの転落を防止することができ、安全を確保することができる。
【0006】
本発明においては、上記主帯部の前面部分を、上方に向けて幅広に形成することにより、乳幼児の胸部分に当接して前のめりを防止できるように構成することができる。また、上記補助帯部は、その両端縁を斜めにカットし、該両端縁により主帯部に角度をもたせて連結することが望ましい。
さらに、本発明においては、上記主帯部に折畳み時に相互に止着するための止着手段を設けることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明の椅子用乳幼児落下防止具の一実施例を示すもので、この実施例の落下防止具は、椅子11に座る乳幼児10の腹部を背もたれ11aに縛着するための布製の主帯部1と、上記主帯部1の両端部寄りの位置に両端を連結されて該主帯部1の下縁との間に間隔をおいて延びる布製の補助帯部2と、上記主帯部1と補助帯部2との中間部同士を結ぶ布製の連結帯部3と、該連結帯部の両側に区画された足挿入用の空間部4,4とを有している。
【0008】
上記主帯部1は、乳幼児10の腹部にあてがわれる前面部分1aと、背もたれ11aの背後で相互に止着される両端部1b,1bとを有するもので、上記主帯部1の前面部分1aは、乳幼児10の胸部分に当接して前のめりを防止することができるように、他の部分より上方に向けてより幅広に形成されている。
【0009】
上記主帯部1の両端部1b,1bには、これらの端部を相互止着するための手段が設けられていて、図1に示すものの場合、縛着時の締め付け具合の調整が可能なように、主帯部の軸方向に長い面ファスナー6a,6bを用いている。
なお、上記相互止着のための手段としては、ホックやボタン、あるいは紐等の任意のものを用いることができ、特にホックやボタン等の場合は、締め付け具合の段階的な調整、及び止着を強固に行うことができるように複数設けることが望ましい。
【0010】
また、上記主帯部1における、少なくとも乳幼児の腹部に接触する前面部分1aやその両側の脇腹に接触する側面部分1c,1cは、一対の布を縫い合わせることにより形成されていて、それら一対の布の間にウレタン−フォームなどの合成樹脂発泡体等の柔軟性や弾性、緩衝性に勝れた軽い素材が心材として入れられた構成となっている。
これにより、感触がソフトになって長時間の使用であっても苦にならないだけでなく、主帯部1が保形されてへたりにくくなるため、前面部分1aや側面部分1cよる腹部や胸部の圧迫が軽減され、しかも、その保形性により前のめりや横転の防止をより効果的に図ることができる。
【0011】
上記補助帯部2は、その両端縁が斜めにカットされていて、該両端部により上記主帯部1に角度をもたせて連結されている。
これにより、上記補助帯部2は、その中間部が両端部に比べて主帯部1の前面部分寄りに傾いた状態で該主帯部1に取付けられることとなり、この補助帯部2が乳幼児10の太股にフィットしやすくなるため、生地がよじれたり折れ曲がったりすることが少なく、よじれること等による使用時の不快感が生じるのを抑えている。
【0012】
上記連結帯部3は、使用時に乳幼児10の股間部に位置して主帯部1からの抜け止めとして機能するものである。
また、この連結帯部3と上記補助帯部2とにより形成された上記空間部4,4は、乳幼児10の足の自由を妨げない程度の大きさとなっている。
【0013】
上記主帯部1の前面部分1aの表面には、折畳み時に相互に止着する止着手段7a,7bが設けられていて、上記補助帯部2や連結帯部3を間に挟み込んだ状態でコンパクトに折畳むことができるようになっている。
上記止着手段7a,7bとしては、図に示す例では、複数個のボタンを用いているが、これに限らず、フックや紐、面ファスナー等、適宜手段を用いることができることはもちろんである。
【0014】
なお、上記各帯部の縁に当たる部分には、各帯部の布よりも若干固めの素材によりトリミングを施していて、補強だけでなく、各帯部をある程度保形して捻れや縒れを抑えるようにしている。
【0015】
上記構成を有する転落防止具は、乳幼児10の足を片方ずつ各空間部4,4に入れて連結帯部3を股間部に位置させると共に、主帯部1を腹部に当たるようにした上で、該主帯部1を乳幼児10にできるだけ密着させた状態で椅子11の背もたれ11aに巻き付ける。そして、乳幼児10の体を、できるだけ圧迫しないように主帯部1の両端部をその背もたれ11aの後ろで相互止着し、縛着する。
なお、図2及び図3においては、主帯部1は椅子11の背もたれ11aの一部に巻付けているが、全体に巻付けてもよい。
このとき、上記主帯部1が椅子11の座板上での乳幼児10の横転や前のめりを防ぐと共に、補助帯部2と連結帯部3とが乳幼児の主帯部1から抜け落ちるのを防ぐため、乳幼児10の着座姿勢を安定的に保持して椅子11からの転落を防止することができ、安全を確保することができる。
【0016】
また、全体として軽量の素材で形成され、しかも上記止着手段7a,7bにより、各帯部が広がってかさばったりすることがなくコンパクトに折畳むことができるため、外出時等に気軽に携帯できる。
【0017】
上記主帯部1及び補助帯部2並びに連結帯部3は、それぞれ別体のものとして、相互に縫合するようにしてもよく、また、一枚布からこれらの各帯部を一体に形成するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の椅子用乳幼児落下防止具によれば、主帯部が乳幼児の座板上での横転や前のめりを防ぐと共に、補助帯部と連結帯部とが乳幼児の主帯部からの抜け落ちを防ぐため、乳幼児の着座姿勢を安定的に保持して椅子からの転落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る落下防止具の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の落下防止具を椅子に取付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る落下防止具の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 主帯部 1a 前面部分
2 補助帯部 3 連結帯部
4 空間部 6a,6b 面ファスナー
7a,7b 止着手段 10 乳幼児
11 椅子 11a 背もたれ

Claims (4)

  1. 椅子に座る乳幼児の腹部を背もたれに縛着するための、両端部に相互止着するための手段を有する主帯部と、上記主帯部の両端部寄りの位置に両端を連結されて該主帯部下縁との間に間隔をおいて延びる補助帯部と、上記主帯部と補助帯部との中間部同士を結ぶ連結帯部と、該連結帯部の両側に区画された足挿入用の空間部とを有することを特徴とする椅子用乳幼児落下防止具。
  2. 請求項1に記載の落下防止具において、上記主帯部の前面部分が、上方に向けて幅広に形成されることにより、乳幼児の胸部分に当接して前のめりを防止できるように構成されているもの。
  3. 請求項1又は2に記載の落下防止具において、上記補助帯部が、斜めにカットされた両端縁を有し、該両端縁により主帯部に角度をもたせて連結されているもの。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の落下防止具において、上記主帯部に、折畳み時に相互に止着するための止着手段を設けているもの。
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Citations (5)

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