JP4533836B2 - 変動領域検出装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、学習した通常時の画像と現在の入力画像を比較して、異常や変動が発生している領域を抽出する画像処理技術に関する変動領域検出装置及びその方法に関するものである。
従来の変動領域検出方法としては、以下のようなものが挙げられる。
第1の方法は、学習された平均背景画像と入力画像との輝度差に基づいて変動領域を検出する背景差分方法がある(例えば、非特許文献1参照)。
第2の方法は、学習された背景テクスチャと入力画像テクスチャとの差に基づいて変動領域を検出するテクスチャ差分方法がある(例えば、非特許文献2参照)。
第3の方法は、学習された背景のエッジ量の大小に基づいて、エッジ量の多い領域に対しては正規化相関の低さとエッジ減少量とから変動領域を判定し、エッジ量の少ない領域に対してはエッジ増加量から変動領域を判定する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
Kentaro Toyama, John Krumm, Barry Brumitt, and Brian Meyers. Wallflower: Principles and practice of background maintenance. Proceedings of the 7th IEEE International Conference on Computer Vision (ICCV 1999),PP.255-261,September 1999. 佐藤雄隆,金子俊一,五十嵐悟.周辺増分符号相関画像に基づくロバスト 物体検出及び分離.電子情報通信学会論文誌, Vol.J84-D-II,No.12,pp.2585-2594,2001. 特開2003−162724公報
しかし、第1の方法である背景差分方法では、照明変動による全体的な輝度変化を人物などによる変動として誤検出としてしまう問題点がある。
第2の方法であるテクスチャ差分方法は輝度変化に強く誤検出が少ないが、背景と人物とが共にテクスチャがない場合など正しく検出できない問題点がある。
第3の方法はエッジの増減で判定するため、背景と侵入物がともにテクスチャがない場合に正しく検出できない問題点がある。
そこで本発明は、変動領域の検出誤りを抑制しながら検出漏れを防ぐことができる変動領域検出装置及びその方法を提供する。
本発明は、学習背景画像と入力画像を比較することによって、前記入力画像における変動領域を検出する変動領域検出装置において、前記学習背景画像の画素値の空間変化パターンと前記入力画像の画素値の空間変化パターンとの違いに基づいて一画素に対応した第1の変動領域を検出する第1の変動検出部と、前記学習背景画像の輝度情報と前記入力画像の輝度情報との違いに基づいて一画素に対応した第2の変動領域を検出する第2の変動検出部と、前記学習背景画像中の一画素にそれぞれ対応した各領域における空間周波数に関する情報を検出する空間周波数検出部と、前記各領域の空間周波数に関する情報に基づいて、空間周波数の相対的に高い成分が基準より強い前記領域においては前記第2の変動領域の結果より前記第1の変動領域の結果を大きくするような重み付けを算出する重み付け算出部と、前記第1の変動領域と前記第2の変動領域とを前記重み付けに基づいて統合して一画素に対応した統合変動領域を算出する統合部と、を備えることを特徴とする変動領域検出装置である。
本発明は、変動領域の検出誤りを抑制しながら検出漏れを防ぐことができる。
本発明の変動領域検出装置の各実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の変動領域検出装置について図1から図8に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の変動領域検出装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、学習処理の流れの概要図であり、図3は検出処理の流れの概要図であり、図4は本実施形態の概要図である。
(1)変動領域検出装置の構成
図1の変動領域検出装置は、テクスチャ情報に基づいて変動領域を検出する第1の変動検出手段101と、背景差分法に基づいて変動領域を検出する第2の変動検出手段102と、テクスチャ検出手段103と、変動検出手段重み付け記憶手段(以下、単に記憶手段という)104と、変動検出結果統合手段(以下、統合手段という)105とからなる。
なお、本実施形態の各手段の機能は、コンピュータに記憶されたプログラムによって実現される。
ここで「テクスチャ情報」とは、模様などがあるか否か、または、多いか少ないかの情報で、模様などがあれば画像の空間周波数が高くなる。
(2)学習処理
まず、学習の処理においては、第1の変動検出手段101がテクスチャ特徴量の学習と記憶を行う(ステップS101)。
第1の変動検出手段101はテクスチャ情報に基づいて変動を検出する手段である。
テクスチャ情報に基づく変動の検出とは、照明条件の違いを抑制してテクスチャの違いに着目して変動を検出することである。
一般に、テクスチャの特徴は相対的に高い空間周波数の成分に表れ、照明条件の違いは相対的に低い空間周波数の成分によって表れることが多い。換言すれば、テクスチャ情報に基づく画像間の変動の検出とは、空間周波数が相対的に高い成分に関する画像間の変化に基づいて変動を検出することである。なお、上述の「相対的に高い」「相対的に低い」の境界は閾値により直接定めてもよいし、変動検出手法の特性により間接的に定められるものであっても構わない。
画像間における空間周波数が相対的に高い成分の変化は、画素値の空間変化のパターンを画像間で比較することで調べることができる。画素値の空間変化のパターンには、例えば、各画像を周波数変換して得られる空間周波数成分や、隣接する画素または他の画素との画素値の差分が挙げられる。
同じテクスチャの物体を異なる照明条件下で撮像した複数の画像間では、画素値の空間変化のパターンは殆ど変わらない。逆に、異なるテクスチャの物体の各々を共通な照明条件で撮像した複数の画像間では、画素値の空間変化のパターンは異なる。
上述のテクスチャ情報に基づいて変動を検出する手段としては、例えば、正規化相関法や部分空間法、増分符号相関法などを用いることができる。
増分符号相関法では、注目画素I(x,y)と、それから1ピクセル(すなわち、1画素)離れた周辺16画素との増分符号を考え、以下のような16次元の特徴量を用いる(特許文献2参照)。
Figure 0004533836
もしくは0/1の2値の特徴量ではなく、輝度値の差そのものを用いてもよい。
Figure 0004533836
第1の変動検出手段101は全ての学習背景画像の各ピクセル(x,y)に対して特徴量PISC(x,y)を算出し、ピクセル毎に特徴量の平均値PISClearn (x,y)を記憶する。
次に、第2の変動検出手段102が特徴量の学習と記憶を行う(ステップS102)。
第2の変動検出手段102は、第1の変動検出手段101とは異なる方法に基づく変動検出手段であり、(4)節で後述するように、第1の変動検出手段101が検出しにくい変動を検出できるような変動検出手段である。
例えば、輝度情報に基づいて変動を検出する背景差分による変動検出手段を用いればよい。背景差分による変動検出手段では、学習背景画像において、座標(x,y)のピクセル輝度I(x,y)の平均値Ilearn (x,y)を求めて記憶すればよい。
最後に、テクスチャ検出手段103が学習背景画像からテクスチャを検出し、検出されたテクスチャ量に基づいた重み付け係数を記憶手段104が記憶する(図2,ステップS103)。
テクスチャ量の検出には、例えば、微分フィルタ、Sobelフィルタ、ラプラシアンフィルタなどのエッジを抽出するフィルタの出力を、近傍領域で平均した値を用いればよい。
微分フィルタを用いた場合では、座標(x,y)の画素の輝度をI(x,y)、(x,y)の近傍領域をArea(x,y)、Area(x,y)の内の画素の数をnum(Area(x,y))、Area(x,y)内の画素(s,t)の微分フィルタ出力値をT’(s,t)として、以下のようなテクスチャ量を示す値T(x,y)を用いればよい。
Figure 0004533836
テクスチャ量T(x,y)に基づいて、第1の変動検出手段101に対する重みw(x,y)と第2の変動検出手段102に対する重みw(x,y)を以下のように決定し、記憶する。
Figure 0004533836
ここでは簡単のために、テクスチャが多い場合(T(x,y)が閾値TH以上)に重みw(x,y)を1として、テクスチャが少ない場合(T(x,y)が閾値TH未満)に重みを0としているが、連続値を与えてもよい。(4)節で後述するように、テクスチャ情報に基づく第1の変動検出手段101は、テクスチャが多い領域で高い検出性能が得られるため、テクスチャが多い場合に重みが大きくなるようにする。
(3)検出処理
検出の処理においては、まず、第1の変動検出手段101が入力画像から変動を検出する(図3のステップS111)。第1の変動検出手段101は、入力画像の画素I(x,y)に対して、式(1)と同様のテクスチャ特徴量PISC(x,y)を抽出する。そして入力画像から得られた特徴量PISC(x,y)=(bi,0 (x,y),..,bi,15(x,y))と、学習と記憶されている特徴量PISClearn (x,y)=(blearn ,(x,y),..,blearn ,15 (x,y))との差に基づいて、変動D(x,y)を検出する。
Figure 0004533836
変動D(x,y)がある閾値TH以上であれば変動あり(=1)、そうでなければ変動なし(=0)とする(図4の110)。
Figure 0004533836
次に、第2の変動検出手段102が入力画像から変動を検出する(ステップS112)。第2の変動検出手段102は、学習処理で検出したIlearn (x,y)と、入力画像の輝度I(x,y)を比較し、差D(x,y)がある閾値TH以上であれば変動あり(=1)、そうでなければ変動なし(=0)とする(図4の111)。
Figure 0004533836
最後に、統合手段105が、記憶手段104が記憶している重み付けにしたがって、第1の変動検出手段101と第2の変動検出手段102の変動検出結果を重み付け統合する(ステップS113)。
第1の変動検出手段101に対する重み付けは、例えば図4の112のようであり、これを用いて変動検出結果110を重み付けした検出結果は113のようになる。
同様に、第2の変動検出手段102に対する重み付けは、例えば114のようであり、これを用いて変動検出結果111を重み付けした検出結果は115のようになる。
そして、最終的な統合された検出結果の統合画像Result(x,y)は116のようになる。
Figure 0004533836
もしくは(4)節で後述するように、第1の変動検出手段101が検出漏れを起こしやすいテクスチャ量の少ない領域(重み付けw(x,y)の小さい領域、w(x,y)<THw )にのみ、第2の変動検出手段102を用いるような統合を行ってもよい。
Figure 0004533836
(4)第2の変動検出手段102の選択
第2の変動検出手段102としては、第1の変動検出手段101が検出しにくい変動を検出できるような変動検出手段を用いるのがよい。
例えば、入力画像は図5に示すように場合分けできる。まず図の縦方向の軸に示すように、背景にテクスチャが少ない場合(plain・照明安定)、テクスチャが少なく照明変動がある場合(plain・照明変動)、テクスチャが多い場合(texture・照明安定)、テクスチャが多く照明変動がある場合(texture・照明変動)に分けられる。また図の横方向の軸に示すように、侵入物にテクスチャが少なく背景と似た輝度の場合(plain・同輝度)、テクスチャが少なく背景と異なる場合の輝度(plain・異輝度)、テクスチャが多く背景と似た輝度の場合(texture・同輝度)、テクスチャが多く背景と異なる輝度の場合(texture・異輝度)に分けられる。
このような入力画像に対する、テクスチャ情報を用いた第1の変動検出手段101による検出結果の概念図を図6に示す。図6中で黒い領域が変動が検出された領域であり、白丸が正しく検出されていることを示し、白三角は誤検出はないが検出漏れがあることを示す。この図から、テクスチャ情報を用いた変動検出手段では、背景と侵入物にともにテクスチャが少ない場合に検出漏れが発生する(図6の白三角の部分)ことが分かる。
一方、背景差分法を用いた変動検出手段による検出結果の概念図を図7に示す。図7中のxは、誤検出が発生していることを示す。この図7から、背景差分法を用いた変動検出手段では、照明変動がある場合に正しく検出できない(図7のxの部分)が、背景と侵入物にともにテクスチャが少ない場合でも、輝度が異なっている場合には正しく検出できる(図7の[121])ことが分かる。
よって、式(4)(5)に示したように、テクスチャ情報を用いた第1の変動検出手段101で検出漏れが発生する場合に限り、背景差分法を用いた第2の変動検出手段102の検出結果を用いるようにすれば、誤検出をある程度抑制しながら検出漏れを低減することができる。
(5)変更例
前記(4)節で述べたように、第2の変動検出手段102として背景差分法を用いた変動検出手段を用いると、照明変動がある場合に誤検出が発生するという問題点がある(図7の[122][123])。
そこで、図8に示すように、照明変動を検出する照明変動検出手段106を用い、照明変動が検出された場合は第2の変動検出手段102が誤検出をしている可能性が高いため、その検出結果を破棄するようにしてもよい。
照明変動検出手段106は、例えば第2の変動検出手段102と同様の変動検出を行い(式(3)のResult(x,y))、ある閾値(TH)以上の面積で変動が検出された場合は、照明変動あり(Result=1)と判定すればよい。
Figure 0004533836
そして統合手段105は、ステップS113での統合処理において、照明変動なし(Result=0)と判定された場合にのみ、第2の変動検出手段102の検出結果Result(x,y)を用いるようにする。
Figure 0004533836
(第2の実施形態)
第2の実施形態の変動領域検出装置について図9と図10に基づいて説明する。
図9は、本実施形態の全体構成を示すブロック図である。図9の変動領域検出装置は、テクスチャ情報に基づいて変動を検出する第1の変動検出手段201と、第2の変動検出手段202と、テクスチャ除去手段203と、記憶手段204と、統合手段205とからなる。
(1)学習処理
学習の処理は、第1の実施形態の図2とほぼ同様であるが、ステップS103の重み付け学習の処理が異なる。図10に学習処理の流れを示す。
図10のステップS201、S202は、図2のステップS101、S102と同様である。
次に、ステップS203において、テクスチャ除去手段203は、学習背景画像からテクスチャを除去する(ステップS204)。これは例えば、平滑化フィルタやガウシアンフィルタなどのぼかし処理を行えばよい。例えば3x3のガウシアンフィルタを用いる場合は、座標(x,y)の点の輝度I(x,y)は、次のように計算される。
Figure 0004533836
次に第1の変動検出手段201は、学習背景画像(原画像)で学習した背景テクスチャ特徴量をもとに、学習背景画像(テクスチャ除去後)に対して変動検出を行う(ステップS205)。この処理は、第1の実施形態と同様である。学習背景画像(テクスチャ除去後)は、テクスチャの多い領域についてはテクスチャ除去手段203によりテクスチャが除去されており、原画像から変化が生じているため変動が検出される。一方、テクスチャの少ない領域についてはテクスチャ除去手段203による変化が少ないため、変動がほとんど検出されない。つまり、ステップS205で変動が検出された領域はテクスチャ量が多い領域を示しているため、以下のように重みを算出し、記憶手段204に記憶する(ステップS206)。
Figure 0004533836
以上のように、第1の変動検出手段201に対する重み付けを、第1の変動検出手段201による変動検出結果によって算出することにより、第1の変動検出手段201の変動検出性能を直接反映した重み付けを行うことができる。これに対して第1の実施形態の場合では、第1の変動検出手段101が変動検出性能を発揮できるテクスチャ領域と、テクスチャ検出手段103が検出するテクスチャ領域が必ずしも一致しないため、検出誤りや検出漏れが生じやすくなる可能性がある。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の変動領域検出装置について図11から図13に基づいて説明する。
図11は、本実施形態の全体を示すブロック図である。図11の変動領域検出装置は、テクスチャ情報に基づいて変動を検出する第1の変動検出手段301と、第1の変動検出手段301よりも広い領域のテクスチャ情報に基づいて変動を検出する第2の変動検出手段302と、テクスチャ除去手段303と、記憶手段304と、統合手段305とからなる。
図9の第2の実施形態との同様の構成であるが、変動検出手段として、広い領域のテクスチャ情報に基づいて変動を検出する変動検出手段を用いる点が異なっている。よって以下では、先の第1の実施形態・第2の実施形態とは異なる部分を中心に述べる。
(1)広域のテクスチャ情報に基づく変動検出手段の概要
第1の実施形態の(4)節で述べたように、テクスチャ情報に基づく変動検出手段では、背景と侵入物に共にテクスチャが少ない場合に検出漏れが発生する(図12参照)。
例えば、学習背景画像311から学習される式(1)のテクスチャ特徴量は、312のようにPISC(x,y)は(0,0,..,0)と略等しくなる。入力画像313から得られるテクスチャ特徴量314のようになり、学習された背景テクスチャ特徴量312と近いため、正しく変動なしとして判定される。一方、入力画像315から得られるテクスチャ特徴量は316のようになり、これも学習された背景テクスチャ特徴量312と近いため、誤って変動なしとして判定されてしまい、検出漏れが起こる。
そこで、注目画素の周辺の画素ではなく、注目画素から十分に離れた画素(広域周辺画素)との比較を行うようにする(図13参照、処理の詳細は後述)。
学習背景画像321から学習される式(1)のテクスチャ特徴量は、図13の322のようにPISC(x,y)は(0,0,..,0)と略等しくなる。入力画像323から得られるテクスチャ特徴量324のようになり、学習された背景テクスチャ特徴量322と近いため、正しく変動なしとして判定される。また、入力画像325から得られるテクスチャ特徴量は326のようになり、注目画素と広域周辺画素の輝度差が大きくなるため、学習された背景テクスチャ特徴量322と大きく異なり、正しい変動ありとして判定される。
また前記のような処理では、注目画素が移動すると比較する広域周辺画素もそれに合わせて移動し、広い範囲に対する値の参照が必要になる。そこで図13の328のように、比較する広域周辺画素を、注目画素の位置に関わらず固定してもよい。この場合も、先ほどとほぼ同様の広域テクスチャ特徴量322,324,326が得られ、同様の検出結果が得られるが、比較する広域周辺画素が固定されているため、画素の参照範囲を限定することができる。そのため、これらの参照値を高速に参照できる記憶装置(例えばキャッシュメモリなど)に置くことで、処理を高速化できる。なお、これらの固定された位置にある広域周辺画素としては、図13の328のように全画面の広域周辺画素を用いてもよいし、これらのうち注目画素から一定範囲にある広域周辺画素のみを用いてもよい。
図5のような入力画像の場合分けに対して、広域テクスチャ情報を用いた変動検出手段による検出結果の概念図を図14に示す。テクスチャ情報を用いた場合(図6参照)の検出漏れを起こしていた領域に対し、広域テクスチャ情報を用いた場合(図14参照)では正しく検出することができている(図14の[331][332])。また、背景差分法を用いた場合のように、照明変動による誤検出(図7の[122][123])が生じにくい。
(2)広域のテクスチャ情報に基づく変動検出手段の学習処理
第3の実施形態における学習処理の流れは、第2の実施形態の処理(図10参照)とほぼ同様であるが、第2の変動検出手段の学習(ステップS202)が異なる。第3の実施形態では、第2の変動検出手段として広域テクスチャ情報に基づく第2の変動検出手段302を用いる。
第2の変動検出手段302は、注目画素I(x,y)と、それから十分な距離Dだけ離れたN個の広域周辺画素との差をとり、以下のようなN次元の特徴量DT(x,y)を算出する(図15参照)。
Figure 0004533836
全学習背景画像に対してDT(x,y)を求め、その平均を背景画像の特徴量DTlearn (x,y)として記憶する。
注目画素と広域周辺画素との距離Dについては、全ての広域周辺画素に共通した距離Dを設定してもよいが、例えば侵入物として人物が多い場合には縦方向に長い人物の形状を反映し、上下方向の広域周辺画素には大きな距離Dを設定し、左右方向の広域周辺画素には小さな距離Dを設定してもよい。
(3)広域のテクスチャ情報に基づく変動検出手段の検出処理
第3の実施形態における検出処理の流れは、第2の実施形態の処理(図3)とほぼ同様であるが、第2の変動検出手段による検出(ステップS112)が異なる。
第2の変動検出手段302は、入力画像に対して、式(7)と同様のN次元の特徴量DT(x,y)=(dti,0 (x,y),dti,1 (x,y),..,dti,N (x,y))を算出する。これと、学習処理で算出した特徴量DTlearn (x,y)=(dtlearn,0 (x,y),...,dtlearn,N (x,y))との差を算出する。この差がある閾値THDT以上であるペアが、ある一定のTH以上ある場合に、変動あり(Reslut=1)と判定する。
Figure 0004533836
本発明は、例えば、画像監視において侵入者の領域を検出したり、モーションキャプチャ・ジェスチャ認識のために人物の領域を検出したりするために用いることができる。
本発明の第1の実施形態の全体構成図である。 学習処理の流れ図である。 検出処理の流れ図である。 第1の実施形態の概要図である。 入力の場合分けの例の図である。 テクスチャ情報を用いた変動検出手段による検出結果の例の図である。 背景差分法を用いた変動検出手段による検出結果の例の例の図である。 第1の実施形態の変更例の図である。 第2の実施形態の全体構成図である。 学習処理の流れ図である。 第3の実施形態の全体構成図である。 テクスチャ情報を用いた変動検出方法の問題点の図である。 広域のテクスチャ情報に基づく変動検出方法の概念図である。 広域テクスチャ情報を用いた変動検出手段による検出結果の概念図である。 広域のテクスチャ情報に基づく変動検出方法の特徴量の概念図である。
符号の説明
101 第1の変動検出手段
102 第2の変動検出手段
103 テクスチャ検出手段
104 変動検出手段重み付け記憶手段(記憶手段)
105 変動検出結果統合手段(統合手段)

Claims (8)

  1. 学習背景画像と入力画像を比較することによって、前記入力画像における変動領域を検出する変動領域検出装置において、
    前記学習背景画像の画素値の空間変化パターンと前記入力画像の画素値の空間変化パターンとの違いに基づいて一画素に対応した第1の変動領域を検出する第1の変動検出部と、
    前記学習背景画像の輝度情報と前記入力画像の輝度情報との違いに基づいて一画素に対応した第2の変動領域を検出する第2の変動検出部と、
    前記学習背景画像中の一画素にそれぞれ対応した各領域における空間周波数に関する情報を検出する空間周波数検出部と、
    前記各領域の空間周波数に関する情報に基づいて、空間周波数の相対的に高い成分が基準より強い前記領域においては前記第2の変動領域の結果より前記第1の変動領域の結果を大きくするような重み付けを算出する重み付け算出部と、
    前記第1の変動領域と前記第2の変動領域とを前記重み付けに基づいて統合して一画素に対応した統合変動領域を算出する統合部と、
    を備えることを特徴とする変動領域検出装置。
  2. 前記第2の変動検出部は、前記学習背景画像と前記入力画像の各画素の輝度差に基づいて第2の変動領域を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の変動領域検出装置。
  3. 前記入力画像に生じた照明変動を検出する照明変動検出部をさらに備え、
    前記統合部は、前記照明変動を検出した場合には、前記第2の変動領域の重み付けを小さくする
    ことを特徴とする請求項1記載の変動領域検出装置。
  4. 前記空間周波数検出部は、
    前記学習背景画像から空間周波数の相対的に高い成分を除去した除去学習背景画像を求める除去部と、
    前記学習背景画像の画素値の空間変化パターンに基づく特徴量を算出する第1の特徴量算出部と、
    前記除去学習背景画像の画素値の空間変化パターンに基づく特徴量を算出する第2の特徴量算出部と、
    を備え、
    前記重み付け算出部は、前記学習背景画像から算出した特徴量と、前記除去学習背景画像から算出した特徴量とを比較して、その特徴量の差が多い領域においては前記第2の変動領域の結果より前記第1の変動領域の結果を大きくするような重み付けを算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の変動領域検出装置。
  5. 前記第2の変動検出部は、前記入力画像における注目画素と、前記注目画素から少なくとも前記入力画像中の平均的な検出対象物の大きさよりも離れた位置にある複数の参照画素との輝度差の変化に基づいて第2の変動領域を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の変動領域検出装置。
  6. 前記第2の変動検出部は、前記入力画像における注目画素と、予め決められた位置にある複数の画素との輝度差の変化に基づいて第2の変動領域を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の変動領域検出装置。
  7. 学習背景画像と入力画像を比較することによって、前記入力画像における変動領域を検出する変動領域検出方法において、
    前記学習背景画像の画素値の空間変化パターンと前記入力画像の画素値の空間変化パターンとの違いに基づいて一画素に対応した第1の変動領域を検出し、
    前記学習背景画像の輝度情報と前記入力画像の輝度情報との違いに基づいて一画素に対応した第2の変動領域を検出し、
    前記学習背景画像中の一画素にそれぞれ対応した各領域における空間周波数に関する情報を検出し、
    前記各領域の空間周波数に関する情報に基づいて、空間周波数の相対的に高い成分が基準より強い前記領域においては前記第2の変動領域の結果より前記第1の変動領域の結果を大きくするような重み付けを算出し、
    前記第1の変動領域と前記第2の変動領域とを前記重み付けに基づいて統合して一画素に対応した統合変動領域を算出する
    ことを特徴とする変動領域検出方法。
  8. 学習背景画像と入力画像を比較することによって、前記入力画像における変動領域を出する変動領域検出プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記学習背景画像の画素値の空間変化パターンと前記入力画像の画素値の空間変化パターンとの違いに基づいて一画素に対応した第1の変動領域を検出する第1の変動検出機能と、
    前記学習背景画像の輝度情報と前記入力画像の輝度情報との違いに基づいて一画素に対応した第2の変動領域を検出する第2の変動検出機能と、
    前記学習背景画像中の一画素にそれぞれ対応した各領域における空間周波数に関する情報を検出する空間周波数検出機能と、
    前記各領域の空間周波数に関する情報に基づいて、空間周波数の相対的に高い成分が基準より強い前記領域においては前記第2の変動領域の結果より前記第1の変動領域の結果を大きくするような重み付けを算出する重み付け算出機能と、
    前記第1の変動領域と前記第2の変動領域とを前記重み付けに基づいて統合して一画素に対応した統合変動領域を算出する統合機能と、
    を実現させるための変動領域検出プログラム。
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