JP4530481B2 - 通信システム及び通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信システム及び通信装置に関し、特にTCP (Transmission Control Protocol)コネクションを確立して通信を行う通信システム及びTCP コネクションを確立して通信を行う通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット利用の拡大に伴い、ネットワーク中継装置では、急速なトラフィック増大に対応し、網リソースの使用率の最適化、差別化サービスとしてのQos(Quality of Service) サービス等の実現が要求されている。
【0003】
これらの要求を満たすため、MPLS(Multiprotocol Label Switching)と呼ばれるラベル・スイッチング方式が、IETF(Internet Engineering Task Force)において標準化作業中である。
【0004】
MPLSは、従来、ルータを利用して実現していた異なるネットワーク間のレイヤ3での通信を、レイヤ2で直結して上位層を使わずに実現するパケット高速転送技術である。
【0005】
また、MPLSでは、隣接のLSR(Label Switching Router) 間でラベルを分配(交換)する必要があり、そのラベル分配手法の1つとしてLDP(Label Distribution Protocol) がある。LDPは、隣接LSR間でTCP を使用してLDPセッションを確立する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
現状のMPLSのインターネットドラフトにおける、LDPのTCP コネクションの確立では、LSRが送信する Helloメッセージは互いに独立に送信されることになり(Helloメッセージに対する応答メッセージがない)、それぞれのLSRの Hello adjacency確立(隣接LSRを見つけて互いに Helloメッセージのやりとりを行う状態の確立)の認識に時間差が生じる。このため、コネクションが早期に確立されないといった問題があった。
【0007】
これは初期立ち上げシーケンスの場合だけでなく、一時的なリンク障害や装置障害の場合にも発生するため、一時障害の復旧時間が長くなる。また、MPLSは、主にISP(Internet Service Provider)等のキャリアインターネットで使用されるために障害復旧の迅速性が要求されるが、一時障害の復旧時間が長くなることは、ユーザへのサービスの低下を招いてしまう。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、LDPのためのコネクションの確立時間を短縮して、サービス及び通信品質の向上を図った通信システムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明の他の目的は、LDPのためのコネクションの確立時間を短縮して、サービス及び通信品質の向上を図った通信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、コネクションを確立して通信を行う通信システム1において、 Helloメッセージの送受信を行う第1のメッセージ送受信手段11と、 Helloメッセージを受信した際に応答メッセージを送信する第1の応答メッセージ送信手段12と、 Helloメッセージを受信して Hello adjacency確立後、コネクションの確立制御を行う第1のコネクション確立制御手段13と、から構成される第1の通信装置10と、 Helloメッセージの送受信を行う第2のメッセージ送受信手段21と、 Helloメッセージを受信した際に応答メッセージを送信する第2の応答メッセージ送信手段22と、応答メッセージを受信して Hello adjacency確立後、コネクションの確立制御を行う第2のコネクション確立制御手段23と、から構成される第2の通信装置20と、を有することを特徴とする通信システム1が提供される。
【0011】
ここで、第1のメッセージ送受信手段11は、 Helloメッセージの送受信を行う。第1の応答メッセージ送信手段12は、 Helloメッセージを受信した際に応答メッセージを送信する。第1のコネクション確立制御手段13は、 Helloメッセージを受信して Hello adjacency確立後、コネクションの確立制御を行う。第2のメッセージ送受信手段21は、 Helloメッセージの送受信を行う。第2の応答メッセージ送信手段22は、 Helloメッセージを受信した際に応答メッセージを送信する。第2のコネクション確立制御手段23は、応答メッセージを受信して Hello adjacency確立後、コネクションの確立制御を行う。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の通信システムの原理図である。通信システム1は、MPLSのパケット伝送を行うシステムであり、第1の通信装置10と第2の通信装置20とから構成される。第1の通信装置10と第2の通信装置20は、ラベル・スイッチング機能を持つLSRに該当する。
【0013】
第1の通信装置10に対し、第1のメッセージ送受信手段11は、 Helloメッセージの送受信を行う。 Helloメッセージは、これを送信することで近隣のどのルータがLSRかを探すことができ、また、隣接LSRを見つけた時には、そのLSRの通信を維持するために用いられる。
【0014】
第1の応答メッセージ送信手段12は、 Helloメッセージを受信した際に相手側に応答メッセージを送信する。第1のコネクション確立制御手段13は、 Helloメッセージを受信して Hello adjacency確立(隣接LSRを見つけて互いに Helloメッセージのやりとりを行う状態の確立)後、TCP コネクションの確立制御を行う。
【0015】
第2の通信装置20に対し、第2のメッセージ送受信手段21は、 Helloメッセージの送受信を行う。第2の応答メッセージ送信手段22は、 Helloメッセージを受信した際に相手側に応答メッセージを送信する。第2のコネクション確立制御手段23は、応答メッセージを受信して Hello adjacency確立後、TCP コネクションの確立制御を行う。
【0016】
次に従来のIETFのMPLSのインターネットドラフトにおける、LDPのTCP コネクションの確立の問題点について説明し、その後、本発明の詳細動作について説明する。
【0017】
図2、図3は従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。図は、Basic Discovery Mechanism (リンクレベルで直接接続されたLSR neighborsを発見するメカニズム)におけるLSRa、LSRb間でLDPのTCP コネクションを設定する場合であり、LSRaがpassive open側、LSRbがactive open 側で、LSRbを先に立ち上げるものとする。
【0018】
ここで、SYN メッセージを自律的に発生してTCP コネクションの確立動作を行う側をactive open といい、相手から送られたSYN メッセージを受信した後にTCP コネクションの確立動作を行う側をpassive openという。
〔S1〕LSRbが立ち上がる。
〔S2〕 Helloプロセス41は、 Helloメッセージを送信すべく Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S3〕LSRaは立ち上がっていないため、LSRbからのLink Helloメッセージは未到着となる。
〔S4〕LSRaが立ち上がる。
〔S5〕 Helloプロセス31は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S6〕 Helloプロセス41は、LSRaからのLink Helloメッセージを受信したことをMainプロセス43へ通知し、Mainプロセス43は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S7〕Mainプロセス43は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス42へ通知する。
〔S8〕TCP プロセス42は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S9〕TCP プロセス32は、LSRbからのSYN メッセージを受信するが、LSRaはまだ Hello adjacencyが確立されていないので、TCP コネクションの確立に失敗する。
〔S10〕 Helloプロセス41は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S11〕 Helloプロセス31は、LSRbからのLink Helloメッセージを受信したことをMainプロセス33へ通知し、Mainプロセス33は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S12〕Mainプロセス33は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive
openであることをTCP プロセス32へ通知する。
〔S13〕 Helloプロセス31は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S14〕TCP プロセス42は、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S15〕TCP プロセス32は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S16〕TCP プロセス32は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S17〕TCP プロセス42は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S18〕TCP プロセス32、42は、Mainプロセス33、43へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S19〕 Helloプロセス41は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。以降同様に送信周期にもとづいてLink HelloメッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0019】
以上説明したように、LSRbが最初に送出するLink Helloメッセージは、LSRaがまだ立ち上がっていないため、LSRaには届かない。ところが、LSRaが最初に送出するLink HelloメッセージはLSRbに届くため、LSRbは Hello adjacency確立を認識し、受信 Helloメッセージを評価し、自LSRがアクティブオープンすべきであると認識し、TCP コネクションのアクティブオープンを実行する事によりSYNメッセージを送出する。
【0020】
しかし、この時点では、LSRaは Hello adjacencyの確立を認識していないため、SYNメッセージは受け付けられない。その後、LSRbからの Helloメッセージの再送により、LSRaは Hello adjacency確立を認識し、受信 Helloメッセージを評価し、自LSRがパッシブオープンすべきであると認識し、TCP コネクションの確立を実行する。このように、それぞれのLSRの Hello adjacency確立の認識に時間差が生じることに起因して、TCP コネクションの確立が1度失敗することになり、TCP コネクションの確立が遅れてしまう。
【0021】
図4、図5は従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。図は、Basic Discovery Mechanism におけるLSRa、LSRb間でLDPのTCP コネクションを設定する場合であり、LSRaがpassive open側、LSRbがactive open 側で、LSRbを先に立ち上げるものとする。
〔S20〕LSRbが立ち上がる。
〔S21〕 Helloプロセス41は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S22〕LSRaは立ち上がっていないため、LSRbからのLink Helloメッセージは未到着となる。
〔S23〕LSRaが立ち上がる。
〔S24〕 Helloプロセス31は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S25〕 Helloプロセス41は、LSRaからのLink Helloメッセージを受信したことをMainプロセス43へ通知し、Mainプロセス43は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S26〕Mainプロセス43は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス42へ通知する。
〔S27〕TCP プロセス42は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S28〕TCP プロセス32は、LSRbからのSYN メッセージを受信するが、LSRaはまだ Hello adjacencyが確立されていないので、TCP コネクションの確立に失敗する。
〔S29〕TCP プロセス42は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S30〕TCP プロセス32は、LSRbからのSYN メッセージを受信するが、LSRaはまだ Hello adjacencyが確立されていないので、TCP コネクションの確立に失敗する。
〔S31〕 Helloプロセス41は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S32〕 Helloプロセス31は、LSRbからのLink Helloメッセージを受信したことをMainプロセス33へ通知し、Mainプロセス33は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S33〕Mainプロセス33は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive
openであることをTCP プロセス32へ通知する。
〔S34〕 Helloプロセス31は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S35〕TCP プロセス42は、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S36〕TCP プロセス32は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S37〕TCP プロセス32は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S38〕TCP プロセス42は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S39〕TCP プロセス32、42は、Mainプロセス33、43へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
【0022】
以上説明したように、 Hello送信タイマの送信周期と、SYN 送信タイマの送信周期との関係によっては、TCP コネクションの確立が2度以上失敗する場合がある。
【0023】
図6、図7は従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。図は、Basic Discovery Mechanism におけるLSRa、LSRb間でLDPのTCP コネクションを設定する場合であり、LSRaがpassive open側、LSRbがactive open 側で、LSRaを先に立ち上げるものとする。
〔S40〕LSRaが立ち上がる。
〔S41〕 Helloプロセス31は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S42〕LSRbは立ち上がっていないため、LSRaからのLink Helloメッセージは未到着となる。
〔S43〕LSRbが立ち上がる。
〔S44〕 Helloプロセス41は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S45〕 Helloプロセス31は、LSRbからのLink Helloメッセージを受信したことをMainプロセス33へ通知し、Mainプロセス33は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S46〕Mainプロセス33は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive
openであることをTCP プロセス32へ通知する。
〔S47〕 Helloプロセス31は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S48〕 Helloプロセス41は、LSRaからのLink Helloメッセージを受信したことをMainプロセス43へ通知し、Mainプロセス43は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S49〕Mainプロセス43は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス42へ通知する。
〔S50〕TCP プロセス42は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S51〕TCP プロセス32は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S52〕TCP プロセス32は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S53〕TCP プロセス42は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S54〕TCP プロセス32、42は、Mainプロセス33、43へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S55〕 Helloプロセス41は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。以降同様に送信周期にもとづいて、Link HelloメッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0024】
以上説明したように、上記の場合ではTCP コネクションの確立には失敗はしないが、タイミングによっては双方のLSRa、LSRbが立ち上がってからほぼ Hello送信タイマ分の時間経過後まで、TCP コネクションが確立できない。
【0025】
なお、上記のLink Helloメッセージの代わりにTargeted Helloメッセージを用いたExtend Discovery Mechanism(リンクレベルで直接接続されていないLSR neighborsを発見するメカニズム)の場合も同様の問題が生じる。
【0026】
次にこれらの問題を解決した本発明の動作シーケンスについて説明する。図8、図9は通信システム1の第1の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。第1の通信装置10がLSRbに対応し、第2の通信装置20がLSRaに対応する。
【0027】
また、第1のメッセージ送受信手段11と第1の応答メッセージ送信手段12は Helloプロセス61に対応し、第2のメッセージ送受信手段21と第2の応答メッセージ送信手段22は、 Helloプロセス51に対応し、第1のコネクション確立制御手段13は、TCP プロセス62とMainプロセス63に対応し、第2のコネクション確立制御手段23は、TCP プロセス52とMainプロセス53に対応する。
〔S60〕LSRbが立ち上がる。
〔S61〕 Helloプロセス61は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S62〕LSRaは立ち上がっていないため、LSRbからのLink Helloメッセージは未到着となる。
〔S63〕LSRaが立ち上がる。
〔S64〕 Helloプロセス51は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S65a〕 Helloプロセス61は、LSRaからの Link Helloメッセージを受信したことをMainプロセス63へ通知し、Mainプロセス63は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S65b〕 Helloプロセス61は、応答メッセージをLSRaへ送信する。この応答メッセージは、応答フラグを有するLink Helloメッセージである。また、LSRaは、受信したLink Helloメッセージの応答フラグがONの場合には、このLink Helloメッセージを応答メッセージとして判断し、それに対する応答メッセージの送信は禁止する。
〔S66〕Mainプロセス63は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス62へ通知する。
〔S67〕 Helloプロセス51は、LSRbからのLink Helloメッセージを受信したことをMainプロセス53へ通知し、Mainプロセス53は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S68〕Mainプロセス53は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive openであることをTCP プロセス52へ通知する。
〔S69〕TCP プロセス62は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S70〕TCP プロセス52は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S71〕TCP プロセス52は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S72〕TCP プロセス62は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S73〕TCP プロセス52、62は、Mainプロセス53、63へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S74〕 Helloプロセス61は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S75〕 Helloプロセス51は、応答メッセージをLSRbへ送信する。
〔S76〕 Helloプロセス51は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S77〕 Helloプロセス61は、応答メッセージをLSRaへ送信する。以降同様に、送信周期にもとづいてLink Helloメッセージ及び応答メッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0028】
以上説明したように、第1の実施の形態では、LSRaからLink Helloメッセージを受信したLSRbは、その応答として、応答フラグONのLink Helloメッセージを直ちに返送する(SYN メッセージの前に)。これにより、LSRaは、SYN メッセージの受信前に Hello adjacency確立を認識し、TCP のpassive openを発行することができる。したがって、正常に最初のSYN メッセージを受信することができ、結果として一度目のSYN メッセージによって、TCP コネクションを確立することが可能になる。
【0029】
図10、図11は通信システム1の第2の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。第1の通信装置10がLSRbに対応し、第2の通信装置20がLSRaに対応する。
〔S80〕LSRbが立ち上がる。
〔S81〕 Helloプロセス61は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S82〕LSRaは立ち上がっていないため、LSRbからのLink Helloメッセージは未到着となる。
〔S83〕LSRaが立ち上がる。
〔S84〕 Helloプロセス51は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S85〕 Helloプロセス61は、LSRaからの Link Helloメッセージを受信したことをMainプロセス63へ通知し、Mainプロセス63は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S86〕 Helloプロセス61は、LSRaからの Link Helloメッセージを受信すると応答メッセージをLSRaへ送信する。この応答メッセージは、応答フラグを有するLink Helloメッセージである。
〔S87〕Mainプロセス63は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス62へ通知する。
〔S88〕 Helloプロセス51は、LSRbからの Link Helloメッセージを受信したことをMainプロセス53へ通知し、Mainプロセス53は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S89〕 Helloプロセス51は、LSRbからの Link Helloメッセージを受信すると応答メッセージをLSRbへ送信する。この応答メッセージは、応答フラグを有するLink Helloメッセージである。
〔S90〕Mainプロセス53は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive openであることをTCP プロセス52へ通知する。
〔S91〕TCP プロセス62は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S92〕TCP プロセス52は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S93〕TCP プロセス52は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S94〕TCP プロセス62は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S95〕TCP プロセス52、62は、Mainプロセス53、63へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S96〕 Helloプロセス61は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S97〕 Helloプロセス51は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。以降同様に、送信周期にもとづいてLink HelloメッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0030】
以上説明したように、第2の実施の形態では、LSRaからLink Helloメッセージを受信したLSRbは、Link Helloメッセージを解析し、 Hello adjacencyが未確立のLSRaからのメッセージであることを認識し、その応答として、Link Helloメッセージを直ちに返送する(SYN メッセージの送信の前に)。
【0031】
これにより、LSRaはSYN メッセージの受信前に Hello adjacencyの確立を認識し、TCP のpassive openを発行する。また、この時、 Hello adjacencyが未確立のLSRbからの Helloメッセージ受信であるので、LSRbに対してLink Helloメッセージを直ちに返送する。したがって、正常に最初のSYN メッセージを受信することができ、結果として、一度目のSYN メッセージによってTCP コネクションを確立することが可能になる。
【0032】
また、上記のように Hello adjacency未確立の装置から Helloメッセージを受信した時のみ、応答メッセージを送信することにより、TCP コネクション確立後はLink Helloメッセージだけのやりとりだけとなるので、オーバヘッドを削減することができる。
【0033】
図12、図13は通信システム1の第3の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。第1の通信装置10がLSRbに対応し、第2の通信装置20がLSRaに対応する。
〔S100〕LSRbが立ち上がる。
〔S101〕 Helloプロセス61は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S102〕LSRaは立ち上がっていないため、LSRbからのLink Helloメッセージは未到着となる。
〔S103〕LSRaが立ち上がる。
〔S104〕 Helloプロセス51は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S105〕 Helloプロセス61は、LSRaからの Link Helloメッセージを受信したことをMainプロセス63へ通知し、Mainプロセス63は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S106〕 Helloプロセス61は、応答メッセージをLSRaへ送信する。この応答メッセージは、応答フラグを有するTargeted Helloメッセージである。なお、ここではTargeted Helloメッセージが消失したとする。
〔S107〕Mainプロセス63は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス62へ通知する。
〔S108〕TCP プロセス62は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。なお、ステップS106でTargeted Helloメッセージが消失したので、SYN メッセージは廃棄される。
〔S109〕 Helloプロセス61は、応答メッセージをLSRaへ送信する。この応答メッセージは、応答フラグを有するTargeted Helloメッセージである。
〔S110〕 Helloプロセス51は、LSRbからの Targeted Helloメッセージを受信したことをMainプロセス53へ通知し、Mainプロセス53は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S111〕Mainプロセス53は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive openであることをTCP プロセス52へ通知する。
〔S112〕TCP プロセス62は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S113〕TCP プロセス52は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S114〕TCP プロセス52は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S115〕TCP プロセス62は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S116〕TCP プロセス52、62は、Mainプロセス53、63へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S117〕 Helloプロセス61は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S118〕 Helloプロセス51は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。以降同様に、送信周期にもとづいてLink HelloメッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0034】
以上説明したように、第3の実施の形態では、LSRaからLink Helloメッセージを受信したLSRbは、Link Helloメッセージを解析し、 Hello adjacencyが未確立のLSRaからのメッセージであることを認識し、その応答としてTargeted Helloメッセージを直ちに返送する(SYN メッセージの送信の前に)。
【0035】
同時にTargeted Hello送信タイマをセットする。ここで、1回目のTargeted Helloメッセージは消失する。よって、LSRbからの最初のSYN メッセージはLSRaにて廃棄される。
【0036】
次にTargeted Hello送信タイマの満了により、LSRbはTargeted Helloメッセージを再送する。これにより、LSRaは2回目のSYN メッセージの受信前に Hello adjacencyの確立を認識し、TCP のpassive openを発行する。したがって、正常に2回目のSYN メッセージを受信することができ、結果として2度目のSYN メッセージによりTCP コネクションを確立することが可能になる。
【0037】
また、第3の実施の形態では、応答メッセージとしてマルチキャスト用のLink Helloメッセージでなく、ユニキャスト用のTargeted Helloメッセージを使用するため、オーバヘッドを削減することができる。
【0038】
次に本発明の通信装置について説明する。図14は本発明の通信装置のブロック図である。上記の本発明の通信システム1では、応答メッセージを返送することにより、 Hello adjacency確立の認識の時間差をなくしたが、本発明の通信装置100は、 Helloメッセージの送信周期を一時的に短縮することで、 Hello adjacency確立の認識の時間差をなくすものである。
【0039】
メッセージ送受信手段101は、 Helloメッセージの送受信を行う。コネクション確立制御手段102は、 Helloメッセージを受信して Hello adjacency確立後、コネクションの確立制御を行う。送信周期制御手段103は、初期立ち上げまたは障害復旧時に、 Helloメッセージの送信周期を短周期に設定し、 Hello adjacency確立後は、 Helloメッセージの送信周期を定常状態に戻す。
【0040】
図15、図16は通信装置100の第1の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。通信装置100は、LSRa、LSRbに対応する。また、メッセージ送受信手段101と送信周期制御手段103は、 Helloプロセス71、81に対応し、コネクション確立制御手段102は、TCP プロセス72、82とMainプロセス73、83に対応する。
〔S120〕LSRaが立ち上がる。
〔S121〕 Helloプロセス71は、短周期の Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S122〕LSRbは立ち上がっていないため、LSRaからのLink Helloメッセージは未到着となる。
〔S123〕LSRbが立ち上がる。
〔S124〕 Helloプロセス81は、短周期の Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S125〕 Helloプロセス71は、LSRbからの Link Helloメッセージを受信したことをMainプロセス73へ通知し、Mainプロセス73は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S126〕Mainプロセス73は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive openであることをTCP プロセス72へ通知する。
〔S127〕 Helloプロセス71は、定常状態時の Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。このように、 Hello adjacency確立後、1回 Link Helloメッセージ送信後、送信周期を定常状態のものに戻す。
〔S128〕 Helloプロセス81は、LSRaからの Link Helloメッセージを受信したことをMainプロセス83へ通知し、Mainプロセス83は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S129〕Mainプロセス83は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス82へ通知する。
〔S130〕 Helloプロセス81は、定常状態時の Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。このように、 Hello adjacency確立後、1回 Link Helloメッセージ送信後、送信周期を定常状態のものに戻す。
〔S131〕TCP プロセス82は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S132〕TCP プロセス72は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S133〕TCP プロセス72は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S134〕TCP プロセス82は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S135〕TCP プロセス72、82は、Mainプロセス73、83へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S136〕 Helloプロセス81は、定常状態時の Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S137〕 Helloプロセス71は、定常状態時の Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。以降同様に、定常状態時の送信周期にもとづいてLink HelloメッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0041】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態では、LSRa、LSRbは、初期立ち上げ用にLink Helloメッセージの送信周期を短縮したタイマをセットして立ち上がる。したがって、LSRaは、通常のタイミングより短い周期で、2回目のLink Helloメッセージを送信する。
【0042】
よって、LSRbは、図6、図7で示したタイミングより早くLSRaからのLink Helloメッセージを受信することになり、より早いタイミングで Hello adjacencyの確立を認識し、TCP コネクションを確立することができる。そして、LSRa、LSRbは、 Hello adjacencyの確立後、1回だけ短縮したタイマでLink Helloメッセージを送信し、以降は定常状態の長いLink Helloメッセージの送信周期でLink Helloメッセージを送信する。
【0043】
図17、図18は通信装置100の第2の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。通信装置100は、LSRa、LSRbに対応する。
〔S140〕LSRbが立ち上がる。
〔S141〕 Helloプロセス81は、短周期のTargeted Hello送信タイマを起動して、Targeted HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S142〕LSRaは立ち上がっていないため、LSRbからのTargeted Helloメッセージは未到着となる。
〔S143〕LSRaが立ち上がる。
〔S144〕 Helloプロセス81は、短周期のTargeted Hello送信タイマを起動して、Targeted HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S145〕 Helloプロセス71は、LSRbからの Targeted Helloメッセージを受信したことをMainプロセス73へ通知し、Mainプロセス73は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S146〕 Helloプロセス71は、短周期のTargeted HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S147〕Mainプロセス73は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive openであることをTCP プロセス72へ通知する。
〔S148〕 Helloプロセス81は、LSRaからの Targeted Helloメッセージを受信したことをMainプロセス83へ通知し、Mainプロセス83は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S149〕Mainプロセス83は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス82へ通知する。
〔S150〕TCP プロセス72は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRbへ送信する。
〔S151〕TCP プロセス82は、LSRaからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S152〕 Helloプロセス81は、定常状態のTargeted HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S153〕TCP プロセス82は、SYN メッセージとack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S154〕TCP プロセス72は、ack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S155〕TCP プロセス72、82は、Mainプロセス73、83へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S156〕 Helloプロセス71は、定常状態の Hello送信タイマを起動して、Targeted HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S157〕 Helloプロセス81は、定常状態の Hello送信タイマを起動して、Targeted HelloメッセージをLSRaへ送信する。以降同様に、送信周期にもとづいてTargeted HelloメッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0044】
以上説明したように、第2の実施の形態では、LSRbの初期立ち上げ用にTargeted Helloメッセージの送信周期を短縮したタイマをセットして立ち上がる。したがって、LSRbは通常のタイミングより短い周期で2回目のTargeted Helloメッセージを送信する。よって、LSRaはより早く、LSRbからのTargeted Helloメッセージを受信することになり、早いタイミングで Hello adjacencyの確立を認識し、TCP コネクションを確立することができる。
【0045】
また、LSRbは、 Hello adjacencyの確立後、1回だけ短縮したタイマでTargeted Helloメッセージを送信し、以降は定常状態の長いTargeted Helloメッセージの送信周期でTargeted Helloメッセージを送信する。
【0046】
図19〜図21は通信装置100の第3の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
〔S160〕LSRaとLSRbは、 Hello adjacency確立中である。
〔S161〕 Helloプロセス71は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S162〕LSRbは、 Hello adjacency hold タイマをリスタートする。
〔S163〕 Helloプロセス81は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S164〕LSRaは、 Hello adjacency hold タイマをリスタートする。
〔S165〕障害が発生し、LSRaとLSRb間の通信が不可となる。
〔S166〕LSRaとLSRbは、互いのLink Helloメッセージの受信が不可となる。
〔S167〕LSRbは、 Hello adjacency hold タイマが満了となる。
〔S168〕LSRbは、障害監視用 Hello送信タイマが起動し、 Hello送信タイマは停止する。
〔S169〕LSRaは、 Hello adjacency hold タイマが満了となる。
〔S170〕LSRaは、障害監視用 Hello送信タイマが起動し、 Hello送信タイマは停止する。
〔S171〕LSRaとLSRbは、障害復旧を認識する。
〔S172〕 Helloプロセス81は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S173〕 Helloプロセス71は、LSRbからの Helloメッセージを受信したことをMainプロセス73へ通知し、Mainプロセス73は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S174〕Mainプロセス73は、受信Helloメッセージを評価し、自己がpassive openであることをTCP プロセス72へ通知する。
〔S175〕 Helloプロセス71は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。
〔S176〕 Helloプロセス81は、LSRaからの Link Helloメッセージを受信したことをMainプロセス83へ通知し、Mainプロセス83は、 Hello adjacency確立を認識する。
〔S177〕Mainプロセス83は、受信Helloメッセージを評価し、自己がactive open であることをTCP プロセス82へ通知する。
〔S178〕TCP プロセス82は、SYN 送信タイマを起動して、SYN メッセージをLSRaへ送信する。
〔S179〕TCP プロセス72は、LSRbからのSYN メッセージを受信する。そして、TCP コネクション確立の動作制御を開始する。
〔S180〕 TCPプロセス72は、SYN メッセージとack メッセージをLSRbへ送信する。
〔S181〕TCP プロセス82は、ack メッセージをLSRaへ送信する。
〔S182〕TCP プロセス72、82は、Mainプロセス73、83へTCP コネクション確立の指示を行い、LSRaとLSRb間にTCP コネクションが確立される。
〔S183〕 Helloプロセス81は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRaへ送信する。
〔S184〕 Helloプロセス71は、 Hello送信タイマを起動して、Link HelloメッセージをLSRbへ送信する。以降同様に、送信周期にもとづいてLink HelloメッセージがLSRaとLSRb間でやりとりされる。
【0047】
以上説明したように、第3の実施の形態では、LSRaとLSRbは、 Hello adjacencyの確立中は、定常状態のLink Helloメッセージの送信周期(より長い周期)でLink Helloメッセージを送信する。また、LSRaとLSRbは、隣接からのLink Helloメッセージの受信により Hello adjacency hold タイマをリスタートする。
【0048】
ここで、回線障害によりLSRa、LSRbの通信が不可となったとする。すると、互いのLink Helloメッセージを受信できなくなり、 Hello adjacency hold タイマのリスタートが行われなくなり、結果として、 Hello adjacency hold タイマが満了してしまい、LSRa、LSRbは互いに Hello adjacencyを破棄する。
【0049】
この時、LSRa、LSRbは、定常状態のLink Helloメッセージの送信周期を障害監視用のLink Helloメッセージの送信周期(より短いタイマ)に変更する。これにより、LSRa、LSRbは、障害復旧を早期に認識し、TCP コネクションを確立することができる。また、LSRa、LSRbは Hello adjacencyの確立後、1回だけ短縮したタイマでLink Helloメッセージを送信し、以降は定常状態のより長いLink Helloメッセージの送信周期でLink Helloメッセージを送信する。
【0050】
以上説明したように、本発明の通信システム1及び通信装置100は、応答メッセージの送信、または Helloメッセージの送信周期を適応的に変化させることで、コネクションの確立を早期に行う構成とした。これにより、サービス及び通信品質の向上を図ることが可能になる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の通信システムは、 Helloメッセージを受信した際に応答メッセージを送信し、応答メッセージを受信して Hello adjacency確立後に、コネクションの確立制御を行う構成とした。これにより、コネクションの確立時間を短縮でき、サービス及び通信品質の向上を図ることが可能になる。
【0052】
また、本発明の通信装置は、初期立ち上げまたは障害復旧時には、 Helloメッセージの送信周期を短周期に設定し、 Hello adjacency確立後は、 Helloメッセージの送信周期を定常状態に戻して、コネクションの確立制御を行う構成とした。これにより、コネクションの確立時間を短縮でき、サービス及び通信品質の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信システムの原理図である。
【図2】従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図3】従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図4】従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図5】従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図6】従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図7】従来のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図8】通信システムの第1の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図9】通信システムの第1の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図10】通信システムの第2の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図11】通信システムの第2の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図12】通信システムの第3の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図13】通信システムの第3の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図14】本発明の通信装置のブロック図である。
【図15】通信装置の第1の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図16】通信装置の第1の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図17】通信装置の第2の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図18】通信装置の第2の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図19】通信装置の第3の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図20】通信装置の第3の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【図21】通信装置の第3の実施の形態のTCP コネクション確立のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 通信システム
10 第1の通信装置
11 第1のメッセージ送受信手段
12 第1の応答メッセージ送信手段
13 第1のコネクション確立制御手段
20 第2の通信装置
21 第2のメッセージ送受信手段
22 第2の応答メッセージ送信手段
23 第2のコネクション確立制御手段

Claims (4)

  1. コネクションを確立して通信を行う通信システムにおいて、
    Helloメッセージの送受信を行う第1のメッセージ送受信手段と、前記 Helloメッセージを受信した際に応答メッセージを送信する第1の応答メッセージ送信手段と、前記 Helloメッセージを受信して Hello adjacency確立後、前記コネクションの確立制御を行う第1のコネクション確立制御手段と、から構成される第1の通信装置と、
    Helloメッセージの送受信を行う第2のメッセージ送受信手段と、前記 Helloメッセージを受信した際に応答メッセージを送信する第2の応答メッセージ送信手段と、前記応答メッセージを受信して Hello adjacency確立後、前記コネクションの確立制御を行う第2のコネクション確立制御手段と、から構成される第2の通信装置と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  2. 前記第1のメッセージ送受信手段及び前記第2のメッセージ送受信手段は、前記 Helloメッセージとして、Link HelloメッセージまたはTargeted Helloメッセージを使用することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記第1の応答メッセージ送信手段と前記第2の応答メッセージ送信手段は、 Hello adjacency未確立の装置から前記 Helloメッセージを受信した時のみ、前記応答メッセージを送信することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記第1の応答メッセージ送信手段と前記第2の応答メッセージ送信手段は、前記応答メッセージとして、応答である旨を示すフラグを有する、Link HelloメッセージまたはTargeted Helloメッセージを使用することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
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