JP4526812B2 - スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法 - Google Patents

スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4526812B2
JP4526812B2 JP2003417762A JP2003417762A JP4526812B2 JP 4526812 B2 JP4526812 B2 JP 4526812B2 JP 2003417762 A JP2003417762 A JP 2003417762A JP 2003417762 A JP2003417762 A JP 2003417762A JP 4526812 B2 JP4526812 B2 JP 4526812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
voltage
capacitor
type fet
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003417762A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005184880A (ja
JP2005184880A5 (ja
Inventor
哲也 意眞
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2003417762A priority Critical patent/JP4526812B2/ja
Publication of JP2005184880A publication Critical patent/JP2005184880A/ja
Publication of JP2005184880A5 publication Critical patent/JP2005184880A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4526812B2 publication Critical patent/JP4526812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Description

この発明は、スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法に関し、特に、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができるスイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法に関するものである。
従来、負荷をソース端子に接続し、負荷の電源をドレイン端子に接続したnチャンネルMOS(Metal Oxide Silicon)型電界効果トランジスタ(以下においては、「nMOS型FET」という。)と、nMOS型FETのゲート端子の印加電圧を所定の電圧に昇圧する昇圧回路とからなり、nMOS型FETを所定の電圧で動作させるスイッチ電源装置が知られていた。かかるスイッチ電源装置では、nMOS型FETをスイッチング素子として使用していた。例えば、非特許文献1では電源装置の昇圧回路についての従来技術が開示されている。ここでは、非特許文献1の従来の昇圧回路を用いたスイッチ電源装置の一例について説明する。図8は、従来の昇圧回路を用いたスイッチ電源装置の一例を示す図である。
同図に示すように、スイッチ電源装置3においては、昇圧回路50は、nチャンネル接合型電界効果トランジスタ(以下においては、「n接合型FET」という。)51と、コイル52と、ダイオード53と、コンデンサ54と、電源81と、電源82とからなっている。電源81は、電圧Vbの直流電源であり、電源82は、コイル52を励磁するための矩形波の電圧、例えば、0V〜5Vの矩形波の電圧を生成する電源である。
nMOS型FET10のスレッショルド電圧をVt、ピンチオフ電圧をVp、ゲート端子103の印加電圧Vcとすると、
Vo=Vb―Vp (式1)
となる。また、
Vc>Vo+Vt=Vb+Vt−Vp (式2)
となるように、昇圧回路50の出力端子の電圧、すなわち、ゲート端子103の印加電圧Vcを設定すれば、nMOS型FET10は飽和領域で動作するため、電圧Voは、安定に維持される。なお、nMOS型FET10にはエンハンスメント型とデプレッション型がある。エンハンスメント型とは、ドレイン電流が流れるスレショルド電圧Vtが0以上であるnMOS型FETであり、デプレッション型とは、スレッショルド電圧Vtが負であるnMOS型FETである。
スイッチ電源装置3は、昇圧回路50のn接合型FET51のON期間にコイルを励磁してコイルに電磁エネルギーを蓄積し、OFF期間にコイルに蓄積された電磁エネルギーを放出することによってコンデンサ54を充電する。そして、充電されたコンデンサ54の端子電圧が(式2)の所定の電圧Vc以上に昇圧されたときにスイッチ20をオンすると、nMOS型FET10が動作し、負荷5に(式1)の電圧Voがかかり、ドレイン電流Idが流れる。
また、特許文献1では、デプレッション型のnMOS型FETを用いたスイッチ電源装置において基準電圧発生回路を不用にした簡単な昇圧回路に関する従来技術を開示している。
佐藤守男著、「スイッチング電源設計入門」、第1版、日刊工業新聞社、1998年11月、p65−67 特開2000−99171号公報
しかしながら、非特許文献1に示す従来技術では、nMOS型FET10を動作させることができるが、コイルを励磁するための電源82、n接合型FET51などの部品が必要になるのでサイズが大きく、重量も重くなり、また、高い電圧を保持するために消費電力や発熱量も増加するという課題があった。
また、特許文献1の従来技術では、デプレッション型のnMOS型FETを用いたスイッチ電源装置において基準電圧発生回路を不用にすることができるが、エンハンスメント型のnMOS型FETには、適用できないという課題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができるスイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明に係るスイッチ電源装置は、負荷をソース端子に接続し、前記負荷の電源をドレイン端子に接続したnMOS型FETと、前記nMOS型FETのゲート端子の印加電圧を所定の電圧に昇圧する昇圧回路とからなり、前記nMOS型FETを前記所定の電圧で動作させるスイッチ電源装置であって、前記負荷は、インダクタンスを有し、前記nMOS型FETのゲート端子と前記昇圧回路の出力端子の間に介在するスイッチと、前記スイッチが切断されたときに前記負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を用いて前記出力端子の電圧を前記所定の電圧以上に昇圧する昇圧手段と、を備えたことを特徴とする。
発明によれば、負荷は、インダクタンスを有し、nMOS型FETのゲート端子と昇圧回路の出力端子の間に介在するスイッチと、スイッチが切断されたときに負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を用いて出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧することとしたので、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができる。
また、発明に係る昇圧回路は、負荷をソース端子に接続し、前記負荷の電源をドレイン端子に接続したnMOS型FETのゲート端子の印加電圧を所定の電圧以上に昇圧する昇圧回路であって、前記負荷は、インダクタンスを有し、前記昇圧回路は、前記nMOS型FETとスイッチを介して接続され、前記スイッチが切断されたときに前記負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を用いて前記出力端子の電圧を前記所定の電圧以上に昇圧する昇圧手段を備えたことを特徴とする。
発明によれば、負荷は、インダクタンスを有し、昇圧回路は、nMOS型FETとスイッチを介して接続され、スイッチが切断されたときに負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を用いて出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧することとしたので、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができる。
また、発明に係る昇圧方法は、負荷をソース端子に接続し、前記負荷の電源をドレイン端子に接続したnMOS型FETのゲート端子の印加電圧を所定の電圧に昇圧する昇圧回路において用いられる昇圧方法であって、前記負荷は、インダクタンスを有し、前記昇圧回路は、前記nMOS型FETとスイッチを介して接続され、前記スイッチが切断されたときに前記負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積された電荷を用いて前記出力端子の電圧を前記所定の電圧以上に昇圧する昇圧工程を含んだことを特徴とする。
発明によれば、負荷は、インダクタンスを有し、昇圧回路は、nMOS型FETとスイッチを介して接続され、スイッチが切断されたときに負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積された電荷を用いて出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧することとしたので、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができる。
発明によれば、負荷は、インダクタンスを有し、nMOS型FETのゲート端子と昇圧回路の出力端子の間に介在するスイッチと、スイッチが切断されたときに負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を用いて出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧するよう構成したので、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができるという効果を奏する。
発明によれば、負荷は、インダクタンスを有し、昇圧回路は、nMOS型FETとスイッチを介して接続され、記スイッチが切断されたときに負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を用いて出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧するよう構成したので、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができるという効果を奏する。
発明によれば、負荷は、インダクタンスを有し、昇圧回路は、nMOS型FETとスイッチを介して接続され、スイッチが切断されたときに負荷で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積された電荷を用いて出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧するよう構成したので、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る昇圧回路の好適な実施例を詳細に説明する。実施例1では、本発明に係る昇圧回路をスイッチ電源装置に適用し、昇圧回路の出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧し、定電圧ダイオードで所定の電圧に設定する場合について説明し、実施例2では、本発明に係る昇圧回路をスイッチ電源装置に適用し、昇圧回路の出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧し、定電圧設定回路を用いて所定の電圧に設定する場合について説明する。
本実施例1では、本発明に係る昇圧回路をスイッチ電源装置に適用し、昇圧回路の出力端子の電圧を所定の電圧以上に昇圧し、定電圧ダイオードを用いて所定の電圧に設定する場合について説明する。ここでは、(1)昇圧回路の主要な概要と特徴、(2)スイッチ電源システムの構成、(3)スイッチ電源装置の昇圧手順の順番に説明する。
(1)昇圧回路の概要と特徴
まず、図1を参照して、本発明に係る昇圧回路30の概要と特徴について説明する。図1は、実施例1に係るスイッチ電源システムの構成を示す回路図である。同図に示すように、本発明に係る昇圧回路30は、誘導性負荷5をソース端子104に接続し、誘導性負荷5の電源7をドレイン端子105に接続したnMOS型FET10のゲート端子103の印加電圧を所定の電圧Vc以上に昇圧する回路であり、小型、軽量で、消費電力、発熱量の少ないことを特徴とする。
昇圧回路30は、スイッチ20が切断されたときの誘導性負荷5で発生する誘導起電力を用いて電荷をコンデンサ31およびコンデンサ32に蓄積し、蓄積された電荷によって出力端子の電圧V3を所定の電圧Vc以上に昇圧することとしたので、図8に示した昇圧回路の電源82、n接合型FET51が不要になり、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができる。
(2)スイッチ電源システムの構成
図1に示すように、スイッチ電源システムは、スイッチ電源装置1と、スイッチ電源装置1の誘導性負荷5と、誘導性負荷5の電源7とからなる。このうち、誘導性負荷5は、インダクタンスを有する負荷であり、磁束の変化で誘導起電力を発生する性質を持っている。例えば、誘導性負荷5が電磁リレーの場合、電磁リレーを切断すると今まで電磁リレーを流れていた電流の方向とは反対方向に誘導起電力が発生する。また、電源7は、誘導性負荷5を駆動する直流電源である。
スイッチ電源装置1は、前述の誘導性負荷5と誘導性負荷の電源7とを接続するnMOS型FET10と、昇圧回路30と、nMOS型FET10と昇圧回路30の間に介在するスイッチ20と、定電圧ダイオード60とからなる。
nMOS型FETは、高速のスイッチングに用いられる電界効果トランジスタである。ここで、nMOS型FET10の構造と電気特性について説明する。図2は、nMOS型FET10の構造を示す図である。また、図3は、nMOS型FET10の電気特性を示す図である。
図2に示すように、nMOS型FET10は、p形基板101上にSiO2102の絶縁膜をはさんで金属のゲート端子103をつけ、ゲート端子103を両側から挟むようにn形のソース端子104とドレイン端子105を取り付けた構造をしている。図3に示すように、ドレイン電流Idは、ゲート端子103とソース端子104の間のゲート電圧Vgs をVgs1,Vgs2、Vgs3と変化させることによって調整する。また、ドレイン電圧Vdsが小さい領域では、ドレイン電流Idは、線形に変化し、ドレイン電圧Vdsが増加するとドレイン電流Idの増加割合は、減少し、飽和して一定になる。ドレイン電流Idの飽和が始まる電圧をピンチオフ電圧Vpといい、ゲート電圧Vgs1、Vgs2,Vgs3に対応してVp1,Vp2,Vp3の値をとる。同図に示すように、ピンチオフ電圧Vp以上の領域を飽和領域、ピンチオフ電圧Vp未満の領域を未飽和領域という。nMOS型FET10は、飽和領域内で動作するように設定する。本実施例では、ドレイン電圧Vdsは、ピンチオフ電圧Vpより、例えば1V程度高い電圧で動作するように設定する。
図1の説明に戻ると、スイッチ20は、nMOS型FET10と昇圧回路30とを断続するスイッチであり、具体的には、メカニカルスイッチ、電磁スイッチなどのスイッチである。昇圧回路30は、出力端子の電圧を(式2)に示す所定の電圧Vc以上に昇圧する回路であり、コンデンサ31と、コンデンサ32と、ダイオード33と、ダイオード34とからなる。コンデンサ31は、スイッチ20が切断された場合に誘導性負荷5で発生する誘導起電力で電荷を蓄積するコンデンサであり、具体的には、フィルムコンデンサや電解コンデンサなどである。また、コンデンサ32は、コンデンサ31から流出した電荷を蓄積し、昇圧回路30の出力端子の電圧V3を(式2)に示す所定の電圧Vc以上に昇圧させるためのコンデンサであり、具体的には、フィルムコンデンサや電解コンデンサなどである。
ダイオード33は、コンデンサ31からnMOS型FET10のドレイン端子105の方向に電流が逆流することを阻止するための整流ダイオードである。また、ダイオード33は、コンデンサ31からコンデンサ32へ流れる電流を制御する整流ダイオードである。
定電圧ダイオード60は、ダイオードの逆方向電圧を大きくしたときに、ある電圧で電流が急激に増加する性質を利用したダイオードであり、具体的には、ツェナダイオードである。ここで、図4を参照して定電圧ダイオード60の電気的特性について説明する。図4は、定電圧ダイオード60の電気的特性を示す図である。同図に示すように、定電圧ダイオード60は、ツェナ電圧Vzになると、電流は増加するが電圧は変化しない。この性質を利用して昇圧回路30の出力端子の電圧V3を所定の電圧Vcに設定する。
(3)スイッチ電源装置の昇圧手順
次に、図5を参照して、実施例1に係るスイッチ電源装置1の昇圧回路30の昇圧手順いついて説明する。図5は、図1に示すスイッチ電源装置1の昇圧回路30の昇圧手順を示すフローチャートである。同図に示すように、まず、スイッチ20が切断されると(ステップS501)、今まで電流が流れていた誘導性負荷5の電流が止まり、短い時間Δtの間、誘導性負荷5は、誘導性負荷5の磁束の変化により今まで電流が流れていた方向とは逆方向に誘導起電力を生成し、図1に示す電位V2を負の電位とする(ステップS502)。
そして、昇圧回路30のコンデンサ31の端子間の電位差(V1−V2)が上昇し(ステップS503)、電位差(V1−V2)と容量に比例した電荷を蓄積する(ステップS504)。さらに、Δt時間後に誘導性負荷5の磁束の変化が0になると、昇圧回路30の電位V2は0に戻り、コンデンサ31の端子間の電位はV1に低下し(ステップS505)、コンデンサ31に蓄積された電荷が溢れて電流が流出する(ステップS506)。
コンデンサ31から流出した電流は、nMOS型FET10のドレイン端子105とコンデンサ32の方向に流れようとする。しかし、ダイオード33が、nMOS型FET10のドレイン端子105の方向へ電流が流れるのを阻止するので、電流は、コンデンサ32の方向に流れ、コンデンサ32が電荷として蓄積する(ステップS507)。そして、コンデンサ32は、出力端子の電位V3を所定の電圧Vc以上に昇圧する(ステップS508)。つまり、コンデンサ32は、コンデンサ31から溢れた電荷を蓄積して出力端子の電位V3が所定の電圧Vc以上になるように容量が設定されている。
さらに、ダイオード34がコンデンサ31の方向へ電流が流れるのを阻止し、定電圧ダイオード60のツェナ電圧Vzが所定の電圧Vcであるので、昇圧回路30は、出力端子の電圧V3を所定の電圧Vcに設定する(ステップS509)。
上述してきたように、本実施例1では、負荷5は、インダクタンスを有し、nMOS型FET10のゲート端子103と昇圧回路30の出力端子の間に介在するスイッチ20と、スイッチ20が切断されたときに負荷5で発生する誘導起電力を用いて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を用いて出力端子の電圧を所定の電圧Vc以上に昇圧するので、昇圧回路30の電源がなくてもnMOS型FET10の端子電圧を所定の電圧Vc以上に昇圧することができる。したがって、nMOS型FETをスイッチング素子として用いて小型化/軽量化および低電力化/低発熱化ができる。
また、昇圧回路30によって所定の電圧Vc以上に昇圧されたnMOS型FET10の電圧を所定の電圧Vcに設定する定電圧ダイオード60をさらに備えることとしたので、nMOS型FET10の端子電圧を所定の電圧Vcに設定することができる。
また、ドレイン端子105からソース端子104の方向へ順方向に接続するダイオード33と、一方の端子をダイオード33に直列に接続し、他方の端子をソース端子104に接続するコンデンサ31と、一方の端子が出力端子であり、他方の端子を接地するコンデンサ32と、ダイオード33とコンデンサ31の間から出力端子へ順方向に接続するダイオード34と、をさらに備えるよう構成したので、スイッチ20が切断されたときに負荷5で発生する誘導起電力を用いてコンデンサ31に電荷を蓄積し、コンデンサ31の電圧がコンデンサ32の電圧を上回ったときにコンデンサ31から流出する電荷の流れをダイオード33とダイオード34を用いてコンデンサ32へ制御し、コンデンサ32に電荷を蓄積し、出力端子の電圧を所定の電圧Vc以上に昇圧することができる。
また、定電圧ダイオード60は、一方の端子を昇圧回路30の出力端子に接続し、他方の端子を接地することとしたので、定電圧ダイオード60を用いて昇圧回路30の出力端子の電圧V3を所定の電圧Vcに設定することができる。
実施例1では、本発明に係る昇圧回路30をスイッチ電源装置1に適用し、昇圧回路30の出力端子の電圧を所定の電圧Vc以上に昇圧し、定電圧ダイオード60を用いて所定の電圧に設定する場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明に係る昇圧回路30をスイッチ電源装置2に適用し、昇圧回路30の出力端子の電圧を所定の電圧Vc以上に昇圧し、定電圧設定回路を用いて所定の電圧Vcに設定することができる。実施例2では、本発明に係る昇圧回路をスイッチ電源装置に適用し、昇圧回路30の出力端子の電圧を所定の電圧Vc以上に昇圧し、定電圧設定回路を用いて所定の電圧Vcに設定する場合について説明する。ここでは、(1)スイッチ電源システムの構成、(2)スイッチ電源装置の昇圧手順の順番で説明する。なお、図1に示す実施例1と共通な部分については説明を省略する。
(1)スイッチ電源システムの構成
まず、図6を参照して、スイッチ電源システムの構成について説明する。図6は、実施例2に係るスイッチ電源システムの構成を示す回路図である。同図に示すように、図1に示す実施例1の回路図との相違は、定電圧設定回路70とスイッチ71とコンデンサ72である。定電圧設定回路70は、昇圧回路30の出力端子の電圧V3を所定の電圧Vcと比較し、電圧V3が所定の電圧Vc以上の場合、スイッチ71をOFFし、電圧V3が所定の電圧Vc未満の場合、スイッチ71をOFFする回路である。また、スイッチ71は、昇圧回路30の出力端子の電位V3をモニタしながらON/OFFし、出力端子の電位V3を所定の電位Vcに設定するためのスイッチであり、出力端子の電位V3が所定の電位Vc以上になったときにOFFし、所定の電位Vc以下になったときにONする。また、コンデンサ72は、昇圧回路30の出力端子の電圧V3を保持するためのコンデンサである。
(2)スイッチ電源装置の昇圧手順
次に、図7を参照して、実施例2のスイッチ電源装置2の昇圧手順について説明する。図7は、実施例2のスイッチ電源装置2の昇圧手順を示すフローチャートである。同図に示すように、図5に示す実施例1の昇圧手順との相違は、ステップS709〜ステップS712であるので、ステップS709〜ステップS712について説明する。
昇圧回路30の出力端子の電圧V3をモニタし(ステップS709)、定電圧設定回路70は、電圧V3が所定の電圧Vc以上であるか否かを判断する(ステップS710)。その結果、電圧V3が所定の電圧Vc以上である場合は(ステップS710肯定)、定電圧設定回路70は、スイッチ71をOFFにして、電圧V3がそれ以上上昇しないようにする(ステップS711)。一方、電圧V3が所定の電圧Vc未満である場合は(ステップS710否定)、定電圧設定回路70は、スイッチ71をONして、電圧V3がそれ以上低下しないようにする(ステップS712)。このように、本昇圧手順によれば、定電圧設定回路70は、昇圧回路30の出力端子の電圧V3をモニタしながらスイッチ71をON/OFFすることにより電圧V3を所定の電圧Vcに設定することができる。
上述してきたように、本実施例2では、出力端子と出力端子に対するダイオード34の接続点の間と、ソース端子104とソース端子104に対するコンデンサ31の接続点の間を接続するコンデンサ71と、出力端子に関するコンデンサ71の接続点とダイオード34の接続点の間に介在するスイッチ71と、出力端子の電圧をモニタし、モニタした電圧に基づいてスイッチ71を開閉する定電圧設定回路70と、をさらに備えるよう構成したので、定電圧設定回路70は、出力端子の電圧をモニタし、スイッチ71を開閉してコンデンサ34からコンデンサ71に流れる電流を制御することによって出力端子の電圧V3を所定の電圧Vcに設定することができる。
以上のように、本発明に係る昇圧回路は、スイッチ電源装置に有用であり、特に、インダクタンスを有する負荷のスイッチ電源装置に適している。
実施例1に係るスイッチ電源システムの構成を示す回路図である。 図1に示すnMOS型FETの構造を示す図である。 図1に示すnMOS型FETの電気特性を示す図である。 図1に示す定電圧ダイオードの電気特性を示す図である。 図1に示すスイッチ電源装置の昇圧手順を示すフローチャートである。 実施例2に係るスイッチ電源システムの構成を示す回路図である。 図6に示すスイッチ電源装置の昇圧手順を示すフローチャートである。 従来の昇圧回路を用いたスイッチ電源装置の一例を示す図である。
符号の説明
1、2、3スイッチ電源装置
5 負荷または誘導性負荷
7 電源
10 nMOS型FET
20 スイッチ
30、40、50 昇圧回路
31 コンデンサ
32 コンデンサ
33 ダイオード
34 ダイオード
51 n接合型FET
52 コイル
53 ダイオード
54 コンデンサ
60 定電圧ダイオード
70 定電圧設定回路
71 スイッチ
72 コンデンサ
81 電源
82 電源
103 ゲートまたはゲート端子
104 ソースまたはソース端子
105 ドレインまたはドレイン端子

Claims (4)

  1. インダクタンスを有する負荷をソース端子に接続し、前記負荷の電源をドレイン端子に接続したnMOS型FETと、前記nMOS型FETのゲート端子へ印加する電圧を前記電源の電圧から所定の電圧まで昇圧する昇圧回路とを含むスイッチ電源装置であって、
    前記nMOS型FETのゲート端子と前記昇圧回路の出力端子の間に介在するスイッチを備え、
    前記昇圧回路は、
    前記電源にアノードが接続された第1のダイオードと、
    前記第1のダイオードのカソードに一方の端子が接続され、他方の端子が前記nMOS型FETのソース端子に接続され、前記スイッチが切断されたときに前記負荷で発生する誘導起電力によって充電される第1のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサの前記一方の端子にアノードが接続された第2のダイオードと、
    前記第2のダイオードのカソードおよび前記出力端子に一方の端子が接続され、他方の端子が接地され、前記第1のコンデンサに充電された電力によって充電された場合に、前記出力端子に接続されている前記一方の端子の電圧が前記所定の電圧となる第2のコンデンサと
    を備えたことを特徴とするスイッチ電源装置。
  2. 前記第2のコンデンサは、
    前記第1のコンデンサに充電された電力によって充電された場合に、前記出力端子に接続されている前記一方の端子の電圧が、当該電圧を前記nMOS型FETのゲート端子へ印加することで当該nMOS型FETが飽和領域で動作する電圧となるように容量が設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ電源装置。
  3. インダクタンスを有する負荷をソース端子に接続し、前記負荷の電源をドレイン端子に接続したnMOS型FETのゲート端子へ印加する電圧を前記電源の電圧から所定の電圧まで昇圧する昇圧回路であって、
    前記nMOS型FETのゲート端子へ印加する電圧を出力する出力端子前記nMOS型FETのゲート端子とスイッチを介して接続され、
    前記電源にアノードが接続された第1のダイオードと、
    前記第1のダイオードのカソードに一方の端子が接続され、他方の端子が前記nMOS型FETのソース端子に接続され、前記スイッチが切断されたときに前記負荷で発生する誘導起電力によって充電される第1のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサの前記一方の端子にアノードが接続された第2のダイオードと、
    前記第2のダイオードのカソードおよび前記出力端子に一方の端子が接続され、他方の端子が接地され、前記第1のコンデンサに充電された電力によって充電された場合に、前記出力端子に接続されている前記一方の端子の電圧が前記所定の電圧となる第2のコンデンサと
    を備えたことを特徴とする昇圧回路。
  4. インダクタンスを有する負荷をソース端子に接続し、前記負荷の電源をドレイン端子に接続したnMOS型FETのゲート端子へ印加する電圧を前記電源の電圧から所定の電圧まで昇圧する昇圧回路において用いられる昇圧方法であって、
    前記昇圧回路は、
    前記nMOS型FETのゲート端子へ印加する電圧を出力する出力端子が前記nMOS型FETのゲート端子とスイッチを介して接続され、
    前記電源にアノードが接続された第1のダイオードのカソードに一方の端子が接続され、他方の端子が前記nMOS型FETのソース端子に接続された第1のコンデンサを、前記スイッチが切断されたときに前記負荷で発生する誘導起電力によって充電する第1の充電工程と、
    前記第1のコンデンサの前記一方の端子にアノードが接続された第2のダイオードのカソードおよび前記出力端子に一方の端子が接続され、他方の端子が接地された第2のコンデンサを、前記第1のコンデンサに充電された電力によって充電して当該第2のコンデンサの前記一方の端子の電圧を前記所定の電圧まで昇圧する第2の充電工程と、
    前記スイッチを接続することにより前記第2のコンデンサの前記一方の端子の電圧を前記nMOS型FETのゲート端子へ印加するゲート電圧印加工程と
    を含んだことを特徴とする昇圧方法。
JP2003417762A 2003-12-16 2003-12-16 スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法 Expired - Fee Related JP4526812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417762A JP4526812B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417762A JP4526812B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005184880A JP2005184880A (ja) 2005-07-07
JP2005184880A5 JP2005184880A5 (ja) 2007-01-25
JP4526812B2 true JP4526812B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=34780162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003417762A Expired - Fee Related JP4526812B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4526812B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538134A (ja) * 1991-07-23 1993-02-12 Nissan Motor Co Ltd 負荷制御電源装置
JPH0833314A (ja) * 1994-05-12 1996-02-02 Komatsu Ltd 負荷駆動装置
JP2000099171A (ja) * 1998-09-22 2000-04-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電源回路

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538134A (ja) * 1991-07-23 1993-02-12 Nissan Motor Co Ltd 負荷制御電源装置
JPH0833314A (ja) * 1994-05-12 1996-02-02 Komatsu Ltd 負荷駆動装置
JP2000099171A (ja) * 1998-09-22 2000-04-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電源回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005184880A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7518352B2 (en) Bootstrap clamping circuit for DC/DC regulators and method thereof
TWI389440B (zh) 電源控制器之軟啟動電路、操作一電源控制器之方法、以及形成一電源控制器之一軟啟動電路之方法
JP4317825B2 (ja) インバータ装置
JP2007295761A (ja) スイッチング電源装置
KR20090054375A (ko) 강압형 스위칭 레귤레이터
JP6559081B2 (ja) 電力変換装置
JP2006020491A (ja) 昇圧回路を有する電子機器
CN108696135B (zh) 具有用于控制输出晶体管的自适应参考电压的开关模式电源
JP6350009B2 (ja) 発振器および電源装置
JP2015532580A (ja) 極低入力電圧で動作可能なフライバックコンバータ
KR20100132957A (ko) 보조 전력 공급 전압을 발생시키는 완충용 커패시터
JP2017184598A (ja) スイッチング電源装置
JP5294105B2 (ja) 反転型dc/dcコンバータ
JP3000633B2 (ja) 電子機器
WO2005091497A1 (en) Switch mode power supply with output voltage equalizer
US20110210710A1 (en) Step-up dc-dc converter and semiconductor integrated circuit device
KR20180137411A (ko) 전원 장치
JP2022015506A (ja) 電源制御装置
JP2012210023A (ja) スイッチング電源装置およびスイッチング電源装置の制御方法
JP4526812B2 (ja) スイッチ電源装置、昇圧回路および昇圧方法
WO2006080112A1 (ja) 絶縁型dc-dcコンバータ
JP4697412B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3761558B2 (ja) スイッチング電源回路及び該スイッチング電源回路に用いられる制御方法
WO2022202609A1 (ja) スイッチ回路および電源回路
JP2003061352A (ja) Dc−dcコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100602

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140611

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees