JP4525501B2 - レーザートーチの検査システムおよび検査方法 - Google Patents
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Description
このレンズ機構は、レーザー光の照射部となるレーザートーチ内に収納されており、レーザートーチのレーザー光出口側端部には、レンズ機構を構成するレンズが加工時に汚れることを防止するための、保護ガラスが設けられている。
このように、保護ガラスが汚濁すると、被加工物に照射されるレーザー光の出力が低下して溶接品質や切断品質が低下するとともに、レーザー光が保護ガラスの汚濁した部分で反射して、レンズ機構を構成する対物レンズや接眼レンズにひびや割れが生じる恐れがある。
光学系部材の管理を行うためには、保護ガラスやレンズ機構の汚濁状態や割れの有無等を把握する必要があるが、汚濁状態や割れの有無等を人が目視にて確認するのでは、レーザートーチを装置から取り外す必要があり確認作業が煩雑になるとともに、汚濁状態や割れの有無等の判断結果が観察者の主観に左右される恐れがある。
このように、どの部材に異常が生じているのかといったことや、どのような異常(ひびや割れ等)が発生しているのかといったような、異常のモードが不明であると、光学系部材に異常が生じていると判断された場合に、異常箇所を特定して部材の交換を行うためには、保護ガラスおよびレンズ機構の全てを調べる必要があり、異常個所の特定作業および部材交換作業が煩雑となって、多くの時間を要するものとなっていた。
そこで、本発明においては、光学系部材に異常が生じた際に、異常個所をある程度特定して、部材の交換作業を簡単かつ短時間に行うことができるレーザートーチの検査システムおよび検査方法を提供するものである。
即ち、請求項1記載のごとく、レーザー溶接装置のレーザートーチ内における光学系部材の検査を行うレーザートーチの検査システムであって、前記レーザートーチ内におけるレーザー光源と光学系部材との間に設置される検査光源と、前記検査光源から照射され、レーザートーチ内の光学系部材を通過した検査光により形成される画像を、レーザートーチ外部から撮像する撮像手段と、撮像手段による撮像画像を、予め記憶手段に記憶されている基準画像と比較して、その比較結果に基づいて光学系部材の異常の有無を検出する異常検出手段とを備え、前記異常検出手段は、検出した光学系部材の異常を、撮像画像と基準画像との比較結果に応じて複数の異常モードに分類する。
これにより、レーザートーチを装置から取り外すことなく、客観的に異常の有無の判断を行うことができるようになるため、異常の検出作業が簡便となり、異常の有無の判断結果の信頼性を向上することができる。
また、検出した異常を複数の異常モードに分類するので、光学系部材に異常が生じていると判断された場合に、特定された光学系部材や異常モードについてのみ調べれば、部材の交換作業等の保全作業を行うことができ、作業を簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
さらに、保護ガラス上の汚濁を早期に発見することができ、レンズ機構を構成する接眼レンズや対物レンズに割れが発生することを事前に防止することができる。
これにより、作業者が、検出結果を迅速かつ的確に把握することが可能となる。
これにより、レーザートーチを装置から取り外すことなく、客観的に異常の有無の判断を行うことができるようになるため、異常の検出作業が簡便となり、異常の有無の判断結果の信頼性を向上することができる。
また、検出した異常を複数の異常モードに分類するので、光学系部材に異常が生じていると判断された場合に、特定された光学系部材や異常モードについてのみ調べれば、部材の交換作業等の保全作業を行うことができ、作業を簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
さらに、保護ガラス上の汚濁を早期に発見することができ、レンズ機構を構成する接眼レンズや対物レンズに割れが発生することを事前に防止することができる。
これにより、作業者が、検出結果を迅速かつ的確に把握することが可能となる。
また、異常発生時の保全作業を簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
さらに、保護ガラス上の汚濁を早期に発見することができ、レンズ機構を構成する接眼レンズや対物レンズに割れが発生することを事前に防止することができる。
レーザートーチ1は、本体ハウジング11と、該本体ハウジング11に一端側に装着されるファイバージョイント12と、該ファイバージョイント12に挿入され、前記本体ハウジング11内に収納される接眼レンズ13、対物レンズ14、および保護ガラス15と、前記ファイバージョイント12内に収納される検査光源16とを備えており、前記ファイバージョイント12には、レーザー光源から照射されるレーザー光をレーザートーチ1内へ案内するレーザーファイバー17が挿入されている。
また、レーザートーチ1から被加工材7へレーザー光を照射して、溶接加工や切断加工を行う際には、被加工材7からヒュームやスパッタが発生するため、対物レンズ14の被加工材7側に保護ガラス15を配置して、該保護ガラス15によりこれらのヒュームやスパッタが対物レンズ14等へ付着することを防止している。
まず、検査光源16からレーザー光の照射方向へ向けて検査光を照射し(S01)、撮像手段によりレーザートーチ1の外部から、検査光により形成される保護ガラス15の画像を撮像する(S02)。撮像された保護ガラス15の画像は、例えば出力手段4に映し出される。
基準画像との比較としては、まず撮像画像に基準画像にはない線状物が存在するか否かの比較がなされる(S04)。
比較の結果、図4に示すように、撮像画像に基準画像にはない線状物31が存在していた場合には、その線状物31は接眼レンズ13もしくは対物レンズ14に生じているひびや割れが保護ガラス15に映ったもの、または保護ガラス15に生じているひびや割れであると判断される(S11)。
比較の結果、図5に示すように、撮像画像に基準画像にはない暗部32が存在していた場合には、被加工材7からのヒュームやスパッタが付着して生じた汚濁が、保護ガラス15上に存在すると判断される(S12)。
ここで、暗部32とは、撮像画像において、ある一定の範囲で他の部分よりも明度が低くなっている部分であり、他の部分よりも明度が低いか否かの判断は、予め記憶手段3aに設定されている明度の閾値に基づいて行われる。
なお、ステップS05での比較の結果、撮像画像に暗部32が存在していなかった場合には、レーザートーチ1の光学系に異常はなかったとの判断がなされる。
また、これらの情報に加えて、撮像手段2による撮像画像も併せて表示することができ、さらには基準画像をも表示することも可能である。
さらに、保護ガラス15上の汚濁を早期に発見することができ、接眼レンズ13や対物レンズ14に割れが発生することを事前に防止することができる。
C 検査光
1 レーザートーチ
2 撮像手段
3 コンピュータ装置
4 出力手段
13 接眼レンズ
14 対物レンズ
15 保護ガラス
16 検査光源
17 レーザーファイバー
Claims (4)
- レーザー溶接装置のレーザートーチ内における光学系部材の検査を行うレーザートーチの検査システムであって、
前記レーザートーチ内におけるレーザー光源と光学系部材との間に設置される検査光源と、
前記検査光源から照射され、レーザートーチ内の光学系部材を通過した検査光により形成される画像を、レーザートーチ外部から撮像する撮像手段と、
撮像手段による撮像画像を、予め記憶手段に記憶されている基準画像と比較して、その比較結果に基づいて光学系部材の異常の有無を検出する異常検出手段とを備え、
前記異常検出手段は、検出した光学系部材の異常を、撮像画像と基準画像との比較結果に応じて複数の異常モードに分類する、
ことを特徴とするレーザートーチの検査システム。 - 前記レーザートーチの検査システムは、光学系部材の異常を検出した際には、光学系部材に異常が生じている旨の情報を出力する出力手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレーザートーチの検査システム。
- レーザー溶接装置のレーザートーチ内における光学系部材の検査を行うレーザートーチの検査方法であって、
前記レーザートーチ内におけるレーザー光源と光学系部材との間に設置される検査光源から照射され、レーザートーチ内の光学系部材を通過した検査光により画像を形成し、
検査光により形成された画像を、撮像手段によりレーザートーチ外部から撮像し、
撮像手段による撮像画像を、予め記憶手段に記憶されている基準画像と比較して、その比較結果に基づいて光学系部材の異常の有無を検出し、
検出した光学系部材の異常を、撮像画像と基準画像との比較結果に応じて複数の異常モードに分類する、
ことを特徴とするレーザートーチの検査方法。 - 前記レーザートーチの検査方法においては、光学系部材の異常を検出した際に、光学系部材に異常が生じている旨の情報を出力することを特徴とする請求項3に記載のレーザートーチの検査方法。
Priority Applications (1)
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JP2005205934A JP4525501B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | レーザートーチの検査システムおよび検査方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005205934A JP4525501B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | レーザートーチの検査システムおよび検査方法 |
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JP2007024638A JP2007024638A (ja) | 2007-02-01 |
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---|---|---|---|---|
JPS6232345A (ja) * | 1985-08-02 | 1987-02-12 | Yaskawa Electric Mfg Co Ltd | 欠点検出装置 |
JP2000283888A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-13 | Nippon Steel Corp | 加工用レーザ集光光学系の検査方法およびその装置 |
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2005
- 2005-07-14 JP JP2005205934A patent/JP4525501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000283888A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-13 | Nippon Steel Corp | 加工用レーザ集光光学系の検査方法およびその装置 |
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