JP4523501B2 - 代替道具提案装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、動作分析技術に関し、特に代替を求める道具名を入力した者が、その入力した道具と同等の効果が得られる道具を得ようとしたときに、代替となりうる道具名を出力する代替道具提案技術に関する。
動作分析とは、生産管理工学(Industrial Engineering)の一分野で、人間の作業の過程を例えば記号列化などにより明文化する技術である。この動作分析技術を用いて明文化された作業を分析し、作業の障害になっている部分を排除することで、作業の効率化を図ることができる。
Gilbrethは、「あらゆる人間の行動は、18種類(後に17種類に変更)の基本的な動作(動素)の組み合わせとして表現できる」と主張し、人間の動作分析を行った。Gilbrethは、自らの名前のつづりを反転し、この手法をTherblig分析と名付けた。以降、このように人間の行動を動素に分解して記述する動作分析手法として、例えば、MTM(Method-Time Measurement)法、WF(Work Factor)法、BMT法、マンデル法、MODAPTS(Modular Arrangement of Predetermined Time Standards)法などの手法が多数提案された。
これら後続の手法では、各種動素から構成される動素体系に基づく動作記述に加え、人が各動作を行うのに要する時間が各動素の所要時間として定義されている。そのため、これら後続の手法はPTS(Predetemined Time Standards)法と呼ばれる。手法によって、人間の動作記述に必要な動素の数および種類は異なる。
例えば、Therblig分析の動素は、探す,見出す(後に廃止),選ぶ,掴む,運ぶ,定置する,組み合わせる,使う,分解する,調べる,用意する,手放す,空手移動する,保持する,休む,避けられない遅れ,避けうる遅れ,考える,の18種類である。一方、MTM法の動素は、手を伸ばす,運ぶ,まわす,圧す,掴む,定置する,手放す,引き離す,目の移動,焦点合わせ,全身動作,の11種類である。
作業の効率化の手順について、Therblig分析を用いる場合と、PTS法を用いる場合それぞれを簡単に説明する。
(1)Therblig分析の場合
Therblig分析の動素体系に基づき、作業行動を記述する。
Therblig分析の動素は、<第一類>作業に必要な動素,<第二類>付加価値を生まない動素,<第三類>無駄な動素,のいずれかに分類される。記述された作業行動に第一類以外の動素が存在した場合、第一類の動素で置き換えたり、道具を用いたりすることで作業行動を効率化する。例えば、動素「保持する」は第三類の動素であるので、この動素が存在した場合、作業対象を固定するような治具を導入することで作業行動を改善する。
(2)PTS法の場合
各々の手法で採用している動素体系に基づき、作業行動を記述する。
各動素は、その作業程度によって作業時間が定義されている。例えば、30センチ「手を伸ばす」動素は、0.516秒といった具合(MODAPTS法の場合)である。この基準に基づき、作業時間が短くなるように環境を改善したり、異なる動素の組み合わせによる行動を変更したりする。例えば、頻繁に使う道具は近くに、稀にしか使用しない道具は遠くに置くなどの改善を行う。
加藤威夫、生産工学講座、第12−作業研究と作業管理−,pp.25-40、日刊工業新聞社、1960 平野裕之、新作業研究:現代モノづくりの基本技術、pp.65-87,pp137-163、日刊工業新聞社、2001.6
しかしながら、このような従来の動作分析手法は、記述対象がいずれも人間の行動であり、物の挙動を記述することを目的としていない。このため、従来の動作分析手法を利用して、道具の動作を分析してその機能を明らかにすることはできず、結果として所望の代替道具を検索して提案することができないという問題点があった。
例えば、Therblig分析では、前述したように人と物との物理的接触による働きを表現する動素を用いて一連の作業を表現しているため、人と物との物理的接触を必要としない作用、光、風、熱、音、電磁波などの物理的作用の発生や伝達を表現できない。したがって、このような作用を持つ道具の動作を正確に分析できず、結果として適切な代替道具を検索して提案することができない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、所望の道具の動作を正確に分析でき、その動作を提供しうる適切な代替道具を提案できる代替道具提案装置およびプログラムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる代替道具提案装置は、各種処理情報を記憶する記憶部と、処理情報に対して情報演算処理を行うことにより所望の情報を生成する演算処理部とを有し、動作の主体,動作の基本動作,および動作の対象を示す各情報からなる動素を用いて任意の作業を構成する各動作を記述した動素列表現情報に基づき、当該作業で用いる道具について当該道具と同様の機能を発揮する代替可能道具を出力する代替道具提案装置であって、記憶部で、人の挙動を示す第1の動素体系および道具の挙動を示す第2の動素体系を用いて任意の作業を記述した作業動素列表現情報と、道具名とその道具が機能を発揮する際の行動を第2の動素体系の動素列によって表現した道具機能データベースとを記憶し、演算処理部に、入力された代替要求道具に対して、動作の主体が当該代替要求道具である第1の動素を作業動素列表現情報から検索する動素検索手段と、検索した前記第1の動素に対して、動作の基本動作と動作の対象が一致する第2の動素を道具機能データベースから検索する道具検索手段と、検索した前記第2の動素の動作の主体を代替可能道具として出力する代替道具出力手段とを備えている。
この際、演算処理部で、作業動素列表現情報のうち代替要求道具に関する動素を代替可能道具の対応する動素で置換し、代替道具出力手段で、置換後の作業動素列表現情報を出力するようにしてもよい。
また、第2の動素体系の動素として、任意の道具による所定の物理的作用を発生する挙動を示す動素を含めてもよく、任意の道具による所定の物理的作用を他に伝達する挙動を示す動素を含めてもよい。
また、本発明にかかるプログラムは、代替道具提案装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるものである。
本発明によれば、入力された代替要求道具に対して、動作の主体が当該代替要求道具である第1の動素を作業動素列表現情報から検索し、検索した第1の動素に対して、動作の基本動作と動作の対象が一致する第2の動素を道具機能データベースから検索し、検索した第2の動素の動作の主体を代替可能道具として出力するようにしたので、所望の道具の動作を正確に分析でき、その動作を提供しうる適切な代替可能道具を提案できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる代替道具提案装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる代替道具提案装置の構成を示すブロック図である。
この代替道具提案装置10は、全体として、入力された処理情報に対して演算処理を行うことにより所望の情報を出力するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置からなり、機能部として入出力インターフェース部(以下、入出力I/F部という)11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、および演算処理部15が設けられている。
本実施の形態は、演算処理部15により、任意の作業で用いる道具のうち代替が必要な代替要求道具に関する動素を、人の動作を示す第1の動素体系および道具の動作を示す第2の動素体系を用いて任意の作業を記述した記憶部14の作業動素列表現情報から検索し、この検索した動素を含む道具を、道具名とその道具が機能を発揮する際の行動を第2の動素体系の動素列によって表現した記憶部14の道具機能データベースから検索し、この検索された道具の道具名を代替要求道具に対する代替道具として出力するようにしたものである。
以下、代替道具提案装置10の各機能部について詳細に説明する。
入出力I/F部11は、専用回路からなり、外部の装置または記録媒体との間で、代替道具提案処理に用いる処理情報やプログラムなどの各種データを送受信する機能を有している。
操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、利用者の操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、演算処理部15からの指示に応じて、操作メニューや検索結果などの各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部14は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、演算処理部15での処理に用いる各種処理情報やプログラム14Pを記憶する機能を有している。記憶部14で記憶される主な処理情報としては、作業動素列表現情報14Aや道具機能データベース(以下、道具機能DBという)14Bがある。
作業動素列表現情報14Aは、代替要求道具を用いた作業の動素列表現が記述された情報であり、道具機能DB14Bは、道具名とその道具が機能を発揮する際の行動を動素列によって表現した情報である。これら処理情報は、入出力I/F部11や操作入力部12から予め入力されて記憶部14へ格納される。
演算処理部15は、CPUとその周辺回路を有し、記憶部14のプログラム14Pを読み込んで実行することにより上記ハードウェアとプログラム14Pとを協働させて各種機能手段を実現する機能部である。演算処理部15で実現される主な機能手段としては、作業動素列表現取得手段15A、動素検索手段15B、道具検索手段15C、動素置換手段15D、および代替道具出力手段15Eがある。
作業動素列表現取得手段15Aは、入出力I/F部11を介して外部の装置または記録媒体から作業動素列表現情報14Aを取得する機能と、取得した作業動素列表現情報14Aを記憶部14へ格納する機能とを有している。
動素検索手段15Bは、代替要求道具の動素を記憶部14の作業動素列表現情報14Aから検索する機能を有している。
道具検索手段15Cは、動素検索手段15Bで検索した代替要求道具の動素を含む代替可能道具を記憶部14の道具機能DB14Bから検索する機能を有している。
動素置換手段15Dは、作業動素列表現情報14A内の代替要求道具の動素を、動素検索手段15Bで検索した代替可能道具の動素で置換する機能を有している。
代替道具出力手段15Eは、動素検索手段15Bで検索された代替道具を代替要求道具に対する代替道具案として画面表示部13や入出力I/F部11から出力する機能と、動素置換手段15Dで置換された作業動素列表現情報14Aを代替道具案として画面表示部13や入出力I/F部11から出力する機能とを有している。
[作業動素列表現情報]
次に、図2〜図4を参照して、本実施の形態にかかる代替道具提案装置で用いられる作業動素列表現情報について説明する。図2は、代替要求道具を用いた作業工程例である。図3は、図2の作業工程に対する動素列表現例である。図4は、図2の作業工程に対する作業動素列表現情報例である。
本実施の形態では、代替要求道具が使用される作業工程として、「暖かいご飯に酢を加え、冷やしながらよく混ぜ合わせる」という酢飯作成作業を、「しゃもじ」と「うちわ」という2つの道具を用いて行う場合を例に説明する。
この酢飯作成作業は、図2に示すように、
[工程0(準備)]利用者は炊き立ての白米を寿司桶に入れ、適量の酢を加える。そして体の前に寿司桶を、右手の届く位置にうちわとしゃもじを配置する。その後、左手で寿司桶を固定する。
[工程1]右手にうちわを持ち、酢飯を扇ぐ
[工程2]うちわをしゃもじに持ち替える
[工程3]右手に持ったしゃもじで酢飯を混ぜる
[工程4]うちわを手放し、右手で酢飯の出来を判断する
という各工程から構成されている。
本実施の形態では、各作業工程での動作を記述する場合、基本的にはTherblig分析の動素体系を用いる。この際、例えば図2の作業工程の「探す」,「掴む」,「使う」,「手放す」,「調べる」などの人の挙動を記述する動素(第1の動素体系の動素)の他、道具の挙動も記述できるようにするために、以下のような動素(第2の動素体系の動素)の変更、追加を行う。この際、これら人と道具の動素は、区別して使用される必要はなく、人と道具の同様の挙動を示す場合は同一の動素を用いて記述してもよい。
まず、本実施の形態では、道具の物理的接触による働き以外の働きを表現するために、「発生する」,「伝達する」の2つの動素(第2の動素体系の動素)を新たに追加する。この動素「発生する」により、従来表現できなかった光、風、熱、音、電磁波などの物理的作用を発生する挙動を表現することができ、さらに、それら発生させた物理的作用を他に伝達することを動素「伝達する」によって表現することができる。
また、Therblig分析の動素体系の動素「使う」を「接触動作」(第2の動素体系の動素)に変更する。従来、動素「使う」は、「人が道具を操り、人の能力では実現できないことを行うこと」全般を表していたが、この動素を使用してしまうと、実際道具が何をしているかを表現することができない。よって本実施の形態では、これを動素「使う」を「接触動作」に変更し、物理的接触による作業があることのみを意味することとする。
これにより、従来例えばネジをドライバーで回すことは、「右手でドライバーを『使う』」と表現されてきたが、本実施の形態では「右手で、ドライバーに対して『接触動作』する」、そして「ドライバーがネジに対して『接触動作』する」となる。このように、本実施の形態で導入した動素「接触動作」によって、ドライバー自体が何をしているのかを記述することができる。
本実施の形態において、各動素は、「動素の主体になるモノおよび人」,「基本的な動作(従来手法における動素)」,「動素の対象となるモノおよび人」のセットで表現する。
例えば「人がドライバーを手にして作業をする」ことは[人,接触動作,ドライバー]と表現する。対象が存在しない行動の場合、対象の項は空白とする。例えば、休止状態にあるドライバーの表現は[ドライバー,休む,(空白)]となる。
また、対象が特に限定されない場合、その対象を「Don'tCare」とする。例えばエレベータの表現は[エレベータ,運ぶ,Don'tCare]となる。
一方、対象が選べない場合は、その対象を「Unselectable」とする。例えば「伝達する」の対象が「Unselectable」の場合、伝達先が選べず、周囲に漏れてしまっていることを表す。例えば、扇風機型ハロゲンヒーターは熱の伝達対象を指定できるが、コンピュータの排熱は周囲に放熱される。このような違いが表現できるようになる。
以上のような、拡張された動素体系の動素に基づいて、図2の酢飯作成作業における工程1−4の各工程の動素列表現した場合、図4のような動素列表現となる。ここでは、参考としてTherblig分析の動素体系を用いた場合の表現も併記してある。
このようにして、所望の酢飯作成作業に関する作業動素列表現が生成され、次のような内容の作業動素列表現情報14A(図4参照)が記憶部14に予め格納される。
[右手,探す,うちわ]
→[右手,掴む,うちわ]
→[右手,接触動作,うちわ]
→[うちわ,発生する,風]
→[うちわ,伝達する,酢飯]
→[右手,手放す,うちわ]
→[うちわ,休む,(空白)]
→[右手,探す,しゃもじ]
→[右手,掴む,しゃもじ]
→[右手,接触動作,しゃもじ]
→[しゃもじ,接触動作,酢飯]
→[右手,手放す,しゃもじ]
→[しゃもじ,休む,(空白)]
→[右手,調べる,酢飯]…
[道具機能DB]
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる代替道具提案装置で用いる道具機能DBについて説明する。図5は、道具機能DBの構成例である。
道具機能DB14Bには、各道具の道具名と、その道具が発揮できる機能を示す動素列表現情報とが組として格納されている。1つの道具に複数の機能が存在する場合、各機能ごとに動素列表現情報が列挙されている。また、動素列の動素は、その道具の機能を発揮する上での準傭動素、機能を発揮している動素、機能を発揮した後に待機状態に戻るまでの終了動素のいずれかに分類される。その動素がどの動素分類に分類されるかが、動素列中に示されている。
[うちわ]
(機能A)
準備動素[右手,掴む,うちわ]
機能動素[右手,接触動作,うちわ]
機能動素[うちわ,発生する,風]
機能動素[うちわ,伝達する,Don'tCare]
終了動素[右手,手放す,うちわ]
終了動素[うちわ,休む,(空白)]

[扇風機]
(機能A)
準備動素[電源,接触動作,扇風機]
機能動素[右手,接触動作,扇風機]
機能動素[右手,手放す,扇風機]
機能動素[扇風機,発生する,風]
機能動素[扇風機,伝達する,Don'tCare]
終了動素[右手,接触動作,扇風機]
終了動素[右手,手放す,扇風機]
終了動素[扇風機,休む,(空白)]
この際、例えば[うちわ]の機能Aには、機能動素として[右手,接触動作,うちわ]という動素が記述されており、これは人がうちわを扇いでいることを示している。
また、[扇風機]の機能Aには、準備動素として[電源,接触動作,扇風機]という動素が記述されており、これは扇風機が電源に接続されていることを示している。同じく機能動素として[右手,接触動作,扇風機]および[右手,手放す,扇風機]という動素が記述されており、これは人が扇風機のスイッチを押して放したこと、すなわちスイッチオンしたことを示している。またその後には、終了動素として[右手,接触動作,扇風機]および[右手,手放す,扇風機]という動素が記述されており、これは人が扇風機のスイッチを押して放したこと、ここではスイッチオフしたことを示している。
[代替道具提案動作]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる代替道具提案装置の動作について説明する。図6は、本実施の形態にかかる代替道具提案装置での代替道具提案処理を示すフローチャートである。
ここでは、図2に示した酢飯作成作業中にうちわが壊れた際、利用者が代替道具提案装置でうちわの代替道具を検索する場合を例として説明する。なお、代替道具提案処理を開始する前に、作業動素列表現情報14Aと道具機能DB14Bが予め記憶部14に格納されているものとする。
代替道具提案装置10の演算処理部15は、操作入力部12で検出された利用者の検索要求操作に応じて、図6の代替道具提案処理を開始する。
演算処理部15は、まず、動素検索手段15Bにより、利用者が入力した代替を得たい道具すなわち代替要求道具の道具名「うちわ」を操作入力部12から取得する(ステップ100)。
次に、動素検索手段15Bは、代替要求道具名が主体となっており、かつ対象が空白でない動素を記憶部14の作業動素列表現情報14A(図4参照)から検索する(ステップ101)。ここでは、図7に示すように、[うちわ,発生する,風]と[うちわ,伝達する,酢飯]という動素が検索される。
続いて、動素検索手段15Bは、検索した動素をすべて含む道具を代替可能道具として、記憶部14の道具機能DB14Bから検索する(ステップ102)。
この際、検索されるのは、動素の三項(主体、基本動作、対象)のうち、「基本動作」と「対象」が一致した動素である。「対象」の一致に関しては、同じ対象名ではない場合でも、道具機能DB14Bの道具の対象がDon'tCareである場合は一致と見なす。
つまり、動素[A,B,C]と動素[D,B,C]は一致し、動素[A,B,C]と動素[D,B,Don'tCare]もまた一致する。
したがって、図9に示すように、動素検索手段15Bの検索処理により、代替要求道具「うちわ」の動素[うちわ,発生する,風]と一致する動素として、道具機能DB14Bから道具「うちわ」の[うちわ,発生する,風]と、道具「扇風機」の[扇風機,発生する,風]が検索される。また、代替要求道具「うちわ」の動素[うちわ,伝達する,酢飯]と一致する動素として、道具機能DB14Bから道具「うちわ」の[うちわ,伝達する,Don'tCare]および道具「扇風機」の[扇風機,伝達する,Don'tCare]が検索される。
これにより「うちわ」と「扇風機」が代替道具候補として検索されるが、代替要求道具「うちわ」とは異なる「扇風機」が代替可能道具として選択され、記憶部14へ保存される。
次に、動素置換手段15Dは、作業動素列表現情報14Aのうち、代替要求道具「うちわ」の準備動素,機能動素,終了動素を代替可能道具「扇風機」の各動素で置換する(ステップ103)。
これにより、図10に示すように、[右手,掴む,うちわ]が[電源,接触動作,扇風機]に置換され、[右手,接触動作,うちわ]が[右手,接触動作,扇風機]と[右手,手放す,扇風機]に置換される。また、[うちわ,発生する,風]が[扇風機,発生する,風]に置換され、[うちわ,伝達する,酢飯]が[扇風機,伝達する,酢飯]に置換される。また、[右手,手放す,うちわ]が[右手,接触動作,扇風機]と[右手,手放す,扇風機]に置換され、[うちわ,休む,(空白)]が[右手,手放す,扇風機]と[扇風機,休む,(空白)]に置換される。この際、「Don'tCare」は「酢飯」に上書きされる。
続いて、動素置換手段15Dは、置換した作業動素列表現情報14Aから、代替要求道具「うちわ」についての残りの動素列を削除する(ステップ104)。ここでは、図10に示すように、[右手,探す,うちわ]が削除される。
この後、代替道具出力手段15Eは、このようにして得られた代替道具の道具名、または代替道具を用いた新たな作業動素列表現情報14A(図11参照)からなる道具使用法、あるいはこれら両方を代替道具案として出力し(ステップ105)、一連の代替道具提案処理を終了する。この際、画面表示部13で代替道具名や作業動素列表現情報14Aを画面表示してもよく、入出力I/F部11から外部装置や記録媒体へ出力してもよい。
新たな作業動素列表現情報
→[電源,接触動作,扇風機]
→[右手,接触動作,扇風機]
→[右手,手放す,扇風機]
→[扇風機,発生する,風]
→[扇風機,伝達する,酢飯]
→[右手,接触動作,扇風機]
→[右手,手放す,扇風機]
→[右手,手放す,扇風機]
→[扇風機,休む,(空白)]
→[右手,探す,しゃもじ]
→[右手,掴む,しゃもじ]
→[右手,接触動作,しゃもじ]
→[しゃもじ,接触動作,酢飯]
→[右手,手放す,しゃもじ]
→[しゃもじ,休む,(空白)]
→[右手,調べる,酢飯]
このように、本実施の形態は、任意の作業で用いる道具のうち代替が必要な代替要求道具に関する動素を、演算処理部15の動素検索手段15Bにより、人の動作を示す第1の動素体系および道具の動作を示す第2の動素体系を用いて任意の作業を記述した記憶部14の作業動素列表現情報から検索し、この検索した動素を含む道具を、演算処理部15の道具検索手段15Cにより、道具名とその道具が機能を発揮する際の行動を第2の動素体系の動素列によって表現した記憶部14の道具機能DB14Bから検索し、代替道具出力手段15Eにより、この検索された道具の道具名を代替要求道具に対する代替道具として出力するようにしたものである。
したがって、任意の作業で用いられている代替要求道具の挙動が第2の動素体系の動素により分析されて、この代替要求道具と同様の機能を持つ代替道具が道具機能DB14Bから動素レベルで詳細に検索されるため、所望の道具の動作を正確に分析できる。これにより、結果として、代替要求道具の動作を提供しうる適切な代替道具を提案できる。
なお、図6の代替道具提案処理では、作業動素列表現情報14Aが事前に取得されて記憶部14に格納されている場合を例として説明したが、作業動素列表現情報14Aに関する利用者の入力操作を操作入力部12で検出し、作業動素列表現取得手段15Aにより記憶部14へ格納するようにしてもよい。
また、図6の代替道具提案処理では、代替要求道具の道具名のみを入力とし、代替道具に対する制約条件は指定しなかったが、代替道具名とともに代替道具に対する制約条件を指定してもよい。例えば、「うちわの代替、ただし電源を必要としない道具」というような制約条件も入力し、道具検索手段15Cにより、道具機能DB14Bから動素表現中に電源を含まない道具のみを検索するようにすれば、このような制約条件付の入力にも対応した出力をすることも可能である。
また、本実施の形態では、道具機能DB14Bにおいて、「うちわ」および「扇風機」を操作するのは「右手」と記述されているが、これを「手」として記述しておき、右手左手どちらの手に関する検索のときにも対応できるようにすることができることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態にかかる代替道具提案装置の構成を示すブロック図である。 代替要求道具を用いた作業工程例である。 図2の作業工程に対する動素列表現例である。 図2の作業工程に対する作業動素列表現情報例である。 道具機能DBの構成例である。 本実施の形態にかかる代替道具提案装置での代替道具提案処理を示すフローチャートである。 作業動素列表現情報での動素検索例である。 道具機能DBでの道具名検索例である。 作業動素列表現情報での動素置換例である。 新たな作業動素列表現情報例である。
符号の説明
10…代替道具提案装置、11…入出力I/F部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…記憶部、14A…作業動素列表現情報、14B…道具機能DB、14P…プログラム、15…演算処理部、15A…作業動素列表現取得手段、15B…動素検索手段、15C…道具検索手段、15D…動素置換手段、15E…代替道具出力手段。

Claims (5)

  1. 各種処理情報を記憶する記憶部と、前記処理情報に対して情報演算処理を行うことにより所望の情報を生成する演算処理部とを有し、動作の主体,動作の基本動作,および動作の対象を示す各情報からなる動素を用いて任意の作業を構成する各動作を記述した動素列表現情報に基づき、当該作業で用いる道具について当該道具と同様の機能を発揮する代替可能道具を出力する代替道具提案装置であって、
    前記記憶部は、人の挙動を示す第1の動素体系および道具の挙動を示す第2の動素体系を用いて任意の作業を記述した作業動素列表現情報と、道具名とその道具が機能を発揮する際の行動を前記第2の動素体系の動素列によって表現した道具機能データベースとを記憶し、
    前記演算処理部は、入力された代替要求道具に対して、動作の主体が当該代替要求道具である第1の動素を前記作業動素列表現情報から検索する動素検索手段と、検索した前記第1の動素に対して、動作の基本動作と動作の対象が一致する第2の動素を前記道具機能データベースから検索する道具検索手段と、検索した前記第2の動素の動作の主体を代替可能道具として出力する代替道具出力手段とを備える
    ことを特徴とする代替道具提案装置。
  2. 請求項1の代替道具提案装置において、
    前記演算処理部は、前記作業動素列表現情報のうち前記代替要求道具に関する動素を前記代替可能道具の対応する動素で置換し、
    前記代替道具出力手段は、前記置換後の作業動素列表現情報を出力する
    ことを特徴とする代替道具提案装置。
  3. 請求項1の代替道具提案装置において、
    前記第2の動素体系の動素として、任意の道具による所定の物理的作用を発生する挙動を示す動素を含むことを特徴とする代替道具提案装置。
  4. 請求項1の代替道具提案装置において、
    前記第2の動素体系の動素として、任意の道具による所定の物理的作用を他に伝達する挙動を示す動素を含むことを特徴とする代替道具提案装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の代替道具提案装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるための代替道具提案プログラム。
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