JP4522712B2 - Clock dial and portable clock equipped with the same - Google Patents
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本発明は、携帯時計の時計用文字板に係わるもので、特に、貝や貴石を用いた時計用文字板とそれを備えた携帯時計に関する。 The present invention relates to a timepiece dial of a portable timepiece, and more particularly to a timepiece dial using a shell or a precious stone and a portable timepiece having the same.
貝や貴石を用いた時計用文字板は数多く作られている。貝や貴石を用いることにより貝独特の色彩や貴石独特の色彩が現れて時計に美しさと高級感を与える。 Many watch dials using shells and precious stones are made. By using shellfish and precious stones, the unique colors of shellfish and precious stones appear, giving the watch a beauty and luxury.
また、貝や貴石を用いた時計用文字板の技術も数多く開示されている。その中で、デザイン的に変化を持たせたものとして、下記に示す特許文献1に開示された技術がある。
In addition, a number of clock dial technologies using shells and precious stones have been disclosed. Among them, there is a technique disclosed in
図11、図12に示すものは、上記特許文献1に示されたところの貝曲面文字板の概略斜視図(図11)と断面図(図12)である。ここでの貝曲面文字板1は9時−3時方向を平坦面とし、12時−6時方向を曲面とした貝曲面文字板で、湾曲した貝基板3と湾曲した金属基板2とが粘着剤4を介して貼合せした構造を取っている。そして、エト足5が9時−3時方向の金属基板2の下面に2本ロー付けされており、時字6が貝基板3の上面に印刷により形成されている。
FIGS. 11 and 12 are a schematic perspective view (FIG. 11) and a cross-sectional view (FIG. 12) of the shell curved face dial as shown in
この貝曲面文字板1の製造方法は、エト足5がロー付けされた薄い平坦な金属基板2と平坦な貝基板3とを粘着剤4で貼合せた後、印刷方法で時字6を貝基板3の上面に形成し、その後、60°〜80°の湯の中に約5分間浸漬して貝基板3を十分軟らかくする。そして、その後プレス方法で湾曲に成形する方法を取っているものである。
The shell
これによって、効果として、貝に割れが発生せず、デザインに変化を持った貝文字板が提供できたとされている。 As a result, it is said that as a result, it was possible to provide a shell dial having a design change without cracking the shell.
また、1枚の貝基板で複数の貝基板を組み合わせたように見せかけて装飾性を高めたものとして、下記に示す特許文献2に開示された技術がある。
Moreover, there exists the technique disclosed by the
図13、図14、図15に示すものは、上記特許文献2に示されたところのもので、図13は時計用文字板の平面図で、図14は図13における時計用文字板の要部断面図を示している。また、図15は図13における時計用文字板の製造工程を示す断面図を示している。
13, 14, and 15 are those shown in
この時計用文字板10は、りん青銅,洋白などの金属材料からなる金属基板11上に、下面全体に有色樹脂層13が形成された透過性の白蝶貝またはアワビ貝などの貝基板12が接着層14により金属基板11と固着した構造を取っている。そして、貝基板12は漂白または染色により部分的に変色部12aが形成されており、また、上面には時字,マーク,指標などの印刷物15を設けた構造になっている。
This
また、この時計用文字板10は、図15に示す工程の下で製作される。先ず、透過性の白蝶貝またはアワビ貝などの貝を文字板形状にプレス抜きして貝基板12を製作する(a図)。次に、漂白または染色したい部分以外の部分にスクリーン印刷などでレジスト膜16を形成し(b図)、H2O2 による漂白、または、油性、水性などの染料にて染色して変色部12aを形成する(c図)。次にレジスト膜16を剥離し(d図)、下面に有色樹脂層13を印刷形成する(e図)。そして、貝基板12に形成された有色樹脂層13とりん青銅または洋白などからなる金属基板11とを粘着テープまたは接着剤などの接着層14を介して固着し(f図)、最後に、貝基板12の上面に時字、マーク、指標などの印刷物15を印刷して(g図)、時計用基板10を完成させる。
The
このような構造を取ることにより、貝基板12の変色部12aにおける色調と、変色部12a以外の部分における色調とが異なった色調を示し、1枚の貝基板でありながら複数の貝基板を組み合わせたように見え、装飾性豊かな文字板が得られるとされている。また、有色樹脂層13の色調と貝基板12の変色部12aの色調との色の組み合わせが種々可能となることからバラエティーに富んだ装飾文字板が得られるとされている。
By adopting such a structure, the color tone in the
しかしながら、上記特許文献1に示された技術の下では、従来平坦な貝基板を用いて形成していた文字板と比較すると、貝基板が湾曲していてデザインとしては変化のある貝文字板が得られるものの、貝と金属との熱膨張率の違いなどから粘着剤が剥離し易く、長い時間の中で貝基板と金属基板が剥がれると云う問題が発生する。また、貝独特の模様や色彩は平坦時と比べて特に大きく変化すると云うものでもなく、色彩の変化や装飾性の変化に今一乏しさを感じられるものとなっている。
However, under the technique disclosed in the above-mentioned
また、特許文献2に示された技術の下では、主に有色樹脂層の色調と貝基板の色調と貝基板の変色部の色調とでそれらの組み合わさった色調を出現させるもので、例えば1枚の文字板で見ると、変色部分のところに現れる色調と変色部以外の部分のところに現れる色調との2種類の色調が現れる。従って、この2種類の異なる色調でもって2種類の貝を用いている如く見せかける内容になっているものである。しかしながら、それぞれ個々の色調を取ってみると、それらの色調の中に変化がなく一様な色調を呈するものとなっている。このようなことから、色調の変化に乏しいものになっている。
Further, under the technique disclosed in
本発明は、このような課題に鑑みて成されたもので、貝や貴石などを用いた時計用文字板において、文字板の基板と貝や貴石とが剥がれることがなく、尚かつ、貝や貴石が持っている独特の色彩に微妙に変化が現れて、装飾性が豊かになる文字板を得ることを目的とするものである。 The present invention has been made in view of such problems, and in a dial for timepieces using shells or precious stones, the dial substrate and shells or precious stones are not peeled off, The purpose is to obtain a dial with subtle changes in the unique colors of precious stones, which will enhance the decoration.
上記の課題を解決するための手段として、本発明の請求項1に記載の時計用文字板は、文字板基板と該文字板基板の上面に粘着材で粘着固着された光透過性基板をケースの内部に取付けた携帯時計用の時計用文字板において、前記文字板基板は中心周辺部に凹部が形成されており、また、前記光透過性基板は上面が球面又は平坦面を除く非球面で且つ下面が平坦面を有するものであり、前記光透過性基板の平坦な下面には裏打ち色彩膜が設けられたものであって、前記光透過性基板の平坦な下面は前記裏打ち色彩膜を介して前記文字板基板の前記凹部内に粘着固着されていると共に、前記ケースに組み込んだ時、前記文字板基板の最外周周辺は上方から隠れる構成と成したことを特徴とするものである。
As a means for solving the above-mentioned problems, a timepiece dial according to
また、本発明の請求項2に記載の時計用文字板は、前記光透過性基板は、白蝶貝、あわび貝、あこや貝のいずれか1種よりなる貝又は貴石からなることを特徴とするものである。
The timepiece dial according to
また、本発明の請求項3に記載の時計用文字板は、前記の光透過性基板の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜は、白色,黒色,ブルー色,オレンジ色,ゴールド色,シルバー色などの少なくとも1種からなる色彩を持った色彩膜であることを特徴とするものである。
Further, in the timepiece dial according to
また、本発明の請求項4に記載の時計用文字板は、前記の光透過性基板の球面又は非球面の形状をなす面が光沢面になっていることを特徴とするものである。
The timepiece dial described in
また、本発明の請求項5に記載の時計用文字板は、前記光透過性基板の非球面の形状は、波型からなることを特徴とするものである。
The timepiece dial according to
また、本発明の請求項6に記載の時計用文字板は、前記の光透過性基板の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜に蛍光剤が分散していることを特徴とするものである。
A timepiece dial according to
また、本発明の請求項7に記載の時計用文字板は、前記文字板基板は、中心周辺部の前記凹部に前記光透過性基板を設けると共に、前記凹部周辺の外周領域に凹凸のある模様を設けたことを特徴とするものである。 Further, in the timepiece dial according to claim 7 of the present invention, the dial substrate is provided with the light-transmitting substrate in the concave portion in the central peripheral portion and a pattern having irregularities in the outer peripheral region around the concave portion. Is provided.
また、本発明の請求項8に記載の時計用文字板は、前記文字板基板は、光透過性を有することを特徴とするものである。 The timepiece dial according to claim 8 of the present invention is characterized in that the dial substrate is light-transmissive.
また、本発明の請求項9に記載の時計用文字板は、前記光透過性基板がオパール、カルセドニ、ルビー、サファイア、ヒスイ、琥珀のいずれか1種からなることを特徴とするものである。 The timepiece dial according to claim 9 of the present invention is characterized in that the light-transmitting substrate is made of any one of opal, chalcedoni, ruby, sapphire, jade and jade.
また、本発明の請求項10に記載の携帯時計は、前記請求項1から9のいずれか1つに記載の時計用文字板を備えたことを特徴とするものである。
The portable timepiece according to
本発明の請求項1に記載の発明の下では、文字板基板の中心周辺部に設けた凹部に下面が平坦で上面が球面または平坦面を除く非球面の形状をなす光透過性基板を固着している。従って、指針と文字板との狭い隙間に光透過性基板を設けることができる。また、光透過性基板は球面または平坦面を除く非球面の形状をなしているため厚みが場所によってそれぞれ異なる。この厚みの違いによって光透過率も異なってくる。また、光透過性基板の平坦な下面には裏打ち色彩膜を設けているので、この裏打ち色彩膜の色彩が光透過性基板の上面側から視認することができるが、光透過性基板が場所によって透過率が異なるために裏打ち色彩膜からの反射光に強弱が現れ、色彩膜の色彩に濃淡が現れてくる。この濃淡は、光透過性基板の上面が、例えば凸球面をなしていると中心部は淡い色彩となり、外周部にいくに従って徐々に濃くなる色彩が現れる。逆に、凹球面をなしていると外周部が淡く、中心部にいくに従って濃い色彩が現れる。このように、球面の場合はなだらかに色彩が変化する。
Under the invention described in
また、本発明の請求項2に記載の発明の下では、光透過性基板が白蝶貝、あわび貝、あこや貝のいずれか1種よりなる貝または貴石からなる。貝や貴石は透過性を有すると共に独特の高貴感のする色彩と光輝感を有する美しさを持っている。貝または貴石を用いることによって請求項1の効果と相まって高貴感及び高級感を感じさせる色彩と美しさを時計用文字板に現すことができる。
Moreover, under the invention described in
また、本発明の請求項3に記載の発明の下では、裏打ち色彩膜の色彩色に白色,黒色,ブルー色,オレンジ色,ゴールド色,シルバー色などを選択している。これらの色彩色は貝や貴石の色彩を引き立てるのに好適であると共に、時計用文字板として違和感のない色彩と高級感をも感じさせる作用が生まれる。
Further, under the invention described in
また、本発明の請求項4に記載の発明の下では、光透過性基板の球面または非球面の形状をなす面が光沢面になっている。光沢があることにより貝,貴石などの独特の色彩が鮮明に見えるようになると共に裏打ち色彩膜から現れてくる濃淡色が鮮明に、綺麗に見えるようになる。
Further, under the invention described in
また、本発明の請求項5に記載の発明の下では、非球面の形状は波型を選択している。並行的に進んでくる波型の形状をなすばあいは、濃い色彩と淡い色彩とが順次連なって現れてくる。しかも、その濃淡が急に変わるのではなく徐々に変化しながら色彩が現れる。従って、微妙な色彩の変化が生まれる。そしてまた、加工が容易で比較的安いコストで製作することができる。
Further, under the invention described in
また、本発明の請求項6に記載の発明の下では、裏打ち色彩膜に蛍光剤が分散している。光透過性基板を透過した光を受光して発光するので、色彩が明るくなって鮮やかに見えてくる。色彩が非常に鮮明になる。
Moreover, under the invention described in
また、本発明の請求項7に記載の発明の下では、文字板基板の中心周辺部の凹部に光透過性基板を設けた以外の凹部周辺の外周領域に凹凸のある模様を設けている。この模様を設けることによって更に文字板の装飾性を高めることができる。また、光透過性基板のところに現れる色彩を更に引き立たせるのに役立つ作用を生み、高級感などを更に高めること効果を生む。 Further, under the invention described in claim 7 of the present invention, an uneven pattern is provided in the outer peripheral region around the concave portion except that the light transmitting substrate is provided in the concave portion in the central peripheral portion of the dial substrate. By providing this pattern, the decorativeness of the dial can be further enhanced. Further, it produces an effect that helps to further enhance the color appearing at the light-transmitting substrate, and further enhances the sense of quality.
また、本発明の請求項8に記載の発明の下では、文字板基板に光透過性を持たせることでソーラーセル付時計やEL(エレクトロルミネッセンス)付時計の文字板として使用することができる。 Moreover, under the invention described in claim 8 of the present invention, the dial substrate can be used as a dial for a solar cell timepiece or an EL (electroluminescence) timepiece by imparting light transmittance to the dial substrate .
また、本発明の請求項9に記載の発明の下では、前記光透過性基板にオパール、カルセドニ、ルビー、サファイア、ヒスイ、琥珀のいずれか1種を選択している。これらの貴石は透過性を有しており、比較的容易に加工できる。また、オパール、カルセドニ、琥珀などは独特の模様と色彩を持っており、ルビーなどは独特の色彩を持っている。また、サファイア、ヒスイなどは透過率が非常に高い性質を有しているものである。 Also, under the invention described in claim 9 of the present invention, opal on the light transmitting substrate, Karusedoni have chosen ruby, sapphire, jade, any one of amber. These precious stones are permeable and can be processed relatively easily. Opal, chalcedony, and cocoon have unique patterns and colors, and ruby has unique colors. Further, sapphire, etc. jade are those transmittance has a very high properties.
そして、このような貝や貴石を用いた文字板を組み込んだ携帯時計にあっては、貝や貴石などの模様と色彩に、厚みなどの変化に応じて裏打ち色彩膜の色調が入り込んだりして微妙な色彩の変化をもたらし、文字板上に貝や貴石の微妙に変化する綺麗な色彩が現れる。このことによって、装飾性豊かで高貴感、高級感を感じさせる携帯時計が得られる。 And in a portable watch incorporating a dial using such shellfish or precious stones, the color tone of the backing color film enters the pattern and color of shells and precious stones according to changes in thickness etc. Bringing subtle color changes, beautiful colors of shells and precious stones appear on the dial. As a result, it is possible to obtain a portable watch that is rich in decorativeness and gives a sense of nobility and luxury.
以下、本発明の最良の実施形態を図1〜図10を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る時計用文字板を用いた携帯時計の平面図を示しており、図2は図1における要部断面図、図3は本発明の第1実施形態に係る時計用文字板の要部断面図を示している。また、図4は本発明の第2実施形態に係る時計用文字板を用いた携帯時計の平面図を示しており、図5は図4における要部断面図、図6は本発明の第2実施形態に係る時計用文字板の斜視図を示している。図7は本発明の第3実施形態に係る時計用文字板の要部断面図、図8は本発明の第4実施形態に係る時計用文字板の要部断面図を示している。また、図9は本発明の第5実施形態に係る時計用文字板の平面図で、図10は図9におけるD−D断面図を示している。 Hereinafter, the best embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a plan view of a portable timepiece using a timepiece dial according to a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view of the main part in FIG. 1, and FIG. 3 is a first embodiment of the present invention. The principal part sectional drawing of the dial for timepieces concerning is shown. FIG. 4 is a plan view of a portable timepiece using a timepiece dial according to the second embodiment of the present invention, FIG. 5 is a cross-sectional view of the main part in FIG. 4, and FIG. The perspective view of the dial for timepieces concerning an embodiment is shown. FIG. 7 is a cross-sectional view of main parts of a timepiece dial according to a third embodiment of the present invention, and FIG. 8 is a cross-sectional view of main parts of a timepiece dial according to a fourth embodiment of the present invention. FIG. 9 is a plan view of a timepiece dial according to a fifth embodiment of the present invention, and FIG. 10 is a sectional view taken along line DD in FIG.
図1、図2より、本発明の第1実施形態に係る時計用文字板を用いた携帯時計30は、ケース31の内部に中枠37を介して取付けた時計用文字板40やムーブメント38、ムーブメント38の指針軸に取付けられた時針や分針を示す指針34、これらを覆ったカバーガラス32や裏蓋36、ケース31の嵌又部分に取付けたバンド33、ケース31の側面に取付けたリューズ35、などから構成されている。この携帯時計30の従来技術と大きく異なる所は時計用文字板40だけで、他の構成部品は従来から開示を見ている技術と同じ仕様のものを用いている。また、ここでの時計用文字板40は、本発明の第1実施形態に係る時計用文字板を示しており、文字板基板41と光透過性基板43と時字45などが主要構成部品になって構成されるが、その詳細は図3を用いて説明する。尚、図1及び図2においての時計用文字板40は見える要素部品のみを取り上げて記載してある。
1 and 2, the
図3は本発明の第1実施形態に係る時計用文字板の要部断面図を示している。図3より、この時計用文字板40は、指針取付け用の中心孔41bを形成した文字板基板41と、文字板基板41の上面に設けられて中心孔43bを有する光透過性基板43と、光透過性基板43の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜42と、光透過性基板43の外周所定の位置に印刷形成した時字45と、が主要構成部品になって構成されている。そして、光透過性基板43の下面の裏打ち色彩膜42と文字板基板41とが粘着剤44を介して粘着固定され、一体となった構造を形成している。図3において、光透過性基板43の外形を文字板基板41の外形より少し小さく描いてあるが、この光透過性基板43は時計のケース31内に組み込んだとき上方から見える文字板全域に設けているものであり、文字板全面に設けたのと同じ意味合いを持っている。
FIG. 3 shows a cross-sectional view of the main part of the timepiece dial according to the first embodiment of the present invention. As shown in FIG. 3, the
文字板基板41はりん青銅や洋白などの金属から出来ており、メッキや塗装などの表面処理が施されている。光透過性基板43は、本実施の形態では、白蝶貝やあわび貝,あこや貝などの貝を用いており、中心部には指針取付け用の小孔43bが設けられて、上面43aは中心部に向かって凸の球面形状をなしている。そして、その上面43aは研磨されて光沢のある面になっている。白蝶貝やあわび貝,あこや貝などは、僅かに黄色味を帯びた白色光沢の色調を持っていて、虹色に近い貝独特の光輝色彩を発する。特に、表面が光沢面になっているとそれが鮮明に現れてくる。また、光透過性基板43の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜42は、本実施の形態では、透明なウレタン樹脂やエポキシ樹脂、アクリル樹脂などのバインダーに白色顔料を混ぜ合わせてインク化し、印刷方法で色彩膜を形成している。従って、この色彩膜42は白色の色調を持っている。時字45は、本実施の形態では、黒色インクを用いて印刷方法で形成している。凸の球面をした光透過性基板43の上面に設けることから、球面に沿って形成できる方法を取っている。粘着剤44は文字板基板41と光透過性基板43とを貼合せるのに用いる。これは、接着剤でも良い。
The
上記の構成を取る時計用文字板40は、僅かに黄色味を帯びて白色光沢の色調を持つ貝の下面に白色の裏打ち色彩膜42を設けている。このため、貝に透過性を有することから貝の黄色味が薄れて、あるいは黄色味が消えて白色さが増し、光輝色彩が鮮やかに見えるようになってくる。また、貝の上面が凸の球面をなしていることから、外周部が薄く、中
心部に行くに従って厚みが厚くなっている。これにより、外周部は光の透過率が高く、中心部に行くに従って透過率が低くなる。このため、貝の外周部は色彩膜42の白さが良く反射して黄色味が完全に消え、白色光沢が増して光輝色彩が尚一層鮮やかに見えるようになる。一方、中心部に行くに従って色彩膜42の反射が徐々に低くなっていくために黄色味が徐々に残るようになり、白さや光輝色彩の鮮やかさが外周部より少し落ちた状態になって見えてくる。このように、貝の白色光沢さや光輝色彩がグラデーションの如く微妙に変化して見えてくる。
The
そして、貝独特の白色光沢や光輝色彩が鮮明に現れて、それらがグラデーションの如く微妙に変化する文字板は非常に綺麗で、そして高貴に見え、尚一層の高級感を感じさせる。そして、このような時計用文字板40を組み込んだ携帯時計30には上記の特徴が現れて、従来の平坦な貝文字板を用いた携帯時計からでは得られない所の珍重さや高級感を感じさせる。尚、上記実施形態において、光透過性基板43の外形は時計のケース31に組み込んだ時に見える形としたが、文字板基板41の外形と同じ大きさの形状としても良いことは云うまでもない。
The shell's unique white luster and bright colors appear clearly, and the dials that change delicately like gradations are very beautiful and noble, making them feel even more luxurious. And, the above-mentioned features appear in the
次に、本発明の第2実施形態に係る時計用文字板を図4、図5、図6を用いて説明する。図4は本発明の第2実施形態に係る時計用文字板を用いた携帯時計の平面図、図5は図4における要部断面図、図6は本発明の第2実施形態に係る時計用文字板の斜視図を示している。 Next, a timepiece dial according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 4, 5, and 6. 4 is a plan view of a portable timepiece using a timepiece dial according to a second embodiment of the present invention, FIG. 5 is a cross-sectional view of the main part in FIG. 4, and FIG. 6 is for a timepiece according to the second embodiment of the present invention. A perspective view of the dial is shown.
図4、図5より、本発明の第2実施形態に係る時計用文字板を用いた携帯時計50は、ケース51の内部に中枠57を介して取付けた時計用文字板60やムーブメント58、ムーブメント58の指針軸に取付けられた時針や分針を示す指針54、ムーブメント58の上部に取付けられたソーラセル59、これらを覆ったカバーガラス52や裏蓋56、ケース51の嵌又部分に取付けたバンド53、ケース51の側面に取付けたリューズ55、などから構成されている。この携帯時計50の構成で前述の第1実施形態で述べた携帯時計30と構成と大きく異なる所は、文字板60の下面側でムーブメント58の上部にソーラセル59が取付けられてソーラセル付携帯時計になっていることである。ここでの時計用文字板60は本発明の第2実施形態に係る時計用文字板を示しており、それ以外の構成部品は従来から開示を見ている技術と同じ仕様のものを用いているのでここでの詳細説明は省略する。時計用文字板60は、文字板基板61、光透過性基板63、裏打ち色彩膜62、時字65などが主要構成部品になって構成されるが、その詳細は図6を用いて説明する。尚、図4及び図5においての時計用文字板60は見える要素部品のみを取り上げて記載してある。
4 and 5, the
本発明の第2実施形態に係る時計用文字板60は、図6より、文字板基板61と、文字板基板61の上面側にあって文字板が見えるほぼ全域に設けた光透過性基板63と、光透過性基板63の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜62と、光透過性基板63の外周所定の位置に印刷形成した時字65と、が主要構成部品になって構成されている。そして、光透過性基板63の下面の裏打ち色彩膜62と文字板基板61とが粘着剤64を介して粘着固定され、一体となった構造を形成している。
The
文字板基板61は透明なアクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂などからできていて透過性を有する。光透過性基板63はオパール貴石からできていて、図に示すように、横幅が長く、長手方向が短い、上面凸のシリンドル(カマボコ形)形状になっている。従って、3時−9時ラインの所が一番厚みが厚く、6時、12時の所の縁が一番厚みが薄くなっている。そして、上面63aは研磨されて光沢面になっている。このオパール貴石は色々な色合いのものが有るが、本実施の形態では青緑色系統の色彩を発するブルーオパールを使用している。模様、色彩がまだら状に入って独特の模様色彩を形成して非常に装飾豊かで
綺麗な貴石と云える。光透過性基板63の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜62は、本実施の形態では、オレンジ色のインクを用いて印刷し、オレンジ色調に仕上げている。印刷膜厚を少し薄めにして色彩膜62に透過性を持たせている。そして、オパール貴石とこの色彩膜62とを含めた光透過率をソーラセルの発電に支障のない透過率に設定している。最近のソーラセルは発電効率が非常に良くなり、15〜20%の光透過率でも十分満足する発電が得られるものが現れてきている。時字65は、前述の第1実施形態と同様に、黒色インクを用いて印刷して形成している。粘着剤64は透明なものを用いている。尚、図6に描いてある光透過性基板63は文字板基板61より僅かに外形を小さく描いてあるが、前述の図3で示した第1実施形態と同じように、この光透過性基板63は時計のケース51内に組み込んだとき上方から見える文字板全域に設けているものであり、文字板全面に設けたのと同じ意味合いを持っている。
The
上記の構成を取る時計用文字板60は、ブルーオパール貴石からなる光透過性基板63の色彩は、厚みの厚い部分は光透過率が低くなるのでオレンジ色調の裏打ち色彩膜62からの反射光も少なくなってオレンジ色調の影響はさほど受けず、青緑色系の色彩は余り変化しない。一方、厚みが薄い部分に行くに従って光透過率が高くなるのでオレンジ色調の裏打ち色彩膜62からの反射光も多くなり、オレンジ色調の影響を受けて青緑色系の色彩は淡くなり、更に、黄緑味を帯びた色彩に変化していく。このように、貴石の色彩がグラデーションの如く微妙に変化していく。
In the
ここで、光透過性基板63に用いる材料と、その下面に設ける裏打ち色彩膜62の色調とはかなり関係をもって選択しなければならない。本実施形態では光透過性基板にブルーオパール貴石を選択し、裏打ち色彩膜62にオレンジ色を選択した。これは、ブルーオパール貴石の青緑色系の色彩の青さをオレンジ色で少しでも和らげることを狙ったからである。このようにすることによって、文字板の色彩がどちらかと云うと明るい方向に変わり、見た目に落ち着きさを感じさせるからである。
Here, the material used for the light-transmitting
光透過性基板に貴石を選択する場合、基板の形状とその加工の難易性、及び貴石の色彩なども考慮して選択しなければならない。前述の第1実施形態で説明した球面の形状、本実施形態のシリンドル形状、そして、後述の実施形態で説明する波形の形状などの場合はオパール,カルセドニ,ルビー,サファイア,ヒスイ,琥珀などを好適なものとして上げることができる。また、光透過性基板の下面に形成する裏打ち色彩膜の色調も用いる貴石の色彩や求めるデザインに応じて適宜に選択するのが望ましいが、白色,ブルー色,オレンジ色,ゴールド色,シルバー色,黒色などは落着き感、金属感、明るさ感などが出てくるので携帯時計用の文字板に利用するのに好適ではある。 When a precious stone is selected as the light-transmitting substrate, the precious stone must be selected in consideration of the shape of the substrate, the difficulty of processing, and the color of the precious stone. Opal, chalcedony, ruby, sapphire, jade, jade, etc. are suitable for the spherical shape described in the first embodiment, the cylinder shape of the present embodiment, and the waveform shape described in the embodiments described later. Can be raised. In addition, it is desirable to select appropriately according to the color of the precious stone that uses the color tone of the backing color film formed on the lower surface of the light-transmitting substrate and the desired design, but white, blue, orange, gold, silver, Black or the like is suitable for use as a dial for a portable watch because it provides a feeling of calmness, a feeling of metal, a feeling of brightness, and the like.
本実施形態の時計用文字板60は、光透過性基板63の平坦な下面に裏打ち色彩膜62を形成し、そして、プラスチックからなる文字板基板61の平坦な面上に粘着剤64を介して接着固定している。即ち、平坦面同士で接合している。このように平坦面同士で接合させると多少の熱膨張率の違いがあっても接合面で剥がれると云う問題は殆ど発生しない。このことは、前述の第1実施形態で説明した金属の文字板基板と貝を貼合せた場合も全く同じことが云える。
The
次に、本発明の第3実施形態に係る時計用文字板を図7を用いて説明する。図7は本発明の第3実施形態に係る時計用文字板の要部断面図を示している。図7より、この時計用文字板70は、中心周辺部に円形に凹部71aを形成した金属からなる文字板基板71と、上面が波形の凹凸形状を持っていて文字板基板71の円形の凹部71aに填り込んだ貴石からなる光透過性基板73と、この光透過性基板73の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜72と、文字板基板71の外周領域上面のヘアラインの凹凸模様71c上に取付けた時字75と、が主要構成部品になって構成している。そして、下面に裏打ち色彩膜72を設
けた光透過性基板73は文字板基板71の円形の凹部71aに填り込んで粘着剤74を介して文字板基板71と粘着固定された構造を取っている。
Next, a timepiece dial according to a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 7 shows a cross-sectional view of an essential part of a timepiece dial according to a third embodiment of the present invention. As shown in FIG. 7, the
ここで、文字板基板71はりん青銅や洋白などの金属から出来ていて、外周が丸く、中心周辺部は円形に凹部71aを形成している。また、凹部71a以外の上面部分にはヘアライン加工を施してヘアライン模様の凹凸模様71cを設けてある。そして、Ni,Ptメッキなどの表面処理を施してある。光透過性基板73は貴石からなっていて、本実施形態では赤色のルビーを使用している。外径が円形で、上面73aは比較的凹凸差の大きい平行の波形の形状に仕上げている。また、上面73aは研磨を施して光沢面に仕上げている。光透過性基板73の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜72は、本実施形態ではアルミ蒸着膜で形成してあって、その色彩は白色系の色合いになっている。時字75は金属で形成したもので接着剤を介して所定の位置に接着固定している。尚、本実施形態ではヘアライン模様上面に直接接着固定したが、ヘアライン模様上面に透明な保護膜を形成し、その保護膜の上に接着固定するようにしても良い。
Here, the
上記の構成を取る時計用文字板70は、白色系の裏打ち色彩膜72の作用を受けてルビー貴石の色彩が鮮明になって現れるが、その色彩も波形による厚みの変化によって厚いところは濃い色彩で、薄いところは淡い色彩になって現れてくる。そして、濃淡の色彩が並行的に順次並んで繋がっていく。しかも、その濃淡が急激に変化するのではなく、徐々に色彩が濃くなり、徐々に色彩が薄くなると云う連続色彩でもって微妙に変化した色彩が現れてくる。このように、微妙に濃淡が変化したルビー貴石の色彩が鮮明に現れることによって装飾性が豊かになり、尚一層の高貴さをかもし出す。更にまた、波による凹凸から感じさせる立体感、ヘアライン模様による装飾性の豊かさなども加わって尚一層の高級感をかもし出す。
The
本実施形態では、裏打ち色彩膜としてアルミ蒸着膜を用いたが、銀金属の蒸着膜や白色印刷膜などであっても同様な効果を生む。このように、白色系の色彩色を持った裏打ち色彩膜を用いると光透過性基板の色彩が濃淡をもって現れてくる。 In the present embodiment, an aluminum vapor deposition film is used as the backing color film, but a similar effect can be obtained even with a silver metal vapor deposition film or a white printed film. In this way, when a backing color film having a white color is used, the color of the light-transmitting substrate appears with a light and shade.
次に、本発明の第4実施形態に係る時計用文字板を図8を用いて説明する。図8は本発明の第4実施形態に係る時計用文字板の要部断面図を示している。図8より、この時計用文字板80は、中心周辺部に円形に凹部81aを形成したプラスチックからからなる文字板基板81と、上面83aが凹の球面をなしていて文字板基板81の円形の凹部81aに填り込んだ貝からなる光透過性基板83と、この光透過性基板83の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜82と、文字板基板81の外周領域上面の凹凸模様81c上に形成した透明な保護膜86と、この保護膜86上の所定の位置に取付けた時字85と、が主要構成部品になって構成している。そして、下面に裏打ち色彩膜82を設けた光透過性基板83は文字板基板81の円形の凹部81aに填り込んで粘着剤84を介して文字板基板81と粘着固定された構造を取っている。また、この時計用文字板80はソーラセル用の文字板として仕上げているものである。
Next, a timepiece dial according to a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 8 shows a cross-sectional view of a main part of a timepiece dial according to a fourth embodiment of the present invention. As shown in FIG. 8, the
ここで、文字板基板81は透過性を持つアクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂などのプラスチック樹脂から出来ていて、外周が丸く、中心周辺部は円形に凹部81aを形成している。また、凹部81a以外の上面部分には凹凸模様81cが設けられている。この凹凸模様81cは装飾性を高めるために設けているもので、格子模様,梨地模様,旭光模様,サークル模様,ストライプ模様,編み目模様,幾何学的模様など適宜デザインなどに応じて選択することができる。また、この凹凸模様81cはソーラセルからの反射光を分散させる作用を生むのでソーラセルの色調を和らげる効果も生む。この文字板基板81は凹部81aや凹凸模様81cを設けた状態で射出成形方法で成形する。光透過性基板83は白蝶貝やあわび貝、あこや貝などの貝で形成しており、外径が円形で、上面83aが凹の球
面形状に仕上げている。そして、上面83aは研磨によって光沢のある面に仕上げている。光透過性基板83の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜82は本実施形態では白色の印刷膜で形成してあって、その厚みは比較的薄く透過性を持たせている。そして、貝から成る光透過性基板83とこの色彩膜82とを含めた光透過率をソーラセルの発電に支障のない透過率に設定している。保護膜86は透明なウレタン樹脂やアクリル樹脂,エポキシ樹脂などを用いて印刷方法などで形成する。この保護膜86は凹凸模様81cを保護すると同時に時字85の接着を容易にするために設けている。時字85は金属から形成しており、電鋳方法で形成したもの、機械加工方法で形成したものなどを用いることができる。この時字85は接着剤を介して保護膜86上の所定の位置に接着固定する。
Here, the
上記の構成を取る時計用文字板80は、貝からなる光透過性基板83の部分における色彩は前述の第1実施形態で述べた結果と同じ結果が現れる。但し、本実施形態に用いた貝の光透過性基板83は凹の球面をなしているため、外周部が厚く、中心部に行くに従って薄くなる。従って、外周部は透過率が低く、中心部に行くに従って透過率が高くなるから白さや光輝色彩の鮮明さは外周部より中心部の方が良く現れてくる。つまり、前述の第1実施形態で述べた状態とは中心部と外周部が逆の状態になって現れる。貝の白さや光輝色彩がグラデーションの如く微妙に変化して見えてくる。更に、凹凸模様81cの装飾などと相まって時計用文字板80全体が装飾豊かになり、更に高級感などが増してくる。
In the
次に、本発明の第5実施形態に係る時計用文字板を図9及び図10を用いて説明する。図9は本発明の第5実施形態に係る時計用文字板の平面図で、図10は図9におけるD−D断面図を示したものである。図9、図10より、本発明の第5実施形態に係る時計用文字板90は、外形が角形の形状をして中心領域に角形の凹部91aを設けたプラスチックからなる文字板基板91と、文字板基板91の角形の凹部91aに填り込んで上面が凹シリンドル形の形状を持った貝から成る光透過性基板93と、この光透過性基板93の平坦な下面に設けた裏打ち色彩膜92と、文字板基板91の外周領域所定の位置に取付けた時字95と、が主要構成部品になって構成されている。そして、文字板基板91の凹部91aに下面に裏打ち色彩膜92を設けた光透過性基板93が填り込んで粘着剤94を介して粘着固定した構造を取っている。そして、この時計用文字板90はソーラセル用の文字板として仕上げているものである。
Next, a timepiece dial according to a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 9 is a plan view of a timepiece dial according to a fifth embodiment of the present invention, and FIG. 10 is a sectional view taken along line DD in FIG. 9 and 10, the
ここで、時計用文字板90を構成する構成部品で前述の第4実施形態における構成部品と大きく相違するところは、文字板基板91が外形と凹部91a形状が角形の形状を取っていることと凹部91a以外の上面に凹凸模様が無いこと、光透過性基板93に貝を用いているがその外形が角形で上面が凹のシリンドル形の形状を取っていること、そして、光透過性基板93の下面に設けた白色印刷膜からなる裏打ち色彩膜92に蛍光剤92bが分散していることである。
Here, the components constituting the
貝からなる光透過性基板93は上面が凹のシリンドル形状をなしている。これは、(凸の)シリンドル形即ちカマボコ形の逆の形状を示しており、外側が厚く、中心部に行くに従って薄くなる形状を云っている。従って、図9に示す光透過性基板93で、3時−9時ラインの部分が一番薄くて一様な厚みをなし、6時側と12側の方向の端の部分が一番厚くて一様な厚みになっている。
The light-transmitting
次に、裏打ち色彩膜92は白色顔料と白色蛍光剤92bとを配合したインクで印刷形成している。従って、この裏打ち色彩膜92には白色蛍光剤92bが分散した状態で設けられている。
Next, the
そして、貝から成る光透過性基板93と裏打ち色彩膜92とを含めた光透過率をソーラーセルの発電に支障のない透過率に設定している。
The light transmittance including the
このような構成を取る時計用文字板90は、光透過性基板93を透過した光を受けて蛍光剤が発光するので光透過性基板93の貝の色彩が非常に明るく鮮明になって見える。更に、白色蛍光剤と白色顔料の作用を受けて貝の黄色味の色が非常に薄くなったり、或いは、完全に消去されて白色光沢の白さが増し、貝独特の光輝色彩が綺麗に、明るく鮮明に見えるようになる。この白色光沢や光輝色彩は貝の厚みに応じて順次微妙に変化していく。一番薄い3時−9時ラインの部分は白さや光輝色彩が一番鮮やかに現れ、6時側や12時側に行くに従って徐々にその鮮やかさが微妙に変化して落ちていく。白色蛍光剤を混ぜることによって白さが一段と白く、且つ、明るくなるので文字板が明るく、そして、貝の光輝色彩が一段と鮮やかに視認されて高貴さと高級感が現れてくる。
In the
光透過性基板に貝と貴石を用いた時計用文字板を以上詳細に説明してきたが、この時計用文字板を用いた携帯時計は、前述の第1実施形態で説明したように、時計そのものの価値を高めて時計としての高貴さや高級感を高める効果を生む。そして、従来見ることができなかった新たなデザインの時計を提供することができる。 Although the timepiece dial using shells and precious stones as the light-transmitting substrate has been described in detail, the portable timepiece using this timepiece dial is the timepiece itself as described in the first embodiment. This increases the value of the watch and produces the effect of increasing the nobility and luxury of a watch. Then, it is possible to provide a watch with a new design that could not be seen in the past.
尚今まで、光透過性基板に貝と貴石を用いたもので説明をしてきた。しかし、本発明は貝や貴石に限定するものではない。着色などを施したガラスやプラスチックなどでも同様な結果が得られるものである。 Until now, the explanation has been made by using shells and precious stones for the light-transmitting substrate. However, the present invention is not limited to shellfish or precious stones. Similar results can be obtained with colored glass or plastic.
また、本発明の実施形態を説明するに当たってメカ機能の携帯時計やソーラセル付の携帯時計の中での時計用文字板について説明してきたが、この文字板はEL(エレクトロルミネッセンス)付の携帯時計の文字板としても適用できるものである。 Further, in the description of the embodiment of the present invention, a timepiece dial in a portable timepiece with a mechanical function or a timepiece with a solar cell has been described. This dial is a feature of a portable timepiece with EL (electroluminescence). It can also be applied as a dial.
30、50 携帯時計
31、51 ケース
32、52 カバーガラス
33、53 バンド
34、54 指針
35、55 リューズ
40、60、70、80、90 時計用文字板
41、61、71、81、91 文字板基板
42、62、72、82、92 裏打ち色彩膜
43、63、73、83、93 光透過性基板
44、64、74、84、94 粘着剤
45、65、75、85、95 時字
86 保護膜
30, 50 Cellular watch 31, 51
Claims (10)
前記文字板基板は中心周辺部に凹部が形成されており、また、前記光透過性基板は上面が球面又は平坦面を除く非球面で且つ下面が平坦面を有するものであり、前記光透過性基板の平坦な下面には裏打ち色彩膜が設けられたものであって、前記光透過性基板の平坦な下面は前記裏打ち色彩膜を介して前記文字板基板の前記凹部内に粘着固着されていると共に、前記ケースに組み込んだ時、前記文字板基板の最外周周辺は上方から隠れる構成と成したことを特徴とする時計用文字板。 In a timepiece dial for a portable timepiece in which a dial substrate and a light-transmitting substrate adhered and fixed to the upper surface of the dial substrate with an adhesive material are attached to the inside of the case,
The dial substrate is formed with a concave portion at the center periphery, and the light-transmitting substrate has a spherical surface or an aspherical surface excluding a flat surface and a lower surface having a flat surface. A backing color film is provided on the flat lower surface of the substrate, and the flat lower surface of the light-transmitting substrate is adhesively fixed in the concave portion of the dial substrate through the backing color film. The timepiece dial is characterized in that when assembled in the case, the outer periphery of the dial substrate is hidden from above .
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