JP4520956B2 - 厚鋼板の製造設備 - Google Patents

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本発明は,鋼材を圧延した後,冷却して鋼板にする圧延ラインと,該圧延ラインから搬送される鋼板をせん断し,厚鋼板を製造するせん断ラインとを備えた厚鋼板の製造設備に関する。
一般に,厚鋼板を製造する際には,熱間鋼材(又はスラブ)を圧延ラインで圧延した後,冷却して鋼板とし,その後,せん断ライン上に設けた各種のせん断機によって鋼板を所定の製品寸法にせん断することにより厚鋼板にする。特許文献1には,圧延ラインの下流に冷却床を介してせん断ラインを接続し,鋼材を搬送しながら圧延,冷却して鋼板にしてから,この鋼板のせん断の処理を行う厚鋼板の製造技術が開示されている。上記特許文献1に記載のせん断ラインでは,圧延ラインで圧延された鋼板が,せん断ラインで分割せん断,耳切せん断,縦割せん断及び仕上げせん断される。
特開平9−290321号公報
しかしながら,せん断ライン以外の鋼板処理ラインの処理能力と,せん断ラインの処理能力との間には能力差が存在し,各ラインが単位時間当たりに処理できる鋼材又は鋼板の量は必ずしも同一ではない。例えば,圧延ラインで圧延処理する際には,圧延する鋼材が,鋼材及び圧延の種類に応じた所定の圧延可能温度になっている必要があるため,鋼材の温度が高すぎる場合には圧延可能温度になるまで待って(「温度待ち」と呼ばれる)から圧延を行う。従って,圧延ラインの処理能力は,この温度待ちを行うか否か等の諸条件に依存して変動する。一方,せん断ラインの処理能力は,耳切せん断機の耳切せん断処理能力や,圧延ラインで圧延されてできた単一の鋼板を何枚の製品にせん断するか等の諸条件に依存して変動する。
さらに,せん断ライン上に設けた各種のせん断機同士の間にも処理能力差が存在する。例えば,分割せん断機及び仕上げせん断機でせん断処理を行う際には,いずれも,単一の鋼板を搬送方向の各位置で搬送方向に直交する幅方向に沿ったせん断を行うが,同じ大きさの鋼板で比較すると,分割せん断機のせん断回数は,仕上げせん断機のせん断回数よりも非常に少ないため,分割せん断機の方が仕上げせん断機よりも時間当たりの処理能力が高い。また,耳切せん断機(及び縦割せん断機)でせん断処理を行う際には,鋼板を搬送方向に所定距離(例えば1m)搬送しては一時停止させ,搬送方向に沿ったせん断を行うという一連の作業を多数回繰返し,鋼板を徐々にせん断していくため,せん断処理に非常に時間がかかる。このため,耳切せん断機は,各せん断位置において1回のせん断刃動作でせん断処理が完結する分割せん断機及び仕上げせん断機と比較すると,圧倒的に時間当たりの処理能力が低く,せん断ラインの生産効率を左右する重要な要因になっている。
上記特許文献1に記載の厚鋼板の製造設備では,圧延ライン及び冷却床からせん断ラインに搬送される鋼板の数を調整できないので,上述したように変動する圧延ラインの処理能力とせん断ラインの処理能力との能力差,並びにせん断ライン上での各せん断機の処理能力差に対応することが困難である。このため,圧延ラインの処理能力がせん断ラインの処理能力を上回る場合,或いは処理能力の高いせん断機(例えば分割せん断機)と処理能力の低いせん断機(例えば耳切せん断機)との間の処理能力差が非常に大きい場合には,せん断ライン上に搬送される鋼板の数が過剰になり,せん断ラインが詰まって停止せざるを得ない事態に陥ってしまう。このようにせん断ラインの停止が頻発すると生産性が低下してしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり,圧延ライン等の他の鋼板処理ラインの処理能力とせん断ラインの処理能力の能力差に起因して,若しくはせん断ライン内のせん断機間の処理能力の能力差に起因して,せん断ライン上を搬送される鋼板の分布状態が密になることを防止し,せん断ライン上での鋼板の搬送状態を安定化させ,圧延機での圧延作業の中断を防止してせん断ラインを含む厚鋼板の製造ライン全体の生産性を向上させることが可能な厚鋼板の製造設備を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために,本発明によれば,鋼材を圧延機で圧延した後,冷却床で冷却して鋼板にする圧延ラインと,該鋼板を搬送方向に分割する分割せん断機,前記鋼板の搬送方向に直交する幅方向の両端部を切断する耳切せん断機,前記鋼板を搬送方向に沿ってせん断する縦割せん断機,及び前記鋼板を搬送方向に分割して所望の形状に仕上げる仕上げせん断機を順次有するせん断ラインとを備えた厚鋼板の製造設備であって,前記冷却床における鋼板の分布状態に基づいて,前記せん断ラインにおける所定の移送位置に到達した鋼板を前記せん断ライン外の退避位置に移送可能な移送機構を,前記分割せん断機と耳切せん断機との間に備えることを特徴とする,厚鋼板の製造設備が提供される。
上記厚鋼板の製造設備において,前記移送機構は,前記鋼板の前記移送位置への到達を検出する検出装置と,前記移送位置に到達した前記鋼板を,前記せん断ライン外の退避位置に移送可能な移送装置と,前記移送機構を制御する制御装置とを有し,前記制御装置は,前記鋼板の前記移送位置への到達を前記検出装置によって検出すると,鋼板の分布状態を判定し,鋼板の分布状態が密であると判定した場合には,前記移送位置に到達した前記鋼板を前記退避位置に移送するように前記移送装置を制御するようにしてもよい。
上記厚鋼板の製造設備において,前記制御装置は,前記圧延した鋼板を冷却するための冷却床に対する前記鋼板の占有率が所定値を上回る場合に,前記搬送される鋼板の分布状態が密であると判定するようにしてもよい。
上記厚鋼板の製造設備において,前記制御装置は,前記せん断ラインに対する前記鋼板の占有率が所定値を上回る場合に,鋼板の分布状態が密であると判定するようにしてもよい。
上記厚鋼板の製造設備において,前記制御装置は,鋼板の分布状態が密であると判定した場合に,前記移送位置に到達した鋼板が,少なくとも大きさ,形状又は納期に関する条件のいずれかを含む所定の条件を満足する場合にだけ,前記移送位置に到達した前記鋼板を前記退避位置に移送するように前記移送装置を制御するようにしてもよい。
上記厚鋼板の製造設備において,前記制御装置は,鋼板の分布状態が密であると判定した場合に,前記移送位置に前回到達した鋼板が前記退避位置に移送されていない場合にだけ,前記移送位置に到達した前記鋼板を前記退避位置に移送するように前記移送装置を制御するように前記移送機構を制御するようにしてもよい。
上記厚鋼板の製造設備において,前記制御装置は,鋼板の分布状態が密でないと判定した場合には,前記退避位置に移送した前記鋼板を前記せん断ライン上に戻すように前記移送装置を制御するようにしてもよい。
本発明によれば,せん断ライン上を搬送される鋼板をせん断ライン上からせん断ライン外に移送して鋼板の分布状態(占有率)を調整することによって,搬送状態を最適化することができ,圧延機での圧延作業の中断を防止して厚鋼板の製造ラインの稼動を安定化させることが可能である。さらに,せん断ライン外に移送した鋼板をせん断ラインに戻すことによって,せん断ライン上を搬送される鋼板の分布状態を調整することも可能である。このように鋼板の移送又は戻しによって調整を行うことにより,せん断ラインを含む厚鋼板の製造ライン全体の生産性を向上させることが可能である。特に,分割せん断機の下流で鋼板の移送を行う場合には,移送される鋼板は分割せん断機で分割せん断され,小さくなった状態で移送が行われるので,鋼板の移送が容易化されるうえに,厚鋼板の製造設備を構成する移送機構等を小型化することが可能である。さらに,例えば耳切せん断機等のように,処理時間が大きいせん断機の上流で鋼板の数の調整を行うことによって,せん断ライン内におけるせん断機間の能力差を解消し,より効率的にせん断処理を行うこともできる。
以下,図面を参照しながら,本発明の好適な実施形態について説明をする。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は,本発明の実施の形態に係る厚鋼板の製造設備1の構成の一部を示す構成図である。図1に示すように,製造設備1は,鋼材Hを圧延した後,冷却して鋼板Iにする圧延ライン3の下流に,冷却床4を介して配置されたせん断ライン2を備えた構成を有する。圧延ライン3には,例えば圧延機10や冷却装置11等が設けられている。鋼材Hは,圧延ライン3上を図1の矢印で示す搬送方向X(図1中,右方向)に搬送され,圧延処理及び冷却処理されて鋼板Iに形成される。次いで,この鋼板Iが,冷却床4上を搬送方向Xに直交する方向Yに搬送されて冷却処理された後,せん断ライン2上を搬送方向Xに搬送されてせん断処理されて厚鋼板Jが製造される。本実施の形態では,鋼板Iは,せん断ライン2上を搬送される際に,その長手方向が搬送方向Xに平行で,且つその幅方向を搬送方向Xに直交する方向Yに平行な姿勢にされた状態で搬送される。
本実施の形態では,冷却床4は,圧延処理された長手方向の長さが例えば20m程度の鋼板Iを,その向きを変更せずに,圧延ライン3からせん断ライン2に向かって幅方向Yに搬送するように構成されている。また,圧延ライン3,冷却床4,せん断ライン2には,多数の鋼板検出センサ(図示せず)が設けられ,これらの鋼板検出センサの検出情報を基にして計算機(図示せず)で,各鋼板Iの位置をトラッキングしている。このトラッキング情報により前記圧延ライン3,冷却床4,せん断ライン2を搬送されている各鋼板Iを個別に判別し,各鋼板Iの鋼板情報(例えば,鋼板Iの寸法等)を別の計算機(図示せず)から取得して下記占有率を演算処理することが可能である。本実施の形態では,冷却床4上を現在搬送中である鋼板Iの搬送方向(図1中のY)の長さを加算した値を,冷却床4全体の幅方向Yの長さで除算し,得られる値を冷却床4に対する鋼板Iの占有率として規定する。なお,好ましくは,冷却床4だけではなく,圧延機10から耳切せん断機17までの圧延ライン3及びせん断ライン2を含めた領域に対して,上記同様にして占有率を求め,この占有率を用いる。また,後述するように,この鋼板Iの占有率は,せん断ライン2からの鋼板Iの移送を行う際の鋼板Iの分布状態の判定に用いられ,本実施の形態では,0.8を上回る場合にせん断ライン上を搬送される鋼板Iの分布状態が密であると判断される。
せん断ライン2には,鋼板Iの搬送方向X(図1中,右方向)に沿って鋼板形状計15,分割せん断機16,耳切せん断機17,縦割せん断機18及び仕上げせん断機19が配置されている。本実施の形態では,分割せん断機16の下流且つ耳切せん断機17の上流にある移送位置Pに,せん断ライン2からせん断ライン2外に鋼板Iを移送したり,せん断ライン2外からせん断ライン2上に鋼板Iを戻したりする移送機構30が設けられている。
鋼板形状計15は,せん断ライン2を搬送される鋼板Iの大きさや形状等を計測する装置である。せん断ライン2上を搬送される鋼板Iの大きさや形状等が,鋼板形状計15を用いて計測され,その計測結果や予め入力された鋼板Iの最終仕上げ寸法や納期等の情報等に基づいて,図示しないせん断ライン制御コンピュータが,分割せん断機16,耳切せん断機17,縦割せん断機18及び仕上げせん断機19を制御して所望の形状にせん断し,鋼板Iを製品としての厚鋼板Jにするように構成されている。
分割せん断機16は,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iを幅方向Yに沿ってせん断し,長手方向(即ち,搬送方向)Xの長さが各々所定の長さである複数の鋼板Iに分割することが可能なせん断機である。
耳切せん断機17は,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iを長手方向Xに沿ってせん断し,いわゆる耳と呼ばれる鋼板Iの幅方向Yにおける両端部を切除することが可能なせん断機である。
縦割せん断機18は,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iを長手方向Xに沿ってせん断し,幅方向Yの長さが各々最終的に出荷する幅方向Yの長さである複数の鋼板Iに分割することが可能なせん断機である。
仕上げせん断機19は,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iを幅方向Yに沿ってせん断し,長手方向(即ち,搬送方向)Xの長さが各々最終的に出荷する長手方向Xの長さである複数の鋼板Iに分割することにより,最終的な仕上げを行うことが可能なせん断機である。
図2は,移送機構30の斜視図である。図3は,移送機構30を鋼板Iの搬送方向Xに見た概略的な構成図である。
本実施の形態に係る厚鋼板の製造設備1の移送機構30は,鋼板Iがせん断ライン2上の既述した移送位置Pに搬送されたことを検出可能な検出装置20と,移送位置Pに搬送された鋼板Iを,後述するせん断ライン2外にある鋼板載置台25上の退避位置Q(図2の一点鎖線で示す位置)に移送可能な移送装置31と,この移送装置31を制御可能な制御装置32とで構成される。鋼板載置台25は,移送位置Pから移送した鋼板Iを載置できるように,せん断ライン2の移送位置Pの一側方に設けた載置台等である。
本実施の形態では,せん断ライン2は,複数の搬送ロールLの回転で鋼板Iを搬送する構成を有する。検出装置20は,移送位置Pの位置にある搬送ロールLの間に取付けられ,例えば光,電磁波等を上方に照射し,この照射した光の遮蔽又は反射を感知することによって,鋼板Iの移送位置Pへの搬送を検出可能である。本実施の形態では,検出装置20は,鋼板Iの移送位置Pへの搬送が開始されたことと,鋼板Iの移送位置Pへの搬送が完了したことの両方を検出可能であるように構成されている。また,本実施の形態では,検出装置20と同様の検出装置21が移送位置Pの下流側の移送位置P’の位置にある搬送ロールLの間に取付けられている。これにより,鋼板Iがせん断ライン2上において移送位置Pよりも下流側の移送位置P’に搬送されたことを検出できるようになっている。
移送装置31は,せん断ライン2の上方(即ち,移送位置P)から鋼板載置台25の上方(即ち,退避位置Q)まで,鋼板Iの搬送方向Xに直交する幅方向Yに沿って平行に延設された2本のレール35と,これら2本のレール35上を走行可能な車輪36を備えた台車40と,台車40の下側に例えばピストン等の昇降機構39を介して取付けられた鋼板保持部41と,鋼板保持部41の下側に支持された,鋼板Iを吸着保持可能な磁石42とで構成される。磁石42は,必要に応じて励磁及び励磁の解除が可能な電磁石等が複数用いられている。本実施の形態では,磁石42が4つある場合について説明する。
台車40は,車輪36を駆動させることによって,レール35上を鋼板Iの搬送方向Xに直交する方向Yに沿って移動し,図3に示すように,鋼板保持部41及び磁石42を,せん断ライン2上の移送位置Pと,鋼板載置台25上の退避位置Qとに往復移動させることが可能である。
鋼板保持部41は,昇降機構39の稼動によって,せん断ライン2の移送位置Pに鋼板Iを授受可能な下降位置V,鋼板載置台25の退避位置Qに鋼板Iを授受可能な中間位置Wに昇降可能である。また,昇降機構39の稼動によって鋼板保持部41を最高位置である上昇位置Uに上昇させ,その状態で台車40を移送位置P及び退避位置Qの間に移動させることが可能である。本実施の形態では,中間位置Wが下降位置V及び上昇位置Uの間に位置する場合について説明するが,中間位置Wは下降位置Vよりも低くてもよい。なお,移送位置Pでの鋼板Iの授受や退避位置Qでの鋼板Iの授受は,鋼板保持部41と共に昇降する磁石42の吸着又は吸着解除によって実行することが可能である。
制御装置32には,せん断ライン2上の移送位置Pへの鋼板Iの搬送を検出する検出装置20と,移送位置Pよりも下流側の移送位置P’への鋼板Iの搬送を検出する検出装置21とが接続されており,制御装置32は,せん断ライン2上の移送位置P,P’への鋼板Iの搬送の開始及び完了を,各検出装置20,21からの入力信号によって検出可能である。また,制御装置32には,冷却床4に設けた複数の鋼板検出センサが接続されており,制御装置32は,これら複数の鋼板検出センサから入力される情報に基づいて,前述のようにして冷却床4に対する鋼板Iの占有率を算出可能である。さらに,制御装置32は,せん断ライン2を制御する図示しないせん断ライン制御コンピュータに接続され,このせん断ライン制御コンピュータから入力される信号に基づいて,移送位置Pに搬送された鋼板Iの大きさや納期等の各種の情報を取得可能である。
制御装置32は,検出装置20からの入力信号によって,せん断ライン2上の移送位置Pへの鋼板Iの搬送が開始されたことを検出すると,冷却床4に対する鋼板Iの現在の占有率を算出すると共に,移送位置Pに搬送された鋼板Iの大きさや納期等の鋼板情報を取得し,算出した占有率や取得した鋼板Iの鋼板情報に基づいて,鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態が密であると判断した場合には,検出装置20によって,鋼板Iの移送位置Pへの搬送が完了したこと(即ち,鋼板Iが移送位置Pに到達したこと)を確認してから,移送位置Pの鋼板Iをせん断ライン2外の退避位置Qに移送するように移送装置31を制御し,鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態が密でないと判断した場合には,せん断ライン2上の移送位置Pの鋼板Iをそのまま下流に搬送させるように構成されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る厚鋼板の製造設備1を用いて厚鋼板を製造する際に,鋼板Iの数を調整するように,せん断ライン2を制御する方法を,図4を用いて説明する。図4は,製造設備1を用いて厚鋼板を製造する際のせん断ライン2の制御方法の手順を示すフロー図である。
まず,せん断ライン2の制御が開始される(ステップ0)と,制御装置32は,鋼板Iの移送位置Pへの搬送が開始されたことを検出装置20によって検出したタイミングで,冷却床4に設けた各鋼板検出センサから入力される情報に基づいて,冷却床4に対する鋼板Iの占有率を算出し,冷却床4に対する鋼板Iの占有率が0.8以上であるか否か判定する(ステップ1)。なお,ここでは,前述したように,せん断ライン上を搬送される鋼板の分布状態が密であるか否かを判断する際に用いられる鋼板Iの占有率の閾値を0.8としているが,その他の値を用いてもよい。
そして,制御装置32は,冷却床4に対する鋼板Iの占有率が0.8未満であると判定した場合(ステップ1のNo)には,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iを調整する必要がないと判断し,移送位置Pへの搬送の完了後,移送位置Pに到達した鋼板Iを移送せずに,そのまません断ライン2の下流に搬送させる(ステップ2)。なお,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iを移送するか否かを判定する際に,せん断ライン2に対する鋼板Iの占有率を用いてもよい。この場合に,せん断ライン2に対する鋼板Iの占有率を,例えば,せん断ライン2上において搬送ロールLの上側に各々規定される各位置(既述した位置P,P’等)のうちで鋼板Iが存在している位置の数の割合として算出するようにしてもよい。さらに,判定の際に,冷却床4に対する鋼板Iの占有率とせん断ライン2に対する鋼板Iの占有率との両方を用いて判定を行ってもよい。
一方,制御装置32は,冷却床4に対する鋼板Iの占有率が0.8以上であると判定した場合(ステップ1のYes)には,まず,既述したせん断ライン制御コンピュータから取得した移送位置Pの鋼板Iの大きさや納期等の鋼板情報に基づき,移送位置Pに搬送される鋼板Iが退避位置Qに移送可能な鋼板Iであるか否か判定する(ステップ3)。
移送位置Pに搬送される鋼板Iの鋼板情報が,大きさ,形状及び納期に関する条件等を含む所定の条件を満足し,移送可能であると判定した場合(ステップ3のYes)には,制御装置32は,鋼板Iの移送位置Pへの搬送が完了したか(即ち,鋼板Iが移送位置Pに到達したか)否かを判断する(ステップ4)。
制御装置32は,検出装置20からの入力信号に基づいて,鋼板Iがせん断ライン2上の移送位置Pに到達していないと判定した場合(ステップ4のNo)には,鋼板Iが移送位置Pへの搬送が完了するまで待機する。
一方,制御装置32が,検出装置20からの入力信号に基づいて,鋼板Iがせん断ライン2上の移送位置Pに到達したと判定した場合(ステップ4のYes)には,さらに,移送位置Pに前回到達した鋼板Iが退避位置Qに移送されたか否かを判定する(ステップ5)。
そして,制御装置32は,移送位置Pに前回到達した鋼板Iが退避位置Qに移送されていないと判定した場合(ステップ5のNo)には,移送装置31を制御することによって,移送位置Pの鋼板Iを退避位置Qに移送する(ステップ6)。これは,以前に移送処理を実行した移送装置31の台車40が退避位置Qから移送位置Pに既に戻っている可能性が高く,移送装置31が待ち時間なしに即座に鋼板Iを移送できると予想できるためである。
ここで,前述したステップ6において,制御装置32によって制御された移送装置32が,移送位置Pの鋼板Iを退避位置Qに移送する際の手順を説明しておく。まず,台車40を鋼板保持部41及び磁石42と共にレール35に沿って移動させ,移送位置Pに停止させる。昇降機構39を稼動させ,鋼板保持部41を磁石42と共に,移送位置Pの鋼板Iに向かって上昇位置Uから下降位置Vに下降させる。下降位置Vにおいて,移送位置Pの鋼板Iに近接させた磁石42を励磁し,この磁石42によって移送位置Pの鋼板Iを吸着保持する。
その後,昇降機構39を稼動させ,鋼板Iを吸着保持した磁石42と共に,鋼板保持部41を下降位置Vから上昇位置Uに上昇させる。さらに,台車40を鋼板保持部41及び磁石42と共にレール35に沿って移送位置Pから移動させ,鋼板載置台25の退避位置Qに停止させる。そして,昇降機構39を稼動させ,鋼板Iを吸着保持した磁石42と共に,鋼板保持部41を上昇位置Uから中間位置Wに下降させる。中間位置Wにおいて,鋼板載置台25上に近接させた磁石42の励磁を解除し,磁石42で吸着保持していた鋼板Iを鋼板載置台25上に載置する。これにより,移送位置Pから退避位置Qへの鋼板Iの移送が完了する。
鋼板Iを鋼板載置台25上に載置した後に,空になった磁石42と共に鋼板保持部41を,中間位置Wから上昇位置Uに上昇させる。台車40を鋼板保持部41及び磁石42と共にレール35に沿って退避位置Qから移動させ,移送位置Pに停止させる。このように,最初の状態に戻った移送装置31は,次以降に移送位置Pに到達し,制御装置32が移送すると判定した鋼板Iを,上述と同様の手順により退避位置Qに移送するまで待機する。
なお,前述したステップ3において,制御装置32は,移送位置Pに搬送される鋼板Iが,移送装置31によって移送できない大きさ又は形状であったり,納期が近くて退避させている時間的な余裕がない等のように,移送位置Pに搬送される鋼板Iの鋼板情報が所定の条件を満足せず,移送不可能であると判定した場合(ステップ3のNo)には,例外的に,鋼板Iが移送位置Pに到達しても退避位置Qに移送せずに,そのまません断ライン2の下流に搬送させる(ステップ2)。
また,前述したステップ5において,制御装置32は,移送位置Pに前回到達した鋼板Iが退避位置Qに移送されたと判定した場合(ステップ5のYes)には,せん断ライン2上において,移送位置Pの下流側に隣接する位置P’が空いているか否かを判定する(ステップ7)。制御装置32は,せん断ライン2上において,移送位置Pの下流側に隣接する位置P’に鋼板Iが存在し,位置P’が空いていないと判定した場合(ステップ7のNo)には,移送装置31を制御することによって,移送位置Pの鋼板Iを退避位置Qに移送する(ステップ6)。これは,せん断ライン2が詰まっているので,移送装置31が鋼板Iを移送するのに移送装置31の台車40が退避位置Qから移送位置Pに戻るための待ち時間が発生したとしても,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iを移送する必要があると判断できるためである。
これに対して,制御装置32は,せん断ライン2上において,移送位置Pの下流側に隣接する位置P’に鋼板Iが存在せず,位置P’が空いていると判定した場合(ステップ7のYes)には,例外的に,移送位置Pにある鋼板Iを移送せずに,そのまません断ライン2の下流に搬送させる(ステップ2)。これは,移送装置31の台車40が退避位置Qから移送位置Pに戻ってくるための待ち時間を消費するよりも,移送位置Pの鋼板Iをそのまません断ライン2の下流に搬送した方がライン全体として効率がよいと判断できるためである。
なお,上述したように,せん断ライン2上において移送位置Pの下流側に隣接する位置P’が空いているか否かを判定する(ステップ7)際に,移送位置Pに到達した鋼板Iの搬送方向Xの長さに応じて,空いているか否かを判定する移送位置Pの下流側の面積(即ち,移送位置Pの下流側の位置の数)を変更するようにしてもよい。その一例として,図5及び図6に示すように,検出装置20を,移送位置Pと,移送位置Pの上流側に隣接する位置Rとの2つの位置に鋼板Iが存在しているか否かを各々独立して検出できるように構成し,検出装置21を,位置P’と,位置P’の下流側に隣接する位置R’との2つの位置に鋼板Iが存在しているか否かを各々独立して検出できるように構成した場合について説明する。図5は,移送位置Pに到達した鋼板Iの搬送方向の長さが短く,移送位置Pの上流側に隣接する位置Rに跨っていない場合の判定手順を説明するせん断ライン2の模式図である。図6は,移送位置Pに到達した鋼板Iの搬送方向の長さが長く,移送位置Pだけでなく,移送位置Pの上流の位置Rに跨っている場合の判定手順を説明するせん断ライン2の模式図である。
図5に示すように,検出装置20からの信号によって,せん断ライン2の移送位置Pに到達した鋼板Iが,移送位置Pの上流側の位置Rに跨っていないことが検出されると,制御装置32は,移送位置Pの下流側の位置P’が空いているか否かを判定し,位置P’の下流側に隣接する位置R’が空いているか否かの判定は行わない。そして,位置P’が空いていると判定した場合には,制御装置32は,鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態に関わらず(即ち,分布状態が密であってもなくても),移送位置Pに到達した鋼板Iを退避位置Qに移送するように移送装置31を制御する。
これに対して,図6に示すように,検出装置20からの信号によって,せん断ライン2の移送位置Pに到達した鋼板Iが,移送位置Pの上流側の位置Rにも跨っていることが検出されると,制御装置32は,移送位置Pの下流側の位置P’と,位置P’の下流側に隣接する位置R’との両方が空いているか否かを判定する。そして,位置P’及び位置R’が空いていると判定した場合には,制御装置32は,鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態に関わらず(即ち,分布状態が密であってもなくても),移送位置Pに到達した鋼板Iを退避位置Qに移送するように移送機構30を制御する。こうして,移送する鋼板Iの搬送方向Xの長さが変化する場合にも,せん断ライン上2で搬送される鋼板Iの搬送状態を適切に維持することができる。
以上の実施の形態によれば,圧延ライン3で圧延されてから,冷却床4を介してせん断ライン2に搬送された鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態が密であると判断した場合に,せん断ライン2の移送位置Pにある鋼板Iを退避位置Qに移送し,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iの数を調整し最適化するようにしたので,圧延ライン3の処理能力がせん断ライン2の処理能力を上回る場合,或いはせん断ライン2において処理能力が高い分割せん断機16から処理能力が低い耳切せん断機17に大量の鋼板Iが搬送された場合でも,せん断ライン2上の鋼板Iの数が過剰になることを防止し,せん断ライン2上でせん断処理を待つ鋼板Iが溜まって,せん断ライン2を停止せざるを得ないライン障害等を回避することが可能である。これにより,せん断ライン2の時間当たりの処理能力が平滑化されてライン操業が安定化し,せん断ライン2の生産性が向上されると共に,厚鋼板の製造ライン全体の効率が向上される。
さらに,冷却床4に対する鋼板Iの占有率が所定値を上回る場合に,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iの分布状態が密であると判定するようにしたことによって,圧延ライン3からせん断ライン2に搬送される鋼板Iの数が過剰であることを早期に検出し,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iの数を予め調整することが可能である。
さらに,鋼板Iの移送位置Pを分割せん断機16の下流に設定したことによって,移送位置Pから退避位置Qに移送される鋼板Iは,分割せん断機16でより小さくせん断され,搬送が容易化されている。これにより,移送機構30を小型化することが可能である。さらに,鋼板Iの移送位置Pを,せん断ライン2において処理時間が大きい耳切せん断機17,縦割せん断機18等の上流に設定したことによって,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iの数を効果的に調整することが可能である。
本発明の第2の実施の形態として,鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態が密でないと判断した場合に,第1の実施の形態で説明した手順で退避位置Qに移送した鋼板Iを,退避位置Qからせん断ライン2上の移送位置Pに戻すように移送するようにしてもよい。鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態が密であるか否かを判定する際には,既述したせん断ライン2に対する鋼板Iの占有率を用いて判定してよい。その他の点では,第1の実施の形態と概ね同様に移送を実行する。
以上の第2の実施の形態によれば,せん断ライン2上を搬送される鋼板Iの数が減少したタイミングで,せん断ライン2上に鋼板Iを補充するように調整することができ,せん断ライン2の効率を向上させると共に,厚鋼板の製造ライン全体の効率を向上させることが可能である。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態においては,せん断ライン2が圧延ライン3の下流に接続されている場合について説明したが,せん断ライン2はその他のラインに接続されていてもよいし,せん断ライン2だけが単独で用いられていてもよい。
上述した実施形態においては,せん断ライン2が,鋼板Iの搬送方向Xに沿って鋼板形状計15,分割せん断機16,耳切せん断機17,縦割せん断機18及び仕上げせん断機19を配置した構成である場合について説明したが,せん断ライン2は,その他の配置順序であってもよいし,その他の構成であってもよい。
上述した実施形態においては,検出装置20,21が各々,移送位置P,P’の下側の搬送ロールL間に取付けられ,鋼板Iが移送位置P,P’に搬送されたことを光又は電磁波等を上方に照射し,照射した光の遮蔽又は反射を感知することによって検出する場合について説明したが,鋼板Iの重量を感知することによって,鋼板Iの移送位置Pへの搬送を検出する等,搬送された鋼板Iをその他の機構によって検出する検出装置が用いられてもよい。
上述した実施形態においては,移送装置31の磁石42が電磁石である場合について説明したが,磁石42は電磁石以外の磁石であってもよい。また,磁石は各々独立して別個に励磁又は励磁の解除が実行できる磁石であってもよい。
上述した実施形態においては,移送装置31の磁石42が4つである場合について説明したが,磁石42の個数は,4以外であってもよい。
上述した実施形態においては,移送装置31が磁石42を用いて移送位置P及び退避位置Qの間で鋼板Iの移送を行う場合について説明したが,移送装置31は,磁石以外の手段で鋼板Iの移送を行ってもよい。
上述した実施形態においては,ウォーキングビーム方式の冷却床4が用いられている場合について説明したが,その他の冷却床が用いられてもよい。
上述した実施形態においては,冷却床4に対する鋼板Iの占有率を算出する際に,図示しない鋼板検出センサを用いて算出する場合について説明したが,その他の装置を用いて冷却床4に対する鋼板Iの占有率が算出されてもよい。
上述した実施形態においては,せん断ライン2に搬送された鋼板Iのせん断ライン2上での分布状態が密であるか否かを判断する際に,冷却床4に対する鋼板Iの占有率又はせん断ライン2に対する鋼板Iの占有率に基づいて判断する場合について説明したが,その他の情報に基づいて判断を行うようにしてもよい。
本発明は,例えば圧延ラインの下流に接続されたせん断ライン等に適用できるが,その他のラインと接続されたせん断ラインやせん断ラインを単独で用いる場合にも有用である。
本発明の実施の形態に係る厚鋼板の製造設備1が適用された鋼板Iのせん断ライン2の構成図である。 本実施の形態に係る厚鋼板の製造設備1の移送機構30の斜視図である。 厚鋼板の製造設備1の移送機構30を鋼板Iの搬送方向Xに見た概略的な構成図である。 本発明の実施の形態に係る厚鋼板の製造設備1を用いて厚鋼板を製造する際に,鋼板Iの数を調整するようにせん断ライン2を制御する方法の手順を示すフロー図である。 移送位置Pに到達した鋼板Iの搬送方向の長さが短く,移送位置Pの上流側に隣接する位置Rに跨っていない場合の判定手順を説明するせん断ライン2の模式図である。 移送位置Pに到達した鋼板Iの搬送方向の長さが長く,移送位置Pだけでなく,移送位置Pの上流の位置Rに跨っている場合の判定手順を説明するせん断ライン2の模式図である。
符号の説明
1 厚鋼板の製造設備
2 せん断ライン
3 圧延ライン
4 冷却床
10 圧延機
11 冷却装置
15 鋼板形状計
16 分割せん断機
17 耳切せん断機
18 縦割せん断機
19 仕上げせん断機
20,21 検出装置
25 鋼板載置台
30 移送機構
31 移送装置
32 制御装置
35 レール
36 車輪
39 昇降機構
40 台車
41 鋼板保持部
42 磁石
H 鋼材
I 鋼板
J 厚鋼板
L 搬送ロール
P,R せん断ライン上の移送位置
P’R’ せん断ライン上の移送位置に隣接する位置
Q 退避位置
U,V,W 鋼板保持部及び磁石の昇降位置
X せん断ライン上における鋼板の搬送方向
Y 鋼板の搬送方向に直交する方向
Z 鉛直方向

Claims (7)

  1. 鋼材を圧延機で圧延した後,冷却床で冷却して鋼板にする圧延ラインと,該鋼板を搬送方向に分割する分割せん断機,前記鋼板の搬送方向に直交する幅方向の両端部を切断する耳切せん断機,前記鋼板を搬送方向に沿ってせん断する縦割せん断機,及び前記鋼板を搬送方向に分割して所望の形状に仕上げる仕上げせん断機を順次有するせん断ラインとを備えた厚鋼板の製造設備であって,
    前記冷却床における鋼板の分布状態に基づいて,前記せん断ラインにおける所定の移送位置に到達した鋼板を前記せん断ライン外の退避位置に移送可能な移送機構を,前記分割せん断機と耳切せん断機との間に備えることを特徴とする,厚鋼板の製造設備。
  2. 前記移送機構は,
    前記鋼板の前記移送位置への到達を検出する検出装置と,
    前記移送位置に到達した前記鋼板を,前記せん断ライン外の退避位置に移送可能な移送装置と,
    前記移送機構を制御する制御装置とを有し,
    前記制御装置は,前記鋼板の前記移送位置への到達を前記検出装置によって検出すると,鋼板の分布状態を判定し,鋼板の分布状態が密であると判定した場合には,前記移送位置に到達した前記鋼板を前記退避位置に移送するように前記移送装置を制御することを特徴とする,請求項1に記載の厚鋼板の製造設備。
  3. 前記制御装置は,前記圧延した鋼板を冷却するための冷却床に対する前記鋼板の占有率が所定値を上回る場合に,鋼板の分布状態が密であると判定することを特徴とする,請求項1又は2に記載の厚鋼板の製造設備。
  4. 前記制御装置は,前記せん断ラインに対する前記鋼板の占有率が所定値を上回る場合に,鋼板の分布状態が密であると判定することを特徴とする,請求項1又は2に記載の厚鋼板の製造設備。
  5. 前記制御装置は,鋼板の分布状態が密であると判定した場合に,前記移送位置に到達した鋼板が,少なくとも大きさ,形状又は納期に関する条件のいずれかを含む所定の条件を満足する場合にだけ,前記移送位置に到達した前記鋼板を前記退避位置に移送するように前記移送装置を制御することを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の厚鋼板の製造設備。
  6. 前記制御装置は,鋼板の分布状態が密であると判定した場合に,前記移送位置に前回到達した厚鋼板が前記退避位置に移送されていない場合にだけ,前記移送位置に到達した前記厚鋼板を前記退避位置に移送するように前記移送装置を制御することを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載の厚鋼板の製造設備。
  7. 前記制御装置は,鋼板の分布状態が密でないと判定した場合には,前記退避位置に移送した前記鋼板を前記せん断ライン上に戻すように前記移送装置を制御することを特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載の厚鋼板の製造設備。
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