JP4517204B2 - プラズマ引出し用アパーチャのマウント機構 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には、イオン注入システムに関し、より詳しくは、イオン注入システムにおけるプラズマ引出し用アパーチャのマウント機構に関する。
イオン注入は、集積回路の大量生産において、半導体に不純物をドーピングするための標準的な技術となっている。イオン線量およびエネルギーは、注入工程を規定するために使用される最も重要な2つの変数である。イオン線量は、所定の半導体材料に注入されるイオンの濃度に関連する。通常、高線量での注入処理には高電流注入装置(通常は10mAよりも大きなイオン電流)が使用され、一方、低線量での処理には、中電流注入装置(通常は、最大で1mAのイオン電流が可能)が使用される。
イオンエネルギーは、半導体デバイスの接合部の深さを制御するために使用される主要なパラメータである。イオンビームを構成するイオンのエネルギーレベルによって、注入されるイオンの深度が決まる。半導体デバイス中にレトログレード・ウェル(retrograde well)を形成するために使用されるような高エネルギー処理では、最大で数百万エレクトロンボルト(MeV)での注入が必要であり、一方、接合が浅い場合には、1キロエレクトロンボルト(Kev)よりも低いエネルギーしか必要としない場合もある。
典型的なイオン注入装置は、次の3つの部分またはサブシステムからなる。すなわち、(i)イオンビームを生成するイオン源、(ii)イオンビームを質量分析するための質量分析磁石を含むビームライン、(iii)イオンビームが注入される半導体ウエハまたは他の基板を収容するターゲットチャンバーである。半導体デバイスがますます微細化するにつれて、低エネルギーで高ビーム電流を供給するビームライン構造体が必要とされている。高ビーム電流によって必要な線量レベルが提供される一方、低エネルギーによって浅い注入が可能になる。例えば、半導体デバイスにおけるソース/ドレイン接合には、このような高電流かつ低エネルギーの処理を適用する必要がある。
イオン注入装置のイオン源では、通常、所望のドーパント元素を成分とするイオン源ガスをイオン源チャンバー内でイオン化し、イオン化されたイオン源ガスをイオンビームの形で引き出すことによって、イオンビームが生成される。このイオン化処理は、例えば加熱フィラメントまたは高周波(RF:radio frequency)アンテナ等の励起装置によって実施される。加熱フィラメントは、高エネルギーの熱電子を放出するものであり、一方、RFアンテナは、高エネルギーのRF信号をイオン源チャンバー内に供給するものである。
高エネルギー電子(加熱励起装置を使用する場合)またはRF信号(RF励起装置の場合)のいずれかを使用して、イオン源チャンバー内のイオン源ガスにエネルギーを与え、そのイオン源ガスをイオン化する。イオン源ガスに含まれる所望のドーパント元素の例は、リン(P)またはヒ素(As)である。イオン化のために加熱フィラメントを用いるイオン源では、イオン源チャンバーの温度は、通常、1000°C程度に達する。
イオン源チャンバーの外部には1つまたは複数の引出電極が配置され、イオン源内で発生したイオンは、この引出電極を励起して発生した電界によって、細長いイオン源アパーチャまたはスリットを通じて引き出される。イオン源アパーチャおよび引出電極は、グラファイトからなるものであってもよい。それぞれの引出電極は、通常、互いに離隔して配置されて細長い引出用の間隙を形成する一対の部材からなり、その間隙中をイオンビームが通過する。引出電極は、イオン源アパーチャに対して電気的に負にバイアスされており(正イオンビームの場合)、複数の引出電極を使用する場合には、通常、複数の引出電極の電圧の大きさを、下流側に移動するにしたがって電極毎に増大するようにし、それによって、イオンビームの加速電界を形成するものである。
このようなイオン注入装置の設計において、イオン源で生成されて引き出されるイオンビームが、予め定められた所望の輸送経路を正確かつ確実にたどるようにすることが重要である。所定のビーム経路に一致するビーム経路を達成するためには、イオン源アパーチャに対する引出電極の位置が非常に重要であり、1つまた複数の引出電極をイオン源アパーチャに対して精度良く並べる必要がある。
引出電極は、通常、イオン源のハウジングに結合されてそこから延在する構造体上にマウントされる。この構造体は、注入処理の間にイオン源の動作によって発生する熱によって熱膨張し、その結果、イオン源アパーチャに対する引出電極の位置ずれが発生する場合がある。このような位置ずれによって、イオンビームの所定の経路からの望ましくない分裂が生じてビームの誤誘導(beam steering)が発生すると共に、イオンビームのエミッタンス品質に歪みが生じて、残りのビームラインを通じたイオンビームの輸送に障害が生じるおそれがある。
従来、イオン注入装置において、イオン源アパーチャに対する引出電極の位置を調整する機構が知られている。先行技術におけるそのような機構の1つを、図1に示す(トゥルエイラに付与され、本発明の譲受人に譲渡された米国特許(特許文献1)、および、ベンヴェニスト等に付与され、本発明の譲受人に譲渡された米国特許(特許文献2)も参照)。引出電極アセンブリー2は、アパーチャ6を有するアパーチャプレート4を備えたイオン源3に装着されている。引出電極アセンブリー2は、4つの電極8a、8b、8c、8dからなる。引出電極8aはイオン源3に装着されており、引出電極8bは引出電極8aに装着され、引出電極8cは引出電極8bに装着され、引出電極8dは引出電極8cに装着されている。イオン源アパーチャ6の中心と引出電極のアパーチャの中心は、イオンビーム軸Bに揃えられている。
4つの電極8a〜8dのそれぞれは、注入装置の動作中に、イオン源アパーチャおよびお互いに対して僅かに移動可能なように、それぞれ対応する支持構造体に装着されている。詳しくは、各電極の一端において固着具としてバネ付きネジ(図示せず)が使用され、隣接する電極間(または、第1引出電極8aとイオン源3との間)には、セラミック製の球体9がピン留めされている。バネ付きネジとセラミック製の球体は、隣接する電極間(または、第1引出電極8aとイオン源3との間)の所望の距離を保持するものである。セラミック製の球体によって、注入装置が高温で動作している間に、引出電極の間隙とイオン源アパーチャとの配列に対する微調整が可能になり、それによって、所望の距離を維持しつつ熱膨張に対応するものである。
米国特許第5,420,425号明細書 米国特許第5,661,308号明細書
図1に示す位置合わせ機構は、バネ付きネジを使用する場合、複雑であり、高精度の調整を要するものとなる。加えて、このような位置合わせ機構には、破損し易いという問題もある。したがって、本発明の目的は、イオン注入装置において、注入装置の動作中に発生する熱膨張作用に適合しつつ、引出電極とイオン源アパーチャとの高精度の配置および位置合わせを維持するための改善された機構を提供することにある。さらに、本発明は、イオン注入装置において、熱膨張作用に適合しつつ、連続する複数の引出電極間の高精度の配置と位置合わせを維持するための改善された機構を提供することを目的とする。本発明のさらに別の目的は、保守が容易でありかつ高精度な調整を要しないイオン注入装置のための上記機構を提供することにある。
イオン注入装置のための改善された電極サブアセンブリーが提供される。このサブアセンブリーは、(i)第1平面中に存在し、第1アパーチャを有する平面状の第1電極と、(ii)前記第1平面と平行な第2平面中に存在し、前記第1アパーチャと一列に並べられた第2アパーチャを有する平面状の第2電極と、(iii)前記第1電極と前記第2電極とを連結する一対の連結ロッドとを備えている。この連結ロッドによって、前記第2電極前記第1電極に対して平行に連結ロッド上を滑り移動することが可能になる。
前記連結ロッドは、互いに非平行に配置されており、前記第1および第2電極は、熱膨張時に、非平行の前記連結ロッド上を互いに対して滑り移動して、互いの平行関係を維持しながら、相互距離を増大または減少させるものである。好適な実施形態では、前記連結ロッドは石英からなり、円筒形を有している。この石英製の円筒形連結ロッドは、前記第1および第2電極の対応する円筒形の穿孔内に配置される。好ましくは、前記一対の連結ロッドは、互いに直交するように方向付けられている。
以下、添付図面を参照すると、図2には、イオン注入装置10が示されており、このイオン注入装置10は、イオン源12、質量分析磁石14、ビームラインアセンブリー16、およびターゲットステーション(またはエンドステーション)18を備えている。本発明の1つの応用例は、低エネルギー注入装置である。低エネルギービームは、下流での伝播中に膨張(すなわち、ブローアップ)する傾向があるため、このような装置におけるビームラインアセンブリー16は、図2に示すように、比較的短いものである。ただし、本発明は、他の種類のイオン源を有する他の種類のイオン注入装置に適用することもできる。
イオン源12は、プラズマチャンバー22を形成するハウジング20と、イオン引出アセンブリー24から構成される。ビームラインアセンブリー16は、(i)真空ポンプ28により排気され、かつ、ターミナルアパーチャ30、分解アパーチャ32、およびファラデーフラッグ34を含む分解ハウジング26と、(ii)電子シャワー38を含むビーム中性化装置36とを備えており、これらのいずれも本発明の一部を構成するものではない。ビーム中性化装置36の下流にはエンドステーション18があり、エンドステーション18には、処理対象のウエハがマウントされる円盤状のウエハ支持体40が含まれている。本明細書において、ウエハは、イオンビームを使用して注入処理される任意の種類の基板を含むものである。
イオン化可能なドーパントガスにエネルギーを付与することによって、プラズマチャンバー22内でイオンが発生する。発生するイオンは、一般に、正イオンであるが、本発明は、イオン源で負イオンを発生させるシステムに対しても適用可能なものである。正イオンは、少なくとも1つの(好ましくは、複数の)電極42からなるイオン引出アンセブリー24によってプラズマチャンバー22から引き出される。このようにして、イオン引出アセンブリー24は、プラズマチャンバーから正イオンのビーム44を引き出し、引き出されたイオンビームを質量分析磁石14へ向けて加速するように機能する。
質量分析磁石14は、適切な電荷対質量比を有するイオンのみをビームラインアセンブリー16へ通過させるように機能する。質量分析磁石14には、イオン源12に連結するアルミニウム製のビームガイド50で形成された曲線状のビーム経路48が含まれており、このビーム経路は、真空ポンプ28、54によって排気されている。この経路に沿って伝播するイオンビーム44は、質量分析磁石14により発生する磁界の作用を受ける。この磁界は、イオンビーム44を、イオン源12付近の第1または入口軌道56から分解ハウジング26付近の第2または出口軌道58へと、曲線状のビーム経路48に沿って移動させ、ビーム44の不適切な電荷対質量比を有するイオンからなる部分44’、44’’の進路は、この曲線軌道から逸れてアルミニウム製のビームガイド50の壁へと偏向する。このようにして、質量分析磁石14は、ビーム44中の所望の質量対電荷比を有するイオンのみを、ビームラインアセンブリー16へと通過させるものである。
エンドステーション18の円盤状のウエハ支持体40は、モーター62によって回転する。周知のように、ディスク状のウエハ支持体40は、モーター62によって一定の各速度で回転し、モーター64および主ねじ(図示せず)によって垂直方向(図2の紙面に対して垂直方向)に移動する。
図3に示して以下に詳述するように、本発明は、引出アセンブリー24をイオン源12に装着するための機構に組み込まれている。本発明は、コールドウォール式のRF電源付きイオン源に関連させて示されているが、他の種類のイオン源(例えば、熱陰極式イオン源、または、マイクロ波電源付きイオン源)にも適用可能なものである。加えて、図3には、単一の電極42のみが示されているが、本発明は、複数の電極構成からなる引出アセンブリーとして実施することもできる。
プラズマチャンバー22は、導電性のチャンバー壁114と略平面状のエンドプレート116、118とを有しており、これらの部材が、チャンバー内部のイオン化領域120を取り囲んでいる。側壁114は、プラズマチャンバー22の中心軸115回りに円対称である。エンドプレート118は、プラズマチャンバー支持体122に連結され、少なくとも1つのイオン源アパーチャ148を有するイオン源アパーチャ挿入部146を含んでおり、このアパーチャを通じてイオンビームが引き出される。イオン源アパーチャ挿入部146は、グラファイトからなるものであってもよい。
引出電極42は、略平面状であり、少なくとも1つの引出アパーチャ128を有する電極アパーチャ挿入部149を含んでいる。電極アパーチャ挿入部は、グラファイトからなるものであってもよい。少なくとも1つの引出アパーチャ128は、イオン源アパーチャ挿入部146中の少なくとも1つのイオン源アパーチャ148と一列に並べられている。図3には、各部材に対して1つのアパーチャのみが示されているが、各アパーチャ128、148は、指定されたパターンにしたがって配列された複数のアパーチャからなるものであってもよい。あるいは、各アパーチャとして、単一の細長いスリットを設けてもよい。さらに、引出電極42は、一対の対向する半分の電極からなり、それらの間に引出スリットまたはアパーチャとして機能する間隔を有して分離されているものであってもよい。
動作の一例として、イオン化可能ドーパントガスは、質量流制御装置68によって、圧縮ガス源66から導管70を通じて直接的にプラズマチャンバー22に射出される。典型的なイオン源元素はリン(P)およびヒ素(As)であり、これらの元素は、しばしば他の元素と化合した気体として備えられている。例えば、リンはホスフィン(PH3)として、ヒ素はアルシン(AsH3)として備えられている。
プラズマチャンバー22の外部の電源134は、金属製のアンテナ130を約13.56メガヘルツ(MHz)の高周波(RF:radio frequency)信号で励起して、金属製のアンテナ中に、プラズマチャンバー内にイオン化電界を誘起する交流電流を供給するものである。プラズマチャンバー22は、チャンバー内部の領域のアンテナ130とイオン源アパーチャ挿入部146との間に延在する磁気フィルターアセンブリー140を含んでいてもよい。
アンテナ130は、着脱自在の支持プレート150によってプラズマチャンバー22の壁114に配置される。支持プレート150には、2つの負圧フィッティング156に適合する2つの貫通路も形成されている。アンテナ130の細長い脚部157がフィッティングに押し込まれた後、フィッティング156と脚部157との接触部分をシールするために、フィッティング上にエンドキャップ158がねじ込まれる。
プレート150のフランジ部164は、壁114の打抜き部分を取り囲む環状磁石170上に積層され、この環状磁石は、接続具172によって壁114に装着されている。アンテナを覆うように配置された2つのシールド180は、アンテナの支持プレート150付近の部分が、イオン注入装置の動作中にスパッタリングされた材料によって被覆されることを防止するものである。
本発明は、イオン注入装置10の動作中に発生する熱膨張作用に適合しつつ、引出電極42とイオン源アパーチャ挿入部146との高精度の配置および位置合わせを維持するための改善された機構に具現化されている。この改善された機構は、好適な実施形態では、一対の細長いロッド182、184を備えており、これらのロッドは、エンドプレート118および引出電極42中の対応する穿孔に滑り嵌めされている。詳しくは、ロッド182の一端は、エンドプレート118中の穿孔186に嵌め込まれ、ロッド182の対向する側の一端は、引出電極42中の穿孔190に嵌め込まれている。同様に、ロッド184の一端は、エンドプレート118中の穿孔188に嵌め込まれ、ロッド184の対向する側の一端は、引出電極42中の穿孔192に嵌め込まれている。
好適な実施形態において、ロッド182、184は、石英または同様の材料からなるものである。石英の電気的絶縁性により、イオン源(エンドプレート118)と引出電極42とを異なる電圧で動作させることが可能となる。通常、イオン源アパーチャ148から正イオンビームを引き出すために、引出電極42は、イオン源(エンドプレート118)に対して負電位にバイアスされている。特定のセラミックス材料は、ロッド182、184を構成するために適格な熱的絶縁性および電気的絶縁性を有しているが、石英には、セラミックス材料よりも金属が付着し難いことが分かっている。
石英のロッド182、184は、厳密な公差で機械加工して形成するものであってもよい。イオン源のエンドプレート118および引出電極42の穿孔186、188、190、192も、同様に機械加工することができる。エンドプレート118と引出電極42は、いずれもアルミニウムからなるものであってもよい。あるいは、これらの部材は、アパーチャ挿入部を使用しない場合、グラファイトからなるものであってもよい。
エンドプレート118と引出電極42からなるサブアセンブリーの構成する際に、これらの2つの部材の間にG(図3参照)の幅を有するスペーサ(図示せず)を配置し、その後、2つの部材を互いに固定する。同一の穿孔工程により、プレート118を貫通するように穿孔186を研削し、電極42を部分的に穿つように穿孔190を研削する。同様に、穿孔192は電極42を貫通するように研削され、穿孔188はプレート118を部分的に穿つように研削される。好ましくは、これらの止まり孔は、互いに直交(90°)するように(そして、イオンビームの経路115に対して45°となるように)研削されるものである。
次いで、石英製のロッド182、184を、それぞれの穿孔に(冷間)滑り嵌めする。これらの穿孔は、開いた端部と閉じた端部とを有する止まり孔であるため、ロッドは、重力によってそれぞれの穿孔内の適正な位置に保持される。その後、エンドプレート118と引出電極42との間の間隙Gを残して、スペーサを取り除くことができる。このように、本発明では、ブッシング、調整ネジ、または他のハードウェアは必要としない。加えて、石英製のロッドの露出部分(間隙G内)およびイオンビームが見えなくなるように、シールド機構(図示せず)を追加してもよい。
イオン源12は高温で動作するため、エンドプレート118と引出電極42は、熱膨張する可能性がある。連結ロッド182、184によって、これらの2つの部材が互いに離れるように、または、互いに近付くように移動することが可能となるため、略平面状のエンドプレート118と引出電極42との平行関係を維持しつつ、熱膨張の差異に対応することが可能となる。このようにして、イオン源アパーチャ148と引出アパーチャ128との所望の配列が維持される。これらの2つの部材間の間隙Gの変動によってイオン源から引き出されるイオンビーム電流が変動する場合、その変動に応じて電極42の電圧を変動させるものであってもよい。
以上、イオン源アパーチャに対してプラズマ引出アパーチャをマウントするための方法およびシステムの好適な実施形態について説明したが、この説明は専ら例示のためになされたものである。別の例として、引出電極をイオン源のエンドプレートに装着するためのこの機構は、引出アセンブリー中の下流側の引出電極を互いに結合するために繰返して使用することもできる。本発明は、ここに記載された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付請求項およびその均等物による本発明の範囲を逸脱することなく、上述した説明に関して種々の再構成、修正、および代替が実施できることを理解されたい。
図1は、先行技術における引出アセンブリーをイオン源アパーチャに装着された状態で示す断面図である。 図2は、本発明の原理に従って構成されたイオン源/引出電極アセンブリーの一実施形態が組み込まれたイオン注入システムを示す透視図である。 図3は、図2に示すイオン注入システムのイオン源/引出電極アセンブリーを示す断面図である。
符号の説明
12:イオン源、20:ハウジング、22:プラズマチャンバー、24:イオン引出アセンブリー(電極サブアセンブリー)、42:引出電極(第2電極)、118:エンドプレート(第1電極)、128:引出アパーチャ(第2アパーチャ)、148:イオン源アパーチャ(第1アパーチャ)、182,184:ロッド(連結ロッド)

Claims (10)

  1. イオン注入装置のための電極サブアセンブリーであって、
    (i)第1平面中に存在し、第1アパーチャを有する平面状の第1電極と、
    (ii)前記第1平面と平行な第2平面中に存在し、前記第1アパーチャと一列に並べられた第2アパーチャを有する平面状の第2電極と、
    (iii)互いに非平行に配置されて前記第1電極と前記第2電極とを連結し、前記第2電極前記第1電極に対して平行に連結ロッド上を滑り移動することを可能にする一対の前記連結ロッドとを備え、
    前記第1および第2電極は、熱膨張時に、非平行の前記連結ロッド上を互いに対して滑り移動して、互いの平行関係を維持しながら、相互距離を増大または減少させることを特徴とする電極サブアセンブリー。
  2. 前記連結ロッドは、石英からなることを特徴とする請求項1に記載の電極サブアセンブリー。
  3. 前記連結ロッドは円筒形であり、円筒形の前記連結ロッドは、前記第1および第2電極中の対応する円筒形の穿孔内に配置されることを特徴とする請求項2に記載の電極サブアセンブリー。
  4. 前記一対の連結ロッドは、互いに直交するように方向付けられていることを特徴とする請求項3に記載の電極サブアセンブリー。
  5. 前記アパーチャの少なくとも1つは、グラファイトによって取り囲まれていることを特徴とする請求項3に記載の電極サブアセンブリー。
  6. (i)電離プラズマが生成されるプラズマチャンバーを形成するハウジングと、
    (ii)前記ハウジングに装着され、第1平面中に存在して第1アパーチャを有する平面上の第1電極と、
    (iii)前記第1平面と平行な第2平面中に存在し、前記第1アパーチャと一列に並べられた第2アパーチャを有する平面状の第2電極と、
    (iv)互いに非平行に配置されて前記第1電極と前記第2電極とを連結し、前記第2電極前記第1電極に対して平行に連結ロッド上を滑り移動することを可能にする一対の前記連結ロッドとを備え、
    前記第1および第2電極は、熱膨張時に、非平行の前記連結ロッド上を互いに対して滑り移動して、互いの平行関係を維持しながら、相互距離を増大または減少させることを特徴とするイオン源。
  7. 前記連結ロッドは、石英からなることを特徴とする請求項6に記載のイオン源
  8. 前記連結ロッドは円筒形であり、円筒形の前記連結ロッドは、前記第1および第2電極中の対応する円筒形の穿孔内に配置されることを特徴とする請求項7に記載のイオン源
  9. 前記一対の連結ロッドは、互いに直交するように方向付けられていることを特徴とする請求項8に記載のイオン源
  10. 前記アパーチャの少なくとも1つは、グラファイトによって取り囲まれていることを特徴とする請求項8に記載のイオン源
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